JP4650826B2 - 遊技機の基板ケース - Google Patents
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Description
図10に示すように、メイン制御基板アセンブリ130は、メイン制御基板(図示せず)を収容する透明樹脂からなる背面ケース150と、背面ケース150に装着される透明樹脂からなる正面ケース160と、背面ケース150に装着した正面ケース160を離脱不能に締結する締結部材170とを備える基板ケースを用いたものである。
図12に示すように、締結部材170は、図11に示す背面開口部154(ブラケット開口部149)及び正面開口部165(固定開口部166)に挿入可能なように、円筒形状となっている。
上記した通り、図10に示す背面ケース150及び正面ケース160は、ともに透明樹脂からなっているので、図14に示す背面開口部154及び正面開口部165も透明であり、背面開口部154及び正面開口部165の内部に隠れた締結部材170であっても、その外部から見透かすことができる。
図15(a)に示すように、背面開口部154に穴202が形成されていると、棒203(図14参照)を用いることにより、背面開口部154に対して締結部材170を自由に抜き差しできるようになる。
(請求項1)
請求項1の発明は、背面側に位置して遊技機の制御基板を収容する透明樹脂からなる背面ケースと、前記背面ケースの正面側に装着される透明樹脂からなる正面ケースと、前記背面ケースに装着した前記正面ケースを離脱不能に締結する締結部材とを備える遊技機の基板ケースであって、前記背面ケースは、前記正面ケースと装着される正面側が開口する大開口部と、前記大開口部の内面に形成された前記締結部材との背面嵌合凹部とを有し、前記正面ケースは、前記背面ケースと装着される背面側が開口し、前記背面ケースの前記大開口部の内面よりも外面が小さい小開口部と、前記小開口部の内面に形成された前記締結部材との正面嵌合凹部とを有し、前記締結部材は、前記背面ケースの前記大開口部内で前記背面嵌合凹部と嵌まり合う弾性変形が可能な背面締結凸部と、前記正面ケースの前記小開口部内で前記正面嵌合凹部と嵌まり合う弾性変形が可能な正面締結凸部とを有しており、前記背面ケースの前記背面嵌合凹部と前記締結部材の前記背面締結凸部とが嵌まり合い、前記正面ケースの前記正面嵌合凹部と前記締結部材の前記正面締結凸部とが嵌まり合うことにより、前記背面ケースと前記正面ケースとが離脱不能に締結されて締結状態となるとともに、前記背面ケースと前記正面ケースとの締結状態では、前記大開口部と前記小開口部とが前記正面ケースの装着方向と直交する方向にずれて位置し、正面側から前記大開口部を見たとき、前記小開口部に邪魔されることなく、前記大開口部の内外面間の状態を透視可能であり、前記背面ケースの前記大開口部又は前記正面ケースの前記小開口部の少なくとも一方は、前記締結部材による締結状態を保持しつつ破断可能に構成され、前記大開口部又は前記小開口部を破断することにより、前記背面ケースと前記正面ケースとが分離可能であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機の基板ケースにおいて、前記背面ケースの前記大開口部は、円筒形状であり、前記正面ケースの前記小開口部は、円筒形状であり、前記締結部材は、前記背面ケースの前記大開口部及び前記正面ケースの前記小開口部と合致する形状であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機の基板ケースにおいて、前記締結部材は、前記背面ケースの開口側から前記正面ケースの装着方向に差し込むと前記大開口部内で前記背面嵌合凹部と嵌まり合うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の遊技機の基板ケースにおいて、前記背面ケースと前記正面ケースとは、一辺側が回転可能に連結され、対向する他辺側が前記締結部材で締結されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の遊技機の基板ケースにおいて、前記遊技機は、図柄を表示したリールを有するスロットマシンであり、前記制御基板は、前記リールの回転を制御することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の遊技機の基板ケースにおいて、前記遊技機は、図柄変動表示装置を有する弾球遊技機であり、前記制御基板は、前記図柄変動表示装置に表示された図柄の変動を制御することを特徴とする。
また、請求項6の発明においては、基板ケースが弾球遊技機に適用される。そのため、弾球遊技機に対する不正行為を効果的に防止することができる。
請求項1の発明によれば、通常の視線で、正面側から背面ケースの大開口部を見た場合であっても、正面ケースの小開口部が邪魔になることはない。そのため、背面ケースの大開口部に不正に穴が開けられていた場合には、その事実を容易に発見することができる。したがって、背面ケースと正面ケースとからなる基板ケースに収容された制御基板に対する不正行為を効果的に防止することができる。
請求項2の発明によれば、締結部材の形状を単純な円筒形状とすることができるので、背面ケースの大開口部及び正面ケースの小開口部に対する締結部材の挿入が容易なものとなる。そのため、背面ケースに対して正面ケースを容易に装着することができ、背面ケースと正面ケースとからなる基板ケースの組立性が向上する。
請求項3の発明によれば、締結部材を背面ケースの大開口部を挿入すれば、締結部材が大開口部内の背面嵌合凹部に自動的に嵌まり合うので、大開口部に対する締結部材の嵌め込みが容易なものとなる。そのため、締結部材による背面ケースと正面ケースとの締結が容易になり、背面ケースと正面ケースとからなる基板ケースの組立性が大幅に向上する。
請求項4の発明によれば、正面ケースを回転させるだけで簡単に、正面ケースを背面ケースの正面側に装着することができるので、背面ケースと正面ケースとからなる基板ケースの組立性が向上する。また、締結部材の数を少なくすることができるので、生産性及び経済性に優れた遊技機の基板ケースとすることができる。
請求項5の発明によれば、スロットマシンのリールの回転を制御する制御基板に対する不正行為を効果的に防止することができるので、スロットマシンにおいて、適正でない遊技が実行される事態を回避できる。その結果、スロットマシンを設置した遊技店等における被害の発生を未然に防ぐことができる。
請求項6の発明によれば、弾球遊技機の図柄変動表示装置に表示された図柄の変動を制御する制御基板に対する不正行為を効果的に防止することができるので、弾球遊技機において、適正でない遊技が実行される事態を回避できる。その結果、弾球遊技機を設置した遊技店等における被害の発生を未然に防ぐことができる。
なお、以下の実施形態では、本発明の遊技機の基板ケースを適用する遊技機として、図柄を表示した3つのリールを有するスロットマシンを一例にして説明する。そして、本実施形態の遊技機の基板ケースに収容される制御基板は、スロットマシンの各リールの回転を制御するメイン制御基板であるとする。
図1は、本実施形態の遊技機の基板ケースを適用したスロットマシン10を示す正面図であり、図1(a)は、本体カバー11を閉じた表面側(遊技者側)を示し、図1(b)は、開けた本体カバー11の背面側を示している。
図1に示すように、スロットマシン10には、その表面側(遊技者側)を開閉自在に覆う本体カバー11が取り付けられている。
図2は、本実施形態の遊技機の基板ケースを用いたメイン制御基板アセンブリ30を示す斜視図である。
図2に示すように、メイン制御基板アセンブリ30は、本体カバー11(図1参照)の背面側に取り付けられる一対のブラケット40と、ブラケット40側(背面側)に位置してメイン制御基板19(図1参照)を収容する背面ケース50と、背面ケース50の正面側に装着される正面ケース60とを備えている。
図3に示すように、ブラケット40は、第1ブラケット部材41と、第2ブラケット部材44とから構成されている。ここで、第1ブラケット部材41は、L字状の平板部42と、この平板部42の左端部及び下端部で垂直方向に形成されたL字状のリブ部43とを有している。そして、平板部42には、本体カバー11(図1参照)との固定ネジ(図示せず)を挿入するためのネジ挿入孔42aが形成され、リブ部43の内面側には、上下一対の嵌合凹部43aが形成されている。
図4に示すように、カバー筐体61のヒンジアーム62をケース筐体51のヒンジ軸52に引っかけると、カバー筐体61の上側壁がケース筐体51の上側壁に回転可能に連結される。
図5は、本実施形態の遊技機の基板ケースにおける背面ケース50の一部を拡大して示す図であり、図5(a)は、その正面図、図5(b)は、その断面図である。なお、図5(b)に示す大開口部54の縦断面は、図3に示す大開口部54のA断面(垂直方向の断面)を示している。
図6は、本実施形態の遊技機の基板ケースにおける正面ケース60の一部を拡大して示す図であり、図6(a)は、その背面側の正面図、図6(b)は、その断面図である。なお、図6(b)に示す小開口部65の縦断面は、図3に示す小開口部65のB断面(水平方向の断面)を示している。
図7は、本実施形態の遊技機の基板ケースにおける締結部材70を示す図であり、図7(a)は、その斜視図、図7(b)は、その正面図、図7(c)は、その側面の断面図(縦断面図)である。
図7に示すように、締結部材70は、図5に示す大開口部54及び図6に示す小開口部65に挿入可能なように、両端側で直径が異なる円筒形状となっている。
図8は、本実施形態の遊技機の基板ケースの締結状態を示す部分断面図であり、図8(a)は、その締結途中の状態を示し、図8(b)は、その締結完了後の状態を示している。
図8(a)に示すように、締結部材70の位置決め溝73を大開口部54内の背面位置決め突起54bに合わせ、大開口部54に締結部材70の背面締結凸部71側を挿入すると、締結部材70の各背面締結凸部71と大開口部54内の各背面嵌合凹部54aとが嵌まり合う。
また、検査時等においては、図3に示すように、背面ケース50と正面ケース60とを正当に分離させる必要があるが、本実施形態の遊技機の基板ケースは、このような正当な分離にも対応できるものである。
図9(a)に示すように、大開口部54に不正に穴202が設けられている場合、棒(図示せず)を用いて背面締結凸部71を押し込むことにより、締結部材70ごと小開口部65を大開口部54から不正に分離させ、その後、大開口部54に締結部材70を再び締結することにより、何事もなかったかのように、図9(a)に示す元の状態に復帰させることが可能である。
本実施形態の遊技機の基板ケースは、図6に示すように、小開口部65が連結アーム68を介してカバー筐体61に吊り下げられている。また、この連結アーム68は、図9(b)に示すように、締結部材70による締結状態を保持しつつ破断可能に構成されている。そのため、検査時等の正当な分離に際しては、ニッパ等の切断工具を用いて連結アーム68を破断させれば良い。そして、図2に示す封印シール31をカッター等で切り離せば、背面ケース50と正面ケース60とを正当に分離させることができる。
(1)上述した実施形態の遊技機の基板ケースは、遊技機の1つとして、図柄を表示した3つのリール20を有するスロットマシン10に適用した例を示したが、このようなスロットマシン10には限られない。すなわち、図柄変動表示装置を有する弾球遊技機、アレンジボール、雀球遊技機等の種々の遊技機にも広く適用することができる。
11 本体カバー
12 表示窓
13 メダル投入口
14 スタートレバー
15 停止ボタン
16 メダル払出口
17 メダル受け皿
18 電源基板
19 メイン制御基板(制御基板)
20 リール
21 メダル払出装置
22 メダル補助収納庫
30 メイン制御基板アセンブリ
31 封印シール
32 使用記録用紙
40 ブラケット
41 第1ブラケット部材
42 平板部
42a ネジ挿入孔
43 リブ部
43a 嵌合凹部
44 第2ブラケット部材
45 平板部
46 リブ部
47 保持アーム
48 支持台部
48a 支持突起部
49 ブラケット開口部
50 背面ケース
51 ケース筐体
52 ヒンジ軸
53 閉鎖アーム
54 大開口部
54a 背面嵌合凹部
54b 背面位置決め突起
55 固定アーム
60 正面ケース
61 カバー筐体
62 ヒンジアーム
63 閉鎖突起
64 矩形枠部
65 小開口部
65a 正面嵌合凹部
65b 正面位置決め突起
66 固定開口部
67 嵌合突起
68 連結アーム
70 締結部材
71 背面締結凸部
72 正面締結凸部
73 位置決め溝
74 仕切り
75 ICチップ
130 メイン制御基板アセンブリ
140 ブラケット
149 ブラケット開口部
149a ブラケット嵌合凹部
149b ブラケット位置決め突起
150 背面ケース
154 背面開口部
154a 背面嵌合凹部
154b 背面位置決め突起
160 正面ケース
165 正面開口部
165a 正面嵌合凹部
165b 正面位置決め突起
166 固定開口部
166a 固定嵌合凹部
166b 固定位置決め突起
170 締結部材
171 背面締結凸部
172 正面締結凸部
173 位置決め溝
174 仕切り
201 ドリル
202 穴
203 棒
Claims (6)
- 背面側に位置して遊技機の制御基板を収容する透明樹脂からなる背面ケースと、
前記背面ケースの正面側に装着される透明樹脂からなる正面ケースと、
前記背面ケースに装着した前記正面ケースを離脱不能に締結する締結部材と
を備える遊技機の基板ケースであって、
前記背面ケースは、前記正面ケースと装着される正面側が開口する大開口部と、前記大開口部の内面に形成された前記締結部材との背面嵌合凹部とを有し、
前記正面ケースは、前記背面ケースと装着される背面側が開口し、前記背面ケースの前記大開口部の内面よりも外面が小さい小開口部と、前記小開口部の内面に形成された前記締結部材との正面嵌合凹部とを有し、
前記締結部材は、前記背面ケースの前記大開口部内で前記背面嵌合凹部と嵌まり合う弾性変形が可能な背面締結凸部と、前記正面ケースの前記小開口部内で前記正面嵌合凹部と嵌まり合う弾性変形が可能な正面締結凸部とを有しており、
前記背面ケースの前記背面嵌合凹部と前記締結部材の前記背面締結凸部とが嵌まり合い、前記正面ケースの前記正面嵌合凹部と前記締結部材の前記正面締結凸部とが嵌まり合うことにより、前記背面ケースと前記正面ケースとが離脱不能に締結されて締結状態となるとともに、前記背面ケースと前記正面ケースとの締結状態では、前記大開口部と前記小開口部とが前記正面ケースの装着方向と直交する方向にずれて位置し、正面側から前記大開口部を見たとき、前記小開口部に邪魔されることなく、前記大開口部の内外面間の状態を透視可能であり、
前記背面ケースの前記大開口部又は前記正面ケースの前記小開口部の少なくとも一方は、前記締結部材による締結状態を保持しつつ破断可能に構成され、前記大開口部又は前記小開口部を破断することにより、前記背面ケースと前記正面ケースとが分離可能である
ことを特徴とする遊技機の基板ケース。 - 請求項1に記載の遊技機の基板ケースにおいて、
前記背面ケースの前記大開口部は、円筒形状であり、
前記正面ケースの前記小開口部は、円筒形状であり、
前記締結部材は、前記背面ケースの前記大開口部及び前記正面ケースの前記小開口部と合致する形状である
ことを特徴とする遊技機の基板ケース。 - 請求項1又は請求項2に記載の遊技機の基板ケースにおいて、
前記締結部材は、前記背面ケースの開口側から前記正面ケースの装着方向に差し込むと前記大開口部内で前記背面嵌合凹部と嵌まり合う
ことを特徴とする遊技機の基板ケース。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の遊技機の基板ケースにおいて、
前記背面ケースと前記正面ケースとは、一辺側が回転可能に連結され、対向する他辺側が前記締結部材で締結される
ことを特徴とする遊技機の基板ケース。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の遊技機の基板ケースにおいて、
前記遊技機は、図柄を表示したリールを有するスロットマシンであり、
前記制御基板は、前記リールの回転を制御する
ことを特徴とする遊技機の基板ケース。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の遊技機の基板ケースにおいて、
前記遊技機は、図柄変動表示装置を有する弾球遊技機であり、
前記制御基板は、前記図柄変動表示装置に表示された図柄の変動を制御する
ことを特徴とする遊技機の基板ケース。
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