JP4642895B2 - メモリセンシング回路における薄膜ダイオード電圧しきい値の温度補償 - Google Patents

メモリセンシング回路における薄膜ダイオード電圧しきい値の温度補償 Download PDF

Info

Publication number
JP4642895B2
JP4642895B2 JP2008502158A JP2008502158A JP4642895B2 JP 4642895 B2 JP4642895 B2 JP 4642895B2 JP 2008502158 A JP2008502158 A JP 2008502158A JP 2008502158 A JP2008502158 A JP 2008502158A JP 4642895 B2 JP4642895 B2 JP 4642895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
memory cell
voltage
thin film
array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008502158A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008533645A5 (ja
JP2008533645A (ja
Inventor
ビル,コリン・エス
カイ,ウェイ・デイジー
Original Assignee
スパンション エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スパンション エルエルシー filed Critical スパンション エルエルシー
Publication of JP2008533645A publication Critical patent/JP2008533645A/ja
Publication of JP2008533645A5 publication Critical patent/JP2008533645A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4642895B2 publication Critical patent/JP4642895B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0009RRAM elements whose operation depends upon chemical change
    • G11C13/0014RRAM elements whose operation depends upon chemical change comprising cells based on organic memory material
    • G11C13/0016RRAM elements whose operation depends upon chemical change comprising cells based on organic memory material comprising polymers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5664Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using organic memory material storage elements
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0009RRAM elements whose operation depends upon chemical change
    • G11C13/0014RRAM elements whose operation depends upon chemical change comprising cells based on organic memory material
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/04Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store with means for avoiding disturbances due to temperature effects
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C2213/00Indexing scheme relating to G11C13/00 for features not covered by this group
    • G11C2213/70Resistive array aspects
    • G11C2213/72Array wherein the access device being a diode
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S977/00Nanotechnology
    • Y10S977/902Specified use of nanostructure
    • Y10S977/932Specified use of nanostructure for electronic or optoelectronic application
    • Y10S977/943Information storage or retrieval using nanostructure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は一般的に、メモリアレイのメモリセルを選択するためのメモリデバイスおよびダイオードに関する。特定的には、本発明は、制御可能に導電性のある層を含むメモリデバイスに関する。
コンピュータおよびメモリデバイスの基本機能は情報処理および記憶を含む。典型的なコンピュータシステムでは、これらの算術、論理およびメモリ動作は、しばしば「0」および「1」と称される2つの状態の間を可逆に切換えることができる装置によって行なわれる。そのような切換え装置は、これらのさまざまな機能を果たし、高速で2つの状態の間を切換えることが可能な半導電装置から作製される。
たとえばデータの記憶または処理のための電子アドレス指定またはロジックデバイスは、無機固体技術、および特に結晶性シリコンデバイスで作製される。金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)は主なものの1つである。
コンピュータおよびメモリデバイスをより高速に、より小型に、かつより安価にするにあたっての進歩の多くは、集積化、すなわち切手サイズのシリコン片の上により多くのトランジスタおよびその他の電子構造を詰め込むことにかかる。切手サイズのシリコン片は、各々のトランジスタが数百ナノメータの大きさであるとすれば、トランジスタを数千万個含み得る。しかしながら、シリコン系装置はそれらの根本的に物理的なサイズの限界に近づいている。
無機固体装置には一般的に、高コストおよびデータ記憶密度の損失につながる複雑なアーキテクチャという欠点がある。無機半導体材料に基づく揮発性半導体メモリの回路構成には電流を常に供給しなければならず、その結果記憶された情報を維持するためには発熱および高い電力消費が生じてしまう。不揮発性半導体装置はデータレートが低く、比較的消費電力が高く、かつ複雑さの度合が大きい。
さらに、無機固体装置のサイズが小さくなり、集積化が進むにつれて、整列公差に対する感度が増大して、作製が著しくより難しくなっている。最小限の小さなサイズの特徴の形成は、作動回路の製造に最小サイズを使用できることを暗示するわけではない。最小限の小さなサイズよりもはるかに小さい、たとえば最小サイズの4分の1の整列公差を有することが必要である。
無機固体装置のスケーリングはドーパントの拡散距離に関する問題を提起する。寸法が小さくなるにつれ、シリコン中でのドーパントの拡散距離はプロセス設計における困難をもたらしている。これに関連して、ドーパントの移動度を低減し、かつ高温にある時間を短縮するために多くの調節がなされている。しかしながら、そのような調節を無限に継続することができるかは明確でない。
半導体接合部に対して(逆バイアス方向に)電圧を印加すると、接合部の付近に空乏領域が生じる。空乏領域の幅は半導体のドープレベルに依存する。空乏領域が広がって別の空乏領域に接すると、パンチスルーまたは無制御の電流の流れが発生し得る。
ドープレベルをより高くすると、パンチスルーを防止するのに必要な分離が最小限になってしまう傾向がある。しかしながら、単位距離当りの電圧変化が大きい場合、単位距離当りの電圧変化が大きいことが電界の大きさが大きいことを暗示するという点において一層の困難が発生する。そのような急峻な勾配を横断する電子は最小伝導帯エネルギよりも大幅に高いエネルギレベルに加速し得る。そのような電子はホットエレクトロンとして公知であり、十分に高エネルギであるので、絶縁体を通過して半導体装置を不可逆に劣化させてしまい得る。
スケーリングおよび集積化は、モノリシック半導体基板における絶縁をより困難にする。特に、装置同士の横方向の絶縁はある状況では困難である。別の困難は、漏れ電流のスケーリングである。さらに別の困難は、基板内でのキャリアの拡散によって示される。すなわち、自由なキャリアが数十ミクロンに亘って拡散して、蓄積された電荷を中和してしまい得る。
発明の概要
以下は、この発明のいくつかの局面の基本的な理解のためのこの発明の要約である。この要約は、この発明の重要な/決定的な要素を同定したり、またはこの発明の範囲を明確に記述したりすることを意図するものではない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の準備として、簡略化された形態でこの発明のいくつかの概念を提示することである。
本発明は、メモリセンシング回路における薄膜ダイオード電圧レベルの温度補償のシステムおよび方法を提供する。そのような温度補償は、アレイコアおよび/またはメモリアレイに亘って一貫した動作電圧を維持するのに利用することができる。本発明は、アレイコアに対する読出動作を駆動することができるセンシング(カスコード)回路を含む。アレイコアは、ナノスケール抵抗メモリ(NRM)セルと直列の薄膜ダイオードからなり得る。薄膜ダイオードはプロセスおよび/または温度変化によるしきい値電圧の変動を受け得る。たとえば、周囲温度の上昇により、薄膜ダイオードのしきい値電圧が低下し得る。そのような変化の結果、NRMセルに達する動作電圧レベルが対応して変動し得る。
さらに、本発明は、温度補償バイアス電圧を与えてNRMセルに亘って一定の動作電圧を維持する温度感受性バイアス回路を含む。バイアス温度感受性バイアス回路は、アレイコア中のダイオードのしきい値電圧変動を追跡する薄膜ダイオードを含み得る。薄膜ダイオードは、アレイコアのNRMセルに対する温度効果を真似るのに用いられる抵抗比を作り出す2つの抵抗と直列であり得る。温度感受性バイアス回路は、参照温度補償バイアス電圧を生成し得る。生成された電圧は、NRMセルに亘って一定の動作電圧を維持するため、NRMセルに対して差動増幅器によって複製される。本発明は薄膜ダイオードの利用に限定されるものではなく、アレイコアと温度感受性バイアス回路との両者ともをさまざまな温度可変選択装置とともに用い得ることに留意されたい。
したがって、本発明は、プロセスおよび/または温度変化によるダイオードしきい値電圧変動を補償する、単純なしかし新規の方策である。本発明は、潜在的にセルを害する有害な高い動作電圧レベルからアレイコア中のナノスケール抵抗メモリ(NRM)セルを保護し、かつたとえば読出動作の実行中にエラーまたは低速読出を引起し得るNRMセルに対する低動作電圧レベルの発生を回避することができる。さらに、本発明は、温度変化選択装置と直列の、動作選択特性を有するいずれのメモリセルも利用し得ることを理解されたい。
以上および関連の目的の達成のため、この発明は、以下に十分に説明され、かつ特に請
求項で指摘される特徴を含む。以下の説明および添付の図面は、この発明のある例示的な局面および実現例を詳細に述べる。しかしながら、これらはこの発明の原則を用い得るさまざまな態様のうちわずかなものを示すに過ぎない。この発明のその他の目的、利点および新規の特徴は、添付の図面と関連して考慮されれば、この発明の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
発明の詳細な説明
図面を参照して本発明を説明する。ここで、本明細書を通じて、同じ参照番号は同じ要素を参照するように用いられる。以下の説明では、説明の目的のため、本発明の完全な理解のために数多くの具体的な詳細を述べる。しかしながら、本発明はこれらの具体的な詳細がなくても実践され得ることが明らかであろう。他の例では、本発明の説明を容易にするため、周知の構造および装置をブロック図の形態で示す。
本発明は、メモリセンシング回路における薄膜ダイオード電圧レベルの温度補償のシステムおよび方法を提供する。差動増幅器は、1つ以上の温度可変選択装置を利用するアレイコアおよび/またはメモリアレイ中のNRMセルに対して、温度感受性バイアス回路が生成する補償バイアス参照電圧を複製するのに用いることができる。たとえば、アレイコアは、薄膜ダイオードと直列にNRMセルを含み得る。温度感受性バイアス回路には2つの抵抗と直列の薄膜ダイオードが設けられる。抵抗のうち一方は正の温度係数を有し、他方は負の温度係数を有する。温度および/またはプロセスの変化がアレイコアダイオードのしきい値電圧に影響を及ぼすと、温度感受性バイアス回路の薄膜ダイオードはアレイコアのダイオードを追跡して、抵抗はNRMセルに対する温度効果を真似る。その結果、温度感受性バイアス回路は参照電圧を生成して、アレイコアダイオードのしきい値電圧が変動しているにも拘らず、たとえば一定の読出動作電圧が確実にNRMセルに印加されるようにすることができる。
以下の議論は、ダイオード素子の典型的な動作に関し、本発明のさまざまな局面の理解を高めることを意図するものであり、これを限定したりまたは規定したりするものではない。いくつかの例では、ダイオードの動作に関する以下の議論は本発明には当てはまらないかもしれないが、そのような動作は当業者によって判断され得るものである。ダイオードは本質的に接合部によって分かれる2領域の装置である。ダイオードは電流が通過するのを許すかまたはそれを禁止するかのいずれかである。電流が通過を許されるか否かは、バイアシングと称される電圧レベルおよび極性によって決まる。一般的に、印加される電圧の極性が接合部のダイオード領域の極性に一致すれば、ダイオードは電流が流れるのを許す順方向バイアスと考えられる。極性が反対であれば、ダイオードは電流の流れを禁止する逆方向バイアスと考えられる。逆方向にバイアスされたダイオードでの電流の流れは、接合部を降伏させるレベルまで印加電圧を上昇させることによって達成され得る。一般的に、通常のダイオードでこの状態に達すると、増大する電流によって生じる熱の発生によってダイオードが損傷してしまう。しかしながら、ツェナー型ダイオードの場合は降伏は損傷の条件ではなく、印加された電圧レベルが降伏を生じさせるのに必要なレベルを下回ると、電流の流れがもう1度停止する。
一般的に、電流と電圧との間の関係は、理想的なダイオード式を用いると、以下のように表わすことができる。
Figure 0004642895
式中IDはダイオードを通る電流であり、VDはダイオードにかかる電圧である。さらに、ISは逆飽和電流(逆方向にバイアスされるとダイオードを通って流れる電流、VDは負である)であり、qは電荷(1.602×10-19C)であり、kはボルツマン定数(1.38×10-23J/°K)であり、Tはケルビンでの接合部温度であり、nは放出係数である。
ツェナーダイオードは、それに対する電圧がツェナー電圧(VZ)と称されるある(負の)値に達すると、逆方向に電流を通過させるように設計される。ダイオード電圧がVD>−VZである場合、ツェナーダイオードは通常のダイオードのように振舞う。しかしながら、VD=−VZである場合、ダイオードは電流が降伏条件で流れるようにし、電圧VDを値−VZでほぼ一定に保つ。このように、ツェナーダイオードは電圧調整器として働き得る。
逆方向にバイアスされたダイオードは理想的には非導通であるが、少数のキャリアの存在により電圧が印加されると、小さな電流が依然として半導体接合部を通って流れる。逆方向電流の合計は以下の式によって近似され得る。
Figure 0004642895
式中Dpはホール拡散係数であり、τpおよびτnは空乏領域のホールおよび電子の有効寿命定数である。逆方向電流は中性領域の拡散成分と空乏領域の生成電流との和である。拡散電流は、材料を通じた電荷の濃度の変化によるものである。第2項はエネルギバンドギャップ内に存在する深い準位を通しての電荷の放出から導かれる。さらに、Wは空乏領域の幅であり、niは真性密度であり、NDはドナー密度である。
ダイオード接合を形成するのに用いられる2つの材料の仕事関数によって、接合部に形成されるポテンシャル障壁が決まる。仕事関数は真空準位とフェルミ準位EFとの間のエネルギ差として規定される。一例として、本発明のダイオード層を形成するのに金属層とn型半導体層とが用いられていると仮定する。そうすると、金属層の仕事関数はqφmで示され、半導体層はq(χ+Vn)で示され、式中、半導体の電子親和力であるχは伝導帯ECの底と真空準位との間のエネルギ差である。さらに、qVnはECとフェルミ準位との間の差である。
金属と半導体層とが接していると、半導体から金属に電荷が流れる。半導体はn型であるので、その仕事関数は金属の仕事関数よりも小さい。2つの層の間の距離が小さくなるにつれ、金属の表面での負の電荷の蓄積が増大する。半導体の中には、等しくかつ反対の電荷が存在する。層間の距離が原子間距離に匹敵する場合、ギャップは電子に対して透明になる。障壁の高さqφBnの限界値は以下の式によって与えられる。
Figure 0004642895
次に障壁の高さは金属の仕事関数と半導体の電子親和性との間の差である。
以上の式は、ダイオード層のさまざまな属性を定めるのに利用される式の基本的な理解を与えることを意味する。それらは、本発明の局面に必要な特性を定めるのに用いることができる唯一の式であることを意味するものではない。当業者は、本明細書中に表わされる過度に単純化された性質を認め、またより高レベルのダイオードの性質を定めるのにより複雑な式を実行できることを確認し得る。p−n型ダイオード層の電荷担体および障壁ポテンシャルを以下に論じる。このタイプの接合部はダイオードに一般的に見られるものであり、本発明の唯一の手段としてではなく、どのようにダイオードが働くかの一例として本明細書中で論じられる。議論においてはツェナー型のダイオードを含むが、そのように含むことによって本発明がツェナー型ダイオードであると示すことが意図されるものではなく、たとえばツェナー型ダイオードと同様の挙動を示し得ることを理解されたい。以上の議論はダイオードおよびツェナー型ダイオードの局面に焦点合せされたが、本発明はさまざまな温度可変選択装置によって実現され得ることを確認されたい。最後に、本発明は、上述の式、局面および典型的なダイオード素子の特徴に限定されるものではないことを認められたい。
まず図1を参照して、本発明の1つの局面に従う薄膜ダイオードしきい値追跡システムの高レベルブロック図が示される。システム100は、ナノスケール抵抗メモリ(NRM)セル110と、温度感受性バイアス回路120とを含む。NRMセル110は、第1の電極112、第2の電極116、および制御可能に導電性のある媒体114を含む。温度感受性バイアス回路120は、NRMセル読出動作の間にNRMセル110に参照電圧130を与える。しかしながら、たとえばプログラムおよび/または消去動作の間、参照電圧130を用いて一定の動作電圧を維持することもできることを認められたい。温度感受性バイアス回路120およびNRMセル110は両者とも同じタイプの薄膜ダイオードを利用することができる。温度感受性バイアス回路120の薄膜ダイオードは、NRMセル110と関連付けられる薄膜ダイオードに対する電圧を追跡するおよび/または真似る。NRMセル動作の間に周囲温度および/またはプロセスの変化が起こるので、NRMセル110と関連付けられる薄膜ダイオードのしきい値電圧が変化し得る。たとえば、周囲温度が上昇するとしきい値電圧が低下し得る。NRMセル110と関連付けられる薄膜ダイオードのしきい値電圧のそのような変動の結果、NRMセル110に対する動作電圧が異なり得る。(たとえば温度上昇などの)そのようなプロセス変化の効果を補償するため、温度感受性バイアス回路120は、NRMセル110に補償バイアス参照電圧130を与えて、NRMセル動作の間は一定のNRMセル動作電圧がNRMセル110に確実に印加されるようにする。次に、たとえば、読出動作の間は一定の電圧レベルを維持することができる。そのような電圧維持はNRMセルの性能および/またはNRMセルアレイの性能において極めて重要な要因である。なぜなら、印加される電圧が低いとNRMセル内の読出動作が遅くなり、印加される電圧が高いとNRMセルの状況および/または状態を害する結果となり得るからである。本発明の1つの局面に従うと、差動増幅器は、温度感受性バイアス回路120からNRMセル110への参照電圧を複製することができる。
図2を参照して、例示的なメモリセル204の分解図202とともに、この発明の1つの局面に従って利用可能な複数のメモリセルを含む例示的な超小型電子メモリデバイス200の簡単な説明が示される。同様の特徴を有する他のメモリデバイスおよび1つ以上のメモリセルも本発明の局面と相互作用できることが理解される。たとえば、超小型電子メモリデバイス200は、存在する行、列および層の数(後述の三次元の向き)で決まるような所望の数のメモリセルを含む。第1の電極206および第2の電極208が実質的に
垂直の向きで示されるが、分解図202の構造を達成する他の向きも可能である。各々のメモリセル204は、第1の電極206および第2の電極208を含み、その間に制御可能に導電性のある媒体210が介在する。制御可能に導電性のある媒体210は、低導電層212および不動態層214を含む。簡潔さのため、周辺回路構成および装置は図示しない。
メモリセルは少なくとも2つの電極を含み、1つ以上の電極は、制御可能に導電性のある媒体を挟む2つの電極の間に配置され得る。電極は、導電性金属、導電性金属合金、導電性金属酸化物、導電性ポリマー膜、半導体材料などの導電性材料からなる。
電極の例は、アルミニウム、クロム、銅、ゲルマニウム、金、マグネシウム、マンガン、インジウム、鉄、ニッケル、パラジウム、白金、銀、チタン、亜鉛およびその合金、酸化インジウム錫(ITO)、ポリシリコン、ドープトアモルファスシリコン、金属シリサイトなどのうち1つ以上を含む。合金電極は具体的に、ハステロイ(登録商標)、コバール(登録商標)、インバール(登録商標)、モネル(登録商標)、インコネル(登録商標)、真鍮、ステンレス鋼、マグネシウム銀合金、およびさまざまな他の合金を含む。
2つの電極間に配置される制御可能に導電性のある媒体は、外部刺激を用いて制御可能な態様で、導電、半導電または非導電にされ得る。一般的に、外部刺激がなければ、制御可能に導電性のある媒体は非導電であるか、または高いインピーダンスを有する。さらに、いくつかの実施例では、制御可能に導電性のある媒体について、導電率/抵抗率の複数の度合いを制御可能な態様で確立し得る。たとえば、制御可能に導電性のある媒体についての導電率/抵抗率の複数の度合いは、非導電状態、高導電状態、および半導電状態を含み得る。
制御可能に導電性のある媒体は、外部刺激(外部とは、制御可能に導電性のある媒体の外側から発生することを意味する)によって制御可能な態様で導電、非導電またはその間のいずれかの状態(導電の度合)にされ得る。たとえば、外部電界、放射などの下では、所与の制御可能に導電性のある非導電の媒体が、制御可能に導電性のある導電の媒体に変換される。
制御可能に導電性のある媒体は、1つ以上の低導電層および1つ以上の不動態層を含む。1つの実施例では、制御可能に導電性のある媒体は、不動態層に隣接する少なくとも1つの有機半導体層を含む(有機半導体層と不動態層との間にはいずれの中間層も存在しない)。別の実施例では、制御可能に導電性のある媒体は、不動態層に隣接する少なくとも1つの無機低導電層を含む(無機層と不動態層との間にはいずれの中間層も存在しない)。さらに別の実施例では、制御可能に導電性の媒体は、不動態層に隣接する低導電層として有機および無機材料の混合物を含む(低導電層と不動態層との間にはいずれの中間層も存在しない)。
有機半導体層は、有機ポリマー(共役有機ポリマーなど)、有機金属化合物(共役有機金属化合物など)、有機金属ポリマー(共役有機金属ポリマーなど)、バッキーボール、カーボンナノチューブ(C6−C60カーボンナノチューブなど)などのうち少なくとも1つを含む。このように、有機半導体は、炭素系の構造、しばしば炭素−水素系の構造を有し、この点は従来のMOSFETと異なっている。有機半導体材料は典型的に、重なり合うp軌道を有する、および/または少なくとも2つの安定した酸化状態を有することを特徴とする。有機半導体材料は2つ以上の共鳴構造をとり得ることも特徴とする。重なり合うp軌道は、制御可能に導電性のある媒体の制御可能に導電の性質に寄与する。有機半導体層に注入される電荷の量も有機半導体層の導電の度合いに影響を及ぼす。
有機ポリマーは典型的に共役有機ポリマーを含む。共役有機ポリマーのポリマーバックボーンは電極間を縦方向に延びる(一般的に、内側に向かって実質的に垂直で、電極の表面に面する)。共役有機ポリマーは、ポリマーがその共役の性質を保持する限り、線状または分枝状であり得る。共役ポリマーは、重なり合うp軌道を有することを特徴とする。共役ポリマーは、2つ以上の共鳴構造をとり得ることも特徴とする。共役有機ポリマーの共役の性質は、制御可能に導電性のある媒体の制御可能に導電の性質に寄与する。
これに関連して、共役有機ポリマーなどの低導電層または有機半導体層は電荷を供与し、受容する能力を有する。一般的に、有機半導体またはポリマーの原子/部分は、少なくとも2つの相対的に安定した酸化状態を有する。2つの相対的に安定した酸化状態により、有機半導体は電荷を供与および受容し、導電容易化化合物と電気的に相互作用できるようになる。有機半導体層が電荷を供与および受容し、不動態層と電気的に相互作用できることは、導電容易化化合物のアイデンティティにも依存する。不動態層から注入された電荷は有機半導体層および不動態層に隣接する界面にトラップ可能である。これにより低導電層の導電性が変化し、メモリ効果を生じる。
有機ポリマー(または有機ポリマーを構成する有機モノマー)は環式または非環式であり得る。形成または堆積の間、有機ポリマーは電極の間に自己集合する。共役有機ポリマーの例は、ポリアセチレン、ポリフェニルアセチレン、ポリジフェニルアセチレン、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリチオフェン、ポリポルフィリン、ポルフィリン大環状分子、チオール誘導(thiol derivatized)ポリポルフィリン、ポリフェロセンなどのポリメタロセン、ポリフタロシアニン、ポリビニレン、ポリスチロール、ポリ(t−ブチル)ジフェニルアセチレン、ポリ(トリフルオロメチル)ジフェニルアセチレン、ポリビス(トリフルオロメチル)アセチレン、ポリビス(t−ブチルジフェニル)アセチレン、ポリ(トリメチルシリル)ジフェニルアセチレン、ポリ(カルバゾール)ジフェニルアセチレン、ポリジアセチレン、ポリピリジンアセチレン、ポリメトキシフェニルアセチレン、ポリメチルフェニルアセチレン、ポリ(t−ブチル)フェニルアセチレン、ポリニトロ−フェニルアセチレン、ポリ(トリフルオロメチル)フェニルアセチレン、ポリ(トリメチルシリル)フェニルアセチレン、ポリジピリルメタン、ポリインドキノン、ポリジヒドロキシインドール、ポリトリヒドロキシインドール、フラン−ポリジヒドロキシインドール、ポリインドキノン−2−カルボキシル、ポリインドキノン、ポリベンゾビスチアゾール、ポリ(p−フェニレンスルフィド)、ポリピロール、ポリスチレン、ポリフラン、ポリインドール、ポリアズレン、ポリフェニレン、ポリピリジン、ポリビピリジン、ポリセキシチオフェン、ポリ(シリコンオキソヘミポルフィラジン)、ポリ(ゲルマニウムオキソヘミポルフィラジン)、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)、ポリピリジン金属錯体などのうち1つ以上を含む。
有機材料に加えてまたはこれに代えて、活性低導電層は無機材料を含み得る。無機材料は遷移金属硫化物、カルコゲニド、および遷移金属酸化物を含む。一般式Mxy、ただし式中Mは遷移金属であり、xおよびyは独立して約0.25から約5である、で表わされる遷移金属の酸化物の導電性は通常は低い。類似の遷移金属硫化物を用いてもよい。酸化物中の遷移金属は、外場の下で導電性の変化をもたらす複数の酸化状態を可能にする。例として、酸化銅(CuO、Cu2O)、酸化鉄(FeO、Fe34)、酸化マンガン(MnO2、Mn23など)、酸化チタン(TiO2)を含む。この材料は熱蒸着、CVDまたはプラズマによって形成することができる。無機材料を用いる1つの利点は高温製造プロセスに対してより柔軟性を有することであり、これにより電極などの上部層を堆積する従来の技術と組合せて用いることができる。別の利点は、無機材料が高い熱拡散能力を有することである。これにより、結果的に得られる高信頼性の装置の高電流動作が可能になる。
活性低導電層は有機材料と無機材料との混合物であり得る。無機材料(遷移金属酸化物/硫化物)は通常無機半導体材料に埋込まれる。その例は、Cu2Sと混合されたポリフェニルアセチレン、Cu2Oと混合されたポリフェニルアセチレンなどを含む。この層は経済的な方法で形成可能である。たとえば、銅スチレン4−スルホン酸塩などのCu+塩とともに溶解されたポリフェニルアセチレンをスピンオン可能である。基板は不動態層または容易化層であり得る。次にCVD法を用いて、H2Sなどの反応ガスを導入してCu+と反応させて、均一に埋込まれたCu2Sを生じさせる。銅イオン濃度を調節することにより、このタイプの有機−無機混合材料は制御された初期導電率を有することができる。純粋な有機材料についての別の利点は、いくつかの例で、無機材料の存在により有機−無機混合材料が良好な熱拡散能力を有し得ることである。したがって、結果的に得られる良好な信頼性を有する装置の高電流動作が可能になり得る。
1つの実施例では、新たなメモリセルは活性低導電層として無機Cu2Oと有機半導体材料との両者を含む。この実施例では、Cu2Oは不動態層のすぐ上にあり、その厚みは約1nmから約3nmである。有機半導体材料はCu2Oの上にあり、その厚みは約0.001μm以上約1μm以下である。
1つの実施例では、低導電層は電荷保持時間が向上するまたは長くなるように設計された薄い層を含む。薄い層は低導電層内のどこに配置されてもよいが、典型的には層の中央近くに配置される。薄い層は、電極材料または以下に記載される複素環式/芳香族化合物層の化合物のいずれかを含む。1つの実施例では、薄い層の厚みは約50Å以上約0.1μm以下である。別の実施例では、薄い層の厚みは約100Å以上約0.05μm以下である。たとえば、メモリセルは、銅からなる第1の電極、硫化銅からなる不動態層、ポリ(フェニレンビニレン)からなる低導電層、およびアルミニウムからなる第2の電極を含み得、ポリ(フェニレンビニレン)低導電層は厚みが250Åの銅の層をその中に含む。
1つの実施例では、低導電層は塩でドープされない。別の実施例では、低導電層は塩でドープされる。塩はアニオンおよびカチオンを有するイオン化合物である。低導電層をドープするのに用いることができる塩の一般的な例は、アルカリ土類金属のハロゲン、硫酸塩、過硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩など、アルカリ金属のハロゲン、硫酸塩、過硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩など、遷移金属のハロゲン、硫酸塩、過硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩など、アンモニウムのハロゲン、硫酸塩、過硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩など、第4アルキルアンモニウムのハロゲン、硫酸塩、過硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩などを含む。
1つの実施例では、低導電層の厚みは約0.001μm以上約5μm以下である。別の実施例では、低導電層の厚みは約0.01μm以上約2.5μm以下である。さらに別の実施例では、低導電層の厚みは約0.05μm以上約1μm以下である。
低導電層は、スピンオン技術(ポリマー/ポリマー前駆体および溶媒の混合物を堆積して、次に溶媒を基板/電極から除去する)、気体反応、気相蒸着などをオプションで含む化学気相成長(CVD)によって形成され得る。CVDは、低圧化学気相成長(LPCVD)、プラズマ化学気相成長(PECVD)、および高密度化学気相成長(HDCVD)を含む。形成または堆積の間、低導電体材料は電極の間に自己集合し得る。有機ポリマーを電極/不動態層に付着させるために有機ポリマーの1つ以上の端を官能化することは典型的には必要でない。
低導電材料と不動態層との間に共有結合を形成してもよい。これに代えて、低導電層と不動態層との間に良好な電荷担体/電子交換を提供するためには、ぴったり接触させることが必要である。低導電層と不動態層とは、電荷担体/電子交換が2つの層の間で発生することによって電気的に結合される。
不動態層は、制御可能に導電性のある媒体の、制御可能に導電の特性に寄与する少なくとも1つの導電容易化化合物を含む。導電容易化化合物は、電荷(ホールおよび/または電子)を供与し、かつ受容する能力を有する。これにより不動態層は電極と低導電層/不動態層の界面との間で輸送し、低導電層への電荷/キャリア注入を容易にし、および/または低導電層中の電荷担体の濃度を上昇させ得る。いくつかの例では、不動態層は反対の電荷を蓄積して、これによりメモリデバイス全体として電荷のバランスをとり得る。電荷/電荷担体の蓄積は、導電容易化化合物について2つの相対的に安定した酸化状態が存在することによって容易化される。
他の例では、不動態層は、外場の下でのイオン変位などの強誘電性挙動を有する。これは、活性層との接合部でしばしば発生する。「強誘電」性の結果、界面状態を大幅に変化させ、次にメモリセルの導電性を変化させる、外場によって発生する極性が生じる。このタイプの不動態層材料から作られるメモリセルは、イオン−電子導電メカニズムを有し、そのデータ保持時間は通常、界面の金属イオンの変位により比較的より長くなっている。しかしながら、いくつかの例では、メモリセルを一方の状態から他方の状態に切換えるのに時折より長い時間を必要とするために不利である。
一般的に、導電容易化化合物または導電容易化化合物中の原子は少なくとも2つの相対的に安定した酸化状態を有する。2つの相対的に安定した酸化状態により、導電容易化化合物は電荷を供与しかつ受容し、低導電層と電気的に相互作用できるようになる。所与のメモリセルで用いられる特定の導電容易化化合物は、2つの相対的に安定した酸化状態が低導電材料の2つの相対的に安定した酸化状態と一致するように選択される。低導電材料と導電容易化化合物との2つの相対的に安定した酸化状態のエネルギ帯が一致すると、低導電層における電荷担体保持が容易になる。
エネルギ帯の一致とは、不動態層のフェルミ準位が活性低導電層の価電子帯に近いことを意味する。その結果、(活性層に)注入された電荷担体は、電荷を持った低導電層のエネルギ帯が実質的に変化しなければ、不動態層の電荷と再結合し得る。エネルギ帯の一致とは、電荷注入の容易さと電荷(データ)保持時間の長さとの間の妥協に係るものである。
1つの実施例では、エネルギ帯が一致した場合、不動態層のフェルミ準位は低導電層の価電子帯の約0.3eVの範囲内にある。別の実施例では、不動態層のフェルミ準位は低導電層の価電子帯の約0.25eVの範囲内にある。さらに別の実施例では、不動態層のフェルミ準位は低導電層の価電子帯の約0.2eVの範囲内にある。さらに別の実施例では、不動態層のフェルミ準位は低導電層の価電子帯の約0.15eVの範囲内にある。いくつかの例では、価電子帯は材料の最高被占分子軌道(HOMO)である。
印加された外場は、場の方向に依存して、不動態層と低導電層との間のエネルギ障壁を低減し得る。したがって、プログラミング動作での順方向の場における電荷注入の向上、および消去動作での逆方向の場における電荷再結合の向上が得られ得る。いくつかの例では、低導電層を形成する場合、特に低導電層が共役有機ポリマーを含む場合に、不動態層は触媒として働き得る。これに関連して、共役有機ポリマーのポリマーバックボーンは、まず不動態層に隣接して形成し、不動態層表面から離れておよび不動態層表面に実質的に垂直に、成長または集合し得る。その結果、共役有機ポリマーのポリマーバックボーンは2つの電極を横断する方向に自己整列する。
不動態層を構成し得る導電容易化化合物の例は、硫化銅(CuxS、式中xは約0.5から約3)、硫化銀(Ag2S、AgS)、硫化金(Au2S、AuS)などのうち1つ以
上を含む。これらの材料のうち、Cu2SおよびAg2Sは強誘電の性質を有し、このことは金属イオンが外部動作場の下で変位することを意味する。不動態層は2つ以上のサブ不動態層を含み得、各々のサブ層は、同じ、異なる、または複数の導電容易化化合物を含む。
不動態層は、酸化技術を用いて成長されたり、気相反応を介して形成されたり、または電極の間に堆積されたりする。いくつかの例では、(低導電層の)長い電荷保持時間を促進するため、不動態層は形成後にプラズマで処理され得る。プラズマ処理は不動態層のエネルギ障壁を変化させる。
1つの実施例では、導電容易化化合物を含む不動態層の厚みは約2Å以上約0.1μm以下である。別の実施例では、不動態層の厚みは約10Å以上約0.01μm以下である。さらに別の実施例では、不動態層の厚みは約50Å以上約0.005μm以下である。
新たなメモリセルの製造および動作を容易にするため、活性低導電層は不動態層よりも厚い。1つの実施例では、低導電層の厚みは不動態層の厚みよりも約10倍から約500倍大きい。別の実施例では、低導電層の厚みは不動態層の厚みよりも約25倍から約250倍大きい。
(互いに直接に重なり合う2つの電極の表面積で測定した場合の)個別のメモリセルの面積の大きさは、MOSFETなどの従来のシリコン系のメモリセルと比較して小さくなり得る。1つの実施例では、本発明のメモリセルの面積の大きさは、約0.0001μm2以上約4μm2以下である。別の実施例では、メモリセルの面積の大きさは、約0.001μm2以上約1μm2以下である。
新たなメモリデバイス/セルの動作は、外部刺激を用いて容易化されて、切換効果を達成する。外部刺激は外部電界および/または光の放射を含む。さまざまな条件の下で、メモリセルは、導電になるか(低インピーダンスまたは「オン」状態)または非導電になるか(高インピーダンスまたは「オフ」状態)のいずれかである。
一般的に、しきい値(「オン」状態)を超える印加電界などの外部刺激の存在により、印加電圧によってメモリセルに情報を書込んだりまたはそこから情報を消去できるようになり、しきい値未満の印加電界などの外部刺激の存在により、印加電圧によってメモリセルから情報を読出せるようになる。一方で、しきい値電圧(「オフ」状態)を超える外部刺激が存在しないと、印加電圧によるメモリセルへの情報の書込またはそこからの情報の消去ができなくなる。
メモリセルに情報を書込むには、しきい値を超える電圧またはパルス信号が印加される。メモリセルに書込まれた情報を読出すには、いずれかの極性の電界または電圧が印加される。インピーダンス測定により、メモリセルが低インピーダンス状態にあるのか、または高インピーダンス状態にあるのか(および従って、「オン」であるのかまたは「オフ」であるのか)が判断される。メモリセルに書込まれた情報を消去するには、負の電圧またはしきい値電圧を超える書込み信号の極性と反対の極性が印加される。
メモリセルは、非常に高い導電状態(非常に低いインピーダンス状態)、高導電状態(低インピーダンス状態)、導電状態(中レベルインピーダンス状態)、および非導電状態(高インピーダンス状態)などの1つより多くの導電または低インピーダンス状態をさらに有し得、これにより、2ビット以上の情報または4ビット以上の情報などの複数ビットの情報が単一のメモリセルに記憶されるようになる。
本明細書中に記載のメモリデバイスは、中央処理装置(CPU)などのロジックデバイス、DRAMデバイス、SRAMデバイスなどの揮発性メモリデバイス、入出力装置(I/Oチップ)、EEPROM、EPROM、PROMなどの不揮発性メモリデバイスを形成するのに用いることができる。メモリデバイスは、平面の向き(二次元)またはメモリセルの少なくとも2つの平面アレイを含む三次元の向きに作製され得る。
図3を参照して、この発明の局面に従って利用可能な複数のメモリセルを含む例示的な三次元超小型電子メモリデバイス300が示される。三次元超小型電子メモリデバイス300は、複数の第1の電極302、複数の第2の電極304、および複数のメモリセル層306を含む。それぞれの第1および第2の電極の間には制御可能に導電性のある媒体(図示せず)が存在する。複数の第1の電極302および複数の第2の電極304は実質的に垂直の向きで示されるが、他の向きも可能である。三次元超小型電子メモリデバイスは非常に多くのメモリセルを含むことができ、これによりデバイスの密度が向上する。簡潔さのため、周辺回路構成および装置は図示しない。
メモリセル/デバイスはメモリを必要とするいずれの装置においても有用である。たとえば、メモリデバイスは、コンピュータ、電気器具、産業用機器、携帯型装置、通信機器、医療機器、研究開発機器、輸送車両、レーダ/衛星装置などにおいて有用である。携帯型装置および特に携帯型電子装置においては、新たなメモリデバイスの小型化および軽量化による携帯性が向上している。携帯型装置の例は、携帯電話および他の双方向通信装置、パーソナルデータアシスタント、パームパイロット(登録商標)、ポケットベル、ノートブックコンピュータ、リモコン、レコーダ(映像および音声)、ラジオ、小型テレビおよびウェブビューワ、カメラなどを含む。
図4は、本発明の1つの局面に従うメモリセル読出動作電圧システムの概略図である。システム400は、センシング回路404、バイアス回路408、および差動増幅器450を含む。センシング回路404は、第1の抵抗410、センシング装置420、選択ダイオード430、およびメモリセル440を含む。メモリセル440はたとえばNRMセルであり得る。読出動作は選択ダイオード430およびメモリセル440に読出動作電圧を与えることによって実行され得る。読出動作の間に周囲温度および/またはプロセスの変化が起こると、選択ダイオード430のしきい値電圧が変化し得る。たとえば、周囲温度が上昇するとしきい電圧が低下し得る。選択ダイオード430のしきい値電圧がそのように変動すると、メモリセル440に対する読出動作電圧が変動し得る。読出動作電圧の変動を補償するため、バイアス回路408はメモリセル440に印加され得る参照電圧を生成して一定の読出動作電圧を維持する。バイアス回路408は、第2の抵抗460、選択ダイオード430と同じタイプの参照ダイオード470、および参照メモリセル480も含み得る。参照ダイオード470は、メモリセル440で起こるいずれの変化も追跡する能力を提供する。バイアス回路が参照電圧を生成すると、これは差動増幅器450を介してセンシング回路に供給される。バイアス回路408が生成する参照電圧の印加により、選択ダイオード430のしきい値電圧のいかなる変化にもかかわらず、メモリセル440において一定の読出動作電圧が維持される。システム400の同様の実現例を利用して、たとえばプログラム動作および/または消去動作などの他の動作のために一定の動作電圧を維持できることが認められる。
次に図5を参照して、この発明の1つの局面に従うアレイコアを例示する図が与えられる。アレイコア500は、薄膜ダイオード530と直列のナノスケール抵抗メモリ(NRM)セル510を含む。上述のように、NRMセル510は、第1の電極520と第2の電極528との間に制御可能に導電性のある媒体524を有する。順方向電圧が薄膜ダイオード層530のターンオン電圧レベルよりも大きい場合、NRMセル510を通って電流が流れるようになる。実際の電流値は電圧源から印加される電圧の値に依存する。NR
Mセル510はこのようにプログラムおよび/または消去され得る。
別の例では、電圧源はNRMセル510に逆方向バイアス電圧を印加し得る。電圧レベルが薄膜ダイオード層530の降伏電圧レベルよりも低い場合、漏れ電流は非常に小さく、従ってNRMセル510を通る電流の流れも小さい。ある逆方向バイアス電圧しきい値(たとえば降伏電圧)に達するまではダイオードはかなりの量の電流を流すことができないので、たとえば、不注意の低レベルの逆方向バイアス電圧がNRMセル510を消去してしまうことはない。しかしながら、あるプロセス変化および/または周囲温度の上昇が起こってダイオード層530の降伏特徴に影響を及ぼし、これによりセルに達する動作電圧が変化する可能性がある。本明細書に記載の本発明の温度感受性バイアス回路は差動増幅器を介して参照温度補償バイアス電圧を与えて一定のNRMセル動作電圧を実現し、これにより、NRMセルに対する動作電圧レベル変動の影響を最小限にする。図5が示すのは例示的なアレイコアであり、本発明は、温度可変選択装置を含む他のメモリアレイ構成も利用し得ることを理解されたい。さらに、本発明で用いられる(たとえば薄膜ダイオードなどの)温度可変選択装置は、正の温度係数または負の温度係数のいずれかを有し得ることが注記される。
図6を参照して、本発明の1つの局面に従う温度感受性バイアス回路の概略図が与えられる。回路600は、第1の抵抗610および第2の抵抗620と直列の温度可変選択装置630を含む。温度可変選択装置630は、アレイコアの同タイプの温度可変選択装置を追跡することができる。2つの抵抗610、620の各々は、一方は正、他方は負の温度係数を有する。このように、アレイコアに発生し、コアのNRMセルに影響を及ぼす温度変化の効果を真似るように抵抗比が発生される。これにより、温度感受性バイアス回路は、NRMセルに印加可能な参照電圧640を生成し、たとえばセルに対する一定の読出動作電圧レベルを維持する。
図7は、本発明の1つの局面を実現した際の電圧レベル特性を示すグラフを示す。グラフ700は、電圧を表わす縦軸710と、温度を表わす横軸720とを含む。グラフ700は、アレイコアで読出動作が実行されると、読出動作電圧730および/またはアレイコアダイオードしきい値電圧735がプロセスおよび/または周囲温度変化によって低下し得ることを表示する。しかしながら、アレイコア中のNRMセルに対する読出動作電圧740は、補償バイアス参照電圧を生成する本発明の上記温度感受性バイアス回路により一定の電圧レベルに維持される。上述のように、バイアス参照電圧は差動増幅器を介してアレイコアのNRMセルに供給される。
示されかつ上述された例示的なシステムに鑑みて、本発明に従って実現され得る方法が図8のフロー図を参照してより十分に認められるであろう。説明の簡略化のため、図8の方法は続けて実行するものとして示されかつ説明されるが、本発明は図示された順序によって限定されるものではなく、いくつかのブロックは、本発明に従って、本明細書中に示されかつ説明されるのとは異なる順序で、および/または他のブロックと同時に起こってもよいことを理解し、認めるべきである。さらに、本発明に従う方法を実現するのに、すべての図示されたブロックが要件とされるとは限らない。
図8は、本発明の1つの局面に従うしきい値電圧変動補償方法800を説明する。方法800は、センシング(カスコード)回路を利用してアレイコアに読出電圧動作を供給する 810。アレイコアは、たとえばNRMセルと直列に温度可変選択装置を含み得る。アレイコアに対して読出動作が実行されると、さまざまなプロセスおよび/または温度変化が起こり得、これにより温度可変選択装置のしきい値電圧が変化する。たとえば、周囲温度が上昇するにつれ、装置のしきい値電圧が低下し得る。そのような低下の結果、NRMセルに達する読出動作電圧レベルが変動し得る。温度可変選択装置がしきい値電圧の変
動を経ると、当該変動は、温度感受性バイアス回路の温度可変選択装置によって追跡される 820。温度可変選択装置は、アレイコアの温度可変選択装置と同じタイプのものであり、2つの抵抗と直列であり得る。一方の抵抗は正の温度係数を有し、他方の抵抗は負の温度係数を有する。2つの抵抗の抵抗比は、アレイコア中のNRMセルに対する温度効果を真似るのに用いられる。その目的のため、温度感受性バイアス回路は温度補償バイアス参照電圧を生成して 830、NRMセル内で一定の読出動作電圧レベルを維持する。差動増幅器を用いて、NRMセルに対して温度補償バイアス参照電圧を複製することができる 840。
ある好ましい実施例または複数の実施例についてこの発明が示され、説明されたが、この明細書および添付の図面を読んで理解すれば、当業者が均等な変更例および修正例を想到することは明らかである。特に上述の構成要素(アセンブリ、装置、回路など)が果たすさまざまな機能について、そのような構成要素を説明するのに用いられる(「手段」に対するいかなる参照も含む)用語は、他に示されない場合は、たとえ本明細書中に図示された発明の例示的な実施例で機能を果たす開示された構造と構造的に均等でなくても、説明された構成要素の特定の機能を果たす(すなわち機能的に均等な)いずれの構成要素にも対応することが意図される。さらに、この発明の特定の特徴はいくつかの実施例のうちの1つについてのみ開示されたかもしれないが、そのような特徴は、いずれの所与のまたは特定の適用例の所望および有利にも応じて、他の実施例の1つ以上の他の特徴と組合わせられてもよい。
本発明の方法およびシステムは、半導体プロセスおよび作製の分野に適用可能である。たとえば、本発明は、不揮発性メモリデバイスを含むメモリデバイスおよび中央処理装置を製作するのに用いることができる。
本発明の1つの局面に従う薄膜ダイオードしきい値追跡システムの高レベルブロック図である。 本発明の1つの局面に従って利用され得る複数のメモリセルを含む二次元超小型電子デバイスの斜視図である。 本発明の別の局面に従って利用され得る複数のメモリセルを含む三次元超小型電子デバイスの斜視図である。 本発明の1つの局面に従うメモリセル読出動作電圧システムの概略図である。 本発明の1つの局面に従うアレイコアを例示する図である。 本発明の1つの局面に従う温度感受性バイアス回路の概略図である。 本発明の1つの局面を実現した際の電圧レベル特性を示すグラフの図である。 本発明の1つの局面に従うしきい値電圧変動補償方法を説明する図である。

Claims (5)

  1. 薄膜ダイオード電圧追跡システムであって、
    ナノスケール抵抗メモリセル(440)と直列に薄膜ダイオード(430)を含むアレイコア(500)を備え、前記ナノスケール抵抗メモリセル(110)は、第1の電極(112)と第2の電極(116)との間に制御可能に導電性のある媒体(114)を有し、さらに
    アレイコア動作の間に参照温度補償バイアス電圧を生成する温度感受性バイアス回路(408)を備え、前記アレイコア動作は、読出動作、消去動作、およびプログラム動作のうち1つを含み、さらに
    前記参照温度補償バイアス電圧を供給する差動増幅器(450)を備え、前記参照温度補償バイアス電圧は、前記アレイコア(500)の前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)に対して一定の動作電圧を生じさせ、さらに
    アレイコア動作電圧を前記アレイコア(500)に供給するセンシング回路(404)を備え
    前記温度感受性バイアス回路(408)は、第1の抵抗(610)および第2の抵抗(620)と直列に薄膜ダイオード(470)を含み、前記温度感受性バイアス回路(408)の前記薄膜ダイオード(470)は、前記アレイコア(500)の前記薄膜ダイオード(430)のしきい値電圧変動を追跡し、前記しきい値電圧変動は、周囲温度が上昇するにつれての前記アレイコア(500)の前記薄膜ダイオード(430)のしきい値電圧の降下を含み、
    前記第1の抵抗(610)は負の温度係数を含み、前記第2の抵抗(620)は正の温度係数を含んで抵抗比を生じて、前記アレイコア(500)の前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)に対する温度効果を真似る、システム。
  2. ダイオードしきい値電圧変動補償方法であって、
    センシング回路(404)を利用して読出動作電圧をアレイコア(500)に供給するステップを含み、前記アレイコア(500)は、ナノスケール抵抗メモリセル(440)と直列に薄膜ダイオード(430)を含み、前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)は、第1の電極(112)と第2の電極(116)との間に制御可能に導電性のある媒体(114)を有し、さらに
    第1の抵抗(620)および第2の抵抗(610)と直列の薄膜ダイオード(470)を利用して温度感受性バイアス回路(408)を形成して、しきい値電圧変動に基づいて温度補償バイアス電圧を生成することによって、前記アレイコア(500)の読出動作の間の前記アレイコア(500)の前記薄膜ダイオード(430)の前記しきい値電圧変動を追跡するステップを含み、前記しきい値電圧変動は、周囲温度が上昇するにつれての電圧変動の降下を含み、さらに
    差動増幅器(450)を利用することにより、前記アレイコア(500)の前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)に前記温度補償バイアス電圧を印加して、前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)に対する一定の読出動作電圧レベルを維持するステップを含み、
    前記第1の抵抗(620)は負の温度係数を含み、前記第2の抵抗(610)は正の温度係数を含み、前記負の温度係数と前記正の温度係数とは、前記アレイコア(500)の前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)が経る温度効果を真似るための抵抗比を生じる、方法。
  3. メモリセル動作電圧システムであって、
    メモリアレイに動作電圧を与えるセンシング回路(404)を備え、前記メモリアレイは、ナノスケール抵抗メモリセル(440)と直列に少なくとも1つの第1の温度可変選択装置(430)を含み、前記ナノスケール抵抗メモリセル(110)は、第1の電極(112)と第2の電極(116)との間に制御可能に導電性のある媒体(114)を有し、さらに
    参照温度補償バイアス電圧(640)を発生して前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)内で一定の動作電圧レベルを維持する参照回路(600)と、
    前記メモリアレイの前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)に対して前記参照温度補償バイアス電圧(640)を複製する差動増幅器(450)とを備え
    前記参照回路(600)は、抵抗比を生じるため、負の温度係数を有する第1の抵抗(610)と、正の温度係数を有する第2の抵抗(620)とを含み、
    前記システムは、
    前記メモリアレイの前記少なくとも1つの第1の温度可変選択装置(430)のしきい値電圧変動を追跡する第2の温度可変選択装置(630)をさらに備え、
    前記第2の温度可変選択装置(630)は、前記第1の抵抗(610)および前記第2の抵抗(620)と直列であり、前記第2の温度可変選択装置(630)は、前記メモリアレイの前記少なくとも1つの第1の温度可変選択装置(430)と同じタイプを含む、システム。
  4. 前記参照回路(600)の前記抵抗比は、前記メモリアレイの前記ナノスケール抵抗メモリセル(440)に対する温度変化の効果を真似る能力を含む、請求項に記載のシステム。
  5. 前記しきい値電圧変動は、周囲温度が上昇するにつれてのしきい値電圧の降下を含む、請求項に記載のシステム。
JP2008502158A 2005-03-22 2006-03-22 メモリセンシング回路における薄膜ダイオード電圧しきい値の温度補償 Active JP4642895B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/086,884 US7145824B2 (en) 2005-03-22 2005-03-22 Temperature compensation of thin film diode voltage threshold in memory sensing circuit
PCT/US2006/010364 WO2006102391A2 (en) 2005-03-22 2006-03-22 Temperature compensation of thin film diode voltage threshold in memory sensing circuit

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008533645A JP2008533645A (ja) 2008-08-21
JP2008533645A5 JP2008533645A5 (ja) 2010-11-04
JP4642895B2 true JP4642895B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=36685841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008502158A Active JP4642895B2 (ja) 2005-03-22 2006-03-22 メモリセンシング回路における薄膜ダイオード電圧しきい値の温度補償

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7145824B2 (ja)
JP (1) JP4642895B2 (ja)
TW (1) TW200641904A (ja)
WO (1) WO2006102391A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11615840B2 (en) 2019-09-19 2023-03-28 Kioxia Corporation Memory device

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7858185B2 (en) 2003-09-08 2010-12-28 Nantero, Inc. High purity nanotube fabrics and films
US7375369B2 (en) 2003-09-08 2008-05-20 Nantero, Inc. Spin-coatable liquid for formation of high purity nanotube films
US7330369B2 (en) * 2004-04-06 2008-02-12 Bao Tran NANO-electronic memory array
DE102004041907B3 (de) * 2004-08-30 2006-03-23 Infineon Technologies Ag Resistive Speicheranordnung, insbesondere CBRAM-Speicher
US8098521B2 (en) * 2005-03-31 2012-01-17 Spansion Llc Method of providing an erase activation energy of a memory device
US8513768B2 (en) * 2005-05-09 2013-08-20 Nantero Inc. Nonvolatile nanotube diodes and nonvolatile nanotube blocks and systems using same and methods of making same
US8183665B2 (en) * 2005-11-15 2012-05-22 Nantero Inc. Nonvolatile nanotube diodes and nonvolatile nanotube blocks and systems using same and methods of making same
US8102018B2 (en) 2005-05-09 2012-01-24 Nantero Inc. Nonvolatile resistive memories having scalable two-terminal nanotube switches
US9196615B2 (en) * 2005-05-09 2015-11-24 Nantero Inc. Nonvolatile nanotube diodes and nonvolatile nanotube blocks and systems using same and methods of making same
US8013363B2 (en) * 2005-05-09 2011-09-06 Nantero, Inc. Nonvolatile nanotube diodes and nonvolatile nanotube blocks and systems using same and methods of making same
US8008745B2 (en) * 2005-05-09 2011-08-30 Nantero, Inc. Latch circuits and operation circuits having scalable nonvolatile nanotube switches as electronic fuse replacement elements
US8217490B2 (en) * 2005-05-09 2012-07-10 Nantero Inc. Nonvolatile nanotube diodes and nonvolatile nanotube blocks and systems using same and methods of making same
US9911743B2 (en) * 2005-05-09 2018-03-06 Nantero, Inc. Nonvolatile nanotube diodes and nonvolatile nanotube blocks and systems using same and methods of making same
JP2007080306A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
KR100648707B1 (ko) * 2005-10-11 2006-11-23 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 표시 장치 및 이에 사용되는 전원 공급 장치
US8089110B1 (en) * 2006-02-09 2012-01-03 Spansion Llc Switchable memory diodes based on ferroelectric/conjugated polymer heterostructures and/or their composites
US7245536B1 (en) * 2006-02-15 2007-07-17 Catalyst Semiconductor, Inc. Precision non-volatile CMOS reference circuit
US7858918B2 (en) * 2007-02-05 2010-12-28 Ludwig Lester F Molecular transistor circuits compatible with carbon nanotube sensors and transducers
US7838809B2 (en) 2007-02-17 2010-11-23 Ludwig Lester F Nanoelectronic differential amplifiers and related circuits having carbon nanotubes, graphene nanoribbons, or other related materials
TWI578330B (zh) * 2007-10-09 2017-04-11 A-Data Technology Co Ltd Solid state semiconductor storage device with temperature control function and control method thereof
US8558220B2 (en) * 2007-12-31 2013-10-15 Sandisk 3D Llc Memory cell that employs a selectively fabricated carbon nano-tube reversible resistance-switching element formed over a bottom conductor and methods of forming the same
US8878235B2 (en) 2007-12-31 2014-11-04 Sandisk 3D Llc Memory cell that employs a selectively fabricated carbon nano-tube reversible resistance-switching element and methods of forming the same
US8236623B2 (en) 2007-12-31 2012-08-07 Sandisk 3D Llc Memory cell that employs a selectively fabricated carbon nano-tube reversible resistance-switching element and methods of forming the same
US8530318B2 (en) 2008-04-11 2013-09-10 Sandisk 3D Llc Memory cell that employs a selectively fabricated carbon nano-tube reversible resistance-switching element formed over a bottom conductor and methods of forming the same
US8304284B2 (en) 2008-04-11 2012-11-06 Sandisk 3D Llc Memory cell that employs a selectively fabricated carbon nano-tube reversible resistance-switching element, and methods of forming the same
JP5085405B2 (ja) * 2008-04-25 2012-11-28 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
JP4931858B2 (ja) 2008-05-13 2012-05-16 パナソニック株式会社 有機エレクトロルミネッセント素子の製造方法
US9263126B1 (en) 2010-09-01 2016-02-16 Nantero Inc. Method for dynamically accessing and programming resistive change element arrays
KR101009441B1 (ko) * 2009-02-06 2011-01-19 한국과학기술연구원 높은 소자 수율을 나타내는 상온 공정에 의한 저항 변화 기억 소자용 다층의 금속 산화물 박막 구조물의 제조 방법
US8350418B2 (en) * 2009-10-02 2013-01-08 Skyworks Solutions, Inc. Circuit and method for generating a reference voltage
JP5657876B2 (ja) * 2009-10-07 2015-01-21 ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエルPS4 Luxco S.a.r.l. 半導体メモリ装置
US8716688B2 (en) * 2010-02-25 2014-05-06 The University Of Kentucky Research Foundation Electronic device incorporating memristor made from metallic nanowire
US8385101B2 (en) 2010-07-30 2013-02-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Memory resistor having plural different active materials
US9053788B2 (en) 2012-03-29 2015-06-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Cross-point variable resistance nonvolatile memory device
US8699189B2 (en) * 2012-05-22 2014-04-15 Honeywell International Inc. High precision clipping regulator circuit
KR101986335B1 (ko) * 2012-10-08 2019-06-05 삼성전자주식회사 보상 저항성 소자를 포함하는 저항성 메모리 장치
JP2014078302A (ja) 2012-10-11 2014-05-01 Panasonic Corp クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置及びクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置の読み出し方法
CN103794252B (zh) * 2012-10-29 2018-01-09 硅存储技术公司 用于读出放大器的低电压电流参考产生器
KR102212755B1 (ko) * 2014-07-31 2021-02-05 삼성전자주식회사 전압 발생기 및 이를 포함하는 메모리 장치
US10170180B2 (en) 2015-04-30 2019-01-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Memory including bi-polar memristor
JP2017139399A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 Tdk株式会社 磁気メモリ
US9842638B1 (en) 2017-01-25 2017-12-12 Qualcomm Incorporated Dynamically controlling voltage for access operations to magneto-resistive random access memory (MRAM) bit cells to account for process variations
US10431278B2 (en) 2017-08-14 2019-10-01 Qualcomm Incorporated Dynamically controlling voltage for access operations to magneto-resistive random access memory (MRAM) bit cells to account for ambient temperature
US10510393B2 (en) 2017-09-15 2019-12-17 Samsung Electronics Co., Ltd Resistive memory device including reference cell and operating method thereof
US11404140B2 (en) * 2021-01-04 2022-08-02 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method and memory device with increased read and write margin

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5206525A (en) * 1989-12-27 1993-04-27 Nippon Petrochemicals Co., Ltd. Electric element capable of controlling the electric conductivity of π-conjugated macromolecular materials
US5818749A (en) * 1993-08-20 1998-10-06 Micron Technology, Inc. Integrated circuit memory device
US5640343A (en) * 1996-03-18 1997-06-17 International Business Machines Corporation Magnetic memory array using magnetic tunnel junction devices in the memory cells
JP3864528B2 (ja) * 1998-01-19 2007-01-10 株式会社デンソー 半導体記憶装置
US6097627A (en) * 1998-09-30 2000-08-01 Motorola, Inc. Quantum random address memory with nano-diode mixer
US6753954B2 (en) * 2000-12-06 2004-06-22 Asml Masktools B.V. Method and apparatus for detecting aberrations in a projection lens utilized for projection optics
US6385109B1 (en) * 2001-01-30 2002-05-07 Motorola, Inc. Reference voltage generator for MRAM and method
US6687178B1 (en) * 2001-02-23 2004-02-03 Western Digital (Fremont), Inc. Temperature dependent write current source for magnetic tunnel junction MRAM
AU2002340793A1 (en) * 2001-05-07 2002-11-18 Coatue Corporation Molecular memory device
US6768157B2 (en) * 2001-08-13 2004-07-27 Advanced Micro Devices, Inc. Memory device
KR100860134B1 (ko) * 2001-08-13 2008-09-25 어드밴스드 마이크로 디바이시즈, 인코포레이티드 메모리 셀
US6858481B2 (en) * 2001-08-13 2005-02-22 Advanced Micro Devices, Inc. Memory device with active and passive layers
US6504750B1 (en) * 2001-08-27 2003-01-07 Micron Technology, Inc. Resistive memory element sensing using averaging
US6608790B2 (en) * 2001-12-03 2003-08-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Write current compensation for temperature variations in memory arrays
US6757188B2 (en) * 2002-05-22 2004-06-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Triple sample sensing for magnetic random access memory (MRAM) with series diodes
US7012276B2 (en) * 2002-09-17 2006-03-14 Advanced Micro Devices, Inc. Organic thin film Zener diodes
US6753247B1 (en) * 2002-10-31 2004-06-22 Advanced Micro Devices, Inc. Method(s) facilitating formation of memory cell(s) and patterned conductive
US6746971B1 (en) * 2002-12-05 2004-06-08 Advanced Micro Devices, Inc. Method of forming copper sulfide for memory cell
US6770905B1 (en) * 2002-12-05 2004-08-03 Advanced Micro Devices, Inc. Implantation for the formation of CuX layer in an organic memory device
US6773954B1 (en) 2002-12-05 2004-08-10 Advanced Micro Devices, Inc. Methods of forming passive layers in organic memory cells
US6686263B1 (en) * 2002-12-09 2004-02-03 Advanced Micro Devices, Inc. Selective formation of top memory electrode by electroless formation of conductive materials
US6656763B1 (en) * 2003-03-10 2003-12-02 Advanced Micro Devices, Inc. Spin on polymers for organic memory devices
US6868025B2 (en) * 2003-03-10 2005-03-15 Sharp Laboratories Of America, Inc. Temperature compensated RRAM circuit
US6825060B1 (en) * 2003-04-02 2004-11-30 Advanced Micro Devices, Inc. Photosensitive polymeric memory elements
US6787458B1 (en) * 2003-07-07 2004-09-07 Advanced Micro Devices, Inc. Polymer memory device formed in via opening
US6803267B1 (en) * 2003-07-07 2004-10-12 Advanced Micro Devices, Inc. Silicon containing material for patterning polymeric memory element
US6852586B1 (en) * 2003-10-01 2005-02-08 Advanced Micro Devices, Inc. Self assembly of conducting polymer for formation of polymer memory cell
DE60333199D1 (de) 2003-11-12 2010-08-12 St Microelectronics Srl Phasenänderungsspeicher mit Überspannungsschutz und Schutzverfahren für Phasenänderungsspeicher mit Überspannungsschutz
US6982916B2 (en) * 2004-02-12 2006-01-03 Applied Spintronics Technology, Inc. Method and system for providing temperature dependent programming for magnetic memories
US7035141B1 (en) * 2004-11-17 2006-04-25 Spansion Llc Diode array architecture for addressing nanoscale resistive memory arrays

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11615840B2 (en) 2019-09-19 2023-03-28 Kioxia Corporation Memory device

Also Published As

Publication number Publication date
US20060215439A1 (en) 2006-09-28
TW200641904A (en) 2006-12-01
WO2006102391A2 (en) 2006-09-28
US7145824B2 (en) 2006-12-05
JP2008533645A (ja) 2008-08-21
WO2006102391A3 (en) 2006-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4642895B2 (ja) メモリセンシング回路における薄膜ダイオード電圧しきい値の温度補償
KR100869862B1 (ko) 스위칭 가능한 메모리 다이오드 - 새 메모리 장치
JP4903562B2 (ja) メモリデバイス及びこのデバイスの使用方法ないし製造方法
US7254053B2 (en) Active programming and operation of a memory device
US6770905B1 (en) Implantation for the formation of CuX layer in an organic memory device
JP5324042B2 (ja) 有機メモリセルの製造方法
US6773954B1 (en) Methods of forming passive layers in organic memory cells
US6746971B1 (en) Method of forming copper sulfide for memory cell
US20060245235A1 (en) Design and operation of a resistance switching memory cell with diode
US7579631B2 (en) Variable breakdown characteristic diode
JP5311740B2 (ja) 有機メモリデバイス
KR20070040819A (ko) 가변 데이터 유지 시간을 갖는 폴리머 메모리
JP2007519220A5 (ja)
US6960783B2 (en) Erasing and programming an organic memory device and method of fabricating
US7777218B1 (en) Memory cell containing copolymer containing diarylacetylene portion
US7344913B1 (en) Spin on memory cell active layer doped with metal ions
US7067349B1 (en) Ion path polymers for ion-motion memory

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20100914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4642895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250