JP4638730B2 - カーテン吊り下げ装置およびカーテンを吊り下げる方法 - Google Patents

Description

本発明は、カーテンを平らに吊すカーテン吊り下げ装置およびカーテン・ロッド上を摺動できるようにカーテンを平らに吊す方法に関する。

通常、カーテンを平らに吊すためには、互いに水平方向に隣接した多数の平行な溝を有し、カーテン毎に１つの溝が設けてあるアルミニウム製の異形材が使用されている。

本発明の目的は、公共環境ばかりでなく家庭用にも適した、平らに吊す変位可能なカーテン（パネル・カーテン）を備えたカーテン装置を、簡単な手段でかつ低コストで提供することにある。

この目的は特許請求の範囲に定義した方法で達成される。

図示実施例の説明
図１において、ここには、４枚の平らに吊すカーテン１１、１２、１３、１４を有するカーテン装置が示してある。カーテンは、窓の各側に２枚ずつある。各カーテン（パネル・カーテン）は、図２〜４に示す種類のパネル・ハンガー１５に吊り下げてある。これらの４つのパネル・ハンガーが、３つのウォールブラケット３０、３１、３２を有する在来型のカーテン・ロッド１６に吊り下げられている。パネル・ハンガー１５は、冷間縮径した硬質の５ミリ鋼線からなるロッドからなり、このロッドの両端が曲げてあって図４に示すようにフック１７となっており、パネル・ハンガーがカーテン・ロッド１６に吊り下げられる。フックは、少なくともカーテン・ロッドの直径と同じ程度の直径の開口を有し、カーテン・ロッド上に取り付けることができるようになっている。カーテンの上端を縫製して細いチャネル状にしてあり、このチャネルにパネル・ハンガーを通す。チャネルは、フックに沿って通さなければならないほど細くてもよいし、フック全体を中に移動させることができるほど太くてもよい。別法として、カーテンにベルクロ（登録商標）ファスナーを取り付け、カーテンをパネル・ハンガーまわりに折り曲げ、ベルクロ（登録商標）ファスナーで固定してもよい。適切には、プラスチック製の摺動バンド（skid fillet）１８をカーテンに固定して各パネル・ハンガーに装着するとよい。フックをカーテン・ロッドに端から通してもよいが、図示の単純な設計が好ましい。

図示のようにハンガーを一体片として製作する代わりに、まっすぐなロッド（鋼鉄製ロッドであってもよい）と、たとえばプラスチック製の別体のフックとを用意し、これらのフックをロッドに押し付けて取り付け、製作することも可能である。このような設計によれば、ロッドを所望長さで切断するのが容易であるから、ハンガーの長さに関して融通がきく。

図１は、ロッド１６に一部重なった状態で吊された左２枚のカーテンのパネル・ハンガーを示している。すなわち、パネル・ハンガーのうちの一方がフック２１、２２を有し、他方のパネル・ハンガーがフック２３、２４を有する。この場合、カーテンは、一方が他方の背後に吊り下がるか、または、横並びで吊り下がるかするように移動させることができる。摺動バンド１８は、カーテンが直接互いに対面して摺動するのを防ぐ。右側のカーテンも左側のカーテンと同じ方法で吊り下げられている。

図５は、図４の摺動バンド１８の別の設計を示している。図５の摺動バンド１９は弾力があり、その結果、その脚部が押し曲げられて一緒にされており、脚部の一方が先端２０を有し、カーテンがパネル・ハンガーに通される代わりに、摺動バンドにクランプされるようになっている。

図６は、パネル・ハンガーの別の設計を示している。このパネル・ハンガーは、両端にフック２６を有するアルミニウム異形材２５からなる。２７で示すように、鋼製のフックを異形材のネジ孔に螺合させてもよい。異形材は、スキッド・ヒール２８と、その平坦面に設けたベルクロ（登録商標）ファスナーテープとを有する。その結果、図１に関連して説明したのと同じように２つのパネル・ハンガーが部分的に重なっているときに、カーテンが互いに対面して摺動することができる。この場合、パネル・ハンガーのうちの一方にあるスキッド・ヒールは、他方のパネル・ハンガーの平らな背面に対面して摺動することになる。フックは、図示とは別の方法で取り付けることができる。フックは、たとえばプラスチック製であって、異形材に接着してもよい。図４に示すフックと異なり、フックは、ロッドに装着できないほど小さい開口を有するが、ハンガーは、ロッドに軸線方向から通すことによって装着される。しかしながら、フックの開口は、フックがウォールブラケットを通過することができるようにしている。

図７は、ウォールブラケット３０〜３２のうちの１つを示しており、これは薄鋼板から作ったアングル３３からなる。このアングルに、薄鋼板からなる２つの上向きのアタッチメント３４、３５がねじ止めしてある。アタッチメント３４、３５にはばねクランプ３６、３７がねじ止めしてあり、カーテン・ロッド３８、３９をクランプしている。図１に示すように一本だけのカーテン・ロッドを使用する場合、アタッチメント３４、３５のうちの一方だけを取り付ける。ばねクランプを固定している、同じねじ４０がカーテン・ロッドもクランプする。ばねクランプが解放されているときに広い開口を有し、これによりかき傷をつけることなくカーテン・ロッドをばねクランプに装着することができ、その後にねじ４０を締め付けることによってクランプすることが有利である。各ロッド上には、２つのパネル・ハンガーのうちのいずれか１つのフック４１、４２が示してある。このクランプ３６、３７は、カーテン・ロッドの上部をパネル・ハンガーのフックのための摺動面として自由な状態に残している。その結果、フックがカーテン・ブラケットを自由に通過できる。別法として、クランプまたはチューブが、フックが通過できるほど充分に薄ければ、カーテン・ロッドのまわりに閉じたクランプまたはチューブ部片を使用することも可能であろう。

図８は、上記からわかるように、２つのカーテン・ロッド４４、４５の一端と、４つのハンガー４６〜４９とを示している。これらのハンガーのフックの一方はカーテン・ロッドの一方に装着してあり、他方のフックは他方のカーテン・ロッドに装着してある。その結果、平らに吊すカーテンはわきに引っ張ることができ、図示のように部分的に重なることになる。このようにして、多くのパネル・カーテンを簡単にわきに引っ張ることができ、従って単一のカーテンよりも大きなスペースを占有することがない。

平らに吊すカーテンを有する本発明によるカーテン装置を示している。 図１によるカーテン装置の一部としてのカーテン用ハンガーを示している。 図１に示す在来型のカーテン・ロッド上に装着した図２によるハンガーを示している。 図３の４−４線に沿った断面である。 図４に示す細部の別の設計を示している。 図２〜４に示すハンガーの一部の修正設計を断面で示している。 カーテン・ロッド・ブラケットを側面図で示している。 ２本のカーテン・ロッド上に装着したハンガーを上から見た断片図である。

Claims (8)

1. カーテン・ロッド（１６）に沿って摺動できるように据え付けられ、かつ前記ロッドから吊り下がっているカーテンを平らに吊すために適応された複数の細長いパネル・ハンガー（１５）を含むカーテン吊り下げ装置であって、前記ハンガーは、その両端にフック（２１〜２４、１７、２６、４１、４２）を有するまっすぐな部分を有するものであって、前記フックはまっすぐな鋼鉄製ロッドの両端を折り曲げて形成したものであり、カーテン・ロッドに沿って摺動できるようにフックによりカーテン・ロッド(１６)に吊り下げられ、かつ、前記ハンガーのまっすぐな部分がその部分に吊り下げるカーテンを有するようになっていることを特徴とするカーテン吊り下げ装置。
2. カーテン・ロッドがブラケット（３０〜３３）を有し、これらのブラケットのうちの少なくとも１つが、フックがそのブラケットの前を通過、摺動するように配置してあることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 少なくとも１つのブラケット（３０〜３３）が、カーテン・ロッドの上面をフックのための摺動面として自由な状態に残すように配置してあることを特徴とする、請求項２に記載の装置。
4. 少なくとも１つのブラケットが、カーテン・ロッド(１６)を固定状態にクランプするクランプ手段（３６、３７）を含むことを特徴とする、請求項３に記載の装置。
5. フック（２１〜２４、１７、２６、４１、４２）が少なくともカーテン・ロッドの直径と同じ大きさの開口を有することを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項に記載の装置。
6. さらに、ハンガー上に１つのカーテンを含む、請求項１〜５のいずれか１項に記載の装置。
7. それらのカーテンはその上端を縫製して細長いチャンネル状にしてあり、パネル・ハンガーが、そのチャンネルに通されることを特徴とする、請求項６に記載の装置。
8. カーテンはその上端にベルクロ（登録商標）ファスナーを有し、パネル・ハンガーの周りに折り曲げ、ベルクロ（登録商標）ファスナーで固定されることを特徴とする、請求項６に記載の装置。

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