JP4651608B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、処理液を基板に供給して基板を処理する技術に関する。
従来より、半導体基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程では、基板処理装置を用いて酸化膜等の絶縁膜を有する基板に対して様々な処理が施されている。例えば、基板を主面に垂直な中心軸を中心として回転しつつ、基板上に処理液を供給することにより、基板の表面に対してエッチング等の処理が行われる。このとき、回転する基板から飛散する処理液は基板の周囲を囲むカップ部により受け止められ、処理液が装置の外部にまで飛散することが防止される。このようなカップ部は、処理液に対する耐食性の観点から、通常、フッ素樹脂や塩化ビニル樹脂等の絶縁材料にて形成される。
なお、特許文献1では、基板処理装置において、カップ部を帯電防止プラスチック材料にて形成することにより、基板の処理中にカップ部が帯電することを防止する手法が開示されている。
特開平11−283914号公報
ところで、基板処理装置では、処理液として純水を用いる処理(例えば、洗浄処理)も行われる。このとき、基板から飛散する比抵抗が高い純水により、絶縁性を有するカップ部にて摩擦帯電が生じ、カップ部からの電界により、基板の本体が誘導帯電してしまう。この状態にて基板上に導電性を有する処理液が供給されると、絶縁膜の絶縁性が破壊され、基板に付与される処理液と基板の本体との間にて絶縁膜を介して放電が生じてしまう。特許文献1のように、カップ部の全体を帯電防止プラスチック材料にて形成することも考えられるが、このような特殊な材料は高価であり、基板処理装置の製造コストが大幅に増大してしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板処理装置の製造コストを大幅に増大させることなく、純水が飛散する際に生じるカップ部の帯電による基板の誘導帯電により、基板上にて放電が生じてしまうことを防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、処理液を基板に供給して前記基板を処理する基板処理装置であって、基板を保持する保持部と、少なくとも純水を処理液として前記基板上に供給する処理液供給部と、本体が絶縁材料にて形成され、前記保持部の周囲を囲んで前記基板から飛散する処理液を受け止める周壁部を有するとともに、前記周壁部が内部または表面に前記絶縁材料よりも誘電率が高い補助誘電体を有するカップ部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記補助誘電体が、前記周壁部の全周に設けられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記補助誘電体が、前記周壁部の周方向に等間隔にて配置される3以上の補助要素の集合である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記補助誘電体が、セラミックである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記補助誘電体が、前記周壁部の内部に保持される液体である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記補助誘電体が、前記周壁部の外周面の一部として設けられる部材である。
請求項7に記載の発明は、処理液を基板に供給して前記基板を処理する基板処理方法であって、本体が絶縁材料にて形成されるとともに、前記絶縁材料よりも誘電率が高い補助誘電体を周壁部の内部または表面に有するカップ部にて基板の周囲を囲む工程と、少なくとも純水を処理液として前記基板上に供給しつつ、前記基板から飛散する前記処理液を前記周壁部にて受け止める工程とを備える。
本発明によれば、基板処理装置の製造コストを大幅に増大させることなく、純水が飛散する際に生じるカップ部の帯電電位を抑制することができ、これにより、基板の誘導帯電により基板上にて放電が生じてしまうことを防止することができる。
また、請求項2および3の発明では、カップ部の全周にて帯電電位を抑制することができ、請求項6の発明では、補助誘電体を周壁部に容易に設けることができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る基板処理装置1の構成を示す図である。基板処理装置1は、表面に絶縁膜(例えば、酸化膜)が形成された半導体基板9(例えば、シリコン基板であり、以下、単に「基板9」という。)に処理液を供給してエッチング等の処理を行う枚葉式の装置である。
図1に示すように、基板処理装置1は、基板9を下側から保持する基板保持部2、基板9の上方に配置されて基板9の上側の主面(以下、「上面」という。)に向けて洗浄液を吐出する処理液供給部3、基板保持部2の周囲を囲むカップ部41、カップ部41を図1中の上下方向に移動するシリンダ機構である昇降機構5、および、これらの構成を制御する制御部10を備える。図1では、図示の都合上、基板保持部2の一部を断面にて描いている(後述の図5および図7において同様)。
基板保持部2は、略円板状の基板9を下側および外周側から水平に保持するチャック21、基板9をチャック21と共に回転する回転機構22を備える。回転機構22はチャック21の下側に接続されるシャフト221、および、シャフト221を回転するモータ222を備え、モータ222が駆動されることにより、基板9の法線方向に平行かつ基板9の中心を通る中心軸J1を中心にシャフト221およびチャック21と共に基板9が回転する。
処理液供給部3は、供給管31に接続される吐出部32を有する。供給管31は吐出部32とは反対側にて分岐しており、一方は純水用バルブ331を介して純水の供給源へと接続し、他方は薬液用バルブ332を介して所定の薬液の供給源へと接続する。処理液供給部3では、純水用バルブ331または薬液用バルブ332が開放されることにより、吐出部32から純水または(希釈された)薬液である処理液が基板9上に供給される。なお、吐出部32から吐出される薬液は水を含む液体であり、導電性を有している。
カップ部41は、チャック21の外周に配置されて基板9上に供給された処理液の周囲への飛散を防止する周壁部411を有し、周壁部411の上部は処理液供給部3側(上方)へと向かうに従って直径が小さくなる傾斜部412となっている。周壁部411の下端部には、中心軸J1側へと突出してチャック21の下方を覆う環状の底部413が取り付けられ、底部413には処理液を排出する排出口(図示省略)が設けられる。
図2は、図1中の矢印A−Aの位置におけるカップ部41の断面図である。図1および図2に示すように、カップ部41の周壁部411には、中心軸J1を中心とする深い環状溝415が形成されており、環状溝415には、純水47が注入される。図1に示すように、環状溝415の傾斜部412側の開口は環状の蓋部材416により閉塞されることにより、周壁部411の内部にて純水47が保持(封入)される。本実施の形態では、カップ部41の本体(図1のカップ部41では、周壁部411において純水47の部位を除く部分)はテフロン(登録商標)にて形成され、内周面411aは撥水性(疎水性)を有している。また、周壁部411の内部に保持される純水47の比誘電率は約80であり、カップ部41の本体を形成するテフロン(登録商標)の比誘電率(3〜4)よりも高い。
次に、基板処理装置1が処理液を基板に供給して基板を処理する動作の流れについて図3を参照しつつ説明する。まず、昇降機構5によりカップ部41の上端部がチャック21よりも下方に位置するまでカップ部41を下降し、外部の搬送機構により処理対象の基板がチャック21上に載置され、基板保持部2にて保持される(すなわち、基板9がロードされる。)。そして、カップ部41が上昇することにより、チャック21がカップ部41内に収容され、基板9の周囲がカップ部41にて囲まれる(ステップS11)。
続いて、基板保持部2による基板9の回転が開始されるとともに、処理液供給部3において純水用バルブ331のみを開放することにより基板9の上面上に純水が供給され、基板9の純水での前洗浄処理(プレリンス)が行われる(ステップS12)。このとき、処理液供給部3から供給されて回転する基板9から飛散する純水は、カップ部41の内周面411aにて受け止められることにより、カップ部41の内周面411aにて摩擦帯電が生じるが、基板処理装置1では、周壁部411の内部に本体よりも誘電率が高い純水47が保持されることにより周壁部411の電荷容量(静電容量)が大きくなり、内周面411aに発生する電荷に対して内周面411aの(接地電位に対する)帯電電位の大きさは大幅には増大しない(すなわち、純水47が無い、または、環状溝415が形成されていない場合に比べて、カップ部41の帯電電位が抑制される)。したがって、チャック21上の基板9はほとんど誘導帯電しない。
続いて、処理液供給部3において純水用バルブ331が閉じられるとともに、薬液用バルブ332が開放されることにより、基板9の上面に付与される処理液が純水から薬液に切り替えられる(ステップS13)。基板9への薬液の付与は所定時間だけ継続され、これにより、基板9に薬液を用いた処理が施されることとなる。なお、純水の供給時と同様に、処理液供給部3から供給されて回転する基板9から飛散する薬液は、カップ部41の内周面411aにて受け止められ、底部413における排出口から排出される。
基板9に薬液が所定時間だけ付与されると、薬液用バルブ332が閉じられるとともに、純水用バルブ331が開放されることにより、基板9の上面に付与される処理液が薬液から純水に切り替えられ、純水による基板9の後洗浄が行われる(ステップS14)。
純水による基板9の後洗浄が完了すると、純水の吐出が停止されるとともに基板9の回転が停止される。続いて、昇降機構5によりカップ部41の上端部(傾斜部412の端部)がチャック21よりも下方へと下降して、外部の搬送機構により基板9が取り出され(すなわち、基板9がアンロードされ)(ステップS15)、その後、次の処理対象の基板9がチャック21上に載置されてカップ部41内に収容される(ステップS16,S11)。そして、上記の動作と同様に、純水による基板9の前洗浄(ステップS12)、薬液による基板9の処理(ステップS13)、および、純水による基板9の後洗浄(ステップS14)が行われる。基板9の後洗浄が完了すると、基板9はアンロードされる(ステップS15)。
所望の枚数の基板9に対して上記ステップS11〜S15の処理が繰り返されると(ステップS16)、基板処理装置1における動作が完了する。
以上に説明したように、図1の基板処理装置1では、基板保持部2の周囲を囲んで基板9から飛散する処理液を受け止める周壁部411が、カップ部41の本体を形成する絶縁材料よりも誘電率が高い純水47を内部に全周に亘って有している。これにより、カップ部の全体を特殊な導電材料にて形成して基板処理装置1の製造コストを大幅に増大させることなく、純水が飛散する際に生じるカップ部41の帯電電位を周壁部411の全周にて抑制することができる。その結果、基板9の誘導帯電により基板9への処理液の供給時に基板9上にて放電が生じてしまうことを防止することができる。また、基板が帯電することにより、周囲の雰囲気中のパーティクルが基板に付着してしまう恐れがあるが、基板の帯電が抑制されるので、このようなパーティクル付着を防止することができる。
ところで、基板処理装置1における基板9の処理では、半導体製品の製造における一定の歩留まりを確保するため、基板9上への金属不純物の付着を防止することが要求されているが、図2のカップ部41では、周壁部411の内部に純水が保持されるのみであり、金属を使用しないため、上記の金属汚染の問題が生じることはない(後述の図4ないし図7のカップ部において同様)。
図4は、カップ部の他の例を示す図であり、図2に対応するカップ部41aの断面図である。図4のカップ部41aでは、中心軸J1に垂直な断面形状が円形となる複数の深い孔415a(実際には、図1の環状溝415とほぼ同じ深さとなる4個の孔415a)が周壁部411の周方向に等間隔にて形成されており(すなわち、中心軸J1を中心とする円周上において等角度間隔にて配置されており)、各孔415aには円柱部材47aが挿入される。また、円柱部材47aは絶縁材料にて形成されるカップ部41の本体よりも誘電率が高い炭化ケイ素(SiC)(比誘電率は10となる。)等のセラミックにより形成される。このように、カップ部41aが周壁部411の内部において、その本体を形成する絶縁材料よりも誘電率が高い部材を周壁部411の周方向に関して部分的に有する場合であっても、基板処理装置1では、飛散する純水によるカップ部41aの帯電電位を抑制することが可能となる。また、図4のカップ部41aは、絶縁材料にて形成される周壁部411に孔415aを設けて円柱部材47aを挿入するのみで、容易にかつ安価に製造することができ、基板処理装置1の製造コストが大幅に増大することはない。
図5は、基板処理装置1の他の例を示す図であり、図6は、図5中の矢印B−Bの位置におけるカップ部41bの断面図である。図5および図6に示すカップ部41bの周壁部411では、外周面411b上において中心軸J1に沿って伸びる複数の凹部415bがカップ部41bの周方向に等間隔にて形成され、各凹部415bには板部材47bが嵌め込まれる。実際には、板部材47bの厚さは凹部415bの深さ(中心軸J1に垂直な方向の深さ)とほぼ同じとされ、板部材47bの中心軸J1とは反対側の表面が、周壁部411の外周面411bに含まれる。また、板部材47bは絶縁材料にて形成されるカップ部41の本体(図5のカップ部41bでは、周壁部411において板部材47bを除く部分)よりも誘電率が高いセラミックにより形成される。
このように、周壁部411が表面にカップ部41bの本体よりも誘電率が高い板部材47bを有する場合であっても、周壁部411の電荷容量が大きくなり、純水が飛散する際に生じるカップ部41bの帯電電位が抑制される。また、図5のカップ部41bは、絶縁材料にて形成される周壁部411に凹部415bを設け、当該凹部415bに板部材47bを嵌め込むのみで、容易にかつ安価に製造することができる。なお、基板処理装置1の設計によっては、周壁部411の外周面411b上にセラミックにて形成される部材が環状に設けられてもよい。
図2、図4および図6のカップ部41,41a,41bでは、周壁部411が絶縁性の本体よりも誘電率が高い純水47、円柱部材47a(の集合)または板部材47b(の集合)を、カップ部41,41a,41bの電荷容量を増大する補助誘電体として内部または表面に有することにより、純水が飛散する際に生じるカップ部41,41a,41bの帯電電位を抑制することが実現されるが、上記手法は複数のカップ部が設けられる基板処理装置にて採用することも可能である。
図7は、複数のカップ部42〜45を有する基板処理装置1aの構成の一部を示す図であり、図7では、複数のカップ部42〜45の基板9に垂直な断面の右側のみを図示している。図7の基板処理装置1aでは、処理液供給部3aから複数種類の薬液および純水が吐出可能とされ、一体的に昇降する複数のカップ部42〜45の基板9に対する位置が、処理液供給部3aからの処理液の種類に合わせて変更される。例えば、処理液供給部3aから純水が供給される際には、基板9が内側の周壁部421の傾斜部422の下方の位置(図7中に示す位置であり、以下、「純水供給位置」という。)に配置され、一の薬液が供給される際には、基板9が周壁部421の傾斜部422と、この周壁部421の外側の周壁部431の傾斜部432との間の位置(図7中にて二点鎖線にて示す位置)に配置される。図7に示す内側のカップ部42においても、図4のカップ部41aと同様に、周壁部421の内部に円柱部材47aが設けられる(実際には、複数の円柱部材47aが周壁部421の周方向に等間隔にて配置される。)。これにより、基板処理装置1aでは、純水が飛散する際に生じるカップ部42の帯電電位が抑制され、基板9上における放電の発生を防止することが可能となる。なお、カップ部42において、図1のカップ部41と同様に、周壁部421の内部に純水が保持されてもよい。
ここで、図7の基板処理装置1aと同様の構造であって、内側のカップ部の内部に補助誘電体が設けられていない比較例の基板処理装置における基板の放電現象の一例について述べる。比較例の基板処理装置では、基板が純水供給位置に配置された状態で基板上に純水が供給されることにより、最も内側のカップ部に純水が飛散し、純水が流れ落ちた後に当該カップ部が帯電した状態となる。そして、この帯電に起因して基板の本体が誘導帯電してしまう。このとき、仮に、基板上に純水が残存した状態が維持されると、通常、基板上の純水に二酸化炭素等が溶け込んで導電性を有する水となることにより、基板上にて放電が生じる場合がある。また、基板上に導電性が生じた水が残存した状態でカップ部が昇降すると、帯電したカップ部との相対的な位置が変化することにより基板の本体の電位が変化するため、カップ部の昇降の際に基板上にて放電が生じてしまう(すなわち、基板上の絶縁膜の絶縁破壊が発生する)こともある。
これに対し、図7の基板処理装置1aでは、カップ部42において周壁部421の内部に本体よりも誘電率が高い円柱部材47aが設けられることにより、飛散する純水によるカップ部の帯電電位を抑制することができる。その結果、基板9への処理液の供給時や、カップ部42〜45の昇降時等に、カップ部の帯電により基板9上にて放電が生じてしまうことを防止することができる。また、基板が帯電することによる基板へのパーティクル付着も抑制される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
図2のカップ部41において、純水以外に、カップ部41の本体よりも誘電率が高い他の液体が周壁部411の内部に保持されていてもよい。ただし、基板9の処理には、通常、純水が用いられるため、周壁部411の内部にて純水を保持する場合には、万一、周壁部411から内部の液体が漏れてしまったとしても、カップ部41内にて保持される基板9に対して影響が生じることはない。
また、図2のカップ部41において、セラミックにより形成される環状部材が環状溝415に挿入されてもよく、図4のカップ部41aにおいて、純水が孔415aに封入されてもよい。カップ部にセラミックの部材を設ける場合には周壁部の厚さを増大させることなく一定の強度を確保することができ、カップ部の内部に純水を保持する場合には材料費を削減することができる。もちろん、周壁部がセラミックの部位と純水の部位とを周方向の位置を互いにずらしつつ有していてもよい。
図6のカップ部41bでは、板部材47bを内周面411aに設けることも可能であるが、この場合、板部材47bが薬液に対する耐食性を有する(カップ部41bの内周面411aを撥水性とする場合には、板部材47bがさらに撥水性を有する)ことが要求されるため、板部材47bに対する表面処理等が必要となることもある。したがって、板部材47bを周壁部411の表面に容易に設けるには、板部材47bの表面が周壁部411の外周面411bの一部とされることが好ましい。
図4および図6のカップ部41a,41bでは、円柱部材47aまたは板部材47bを補助要素として、周壁部411の周方向に等間隔にて配置される4個の補助要素の集合が、カップ部の電荷容量を増大する補助誘電体としての役割を果たすことにより、カップ部41a,41bの各位置にて帯電電位を抑制することが実現されるが、カップ部のほぼ全周にて帯電電位を抑制するという観点では、補助誘電体が、周壁部411の周方向に等間隔にて配置される3以上の補助要素の集合として設けられることが重要となる。
カップ部の本体は必ずしもテフロン(登録商標)にて形成される必要はなく、他のフッ素樹脂や塩化ビニル樹脂等の絶縁材料にて形成されてもよい。基板処理装置では、周壁部の内部または表面に設けられる補助誘電体が、カップ部の本体を形成する絶縁材料よりも誘電率が高いものとされることにより、純水が飛散する際に生じるカップ部の帯電電位を抑制することが可能となる。
上記実施の形態では、処理液供給部3,3aから純水および薬液が基板9上に供給されるが、純水のみを供給する装置であっても、既述のように、基板上に水が残存した状態で基板上にて放電が生じる場合もある。したがって、基板処理装置が、少なくとも純水を処理液として基板上に供給する処理液供給部を有する場合に、周壁部の内部または表面にカップ部の本体よりも誘電率が高い補助誘電体を設けてカップ部の帯電電位を抑制することが重要となる。
基板処理装置1,1aでは、基板保持部2により回転する基板9から飛散する処理液がカップ部にて受け止められるが、例えば、基板保持部にて回転機構が省略され、基板保持部に保持される基板9上に純水が供給された後、別途設けられるエアナイフにより基板9上から飛散する純水がカップ部にて受け止められてもよい。この場合においても、飛散する純水によりカップ部が帯電するため、カップ部の帯電電位を抑制する上記手法が用いられることが必要となる。
基板処理装置における処理対象は、半導体基板以外に、例えばガラス基板等の基板であってもよい。
基板処理装置の構成を示す図である。 カップ部の断面図である。 処理液を基板に供給して基板を処理する動作の流れを示す図である。 カップ部の他の例を示す図である。 基板処理装置の他の例を示す図である。 カップ部の断面図である。 複数のカップ部を有する基板処理装置の構成の一部を示す図である。
符号の説明
1,1a 基板処理装置
2 基板保持部
3,3a 処理液供給部
9 基板
41,41a,41b,42 カップ部
47 純水
47a 円柱部材
47b 板部材
411,421 周壁部
411b 外周面
S11〜S14 ステップ

Claims (7)

  1. 処理液を基板に供給して前記基板を処理する基板処理装置であって、
    基板を保持する保持部と、
    少なくとも純水を処理液として前記基板上に供給する処理液供給部と、
    本体が絶縁材料にて形成され、前記保持部の周囲を囲んで前記基板から飛散する処理液を受け止める周壁部を有するとともに、前記周壁部が内部または表面に前記絶縁材料よりも誘電率が高い補助誘電体を有するカップ部と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記補助誘電体が、前記周壁部の全周に設けられることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記補助誘電体が、前記周壁部の周方向に等間隔にて配置される3以上の補助要素の集合であることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記補助誘電体が、セラミックであることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記補助誘電体が、前記周壁部の内部に保持される液体であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記補助誘電体が、前記周壁部の外周面の一部として設けられる部材であることを特徴とする基板処理装置。
  7. 処理液を基板に供給して前記基板を処理する基板処理方法であって、
    本体が絶縁材料にて形成されるとともに、前記絶縁材料よりも誘電率が高い補助誘電体を周壁部の内部または表面に有するカップ部にて基板の周囲を囲む工程と、
    少なくとも純水を処理液として前記基板上に供給しつつ、前記基板から飛散する前記処理液を前記周壁部にて受け止める工程と、
    を備えることを特徴とする基板処理方法。
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