JP4637607B2 - 超音波試験装置及びこれを用いた超音波試験方法 - Google Patents

超音波試験装置及びこれを用いた超音波試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、試験体に超音波の送信及び受信を行う探触子を複数有するセンサヘッドと、前記探触子に電気信号の送信及び受信を行う試験装置本体とを備えた超音波試験装置及びこれを用いた超音波試験方法に関する。
従来、複数の探触子を有するセンサヘッドを用いて超音波探傷を行うには、複数チャンネルの試験装置本体を準備し、各探触子を試験装置本体の各チャンネルに個別接続していた。そして、試験の度に、各チャンネルにおける受信波の受信時刻を個別に調整し、検査を実施していた(特許文献1参照)。
特開平8−38473号
しかし、マルチチャンネルの試験装置本体は高価であり、また、試験結果の評価は複数チャンネルを全て確認する必要があった。
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、上述の如きセンサヘッドを用いながら安価に構成でき且つデータ採集の簡易な試験を行うことの可能な超音波試験装置及び超音波試験方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る超音波試験装置の特徴は、試験体に超音波の送信及び受信を行う探触子を複数有するセンサヘッドと、前記探触子に電気信号の送信及び受信を行う試験装置本体とを備えた構成において、各探触子と前記試験装置本体との間にこれら複数の探触子を同時に又は個別に切り替え接続する切替スイッチを有し、前記複数の探触子の受信側端子を試験装置本体の電気信号の受信端子に並列接続し、前記複数の探触子からの受信信号を同時に表示可能に構成し、前記切替スイッチを1つの探触子だけに接続するように切り替えて、前記各探触子における底面エコーが互いに重なるように前記各探触子と前記試験装置本体との間における電気信号の送信及び受信のタイミングを前記各探触子間で調整し、全ての探触子を前記切替スイッチにより並列接続して走査することにある。なお、さらに、前記複数の探触子の送信側端子を試験装置本体の電気信号の送信端子に並列接続し、前記複数の探触子に対してパルス信号を同時に発信してもよい。
上記特徴によれば、複数の探触子から受信される複数の信号を1チャンネルに収めることができるので、試験装置本体が安価となり、1チャンネルのデータを採集すればよいので、データ採集も簡易となる。上記離隔距離等の調整による受信信号のタイミングの調整で、例えば底面エコー前に出没する欠陥エコーをタイミング的に明確に識別することが可能となる。しかも、受信側端子を並列接続してあるので、受信側の複数探触子全体として抵抗値が増大することもなく、したがって感度低下を来すこともなく、極めて合理的な構成である。また、通常試験装置本体に設けられたオートゲインコントローラーにより、例えば底面エコー等が複数重複してもレベル圧縮され、また、中間に生じる小さな欠陥信号はレベル拡大される。なお、上記離隔距離等の調整による受信信号のタイミングの調整は、ねじ手段による調整の他、当初からスペーサーの製作誤差を調整したり、寸法が一定範囲のロットを選択して調整する等、製造上の工夫による調整も含まれるものとする。
また、前記各探触子と前記試験装置本体との間にこれら複数の探触子を同時に又は個別に切替え接続する切替スイッチを有する。複数の探触子を並列接続した状態での粗検査(試験)の後、切替スイッチを切替えて欠陥部の位置を特定することができる。
前記各探触子と前記試験体との離隔距離を一定にすることで前記調整を行うとよい。
前記離隔距離を一定にするための調整ねじを設けるとよい。前記調整ねじは、前記各探触子の四隅にそれぞれ設けられている。
前記センサヘッドのフレームと前記各探触子との間に弾性体を設けるとよい。試験体の屈曲や表面の凹凸を吸収し、各探触子と試験体との姿勢を同一に維持して信号状態を保つことができるからである。
前記センサヘッドが前記複数の探触子とは異なる他の探触子を備え、前記切替スイッチは前記複数の探触子と前記他の探触子とを切替え接続してもよい。これにより、粗検査の後の精密検査を他の探触子により行うことができる。
また、前記センサヘッドにおいて前記各探触子が隣り合う間において走査方向に変位され、走査直交方向に対し重ね合わされるとよい。各探触子間の不感帯による検査漏れを防ぐことができるからである。
さらに、前記複数の探触子の受信側端子に、超音波の受信を検知することにより探触子と試験体との間の接触媒質による接触状態を検出する接触状態検出装置を設けてもよい。
一方、上記特徴のいずれかに記載の超音波試験装置を用いた超音波試験方法の特徴は、各探触子と前記試験装置本体との間にこれら複数の探触子を同時に又は個別に切り替え接続する切替スイッチを有し、前記複数の探触子の受信側端子を試験装置本体の電気信号の受信端子に並列接続し、前記複数の探触子からの受信信号を同時に表示可能に構成し、前記切替スイッチを1つの探触子だけに接続するように切り替えて、前記各探触子における底面エコーが互いに重なるように前記各探触子と前記試験装置本体との間における電気信号の送信及び受信のタイミングを前記各探触子間で調整し、全ての探触子を前記切替スイッチにより並列接続して走査することにある。前記センサヘッドを前記探触子の並ぶ方向に直交する走査方向に向かって試験体上を移動させるとよい。
上記本発明に係る上述の如き超音波試験装置及び超音波試験方法の特徴によれば、複数探触子を配備したセンサヘッドを用いながら安価に構成できで且つデータ採集の簡易な試験を行うことが可能となり、その結果、複数探触子を利用して広範囲の試験体を飛躍的に早いスピードで試験することが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
図1は第一実施形態を示し、本発明の超音波試験装置1であり、センサヘッド2、試験装置本体3、切替スイッチ4により構成されている。センサヘッド2は、送信子11、受信子12、間隔調整手段15、弾性体17により構成されている。本実施形態においては、間隔調整手段には調整ねじ15が使用されており、弾性体にはスプリング17が使用されている。送信子11及び受信子12で一単位の探触子10を形成している。図1において示すように、複数の探触子(10A,10B、10C)がセンサフレーム14で固定されている。この複数の探触子(10A,10B、10C…)が、センサフレーム14と接しているスプリング17によって試験体100方向に弾性的に付勢されている(図3参照)。
図2に示すように試験装置本体3は、パルサー3aと、オートゲインコントローラー3bにより構成されている。パルサー3aは、接続端子3a1、3a2に対し並列に接続された送信子11(10A、10B、10C…)に検査パルスを供給している。このように複数の受信子12が、パルサー3aに並列に接続されているので、受信側の複数の探触子10全体として抵抗値が増大することはない。
同様に図2に示すように、オートゲインコントローラー3bは、複数の受信子12(10A、10B、10C…)と切替スイッチ4を介して接続端子3b1、3b2に対し並列に接続されている。このオートゲインコントローラー3bは、切替スイッチ4により、複数の受信子12(10A、10B、10C…)からの信号が重畳し、大きい信号レベルとなっても、この信号レベルを圧縮する役割を果たす。また、信号レベルが小さい欠陥信号の、信号レベルを拡大する役割も果たす。また、試験装置本体3は複数の探触子10からの受信信号を同時に表示することが可能である。
切替スイッチ4は、可動接点4aにより端子4cの全てと端子4bとを接続すること、すなわち、複数の探触子(10A、10B、10C…)の全てを並列に接続すること、又は、端子4cのいずれかと端子4bとを接続すること、すなわち、複数の探触子(10A、10B、10C…)のうちのいずれか一つを選択して接続することを可能としている。
図3はセンサヘッド2の部分断面図である。また、図4は図3におけるA−A断面図であり、図5は図3におけるB方向から見たセンサヘッド2の部分側面図である。図3、図5で示すように、スプリング17により探触子10Bは、試験体100方向に付勢されており、調整ねじ15のねじの高さで、試験体100と探触子10Bとの隔離距離を調整している。詳しくは、センサフレーム14に貫通した孔19が設けられ、この孔19にドライバー等を挿通し調整ねじ15を回転させ、調整ねじ15のねじ高さを調整している。図4に示すように、調整ねじ15は探触子10Bの四隅に配置され、この四本の調整ねじ15のねじ高さをドライバー等で調整している。各探触子10の下面と試験体100との間には超音波を伝播させるためのカプラントが介在し、カプラントには水、グリース、油等が用いられる。
次に、具体的な隔離距離の調整方法を説明する。最初に切替スイッチ4においてすべての探触子10を並列に接続し、試験体100における肉厚が均等な部分にセンサヘッド2を固定して底面エコーを測定する。この時点では、底面エコーは異なるタイミングで試験装置本体3に表示されている。次に、切替スイッチ4を一つの探触子だけに接続するように切替える。探触子10A、探触子10B、探触子10Cにおいて、底面エコーが重なるように(受信波形のタイミングが同じになるように)、調整ねじ15を用いて、探触子10と試験体100との隔離距離を一定にする。このようにそれぞれの探触子10と試験体100との隔離距離が一定になると、底面エコーが同じタイミングで重なって試験体装置3に表示される。これにより、探触子10と試験体100との隔離距離を一定に調整している。ここでいう底面エコーとは、後述する図6(a)で示される波形E1、(b)で示される波形E2、(c)で示される波形E3である。
次に、欠陥の検出方法について説明する。センサヘッド2を探触子10の並ぶ方向に直交する走査方向に向かって試験体100上で移動させると、図6(d)に示す波形が表示される。センサヘッド2を移動させると、(d)に示される欠陥信号P1、P2も検出されるが、最初に走査させた段階では、欠陥がどの位置にあるか特定できない。そこで、切替スイッチ4にて一つの探触子10ごとに測定できるよう切替える。そして、探触子10A、10B、10Cの其々が働くよう走査させ(図6(a)は探触子10Aの受信波形、(b)は探触子10Bの受信波形、(c)は探触子10Cの受信波形である)、どの探触子10による欠陥エコーの検出かの特定を行う。このように複数回走査させることにより、欠陥箇所を特定することが可能となる。
また、本発明はきず等の欠陥を検出するだけではなく、試験体100の肉厚のばらつきをも検出することが可能である。これは、最初にセンサヘッド2の隔離距離を調整した段階では試験体100の肉厚が均等であるので、走査させた段階で、底面エコーの異なる部分を検出したならば、検出された部分の肉厚が他の部位と異なることになる。このように、本発明においては、複数の探触子の底面エコーを重ねて表示させているので、簡単に肉厚の変化をも検知(検出)することが可能となる。
本実施形態によれば、複数の探触子10から受信される複数の信号を1チャンネルに収めることができるので、試験体装置本体3として1チャンネル用の安価なものを利用でき、1チャンネルのデータを採取すればよいので、データ採取も簡易となる。上記離隔距離等の調整による受信信号のタイミングの調整で、例えば底面エコー前に出没する欠陥エコーをタイミング的に明確に識別することが可能となる。しかも、受信子12を並列接続してあるので、受信子12の複数探触子10全体として抵抗値が増大することもなく、したがって感度低下を来すこともなく、極めて合理的な構成である。また、通常試験装置本体3に設けられたオートゲインコントローラー3bにより、例えば底面エコー等が複数重複してもレベル圧縮され、また、中間に生じる小さな欠陥信号はレベル拡大される。また、スプリング17によって、試験体100の屈曲や表面の凹凸を吸収し、各探触子10と試験体100との姿勢を同一に維持して信号状態を保つことが可能となる。
上記説明では探触子10を三個のみ表示したがその数は任意であり、図7では並列接続される対象として6個の探触子が表示されている。また、センサヘッド2からワイヤー18aを介してエンコーダー18を接続してある。このエンコーダー18によって、センサヘッド2の平面位置を検出することも可能である。また、図7における各探触子10A〜Fには、送信子11、受信子12の周部に測定不能領域dが存在する。そこで、図8に示すように、送信子11、受信子12の大きさによる測定不能領域dを無くすように、各探触子10A〜Fを走査方向に交互に変位させると共に幅方向に一部千鳥状に重ね合わせて配置することも可能である。これにより、測定不能領域dを除去できるので、より厳密な超音波試験を行うことが可能となる。
次に本発明の他の実施形態について以下説明する。なお、上記第一実施形態と同様の部材には同符号を用いている。
図9に示す第二実施形態は、断面円形状の配管等の超音波試験を行うための試験装置である。試験体100の外周を覆うように管状フレーム20が配置され、その管状フレーム20と試験体100との間に、探触子10が配置されている。本実施形態においては、管状フレーム20と探触子10との間に弾性体17が配置され、試験体100と探触子10との間に間隔調整手段15が配置されている。本実施形態も第一実施形態同様、各探触子10A〜Fが弾性体17により試験体100方向に付勢され、探触子10と試験体100との隔離距離を間隔調整手段15により調整可能としている。本実施形態では、探触子10は、断面において中心から90度の間隔を離して、管状フレーム20と試験体100との間に、四個配置されている。管状フレーム20における、相対する外周面には管状フレーム20を持つためのハンドル21が設けてある。
使用に際しては、ハンドル21を把持し、試験体100の管軸方向に沿って管状フレームを移動させることにより、管状試験体100の90度毎の部分を連続的に検査することができる。
図10に示す本発明の第三実施形態では、並列に接続可能は複数の探触子10A〜C…とは別に、切替スイッチ4により単独で切替選択可能な単独の探触子10Gが設けられている。この単独の探触子10Gは、切替スイッチ4により、端子4bと端子4dとのみを接続し、単独の探触子10Gのみ動作させることが可能となっている。
本実施形態においては、単独の探触子10Gのみ動作させることが可能であるので、最初に複数の探触子10(10A〜C…)を用いて粗検査を行い、その後、切替スイッチ4を単独の探触子10Gのみに切替え、探触子10Gを用いて精密検査を行うことが可能となる。詳しくは、最初の粗検査で、欠陥の大凡の位置を特定し、切替スイッチ4を切替え探触子10Gのみで、検出された大凡の位置を走査させ、欠陥の正確な位置を特定する精密検査を行う。つまり、一つのセンサヘッド2で二通りの検査ができ、数度にわたってセンサヘッド2を取り替える手間を省略することができる。
図11に示す本発明の第四実施形態では、上述の実施形態における探触子10の送信子11と受信子12が、一体となった送受信子13で構成される。すなわち、送受信を一つの送受信子13で行うので、接続する線が他の実施形態と比較して少ない。また、パルサー3aと、オートゲインコントローラー3bとが、切替スイッチ4に接続されている。
本実施形態によれば、送受信子13から送信される検査パルスが、試験体100に対してほぼ直角に入射するため、上記実施形態に比較して試験体100の深度の深い部分を検査することが可能である。
図12、13に示す本発明の第五実施形態は、管状の試験体101の内壁面の超音波試験を行うための試験装置として構成されている。詳しくは、管状試験体101の内壁面とほぼ同寸法の直径を有する前ボール22と、同じく試験体101の内壁面とほぼ同寸法の直径を有する後ボール23との間に、フレキシブルチューブ25を介して、管状試験体101の内壁面とほぼ同寸法の直径を有する球状センサヘッド24が接続されている。
フレキシブルチューブ25は、内側が空洞になっており、カプラントを前ボール22、後ボール23に供給する役割を果たす。後ボール23から伸びるフレキシブルチューブ25から、図示していないカプラント供給装置により、カプラントが後ボール23、及び前ボール22に供給される。前ボール22、及び後ボール23は弾性を有する素材で形成されており、供給されたカプラントの圧力により、前ボール22、及び後ボール23の外周面が管状試験体101の内壁面に密着するようになっている。このようにボールとフレキシブルチューブとを用いることで、屈曲した管の検査をも行うことができる。
また、後ボール23の外周面には供給孔23aが二箇所設けてある。この供給孔23aから後ボール23に供給されたカプラントが漏れ出て、球状センサヘッド24の外周面、及び、前ボール22と後ボール23との間の空間をカプラントで満たしている。これにより、各探触子10と管状試験体101との間にカプラントが介在することになる。また、前ボール22の外周面には排出孔22aが一箇所設けてある。これは、試験が終了したならば、前ボール22等に充填されたカプラントを管状試験体101の外部に排出するために設けられている。
球状センサヘッド24の外周面の窪んだ部分には、千鳥状に配置された探触子10が複数配置されている。探触子10が千鳥状に配置されることにより、管状試験体101の内壁面を隙間なく走査させることができる。また、球状センサヘッド24と管状試験体101との間には間隔調整手段15が配置されており、この間隔調整手段15によって、探触子10の集合体の中心を管状試験体101の中心と一致させ、各探触子10と管状試験体101との間の隔離距離を一定に保っている。
また、本実施形態においては、探触子10と管状試験体101との間に介在するカプラントの量が不十分であるとき、シグナルで探触子10から放出される超音波の不伝達を知らせる手段を、各探触子と管状試験体101との間に介在させている。これにより、管状試験体101が湾曲している場合でも、超音波の不伝達が発生したならば、シグナルが発せられるので、誤った結果を得ることが無くなる。
本実施形態においては、管状試験体101と探触子10との間にカプラントが介在するので、より正確な超音波試験を行うことが可能になる。また、管状試験体101が途中で湾曲していたとしても、フレキシブルチューブ25が湾曲しつつカプラントを供給充填することができるので、管状試験体101の内壁面を確実に検査することが可能となる。なお、前後ボール22,23が存在しない場合においても、管状試験体101内全体にカプラントを充填すれば検査は可能である。本実施形態においては、前ボール22、後ボール23、球状センサヘッド24の径を変更することで、様々な径の管状試験体101の内壁面の試験を行うことが可能である。
図14は第一実施形態の改変例であり、各受信子12と端子4cとの間にオペアンプ等のアンプ31と発光ダイオード等の検知手段32を介在させる接触状態検知装置30を設けてある。この接触状態検知装置30は、各チャンネル(10A、10B,10C…)における探触子10と試験体100との間に超音波を伝搬しうるだけの接触媒質が介在しているか否かを検知する。各アンプ31は受信子12からの受信信号音圧が一定レベル以上のときに発光ダイオード32を点灯させる。したがって、接触媒質による濡れが不良な場合は発光ダイオード32は点灯せず、接触状態を検知することが可能である。なお、検知手段32としては、発光ダイオードその他の点灯手段や、ブザー等の音を発生する手段であってもよい。
上記各実施形態は組み合わせて実施することが可能である。また、探触子10の形状等についても、上記実施形態に限定されない。例えば、探触子10にポリマー振動体を用いることで、屈曲形状の探触子10を作成し、屈曲面の試験を行うことを採用しても良い。
本発明は、複数の探触子を用いて超音波試験を行う超音波探傷試験において、事前に行う粗探傷とその後の精密探傷にも用いることができる。また、本発明は、材料の変質検査や偏肉検査等にも用いることができる。
本発明の第一実施形態に係る試験装置の構成図である。 図1の試験装置の回路図である。 図1の試験装置の部分断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB方向視図である。 図1の試験装置における受信波形を示す縦軸強度、横軸時間としたグラフであり、(a)は探触子10Aの受信波形、(b)は探触子10Bの受信波形、(c)は探触子10Cの受信波形、(d)は探触子10A〜Cを並列接続した合成受信波形である。 図1のセンサヘッドの改変例を示す底面図である。 図7のセンサヘッドのさらに他の改変例を示す底面図である。 第二実施形態のセンサヘッドを示す側面図である。 第三実施形態の構成図である。 第四実施形態の構成図である。 第五実施形態の構成図である。 図12のB−B線断面図である。 図1の改変例である。
符号の説明
1:超音波試験装置、2:センサヘッド、 3:試験装置本体、3a:パルサー、3b:オートゲインコントローラー、4:切替スイッチ、4a:可動接点、4b,4c:端子、10:探触子、10A:第一探触子、11:送信子、11a、12a:振動子、12:受信子、13:送受信子、14:センサフレーム、15:調整ねじ(間隔調整手段)、17:スプリング(弾性体)、18:エンコーダー、19:孔、20:管状フレーム、21:ハンドル、22:前ボール、23:後ボール、24:球状センサヘッド、25:フレキシブルチューブ、30:接触状態検知装置、31:アンプ、32:発光ダイオード(検知手段)、100:試験体、101:管状試験体、111、112:きず(欠陥)

Claims (10)

  1. 試験体に超音波の送信及び受信を行う探触子を複数有するセンサヘッドと、前記探触子に電気信号の送信及び受信を行う試験装置本体とを備えた超音波試験装置であって、
    各探触子と前記試験装置本体との間にこれら複数の探触子を同時に又は個別に切り替え接続する切替スイッチを有し、前記複数の探触子の受信側端子を試験装置本体の電気信号の受信端子に並列接続し、前記複数の探触子からの受信信号を同時に表示可能に構成し、前記切替スイッチを1つの探触子だけに接続するように切り替えて、前記各探触子における底面エコーが互いに重なるように前記各探触子と前記試験装置本体との間における電気信号の送信及び受信のタイミングを前記各探触子間で調整し、全ての探触子を前記切替スイッチにより並列接続して走査する超音波試験装置。
  2. 前記各探触子と前記試験体との離隔距離を一定にすることで前記調整を行う請求項1記載の超音波試験装置。
  3. 前記離隔距離を一定にするための調整ねじを設けた請求項2記載の超音波試験装置。
  4. 前記調整ねじは、前記各探触子の四隅にそれぞれ設けられている請求項3記載の超音波試験装置。
  5. 前記センサヘッドのフレームと前記各探触子との間に弾性体を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の超音波試験装置。
  6. 前記センサヘッドが前記複数の探触子とは異なる他の探触子を備え、前記切替スイッチは前記複数の探触子と前記他の探触子とを切り替え接続する請求項1〜5のいずれかに記載の超音波試験装置。
  7. 前記センサヘッドにおいて前記各探触子が隣り合う間において走査方向に変位され、走査直交方向に対し重ね合わされている請求項1〜6のいずれかに記載の超音波試験装置。
  8. 前記複数の探触子の受信側端子に、超音波の受信を検知することにより探触子と試験体との間の接触媒質による接触状態を検出する接触状態検出装置を設けた請求項1〜7のいずれかに記載の超音波試験装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の超音波試験装置を用いた超音波試験方法であって、
    各探触子と前記試験装置本体との間にこれら複数の探触子を同時に又は個別に切り替え接続する切替スイッチを有し、前記複数の探触子の受信側端子を試験装置本体の電気信号の受信端子に並列接続し、前記複数の探触子からの受信信号を同時に表示可能に構成し、前記切替スイッチを1つの探触子だけに接続するように切り替えて、前記各探触子における底面エコーが互いに重なるように前記各探触子と前記試験装置本体との間における電気信号の送信及び受信のタイミングを前記各探触子間で調整し、全ての探触子を前記切替スイッチにより並列接続して走査する超音波試験方法。
  10. 前記センサヘッドを前記探触子の並ぶ方向に直交する走査方向に向かって試験体上を移動させる請求項9記載の超音波試験方法。
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