JP4644348B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されるコンポーネントビデオ信号に重畳されているクローズドキャプションを誤表示しない表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に、テレビ受信機等の従来の表示装置の概略構成を示す。従来の表示装置PAは、色差信号復調器1、シンクセパレータ2、CCデコーダ3、RGBプロセッサ4、およびディスプレイ5を含む。色差信号復調器1はNTSC方式の輝度信号Yとクロマ信号Cより色差信号U(B−Y)と色差信号V(R−Y)を復調する。シンクセパレータ2は、輝度信号Yから水平同期信号H−SYNCと垂直同期信号V−SYNCとを分離して抽出する。
【0003】
CCデコーダ3は、NTSC方式の映像信号の第1フィールド21H目に重畳されて送られるVBI信号であるクローズドキャプション信号からデータを抜き出し、オンスクリーン表示処理を行いRGB表示信号および切替信号YSにデコードする。RGBプロセッサ4は、コンポーネントビデオ信号Y、U、Vを元のR、G、B信号に復調する。ディスプレイ5は、CRT等で構成されてRGB信号に基づいて画像を表示する。
【0004】
以下に、上述の表示装置PAの動作について簡単に説明する。従来のNTSC方式による信号であるコンポジットビデオ信号は輝度信号Yとクロマ信号Cに分離された後、色差信号復調器1によって、輝度信号Y、色差信号U、および色差信号Vからなるコンポートビデオ信号Scv(図示せず)に復調される。なお、輝度信号Yとクロマ信号CはいわゆるS端子から入力されても良い。
【0005】
輝度信号Yは、色差信号復調器1に入力されるのと同時にシンクセパレータ2にも入力される。シンクセパレータ2は、輝度信号Yから水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCを分離して、CCデコーダ3およびディスプレイ5内の偏向器に出力する。
【0006】
CCデコーダ3は、輝度信号Yに重畳されているクローズドキャプション(以降、必要に応じて「CC」と略称する)信号Sccからキャプションデータを抽出すると共に、シンクセパレータ2から入力される同期信号H−SYNC、V−SYNCに同期したRGB信号R、G、およびBと切替信号YSを生成してRGBプロセッサ4に出力する。
【0007】
RGBプロセッサ4は、切替信号YS信号に基づいて、RGBプロセッサ4に出力するRGB信号のソースを切り替える。つまり、切替信号YSが無効である場合には、色差信号復調器1から供給される輝度信号Y、色差信号U、および色差信号VをRGB信号(R、G、B)に変換し出力する。一方、切替YS信号が有効な時は、CCデコーダ3から入力されるRGB信号(R、G、B)をそのままディスプレイ5に出力する。
【0008】
図6に、NTSC方式の映像信号(輝度信号Y)に重畳されるクローズドキャプション信号波形の一例を示す。上述のように、クローズドキャプション信号Sccは、第1フィールドの21H目に重畳される。クローズド・キャプション信号Sccは、クロックラインCLで同期合わせが行なわれ、スタートビットSB(図ではSと標記)とデータストリームDSの16ビット(つまり2バイト単位)にデータが含まれ、2バイト系のコントロールデータ、1バイト系のキャラクタデータおよび2バイト系のスペシャルキャラクタから構成される。クロックラインCLと水平同期信号H−SYNCの間には、カラーバーストCBがある。なお、クローズドキャプションのコード体系は、アメリカ合衆国連邦通信委員会(FCC)の資料、FCC91―119、FCC92−157に詳しいのでこれ以上の説明は割愛する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例の様な表示装置では、クローズドキャプションデータ信号SccがNTSC方式の映像信号に重畳されている場合にはクローズドキャプションデータを抽出できるが、クローズドキャプションデータ信号がコンポーネントビデオ信号に重畳されている場合にはクローズドキャプションデータを抽出できない。つまり、 今後想定される輝度信号Y、色差信号PB(Cb)、色差信号PR(Cr)から構成されるコンポーネントビデオ出力端子付きの映像機器の輝度信号Yにクローズドキャプションが重畳された場合には対応できない。
【0010】
デジタル放送で放送が予定されている各種映像信号のモードは、480i、480p、および1080i等である。これらは、当面STB(セットトップボックス)で受信し復調され、Y、PB、PRのコンポーネントで出力されテレビ受信機等の表示装置に接続される。これらの各種映像信号のモードに対し480iインターレスモード時は、クローズドキャプションが重畳されることが考えられる。その他の映像信号モードをデコードしたら誤判別することが考えられる。
【0011】
つまり、表示装置PAにおいては、非プログレッシブ対応であるDVDプレーヤの様に480iのインターレース映像信号しか出力しない場合を前提としている。しかしながら、プログレッシブ対応のDVDプレーヤが出現した場合、480i以外の480pの有効走査線数480本相当のプログレッシブ映像信号が供給されることが考えられる。さらにデジタルテレビ放送が始まった場合デジタルテレビ用STBからの出力信号は480p以外に1080iのインターレース映像信号あるいは720pのプログレッシブ映像信号が供給されることが予想される。
【0012】
これらのプログレッシブ信号をそのままコンポーネントビデオ信号Scvとして表示装置PAに入力しても、クローズドキャプション信号Sccは480i映像信号の21Hに重畳することが前提とされており、480i映像信号以外が入力された場合、CCデコーダ3は、入力されたコンポーネントビデオ信号Scvを誤判別して、誤った文字表示を行うことが懸念される。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するために成されたもので、480iモード以外の映像信号が入力されても、クローズドキャプションを誤表示しない表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、外部に設けられた映像信号源より第1のコンポーネントビデオ信号が入力されるコンポーネントビデオ信号受信手段と、NTSC方式の映像信号源より入力されるコンポジットビデオ信号より第2のコンポーネントビデオ信号を生成するコンポーネントビデオ信号生成手段と、第1および第2のコンポーネントビデオ信号の内一つを選択する選択手段と、選択されたコンポーネントビデオ信号からクローズドキャプションを抽出するクローズドキャプション抽出手段と、前記第1のコンポーネントビデオ信号の輝度信号から水平同期信号と垂直同期信号を抽出する同期分離手段と、複数の映像信号形態を識別する識別データを格納する映像信号形態格納手段と、前記抽出された水平同期信号および垂直同期信号を前記識別データと比較して前記第1のコンポーネントビデオ信号の形態を特定する形態特定手段と、前記特定された形態が、クローズドキャプション信号の規約を満たしている場合にはクローズドキャプション抽出処理を行い、前記特定された形態がクローズドキャプション信号の規約を満たしていない場合にはクローズドキャプション処理を抑制するように前記クローズドキャプション抽出手段を制御する制御手段と、を備える表示装置である。
【0015】
上記のように、第1の発明においては、選択されたコンポーネントビデオ信号の形態に応じてクローズドキャプション処理を制御できる。
【0016】
第2の発明は、第1の発明において、制御器は、第2のコンポーネントビデオ信号が選択された場合はクローズドキャプション抽出器を有効にすることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる表示装置の構造について説明する。表示装置PI1は、色差信号復調器1、CCデコーダ3、ディスプレイ5、コンポーネントビデオ信号入力端子6、映像信号切替器7、シンクセパレータ8、RGBプロセッサ9、制御器10、および同期信号検出器11を含む。
【0021】
コンポーネントビデオ信号入力端子6は、デジタルテレビ用STBやDVDプレーヤに代表される外部コンポーネントビデオ信号源から出力される輝度信号Y、色差信号PB、および色差信号PRを含む第1のコンポーネントビデオ信号Scv1を受ける。そして、コンポーネントビデオ信号入力端子6は、第1のコンポーネントビデオ信号Scv1に含まれる輝度信号Y、色差信号PB、および色差信号PRそれぞれを映像信号切替器7に出力する。
【0022】
色差信号復調器1は、NTSC方式に代表される各種のテレビ標準方式のコンポジットビデオ信号に基づいて得られる輝度信号Yとクロマ信号Cとから、輝度信号Yと色差信号U(B−Y)および色差信号V(R−Y)を含む第2のコンポーネントビデオ信号Scv2を生成する。第2のコンポーネントビデオ信号Scv2に含まれる輝度信号Y、色差信号U、および色差信号Vのそれぞれは映像信号切替器7に出力される。なお、色差信号復調器1に入力される輝度信号Yとクロマ信号Cは、例えば、NTSC方式のコンポジットビデオ信号をY/C分離器(図示せず)でY/C分離した出力、あるいはビデオテープレコーダのいわゆるS端子の出力より得られる。
【0023】
映像信号切替器7は、制御器10から入力される選択信号Swに基づいて、コンポーネントビデオ信号入力端子6から入力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)および色差信号復調器1から入力される第2のコンポーネントビデオ信号Scv2(Y、U、V)の何れか一方を選択的に出力する。選択信号Swはハイレベルとローレベルを有する二値信号である。選択信号Swがハイレベルの場合には、映像信号切替器7はコンポーネントビデオ信号入力端子6を選択し、ローレベルの場合には色差信号復調器1を選択するように構成される。
【0024】
シンクセパレータ8は同期分離器で構成されて、映像信号切替器7から出力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1あるいは第2のコンポーネントビデオ信号Scv2に含まれる輝度信号Yから水平同期信号H−SYNCと垂直同期信号V−SYNCとを分離抽出して、CCデコーダ3、ディスプレイ5、および制御器10に出力する。
【0025】
同期信号検出器11は、あらかじめ予想される輝度信号Y、色差信号PB、および色差信号PRの各種形態におけるの水平同期周波数、垂直同期周波数を記憶し制御部10に入力されるH−SYNCおよびV−SYNCの各信号の周波数を制御部10内で計測したものと比較し入力されている映像信号の形態を特定する。
【0026】
制御器10は、利用者のリモコン(図示せず)利用による入力信号形態に応じて選択信号Swを生成して映像信号切替器7を制御する。さらに、制御器10は同期信号検出器11で特定された映像信号の形態に基づいて、制御信号Scを生成してCCデコーダ3を制御する。
【0027】
CCデコーダ3は、制御器10から入力される制御信号Scに基づいて、NTSC方式の映像信号である第2のコンポーネントビデオ信号Scv2に重畳されているクローズドキャプション信号Sccからクローズドキャプションデータを抜き出し、オンスクリーン表示処理を行いRGB信号(R、G、B)および切替信号YSにデコードして、RGBプロセッサ9に出力する。
【0028】
RGBプロセッサ9は、映像信号切替器7から入力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)あるいは第2のコンポーネントビデオ信号Scv2(Y、U、V)に応じたRGB信号を生成してディスプレイ5に出力する。
【0029】
以下に表示装置PI1の動作を説明する。先ず、利用者はリモコンを利用して、表示装置PI1に入力される映像信号を選択する。制御部10は、選択内容を判別し選択信号Swを生成して映像信号切替器7から出力される第1および第2のコンポーネントビデオ信号を任意に切替え制御する。利用者が同様にリモコン利用を使用して、クローズドキャプション機能を選択すると、制御部10は制御信号Scを生成してCCデコーダ3を有効状態に設定する。
【0030】
利用者がNTSC側、つまり第2のコンポーネントビデオ信号Scv2を選択した場合、制御器10は輝度信号Y、色差信号U、および色差信号Vを入力信号とするべく、色差信号復調器1を選択するように映像信号切替器7を制御する選択信号Swを生成する。結果、映像信号切替器7から出力される第2のコンポーネントビデオ信号Scv2の輝度信号Yは、シンクセパレータ8にて水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCに分離される。これらの同期信号H−SYNCおよびV−SYNCは、ディスプレイ5内にある偏向器に供給されると共にCCデコーダ3に供給されて、CCデコーダ3から出力されるRGB信号および切替信号YSに対する同期信号として寄与する。
【0031】
なお、CCデコーダ3においては、入力される輝度信号Yに重畳されているVBI信号であるクローズドキャプション信号Sccからクローズドキャプションデータが取り込まれる。取り込まれたクローズドキャプションデータは、制御部10の設定に応じて、CCデコーダ3によってオンスクリーン表示展開され、RGB信号(R、G、B)および切替信号YSがRGBプロセッサ9に出力される。
【0032】
RGBプロセッサ9は、映像信号切替器7から択一的に選択されて出力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)あるいは第2のコンポーネントビデオ信号Scv2(Y、U、V)を、そのコンポーネントビデオ信号Scvに応じたカラーマトリックスによりRGB信号(R、G、B)に変換してディスプレイ5に出力する。
【0033】
但し、CCデコーダ3から入力される切替信号YSが有効な時は、CCデコーダ3から入力されるRGB信号(R、G、B)がRGBプロセッサ9に出力される。切替信号YSが有効でない時は、映像信号切替器7から入力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)あるいは第2のコンポーネントビデオ信号Scv2(Y、U、V)から変換されたRGB信号(R、G、B)がRGBプロセッサ9に出力される。RGBプロセッサ9は、入力されるRGB信号(R、G、B)に基づいて、画像表示する。
【0034】
一方、利用者がコンポーネントビデオ信号入力端子6側、つまり第1のコンポーネントビデオ信号Scv1を選択した場合、制御器10は輝度信号Y、色差信号PB、および色差信号PRを入力信号とするべく、コンポーネントビデオ信号入力端子6を選択するように映像信号切替器7を制御する選択信号Swを生成する。結果、映像信号切替器7から出力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の輝度信号Yは、シンクセパレータ8にて水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCに分離される。
【0035】
これらの同期信号H−SYNCおよびV−SYNCは、ディスプレイ5内にある偏向器に供給されると共にCCデコーダ3に供給されて、CCデコーダ3から出力されるRGB信号および切替信号YSに対する同期信号として寄与する。以降の動作は、上述の利用者が第2のコンポーネントビデオ信号Scv2を選択した場合と同様であるので、説明を省略する。
【0036】
さらに、図2に示すフローチャートを参照して、表示装置PI1におけるクローズドキャプション表示に関する動作について詳細に説明する。先ず、利用者はリモコンを利用して、表示装置PI1に入力される映像信号およびクローズドキャプション機能を選択指示する。
【0037】
そして、ステップS2において、制御器10は利用者の選択指示に基づいて、選択信号Swおよび制御信号Scを生成する。そして処理は、次のステップS4に進む。
【0038】
ステップS4において、映像信号切替器7は選択信号Swに応答して第1のコンポーネントビデオ信号Scv1および第2のコンポーネントビデオ信号Scv2の何れか一方を出力する。CCデコーダ3は制御信号Scに応答して、有効状態に設定される。そして処理は、ステップS6に進む。
【0039】
ステップS6において、前述ステップS2において第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)が選択された場合は、処理はステップS8に進む。
【0040】
ステップS8において、制御器10はシンクセパレータ8から入力される水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCに基づいて、第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の周波数を計測する。そして処理は、ステップS10に進む。
【0041】
ステップS10において、制御器10はステップS8において計測した第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の周波数と、同期信号検出器11に記憶されている各種周波数とを比較し、第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の形態を特定する。そして処理は、ステップS12に進む。
【0042】
ステップS12において、第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の形態が特定できたか否かが判断される。Yesの場合は、ステップS14に進む。
【0043】
ステップS14においては、第1のコンポーネントビデオ信号Scv1に重畳されているクローズド・キャプション信号Sccからクローズドキャプションデータを抽出して、ディスプレイ5に表示するクローズドキャプション処理サブルーチンが実行される。そして、処理を終了する。
【0044】
一方、上述のステップS12においてNo、つまり第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の形態を特定できない場合には、クローズドキャプション処理を正しく行なえないことを意味しているので、直ちに処理を終了する。
【0045】
なお、上述のステップS6においてNo、つまりクローズド・キャプション信号Sccとしての規約を満たしてNTSC形式である第2のコンポーネントビデオ信号Scv2が選択されている場合には、上述のステップS8、S10、およびS12で構成される映像信号形態特定処理が不要である。ゆえに、処理はステップS14に進む。
【0046】
制御器10は、利用者のリモコン(図示せず)利用による入力信号形態に応じて選択信号Swを生成して映像信号切替器7を制御する。さらに、制御器10は同期信号検出器11で特定された映像信号の形態に基づいて、制御信号Scを生成してCCデコーダ3を制御する。
【0047】
利用者がNTSC側、つまり第2のコンポーネントビデオ信号Scv2を選択した場合、制御器10は輝度信号Y、色差信号U、および色差信号Vを入力信号とするべく、色差信号復調器1を選択するように映像信号切替器7を制御する選択信号Swを生成する。結果、映像信号切替器7から出力される第2のコンポーネントビデオ信号Scv2の輝度信号Yは、シンクセパレータ8にて水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCに分離される。これらの同期信号H−SYNCおよびV−SYNCは、ディスプレイ5内にある偏向器に供給されると共にCCデコーダ3に供給されて、CCデコーダ3から出力されるRGB信号および切替信号YSに対する同期信号として寄与する。
【0048】
なお、CCデコーダ3においては、入力される輝度信号Yに重畳されているVBI信号であるクローズドキャプション信号Sccからクローズドキャプションデータが取り込みまれる。取り込まれたクローズドキャプションデータは、制御部10の設定に応じて、CCデコーダ3によってオンスクリーン表示展開され、RGB信号(R、G、B)および切替信号YSがRGBプロセッサ9に出力される。
【0049】
RGBプロセッサ9は、映像信号切替器7から択一的に選択されて出力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)あるいは第2のコンポーネントビデオ信号Scv2(Y、U、V)を、そのコンポーネントビデオ信号Scvに応じたカラーマトリックスによりRGB信号(R、G、B)に変換してディスプレイ5に出力する。
【0050】
但し、CCデコーダ3から入力される切替信号YSが有効な時は、CCデコーダ3から入力されるRGB信号(R、G、B)がRGBプロセッサ9に出力される。切替信号YSが有効でない時は、映像信号切替器7から入力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)あるいは第2のコンポーネントビデオ信号Scv2(Y、U、V)から変換されたRGB信号(R、G、B)がRGBプロセッサ9に出力される。RGBプロセッサ9は、入力されるRGB信号(R、G、B)に基づいて、画像表示する。
【0051】
一方、利用者がコンポーネントビデオ信号入力端子6側、つまり第1のコンポーネントビデオ信号Scv1を選択した場合、制御器10は輝度信号Y、色差信号PB、および色差信号PRを入力信号とするべく、コンポーネントビデオ信号入力端子6を選択するように映像信号切替器7を制御する選択信号Swを生成する。結果、映像信号切替器7から出力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の輝度信号Yは、シンクセパレータ8にて水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCに分離される。
【0052】
これらの同期信号H−SYNCおよびV−SYNCは、ディスプレイ5内にある偏向器に供給されると共にCCデコーダ3に供給されて、CCデコーダ3から出力されるRGB信号および切替信号YSに対する同期信号として寄与する。以降の動作は、上述の利用者が第2のコンポーネントビデオ信号Scv2を選択した場合と同様であるので、説明を省略する。
【0053】
この様に、表示装置PI1においては、クローズドキャプション信号Sccが輝度信号Yおよびクロマ信号Cとして入力される場合も、輝度信号Y、色差信号PB、および色差信号PRとして入力される場合も、共にCCデコーダ3によってクローズドキャプションデータを取り込んで、オンスクリーン表示できる。
【0054】
表示装置PI1に関する上述の開示に基づいて、本発明にかかる表示装置PIの基本的概念について説明する。利用者がコンポーネントビデオ信号入力端子6側を選択した場合、第1のコンポーネントビデオ信号Scv1(Y、PB、PR)を供給する映像信号源として用いられる映像機器は、非プログレッシブ対応であるDVDプレーヤの様に480iのインターレース映像信号しか出力しない場合を前提としている。
【0055】
しかしながら、プログレッシブ対応のDVDプレーヤが出現した場合、480pの有効走査線数480本相当のプログレッシブ映像信号が供給されることが考えられる。さらにデジタルテレビ放送が始まった場合デジタルテレビ用STBからの出力信号は480p以外に1080iのインターレース映像信号あるいは720pのプログレッシブ映像信号がコンポーネントビデオ信号入力端子6に供給されることが予想される。
【0056】
これらのプログレッシブ信号をそのまま第1のコンポーネントビデオ信号Scv1として表示装置PI1に入力しても、RGBプロセッサ9は輝度信号Y、色差信号PB、および色差信号PRを正しく処理できる。しかしながら、クローズドキャプション信号Sccは480i映像信号の21Hに重畳することが前提とされており、480i映像信号以外が入力された場合、CCデコーダ3は、入力された第1のコンポーネントビデオ信号Scv1を誤判別して、誤った文字表示を行うことが懸念される。
【0057】
この様に事態を防止するために、制御器10がディスプレイ5にて実際に表示されるコンポーネントビデオ信号Scvの輝度信号Yから抽出された水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCに基づいて、コンポーネントビデオ信号Scv1の周波数特性を検出する。そして、制御器10はさらに、検出された周波数特性を同期信号検出器11に記憶されたデータと照合して、ディスプレイ5で表示するコンポーネントビデオ信号Scvの形態を特定する。コンポーネントビデオ信号Scvがクローズド・キャプション信号Sccの規約を満たしている場合にはクローズドキャプション処理を行い、規約を満たしていない場合にはクローズドキャプション処理を抑制して、クローズドキャプションの誤表示を防止するものである。
【0058】
(第2の実施の形態)
図3に示すように、本実施の形態にかかる表示装置PI2は、図1に示した表示装置PI1を構成する同期信号検出器11が同期信号検出器11Rに置き換えられている。さらに、シンクセパレータ8から出力される水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCは、制御器10に出力されずに同期信号検出器11Rに入力される。同期信号検出器11と異なり、同期信号検出器11Rは、シンクセパレータ8から入力される水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCにも基づいて、表示装置PI2に入力されている映像信号の形態を特定する。
【0059】
結果、利用者がコンポーネントビデオ信号入力端子6側(第1のコンポーネントビデオ信号Scv1)を選択した場合、同期信号検出器11Rは、シンクセパレータ8から入力される水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCの周波数測定を行い、同期信号検出部11Rにあらかじめ記憶された映像信号の周波数表と比較を行う。制御部10が480i映像信号以外の映像信号が入力されたと判断した場合、制御部10はあらかじめ利用者がCCデコーダ3を有効に設定していても直ちに無効設定する。
【0060】
なお、表示装置PI2の動作は、図2のフローチャートに示す表示装置PI1と非常に類似しているので、主な相違点についてのみ下記に述べる。表示装置PI2においては、制御器10に代わって同期信号検出器11Rが周波数計測(S6)、周波数比較(S10)および映像信号形態特定(S12)を行う。結果、表示装置PI1に比べて、制御器10の負荷を軽減でき、さらに同期信号検出器11Rが常にコンポーネントビデオ信号Scvをモニターして形態を特定しているので、利用者によるクローズドキャプション表示指示に対する応答性が改善される。
【0061】
なお、利用者がNTSC側を選択した場合、輝度信号Y、クロマ信号Cで構成される第2のコンポーネントビデオ信号Scv2は480iの信号である。これは、水平同期信号H−SYNCが15.734kHzであり、垂直同期信号V−SYNCが59.94Hzである。
【0062】
図4を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる表示装置の変形例について説明する。本変形例にかかる表示装置PI2Rは、図3に示した表示装置PI2を構成する制御器10が制御器10Rに置き換えられている。さらに、シンクセパレータ8から出力される水平同期信号H−SYNCおよび垂直同期信号V−SYNCが同期信号検出器11Rと共に制御器10Rにも入力される。結果、制御器10Rも入力される第1のコンポーネントビデオ信号Scv1の周波数に基づいて、映像信号(Scv1)の形態をより正確に認識できる。
【0063】
上述のように、本発明によれば、テレビ受信機等の表示装置にコンポーネントビデオ入力端子を設けた場合も、従来のコンポジットビデオ信号あるいはS信号からの入力の時と同様にクローズドキャプションを利用することが出来る。さらにコンポーネントビデオ信号端子から480i映像信号以外の480p、720p、1080i等の各種の映像信号を入力した場合も、誤判別することなく適切なCC信号処理を行うことが出来るという極めて優れた効果を得ることが出来る。
正しくクローズドキャプション信号を取り込み画面上に再生し、かつ480i映像信号以外の時はクローズドキャプション信号を誤判別して取り込むことがない様にしたことで利用者に対して自然な操作感で違和感なくクローズドキャプション利用を出来るようにしたという極めて優れた効果を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の表示装置におけるクローズドキャプション処理に関する動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の表示装置の変形例を示すブロック図である。
【図5】従来の表示装置の構成を示すブロック図である。
【図6】クローズドキャプション信号の波形例を示す図
【符号の説明】
PI1、PI2、PI2R、PA 表示装置
1 色差信号復調器
3 CCデコーダ
4 RGBプロセッサ
5 ディスプレイ
6 コンポーネントビデオ入力端子
7 映像信号切替器
8 シンクセパレータ
9 RGBプロセッサ
10、10R 制御器
11、11R 同期信号検出器
Claims (2)
- 外部に設けられた映像信号源より第1のコンポーネントビデオ信号が入力されるコンポーネントビデオ信号受信手段と、
NTSC方式の映像信号源より入力されるコンポジットビデオ信号より第2のコンポーネントビデオ信号を生成するコンポーネントビデオ信号生成手段と、
前記第1および第2のコンポーネントビデオ信号の内一つを選択する選択手段と、
前記選択されたコンポーネントビデオ信号から前記クローズドキャプションを抽出するクローズドキャプション抽出手段と、
前記第1のコンポーネントビデオ信号の輝度信号から水平同期信号と垂直同期信号を抽出する同期分離手段と、
複数の映像信号形態を識別する識別データを格納する映像信号形態格納手段と、
前記抽出された水平同期信号および垂直同期信号を前記識別データと比較して前記第1のコンポーネントビデオ信号の形態を特定する形態特定手段と、
前記特定された形態が、クローズドキャプション信号の規約を満たしている場合にはクローズドキャプション抽出処理を行い、前記特定された形態がクローズドキャプション信号の規約を満たしていない場合にはクローズドキャプション処理を抑制するように前記クローズドキャプション抽出手段を制御する制御手段と、を備える表示装置。 - 前記制御手段は、前記第2のコンポーネントビデオ信号が選択された場合は前記クローズドキャプション抽出手段を有効にすることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
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-
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- 2000-10-06 JP JP2000308133A patent/JP4644348B2/ja not_active Expired - Lifetime
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