JP4668071B2 - 回動角度検出装置 - Google Patents

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本発明は、回動角度検出装置に関する。
従来より種々の回動角度検出装置が提案されている。特許文献1は、その一例としての回動角度検出装置を開示する。
特許文献1の回動角度検出装置は、内燃機関のスロットルバルブの開度として、当該スロットルバルブの回動軸の固定部に対する回動角度を検出するものである。すなわち、この回動角度検出装置は、固定部側に設けられる永久磁石と、当該永久磁石によって固定部側と回動軸側とを通過するように形成される磁路の磁束密度を検出する検出素子と、を備え、当該磁束密度の変化に基づいて回動軸の固定部に対する回動角度を検出する。
ところで、この回動角度検出装置では、特許文献1の段落0024や図5に示すように、アイドル運転時のスロットル開度に対して最も高い検出精度が要求されるため、アイドル運転時での回動角度で磁束密度が0となるように、すなわち、アイドル運転時のスロットル開度で回動軸が磁気的中立位置となるように初期設定(位置決め)される。
特開2001−208510号公報
上記特許文献1の回動角度検出装置によれば、スロットルバルブの回動軸の動作範囲全域について所要の検出精度を得ることができる。
すなわち、スロットルバルブではスロットル開度が増大するにつれてその許容検出誤差(許容される検出誤差)が線形的に(一次関数的に)増大するのに対し、上記特許文献1の回動角度検出装置では磁気中立位置から回動角度が増大するにつれて検出誤差(特性劣化時の検出誤差)が線形的に増大するため、スロットル開度の許容検出誤差が最も小さい状態(すなわちアイドル運転時)での検出誤差が最小となるように初期設定(位置決め)することで、スロットルバルブの回動軸の動作範囲全域について、検出誤差を許容検出誤差内に収めることができるからである。
しかしながら、検出対象軸の回動角度が増大するにつれて許容検出誤差が指数関数的に増大するシステムに対しては、上述のように許容検出誤差が最も小さい回動角度を磁気的中立位置に設定すると、回動角度に対する検出誤差の変化率が回動角度に対する許容検出誤差の変化率を上回って検出誤差が許容検出誤差を超えてしまう領域が生じ、動作範囲全域について許容検出誤差を保証するのが難しくなる場合があった。
また、このような事態を回避するために、回動角度に対する検出誤差の変化率を小さくしようとすると、高い検出精度ひいては回動角度検出装置の高い製作精度が求められることになる上、回動角度が大きい領域については本来不要な高精度で検出されることになって、無駄が多くなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、固定部に対する検出対象軸の回動角度の許容検出誤差が一回動方向に増加しかつ当該許容検出誤差の回動角度に対する変化率が前記一回動方向に増加するシステムに用いられる回動角度検出装置において、より広い回動角度範囲に亘って、許容検出誤差以内の検出精度をより容易に確保することができる回動角度検出装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、内燃機関のカムシャフトの回転を複数のリンク部材からなるリンク機構を介して揺動カムの揺動に変換し、当該揺動カムによって内燃機関の吸気弁または排気弁を開閉駆動し、固定部に対して回動可能で回転角度が検出される制御軸に設けた偏心カムを用いて当該リンク機構内の一つのリンク部材の揺動中心を可変設定することで当該揺動カムによって開閉駆動される吸気弁または排気弁のリフト量を可変制御する可変動弁装置に用いられる回動角度検出装置において、上記回動角度の許容検出誤差が上記制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、かつ当該許容検出誤差の回動角度に対する変化率が制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、上記磁束密度が最小となる状態における回動角度としての磁気的中立位置を、許容検出誤差が最小となる回動角度としての許容誤差最小位置と許容検出誤差が最大となる回動角度としての許容誤差最大位置との間で、かつ、許容誤差最小位置と許容誤差最大位置との中間となる回動角度としての中間位置よりも許容誤差最小位置側に、設定したことを趣旨とする。
また、請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、上記許容誤差最小位置で、検出誤差が許容検出誤差以下となるように上記磁気的中立位置を設定した構成としている。
また、請求項3の発明は、内燃機関のカムシャフトの回転を複数のリンク部材からなるリンク機構を介して揺動カムの揺動に変換し、当該揺動カムによって内燃機関の吸気弁または排気弁を開閉駆動し、固定部に対して回動可能な制御軸に設けた偏心カムを用いて当該リンク機構内の一つのリンク部材の揺動中心を可変設定することで当該揺動カムによって開閉駆動される吸気弁または排気弁のリフト量を可変制御する可変動弁装置に用いられる回動角度検出装置において、上記回動角度の許容検出誤差が上記制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、かつ当該許容検出誤差の回動角度に対する変化率が制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、上記磁束密度が最小となる状態における回動角度としての磁気的中立位置を、リフト量が最小となる回動角度としてのリフト量最小位置とリフト量が最大となる回動角度としてのリフト量最大位置との間で、かつ、リフト量最小位置とリフト量最大位置との中間となる回動角度としての中間位置よりもリフト量最小位置側に、設定したことを趣旨とする。
請求項1の発明によれば、回動角度検出装置において、磁気的中立位置を、許容誤差最小位置と許容誤差最大位置との中間位置よりも許容誤差最小位置側に設定したため、より広い回動角度範囲に亘って、より容易に、許容検出誤差より検出誤差を小さく設定することができる。
請求項2の発明によれば、上記回動角度検出装置で磁気的中立位置を調整するにあたり、上記許容誤差最小位置で検出誤差が許容検出誤差以下となるようにしたため、最も高い検出精度を要求される領域で、許容検出精度を満たすことができる。
請求項3の発明によれば、上記可変動弁装置の制御軸のように、回動角度の許容検出誤差が制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、かつ当該許容検出誤差の回動角度に対する変化率が制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加する場合に、上記回動角度検出装置を低コストで容易に適用することができて、所要の制御精度を得ることができる。
以下、本発明を具現化した実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる回動角度検出装置の概略構成図、図2は、回動角度検出装置の回動角度と許容検出誤差および検出誤差との相関関係を示す図、図3は、可変動弁装置の制御機構に本実施形態にかかる回動角度検出装置を組み込んだ場合の概略構成図、図4は、回動角度検出装置による検出対象としての制御軸を備える上記可変動弁装置において、リフト量が小さい場合の動作を示す図、図5は、上記可変動弁装置において、リフト量が大きい場合の動作を示す図、図6は、可変動弁装置を吸気弁に適用した場合における吸排気弁のプロファイルの一例を示す図である。
本実施形態にかかる回動角度検出装置1は、検出対象軸とともに連動して回動する磁性体からなる回動子2と、この回動子2の外周に相互に対向して設けられる磁性体からなる一対のヨーク3,4とを備えている。
回動子2は、その重心を回動中心Oとして回動する。また、所定幅で伸びた長手方向端部を回動中心Oを中心とする円弧状に成形した形状となっており、その長手方向に極性を有する永久磁石として構成されている。
ヨーク3,4は、回動子2の回動中心Oを中心とする円弧状の磁極片部分3a,4aと、並列な二つのホール素子5,6を挟んで相互に対向する接続部分3c,4cと、磁極片部分3a,4aと接続部分3c,4cとをそれぞれ接続する中間部分3b,4bと、を備えて構成されている。本実施形態では、これらヨーク3,4が固定部に相当する。
二つの磁極片部分3a,4aは、それぞれ、回動子2の回動中心Oについて、略90°の範囲に亘る円弧状に設けられており、それら二つの磁極片部分3a,4aの間に、それぞれ略90°の範囲に亘る円弧状の隔絶区間7,8が設定されることにより、それら二つの磁極片部分3a,4a間で直接的に磁路が形成されないようにしてある。
また、回動子2の円弧状部分と磁極片部分3a,4aとの間には、回動子2の回動角度によらず略一定のギャップが形成されるようにしてある。
かかる構成では、回動子2の長手方向軸が、二つの磁極片部分3a,4aの中心同士を結ぶ線(図1の左右方向)と直交する方向θo(図1の上下方向)を指向するときに磁束密度が最も低くなる。よって、このときの回動子2の位置が磁気的中立位置θoとなる。
また、回動子2が上記磁気的中立位置θoから回動すると、当該回動子2とヨーク3,4とを通る磁路が形成されるとともにその磁束密度が増加し、回動子2の回動方向(時計回りか反時計回りか)によって当該磁路の向きが相違するものの、回動子2の長手方向に沿う軸の磁気的中立位置θoに対する回動角度(θ)が大きくなるほど磁束密度が増大し、回動子2の長手方向両端部がそれぞれ磁極片部分3a,4aの中央を指向する姿勢(すなわち図1では回動子2が左右方向に沿う姿勢)で磁束密度が最も高くなる。
ここで、今、仮に、回動子2のN極側が二つの磁極片部分3a,4aのうち磁極片部分4a側に近い状態では、回動子2のN極側から出て、磁極片部分4a、中間部分4b、接続部分4c、ホール素子5,6、接続部分3c、中間部分3b、および磁極片部分3aをこの順に通過して、回動子2のS極側に至る磁路が形成される。
逆に、回動子2のN極側が二つの磁極片部分3a,4aのうち磁極片部分3a側に近い状態では、回動子2のN極側から出て、磁極片部分3a、中間部分3b、接続部分3c、ホール素子5,6、接続部分4c、中間部分4b、および磁極片部分4aをこの順に通過して、回動子2のS極側に至る磁路が形成される。
本実施形態では、このようにして形成される磁路の磁束密度を、磁気検出素子としての二つのホール素子5,6によって検出する。このようにホール素子5,6を二つ装備することで、検出結果を比較したり平均値を算出したりして、磁束密度をより精度良く検出できるようにしてある。
かかる構成の回動角度検出装置1を、本実施形態では、図2中に太い破線(曲線)で示すように、固定部に対する検出対象軸の回動角度θの許容検出誤差が一回動方向(すなわち図2の横軸右方向)に増加しかつ当該許容検出誤差の回動角度θに対する変化率(θによる微分値)が当該一回動方向に増加するシステムに適用する。ここで、回動子2は検出対象軸に固定的に接続されるため、検出対象軸の回動角度θは、回動子2の回動角度となる。
このシステムでは、許容検出誤差は、+(プラス)側、−(マイナス)側の双方に設定されており、回動子2の動作範囲(回動角度:θa〜θb)内で、検出誤差をこの+側の太い破線と−側の太い破線との間の領域に収めることができれば、所定の制御精度を確保できることになる。
一方、図2中に太い実線で示すように、上述した回動角度検出装置1の検出誤差(の上限値および下限値)は、初期状態では、回動角度θによらずほぼ一定の値を示すが、温度上昇等に伴って磁気的な特性が劣化すると、磁気的中立位置θoを下限値として、当該磁気的中立位置θoからの回動角度差が大きくなるにつれて線形的に大きくなることが一般的に知られている。
ここで、今、仮に、磁気的中立位置θoを、許容検出誤差が最小値となる回動角度(許容誤差最小位置)θaに設定すると(すなわち、図2の状態から、太い実線のグラフを、その極小点がθaの位置となるまで左方向にスライドさせた状態)、回動角度θが当該θaより大きい範囲に、劣化した状態での検出誤差が許容検出誤差を超えてしまう領域が現れることになる。
また、磁気的中立位置θoを、回動角度θの動作範囲の中間位置θmに設定した場合も(すなわち、図2の状態から、太い実線のグラフを、その極小点がθmの位置となるまで右方向にスライドさせた状態)、特に、回動角度θが中間位置θmより小さい範囲に、劣化した状態での検出誤差が許容検出誤差を超えてしまう領域が現れることになる。
上記二つのケースのように、検出誤差が許容検出誤差を超えた場合、回動角度検出装置1の検出信号によってはシステムを正しく制御できなくなる可能性が極めて高くなる。
そこで、こうした事情を考慮し、本実施形態では、磁気的中立位置θoを、許容誤差最小位置θaと許容誤差最大位置θbとの間で、かつ、許容誤差最小位置θaと許容誤差最大位置θbとの中間となる回動角度としての中間位置θmよりも許容誤差最小位置θa側に、設定し、以て、回動角度θの回動範囲のほぼ全域に亘って、検出誤差(図2中の太い実線)が許容検出誤差(図2中の太い破線)内に収まるようにしている。
こうすれば、検出誤差を許容検出誤差以内に収めることができるため、所要の制御精度を確保できて、当該回動角度検出装置1の検出結果を利用するシステムを正しく制御することができる。
この場合、少なくとも許容誤差最小位置θaでは、検出誤差が許容検出誤差内に収まるように、磁気的中立位置θoを設定するのが好適である。これにより、最も高い検出精度を要求される領域で許容検出精度を満たすことができ、システムの安定化に資する。
次に、こうした許容検出誤差の特性を備えたシステムの一例としての内燃機関の可変動弁装置に、上述した回動角度検出装置1を組み込んだ例について説明する。
図2のような許容検出誤差特性を有するシステムとして、図3〜図6に例示する可変動弁装置がある。
この可変動弁装置の制御機構は、制御軸16の回動位置に応じて内燃機関の吸気弁のリフト量を連続的に可変設定するもので、図3に示すように、制御部としてのECU9によってモータ10を制御し、その出力軸11の回動をギヤ機構12を介してボールネジ13に伝達し、ナット14を進退させてアーム15を揺動させ、以て、制御軸16を回動させ、吸気弁のリフト量を連続的に可変設定できるようになっている。
この制御機構において、回動角度検出装置1は、制御軸16を検出対象軸として、その回動角度を検出する。検出結果はECU9に入力され、リフト量の制御に反映される。
図4および図5に示すように、可変動弁装置は、内燃機関のヘッドブロック(図示せず)に回転自在に支持されるカムシャフト17の回転を、複数のリンク部材19,21,24からなるリンク機構を介して揺動カム26の揺動に変換し、当該揺動カム26によって内燃機関の吸気弁28を開閉駆動するものである。
すなわち、カムシャフト17に固定された偏心カム18は、リンク部材19に形成された円形孔19aに回転自在に挿入されており、リンク部材19が、カムシャフト17の回転に応じて上下に往復動するようにしてある。
また、ヘッドブロックには、カムシャフト17の上方となる位置で、制御軸16が回動可能に支持されており、この制御軸16に固定された偏心カム22が、リンク部材21に形成された円形孔21aに回転自在に挿入されて、リンク部材21が、この偏心カム22の中心P1を中心として揺動するようにしてある。
一方、カムシャフト17には、揺動カム26が揺動自在に支持されており、この揺動カム26に回動可能な連結点25を介してリンク部材24が連結されている。
そして、リンク部材21には、中心P1の一方側で回動可能な連結点20を介してリンク部材19が連結されるとともに、当該中心P1の他方側で回動可能な連結点23を介してリンク部材24が連結されている。
したがって、カムシャフト17の回転に応じてリンク部材19が往復動すると、当該リンク部材19に連結されたリンク部材21が揺動し、このリンク部材21の揺動がリンク部材24を介して揺動カム26に伝達されて、当該揺動カム26が揺動する。そして、この揺動カム26の下面26aが、バルブリフタ27の上面27aを摺接しながら当該バルブリフタ27を押し下げ、かくして、バルブリフタ27によって吸気弁28が押し下げられて開弁することになる。
以上の構成では、制御軸16の回動角度によって吸気弁28のリフト量が変化する。すなわち、図4に示すように、制御軸16の軸心P2に対して偏心カム22の中心P1が上側に位置する状態では、レイアウト上、連結点20の往復動作量に対する連結点23の往復動作量が比較的小さくなるため、図4の(a)に示す状態(吸気弁28が上死点にある状態;閉弁時)と図4の(b)に示す状態(吸気弁28が下死点にある状態;開弁時)との間のバルブリフタ27の動作量、すなわち吸気弁28のリフト量(L1)が小さくなるのに対し、図5に示すように、制御軸16の軸心P2に対して偏心カム22の中心P1が下側に位置する状態では、レイアウト上、連結点20の往復動作量に対する連結点23の往復動作量が比較的大きくなるため、図5の(a)に示す状態(吸気弁28が上死点にある状態;閉弁時)と図5の(b)に示す状態(吸気弁28が下死点にある状態;開弁時)との間のバルブリフタ27の動作量、すなわち吸気弁28のリフト量(L2)が大きくなる(L2>L1)。
つまり、かかる可変動弁装置では、図3に示す制御機構を用いて制御軸16を捻り、リンク部材21の揺動の中心P1の位置を動かすことによって、偏心カム18の往復動作量のリンク部材19,21,24による増幅率を連続的に変化させ、以て、揺動カム26の揺動量を変化させて吸気弁28のリフト量を連続可変制御しているのである。これにより、図6に例示するような吸排気弁のリフト特性が得られ、内燃機関の燃料消費率が向上する等、種々の効果が得られる。
上記可変動弁装置の制御軸16は、一方向に回動させると吸気弁28のリフト量が増大するように設定される。ここで、吸気弁28のリフト量は、一般的に、小さいほど高い制御精度が要求される。また、制御軸16や偏心カム22の構成上、リフト量が大きい領域では、リフト量がより小さい(中程度の)領域に比べて、制御軸16の回動角度θに対するリフト量の変化率が小さくなる場合が多い。したがって、このような場合、制御軸16の回動角度θに対する制御上の許容検出誤差は、制御軸16を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、かつ当該許容検出誤差の回動角度θに対する変化率が制御軸16を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加することになる。
よって、上記可変動弁装置の制御機構においては、図2に示すように、磁気的中立位置θoを、リフト量が最小となる回動角度としてのリフト量最小位置(=θa)とリフト量が最大となる回動角度としてのリフト量最大位置(=θb)との間で、かつ、リフト量最小位置θaとリフト量最大位置θbとの中間となる回動角度としての中間位置(=θm)よりもリフト量最小位置θa側に、設定することで、特性劣化時の検出誤差(図2の太い実線)が、回動角度θの全動作範囲(θa〜θb)において、許容検出誤差(図2の太い破線)内に収めることができるため、所要の制御精度を確保して、当該回動角度検出装置1の検出結果を利用する可変動弁装置を正しく制御することができる。
以上のように、本実施形態にかかる回動角度検出装置1によれば、磁気的中立位置θoを、許容誤差最小位置θaと許容誤差最大位置θbとの中間位置θmよりも許容誤差最小位置θa側に設定したため、より広い回動角度範囲に亘って、より容易に、許容検出誤差より検出誤差を小さく設定できるようになる。
また、本実施形態にかかる回動角度検出装置1によれば、磁気的中立位置θoを調整するにあたり、許容誤差最小位置θaで検出誤差が許容検出誤差以下となるようにしたため、最も高い検出精度を要求される領域で、許容検出精度を満たすことができる。
そして、本実施形態にかかる回動角度検出装置1は、上記可変動弁装置の制御軸16のように、回動角度θの許容検出誤差が制御軸16を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、かつ当該許容検出誤差の回動角度θに対する変化率が制御軸を16小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加する場合に、低コストで容易に適用することができて、所要の制御精度を得ることができる。
なお、本発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態でも上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(1)上記各実施形態では、制御軸の回動位置を制御することで吸気弁のリフト量を連続的に可変設定する可変動弁装置に適用した例を示したが、排気弁のリフト量を連続的に可変設定する可変動弁装置に対しても適用可能であるし、可変動弁装置以外のシステムに対しても適用可能である。また、可変動弁装置やその制御機構の詳細な構成も、上記開示例には限定されない。
(2)また、回動角度検出装置の構成も上記開示例には限定されず、永久磁石の配置位置や数、あるいはヨークの形状等も種々に変更可能である。
また、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1に記載の回動角度検出装置では、上記磁気的中立位置と上記許容誤差最大位置との回動角度差を、上記磁気的中立位置と上記許容誤差最小位置との回動角度差よりも大きく設定するのが好適である。
こうすれば、より広い回動角度範囲に亘って、より容易に、許容検出誤差より検出誤差を小さく設定することができる。
本発明の実施形態にかかる回動角度検出装置の概略構成図。 本発明の実施形態にかかる回動角度検出装置の回動角度と許容検出誤差および検出誤差との相関関係を示す図。 可変動弁装置の制御機構に本実施形態にかかる回動角度検出装置を組み込んだ場合の概略構成図。 本発明の実施形態にかかる回動角度検出装置による検出対象としての制御軸を備える可変動弁装置において、リフト量が小さい場合の動作を示す図。 本発明の実施形態にかかる回動角度検出装置による検出対象としての制御軸を備える可変動弁装置において、リフト量が大きい場合の動作を示す図。 本発明の実施形態にかかる回動角度検出装置による検出対象としての制御軸を備える可変動弁装置を吸気弁に適用した場合における吸排気弁のプロファイルの一例を示す図。
符号の説明
2 永久磁石
3,4 ヨーク(固定部)
5,6 検出素子
16 制御軸(検出対象軸)
17 カムシャフト
18 偏心カム
19,21,24 リンク部材
26 揺動カム
28 吸気弁
P1 中心(揺動中心)
θ 回動角度
θa 許容誤差最小位置(リフト量最小位置)
θb 許容誤差最大位置(リフト量最大位置)
θo 磁気的中立位置
θm 中間位置

Claims (3)

  1. 固定部に対する検出対象軸の回動角度の許容検出誤差が一回動方向に増加しかつ当該許容検出誤差の回動角度に対する変化率が前記一回動方向に増加するシステムに用いられ、固定部側または検出対象軸側に設けられる永久磁石と、当該永久磁石によって固定部側と検出対象軸側とを通過するように形成される磁路の磁束密度を検出する検出素子と、を備え、前記磁束密度の変化に基づいて前記回動角度を検出する回動角度検出装置において、
    前記磁束密度が最小となる状態における回動角度としての磁気的中立位置を、許容検出誤差が最小となる回動角度としての許容誤差最小位置と許容検出誤差が最大となる回動角度としての許容誤差最大位置との間で、かつ、許容誤差最小位置と許容誤差最大位置との中間となる回動角度としての中間位置よりも許容誤差最小位置側に、設定した回動角度検出装置であって、
    前記システムは、内燃機関のカムシャフトの回転を複数のリンク部材からなるリンク機構を介して揺動カムの揺動に変換し、当該揺動カムによって内燃機関の吸気弁または排気弁を開閉駆動し、固定部に対して回動可能で回転角度が検出される制御軸に設けた偏心カムを用いて当該リンク機構内の一つのリンク部材の揺動中心を可変設定することで当該揺動カムによって開閉駆動される吸気弁または排気弁のリフト量を可変制御する可変動弁装置であり、
    前記回動角度の許容検出誤差が前記制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、かつ当該許容検出誤差の回動角度に対する変化率が制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加するものであることを特徴とする回動角度検出装置。
  2. 前記許容誤差最小位置で、検出誤差が許容検出誤差以下となるように前記磁気的中立位置を設定したことを特徴とする請求項1に記載の回動角度検出装置。
  3. 内燃機関のカムシャフトの回転を複数のリンク部材からなるリンク機構を介して揺動カムの揺動に変換し、当該揺動カムによって内燃機関の吸気弁または排気弁を開閉駆動し、固定部に対して回動可能な制御軸に設けた偏心カムを用いて当該リンク機構内の一つのリンク部材の揺動中心を可変設定することで当該揺動カムによって開閉駆動される吸気弁または排気弁のリフト量を可変制御する可変動弁装置に用いられ、固定部側または制御軸側に設けられる永久磁石と、前記永久磁石によって固定部側と制御軸側とを通過するように形成される磁路の磁束密度を検出する検出素子と、を備え、前記磁束密度の変化に基づいて制御軸の固定部に対する回動角度を検出する回動角度検出装置において、
    前記回動角度の許容検出誤差が前記制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、かつ当該許容検出誤差の回動角度に対する変化率が制御軸を小リフト側から大リフト側に回動させるにつれて増加し、
    前記磁束密度が最小となる状態における回動角度としての磁気的中立位置を、リフト量が最小となる回動角度としてのリフト量最小位置とリフト量が最大となる回動角度としてのリフト量最大位置との間で、かつ、リフト量最小位置とリフト量最大位置との中間となる回動角度としての中間位置よりもリフト量最小位置側に、設定したことを特徴とする回動角度検出装置。

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