JP4637879B2 - 資産運用装置 - Google Patents

資産運用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4637879B2
JP4637879B2 JP2007181049A JP2007181049A JP4637879B2 JP 4637879 B2 JP4637879 B2 JP 4637879B2 JP 2007181049 A JP2007181049 A JP 2007181049A JP 2007181049 A JP2007181049 A JP 2007181049A JP 4637879 B2 JP4637879 B2 JP 4637879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
risk
investment
return
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007181049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009020584A (ja
Inventor
聖 中川
泰樹 種
達則 熊谷
誠 植村
Original Assignee
三菱Ufj信託銀行株式会社
三菱Ufj投信株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱Ufj信託銀行株式会社, 三菱Ufj投信株式会社 filed Critical 三菱Ufj信託銀行株式会社
Priority to JP2007181049A priority Critical patent/JP4637879B2/ja
Publication of JP2009020584A publication Critical patent/JP2009020584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4637879B2 publication Critical patent/JP4637879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、例えば、企業型確定拠出年金等の年金商品の運用を行うための資産運用装置に関するものである。
従来、老後に受け取る年金は、年金加入者が勤務等する企業の拠出金に基づいて運用会社等が運用し、その運用益を加えた金額を加入者が受け取るシステムとなっていた。
つまり、運用会社が企業等から預かった拠出金を、元本確保型商品である「無担保コール翌日物」や、リスク商品である「日本株式、日本債券、外国株式、外国債券」等に投資することで運用益を得るシステムとなっている。
このとき、最もリスクを低くして運用する場合は、リスク商品に投資せず、元本確保型商品のみに投資すればよいこととなる。しかし、これでは、運用益が「0.03%」等というように極めて低くなる。
しかし、年金は、通常、3%程度の運用益を年金加入者が期待するため、どうしても、元本確保商品とリスク商品とを組み合わせて投資する例が多い。
ところが、近年は、このような一律の運用方法ではなく、その運用方法を加入者が個別に一定の範囲で選択することができる企業型確定拠出年金制度が採用される傾向となっている。
つまり、企業型確定拠出年金を選択した年金加入者は、自己の判断で、上記元本確保型商品とリスク商品との組合せを選択でき、その選択結果によって運用益も変化するシステムとなっている。
しかし、企業型確定拠出年金を選択した年金加入者であっても、自らの判断で上記元本確保型商品とリスク商品とを組合せて指図等をすることは困難であるため、その組合せを手伝うシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−334719号公報(図6等)
しかし、特許文献1の発明で示される元本確保型商品とリスク商品との組合せ例も過去のデータに基づいて定められたものである。このため、年金加入者が例えば、3%の運用益を得たいと考えている場合で、将来、市場で金利が大幅に下がる等の状況が現出した場合は、年金加入者は、この商品の組合せの変更指図等を適切なタイミングで行う必要等が生じる。
しかしながら、このような商品の組合せの変更指図等を、年金加入者が適切なタイミングで行うことは困難であり、このため、結果的に年金加入者が所望(例えば3%)の運用益を確保することができない可能性が高くなるという問題があった。
特に、年金は、年金加入者の老後の生活費等となるものであり、投機対象資産ではないため、できるだけリスクを低減する方向で、所望の運用益を得ることが求められている。
そこで、本発明は、将来の市場変化等があっても、その変化等に対応して自動的に、運用商品の組合せを変更でき、且つ、この変更が低リスクな条件を自動的に選択して行うことができる資産運用装置を提供することを目的とする。
前記課題は、請求項1の構成によれば、投資リスクの低い元本確保型商品の市場金利情報を登録する市場金利情報格納部を有し、前記元本確保型商品の市場金利情報のみに基づいて、前記元本確保型商品と投資リスクの高いリスク商品の投資比率を定め、前記元本確保型商品の市場金利情報の上昇によって、投資リスクの高いリスク商品に対する前記元本確保型商品の投資比率が上昇する情報となっている前記元本確保型商品及び前記リスク商品の投資比率情報を格納する投資比率情報格納部と、制御部を有し、前記制御部が、前記市場金利情報に基づき、前記投資比率情報を参照して、前記元本確保型商品の投資比率情報である元本確保型商品投資比率情報及び前記リスク商品の投資比率情報であるリスク商品投資比率情報を定め、前記制御部が、前記市場金利情報で運用される前記元本確保型商品が、前記投資比率情報の範囲内で運用されたときの収益率である元本確保型商品の期待収益率を特定し、この元本確保型商品の期待収益率を前提に、前記リスク商品が前記投資比率情報の範囲内で、年金商品における期待運用益率情報である年金期待運用益率情報を達成するための前記リスク商品の期待収益率を求め、前記制御部が、前記リスク商品の期待収益率から、その期待収益率を達成するための個別リスク商品の組み合わせ及び投資比率の情報が格納されているリスク商品比率データを参照して、前記個別リスク商品の組み合わせ及び投資比率を特定する構成となっており、前記リスク商品比率データのリスク商品の組み合わせ及び投資比率は、当該リスク商品の期待収益率を達成するための最も投資リスクの小さい組み合わせになっていることを特徴とする企業型確定拠出年金の資産運用装置により達成される。
前記構成によれば、投資リスクの低い元本確保型商品と投資リスクの高いリスク商品について投資する際の年金商品の投資比率に関する投資比率情報を格納する投資比率情報格納部と、を有している。すなわち、年金資金等は、元本確保型商品とリスク商品とに分けて分散投資等される構成となっている。
このうち、元本確保型商品は、例えば、無担保コール翌日物等であり、これはリスクは低いが、利回りが低い商品となっている。一方、リスク商品は、例えば、国内株式及び国内債券等が含まれ、リスクは元本確保型商品に比べ高いが、利回りが高い商品となっている。
また、前記構成によれば、市場金利情報を登録する市場金利情報格納部と、投資比率情報を有している。
すなわち、本発明の資産運用装置は、年金資金等を、上述の元本確保型商品とリスク商品にどのような割合で分散投資等をするかについての比率情報を有している。
そして、この比率情報のうち、元本確保型商品投資比率情報が市場金利情報に連動して変化する市場金利連動元本確保型商品投資比率情報となっている。
つまり、例えば、市場金利が上昇又は下降等することで元本確保型商品投資比率の上昇又は下降等する構成となっている。具体的には、例えば、市場金利が1%のときは、元本確保型商品投資比率が10%となり、リスク商品投資比率が90%となる。しかし、使用金利が例えば、2%に上昇したときは、元本確保型商品投資比率が40%となり、リスク商品投資比率が60%となる。
一般的に、年金等は、加入者等の老後の生活資金等となるものであり、低いリスクで年金資金等を運用したいときは、できるだけ低リスクの商品、すなわち、元本確保型商品に投資し、運用することが望ましい。
しかし、この元本確保型商品だけで運用しても市場金利が低いと、運用益をあまり期待できない。通常、年金加入者は、例えば3%程度の運用益を期待するため元本確保型商品だけでは、この期待された運用益を得ることができず、このため、ある程度、国内株式や国内債券等のリスク商品にも投資する必要が生じる。
一方、仮に、市場金利が3%で推移すれば、元本確保型商品だけでも十分であることになる。
しかし、市場金利は、流動的であるため低リスクで、ある程度の運用益(3%等)を確保するには、加入者等が絶えず市場動向に沿って、元本確保型商品とリスク商品との投資比率を変更等する必要がある。具体的には、加入者等が投資比率を変更するのであるが、現実には、投資についての知識等が乏しい加入者等に、そのような高度な判断を強いることは困難である。
そこで、本発明では、例えば、市場金利の上昇によって元本確保型商品の占める割合を高くし、これによりリスクを低くし、逆に、市場金利が下降した場合は、リスク商品の占める割合を高くする。このように、投資比率を変更することで、常に、低リスクで且つ、所望の運用益を得る構成となっている。さらに、このような、投資比率の変更を加入者等の判断ではなく、本発明の年金運用装置が自動的に判断し処理することができる構成となっている。
つまり、本発明は、将来の市場変化等があっても、その変化等に対応して自動的に、運用商品の組合せを変更でき、且つ、この変更が低リスクな条件を自動的に選択して行うことができる構成となっている。
前記構成によれば、市場金利が高いときは、元本確保型商品という低リスク商品の比率が高まるので、低リスクで、比較的高い運用益を確保することができる。
一方、市場金利が低いときは、その低さに応じて元本確保型商品の比率が下がり、これに対して、例えば、リスク商品の比率が高まるので、所望の運用益に近づけることできる。
また、前記構成によれば、年金商品が企業型確定拠出年金という比較的、低リスクが求められ、年金商品における期待運用益率も、それほど高くを求められない商品であるため、これらの要望を達成することに最適である。
前記構成では、前記求められたリスク商品期待収益率情報という指標等に基づき、一義的に個別のリスク商品の投資比率の情報を取得することができる。
したがって、従来、加入者や専門家等が判断していたリスク商品内の個別リスク商品、例えば、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券等に、どのような比率で投資すれば良いかを自動的に判断することができる。
つまり、人の判断で発生しやすい投資比率の間違い等が生じないため極めて精度良く、年金商品における期待運用益率(例えば3%等)に近づけることができる。
前記構成によれば、リスク商品におけるリスク商品期待収益率情報は、年金の他の投資部分である元本確保型商品期待収益率情報で達成した部分を、例えば、除いた部分とすることができるので、リスクを可能な限り上げることなく、年金商品の期待運用益率に近づけることができる。
例えば、年金商品の期待運用益率を3%とし、元本確保型商品期待収益率が1%であれば、残り2%分の運用益をリスク商品の投資で得られるようにリスク期待収益率(例えば、2.8%)を求めることができる。このため、例えば、リスク商品で3%運用益を狙うといった高リスクな投資がされることを未然に防ぐことができる。
好ましくは、前記リスク商品が複数種類のそれぞれリスクの異なる個別リスク商品を有し、これら複数種類の前記個別リスク商品について投資する際のこれらの投資比率に関するリスク商品投資比率情報を格納するリスク商品投資比率情報格納部を有し、サーバが、前記リスク商品投資比率情報に基づいて、前記個別リスク商品の各別の投資割合を定めることを特徴とする資産運用装置である。
前記構成によれば、リスク商品が複数種類のそれぞれリスクの異なる個別リスク商品を有し、これら複数種類の個別リスク商品について投資する際のこれらの投資比率に関するリスク商品投資比率情報を格納するリスク商品投資比率情報格納部を有する。
このため、リスク商品に投資するに際しても、低リスクで所望の運用益を得やすい構成となっている。
好ましくは、前記年金期待運用益率情報を格納する年金期待運用益率情報格納部を有し、前記市場金利情報が、前記年金期待運用益率情報を上回っている場合は、前記元本確保型商品の投資比率を100%とすることを特徴とする資産運用装置である。
好ましくは、前記リスク商品の期待収益率が以下の式で求められることを特徴とする資産運用装置である。
式:リスク商品の期待収益率={年金期待運用益率情報−市場金利情報×元本確保型商品投資比率}×100/リスク商品投資比率
また、好ましくは、前記商品比率データのリスク商品の組み合わせ及び投資比率は、当該リスク商品の期待収益率を達成するための最も投資リスクの小さい組み合わせになっていることを特徴とする資産運用装置である。
前記構成によれば、リスク商品投資比率情報が、当該リスク商品期待収益率情報における最もリスクが低いリスク商品の投資比率情報であるので、リスクを可能な限り下げることができ、加入者等にとって安全性が高い年金商品となる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の資産運用装置の第1の実施の形態に係る商品運用会社用サーバ10を有する企業型確定拠出年金運用システム1を示す概略図である。
ここで、企業型確定拠出年金運用システム1で運用される企業型確定拠出年金は、企業が毎月、従業員に対して拠出する資金を企業型確定拠出年金の加入者(従業員)が自己責任による運用指図をする年金である。具体的には、加入者に対して、自己の運用資金に関す様々な運用商品が提示され、加入者は、これら提示される運用商品から自己の選択で運用商品を決定することとなる。つまり、商品運用会社用サーバ10は、資産を年金用に運用するためのサーバとなっている。
本実施の形態に係る企業型確定拠出年金運用システム1で取り扱う企業型確定拠出年金商品は、このように加入者に提示される運用商品の一つであり、その名称が例えば「おまかせ年金」と称するものである。この「おまかせ年金」の内容については、後述する。
上述の加入者は、「おまかせ年金」を含む複数の運用商品を、図1の運営管理機関2から示される。ここで加入者が運用商品「おまかせ年金」を選択し、購入の申し込みを行うと、図1の運営管理機関用サーバ20の加入者データ21aとして加入者データ格納部21に格納される。
また、図1に示すように、運用商品の購入の資金を拠出する企業は、資産管理機関3に対して、その資金を拠出することになる。
資産管理機関3は、図1に示すように資産管理機関用サーバ30を有しており、そこには、運用商品毎の運用金額データ31aが運用商品毎の運用金額データ格納部31に格納されている。
つまり、資産管理機関3は、運営管理機関2の加入者データ21a等から、当該運用商品、例えば「おまかせ年金」を購入した総額を演算し、その総額を運用商品毎の運用金額データ31aに登録する。具体的には「おまかせ年金」購入総額として登録される。
次に、この「おまかせ年金」の購入総額のデータは図1の商品運用会社4の商品運用会社用サーバ10に登録される。
ここで、商品運用会社用サーバ10は、運用資金データを入手したため運用のためのデータ処理等を行う。この商品運用会社用サーバ10の働き等が本実施の形態の中心となるものであるが、その内容は後述する。
また、図1の商品運用会社4で運用された運用商品「おまかせ年金」の運用結果は、資産管理機関側運用後利回りデータ32aとして資産管理機関側運用後利回りデータ格納部32に登録され、その後、運営管理機関2の運営管理機関側運用後利回りデータ22aとして運営管理機関側運用後利回りデータ格納部22に登録される。
このため、加入者は、自己が購入した運用商品「おまかせ年金」の運用結果を確認等することができる構成となっている。
なお、図1の運営管理機関用サーバ20と資産管理機関用サーバ30、そして、資産管理機関用サーバ30と商品運用会社用サーバ10は、それぞれデータ通信可能な状態で接続されており、具体的には、専用通信回線又はインターネット網等となっている。
次に、図1の商品運用会社用サーバ10の主なハードウエア構成等について以下、図2を用いて説明する。図2に示す構成は、図1の運営管理機関用サーバ20と資産管理機関用サーバ30についても略同様である。
先ず、図2に示すように、商品運用会社用サーバ10は、コンピュータを有し、このコンピュータは、バス11を有し、このバス11にCPU(Central Processing Unit)12、RAM(Random Access Memory)13、ROM(Read Only Memory)14等が接続されている。
また、バス11には、商品運用会社用サーバ10の利用者が商品に関する情報を入力する例えば、キーボード等の入力装置15、各種情報を表示する表示部である例えば、ディスプレイ16、入力装置15で入力された情報を、図1の資産管理機関用サーバ30に送信し、又は資産管理機関用サーバ30から各種情報を受信する情報送信部である例えば、通信装置17が接続されている。
すなわち、このバス11はすべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。
CPU12は所定のプログラムの処理を行う他、バス11に接続されたROM14等を制御している。ROM14は、各種プログラムや各種情報等を格納している。
RAM13は、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
図3乃至図5は、商品運用会社用サーバ10の主な機能ブロック等を示す概略図である。
図3に示すように、商品運用会社用サーバ10は、制御部18を有し、制御部18は、図3に示す各種プログラム格納部40内の各種プログラム及び各種データ格納部60内の各種データを処理する構成となっている。
また、図3では、各種プログラム格納部30及び各種データ格納部60と分けて示してあるが、実際に、このようにデータが分けて格納されているわけではなく、説明上の便宜のために分けて記載したものである。
図4は、図3の商品運用会社用サーバ10の各種プログラム格納部40内のデータを示す概略図であり、図5は、図3の商品運用会社用サーバ10の各種データ格納部60内のデータを示す概略図である。
図6は、本実施の形態にかかる商品運用会社用サーバ10を含む企業型確定拠出年金運用システム1の主な動作等を示す概略フローチャートである。
以下、図6のフローチャートにしたがって本実施の形態に係る商品運用会社用サーバ10等の動作等、すなわち、運用商品「おまかせ年金」の運用方法等を説明しつつ、その関連で図4及び図5の商品運用会社用サーバ10の各種プログラム40や各種データ格納部60等についても説明する。
本実施の形態では、上述のように、図1に示す加入者(従業員)が「おまかせ年金」の申し込みをし、企業が資金を拠出すると、運用商品「おまかせ年金」の運用総額のデータが図1の商品運用会社用サーバ10に送信等される。
すると、その運用総額のデータは図5に運用金額データ61として格納される。この運用金額データ61は、年金資金情報の一例である。
この状態で、図6のフローチャートが開始される。
先ず、図6のST1に示すように、図4の市場金利データ登録プログラム41が動作し、市場金利、例えば「無担保コール翌日物」の市場金利を取得し、図5に市場金利データ62として格納する。
この「無担保コール翌日物」は、投資リスクの低い元本確保型商品の一例であり、金利は比較的低いが極めて投資リスクが低い商品である。
これに対して、投資リスクの高いリスク商品としては、例えば「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」等が挙げられ、これらを、リスクの高い順に並べると、通常、「外国株式」「国内株式」「外国債券」「国内債券」となる。
リスクの高い商品は、その代わり運用益率が高くなるため、これらは、運用益率が高い順ともなっている。
なお、図5の市場金利データ62は、市場金利情報の一例となっている。
ところで、本実施の形態で、市場金利データ62を取得するのは、本実施の形態が、この市場金利データ62に基づいて、「無担保コール翌日物」等の元本確保型商品の投資比率を変動させる構成となっているからである。
次に、ST2に進む。ST2では、元本確保型商品及びリスク商品の投資割合算出プログラム42が動作し、図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64とリスク商品比率データ65を参照して、図5の運用金額データ61を元本確保型商品とリスク商品のどのような比率で分散投資するかを演算し、その結果を、図5の元本確保型商品及びリスク商品割合算出後データ63として格納する。
具体的には、図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64では、市場金利が0〜1%の場合は、元本確保型商品に運用金額データ61の10%を投資し、リスク商品に運用金額データ61の90%を投資することとなっている。
また、市場金利が1%超〜4%未満の場合は、その金利(%)に20乗じた値、例えば、1%の場合は、1%×10で10%を元本確保型商品に投資し、残りの90%をリスク商品に投資することとなっている。
また、市場金利が4%以上の場合は、元本確保型商品に80%を投資し、残りの20%をリスク商品に投資することとなっている。
このように、元本確保型商品とリスク商品との投資比率を定めるのは、以下の理由による。つまり、本実施の形態のように企業型確定拠出年金等の運用商品の場合は、例えば3%程度の運用益率(期待収益率)が求められる。
また、企業型確定拠出年金等の場合は、老後の生活費等のためであるため、可能な限りリスクが低いことが求められる。
この場合、元本確保型商品の市場金利が3%であれば、運用金額をすべて元本確保型商品に投資すれば、最もリスクが低く且つ運用益率(収益率)を3%とすることができることになる。
しかし、現実には、市場金利が3%となる場合は少ないので、運用益率(収益率)を例えば、3%程度に確保するには、いきおいリスク商品への投資を併用する必要が生じる。
図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64では、市場金利が上昇するに従い、元本確保型商品への投資比率が高まるため、投資リスクを低減しながら所望の期待収益率(例えば3%)を確保する構成となっている。
一方、市場金利が下降している場合は、それにしたがいリスク商品への投資比率を徐々に高め、所望の期待収益率を可能な限りリスクが低い状態で達成しようとしている。
なお、図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64が、元本確保型商品とリスク商品について投資する際の年金商品の投資比率に関する投資比率情報の一例である。また、図5の元本確保型商品(%)で示す比率が、元本確保型商品投資比率情報の一例であり、リスク商品(%)で示す比率が、リスク商品投資比率情報の一例となっている。
また、本実施の形態では、元本確保型商品投資比率情報の一例である元本確保型商品(%)で示す比率が、市場金利データに連動して変化するため、市場金利連動元本確保型商品投資比率情報の一例となっている。
また、この元本確保型商品(%)で示す比率は、市場金利の上昇又は下降に連動して上昇又は下降する構成ともなっている。
さらに、市場金利連動元本確保型商品投資比率情報である元本確保型商品(%)で示す比率が変動することによって、リスク商品(%)の比率が変化する構成となっているため、図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64が投資比率変動情報の一例となっている。
ところで、ST2で言及している「リスク商品比率データ」は、図5のリスク商品比率データ65で示されている。図5に示すように、リスク商品比率データ65には、リスク商品に投資する際に例えば「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」等にどのような比率で分散投資するかのデータが記載されている。
図5では、リスク商品への投資総額を100としたときの各個別のリスク商品(国内株式)等)の投資割合のデータが示されている。
すなわち、国内株式等が、個別リスク商品の一例であり、リスク商品比率データ65がリスク商品投資比率情報の一例となっている。
このように、図6のST2では、商品運用会社用サーバ10が、市場金利データ62に基づいて、自動的に演算して元本確保型商品とリスク商品への投資比率を定め、さらに、リスク商品の具体的な商品(「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」等)の各別の投資割合についても自動的に演算して定めている。
そして、この演算は、本実施の形態では、「おまかせ年金」という運用商品の期待収益率(例えば、3%)を、リスクを軽減しつつ達成させるものである。また、市場金利の動向によって商品運用会社用サーバ10が、自動的に元本確保型商品とリスク商品との投資比率を変更するので、加入者等が高度の知識等を有して運用指図等をする必要がないので、従業員一般が利用する企業型確定拠出年金としては、加入者が安心して加入(購入)することができる運用商品となっている。
また、このように、図5の運用金額の投資割合が、商品運用会社用サーバ10で演算されると、その結果が、元本確保型商品及びリスク商品割合算出後データ63として格納され、実際に運用等が行われる。
以下、この運用結果例を具体例で説明する。
前提として、運用商品「おまかせ年金」の期待収益率が3.0%、リスク商品のリスクが5.6%とする。
つまり、運用金額をすべてリスク商品に投資した場合の収益率(運用率)は、8.6%(3.0%+5.6%)から−2.6%(3.0%−5.6%)まで変動することとなる。
しかし、本実施の形態では、この変動幅、特にマイナス側へのリスクを著しく軽減することができた。
(例1)市場金利が1.0%の場合
図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64に従い、元本確保型商品へ10%投資し、残りの90%をリスク商品に投資することになる。このリスク商品の投資内訳は、図5のリスク商品比率データ65に従い、国内株式20%、国内債券60%、外国株式10%、外国債券10%となる。
この場合の「おまかせ年金」の期待収益率は、1.0%×10/100+3.0%×90/100=2.8%となり、所望の期待収益率3%に近づいた値となる。
また、この場合のリスクは、5.6%×90/100=5.04%となり、すべてをリスク商品に投資した場合に比べ、リスクが0.56%低下したことを示す。
すなわち、この例におけるリスク幅を考慮した期待収益率は、7.84%(2.8%+5.04%)から−2.24%(2.8%−5.04%)となり、上述のリスク商品のみに投資した場合より、マイナス幅が減少し、リスクが軽減されていることがわかる。
(例2)市場金利が2.0%の場合
図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64に従い、元本確保型商品へ40%投資し、残りの60%をリスク商品に投資することとなる。このリスク商品の投資内訳は例1と同様である。
この場合の「おまかせ年金」の期待収益率は、2.0%×40/100+3.0%×60/100=2.6%となり、所望の期待収益率3%に近づいた値となる。
また、この場合のリスクは、5.6%×60/100=3.36%となり、すべてをリスク商品に投資した場合に比べ、リスクが2.24%低下したことを示す。
すなわち、この例におけるリスク幅を考慮した期待収益率は、5.96%(2.6%+3.36%)から−0.76%(2.6%−3.36%)となり、上述のリスク商品のみに投資した場合より、マイナス幅が著しく減少し、リスクが大幅に軽減されていることがわかる。
(例3)市場金利が4.0%の場合
図5の元本確保型商品及びリスク商品比率データ64に従い、元本確保型商品へ80%投資し、残りの20%をリスク商品に投資することとなる。このリスク商品の投資内訳は例1と同様である。
この場合の「おまかせ年金」の期待収益率は、4.0%×80/100+3.0%×20/100=3.8%となり、所望の期待収益率3%を超えた値となる。
また、この場合のリスクは、5.6%×20/100=1.12%となり、すべてをリスク商品に投資した場合に比べ、リスクが4.48%低下したことを示す。
すなわち、この例におけるリスク幅を考慮した期待収益率は、4.92%(3.8%+1.12%)から2.68%(3.8%−1.12%)となり、上述のリスク商品のみに投資した場合と異なり、マイナスになることがなく極めてリスクがない商品となっている。
したがって、本実施の形態によれば、上述の例で示した金利変動に応じて元本確保型商品とリスク商品との投資比率を変更することで、一定期間経過後は「おまかせ年金」の所望の期待収益率である3%を確保しやすい構成となっている。しかも、この期待収益率を得るためのリスクも低減されている。
このため、従来のように加入者等が投資比率等の運用指図等をすることなく、自動的にリスク回避を行いつつ投資でき、所望の期待収益率が確保できるので投資し易い商品となっている。
このように元本確保型商品とリスク商品とを組み合わせて投資した結果の実際の収益率(運用率)は、ST3に示すように、図4の運用後利回りデータ登録プログラム43が動作し、図5の運用後の商品利回りデータ67として格納される。この運用後の商品利回りデータ67が運用後の商品利回り情報の一例となっている。
この運用後の商品利回りデータ67が、図2の通信装置17等によって、図1の資産管理機関側運用後利回りデータ32aに格納され、その後、運営管理機関2に送信され、運営管理機関側運用後利回りデータ22aに格納されることとなる。
したがって、加入者は運営管理機関2を介して自己が申し込みをした企業型確定拠出年金である「おまかせ年金」の運用結果を確認することができる構成となっている。
(第2の実施の形態)
図1乃至図3において括弧内の符号で示す商品運用会社用サーバ100が、第2の実施の形態に係る商品運用会社用サーバ100を示す概略図である。
本実施の形態にかかる商品運用会社用サーバ100の構成等は、上述の第1の実施の形態の商品運用会社用サーバ10と多くの構成等が共通するため、共通する構成等は同一符号等して説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
図7及び図8は、図3の各種プログラム格納部140及び各種データ格納部160のデータを示す概略図である。図9は、図8のリスク商品比率データを示す図であり、図10及び図11は、リスク商品比率データの概略説明図である。図12は、図8の元本確保型商品及びリスク商品比率データの概略を示す図である。
図13は、本実施の形態に係る商品運用会社用サーバ100の主な動作例等を示す概略フローチャートである。
以下、図13のフローチャートにしたがって本実施の形態に係る商品運用会社用サーバ100等の動作等、すなわち、運用商品の名称が例えば「おまかせ年金2」と称する商品の運用方法等を説明しつつ、その関連で図7乃至図12の商品運用会社用サーバ100の各種プログラム40や各種データ格納部60等についても説明する。
先ず、図13のST11は、第1の実施の形態のST1と同様であり、図8の市場金利データ62を取得する。また、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、図1の運用商品毎の運用金額データ31a、具体的には「おまかせ年金2」の運用金額データを取得し、図8の運用金額データ61に登録する。
次に、ST12に進む。ST12では、図7の市場金利判断プログラム144が動作し市場金利(例えば、無担保コール翌日物)が4%以上か否かを判断する。
そして、ST12で、市場金利が4%以上の場合は、ST13に進む。ST13では、図7の元本確保型商品100%データ登録プログラム145が動作して、図8の運用金額データ61を全て元本確保型商品100%データ169する。
この場合は、運用金額が全て4%以上の利回りで運用されるため収益率が高く、リスクが極めて小さい理想的な企業型確定拠出年金「おまかせ年金2」が加入者に対して提供されることになる。
一方、ST12で市場金利が4%未満の場合は、ST14へ進む。ST14では、図7の元本確保型商品及びリスク商品の商品割合算出プログラム142が動作し、次のような処理を行う。
すなわち、先ず、図8の市場金利データ62と元本確保型商品及びリスク商品比率データ168を参照する。図12は、図8の元本確保型商品及びリスク商品比率データ168の具体的な内容を示した概略図である。
図12に示すように、市場金利が0%から1%の場合は、元本確保型商品を10%、残りの90%をリスク商品に投資する旨のデータが格納されている。
また、市場金利が1%超から4%未満の場合は、当該金利(%)の20倍を元本確保型商品へ投資し、残りをリスク商品へ投資する旨のデータが格納されている。
そこで、ST14では、市場金利データ62を、図12の元本確保型商品及びリスク商品比率データ168の区分に当てはめ、その比率データに従い、元本確保型商品とリスク商品の比率を演算し、その演算結果を図8の元本確保型商品及びリスク商品割合算出後データ163として格納する。
これは、例えば、市場金利が1%の場合は、元本確保型商品が10%、リスク商品が90%となり、この比率を登録することとなる。
同様に、例えば、市場金利が2%の場合は、元本確保型商品が40%、リスク商品が60%となる。
次に、ST15へ進む。以下に説明するST15及びST16は、本実施の形態の特有の特徴のある工程となる。すなわち、上述の第1の実施の形態では、リスク商品の中の個別のリスク商品、例えば「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」についての投資割合は図5に示すように、固定であったが、本実施の形態では、これらに投資比率を可変とし、それぞれ最も適切な組合せ比率にできるとするものである。
この工程を以下、具体的に説明する。
先ず、ST15では、図7のリスク商品の期待収益率算出プログラム146が動作する。つまり、図12に示すように、市場金利データ62が決まれば、運用金額データ61のうち、元本確保型商品に投資する割合は決まる。元本確保型商品は市場金利データ62で運用されるので、元本確保型商品の期待収益率は容易に特定することができる。例えば、市場金利が1%の場合は、図12によれば、運用商品全体の10%分を1%で運用することを意味する。
一方、運用商品「おまかせ年金2」等は、年金商品としての期待収益率があり、これを例えば3%とする。すると、全体として3%の収益率を出すには、上記の例の残りの90%分をリスク商品で運用し、期待収益率をどの程度上げる必要があるかを計算で求める。
このリスク商品についての期待収益率を求める式が、図8のリスク商品の期待収益率算出データ170である。具体的には、((運用商品「おまかせ年金2」の)期待収益率−市場金利×元本確保型商品割合)×100/リスク商品割合という式になる。
この式に必要なデータのうち、「おまかせ年金2」の期待収益率のデータは、図8の運用商品の期待収益率データ171として登録されている。
すなわち、この運用商品の期待収益率データ171は、年金期待運用益率情報の一例となっている。
ST15では、上記式にデータを入れる工程ともなっている。つまり、{期待収益率(運用商品の期待収益率データ171、例えば、3%)−市場金利(市場金利データ62、例えば、1%)×元本確保型商品割合(元本確保型商品及びリスク商品割合算出後データ163、例えば、10%)}×100/リスク商品割合(元本確保型商品及びリスク商品割合算出後データ163、例えば、90%)となり、例として入れた数値で計算すると、解は、3.2%となる。
この例の場合は、3.2%が、リスク商品の期待収益率となるので、ST15では、この値を図8のリスク商品の期待収益率データ172として登録する。
このリスク商品の期待収益率データ172が、リスク商品期待収益率情報の一例となっており、元本確保型商品及びリスク商品の商品割合算出プログラム142が、リスク商品期待収益率情報生成部の一例となっている。
また、リスク商品の期待収益率データ172は、上述の式のように元本確保型商品期待収益率情報である元本確保型商品の期待収益率(上記の式では「市場金利×元本確保資産割合」)に基づいて定められている。
次に、ST16へ進む。ST15では、リスク商品全体で、どの程度の期待収益率が必要かのデータを「リスク商品の期待収益率データ」として求めた。そこで、ST16では、このリスク商品の期待収益率を達成するためには、「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」等の個別のリスク商品への投資割合を求める工程となっている。
すなわち、図7のリスク商品比率プログラム147が動作し、図8のリスク商品の期待収益率データ172に基づいてリスク商品比率データ173を参照する。
図9は、図8のリスク商品比率データ173を示す概略図である。図9に示すように、リスク商品の期待収益データ172から、その期待収益率を達成するための個別リスク商品の組合せが示されている。
例えば、上記の例では、リスク商品の期待収益率データ172は、3.2%であるため、図9によると、国内株式が20%、国内債券が58%、外国株式が12%、そして、外国債券が10%の割合で投資すればよく、これにより、運用商品「おまかせ年金2」の全体の期待収益率で3%を確保する可能性が高くなることになる。
また、図9のリスク商品比率データ173で示したリスク商品の組合せは、単に、リスク商品の期待収益率を示すだけでなく、当該期待収益率を達成するための最も投資リスクの小さい組合せとなっている。
図10は、リスク商品の期待収益率とリスク商品比率との関係を示す概略説明図である。
図10では、Y軸に期待収益率が示され、X軸にリスク商品の組合せと、その組合せにおける総合リスク値が示されている。
図11は、図10の総合リスク値等を算出する基礎となるデータ例を示したものである。
図11に示すように、個別のリスク商品は、それぞれ単独で、リスクが年率で示されている。例えば、国内株式では19.6%であり、国内債券では3.6%である。そして、これら個別のリスク商品を組み合わせた場合の総合リスクは単純に加減乗除等をしたものではなく、図11の相関関数を用いて計算した結果、求められるものである。
その値が図10や図9の総合リスク値(5.8等)である。
ところで、図10に示す個別のリスク商品を組み合わせた際の期待収益率である例えば、3.2%を達成できる、個別のリスク商品の組合せ例は、複数存在し、図9のような単独の組合せ例とはならない。
しかし、これら同じ期待収益率を達成する個別のリスク商品の組合せのうち最も低リスクの総合リスク値でプロットすると図10のX軸に沿って重複することなく並ぶことになる。これは、図11の相関関数により計算されることに基づくものである。
そこで、本実施の形態では、これら複数の個別のリスク商品の組み合わせ例から最もリスクが小さいものを選択し、これらを図10のX軸に沿って配置し、Y軸には期待収益率を配置すると、図10に示すようなグラフとなる。
したがって、最もリスクの小さいリスク商品の組合せは、同じ期待収益では1つに限定される。このようなことから、図9に示すような1対1に対応するデータを作成することができる。
このように本実施の形態では、運用商品「おまかせ年金2」の期待収益率を達成するための最も好ましいリスク商品の組合せを自動的に選択するとともに、その選択された組合せは投資リスクが最も低い組み合わせ例ともなっている。
このため、リスクを少なく、確実に老後の生活費等を得る目的で運用する「おまかせ年金2」等の企業型確定拠出年金商品の運用としては、最も好ましい方法を実現できる商品運用会社サーバ100となっている。
また、以上のように元本確保型商品とリスク商品との投資比率、リスク商品のうちの個別のリスク商品間の投資比率等が、市場金利等に基づいて自動的に行われるため企業型確定拠出年金の加入者等に負担のない制度であるとともに、専門家により判断も排除できるので、人間の判断に伴う間違い等も排除でき、極めて信頼性の高い装置となっている。
以下、この運用結果例を具体例で説明する。
前提として、運用商品「おまかせ年金2」の期待収益率が3.0%、リスク商品のリスクは、図9のデータとする。
つまり、運用金額をすべてリスク商品に投資した場合の収益率(運用率)は、8.6%(3.0%+5.6%)から−2.6%(3.0%−5.6%)まで変動することとなる。
しかし、本実施の形態では、この変動幅、特にマイナス側へのリスクを著しく軽減することができた。
(例4)市場金利が1.0%の場合
図12の元本確保型商品及びリスク商品比率データ168に従い、元本確保型商品へ10%投資し、残りの90%をリスク商品に投資することになる。
リスク商品の期待収益率は、図8のリスク商品の期待収益率算出データ170に従い以下の式となる。(3.0%−1.0%×10/100)×100/90=3.2%
すると、3.2%がリスク商品の期待収益率データ172となり、この3.2%を図9のリスク商品比率データ173に当てはめると、国内株式(20%)、国内債券(58%)、外国株式(12%)、外国債券(10%)となり、総合リスクは5.8となる。
この総合リスクは、リスク商品のリスクであるため、運用商品「おまかせ年金2」全体のリスクは、5.8%×90/100=5.22%となり、すべてをリスク商品に投資した場合に比べ、リスクが0.38%低下したことを示す。
すなわち、この例におけるリスク幅を考慮した期待収益率は、8.42%(3.2%+5.22%)から−2.02%(3.2%−5.22%)となり、上述のリスク商品のみに投資した場合より、マイナス幅が減少し、リスクが軽減されていることがわかる。
(例5)市場金利が2.0%の場合
図12の元本確保型商品及びリスク商品比率データ168に従い、元本確保型商品へ40%投資し、残りの60%をリスク商品に投資することになる。
リスク商品の期待収益率は、図8のリスク商品の期待収益率算出データ170に従い以下の式となる。(3.0%−2.0%×40/100)×100/60=3.7%
すると、3.7%がリスク商品の期待収益率データ172となり、この3.7%を図9のリスク商品比率データ173に当てはめると、国内株式(25%)、国内債券(50%)、外国株式(15%)、外国債券(10%)となり、総合リスクは6.9となる。
この総合リスクは、リスク商品のリスクであるため、運用商品「おまかせ年金2」全体のリスクは、6.9%×60/100=4.14%となり、すべてをリスク商品に投資した場合に比べ、リスクが1.46%低下したことを示す。
すなわち、この例におけるリスク幅を考慮した期待収益率は、7.84%(3.7%+4.14%)から−0.44%(3.7%−4.14%)となり、上述のリスク商品のみに投資した場合より、マイナス幅が大幅に減少し、リスクが大幅に軽減されていることがわかる。
(例6)市場金利が4.0%の場合
図13のST13で全て元本確保型商品へ100%投資し、リスク幅を考慮した期待収益率は、市場金利である4%となり、ほぼリスクがない状態となっている。
ここで、図13に戻ると、ST16で演算等され求められた比率に従って実際に運用を開始し、その後、ST17で、その運用益(収益)が運用後の商品利回りデータ67として登録され、図1の加入者の確認が可能となる点については、第1の実施の形態と同様である。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。
本発明の資産運用装置の第1の実施の形態に係る商品運用会社用サーバを有する企業型確定拠出年金運用システムを示す概略図である。 図1の商品運用会社用サーバの主なハードウエア構成等を示す概略図である。 商品運用会社用サーバの主な機能ブロック等を示す概略図である。 図3の商品運用会社用サーバの各種プログラム格納部内のデータを示す概略図である。 図3の商品運用会社用サーバの各種データ格納部内のデータを示す概略図である。 本実施の形態にかかる商品運用会社用サーバを含む企業型確定拠出年金運用システムの主な動作等を示す概略フローチャートである。 図3の各種プログラム格納部のデータを示す概略図である。 図3の各種データ格納部のデータを示す概略図である。 図8のリスク商品比率データを示す図である。 リスク商品比率データの概略説明図である。 リスク商品比率データの他の概略説明図である。 図8の元本確保型商品及びリスク商品比率データの概略を示す図である。 本実施の形態に係る商品運用会社用サーバの主な動作例等を示す概略フローチャートである。
符号の説明
1・・・企業型確定拠出年金運用システム、2・・・運営管理機関、3・・・資産管理機関、4・・・商品運用会社、20・・・運営管理機関用サーバ、21・・・加入者データ格納部、22・・・運営管理機関側運用後利回りデータ格納部、30・・・資産管理機関用サーバ、31・・・運用商品毎の運用金額データ格納部、32・・・資産管理機関側運用後利回りデータ格納部32、41・・・市場金利データ登録プログラム、42・・・元本確保型商品及びリスク商品の投資割合算出プログラム、43・・・運用後利回りデータ登録プログラム、61・・・運用金額データ、62・・・市場金利データ、63・・・元本確保型商品及びリスク商品割合算出後データ、64・・・元本確保型商品及びリスク商品比率データ、65・・・リスク商品比率データ、67・・・運用後の商品利回りデータ、142・・・元本確保型商品及びリスク商品の商品割合算出プログラム、144・・・市場金利判断プログラム、145・・・元本確保型商品100%データ登録プログラム、146・・・リスク商品の期待収益率算出プログラム、147・・・リスク商品比率プログラム、163・・・元本確保型商品及びリスク商品割合算出後データ、168・・・元本確保型商品及びリスク商品比率データ、169・・・元本確保型商品100%データ、170・・・リスク商品の期待収益率算出データ、171・・・運用商品の期待収益率データ、172・・・リスク商品の期待収益率データ、173・・・リスク商品比率データ

Claims (4)

  1. 投資リスクの低い元本確保型商品の市場金利情報を登録する市場金利情報格納部を有し、
    前記元本確保型商品の市場金利情報のみに基づいて、前記元本確保型商品と投資リスクの高いリスク商品の投資比率を定め、前記元本確保型商品の市場金利情報の上昇によって、前記リスク商品に対する前記元本確保型商品の投資比率が上昇する情報となっている前記元本確保型商品及び前記リスク商品の投資比率情報を格納する投資比率情報格納部と、
    制御部を有し、
    前記制御部が、前記市場金利情報に基づき、前記投資比率情報を参照して、前記元本確保型商品の投資比率情報である元本確保型商品投資比率情報及び前記リスク商品の投資比率情報であるリスク商品投資比率情報を定め、
    前記制御部が、前記市場金利情報で運用される前記元本確保型商品が、前記投資比率情報の範囲内で運用されたときの収益率である元本確保型商品の期待収益率を特定し、
    この元本確保型商品の期待収益率を前提に、前記リスク商品が前記投資比率情報の範囲内で、年金商品における期待運用益率情報である年金期待運用益率情報を達成するための前記リスク商品の期待収益率を求め、
    前記制御部が、前記リスク商品の期待収益率から、その期待収益率を達成するための個別リスク商品の組み合わせ及び投資比率の情報が格納されているリスク商品比率データを参照して、前記個別リスク商品の組み合わせ及び投資比率を特定する構成となっており、
    前記リスク商品比率データのリスク商品の組み合わせ及び投資比率は、当該リスク商品の期待収益率を達成するための最も投資リスクの小さい組み合わせになっていることを特徴とする企業型確定拠出年金の資産運用装置。
  2. 前記リスク商品が複数種類のそれぞれリスクの異なる個別リスク商品を有し、
    これら複数種類の前記個別リスク商品について投資する際のこれらの投資比率に関するリスク商品投資比率情報を格納するリスク商品投資比率情報格納部を有し、
    サーバが、前記リスク商品投資比率情報に基づいて、前記個別リスク商品の各別の投資割合を定めることを特徴とする請求項1に記載の資産運用装置。
  3. 前記年金期待運用益率情報を格納する年金期待運用益率情報格納部を有し、
    前記市場金利情報が、前記年金期待運用益率情報を上回っている場合は、前記元本確保型商品の投資比率を100%とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の資産運用装置。
  4. 前記リスク商品の期待収益率が以下の式で求められることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の資産運用装置。
    式:リスク商品の期待収益率={年金期待運用益率情報−市場金利情報×元本確保型商品投資比率}×100/リスク商品投資比率
JP2007181049A 2007-07-10 2007-07-10 資産運用装置 Active JP4637879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181049A JP4637879B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 資産運用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181049A JP4637879B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 資産運用装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009020584A JP2009020584A (ja) 2009-01-29
JP4637879B2 true JP4637879B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=40360195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007181049A Active JP4637879B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 資産運用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4637879B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015125684A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 惇郎 奴田原 定期預金投資信託システム
JP6481012B1 (ja) * 2017-11-10 2019-03-13 株式会社大和総研ビジネス・イノベーション 積立システムおよびプログラム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0784989A (ja) * 1993-06-25 1995-03-31 Nec Corp アセット・アロケーション装置
JP2001282993A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Nli Research Institute ポートフォリオの資産配分決定システム
JP2003223555A (ja) * 2001-11-21 2003-08-08 Daiwa Securities Group Inc ポートフォリオ構築支援装置およびプログラム
JP2004334719A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Nikko Pension Consulting Co Ltd 確定拠出年金の個々の加入者に応じた情報を提供するコンピュータプログラム
JP2005108152A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Tokio Marine & Nichido Life Insurance Co Ltd 年金保険のための情報処理方法及び装置
JP2005141694A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Patrick Kawasujii ポートフォリオ作成装置および方法ならびにポートフォリオ作成のためのプログラム
JP2005182579A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Watson Wyatt Kk 資産管理支援装置、方法、及びプログラム
JP2005346687A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Maiku Watanabe 小口化マンション投資の販売手法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0784989A (ja) * 1993-06-25 1995-03-31 Nec Corp アセット・アロケーション装置
JP2001282993A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Nli Research Institute ポートフォリオの資産配分決定システム
JP2003223555A (ja) * 2001-11-21 2003-08-08 Daiwa Securities Group Inc ポートフォリオ構築支援装置およびプログラム
JP2004334719A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Nikko Pension Consulting Co Ltd 確定拠出年金の個々の加入者に応じた情報を提供するコンピュータプログラム
JP2005108152A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Tokio Marine & Nichido Life Insurance Co Ltd 年金保険のための情報処理方法及び装置
JP2005141694A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Patrick Kawasujii ポートフォリオ作成装置および方法ならびにポートフォリオ作成のためのプログラム
JP2005182579A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Watson Wyatt Kk 資産管理支援装置、方法、及びプログラム
JP2005346687A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Maiku Watanabe 小口化マンション投資の販売手法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009020584A (ja) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7769664B2 (en) Guaranteed principal investment system, product and method
US20050010516A1 (en) Dynamic rebalancing of assets in an investment portfolio
US20060155632A1 (en) Automated, user specific tax analysis of investment transactions using a personal tax profile
US20120101857A1 (en) System and method for processing and administering immediate and deferred guaranteed income payments
WO2007035479A2 (en) Method and apparatus for retirement income planning
WO2007035528A2 (en) Graphical user interface for retirement income planning
Li et al. The effect of policyholders’ rationality on unit-linked life insurance contracts with surrender guarantees
Couch et al. Interest tax shields: a barrier options approach
US20220122182A1 (en) Optimization and Prioritization of Account Directed Distributions in an Asset Management System
US20070244787A1 (en) Method of restructuring index securities funds by revenue weighting
JP2017146814A (ja) 公正証書遺言作成支援ツール
JP4637879B2 (ja) 資産運用装置
Alexandrova et al. Equity-linked life insurance based on traditional products: the case of select products
KR102578342B1 (ko) 멀티에셋 포트폴리오를 위한 플랫폼 제공방법 및 그 시스템
US7895108B2 (en) Method and system for managing collateralized obligations to satisfy predetermined investment ratings requirements
JP2008046829A (ja) 売買注文処理システム及び売買注文処理方法
Tsai Information asymmetry and corporate investment decisions: A dynamic approach
US7467105B2 (en) Price calculator
JP5260305B2 (ja) 金融商品を取引する方法及びシステム
Glock et al. Ordering policy for stock-dependent demand rate under progressive payment scheme: a comment
JP2012168599A (ja) 金融ポートフォリオ分析システム
JP2009289093A (ja) 投資信託分析方法、装置、およびプログラム
Goldberg et al. Explaining Stagnant Living Standards in a Generalized Asset Growth Context
KR102498852B1 (ko) 외국환 거래 손익 추정 방법 및 장치
US20130173312A1 (en) System and method for flexible term riders for risk management products

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100705

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4637879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350