JP4639982B2 - マイクロ反応チップ - Google Patents

マイクロ反応チップ Download PDF

Info

Publication number
JP4639982B2
JP4639982B2 JP2005178115A JP2005178115A JP4639982B2 JP 4639982 B2 JP4639982 B2 JP 4639982B2 JP 2005178115 A JP2005178115 A JP 2005178115A JP 2005178115 A JP2005178115 A JP 2005178115A JP 4639982 B2 JP4639982 B2 JP 4639982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
nucleic acid
probe
electrode
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005178115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006349571A (ja
Inventor
真紀子 出嶋
新司 入江
昭裕 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2005178115A priority Critical patent/JP4639982B2/ja
Publication of JP2006349571A publication Critical patent/JP2006349571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4639982B2 publication Critical patent/JP4639982B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、例えばDNA(デオキシリボ核酸)などの生体関連物質の検出に用いられるマイクロ反応チップに関する。
近年、生物の多様な遺伝子機能を効率的に解析するための技術開発が進められており、これらの遺伝子発現や塩基配列の解析のために、例えば、DNAチップやDNAマイクロアレイなどのような、固相基板上に高密度に異なるプローブ核酸を配列、固定したチップが用いられている。そして、このプローブ核酸に別途調製された一本鎖のターゲット核酸を供給し、配列の相補性による結合の有無を検出することで遺伝子発現や塩基配列の解析を行っている。
ここで、DNAチップ上のプローブ核酸断片と、ターゲット核酸断片とのハイブリダイゼーションを検出する方法として、ターゲット核酸断片を検出可能な分子であらかじめ標識する方法がある。中でも、蛍光色素を標準分子としてターゲット核酸に標識する方法が最も一般的である。これは、ハイブリダイゼーションの操作に引き続き、DNAチップの表面を蛍光測定することで、DNAチップ上で、プローブ核酸断片とターゲット核酸断片とのハイブリダイゼーションが発生した箇所であるスポットのみを蛍光検出するものである。
また、このように検出された蛍光強度を測定することで、ターゲット核酸断片の存在量を測定する。
一方、DNAチップ上のプローブ核酸断片とターゲット核酸断片とのハイブリダイゼーションを検出する方法として、二本鎖核酸断片に特異的に結合し、かつ電気化学的に活性な二本鎖核酸断片認識体を用いて検出する方法や、酸化還元酵素を標識することで電気化学的測定によりターゲット核酸を検出する方法がある。
このように、DNAチップ上のプローブ核酸断片とターゲット核酸断片とのハイブリダイゼーションを利用する検出方法においては、プローブ核酸断片が固相担体表面に安定して固定されているか否かがターゲット核酸の検出の再現性を大きく左右する。また、固相担体表面におけるプローブ核酸断片の固定密度(同一種のプローブ核酸断片が単位面積あたりに固定されている量)は、ターゲット核酸の検出感度や検出限界を左右する。すなわち、DNAチップによるターゲット核酸の検出方法を実用化するためには、多数のプローブ核酸断片を、固相担体表面に密度をコントロールして安定に固定する必要がある。
ここで、DNAチップの作成方法としては、あらかじめ調整されたプローブ核酸断片を固相担体表面に結合固定する方法や、固相担体表面で直接オリゴヌクレオチドを合成する方法が知られている。固相担体表面で直接オリゴヌクレオチドを合成する方法としては、光照射で選択的に除去される保護基の使用と、半導体製造に利用されるフォトリソグラフィ技術及び固相合成技術とを組み合わせ、所定の微小なマトリックス領域でのオリゴヌクレオチドの選択的な合成を行う方法が代表的であるが、電気化学反応によりオリゴヌクレオチドを固相担体表面で選択的に合成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法は、保護基を有するヌクレオチドモノマーが電極アレイの近傍にあり、アレイが緩衝液またはスカベンジング液(Scavenging Solution)に接触している。その後、アレイ中の選択した電極へ、保護されたヌクレオチドモノマーを脱保護化させることができる試剤を電気化学的に生成させる為に十分な電位を印加すると、選択した電極の近くの分子が脱保護化されて反応性の官能基にさらされ、これらが結合を形成する。電圧を印加する電極の選択を制御し、上述した反応を繰り返し行うことで、電極上に所望のオリゴヌクレオチドが合成される。
特表2000−514802号公報
しかしながら、上記従来のマイクロ反応チップには、以下の課題が残されている。すなわち、例えば円形の電極上で上述した電気化学的なプローブ核酸合成を行った際、プローブ核酸の種類によっては電極の中央領域においてハイブリダイゼーションが行われないことがある。すなわち、検出されるスポットの形状が電極と同様の円形ではなく、電極の中央領域でスポットが検出されずにリング状となる。これにより、スポットの形状が電極と同様に円形状である場合と、リング形状である場合とで、蛍光検出を行った際の蛍光強度や電気化学的検出方法を行った際の電流値や電圧値のような各種応答値を各種のプローブ核酸で比較することが困難となる。したがって、測定の再現性や定量性に乏しくなるという問題がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、プローブ核酸の種類によらず、再現性や定量性の良好な測定を行うことができるマイクロ反応チップを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のマイクロ反応チップは、生体関連物質を捕捉するプローブが固定される固定面を有する電極からなる固相担体が少なくとも1つ設けられたマイクロ反応チップにおいて、プローブは前記固定面に対して電気化学反応によって合成されており、固定面は複数形成されてマイクロアレイ化されており、固定面の中央領域に、前記プローブの固定を防止すると共に固定面上に形成された絶縁体によって形成された非固定部が形成されていることを特徴とする。
この発明のマイクロ反応チップによれば、固定面の中央領域に非固定部を形成し、固定面の中央領域にプローブを固定させないことで、プローブの種類によらずにほぼ同一形状のスポットを得ることができる。すなわち、プローブが生体関連物質を捕捉するハイブリダイゼーションを行って蛍光強度や電流、電圧値測定する際、固定面の周縁領域のみにプローブを固定してハイブリダイゼーションを行うので、再現性や定量性の良好な測定を行うことができる。
しかも、プローブが、固定面に対して電気化学反応によって合成されているため、固定面上に所望の種類のプローブを合成することができる。
また、非固定部が、固定面上に形成された絶縁体によって形成されているので、平面視において環状の固定部が形成される。
また、固定面が複数形成されてマイクロアレイ化されているため、各固定面上にそれぞれ種類の異なるプローブを固定した測定を同時に行うことができる。ここで、上述したように、プローブの種類によらず同一形状のスポットを得ることができるので、各固定面において再現性や定量性の良好な測定を行うことができる。
また、本発明のマイクロ反応チップは、前記固相担体が、白金または金によって形成された電極であることが好ましい。
この発明によれば、電極に電圧を印加することでプローブを電気化学的に合成することができる。また、電気化学的測定を行うことができる。ここで、電極が白金または金によって形成されているので、電極の耐腐食性などを向上させることができる。
また、本発明のマイクロ反応チップは、前記絶縁体が、シリコンの酸化物あるいは窒化物またはタンタルの酸化物のいずれかによって形成されていることが好ましい。
この発明によれば、絶縁体としてシリコンの酸化物あるいは窒化物またはタンタルの酸化物のいずれかのみを用いることで、非固定部の形成が容易であると共に、固定面の中央領域に非固定部が確実に形成される。
また、本発明のマイクロ反応チップは、前記非固定部が、前記固相担体に形成された貫通孔であることとしてもよい。
この発明によれば、固相担体に形成された貫通孔によって、固定面の中央領域に非固定部を形成する。
本発明のマイクロ反応チップによれば、固定面に固定されるプローブの種類によらず、ハイブリダイゼーションを行った際にほぼ同一のスポット形状が得られるので、再現性や定量性の良好な測定を行うことができる。
以下、本発明にかかるマイクロ反応チップの一実施形態を、図1を参照しながら説明する。
本実施形態によるマイクロ反応チップ1は、CMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)部2と、CMOS部2の上面に形成されてプローブ核酸(プローブ、図示略)が固定される合成電極部3と、合成電極部3と対向配置された対向電極4とを備えている。なお、図1(a)において、対向電極4の図示を省略している。
CMOS部2は、合成電極部3に対して印加する電流や電圧を制御するCMOS能動素子部11と、CMOS能動素子部11と外部とを接続する入出力電極12と、CMOS能動素子部11及び入出力電極12の外表面に形成されてCMOS能動素子部11を保護するCMOS保護層13とを備えている。
CMOS能動素子部11は、後述する各固定電極部(固相担体)23に対してそれぞれ独立して電流や電圧を印加すると共に、各固定面23aで検出した電流や電圧を増幅して外部に出力するように構成されている。
入出力電極12は、例えばAl(アルミニウム)のような導電体によって形成されており、CMOS保護層13に形成された貫通孔であるコンタクトホール13aから外部に向けて露出している。
また、CMOS保護層13は、その膜厚が例えば2μmであって、例えばSiN(窒化珪素)/SiO(二酸化珪素)のような絶縁体によって形成されている。
合成電極部3は、入出力電極12と接続する接続電極部21と、接続電極部21を封止する第1絶縁層22と、第1絶縁層22上に形成されて接続電極部21と接続する固定電極部23と、固定電極部23及び第1絶縁層22を覆う第2絶縁層24とを備えている。
接続電極部21は、例えばAlによって形成されており、コンタクトホール13aを充填すると共に、一部がコンタクトホール13aの近傍におけるCMOS保護層13の上面に積層されている。この接続電極部21は、コンタクトホール13aが充填されるように、例えば3μm形成した後、CMOS保護層13の上面からの突出量が0.5μm以下となるように平坦化されている。
第1絶縁層22は、例えばSiNやSiOのような絶縁体によって構成されており、接続電極部21を充填するように形成されている。この第1絶縁層22は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長)法などを用いてCMOS保護層13または接続電極部21の上面に、例えば厚さが0.5μmとなるように平坦化されて形成されている。
また、第1絶縁層22には、平面視でCMOS保護層13に形成されたコンタクトホール13aと一致しない位置に、接続電極部21に至る貫通孔であるコンタクトホール22aが設けられている。このコンタクトホール22aは、所定の開口形状を有するマスクパターンを用いたドライエッチングなどによって形成されている。
固定電極部23は、例えばPt(白金)によって形成されており、平面視で例えば矩形状を有している。そして、固定電極部23の一部が、コンタクトホール22a内に形成されることで、接続電極部21に接続されている。この固定電極部23は、所定の開口形状を有するマスクパターンを用いたスパッタリング法によって、第1絶縁層22上に厚さが0.2μm〜0.3μmとなるように形成されている。
また、固定電極部23には、第2絶縁層24に形成された貫通孔24aによって外部に露出されてプローブ核酸が固定される固定面23aが形成されている。この固定面23aは、平面視で円形を有しており、その中央に円柱状の非固定部24bが形成されている。したがって、固定面23aの非固定部24bを除く周縁領域は、平面視でリング状であり、その外径が例えば40μm、リングの幅が例えば8μmとなっている。なお、固定電極部23は第1絶縁層22上の2方向で等間隔となるように複数設けられており、固定面23aが複数形成されることでマイクロアレイ化されている。
第2絶縁層24は、例えばSiNで形成されており、平面視において固定電極部23と重なると共にコンタクトホール22aと一致しない位置に、円筒状の貫通孔24aが形成されている。この貫通孔24aによって、固定面23aの中央領域に非固定部24bが形成される。
また、第2絶縁層24は、プラズマCVD法を用いて固定電極部23または第1絶縁層22上に厚さが0.7μm〜0.9μmとなるように形成されている。そして、貫通孔24aは、所定の開口形状を有するマスクパターンを用いたドライエッチングなどによって形成されている。
プローブ核酸は、表面で生体関連物質であるターゲット核酸を捕捉する核酸であって、固定面23aに電気化学的な合成によって結合固定されている。ここで、1つの固定面23aには同一種のプローブ核酸が結合固定されており、複数の固定面23aのそれぞれで多種のプローブ核酸が結合固定されている。なお、本明細書において、「核酸」とは、一般的な塩基配列により表されるDNA、RNA(リボ核酸)及び核酸類似物質などを総括して示しており、このような核酸は天然に存在するものであっても、人工的に合成または修飾されたものであってもよい。また、本明細書において、核酸を構成するための一単位に含まれる塩基の種類を表す語は、その一単位に含まれる塩基名、すなわち、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)及びチミン(T)で示す。
以上のような構成のマイクロ反応チップ1を用いて遺伝子発現や塩基配列の解析をする際には、まず、各固定面23aにプローブ核酸を電気化学的に合成して固定する。そして、別途調製したターゲット核酸を供給し、固定されたプローブ核酸とターゲット核酸とのハイブリダイゼーションが発生した箇所であるスポットを蛍光検出してその強度を測定する。また、電気化学的検出方法を用いて、固定電極部23と対向電極4との間の電流値や電圧値を測定する。
その後、供給したターゲット核酸と、測定した蛍光強度や電流値、電圧値とから、固定面23aに固定されているプローブ核酸の遺伝子発現や塩基配列を解析する。
以上のように構成されたマイクロ反応チップ1によれば、固定面23aの中央領域に非固定部24bを形成することによって、プローブ核酸が固定面23aの周縁部において平面視でリング状に固定されることとなる。これにより、このプローブ核酸に対してハイブリダイゼーションを行ったときに形成されるスポットの形状が、プローブ核酸の種類によらずほぼ同一となる。したがって、蛍光強度や電流値、電圧値などの定量測定が再現よく行える。
また、固定電極部23がPtで形成されていることで、耐腐食性などを向上させることができる。
次に、本発明にかかるマイクロ反応チップを実施例により具体的に説明する。
まず、固定面23aが横16箇所、縦64箇所、合計1024箇所に形成されてマイクロアレイ化されたマイクロ反応チップ1を製造した。そして、表1に示すような塩基配列である6種類のプローブ核酸と、他の35merの塩基配列である100種類のプローブ核酸とを、電気化学的に合成してそれぞれ固定面23a上に固定する。
Figure 0004639982
基板上でのプローブ合成は、コンビメートリックス社の合成機B3を用いてホスホアミダイト法で行っている。そして、QCprobe1からQCprobe6と、他の100種のプローブ核酸とは、それぞれ4箇所の固定面23a上に合成した。
QCprpbe1は指定した配列通りに合成が完了したかを確認するためにあり、そのスポットが確認できれば35merの合成が完了しているとみなすことができる。QCprobe2からQCprobe6は、それぞれ10、3、1、0.3、0.1pmolとなるように調製したものを用いるため、そのスポットの蛍光強度について検量線を引くことにより、検出結果に濃度依存性があるかを判断することができる。
そして、表2に示すようなターゲット核酸を準備した。ここで、各ターゲット核酸には、3’末端に蛍光色素標識が施されており、QCtarget1からQCtarget6にはCy5、QCtarget7にはCy3という蛍光色素が結合している。また、QCtarget1からQCtarget6はQCprobe1からQCprobe6に相補的な塩基配列を含んでいる。また、QCtarget7は9merのランダムな配列で、すべてのプローブ核酸にハイブリダイズすることが可能となっている。これらQCtarget1からQCtarget7はプロリゴ社で合成したものを用いている。
Figure 0004639982
また、ターゲット核酸溶液の調整は、以下の通りである。
溶液A:QCtarget1は終濃度が3nmol、QCtarget2からQCtarget6は終濃度がそれぞれ10、3、1、0.3、0.1pmolとなるように3xSSPE/0.05%Tween20で希釈した混合液を調製し、95℃で10分加熱
溶液B:QCtarget7は終濃度が500nmolとなるように6xSSPE/0.05%Tween20で希釈して調製
そして、ハイブリダイゼーションは、以下の手順1〜手順10の順番で行った。
手順1: 3xSSPE/0.05%Tween20 50℃ 1分
手順2: 溶液A 50℃ 60分
手順3: 3xSSPE/0.05%Tween20 50℃ 3分
手順4: 3xSSPE/0.05%Tween20 室温 1分
手順5: 0.5xSSPE/0.05%Tween20 室温 3分
手順6: 6xSSPE/0.05%Tween20 室温 1分
手順7: 溶液B 4℃ 60分
手順8: 6xSSPE/0.05%Tween20 室温 1分
手順9: 6xSSPE/0.05%Tween20 室温 1分
手順10: 6xSSPE 4℃ 15分
(イメージングするまで)
なお、イメージングはAxon社のGenePix4000Bで行った。また、測定波長は、Cy3については532nmで行い、Cy5については635nmで行った。そして、取得した蛍光イメージからコンビメートリックス社のMicroarray Imagerというソフトウエアで各スポットの蛍光強度を読み取った。
そして、各固定面23aの蛍光強度に基づいて、QCprobe2からQCprobe6の検量線及び合成したすべてのプローブ核酸の蛍光強度のバラツキを計算した。この結果、検量線の相関係数は0.998、すべてのスポットのバラツキの平均値は0.10であった。このことから検出結果には濃度依存性があり、またマイクロ反応チップ1全体の検出結果のバラツキも比較的小さいことがわかった。
次に、比較例として、従来のマイクロ反応チップを用いて同様の測定を行った。この結果、検量線の相関係数は0.998、すべてのスポットのバラツキの平均値は0.22であった。
以上より、実施例は従来例と比較して性能的に遜色がないことがわかった。また、従来例は複数形成された固定面23aのうち一つでもスポットの形状がリング状となることでデータの比較ができなくなってしまうが、実施例の場合はその問題がない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態において、固定面23aの非固定部24bを除く周縁領域の外径が40μm、リングの幅が5μmとなっているが、設計に応じて適宜変更してもよく、外径が30μm〜50μmであるときはリングの幅が5μm〜10μm、外径が50μm〜80μmであるときはリングの幅が10μm〜15μmであればよい。また、これら数値範囲以外であってもよい。
また、固定面23aが平面視において円形を有しているが、中央領域に非固定部が形成されていればよく、中央に非固定部が形成された平面視において矩形状など、他の形状であってもよい。
また、1つの固定電極部23に対して1箇所に固定面23aが形成されているが、複数の固定面23aが形成された構成としてもよい。
また、固定面23aの中央領域上に絶縁体である非固定部24bを設けているが、固定電極部23の中央領域に貫通孔を形成することで非固定部を形成する構成としてもよい。
また、プローブ核酸の一端が直接固定面23a上に固定されているが、リンカーを介して固定されてもよく、ポリマー網を介して固定されてもよい。ここで、リンカーとしては、例えばアリールアセチレンや2〜10モノマー単位を有するエチレングリコールオリゴマー、ジアミン、ジアシッド、アミノ酸またはこれらの組み合わせたものが挙げられる。
また、プローブ核酸が捕捉する生体関連物質としてターゲット核酸を適用しているが、タンパクなど、他の生体関連物質を捕捉するようにしてもよい。さらに、プローブとしてタンパクなど他の生体関連物質を適用してもよい。
また、固定電極部23がコンタクトホール22aにおいて接続電極部21と接続するように形成されているが、固定電極部23を接続電極部21上に直接スパッタリング法などによって形成してもよい。
また、CMOS部2によって各固定電極部23に対して印加する電圧や電流の制御などを行っているが、CMOSに限らず、他の半導体装置によって各固定電極部23の電圧や電流の制御などを行ってもよい。
また、各固定面23aのそれぞれと対向するように複数の対向電極4が設けられているが、測定時にすべての固定面23aと対向するような形状の対向電極4を0.5mm〜1mmだけ離間した位置で1つ配置する構成としてもよい。
この発明によれば、DNAなどの生体関連物質の検出に用いられるマイクロ反応チップに関して、プローブ核酸の種類によらず、再現性や定量性の良好な測定を行うことができ、産業上の利用可能性が認められる。
本発明の一実施形態におけるマイクロ反応チップを示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X断面図である。
符号の説明
1 マイクロ反応チップ
23 固定電極部(固相担体)
23a 固定面
24b 非固定部

Claims (4)

  1. 生体関連物質を捕捉するプローブが固定される固定面を有する電極からなる固相担体が少なくとも1つ設けられたマイクロ反応チップにおいて、
    前記プローブは前記固定面に対して電気化学反応によって合成されており、
    前記固定面は複数形成されてマイクロアレイ化されており、
    前記固定面の中央領域に、前記プローブの固定を防止すると共に前記固定面上に形成された絶縁体によって形成された非固定部が形成されていることを特徴とするマイクロ反応チップ。
  2. 前記固相担体が、白金または金によって形成された電極であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ反応チップ。
  3. 前記絶縁体が、シリコンの酸化物あるいは窒化物またはタンタルの酸化物のいずれかによって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロ反応チップ。
  4. 前記非固定部が、前記固相担体に形成された貫通孔であることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロ反応チップ。
JP2005178115A 2005-06-17 2005-06-17 マイクロ反応チップ Expired - Fee Related JP4639982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005178115A JP4639982B2 (ja) 2005-06-17 2005-06-17 マイクロ反応チップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005178115A JP4639982B2 (ja) 2005-06-17 2005-06-17 マイクロ反応チップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006349571A JP2006349571A (ja) 2006-12-28
JP4639982B2 true JP4639982B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=37645582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005178115A Expired - Fee Related JP4639982B2 (ja) 2005-06-17 2005-06-17 マイクロ反応チップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4639982B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000514802A (ja) * 1996-07-05 2000-11-07 コンビマトリックス・コーポレイション ポリマー電気化学的固相合成
JP2004061426A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Toshiba Corp 塩基配列検出装置及び塩基配列自動解析装置
JP2005009985A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Yaskawa Electric Corp Dnaの固定化方法及びその装置
JP2006098082A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Onchip Cellomics Consortium Dnaプローブチップおよびdnaハイブリダイゼーション制御法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000514802A (ja) * 1996-07-05 2000-11-07 コンビマトリックス・コーポレイション ポリマー電気化学的固相合成
JP2004061426A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Toshiba Corp 塩基配列検出装置及び塩基配列自動解析装置
JP2005009985A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Yaskawa Electric Corp Dnaの固定化方法及びその装置
JP2006098082A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Onchip Cellomics Consortium Dnaプローブチップおよびdnaハイブリダイゼーション制御法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006349571A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210156813A1 (en) Active-electrode integrated biosensor array and methods for use thereof
US20060040314A1 (en) Methods for screening polypeptides
EP2681544B1 (en) Biosensor array formed by junctions of functionalized sensor half elements
US6274373B1 (en) Gene sequencer and methods
US20090312193A1 (en) Microarray hybridization assay methods
US20030059807A1 (en) Microcalorimetric detection of analytes and binding events
Case-Green et al. Analysing genetic information with DNA arrays
Heise et al. Immobilization of DNA on microarrays
US7332274B2 (en) Process of quality examining for microarray of biological material
TW200936767A (en) Method and device for detection of nucleic acids and/or polypeptides
US7642053B2 (en) Method and device for PCR-amplification and detection of nucleotide sequences
KR100590546B1 (ko) 마이크로 pcr 장치, 이를 이용한 핵산의 증폭방법 및pcr 증폭산물의 농도를 측정하는 방법
JP4639982B2 (ja) マイクロ反応チップ
Zlatanova et al. Gel-immobilized microarrays of nucleic acids and proteins: production and application for macromolecular research
US8084202B2 (en) Optical detection for electronic microarrays
Saifullah et al. Single nucleotide recognition using a probes-on-carrier DNA chip
KR20040044151A (ko) 유효성이 검증된 마이크로어레이 설계
JP4797498B2 (ja) ハイブリダイゼーションの検出方法
JP2003526096A (ja) 核酸、dna、rna、pna及び蛋白質などの分子化合物のハイブリダイゼーションを同時かつ多角的に検出し定量化するための方法及びシステム
US20050014147A1 (en) Method and apparatus for three label microarrays
US20020172960A1 (en) DNA microarrays of networked oligonucleotides
JP3917640B2 (ja) 核酸プローブ固定化基体を用いた標的核酸の存在を検出する方法
JP4748451B2 (ja) ハイブリダイゼーションの検出方法
Zhou et al. DNA microarray technology
KR100429967B1 (ko) Dna칩을 이용한 유전자 분석방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees