JP4658717B2 - 駐輪機 - Google Patents

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Description

本発明は駐輪機に関し、特に設置のしやすさと低コストを維持しつつ故障が少ない駐輪機に関するものである。
駅や商業施設等の人が集まる場所において、二輪車の乱雑な放置を解消すべく、二輪車を所定の場所に整然と収納することができる駐輪ラックを備えた駐輪機を設置するところが近年増加している。駐輪ラックを設置するに際しては、限られたスペースに対して如何にして多数台の二輪車を整然と収納するかが考慮される。というのは、二輪車を駐輪ラックに収納したとき及び出し入れするときに隣り合う二輪車のハンドルや籠が干渉しないようにするという駐輪機利用者の要請があるところ、限られたスペースに対して、多数台の二輪車を収納しようとすると隣り合う二輪車のハンドル等が干渉することとなり、他方、ハンドル等が干渉しないような間隔をあけて駐輪ラックを設置すると収納できる台数が少なくなるからである。
このような事情を背景に、限られたスペースにより多くの二輪車を収納できるものとして、前後に平行配備したガイドレール上に自転車を乗り入れて起立状に載置する複数台の架台を並列状に配備し、各架台をガイドレールに沿って横移動自在としたことを特徴とする自転車収納装置がある(例えば特許文献1参照)。
さらに、上記の自転車収納装置からガイドレールを平行に設置する調整の煩雑さやコスト高となる問題を取り除くため、ガイドレールを1本にしたものが見られるようになってきた。なお、これらの自転車収納装置(駐輪機)の駐輪ラックは、金属製とされるのが通例である。
実開昭54−155261号公報
しかしながら、ガイドレールを1本にした駐輪機は、細長の駐輪ラックのほぼ中央部がガイドレール上にくるように設置されるが、駐輪ラックに人が乗ったり二輪車を出し入れするなどして、細長の駐輪ラックの端部に荷重がかかると、駐輪ラックとガイドレールとをつなぐ接続部材に荷重が集中すると共に曲げモーメントが作用して接続部材がひずんだり破損したりして、駐輪ラックの横移動が円滑に行われなくなることがあった。
本発明は上述の課題に鑑み、設置のしやすさと低コストを維持しつつ故障が少ない駐輪機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る駐輪機は、例えば図1に示すように、駐輪車の荷重を受ける、移動が可能な駐輪ラック12と;駐輪ラック12の移動を導くガイドレール21と;駐輪ラック12の荷重を受ける、ガイドレール21から分離されて設けられた荷重支持部材15A、15Bとを備える。
このように構成すると、ガイドレールから分離されて設けられた荷重支持部材を備えるので、荷重支持部材で駐輪ラックの荷重を受けることができ、駐輪ラックとガイドレールとの接続部の駐輪ラック長手方向の曲げモーメントを軽減することができ、故障が少ない駐輪機となる。また、ガイドレールが駐輪ラックの荷重を受けるように構成されているときは、駐輪ラックの荷重をガイドレールと荷重支持部材とに分散して、駐輪ラックとガイドレールとの接続部への荷重の集中を回避すると共に接続部の駐輪ラック長手方向の曲げモーメントを軽減することができ、故障が少ない駐輪機となる。
また、請求項に記載の発明に係る駐輪機は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の駐輪機10において、荷重支持部材15A、15Bが駐輪ラック12に取り付けられたキャスターで構成されている。
このように構成すると、駐輪ラックの円滑な移動を可能にしつつ、駐輪ラックの荷重をキャスターで受けることができる。
また、請求項に記載の発明に係る駐輪機は、例えば図1に示すように、駐輪ラック12が合成樹脂で形成されている。
このように構成すると、駐輪ラックの軽量化を図ることができ、軽い力で駐輪ラックを移動することができる。さらに請求項1に記載の発明に係る駐輪機は、例えば図2に示すように、駐輪車の前輪が載せられる中空に形成されたフロントラック12Aと、フロントラック12Aとは別々に中空に形成された駐輪車の後輪が載せられるリアラック12Bとが接続されて構成されている。
また、請求項に記載の発明に係る駐輪機は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の駐輪機10において、駐輪ラック12に取り付けられ、駐輪ラック12の移動をガイドレール21に沿うように制限する案内部材18を備え;案内部材18が、ガイドレール21を挟むように支持する複数のレール支持部材18b、18e(図3参照)を備える。
このように構成すると、案内部材がガイドレールを挟むように支持する複数のレール支持部材を備えるので、ガイドレールに対する駐輪ラックの移動が安定する。また、レール支持部材がローラーで構成されている場合は、駐輪ラックの移動時の摩擦抵抗を軽減することができる。また、レール支持部材が球状の部材で構成されている場合は、駐輪ラックとガイドレールとの相対的な移動に対する抵抗が点接触の転がり摩擦となり、駐輪ラックの移動が円滑になる。さらに請求項2に記載の発明に係る駐輪機は、例えば図1及び図2に示すように、リアラック12Bの駐輪車BKの後輪が載せられる裏側に、案内部材18の取り付けが可能な第1の凹部12pと、第1の凹部12pから所定のセットバック量SBに相当する距離だけ離れた位置に形成された第2の凹部12qであって案内部材18の取り付けが可能な第2の凹部12qとが形成され;駐輪ラック12を複数備え;案内部材18が第1の凹部12pに取り付けられた駐輪ラック12と、案内部材18が第2の凹部12qに取り付けられた駐輪ラック12と、が交互に設置されて構成されている。
また、請求項に記載の発明に係る駐輪機は、例えば図1に示すように、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の駐輪機10において、駐輪ラック12に収容された駐輪車BKを駐輪ラック12に保持する駐輪機用施錠装置22を備える。
このように構成すると、駐輪機用施錠装置により駐輪車を駐輪ラックに保持することができるので、人の監視がなくても駐輪車の無断出庫を防ぐことができ、駐輪ラックに収容された駐輪車の出庫管理の省力化を図ることができる。
本発明によれば、ガイドレールから分離されて設けられた荷重支持部材を備えるので、荷重支持部材で駐輪ラックの荷重を受けることができ、駐輪ラックとガイドレールとの接続部の駐輪ラック長手方向の曲げモーメントを軽減することができ、故障が少ない駐輪機となる。また、ガイドレールが駐輪ラックの荷重を受けるように構成されているときは、駐輪ラックの荷重をガイドレールと荷重支持部材とに分散して、駐輪ラックとガイドレールとの接続部への荷重の集中を回避すると共に接続部の駐輪ラック長手方向の曲げモーメントを軽減することができ、故障が少ない駐輪機となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る駐輪機の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る駐輪機10を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるIB−IB矢視図である。駐輪機10は、複数の駐輪ラック12と、荷重支持部材としてのキャスター15A、15Bと、案内部材18と、ガイドレール21と、駐輪機用施錠装置22(以下、単に「施錠装置22」ということもある)とを備えている。また、本実施の形態における駐輪機10は、駐輪ラック12を10個備えている。したがって、10台の二輪車BKを収容することができる。
駐輪ラック12は、二輪車BKを載置して収容する部材である。二輪車BKが載せられた駐輪ラック12は、二輪車BKの荷重を受けることとなる。
図2は、駐輪ラック12の詳細図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるIIB矢視側面図、(c)は(a)におけるIIC矢視正面図である。なお、図2では、他の部材との位置関係を明瞭にするために、キャスター15A、15B、15C(以下、特に区別する必要がない場合は、「キャスター15」と総称する。)、案内部材18、ガイドレール21、施錠装置22も図示してある。図2では、図1で示されなかったキャスター15Cが図示されているが、これは駐輪ラック12を見る方向の違いによるものである。
駐輪ラック12は、主として二輪車BK(図1参照)の前輪が載せられるフロントラック12Aと、主として後輪が載せられるリアラック12Bとから構成されている。フロントラック12Aは、左右対称の2つの平板状の部材がポール(不図示)を介して締結部材13で締結され、二輪車BKの車輪を納める溝部12dが形成されて構成されている。ポールには、上部に施錠装置22が、底部にキャスター15Aが取り付けられている。フロントラック12は、2つの平板状部材で二輪車BKの車輪を挟むように支持し、二輪車BKが倒れないように保持することができるように構成されている。
リアラック12Bは、角柱状の部材の一つの側面に、二輪車BKの車輪を納める溝部12dが形成されている。二輪車BKの車輪を溝部12dに納めることにより二輪車BKの向きが定まり、二輪車BKを整列することができる。リアラック12Bの溝部12dのフロントラック12Aと接続される反対側の端部には、二輪車BKの車輪を溝部12dへ誘導することを容易にする、拡張部12wが形成されている。また、溝部12dには、駐輪ラック12に収容される二輪車BKが所定の位置に導かれるように車輪が納まる傾斜12sが形成されている。傾斜12sは、リアラック12Bの長手方向の中央部が窪むように、溝部12dに対し、鉛直方向の軸に対して線対称な2つの異なる角度で形成されている。溝部12dが形成されている面の裏面には、案内部材18の取り付けが可能な凹部12p、12qと、キャスター15B、15Cが取り付けられる凹部12rが形成されている。凹部12rは、拡張部12wの裏側に形成されている。凹部12pは、フロントラック12Aとリアラック12Bとが接続されたときの長さ方向のほぼ中央に形成されている。凹部12qが形成される位置は、複数の駐輪ラック12に載せられた二輪車BKのハンドル等の干渉を避けるために必要なセットバック量SB(図1参照)に応じて決定される。本実施の形態では、凹部12qは、凹部12pと凹部12rとのほぼ中間に形成されている。リアラック12Bの溝部12dが形成された面に対して垂直な両側面は、案内部材18を固定するための締結孔Hp、Hq、及びキャスター15B、15Cを固定するための締結孔Hrを形成するための切り欠きが形成されている。締結孔Hpは凹部12pに、締結孔Hqは凹部12qに、締結孔Hrは凹部12rにそれぞれ通ずるように形成されている。また、リアラック12Bの、フロントラック12Aと接続される側の端部には、フロントラック12Aの溝部12dに沿って延びる、フロントラック12Aとリアラック12Bとを接続するための、締結孔が形成された連結部(不図示)が形成されている。
フロントラック12Aとリアラック12Bとは、リアラック12Bの連結部(不図示)がフロントラック12Aの溝部12dの内面に沿うようにはめられた上で、締結部材14で接続されている。これにより、溝部12dがリアラック12Bからフロントラック12Aまで1本につながって延びるように形成される。
フロントラック12A及びリアラック12Bは、軽量化の観点から、いずれも合成樹脂で形成されている。合成樹脂は、典型的には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等が用いられるが、耐候性、強度の観点から、ポリプロピレンを用いるのが好ましい。駐輪ラック12を中空のポリプロピレンで形成することで、さらなる軽量化が図れると共に使用に耐えうる強度を維持することができる。中空のポリプロピレンの駐輪ラック12は、典型的には、ブロー成型法で製造される。
ブロー成型法による駐輪ラック12の製造過程の概略は以下の通りである。駐輪ラック12を形成するポリプロピレンを加熱して軟化させ、軟化したポリプロピレンを押出機で押し出して、筒状のポリプロピレンとする。筒状のポリプロピレンをあらかじめ製作された金型の長さ以上押し出したら押し出しを一時停止し、筒状のポリプロピレンを金型で挟んで型締めを行う。型締めを行ったら、吹き込み棒で、筒状ポリプロピレンの中に空気を送りこみ、筒状のポリプロピレンを金型に沿って膨らませ、駐輪ラック12の外形を形成する。駐輪ラック12の形状のポリプロピレンが冷えて硬化したら、金型をはずし、「ばり」を除去して仕上げを行う。このようなブロー成型によれば、容易に中空のポリプロピレンでできた駐輪ラック12を製作することができる。筒状のポリプロピレンの厚みを調整したり、型締め後に送りこむ空気量を調整したりすることで、中空の駐輪ラック12の厚みを調整することができるので、軽量化と強度とのバランスを調整することもできる。なお、フロントラック12Aとリアラック12Bとから構成される駐輪ラック12は、フロントラック12Aとリアラック12Bとが別々に製造されることはいうまでもない。また、フロントラック12Aとリアラック12Bの両方を中空に形成するとして説明したが、いずれか一方のみを中空に形成してもよく、両方とも中実にしてもよい。しかしながら、必要な強度を確保できるのであれば、軽量化の観点から中空に形成することが好ましい。
キャスター15は、駐輪ラック12の荷重を受けると共に、駐輪ラック12が移動する際に駐輪機10の設置面との摩擦抵抗を軽減するための荷重支持部材である。本実施の形態では、キャスター15Aが、フロントラック12Aの、リアラック12Bとの接続部とは逆の端部に取り付けられている。また、キャスター15B、15Cが、リアラック12Bの凹部12rに、駐輪ラック12の長手方向に垂直の方向(幅方向)に間隔をあけて取り付けられている。キャスター15は、タイヤの軸が、駐輪ラック12に取り付けられるタイヤ支持金具によって支持されている。本実施の形態では、キャスター15Aのタイヤは自由に方向を変えることができ、キャスター15B、15Cのタイヤは自由に方向を変えることができないように構成されている。キャスター15B、15Cは、ガイドレール21の長さ方向にのみ転がるように駐輪ラック12に取り付けられている。このようにすると、駐輪ラック12を移動する際に、駐輪ラック12が案内部材18を中心に回転することを防ぐことができる。しかしながら、キャスター15B、15Cのタイヤも自由に方向を変えることができるように構成されていてもよい。この場合は、キャスター15B、15Cを駐輪ラック12に取り付ける際の位置合わせに高い精度が要求されることがなくなり、取り付けが容易になる。タイヤの材質は、駐輪機10の設置条件に応じて適宜決定されるが、耐摩耗性、耐候性の観点からは、ナイロン製とするのが好ましく、弾性を考慮する場合はウレタンやブタジエンゴムのものを用いてもよい。タイヤ支持金具は、駐輪機10が屋外に設置される可能性があることを考慮すると、ステンレス鋼を用いるのが好ましいが、他の材質のものであってもよい。
案内部材18は、駐輪ラック12の移動をガイドレール21に沿うように制限するための部材である。
図3は、案内部材18の詳細図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるIIIB矢視側面図、(c)は(a)におけるIIIC矢視正面図である。以下、図2及び図3を参照して案内部材18の詳細を説明する。
案内部材18は、ガイドレール21を内部に通す筒状部材である。案内部材18は、ガイドレール21を挟むように支持するレール支持部材としてのボール18b、18eを、ガイドレール21の長さ方向の2カ所において、それぞれ3つずつ有している。ボール18b、18eは、案内部材18の底部に配置されるボール18eよりも、上方に配置される2つのボール18bの方が、駐輪ラック12の荷重が加わることを考慮して大きくなっている。逆をいえば、ボール18eがボール18bよりも小さくなっている。ボール18eが小さくなっていると、ガイドレール21と設置面とで形成される空間を小さくすることができる。また、1カ所につき3つのボール18b、18eは、円筒形状のガイドレール21を周方向に等間隔で支持するように配設されている。そのため、本実施の形態における案内部材18は、ボール18b、18eを保持するスリーブ18pが、断面外周が四角形の両側面がそれぞれ30°内側に傾斜して形成されている。ボール18bは、2分割のボールカバー18cに包まれるように収容されており、ボールカバー18cから一部が露出している。ボール18bは、ボールカバー18cの中で自由に回転できるように構成されている。ボールカバー18cには固定用のつばが形成されている。ボール18e及びボールカバー18dは、大きさがボール18b及びボールカバー18cよりも小さい以外はボール18b及びボールカバー18cと同様に構成されている。ボール18b、18eが配設される部分のスリーブ18pには、それぞれ設けられるボール18b、18eを収容したボールカバー18c、18dの直径よりも大きい円形孔(不図示)が形成されている。ボール18b、18eを収容したボールカバー18c、18dは、ボール18b、18eの露出部がガイドレール21に当接するようにスリーブ18pの内側から円形孔にはめられ、スリーブ18pの外側から、スリーブ18p内側にはめられたつばに対して締結部材で固定されている。また、案内部材18は、3つずつのボール18b、18eが長さ方向の2カ所でガイドレール21を支持するように構成されているため、ガイドレール21と案内部材18との軸ずれが生じにくい構造となっている。
案内部材18は、駐輪ラック12の凹部12p又は凹部12qに取り付けられる。駐輪機10に設置された複数の駐輪ラック12は、二輪車BKのハンドルや籠等の干渉を回避するため、1台おきに所定の長さSBだけセットバックして設置されているため(図1参照)、ガイドレール21に対する位置が1台おきに異なることとなる。そのため、案内部材18は、ガイドレール21に対する駐輪ラック12の相対位置の違いに応じて、駐輪ラック12の凹部12p又は凹部12qのいずれかに取り付けられることとなる。具体的には、案内部材18が凹部12pに取り付けられた駐輪ラック12と凹部12qに取り付けられた駐輪ラック12とが、交互に設置されて駐輪機10が構成される。案内部材18は、回転自在なボール18b、18eでガイドレール21を支持するように構成され、ガイドレール21に対して摺動することができるように構成されている。また、案内部材18は、駐輪ラック12に取り付けられているので、駐輪ラック12をガイドレール21に沿って移動することができる。以上のような構成とすると、駐輪ラック12とガイドレール21との相対的な移動に対する抵抗が複数のボール18b、18eによる点接触の転がり摩擦となり、駐輪ラック12の移動が円滑になる。
ガイドレール21は、駐輪ラック12の移動軌跡を決め、移動を導く部材である。本実施の形態に係る駐輪機10は、ガイドレール21が1本で構成されている。ガイドレール21を1本にしたときでもキャスター15により駐輪ラックの荷重を分散させることができるから、設置のしやすさと低コストを維持することができる。また、本実施の形態では、ガイドレール21は、断面円筒形状のパイプで構成されている。このように構成すると、ガイドレールとして汎用のパイプを利用でき、コストを削減することができる。さらに、例えば薄肉のステンレス鋼管を用いれば重量が軽いため、駐輪機10の設置時の小運搬が容易になる等、施工の労力を軽減することができる。他に、配管用炭素鋼鋼管、硬質塩化ビニル管等を用いてもよい。ガイドレール21は、典型的には、駐輪ラック12に取り付けられた案内部材18を設置台数分挿通した後に、設置面に対して、案内部材18が設置面に接触しないように浮かして、アンカー等で固定される(図1参照)。
なお、ガイドレール21は、断面円筒形状のパイプ以外で構成されていてもよい。
図4は、ガイドレールの変形例を示す図であり、(a)は第1の変形例の図、(b)は第2の変形例の図、(c)は第3の変形例の図、(d)は第4の変形例の図である。
第1の変形例では、中実の断面三角形状の棒状のガイドレール21Tとしている。この場合、ガイドレールを支持するボール18bを1カ所につき3個としている。
第2の変形例では、中空の断面四角形状の棒状のガイドレール21Sとしている。この場合、ガイドレールを支持するボール18bを1カ所につき4個としている。
第3の変形例では、中実の断面六角形状の棒状のガイドレール21Mとしている。この場合、ガイドレールを支持するボール18bを1カ所につき3個としている。第1〜第3の変形例では、案内部材18のスリーブ18pの図示を省略している。
第4の変形例では、中実の断面三角形状の棒状のガイドレール21T’に、ガイドレールの両端部以外でも荷重を受けることができる支持棒21aが設けられた構成としている。この場合、スリーブ18pには、支持棒21aと干渉しないように間隙18qが形成されている。
なお、上述のようなガイドレール21T、21S、21M、21T’とした場合、案内部材18のレール支持部材を、ボールではなく、ガイドレールの長手方向と垂直な方向に軸を有するローラーとしてもよい。ローラーとすると、ガイドレールとレール支持部材との接触長さが大きくなり、駐輪ラック12の移動が安定する。
このように、ガイドレールは、駐輪ラック12の移動を導くことができればどのような形状であってもよく、中空、中実の別も問わない。また、ガイドレールの設置面への設置方向を適宜変更してもよく(例えば図4(a)において断面三角形の頂部を上方に向けて設置する)、ガイドレールとボールとの位置関係を適宜変更してもよい(例えば図4(c)においてガイドレール21Mのボール18bと接触する面を接触していない面とそれぞれ入れ替える)。また、ガイドレールの材質は、駐輪機10の設置条件に合わせて、金属製以外の硬質樹脂製等、適宜選択することができる。しかしながら、上述した利点を考慮すると、ガイドレールは、断面円筒形状のステンレス鋼管を用いることが好ましい。
駐輪機用施錠装置22(図1、図2参照)は、駐輪ラック12に収容された二輪車BKを駐輪ラック12に保持するものである。駐輪ラック12に保持するとは、二輪車BKを駐輪ラック12から離れないように係留することである。施錠装置22は、二輪車BKの車輪を挿入可能な切欠部22d(図2(c)参照)が形成され、切欠部22dに挿入された車輪を両側から挟み込むように接近して保持し、かつ離間して開放するように揺動する一対のアーム22a(図2(a)参照)を有している。施錠装置22は、切欠部22dに挿入された二輪車BKの車輪をアーム22aで両側から挟み込むようにして保持してから所定時間経過後に施錠状態でロックするロック機構と制御装置(共に不図示)とを備えており、料金の支払い等を条件とした解除指令を送らないと解錠できないように構成されている。このようにすると、駐輪ラック12に収容された駐輪車BKの出庫管理を無人で行うことが可能となる。施錠装置22は、駐輪ラック12のフロントラック12Aの上面端部に、フロントラック12Aの溝部12dと施錠装置22の切欠部22dが通ずるように取り付けられている。
次に、図1を参照して、駐輪機10の使用状態について説明する。利用者は、駐輪機10の近くで二輪車BKから降り、収容する駐輪ラック12に向かって二輪車BKを手押しする。このとき、すべての駐輪ラック12は移動可能に構成されているので、収容する駐輪ラック12の周辺に空間を作るように、他の駐輪ラック12を移動して寄せることができる。駐輪ラック12は、合成樹脂で形成され、1カ所につき回転自在の3個のボール18b、18e(図3(c)参照)でガイドレール21を支持する案内部材18を介してガイドレール21に取り付けられているため、軽い力で滑らかに移動することができる。このように、簡単に他の駐輪ラック12を寄せることができるため、他の駐輪ラック12に収容されている二輪車のハンドルや籠と干渉することなく、二輪車BKをスムーズに駐輪ラック12に収容することができる。
前輪から駐輪ラック12に収容された二輪車BKは、傾斜12sで形成された窪みに後輪が納まって所定の駐輪場所に導かれ、施錠装置22により駐輪ラック12に保持される。このとき、二輪車BKの前輪がフロントラック12Aの2つの平板状部材で挟まれるように支えられると共に、後輪がリアラック12Bの溝部12dに収容されているので、二輪車BKのスタンドを使用しなくても二輪車BKを立てた状態に維持することができる。二輪車BKは、駐輪ラック12に保持されてから所定時間が経過すると、施錠装置22のロック機構が作動して無断出庫ができなくなる。この場合、所定の料金を支払う等して施錠装置22に解除指令を送信させるとロックが解除されて二輪車BKを駐輪ラック12から取り出すことが可能となる。二輪車BKを駐輪ラック12から取り出す際に隣り合う二輪車のハンドル等が妨げになるときは、他の駐輪ラック12を移動して取り出したい二輪車BKの周辺に容易に空間を作ることができるので、二輪車BKをスムーズに駐輪ラック12から取り出すことができる。駐輪ラック12には、荷重を受けるキャスター15が設けられているので、二輪車BKの出し入れや駐輪ラック12の移動の際、案内部材18に故障につながるような力が加わることが軽減される。なお、ガイドレール21も荷重を受けるように構成されている場合(図4(d)参照)は、駐輪ラック12の荷重がキャスター15とガイドレール21とに分散され、案内部材18への荷重の集中を回避すると共に、案内部材18の駐輪ラック長手方向の曲げモーメントを軽減することができて故障が少ない駐輪機10となる。
以上の説明では、案内部材18を介して駐輪ラック12がガイドレール21に取り付けられるものとしたが、駐輪ラック12にガイドレール21を挿通する貫通孔を直接形成して、案内部材18を省略するように構成してもよい。しかしながら、案内部材18を介在させた方がガイドレール21を支持すると共にし、駐輪ラック12の移動時の摩擦抵抗を軽減するレール支持部材18b(18e)を設けやすくなるので好ましい。
以上の説明では、1台の駐輪ラック12につきキャスター15が3個取り付けられているとしたが、案内部材18に故障につながるような荷重や駐輪ラック12の長手方向への曲げモーメントがかからないようであれば、例えばキャスター15Cを省略してもよい(この場合、キャスター15Bを駐輪ラック12の幅の中央に取り付けるとよい)。すなわち、駐輪ラック12の円滑な移動を妨げず、案内部材18に故障につながるような荷重や駐輪ラック12の長手方向への曲げモーメントがかからないようにすれば、キャスター15の数を適宜削減してもよく、キャスター15を他の部材(例えば設置面との間に隙間を有する、駐輪ラック12に固定された荷重受けの突起物)と交換してもよい。
本発明の実施の形態に係る駐輪機10によれば、駐輪ラック12を10個備えているので、10台の二輪車BKを収容することができる。また、各駐輪ラック12は、ガイドレール21に沿って移動することができるので、使用したい駐輪ラック以外の駐輪ラックを移動することにより、使用したい駐輪ラックの周辺に空間を作ることができ、ハンドルや籠が邪魔になることなく二輪車BKを駐輪ラック12に収容することができる。また、二輪車BKを出し入れしていない駐輪ラック12を互いに接触するまで寄せることができるので、駐輪ラックが固定されている駐輪機に比べて、限られたスペースにより多くの二輪車を収容することができる。
また、ガイドレール21が1本で構成されている場合は、従来のガイドレールを2本有するもののように、2本のガイドレールを高い精度で平行に設置する必要がなく、設置がしやすく、かつ、設置の手間の軽減による人件費及びガイドレール1本分の削減による材料費を削減することができ、低コストを維持することができる。さらに、本実施の形態における駐輪機10は、ガイドレール21から離れた位置にキャスター15A、15Bが設けられており、駐輪ラック12の荷重を分散することができるように構成されているので、駐輪ラック12とガイドレール21との間に介在する案内部材18に荷重が集中することがなく、案内部材18に駐輪ラック12長手方向の曲げモーメントがほとんどかからず、案内部材18が破損したり歪んだりすることが少なく、駐輪ラック12の円滑な移動が妨げられることが軽減される。
本発明の実施の形態に係る駐輪機を示す図である。(a)は平面図、(b)は(a)におけるIB−IB矢視図である。 駐輪機を構成する駐輪ラックの詳細図である。(a)は平面図、(b)は(a)におけるIIB矢視側面図、(c)は(a)におけるIIC矢視正面図である。 駐輪ラックに取り付けられる案内部材の詳細図である。(a)は平面図、(b)は(a)におけるIIIB矢視側面図、(c)は(a)におけるIIIC矢視正面図である。 駐輪機を構成するガイドレールの変形例を示す図である。(a)は第1の変形例の図、(b)は第2の変形例の図、(c)は第3の変形例の図、(d)は第4の変形例の図である。
符号の説明
10 駐輪機
12 駐輪ラック
15A、15B キャスター(荷重支持部材)
18 案内部材
18b、18e ボール(レール支持部材)
21 ガイドレール
22 駐輪機用施錠装置
BK 二輪車(駐輪車)

Claims (4)

  1. 駐輪車の荷重を受ける、移動が可能な駐輪ラックと;
    前記駐輪ラックの移動を導くガイドレールと;
    前記駐輪ラックの荷重を受ける、前記ガイドレールから分離されて設けられた荷重支持部材とを備え;
    前記駐輪ラックが合成樹脂で形成され、前記駐輪車の前輪が載せられる中空に形成されたフロントラックと、前記フロントラックとは別々に中空に形成された前記駐輪車の後輪が載せられるリアラックとが接続されて構成された;
    駐輪機。
  2. 前記駐輪ラックに取り付けられ、前記駐輪ラックの移動を前記ガイドレールに沿うように制限する案内部材を備え;
    前記案内部材が、前記ガイドレールを挟むように支持する複数のレール支持部材を備え;
    前記リアラックの前記駐輪車の後輪が載せられる裏側に、前記案内部材の取り付けが可能な第1の凹部と、前記第1の凹部から所定のセットバック量に相当する距離だけ離れた位置に形成された第2の凹部であって前記案内部材の取り付けが可能な第2の凹部とが形成され;
    前記駐輪ラックを複数備え;
    前記案内部材が前記第1の凹部に取り付けられた駐輪ラックと、前記案内部材が前記第2の凹部に取り付けられた駐輪ラックと、が交互に設置されて構成された;
    請求項1に記載の駐輪機。
  3. 前記荷重支持部材が前記駐輪ラックに取り付けられたキャスターで構成された;
    請求項1又は請求項2に記載の駐輪機。
  4. 前記駐輪ラックに収容された駐輪車を前記駐輪ラックに保持する駐輪機用施錠装置を備える;
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の駐輪機。
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