JP4664932B2 - 浮遊物滞留防止方法および浮遊物滞留防止設備 - Google Patents
浮遊物滞留防止方法および浮遊物滞留防止設備 Download PDFInfo
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Description
さらに、ピット103に溜まった浮遊物Tの除去に手間と費用が嵩むという問題点も有していた。
ここで、本明細書における橋とは、河川の横断方向に構築された構造物であって、鉄道用や道路用の橋梁、水管橋や水路橋、桟橋等も含むものとする。
また、浮遊物は、下降流により、下流に流下するため、浮遊物の除去等の手間も省略することが可能となり、維持管理も容易である。さらに、浮遊物を誘導、除去するための大規模な設備も必要としないため、安価である。
ここで、図1は、本実施形態に係る浮遊物滞留防止設備の概要を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す浮遊物滞留防止設備の側面図である。また、図3は、図1に示す浮遊物滞留防止設備の変形例を示す斜視図である。
また、斜杭2の角度φも、橋梁Bからの距離L、想定される増水時の流量および流れの強さ等に応じて、適宜設定すればよいが、本実施形態では35°〜60°の範囲内、好ましくは45°程度となるように、設定する。
また、本実施形態では、斜杭2を、橋脚B2の上流側および橋脚B2同士の中間付近の上流側に配置するものとするが、斜杭2の設置箇所は、これに限定されるものではない。例えば、橋脚B2の前方のみや、橋脚B2同士の間のみでもよい。
また、斜杭2の上端は、流下してきた浮遊物Tを下流側に配置された橋梁Bの下を潜り抜けさせる下降流を生成することが可能であれば、必ずしも、水面から突出している必要はない。
また、斜杭2の断面形状は限定されるものではなく、円形、楕円形、矩形、その他の多角形等、適宜公知の形状により設定することが可能である。
さらに、補助杭3は、補助杭3の上端に配置された連結部材4により斜杭2と連結されている。
また、本実施形態では、補助杭3として、鋼管を使用するものとしたが、補助杭3を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、コンクリート系材料や形鋼等により構成するなど、適宜公知の材料の中から選定して採用すればよい。
また、補助杭3の上端は、斜杭2を支持することが可能であれば、必ずしも水面WLから突出している必要はない。
ここで、本実施形態では、斜杭2と補助杭3との上端の高さが同程度であるため、連結部材4は、略水平に配置される。なお、連結部材4は、水平に配置される必要はないことは、いうまでもない。
そして、上流から流下してきた流木等の浮遊物Tも下降流の勢いにより下降し、橋梁Bの下を潜り抜けるため、橋梁Bに引っかかることや橋梁Bの上に乗り上げることが防止される。
また、浮遊物滞留防止設備1を設置するための用地も最小限ですむため、浮遊物滞留防止設備1を設置することによる周辺の環境への影響も最小限で済む。
また、斜杭2は、鋼管等の一般的な材料により構成することが可能であるため、特殊な材料を手配する必要がなく、材料を安価かつ容易に手配することが可能である。
そして、邪魔板5は、河川を横断するように、隣接する複数の斜杭2に跨って横設されている。
また、邪魔板5は、隣接する複数の斜杭2に跨って横設されている必要はなく、斜杭2のそれぞれに所定幅からなる邪魔板5を備えていてもよい。
そのため、上流から流下してきた流木等の浮遊物Tも下降流の勢いにより下降し、橋梁Bの下を潜り抜けるため、橋梁Bに引っかかることや橋梁Bの上に乗り上げることが防止される(図2参照)。
例えば、前記実施形態では、橋梁の上流に配置された斜杭により下降流を生成するものとしたが、下降流の生成方法は、これに限定されるものではなく、適宜公知の手段により生成すればよい。
ここで、図4(a)〜(c)は、本実証実験の結果を示すグラフであって、横軸を流れ方向の距離、縦軸を水理模型の水面の高さである。本実証実験では、水位として、橋桁B1の上端面を0mとする。なお、図4(a)〜(c)では、橋梁B付近における水面は越流により乱れているため、水面の測定ができないため、橋梁B付近におけるおおよその水面の形状を点線により表示している。
このため、斜杭2に邪魔板5を横設することにより、より効果的に下降流を生じさせることが実証された。したがって、斜杭2のみでは下降流の発生が弱い河川においても、邪魔板5を配置することにより、浮遊物Tが橋梁Bの下を潜り抜けるように構成することが可能となった。
2 斜杭(斜材)
3 補助杭
4 連結部材
5 邪魔板(斜材)
B 橋梁(橋)
T 浮遊物
W 水流
Claims (5)
- 流下してきた浮遊物が橋の下を潜り抜けるように橋の上流側において下降流を発生させることを特徴とする、
浮遊物滞留防止方法。 - 橋の上流側に設置される浮遊物滞留防止設備であって、上端が上流側となるように傾いた状態で設置される斜材を備えることを特徴とする、
浮遊物滞留防止設備。 - 前記斜材が、上端が前記橋の橋桁よりも高くなるように配置されていることを特徴とする、
請求項2に記載の浮遊物滞留防止設備。 - 前記斜材が、河川の幅方向に対して所定の間隔を有して配置された複数本の斜杭からなることを特徴とする、
請求項2または請求項3に記載の浮遊物滞留防止設備。 - 前記斜材が、邪魔板であることを特徴とする、
請求項2乃至請求項3のいずれか1項に記載の浮遊物滞留防止設備。
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