JP4668158B2 - 遅延測定システムおよび方法 - Google Patents
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Description
また、測定装置を、内蔵時計を有するパーソナルコンピュータ(以下、PC)を用いて、安価に構成し、上記のような時刻を同期する方法で、測定装置の内蔵時計の時刻を同期させておき、この測定装置により、拠点での通信の時刻を測定する。このように安価に構成された測定装置を多数用いて、多数の拠点での遅延測定をする方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
(1)内部時計の非線形な揺らぎ
PCの内部時計は、発振周波数の偏差による、PCの個体固有の時間の進みや遅れの誤差や、温度変化などを原因とする時間の進みや遅れの揺らぎの誤差がある。特に、揺らぎの誤差は線形ではないため、数式で簡単に解けるものではないことが知られている(参照:特開2001−053792、特願2003−5190)。
(2)外部時計から得る時刻のバラツキ
PCが外部時計から時刻を得る際には、PCと外部時計とを接続するために使用するインタフェースにもよるが、そのインタフェースにおける種々の処理オーバーヘッドが存在し、得た時刻にはオーバーヘッドに起因するランダムな誤差が含まれている。
上記(1)および(2)の理由により、PCの内部時計時刻、また、外部時計から時刻を得る場合の時刻には、それぞれ、誤差が生じる。
(3)パケットキャプチャタイミングの誤差
一般に、OS(オペレーティング・スシテム)はマルチタスクで動作しており、特定プロセスがCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)を独占できない。このためパケットをキャプチャするプロセス(またはアプリケーション)が、他プロセスによる割り込み等で実行を阻害され、キャプチャタイミングに遅れが生じることがある。
送出装置Aと受信装置Bとが、タップTAPA、測定対象となるネットワークNWおよびタップTAPBを介して、接続されている。なお、送出装置A、タップTAPA、ネットワークNW、タップTAPB、受信装置Bの順に接続されており、隣接する構成の間は、それぞれネットワークを介して接続されている。
ここで、タップTAPAとタップTAPBとの間のネットワークNWが、本遅延測定システムで遅延時間を計測する対象となるネットワークである。
ここで、タップTAPAとリピータHUBAとの間、および、リピータHUBAと端末PCA1、端末PCA2および端末PCA3との間は、それぞれネットワークにより接続されている。
また、端末PCA1、端末PCA2および端末PCA3と、外部時計TAとの間は、ネットワークまたはUSB(Universal Serial Bus)等で接続されている。
タップTAPBに接続されるそれぞれの構成の間の接続は、タップTAPAに接続されるそれぞれの構成の間の接続と同様である。
つまり、タップTAPAには、送信側の構成が接続されており、タップTAPBには、受信側の構成が接続されている。なお、上記に説明したように、送信側の構成と受信側の構成は同様であるため、以降は、送信側の構成のみについて説明する。
送出装置Aは、パケットごとの送信番号を含んでいるパケットを、測定対象となるネットワークNWを介して、受信装置Bへ向けて、送信する装置である。送出装置Aが送信するパケットとは、例えば、RTPプロトコル(Real time Transport Protocol)で送出されるパケットであり、送信番号とは、RTPプロトコルにおけるパケットのシーケンス番号である。
なお、シーケンス番号は、送出されるパケットにおいて、ヘッダ情報として付加されており、パケットの、データ部分に含まれる情報は、任意である。
受信装置Bは、送出装置Aから送出されたパケットを受信する装置である。
ハブHUBAは、タップTAPAからパケットを受信し、接続されている端末に、受信したパケットを分配する。ここで、ハブHUBAは、通信層のレイヤー1で、パケットを接続される端末に分配している。ハブHUBAは、例えば、リピータHUBであり、パケットを分配する装置である。
ここで、外部時計TAと外部時計TBとは、時刻の同期が取られている。
例えば、外部時計TAおよび外部時計TBは、それぞれ、NTPサーバにネットワーク経由でアクセスし、NTPサーバからネットワーク経由で時刻情報を取得する。外部時計TAおよび外部時計TBは、NTPサーバにアクセスすることにより、±数百マイクロ秒の精度で現在の時刻情報を取得可能である。
外部時計TAと外部時計TBは、取得した時刻情報の時刻にそれぞれの内部の時刻を合わせることにより、外部時計TAと外部時計TBとの内部の時計の時刻は一致している。
なお、一例としての外部時計TAおよび外部時計TBは、時刻を、時、分、秒、ミリ秒およびマイクロ秒の単位で計測し、その精度は±10マイクロ秒である。
内部時計部PCTA1は、端末PCA1が起動してからの経過時間である内部経過時間を計測し、送信情報登録部312からの問い合わせに応じて、計測している現在の内部経過時間を送信情報登録部312へ応答する。なお、内部時計部PCTA1は、端末PCA1の内部に内蔵されている。
例えば、内部時計部は、起動してからの経過クロック数と、またクロック周波数とから、経過クロック数÷クロック周波数と算出することで経過時間を計算する。ただしクロック周波数は、上述の「(3)パケットキャプチャタイミングの誤差」に説明したように、偏差と揺らぎを持っているため、この経過時間は必ずしも正確であるとは限らない。
ここで、送信側外部時計データ記憶部113には、内部経過時間が一定時間毎での、取得された外部時刻が記録されていることにより、後に説明するように、時間軸を一定時間毎の内部経過時間とした場合に、取得した外部時刻に対して、周波数による解析や、周波数による帯域通過や帯域除去の処理を容易に実行することが可能となる。
また、以降において、送信側外部時刻データ記憶部113、送信側外部時刻データ記憶部123、送信側外部時刻データ記憶部133、受信側外部時刻データ記憶部213、受信側外部時刻データ記憶部223および受信側外部時刻データ記憶部233を外部時刻データ記憶部として説明する。
図2に示すように、解析用の端末である解析装置PC7には、図1の端末PCA1との接続が解除された送信側パケットデータ記憶部112と送信側外部時刻データ記憶部113とが接続される。また、解析装置PC7には、同様に、図1の他のパケットデータ記憶部と外部時刻データ記憶部が接続されている。
なお、解析装置PC7は、以降においては、解析端末PC7として説明する。
また、送信側外部時計補正データ記憶部114および送信側パケット時刻データ記憶部115に相当する記憶部が、送信側および受信側の端末毎に、解析端末PC7に接続されている。
なお、図2においては、各記憶部は、解析端末PC7の外部にあるように図示されているが、各記憶部は解析端末PC7の内部にあってもよく、解析端末PC7と各記憶部とが接続され、解析端末PC7から各記憶部がアクセスできるようになっていればよい。
解析端末PC7は、計測に用いた端末毎に、時刻補正部、時刻計算部、外部時計補正データ記憶部、パケット時刻データ記憶部を有する。
例えば、端末PCA1に対応する構成は、送信側外部時計データ記憶部113、送信側パケットデータ記憶部112、時刻補正部314、送信側外部時計補正データ記憶部114、時刻計算部315と、送信側パケットデータ記憶部115である。
解析端末PC7は、他の端末についても、同様な構成を有する。
送信側のパケット時刻選択部306の出力は、送信側パケット時刻選択データ記憶部106に出力され、登録される。
以上の解析端末PC7の構成は、送信側と受信側で同様である。
時刻補正部314で実行される処理の詳細については、後述する。
時刻計算部315で実行される処理の詳細については、後述する。
パケット時刻選択部306で実行される処理の詳細については、後述する。
まず、送信側外部時計データ補正記憶部113から、関連付けられている内部経過時間ITと、外部時刻OTとを読み出す(ステップS401)。
次に、横軸を内部経過時間ITとし、縦軸を外部時刻OTとし(図5(a)の波形P1参照)、測定開始(図5(a)のS1)と測定終了(図5(a)のS2)との2点を通る一時関数(図5(a)の直線P2)を算出する(ステップS402)。
次に、外部時刻OTから、外部時刻OTに関連付けられている内部経過時間ITを求めた線形関数に代入して算出した算出外部時刻COTを減算し、外部時刻ゆらぎ値FOT(図5(a)では、FOT1,2,3の3点のみ例示している)(つまり誤差変動)を算出する(ステップS404)。
図5(b)に示されるように、算出された外部時刻ゆらぎ値FOTには、偶発的に大きな誤差を持つデータが発生していることがあり、近傍の平均的な値より値が大きく離れており、グラフで見た場合スパイク状になる所がある。このようなスパイク状のノイズを、以降スパイクノイズということにする。
具体的には、外部時刻ゆらぎ値FOTに対し、中央値または平均値フィルタをかける。これにより、外部時刻ゆらぎ値FOT中で、近傍の平均的な値より値が大きく離れているデータを除去することが可能となる。なお、中央値または平均値フィルタは、予め定められたフィルタである。
なお、ここでいうスパイクノイズの除去とは、外部時刻ゆらぎ値FOTからスパイクノイズとして検出されたデータを削除することではなく、スパイクノイズとして検出されたデータを中央値または平均値フィルタの値に置き換えることである。
ここで、外部時刻ゆらぎ値FOTからのスパイクノイズの検出は、外部時刻ゆらぎ値FOTの値が、予め定められた値以上のものを、スパイクノイズとして検出するようにしてもよい。
または、外部時刻ゆらぎ値FOTからのスパイクノイズの検出は、外部時刻ゆらぎ値FOTの値が、予め定められた近傍の外部時刻ゆらぎ値FOTの値の平均よりも、予め定められた値以上に大きい場合に、スパイクノイズとして検出するようにしてもよい。
ここで用いた具体的な処理としては、フィルタ処理として、まず、データについて、そのデータを含んだ前後5個のデータで中央値を算出するフィルタを用いている。次に、データと、算出した中央値との差が15μsec未満のデータをスパイクノイズとして抽出し、除去している。
ノイズ除去の前後で比較すると、除去前より除去後が、その波形がより安定していることがわかる。除去前は突発的なノイズ状のデータは±80μsecであり、一方、除去後はノイズ状のデータは±20μsecに収まっている
なお、平均値フィルタを用いた場合でも、同様の結果を得ることが出来る。
ここでいう補正処理とは、スパイクノイズ除去外部時刻ゆらぎ値SFOTに、低域通過フィルタを適応する、直線近似処理をする、折れ線近似の処理をする、等の処理である。
図7(a)および(b)には、低域通過フィルタについての情報を示しており、それぞれ、インパルス応答と振幅特性を示している。
この低域通過フィルタは、カットオフ周波数が0.01Hzであり、0.02Hz以上を除去するものである。その低域通過フィルタの仕様は、次にようになる。FIR型の加重平均である。また、正規化カットオフ周波数は0.001Hz、つまり、カットオフ周波数は0.01Hzであり、サンプリング周期は0.1秒(10Hz)である。また、タップ数は1001である。また、振幅特性の補正として、ハミング窓関数を用いている。
これから、補正後外部時刻ゆらぎ値MSFOTは、元のデータである外部時刻OTと比較して、滑らかな概形を得ていることがわかる。また、補正後外部時刻ゆらぎ値MSFOTにはノイズ成分が存在せず、補正後外部時刻ゆらぎ値MSFOTは外部時刻OTの中央付近を貫通していることがわかる。
次に、補正後外部時刻MOTと、補正後外部時刻MOTと関連付けられている内部経過時間ITと、を関連付けて送信側外部時計補正データ記憶部に登録する(ステップS408)。
なお、時刻補正部314は、以上のように、傾きをゼロにした後、切片をゼロにした(いわゆる、トレンド除去処理をした)後に、低域通過フィルタ処理を実行することにより、低域通過フィルタ処理の結果が適正となる。
また、時刻補正部314は、スパイクノイズを除去した後に、低域通過フィルタ処理を実行するため、低域通過フィルタ処理の結果が適正となる。
実施の形態においては、データとは外部時刻OTであり、トレンドの除去方法として、線形回帰による線形トレンドの除去を実行している。実施の形態においては、データである外部時刻OTに対して、フーリエ変換を直接に実行するものではないが、低域通過フィルタ処理において、データを正弦・余弦関数の集合として、一定の帯域を除去している。そのため、外部時刻OTに対してトレンド除去をすることにより、低域通過フィルタ処理における、精度が向上する。
まず、時刻計算部315は、抽出した送信番号と受信時内部経過時間とを送信側パケット時刻データ記憶部112から読み出し、関連付けられた一定内部経過時間と補正後外部時刻とを時刻補正部314から送信側外部時刻補正データ記憶部114を介して入力される。
次に、時刻計算部315は、入力された受信時内部経過時間の前後となる一定内部経過時間を、入力された一定内部経過時間から検索する。次に、検索した前後となる一定内部経過時間を検索キーとして、補正後外部時刻を、入力された関連付けられた一定内部経過時間と補正後外部時刻から、検索する。
図8(b)に示すように、内部経過時間を横軸にすると、一定内部経過時間CREF1、受信時内部経過時間Ca、一定内部経過時間CREF2の順に経過している。
時刻計算部315は、以上の検出した結果を元に、パケット到着である受信時内部経過時間Caに対応する補正後外部時刻taを、図8(a)に示すようにして、算出する。
時刻計算部315が、補正後外部時刻taを算出する処理を、以下に説明する。
次に、算出した線形関数に、受信時内部経過時間Caを代入した値を、補正後外部時刻taとして算出する。
まず説明のために、最小構成である端末PCが3台である場合の、判定ロジックを具体的に説明する。なお、端末PCがn台(ただし、nは3より大きい自然数)の場合においても、ロジックとしては同じである。
端末PC1, 端末PC2, 端末PC3の3台から得たデータを扱う
送信側パケット時刻データ1,2,3
受信側パケット時刻データ1,2,3
<端末PCが3台の場合のロジック説明>
差分計算:PC1,2,3相互のパケットの通過時刻差を計算する
dif[1,2]=|PC1-PC2|, dif[1,3]=|PC1-PC3|
dif[2,1]=|PC2-PC1|, dif[2,3]=|PC2-PC3|
dif[3,1]=|PC3-PC1|, dif[3,2]=|PC3-PC2|
差分比較:差分計算結果のいずれかが一定範囲に収まっていれば、その2台は似通っている。
dif[x,y]で一定範囲に収まっている個数を該当頻度(pct[x])とする。ここで、pctはpair-countの略である。
差分判定:該当頻度(pct[x])の値を判定し、該当頻度の値が最大であるデータを選択する
値が最大である端末(PC)のデータを選択する
時刻取得装置:端末数は3台,許容時間:10μsec
ここで、許容時間とは、予め定められた所定の値である。
取得した時刻情報(つまり、算出外部時間)が以下であるとする。
装置1 9:00.000000
装置2 9:00.000020
装置3 9:00.000005
dif[1,2]=|PC1-PC2|=20, dif[1,3]=|PC1-PC3|= 5 1
dif[2,1]=|PC2-PC1|=20, dif[2,3]=|PC2-PC3|=15 0
dif[3,1]=|PC3-PC1|= 5, dif[3,2]=|PC3-PC2|=15 1
従って、パケット時刻選択部306は、該当頻度が最も多い装置1の時刻(つまり、算出外部時間)である「9:00.000000」を選択する。なお、この場合、装置1と装置3とが該当頻度が最も多く、その該当頻度の値が同じであるが、例外処理により、若い番号のPCを選択したため、装置1の時刻が選択されている。
測定はn台で行うため、条件としては以下のようになる。
つまり、端末PC1, 端末PC2, 端末PC3,…, 端末PCnのn台から得たデータを扱う
送信側パケット時刻データ1,2,3,…,n
受信側パケット時刻データ1,2,3,…,n
差分計算:PC1,2,3相互のパケットの通過時刻差を計算する
dif[1,2]=|PC1-PC2|, dif[1,3]=|PC1-PC3|…,dif[1,m]=|PC1-PCm|,dif[1,n]=|PC1-PCn|
dif[2,1]=|PC2-PC1|, dif[2,3]=|PC2-PC3|…,dif[2,m]=|PC2-PCm|,dif[2,n]=|PC2-PCn|
dif[3,1]=|PC3-PC1|, dif[3,2]=|PC3-PC2|…,dif[2,m]=|PC3-PCm|,dif[2,n]=|PC3-PCn|
:
dif[m,1]=|PCm-PC1|, dif[m,2]=|PCm-PC2|, dif[m,3]=|PCm-PC3|…,dif[m,n]=|PCm-PCn|
差分比較:差分計算結果のいずれかが一定範囲に収まっているかを比較する。
dif[x,y]で一定範囲に収まっている個数を該当頻度(pct[x])とする。
差分判定:該当頻度(pct[x])の値を判定し、データを選択する。
値が最大であるPCのデータを選択する。
例外処理として、優劣が無い場合は、若い番号のPCを選択する。
また例外処理として、すべてゼロの場合は、不正確なデータであるため、不採用とする。
時刻取得装置:5台,許容時間:10μsec
ここで、許容時間とは、予め定められた所定の値である。
取得した時刻情報(つまり、算出外部時間)
装置1 9:00.000000
装置2 9:00.000020
装置3 9:00.000005
装置4 9:00.000010
装置5 9:00.000009
<比較結果> 該当頻度
dif[1,2]=20 dif[1,3]= 5 dif[1,4]=10 dif[1,5]= 9 3
dif[2,1]=20 dif[2,3]=15 dif[2,4]=10 dif[2,5]=11 1
dif[3,1]= 5 dif[3,2]=15 dif[3,4]= 5 dif[3,5]= 4 3
dif[4,1]=10 dif[4,2]=10 dif[4,3]= 5 dif[4,5]= 1 4
従って、パケット時刻選択部306は、該当頻度が最も多い装置4の時刻(つまり、算出外部時間)である「9:00.000010」を選択する。
(手法1)平均値または中央値では、特に台数が少ない場合に差異があり、大きな外れ値があった場合にはその値による影響で誤差が大きくなるという問題がある。
(手法2)最頻値では、複数台のデータが近接した値であった場合は問題ないが、全てが離散した値であった場合には、データを捨てる必要があるという問題がある。
手法1、手法2に対して、本発明による統計処理方法である「多数決によるデータの選択」では、台数が少ない場合であり、大きな外れ値があった場合にはその値による影響で誤差が大きくならないという効果がある。また、複数台のデータで、全てが離散した値であった場合でも、データを捨てる必要無しに、多数決によるデータの選択が出来るという効果がある。
B 受信装置
TAPA タップ
TAPB タップ
HUBA リピータ
HUBB リピータ
TA 外部時計
TB 外部時計
PCA1 端末
PCA2 端末
PCA3 端末
PCB1 端末
PCB2 端末
PCB3 端末
112,122,132 送信側パケットデータ記憶部
113,123,133 送信側外部時計データ記憶部
PC7 解析端末
314 時刻補正部
315 時刻計算部
306 パケット時刻選択部
507 遅延計算部
114、123、134 送信側外部時刻補正データ記憶部
115、125、135 送信側パケット時刻データ記憶部
106 送信側パケット時刻選択データ記憶部
206 受信側パケット時刻選択データ記憶部
301 遅延結果レポート記憶部
Claims (5)
- ネットワークを通過するパケットの遅延時間を測定し算出する遅延測定システムであり、
起動からの経過時間を計時する第1の内部時計を有し、前記第1の内部時計による一定時間経過毎に外部時計の時刻を取得し、前記第1の内部時計の示す経過時間である第1の一定内部経過時間と前記取得した外部時計の時刻である第1の外部時刻とを関連付けて第1の外部時刻記憶手段へ記憶し、送出装置から受信装置へ送出された送信番号を含むパケットを前記ネットワークから取り出し、該パケットから抽出した送信番号と、該パケットを取り出した時の前記第1の内部時計の示す経過時間である第1の受信時内部経過時間とを関連付けて第1の送信情報登録手段に登録する第1の端末と、
起動からの経過時間を計時する第2の内部時計を有し、前記第2の内部時計による一定時間経過毎に外部時計の時刻を取得し、前記第2の内部時計の示す経過時間である第2の一定内部経過時間と前記取得した外部時計の時刻である第2の外部時刻とを関連付けて第2の外部時刻記憶手段へ記憶し、前記受信装置が受信するパケットを前記ネットワークから取り出し、該パケットから抽出した送信番号と、該パケットを取り出した時の前記第2の内部時計の示す経過時間である第2の受信時内部経過時間とを関連付けて第2の送信情報登録手段に登録する第2の端末と、
前記第1の外部時刻と前記第1の一定内部経過時間とを前記第1の外部時刻記憶手段から読み出し、前記第1の一定内部経過時間と前記第1の外部時刻とにおける第1の誤差変動における高周波成分を除去し、前記第1の受信時内部経過時間の直前に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第1の一定内部経過時間、および、前記第1の受信時内部経過時間の直後に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第1の一定内部経過時間と、該高周波成分を除去した第1の外部時刻とから第1の線形関数を算出し、該第1の線形関数に前記第1の受信時内部経過時間を代入することにより外部時刻を第1の算出外部時間として算出する第1の時刻計算手段と、前記第2の外部時刻と前記第2の一定内部経過時間とを前記第2の外部時刻記憶手段から読み出し、前記第2の一定内部経過時間と前記第2の外部時刻とにおける第2の誤差変動における高周波成分を除去し、前記第2の受信時内部経過時間の直前に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第2の一定内部経過時間、および、前記第2の受信時内部経過時間の直後に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第2の一定内部経過時間と、該高周波成分を除去した第2の外部時刻とから第2の線形関数を算出し、該第2の線形関数に前記第2の受信時内部経過時間を代入することにより外部時刻を第2の算出外部時間として算出する第2の時刻計算手段と、前記送信番号が一致する前記第1の算出外部時間と前記第2の算出外部時間との差を遅延時間として算出する遅延計算手段とを有する解析装置と、
を有することを特徴とする遅延測定システム。 - 前記第1の時刻計算手段が、
横軸を前記第1の一定内部経過時間とし、縦軸を前記第1の外部時刻として、一定期間における測定開始と測定終了とにおける前記第1の一定内部経過時間と前記第1の外部時刻との2点を通る第3の線形関数を求め、該第3の線形関数に前記第1の一定内部経過時間の値を代入し第1の算出外部時刻を算出し、前記第1の外部時刻から該第1の算出外部時刻を減算することにより前記第1の誤差変動を算出し、
前記第2の時刻計算手段が、
横軸を前記第2の一定内部経過時間とし、縦軸を前記第2の外部時刻として、一定期間における測定開始と測定終了とにおける前記第2の一定内部経過時間と前記第2の外部時刻との2点を通る第4の線形関数を求め、該第4の線形関数に前記第2の一定内部経過時間の値を代入し第2の算出外部時刻を算出し、前記第2の外部時刻から該第2の算出外部時刻を減算することにより前記第2の誤差変動を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の遅延測定システム。 - 前記第1の時刻計算手段が、
前記第1の誤差変動における高周波成分を除去する前に、前記第1の誤差変動からスパイク状のノイズを除去し、
前記第2の時刻計算手段が、
前記第2の誤差変動における高周波成分を除去する前に、前記第2の誤差変動からスパイク状のノイズを除去する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遅延測定システム。 - 前記解析装置が、
複数の前記第1の端末に対応した第1の算出外部時間を算出する複数の第1の時刻計算部を有し、
複数の前記第1の時刻計算部がそれぞれ算出した複数の第1の算出外部時間の互いの差が予め定められた値以下である頻度が最も高い前記第1の算出外部時間を選択する第1のパケット時刻選択手段と、
複数の前記第2の端末に対応した第2の算出外部時間を算出する複数の第2の時刻計算部を有し、
複数の前記第2の時刻計算部がそれぞれ算出した複数の第2の算出外部時間の互いの差が予め定められた値以下である頻度が最も高い前記第2の算出外部時間を選択する第2のパケット時刻選択手段と、
を有し、
前記遅延計算手段が、前記第1のパケット時刻選択手段が選択した第1の算出外部時間から、前記第2のパケット時刻選択手段が選択した第2の算出外部時間を減算することにより前記遅延時間を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遅延測定システム。 - ネットワークを通過するパケットの遅延時間を測定し算出する遅延測定システムに用いられる遅延測定方法であり、
起動からの経過時間を計時する第1の内部時計を有し、前記第1の内部時計による一定時間経過毎に外部時計の時刻を取得し、前記第1の内部時計の示す時刻である第1の一定内部経過時間と前記取得した外部時計の時刻である第1の外部時刻とを関連付けて第1の外部時刻記憶手段へ記憶し、送出装置から受信装置へ送出された送信番号を含むパケットを前記ネットワークから取り出し、該パケットから抽出した送信番号と、該パケットを取り出した時の前記第1の内部時計の示す時間である第1の受信時内部経過時間とを関連付けて第1の送信情報登録手段に登録し、
起動からの経過時間を計時する第2の内部時計を有し、前記第2の内部時計による一定時間経過毎に外部時計の時刻を取得し、前記第2の内部時計の示す時刻である第2の一定内部経過時間と前記取得した外部時計の時刻である第2の外部時刻とを関連付けて第2の外部時刻記憶手段へ記憶し、前記受信装置が受信するパケットを前記ネットワークから取り出し、該パケットから抽出した送信番号と、該パケットを取り出した時の前記第2の内部時計の示す時間である第2の受信時内部経過時間とを関連付けて第2の送信情報登録手段に登録し、
前記第1の外部時刻と前記第1の一定内部経過時間とを前記第1の外部時刻記憶手段から読み出し、前記第1の一定内部経過時間と前記第1の外部時刻とにおける第1の誤差変動における高周波成分を除去し、前記第1の受信時内部経過時間の直前に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第1の一定内部経過時間、および、前記第1の受信時内部経過時間の直後に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第1の一定内部経過時間と、該高周波成分を除去した第1の外部時刻とから第1の線形関数を算出し、該第1の線形関数に前記第1の受信時内部経過時間を代入することにより外部時刻を第1の算出外部時間として算出し、前記第2の外部時刻と前記第2の一定内部経過時間とを前記第2の外部時刻記憶手段から読み出し、前記第2の一定内部経過時間と前記第2の外部時刻とにおける第2の誤差変動における高周波成分を除去し、前記第2の受信時内部経過時間の直前に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第2の一定内部経過時間、および、前記第2の受信時内部経過時間の直後に前記外部時計の時刻を取得した時の前記第2の一定内部経過時間と、該高周波成分を除去した第2の外部時刻とから第2の線形関数を算出し、該第2の線形関数に前記第2の受信時内部経過時間を代入することにより外部時刻を第2の算出外部時間として算出し、前記送信番号が一致する前記第1の算出外部時間と前記第2の算出外部時間との差を遅延時間として算出する、
ことを特徴とする遅延測定方法。
Priority Applications (1)
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