JP4664129B2 - スポット光源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、特定波長の光を対象物に照射するためのスポット光源装置に関し、特に照明光の光量変化を効果的に抑制することで該照明光の安定供給を可能にする制御機構に関するものである。
従来のスポット光源装置は、一般に、照明光を発生させる装置本体と、この装置本体の出射口に取り付けられたライトガイド(1又は複数の光ファイバの束)とで構成される。装置本体には、光源が設置されており、この光源から発生した所定波長の照明光は一旦反射・集光された後、該照明光の一部が出射口に導かれる。出射口を通過した照明光はライトガイドを伝搬し、該ライトガイドの先端部分から当該スポット光源装置の外部に位置する対象物に向けて照射される。
このとき、光源から出射口へ導かれない照明光の一部は、光漏れの原因となり、また、光照射に起因した加熱等による部品の劣化や変質の原因となる。そのため、特許文献1には、不要な照明光の一部を十分に遮蔽するための構造を備えたスポット光源装置が開示されている。
一方、スポット光源装置自体でも、電源電圧の変動、光源や関連部品の経時劣化(光量低下や反射鏡の曇りなど)等に起因した照明光の光量変化が発生する。このような場合、特許文献2に開示されたスポット光源装置では、照明光の一部を分岐ライトガイドを介してモニタし、このモニタ結果をフィードバックすることにより光出力を短期的にもまた長期的にも一定に維持する照明光の光量制御(フィードバック制御)が行われていた。
特開2000−57803号公報 特開平8−327826号公報
発明者らは、従来のスポット光源装置について検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、特許文献2に記載された従来のスポット光源装置では、照明光の一部をモニタするため、照明光を取り出すライトガイドを分岐する必要がある。この場合、必然的に主ライトガイドからの光出力(照明光の光量)が低下するという課題があった。加えて、分岐ライトガイドは高価であるため、また、ライトガイド自体に分岐構造が採用されることにより関連する部品も多くなるため、当該スポット光源装置自体の製造コストを押し上げてしまうという課題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、内部光源の光量変化や、反射鏡の曇り等に起因した照明光の光量変化を、より簡単な構成で確実に検知し、該照明光の光量を一定に維持するための構造を備えたスポット光源装置を提供することを目的としている。
この発明に係るスポット光源装置は、例えば、生物、鉱物、工作物等の観察、製品検査等の画像処理に利用されるCCDカメラの照明装置を始め、種々の科学技術分野における照明装置に広く適用可能である。また、光源としては、例えば白熱灯、放電管、ハロゲンランプ、キセノンランプなど、UV、可視光を問わず種々の波長光の発生源が利用可能である。
この発明に係るスポット光源装置は、ハウジング内に収納された光源から出射口を介して照明光を安定的に取り出すための構造を備える。具体的に当該スポット光源装置は、光源と、ハウジングと、遮蔽板と、制御ユニットを、少なくとも備える。上記光源は、上述のように所定波長の照明光を発生させる種々の光源が適用可能である。上記ハウジングは、光源を収納した状態で、該光源からの照明光の一部を外部に取り出すための出射口が設けられている。上記遮蔽板は、ハウジング内の空間を光源側の空間と出射口側の空間とに分離するよう、該光源と該出射口と間に配置されている。この遮蔽板には、光源からの照明光の一部を出射口に導くための取り込み口が設けられている。さらに、上記制御ユニットは、遮蔽板により区切られた出射口側の空間内に配置され、照明光量のフィードバック制御を行う。
特に、上記制御ユニットは、照明光量のフィードバック制御を実現するため、光量調節機構と、モニタを少なくとも有する。上記光量調節機構は、遮蔽板の取り込み口を通過し前記出射口に向かう照明光の光量を調節する。上記モニタは、遮蔽板によって区切られた出射口側の遮蔽空間内であって取り込み口を通過し出射口に向かう照明光の光路上から外れた位置に配置され、該照明光のうち出射口を通過できない迷光成分の一部を、光量調節機構の制御情報として検出する。
上述のように、この発明に係るスポット光源装置では、光量調節機構の制御情報を得るためのモニタが、遮蔽板の取り込み口を通過し出射口に向かう照明光の光路上から外れた位置に配置されている。この構成により、出射口から取り出される照明光はモニタ光として利用されることはなく、該出射口から取り出された照明光はすべて対象物の照明に利用される。すなわち、モニタ光の損失分を加味した光量制御の必要はない。一方、取り込み口と出射口とで規定される空間内には、遮蔽板で区切られた遮蔽空間内で発生する回折光(開口絞り付近で発生する回折光など)、該出射口付近で発生する反射光、該遮蔽空間内に位置する部品により乱反射する散乱光(漏れ光)など、照明光として利用できない迷光成分が存在する。この発明に係るスポット光源装置は、この不要な迷光成分を照明光の光量変化検出のモニタ光として利用するための構造を備えたことを特徴としている。
なお、出射口から得られる照明光の光量変化は、遮蔽板の取り込み口と出射口とで規定される空間内に、迷光成分を検出するモニタを配置することにより十分に検出可能である。しかしながら、より高精度に照明光の光量変化を検出するためには、光量調節機構と出射口とで規定される空間内に存在する迷光成分を意図的にモニタへ誘導するための構造を備えるのが好ましい。すなわち、この発明に係るスポット光源装置は、ハウジング内において光量調節機構と出射口との間に配置され、該光量調節機構により光量調節された照明光(光量調節機構から出射口に向かう光)のうち出射口を通過できない迷光成分の一部をモニタへ導くための迷光誘導構造をさらに備えてもよい。
具体的に上記迷光誘導構造は、光量調節機構と前記出射口との間にモニタに隣接するよう配置され、該光量調節機構により光量調節された照明光を通過させるための開口を有する第1誘導板を含むのが好ましい。この第1誘導板が配置されることにより、モニタの受光面に対して迷光の入射角度が制限されるため、モニタへの入射光量を飛躍的に向上させることができる。
さらに、上記迷光誘導構造は、光量調節機構と第1誘導板との間であって、該第1誘導板とともにモニタを挟むよう配置された第2誘導板をさらに備えてもよい。この場合、第2誘導板は、第1誘導板とともに迷光成分の導波空間を形成する。また、第2誘導板には、該開口絞りを通過し出射口に向かう照明光を通過させるための開口が設けられている。この構成により、迷光成分がさらに効率的にモニタへ導かれる。
上述のように、第1及び第2誘導板により迷光成分の導波空間が形成された構成では、第1誘導板の開口面積は、第2誘導板の開口面積よりも大きいのが好ましい。この場合、第1誘導板の開口を介して第2誘導板の開口付近が直接出射口と対面することになる。したがって、迷光成分の主要要素である出射口からの反射光が直接第2誘導板に到達し、第1及び第2誘導板により迷光成分の導波空間に出射口からの反射光を効率的に導くことができる。
なお、この発明に係るスポット光源装置において、上記制御ユニットにおける光量調節機構は、開口絞りと、絞り板と、駆動系と、制御系を少なくとも備えるのが好ましい。具体的に上記開口絞りは、遮蔽板と出射口との間に配置され、該出射口へ向かう照明光のスポット径を規定する。上記絞り板は、開口絞りと出射口との間に配置され、大きさの異なる複数の孔からなる絞りパターンが形成されている。上記駆動系は、開口絞りに対する絞りパターンの相対位置を変更する。また、上記制御系は、モニタにより検出された迷光成分の光量変化に対応して、開口絞りを通過した照明光の光路上に配置される絞りパターンの部分を変更するよう駆動系を制御する。これにより、開口絞りを通過した照明光の光量が当該制御系により調節される。
以上のようにこの発明によれば、出射口から得られる照明光の光量をフィードバック制御するため、モニタが遮蔽板と出射口とで規定される遮蔽空間内であって、照明光の光路上から外れた位置に設けられている。この構成により、モニタは、照明光として利用できない迷光成分を照明光の光量変化検出のモニタ光として検出するため、出射口から取り出される照明光を効率的に利用することができる。また、照明光の一部をモニタ光に利用しないため、モニタ光の損失分を加味した光量制御は不要になる。
以下、この発明に係るスポット光源装置の実施形態を、図1〜図9を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部材、同一部位には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1〜3を用いて、この発明に係るスポット光源装置の一実施形態の概略構成を説明する。ここで、図1は、この発明に係るスポット光源装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、図1に示されたスポット光源装置の内部構成を概略的に説明するための組立工程図である。また、図3は、図1に示されたスポット光源装置の内部構成を示す斜視図である。
図1に示されたように、この発明に係るスポット光源装置の一実施形態であるスポット光源装置1は、装置本体と、この装置本体の前方側壁に設けられた出射口にコネクタ23を介して一端が取り付けられたライトガイド25を備える。装置本体は、内部に光源等が配置されたハウジングを備え、このハウジングは、各種部品が所定位置に固定されるベース部1aと、該ベース部1aを覆うように該ベース部1aに取り付けられるカバー1bで構成される。ベース部1aは、各種部品が設置される底部と、出射口が設けられた前方側壁、及び該前方側壁と対向するよう配置された後方側壁から構成されている。カバー1bには、上面に持ち運びを可能にするための取っ手が設けられるとともに、ハウジング内部の熱気を排出するための通気孔10が設けられている。なお、ベース部1a内に配置される光源としては、白熱灯、放電管、ハロゲンランプ、キセノンランプ等が利用可能であるが、以下の実施形態では、UV放電管が適用されたスポット光源装置について説明する。
スポット光源装置1は、図2に示されたように、ベース部1a内に着脱自在のユニットを順次固定していくことにより構成される。すなわち、ベース部1aは、パーティション板14により2つの空間に分離される。このパーティション板14により区分された一方の空間には、駆動電源13が配置される一方、他方の空間には光源である放電管2が反射鏡21とともにに配置される。ベース部1aの後方側壁には外部から冷却用空気を取り込むためのファン15が設置されており、パーティション板14には、ファン15により取り込まれた冷却用空気を区分された各空間に送るための通風用切り欠き部が設けられている。
ベース部1aの放電管2が配置される空間には、放電管2及び反射鏡21を保持した様態で固定板21aが固定されるとともに、迷光誘導構造の一部を構成する第1誘導板41が固定されている。固定板21aは、冷却用空気を通過させるため、パーティション板14から所定距離離間した状態でベース部1aに固定されており、この固定板21aには遮蔽カバー18が取付けられる。第1誘導板41には、照明光を通過させるための開口40(照明光のスポット径よりも大きい直径を有する)が設けられており、制御ユニット100を含む種々の部品が一体的に構成された着脱ユニットをベース部1aに固定するための基準部材として機能する。そのため、第1誘導板41の左右には、基準固定板42a、42bが固定されている。制御ユニット100は、放電管2が配置される空間をさらに区分するための遮蔽板50に一体的に固定され、この遮蔽板50に取り付けられた天板51が基準固定板42a、42bに取付けられる。すなわち、ネジ510aが天板51のネジ孔51a及び基準固定板42aのネジ孔421aにねじ込まれる一方、ネジ510bが天板51のネジ孔51b及び基準固定板42bのネジ孔421bにねじ込まれることにより、各部品がベース部1aに固定される。
以上の工程を経て、図3に示されたような内部構造を有するスポット光源装置1が得られる。なお、この図3では、カバー1bを取り除いたベース部1aが示されている。また、遮蔽板50及び遮蔽カバー18により、放電管2からの漏れ光が遮蔽される構造が実現されている。
次に、制御ユニット100を含み、ベース部1aに対して一体的に着脱される着脱ユニットの構造を、図4を用いて詳細に説明する。ここで、図4は、スポット光源装置1に設けられた制御ユニットの構造を説明するための組立工程図である。
ハウジング内の空間を放電管2側と出射口側の2つの空間に区分する遮蔽板50には、制御ユニット100を取り付けるためのネジ孔50a〜50cが設けられるとともに、天板51が取り付けられている。天板51には、ベース部1aに固定するためのネジ孔51a、51bが設けられるとともに、迷光誘導構造を第1誘導板41とともに構成する第2誘導板120を取り付けるためのネジ孔51c、51dが設けられている。また、天板51には、ファン15から取り込まれた冷却用空気を排出するための通気孔52と、制御ユニット100の一部を構成する絞り板150の一部を露出させるための開口53が設けられている。
上記遮蔽板50に一体的に取り付けられる制御ユニット100は、開口絞り112が設けられた固定板110、所定の絞りパターン150aが形成された絞り板150、駆動系として固定板110に固定されたモータ151、161、シャッタ機構、及び制御系としての制御回路基板130から構成されている。
開口絞りが設けられた固定板110には、遮蔽板50にネジ1100a〜1100cにより固定するためのネジ孔110a〜110cが設けられるとともに、制御回路基板130をネジ130a、130bにより固定するためのスペーサ111b、111c、第2誘導板120を取り付けるためのスペーサ111aが設けられている。さらに、固定板110には、遮蔽板50側に絞り板150を回転させるための駆動用モータ151が取り付けられるとともに、第2誘導板120側にシャッタ160を回転させるための駆動用モータ161が取り付けられている。駆動用モータ151の回転シャフトには、部材152が取り付けられており、ネジ152a、152bによって絞り板150が部材152に固定される。一方、駆動用モータ161の回転シャフトには固定リング162によってシャッタ160が固定される。
さらに、迷光誘導構造の一部を構成する第2誘導板120には、固定板110のスペーサ111aにネジ1200aで固定されるようネジ孔120cが設けられるとともに、ネジ510c、510dにより天板に固定されるよう、ネジ孔120a、120bが設けられている。また、第2誘導板120には、開口絞り112を通過した所定のスポット径を有する照明光を通過させるための開口122が設けられるとともに、迷光を検出するためのモニタ140が設置されている。第2誘導板120の側面には、補強板121が固定されている。
補強板121には、固定板110に設けられたスペーサ111b、111cを単通させるための貫通孔121c、121dが設けられるとともに、絞り板150の一部を露出させるための開口121a、シャッタ160及び駆動用モータ161の一部を露出させるための開口121bがそれぞれ設けられている。
制御回路基板130からは、駆動電源13への制御信号の送信及び駆動電圧の供給を受けるためのコード、駆動用モータ151、161に駆動電圧及び駆動制御信号を供給するためのコード、及び、モニタ140からの電気信号を取り込むためのコードがそれぞれ接続されている。
図5は、以上のように組み立てられた制御ユニット100の光量調整機構を説明するための図である。また、図6は、図5に示されたような光量調節機構による光量調整動作(フィードバック制御)を概略的に説明するための模式図である。
図5に示されたように、絞り板150には、大きさの異なる複数の孔からなる絞りパターン150aが形成されており、この絞りパターン150aの一部が開口絞り112を覆うように該絞り板150が設置されている。駆動用モータ151は、絞り板150を図中の矢印S1で示された方向に回転させることにより、開口絞り112に対する絞りパターン150aにおける透過部分の相対位置を変更する。また、制御ユニット100の光量調節機構は、開口絞り112からの照明光を遮断するシャッタ機構も備える。このシャッタ機構は、シャッタ160と、このシャッタ160の一端が固定リング162により固定された駆動用モータ161を備える。駆動用モータ161が、図中の矢印S2で示された方向にシャッタ160の他端を移動させることにより、シャッタ160で開口絞り112を覆うことが可能になる。
当該スポット光源装置1は、上述のような構造を有する光量調節機構をフィードバック制御することにより、光量が一定に維持された照明光を安定的に供給する。当該スポット光源装置1における各部品の配置は、図6に示されたように、放電管2から出射口22に向かって順に、遮蔽板50、固定板110、第2誘導板120、第1誘導板41が配置されている。遮蔽板50には、放電管2からの集光された照明光Lを取り込むための取り込み口54が設けられており、固定板110には照明光Lのスポット径を規定する開口絞り112、第1及び第2誘導板41、120にもそれぞれ開口(照明光Lのスポット径よりも大きい直径を有する)が設けられている。また、開口絞り112と第2誘導板120の間には所定の絞りパターン150aが形成された絞り板150が配置されている。
この絞り板150に設けられた絞りパターン150aと開口絞り112との相対位置を決定するため(開口絞り112を通過した照明光Lの光量を決定するため)、スポット光源装置1では、開口絞り112と出射口22との間であって、照明光Lの光路上から外れた位置にモニタ140が配置されている。
モニタ140では、照明光Lのうち出射口22を通過できない迷光成分の一部を、光量調節機構の制御情報として検出する。制御回路基板130(制御系)は、このモニタ140からの検出信号に基づいて、駆動用モータ151を駆動制御するとともに、駆動電源13へも制御信号を送信する。このように、制御回路基板130において、照明光量のフィードバック制御が行われる。
以上のように、当該スポット光源装置1では、光量調節機構の制御情報を得るためのモニタ140が、開口絞り112を通過し出射口22に向かう照明光Lの光路上から外れた位置に配置されている。そのため、出射口22から取り出される照明光Lはモニタ光として利用されることはなく、該出射口22から取り出された照明光Lはすべて対象物の照明に利用される。すなわち、モニタ光の損失分を加味した光量制御の必要はない。一方、開口絞り112と出射口22とで規定される空間内には、該開口絞り112付近で発生する回折光、該出射口22付近で発生する反射光、該空間内を伝搬する散乱光(漏れ光)など、照明光として利用できない迷光成分が存在する。このように、当該スポット光源装置1は、この不要な迷光成分を照明光Lの光量変化検出のモニタ光として利用するための構造を備える。
なお、迷光成分を検出することにより、開口絞り112を通過した照明光Lの光量変化は、開口絞り112と出射口22とで規定される空間内に、迷光成分を検出するモニタを配置することにより十分に可能である。すなわち、上述の第1及び第2誘導板41、120が開口絞り112と出射口22との間に配置されていない場合であっても、迷光成分の検出は可能である。しかしながら、図1に示されたスポット光源装置1では、より高精度に照明光Lの光量変化を検出するためには、開口絞り112と出射口22とで規定される空間内に存在する迷光成分を意図的にモニタへ誘導するための迷光誘導構造が設けられている。
図7は、光量変動をモニタするための種々の迷光誘導構成を説明するための図である。まず、図7(a)に示されたように、迷光誘導構造は、開口絞り112と出射口22との間にモニタ140(センサ141と波長選択フィルタ142により構成されている)に隣接するよう配置され、該開口絞り112を通過し出射口22に向かう照明光Lを通過させる開口40を有する第1誘導板41のみによって構成可能である。なお、開口40の直径D1は、照明光Lのスポット径よりも大きいのが好ましい(「けられ」の防止)。このように第1誘導板41が配置されることにより、モニタ140の受光面に対して迷光の入射角度が制限されるため、モニタ140への入射光量を飛躍的に向上させることができる。
さらに、迷光誘導構造は、図7(b)に示されたように、開口絞り112と第1誘導板41との間にモニタ140に隣接するよう配置された第2誘導板120をさらに備えてもよい。このとき、第2誘導板120は、第1誘導板41とともに迷光成分の導波空間を形成する。また、第2誘導板120には、該開口絞り112を通過し出射口22に向かう照明光Lを通過させるための開口122が設けられている。なお、この開口122は、第1誘導板41の開口40よりも小さく、かつ照明光Lのスポット径よりも大きい直径D2を有する(「けられ」の防止)。この構成では、迷光成分をさらに効率的にモニタへ導くことが可能になる。
特に、第1及び第2誘導板41、120により迷光成分の導波空間が形成された図7(b)の構成では、第1誘導板41の開口40を介して第2誘導板120の開口122付近が直接出射口22と対面することになる。したがって、迷光成分の主要要素である出射口22からの反射光が直接第2誘導板120に到達し、第1及び第2誘導板41、120により迷光成分の導波空間に出射口22からの反射光を効率的に導くことができる。
次に、この発明に係るスポット光源装置における温度制御(空冷制御)を可能にする構成について、図8及び9を用いて詳細に説明する。
図8は、図1に示されたスポット光源装置内部における気流の状態を説明するための図であり、同図(a)は、カバー1b及び遮蔽カバー18が取り外された状態での装置内部を示す平面図、同ず(b)は、図8(a)中のI−I線に沿ったスポット光源装置1の断面図である。また、図9は、遮蔽板50に設けられた気流制御板55の機能を説明するための図である。
図8(a)に示されたように、ファン15により外部から取り込まれた冷却用空気は、気流F1と気流F2に別れ、それぞれ駆動電源13が配置された空間と放電管2が配置された空間に流れていく。気流F1は、駆動電源13の熱を奪ってカバー1bの上面に設けられた通気孔10から外部に放出される。一方、気流F2は、放電管2の周辺を移動した後、図8(b)に示されたように、遮蔽板50の取り込み口54付近に設けられた制御板55機能により上方へ向かい、天板51の通気孔52を通過し、さらに、カバー1bの上面に設けられた通気孔10を通過して外部に放出される。
このとき、制御板55は、図9に示されたように、一方の面が放電管2からの照明光が直接照射されるよう傾いた状態で設置されている。この制御板55の存在により、光量調節機構を構成する部品の加熱が効果的に抑制される。一方、照明光が直接照射される制御板55自体は加熱されるため、天板51側に向かう上昇気流を生じさせるよう機能する。そのため、ファン15から取り込まれ、放電管2の周辺を通過した気流F2は、遮蔽板50に設けられた取り込み口54に進入した後、直ちに天板51が位置する上方へ進行方向を修正し、天板51の通気孔52及びカバー1bの上面に設けられた通気孔10に向かうことになる。
以上のように、遮蔽板50と出射口22との間に部品への光照射を防止する制御板55が設けられることにより、装置内部の気流制御が容易に行われ、充分な空冷効果が得られる。
なお、この発明に係るスポット光源装置は、上述のUVスポット光源装置に限定されるものではなく、例えば可視光スポット光源装置など、様々な形態、用途のスポット光源装置に適用可能である。
この発明に係るスポット光源装置の一実施形態の全体構成を示す斜視図である。 図1に示されたスポット光源装置の内部構成を概略的に説明するための組立工程図である。 図1に示されたスポット光源装置の内部構成を示す斜視図である。 図1に示されたスポット光源装置に設けられた制御ユニットの構造を説明するための組立工程図である。 図1に示されたスポット光源装置における光量調整機構を説明するための図である。 図1に示されたスポット光源装置における光量調整動作を概略的に説明するための模式図である。 光量変動をモニタするための種々の構成を説明するための図である。 図1に示されたスポット光源装置内部における気流の状態を説明するための平面図及び断面図である。 気流制御板の機能を説明するための図である。
符号の説明
1…スポット光源装置、1a、1b…ハウジング、2…放電管、10…通気孔、13…駆動電源、14…パーティション板、15…ファン、21…反射鏡、22…出射口、23…コネクタ、25…ライトガイド(光ファイバ)41…第1誘導板、50…遮蔽板、35…制御板(気流制御板)、100…制御ユニット、110…固定板、112…開口絞り、120…第2誘導板、130…制御回路基板、140…センサ、150…絞り板、160…シャッタ、151、161…駆動用モータ。

Claims (5)

  1. 所定波長の照明光を発生させる光源と、
    前記光源を収納した状態で、該光源からの照明光の一部を外部に取り出すための出射口が設けられたハウジングと、
    前記ハウジング内の空間を前記光源側の空間と前記出射口側の空間とに分離するよう、前記光源と前記出射口と間に配置された遮蔽板であって、前記光源からの照明光の一部を前記出射口に導くための取り込み口を有する遮蔽板と、
    前記遮蔽板で区切られた前記出射口側の空間内に配置された制御ユニットを少なくとも備えたスポット光源装置において、
    前記制御ユニットは、
    前記取り込み口と前記出射口との間に配置され、前記取り込み口を通過し前記出射口に向かう照明光の光量を調節するための光量調節機構と、
    前記遮蔽板で区切られた前記出射口側の空間内であって前記取り込み口を通過し前記出射口に向かう照明光の光路上から外れた位置に配置され、該照明光のうち前記出射口を通過できない迷光成分の一部を、前記光量調節機構の制御情報として検出するモニタを少なくとも有し、
    前記遮蔽板には、前記光量調節機構を構成する部品の加熱抑制に寄与する制御板が、一方の面が前記光源からの照明光の一部が直接照射されるよう前記遮蔽板に対して傾斜した状態で設置されていることを特徴とするスポット光源装置。
  2. 前記ハウジング内において前記光量調節機構と前記出射口との間に配置され、前記光量調節機構により光量調節された照明光のうち前記出射口を通過できない迷光成分の一部を前記モニタへ導くための迷光誘導構造をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のスポット光源装置。
  3. 所定波長の照明光を発生させる光源と、
    前記光源を収納した状態で、該光源からの照明光の一部を外部に取り出すための出射口が設けられたハウジングと、
    前記ハウジング内の空間を前記光源側の空間と前記出射口側の空間とに分離するよう、前記光源と前記出射口と間に配置された遮蔽板であって、前記光源からの照明光の一部を前記出射口に導くための取り込み口を有する遮蔽板と、
    前記遮蔽板で区切られた前記出射口側の空間内に配置された制御ユニットと、
    前記ハウジング内において前記光量調節機構と前記出射口との間に配置され、前記光量調節機構により光量調節された照明光のうち前記出射口を通過できない迷光成分の一部を前記モニタへ導くための迷光誘導構造を少なくとも備えたスポット光源装置において、
    前記制御ユニットは、
    前記取り込み口と前記出射口との間に配置され、前記取り込み口を通過し前記出射口に向かう照明光の光量を調節するための光量調節機構と、
    前記遮蔽板で区切られた前記出射口側の空間内であって前記取り込み口を通過し前記出射口に向かう照明光の光路上から外れた位置に配置され、該照明光のうち前記出射口を通過できない迷光成分の一部を、前記光量調節機構の制御情報として検出するモニタを少なくとも有し、
    前記迷光誘導構造は、前記光量調節機構と前記出射口との間に前記モニタに隣接するよう配置され、前記光量調節機構により光量調節された照明光を通過させるための開口を有する第1誘導板を含むことを特徴とするスポット光源装置。
  4. 前記迷光誘導構造は、前記第1誘導板とともに前記モニタを挟むよう第1誘導板と前記光量調節機構との間に配置され、該第1誘導板とともに迷光成分の導波空間を形成する第2誘導板であって、前記光量調節機構により光量調節された照明光を通過させるための開口を有する第2誘導板をさらに含むことを特徴とする請求項3記載のスポット光源装置。
  5. 前記第1誘導板の開口面積は、前記第2誘導板の開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項4記載のスポット光源装置。
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