JP4647374B2 - 硬質材料用高純度炭化タングステン粉末と高純度炭化チタンおよび炭窒化チタン粉末とそれらの製造方法 - Google Patents

硬質材料用高純度炭化タングステン粉末と高純度炭化チタンおよび炭窒化チタン粉末とそれらの製造方法 Download PDF

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本発明は、切削工具、耐摩工具、鉱山工具に用いられる超硬合金、サーメットおよびセラミックス等の硬質材料の原料となる高純度で酸素含有量が少ない各種の炭化物粉末に関する。詳しくは、高純度炭化タングステンおよび高純度炭化チタンおよび炭窒化チタン粉末とその製造方法に関する。
一般に、工具の材料として用いられる超硬合金、サーメットおよびセラミックスなどの硬質焼結材料は、4a,5a,6a族金属の炭化物、窒化物および炭窒化物粉末と鉄族元素とを混合、焼結して製造されている。
この硬質材料の硬度を高めて耐摩耗性を向上させるための炭化物の微細化への提案、強度や靭性を向上するため高純度化の考案、粒子形状を制御して硬さと靭性を改善する提案が次のとおりなされている。
まず、特許文献1には、平均粒径5μm以下のタングステン酸化物、同1.0μm以下の炭素粉末をN雰囲気中で1370〜1770Kで加熱し、続いてH雰囲気中で1570〜1970Kで加熱し、平均粒径が0.5μm以下で、結合炭素が6.00%の超微粒WC粉末およびその製造方法が開示されている。この技術によればFeの含有量40ppmの低い値に制御されているが、しかし、その他の不純物および酸素含有量低減に関する技術は示されていない。
特許文献2には、平均粒径1μm以下のタングステン酸化物、同0.5μm以下の炭素粉末、並びにV,Cr,TaおよびTiの炭化物および酸化物粉末のうちの1種または2種以上からなる炭・酸化物を用い1000〜1600℃の窒素又はアルゴン雰囲気中で還元処理し、引き続いて1000〜1600℃の水素雰囲気中で炭化された、平均粒径で0.5μm以下の微細なタングステン系炭化物粉末の製造方法が開示されている。この技術によればWC粉末の粒径が開示されているが、しかし、超硬合金の特性に影響を及ぼす酸素含有量の低減および純度の向上に関する技術は示されていない。
特許文献3には、99.9質量%以上の純度を有するメタタングステン酸アンモニウムまたはタングステン酸アンモニウム水溶液を99.9%以上の炭素粉に担持し、900〜1600℃の窒素雰囲気で還元処理を施し、900〜1600℃の水素雰囲気で炭化処理して0.5μm以下の高純度微粒炭化タングステンを製造する方法が開示されている。しかし、超硬合金の特性に影響を及ぼす具体的な不純物元素および酸素低減に関する技術は示されてない。
特許文献4には、酸素含有量が0.2〜0.5%、窒酸素含有量が0.1〜0.3%の99.9質量%以上の純度を有する六方晶結晶構造の炭化タングステン基超硬合金用炭化タングステン基合金粉末が開示されている。しかし、超硬合金の特性に影響を及ぼす具体的な不純物元素低減に関する技術は示されていない。
特許文献5には、酸化タングステンを水素雰囲気で還元したタングステン粉末と一次粒子径が0.1μm以下でかつ二次粒子径が5〜10μmの範囲の炭素粉を混合した後950〜1200℃の真空又は非酸化性雰囲気で加熱し、一次粒子径が0.6μm以下で、かつ二次粒子径が0.6μmを超え35μm以下の範囲である二次粒子が粒子全体の70重量%以上を占めることを特徴とする炭化タングステン粉末が開示されている。この技術によればWC中の不純物元素の硫黄、鉄、アルミニウム、カルシュウムなどは低減することが望ましく、硫黄は切削工具などとして用いた場合に破壊の起点となることから0.001重量%以下にすることが望ましく、鉄は空孔発生の要因となるため0.05重量%以下にすることが望ましく、アルミニウムやカルシウムは破壊の起点となることから0.05重量%以下にすることが望ましいとし、鉄と硫黄の含有量が示されている。しかし、超硬合金の特性に影響を及ぼす酸素低減に関する技術は示されていない。
特許文献6には、金属酸化物と炭素の混合物を1気圧の非還元性雰囲気中で部分炭化混合物とし、化学量論的炭素量に調整した後、第二高温の水素雰囲気下で金属炭化物にする方法が考案され、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化タングステンなどからこれらの炭化物を得る方法が開示されている。酸化タングステンとアセチレンブラックの混合物を回転する坩堝中で1120℃のアルゴン気流中で加熱し、回転する坩堝中で1250℃の水素−アルゴン気流中で加熱し、0.1〜0.2μmの高純度WC粉末を得ているが、しかし、超硬合金の特性に影響を及ぼす他の具体的な不純物元素低減に関する技術は示されていない。
特許文献7には、タングステン粉末又はタングステン前駆体化合物を900〜950℃のCO/CO混合ガス中で浸炭し、浸炭後1150〜1800℃で熱処理する炭化タングステンの製造方法が開示されている。この技術によれば、0.29〜0.47μmの超微粒WC粉末を得て、酸素含有量は調べられているが、しかし、超硬合金の特性に影響を及ぼす他の具体的な不純物元素低減に関する技術は示されていない。
超硬合金の特性は、主にWC粉末の粒径,合金中の炭素量,不純物,Co含有量などによって影響される。超硬合金の硬度はWC粉末の粒度およびCo量が減少するほど高くなる。また、超硬合金の強度は主にWC粉末の粒径が減少するほど、粒度分布が狭くなるほど、合金中の炭素量がWC−Coの2相領域の低炭素になるほど、Al,Ca,Fe,Sなどの不純物量が減少するほど、Co量が増加するほど高くなる。さらに、超硬合金の靭性はWC結晶が粗くCo量が多いほど高くなることが知られ、その研究の一例は、非特許文献1乃至6に示されている。
非特許文献1乃至6から、前述した工具に求められる要求を満たすために原料炭化物の特性は種々の粒度の品種について、高純度で酸素含有量が少なくなければならないと示されている。
近年、情報機器や電子機器の高機能化、小型・軽量化の要求が強く、これらに使用される部品の加工には高性能で長寿命が求められている。更に切削工具、耐摩工具、鉱山工具に用いられる超硬合金、サーメットおよびセラミックスの原料となる各種の炭化物粉末も高品質化の要求が求められている。
超硬合金の強度は、原料となる炭化物粉末を高純度化することにより高く改善される。さらに、酸素含有量の減少により超硬合金中の炭素含有量が安定化でき品質改善に寄与できる。しかしながら、上述のとおり、原料となる炭化物に微量に残存する不純物を低減し且つ、酸素含有量の少ない各種の炭化物粉末を提供するに至っていないと云う状況にある。
特許第26171400号公報 特許第3063340号公報 特開2003−112916号公報 特開2003−206123号公報 特開2001−72406号公報 特表平9−508887号公報 特表2002−529360号公報 超硬合金の硬度とWC粒径,Co量の関係;J.Gurland and P.Bardzil:J.Metals,7(1955),311 超硬合金の炭素量と強度の関係;鈴木寿,椙山正孝,梅田高照:日本金属学会誌,28(1964),55 超硬合金の炭素量と粉末酸素の関係;三好章義,原昭夫,窪田治夫:粉体および粉末冶金,24(1971),23 超硬合金の破壊靭性とWC・Coの関係;E.Almond and B.Roebuck:J.Ref.Hard Metals,6(1987),137 超硬合金の強度と不純物の関係;W.Schubert and E.kubel:Proc.12th Plansee Seminar ’89,2,869(1989) T.Fukatsu,K.Kobori and M.Ueki:J.Ref.Hard Mater.,10(1991),57
本発明は、上述の課題に鑑み、その目的は、高純度で酸素含有量が少ない各種の炭化物粉末等および工業的規模で効率的なその製造方法を提供することにある。
特に、本発明の特別な目的は、炭化物粉末等として、硬質材料用高純度炭化タングステン粉末、及び硬質材料用炭化チタンおよび炭窒化チタン粉末と、それらの製造方法とを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のとおり構成される。
(1)本発明の硬質材料用高純度炭化タングステン粉末は、FSSS法による平均粒径が0.5〜6.5μmであって、Alが2ppm以下、Caが1ppm以下、Feが50ppm以下、Sが5ppm以下で残部が炭化タングステンおよび不可避不純物からなり、O/比表面積の値が0.079wt%・g/m 以下であることを特徴とする。
(2)上記(1)の硬質材料用高純度炭化タングステン粉末を製造する方法は、タングステン粉末と炭素粉末を均一に混合する工程と、炉内を真空脱気した後、7から40kPaの圧力に制御された雰囲気中において、1300℃から2000℃の温度で熱処理する工程を備え、前記圧力制御は炉内への窒素ガスおよびアルゴンガスの内の少なくとも1種のガスの導入と前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランス、または前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランスにて行うことを特徴とする。
(3)本発明の硬質材料用高純度炭化チタン粉末は、FSSS法による平均粒径が0.7〜2.0μmであって、Alが35ppm以下、Caが30ppm以下、Feが80ppm以下、Sが5ppm以下で残部が炭化チタンおよび不可避不純物からなり、O/比表面積の値が0.19wt%・g/m 以下であることを特徴とする。また、(4)本発明の硬質材料用高純度炭窒化チタン粉末は、FSSS法による平均粒径が0.7〜2.0μmであって、Alが35ppm以下、Caが30ppm以下、Feが80ppm以下、Sが5ppm以下で残部が炭窒化チタンおよび不可避不純物からなり、O/比表面積の値が0.19wt%・g/m 以下であることを特徴とする。
(5)上記(3)の硬質材料用高純度炭化チタン粉末を製造する方法は、酸化チタン粉末と炭素粉末を均一に混合する工程と、炉内を真空脱気した後、20から40kPaの圧力に制御された雰囲気中において、1800℃から2000℃の温度で熱処理する第1の熱処理工程と、5kPa以下の圧力で熱処理する第2の熱処理工程を備え、第1の熱処理工程の前記圧力制御は炉内への水素ガスの導入と前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランス、または前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランスにて行うことを特徴とする。また、(6)上記(4)の硬質材料用高純度炭窒化チタン粉末を製造する方法は、酸化チタン粉末と炭素粉末を均一に混合する工程と、炉内を真空脱気した後、20から40kPaの圧力に制御された雰囲気中において、1800℃から2000℃の温度で熱処理する第1の熱処理工程と、5kPa以下の圧力で、1800℃から2000℃の温度で熱処理する第2の熱処理工程を備え、第1の熱処理工程の前記圧力制御は炉内への窒素ガスの導入と前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランスにて行うことを特徴とする。さらに、本発明の硬質材料用高純度炭化チタンおよび炭窒化チタン粉末は、上記(3)の硬質材料用高純度炭化チタン粉末と、上記(4)の硬質材料用高純度炭窒化チタン粉末の混合粉末からなることを特徴とする。
本発明によれば、従来技術で得られる炭化物に比較して高純度で酸素含有量が少ない優れた炭化物粉末が得られる。また、この炭化物粉末を超硬合金の原料として用いることにより、得られる超硬合金の強度は高純度化により高く改善され、また酸素含有量の減少により超硬合金中の炭素含有量が安定化でき品質改善に寄与できるため、工業的意義は極めて高い。
本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の硬質材料用高純度炭化タングステン粉末は、高温の減圧雰囲気下で高純度化された0.5〜6.5μmの炭化タングステン粉末であって、Alが2ppm以下、Caが1ppm以下、Feが50ppm以下、Sが5ppm以下で、O/比表面積の値が0.118以下である。
この高純度炭化タングステン粉末を製造する方法は、タングステン粉末と炭素粉末を均一に混合し、1300℃から2000℃の温度で且つ窒素ガス、アルゴンガスおよび真空に脱気後に処理物又は炉材(真空炉を構成するカーボン製の断熱材やヒータ等の炉材との反応ガスや吸着ガス成分)から昇温中に遊離されるガスによって、7から40kPaの圧力に制御された雰囲気中において熱処理することにより高純度化の効果を得る方法である。
また、本発明の硬質材料用炭化チタンおよび炭窒化チタン混合粉末は、高温の減圧雰囲気下で高純度化された0.7〜2.0μmの炭化チタンおよび炭窒化チタン粉末であって、Alが35ppm以下、Caが30ppm以下、Feが80ppm以下、Sが5ppm以下で、O/比表面積の値が0.19以下である。
この高純度炭化チタンおよび炭窒化チタン混合粉末の製造方法は、酸化チタン粉末と炭素粉末を均一に混合し、1800℃から2000℃の温度で且つ20から40kPaの圧力に制御された水素ガス、窒素ガス中で保持した後さらに5kPa以下の圧力で熱処理して脱酸素および高純度化する方法である。
本発明においては、タングステン粉末や酸化チタンと炭素粉末の混合物は、高温で且つ窒素ガス、アルゴンガスおよび真空に脱気後に処理物又は前述の炉材から昇温中に遊離されるガスの減圧雰囲気中で熱処理することによって、製品となる炭化物に微量残存する不純物を気化・排気し炭化物を高純度化すること、併せて炭化物中に残留する酸素を高温で且つ減圧雰囲気中で炭素と反応させることによってCOガスとして排気し、炭化物から脱酸素することが可能となる。
なお、高真空ほど上述の効果は期待できるが、真空中で粉末を加熱した場合は粉末の断熱効果により伝導及び対流による熱伝達が起こり難く、輻射による熱伝達が主体となり均一加熱が困難となり、均一に反応した製品が得られない欠点がある。
さらに、本発明は減圧雰囲気中で加熱することにより輻射、伝導及び対流による熱伝達が可能となり、均一に反応した炭化物を得ることが出来る。
ここで、超硬合金の強度は、Al,Ca,Fe,Sなどの不純物量が減少すればするほど高くなることが前述の文献から明らかであり、Al,Ca,Fe,Sの含有量を炭化タングステンの純度を従来の超硬合金に出現する欠陥濃度より減少できる低濃度に限定した。
7から40kPa圧力範囲は1300℃から2000℃の範囲において輻射、伝導及び対流による熱伝達により均一に加熱することでWをWCに反応することができる雰囲気ガスの圧力範囲として限定した。
超硬合金およびサーメットの強度はAl,Ca,Fe,Sなどの不純物量が減少するほど高くなる前述の文献から明らかであり、Al,Ca,Fe,Sの含有量を炭化タングステンの純度を従来の超硬合金に出現する欠陥濃度より減少できる低濃度に限定した。
20から40kPaの圧力範囲は1800℃から2000℃の範囲において輻射、伝導及び対流による熱伝達により均一に加熱することでTiO2からTiCへの吸熱反応熱が供給できる雰囲気ガスの圧力範囲として限定した。加熱の最終部分の5kPa以下の圧力は残留する不純物の気化による除去および残留酸素を高温の真空雰囲気中で炭素と反応させることによりCOガスとして排気することにより炭化物の脱酸素することができる圧力範囲として限定した。
それでは、本発明の炭化物粉末の実施の形態を具体的に説明する。
先ず、表1に示すFisher Sub−sieve Sizer法(FSSS法)で測定した0.5μmから6.2μmの種々の平均粒径のW粉末と平均粒径が0.5μmで純度が99.9%以上の炭素粉末を均一に混合し、下記表1に示す1300℃から2000℃で炭化処理した。
Figure 0004647374
雰囲気ガスとして窒素ガスおよびアルゴンガスをバッチ式の熱処理炉に導入し、熱処理炉の排気ポンプを制御して圧力を7から40kPaの圧力に60分保持し、約2〜4時間かけて表1に示す1300℃から2000℃のそれぞれの温度まで
昇温し60分保持し炭化した。
雰囲気圧力は導入ガスの流量と排気ポンプのバランスで制御し(試料No.1〜9)、また真空に脱気後に処理物又は前述の炉材から昇温中に遊離されるガスによっても圧力制御することが出来る(試料No.10〜13)。
上記の所定の保持温度における制御圧力を2段階で処理することも可能で、試料No.1,7,12はそれぞれの圧力で30分処理することにより、熱伝達の良い高い圧力で被処理物を均一の温度に加熱した後、低い圧力で脱酸素および不純物の低下効果を高める処理をすることも出来る。
炭化処理した生成物を衝撃粉砕機で粉砕した後、それぞれのWC粉末に対して表1の特性を次の方法により測定した。全炭素はLECO社製WR112の熱伝導度法により、遊離炭素は混酸不溶解分の炭素を全炭素と同じ方法により、比
表面積はユアサアイオニックス株式会社製MONOSORB MS−18型のガス吸着法により、粒度はFSSS法により、Al,Ca,FeはICP法により、Sは堀場製作所製の管状電気炉燃焼−赤外線吸収法により、酸素量はLECO社製TC136の赤外線吸収法により測定した。酸素含有量(O)は粒度により表面酸化の変化を大きく受けるためO/比表面積の値で比較評価した。
本発明の炭化タングステン(WC)の全炭素量はWCの化学量論的結合炭素の6.13%付近にW粉末と炭素粉末の配合比率で調整した。遊離炭素は0.05%以下で化学量論的にWとCが結合したWCが得られた。WC粉末の粒度は主に原料のW粉末の粒度に依存し、WからWCへの密度の減少により若干粗くなった。比表面積は微粒粉末ほど大きな値を示した。Al,Ca,Fe,Sは何れの条件でも炭化工程の純化効果により良好な低い値が得られ、Alが2ppm以下、Caが1ppm以下、Feが50ppm以下、Sが5ppm以下の高純度が得られた。
図1は炭化タングステン(WC)粉末の酸素含有量(O)と比表面積の関係を示す図である。
本発明のWCは比較品に比べてWC結晶内および表面酸化の酸素が少なく、O/比表面積の値は0.118以下の低い値が得られた。一方、比較品は本発明と同じW粉末と炭素粉末を使用して大気圧の水素および3kPa以下の真空雰囲気中で、本発明と同じ炭素量に調整し、同じ温度条件で炭化処理した。大気圧の水素中で処理したものの遊離炭素は低く良好である。
真空雰囲気中で処理したものは熱が十分に伝達されないため不均一の温度分布となり遊離炭素が高く、未反応の炭素が残存して結合不十分の状態となった。Al,Ca,Fe,Sは水素および真空雰囲気の何れの条件も炭化処理工程での純化効果は得られず高い値となった。比較品のOはWC結晶内および表面酸化の酸素が多く、O/比表面積の値は高い値となった。
さらに、本発明のチタンの炭化物(TiC)および炭窒化物(TiCN)について説明する。
FSSS法で測定した平均粒径が0.5μmのTiOと平均粒径が0.5μmで純度が99.9%以上の炭素粉末を均一に混合し、1800℃から2000℃で炭化および炭窒化処理した。雰囲気ガスとしてTiCは水素ガス、TiCNは窒素ガスをバッチ式の熱処理炉に導入し、この熱処理炉の排気ポンプを制御して圧力を20から40kPaの圧力に保持し約2〜4時間かけて下記表2に示す1800℃から2000℃のそれぞれの温度まで昇温し60分保持し炭化した。
さらに前記温度で雰囲気圧力を5kPa以下の圧力で60分保持して脱酸素および高純度化した。
炭化又は炭窒化処理した生成物を衝撃粉砕機で粉砕した後、得られたTiCおよびTiCN粉末に対して表2の特性を次の方法により測定した。
全炭素はLECO社製WR112の熱伝導度法により、遊離炭素は混酸不溶解分の炭素を全炭素と同じ方法により、比表面積はユアサアイオニックス株式会社製MONOSORB MS−18型のガス吸着法により、粒度はFSSS法により、Al,Ca,Feは、ICP法により、Sは堀場製作所製の管状電気炉燃焼−赤外線吸収法により、酸素および窒素はLECO社製TC136の赤外線吸収法により測定した。酸素含有量(O)は粒度により表面酸化の変化を大きく受けるためO/比表面積の値で比較評価した。
本発明のTiCの全炭素量は、19.3%付近にTiOと炭素粉末の配合比率で調整した。TiCNのNは約11.3%以下になるように全炭素を約9.8%に調整し、雰囲気ガスの窒素により供給した。比表面積は炭化温度が高くなるに従って粗粒化により減少した。Al,Ca,Fe,Sは、何れの条件でも炭化工程の純化効果により良好な値が得られ、Alが35ppm以下、Caが30ppm以下、Feが80ppm以下、Sが5ppm以下の高純度が得られた。
図2は(O)と比表面積の関係を示す図である。
本発明のWCは比較品に比べてTiCおよびTiCN結晶内および表面酸化の酸素が少なく、O/比表面積の値は0.19wt%・g/m 以下の値が得られた。
一方、比較品は本発明と同じTiO粉末と炭素粉末を使用し、TiCは大気圧の水素中で、TiCNは大気圧の窒素中で、本発明と同じ炭素量に調整し、同じ温度条件で炭化および炭窒化処理した。Al,Ca,Fe,Sについて大気圧の水素および窒素で処理したものは純化効果が十分得られず高い値となった。
比較品のOはTiCおよびTiCN結晶内および表面酸化の酸素が多く、O/比表面積の値は高い値となった。さらに、本発明のチタンの炭化物(TiC)および炭窒化物(TiCN)についての説明する。FSSS法で測定した平均粒径が0.5μmのTiOと平均粒径が0.5μmで純度が99.9%以上の炭素粉末を均一に混合し、1800℃から2000℃の温度で炭化および炭窒化処理した。雰囲気ガスとしてTiCは水素ガス、TiCNは窒素ガスをバッチ式の熱処理炉に導入し、この熱処理炉の排気ポンプを制御して圧力を20から40kPaの圧力に保持し約2〜4時間かけて下記表2に示す1800℃から2000℃の温度に昇温し60分保持し炭化した。さらに所定温度で雰囲気圧力を5kPa以下の圧力で60分保持して脱酸素および高純度化した。
炭化又は炭窒化処理した生成物を衝撃粉砕機で粉砕した後、得られたTiCおよびTiCN粉末に対して表2の特性を次の方法により測定した。全炭素はLECO社製WR112の熱伝導度法により、遊離炭素は混酸不溶解分の炭素を全炭素と同じ方法により、比表面積はユアサアイオニックス株式会社製MONOSORB MS−18型のガス吸着法により、粒度はFSSS法により、Al,Ca,FeはICP法により、Sは堀場製作所製の管状電気炉燃焼−赤外線吸収法により、酸素および窒素はLECO社製TC136の赤外線吸収法により測定した。O含有量は粒度により表面酸化の変化を大きく受けるためO/比表面積の値wt%・g/m 比較評価した。
Figure 0004647374
本発明のTiCの全炭素量は19.3%付近にTiOと炭素粉末の配合比率で調整した。TiCNのNは約11.3%以下になるように全炭素を約9.8%に調整し、雰囲気ガスの窒素により供給した。比表面積は炭化温度が高くなるに従って粗粒化により減少した。Al,Ca,Fe,Sは何れの条件でも炭化工程の純化効果によ良好な低い値が得られ、Alが35ppm以下、Caが30ppm以下、Feが80ppm以下、Sが5ppm以下の高純度が得られた。
図2は炭化チタン(TiC)および炭窒化チタン(TiCN)混合粉末の酸素含有量(O)と比表面積の関係を示す図である。
本発明のTiC及びTiCNは比較品に比べてTiCおよびTiCN結晶内および表面酸化の酸素が少なく、O/比表面積の値は0.19wt%・g/m 以下の低い値が得られた。
一方、比較品は本発明と同じTiO粉末と炭素粉末を使用し、TiCは大気圧の水素中で、TiCNは大気圧の窒素中で、本発明と同じ炭素量に調整し、同じ温度条件で炭化および炭窒化処理した。Al,Ca,Fe,Sについて大気圧の水素および窒素で処理したものは純化効果が十分得られず高い値となった。比較品のOはTiCおよびTiCN結晶内および表面酸化の酸素が多く、O/比表面積の値は高い値となった。
本発明に係る炭化タングステン粉末または炭化チタン及び炭窒化物チタン粉末は、切削工具、耐摩工具、鉱山工具に用いられる超硬合金、サーメットおよびセラミックス等の硬質材料の原料として最適である。
炭化タングステン粉末の酸素含有量(O)と比表面積の関係を示す図である。 炭化チタン及び炭窒化チタン混合粉末の酸素含有量(O)と比表面積の関係を示す図である。

Claims (7)

  1. FSSS法による平均粒径が0.5〜6.5μmであって、Alが2ppm以下、Caが1ppm以下、Feが50ppm以下、Sが5ppm以下で残部が炭化タングステンおよび不可避不純物からなり、O/比表面積の値が0.079wt%・g/m 以下であることを特徴とする硬質材料用高純度炭化タングステン粉末。
  2. 請求項1に記載の硬質材料用高純度炭化タングステン粉末の製造方法であって、タングステン粉末と炭素粉末を均一に混合する工程と、炉内を真空脱気した後、7から40kPaの圧力に制御された雰囲気中において、1300℃から2000℃の温度で熱処理する工程を備え、前記圧力制御は炉内への窒素ガスおよびアルゴンガスの内の少なくとも1種のガスの導入と前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランス、または前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランスにて行うことを特徴とする硬質材料用高純度炭化タングステン粉末の製造方法。
  3. FSSS法による平均粒径が0.7〜2.0μmであって、Alが35ppm以下、Caが30ppm以下、Feが80ppm以下、Sが5ppm以下で残部が炭化チタンおよび不可避不純物からなり、O/比表面積の値が0.19wt%・g/m 以下であることを特徴とする硬質材料用高純度炭化チタン粉末。
  4. 請求項3に記載の硬質材料用高純度炭化チタン粉末を製造する方法であって、酸化チタン粉末と炭素粉末を均一に混合する工程と、炉内を真空脱気した後、20から40kPaの圧力に制御された雰囲気中において、1800℃から2000℃の温度で熱処理する第1の熱処理工程と、5kPa以下の圧力で熱処理する第2の熱処理工程を備え、第1の熱処理工程の前記圧力制御は炉内への水素ガスの導入と前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランス、または前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランスにて行うことを特徴とする硬質材料用高純度炭化チタン粉末の製造方法
  5. FSSS法による平均粒径が0.7〜2.0μmであって、Alが35ppm以下、Caが30ppm以下、Feが80ppm以下、Sが5ppm以下で残部が炭窒化チタンおよび不可避不純物からなり、O/比表面積の値が0.19wt%・g/m 以下であることを特徴とする硬質材料用高純度炭窒化チタン粉末
  6. 請求項5に記載の硬質材料用高純度炭窒化チタン粉末を製造する方法であって、酸化チタン粉末と炭素粉末を均一に混合する工程と、炉内を真空脱気した後、20から40kPaの圧力に制御された雰囲気中において、1800℃から2000℃の温度で熱処理する第1の熱処理工程と、5kPa以下の圧力で、1800℃から2000℃の温度で熱処理する第2の熱処理工程を備え、第1の熱処理工程の前記圧力制御は炉内への窒素ガスの導入と前記処理物又は炉材から昇温中に遊離されるガスと排気ポンプのバランスにて行うことを特徴とする硬質材料用高純度炭窒化チタン粉末の製造方法
  7. 請求項3に記載の硬質材料用高純度炭化チタン粉末と、請求項5に記載の硬質材料用高純度炭窒化チタン粉末の混合粉末からなることを特徴とする硬質材料用高純度炭化チタンおよび炭窒化チタン粉末
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