JP4648123B2 - 出入管理用受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば建物に備え付けられた防火扉に具備され、送信機から送信される特定の施解錠情報に基づいて防火扉の施解錠制御を行う出入管理システムに採用される出入管理用受信機に係り、火災が発生した際の延焼や煙の排出を防止する出入管理用受信機に関するものである。
従来より、例えばマンションなどの集合住宅やオフィスビルなどの多層建築物には、地震などの自然災害や人為的により発生した火災の延焼や排煙を防止するため、各階の階段や廊下の所定箇所に防火扉が設置されている。この種の防火扉は、建築基準法に基づく耐火標準過熱テストに耐えうる構造にするため、表面部はステンレス鋼鈑で形成され、密閉度の高い構造にするとともに、煙返し等を複雑に入りこませることにより、火炎や煙が他の区域に侵入するのを防止している。そして、このような防火扉の一例としては、例えば特許文献1に開示されているようなものが公知である。
特開2002−272866号公報
ところで、近年この種の防火扉に、不審者の侵入を防止する防犯機能を追加するため、扉に施解錠情報を受信する出入管理用受信機を設置し、特定の送信機から予め設定されたパスワードやIDなどの施解錠情報を受信し、この受信した施解錠情報に基づいて防火扉の施解錠制御を行う出入管理システムが知られている。このような出入管理システムでは、防火扉の所定箇所に貫通穴を形成し、この貫通穴を介して室内側受信機と室外側受信機とが対面するようにそれぞれ対向配置し、互いを嵌合させて配設している。また、この出入管理用受信機は、送信機から送信された施解錠情報を確実に受信する、受信機自体の軽量化や低コスト化を図るなどの理由から、装置本体の材質として鉄などの金属ではなく、例えばABSやポリカーボネートなどの加工しやすく軽量な熱可塑性の合成樹脂製の部品を多く採用している。
しかしながら、このような防犯扉において、例えば建物の内部で火災が発生した場合に、炎や炎の熱によって内部側の受信機の合成樹脂部分から発火してしまい、その結果、発火した炎が貫通穴を介して外側の受信機へと延焼して、外部にまで炎や煙が拡散してしまうという問題があった。このため、本来の防火扉の防火性能を十分に満足させることができなかった。
そこで、本発明は上述の如き問題点に鑑みてなされたものであり、火災発生時に、設置場所周辺が一定温度に達した際に受信機の可燃部分である合成樹脂部品を発火する前に脱落させて受信機部分からの発火を事前に防止するとともに、延焼や煙の排出を防止することのできる出入管理用受信機を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載された出入管理用受信機は、送信機から送信される特定の施解錠情報を受信し、この受信した施解錠情報に基づいて防火扉の施解錠制御を行う出入管理システムに採用される出入管理用受信機であって、
前記特定の施解錠情報を受信するために、前記防火扉の所定箇所に開口形成された貫通穴を介して前記防火扉の内外に室外側受信機と室内側受信機とが配設され、
前記室外側受信機と前記室内側受信機とは、少なくとも受信機間を電気的に接続するケーブルを挿通させるための挿通口が形成された金属製の裏板をそれぞれ備えており、
当該裏板同士は、室外側の挿通口と室内側の挿通口とが互い違いにずれた状態で前記防火扉の内外から取付金具を介して固定され、該取付金具には前記裏板間で前記ケーブルを導出するための挿通口を有することを特徴とする。
請求項2に記載された出入管理用受信機は、請求項1の出入管理用受信機において、
少なくとも回路基板を含む本体側部品が個々に設けられる室外側ベース板及び室内側ベース板が、各々自身の裏板に対して熱可塑性の合成樹脂螺子によって固定されていることを特徴とする。
請求項3に記載された出入管理用受信機は、請求項2の出入管理用受信機において、
前記回路基板に接続される接続ケーブルは、当該回路基板に対して直接半田付けして面実装されることを特徴とする。
本発明の出入管理用受信機によれば、室外や室内で火災が発生した場合であっても、室外側受信機や室内側受信機の金属製の部分のみが溶解せずに防火扉に配設したままの状態で残り、それ以外の部分が炎の熱により溶解して発火前に脱落するため、受信機の可燃部分からの発火を未然に防ぐことができる。しかも、室外側裏板と室内側裏板に形成された挿通口が互い違いに位置しており、裏板同士を固定する取付金具には裏板間でケーブルを導出するための挿通口が形成されているので、室内側、室外側どちらかにおいて火災が発生した場合であっても、挿通口から炎や煙が流出しにくいという効果を奏する。
また、少なくとも回路基板を含む本体側部品が個々に取り付けられる室外側ベース板及び室内側ベース板が、各々自身の裏板に対して熱可塑性の合成樹脂螺子によって固定されているので、火災発生時に、早い段階で合成樹脂螺子が溶融し、裏板に対するベース板の固定が断たれ、ベース板が自重で脱落し、ベース板の発火を未然に防止できる。
さらに、受信機内蔵の回路基板に接続される接続ケーブルは、回路基板に対して直接半田付けにより面実装されるので、火災発生時の熱によって半田が溶融したときに、回路基板が自重によって脱落し、回路基板への発火を未然に防ぐことができる。
以下、本発明の最良の形態について、添付した図面を参照しながらそれぞれ説明する。図1は本発明に係る出入管理用受信機の概略構成を示す分解斜視図、図2は本発明に係る出入管理用受信機の部品構成の詳細を示す分解斜視図、図3(a)は本発明に係る出入管理用受信機をA−A線で切断した際の断面図、図3(b)は本発明に係る出入管理用受信機をB−B線で切断した際の断面図、図4(a),(b)は基板とコネクタとの接続方法を示す部分拡大図である。
出入管理用受信機は、建物内への不審者の不正侵入を防止するための出入管理システムに用いられ、送信機から送信される特定のパスワードやIDなどの施解錠情報を受信するための受信機である。そして、本例では、建物内に設置した防火扉における室外、室内の両側にそれぞれ室外側受信機と室内側受信機とを対向して配設し、火災発生時の炎の熱を利用して受信機の可燃部分のみを脱落させ、受信機からの発火を未然に防止することができる出入管理用受信機を提供している。
まず、本例の出入管理用受信機について図1〜図4を参照しながら説明する。図1に示すように、出入管理用受信機1は、室外用の室外側受信機11と室内用の室内側受信機21とで大略構成され、建物内に設置した防火扉100の所定箇所に形成された受信機設置用の貫通穴(取付穴)100aに対し、取付金具31を介して室外側受信機11と室内側受信機21とがそれぞれ対面して対向配設される。また、室外側受信機11と室内側受信機21との間は、各種信号の送受信を行うための接続ケーブル41を介して受信機同士が電気的に接続される。さらに、室外側受信機11は、制御盤用ケーブル42と電気錠用ケーブル43を具備し、これらケーブル42,43が不図示の電気錠制御盤と電気錠とにそれぞれコネクタ接続される。
次に、出入管理用受信機1(11、21)の各構成について図2及び図3を参照しながら詳細に説明する。
まず、室外側受信機11について説明する。図2や図3(a)に示すように、室外側受信機11は、底部をなす室外側裏板12と、室外側制御基板13と、室外側アンテナホルダー14と、室外側パッキン15と、室外側ベース板16と、室外側カバー17とで概略構成される。尚、室外側ベース板16側には、本体側部品として、室外側制御基板13、室外側アンテナホルダー14、室外側パッキン15、室外側カバー17が所定位置に設けられる。
室外側裏板12は、例えばSPCCなどの金属板を用いて矩形の箱型形状に形成されている。室外側裏板12の開口部分の周囲には所定幅の鍔が形成されている。鍔の四隅部分には、後述する室外側パッキン15と室外側ベース板16とを固定するための合成樹脂螺子51が螺合される取付穴12aが形成されている。また、室外側裏板12の上下2箇所には、防火扉100の板厚に応じた長さの取付柱(スペーサ部材)71を挿入保持するための取付穴12bが形成されている。さらに、図2に示すように、室外側裏板12において、底部の中心から所定距離上方にずらした位置には、接続ケーブル41を挿通させるための挿通口12cが形成されている。この挿通口12cは、後述する取付金具31に対して室外側裏板12と室内側裏板22とを固定した際に、室内側裏板22の挿通口22cと開口部分が一致しないように互い違いに形成される。
回路基板としての室外側制御基板13は、所定の配線が施されたプリント基板で構成され、例えばCPUやROM、RAMなどのマイクロコンピュータなどの電子部品を実装している。また、室外側制御基板13は、防火扉100の扉面に対して略平行になるように配置され、各部と接続する各種ケーブルのコネクタとプリント配線との接続部分が、図4(b)のようなスルーホールにICピンを差し込むDIPタイプではなく、図4(a)に示すようなプリント配線とコネクタとが直接半田付けされた面実装タイプとなっている。これにより、火災時に発生した炎の熱で接続部分の半田が溶けるため、コネクタが室外側制御基板13に引っかかることなく脱落するようになる。また、室外側制御基板13は、後述する室外側アンテナホルダー14が装着できるように、図中鉛直方向における基板13の上下部分にそれぞれ係合凹部13dが形成されている。
室外側アンテナホルダー14は、例えばABSなどの熱可塑性樹脂で形成され、外部から操作される送信機81からの施解錠信号を受信するため、例えば銅線などのアンテナ材91が巻回部14eに沿って捲着されている。また、室外側アンテナホルダー14には、室外側制御基板13に装着するため、図2中鉛直方向における上下部分に室外側制御基板13の係合凹部13dと係合するための鉤形形状を有する係合爪14fが設けられている。さらに、室外側アンテナホルダー14には、室外側制御基板13の両側端部を複数箇所(図2の例では左右2箇所ずつ)で係止するための係止爪14kが設けられている。また、室外側アンテナホルダー14は、室外側制御基板13に実装されている電子部品との接触を防止するため、電子部品の実装状態に応じて所定箇所が肉抜きされた形状となっている。そして、火災が発生した場合に、巻回部14eに捲着されたアンテナ材91が炎の熱によって加熱されることで、室外側制御基板13に徐々に熱を伝え、この室外側制御基板13と接続ケーブル41との間の半田を通常よりも早く溶解させる役目を担っている。
室外側パッキン15は、例えばシリコンゴムなどの柔軟性と防水性に富んだ材質からなり、後述する室外側ベース板16と嵌合するように形成され、室外側制御基板13に実装された電子部品や室外側アンテナホルダー14を雨や外部からの衝撃などから保護している。また、室外側パッキン15の四隅部分には、室外側裏板12と後述する室外側ベース板16とを合成樹脂螺子51で固定するための取付穴15aが形成されている。
室外側ベース板16は、例えばAASなどの耐候性・耐衝撃性を有する合成樹脂で形成され、室外側制御基板13、室外側アンテナホルダー14、室外側パッキン15などの各部品を衝撃などから保護している。また、室外側ベース板16の四隅部分には、室外側裏板12、室外側パッキン15と同様に合成樹脂螺子51が螺合される取付穴16aが形成されている。
室外側カバー17は、例えばポリカーボネートなどの耐衝撃性・耐熱性に優れた合成樹脂で形成され、合成樹脂螺子51で係止された室外側裏板12、室外側パッキン15、室外側ベース板16を冠着して保護している。
次に、室内側受信機21について説明する。室内側受信機21は、図3(a)に示すように、室内側裏板22と、室内側制御基板23と、室内側アンテナホルダー24と、室内側パッキン25と、室内側ベース板26と、室内側カバー27とで概略構成される。尚、室内側ベース板26側には、本体側部品として、室内側制御基板23、室内側アンテナホルダー24、室内側パッキン25、室内側カバー27が所定位置に設けられる。
室内側裏板22は、例えばSPCCなどの金属板を用いて矩形の箱型形状に形成されている。室内側裏板22の開口部分の周囲には所定幅の鍔が形成されている。鍔の四隅部分には、後述する室内側パッキン25と室内側ベース板26とを固定するための合成樹脂螺子51が螺合される取付穴22aが形成されている。また、図1や図3(a)に示すように、室内側裏板22には、後述する取付金具31に金属螺子61で固定するための取付穴22gが下方中央位置に形成されているとともに、取付金具31に形成された凸状の引掛爪31hと係合するための係合穴22iが上方左右2箇所の位置に形成されている。さらに、図1に示すように、室内側裏板22の底部の中心から所定距離下方にずらした位置には、接続ケーブル41を挿通させるための挿通口22cが形成されている。
なお、この室内側裏板22の挿通口22cは、取付金具31に対して室外側裏板12及び室内側裏板22を固定した際に、室外側裏板12の挿通口12cに対して相対的にずれて互い違いになる位置、すなわち開口部分が一致しない位置に形成されていれば良い。従って、室外側裏板12の挿通口12cと室内側裏板22の挿通口22cとは、図示のように、特に上下方向に入れ違って形成されたものに限定されず、互いの開口部分が一致しないように例えば斜め方向にずれた位置や左右方向にずれた位置に形成しても良い。
回路基板としての室内側制御基板23は、所定の配線が施されたプリント基板で構成され、例えばCPUやROM、RAMなどのマイクロコンピュータなどの電子部品を実装している。また、室内側制御基板23は、防火扉100の扉面に対して略平行になるように配置され、各部と接続する各種ケーブルのコネクタとプリント配線との接続部分が、室外側制御基板13と同様に、図4(b)のようなスルーホールにICピンを差し込むDIPタイプではなく、図4(a)に示すように、プリント配線とコネクタとが直接半田付けされた面実装タイプとなっている。これにより、火災時に発生した炎の熱で接続部分の半田が溶けるため、コネクタが室内側制御基板23に引っかかることなく脱落するようになる。また、室内側制御基板23は、後述する室内側アンテナホルダー24が装着できるように、図中鉛直方向における基板23の上下部分にそれぞれ係合凹部23dが形成されている。
室内側アンテナホルダー24は、例えばABSなどの熱可塑性樹脂で形成され、外部から操作される送信機81からの施解錠信号を受信するため、例えば銅線などのアンテナ材91が室外側アンテナホルダー14と同様の巻回部に沿って捲着されている。また、室内側アンテナホルダー24には、室内側制御基板23に装着するため、図3(a)中鉛直方向における上下部分に室内側制御基板23の係合凹部23dと係合するための鉤形形状を有する係合爪24fが設けられている。また、室外側アンテナホルダー14と同様に、室内側制御基板23の両側端部を複数箇所で係止するための係止爪24kが設けられている。さらに、室内側アンテナホルダー24は、室内側制御基板23に実装されている電子部品との接触を防止するため、電子部品の実装状態に応じて所定箇所が肉抜きされた形状になっている。そして、火災が発生した場合に、巻回部24に捲着されたアンテナ材91が炎の熱によって加熱されることで、室内側制御基板23に徐々に熱を伝え、この室内側制御基板23と接続ケーブル41との間の半田を通常よりも早く溶解させる役目を担っている。
室内側パッキン25は、例えばシリコンゴムなどの柔軟性と防水性に富んだ材質からなり、後述する室内側ベース板26と嵌合するように形成され、室内側制御基板23に実装された電子部品や室内側アンテナホルダー24に対する外部からの衝撃などから保護している。また、室内側パッキン25の四隅部分には、室内側裏板22と後述する室内側ベース板26とを合成樹脂螺子51で固定するための不図示の取付穴が形成されている。
室内側ベース板26は、例えばAASなどの耐候性・耐衝撃性を有する合成樹脂で形成され、室内側制御基板23、室内側アンテナホルダー24、室内側パッキン25などの各部品を衝撃などから保護している。また、室内側ベース板26の四隅部分には、室内側裏板22、室内側パッキン25と同様に合成樹脂螺子51で固定するための不図示の取付穴が形成されている。
室内側カバー27は、例えばポリカーボネートなどの耐衝撃性・耐熱性に優れた合成樹脂で形成され、合成樹脂螺子51で係止された室内側裏板22、室内側パッキン25、室内側ベース板26を冠着して保護している。
次に、取付金具31について説明する。取付金具31は、例えばSPCCなどの金属板で形成され、上述した室外側受信機11を取付柱71を介して固定するための取付穴31gが所定箇所(図1では上下2箇所)に形成されている。この取付金具31には、室外側受信機11と室内側受信機21の各々の接続ケーブル41同士を接続端子を介して接続するための挿通口31cが室内側裏板22の挿通口22cの位置に合せて形成されている。また、取付金具31には、室内側裏板22に形成された係合穴22iと係合するための引掛爪31hが上端部の左右2箇所に形成されているとともに、室内側裏板22と金属螺子61で固定するための取付穴31jが下端部中央に形成されている。
尚、本例では、取付金具31と取付柱71とを別体構成として説明しているたが、取付柱71と取付金具31とを一体に構成しても良い。
また、本例において、取付金具31には、取り付けの手間を考慮して、室内側裏板22の挿通口22cの位置に合わせて挿通口22cとほぼ同等の挿通口31cが形成されているが、取付金具31と室内側裏板22との間に接続ケーブル41を導出するための空間を確保でき、裏板12,22の挿通口12c,22c間で接続ケーブル41を導出できれば、取付金具31に形成される挿通口31cの形状や位置は限定されるものではない。
そして、上記のように構成される出入管用受信機1を防火扉100に配設する場合には、まず、室外側受信機11を作製するため、室外側制御基板13に室外側アンテナホルダー14を係合する。次に、室外側ベース板16に室外側パッキン15を嵌合し、室外側制御基板13と室外側アンテナホルダー14を係合したものを室外側ベース板16の所定位置に重ね合わせる。その後、室外側裏板12の取付穴12aから合成樹脂螺子51を螺入して室外側裏板12、室外側パッキン15、室外側ベース板16を係止して固定する。そして、室外側ベース板16側から室外側カバー17を冠着して室外側受信機11を完成させる。
次に、室外側裏板12の挿通口12cから接続ケーブル41を挿通した後、室外側裏板12の取付穴12bに取付柱71を挿入し、この取付柱71から金属螺子61によって室外側裏板12を取付金具31と係止して防火扉100に配設する。このとき、室外側制御基板13に接続された制御盤用ケーブル42と電気錠用ケーブル43を不図示の電気錠制御盤と電気錠にそれぞれ接続する。
次に、室内側受信機21を作製するため、まず室内側制御基板23に室内側アンテナホルダー24を係合する。次に、室内側ベース板26に室内側パッキン25を嵌合し、室内側制御基板23と室内側アンテナホルダー24を係合したものを室内側ベース板26の所定位置に重ね合わせる。その後、室内側裏板22の取付穴22aから合成樹脂螺子51を螺入して室内側裏板22、室内側パッキン25、室内側ベース板26を係止して固定する。そして、室内側ベース板26側から室内側カバー27を冠着して室内側受信機21を完成させる。このとき、室内側裏板22の挿通口22cから接続ケーブル41を挿通しておく。
そして、室外側受信機11と室内側受信機21からそれぞれ延出した接続ケーブル41同士を接続する。ケーブル接続した後、室内側裏板22に形成された係合穴22iに取付金具31の引掛爪31hを引掛け、室内側裏板22の取付穴22gを介して金属螺子61で取付金具31に係止して固定することにより、出入管理用受信機1(11、21)の配設が終了する。
このように、上述した出入管理用受信機1(11、21)では、特定の施解錠情報を受信するために、防火扉100の所定箇所に開口形成された貫通穴100aを介して防火扉100の内外に室外側受信機11と室内側受信機12とが配設され、室外側受信機11と室内側受信機21とは、少なくとも受信機間を電気的に接続するケーブルを挿通させるための挿通口12c,22cが形成された金属製の裏板12,22をそれぞれ備えており、裏板12,22同士は、室外側の挿通口12cと室内側の挿通口22cとが互い違いにずれた状態で防火扉100の内外から室内側の挿通口22cの位置に合わせて同等の挿通口31cが形成された取付金具31を介して固定される。これにより、室外若しくは室内で火災が発生した場合であっても、室外側受信機11若しくは室内側受信機21の金属製の部分のみが溶解せずに防火扉100に配設したままの状態で残り、それ以外の部分が炎の熱により溶解して発火前に脱落する。その結果、受信機の可燃部分からの発火を未然に防止することができる。
しかも、室外側裏板12と室内側裏板22に形成された挿通口12c,22cとが互い違い(図示の例では上下に互い違い)に形成されており、裏板12,22同士を固定する取付金具31には裏板12,22の挿通口12c,22c間でケーブルを導出するための挿通口31cが形成されているので、裏板12,22間において直線的な貫通穴が形成されず、室内側、室外側どちらかにおいて火災が発生した場合でも炎や煙が流出しにくくなり、他の区画へ炎や煙が拡散するのを防止することができる。
また、火災により発火しやすい少なくとも制御基板13,23を含む本体側部品(アンテナホルダー14,24、パッキン15,25、カバー17,27)が個々に取り付けられる室外側ベース板16及び室内側ベース板26が、各々自身の裏板12,22に対して熱可塑性の合成樹脂螺子51によって固定されているので、火災発生時に、早い段階で合成樹脂螺子51が溶融し、裏板12,22に対するベース板16,26の固定が断たれ、ベース板16,26が自重で脱落し、ベース板16,26の発火を未然に防止できる。
さらに、室外側受信機11及び室内側受信機21にそれぞれ内蔵された制御基板13,23に接続される接続ケーブル41は、制御基板13,23に対して直接半田付けにより面実装されるので、火災発生時の熱によって半田が溶融したときに、制御基板13,23が自重によって脱落し、制御基板13,23への発火を未然に防ぐことができる。
以上、本願発明における最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明に係る出入管理用受信機の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明に係る出入管理用受信機の部品構成の詳細を示す分解斜視図である。 (a) 本発明に係る出入管理用受信機をA−A線で切断した際の断面図である。 (b) 本発明に係る出入管理用受信機をB−B線で切断した際の断面図である。 (a),(b) 基板とコネクタとの接続方法を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 出入管理用受信機
11 室外側受信機
12 室外側裏板
13 室外側制御基板
14 室外側アンテナホルダー
15 室外側パッキン
16 室外側ベース板
17 室外側カバー
21 室内側受信機
22 室内側裏板
23 室内側制御基板
24 室内側アンテナホルダー
25 室内側パッキン
26 室内側ベース板
27 室内側カバー
31 取付金具
51 合成樹脂螺子
61 金属螺子

Claims (3)

  1. 送信機から送信される特定の施解錠情報を受信し、この受信した施解錠情報に基づいて防火扉の施解錠制御を行う出入管理システムに採用される出入管理用受信機であって、
    前記特定の施解錠情報を受信するために、前記防火扉の所定箇所に開口形成された貫通穴を介して前記防火扉の内外に室外側受信機と室内側受信機とが配設され、
    前記室外側受信機と前記室内側受信機とは、少なくとも受信機間を電気的に接続するケーブルを挿通させるための挿通口が形成された金属製の裏板をそれぞれ備えており、
    当該裏板同士は、室外側の挿通口と室内側の挿通口とが互い違いにずれた状態で前記防火扉の内外から取付金具を介して固定され、該取付金具には前記裏板間で前記ケーブルを導出するための挿通口を有することを特徴とする出入管理用受信機。
  2. 少なくとも回路基板を含む本体側部品が個々に設けられる室外側ベース板及び室内側ベース板が、各々自身の裏板に対して熱可塑性の合成樹脂螺子によって固定されていることを特徴とする請求項1記載の出入管理用受信機。
  3. 前記回路基板に接続される接続ケーブルは、当該回路基板に対して直接半田付けして面実装されることを特徴とする請求項2記載の出入管理用受信機。
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