JP4643620B2 - ぶら下がり運動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手と足とを器械に係止してぶら下がり、自分の力と体重とを利用して足を引き上げるとともに手あるいは頭側を下げて逆さ吊り状態にし、さらに、自らの力と体重とを利用してぶら下がり状態に戻り、これらのぶら下がり状態と逆さ吊り状態とを自分自身の力と体重とにより交互に繰り返すことができるようにしたぶら下がり運動装置に関するものである。
近年、リハビリ用あるいはスポーツ用等の身体運動用機械器具として、体を横に寝かせた状態から頭を下に下げた逆様状態になる位置まで動かすことができる自重整体整骨機(特許文献1)や倒立ぶら下がり健康器(特許文献2)、手でぶら下がりながら打撃具を叩いたり蹴ったりすることができるぶら下がり用健康器具(特許文献3)、また、逆立ち運動や逆ぶら下がり運動をすることができる逆転健康器(特許文献4)等が注目されている。
これらの身体運動用機械器具は、重力に抗して身体を動かすため、自由に身体を動かすことができるようにするには、足で地上に立つ以上の身体全体の運動が必要になり、全体運動としての効果が高くなる利点がある。
特開2004−181189公報 特開2004−283525公報 特開2003−220101公報 特開2000−093470公報
〔従来技術の問題点〕
しかしながら、これらの身体運動用機械器具、例えば、自重整体整骨機や倒立ぶら下がり健康器では、逆さ吊り状態にしても膝から先の部分を横木に引っ掛けて吊り上げるものであるため、足首から足先側を高く引き上げるようにはなっていない。
また、単なるぶら下がりあるいは打撃用具を吊り下げたぶら下がり用健康器具では、倒立しないから頭側への血液の流れは望めない。
さらにまた、逆転健康器では、逆立ちや逆ぶら下がりができても、重力が身体を縦方向に圧縮する方向に加えられることになり、体を引き伸ばす方向にはならなかった。
このため、従来の機械器具では、身体をより多く引き伸ばしたり、折り曲げたりして、通常あまり使用しない筋肉をより多く使用したり、あるいは運動上より多くの筋肉を使用することができるようにする運動器具、または、身体あるいは関節を引き伸ばしたり、折り曲げたり、より多く重力の影響を除いた運動をすることができる運動装置が望まれていた。
本発明は、従来の技術における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これを解決するため具体的に設定した技術的な課題は、手首から身体全体をぶら下がることができ、また足首から身体全体を引き上げて逆さ吊りにすることができて、身体全体を引き伸ばす方向へ重力を利用することができるとともに、身体運動として自分の力により自分自身の身体を逆さに吊り上げることが反復できるぶら下がり運動装置を提供することにある。
本発明における前記課題が効果的に解決されるぶら下がり運動装置を特定するために、必要と認める技術的事項の全てが網羅され、具体的に構成された、課題解決手段を以下に示す。
ぶら下がり運動装置に係る第1の課題解決手段は、固定側と可動側との部材が組み合わされた伸縮自在な柱を矩形平面の各角に一本立て、縦方向に移動する可動側部材の上端に上端梁を架設し、前記柱の下端に土台を配設して、枠内に人間が居られる空間を確保した枠体と、各側面側の上端梁に掛け渡した1本以上の回転軸に少なくとも1本の吊り紐を1回以上巻付けて両端部を垂下し、この吊り紐を前記回転軸と連動して回転するように巻き付けたフライホイール軸を設け、前記吊り紐の各端部に手と足とをそれぞれ固定する固定具を設け、手と足とをそれぞれの固定具に固定して前記吊り紐を操作することにより、フライホイール軸に取り付けられたフライホイールの慣性力を利用して人体のぶら下がりと逆さ吊りが交互にできるようにした人体吊下げ装置と、前記伸縮自在な柱の可動側部材の移動用に設けられた操作機材により、前記可動側部材を縦方向に移動して、前記枠体の高さを人体のぶら下がりに適した高さに調節する枠体高さ調節装置と、を具備したことを特徴とするものである。
同上ぶら下がり運動装置に係る第2の課題解決手段は、前記人体吊下げ装置が、前記各側面の上端梁に少なくとも2本並列かつ回転自在に架け渡された回転軸と、慣性力を付与するフライホイールが取り付けられたフライホイール軸と、を同じ軸により兼用した回転軸と、前記各回転軸兼フライホイール軸の各々に順に巻回して両端を垂下した吊り紐と、この吊り紐の一端に手を固定する固定具を形成した手首用吊り輪と、前記吊り紐の他端に足首をベルト止めして固定する固定具を形成した足掛け部材と、からなることを特徴とする。
同上ぶら下がり運動装置に係る第3の課題解決手段は、前記人体吊下げ装置が、前記各側面の上端梁に少なくとも2本並列かつ回転自在に架け渡された回転軸と、前記操作機材を配置する方の面に位置する各固定側部材に外嵌してこの固定側部材に沿って昇降する昇降用管材と、この各昇降用管材の間に架け渡された横木と、この横木に水平でかつ回転自在に設けたフライホイール軸と、このフライホイール軸の両端部にそれぞれ固定されたフライホイールと、前記回転軸の一方から前記フライホイール軸を経由して前記回転軸の他方へそれぞれ巻回しながら架け渡した吊り紐と、前記フライホイール軸を設けた横木ごと昇降して前記吊り紐に適当な張りを与える吊り紐張力調節装置と、からなることを特徴とする。
同上ぶら下がり運動装置に係る第4の課題解決手段は、前記枠体高さ調節装置が、前記柱を管材とし、前記可動側部材を前記固定側部材の中へ同軸的に嵌合して、前記固定側部材の中で前記可動側部材を摺動することにより人の背丈に応じて昇降できる高さ調節可能に形成された二重管式柱と、前記操作機材の配設側に位置する固定側部材より外方に設けた柱昇降用ウインチと、この柱昇降用ウインチに巻込み可能に一端を結び付けた巻込み紐と、この巻込み紐の他端に一端を纏めて結び付け、他端を前記柱の各可動側部材の下端部まで配してそれぞれ固着した各昇降用紐と、からなることを特徴とする。
同上ぶら下がり運動装置に係る第5の課題解決手段は、前記吊り紐の一端部に設けた手首用吊り輪の位置が、左右両手の位置については棒材を介して肩幅程度離して持てる位置に設けたことを特徴とする。
同上ぶら下がり運動装置に係る第6の課題解決手段は、前記吊り紐張力調節装置が、前記昇降用管材に架け渡された横木に対するフライホイール用回転軸の配置側と反対側の面に固定されたフライホイール昇降用ウインチと、このフライホイール昇降用ウインチに巻込み可能に一端を結び付けたフライホイール昇降用巻込み紐と、このフライホイール昇降用巻込み紐の他端に一端を纏めて結び付け、他端を前記固定側部材の上端部の梁まで上げてから前記フライホイール昇降用ウインチが固定された横木の上端部まで下げてそれぞれ固着した各フライホイール昇降用紐と、からなることを特徴とする。
同上ぶら下がり運動装置に係る第7の課題解決手段は、前記各昇降用紐の各一端を纏めて前記巻込み紐の一端に結び付ける箇所には、柱4本分の昇降用紐の前記各一端を中継板の上端縁に並べて固着し、前記中継板の下端部に前記巻込み紐の一端を結び付けたことを特徴とする。
同上ぶら下がり運動装置に係る第8の課題解決手段は、前記フライホイールの外周端部に近設離間自在な当接部を有し、支点に対して前記当接部と反対側に操作部を延設して、運動時に操作可能に形成した制動・停止装置を設けたことを特徴とする。
ぶら下がり運動方法に係る第1の課題解決手段は、人体吊下げ装置と枠体高さ調節装置との各独立に機能する2つの装置を具備したぶら下がり運動装置を用いて運動する場合に、前記枠体の固定側部材に固定された柱昇降用ウインチの巻込み紐を巻き込むことによって、前記枠体の各可動側部材に設けられた各昇降用紐を同時に引っ張り、前記各可動側部材を重力に抗して上昇させ、また前記柱昇降用ウインチを逆回転して巻回した巻込み紐を繰り出し、前記各昇降用紐の引っ張り具合を緩めることにより、前記各可動側部材を重力に従い降下させ、前記各可動側部材を同時に下降して、使用者の高さに見合った枠体の高さに調整し、前記人体吊下げ装置に設けた足用固定具に足を固定するとともに手用固定具に手を固定して、この手用固定具を引き下げる方向へ体重を掛けるとともに腕を引き下げ、前記手用固定具を接続した吊り紐の手用固定具接続側を引き下げるとともに前記吊り紐を巻回した各軸に回転力を与えてフライホイールを回転させ、ほぼ一定速度で足側を吊り上げ、足側が最高位置に上げられた後では、体重の重みにより足側を引き下げてフライホイールを逆回転させ、手側を吊上げて初期状態に戻り、その後、引き続き、腕を引いて前記手用固定具を引き下げる動作をすることにより、逆さ吊り動作を繰り返すことを特徴とするものである。
ぶら下がり運動装置に係る第1の課題解決手段では、足用固定具に足を固定するとともに、手用固定具の手首用吊り輪に手首を通して吊り輪部分を握り、腕の力と全体重を掛けて手首用吊り輪を引き下げることにより、吊り紐の手側の端部を引き下げるとともに吊り紐を巻回した回転軸とフライホイールに回転力を与え、ほぼ一定速度で足を吊り上げ、足が最高位置に上げられた後では、吊り紐の足側の端部に身体の重量が加えられて足掛け部材側を引き下げ、フライホイールを逆回転して、手側または頭側を吊上げて足側を下げ、通常のぶら下がり姿勢に戻し、引き続き、腕の力と体重を掛けて手首用吊り輪を引き下げる動作をすることにより、再度、逆さ吊り状態にすることができて、ぶら下がり状態と逆さ吊り状態を容易に繰り返すことができ、頭と足の上下移動を交互かつ緩慢に繰り返すことができ、同時に、半強制的に身体の屈伸運動をして、腹筋を縮め背筋を伸ばし、また腹筋、背筋、背骨を引き伸ばして、血流を足側から頭側へ効果的に流し、また頭側から足側へ戻すことが、自分の意思により繰り返し行うことができる。
ぶら下がり運動装置に係る第2の課題解決手段では、足掛け部材に足を置き、足首をベルト止めし、手首用吊り輪に手首を通し、その輪を通した手で吊り輪部分を握り、腕を引くとともに手首用吊り輪を引き下げる方向へ体重を掛けることにより、一回巻いた吊り紐が回転軸に締まる方向に巻付いて手首用吊り輪が下げる方向へ回転軸を回転させ、回転軸に直結されたフライホイールの慣性力により回転を緩慢かつ継続的に行うことができるようにして、足掛け部材とともにベルト止めされている足首を上方へ吊り上げることができる。また、逆に足側が頂点に達して体重が足側を下げるように作用すると、回転軸の回転方向が吊り紐の足掛け部材が設けられた端部を引き下げるように変化して、フライホイールの慣性力により頭部を上方に引き上げるように移動して元の姿勢に戻される。これにより、足を吊り上げる逆さ吊りと頭部を持ち上げるぶら下がりとが、交互に、かつ容易に、繰り返し行うことができ、筋肉運動の他に身体の引き伸ばしおよび血流の頭部側への戻し等を効果的に行うことができる。
ぶら下がり運動装置に係る第3の課題解決手段では、枠体の下側に設けられた固定側部材に外嵌して固定側部材に沿って昇降する昇降用管材を設けて、フライホイールを昇降可能に形成し、常に吊り紐に適当な張りを与えることができるようにしたことにより、大型のフライホイールを低位置に設けることができ、重心が低くできて装置全体の安定性が良くなるとともに広い枠体内空間を確保することができ、枠体内における身体運動を容易にすることができる。
ぶら下がり運動装置に係る第4の課題解決手段では、柱昇降用ウインチにより巻込み紐を巻き込むことによって、柱昇降用ウインチ側に各昇降用紐を同時に引くことにより二重管式柱の上部に配置された可動側部材の4本全部が同時かつ一様に上昇し、また逆に柱昇降用ウインチを逆回転させて巻込み紐を繰り出し、各昇降用紐を同時に戻して柱の可動側部材の4本全部を同時かつ一様に下降させ、各柱を任意に昇降して使用者の高さに見合った枠体の高さに容易に調整することができる。
ぶら下がり運動装置に係る第5の課題解決手段では、棒材を介して、手首用吊り輪の左右両手の位置を肩幅程度離して持てる位置に設けたことにより、棒材を介して前記手首用吊り輪の引き下げが左右均一にできて、身体の傾きを防止でき、またねじれを防止することができる。
ぶら下がり運動装置に係る第6の課題解決手段では、フライホイール昇降用ウインチを操作してフライホイール昇降用巻込み紐を巻き込み又は繰り出しをすることにより、各フライホイール昇降用紐を引き込み又は繰り出してフライホイール用回転軸が回転自在に支持された横木を昇降することができ、容易にフライホイール毎、任意に昇降して、吊り紐を適当な張力で張ることができて、身体の吊上げ、吊下しまたは逆吊りとぶら下がりとが容易かつ確実に反復または繰り返すことができる。
ぶら下がり運動装置に係る第7の課題解決手段では、各昇降用紐の一端を纏めて巻込み紐の一端に結び付ける箇所には中継板を介して柱4本分の昇降用紐の一端を中継板の上端縁に並べて固着し、中継板の下端縁に巻込み紐の一端を結び付けたことにより、二重管式柱の可動側部材の4本全部が同時に一様に上下して偏りなく4本の全部が昇降でき、装置が傾かないで済むように伸縮することができる。
ぶら下がり運動装置に係る第8の課題解決手段では、ぶら下がり運動中に制動・停止装置の操作部を操作して途中停止あるいは逆さ吊り終了位置に達したことによる停止状態に至らしめる等、任意位置で停止することができ、その際に、急停止せずに緩やかに停止状態になるように制動・停止装置を動作させることにより、安全に停止でき、必要に応じて逆さ吊りのままで停止状態を続けることができ、また任意に停止解除ができて無用に長く逆さ吊りを継続することなくぶら下がり状態に復帰することができて、運動形態を多様にすることができる。また、逆さ吊りの最高位置に達した場合に、自動的に停止できるようにすることができ、さらに停止解除が任意にできることから、任意の時間だけ逆さ吊り状態を継続することができ、背筋や各関節を引き伸ばして、背骨や関節の矯正にも利用できるとともに、血流を足側から頭側へ流して脳貧血状態や足の浮腫みの修復に役立てることができる。
ぶら下がり運動方法に係る第1の課題解決手段では、体重に腕の力を加えて手用固定具を引き下げる動作をすることにより、ほぼ一定速度で手または頭側を引き下げるとともに足側を吊り上げ、足側が最高位置に上げられた後では、吊り紐に体重が掛かっているため足側を引き下げる方向に吊り紐の引き下げる方向が変わって、各回転軸およびフライホイールが逆回転し、頭部側を吊上げ足側を下げて通常のぶら下がり状態に戻す、ぶら下がり状態に戻った後、引き続き、腕で手用固定具を引き下げる動作をすることにより、ぶら下がり状態から逆さ吊り状態になり、このようなぶら下がり状態から逆さ吊り状態になる動作を繰り返すことにより、ぶら下がり状態と逆さ吊り状態とを交互に繰り返す運動を容易に行うことができ、同時に、半強制的に身体の屈伸運動をして、腹筋を縮め背筋を伸ばし、また腹筋、背筋、背骨を引き伸ばして、血流を足側から頭側へ効果的に流し、また頭側から足側へ戻すことが、自分の意思により繰り返し行うことができる。
以下、本発明による最良の実施形態を具体的に説明する。
ただし、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
〔第1実施形態〕
〔構成〕
この実施形態におけるぶら下がり運動装置は、図1〜3に示すように、柱11と梁12と土台12cとで人間が中に入っていられる矩形状空間を形成した枠体10に、この枠体10の高さを人体のぶら下がりに適した高さに調節する高さ調節装置20と、人体のぶら下がりと逆さ吊りを行うための人体吊下げ装置30と、の各独立に機能する2つの装置20,30を具備したぶら下がり運動装置40である。
柱11は、それぞれ約1000mmの間隔を空けた前側の柱11a,11aと後ろ側の柱11b,11bとの間で、それぞれ約1200mmの間隔を空けて立設し、枠体10の前後左右の境界を大まかに規定し、その中に人一人が自由に出入し、屈伸運動ができる程度の大きさの空間を確保する。
前後それぞれの柱11a,11a,11b,11bは、下方の柱11a−a,11a−a,11b−a,11b−aの中に上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bが同軸的に収容されるとともに、上下方向へ昇降して枠体10の高さを調節できるようにする。
梁12は、柱11の上中下3箇所に架け渡したもので、最上段の位置では、上端に架け渡した梁(以下、上端梁という)12aのうち、側面側に架け渡された梁(以下、側面の梁という)12a−a,12a−aと、前面側に掛け渡された梁(以下、前面の梁という)12a−bと、後面側に架け渡された梁(以下、後面の梁という)12a−cとからなり、側面の梁12a−a,12a−aの上面にはころがり軸受け12d,…,12dを載置し固定して後述の回転軸31,31を回転自在に支持できるようにする。
中段の梁12b(例えば、下方の柱11a−a,11a−a,11b−a,11b−aの上端部)では、側面の梁12b−a,12b−aと後面の梁12b−cとを設け、前面の梁は設けないで、前面からの人の出入を容易にする。
土台(または下段の横木あるいは低い梁)12c(例えば、下方の柱11a−a,11a−a,11b−a,11b−aの下端部)では、側面の土台12c−a,12c−aと、前面の土台12c−bと、後面の土台12c−cとを設け、側面の土台12c−a,12c−aは前後に位置する各柱11a,11bの位置よりも外方へおよそ各100mm長く突出して、突出部12c−a′,…,12c−a′が枠体11の倒れを防止する突支棒(または突張棒)の役目を果たすようにする。
各柱11a,11a,11b,11bと各梁12a,12bおよび土台12cとにより形成される枠体10は、中段の梁12bを設けずに人が立ったままの姿勢で枠体10の内外を出入できるようにした(前)面と、この面と対向する面には外面側に柱11を伸縮するための操作機材(例えばウインチ等)を設ける(後)面と、これらの面に対する側面を形成し、中段の梁12bから下側に、前側の柱11a−aの上部から後ろ側の柱11b−aの下部に向けた筋交い13,13および/または後ろ側の柱11b−aの上部から前側の柱11a−aの下部に向けた筋交い13,13を入れて、ぶら下がりおよび逆さ吊りの動作における横荷重を受けた柱11a,11a,11b,11bの変形を防止する面を形成する。
ぶら下がり運動装置40に形成する高さ調節装置20は、柱11を人の背丈に合わせて高さ調節可能に形成した伸縮自在な二重管式柱と、柱11を手動操作により伸縮させるための操作機材とからなる。
伸縮自在な二重管式柱は、下部に配置された非昇降側の管柱として設けた下方の柱11a−a,11a−a,11b−a,11b−aと、非昇降側の管柱に上方へ移動可能に内嵌された昇降用柱としての上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bとに柱11を分け、下方の柱11a−a,11a−a,11b−a,11b−aには中心軸と平行に長手方向へ長く穿設されたスリット11a−c,11a−c,11b−c,11b−cと、上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bの各下端部には放射方向へ植立してスリット11a−c,11a−c,11b−c,11b−cから外方へ突出した係止部材25a,25a,25b,25bと、を設けて昇降用柱(すなわち上方の柱)を非昇降側の管柱(すなわち下方の柱)の中でスリット11a−c,11a−c,11b−c,11b−cの案内方向に従って昇降して、人の背丈に合わせて伸縮することにより高さ調節可能にする。
柱11の昇降用に必要な操作機材は、非昇降側の管柱の後方に位置する2つの下方の柱11b−a,11b−aに掛け渡され、低位置の土台12c−cからハンドル21aの回転に支障が生じないで済む高さに位置して固定された横木に形成された板状ブラケット21bと、この板状ブラケット21bに固着された狭い意味での操作機材である柱昇降用ウインチ21と、各スリット11a−c,11a−c,11b−c,11b−cから突出した係止部材25a,25a,25b,25bにそれぞれ一端を結び付け、他端を1枚の(長方形の一つの長辺に接続する2つの角部を切り欠いて左右シンメトリーに形成した6角形の)中継板24の切り欠かれていない方の長辺に並べて結び付けた4本の昇降用紐22a,22a,22b,22bと、昇降用紐22a,22a,22b,22bの一端が結び付けられた辺に対向する辺の中央部に一端を結び付けて他端を柱昇降用ウインチ21に結び付けた巻込み紐23と、中継板24から上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bの下端部に植立した係止部材25a,25a,25b,25bまでの間に、曲り部や柱、梁等に引っ掛からないで各係止部材25a,25a,25b,25bをスリット11a−c,11a−c,11b−c,11b−cの中で容易かつ滑らかに昇降できるように昇降用紐22a,22a,22b,22bを配する多数の案内ローラ26,…,26と、からなる。
各昇降用紐22a,22a,22b,22bの自由端を纏めて巻込み紐23の一端に結び付ける箇所には、柱4本分の昇降用紐22a,22a,22b,22bの自由端を中継板24の上端に並べて固着し、中継板24の下端には巻込み紐23の一端を固着して、4本の昇降用紐22a,22a,22b,22bと本数の違う一本の巻込み紐23とを中継板24を介することにより纏めて連結する。
各昇降用紐22a,22a,22b,22bは、4本の昇降用柱である上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bの下端部に突出した係止部材25a,25a,25b,25bに各一端をそれぞれ固着し、他端を同時に引くことにより各柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bが同時に持ち上がるように配する。
各昇降用紐22a,22a,22b,22bの材料は、耐久性、柔軟性、および信頼性等を考慮すると、軟鋼製ワイヤ、ピアノ線、ステンレス鋼製ワイヤ等の鉄鋼製撚り線が望ましい。
このような高さ調節装置20により枠体10の高さを調節するには、まず、柱昇降用ウインチ21に設けられたハンドル21aを回して巻込み紐23を巻き込むことにより、中継板24を引き下げて各昇降用紐22a,22a,22b,22bを同時に引き込み、各係止部材25a,25a,25b,25bを吊り上げて、各上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bを同時に上昇させ、また、柱昇降用ウインチ21に設けられたハンドル21aを逆回しして巻込み紐23を繰り出し、各昇降用紐22a,22a,22b,22bが結び付いている中継板24を押し上げて、各上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bを同時に下降して、使用者の背の高さまたは手を上げて背伸びをした状態の高さに見合った柱11の高さに調整する。
人体吊下げ装置30は、前後に位置する柱11a,11bの上端に架け渡された左右側面の両梁12a,12aの上部に、少なくとも2本並列かつ回転自在に架け渡された回転軸31,31と、この各回転軸31,31の各々に順に(一巻き)巻回するとともに両端をそれぞれの回転軸31,31の外周から直接真下に垂下し、左右に各一本ずつ計2本設けた吊り紐32,32と、この各吊り紐32,32の一端部に設けた手首用吊り輪33,33と、各吊り紐32の他端に取り付けた足首をベルト止めして固定する足掛け部材34,34と、回転軸31,31に慣性力を付与するフライホイール35,…,35と、を具備したものである。
各回転軸31,31は側面上端の両梁12a,12aに載置されたころがり軸受け12d,…,12dにより回転自在に支持される。
吊り紐32は一端に手首用吊り輪33を取り付け、他端には足掛け部材34を設けるとともに、各回転軸31,31には一方の回転軸31に一回捲き付けた後で他方の回転軸31にも引き続き一回捲き付けて、手首用吊り輪33と足掛け部材34とをそれぞれ一端に設ける端部を垂れ下がらせる。このような状態の吊り紐32を左右一本ずつ設ける。
手首用吊り輪33,33の幅方向の取付位置は、身体の肩幅程度離して持てる位置になるように左右両手の位置が丸棒材32aを介して間隔をあけて設ける。
手首用吊り輪33は、図4に示すように、およそ800mmの長さを有する丸棒材32aの各端部を加工して円筒部材32b,32bを遊嵌したボルト32c、32cを螺着できるようにし、左右の吊り紐32,32をそれぞれの円筒部材32b,32bに端縁から等距離(図中、約25mm)の位置になるように結び付け、固定して、両吊り紐32,32が同時に昇降でき、かつ常に吊り紐32,32が真直ぐに上方の回転軸31,31へ向かうようにし、そして、各丸棒材32aの端縁又は釣り紐結び付け位置から等距離(図中、端縁から約100mm、吊り紐から約75mm)だけ中央部に寄った位置にそれぞれ手首用吊り輪33,33を(図中、約600mmの間隔をあけて)取り付け、吊り下がった手首用吊り輪33,33に形成された手首挿入用の輪33a,33aの中にそれぞれ手首を通し、通した手で輪33a,33aの部分を細めるように上部を外側から?むことができるようにする。
手首用吊り輪33の輪33aの大きさは手首が通り抜けることができ、しかも通り抜け後に輪33aの上部を手で?むことができる程度の大きさを有するものとする。また、丸棒材32aに取り付けるための手首用吊り輪33の丸棒側ベルト部33bでは,丸棒材32aに捲き付けられる部分が緩めに捲かれて、両吊り紐32,32が昇降しても常に手首用吊り輪33の輪33aが吊り下がった状態を維持できるようにする。
手首用吊り輪33の材料は、柔軟性に富む木綿性のベルトで、幅が約30mm、ベルトの破断荷重が少なくとも約300kg/cmの強度を有するものを使用する。
足掛け部材34は、図5に示すように、長方形の足置きとなる板材34aで、この板材34aのそれぞれの側端縁に沿って側端フランジ部材34b,34bを立設し、各側端フランジ部材34b,34bの中央部の一番高く形成された位置に略水平方向に長い長孔34c,34cを穿設し、踵側に位置する端部の下面に細長い直方体に形成されたゴム製の踵部材34dを固着し、さらに長孔34c,34cにベルト34eを通し、このベルト34eで足を板材34aに固定することができるようにするとともに、側端フランジ部材34b,34bの踝や踵の位置より若干前方の土踏まずの後端部周辺のあたりに後述の棒材36を貫通させるボルト孔34g,34gを穿設した下駄状あるいはわらじ状の金属製履物に形成する。
使用されるベルト34eは、ポリエステル繊維を織り上げて形成した非常に柔軟性に富む長めのベルトで、一端にはベルトの締め方や止める位置をきめるバックル34fを取り付け、他端側からバックル34fに設けられた孔にベルト34eを通し、端部を引くことによりベルト34eが締め込まれるようにし、逆に引き抜く方向へベルト34eを移動させることによって緩むようにして、足の固定や着脱が容易にできるようにする。そして、このベルト34eは逆さ吊りにおける全体重を支えることができるように形成する。
左右の足を固定する足掛け部材34,34は、図6に示すように、1つの足掛け部材34の大きさが長さ270mm、幅150mmの長方形の足置きとなる板材34aを用いた場合、およそ800mmの長さを有する棒材36で、左右一対の足掛け部材34,34の側端フランジ部材34b,34b,34b,34bに穿設されたボルト孔34g,…,34gを横方向に貫通して両足掛け部材34,34を一体に支持するとともに長手方向の中心位置から左右共に各足掛け部材34,34を等距離に配置し、それぞれの足掛け部材34,34の外方に向いた端面から約125mm離れた位置に吊り紐32,32の足側端部をそれぞれ結び付ける。
この結付け位置には、棒材36の各端部に円筒部材36a,36aを外嵌し、棒材36の先端にはそれぞれ円筒部材36a,36aが抜けないようにするためのナットまたはボルト36b,36bを螺着し、各円筒部材36a,36aにそれぞれ吊り紐32,32の足側端部を結び付けて、2つの足掛け部材34,34を各円筒部材36a,36aにより回動自在に支持する。
フライホイール35は、直径400〜500mm、厚さ30〜40mmの鉄製フライホイールを、直径100mmの回転軸31の1本に付き4つのフライホイールをそれぞれ軸方向で略等間隔に配設する。
1本の回転軸31に配設された4つのフライホイール35,…,35のうち、最も外側のフライホイール35とその内側に配置されたフライホイール35との間には、回転軸31に吊り紐32を1回巻回し、その吊り紐32を隣に配置された回転軸31に伸ばして1回巻回して、そのまま吊り紐32の端部を垂下する。
このように一本の吊り紐32を2つの回転軸31,31の間に掛け渡して連続的に巻回することによって、逆さ吊りおよびその戻りの状態にそれぞれ移行する過程では、吊り紐32がそれぞれの回転軸31,31を締め付けるように作用しながら端部を昇降させるように移動して、それぞれの回転軸31,31を順方向又は逆方向に回転するように回転力を与え、その移動方向に従って足又は手首を昇降させる方向に一方を吊り上げ、他方を吊り下ろす。
回転軸31,31同士の間隔(軸間距離)は200〜600mmの間で調整可能に組み立てられる。この軸間距離が広すぎるとぶら下がり及び逆さ吊りにおける手足の間隔が開きすぎて身体の状態が不安定になり、また、軸間距離が狭すぎるとフライホイール35,35を径の小さいものしか利用できないことになったり、フライホイール35,35同士が当たって組立不能になる不具合が生じる。例えば、フライホイール35,35の直径が300mmであった場合で、軸間距離を200mmにしたい場合は各回転軸31,31にそれぞれ4つ設けるフライホイール35,…,35の間隔を各軸毎にわずかにずらして、他の回転軸31,31に設けられたフライホイール35,…,35が当たらないようにする(図8参照)等の措置を講じる。
フライホイール35には、図7に示すように、フライホイール35の外周面に設けた凹凸(図示せず)に爪を食い込ませるようにラチェット爪のような形状のストッパ37を、フライホイール35の外周面にストッパ37の爪先端が当接するように設け、このストッパ37にはぶら下がり運動時にストッパ37の先端が当接して急停止することがないように、運動前に軸部の端部に設けたねじに螺合した蝶ナット37aを緩めてから向きを変え、変えた後、再び締め込むことで、ストッパ37の向きを変えて固定することができる手動式の位置固定具(図示せず)を備えておく。
フライホイール35の回転を徐々に遅くして最終的には回転を止めるブレーキ38をフライホイール35の外周面の近傍に設ける。このブレーキ38は、軸支部から端縁までの長さが短い当接端を設けた短尺の当接部38aと、軸支部から端縁までの長さが長い柄となる長尺の操作部38bと、当接部38aの先端部をフライホイール35から引き離す方向へ移動させるばね力を作用させるコイルばね38cと、ブレーキ38の軸支部を支持するために枠体側から突出したブラケット38dと、当接部38aと枠体10との間に係止するコイルばね38cの枠体側の端部を懸け止めるために設けた小型のブラケット38eと、操作部38bの先端部に取り付けた操作紐38fとからなり、運動しながら操作紐38fを引くことにより足側の昇降速度を遅くしたり早めたり速度調節可能に形成する。
この人体吊下げ装置により運動するときには、まず各足掛け部材34,34に足を乗せ、それぞれのベルト34e,34eの自由端側の端部を引いて、足の踵と前側の甲の部分とに係るように各ベルト34e,34eを締め、足を足掛け部材34に固定した後、手首を手首用吊り輪33の輪33a,33aの中にそれぞれ手首を通し、通した手で輪33a,33aの部分を細めるように上部を外側から?み握り締める。
吊り紐32,32に左右の両手、両足を係止した状態で、手首用吊り輪33にぶら下がり状態となり(図8参照)、ぶら下がり状態からそのまま全体重を両手首用吊り輪33に掛けて引き下げると、両吊り紐32,32の手首用吊り輪33,33が設けられた方の端部が下がり、足掛け部材34,34が設けられた方の端部が上がって、逆さ吊り状態になる(図9参照)。
吊り紐32,32の手首用吊り輪33,33側の端部を引き下げるとともに吊り紐32,32を巻回した回転軸31,31に回転力を与えてフライホイール35,…,35を同方向に回転し、ほぼ一定速度で足側を吊り上げ、足側が最高位置に上げられた後では、体重が吊り紐32,32の足掛け部材34,34を設けた方の端部を引き下げるように作用して、フライホイール35,…,35を逆回転し、頭部側を吊上げて足側を下げ、頭部が上になり足が下に下がってから、引き続き、腕で手首用吊り輪33,33を引き下げる動作をすることにより、頭部を上方にしたぶら下がりと頭部を下方にした逆さ吊りとの動作を交互に繰り返すようになる。
この過程で、足掛け部材34,34が上方へ移動するとき、移動速度が速すぎると感じる場合には、操作紐38fを引いて手動のブレーキ38の制動効果を利かせることによりフライホイール35を制動し、遅すぎると感じた場合には、操作紐38fの引き具合を緩めてフライホイール35,…,35の回転を調節して、両足掛け部材34,34の昇降速度を調節する。
この逆さ吊りの時には、足首が上方に引き上げられるため、足から背骨に到る全ての関節が引き伸ばされるとともに足側に溜まっていた血液が頭側に移動する。
〔ぶら下がり運動方法〕
ぶら下がり運動方法は、ぶら下がり運動装置40の枠体10に高さ調節装置20と人体吊下げ装置30との各独立に機能する2つの装置を具備しているから、枠体10の非昇降側の管状柱(下方の柱11a−a,11a−a,11b−a,11b−a)のうち、後方に位置する2つの下方の柱11b−a,11b−に掛け渡された板状ブラケット21bに固着された柱昇降用ウインチ21のハンドル21aを操作して、柱昇降用ウインチ21に巻込み紐23を巻き込むことによって、枠体10の各昇降柱のうちの(上方の柱11b−b,11b−b)に設けられた各昇降用紐22a,22a,22b,22bを同時に引っ張ることにより各昇降柱を重力に抗して上昇させ、また柱昇降用ウインチ21に巻回した巻込み紐23を繰り出して各昇降用紐22a,22a,22b,22bの引っ張り具合を緩めることにより各昇降柱を重力に従って降下させて、各昇降柱を同時に昇降して使用者の高さに見合った柱の高さに調整する。(図8)
その後、人体吊下げ装置30に設けた足掛け部材34,34に足を置き,備え付けのベルト34e,34eで各足を縛り付け、その後、手首用吊り輪33,33に手首を通して吊り輪部分を握り、全体重を掛けて手首用吊り輪33,33を引き下げることにより、手首用吊り輪33,33を一端部に接続した吊り紐32,32の手首用吊り輪接続側を引き下げるとともに吊り紐32,32を巻回した回転軸31,31に回転力を与えてフライホイール35,…,35を回転させることにより、ほぼ一定速度で足側を吊り上げて逆さ吊り状態になり(図9)、足側が最高位置に上げられた後では、体重が足掛け部材34,34を下げる方向へ作用してフライホイール35,…,35が逆回転し、足側を下げて頭部側を吊上げ、頭部を上にしたぶら下がり体制に戻し、その後に、引き続き腕で手首用吊り輪33,33を引き下げる動作をすることにより、逆さ吊り動作状態が繰り返される。
この動作を任意回数繰り返すことによって、腕と腹筋の両筋肉を鍛えるとともに逆さ吊りになって足及び背骨の関節を伸ばし、重力の作用を利用して血液を足から頭へ戻し、脳の血流量を増加して脳内の新陳代謝を促し、その動作を繰り返し行うことによってぶら下がり動作と逆さ吊り動作との反復運動ができて、普段行うことが難しい姿勢や動作を容易にでき、腕や腹筋を鍛えるとともに足及び背骨の関節を伸ばすことができ、さらに足の鬱血を解消し、脳の血液循環を活発にすることができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の構成では、ぶら下がり運動装置50の人体吊下げ装置60に用いられるフライホイール69を枠体10の下方の柱11a−a,11b−a側に設ける場合を具体的に説明する。
この場合におけるフライホイール69,69は、図10〜15に示すように、フライホイール69の直径をさらに大きくするとともに数を2つに減らして、個数を減らしながらも一個当たりの重量を重くすることにより、慣性力を第1実施形態と同等か又は大きくしたもので、その新たに設けたフライホイール69,69は枠体10の外方にまで突出したフライホイール用回転軸69cの両端部にそれぞれ設けて、フライホイール69,69を枠体10の外部に配設する。
このフライホイール69,69は、フライホイール用回転軸69cの両端部に直径400〜600mm、板厚10〜20mmの薄めの鋼材からなる円盤69aを固着したものに、円盤69aの外周近傍の両板面に慣性力増強用の錘として適当厚みの鋼材からなる複数の環状体69b,69bをボルト・ナットにより取り付けたもので構成され、外周部の厚みが取り付けた環状体69b,69bの厚みが加えられて円盤69aの厚みの3倍以上になるトルクの大きなフライホイール69,69を形成する。
フライホイール69の取付位置は、枠体10の下方の(後面側に位置する)柱11b−a,11b−aで、上方の柱11b−bの上げ具合に応じて、吊り紐62の張り具合を常に略一定とするために必要な昇降量だけ上下できるようにする。
吊り紐62の結線経路は、吊り紐62の端部の一方が取り付けられた手首用吊り輪33から一方の回転軸31に一回巻回して他方の回転軸31と案内ローラ41に架け渡して案内ローラ41の直下に位置するフライホイール用回転軸69cまで垂下し、フライホイール用回転軸69cに三回巻回してから上昇して案内ローラ41を介して他方の回転軸31まで導き、他方の回転軸31に一回巻回して下方の足掛け部材34まで垂下して、足掛け部材34に吊り紐62の端部の他方を取り付ける。この吊り紐62の巻回には吊り紐62が重なり合わないように巻き付けることが必要である。
各回転軸31,31およびフライホイール用回転軸69cに巻回する吊り紐62の巻付け方向は、各回転軸31,31およびフライホイール用回転軸69cが、手首用吊り輪33に接続する端部を吊り下げる回転軸31と、足掛け部材34まで垂下した回転軸31とは、常に、それぞれの回転軸31,31の回転方向が手首用吊り輪33を下す場合には足掛け部材34を吊上げ、反対に手首用吊り輪33を吊上げる場合には足掛け部材34を下げるように回転して、互いに反対方向へ上下するように、架け渡し、吊り紐62が重なり合わないように巻き付ける。
そして、左右の吊り紐62,62は各独立しており、吊り紐62,62毎に手首用吊り輪33に接続する端部から足掛け部材34に接続する端部に到るまで、連続して回転軸31、フライホイール用回転軸69c、そして回転軸31と、順に架け渡して巻回していくようにする。フライホイール用回転軸69cに複数回巻回した吊り紐62,62が軸方向へ移動して位置ずれを起こす虞がある場合には、巻回位置が大きく外れて左右のバランスが崩れないように、フライホイール用回転軸69cに吊り紐移動規制部材69d、69dを外嵌する。吊り紐移動規制部材69dは幅が狭いリングのペアを1本の吊り紐62の巻回位置の両側にリングを1つずつ位置するように配置する。吊り紐移動規制部材69dはリングのペアを下方で棒材(図示せず)により吊り紐62に接触しないで互いの間隔が変化しないように固定する。
枠体10は、フライホイール69,69が第1実施形態に比較して下方に移動したことにより、上方の柱11a−b,11a−b,11b−b,11b−bと上端梁12a−a,12a−a,12a−b,12a−cに掛かる重量が軽くなった分だけ、軽量化と簡素化が実現する。
下方の柱11a−a,11a−a,11b−a,11b−aは、それぞれに中段の梁(側面の梁12a−a,12a−a,12a−a、前面の梁12a−b、後面の梁12a−c)を設けても枠体10の内外から出入する場合に大きく屈む必要がない程度に高くし、さらに、後面側の柱11b−a,11b−aにはフライホイール69を設け、後面側の柱11b−a,11b−aの近傍には枠体10の高さ調節装置20と、吊り紐62の張力調節装置70とを設けることによって、各調節装置を集中配置でき、重心を低くして安定性を増した構成にできて、全体的に簡素化することができる。
このため、枠体10が第1実施形態よりも相対的に大きくすることができて、枠体内部で動きやすくなり、また素材にチャンネル材を用いると剛性が高められ、かつ見た目にスリムになる。
この第2実施形態における人体吊下げ装置60は、各側面の上端に架け渡された梁12a−a,12a−aに少なくとも2本並列かつ回転自在に架け渡された回転軸31,31と、操作機材としてのフライホイール昇降用ウインチ71を設ける面に位置する固定側部材である後面側に位置する下方の柱11b−a,11b−aに外嵌し、この柱11b−a,11b−aに沿って昇降する比較的短めの管により形成された昇降用管材72,72と、この各昇降用管材72,72の間に架け渡された横木73と、この横木73に水平でかつ回転自在に設けたフライホイール用回転軸69cと、このフライホイール用回転軸69cの両端部にそれぞれ固定されたフライホイール69と、回転軸31,31の一方からフライホイール用回転軸69cを経由して回転軸31,31の他方へそれぞれ巻回しながら架け渡した吊り紐62と、フライホイール用回転軸69cを設けた横木73ごと昇降して吊り紐62に適当な張りを与える吊り紐62の張力調節装置70とからなる。
このうち、昇降用管材72は、下方の柱11b−a,11b−aの外側に嵌め込み、下方の柱11b−a,11b−aに沿って上下動できれば良く、長さが横木73の長さより長く、移動時に向きが傾いて柱11b−a,11b−aの表面に食い込まない程度に長ければ、滑らかに移動できて必要な長さが得られていると見做すことができる。
吊り紐32の張力調節装置70は、各昇降用管材72,72に架け渡された横木73に軸支されたフライホイール用回転軸69cと、このフライホイール用回転軸69cの配置側と横木73に対して反対側に固定されたフライホイール昇降用ウインチ71と、このフライホイール昇降用ウインチ71に巻込み可能に一端を結び付けたフライホイール昇降用巻込み紐75と、このフライホイール昇降用巻込み紐75の他端に一端を纏めて結び付け、他端を固定側部材である柱11b−a,11b−aの上端部の梁76の位置まで上げてから案内ローラ79,…,79を介して方向を変え、柱昇降用ウインチ21が固定された横木21bの上端部まで下げてそれぞれ固着した各フライホイール昇降用紐77,77とからなる。
枠体10の高さ調節装置20に設けられた柱昇降用ウインチ21と吊り紐62の張力調節装置70に設けられたフライホイール昇降用ウインチ71とは、土台12cのうち側面に設けられた土台12c−a,12c−aの後側の柱11b−a,11b−aよりも後方へ倒れ防止用の突張棒として200〜400mm突出した突出部12d,12dを利用して設けられた架台78にそれぞれ並べられて配置され、それぞれのウインチ21,71に結び付けられた巻込み紐23とフライホイール昇降用巻込み紐75とを各(裏面側に位置する)下方の柱11b−a,11b−aの間の中央部に寄せてから案内ローラ81,81を介して垂直方向上方へ変向させ、上方に位置している(一角に鈍角を有する略三角形の)中継板24とこの中継板24に比較して小さな(5角形の)中継板74とのそれぞれの下端部に達するように上昇させて、巻込み紐23の上端を中継板24の下端部に結び付け、フライホイール昇降用巻込み紐75を中継板74の下端部に結び付けることにより、巻込み紐23が昇降用紐22a,22bを、フライホイール昇降用巻込み紐75がフライホイール昇降用紐77,77をそれぞれ引き込むか繰り出すように操作して、それぞれ上方の柱11a−b,11b−bと、フライホイール69が取り付けられているフライホイール用回転軸69cと、を各独立に昇降させることができる。
この第2実施形態における制動・停止装置は、フライホイール69の外周面に当接してブレーキをかけて強制的に停止できるようにする制動停止部材85と、逆さ吊りになった状態の足で操作することができるようにした上側の操作部86と、逆さ吊りになった状態の手で操作することができるようにした下側の操作部87と、フライホイール69の昇降に伴い制動停止部材85が同一姿勢を維持できるように昇降するための連動部材88と、通常状態では制動停止部材85を停止解除状態にしておくための自動復帰装置89とからなる。
制動停止部材85は、フライホイール69の外周面に当接する係止片85aと、回転中心となる支点85bに対して係止片85aと反対側に位置して長く延設されたアーム85cと、アーム85cの先端側に取り付けられた停止側へ荷重を加える錘部材85dとを有し、支点回りにアーム85cが揺動できるように形成する。
上側の操作部86は、上段における側面の梁12a−a,12a−aからチャンネル材からなる支持体86aを縦長にして垂下し、その中央の平面部には長手方向にボルト孔と同等の寸法の幅を有する長孔86bを穿設して、この長孔86bの中を丸棒材86cの両端部にそれぞれ形成した先端側に細目のねじを形成した丸棒状突出部86d,86dを挿通し、この丸棒状突出部86d,86dにはそれぞれ案内ローラ86e,86eを介してそれぞれ対応する面に設けられた制動停止部材85の錘部材85d,85dに達する吊り紐86f,86fを配線する。支持体86aの長孔形成側と隣接する側面には、上半部に複数のピン孔86g,86g,86gを直列に穿設し、停止位置をより高い位置で指定するための調整ができるようにする。停止高さの調整には、丸棒状突出部86d,86dの位置をピン孔86g,86gの位置よりも高く上げてから図示しないピンを丸棒状突出部86d,86dのすぐ下に位置するピン孔86g,86gに差し込み、丸棒状突出部86d,86dがそのピンよりも下側に下がらないようにする。
これにより、上側の操作部86では、逆さ吊りになって吊り上げられている時、足掛け部材34が丸棒材86cの設置位置に達すると、足掛け部材34が丸棒材86cを押し上げて吊り紐86f,86fを繰り出す方向へ移動し、錘部材85d,85dが降下して支点85bに対して係止片85a,85aをフライホイール69の外周面に当接する方向へ回動させ、係止片85a,85aがフライホイール69の外周面に当接することにより、フライホイール69の回転が停止するようになる(図13)。
下側の操作部87は、側面の土台12c−a,12c−aに架け渡した板材からなる下側操作部取付ブラケット87aの中央部に、50cm程度の丸棒からなり中心線を下側操作部取付ブラケット87aの同心線に合わせるとともに中心軸と下側操作部取付ブラケット87aの面とに垂直な軸周りに回動自在に配置した解除バー87bを下側操作部取付ブラケット87aの長手方向に向けて設け、解除バー87bと直角に交わりその中心部を重ねて同心的に固着した腕木部材87cを解除バー87bとともに回動自在に設け、その腕木部材87cの両端部には細く長い金属棒からなる吊り紐留め金具87d,87dの一端を回動自在に設け、吊り紐留め金具87d,87dの他端は下側操作部取付ブラケット87aのそれぞれの端部の中央部に配置した留め金具ガイド87e,…,87eにより中央部長手方向で下側操作部取付ブラケット87aの中心線と平行に移動するように向きを規制して配置する。
吊り紐留め金具87d,87dの先端部には、後述の自動復帰装置89の吊り紐89aの途中の位置で結び付けられる錘掛止紐87fの下端に形成された係止輪87gを掛け止め、解除バー87bが回動して腕木部材87cを回動することになると、吊り紐留め金具87d,87dの先端部が錘掛止紐87fの係止輪87gとの係止解除方向に移動して、係止輪87gから抜けて錘掛止紐87fが無係止状態となり、自動復帰装置89の吊り紐89aの動きを阻止する何物もなくなり、吊り紐89aの動きを自由にして、錘89bが自分の重さに従って下方に落ち、コイルスプリング89dを圧縮するまで下がる。
これにより、下側の操作部87では、逆さ吊りになった状態でも、解除バー87bのいずれかの端部を(図12中の矢印方向へ)回動することによって腕木部材87cが同じ方向へ回動し、吊り紐留め金具87d,87dの先端部を留め金具ガイド87e,…,87eから抜ける方向へ移動させることができるようになるから、吊り紐留め金具87d,87dの先端部を係止輪87gから容易に抜くことができて手首側から吊り上げることができ、確実に頭が上になるぶら下がり状態(初期の立ち姿勢)へ復帰することができる(図14(B))。
連動部材88は、錘部材85dの吊り紐86fの取付位置よりも少しだけ先端側へ(100mm程度)寄った位置に吊り紐88aの一端を固着し、吊り紐88aは下方の柱11a−aの上端部まで一度上がり、案内ローラ88bにより方向転換して下端部に設けられた案内ローラ88cの位置まで下がり、側面の土台12c−aに沿って後面側の案内ローラ88cまで行って上方へ方向転換し、横木73の下端部に達して他端を固着して、フライホイール用回転軸69cの昇降に連動して制動停止部材85の錘部材85dを昇降させて、常にフライホイール用回転軸69cと制動停止部材85との相対的な(高さ)位置を一定に維持するように吊り紐88aと案内ローラ88b,88cを配線、配置する。
これにより、高さ調節装置20による柱11の高さを調整する時、吊り紐62の張力を適正にするためにフライホイール用回転軸69cの昇降を行うとき、同時に、制動停止部材85の錘部材85dを昇降させて、常にフライホイール用回転軸69cと制動停止部材85とが相対的な(高さ)位置を一定に維持できるようになり、常に、柱11やフライホイール用回転軸69cの高さ調節をしても制動、停止の状態を同じ状態に維持することができる(図15)。
自動復帰装置89は、吊り紐89aを錘部材85dから錘89bまでの間を接続するとともに下側の操作部87からの錘掛止紐87fを途中で接続し、さらに案内ローラ89cによって下方の柱11a−aの上端部に吊り上げてそれぞれの重量物である錘部材85dと錘89bとを落ちないように引き上げている。錘89bは、錘89bが落下したときの緩衝材に弾性部材としてコイルスプリングを底部に収容した筒状体89eの上端部に位置するように長さを調節した吊り紐89aによって吊り下げる。錘部材85dと錘89bとの重量は、錘掛止紐87fの引っ張り力が働かない場合には錘89bが筒状体89eの中で落ちるように錘部材85dよりも錘89bを重くする。
これにより、下側の操作部87が回動されて吊り紐留め金具87d,87dの先端部を留め金具ガイド87e,…,87eから抜ける方向へ移動させると、吊り紐留め金具87d,87dの先端部が係止輪87gから抜けて錘掛止紐87fによる錘89bの落下抑止が解除され、錘89bが自由に落下できるようになり、錘89bの落下に伴い制動停止部材85の錘部材85dを上昇させてフライホイール69の制動停止を解除して、逆さ吊り状態からぶら下がり状態へ移行し、自動復帰装置89による制動・停止状態から移動状態への復帰、および逆さ吊り状態からぶら下がり状態への復帰が容易にでき、また、逆様になっていても必要な時間の経過した後で、運動者自身が復帰のための動作をすることができるようになり、運動時間を自分で設定または変更が容易にできて、運動量の調節が容易にできる(図14(A))。
その他の構成については第1実施形態と同様に構成する。
このような第2実施形態では、第1実施形態と同様の運動ができるとともに、装置の重心が下がって装置全体の安定性が良くなり、第1実施形態のフライホイール35より慣性力が大きくなって、足の吊上げを容易にすることができるばかりでなく、さらに高く持ち上げることができ、手を頭よりも下にしてぶら下げた状態まで足を上げることが容易にでき、さらに全体重を効果的に利用して逆さ吊りやぶら下がりを順に繰り返すことが容易にできて、運動の効果を高め、特に、足と背中の関節を引き伸ばし、また腕の先まで下げることができて、この運動を行うことにより、腕から足の先までの筋肉運動と、各関節の引き伸ばし、および、頭の天辺から足の先までの血液移動ならびに再循環等、通常行われにくい身体運動にまで範囲を広げることができる。
本発明の第1実施形様に係るぶら下がり運動装置を示す正面図である。 同上ぶら下がり運動装置を示す側面図である。 同上ぶら下がり運動装置を示す平面図である。 同上ぶら下がり運動装置の手首用吊り輪を示す拡大斜視説明図である。 同上ぶら下がり運動装置の足掛け部材を示す拡大斜視説明図である。 同上ぶら下がり運動装置の足掛け部材を示す拡大平面図である。 同上ぶら下がり運動装置のフライホイールに設けるブレーキ、ストッパを示す拡大側面説明図である。 同上ぶら下がり運動装置の使用状態を示すぶら下がり開始状態を示す裏面図である。 同上ぶら下がり運動装置の使用状態を示す逆さ吊り状態を示す正面図である。 本発明の第2実施形様に係るぶら下がり運動装置を示す側面説明図である。 同上ぶら下がり運動装置を示す正面説明図である。 同上ぶら下がり運動装置を示す平面説明図である。 同上ぶら下がり運動装置の制動・停止装置における上側の操作部の制動状態を示す正面説明図である。 同上ぶら下がり運動装置の制動・停止装置における下側の操作部の停止解除動作を示す模式図である。 同上ぶら下がり運動装置の制動・停止装置における連動部材を示す側面概要説明図である。
符号の説明
10 枠体
11 柱
11a 前側の柱
11a−a 下方の柱
11a−b 上方の柱
11a−c スリット
11b 後ろ側の柱
11b−a 下方の柱
11b−b 上方の柱
11b−c スリット
12 梁
12a 上端に架け渡した梁
12a−a 側面の梁
12a−b 前面の梁
12a−c 後面の梁
12b 中段の梁
12b−a 側面の梁
12b−b 前面の梁
12b−c 後面の梁
12c 土台
12c−a 側面の土台
12c−c 後面の土台
12c−a′,12d 突出部(突支棒、突張棒)
13 筋交い
20 (枠体)高さ調節装置
21 柱昇降用ウインチ
21a ハンドル
21b,73 横木(板状ブラケット)
22a,22b 昇降用紐
23 巻込み紐
24 (大型で多角形の)中継板
25a 係止部材
26 案内ローラ
30,60 人体吊下げ装置
31 回転軸
32,62 吊り紐
32a 丸棒材
33 手首用吊り輪
33a 輪
33b 丸棒側ベルト部
34 足掛け部材
34a 板材
34b 側端フランジ部材
34c 長孔
34d 踵部材
34e ベルト
34f バックル
34g ボルト孔
35,69 フライホイール
36 棒材
36a 軸受部材
37 ストッパ
37a 蝶ナット
38 ブレーキ
38a 当接部
38b 操作部
38c コイルばね
38d ブラケット
38e 小型のブラケット
38f 操作紐
40,50 ぶら下がり運動装置
41 案内ローラ
69 フライホイール
69a 円盤
69b 環状体
69c フライホイール用回転軸
69d 吊り紐移動規制部材
70 (吊り紐)張力調節装置
71 フライホイール昇降用ウインチ
72 昇降用管材
74 (小型で略5角形の)中継板
75 フライホイール昇降用巻込み紐
76 梁
77 フライホイール昇降用紐
78 架台
79,81 案内ローラ
85 制動停止部材
85a 係止片
85b 支点
85c アーム
85d 錘部材
86 (上側の)操作部
86a 支持体
86b 長孔
86c 丸棒材
86d 丸棒状突出部
86e 案内ローラ
86f 吊り紐
86g ピン孔
87 (下側の)操作部
87a 下側操作部取付ブラケット
87b 解除バー
87c 腕木部材
87d 吊り紐止め金具
87e 止め金具ガイド
87f 錘掛止紐
87g 係止輪
88 連動部材
88a 吊り紐
88b,88c 案内ローラ
89 自動復帰装置
89a 吊り紐
89b 錘
89c 案内ローラ
89d コイルスプリング
89e 筒状体

Claims (8)

  1. 固定側と可動側との部材が組み合わされた伸縮自在な柱を矩形平面の各角に一本立て、縦方向に移動する可動側部材の上端に上端梁を架設し、前記柱の下端に土台を配設して、枠内に人間が居られる空間を確保した枠体と、
    各側面側の上端梁に掛け渡した1本以上の回転軸に少なくとも1本の吊り紐を1回以上巻付けて両端部を垂下し、この吊り紐を前記回転軸と連動して回転するように巻き付けたフライホイール軸を設け、前記吊り紐の各端部に手と足とをそれぞれ固定する固定具を設け、手と足とをそれぞれの固定具に固定して前記吊り紐を操作することにより、フライホイール軸に取り付けられたフライホイールの慣性力を利用して人体のぶら下がりと逆さ吊りが交互にできるようにした人体吊下げ装置と、
    前記伸縮自在な柱の可動側部材の移動用に設けられた操作機材により、前記可動側部材を縦方向に移動して、前記枠体の高さを人体のぶら下がりに適した高さに調節する枠体高さ調節装置と、
    を具備したことを特徴とするぶら下がり運動装置。
  2. 前記人体吊下げ装置が、
    前記各側面の上端梁に少なくとも2本並列かつ回転自在に架け渡された前記回転軸と、慣性力を付与する前記フライホイールが取り付けられた前記フライホイール軸と、を同じ軸により兼用した回転軸と、
    前記各回転軸兼フライホイール軸の各々に順に巻回して両端を垂下した前記吊り紐と、
    この吊り紐の一端に手を固定する固定具を形成した手首用吊り輪と、
    前記吊り紐の他端に足首をベルト止めして固定する固定具を形成した足掛け部材と、
    からなることを特徴とする請求項1記載のぶら下がり運動装置。
  3. 前記人体吊下げ装置が、
    前記各側面の上端梁に少なくとも2本並列かつ回転自在に架け渡された前記回転軸と、
    前記操作機材を配置する方の面に位置する各固定側部材に外嵌してこの固定側部材に沿って昇降する昇降用管材と、
    この各昇降用管材の間に架け渡された横木と、
    この横木に水平でかつ回転自在に設けた前記フライホイール軸と、
    このフライホイール軸の両端部にそれぞれ固定された前記フライホイールと、
    前記回転軸の一方から前記フライホイール軸を経由して前記回転軸の他方へそれぞれ巻回しながら架け渡した前記吊り紐と、
    前記フライホイール軸を設けた横木ごと昇降して前記吊り紐に適当な張りを与える吊り紐張力調節装置と、
    からなることを特徴とする請求項1記載のぶら下がり運動装置。
  4. 前記枠体高さ調節装置が、
    前記柱を管材とし、前記可動側部材を前記固定側部材の中へ同軸的に嵌合して、前記固定側部材の中で前記可動側部材を摺動することにより人の背丈に応じて昇降できる高さ調節可能に形成された二重管式柱と、
    前記操作機材の配設側に位置する固定側部材より外方に設けた柱昇降用ウインチと、
    この柱昇降用ウインチに巻込み可能に一端を結び付けた巻込み紐と、
    この巻込み紐の他端に一端を纏めて結び付け、他端を前記柱の各可動側部材の下端部まで配してそれぞれ固着した各昇降用紐と、
    からなることを特徴とする請求項1記載のぶら下がり運動装置。
  5. 前記吊り紐の一端部に設けた手用固定具の位置が、左右両手の位置については棒材を介して肩幅程度離して持てる位置に設けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のぶら下がり運動装置。
  6. 前記吊り紐張力調節装置が、
    前記昇降用管材に架け渡された前記横木に対する前記フライホイール軸の配置側と反対側の面に固定されたフライホイール昇降用ウインチと、
    このフライホイール昇降用ウインチに巻込み可能に一端を結び付けたフライホイール昇降用巻込み紐と、
    このフライホイール昇降用巻込み紐の他端に一端を纏めて結び付け、他端を前記固定側部材の上端部の梁まで上げてから前記フライホイール昇降用ウインチが固定された前記横木の上端部まで下げてそれぞれ固着した各フライホイール昇降用紐と、
    からなることを特徴とする請求項3記載のぶら下がり運動装置。
  7. 前記各昇降用紐の各一端を纏めて前記巻込み紐の一端に結び付ける箇所には、柱4本分の昇降用紐の前記各一端を中継板の上端縁に並べて固着し、前記中継板の下端部に前記巻込み紐の一端を結び付けたことを特徴とする請求項4記載のぶら下がり運動装置。
  8. 前記フライホイールの外周端部に近設離間自在な当接部を有し、支点に対して前記当接部と反対側に操作部を延設して、運動時に操作可能に形成した制動・停止装置を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のぶら下がり運動装置。
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