JP4635746B2 - 画像認識装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像から2つの互いに平行でない面を認識する画像認識装置に関する。本発明は車両に搭載される画像認識装置として有用であり、特に車線維持制御装置又は車線逸脱警報装置と連動させるために、路側帯に設けられた縁石の路面に垂直な面を認識する装置として有用である。
後退方向を含む車両の進行方向の障害物を認識する画像認識装置としては、複数のカメラにより撮像した複数の画像から距離画像を生成する技術が知られている。これにより路側帯に設けられた縁石の路面に垂直な面を認識する(特許文献1、非特許文献1)。その他、レーザーを用いて段差自体を検出し、画像中のどの部分が段差を示しているのか認識する技術も知られいてる(非特許文献2)。
特開2000−331148 "Detection and Localization of Curbs and Stairways Using Stereo Vision," Xiaoye Lu and Roberto Manduchi, The 2005 International Conference on Robotics and Automation, April, 2005 "Multiple Sensor Fusion for Detecting Location of Curbs, Walls, and Barriers," Romuald Aufrere, Christoph Mertz, and Charles Thorpe, Proceedings of the IEEE Inteligent Vehicles Symposium, June, 2003
一般に、路面を走行する車両においては、路面と撮像装置の投影中心である視点との間隔はほぼ一定であり、撮像装置の視点は進行方向(水平方向)に移動するものと考えて良い。また、路面を走行する車両においては、前方を走行する車両との接触の他は、一般的には路側帯、特に縁石への乗り上げや、ガードレール等への接触を避けることが重要であり、この点で「縁石」等は垂直面までの距離が算出できればそれ以上の画像処理は実は重要ではない。この意味では、「縁石」等を検出するために上記3つの文献が行う演算処理は過多であると言え、そのための装置のコストも高いものとなっていた。
そこで本発明者らは、「縁石」等の水平面に垂直な面を検出可能な簡易な手法を着想し、本願発明を完成させた。即ち、本発明の目的は簡易な手法により垂直な面等を検出とすることである。
請求項1に係る発明は、実空間において、互いに平行な第1のエッジ線と第2のエッジ線とに挟まれた第1の平面と、第1の平面とは平行でない平面であって、互いに平行な第3のエッジ線と第4の2つのエッジ線とに挟まれた第2の平面とを撮像画像から検出する画像認識装置であって、実空間における撮像装置の投影中心である第1の視点を通る第1仮想平面と、第1のエッジ線及び第2のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第1の線分と、第1仮想平面と、第3のエッジ線及び第4のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第2の線分と、第1仮想平面に対して平行であって、第1の視点とは異なる位置の第2の視点を通る第2仮想平面と、第1のエッジ線及び第2のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第3の線分と、第2仮想平面と、第3のエッジ線及び第4のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第4の線分とを検出し、第1の視点から第1の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第1の線分の長さに対する、第2の視点から第3の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第3の線分の長さの差分の符号と、第1の視点から第2の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第2の線分の長さに対する、第2の視点から第4の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第4の線分の長さの差分の符号とが、異符号である場合に、前記第1の平面と第2の平面とを互いに平行ではない平面と認識することを特徴とする画像認識装置である。
ここで、第1の平面を形成する第1及び第2のエッジ線の一方は、第2の平面を形成する第3及び第4のエッジ線の一方と同一でも良い。また、「視点」とは、撮像装置による投影中心である。また、「第1の視点」と「第2の視点」とは、2つの撮像装置による同時又は異なる時刻の視点でも良く、1つの撮像装置の異なる時刻の視点でも良い。また、第1仮想平面と第2仮想平面とが同一である場合は「平行」に含まれるものとする。第1仮想平面と第2仮想平面とが平行又は同一であるように撮像装置や視点を調整することは極めて容易である。各視点での撮像画像上での第1乃至第4の線分の長さと、実空間でのそれら線分を各視点から望む角度とは増減の方向が同一である。
また、請求項2に係る発明は、視点は車両に備えられた撮像装置の焦点であって、第1の平面と第2の平面の少なくとも一方は、路面に垂直な面であることを特徴とする。更に請求項3に係る発明は、路面に垂直な面は、車線に平行に設置された縁石の面であることを特徴とする。
本発明の技術的特徴を明らかにするため、まず、実空間における関係図である図1を用いて、線分を望む角度を最大とする位置について説明する。
図1.Aのように、原点Oと、水平方向にX軸をとり、X軸上を移動可能な視点Cを取り、視点Cと原点Oとの距離をX(X≧0)とする。また、原点Oから視点Cの移動方向とは垂直に距離1の位置に点Pをとる。更に、点Pと微小な距離λ離れた点P’をとる。尚、4つの点O、C、P及びP’は同一平面上にある。ここで、∠OCPをθ(≧0)、∠PCP’をφ(≧0)、OPとPP’の成す角をψとおく。点P’はX軸との距離が1以上であり、図1.Aのように点P’のX座標が正である場合に角ψを正とする。また、角ψの範囲は−π/2≦ψ≦π/2である。また、λ≪1であって、φ≪1とする。
直線CP’上に、点P”を、PP”⊥CPとなるようにとる。すると、φ≪1だからtanφ≒φとおけるので、次の式(1)が成り立つ。
Figure 0004635746
Xを用いてθを消去すれば、φはλ、ψ、Xを用いて次の式(2)として表される。
Figure 0004635746
λとψを一定とすれば、φを極大(且つ最大)とするXは式(3)のように求められる。
Figure 0004635746
式(3)にある通り、2つの余割が等しいので、その角度も等しい。即ち、φを極大とするθはψを用いて式(4)のように表される。
Figure 0004635746
一方、φを0、即ち最小とするXは、式(5)となるのは明らかである。
Figure 0004635746
次に長さwを有する線分PQを想定し、それを望む角度φを最大とする視点Cの位置について、式(3)及び(4)を用いて、図1.B、図1.Cのように説明する。尚、図1.B及び図1.Cでは、線分PQの中点が原点Oから距離dだけ離れているものとする。
図1.Bのように、線分PQが、X軸(視点Cの移動方向)に平行である場合は、線分PQを望む角度φを最大とする視点Cの位置は、線分PQの垂直二等分線上にある場合であって、原点Oに一致し、この時、X=0となる。これは、点Pに位置する「微小な線分」を望む角度を最大とするX軸上の点(X座標は−w/2)と、点Qに位置する「微小な線分」を望む角度を最大とするX軸上の点(X座標はw/2)の中点でもある。
一方、図1.Cのように、線分PQが、X軸(視点Cの移動方向)に垂直である場合は、線分PQを望む角度φを最大とする視点CのX座標は次の通りである。まず、点Pに位置する「微小な線分」を望む角度を最大とするX軸上の点(X座標はd−w/2)と、点Qに位置する「微小な線分」を望む角度を最大とするX軸上の点(X座標はd+w/2)の間に位置することは明らかである。下記に示す通り、図1.Cの場合、線分PQを望む角度φを最大とする視点CのX座標は、これら2つの点のX座標の幾何平均であるd2−(w2/4)となる。
図1.Bは2つの点P及びQについて、図1.Aの角度ψがπ/2の場合として、線分PQの両端P及びQに各々位置する、微小な長さの線分を望む角度を最大とする各々の点(X座標は±w/2)の間に、線分PQを望む角度を最大とする点が位置することを意味している。同様に図1.Cは2つの点P及びQについて、図1.Aの角度ψが0の場合として、線分PQの両端P及びQに各々位置する、微小な長さの線分を望む角度を最大とする各々の点(X座標はd±w/2)の間に、線分PQを望む角度を最大とする点が位置することを意味している。このように、水平な直線(X軸)上を移動可能な視点Cから、より低い高さに位置する2つの点P及びQを結ぶ線分PQを望む角度φを最大とする位置が存在する。
いま、同一平面上に、視点Cが移動可能な直線と、互いに近い位置にある線分1及び線分2を仮定し、視点Cから線分1及び線分2を望む角度を各々φ1及びφ2とする。当該直線に原点と正の方向を定義し、視点CにX座標を与えれば、φ1及びφ2を最大とする視点CのX座標がそれぞれ存在する。ここで、φ1を最大とする視点CのX座標がφ2を最大とする視点CのX座標よりも小さいとして、それら2つのX座標の間で視点Cが移動することを考える。
当該範囲で、φ1もφ2も0にはならないものとすれば、視点CのX座標が小さくなる場合、それはφ1を最大とする視点CのX座標に近づくことであり、φ2を最大とする視点CのX座標から遠ざかることであるので、当該移動の間にφ1は増加し、φ2は減少する。逆に視点CのX座標が大きくなる場合、それはφ1を最大とする視点CのX座標から遠ざかることであり、φ2を最大とする視点CのX座標に近づくことであるので、当該移動の間にφ1は減少し、φ2は増加する。
φ1及びφ2を最大とする視点Cの各々のX座標の間で、φ1又はφ2の一方が0になる場合は次の通りに考える。例えば、φ1が0となる場合、当該0になるX座標よりも、φ1が最大値をとる側のみで考えれば、上記と同様のことが言える。
結局、このような2つの線分の、2箇所の視点において望む角度の増減を検出すると、それらが平行でない可能性が高いことが理解できる。特に、2つの互いに垂直な面を形成する面内の2つの線分を検出する頻度が高い場合、このように2つの線分の、2箇所の視点において望む角度の増減を検出することで、それらの組み合わせが検出できる。
今、2組の平行線を想定し、各々が互いに平行でない面を形成するものとする。当該2組の平行線に対し、水平方向に移動する視点Cについて、第1の視点を通る第1仮想平面と、2組の平行線の4つの交点による第1及び第2線分を第1の視点から望む角度を算出する。同様に、第1の視点を通る第1仮想平面と平行(同一な場合を含む)な、第1の視点とは異なる第2の視点を通る第2仮想平面と、2組の平行線の4つの交点による第3及び第4線分を第2の視点から望む角度を算出する。実空間においては、それぞれ、平行四辺形の向き合う辺を形成しているので、第1の線分と第3の線分の長さは等しく、第2の線分と第4の線分の長さは等しい。また、第1の視点から第1の線分を望む角度と、第2の視点から第3の線分を望む角度とが同じ場合、第1の視点から第2の線分を望む角度と、第2の視点から第4の線分を望む角度とは同じでなければならない。この逆も言える。
しかし、第1の視点から第1の線分を望む角度が、第2の視点から第3の線分を望む角度より大きい場合に、第1の視点から第2の線分を望む角度と、第2の視点から第4の線分を望む角度との大小は2通り存在する。この逆に、第1の視点から第1の線分を望む角度が、第2の視点から第3の線分を望む角度より小さい場合に、第1の視点から第2の線分を望む角度と、第2の視点から第4の線分を望む角度との大小は2通り存在する。
そこで、上述の通り、第1の視点から第1の線分を望む角度が、第2の視点から第3の線分を望む角度より大きく、第1の視点から第2の線分を望む角度が、第2の視点から第4の線分を望む角度より小さいと検出された場合と、第1の視点から第1の線分を望む角度が、第2の視点から第3の線分を望む角度より小さく、第1の視点から第2の線分を望む角度が、第2の視点から第4の線分を望む角度より大きいと検出された場合に、2組の平行線が平行でない可能性が高いと判断できる。逆に、第1の視点から第1の線分を望む角度が、第2の視点から第3の線分を望む角度より大きく、第1の視点から第2の線分を望む角度が、第2の視点から第4の線分を望む角度より大きいと検出された場合と、第1の視点から第1の線分を望む角度が、第2の視点から第3の線分を望む角度より小さく、第1の視点から第2の線分を望む角度が、第2の視点から第4の線分を望む角度より小さいと検出された場合には、なんらかの断定を行わないことが望ましい。(以上請求項1)。本発明は実質的には、2つの画像における2つの線分の長さの変化の符号を追跡することのみでそれらの線分を含む面が互いに平行ではないと判定するものである。よって従来の技術に比較して大幅に演算量を減少させることができ、装置のコストも低く押さえることが可能となる。
視点が車両に備えられた撮像装置の焦点である場合、路面に平行な面と、それに垂直な面が撮像される可能性が高い(請求項2)。特に、車両が走行する車線に平行に設置された縁石の面を検出可能であれば、車線維持制御装置や車線逸脱警報装置として使用することが可能である(請求項3)。
本発明は、上記の図1に端的に示された通り、一定面内の移動に制約された視点から、一定距離内において、当該視点の移動面の一方側に存在し、各々2つの平行線をエッジ線として検出可能な2つの面を、互いに平行でない可能性が高いと認識することができるところに特徴がある。撮像装置の視点から、各々2つの平行線をエッジ線として検出可能な2つの面が、即ち当該エッジ線の全てが、カメラ中心線を基準に、撮像画像の左側又は右側のいずれか、又は地平線を基準に上側又は下側のいずれかに存在する場合には、互いに平行な2つの面が平行でないと誤認識されることはない。この点で、例えば前進時/後退時に視点の移動面よりも低い位置に2つのエッジ線が存在する縁石その他の垂直面であっても、水平面を認識すると同時であれば検出可能である。全く同様に、地下駐車場やトンネル内で、水平面である天井を認識可能なときに、天井から突出する垂直面を有する物体をも認識可能である。
以下、車両の進行方向左側の、車線外側に設けられた縁石を検出する手法について、図を参照しながら説明する。尚、前述の通り、本願発明の本質は図1の位置関係に有り、視点Cの移動平面の一方側にある、各々平行線で区切られた2つの面の関係を判別するものであり、当該2つの面は視点Cの移動平面の上側にあっても良い。
図2は実空間上でのカメラ視点C、縁石の水平上面を形成する直線e1及びe2、縁石の垂直車線側面を形成する直線e2(共通)及びe3の関係を示した斜視図である。今、車両のカメラ視点Cから路面に下ろした垂線の足を原点Oとし、図2のように、車両の進行方向にZ軸、鉛直下向きにY軸、車両右方向にX軸をとる。カメラ視点Cの座標を(0,−H,0)とし、縁石の水平面及び垂直面を形成する3本の直線を、e1:X=−W−w,Y=−h;e2:X=−W,Y=−h;e3:X=−W,Y=0とおく。尚、H、h、wはいずれも正であり、H>hである。
次に視点C(0,−H,0)を通る、X軸に平行な平面として(Z−L)(H−h)=L(Y+h)、Lは正をとる。この面と直線e1、e2、e3との交点の座標は各々P1(−W−w,−h,L),P2(−W,−h,L),P3(−W,0,HL/(H−h))である。また、直線e2及びe3により決定される面X=−Wに、視点Cから下ろした垂線の足をC’とすると、その座標は(−W,−H,0)である。視点Cから2つの線分P12及びP23を望む∠P1CP2及び∠P2CP3をφ1、φ2(いずれも負でない)とおく。
今、W(線分CC’の長さで正又は0)のみを可変とする。Wが負とならない(Y軸が直線e1とe2の間とならない)ので、φ1(=∠P1CP2)はW=0で最大値となることは明らかである。今、φ2(=∠P2CP3)の最大値をとるWを求める。
φ2の余弦の平方を求めると次の式(6)の通りとなる。
Figure 0004635746
これを変形すると次の式(7)のようになる。但し、変数はx(正又は0)のみであり、a,x,D(線分C’P2の長さ)の定義は以下の通り。
Figure 0004635746
xの関数である式(7)の極小(最小値)は、式(7)をxで微分してx=aのときであることが導かれる。よって、φ2の余弦もこのとき最小値で、φ2はこのとき最大値をとる。また、x=0でφ2=0であって、範囲0≦x≦aにおいて、φ2は単調増加。φ2を最大とするWは、次の式(8)のようになる。
Figure 0004635746
式(8)から、図2で、XY平面と点P1又は点P2までの距離LよりもWが小さいのならば、φ2(=∠P2CP3)はその範囲で極大値をとることが無く、カメラ視点Cと縁石の垂直面との距離Wが大きくなればφ2(=∠P2CP3)は大きく、カメラ視点Cと縁石の垂直面との距離Wが小さくなればφ2(=∠P2CP3)は小さくなることがわかる。
一方、当該範囲でφ1(=∠P1CP2)は極大値をとることが無く、カメラ視点Cと縁石の垂直面との距離Wが大きくなればφ1(=∠P1CP2)は小さく、カメラ視点Cと縁石の垂直面との距離Wが小さくなればφ1(=∠P1CP2)は大きくなることはあきらかである。
さて、2つの線分P12及びP23は、カメラ視点Cにおける撮像画像で一直線上に並び、当該撮像画像中の線分P12の像の長さの増減の方向はφ1(=∠P1CP2)の増減の方向と一致し、当該撮像画像中の線分P23の像の長さの増減の方向はφ2(=∠P2CP3)の増減の方向と一致する。よって、撮像画像中、線分P12の像の長さの増減と線分P23の像の長さの増減を検出すると、当該増減の符号(長さ増で正)は、常に一致しない。
本願発明はここに着目して、縁石の候補について、撮像画像中の2つの線分の長さの増減を、2つの視点で検知することで、当該2つの線分を各々含む実空間上での2つの面が、平行でないことを認識する。尚、図2及び式(8)で、L>W即ちφ2を極大値とするWよりもWを小さくすることは、例えば最も左側の車線を車両が走行することを想定する場合、1車線の幅よりもLを大きくすれば十分である。他の車線を走行する場合も、想定される縁石までの水平距離Wの範囲に応じて、仮想平面が縁石と交わる点までのZ方向の距離Lを設定すれば良い。L即ちXY平面と直線P12との距離は、撮像画像中で「検出する」画素のY座標として調整することが可能である。この場合、撮像画像中の検出すべき2線分は横方向(水平方向)となっている。また、後退時に後ろ側縁石を検出する場合としては、図2及び式(6)〜(8)で、L=0とおく、或いは図2のX軸、Y軸、Z軸を、−Y軸、Z軸(後退方向に正)、−X軸に置き換え、Lを撮像画像中で「検出する」画素のX座標として調整することで可能である。この場合、撮像画像中の検出すべき2線分は縦方向(進行方向又は鉛直方向)となっている。
本発明の具体的な実施例の構成を図3に示す。本発明に係る画像処理装置は、図3のCPU200にあたるものである。図3に示す通り、本発明に係る画像処理装置の前段に撮像装置100を必要とする。撮像装置100は以下の通り1個でも良く、また複数個でも良い。また図3に示す通り、本発明に係る画像処理装置の後段には、運転手に対する警報装置として、スピーカ300、標示装置400を付加すると良い。スピーカ300からは、例えば「左側路側帯等に乗り上げる可能性があります」等の警告を発し、また、標示装置400においては、撮像装置の画像中、路側帯等の垂直面(段差部分)を強調表示するなどの警告表示をすると良い。
図4に、本発明の構成をフローチャート様に示す。例えば図4.Aのように、撮像部100により取り込まれた画像について、CPU200において、エッジ点を検出し(ステップ210)、段差候補となる点を例えば3点検出し(ステップ220)、視点の異なる2つの画像での当該3点による2つの線分の長さの増減を確認して段差か否かを判定する(ステップ230)。
或いは図4.Bのように、エッジ点からノイズを減らすため、1の視点での画像を処理してエッジ線を検出するステップ215をエッジ点の検出(ステップ210)の後段に設け、ステップ220にて当該エッジ線上に無いエッジ点を段差候補から外すとよい。
或いは図4.Cのように、別途白線を検出するステップ218を設け、ステップ220にて、エッジ線、として検出された当該白線と実空間で平行なもののみに絞ると良い。
図5は車両に2つのカメラを搭載した場合の本願発明の適用を示す模式図である。図2とは異なり、2つのカメラ視点の中点から路面に下ろした垂線の足を原点とする(図5.A)。実空間上に、2つのカメラ視点CLとCR(カメラ視点CLはX座標が負、カメラ視点CRはX座標が正)から車両進行方向に平行に左側(X座標が負)に設けられた縁石の、X軸からLの距離の位置を見た関係図は図5.Bのようになる。ここにおいて、図2と同様に、エッジ線e1、e2、e3、点P1、P2、P3を定義すると、カメラ視点CLとCRでの撮像画像は、図5.C及び5.Dの様になる。即ち、縁石の水平上面上の線分P12は、縁石により近いカメラ視点CLの撮像画像で長く、縁石により遠いカメラ視点CRの撮像画像で短く撮像される。一方縁石の車線側垂直面上の線分P23は、縁石により近いカメラ視点CLの撮像画像で短く、縁石により遠いカメラ視点CRの撮像画像で長く撮像される。
このように、本発明によれば撮像装置を2台有することで、同時刻のそれらの撮像画像中のエッジ候補の距離を2箇所比較することで、それらをそれぞれ有する2つの面が平行でないことを検出することが可能となる。この際、一方は路面に平行であって、他方は垂直である可能性が高く、段差を有する路側帯や縁石を検出することができる。
さて、撮像装置を1個とし車両と共にカメラ視点Ctが移動する場合を考える。今、時刻tとt+1とで車両がZ軸方向に移動したとすると、時刻tとt+1とでのカメラ視点Ct及びCt+1は図6のようになり、縁石上、検出に用いる位置も、同じ距離だけ移動する。するとカメラ視点CtとCt+1での撮像画像は、図6.Bの様になる。即ち、縁石の水平上面上の線分P12も縁石の車線側垂直面上の線分P23も、カメラ視点CtとCt+1とで縁石までの距離が等しいので、いずれの画像でも線分の長さに変化は無い。
一方、時刻tとt+1とで車両がZ軸の正方向及びX軸の負方向に移動したとすると、時刻tとt+1とでのカメラ視点Ct及びCt+1は図7のようになる。撮像画像中の縁石の位置も、車両のZ軸方向の移動分と同じ距離だけ移動する。するとカメラ視点CtとCt+1での撮像画像は、図7.Bの様になる。即ち、縁石の水平上面上の線分P12は、縁石により近いカメラ視点Ct+1の撮像画像で長く、縁石により遠いカメラ視点Ctの撮像画像で短く撮像される。一方縁石の車線側垂直面上の線分P23は、縁石により近いカメラ視点Ct+1の撮像画像で短く、縁石により遠いカメラ視点Ctの撮像画像で長く撮像される。特に、車両が車線から逸脱する時など大きな横変位が生じる場合には、段差の垂直面の検出が容易になる。
1個の撮像装置により、車線左側縁石を撮像し、その3つのエッジ線上の、一定距離を示す撮像画像中の同一Y座標の、3点の位置を異なる時刻で追った場合の実験結果を表1に示す。表1で3点の撮像画像中のX座標をそれぞれX0、X1、X2とした。単位はピクセルである。No.は撮像画像No.を示し、連続する撮像画像の間隔は0.1秒である。また、実験に際しては、市街地、片道1車線、右折待ちの先行車両を前方に捉えた際の左側追い越しの状況であった。X0、X1、X2、X0−X1及びX1−X2欄のΔは、1つ前(表1の1段上)の画像との差を示す。また、「ΔΔ」はΔ(X0−X1)とΔ(X1−X2)の積を示す。
Figure 0004635746
表1の「ΔΔ」の欄から明らかなように、10の撮像画像の隣り合う9つの比較中、7回「ΔΔ」が負となり、3つのエッジ線で表される2つの面が互いに平行でないと結論づけることができた。即ち、一方は路面に水平であって、他方は垂直な面、即ち縁石の垂直面が存在する可能性が高いと判定することができる(表1で判定欄が「!」と記載されたもの)。
表1の結果は、片道1車線、右折待ちの先行車両を前方に捉えた際の左側追い越しの状況と、特殊に見える状況ではあるが、車線逸脱を警報する装置としては、車線から大きく逸脱する、又は逸脱する可能性のあるような針路変更が生じた際に特に威力を発揮するので、この点で本発明は有用である。尚、通常の走行時でも、微妙な蛇行が生じているので、本発明により段差を有する路側帯や縁石を検出することが可能となる。
本発明の原理を示すための説明図。 本発明を縁石に適用するための説明図。 本発明を適用した車線逸脱警報装置の構成図。 本発明の画像処理装置の構成例を示す3つのフローチャート。 本発明を左右2個の撮像装置を用いて適用する場合の効果を示す説明図。 本発明を1個の撮像装置を用いて適用する場合の効果を示す第1の説明図。 本発明を1個の撮像装置を用いて適用する場合の効果を示す第2の説明図。
符号の説明
X、Y、Z:移動可能な視点に付随する原点を有する実空間上の立体座標
1、e2、e3:実空間において、e2を共通として水平面と垂直面を形成する2組のエッジ線。

Claims (3)

  1. 実空間において、互いに平行な第1のエッジ線と第2のエッジ線とに挟まれた第1の平面と、前記第1の平面とは平行でない平面であって、互いに平行な第3のエッジ線と第4の2つのエッジ線とに挟まれた第2の平面とを撮像画像から検出する画像認識装置であって、
    実空間における撮像装置の投影中心である第1の視点を通る第1仮想平面と、第1のエッジ線及び第2のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第1の線分と、
    前記第1仮想平面と、第3のエッジ線及び第4のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第2の線分と、
    前記第1仮想平面に対して平行であって、前記第1の視点とは異なる位置の第2の視点を通る第2仮想平面と、第1のエッジ線及び第2のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第3の線分と、
    前記第2仮想平面と、第3のエッジ線及び第4のエッジ線とのそれぞれの交点を結ぶ線分である第4の線分とを検出し、
    第1の視点から第1の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第1の線分の長さに対する、第2の視点から第3の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第3の線分の長さの差分の符号と、第1の視点から第2の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第2の線分の長さに対する、第2の視点から第4の線分を望む角度に依存する撮像画像中の第4の線分の長さの差分の符号とが、異符号である場合に、前記第1の平面と第2の平面とを互いに平行ではない平面と認識する
    ことを特徴とする画像認識装置。
  2. 前記視点は車両に備えられた撮像装置の焦点であって、
    前記第1の平面と第2の平面の少なくとも一方は、路面に垂直な面であることを特徴とする請求項1に記載の画像認識装置。
  3. 前記路面に垂直な面は、車線に平行に設置された縁石の面であることを特徴とする請求項2に記載の画像認識装置。
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