JP4639253B2 - 自律移動装置およびその制御方法 - Google Patents

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この発明は、移動する目標物を捕捉し、捕捉した目標物に追従して移動する自律移動装置およびその制御方法に関する。
移動する追従対象物を検知しながら、その追従対象物に追従して移動する追尾装置が知られている(例えば特許文献1)。
特願2004−346851号公報
このような追尾装置の動きの中で何らかの障害物が現われると、その障害物が壁となって、追尾装置から追従対象物を検知できないことがある。この場合、追尾装置による追従対象物の追尾が困難となる。
この発明は、上記の事情を考慮したもので、その目的は、障害物の存在にかかわらず目標物の位置を的確に捕らえながら、その目標物に対する常に確実かつ安定した追従移動を可能とする信頼性にすぐれた自律移動装置およびその制御方法を提供することである。
請求項1に係る発明の自律移動装置は、移動する目標物に追従して移動するものであって、前記目標物を捕捉する捕捉手段と、当該装置の自己位置を推定する推定手段と、前記捕捉手段で捕捉した前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第1算出手段と、この第1算出手段で算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第1制御手段と、前記推定手段で推定した自己位置および前記第1算出手段で算出した相対位置から、前記目標物の位置を算出する第2算出手段と、この第2算出手段で算出した前記目標物の位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置との誤差を算出する第3算出手段と、この第3算出手段で算出した誤差に応じて、前記推定手段で推定した自己位置を補正する補正手段と、この補正手段で補正した自己位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置とに基づき、前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第4算出手段と、前記捕捉手段による前記目標物の捕捉が不可能なとき、前記第1制御手段の制御に代わり、前記第4算出手段で算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第2制御手段と、を備える。
請求項6に係る発明の自律移動装置の制御方法は、前記目標物を捕捉する第1ステップと、当該装置の自己位置を推定する第2ステップと、前記第1ステップで捕捉した前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第3ステップと、この第3ステップで算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第4ステップと、前記第2ステップで推定した自己位置および前記第3ステップで算出した相対位置から、前記目標物の位置を算出する第5ステップと、この第5ステップで算出した前記目標物の位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置との誤差を算出する第6ステップと、この第6ステップで算出した誤差に応じて、前記第2ステップで推定した自己位置を補正する第7ステップと、この第7ステップで補正した自己位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置とに基づき、前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第8ステップと、前記第1ステップによる前記目標物の捕捉が不可能なとき、前記第4ステップの制御に代わり、前記第8ステップで算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第9ステップと、を備える。
この発明の自律移動装置およびその制御方法によれば、障害物の存在にかかわらず目標物の位置を的確に捕らえながら、その目標物に対する常に確実かつ安定した追従移動が可能となる。これにより、自律移動の信頼性が大幅に向上する。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1において、1は移動する目標物たとえば親ロボットで、移動用の車輪2,3および周囲の環境を監視するカメラ等の撮像ユニット4を有するとともに、制御部11、車輪2,3を駆動するためのモータ12,13、車輪2,3の回転を検知するエンコーダ14,15、および送信ユニット16などを搭載している。
そして、制御部11は、主要な機能として、次の(1)〜(4)の手段を有する。
(1)エンコーダ14,15の出力を用いた演算により、当該親ロボット1の自己位置としてグローバル座標系における絶対位置座標PR(XR,YR)を推定する推定手段。
(2)この推定手段で推定した絶対位置座標PR(XR,YR)を、少なくとも撮像ユニット4の撮像画像およびシステムサーバ(図示しない)から送られるデータなどに基づき、補正する補正手段。この補正により、誤差の累積のない絶対位置座標PR(XR,YR)が得られる。
(3)この補正手段で得た絶対位置座標PR(XR,YR)および外部の例えばシステムサーバから送信される指令に応じて移動経路を生成し、生成した移動経路を辿るようにモータ12,13を駆動制御する制御手段。
(4)上記補正手段で得た絶対位置座標PR(XR,YR)のデータを送信ユニット16から無線送信する制御手段。
一方、2は親ロボット1を捕捉しながらそれに追従して移動する自律移動装置いわゆる子ロボットで、移動用の車輪22,23、親ロボット1の形状をレーザスキャンにより認識するためのレーザレンジファインダ(LRF)24、当該子ロボット21の周囲に存する障害物を検知する超音波センサ25を有するとともに、制御部31、車輪22,23を駆動するためのモータ32,33、車輪22,23の回転を検知するエンコーダ34,35、および親ロボット1からの無線送信を受信する受信ユニット36などを搭載している。
そして、制御部31は、主要な機能として、次の(11)〜(21)の手段を有する。
(11)レーザレンジファインダ24を用いた形状認識により親ロボット1を捕捉する捕捉手段。
(12)超音波センサ25を用いて当該子ロボット21の走行の邪魔になる障害物を検出する検出手段。
(13)エンコーダ34,35の出力を用いた演算により、カート座標系における当該子ロボット21の自己位置として絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)を推定する推定手段。
(14)この捕捉手段で捕捉した親ロボット1に対する当該子ロボット21の相対位置(相対距離L[m]および相対角度θ[deg])を算出する第1算出手段。
(15)この第1算出手段で算出した相対位置(相対距離Lと相対角度θ)に応じて、かつ上記検出手段で検出した障害物を回避しながら、親ロボット1に対する追従移動を行うための移動経路を決定し、決定した移動経路を辿るようにモータ32,33を駆動制御する第1制御手段。
(16)上記推定手段で推定した絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)、および上記第1算出手段で算出した相対位置(相対距離Lと相対角度θ)から、カート座標系における親ロボット1の絶対位置座標Prl´(Xrl´,Yrl´,θrl´)を算出する第2算出手段。
(17)親ロボット1から送信されて受信ユニット36で受信されるデータからグローバル座標系における親ロボット1の絶対位置座標PR(XR,YR)を認識し、この絶対位置座標PR(XR,YR)をカート座標系における絶対位置座標PR l(XR l,YR l)へと変換する処理手段。
(18)上記第2算出手段で算出したカート座標系における親ロボット1の絶対位置座標Prl´(Xrl´,Yrl´,θrl´)と、上記処理手段で求めたカート座標系における親ロボット1の絶対位置座標PR l(XR l,YR l)との誤差Δx(ti),Δy(ti)を一定時間たとえば0.1秒間隔で算出して内部メモリに逐次に保存する第3算出手段。tiは時間を意味する。
(19)この第3算出手段で算出した誤差Δx(ti),Δy(ti)に応じて、上記推定手段で推定したカート座標系における当該子ロボット21の絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)を補正する補正手段。この補正により、子ロボット21の現在の絶対位置座標Pcl´(Xcl´,Ycl´,θcl´)が得られる。
なお、この補正手段は、具体的な処理として、第3算出手段で内部メモリに保存した誤差Δx(ti),Δy(ti)の所定時間における平均値を求め、この平均値を現在の誤差ΔX,ΔYとして上記推定手段で推定したカート座標系における当該子ロボット21の絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)に加算する。
(20)この補正手段で得たカート座標系における当該子ロボット21の絶対位置座標Pcl´(Xcl´,Ycl´,θcl´)と、上記処理手段で求めたカート座標系における親ロボット1の絶対位置座標PR l(XR l,YR l)とから、親ロボット1に対する当該子ロボット21の相対位置(相対距離L´と相対角度θ´)を算出する第4算出手段。
(21)上記捕捉手段による親ロボット1の捕捉が不可能なとき、上記第1制御手段の制御に代わり、上記第4算出手段で算出した相対位置(相対距離L´と相対角度θ´)に応じて、かつ上記検出手段で検出した障害物を回避しながら、親ロボット1に対する追従移動を行うための移動経路を決定し、決定した移動経路を辿るようにモータ32,33を駆動制御する第2制御手段。
なお、この第2制御手段は、具体的な処理として、上記捕捉手段による親ロボット1の捕捉が不可能な時間が一定時間(例えば1秒〜2秒程度)以上であるか否かを判定する手段と、この判定結果が一定時間以上であるとき、第1制御手段の制御に代わり、第4算出手段で算出した相対位置(相対距離L´と相対角度θ´)に応じて、かつ検出手段で検出した障害物を回避しながら、親ロボット1に対する追従移動を行うべく移動経路を決定し、決定した移動経路を辿るようにモータ32,33を駆動制御する手段と、上記判定結果が一定時間未満のとき、捕捉手段による捕捉が不可能となる直前に第1算出手段で算出していた相対位置(相対距離Lと相対角度θ)に基づいて親ロボット1に対する当該子ロボット21の現在の相対位置(相対距離L1と相対角度θ1)を推定し、この推定した相対位置(相対距離L1と相対角度θ1)に応じて、かつ検出手段で検出した障害物を回避しながら、親ロボット1に対する追従移動を行うべく移動経路を決定し、決定した移動経路を辿るようにモータ32,33を駆動制御する手段と、を有する。
つぎに、図2のフローチャートを参照しながら、作用について説明する。
レーザレンジファインダ24の形状認識により親ロボット1が捕捉されるとともに(ステップ101)、超音波センサ25から発せられる超音波により子ロボット21の走行の邪魔となる障害物が検出される(ステップ102)。
そして、エンコーダ34,35の出力を用いた演算により、カート座標系における子ロボット21の自己位置として絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)が推定される(ステップ103)。
親ロボット1はグローバル座標系における自身の絶対位置座標PR(XR,YR)をデータ送信しており、それが子ロボット21で受信される。この受信データからグローバル座標系における親ロボット1の絶対位置座標PR(XR,YR)が認識され(ステップ104)、この絶対位置座標PR(XR,YR)がカート座標系における絶対位置座標PR l(XR l,YR l)へと変換される。
ここで、レーザレンジファインダ24の形状認識による親ロボット1の捕捉が可能であったならば(ステップ105のYES)、捕捉した親ロボット1に対する子ロボット21の相対位置である相対距離L[m]および相対角度θ[deg]が算出される(ステップ106)。この算出される相対距離Lと相対角度θと、上記推定された絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)とから、カート座標系における親ロボット1の絶対位置座標Prl´(Xrl´,Yrl´,θrl´)が算出される(ステップ107)。そして、算出されたカート座標系における親ロボット1の絶対位置座標Prl´(Xrl´,Yrl´,θrl´)と、上記変換されたカート座標系における親ロボット1の絶対位置座標PR l(XR l,YR l)との誤差Δx(ti),Δy(ti)が、一定時間たとえば0.1秒間隔で算出されて内部メモリに逐次に保存される(ステップ108)。
続いて、上記算出される相対距離Lと相対角度θに応じて、かつ上記検出による障害物を回避しながら、親ロボット1に対する追従移動を行うための移動経路が決定される(ステップ109)。この決定された移動経路を辿るように、モータ32,33が駆動制御される(ステップ110)。
ところで、子ロボット21の走行範囲に障害物や曲がり角が存在すると、レーザレンジファインダ24の形状認識による親ロボット1の捕捉が不可能なことがある(ステップ105のNO)。この場合、捕捉が不可能な時間が一定時間(例えば1秒〜2秒程度)以上であるか否かが判定される(ステップ111)。
この判定結果が一定時間以上であるとき(ステップ111のYES)、捕捉が不可能な原因が障害物等であろうとの判断の下に、上記算出された誤差Δx(ti),Δy(ti)に応じて、上記推定されたカート座標系における子ロボット21の絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)が補正される(ステップ112)。具体的には、内部メモリに保存されている誤差Δx(ti),Δy(ti)の所定時間における平均値が求められ、この平均値が現在の誤差ΔX,ΔYとして上記推定されたカート座標系における子ロボット21の絶対位置座標Pcl(Xcl,Ycl,θcl)に加算される。この補正により、子ロボット21の現在の絶対位置座標Pcl´(Xcl´,Ycl´,θcl´)が得られる。
この補正により得られたカート座標系における子ロボット21の絶対位置座標Pcl´(Xcl´,Ycl´,θcl´)と、上記変換されたカート座標系における親ロボット1の絶対位置座標PR l(XR l,YR l)とから、親ロボット1に対する子ロボット21の相対距離L´と相対角度θ´が算出される(ステップ113)。
そして、算出された相対距離L´と相対角度θ´に応じて、かつ上記検出される障害物を回避しながら、親ロボット1に対する追従移動を行うための移動経路が決定され(ステップ114)、決定された移動経路を辿るようにモータ32,33が駆動制御される(ステップ110)。
ただし、上記判定結果が一定時間未満の場合(ステップ111のNO)、捕捉が不可能な原因が曲がり角などの一時的なものであろうとの判断の下に、捕捉が不可能となる直前に算出されていた相対距離Lと相対角度θに基づいて親ロボット1に対する子ロボット21の現在の相対距離L1と相対角度θ1が推定され(ステップ115)、この推定された相対距離L1と相対角度θ1に応じて、かつ上記検出される障害物を回避しながら、親ロボット1に対する追従移動を行うべく移動経路が決定される(ステップ116)。そして、決定された移動経路を辿るようにモータ32,33が駆動制御される。
親ロボット1と子ロボット21の相対的な位置関係を図3に示している。
すなわち、子ロボット21は、自分自身の持つカート座標系で自己位置Pcl(Xcl,Ycl,θcl)を推定している。また、子ロボット21は、親ロボット1に対し、距離L[m]、左方向の角度θ[deg]の位置に存している。親ロボット1は、自身の位置をグローバル座標系の位置PR(XR,YR)として推定する。子ロボット21は、グローバル座標系での初期位置(X,Y,θ)を用いて、カート座標系での位置Pcl(Xcl,Ycl,θcl)をグローバル座標系での位置Pc(Xc,Yc,θc)に変換することができる。
Figure 0004639253
また、その逆も可能である。
Figure 0004639253
子ロボット21は、親ロボット1から親ロボット1の位置PR(XR,YR)をグローバル座標系として受信する。子ロボット21は、自身の推定したカート座標系での自己位置Pcl(Xcl,Ycl,θcl)とレーザレンジファインダ24から得た親ロボット1の相対距離Lと相対角度θを用いて、親ロボット1のカート座標系の位置Prl´(Xrl´,Yrl´,θrl´)を計算する。親ロボット1から受け取ったグローバル座標系の位置PR(XR,YR)は、カート座標系の位置PR l(XR l,YR l)へと変換する。
理想的には、子ロボット21自己位置およびレーザレンジファインダ24から得た相対位置を用いて算出する親ロボット1の位置Prl´(Xrl´,Yrl´,θrl´)と、親ロボット1から受信する親ロボット1の位置PR(XR,YR)は一致する。しかし、実際には、親ロボット1の自己位置推定誤差、子ロボット21の自己位置推定誤差、レーザレンジフアインダ24の測定誤差が存在するため、子ロボット21が計算する親ロボット1の位置Prl´(Xrl´,Yrl´,θrl´)と親ロボット1から受信する親ロボット1の位置PR l(XR l,YR l)は一致しない。このとき、誤差をΔx(ti),Δy(ti)として保存する。
Δx(ti)=XR l(ti)−XR l´(t)
Δy(ti)=YR l(ti)−YR l´(t)
このように、子ロボット21が親ロボット1を捕捉できる間は、例えば0.1秒間隔で誤差をΔx(ti),Δy(ti)を計算し、最新n個のデータを保存する。
図4に示すように、子ロボット21が親ロボット1を追従して移動する過程では、壁や棚のような障害物40の存在により、子ロボット21が親ロボット1を捕捉できない状祝がしばしば発生する。このような状況において、子ロボット21は自己位置Pcl(Xcl,Ycl,θcl)を推定するが、その推定自己位置には誤差が蓄積されていると考えられる。このため、推定自己位置Pcl(Xcl,Ycl,θcl)と実際に子ロボット21が存する位置との間には、誤差が含まれていると考えられる。この誤差を補正するため、子ロボット21が親ロボット1を捕捉できている間に保存した誤差Δx(ti),Δy(ti)を用いる。
もっとも単純な例としては、誤差Δx(ti),Δy(ti)のそれぞれの平均を求めて、現在の誤差ΔX,ΔYとすることが考えられる。
Figure 0004639253
なお、ここまでは、誤差Δx(ti),Δy(ti)のそれぞれの平均から現在の誤差ΔX,ΔYを計算する方法について述べたが、最小二乗法を用いて、現在の誤差ΔX,ΔYを計算する方法もある。
すなわち、子ロボット21が親ロボット1を見失う直前n秒分の誤差データ[t1,Δx(t1)],[t2,Δx(t2)],…[tn,Δx(tn)]があるとすると、この誤差データの近似式は次のように表わされる。
Δx(ti)=A×ti+B
Δy(ti)=C×ti+D
よって、現在(t=tnow)の誤差ΔX,ΔYは、
ΔX=Δx(tnow)=A×ti+B
ΔY=Δy(tnow)=C×ti+D
と求まる。A,B,C,Dは定数であり、下記の通りである。
Figure 0004639253
一方、既に推定している子ロボット21の自己位置Pcl(Xcl,Ycl,θcl)に現在の誤差ΔX,ΔYを加えることで、その自己位置を補正する。補正後の子ロボット21の自己位置をPcl´(Xcl´,Ycl´,θcl´)とする。
Xcl´=Xcl+ΔX
Ycl´=Ycl+ΔY
親ロボット1の位置PR(XR,YR)は、子ロボット21が親ロボット1を捕捉できない場合でも、無線送信によって送られてくる。子ロボット21は、補正後の自己位置Pcl´(Xcl´,Ycl´,θcl´)をグローバル座標系に変換したPc´(Xc´,Yc´,θc´)と、親ロボット1の位置PR(XR,YR)をカート座標系に変換した位置PR l(XR l,YR l)とから、親ロボット1に対する子ロボット21の相対距離L´と相対角度θ´を算出することができる。
Figure 0004639253
したがって、障害物40の存在によって子ロボット21が親ロボット1を捕捉できない状況においても、子ロボット21は親ロボット1の位置を的確に捕らえながら、親ロボット1に対する常に確実かつ安定した追従移動が可能となる。これにより、自律移動の信頼性が大幅に向上する。
なお、上記実施形態では、目標物が親ロボット1で、自律移動装置が子ロボット21である場合を例に説明したが、目標物および自律移動装置について限定はなく、種々の適用が可能である。その他、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
この発明の一実施形態の構成を示す図。 同実施形態の作用を説明するためのフローチャート。 同実施形態における親ロボットと子ロボットの相対的な位置関係を示す図。 同実施形態における親ロボットと子ロボットとの間に障害物が存する例を示す図。
符号の説明
1…親ロボット(目標物)、2,3…車輪、4…撮像ユニット、11…制御部、12,13…モータ、14,15…エンコーダ、16…送信ユニット、21…子ロボット(自律移動装置)、22,23…車輪、31…制御部、32,33…モータ32,33…エンコーダ、36…受信ユニット

Claims (6)

  1. 移動する目標物に追従して移動する自律移動装置であって、
    前記目標物を捕捉する捕捉手段と、
    当該装置の自己位置を推定する推定手段と、
    前記捕捉手段で捕捉した前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第1算出手段と、
    この第1算出手段で算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第1制御手段と、
    前記推定手段で推定した自己位置および前記第1算出手段で算出した相対位置から、前記目標物の位置を算出する第2算出手段と、
    この第2算出手段で算出した前記目標物の位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置との誤差を算出する第3算出手段と、
    この第3算出手段で算出した誤差に応じて、前記推定手段で推定した自己位置を補正する補正手段と、
    この補正手段で補正した自己位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置とに基づき、前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第4算出手段と、
    前記捕捉手段による前記目標物の捕捉が不可能なとき、前記第1制御手段の制御に代わり、前記第4算出手段で算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第2制御手段と、
    を備えることを特徴とする自律移動装置。
  2. 前記第3算出手段は、前記第2算出手段で算出した位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置との誤差を逐次に算出して保存し、
    前記補正手段は、前記第3算出手段で保存した誤差の所定時間における平均値を求め、この平均値を現在の誤差として前記推定手段で推定した自己位置に加算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
  3. 前記第3算出手段は、前記第2算出手段で算出した位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置との誤差を逐次に算出して保存し、
    前記補正手段は、前記第3算出手段で保存した誤差の近似式を求め、この近似式から現在の誤差を推定し、この誤差を前記推定手段で推定した自己位置に加算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
  4. 前記第2制御手段は、
    前記目標物の捕捉が不可能な時間が一定時間以上か否かを判定する手段と、
    この判定結果が一定時間以上のとき、前記第1制御手段の制御に代わり、前記第4算出手段で算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する手段と、
    前記判定結果が一定時間未満のとき、直前に前記第1算出手段で算出していた相対位置に基づいて前記目標物に対する当該装置の現在の相対位置を推定し、この推定した相対位置に応じて、かつ前記第1制御手段の制御に代わり、前記目標物に対する追従移動を制御する手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自律移動装置。
  5. 当該装置の周囲に存する障害物を検出する検出手段と、をさらに備え、
    前記第1制御手段は、前記第1算出手段で算出した相対位置に応じて、かつ前記検出手段で検出した障害物を回避しながら、前記目標物に対する追従移動を制御し、
    前記第2制御手段は、前記捕捉手段による前記目標物の捕捉が不可能なとき、前記第1制御手段の制御に代わり、前記第4算出手段で算出した相対位置に応じて、かつ前記検出手段で検出した障害物を回避しながら、前記目標物に対する追従移動を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自律移動装置。
  6. 移動する目標物に追従して移動する自律移動装置であって、
    前記目標物を捕捉する第1ステップと、
    当該装置の自己位置を推定する第2ステップと、
    前記第1ステップで捕捉した前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第3ステップと、
    この第3ステップで算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第4ステップと、
    前記第2ステップで推定した自己位置および前記第3ステップで算出した相対位置から、前記目標物の位置を算出する第5ステップと、
    この第5ステップで算出した前記目標物の位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置との誤差を算出する第6ステップと、
    この第6ステップで算出した誤差に応じて、前記第2ステップで推定した自己位置を補正する第7ステップと、
    この第7ステップで補正した自己位置と前記目標物から知らされる同目標物の位置とに基づき、前記目標物に対する当該装置の相対位置を算出する第8ステップと、
    前記第1ステップによる前記目標物の捕捉が不可能なとき、前記第4ステップの制御に代わり、前記第8ステップで算出した相対位置に応じて前記目標物に対する追従移動を制御する第9ステップと、
    を備えることを特徴とする自律移動装置の制御方法。
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