JP4660891B2 - カラーインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インクジェット記録装置としては、図1に示すように、インク噴射装置600をキャリッジ100に搭載し、記録媒体700と平行に走査するものがある。キャリッジ100はガイドバー110、120にスライド移動可能に支持され、モータ37によって駆動されるベルト140によってそのガイドバーに沿って往復移動される。キャリッジ100には、インク噴射装置600に供給するインクを収容したタンク150が着脱可能に搭載される。記録媒体700は、搬送ローラ160、170によって、インク噴射装置600の走査方向に平行に保持されかつその走査方向と直角方向に搬送される。
【0003】
インク噴射装置600としては、圧電セラミックスまたは静電気力などをアクチュエータとしてインク流路の壁面を変形させて該インク流路内のインクをノズルから液滴として噴射するもの、またヒータをアクチュエータとしてインク流路内のインクを局部的に沸騰させてその圧力によりインク滴を噴射するものなどが知られ、記録媒体上に着弾したドットにより記録パターンが表現される。
【0004】
一方、このようなインク噴射装置によりカラー画像を形成する場合には、減法混色法による記録方法が代表的な方法として挙げられる。
減法混色法によりカラー画像が形成される場合には、一般にシアンC、マゼンタMおよびイエローYの三原色が使用される。この三原色を選択的に同一画素に重ねて付着、すなわち異色のインク液滴を、同一画素に重ねて付着させて記録して表現できる色は、基本的に次の四色である。
(1)C+M→B(ブルー)
(2)C+Y→G(グリーン)
(3)M+Y→R(レッド)
(4)C+M+Y→Bk(黒)
このようにC、MおよびYの三原色によって表される色は、基本的にC、M、Y、R、G、BおよびBkの七色であり、この七色で構成される多色画像はフォールスカラー画像と称されている。したがって、このような記録方法によってフォールスカラー記録を行う場合には、基本的には、C、MおよびYの三原色用の3つのインクを用意しておけば良い。
【0005】
しかしながら、一般に記録が行われる際には、Bkによって記録する頻度が高い上に、さらにC、MおよびYの3つの原色インクによってBkを表す場合には、C、MおよびYの三原色のインク液滴を重ねてBkが記録され、しかも、各色について同程度のインク液滴体積を用いるので、被記録媒体上に3つのインク液滴が重なって付着し、それによって形成されたドットが、Bk以外の色に記録された部分と比較して、必要以上に拡大して、線の太りを生じ、不自然な画像となったり、その部分のインク液滴量が多いため被記録媒体によるインク吸収不良を起こすという問題があるので、一般的にC、MおよびYの三原色インクに加えて、Bk(黒)インクが追加されて使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、C、MおよびYの三原色インクおよびBkインクの四色のインクを用いて記録を行うと、先に挙げたように、B、GおよびRの記録部において、異色の2つのインク液滴が重ね打ちされ、一方Bk記録部においてはBkインクの一液滴のみが付着することになる。そのため、目視により画像を観察した場合、Bk記録部の画像濃度は、B、GおよびRの記録部よりも高い方が自然な感じのする鮮明な画像になるにもかかわらず、Bk記録部は、B、GおよびRの記録部よりも画像濃度は低くなってしまい、また文字や記号等の線をBkインクで記録した場合には、記録画像に不鮮明さや、不自然さを与える要因になっていた。
【0007】
記録画像の画像濃度を高める一つの方法としては、高記録剤濃度のインクを使用して記録されたインクドットの濃度を高くする方法である。しかしながら、高記録剤濃度のインクは、保存安定性に劣る等の問題があり、良好なインク特性を得るためには特別にインクを調整しなければならない。しかもインクの記録剤濃度を上げただけでは、例えば線を記録する場合にドットの大きさを大きくして線に十分な太さを与えることには対応できなかった。一方、できるだけ広い領域を占領するようにインクドットを記録することによって、またインクドットを少なくとも一部分が重なり合うように2つ重ねて記録することによっても、画像濃度を高めることができるが、Bkインクで2度にわたって記録を行うためには余分な時間を取られ、記録速度の低下を招き高速記録を行うにあたり適用しにくい。さらに、Bkインク専用のインク噴射装置を2つ以上用いて、記録速度を低下させることなく記録を行うことも出来るが、記録装置が複雑となり、カラーインク噴射装置のコスト高を招くことになる。
【0008】
また、Bkインクを噴射するためのノズル口径を他の色調のインクを噴射するためのノズル口径に比べて大きくすることによっても、Bkインクの噴射液滴体積を増大させ、画像濃度を高めることができるが、Bkインク噴射装置専用の生産設備、検査設備が必要となりコスト高を招く。さらに、全ての色調のインク噴射装置の設計を共通化した上で、Bkインクの噴射の際に印加する駆動電圧を、他の色調のインクの噴射の際に印加する駆動電圧よりも高くすることでも、Bkインクの液滴体積を増大させ、画像濃度を高めることができるが、この場合には異なる電圧を発生するための複数の駆動電源が必要となり、やはりコスト高を招くのである。
【0009】
したがって、本発明の目的は、Bkインクを含む複数の色調のインクを用いて記録を行うカラーインク噴射装置において、特別に調整した高記録剤濃度のインクを用いたり、Bk用のインク噴射装置を新たに設けたり、Bk用のインク噴射装置だけ特別な設計や特別な駆動方法を用いることなく、特に記録画像の黒色画素領域(Bk記録部)を、他の領域との調和を保ちつつ、またBkとしての色調を乱すことなく、しかも十分に高い画像濃度で得ることができる、また黒い線を記録する場合でも線として十分に太い印象を与えることのできる黒線を記録することができる、低コストのカラーインク噴射装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、黒色インクを含む複数種類の色調のインクを記録媒体に付着させるインク噴射装置を備えたカラーインクジェット記録装置において、前記インク噴射装置は、前記記録媒体に付着させる黒色インクを噴射する第1ノズルと、黒色インク以外の他の色調のインクを噴射する、前記第1ノズルと等しい大きさの第2ノズルと、前記第1及び第2ノズルにそれぞれ連し、各々の大きさが等しい複数のインク流路と、前記第1及び第2ノズルからインクを噴射させるために前記複数のインク流路内の各々等しい圧力を付与する圧力付与手段と、を備え、前記第1及び第2ノズルからインクを噴射する際には、まず前記圧力付与手段により前記インク流路内を減圧させ、次に減圧した前記インク流路内の圧力が逆転して正の圧力を生じるタイミングで、前記圧力付与手段により前記インク流路内に正の圧力を付与するように構成されており、さらに、黒色インクは、その粘度が1.8〜3.0mPa・sの範囲内であって、黒色インクの粘度を前記他の色調のインクの粘度に比べて、0.8倍以上0.95倍以下の低い範囲のものであり、前記第1ノズルから噴射された黒色インクの液滴体積が、前記第2ノズルから噴射された前記他の色調のインクの液滴体積に対して、1.077倍以上1.185倍以下であることを特徴とするカラーインクジェット記録装置である。
【0011】
この装置においては、黒色インクの粘度を他の色調のインクよりも下げることにより、インク噴射装置から吐出される黒色インクの液滴量を増加することができる。また、黒色インクの粘度と他の色調のインクの粘度との比率を上記の適正な関係とすることにより、全ての色調のインクが同一のインク噴射装置、同一のノズルの口径、同一の駆動波形条件を用いたまま安定に噴射できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。本インクジェット記録装置に用いるインク噴射装置としては、圧電セラミックスや静電気によりインク流路の壁面を変形させて該インク流路内のインクをノズルから液滴として噴射するもの、またヒータによりインク流路内のインクを局部的に沸騰させてその圧力によりインク滴を噴射するものなどがある。
【0013】
上記の圧電セラミックスを使用するものとして、特開昭63−247051号公報に示されているように、圧電材料を利用したせん断モード型がある。本実施の形態の断面図を図2に示す。インク噴射装置600は、記録媒体面の厚み方向に延びる細長い溝形状のインク流路613とインクの入らない空間615とを側壁617を挟んで複数配列したアクチュエータ基板601と、カバープレート602からなる。その側壁617は、下半分は矢印P1方向に分極された下部壁611と、上半分は矢印P2方向に分極された上部壁609とからなっている。各インク流路613の一端には、ノズル618を有し、他端にはインクを供給するマニホールド(図示しない)を有する。空間615の前記マニホールド側の端部はインクが浸入しないように閉鎖されている。各側壁617の両側面には電極619,621が金属化層として設けられている。具体的には、インク流路613側の側壁617の面には流路内電極619が設けられ、空間615側の側壁617の面には空間内電極621が設けられている。同一の空間615内で対向する空間内電極621は、互いに絶縁されている。
【0014】
そして1つのインク流路613を挟む一対の側壁617を、1つのアクチュエータとしてインクが噴射される。例えば図3に示すように、インク流路613bを駆動する場合、全ての流路内電極619を接地し、その流路の両外側の空間電極621c、dに電圧E(V)を印加すると、側壁617c、dに分極方向と直交する矢印E方向の電界が発生し、側壁617c、dの上下各部分がそれぞれインク流路613bの容積を増加する方向に圧電厚みすべり変形する。このときノズル618b付近を含むインク流路613b内の圧力が減少する。この状態を圧力波のインク流路613内での片道伝播時間Tだけ維持する。すると、その間図示しないマニホールドからインクが供給される。
【0015】
なお、上記片道伝播時間Tはインク流路613内の圧力波が、インク流路613の長手方向に伝播するのに必要な時間であり、インク流路613の長さLとこのインク流路613内部のインク中での音速aによりT=L/aと決まる。圧力波の伝播理論によると、上記の電圧の印加からちょうどT時間がたつとインク流路613内の圧力が逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミングに合わせて空間電極621c、dに印加されている電圧を0(V)に戻す。
【0016】
すると、側壁617c、dが変形前の状態(図6)に戻り、インクに圧力が加えられる。そのとき、前記正に転じた圧力と、側壁617c、dが変形前の状態に戻ることにより発生した圧力とが加え合わされ、比較的高い圧力がインク流路613bのノズル618b付近の部分に生じて、インク滴がノズル618bから噴射される。
【0017】
さらに詳しく説明すると、上記の電圧の印加から電圧を0(V)に戻すまでの時間が前記片道伝播時間Tからずれると、インク滴を噴射するためエネルギー効率が低下し、前記片道伝播時間Tのほぼ偶数倍となったときには全く噴射が行われなくなるので、通常、エネルギー効率を高くしたい場合、例えばなるべく低い電圧で駆動したい場合には上記の電圧の印加から電圧を0(V)に戻すまでの時間は、前記片道伝播時間Tに一致させるか、少なくともほぼ奇数倍とすることが望ましい。
【0018】
本インク滴噴射装置600の具体的な寸法の一例を述べる。インク室613の長さLが6.0mmである。ノズル618の寸法は、インク滴噴射側の径が26μm、インク室613側の径が40μm、長さが75μmのテーパ型である。また、実験に供したBkインクを除く他の色調インクの25℃における粘度は3.0mPa・s、表面張力は30mN/mである。このインク室613内のインク中における音速aと上記Lとの比L/a(=T)は9.0μsecであった。実験に供したBkインクについてはインク組成中の染料成分や純水成分の比率を変えて25℃における粘度を1.8〜3.0mPa・sまで変化させ、他の物性値についてはほぼ同じにしたものを用意した。
【0019】
図4は、インクジェット記録装置の制御回路図である。本実施の形態の制御系は、1チップ構成のマイクロコンピュータ41、ROM42、RAM43を備えている。マイクロコンピュータ41には、ユーザが記録の指示などを行うための操作パネル44、記録媒体搬送モータ38を駆動するためのモータ駆動回路35、インク噴射装置を搭載したキャリッジ移動用のモータ37を駆動するためのモータ駆動回路36などが接続されている。
【0020】
インク噴射装置600は駆動回路21によって駆動され、駆動回路21は制御回路22によって制御される。すなわち、図6に示したように、インク噴射装置600の各インク流路613内に設けられた各電極619、621は駆動回路21に接続されている。駆動回路21は、制御回路22の制御にもとづいて、各種のパルス信号を生成してインク噴射装置に印加する。
【0021】
マイクロコンピュータ41とROM42、RAM43、制御回路22とは、アドレスバス23およびデータバス24を介して接続されている。マイクロコンピュータ41は、ROM42に予め記憶されたプログラムにしたがい、記録タイミング信号TSおよび制御信号RSを生成し、制御回路22へ転送する。
【0022】
制御回路22はゲートアレイによって構成され、記録タイミング信号TSおよび制御信号RSにしたがい、イメージメモリ25に記憶されている画像データにもとづいて、その画像データを記録媒体に形成するための記録データDATA、その記録データDATAと同期する転送クロックTCK、ストローブ信号STB、記録クロックCLKを生成し、駆動回路21へ転送する。
【0023】
また、制御回路22は、パーソナルコンピュータ26などの外部機器からセントロニクス・インターフェース27を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ25に記憶させる。そして、制御回路22は、外部機器からセントロニクス・インターフェース27を介して転送されてくるセントロニクス・データにもとづいてセントロニクス・データ受信割込信号WSを生成し、マイクロコンピュータ41へ転送する。なお、各信号DATA、TCK、STB、CLKは、駆動回路21と制御回路22とを接続するハーネスケーブル28を介して転送される。
【0024】
次に本発明で用いた駆動波形について図を参照しながら説明する。
【0025】
図6にBkインクを除く他の色調のインクを65pl(ピコリットル)の液滴体積にて安定に噴射するための駆動波形10を示す。
【0026】
インク滴を噴射するための2つの噴射パルスF1、F2と該噴射パルスF1、F2の残留振動を抑制するための噴射安定化パルスS1、再びインク滴を噴射するための2つの噴射パルスF3、F4と該噴射パルスF3、F4の残留振動を抑制するための噴射安定化パルスS2とからなる。全てのパルスの波高値(電圧値)は同一である。各パルスに付した数字は、上記インク流路613内の圧力波の片道伝播時間Tに対する時間の長さの割合であり、Bkインクを除く他の色調のインクが、記録クロックCLK7.5kHzの駆動周波数にて65plの液滴体積のインク液滴を、5〜45℃での温度域にわたって安定に噴射するように、別の実験にて予め微調整したものである。25℃の温度条件においては、17.0Vの駆動電圧により65plの噴射インク液滴が得られ、25℃よりも低温では17.0Vよりも駆動電圧を増加し、25℃よりも高温では17.0Vよりも駆動電圧を低減することで全ての温度域において安定に65plの噴射インク液滴を得ることが出来る。
【0027】
図5に粘度を1.8〜3.0mPa・sまで変化させたBkインクを用いて、25℃の環境温度の場合に、波高値17.0Vの前記駆動波形10にて7.5kHzで駆動した場合の記録評価結果を示す。Bkインクの粘度が他の色調のインクの粘度に比べて1.0倍の場合(図5のBkインク17)には、他の色調のインクと物性が同じであるので、インク液滴も同じとなり65plであった。Bkインクの粘度が他の色調のインクの粘度に比べて1.0倍よりも小さくなるにつれて(Bkインク16〜6)、噴射されるインク液滴の体積が少しずつ増加していることが分かる。Bkインクの粘度が他の色調のインクの粘度に比べて0.7倍よりも小さい場合(Bkインク5〜1)にはしぶきや曲り不吐出が発生しやすく安定な噴射が得られず、インク液滴の測定をすることが出来なかった。
【0028】
記録したドットについての品質(画質)を評価したところ、Bkインクの粘度が他の色調のインクの粘度に比べて0.7倍の場合よりも小さい場合(Bkインク5〜1)には、しぶきや曲り不吐出が発生しやすく極めて画質が悪い。Bkインクの粘度が他の色調のインクの粘度に比べて0.775〜0.725倍の範囲(Bkインク8〜6)では、安定な噴射は得られるのであるが、インク液滴量が多すぎて被記録媒体上での乾燥が遅く、にじみによる文字等のつぶれや、他の色調のインクとの混色が問題である。また、Bkインクの粘度が他の色調のインクの粘度に比べて0.975〜1.0倍の場合(Bkインク17〜16)では、インク液滴量の増加分が少ないため、B、GおよびRの記録部よりも画像濃度が低く不鮮明となる。
【0029】
Bkインクの粘度が他の色調のインクの粘度に比べて0.8〜0.95倍の場合の範囲の場合(Bkインク9〜15)にはBkインクの噴射安定性も良好であり、噴射されるインク液滴体積もB、GおよびRとのバランスもよいことが分かった。
【0030】
また、25℃にかぎらず、5〜45℃の温度範囲において実験を行ったところ、25℃と同様に安定性および画質とも良好であることが分かった。
【0031】
【発明の効果】
上述したように、本発明のカラーインクジェット記録装置によれば、黒色インクの粘度を他の色調のインクの粘度に比べて0.8〜0.95倍の場合の範囲にしたため、インク噴射装置の設計や駆動波形条件などは同一のままでも全ての色調のインクの噴射安定性が得られ、噴射されるインク液滴の体積色調間のバランスもよいことが分かった。この結果、全ての色調のインク噴射装置の構成を共通化でき、かつ駆動するための電源も単一化できるため、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のインクジェット記録装置の内部構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態のインク噴射装置の断面図である。
【図3】 図2のインク噴射装置の動作説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態のインクジェット記録装置の制御回路図である。
【図5】 本実施の形態で検証した黒色インクの粘度と評価結果を示す図である。
【図6】 本発明で用いた駆動波形を示す図である。
【符号の説明】
10 駆動波形
600 インク噴射装置
613 インク流路
625 制御装置
700 記録媒体(紙面)

Claims (1)

  1. 黒色インクを含む複数種類の色調のインクを記録媒体に付着させるインク噴射装置を備えたカラーインクジェット記録装置において、
    前記インク噴射装置は、
    前記記録媒体に付着させる黒色インクを噴射する第1ノズルと、黒色インク以外の他の色調のインクを噴射する、前記第1ノズルと等しい大きさの第2ノズルと、前記第1及び第2ノズルにそれぞれ連し、各々の大きさが等しい複数のインク流路と、前記第1及び第2ノズルからインクを噴射させるために前記複数のインク流路内の各々等しい圧力を付与する圧力付与手段と、を備え、前記第1及び第2ノズルからインクを噴射する際には、まず前記圧力付与手段により前記インク流路内を減圧させ、次に減圧した前記インク流路内の圧力が逆転して正の圧力を生じるタイミングで、前記圧力付与手段により前記インク流路内に正の圧力を付与するように構成されており、
    さらに、黒色インクは、その粘度が1.8〜3.0mPa・sの範囲内であって、黒色インクの粘度を前記他の色調のインクの粘度に比べて、0.8倍以上0.95倍以下の低い範囲のものであり、
    前記第1ノズルから噴射された黒色インクの液滴体積が、前記第2ノズルから噴射された前記他の色調のインクの液滴体積に対して、1.077倍以上1.185倍以下であることを特徴とするカラーインクジェット記録装置。
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