JP4645353B2 - 車両用日射検出装置、車両用空調システム - Google Patents

車両用日射検出装置、車両用空調システム Download PDF

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Description

本発明は、車室内の空調に用いられる車両用日射検出装置および車両用空調システムに関する。
日射強度や日射方向を検出するための日射センサを車両に備え、その検出結果に基づいて車室内へ吹き出す空調空気の温度や吹き出し量を制御することにより、乗員への日射状況を考慮した適切な空調制御を行う車両用空調装置が広く知られている。(たとえば、特許文献1)
特開平9−132020号公報
特許文献1に開示されるような従来の車両用空調装置では、他に用途のない専用の日射センサが必要であるため、日射センサ自体の部品コストや、その日射センサを車両の適切な位置へ配置して接続するための機構やハーネス類などの部品コスト、さらにこれらを組み立てるためのコストなどが余分に発生する。そのため、日射センサがない場合と比べてコストアップが生じることとなる。
請求項1の発明による車両用日射検出装置は、車両の周囲を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報と、基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、車両に対する日射量を求める日射量算出手段とを備え、測定エリアは、車両の車体に設置され、所定のコントラスト比で色分けされた輝度測定用部材に合わせて予め設定され、基準輝度情報は、輝度測定用部材において日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を表しているものである。
請求項2の発明による車両用日射検出装置は、車両の周囲を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報と、基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、車両に対する日射量を求める日射量算出手段とを備え、測定エリアは、車両の車体において所定のコントラスト比で色分けされた部分に合わせて予め設定され、基準輝度情報は、車両の車体において日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を表しているものである。
請求項4の発明による車両用日射検出装置は、車両の周囲を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された撮影画像から、各測定エリアが対応する車体部分において日射光に対する反射面の向きが撮影手段の撮影方向に対してそれぞれ異なるように撮影画像に予め設定された複数の測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、輝度情報抽出手段により抽出された各輝度情報と、基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、車両に対する日射量を求める日射量算出手段と、輝度情報抽出手段により抽出された各輝度情報に基づいて車両に対する日射方向を求める日射方向算出手段と、車両の向きを検出する車両方向検出手段と、日付と時間に基づいて太陽方向を算出する太陽方向算出手段と、車両方向検出手段により検出された車両の向きと、太陽方向算出手段により算出された太陽方向とに基づいて、車両に対する日射方向を算出する第二の日射方向算出手段とを備えるものである。
請求項5の発明による車両用日射検出装置は、車両の周囲について撮影方向が異なる複数の撮影画像を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された複数の撮影画像から、車両の異なる車体部分に合わせて各撮影画像に予め設定された各測定エリアの輝度情報をそれぞれ抽出する輝度情報抽出手段と、輝度情報抽出手段により抽出された各輝度情報に基づいて車両に対する日射方向を求める日射方向算出手段と、日射方向算出手段により算出された日射方向に基づいて、輝度情報抽出手段により抽出された各輝度情報のうちいずれかを選択する選択手段と、測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、選択手段により選択された輝度情報と、基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、車両に対する日射量を求める日射量算出手段とを備えるものである。
請求項9の発明による車両用日射検出装置は、車両の周囲を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影された撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報と、基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、車両に対する日射量を求める日射量算出手段と、撮影手段により撮影された撮影画像に基づいて車両の全周囲を表したアラウンドビュー画像を作成するアラウンドビュー画像作成手段と、アラウンドビュー画像作成手段により作成されたアラウンドビュー画像に基づいて車両に対する日射方向を求める日射方向算出手段とを備えるものである。
請求項10の発明による車両用空調システムは、請求項1〜9いずれか一項の車両用日射検出装置と、日射量算出手段により求められた日射量に基づいて、車両の車室内の空調制御を行う空調制御手段とを備えるものである。
請求項11の発明による車両用空調システムは、請求項4〜9いずれか一項の車両用日射検出装置と、日射量算出手段により求められた日射量と、日射方向算出手段により求められた日射方向とに基づいて、車両の車室内の空調制御を行う空調制御手段とを備えるものである。
本発明によれば、専用の日射センサによるコストアップを生ずることなく、乗員への日射状況を考慮した適切な空調制御を行うことができる。
−第1の実施の形態−
本発明による車両用空調システムの一実施の形態について説明する。図1は、本実施形態の車両用空調システムの構成を示すブロック図である。この車両用空調システムは、車両のインストルメントパネル内側に設置された空調ユニット100と、空調ユニット100に接続されたセンサ類200および日射検出装置300を備えている。センサ類200には、外気温度を検出するための外気センサ201、車室内温度を検出するための内気センサ202、エバポレータによる冷却後の空気温度を検出するためのエバポレータ直後温度センサ203、および冷却水の温度を表すエンジン出口水温を検出するための水温センサ204が含まれる。
日射検出装置300は、車両の周囲、具体的には車両の後方を撮影するためのCCDカメラ301と、CCDカメラ301により撮影された画像に基づいて、車両に対する日射量、すなわち車両の乗員が受ける日射の強さを演算し、その演算結果を空調ユニット100へ出力する演算部302を有している。なお、演算部302において日射量を演算する具体的な方法については、後で図3を用いて詳しく説明する。
CCDカメラ301は、車両がバックする際に運転者の後方確認支援を行うために、車両後方を撮影するカメラを兼ねている。このようなカメラは、バックビューモニタ用カメラと呼ばれている。すなわち、運転者にとって車両後方の死角部分は目視で確認できないため、車両がバックする際にはCCDカメラ301を用いて車両の後方を撮影し、その撮影画像を運転席に備えられた不図示のディスプレイ装置に表示することにより、運転者の後方確認を支援する。
図2は、空調ユニット100の構成を示すブロック図である。空調ユニット100は、そのケース10内に、ファン11を駆動するブロアモータ12と、ファン11により送風された空気を除湿、冷却するエバポレータ13と、エバポレータ13で除湿、冷却された送風空気を再加熱するヒータコア14と、ヒータコア14への配風比を調節するエアミックスドア15とを備えている。ケース10のインテーク部31には内外気切換ドア32が設けられている。この内外気切換ドア32により、内気導入口33からの吸気もしくは外気導入口34からの吸気の切替が行われる。電圧で制御されるブロアモータ12により駆動されるファン11で加圧、送風された送風空気は、エバポレータ13を通過して除湿、冷却される。エバポレータ13を通過した空気は、エアミックスドア15により決定される配風比でヒータコア14を通過する空気と、ヒータコア14を通過しない空気とに分配される。エアミックスドアで分配されてヒータコア14を通過した空気と、ヒータコア14を通過しなかった空気とは、ヒータコア14の下流で再び合流する。
空調ユニット100には、空調風を車室内へ適切に配風するために複数の送風口が接続されている。この送風口は、車両のインストルメントパネルに設けられ、前席乗員に対して直接送風することができるスポットベント口110、120、130および140と、フロントガラスに沿って送風するためのデフ口20と、乗員の足元付近に送風するためのフット口23と、車室内上方へ空調風を吹き出し、車室内の温度分布を調節する共に後部座席乗員へ空調風を送風するためのアッパーベント口150からなる。
スポットベント口110〜140は、スポットベントドア18によって開閉制御されるスポットベントダクト19により、空調ユニット100と接続されている。デフ口20は、デフドア21によって開閉制御されるデフダクト22により、空調ユニット100と接続されている。フット口23は、フットドア24によって開閉制御されるフットダクト25により、空調ユニット100と接続されている。アッパーベント口150は、アッパーベントドア151によって開閉制御されるアッパーベントダクト152により、空調ユニット100と接続されている。エバポレータ13の通過後エアミックスドア15によって分配され、その後ヒータコア14の下流で合流した空気が、上記の各ダクトを経由して各送風口に送風されることにより、空調風が車室内に供給される。
以上説明したような空調制御の処理は、空調ユニット100に備えられたオートエアコンアンプ30によって行われる。図1のセンサ類200の各センサからのセンサ検出信号と、日射検出装置300からの日射量の演算結果は、空調ユニット100のオートエアコンアンプ30に入力される。オートエアコンアンプ30は、この各センサ検出信号に基づいて、外気温度、車室内温度、エバポレータ直後の空気温度およびエンジン出口水温をそれぞれ算出し、その算出結果と日射検出装置300からの日射量情報に基づいて設定された車室内温度となるような空調運転条件を演算し、それにしたがって所定の風量となるようにブロアモータ12の電圧VFを制御するとともに、エアミックスドア15の開度XMおよび各ドア18,21,24,151の開度を制御する。なお、このときオートエアコンアンプ30の演算による制御とは別に、乗員による空調操作部1の操作に基づいて、アッパーベントドア151の開閉や、吹き出し口のモード設定も可能である。
エアミックスドア15の開度XMとブロアモータ12の電圧VFは、次の式(1)と式(2)によってそれぞれ表される。
XM=f1(Tw,Tam,Tin,Ts,Tptc,Q) ・・・(1)
VF=f2(XM) ・・・(2)
ここで、Twは水温センサ204の検出結果に基づいて算出されるエンジン出口水温、Tamは外気センサ201の検出結果に基づいて算出される外気温度、Tinは内気センサ202の検出結果に基づいて算出される車室内温度、Tsはエバポレータ直後温度センサ203の検出結果に基づいて算出されるエバポレータ直後の空気温度をそれぞれ表している。また、Tptcは車両内設定温度、Qは日射検出装置300から出力される日射量である。これらは熱負荷に関するパラメータである。
本実施形態の車両用空調システムにおける空調ユニット100は、以上説明したようにして、オートエアコンアンプ30により、ブロアモータ12の電圧(回転数)と、エアミックスドア15および各ドア18,21,24,151の開度を制御し、車室内が設定温度になるよう風量、温度を調節した空調風を車室内に送風する。
次に、本実施形態の日射検出装置300において日射量を求める方法について、図3を用いて説明する。図3(a)は、車両1におけるCCDカメラ301の設置場所を示している。CCDカメラ301は前述のようにバックビューモニタ用カメラを兼ねているため、その撮影範囲3の中に車両1の車体の一部、たとえばバンパー部分などに該当する後端部2が含まれるように、CCDカメラ301の設置場所と撮影方向が決定される。
図3(b)は、CCDカメラ301によって撮影された画像の例を示している。この撮影画像4の中には後端部2が写っており、その後端部2に合わせて測定エリア5が設定される。なお、測定エリア5は日射検出装置300において内部的に設定されるものであるため、バックビューモニタでは表示する必要がない。
ところで、車両1は様々な地点を走行するため、走行地点ごとに路面の色や反射率が異なり、路面の明るさと日射量の関係が一定ではない。そのため、路面の明るさから日射量を求めることはできない。しかし、車両1の車体については、走行地点が変わっても色や反射率が変化しないため、その明るさと日射量の関係が一定である。したがって、車両1の車体の明るさから日射量を求めることができる。
本実施形態の車両用空調システムでは、車両1の車体の明るさを表す輝度情報を撮影画像4に設定された測定エリア5において抽出し、その輝度情報を予め記憶された基準輝度情報と比較することにより、そのときの日射量を求める。なお、本実施形態における基準輝度情報は、車両1の車体のうち測定エリア5に対応する部分において日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を表しており、演算部302の内部に設けられた不揮発性メモリなどに記憶されている。こうして撮影画像4に基づいて日射量を求めることができる。なお、測定エリア5の設定位置は図3(b)に示したものに限らず、撮影画像4において車体が写っている範囲内にあれば、どの位置であってもよい。
以上説明したように撮影画像に基づいて日射量を求めるときのフローチャートを図4に示す。このフローチャートは、日射検出装置300の演算部302において実行される。ステップS100では、CCDカメラ301を制御し、車両1とその周辺の画像を撮影する。これにより、図3(b)に示すような車両1の後端部2を含んだ撮影画像4が撮影される。
ステップS200では、ステップS100で撮影された撮影画像4のうち測定エリア5の輝度情報を分離し、測定エリア5の輝度情報を撮影画像4から抽出する。なお、測定エリア5の位置や大きさは、前述のように後端部2が写る範囲内に合わせて予め設定されている。このとき、たとえばCCDカメラ301への入射光量に応じて、その撮像素子を構成している各画素のうち測定エリア5に対応する各画素からそれぞれ出力される電流の単位時間あたりの画素間平均値を求めることにより、測定エリア5の輝度情報を撮影画像4から分離することができる。なお、入射光量に応じて露出時間を調節する自動露出機能がCCDカメラ301に備えられている場合は、各画素の出力電流の平均値と露出時間の積によって輝度情報を表すことができる。
ステップS300では、ステップS200で撮影画像4から抽出された測定エリア5の輝度情報を、予め記憶された基準輝度情報と比較する。この基準輝度情報には、車両1の製造会社等によって調査された車体の輝度と日射量の関係を表したデータなどを用いることができる。なお、車両1の車体色によって基準輝度情報の内容は異なるため、車体色に合わせたものを予め記憶させておく必要がある。あるいは、全てのカラーバリエーションに対する基準輝度情報を予め記憶させておき、その中から適切なものを選択するようにしてもよい。
ステップS400では、ステップS300の比較結果に基づいて日射量を算出する。このとき、予め設定されたしきい値を用いて、日射量の大きさ、すなわち日射光の強さを何段階かに区分して表すことができる。たとえば、基準輝度情報に大きさの異なる2種類のしきい値を設定しておき、撮影画像4から抽出された輝度情報がいずれのしきい値よりも大きければ強い日射光、2種類のしきい値の間にあれば弱い日射光、いずれのしきい値よりも小さければ日射光なしとして、日射量の大きさを三段階に区分することができる。あるいは、日射量の大きさを具体的な数値で表してもよい。
ステップS500では、ステップS400で算出した日射量の情報を、空調ユニット100のオートエアコンアンプ30に出力する。ステップS500を実行したらステップS100へ戻り、以上説明したような処理を繰り返す。これにより、所定の周期で日射量を演算してオートエアコンアンプ30に出力することができる。
なお、上記の説明では撮影画像内に設定する測定エリアの数を1つとしたが、測定エリアを複数設定し、その複数の測定エリアからそれぞれ抽出された各輝度情報に基づいて日射量を求めるようにしてもよい。たとえば、抽出された各輝度情報のうち値が最も大きいものや、各輝度情報の平均値などを基準輝度情報と比較することにより、日射量を求めることができる。このようにすれば、車体の一部が汚れているなどの理由から測定エリアの一部において本来の輝度が得られない場合であっても、その影響を取り除いて正しく日射量を求めることができる。
日射検出装置300から出力された日射量情報に基づいてオートエアコンアンプ30により空調ユニット100の空調制御を行うときのフローチャートを図5に示す。このフローチャートは、空調ユニット100が動作しているときにオートエアコンアンプ30において常時実行される。ステップS1100では、センサ類200の各センサからの検出信号を入力する。
ステップS1200では、ステップS1100で入力したセンサ検出信号に基づいて、前述したような各パラメータを算出する。すなわち、外気センサ201からの検出信号に基づいて外気温度Tamを算出し、内気センサ202からの検出信号に基づいて車室内温度Tinを算出し、エバポレータ直後温度センサ203からの検出信号に基づいてエバポレータ直後の空気温度Tsを算出し、水温センサ204からの検出信号に基づいてエンジン出口水温Twを算出する。
ステップS1300では、図4のステップS500において日射検出装置300の演算部302から出力された日射量情報を入力する。これにより、日射量Qが得られる。次のステップS1400では、ステップS1200で算出した各パラメータと、ステップS1300で入力した日射量Qとに基づいて、式(1)および(2)により、エアミックスドア15の開度XMとブロアモータ12の電圧VFを算出する。
ステップS1500では、ステップS1400で算出されたエアミックスドア15の開度XMとブロアモータ12の電圧VFに基づいて、エアミックスドア15とブロアモータ12を制御する。これにより、空調ユニット100の空調制御が行われる。ステップS1500を実行したらステップS1100へ戻り、以上説明したような処理を繰り返す。これにより、空調ユニット100の空調制御が行われる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)バックビューモニタ用カメラと兼用されるCCDカメラ301により車両の周囲を撮影し(ステップS100)、その撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出して(ステップS200)、抽出された輝度情報と予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、車両に対する日射量を求める(ステップS300、S400)。このようにして求められた日射量に基づいて、空調ユニット100により車室内の空調制御を行う(ステップS1400、S1500)こととしたので、専用の日射センサによるコストアップを生ずることなく、乗員への日射状況を考慮した適切な空調制御を行うことができる。
(2)測定エリアを車両の車体に合わせて予め設定するとともに、車両1の車体において日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を基準輝度情報として表すこととした。このようにしたので、ステップS200において測定エリアから輝度情報を抽出し、抽出された輝度情報をステップS300において基準輝度情報と比較して、その比較結果からステップS400において日射量を求めることができる。
−第2の実施の形態−
次に、本発明による車両用空調システムの第2の実施の形態について説明する。本実施形態では、車体に輝度測定用のステッカーを貼り付け、この輝度測定用ステッカーに合わせて設定された測定エリアの輝度情報に基づいて日射量を求める。なお、本実施形態における車両用空調システムの構成は図1に示すものと同じであるため、その説明については省略する。
本実施形態において日射量を求める方法を図6により説明する。図6(a)は、車両1の後端部2に輝度測定用ステッカー5sを貼り付けた様子を示している。図6(b)は、その輝度測定用ステッカー5sの拡大図である。輝度測定用ステッカー5sは所定のコントラスト比で色分けされており、なるべくコントラスト比の高い色の組み合わせ、たとえば白と黒で色分けされている。なお、車両1の車体色に関わらず全てのカラーバリエーションについて、輝度測定用ステッカー5sは共通のものが用いられる。
図6(c)は、本実施形態においてCCDカメラ301によって撮影される画像の例を示している。撮影画像4の中には、後端部2に貼り付けられた輝度測定用ステッカー5sが写っている。本実施形態では、この輝度測定用ステッカー5sに合わせて、撮影画像4から輝度情報を抽出するときの測定エリアが設定される。
輝度測定用ステッカー5sには、前述のように車両1の車体色に関わらず共通のものが用いられる。そのため、輝度測定用ステッカー5sに合わせて測定エリアを設定することにより、異なる車体色であっても共通の基準輝度情報を用いて日射量を求めることができる。なお、本実施形態における基準輝度情報は、輝度測定用ステッカー5sにおいて日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を表している。
また、輝度測定用ステッカー5sの色分け部分の輝度差を検出することにより、その色分け部分のコントラスト比を求めることができる。ところで、汚れの付着などによって輝度測定用ステッカー5sの輝度が本来の値から低下すると、それに応じて色分け部分のコントラスト比も低下する。そのため、元の値からコントラスト比が変化したときの変化量に対する輝度変化量の関係を予め記憶しておくことで、撮影画像から求められた色分け部分のコントラスト比に基づいて、抽出された測定エリアの輝度情報を補正することができる。これにより、汚れの付着などによる輝度変化の影響を排除することができる。
本実施形態の車両用空調システムにおいて日射検出装置300により日射量を求めるときのフローチャートを図7に示す。このフローチャートは、図1の演算部302において実行される。なお、図4のフローチャートと同じ処理内容を実行する処理ステップについては、図7のフローチャートにおいても同じステップ番号としている。
ステップS100では、第1の実施の形態と同様に、CCDカメラ301により車両1とその周辺の画像を撮影し、図6に示すような車両1の後端部2を含んだ撮影画像4を撮影する。次のステップS200では、この撮影画像4のうち、輝度測定用ステッカー5sに合わせて予め設定された測定エリアの輝度情報を分離し、その測定エリアの輝度情報を撮影画像4から抽出する。このとき、輝度測定用ステッカー5sの色分け部分についてはそれぞれ別々に輝度情報を抽出する。
ステップS201では、ステップS200で撮影画像4から抽出された測定エリアの輝度情報から輝度測定用ステッカー5sの色分け部分の輝度差を求め、その輝度差に基づいてコントラスト比を算出する。なお、このとき色分け部分について別々に抽出された輝度情報からその輝度差を求めることで、コントラスト比を算出することができる。
ステップS202では、ステップS201で算出されたコントラスト比が予め定められた所定値以下であるか否か判定する。所定値以下である場合はステップS203へ進み、ステップS200で撮影画像から抽出された輝度情報を、ステップS201で算出されたコントラスト比に基づいて補正する。これにより、汚れの付着などによって輝度測定用ステッカー5sの輝度が低下した場合は、その影響を取り除いて本来の値となるように輝度情報を補正する。ステップS203を実行したらステップS300へ進む。一方、ステップS201で算出されたコントラスト比が所定値よりも大きかった場合は、ステップS203を実行せずにステップS300へ進む。
ステップS300以降では、第1の実施の形態と同様の処理を実行する。すなわち、ステップS300では、撮影画像4から抽出された輝度情報を予め記憶された基準輝度情報と比較する。このとき、ステップS203において輝度情報が補正されていた場合は、補正後の輝度情報を用いる。ステップS400では、ステップS300の比較結果に基づいて日射量を算出し、ステップS500では、ステップS400で算出した日射量の情報を空調ユニット100のオートエアコンアンプ30に出力する。ステップS500を実行したらステップS100へ戻り、図7のフローチャートを繰り返す。
以上説明した第2の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)測定エリアを、車両1の車体に貼り付けることによって設置され、所定のコントラスト比で色分けされた輝度測定用ステッカー5sに合わせて予め設定するとともに、輝度測定用ステッカー5sにおいて日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を基準輝度情報として表すこととした。このようにしたので、第1の実施の形態と同様に、ステップS200において測定エリアから輝度情報を抽出し、抽出された輝度情報をステップS300において基準輝度情報と比較して、その比較結果からステップS400において日射量を求めることができる。
(2)撮影画像における測定エリア内の色分け部分の輝度差に基づいてコントラスト比を算出し(ステップS201)、算出されたコントラスト比に基づいて輝度情報を補正する(ステップS203)こととした。このようにしたので、汚れの付着などによって輝度が低下した場合は、その影響を取り除いて本来の値となるように輝度情報を補正することができる。そのため、輝度変化の影響を排除して正しい日射量を求めることができる。
なお、以上説明した第2の実施の形態では、所定のコントラスト比で色分けされた輝度測定用ステッカーを車体に貼り付け、その輝度測定用ステッカーに合わせて測定エリアを設定する例を説明した。しかし、撮影範囲内で車体に設置されている既存部品、たとえばバンパートリムなどを所定のコントラスト比で色分けし、その部品に合わせて測定エリアを設定しても、上記で説明したのと同様の作用効果を得ることができる。あるいは、車体において所定のコントラスト比で色分けされた部分、たとえば車体本体とバンパー部分が異なる塗装色である場合は、その色分け部分に合わせて測定エリアを設定しても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
−第3の実施の形態−
本発明による車両用空調システムの第3の実施の形態について説明する。本実施形態では、撮影画像内に複数の測定エリアを設定し、各測定エリアにおいて抽出された輝度情報から車両に対する日射方向を求める。こうして求められた日射方向の情報を加味して、空調風の吹き出し量や吹き出し方向を吹き出し口ごとに制御するなど、車室内の空調制御を行う。なお、本実施形態における車両用空調システムの構成は図1に示すものと同じであるため、その説明については省略する。
本実施形態において日射方向を求める方法を図8により説明する。図8(a)は、車両1の後端部2にCCDカメラ301を設置した様子を示しており、図8(b)はその設置場所付近の拡大図を示している。また図8(c)は、CCDカメラ301によって撮影される画像の例を示している。図8(c)の撮影画像4には、車両1の後端部2が写っている範囲内に4箇所の測定エリア5a、5b、5cおよび5dが設定される。
撮影画像4において、測定エリア5aは後端部2の水平部分に合わせて、測定エリア5bは後端部2の後ろ側の傾斜部分に合わせて、測定エリア5cおよび5dは後端部2の横側の傾斜部分に合わせて、それぞれ設定される。図8(b)の符号6a〜6dは、後端部2における測定エリア5a〜5dに対応する部分の位置をそれぞれ示している。なお、ここでは理解を助けるために対応部分6a〜6dを図上に示しているが、実際には後端部2は対応部分6a〜6dを含めて一体的に塗装されている。図8(b)において、対応部分6cは紙面の手前側方向にあり、対応部分6dはその裏側に当たる紙面の奥側方向に位置している。
上記の測定エリア5a〜5dにそれぞれ対応する部分6a〜6dは、日射光に対する反射面の向きがCCDカメラ301の撮影方向に対してそれぞれ異なっている。そのため、たとえば図8(b)に示すような方向からの日射があると、対応部分6aからは強い反射光が、対応部分6bからはそれよりも弱い反射光が、CCDカメラ301にそれぞれ入力される。その結果、撮影画像4において、測定エリア5bよりも測定エリア5aの方が高い輝度が得られる。そして、この状態から日射方向が水平方向に近づくにつれ、対応部分6aからの反射光が徐々に弱くなって測定エリア5aの輝度が低下するとともに、対応部分6bからの反射光が徐々に強くなって測定エリア5bの輝度が上昇する。これと同様に、対応部分6cおよび6dからの反射光強度も日射方向に応じてそれぞれ変化し、それによって測定エリア5cおよび5dの輝度も変化する。
以上説明したように、各測定エリア5a〜5dの輝度は日射方向によってそれぞれ変化し、その比率は日射方向に応じて決定される。したがって、各測定エリア5a〜5dにおける輝度の比率と日射方向の関係を基準輝度情報として予め記憶しておき、それを撮影画像から抽出された各測定エリア5a〜5dにおける輝度の比率と比較することにより、日射方向を求めることができる。なお、ここでいう日射方向は車両1の向きを基準として定まるものであり、方位角方向と仰角方向の両方が含まれる。
本実施形態の車両用空調システムにおいて日射検出装置300により日射量および日射方向を求めるときのフローチャートを図9に示す。このフローチャートは、図1の演算部302において実行される。なお、図4または7のフローチャートと同じ処理内容を実行する処理ステップについては、図9のフローチャートにおいても同じステップ番号としている。
ステップS100〜S300では、第1の実施の形態と同様の処理を実行する。すなわち、ステップS100において、CCDカメラ301により車両1とその周辺の画像を撮影し、図8(c)に示す後端部2を含んだ撮影画像4を撮影する。次のステップS200では、この撮影画像4のうち、予め設定された測定エリア5a〜5dの輝度情報を分離して抽出する。ステップS300では、ステップS200で撮影画像4から抽出された測定エリア5a〜5dの輝度情報を予め記憶された基準輝度情報と比較する。この基準輝度情報には、各測定エリアにおける輝度と日射量の関係とともに、各測定エリアの輝度の比率と日射方向の関係も表されている。
ステップS401では、ステップS300の比較結果に基づいて、第1の実施の形態と同様に日射量を算出するとともに、各測定エリアの輝度の比率と日射方向の関係から日射方向を算出する。ステップS501では、ステップS401で算出した日射量の情報と日射方向の情報を空調ユニット100のオートエアコン30に出力する。ステップS501を実行したらステップS100へ戻り、図9のフローチャートを繰り返す。
以上説明した第3の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)対応する車体部分において、日射光に対する反射面の向きがCCDカメラ301の撮影方向に対してそれぞれ異なる複数の測定エリアを、撮影画像内に予め設定しておく。そして、撮影画像からその複数の測定エリアの輝度情報をそれぞれ抽出し(ステップS200)、抽出された各輝度情報に基づいて、車両に対する日射量と日射方向を求める(ステップS401)。このようにして求められた日射量と日射方向に基づいて、空調ユニット100により車室内の空調制御を行う(ステップS1400、S1500)こととしたので、専用の日射センサによるコストアップを生ずることなく、日射方向を考慮してさらに適切な空調制御を行うことができる。
−第4の実施の形態−
本発明による車両用空調システムの第4の実施の形態について説明する。本実施形態では、複数のカメラを用いて車両の異なる車体部分を撮影し、得られた各撮影画像内にそれぞれ測定エリアを設定して、その測定エリアから輝度情報を抽出する。こうして得られた各輝度情報から測定エリア間の輝度差を求め、その輝度差に基づいて日射方向を判別して第3の実施の形態と同様に車室内の空調制御を行う。
図10は、本実施形態の車両用空調システムの構成を示すブロック図である。この車両用空調システムには、図1の日射検出装置300の代わりに、2つのCCDカメラ301aおよび301bが備えられた日射検出装置310を有している。それ以外の点については、図1に示す車両用空調システムと同じである。
本実施形態において日射方向を求める方法を図11により説明する。図11(a)および(b)は、車両1の左右のドアミラー部分に、CCDカメラ301a(右ドアミラー)および301b(左ドアミラー)をそれぞれ設置した様子を示している。これらのCCDカメラ301aおよび301bによる撮影範囲3の中には、車両1の車体の一部である右フェンダー部2rおよび左フェンダー部2lがそれぞれ含まれている。
CCDカメラ301aと301bは、運転者からの死角に当たる車両の側面前方を撮影するためのカメラを兼ねている。このようなカメラは、サイドブラインドモニタ用カメラと呼ばれる。すなわち、運転者が目視できない車両側面前方をCCDカメラ301aおよび301bによって撮影し、その撮影画像を運転席に備えられた不図示のディスプレイ装置に表示することにより、運転者の支援を行う。
図11(c)は、CCDカメラ301aおよび301bによって撮影される画像の例を示しており、CCDカメラ301aによって撮影された右側の撮影方向における撮影画像4rと、CCDカメラ301bによって撮影された左側の撮影方向における撮影画像4lとが横に並べられている。撮影画像4rと4lには左右のフェンダー部分2rと2lがそれぞれ写っており、その中には測定エリア5rと5lがそれぞれ設定される。
図11(a)に示すように車両1の左方向からの日射があると、日なた側の左フェンダー部2lは明るくなり、日陰側の右フェンダー部2rは暗くなる。そのため、測定エリア5lと5rからそれぞれ抽出された輝度情報では、測定エリア5lが測定エリア5rよりも輝度が高くなる。したがって、この輝度差によって日射方向が左側であると判別することができる。
本実施形態の車両用空調システムにおいて図10の日射検出装置310により日射量および日射方向を求めるときのフローチャートを図12に示す。このフローチャートは、演算部302において実行される。なお、図4,7または9のフローチャートと同じ処理内容を実行する処理ステップについては、図12のフローチャートにおいて同じステップ番号としている。
ステップS100とS200では、既に説明した各実施形態と同様の処理を実行する。すなわち、ステップS100において、CCDカメラ301aおよび301bにより車両1とその周辺の画像を撮影することにより、図11(c)に示す左右フェンダー部2rと2lをそれぞれ含んだ撮影画像4rおよび4lを取得する。次のステップS200では、この撮影画像4rおよび4lにそれぞれ予め設定された測定エリア5rおよび5lの輝度情報を分離して抽出する。
ステップS211では、ステップS200で撮影画像4rと4lからそれぞれ抽出された測定エリア5rの輝度情報と測定エリア5lの輝度情報を比較し、左右どちらの測定エリアの輝度が高いか判定する。右側の測定エリア、すなわち測定エリア5rの輝度がより高い場合はステップS212へ進み、日射方向を右側と判断する。そして次のステップS213において、右側の測定エリア5rの輝度情報を日射量の算出に用いる輝度情報に選択する。一方、左側の測定エリア、すなわち測定エリア5lの輝度がより高い場合はステップS211からステップS214へ進み、日射方向を左側と判断する。そして次のステップS214において、左側の測定エリア5lの輝度情報を日射量の算出に用いる輝度情報に選択する。ステップS213またはS215のいずれかを実行したら、ステップS300へ進む。
ステップS300とS400では、第1の実施の形態と同様の処理を実行する。すなわち、ステップS300では、撮影画像4rまたは4lから抽出された輝度情報を予め記憶された基準輝度情報と比較する。このとき、ステップS213またはS215の選択結果にしたがって、どちらの撮影画像から抽出された輝度情報を基準輝度情報と比較するか決定される。すなわち、ステップS213を実行した場合は右側の測定エリア5rの輝度情報を基準輝度情報と比較し、ステップS215を実行した場合は左側の測定エリア5lの輝度情報を基準輝度情報と比較する。ステップS400では、ステップS300の比較結果に基づいて日射量を算出する。
ステップS501では、日射量の情報と日射方向の情報を空調ユニット100のオートエアコン30に出力する。このとき、日射量の情報にはステップS400で算出されたものが用いられ、日射方向の情報にはステップS212またはS214の判断結果が用いられる。ステップS501を実行したらステップS100へ戻り、図12のフローチャートを繰り返す。
なお、ステップS211において測定エリア5rの輝度情報と測定エリア5lの輝度情報を比較した結果、どちらの輝度が高いか判定できない場合には、日射方向が左右どちらでもないと判断することが好ましい。この場合は、ステップS300において基準輝度情報と比較するときに、測定エリア5rまたは測定エリア5lいずれの輝度情報を用いてもよい。
以上説明した第4の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)サイドブラインドモニタ用カメラと兼用されるCCDカメラ301aおよび301bにより車両の周囲を撮影し(ステップS100)、その撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出して(ステップS200)、抽出された輝度情報と予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、車両に対する日射量を求める(ステップS300、S400)。このようにして求められた日射量に基づいて空調ユニット100により車室内の空調制御を行うこととしたので、第1の実施の形態と同様に、専用の日射センサによるコストアップを生ずることなく、乗員への日射状況を考慮した適切な空調制御を行うことができる。
(2)CCDカメラ301aと301bにより、撮影方向が異なる複数の撮影画像4aと4bを撮影し(ステップS100)、その撮影画像4aと4bから、車両1の異なる車体部分である右フェンダー部2rと左フェンダー部2lに合わせて予め設定された測定エリア5rと5lの輝度情報をそれぞれ抽出する(ステップS200)。そして、測定エリア5rと5lどちらの輝度が高いか判定し(ステップS211)、その判定結果に応じて日射方向を右側または左側と判断する(ステップS212、S214)ことにより、抽出された輝度情報に基づいて車両に対する日射方向を求める。このようにして求められた日射方向と、ステップS400において求められた日射量とに基づいて、空調ユニット100により車室内の空調制御を行う(ステップS1400、S1500)こととしたので、第3の実施の形態と同様に、専用の日射センサによるコストアップを生ずることなく、日射方向を考慮してさらに適切な空調制御を行うことができる。
なお、以上説明した第4の実施の形態では、2台のCCDカメラが車両の左右ドアミラー部分に設置されており、それによって車両の左右側面前方をそれぞれ撮影して、撮影された2つの撮影画像から日射方向を求める例を説明したが、それ以外の設置場所や撮影範囲であってもよい。たとえば、車両の前後に備えられたカメラによって車両の前後方向をそれぞれ撮影し、それによって撮影された2つの撮影画像から日射方向を求めることができる。あるいは、バックビューモニタ用カメラとして車両後方を撮影するカメラと、サイドブラインドモニタ用カメラとして運転席と反対側の側面前方を撮影するカメラとを用いて、これらの撮影画像から同様にして日射方向を求めることもできる。これ以外にも、互いに撮影方向が異なる複数のカメラを用いている限り、その設置場所や撮影範囲については様々に変更することができる。
−第5の実施の形態−
本発明による車両用空調システムの第5の実施の形態について説明する。本実施形態では、車両の向きを検出するとともに、日付と時間に基づいて太陽方向を算出し、その車両の向きと太陽方向に基づいて日射方向を算出する。そして、日射方向の算出結果と複数のCCDカメラによる撮影画像の輝度を比較することにより、実際の日射方向を判断する。この日射方向の判断結果に基づいて、第3および第4の実施の形態と同様に車室内の空調制御を行う。
図13は、本実施形態の車両用空調システムの構成を示すブロック図である。この車両用空調システムは、図10のものと同じく、車両の左右ドアミラー部に設置された2つのCCDカメラ301aおよび301bが備えられた日射検出装置310を有しており、その演算部302にはナビゲーション装置400が接続されている。ナビゲーション装置400は、制御部401、車両運動検出部402、GPS受信部403、地図情報記憶部404および表示ディスプレイ405を備えている。
車両運動検出部402は、振動ジャイロの検出信号や自車両からの速度パルスなどに基づいて自車両の運動状態を検出する。この車両運動検出部402によって自車両の向きが検出される。GPS受信部403は、GPS(Global Positioning System)において用いられているGPS衛星からのGPS信号を受信する。このGPS信号により、正確な日付や時間を得ることができる。地図情報記憶部404は地図データを記憶しており、ハードディスクやDVD−ROMなどが用いられる。表示ディスプレイ405は、自車位置付近の地図などを表示することができる。なお、前述のバックビューモニタやサイドブラインドモニタのディスプレイ装置と共通であってもよい。
制御部401は、ナビゲーション装置400が実現する各種機能の制御を行う。たとえば、地図情報記憶部404から地図データを読み出し、表示ディスプレイ405に地図を表示してその上に自車位置を表示したり、設定された目的地までのルート探索を行い、そのルートにしたがって自車両を目的地まで案内したりする。
制御部401はまた、GPS受信部403によって受信されたGPS信号から得られた正確な日付と時間に基づいて、太陽方向、すなわち現在の太陽の方角と仰角を算出する。そして、車両運動検出部402によって検出された自車両の向きと、算出された太陽方向とに基づいて、自車両に対する日射方向を算出する。制御部401によって求められた日射方向は、ナビゲーション装置400から日射検出装置310の演算部302へ出力される。
演算部302は、第4の実施の形態において説明したのと同様の方法により、CCDカメラ301aおよび301bによって撮影される画像に基づいて、日射方向が左右いずれの方向であるかを判別する。さらに、この判別結果とナビゲーション装置400において算出された日射方向を比較し、その内容が一致しているか否か判定する。その結果、ナビゲーション装置400により算出された日射方向が、撮影画像に基づいて判別された日射方向と一致していれば、直接日射を受けているものと判断して日射量を算出する。
しかし、障害物によって日射が遮られたり反射されたりすることで直接日射を受けていない場合は、ナビゲーション装置400において算出された日射方向が、撮影画像から求められた日射方向と一致しない場合もありうる。その場合は正しい日射方向が求められないため、日射方向を加味した空調制御を行わないようにして、誤った車室内の空調制御が行われることを防止する。
本実施形態の車両用空調システムにおいて日射検出装置310により日射量および日射方向を求めるときのフローチャートを図14に示す。このフローチャートは、図13の演算部302において実行される。なお、図4,7,9または12のフローチャートと同じ処理内容を実行する処理ステップについては、図14のフローチャートにおいて同じステップ番号としている。
ステップS100〜S215では、図12に示す第4の実施の形態と同じ処理を実行するため、ここでは説明を省略する。ステップS221では、ナビゲーション装置400から出力される日射方向の情報を取り込む。この日射方向は前述のように、自車両の向きの検出結果および太陽方向の算出結果に基づいて、ナビゲーション装置400において求められたものである。
ステップS222では、ステップS221でナビゲーション装置400から取り込まれた日射方向と、ステップS212またはS214の判断結果による日射方向とを比較し、これらが一致するか否かを判定する。一致する場合、すなわちステップS212またはS214において判断された日射方向(右側または左側)が、制御部401によって算出された日射方向を含んでいる場合は、ステップS300へ進む。一方、一致しない場合は、ステップS350側を実行する。
ステップS300〜S501では、図12に示す第4の実施の形態と同様の処理を実行する。すなわち、ステップS300において、右側の測定エリアまたは左側の測定エリアから抽出された輝度情報を基準輝度情報と比較し、その比較結果に基づいて、ステップS400において日射量を算出する。なお、このとき事前に測定した日射方向に対する輝度情報への影響の度合いを予め記憶させておくことにより、抽出された輝度情報と基準輝度情報の比較結果と、ナビゲーション装置400において算出された日射方向とに基づいて、より正確に日射量を求めることができる。
ステップS501では、ステップS400において算出された日射量の情報と、日射方向の情報とを空調ユニット100のオートエアコン30に出力する。このとき、ステップS212またはS214の判断結果による日射方向と、ステップS221においてナビゲーション装置400から取り込んだ日射方向のどちらを出力してもよい。S501を実行したらステップS100へ戻り、図14のフローチャートを繰り返す。
一方、ステップS350側へ進んだ場合、ステップS350では、ステップS300と同様に、右側の測定エリアまたは左側の測定エリアから抽出された輝度情報を基準輝度情報と比較する。次のステップS450では、ステップS350の比較結果に基づいて日射量を算出する。
ステップS550では、ステップS450において算出された日射量の情報のみを空調ユニット100のオートエアコン30に出力する。このときはステップS501の場合と異なり日射方向の情報が出力されないため、オートエアコン30において日射方向を加味した空調制御が行われない。S550を実行したらステップS100へ戻り、図14のフローチャートを繰り返す。
以上説明した第5の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)ナビゲーション装置400において、車両運動検出部402により車両の向きを検出するとともに、制御部401により日付と時間に基づいて太陽方向を算出する。そして、制御部401により、検出された車両の向きと算出された太陽方向とに基づいて、車両に対する日射方向を算出することとした。このようにしたので、日射方向を正確に算出することができる。
(2)ステップS300において、抽出された輝度情報と基準輝度情報の比較結果と、ナビゲーション装置400の制御部401によって算出された日射方向とに基づいて日射量を求めることとすれば、より正確な日射量を求めることができる。
(3)ステップS212またはS214の判断結果によって求められた日射方向と、ナビゲーション装置400の制御部401によって算出され、ステップS221で日射検出装置310に取り込まれた日射方向とが一致するか否かを判定し(ステップS222)、一致しないと判定された場合は日射量の情報のみを出力し、日射方向の情報を出力しないこととした(ステップS550)。このようにしたので、日射方向を正しく求められない状況において誤った車室内の空調制御が行われることを防止できる。
なお、以上説明した第5の実施の形態では、第4の実施の形態と同様の方法で求められた日射方向と、ナビゲーション装置400において算出された日射方向とを用いる例を説明した。しかし、第3の実施の形態と同様の方法で求められた日射方向、すなわち1台のCCDカメラによって撮影された撮影画像に基づいて求められた日射方向と、ナビゲーション装置400において算出された日射方向とを用いるようにしても、上記で説明したのと同様の作用効果を奏することができる。
−第6の実施の形態−
本発明による車両用空調システムの第6の実施の形態について説明する。本実施形態では、自車両の全周囲の撮影画像を表示する機能(アラウンドビューモニタ機能)を有しており、その全周囲の撮影画像に基づいて日射方向を算出する。この日射方向の算出結果に基づいて、上記の第3〜第5の実施の形態と同様に車室内の空調制御を行う。
図15は、本実施形態の車両用空調システムの構成を示すブロック図である。この車両用空調システムは、演算部302が備えられた日射検出装置320と、画像処理部502およびCCDカメラ501a、501b等よりなる複数のCCDカメラが備えられたアラウンドビュー装置500とを有している。なお、アラウンドビュー装置500におけるCCDカメラの個数は、自車両の全周囲を撮影してアラウンドビューモニタ機能を実現するために必要な個数とされる。
アラウンドビュー装置500は、複数のCCDカメラ501a、501b等によってそれぞれ自車両周囲の異なる方向を撮影し、その撮影画像を画像処理部502において結合して必要な画像変換や補正処理等を行うことにより、車両の全周囲を切れ目なく繋いで上から眺めたような画像を作成することができる。このように車両の全周囲を表した画像を、以下の説明ではアラウンドビュー画像と称する。アラウンドビュー装置500において作成されたアラウンドビュー画像は、日射検出装置320の演算部302へ出力される。なお、アラウンドビュー画像の具体的な作成方法については、本発明と直接関係がないため説明を省略する。
アラウンドビュー装置500において作成されるアラウンドビュー画像の例を図16に示す。この撮影画像4aには車両1の全周囲が撮影されており、その中には車両1の影7も含まれている。演算部302は、このアラウンドビュー画像4aに基づいて、影7の向きや長さなどから、車両1に対する日射方向を求めることができる。
以上説明した第6の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)アラウンドビュー装置500によって車両の全周囲を表したアラウンドビュー画像を作成し、そのアラウンドビュー画像に基づいて車両に対する日射方向を求めることとした。このようにしたので、より正確に日射方向を求めることができる。
なお、以上説明した各実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
上記の各実施の形態では、撮影手段をCCDカメラ301、301aおよび301b、または501aおよび501bによって実現し、車両方向検出手段を車両運動検出部402、太陽方向算出手段および第二の日射方向算出手段によってそれぞれ実現し、その他の各手段を、日射検出装置300、310または320いずれかに備えられた演算部302における処理によって実現している。具体的には、輝度情報抽出手段をステップS200、日射量算出手段をステップS400またはS401、コントラスト算出手段をステップS201、補正手段をステップS203、日射方向算出手段をステップS401またはステップS212およびステップS214、判定手段をステップS222によってそれぞれ実現している。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。
本発明による車両用空調システムの第1、第2および第3の実施形態の構成を示すブロック図である。 空調ユニットの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態において日射量を求める方法を説明するための図である。 第1の実施の形態において日射量を求めるときの処理内容を表すフローチャートである。 日射量に基づいて空調制御を行うときの処理内容を表すフローチャートである。 第2の実施の形態において日射量を求める方法を説明するための図である。 第2の実施の形態において日射量を求めるときの処理内容を表すフローチャートである。 第3の実施の形態において日射方向を求める方法を説明するための図である。 第3の実施の形態において日射量および日射方向を求めるときの処理内容を表すフローチャートである。 本発明による車両用空調システムの第4の実施形態の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態において日射方向を求める方法を説明するための図である。 第4の実施の形態において日射量および日射方向を求めるときの処理内容を表すフローチャートである。 本発明による車両用空調システムの第5の実施形態の構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態において日射量および日射方向を求めるときの処理内容を表すフローチャートである。 本発明による車両用空調システムの第6の実施形態の構成を示すブロック図である。 アラウンドビュー画像の例を示す図である。
符号の説明
1 車両 2 後端部
3 撮影範囲 4 撮影画像
5 測定エリア 30 オートエアコンアンプ
100 空調ユニット 200 センサ類
201 外気センサ 202 内気センサ
203 エバポレータ直後温度センサ 204 水温センサ
300、310、320 日射検出装置
301、301a、301b CCDカメラ
302 演算部 400 ナビゲーション装置
401 制御部 402 車両運動検出部
403 GPS受信部 404 地図情報記憶部
405 表示ディスプレイ 500 アラウンドビュー装置
501a、501b CCDカメラ 502 画像処理部

Claims (11)

  1. 車両の周囲を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、
    前記測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、
    前記輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報と、前記基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、前記車両に対する日射量を求める日射量算出手段とを備え
    前記測定エリアは、前記車両の車体に設置され、所定のコントラスト比で色分けされた輝度測定用部材に合わせて予め設定され、
    前記基準輝度情報は、前記輝度測定用部材において日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を表していることを特徴とする車両用日射検出装置。
  2. 車両の周囲を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、
    前記測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、
    前記輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報と、前記基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、前記車両に対する日射量を求める日射量算出手段とを備え、
    前記測定エリアは、前記車両の車体において所定のコントラスト比で色分けされた部分に合わせて予め設定され、
    前記基準輝度情報は、前記車両の車体において日射光が反射したときの輝度と日射量の関係を表していることを特徴とする車両用日射検出装置。
  3. 請求項1または2いずれかの車両用日射検出装置において、
    前記撮影画像における測定エリア内の色分け部分の輝度差に基づいてコントラスト比を算出するコントラスト算出手段と、
    前記コントラスト算出手段により算出されたコントラスト比に基づいて前記輝度情報を補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする車両用日射検出装置。
  4. 車両の周囲を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された撮影画像から、各測定エリアが対応する車体部分において日射光に対する反射面の向きが前記撮影手段の撮影方向に対してそれぞれ異なるように前記撮影画像に予め設定された複数の測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、
    前記測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、
    前記輝度情報抽出手段により抽出された各輝度情報と、前記基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、前記車両に対する日射量を求める日射量算出手段と、
    前記輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報に基づいて前記車両に対する日射方向を求める日射方向算出手段と、
    前記車両の向きを検出する車両方向検出手段と、
    日付と時間に基づいて太陽方向を算出する太陽方向算出手段と、
    前記車両方向検出手段により検出された車両の向きと、前記太陽方向算出手段により算出された太陽方向とに基づいて、前記車両に対する日射方向を算出する第二の日射方向算出手段とを備えることを特徴とする車両用日射検出装置。
  5. 車両の周囲について撮影方向が異なる複数の撮影画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された複数の撮影画像から、前記車両の異なる車体部分に合わせて各撮影画像に予め設定された各測定エリアの輝度情報をそれぞれ抽出する輝度情報抽出手段と、
    前記輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報に基づいて前記車両に対する日射方向を求める日射方向算出手段
    前記日射方向算出手段により算出された日射方向に基づいて、前記輝度情報抽出手段により抽出された各輝度情報のうちいずれかを選択する選択手段と、
    前記測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、
    前記選択手段により選択された輝度情報と、前記基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、前記車両に対する日射量を求める日射量算出手段とを備えることを特徴とする車両用日射検出装置。
  6. 請求項5の車両用日射検出装置において、
    前記車両の向きを検出する車両方向検出手段と、
    日付と時間に基づいて太陽方向を算出する太陽方向算出手段と、
    前記車両方向検出手段により検出された車両の向きと、前記太陽方向算出手段により算出された太陽方向とに基づいて、前記車両に対する日射方向を算出する第二の日射方向算出手段とをさらに備えることを特徴とする車両用日射検出装置。
  7. 請求項6の車両用日射検出装置において、
    前記日射方向算出手段により求められた日射方向と、前記第二の日射方向算出手段により算出された日射方向とが一致するか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記日射量算出手段は、
    前記判定手段により日射方向が一致すると判定された場合は、前記比較結果と前記第二の日射方向算出手段により算出された日射方向とに基づいて、前記日射量を求め
    前記判定手段により日射方向が一致しないと判定された場合は、前記比較結果に基づいて前記日射量を求めることを特徴とする車両用日射検出装置。
  8. 請求項7の車両用日射検出装置において、
    前記判定手段により日射方向が一致すると判定された場合は、前記日射方向算出手段により求められた日射方向の情報、または前記第二の日射方向算出手段により算出された日射方向の情報を外部へ出力し、
    前記判定手段により日射方向が一致しないと判定された場合は、前記日射方向算出手段により求められた日射方向の情報と、前記第二の日射方向算出手段により算出された日射方向の情報とのいずれも外部へ出力しないことを特徴とする車両用日射検出装置。
  9. 車両の周囲を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された撮影画像から予め設定された測定エリアの輝度情報を抽出する輝度情報抽出手段と、
    前記測定エリアにおける輝度と日射量の関係を表した基準輝度情報を予め記憶する基準輝度情報記憶手段と、
    前記輝度情報抽出手段により抽出された輝度情報と、前記基準輝度情報記憶手段により予め記憶された基準輝度情報との比較結果に基づいて、前記車両に対する日射量を求める日射量算出手段と、
    前記撮影手段により撮影された撮影画像に基づいて前記車両の全周囲を表したアラウンドビュー画像を作成するアラウンドビュー画像作成手段と、
    前記アラウンドビュー画像作成手段により作成されたアラウンドビュー画像に基づいて前記車両に対する日射方向を求める日射方向算出手段とを備えることを特徴とする車両用日射検出装置。
  10. 請求項1〜9いずれか一項の車両用日射検出装置と、
    前記日射量算出手段により求められた日射量に基づいて、前記車両の車室内の空調制御を行う空調制御手段とを備えることを特徴とする車両用空調システム。
  11. 請求項4〜9いずれか一項の車両用日射検出装置と、
    前記日射量算出手段により求められた日射量と、前記日射方向算出手段により求められた日射方向とに基づいて、前記車両の車室内の空調制御を行う空調制御手段とを備えることを特徴とする車両用空調システム。
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