JP4644862B2 - シューズ選定システム - Google Patents

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Description

〔技術分野〕
この発明は、光学的足形測定装置とコンピュータを有するシューズ選定システムに関するものである。
〔技術背景及び課題〕
(1)これまで、自分の足形にフィットしたシューズや靴を選ぶ場合、主として足のサイズ(長さ)と、足幅を目安にしていた。しかし、足の形状は千差万別であり、サイズと足幅だけでは必ずしも自分にあったシューズを選ぶことはできなかった。そのため、サイズや足幅以外で足の特徴を示す、新しい足形情報が求められていた。
(2)最近は、レーザーなど光学的な手法をもって足の三次元形状データが測定されている。かかるデータは複雑な足形の形状を表すものとして望ましい情報といえる。しかし、二つもしくは複数の足のデータを比較する場合、足のどの位置の比較をすべきか、また、基準となる位置などを明確に特定することができなかった。そのため、単なる足の三次元形状データでは、データ同士の比較をすることができなかった。また、比較しても画面上で大きい・小さいとの判断程度に過ぎず、定量化することはできなかった。
(3)更に、これらの三次元形状データは、データ量が大きく、ネットワークを介して送受信するには通信負担が大きい。そこで、少ないデータ数でありながら足の形状を効率的に表わす情報が求められていた。
(4)また、これまで、三次元形状データ同士を比較する技術としてFFD法がある。(T.W.Sederberg:Free Form Deformation of Solid Geometric Models,proceedings of ACM SINGGRAPH’86 in Computer & Graphics,20−4,151−160(1986))
そして、このFFD法に関する文献として、以下のものがある。
・日本国 特開平10−240964「複数三次元形態の平均的生成方法及びその装置」(文献1)
・国際出願番号 PCT/JP00/02297(国際出願日 07.04.2000)「形状計測方法及び装置」(文献2)
このFFD法を用いて三次元形状データの変形・比較を行う場合、それぞれの三次元形状データには、対応している特徴点が存在することが必要である。例えば、二つの三次元形状データがあると、双方のデータには踵の最後方部と踵の最後方部、第1指の先端部と先端部というように対応した特徴点を有していることである。そして、FFD法では、いずれか一方の三次元データの特徴点を一致させるように変形を行うことで、両形状の相違を定量化できるものである。ここで、これまでのように足の三次元形状データを配信するだけでは、データに特徴点が存在せず、FFD法を用いることが出来なかった。
(5)更に、測定した三次元形状データを用いて足の特徴点を定めるのは適切でない場合がある。例えば、太った人の足ではその表面に凹凸が少なく、特徴点とすべき位置の特定が困難な場合である。また、太った人と痩せた人との足の表面形状は大きく異なっているため、表面形状に基づいて特徴点を定めることは困難であった。
〔発明の開示(課題の解決手段 及び 発明の効果)〕
(1)記憶媒体(参考例)
この参考例は、足の三次元形状に関する足形情報を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
この足形情報が、解剖学的特徴点に基づいて定義された(A)〜(L)に示す断面の「断面データ」を有し、かつ、少なくとも5つ以上の「断面データ」を含むことを特徴としたものである。
この参考例における「足形情報」とは、足の三次元的形状を特定する情報であって、次に説明する断面データを有するものをいう。そして、「断面データ」とは、以下に定義する(A)〜(L)の各断面の輪郭を示すデータをいう。
(A)内果端点高さHT1と外果端点高さHT2の中間の高さを1.6倍した位置の水平断面
(Ba)内果最突点1の直上で断面A高さHT5と内果最突高さHT3との平均高さの点B1と、断面A前方点A1と移行点5との表面距離を3等分する点のうち断面A前方点A1側の点B2と、外果最突点3の直上で断面A高さHT5と外果最突高さHT4の平均高さの点B3を通る断面
(Bb)内果最突点1の直上で断面A高さHT5と内果最突高さHT3との平均高さの点B1と、断面A後方点A2と踵点6の表面距離を3等分する点のうち断面A後方点A2側の点B4と、外果最突点3の直上で断面A高さHT5と外果最突高さHT4の平均高さの点B3を通る断面
(Ca)内果最突点1と外果最突点3と、断面A前方点A1と移行点5との表面距離を三等分する点のうち移行点5側の点C1の3点を通る断面
(Cb)内果最突点1と外果最突点3と、断面A後方点A2と踵点6の表面距離を三等分する点のうち踵点6側の点C2の3点を通る断面
(D)内果端点2と外果端点4と踵点6を含む断面
(E)前腱上点24と後腱上点25を結ぶ線と断面Hとの交点を断面H腱上点H3とし、この断面H腱上点H3と移行点5との表面距離を4等分する3つの分割点のうち最も移行点5に近い分割点E1と、接地点23、以上の2点を含み足軸CLを含む矢状面に垂直な面
(F)以下の3点をとおる面
・断面H腱上点H3と移行点5との中点F1
・足軸移行点27を通り足軸CLに直交する直線と足底移行線26との内側における交点F2
・足軸移行点27を通り足軸CLに直交する直線と足底移行線26との外側における交点F3
(G)次の2点をとおり、足軸CLを含む矢状面に垂直な面
・第5中足骨粗面点9
・断面H腱上点H3と移行点5との表面距離を4等分したときの三つの分割点のうち断面H腱上点H3側の分割点G1
(H)脛側中足点8と舟状骨点7の距離を3等分したときの舟状骨点7側の点H1と、腓側中足点10と第5中足骨粗面点9の距離を3等分したときの第5中足骨粗面点9側の点H2を通る垂直断面
(J)脛側中足点8と舟状骨点7の距離を3等分したときの脛側中足点8側の点J1と、腓側中足点10と第5中足骨粗面点9の距離を3等分したときの腓側中足点10側の点J2を通る垂直断面
(K)脛側中足点8と腓側中足点10を通る垂直断面
(L)第1指接点11と第5指接点12を通る垂直断面
以上定義した「断面データ」を用いた「足形情報」を記憶した記憶媒体を用いれば、コンピュータにより、断面データに含まれる解剖学的特徴点を基点とした複数の足の形状比較・解析を行うことが可能になる。
また、この参考例では、少なくとも5つ以上の断面データを含むこととすることで、この断面データだけをもって足の主たる形状の把握が可能となる。特に、前記した断面データは、それぞれ足の特徴のある部分を表わすものなので、少ないデータ量でありながら効率的に足の三次元形状をあらわすことができる。
これまで、太った人の足形を測定しても、その表面形状だけでは、どの位置に足の骨が存在するのかわからなかった。しかし、この足形情報であれば、各断面は解剖学的特徴点に基づき定められていることから、この断面の位置から、骨の位置が分かり、靴の製作に有用な情報を提供することができる。
この参考例における解剖学的特徴点をFig1a,1b,1c,1dにそれぞれ示す。解剖学的特徴点とは、骨の形状や腱の位置などから定められる点であって、その用語の意味は解剖学において用いられているものと同義である。
また、この参考例におけるその他の特徴点を次のように定義する。
・前腱上点24:甲側の長母指伸筋上の点であって、断面Kとの交点
・後腱上点25:甲側の長母指伸筋上の点であって、足の長さ(サイズ)の中間点
・移行点5:移行点とは、脚と足の境目を示す点をいい、その定義は以下の二つ。
1)前脛骨筋の腱と、足首を屈曲したときにできる皺との交点
2)長母指伸筋の腱と、足首を屈曲したときにできる皺との交点
ここで、測定し易さ、交点の明確さを考慮すると前記1)の定義が望ましく、実施形態においてもこの1)の定義を採用する。
・接地点23: 踵点6の真下であって、足底が接地する面の最も踵よりの点
・断面H腱上点H3: 前腱上点24と後腱上点25を結ぶ線と断面Hとの交点
・ボール中央点CB: 脛側中足点と腓側中足点を通る垂直断面(断面K)の
最大幅の中央の足底接地面上の点
・足軸CL: 接地点23とボール中央点CBとを結んだ線
・第2足軸SL: 踵点6と第2中足骨頭点15を結ぶ線
・後腱上平行線BL: 後腱上点25を含み足軸CLと平行な直線
・足底移行線26: 足底の接地面のヘリ
・足軸移行点27: 内果端点2から踝面上を垂直におろした線と
足底移行線26の交点38、及び、外果端点4から踝面上を
垂直におろした線と足底移行線26の交点39、以上の交点38と
交点39を結ぶ直線が足底において足軸CLと交わる点
なお、断面Hと断面Jでは、それぞれ解剖学的特徴点の間を分割した点を用いている。この分割点は、各特徴点の直線距離を分割したものでも、また、その表面距離を分割したものであってもよい。
足の表面形状を特定する観点からすると、この分割は表面距離を分割する形態が望ましいといえる。よって、断面Hであれば、「脛側中足点8と舟状骨点7の表面距離を3等分」するものである。
(2)システム(参考例)
更に、この参考例は、利用者端末41とサーバ機42を含むネットワークシステムであって、サーバ機42が利用者端末41に対して解剖学的特徴点に基づいて定義された(A)〜(L)に示す断面の「断面データ」を有する「足形情報」を配信する手段を有し、かつ、この「足形情報」は少なくとも5つ以上の「断面データ」を含むことを特徴としたものである。
これにより、この足形情報を様々な場所で入手することが可能になる。特に、足形情報の測定値と解析・比較検討する地点とが同じ場所にある必要がなく、足形情報を利用する機会が拡大する。これにより、最適な靴の選定や靴の製作が容易に行われるようになる。
ここで、「利用者」とは、足形を測定される被測定者ではなく、足形情報を求める者をいい、この情報に基づいてシューズを作成するシューズメーカー、また、足の形状を研究する学者などが該当する。「利用者端末41」とは、利用者が情報を得るために用いる端末をいい、表示画面、制御装置、入出力装置(キーボード・マウス)、通信装置を有したコンピュータで実施可能である。
「サーバ機42」とは、この足形情報をネットワーク43を介して配信するためのコンピュータをいい、ネットワーク43がインターネットであればデータベースサーバとしての機能(望ましくはwebサーバの機能も含む)を有するものである。
(3)サーバ機(参考例)
また、この参考例は、ネットワーク43を介して通信可能に接続したサーバ機42であって、解剖学的特徴点に基づいて定義された前記(A)〜(L)に示す断面の「断面データ」を有する「足形情報」を配信する手段を有し、かつ、この「足形情報」が少なくとも5つ以上の「断面データ」を含むことを特徴としたものである。
これにより、前記したネットワークシステムの参考例が実施することができる。
(4)また、この参考例は、前記したサーバ機42であって、配信する「足形情報」が、足首部、踝部、アーチ部、ボール部、指先部の各断面データを含むものが望ましい。この各部の断面データをもって、効率的に足全体の三次元的形状を特定することができる。また、この足形情報であれば、その測定者に適した靴の製作ができるものである。
(5)また、この参考例は、前記したサーバ機42であって、記憶手段に少なくとも足のサイズごとに3個以上の「足形情報」を記憶し、要求された足のサイズに応じた「足形情報」を配信するものが望ましい。
これにより、利用者の要求に応じた様々な足形情報の提供が可能になり、情報の提供を受ける利用者の幅広い要求に応えることができる。
(6)また、この参考例は、前記したサーバ機42であって、配信する「足形情報」に足の「表面形状データ」を含む形態が望ましい。
ここで、足の「表面形状データ」とは、これまで説明した断面データでなく、足の表面の形状を示す様々な三次元の形状データをいう。例えば、足の表面の形状を表す連続した座標点の集合や足の表面を表す曲面を表す関数式のデータなどである。
このようなデータであれば、足の特徴ある部分のみならず、足全体の形状を視覚的に表現できる利点がある。
更に、この表面形状データを加工すれば、前記断面データ以外の足の断面を表わすデータを作成することができる。例えば、足裏から5mm間隔で高くなったときの足の水平方向の断面の形を知りたいときは、この表面形状データから任意に求めることができる。また、第1指の先端から踵点6への垂直断面といったように、新しく定義された足の断面形状についても、この表面形状データを加工することで作成することができる。
この参考例における足形情報は、解剖学的特徴点に基づく断面データによりどんな人の足であっても、この解剖学的特徴点を基準に比較することが可能となる。更に、表面形状データも含むことで、視覚的に足の形状を把握できるのみならず、この表面形状データを加工することでこのデータを利用する人が望む様々な足の形状(断面形状)を求めることが可能となる。
また、靴の製作などにおいては各断面の周囲長が必要とされる。しかし、各断面の周囲長は、その断面上の点を結ぶだけでは正確に定めることができない。断面上の点を直線で結ぶと、実際の断面の周囲長より必ず短くなってしまうからである。そこで、この実施形態では、解剖学的特徴点に基づいて断面の位置を定めることができ、その断面の周囲長については、この表面形状データから求めることが可能になる。
なお、この足の表面形状データには、足の表面形状を表すデータであって、適当にデータ数を減らしたものも含まれる。例えば、足の形状のうち踵部(アキレス腱の付近)のように複雑な形状の部分につていはデータ数を多く、一方、足の甲や足裏のように単純な形状の部分についてはデータ数を少なくしたものである。このように適宜にデータ数を間引いたものであれば、このデータをコンピュータが読み出すとき、また、ネットワークを介して送受信する際の通信負担が低減する利点がある。
(7)更に、この参考例は、前記したネットワークシステムであって、前記「足形情報」に含まれる「表面形状データ」が実測された足の形状と1.0mm以内の誤差範囲であるものが望ましい。
表面形状データの測定精度が高まることで、このデータを加工することで得られる各種の情報の利用価値が高まる。
特に、この足形情報に基づいて靴の製作や修理をお願いする場合、実際に測定される足の形状とこの表面形状データと誤差があまりに大きくては、適切な製作・修理が行えない。特に、視覚的に修正が必要な部分の把握が困難である。ここで、誤差範囲が1.0mm以内であれば、靴の作成・修正を行うときの許容範囲内といえるので、ほぼ依頼者の要求に応じた靴の製作・修理を行うことができる。
(8)FFD解析
また、この参考例は、足形のFFD解析を行うシステムとして、次の形態で実施することができる。
FFD解析手段を有する利用者端末41とサーバ機42を含むネットワークシステムであって、
・ 利用者端末41は、
解剖学的特徴点に基づいて定義された前記(A)〜(L)のいずれかの断面の「断面データ」であって、各断面データが5〜200個の特徴点を有する「足形情報」を記憶し、
・ サーバ機42は、
利用者端末41が記憶する「足形情報」が有する「断面データ」と同じ位置の「断面データ」であって、かつ、同じ定義の特徴点を有する「足形情報」を配信する手段を有するものである。
この参考例では、利用者端末41に予め記憶されている断面データの特徴点と、サーバ機42から送られてくる断面データの特徴点は、同じ断面でしかも同じ定義のものである。よって、この利用者は、ネットワーク43を介してサーバ機42から受信した足形情報における特徴点を、予め記憶していた足形情報の特徴点に対応させることで足形のFFD解析を行うことが可能となる。
これにより、足の測定位置とFFD解析を行う位置とが離れていても、ネットワーク43によるデータ通信が可能であれば、利用者端末41に様々な足形情報を送ることでFFD解析を行うことが可能となる。
ここで、この参考例の有用な具体例を紹介する。サーバ機42側に各靴メーカーが自社の靴作りの基本形とする理想的な足形情報を記憶しておく。利用者側では、ある被験者の足形情報を測定し、記憶する。ネットワーク43を介してサーバ機42から利用者端末41へ各靴メーカーの理想的な足形情報を送信する。この送信された靴メーカの足形情報と利用者側で測定した足形情報とは、同じ断面データ及び特徴点を有するものである。
よって、利用者端末41ではこれらの特徴点を対応させてFFD解析を行うことが可能となる。すなわち、利用者はサーバ機から受信した足形情報に自分で特徴点を定める必要がない。
そして、全ての靴メーカーの足形情報とFFD解析を行って、被験者の足形情報がどの靴メーカーの足形情報に最も適合しているかの判断が可能になる。また、靴メーカーごとに、どの程度適合しているのか、数値化・定量化することも可能となる。
(9)そして、この参考例は、前記したネットワークシステムであって、
利用者端末41が記憶する「足形情報」とサーバ機42が配信する「足形情報」における特徴点が、断面における解剖学的特徴点と準特徴点とこれら特徴点の間を適宜に略等分割した分割特徴点によって構成されているものが望ましい。
(10)そして、この参考例は、前記したネットワークシステムであって、
・ 利用者端末41が記憶する「足形情報」は少なくとも5つ以上の「断面データ」を有し、
・ サーバ機42が配信する「足形情報」も、利用者端末41が記憶する断面データと同じ位置の5つ以上の「断面データ」を有するものが望ましい。
(11)シューズ選定システム
更に、この発明は、選定者が顧客に対して適切なシューズを選定するために次の実施が可能である。
光学的足形測定装置67とコンピュータを有するシューズ選定システムであって、
・前記コンピュータはシューズの「理想足形情報」を記憶し、
・測定された足形から解剖学的特徴点に基づいて定義された前記(A)〜(L)の断面のうち複数の断面データを含む「足形情報」を作成する手段と、
・この「足形情報」と前記「理想足形情報」とを比較する手段と、
・比較の結果からシューズを選定する手段と、
を有するものである。
これにより、単に足のサイズや幅だけでなく、足の特徴のある断面での形状を比較することで、従来よりもフィットしたシューズを選定することが可能になる。また、光学的手法により測定する装置を用いることで迅速にシューズを選定できる利点がある。
ここで、シューズの「理想足形情報」とは、シューズ自身の形状の三次元情報ではなく、各シューズに最も適していると考えられる足の三次元の形状情報をいい、通常は各靴メーカーが作成する。この理想足形情報は、理想的な足の形状を三次元的に表わしたものであるが、この発明に関する足形情報(断面データを有する)と比較する点から、この理想足形情報も、足形情報と同じ断面の断面データを有するものである。
〔発明を実施するための最良の形態〕
1.足形情報
★各断面データの説明
(1)この発明のポイントは、足の三次元形状を解剖学的特徴点に基づく種々の断面の輪郭によって表現することである。ここで各断面の輪郭を特定するデータを断面データとし、Fig.1a〜1dに示す足の解剖学的特徴点の説明図、及び、Fig.2a〜2fに示す各断面位置及び特徴点図を参照してFig.3a〜31に示す断面データの具体例を説明する。
Fig.2a 右足を内果側から見たときの各断面位置、及び、特徴点
Fig.2b 右足底の各断面を定義した特徴点
Fig.2c 右足を上から見たときの各断面位置、及び、特徴点
Fig.2d 右足甲側、断面H腱上点H3付近の拡大図
Fig.2e 右足外果がわから見たときの各断面位置、及び、特徴点
Fig.2f 右足踵の内果側と足底との対応図
断面Aから断面Lまでの位置関係をFig.2aに示す。断面Aは足首付近の水平断面である。そして、断面B、Cと進むにつれて断面の位置は指先側に移動する。そして、断面HからLは、指先側の垂直断面である。
これら各断面の位置は、足の骨の解剖学的特徴点に基づいて定義されるものである。なお、Fig.2a〜2fにおいて図面の視点に対して直接現れている点を●、反対側から投射した点を○として示す。
(2)この断面データは断面の輪郭を示すデータであり、このデータはFig.3a〜31に示すように平面的に表わすことが可能である。しかし、この断面データは二次元的なデータではなく、測定した足における位置とその傾きを有する三次元的なデータである。この断面データの構成に特に制限はなく、断面の輪郭形状とその傾き、位置を特定できるのものであれば、座標点の集合のほか、座標点と関数式を組合わせる形態等、様々な形態のデータであってよい。なお、後述する実施形態は、それぞれ直交する三軸の座標点のデータでこの断面データを構成したものである。
(3)また、この発明は、前記した断面データを特徴点によって構成する形態でも実施可能である。ここで「特徴点」とは、断面の輪郭線上の点であって、断面の形状の特徴を表すのに効果的な点である。すなわち、より少ないデータ数で各断面形状を表すときに望ましいデータ点を意味するものである。
以下、説明する各断面データは、断面データをこの特徴点で構成した実施形態である。そして、この実施形態では、特徴点として3種類の特徴点を用いる。
1.断面の定義に用いた解剖学的特徴点
2.解剖学的特徴点から導き出される点及び断面形状に特徴があると認められる点である準特徴点
3.以上の2つの特徴点の間を適宜に分割した分割特徴点
このように、断面データをにおける特徴点を解剖学的特徴点と準特徴点、更にこれら二つの特徴点の間を適宜に略等分割して特定される分割特徴点によって構成することで、少ないデータ数でありなが効率的に断面形状を表すことができるものである。
そして、Fig.3a〜31において、解剖学特徴点は●で、準特徴点は◎で、分割特徴点は○で示す。また、足軸CLを含む垂直断面との交線を太い実線で示す。
(4)なお、断面データは、これらの特徴点だけで構成される必要はなく、断面の輪郭を形成するその他のデータとこれら特徴点とを組合わせることで構成されていてもよい。
また、断面におけるデータ点は、断面の周囲を均等に分割し、その分割点を測定する形態であっても発明の実施は可能である。しかし、断面における足の形状を効率的に表すのであれば、上記したような特徴点を定義するのが望ましい。
(5)断面データを構成する、この特徴点およびその他のデータの数は目的に応じて任意に決めればよい。詳細な形状の比較を行う場合はデータ数を多くする。一方、データ量を小さくすのであればデータ数を少なくする。
(6)この断面データを用いてFFD解析を行うには、比較する足形情報が有する断面データは、それぞれ対応したデータ点(特徴点)を有することが必要である。このデータ点は多いほうが精密な比較ができる。しかし、あまりに多くてはいたずらに計算負担を増大してしまう。また、データ量が多くては通信負担を低減するといった発明の効果も弱まってしまう。
そこで、FFD解析に用いる断面データとしては、一つの断面データにおけるデータ点の数は5〜200の範囲で実施可能であり、計算効率などを考慮すると10〜100の範囲が望ましいといえる。
(7)そこで、少ないデータ数でありながら足の三次元的特徴を効率的に表すデータであって、更に、FFD解析用としても望ましい断面データを以下説明する。
☆断面A
(1)断面Aは、内果端点高さHT1と外果端点高さHT2の中間の高さを1.6倍した位置の水平断面である。
ここで「内果端点2」とは、Fig.1aに示す内果の下端位置を意味し、その高さをFig.1cでHT1.として示す。次に、「外果端点4」とは、Fig.1bに示す外果の下端位置を意味し、その高さをFig.1cでHT2.として示す。そして断面Aとは、このHT1.とHT2.の平均高さを1.6倍大きくした高さにおける水平な断面をいう。
(2)この断面Aにおける断面データをFig.3aに示す。このFig.3aでは断面Aの断面データを、指先側のデータ1から左回りに25個の特徴点によって構成したものである。
(3)断面Aの特徴点の説明をする。
まず、断面Aに解剖学的特徴点はない。しかし、この断面の定義は、解剖学的特徴点である内果端点2と外果端点4の高さから定められたものである。よって、この断面Aのように、その断面の輪郭に解剖学的特徴点が存在しないものも、この発明における解剖学的特徴点に基づいて定められた断面である。
次に、準特徴点として、以下の特徴点を定める。
データ101は、第2足軸SLを含む垂直断面と断面Aとの交点であって、つま先側の点である。また、データ102は、断面A前方点A1である。ここで、「断面A前方点A1」とは、後腱上点25から足軸CLに平行に踵側に伸ばした線を含む垂直断面と断面Aとの交点をいう(Fig.2c,2d参照)。この後腱上点25から足軸CLに平行に踵側に伸ばした線」を後腱上平行線BLとする(Fig.2d,BL)。
その他に、内果最突点1の直上にある点としてデータ106、内果後方で最も凹んだ点としてデータ109、アキレス腱の幅の中央で最も踵よりの点としてデータ114、外果の後方で最も凹んだ点としてデータ118、外果最突点3の直上の点としてデータ121を定める。
そして、この準特徴点の間を補うデータとして、前記特徴点の間を等分割した分割特徴点を定める。データ102とデータ106の間は断面の表面距離を4等分しデータ103,104,105を定める。同様にデータ106、109の間を3等分しデータ107,108を定める。その他のデータも同様に先に定めた特徴点の間を等分割して定める。
ここで、データの間を何等分するのかは設定するものが適宜に決めればよく、断面データ全体として、特徴点が5〜200個以内になるようにすれば足りる。また、
なお、断面Aにおける水平断面とは、地面に対して水平な位置関係にある面を意味するが、厳格に水平である必要はなく、0°〜3°程度の傾きであれば水平として把握できる。
この断面Aの断面データにより、足首周囲の形状を特定することができる。
☆断面B
(1)断面Bは指先側の断面Baと、踵側の断面Bbの二つの断面によって構成される。
(2)断面Baは、次の3点を通る断面である。
・一つ目の点は、内果最突点1の直上で断面A高さHT5と内果最突点1高さとの平均高さの点(Fig.2a 点B1)である。「断面A高さHT5」とは、Fig.1cにおけるHT5.である。「内果最突点1高さ」とは、Fig.1cにおけるHT3.である。
・二つ目の点は、断面A前方点A1と移行点5との表面距離を3等分する点のうち断面A前方点A1側の点(Fig.2a 点B2)である。
この断面データで、「移行点5」は「前脛骨筋の腱と足首を屈曲したときにできる皺の交点」である。
・三つ目の点は、外果最突点3の直上で断面A高さHT5と外果最突点3高さの平均高さの点(Fic.2e 点B3)である。ここで「外果最突点3」とは、Fig.1cに示すように腓骨外果で最も外側に突出した点をいい、「外果最突点3高さ」はFig.1cにおけるHT4.である。
(3)断面Bbは、次の3点を通る断面である。
・一つ目の点は、内果最突点1の直上で断面A高さHT5と内果最突点1高さとの平均高さの点(Fig.2a 点B1)である。
・二つ目の点は、断面A後方点A2と踵点6の表面距離を3等分する点のうち断面A後方点A2側の点(Fig.2a 点B4)である。
・三つ目の点は、外果最突点3の直上で断面A高さHT5と外果最突点3高さHT4の平均高さの点(Fic.2e 点B3)である。
ここで、「断面A後方点A2」とは、断面Aにおいて最も踵側(後方)に位置する点をいい、Fig.2cにおける点A2である。
(4)この断面Bにおける断面データをFig.3bに示す。断面Bも、断面Aと同様に特徴点の数は25個、そしてそのデータに解剖学的特徴点は存在しない。
準特徴点として第2足軸SLを含む垂直断面とのつま先側の交点としてデータ201、後腱上平行線BLを含む垂直断面との交点としてデータ202、内果最突点1の直上の点としてデータ206、内果の後方で凹んだ点としてデータ210、アキレス腱の幅の中央であって最も後方の点としてデータ214、外果の後方で最も凹んだ点としてデータ218、外果最突点3の直上の点としてデータ221を定める。
そして、それらの準特徴点の間を適宜に等分割し、分割特徴点を定めたものである。
この断面Bの断面データにより、複雑な形状である踝周辺の足の形状を少ないデータ点数で特定することができる。
☆断面C
(1)断面Cは指先側の断面Caと、踵側の断面Cbの二つの断面によって構成される。
(2)断面Caは、次の3点を通る断面である。
・一点目は、内果最突点1
・二点目は、外果最突点3
・三点目は、断面A前方点A1と移行点5との表面距離を三等分する点のうち移行点5側の点(Fig.2a 点C1)
(3)断面Cbは、次の3点を通る断面のデータである。
・一点目は、内果最突点1
・二点目は、外果最突点3
・三点目は、断面A後方点A2と踵点6の表面距離を三等分する点のうち移行点5側の点(Fig.2a 点C2)
(4)この断面Cにおける断面データをFig.3cに示す。この断面Cは、特徴点が27個である。この断面データでは、データ306が解剖学的特徴点である内果最突点1、データ323が外果最突点3である。
そして、第2足軸SLを含む垂直断面とのつま先側の交点としてデータ301、後腱上平行線BLを含む垂直断面との交点としてデータ302、内果後方で最も凹んだ点でデータ310、最も踵側の点でデータ314、外果後方で最も凹んだ点でデータ320をそれぞれ準特徴点として定める。
そしてこれら特徴点に間に適宜に分割特徴点を定めたものである。なお、データ314からデータ320の部分はその形状の変化が大きい部分なので、分割特徴点を多く設定する。この断面C、特に断面C2の断面データにより、アキレス腱周辺の形状を少ないデータ点数で特定することができる。
☆断面D
(1)断面Dは、内果端点2と外果端点4と踵点6を含む断面である。
(2)断面Dの断面データをFig.3dに示す。この断面Dでは、特徴点を17個とする。この断面において、データ401は、解剖学的特徴点である内果端点2、データ409は踵点6、データ417は外果端点4である。そして、この断面においては準特徴点を設けず、前記した解剖学的特徴点の間は、その表面距離を8等分して分割特徴点を設定する。
なお、この断面データの形態としてはこの断面Dのように、断面周囲のうち一部分にだけデータを有する形態でも実施可能である。例えば、この断面Dでは断面のうち踵側の半周にだけデータを有するものである。
(3)このように、一部分にだけデータを有する形態でよいとするのは、この断面Dは踵側の形状を特徴づけるための断面だからである。よって、断面におけるデータの位置は、その断面ごとに任意に設定・変更することが可能である。
そして、この断面Dは断面Eと一緒になり、踵部周辺の形状及びヒール囲の形状を少ないデータ点数で特定することができる。また、この断面Dでは外果端点4(データ417)を断面を定義する一つの点としている。この外果端点4は、靴のトップラインの上に位置するものである。よって、この断面Dを参考にして靴を作成する場合、この外果端点4の位置から靴のトップラインの位置を決めることができる。
☆断面E
(1)断面Eとは、以下の2点をとおり足軸CLを含む矢状面に垂直な面である。
・ 一点目は、接地点23
・ 2点目は、断面H腱上点H3と移行点5との表面距離を4等分する3つの分割点のうち最も移行点5に近い分割点E1
(2)この断面Eでは、特徴点を28個とする。この断面では、準特徴点として、第2足軸SLを含む垂直断面と断面Eとの甲側の交点としてデータ501、後腱上平行線BLを含む垂直断面との交点としてデータ502、内果端点2と舟状骨点7を結ぶ線と断面Eとの交点としてデータ506、内果端点2の直下の点としてデータ508、その他511、515、519、521を定め、その間を分割特徴点として定めたものである。なお、データ515は特徴点として定めた接地点23と一致する。
(3)これまで、靴の作成にはヒール囲として、この断面E付近の寸法を測定していた。しかし、同じヒール囲の値であっても、測定者が異なればその値も若干異なることから、データ同士の比較ができなかった。また、比較をしても意味のないものであった。
しかし、この発明では解剖学的特徴点を設けて、踵から足の甲側までの測定する位置を明確にした。よって、この断面Eとして測定された断面データであれば、測定者が異なってもデータ同士の比較が可能になる。
また、この断面Eでは、測定する位置を接地点23として明確化することで、測定誤差を少なくしたものである。
☆断面F
(1)断面Fは以下の3点をとおる面をいう。
・ 1点目は、断面H腱上点H3と移行点5との中点(Fig.2d、F1)
・ 2点目は、足軸移行点27を通り足軸CLに直交する直線と足底移行線26との内側における交点(Fig.2f、F2)
・ 3点目は、足軸移行点27を通り足軸CLに直交する直線と足底移行線26との外側における交点(Fig.2f、F3)
(2)この断面Fでは、特徴点を23個とする。この断面では、準特徴点として第2足軸SLを含む垂直断面との交点としてデータ601、後腱上平行線BLを含む垂直断面との交点としてデータ602、足底移行線26との交点としてデータ610、614、最も外側の点であるデータ616、そしてこの断面F上であって断面Gの(内側の)最突点と同じ高さの点であるデータ607、足軸CLを含む垂直断面との交点としてデータ612、舟状骨点7と内果端点2とを結んだ線との交点をもってデータ606を定めたものである。そして、その間を分割特徴点として定めたものである。
ただし、断面データとしては、上記のデータ606ではなく、舟状骨点7を用いる。足の形状によっては舟状骨点7が断面Fを定義した3点を含む平面に含まれない場合がある。この場合であっても、断面データには舟状骨点7を採用する形態が望ましい。
舟状骨点7の位置は個人差が大きく、足の形態の特徴を良く表すものだからである。また、FFD解析を行う場合にも、この舟状骨点7を特徴点として採用するほうが望ましいからである。
この場合、断面データは平らな面ではなく、このデータ606の位置がへこむ、もしくは、膨らんだものとなる。
ここで、最突点とは、足の内側と外側において、最も飛び出した部分をいい、この断面Fではデータ606が内側の最突点、データ616が外側の最突点を意味する。
☆断面G
(1)断面Gとは、次の2点をとおり、足軸CLを含む矢状面に垂直な面をいう。
・一点目は、第5中足骨粗面点9
・二点目は、断面H腱上点H3と移行点5との表面距離を三つの分割点を用いて4等分したときの断面H腱上点H3側の分割点(Fig.2d、G1)
(2)この断面Gでは、特徴点を26個とする。
データ719は解剖学的特徴点である第5中足骨粗面点9である。そして、準特徴点として、第2足軸SLを含む垂直断面との交点としてデータ701、後腱上平行線BLを含む垂直断面との交点としてデータ702、最も内側の点であるデータ707、断面Fにおけるデータ610と後述する断面K上のデータ1108を結ぶ線との交点としてデータ710、足軸CLを含む垂直断面との交点として713、断面Gと足底移行線26との交点としてデータ716、最も外側の点であるデータ718を準特徴点とする。そして、それらの特徴点の間を分割特徴点として定めたものである。
なお、この断面Gにおいては、データ702とデータ707との間を3等分して、データ704とデータ706の位置を定め、更に、データ702とデータ704、データ704とデータ706との間を2分割したものである。
このように、この発明においては、分割特徴点の間を更に分割し、分割特徴点を設定する形態で実施することができる。これにより、この断面Gにおけるデータ6とデータ7のように、その形状にあまり特徴が無い部分(被測定者の個人差があらわれない部分)のデータを削除することができる。
☆断面H
(1)断面Hは、次の2点を通る垂直断面である。
・一点目は、脛側中足点8と舟状骨点7の表面距離を3等分したときの舟状骨点7側の点(Fig.2a、H1)
・二点目は、腓側中足点10と第5中足骨粗面点9の表面距離を3等分したときの第5中足骨粗面点9側の点(Fig2c、H2)
(2)この断面Hにおける断面データをFig.3hに示す。この断面データにおいて左下の各データが右下のデータより高い位置にあるのは、右足の土踏まずの形状をあらわしている。
この断面Hでは、準特徴点を次のように定める。第2足軸SLを含む垂直断面との交点としてデータ801、前腱上点24と後腱上点25を結ぶ線とこの断面との交点としてデータ802(断面H腱上点H3)、内外の最突点としてデータ806とデータ816、断面Fにおけるデータ601と後述する断面Kのデータ1108を結ぶ線との交点としてデータ808、足軸CLを含む垂直断面との交点としてデータ811、足底移行線26との交点としてデータ814、である。そして、これらの特徴点の間の表面距離を等分割して分割特徴点を定めたものである。
この断面データでは、データ802からデータ806の間は3等分であるのに対し(データ803を除く)、データ816からデータ801までの間は8等分している。これは、この断面Hの位置においては足の外側の方が形状の個人差が大きいからである。そこで、この断面Hの断面データは、内側のデータ数は少なくし、その側のデータ数は多くしたものである。このように、断面データは必要な部分のデータ密度を任意に設定・変更する形態で実施可能である。
この断面Hにより、土踏まず部の足の形状を少ないデータ点数で特定することができる。
なお、この断面Hから断面Lまでの垂直断面とは、地面に対して垂直な位置関係にある面を意味するが、厳格に垂直である必要はなく、0°〜3°程度の傾きであれば垂直として把握できるものである。
☆断面J
(1)断面Jは、次の2点を通る垂直断面である。
・一点目は、脛側中足点8と舟状骨点7の表面距離を3等分したときの脛側中足点8側の点(Fig.2a、J1)
・二点目は、腓側中足点10と第5中足骨粗面点9の表面距離を3等分したときの腓側中足点10側の点(Fig.2e、J2)
(2)この断面Jにおける断面データをFig.3jに示す。この断面データはデータ数23であり、これまで説明したように内側と外側の最突点としてデータ906とデータ916を準特徴点とする。その他の準特徴点としては、第2足軸SLを含む垂直断面との交点としてデータ901、前腱上点24と後腱上点25を結ぶ線とこの断面との交点としてデータ903、断面Fにおけるデータ610と後述する断面Kのデータ1108を結ぶ線との交点としてデータ908、足軸CLを含む垂直断面との交点としてデータ911、足底移行線26との交点としてデータ914である。そして、この準特徴点の間を適宜に分割し分割特徴点を定めたものである。
☆断面K
(1)断面Kは、脛側中足点8と腓側中足点10を通る垂直断面である。
(2)この断面Kの断面データをFig.3kに示す。この断面Kにおいて、データ1005は解剖学的特徴点である脛側中足点8であり、データ1018は腓側中足点10である。その他、第2足軸SLを含む垂直断面との交点としてデータ1001、断面Jと同様に内側と外側の最突点としてデータ1006とデータ1016を準特徴点とする。その他の準特徴点としては、前腱上点24と後腱上点25を結ぶ線とこの断面との交点としてデータ1003、足軸CLを含む垂直断面との交点としてデータ1011、足底移行線26との交点としてデータ1008とデータ1014である。そして、この準特徴点の間を適宜に分割し分割特徴点を定めたものである。
☆断面L
(1)断面Lは、第1指接点11と第5指接点12を通る垂直断面である。
(2)この断面Lの断面データをFig.31に示す。この断面データは、特徴点としてデータ1101〜1111までを定めたものである。この断面において、データ1104は解剖学的特徴点である第1指接点11であり、データ1107は第5指接点12である。そして、データ1102、1101、1111、1110、1109はそれぞれ第1指〜第5指までの指の最上点、データ1105、1106は足底移行線26との交点としてそれぞれ準特徴点と定めたものである。そして、分割特徴点としてデータ1103、1108を定めたものである。
なお、この断面データでは、各指の形状を表すためにその輪郭を示すデータを含むものである。
☆足軸CL
(1)これまで説明した断面データをFig.2aのように、重ね合わせるためには、各断面ごとに統一した基準を設ける必要がある。この基準としては、測定方法に応じて任意に設定すれば足りる。図に示す実施形態では、脛側中足点8と腓側中足点10を通る垂直断面の最大幅の中間点(ボール中央点CB)と踵点6とを結んだ線を足軸CLとし、これを基準として各断面データを配置した。「足軸CL」は、Fig.2bにCLとして示す。
そして、各データを座標点で表す場合は、この足軸CL上に踵点6を投影した点を座標(0,0,0)としてその他のデータの座標点を定めるものである。更に、この足軸CLを含む垂直断面と上記各断面との交点を「足軸CL上の点(データ)」とする。
(2)従来、足形情報の基準線としては、第2指の先端から踵点6までが用いられてきた。しかし、足の測定データによっては、第2指の先端を特定することが困難なことがある。また、靴の理想足形情報には、指の形状が省略されたものが多く、これでは第2指の先端を用いる足の基準線を特定することができなかった。一方、この発明で定義した前記足軸CLであれば、第2指の存在に関係なく基準線を特定できる利点がある。
また、ラストと呼ばれる靴型は指先の形状は省略されている。よって、理想足形情報と同様に、靴型に従来の基準線を設けることができなかった。そのため、足形情報と靴型を重ねて比較することができなかった。
しかし、この発明における足軸CLであれば、第2指の存在に関係なく基準線を設けられるため、足形情報と靴型を重ねて比較・検討できる利点がある。
☆望ましい特徴点
以上説明した各断面データは、各特徴点によって構成される。そして、指先の形状を示す断面Lを除く断面A〜Kまでは、22〜28個の特徴点によって構成されるものである。よって、この発明における望ましい実施形態としては、(A)〜(K)の断面の断面データによって構成された足形情報であって、これらの断面データが20〜30個のデータ数によって構成されるものである。
★ 足の形状の測定方法
(1)この発明を実施するには足の三次元形状を測定する必要がある。ここで、足の三次元形状の測定方法としては、これまで行われている三次元形状の測定方法を利用して測定することができる。
例えば、日本国出願特開平11−101623に記載される「形状計測装置及び足型計測装置」(文献1)を用いる方法である。また、国際出願番号PCT/JP00/02297(国際出願日 07.04.00)に記載される「形状計測方法及び装置」(文献2)を用いる方法でも測定は可能である。そして、この出願はこれらの参考文献と合体する(incorporated by reference)。
(2)更に、足の三次元形状のデータは、方眼紙の上に足を置き、ノギスとハイトゲージを用いて測定することも可能である。しかし、迅速かつ正確にデータを収集する観点からは、上記した測定装置を用いる形態が望ましい。
(3)この文献1記載の方法は、足に光線を照射して足の形状を測定するものである。また、文献2はレーザーを用いて足の形状を測定するものである。そして、文献1、2に示す測定手段を光学的手法による測定手段とする。
(4)そして、各断面データの作成方法としては、次のものがある。
i)足の測定時に予め解剖学的特徴点(脛側中足点8や舟状骨点7、踵点6等)にマークをつけておき、足のデータ測定のときに、マーク位置を認識する手法である。
例えば、文献2に示す測定装置は、レーザーによって照らされた足の輪郭をCCDカメラがその位置を測定するものである。ここで解剖学的特徴点にレーザーに反射しない黒いマークをつけると、本来反射すべき位置のデータがマークによって欠けることとなる。すなわち、連続すべきデータの配列に穴が生じてしまう。このデータ列の乱れからマークをつけた位置を認識し、解剖学的特徴点の位置を定めることができる。そして、これら特徴点に基づいて、前述したように各断面を定義し、断面データを作成する手法である。
ii)足の形状データの測定時には、足全体の形状データを測定する。この形状データから解剖学的特徴点をそれぞれ定めていく。その形態としては、形状データを画面に表示させる。そして、内果で最も内側に張り出している部分を内果最突点1とする。踵で最も後方に位置する部分を踵点6とする。という具合である。
そして、これら特定された解剖学的特徴点から各断面を求める。断面においても基準点を設定し、その他の部分は等分する。この断面データにおいて基準点と等分割した部分のデータは足の形状を特定するものなので、断面データとして記憶する。一方、その他のデータは足の形状のデータであっても、特に特徴をあらわすものでないとして削除する。これにより、真に必要なデータによる断面データが作成される。
iii)足の表面の解剖学的特徴点、準特徴点並びに分割特徴点の位置に予め目印をつける。特徴点は実際に足の骨の位置を触って確認し、その位置に目印をつける。そして、三次元座標入力装置を用いて、前記目印を一つづつペンで押えて、その各位置の形状データを記憶していく形態である。
また、このように測定された断面データは、必要なデータだけで構成されることから少ないデータ量でありながら足の三次元的形状を効率的にあらわすものである。
iv)また、前記iii)と同様に、足の表面の解剖学的特徴点、準特徴点並びに分割特徴点の位置に水性ペンで目印をつける。次に、型取り材を満たした容器の中に足を入れてもらい、一定時間保持し、この型取り材を凝固させる。凝固後足を引き抜き、この足形に石膏を流し込む。足の表面に水性ペンでつけた目印は、一旦、型取り材に移り、そのあと石膏に転写する。よって、足の形状を示す石膏型の表面には転写した水性ペンの印がついている。そして、この目印から各断面データとこの断面を構成する特徴点が定まるのである。
★ 「足形情報」の構成
(1)この発明における「足形情報」は、これまで述べた(A)〜(L)までの断面の「断面データ」を有するものであり、断面データをいくつ有するのか、また、どのような組合せとするのかは、目的に応じて適宜に決定すればよい。
(2)足形情報の一つの構成例は、前記した(A)〜(L)までの全ての断面データを有する形態である。これにより、測定した足全体の形状を詳しく特定することができる。さらに、全ての断面情報を前記した特徴点だけで構成すると、すくないデータ数でありながら足全体の形状をもっとも効率的にあわらすことができる。
(3)また、全ての断面データを有さなくてもいくつかの断面データを組合わせて足形情報を構成する形態であってもよい。ここで、この「断面データ」は、その断面位置の足の三次元形状を示すデータとして有用なものである。しかし、この足形情報から足の形状の評価を行う場合、また、靴を製作しようとする場合、などは、断面データが1つだけでは不十分である。よって、足の評価を行う観点からするとこの「足形情報」には少なくとも5つ以上の断面データを含む形態が望ましいといえる。
(4)この5つの断面データの位置に特に制限はなく、次の断面データの組合せが考えられる。
i)足首部及び踝部周囲の形状の評価を行う場合は、断面A〜Eの5つの断面である。また、断面B〜Fまでの断面であってもよい。また、目的に応じて、断面A、C〜Fといったように、適宜に選択することで足形情報を構成してもよい。
ii)一方、足の指先側の評価を行う場合は、断面G〜Lまでや、断面F,Gと断面J、K、Lといった構成であってもよい。
iii)また、足の部分を足首部、踝部、アーチ部、ボール部、指先部と五つに分した場合、この5つの部分に一つづつの断面データを有することで、少ないデータでありながら、足全体の三次元形状を効率的に特定できる利点がある。
以下、各部に該当する断面を説明する。
・足首部 断面AとB
・踝部 断面CとDとEとF
・アーチ部 断面GとH
・ボール部 断面JとK
・指先部 断面L
(5)更に、この「足形情報」には、これまで説明した断面データ以外に足の「表面形状データ」を含む形態が望ましく、更にこの「表面形状データ」は、実測された足の形状と1.0mm以内の誤差範囲であるものが望ましい。
2.「足形情報」の記憶媒体
この発明の参考実施形態の一つは、以上説明した「足形情報」を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。これにより、この「足形情報」の利用の促進が図られるものである。
ここで、記憶媒体としては、大量の情報・データを安定して記憶できるものであればよく、特にその形式・構成に制限はない。よって、この記憶媒体の具体的構成としては、コンピュータの内部記憶装置であるハードディスク、またデータの読み取り可能なCD(コンパクトディスク)、DVD等で実施可能である。そして、データの入出力の容易さ及び大容量のデータを扱うことを考えると、この記憶媒体としては、ハードディスクが適している。更に、記憶媒体はその形態を問わず、コンピュータの内部でICを用いて情報を記憶する構成でも実施が可能である。そして、携帯性に優れたものとして、いわゆる「メモリーカード」と呼ばれる記憶媒体でも実施は可能である。
また、この記憶媒体は、CD等のようにこの記憶媒体が単独で取引される必要はなく、コンピュータの内部に記憶装置として配置されるものも含む。そして、この記憶媒体は、必ずしもサーバ機の中にある必要はなく、専用線などを活用しサーバ機と送受信可能であれば、サーバ機の外部に配置されてもよい。
そして、前記記憶媒体の存在は、その記憶媒体から読み出された足形情報が表示手段に表示される様子をもって確認できるものである。
3.ネットワークシステム、及び、サーバ機
(1)これまで説明した「足形情報」は、様々な実施形態が考えられる。例えば、足形情報に基づいてシューズを作成したり、また、最適なシューズを選定することなどである。この場合、この情報をネットワークを通じて送受信できれば、この情報は迅速かつ広範囲に利用されることとなり、情報としての利用価値も向上する。
そこで、この参考実施形態は、利用者端末41とサーバ機42を含むネットワークシステムであって、サーバ機42がネットワーク43を介して利用者端末41へ、これまでに説明した(A)〜(L)に示した断面の断面データを有する「足形情報」を配信する手段を有するものである。そして、この実施形態においても、足全体の形状を特定する観点から、足形情報には、少なくとも5つ以上の断面データを含む形態が望ましい。
(2)このシステムの全体の構成をFig.4に示す。この足形情報を配信するサーバ機42と情報を受信する利用者端末41がネットワーク43を介して繋がっている。「ネットワーク43」はサーバ機42から利用者端末41へデータ(情報)の配信ができるものであればよく、電話回線の他、LAN、WANといった形態で実施可能である。そして、既存の設備を利用し、かつ、広域での実施を考慮するとこのネットワーク43はインターネットが望ましい。また、このネットワーク43は有線を用いる形態に限られず、無線によって情報を送受信する形態もネットワーク43の一形態である。
(3)サーバ機の構成
i) Fig.5はサーバ機42の構成を示すブロック図である。この図において符号51は制御手段であり、CPUやメモリー等から構成され、各部の制御や、データの配信、種々の演算、データの一時的な格納などを行う。符号52は入力手段であり、ネットワーク43を介して利用者端末から入力されるデータを制御する。符号53は出力手段であり、利用者端末へ足形情報などを配信する。なお、インターネットを用いて情報を配信する場合、このサーバ機はデータベースサーバとしての機能を有するものである。そして、符号54、55は各種の記憶手段であり、それぞれ以下のプログラム、情報が記憶されている。
ii) 記憶手段54には、メインプログラムとして記憶手段55から足形情報を検索するプログラム、利用者端末へ情報を配信するプログラムなどが記録される。
iii) 記憶手段55には、足形情報が記憶される。ここで記憶される足形情報は、全て同じ断面データを有する必要はなく、足形情報ごとに断面データを含む構成でよい。後述する実施形態においては、この足形情報に対応させて足のサイズ、足の幅、性別、年齢、また顧客情報などを記憶する形態で実施が可能である。
そして、利用者からの様々な要求にこたえるため、一つの足のサイズに対して3個以上の足形情報を記憶しておくことが望ましい。
(4)利用者端末
i)「利用者端末41」は、前記したように利用者が情報を得るために用いる端末をいい、表示画面、制御装置、入出力装置(キーボード・マウス)、通信装置を有したコンピュータで実施可能である。この利用者端末41は、デスクトップ型のほか、モバイル型のコンピュータなどを用いることができる。
そして、この利用者端末41は、ネットワーク43を介して足形情報を受信するものである。足形情報を受信する形態としては、利用者端末41からサーバ機2に対して特定の足形情報を要求する形態のほか、サーバ機42側で任意に選ばれた足形情報を受信する形態であってもよい。
ii)また、この足形情報をFFD解析する実施形態の場合、この利用者端末41はFFD解析手段を有するものである。このFFD解析手段とは、(文献3)として示す、日本国 特開平10−240964「複数三次元形態の平均的生成方法及びその装置」に記載されてる解析を行うプログラム等をいう。また、利用者端末41の記憶手段には足形情報を記憶しておく。この足形情報は、これまで説明した(A)〜(L)までのいずれかの断面データを含むものであり、更に、この断面データは10〜100個以内の特徴点を有するものである。
iii)なお、この利用者端末が記憶する足形情報は、継続的に記憶しておく必要はなく、利用者側で測定した足形情報を一時的に記憶している形態も含まれる。
更に、足全体の形状の解析を行う観点から、この利用者端末に記憶される足形情報も、少なくとも5つ以上の断面データを有する形態が望ましい。
★足形情報の配信形態
このネットワークシステム及び足形情報を配信するサーバ機42の実施形態を以下説明する。なお、足形情報を受信したい者は、利用者端末41からネットワーク43を介してサーバ機42にアクセスする。この際、サーバ機42はID番号やパスワードなどを要求し、これらが認められたものだけのアクセスを認める形態であってもよい。
(1)参考実施形態1
このネットワークシステム及び足形情報を配信するサーバ機42の参考実施形態としては、一つの足形情報のみを配信する実施形態である。例えば、有名選手の足形情報を配信することで各シューズメーカーがその有名選手モデルのシューズを作成する場合である。
その実施形態としては、利用者端末41からサーバ機42へ、足形情報を求める指示が送られる。これを受けたサーバ機42は、制御手段51により記憶手段54の検索プログラムを読み出し、記憶手段55から足形情報を検索し、読み出す。そして、制御手段51から出力手段53を介して配信する形態である。
(2)参考実施形態2
記憶手段55が複数の「足形情報」を記憶し、利用者からの要求に応じて、適宜に選ばれた情報を配信する形態である。例えば、足のサイズ、足の幅、性別、年齢等と足形情報をそれぞれ対応させて記憶し、「男性で足のサイズ27cmの情報が欲しい」との要求に対して、それに応じた足形情報を配信する形態である。その構成としては、記憶手段55に「足形情報」と「足のサイズ」、「性別」、「年齢」、「足の幅」等をそれぞれ対応させて記憶する形態であり、更に、記憶手段54に利用者からの要求に応じて適宜に「足形情報」を検索・配信するプログラムを記憶するものであるる。
この参考実施形態において、このサーバ機は男性と女性別の二つ種類の足形情報を記憶する形態のほか、足のサイズごと足形情報を記憶する形態が望ましく、各サイズごとに足形情報を求める利用者のニーズに対応する観点から、各サイズに少なくとも3個以上の足形情報を記憶している形態が望ましい。
また、この参考実施形態は、記憶手段55に「足形情報」に対応させて「足のサイズ」や「性別」のみならず、「年齢」、「足の幅」等を記憶し、これら「性別」や「年齢」、「足の幅」ごとに3個以上の「足形情報」を記憶する形態でも実施可能である。
(3)参考実施形態3
また、記憶手段55に顧客情報(名前やID番号など顧客を特定する情報)とこの顧客(利用者)の足形情報を対応させて記憶しておく形態でも実施が可能である。ここで「顧客」とは、自分の足形情報に基づいてシューズの作成、シューズの選定を依頼する者をいう。
この参考実施形態では、顧客はサーバ機42に対して、自分の足形情報を利用者端末41に送信するように依頼する。サーバ機42は、記憶手段55からその顧客情報に基づいて足形情報を検索し、その検索された情報を利用者端末41に配信する。
これにより、顧客は足形情報をサーバ機に記憶しておけば、その後は足形を測定しなくともオーダーメイドのシューズを作成できる利点がある。
4.FFD解析用システム
また、これまで説明したネットワークシステムの参考実施形態として、足形情報のFFD解析を行うことができる。
(1)利用者端末には、その記憶手段にFFD解析用のプログラムと、(A)〜(L)のいずれかの断面であって5〜200個以内の特徴点を有する「断面データ」を有する「足形情報」を記憶する。
ここで、FFD解析用のプログラムとは、前記文献(3)に記載されるプログラム等である。
(2)サーバ機42が利用者端末41に送信する足形情報は、利用者端末41が記憶する足形情報に含まれる断面データと同じ位置の断面であって、かつ、同じ定義の特徴点を有する断面データを含むものである。ここで、足形情報を配信する手段は前記したサーバ機42の構成と同じである。
このように、この実施形態では、サーバ機42から利用者端末41へ配信される足形情報と利用者端末41が記憶している足形情報とは、同じ断面の断面データを有するものである。更に、この断面データについても双方が同じ特徴点によって構成されているものである。そして、この二つの足形情報はそれぞれ対応した特徴点を有することから、サーバ機42から足形情報を受信した利用者端末41は、受信した足形情報と記憶していた足形情報との特徴点を関連づけて容易にFFD解析を行えるものである。
そして、これまでに説明したように、これらの特徴点は解剖学的特徴点あるいは準特徴点と、そして、分割特徴点によって構成されていることが望ましい。また、このFFD解析を行う場合も、比較する双方の足形情報には5つ以上の断面データを含む形態が望ましい。
5.シューズ選定システム
(1)また、この発明はネットワークを介さない、以下の形態で実施可能である。
この実施形態は、顧客と選定者に利用される、シューズ選定システムである。ここで、「顧客」とは、自分の足形を測定し、自分の足に最も適したシューズを選んでもらう人をいう。「選定者」とは、顧客の足形情報とシューズの断面情報を比較し、最適なシューズを顧客の為に選ぶ人をいい、日本における「シューフィッター」と呼ばれる職種の者等が該当する。
(2)このシステムの構成の主要部は、シューズの「理想足形情報」を記憶するコンピュータである。
(3)この発明における、光学的足形測定装置67とは、前記『★ 足の形状の測定方法』で述べたように、光学的手法を用いて足形を測定する全ての装置を含む意味であり、その具体例としては、前記した(文献1)及び(文献2)に示す装置等が該当する。
ここで、光学的手法により測定する装置に限定したのは、測定のスピードを考慮したものである。このシューズ選定の発明は、お店に来店された顧客の足を測定し、直ぐに最適なシューズを選定するものである。そのため、その測定は迅速に行う必要がある。光学的な手法であれば、迅速かつ連続的に足の形状を測定することができる。そこで、この発明を実施するためには、光学的手法による装置に限定したものである。
(4)測定された足形から(A)〜(L)の断面のうち複数の断面データを含む「足形情報」を作成する手段、及び、作成された「足形情報」とシューズの「理想足形情報」とを比較する手段、及び、比較の結果からシューズを選定する手段を、実現する装置としては、前記コンピュータが該当する。このコンピュータの構成を示すブロックをFig.6に示す。
コンピュータは、制御手段61、入力手段62、出力手段63、記憶手段64、65、表示画面66によって構成される。そして、光学的足形測定装置67からコンピュータに測定データが送られる。光学的足形測定装置67とコンピュータとは物理的に独立している形態で実施可能である。しかし、必ず独立している必要はなく、一体のコンピュータが双方の機能を果たす形態でも実施可能である。
・ 記憶手段64には、足形情報の作成プログラム、理想足形情報の検索プログラム、足形情報と理想足形情報との比較プログラム、シューズの選定プログラムを記憶する。
ここで、足形情報の作成プログラムは、光学的足形測定装置67から送られてくる足の三次元形状データから、(A)〜(L)の断面のうち、任意の位置の断面データを作成する。そして、後述する比較プログラムがFFD解析を行うものであれば、理想足形情報にふくまれる特徴点と同じ定義の特徴点を、作成される断面データに含ませる。
・ 記憶手段65には、様々なタイプのシューズ情報と、各シューズの理想足形情報を、それぞれ対応して記憶させる。
ここで、足のサイズを目安に比較を行うのであれば、この理想足形情報に対応させて足のサイズを記憶しておく。また、足の幅を目安にするのであれば理想足形情報に対応させて足の幅を記憶しておく。なお、顧客の次回の利用を考慮して顧客の足形情報(三次元形状データや断面データ)は、記憶手段65に記憶する形態が望ましい。
(5)最適シューズの選定の流れ
最適なシューズが選定されるまでの流れを説明する。
i)前記測定装置からの足形情報は入力手段62を通じて制御手段61に送られ、一時的に記憶される。その際、足のサイズも同時に送られ記憶される。
ii)制御手段61では、足のサイズを手がかりに同じサイズのシューズの理想足形情報を記憶手段65から検索し、読み出してくる。
iii)制御手段61では、比較プログラムにより、足形情報とシューズの理想足形情報を比較する。比較の形態は後述する。
iv)一つ目の比較が終わると、制御手段61は記憶手段65を再度検索し、他のシューズの理想足形情報を読み出し、比較を行う。
v)そして、いくつかの比較を行ったのち、制御手段61では選定プログラムによって、最適なシューズの理想足形情報を特定し、その情報に基づくシューズを選定する。
vi)選定されたシューズに関するシューズ情報は、出力手段63から表示画面66に表示される。
(6)足形情報とシューズの形状情報との比較及びシューズ選定の形熊
i) 足形情報による形状(Fig2a〜2e、Fig3a〜31に示すもの)とシューズの理想足形情報とを二つを重ねて表示し、その表示された画面を見て顧客もしくは選定者がシューズを選定する形態である。
ii) また、足形情報とシューズの形状情報とのデータの違いを数値化し、その数値を根拠に客観的に選定する形態であってもよい。数値化する手段としては、測定された足形情報に含まれるある点と、この点に対応する理想足形情報の点との距離を求め、距離が最も小さいシューズを選ぶ形態や、その距離が一定の数値の範囲内にあるシューズを選ぶ形態(一定のすきまを確保する形態)などである。
また、数値化する手段として、これまでに説明したFFD解析を用いて実施することも可能である。
(7)FFD解析を用いたシューズの選定
更に、この発明は、これまで説明した(A)〜(L)の断面のうち、任意の位置の断面データを有する足形情報をFFD解析する以下の形態でも実施可能である。
i) コンピュータの構成は、Fig.6と同様である。
この実施形態では、記憶手段64にFFD解析プログラムを、記憶手段65に複数の理想足形情報と、各理想足形情報ごとに数種類の種目別靴型情報を記憶する。
ここで、「種目別靴型情報」とは一つの理想足形情報から作られる様々な種目別の靴型をいう。具体的に、各シューズメーカーは自社の理想足形情報を有し、この理想足形情報から、パンプス用やサッカー用、ジョギング用などの様々な靴型を作成する。そこで、一つの理想足形情報から作られる様々な用途の靴型を「種目別靴型情報」とする。そして、この実施形態では、この種目別靴型情報と理想足形情報、及び、顧客の足形情報は、FFD解析を行うので、それぞれ同じ断面データ、同じ特徴点を含むデータ構造であることが必要である。
そして、この種目別靴型情報は、シューズメーカーごとにことなる理想足形情報に基づいて設定される。よって、この発明を実施する場合は、シューズメーカーごとの理想足形情報(望ましくは3社以上)と各理想足形情報に基づく種目別靴型情報(一つの理想足形情報に対して望ましくは5つ以上)を記憶している形態が望ましい。
ii) 顧客がパンプスを選択する場合は、次のように実施する。
・ 顧客の足形情報は、光学的足形測定装置67で測定され制御手段61に送られる。
・ 顧客がパンプスを選択すると、制御手段61は一つの理想足形情報と、その情報に対応した種目別靴型情報としてパンプスの靴型情報を読み出す。
(この説明では、A社の理想足形情報との比較を行う。)
・ 制御手段61は、FFD解析を行って、理想足形情報とパンプスの靴型情報に含まれる各特徴点を比較し、理想足形情報からパンプスの靴型情報に変換させるための条件(変換条件)を求める。
・ この変換条件に基づき、顧客の足形情報をパンプス用の足形情報に変換する。この変換後の足形情報を最適足形情報とする。
・ そして、A社の既存のパンプスの靴型と、パンプス用に変換した顧客の最適足形情報とを比較し、最適なパンプスを選定する。
・ このように顧客は、自分の足形情報を種目別に変換した最適足形情報と、既存の靴型との比較を行うことで最適なシューズを選定することができる。
・ 顧客は、B社、C社の理想足形情報と同様の処理を行うことで、各社の既存のパンプスの中から、自分の足に最も適した靴型を選択することが可能となる。
iii) 更に、顧客の最適足形情報から、直接、靴型を削りだすことで、顧客ごとの靴型を作成することも可能である。靴型の削りだし手段としては、数値制御旋盤などを用いて実施可能である。
〔産業上の利用可能性〕
この発明は、足の形状の測定点を解剖学的特徴点に基づいて定義することで、少ない情報量で足の形状を効率的に特定できるものである。その結果、通信負担を低減し、足の形状に関するデータの双方向の通信を盛んにし、シューズ作りに役立てるものである。
また、足形情報における特徴点を定義することで、足形情報のFFD解析を容易に行えるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
Fig.1a、Fig.1b、Fig.1c、Fig.1d 足の解剖学的特徴点の説明図
Fig.2a、Fig.2b、Fig.2c、Fig.2d、Fig.2e、Fig.2f 各断面位置及び特徴点図
Fig.3a〜31 各断面データの説明図
Fig.4 ネットワークシステムの全体構成図
Fig.5 サーバ機の構成図
Fig.6 比較装置及びシューズを選定する装置の構成図
符号の説明
A〜L 断面A〜断面L
* 断面Bは、断面Baと断面Bb
断面Cは、断面Caと断面Cbをそれぞれ含む。
1. 内果最突点
2. 内果端点
3. 外果最突点
4. 外果端点
5. 移行点
6. 踵点
7. 舟状骨点
8. 脛側中足点
9. 第5中足骨粗面点
10. 腓側中足点
11. 第1指接点
12. 第5指接点
15. 第2中足骨頭点
23. 接地点
24. 前腱上点
25. 後腱上点
26. 足底移行線
27. 足軸移行点
41. 利用者端末
42. サーバ機
43. ネットワーク
67. 光学的足形測定装置
HT1.内果端点高さ
HT2.外果端点高さ
HT3.内果最突高さ
HT4.外果最突高さ
HT5.断面A高さ
CL. 足軸
CB. ボール中央点
SL. 第2足軸
BL. 後腱上平行線
A1. 断面A前方点
A2. 断面A後方点
B1. 内果最突点1の直上で断面A高さHT5と内果最突高さHT3との平均高さの点
B2. 断面A前方点A1と移行点5との表面距離を3等分する点のうち断面A前方点A1側の点
B3. 外果最突点3の直上で断面A高さHT5と外果最突高さHT4の平均高さの点
B4. 断面A後方点A2と踵点6の表面距離を3等分する点のうち断面A後方点A2側の点
C1. 断面A前方点A1と移行点5との表面距離を三等分する点のうち移行点5側の点
C2. 断面A後方点A2と踵点6の表面距離を三等分する点のうち移行点5側の点
E1. 断面H腱上点H3と移行点5との表面距離を4等分する3つの分割点のうち最も移行点5に近い分割点
F1. 断面H腱上点H3と移行点5との中点
F2. 足軸移行点27を通り足軸CLに直交する直線と足底移行線26との内側における交点
F3. 足軸移行点27を通り足軸CLに直交する直線と足底移行線26との外側における交点
G1. 断面H腱上点H3と移行点5との表面距離を三つの分割点を用いて4等分したときの断面H側の分割点
H1. 脛側中足点8と舟状骨点7の表面距離を3等分したときの舟状骨点7側の点
H2. 腓側中足点10と第5中足骨粗面点9の表面距離を3等分したときの第5中足骨粗面点9側の点
H3.前腱上点24と後腱上点25を結ぶ線と断面Hとの交点(断面H腱上点)
J1. 脛側点8と舟状骨点7の表面距離を3等分したときの脛側中足点8側の点
J2. 腓側中足点10と第5中足骨粗面点9の表面距離を3等分したときの腓側中足点10側の点

Claims (1)

  1. 光学的足形測定装置(67)とコンピュータを有するシューズ選定システムであって、
    ・前記コンピュータはシューズの「理想足形情報」を記憶し、
    ・測定された足形から解剖学的特徴点に基づいて定義された次の(A)〜(L)の断面のうち複数の断面データを含む「足形情報」を作成する手段と、
    (A)内果端点高さ(HT1)と外果端点高さ(HT2)の中間の高さを1.6倍した位置の水平断面
    (Ba)内果最突点(1)の直上で断面A高さ(HT5)と内果最突高さ(HT3)との平均高さの点(B1)と、断面A前方点(A1)と移行点(5)との表面距離を3等分する点のうち断面A前方点(A1)側の点(B2)と、外果最突点(3)の直上で断面A高さ(HT5)と外果最突高さ(HT4)の平均高さの点(B3)を通る断面
    (Bb)内果最突点(1)の直上で断面A高さ(HT5)と内果最突高さ(HT3)との平均高さの点(B1)と、断面A後方点(A2)と踵点(6)の表面距離を3等分する点のうち断面A後方点(A2)側の点(B4)と、外果最突点(3)の直上で断面A高さ(HT5)と外果最突高さ(HT4)の平均高さの点(B3)を通る断面
    (Ca)内果最突点(1)と外果最突点(3)と、断面A前方点(A1)と移行点(5)との表面距離を三等分する点のうち移行点(5)側の点(C1)の3点を通る断面
    (Cb)内果最突点(1)と外果最突点(3)と、断面A後方点(A2)と踵点(6)の表面距離を三等分する点のうち踵点(9)側の点(C2)の3点を通る断面
    (D)内果端点(2)と外果端点(4)と踵点(6)を含む断面
    (E)前腱上点(24)と後腱上点(25)を結ぶ線と断面Hとの交点を断面H腱上点(H3)とし、この断面H腱上点(H3)と移行点(5)との表面距離を4等分する3つの分割点のうち最も移行点(5)に近い分割点(E1)と、接地点(23)、以上の2点を含み足軸(CL)を含む矢状面に垂直な面
    (F)以下の3点を通る面
    ・断面H腱上点(H3)と移行点(5)との中点(F1)
    ・足軸移行点(27)を通り足軸(CL)に直交する直線と足底移行線(26)との内側における交点(F2)
    ・足軸移行点(27)を通り足軸(CL)に直交する直線と足底移行線(26)との外側における交点(F3)
    (G)次の2点を通り、足軸(CL)を含む矢状面に垂直な面
    ・第5中足骨粗面点(9)
    ・断面H腱上点(H3)と移行点(5)との表面距離を4等分したときの三つの分割点のうち断面H腱上点(H3)側の分割点(G1)
    (H)脛側中足点(8)と舟状骨点(7)の表面距離を3等分したときの舟状骨点(7)側の点(H1)と腓側中足点(10)と第5中足骨粗面点(9)の表面距離を3等分したときの第5中足骨粗面点(9)側の点(H2)を通る垂直断面(J)脛側中足点(8)と舟状骨点(7)の表面距離を3等分したときの脛側中足点(8)側の点(J1)と、腓側中足点(10)と第5中足骨粗面点(9)の表面距離を3等分したときの腓側中足点(10)側の点(J2)を通る垂直断面(K)脛側中足点(8)と腓側中足点(10)を通る垂直断面
    (L)第1指接点(11)と第5指接点(12)を通る垂直断面
    ・この「足形情報」と前記「理想足形情報」とを比較する手段と、
    ・比較の結果からシューズを選定する手段と、
    を有することを特徴とするもの。
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