JP4644634B2 - 脱硝触媒組成物、一体構造型脱硝触媒、及びそれを用いた脱硝方法 - Google Patents
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Description
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O
2NO2+4NH3+O2→3N2+6H2O
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O
また、鉄、あるいは鉄とセリウムを含有させたゼオライトを触媒として用い、排気ガスにアンモニアを還元剤として加えて接触させ、窒素酸化物を還元する排気ガス浄化方法が提案されている(特許文献1参照)。これにより、窒素酸化物をより安定的に還元することが可能となった。
自動車の排気ガス規制においては、実際の道路での走行を想定した規制基準が設けられており、排気ガス濃度は、定常状態のエンジン稼動条件で測定されるものではない。このような実際の道路の走行を想定した規制基準では、燃焼状態が安定した高速走行だけでなく、市街地などアクセル開度が少なく、エンジン回転数の低い条件で走行する事も想定されている。一般に触媒活性を高めるためには、ある程度高い温度条件が望ましいのであるが、ディーゼル自動車では、市街地走行条件における排気ガスの温度が300℃以下と低くなることが多い。このような低温時には触媒の活性が充分ではなく、満足すべき排気ガスの浄化効果が得られないことがあった。
また、本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明において、前記鉄元素及びセリウム元素の少なくとも一部が、イオン交換によってβゼオライト(A1)又は(A2)に担持されていることを特徴とする脱硝触媒組成物が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、前記鉄元素の担持量が、酸化物換算で、0.1〜3.5重量%であり、前記セリウム元素の担持量が、酸化物換算で0.05〜2重量%であることを特徴とする脱硝触媒組成物が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明において、多孔質無機酸化物(B)が、アルミナまたはシリカ−アルミナのいずれかであることを特徴とする脱硝触媒組成物が提供される。
さらに、本発明の第7の発明によれば、第1〜6のいずれかの発明において、前記炭化水素系還元剤が、軽油またはガソリンのいずれかであることを特徴とする脱硝触媒組成物が提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第8の発明において、前記脱硝触媒組成物の被覆量が、ハニカム構造担体の容積に対して、60〜300g/Lであることを特徴とする一体構造型脱硝触媒が提供される。
さらに、本発明の第10の発明によれば、第8又は9の発明において、ゼオライト触媒(A)の成分、(A1)〜(A4)の被覆量が、ハニカム構造担体の容積に対して、いずれも5.0〜37.5g/Lであり、一方、多孔質無機酸化物(B)の被覆量が、40〜150g/L、かつ担持される貴金属元素の量が0.1〜10g/Lであることを特徴とする一体構造型脱硝触媒が提供される。
さらに、本発明の脱硝触媒組成物は、高価な活性金属の使用量が少なくて済むため低コストで製造する事もでき、排気ガス浄化装置を安定的に生産し供給することができる。
本発明の脱硝触媒組成物は、炭化水素系還元剤によって排気ガス中の窒素酸化物を還元するのに用いられる、脱硝触媒組成物であって、鉄元素を担持したβゼオライト(A1)、セリウム元素を担持したβゼオライト(A2)、及びプロトン型MFIゼオライト(A3)からなるゼオライト触媒(A)と、貴金属元素の1種以上を担持した多孔質無機酸化物(B)とを含むことを特徴とする。また必要に応じてH型βゼオライト(A4)を含むものである。なお、これらゼオライト成分(A1)(A2)(A3)および(A4)を包括して、以下ゼオライト群と言うことがある。
なお、鉄元素、セリウム元素で促進されたβゼオライトとして、市販のものを用いる場合も、鉄元素成分、セリウム元素成分の含有量が上記範囲内にあるものを選択することが好ましい。
ただし、白金などの酸化活性の高い貴金属は、βゼオライトに対する含有量は4重量%以下(酸化物換算)が望ましい。4重量%以下であれば、HCによるNOxの還元が良好に進行する。
Mm/x[AlmSi(64−m)O128]・pH2O
(式中、Mはカチオン種であり、xは前記Mの価数であり、mは0を越え64未満の数であり、pは0以上の数である)
HC吸着能を発現するために酸点が多いものが好ましく、そのためにはシリカ/アルミナモル比(以下、SARともいう)の低いβゼオライトが好ましい。しかし、低SARゼオライトは水熱耐久性が低く、水熱耐久時には脱アルミが促進するため酸点の低下、ゼオライト構造の破壊が著しいという問題が生じることがある。そのため、本発明に用いられるβゼオライトとしては、トレードオフの関係にある酸点数と耐熱性のバランスを適切に選択する必要がある。そのため、SARとしては10〜100が好ましく、20〜50がより好ましい。
[単位重量のゼオライト中にイオン交換により含まれている鉄イオン又はセリウムイオンのモル数/{(単位重量のゼオライト中に存在するAl2O3のモル数)×(2/3)}]×100 ………(1)
また、ゼオライト自身あるいはゼオライトに導入された鉄元素、セリウム元素などの促進部位に窒素酸化物と炭化水素が吸着することで、互いの反応が活発に進行するためでもあると考えられる。
また、プロトン型MFIゼオライト及び、H型βゼオライトにも、前記βゼオライトの場合と同様、その一部に遷移金属、希土類金属、貴金属などを含んでいてもよい。
すなわち、ゼオライトは、その結晶構造の違いにより、炭化水素の炭素鎖長に対する選択性を発揮する。ここで、多様な結晶構造のゼオライトを使用することによって、様々な炭素鎖長の還元成分に対し、充分な反応性を得る事ができる。
また、還元剤として用いた炭化水素に対する高い反応性により、触媒の被毒も抑制され、長期間に渡り脱硝性能を維持することができる。
なお、パラジウムは白金に比べて安価であるが、硫黄被毒によりその活性を著しく低下させる事があるため、低硫黄濃度の炭化水素系還元剤を用いる事が好ましい。また、ロジウムを触媒活性種として用いる場合、ロジウムは高価であるがNOx浄化特性に優れており、白金と併せて使用することで脱硝性能の更なる向上が期待される。
このような貴金属元素(触媒活性種)の含有量は、後述するハニカム構造体に本発明の脱硝触媒組成物を被覆した場合の担持量で換算すると、0.1〜10g/Lが好ましく、1.5〜3g/Lがより好ましい。
使用できるゼオライト(A5)としては、前記ゼオライト群の他、β、A、X、Y、MFI(ZSM−5)、MOR等様々なタイプのゼオライトが挙げられる。これらのうち一種以上を含ませることで、活性金属で促進されたゼオライト群のみを用いる場合よりも優れた脱硝性能を発揮することが期待できる。なお、これらゼオライト(A5)はFe、Ce、Cu、Mo,Co,Mnなど、活性な金属により促進されたものであっても良い。
2CeO2⇔Ce2O3+O2・・・・・・(2)
このように、本発明の触媒にOSC材が添加されたものでは、OSC材と白金、パラジウムとの併用により、OSC材が本来もつ酸素の吸蔵放出機能により、排気ガス中のHC、CO、可溶性有機成分の酸化機能も発揮され、NOxの浄化機能も発揮される。
本発明の脱硝触媒組成物においては、前記ゼオライトの特性を阻害しない他の触媒材料、例えば、TiO2、WO3/TiO2、WO3/Zr、SO3/Zr、メタロシリケートなどの固体酸、あるいはアルミナ、シリカゾル、シリカアルミナなどのバインダーを混合して用いる事もできる。
本発明における、鉄元素で促進されたβゼオライト、およびセリウム元素で促進されたβゼオライトは、主要なゼオライトメーカーから様々なグレードのものが購入でき、また、特表2004−536756号公報に記載された要領で製造できる。
なお、焼成条件は、金属触媒成分が安定して担持されたゼオライトが得られるのに十分な程度であればよく、特に限定されない。焼成温度は、300〜700℃が好ましく、400〜600℃がより好ましい。加熱手段については、電気炉やガス炉等の公知の加熱手段によって行う事ができる。
本発明においては、このような貴金属元素(触媒活性種)の含有量は、後述するハニカム構造担体に脱硝触媒組成物を被覆した場合の担持量で換算すると、0.1〜10g/Lが好ましく、1.5〜3g/Lがより好ましい。
本発明の一体構造型脱硝触媒は、上記脱硝触媒組成物を、一体構造型担体の表面に被覆した脱硝触媒である。一体構造型担体の全体形状は任意であり、円柱型、四角柱型、六角柱型など適用する排気系の構造に応じて適宜選択できる。
すなわち、上記脱硝触媒組成物を自動車から排出される窒素酸化物の浄化に適用するためには、前記ゼオライト触媒(A)および上記多孔質無機酸化物を含む脱硝触媒組成物を、ステンレスやセラミック等の耐熱性材で出来たモノリス状のハニカム構造体に被覆し、一体構造型の脱硝触媒として構成する。
また、このようなハニカム構造担体としては、さらに開口部の孔数についても処理すべき排気ガスの種類、ガス流量、圧力損失あるいは除去効率などを考慮して適正な孔数が決められるが、そのセル密度は100〜900セル/inch2であることが好ましく、200〜600セル/inch2である事がより好ましい。セル密度が900セル/inch2を超えると、付着したPMで目詰まりが発生しやすく、100セル/inch2未満では幾何学的表面積が小さくなるため、触媒の有効使用率が低下してしまう。なお、セル密度とは、ハニカム構造担体を気体流路に対して直角に切断した際の断面における単位面積あたりのセル数のことである。
また、ハニカム構造担体には、気体流路が連通しているフロースルー型構造体と、気体流路の一部端面が目封じされ、かつ気体流路の壁面を通して気体が流通可能になっているウォールフロー型構造体とが広く知られている。フロースルー型構造体であれば空気抵抗が少なく、排気ガスの圧力損失が少ない。また、ウォールフロー型構造体であれば、排気ガス中に含まれる粒子状成分を濾し取ることが可能である。本発明の脱硝触媒組成物は、そのどちらの構造体にも用いる事ができる。
すなわち、まず、脱硝触媒組成物と水系媒体を所定の比率で混合してスラリー状混合物を得る。本発明においては、水系媒体は、スラリー中で脱硝触媒組成物が均一に分散できる量を用いれば良い。
この際、必要に応じてpH調整のための酸、アルカリを配合し、粘性の調整やスラリー分散性向上のための界面活性剤、分散用樹脂等を配合する事ができる。スラリーの混合方法としては、ボールミルなどによる粉砕混合が適用可能であるが、他の粉砕、もしくは混合方法を適用しても良い。
本発明の脱硝触媒組成物は、このようなハニカム構造担体に対して、60〜300g/Lの担持量で被覆される事が好ましく、140〜220g/Lである事がより望ましい。また、ゼオライト触媒(A)、すなわち(A1)、(A2)、(A3)、(A4)成分の被覆量は、ハニカム構造担体の容積に対して、いずれも5〜37.5g/Lとすることが好ましく、15〜32.5g/Lとすることがより好ましい。各ゼオライトの被覆量が40g/Lを超えると、生産コストが上昇してしまい、また、触媒厚みが増加することから圧力損失が増加するため燃費の低減をもたらす。5g/L未満では、炭化水素の選択性が低下し窒素酸化物の還元性能が低下する。また、多孔質無機酸化物(B)の被覆量は、40〜150g/Lが好ましく、60〜120g/Lがより好ましい。被覆量が150g/Lを超えると、生産コストが上昇してしまい、40g/L未満では、Ptのシンタリングが進行しやすく低温時、つまり排気ガス温度が適当な温度域に無いときにおける窒素酸化物の還元性能が低下する。
塗工した後、乾燥、焼成を行う事により脱硝触媒組成物が担持された一体構造型脱硝触媒が得られる。なお、乾燥温度は、100〜300℃が好ましく、100〜200℃がより好ましい。また、焼成温度は、300〜700℃が好ましく、さらには400〜600℃が好ましい。加熱手段については、電気炉やガス炉等の公知の加熱手段によって行う事ができる。
本発明の脱硝方法は、窒素酸化物を含む排気ガスに炭化水素系還元剤を混合し、150〜400℃、好ましくは200〜300℃の温度範囲で、前記脱硝触媒組成物又は一体構造型脱硝触媒と接触させることを特徴とする。
一方、ディーゼルエンジンを搭載した自動車からの排気ガスであれば、本発明の一体構造型脱硝触媒は、エンジンで発生した排気ガスがマフラーから排出されるまでの流路に設置される。その際の排気ガスの流速、並びに排気ガスの温度は走行条件によっても異なるが、空間速度は概ね40000〜200000/hrであり、排気ガスの温度は概ね150〜400℃である。本発明の脱硝方法は、このような空間速度域、温度域において浄化性能を発揮できる。なお、前記温度範囲150〜400℃とは、その範囲で本発明の顕著な効果が確認されることを意味している。
また、本発明において、排気ガスの温度が150℃より多少下がることがあっても、他の条件を最適化することで一定の脱硝効果を期待することができる。このことは今まで難しいとされていた、ディーゼル自動車の始動直後や低回転域など排気ガスが低温時においても浄化機能が得られるということである。
第二の例は、第一の例の一体構造型脱硝触媒の後段に第二の酸化触媒を配置するものである。第二酸化触媒は、主として未反応の還元剤(炭化水素)を酸化する機能を有する。
なお、本発明の脱硝方法が好適に適用できる、ディーゼルエンジン排気ガス処理プロセスとしては、上記の例の他、第二の例において第一酸化触媒を使用しない場合。また、他の触媒と組合せて使用せず、触媒としては本発明からなる一体構造型脱硝触媒が単独で使用される場合等もある。
なお、上記のように構成されるプロセスに用いられる酸化触媒は、HCの酸化や、NOの酸化の他、煤の酸化に使用されるものであってもよい。
また、このように、脱硝のために供給される炭化水素系還元剤は、排ガス管路中のノズルに圧送され噴霧されるように構成しているが、通常は燃焼機関の燃料として消費されるものであるから、排ガス管路中のノズルに圧送・噴霧するのではなく、燃焼機関中に一時的に多量の燃料を供給して未燃炭化水素を発生させ、それを還元剤として利用することもできる。
アルミナに塩化白金水溶液を含浸させた後で乾燥させた粉末に、鉄元素でイオン交換されたβゼオライト(イオン交換率:80%、SAR:35)と、セリウム元素でイオン交換されたβゼオライト(イオン交換率:70%、SAR:25)と、プロトン型MFIゼオライト(SAR:27)と水を加え、アルミナボールを用いてミリングしスラリー化した。アルミナの比表面積値(BET)は、200m2/gであった。また、このイオン交換されたβゼオライト中の鉄元素、セリウム元素の含有量は、それぞれ、酸化物換算で1.3wt%、酸化物換算で1.2wt%であった。シリカ/アルミナモル比(以下、SARという)
=一体構造型脱硝触媒の製造=
このスラリーをウオッシュコート法により、5.66φ×3インチ(1249cc)、セル密度400/inch2のコーディエライト製フロースルー型ハニカム構造体にコーティングし、不要なスラリーをエアガンで吹き飛ばしてから乾燥後、下記焼成条件で焼成した。
このようにして得られた脱硝触媒組成物が被覆されたハニカム構造体を、下記エージング条件でエージング処理し、実施例1の一体構造型脱硝触媒を得た。表1に、この一体構造型脱硝触媒の組成を記す。
=焼成条件=
・焼成装置:電気炉
・焼成温度:450℃
・焼成時間:30分
=エージング条件=
・エージング装置:水熱耐久炉
・エージング雰囲気:10%H2O / 空気
・エージング温度:700℃
・エージング時間:20時間
実施例1の各種ゼオライトに加え、H型βゼオライト(SAR:500)を加えた以外は、実施例1と同様の方法で、実施例2の一体構造型脱硝触媒を得た。表1に、この一体構造型脱硝触媒の組成を記す。
アルミナに塩化白金水溶液を含浸させた後で乾燥させた粉末に、鉄元素でイオン交換されたβゼオライト(イオン交換率:80%、SAR:35)と、プロトン型MFIゼオライト(SAR:27)と水を加え、アルミナボールを用いてミリングしスラリー化した。このイオン交換されたβゼオライト中の鉄元素の含有量は酸化物換算で1.3wt%であった。この触媒には、実施例1と異なり、セリウム元素でイオン交換されたβゼオライトが含まれていない。
上記スラリーを用いて、実施例1と同様にして脱硝触媒が被覆されたハニカム構造体を得た。表1に一体構造型脱硝触媒における材の組成を記す。
=測定条件=
・エンジン:2000ccディーゼルエンジン
・エンジン回転数:1500rpm
・空間速度:72000/hr
・評価温度:250℃(触媒入口におけるガスの温度)
・軽油噴霧量:5cc/min
・軽油噴霧時間:5min
・測定装置:HORIBA製MEXA9500
=NOx浄化率=
NOx浄化率は以下の式(3)のようにして求めた。
なお、NOx(in)は触媒入口側のNOx濃度を、NOx(out)は触媒出口側のNOx濃度を表し、NOxはNOとNO2の合計値を表している。
NOx浄化率[%]={[NOx(in)]−[NOx(out)]}/[NOx(in)]・・・(3)
このことから、本発明の脱硝触媒組成物は、軽油などを還元剤とした場合の脱硝触媒材料として優れた機能を発揮するもので、一体構造型脱硝触媒としてディーゼル機関等の排気ガス浄化に用いても優れた効果を発揮するといえる。
Claims (11)
- 炭化水素系還元剤によって排気ガス中の窒素酸化物を還元するのに用いられる、脱硝触媒組成物であって、
鉄元素を担持したβゼオライト(A1)、セリウム元素を担持したβゼオライト(A2)、及びプロトン型MFIゼオライト(A3)からなるゼオライト触媒(A)と、貴金属元素の1種以上を担持した多孔質無機酸化物(B)とを含むことを特徴とする脱硝触媒組成物。 - ゼオライト触媒(A)が、さらにH型βゼオライト(A4)を含むことを特徴とする請求項1に記載の脱硝触媒組成物。
- 前記鉄元素及びセリウム元素の少なくとも一部が、イオン交換によってβゼオライト(A1)又は(A2)に担持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の脱硝触媒組成物。
- 前記鉄元素の担持量が、酸化物換算で、0.1〜3.5重量%であり、前記セリウム元素の担持量が、酸化物換算で0.05〜2重量%であることを特徴とする請求項1〜3に記載の脱硝触媒組成物。
- 前記貴金属元素が、白金、パラジウム、またはロジウムから選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の脱硝触媒組成物。
- 多孔質無機酸化物(B)が、アルミナまたはシリカ−アルミナのいずれかであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の脱硝触媒組成物。
- 前記炭化水素系還元剤が、軽油またはガソリンのいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の脱硝触媒組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の脱硝触媒組成物を、ハニカム構造担体の表面に被覆してなる一体構造型脱硝触媒。
- 前記脱硝触媒組成物の被覆量が、ハニカム構造担体の容積に対して、60〜300g/Lであることを特徴とする請求項8に記載の一体構造型脱硝触媒。
- ゼオライト触媒(A)の成分、(A1)〜(A4)の被覆量が、ハニカム構造担体の容積に対して、いずれも5.0〜37.5g/Lであり、一方、多孔質無機酸化物(B)の被覆量が、40〜150g/L、かつ担持される貴金属元素の量が0.1〜10g/Lであることを特徴とする請求項9に記載の一体構造型脱硝触媒。
- 窒素酸化物を含む排気ガスに炭化水素系還元剤を混合し、150〜400℃の温度範囲で、請求項1〜7のいずれかに記載の脱硝触媒組成物、又は請求項8〜10のいずれかに記載の一体構造型脱硝触媒と接触させることを特徴とする脱硝方法。
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