JP4634115B2 - 肩関節形成術中に上腕骨構成要素を位置決めするための方法および器具 - Google Patents

肩関節形成術中に上腕骨構成要素を位置決めするための方法および器具 Download PDF

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本発明は、一般に、プロテーゼ(補綴)移植片(prosthetic implant)の適切な位置の獲得、より詳しくは、肩関節形成術中にステム付き上腕骨構成要素(stemmed humeral component)の適切な軸方向位置および後傾(retroversion)を達成するために使用される装置と方法、ならびに、恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素を挿入する前に、手術中に試験ベースで挿入される上腕骨仮ステムの適切な位置決めに関する。
肩骨折は、特に骨粗鬆症のある高齢者の間では、珍しいことではない。ある場合には、肩置換手術が必要である。肩置換手術を通常必要とする骨折の1つの種類は、4パート骨折(four-part fracture)と呼ばれる。このような骨折は、小結節(lesser tuberosity)、大結節(greater tuberosity)、上腕骨頭(humeral head)、および上腕骨幹(humeral shaft)の4つのパート(部位)を損傷した肩を特徴とする。
肩置換手術(同様に肩関節形成手術として知られている)中に、上腕骨幹内に確認される管は、肩プロテーゼの上腕骨構成要素を受容するために使用される。必要ならば、上腕骨構成要素をより良く受け入れるために、既知の方法を用いて管を拡大し得る。プロテーゼ(補綴)の上腕骨構成要素は、典型的に、ステムと、骨折した上腕頭を置換する部分球面であるヘッドとを含む。ステムおよびヘッドは、2つの別個の構成要素でもよく、あるいは単一の構成要素でもよい。上腕骨構成要素が単一部品または2つの部品であるかに関係なく、カラーがステムとヘッドとの間に形成される。このカラーと上腕骨の近位端の骨折線との間で、骨折した小結節と大結節とが、それらの元の位置に可能な限り近接して上腕骨構成要素のステムの周りに通常固定される。
恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素を移植する前に、上腕骨仮ステム(あるいは仮ステム)と呼ばれることが多い一時的な構成要素が、ステム付き上腕骨構成要素の適切な配置を決定するために上腕骨に一時的に挿入される。最終のステム付き上腕骨構成要素の適切な位置決めは、非常に重要である。不適切な位置決めは、程度の軽い不快感から激しい痛みまでの範囲の問題、ならびに不適切な位置決めの程度および種類に応じて適切な範囲の運動の欠如をもたらす可能性がある。したがって、上腕骨仮ステムを適切に位置決めすること、および最終のステム付き上腕骨構成要素を移植するときにこのような適切な位置を確実に複製できることが重要である。適切な位置決めの2つの重要な領域は、ステム付き構成要素の軸方向位置およびその後傾である。
現在、ステム付き上腕骨構成要素を上腕骨内に適切に位置決めするのを補助するために、複数の装置が利用可能である。例えば、トルニール(Tornier)(登録商標)は、上腕骨移植片の位置を参照するための解剖学の部分を使用する治具を含むエクアリス(Aequalis)(登録商標)名前でシステムを市販している。しかし、この治具は比較的大きくかつ嵩張り、適所で治具により、ある範囲の運動分析を実行することは困難である。デピュイ(DePuy)(登録商標)グローバル(Global)(商標)Fxシステムのような、より小さな他のシステムも、位置決め治具を含む。Global(商標)Fxシステムの治具は、トルニール(Tornier)(登録商標)システムよりも優れた範囲の運動分析を可能にするが、Global(商標)Fxシステムは、幾分大きな位置決め治具をなお含み、この治具を、より低いプロフィールのシステムに変更することにより恩恵を受け得るであろう。したがって、ステム付き上腕骨構成要素を適切に位置決めするための改良されたシステムが望まれる。
本発明は、上腕骨の管内でステム付き上腕骨構成要素および/または上腕骨仮ステムを適切に位置決めするために使用される1組の工具および付属品に関する。工具および付属品の組は、上腕骨構成要素または仮ステム上のフィンに一時的に取付けられるように形成される1つ以上のフィンクランプと、該フィンクランプのアームに取付けられるように形成されるルーラ、上腕骨上の位置をマークするための他の工具に使用されるように形成された固定ピンおよびピンドライバと、上腕骨仮ステムのステムの上方で滑動して、上腕骨仮ステムを所望の位置に維持するように形成される1つ以上のスリーブとを有する。
より詳しくは、本発明は、肩関節形成術中に上腕骨内でステム付き上腕骨構成要素または上腕骨仮ステムを位置決めするためのフィンクランプを含み、フィンクランプはヘッドおよび該ヘッドに接続されたアームを有する。ヘッドは、それが上腕骨の近位端をカラーの遠位側から所定距離だけ分離するように、上腕骨の近位端と、ステム付き上腕骨構成要素または上腕骨仮ステムのカラーの遠位側との間に着座されるように形成される。好ましくは、ヘッドは、上腕骨構成要素または仮ステムのステムから径方向外側に延在するフィンにフィンクランプを取付けるための取付け装置を有する。
本発明はまた、肩関節形成術中に上腕骨内でステム付き上腕骨構成要素または上腕骨仮ステムを位置決めするためのフィンクランプのシステムを含み、フィンクランプのシステムは複数のフィンクランプを有する。フィンクランプのシステムは、好ましくは少なくとも2つのフィンクランプを有し、より好ましくは3つのフィンクランプを有する。複数のフィンクランプの第1のフィンクランプは、第1の所定距離だけ右上腕骨の近位端をカラーの遠位側から分離し、また第2の所定距離だけ左上腕骨の近位端をカラーの遠位側から分離するように形成かつ配置される。複数のフィンクランプの第2のフィンクランプは、第2の所定距離だけ右上腕骨の近位端をカラーの遠位側から分離し、また第1の所定距離だけ左上腕骨の近位端をカラーの遠位側から分離するように形成かつ配置され、第1の所定距離は第2の所定距離と異なる。複数のフィンクランプの第3のフィンクランプは、第3の所定距離だけ右上腕骨または左上腕骨の近位端をカラーの遠位側から分離するように形成かつ配置され、第3の所定距離は第1の所定距離および第2の所定距離の両方と異なる。
本発明はまた、肩関節形成術中に上腕骨内でステム付き上腕骨構成要素を位置決めするための方法に関する。本方法は、フィンクランプが取付けられた状態で、ステム付き上腕骨構成要素を、おおよその位置(推定位置)で上腕骨内に位置する管に挿入するステップと、フィンクランプの遠位側と上腕骨の近位端との間で接触をもたらすことによって、意図する位置に上腕骨構成要素を着座させるステップとを有し、これによって、上腕骨構成要素のカラーは上腕骨の近位端から、ある所定距離に着座される。望むなら、ステム付き上腕骨構成要素を上腕骨管に挿入する前に当該構成要素を取付ける代わりに、当該構成要素を上腕骨管に挿入した後に、フィンクランプが当該構成要素に取付けられることが可能である。好ましくは、挿入ステップおよび着座ステップの各々は2回、上腕骨仮ステムのために1回およびステム付き上腕骨構成要素のために1回遂行される。選択的に、本方法は、挿入ステップの前にスリーブを上腕骨仮ステムのステムに取付けるステップをさらに有することが可能であり、この場合、スリーブは、上腕骨仮ステムを上腕骨管内の所定位置に固定するのを助力する。
さらに、本発明はまた、肩関節形成術中に上腕骨内で上腕骨仮ステムを一時的に位置決めするための方法に関する。本方法は、スリーブを上腕骨仮ステムのステムに取付けるステップと、スリーブが上腕骨仮ステムに取付けられた状態で、上腕骨の近位部分内に位置する管に上腕骨仮ステムを挿入するステップとを有する。上腕骨仮ステムが適切に寸法決めされ且つ位置決めされていることを決定した後に、上腕骨仮ステムおよびスリーブが取り除かれ、また恒久的に使用される上腕骨構成要素が、事前に取り除かれた上腕骨仮ステムと同一の位置と配向に移植される。恒久処置用の上腕骨構成要素を移植するときに仮ステムの位置をマークし且つ再現するために、ルーラおよび固定ピンを使用し得る。
本発明の一部として、肩関節形成術中に使用することが意図される上腕骨仮ステムおよび少なくとも1つのスリーブのシステムが含まれる。本システムは、ステムと、各上腕骨仮ステムのステム上に適合するように形成された少なくとも1つのスリーブとを各々が有する複数の上腕骨仮ステムを含む。スリーブは、上腕骨の近位部分内に位置する管内に協働する上腕骨仮ステムを確実に着座させることを助力する。
本発明はまた、肩関節形成術中に上腕骨内でステム付き上腕骨構成要素または上腕骨仮ステムを位置決めする際に使用するためのルーラに関する。ルーラは、ゼロ点からの距離を示す増分マーク(増分標識)を有するスケールと、肩関節形成術中に上腕骨内でステム付き上腕骨構成要素または上腕骨仮ステムを位置決めするために使用される他の装置にルーラを固定するための固定アセンブリ(固定組立体)とを有することが好ましい。
最後に、本発明は、最終プロテーゼのための適切な配向を複製するために仮プロテーゼの配向をマークするために、固定ピンと、該固定ピンを骨内に挿入するために使用されるドライバとを含むシステムに関する。本システムは、固定ピンの第1の端部の近くのネジ付き部分と固定ピンの第2の端部の近くの非円形断面の部分とを有する固定ピンと、第1の端部部分と第2の端部部分とを有するドライバとを含むことが好ましい。第1の端部部分は、固定ピンの非円形断面に対応する非円形断面の部分を有する軸方向に延在する開口部を有することが好ましい。ドライバの第2の端部部分は、(手動による回転のための)Tハンドルを受け入れるか、あるいは(機械による回転のための)ドリルに取付けられるように形成されることが好ましい。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して以下に説明する。
本発明は、肩プロテーゼのステム付き上腕骨構成要素を適切に位置決めするために使用される構成要素のシステム、および/または上腕骨仮ステムの位置決め、ならびにそれらの位置決め構成要素を使用する方法に関する。本システムは、1つ以上のフィンクランプ(fin clamps)と、バージョンピン(version pins)と、特別に構成されたルーラ(ruler)と、上腕骨仮ステムに取付けられるようデザインされた1つ以上のスリーブと、固定ピンと、固定ピン用のドライバとを含む。
図1は、伝統的な4パート骨折を蒙った上腕骨内に挿入されたステム付き上腕骨構成要素10の一実施形態を示している。4パート部分骨折では、骨は次の4つの部分(部位)、すなわち小結節14、大結節16、上腕骨幹18、および上腕骨頭(図示せず)に骨折している。肩関節形成術中、上腕頭20(別個の構成要素でもよく、あるいは上腕骨構成要素と一体形成されてもよい)を有するステム付き上腕骨構成要素10が、上腕骨幹18内に当然に確認される管内に移植され(必要ならば、上腕骨管を拡大してもよい)、また小結節および大結節(14および16)が修理され、またそれらの元の解剖学的位置に可能な限り近い位置においてステム付き上腕骨構成要素10の周りに固定される。本明細書はステム付き上腕骨構成要素および上腕骨仮ステムの種類の1つのみの例を示しかつ記述しているが、本発明が異なる多くの形態のステム付き上腕骨構成要素および上腕骨仮ステムにも適用し得ると考えられることを指摘したい。
肩プロテーゼが肩関節の元の運動範囲を倣うために、プロテーゼの構成要素のすべてが適切に位置決めされることが非常に重要である。本発明は、ステム付き上腕骨構成要素の位置決め、ならびに上腕骨仮ステムの位置決めに関するものであり、上腕骨仮ステムのステムは、恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素に整合するように形成される。当該技術分野において知られているように、上腕骨仮ステムは、恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素を恒久的に位置決めする前に、上腕骨管内の所定位置に一時的に配置される。
次に図2を参照すると、左上腕骨幹18内の管に挿入されている上腕骨仮ステム22の1つの実施形態が示されている。上腕骨仮ステムそれ自体および上腕骨管を拡大する方法(必要ならば)は、本発明の一部ではないので、同様に、異なる種類の上腕骨仮ステムおよび上腕骨管を拡大する幾つかの従来技術の方法は既知であるので、本発明を理解するために必要な場合を除いて、これらの形態については詳細に説明しない。さらに、説明を容易にするために、図示しかつ説明する移植片、工具および手順は、左肩の使用についてのみ通常説明する。しかし、当業者は、必要な場合、右肩に使用するための移植片、工具および手順を容易に適用しかつ変更することができる。図2から理解できるように、本実施形態の上腕骨仮ステム22は、ステム24と、カラー26と、ステムの径方向外側にその延在する4つのフィン、すなわち内方フィン28、外方フィン30、前方フィン32、前方フィン32の鏡像である後方フィン33(図1に図示)とを有する。上腕骨仮ステム22のカラー26は、近位側34と遠位側36とを有する。
ステム24に、発泡体または他の圧縮可能な材料から好ましくは製造されるスリーブ25が着座される。スリーブ25は、上腕骨仮ステムの軸方向の高さおよびバージョンを手術中に評価する間に、上腕骨仮ステム22を適所に維持するために使用される。言い換えれば、仮ステム22がセメントで結合されることもなく、あるいは、固定して位置保持されることもないので、意図する位置から仮ステムを移動することが可能である。しかし、上腕骨幹18内に位置する管内にスリーブ25およびステム24の両方を挿入する前に、スリーブ25をステム24に取付けることによって、仮ステム22の位置が維持される。スリーブ25は、仮ステム22を適所に維持するのを助力するが、スリーブ25を仮ステム22のステム24に付加することにより、仮ステムが全く移動できない程のきっちりとした嵌合は形成されない。したがって、必要ならば、適所のスリーブ25によってさえも、仮ステム22の位置を調整することが可能である。しかし、スリーブ25は、管内の仮ステム22の意図しない運動を防止するために、上腕骨管内のぴったりとした十分な嵌合を提供する。
次に図3を参照すると、スリーブ25の好ましい実施形態の斜視図が示されている。基本的に、スリーブ25は円筒形状であり、好ましくは発泡体または他の同様の材料から製造される。好ましくは、スリーブ25は、発泡体の平らなシートから多数の中空円筒状のスリーブをスタンピング(打ち抜き加工)することによって(すなわち、軸方向にスリーブをスタンピングことによって)製造される。代わりに、スリーブ25は、発泡体の平坦な長方形部片を図示した中空の円筒形状にロールすることによって製造してもよく、ロール縁部は、軸方向線39に沿って接着されるか、さもなければ共に貼り付けられる。射出成形のような他の製作方法も考えられ、この場合、円筒形状を直接形成することができる。ステムの把持をより良く行うために、ならびにスリーブを異なる直径のステムの使用に適合するために、4つのスリット40がスリーブの内周42に沿って軸方向に延在するように設けられる。スリット40の深さは、1mm〜2mmであることが好ましいが、他の深さも考えられる。本実施形態には4つのスリットが示されているが、異なる数のスリットも使用でき、あるいは望むならスリットを完全に省略することもできる。
スリーブ25はまた、スリーブ25の側壁内に形成された穴46を介して取付けられるテザー(tether)44を有することが好ましい。ほとんどの場合、仮ステムが上腕骨管から取り除かれるときに、スリーブ25は仮ステム22のステム24に取付けられたままであるので、テザーは使用されない。しかし、スリーブが仮ステム22から何故か滑り落ちる場合、上腕骨管からスリーブ25を引き出すためにテザー44を使用し得る。したがって、テザーは、把持のために十分な長さを有しつつ、上腕骨管から延在する程度に十分に長くなければならない。例えば、好ましい実施形態では、テザーは穴46から約20.32cm(8インチ)延在する。もちろん望むなら、テザーの長さは、より長くまたはより短くされてもよい。
テザー44は、縫合糸または他の強力な糸から製造されることが好ましく、またループ状端部49の近くに結び目48を有するループ状の糸であることが好ましい。テザー44をスリーブ25に固定するために、ループ状端部49は、スリーブ25の端部を通して外に延在するまで穴46を通される。次に、自由端50および結び目48はループ状端部49を通され、また自由端は引っ張られてテザーを張る。もちろん、テザーをスリーブに取付ける他の方法も考えられる。
様々な寸法の上腕骨仮ステムがあるので、スリーブ25は様々な寸法で利用可能であることが好ましい。したがって、例えば、異なる寸法の上腕骨仮ステムのために、異なる寸法のスリーブがあってもよい。しかし、蓄えておくこと(持ち合わせておくこと)が必要な異なる寸法のスリーブの数を低減するために、各スリーブは、複数の異なる寸法の仮ステムに使用するように形成されることが好ましい。例えば、上腕骨仮ステムが13個の異なる寸法で利用可能である場合、4つの異なる寸法のスリーブのみで済むことが好ましく、各スリーブは、3つまたは4つの異なる寸法の仮ステムに適合できる。次の表は、スリーブを寸法決めできる方法の有用な実施形態を示している。
Figure 0004634115
上の表に示されているように、6mm〜18mm(1mmの増分)のステム直径を有する13個の異なる仮ステムの寸法のために、6mmの内径のスリーブが、6mm〜8mmの直径のステムを有する仮ステムに適合し、9mmの内径のスリーブが、9mm〜11mmのステムに適合し、12mmの内径のスリーブが、12mm〜14mmのステムに適合し、また16mmのスリーブが15〜18mmのステムに適合するので、4つの異なるスリーブのみが必要とされる。異なる寸法の仮ステムにスリーブを使用することができる1つの理由は、異なる寸法の仮ステムの異なる直径のステムを受け入れるために、4つのスリット40により、スリーブの内径の僅かな調整が可能であることである。表に示されているように、12mmの外径を有するスリーブは、6mmの内径(スリットなしの領域)を有するが、各スリットの深さは1mmであるので(これによって、2つのスリットは互いに向かい合っているので直径は2mmだけ増加する)、2つのスリットを有する領域では8mmの内径を有する。同様に、16mmの外径のスリーブのスリットの各々の深さは、1mmであることが好ましい。20mmの外径のスリーブのスリットの各々の深さは、1.5mmであることが好ましく、24mmの外径のスリーブのスリットの各々の深さは、2mmであることが好ましい。さらに、スリーブのすべての軸長は同じであり得る。例えば、各スリーブの軸長は20〜40mmであることが好ましい。もちろん、上述および本明細書の他の部分の寸法は、適切な寸法の一例に過ぎず、当業者は他の適切な寸法を決定することができる。
互いに異なる寸法のスリーブを区別すべく識別を容易にするために、望むなら、異なる寸法の各スリーブは異なる色から製造できる。したがって、上記の実施形態では4つの異なる寸法のスリーブがあるので、スリーブを製造するために4つの異なる色の発泡体(foam)が使用されるであろう。しかし、最も起こりそうな混乱の例は、互いにほんの僅かにより大きいかまたはほんの僅かにより小さいスリーブの間に起こるので、スリーブの寸法が大きくなるときに2つの色の間で互い違いになる2つの異なる色のみを使用するだけで済むかもしれない。例えば12mm、16mm、20mmおよび24mmの外径の1組の4つのスリーブのために、12mmのスリーブおよび20mmのスリーブは第1の色であり得、また16mmのスリーブおよび24mmのスリーブは、第1の色と異なる第2の色であり得る。12mmのスリーブと20mmのスリーブとの間で、あるいは16mmのスリーブと24mmのスリーブとの間で混乱することはありそうもないので、このようなシステムで功を奏する。4つの色の代わりに2つの色のみを使用することによって、製造コストが低減される。
図2に戻って、本発明の他の重要な形態、すなわちフィンクランプ(fin clamp)60について説明する。フィンクランプ60は、ステンレス鋼または他の金属から製造されることが好ましいが、プラスチックのような他の材料も使用してもよい。以下により詳しく説明するように、フィンクランプ60は、ステム付き上腕骨構成要素(および上腕骨仮ステム)の軸方向の高さおよびその後傾の両方に関して、当該構成要素を適切に位置決めするために使用される。軸方向の高さ位置決めについて、最初に説明する。図7は、測定スケールに沿って示されているステム付き上腕骨構成要素10に取付けられたフィンクランプ60の1つの実施形態を示している。好ましい実施形態では、スケールのゼロ点は、ステム24の中心軸がカラー26の遠位側36に出会う点と考えられる。このゼロ点、および番号スケールの残りは、インディアナ州、ワルシャワのチンマー(Zimmer)社製造のビッグリアニ(Bigliani)/フラトウ(Flatow)(登録商標)肩関節形成システムの他の工具およびテンプレートに現在使用されているのと同じものである。しかし、ビッグリアニ(Bigliani)/フラトウ(Flatow)(登録商標)システムと同一のスケールを使用する必要はなく、記述したもの代わりに他の測定システムおよび/またはゼロ点が用いられてもよい。
分析によれば、ほとんどの骨折状態において、仮ステムのカラー26の遠位側36は、上腕骨幹18の近位表面38からある距離離間されるべきであることが示されている。(もちろん、仮ステムの関連部分は、恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素の関連部分と同一に寸法決めかつ形成されるので、恒久的に使用される構成要素のカラーならびに恒久的に使用される構成要素の他の部分は、仮ステムのそれらと同一に位置決めされるべきである)。より詳しくは、大部分の平均サイズの成人では、4パート骨折のシナリオでは、骨折した関節は、(前方のフィンにおいて)カラー26の遠位側34を上腕骨幹18の近位表面38から分離する18mmの空間があるようにステム付き上腕骨構成要素を位置決めすることによって、最善に再構成されることが確認されている。しかし、ある場合には、適切な間隔は18mmよりも僅かに小さい、あるいは僅かにより大きい。例えば、ある状態では15mmの空間が必要とされ、他の場合には21mmの空間が必要とされる。したがって、以下に述べるように、本発明の好ましい実施形態は、様々な異なる状態の適切な間隔を得るために、次の所定距離、すなわち15mm、18mm、および21mmの間隔を提供するように形成される1組のフィンクランプを含む。しかし、本発明はこれらの寸法に限定されない。
最初に、18mmの間隔を提供するフィンクランプ60について説明する。フィンクランプ60は、図2の分解図に示したように、上腕骨仮ステム22の前方フィン32に取付けられるように形成される。同様に、ステム付き上腕骨構成要素10は、仮ステム22と本質的に同一の形態を有するので、フィンクランプ60はまた、仮ステムへの取付けと同一の方法で、ステム付き上腕骨構成要素の前方フィンに取付けられるように形成される。
図2、図4、図5および図6に示されるように、フィンクランプ60はヘッド62とアーム64とを含む。ヘッド62は前方フィン32に着座されるように形成され、ヘッド62が上腕骨18の近位端表面38とカラー26の遠位側36との間に位置決めされるようにする。本実施形態では、ヘッド62は、上腕骨の近位端表面38をカラー26の遠位側36から18mmだけ分離する。フィンクランプ60のこの実施形態は、”ユニバーサル(universal)”フィンクランプと呼ばれるが、この理由は、各側の分離距離を同一(18mm)にして、フィンクランプをほとんどの状態で使用できるからであり、また(図2に示したような)左上腕骨または右上腕骨に使用できるからである。以下に説明するフィンクランプの他の実施形態は、同様に、左上腕骨または右上腕骨に使用されるように形成されるが、これらの他の実施形態では、分離距離は両側について同一ではない。
ヘッド62は、上腕骨仮ステム22およびステム付き上腕骨構成要素10の両方の前方フィン32を受け入れるように形成される(図6に最も良く示されている)チャネル(channel)66を含む。好ましくは、チャネル66は、前方フィン32の径方向の長さよりもほんの僅か深く、エンドブロック67と壁部69との間で側方に画定される。1つ以上の止めネジ(setscrews)を含む取付け装置は、フィンクランプ60を前方フィン32に取付けるために提供される。より詳しくは、好ましい実施形態は、壁部69を通して延在する2つのネジ付き穴68、70(図5に最もよく示されている)と、2つの止めネジ72、74とを有し、1つの止めネジは各ネジ付き穴に着座されている。望むなら、両方の穴のために1つのみの止めネジが提供されることが可能であり、この場合、ユーザは単一の止めネジを適切な穴に単に挿入する。好ましくは、より確実にフィンに取付けるために、止めネジは鋭利な先の尖った先端を含む。
フィンクランプ60を前方フィン32に取付けるために、止めネジの1つ(72または74)が壁部69を通して延在し且つフィン32との接触するように締め付けられる。好ましくは、フィンクランプに対する、より容易なアクセスが提供されるので、近位側に位置決めされる止めネジが締め付けられる。したがって、左肩関節形成術中にフィンクランプ60が使用される場合、止めネジ74は近位の止めネジであり、締め付けられ、また左肩関節形成術中にフィンクランプが使用されている場合、止めネジ72は近位の止めネジであり、締め付けられる。
フィンクランプのヘッド62は、図2と図4に最も明確に示されているように、2つの斜めの表面76と78とを有し、これらの表面は、互いに対称であり、且つ、上腕骨仮ステム22およびステム付き上腕骨構成要素10(図7に図示)のカラー26の遠位側36の角度に対応する。斜めの表面76と78にそれぞれ隣接して、平坦な表面80と82も有する。このようにして、これらの表面は、斜めの表面の1つ(76または78)がカラー26の遠位側36と接触し、また反対側の平坦な表面(82または80)が上腕骨幹の近位表面38と接触するときを指摘することによって、フィンクランプ60が適切に位置決めされている(したがって、仮ステム22または上腕骨構成要素10も適切に位置決めされている)ことを外科医が容易に伝えることができるように形成される。より詳しくは、左肩関節形成術中、斜めの表面78がカラー26の遠位側36に接触し、また平坦な表面82が上腕骨幹の近位表面38と接触するとき、適切な軸方向の位置決めが獲得されている。ユニバーサルフィンクランプ60がこのようにして位置決めされる場合、所望の18mmの分離(離間)が提供される。説明を容易にするために、本発明は、左上腕骨仮ステムのみに(ならびに左ステム付き上腕骨構成要素のみに)適用されるように説明かつ図示されている。しかし、反対側の斜めの表面が仮ステム(または上腕骨構成要素)のカラーと接触する表面であるようにフィンクランプを裏返した場合、ユニバーサルフィンクランプ60を右仮ステムまたは右上腕骨構成要素にも使用することができる。
フィンクランプ60の適切な配向の獲得を容易にするために、フィンクランプの適切な配向を示すマーク(標識)を設けることが好ましい。フィンクランプの配向は各側で同一でないので、左肩関節形成術中および右肩関節形成術中に使用するために、異なるマークにより適切な配向を示す必要がある。マークL18とR18を含むこのようなマークの1つの例が、図7に示されている。これらのマークは、このフィンクランプが18mmの分離距離を付与することを示し、また左肩または右肩に使用される場合にフィンクランプの適切な配向も示す。より詳しくは、本実施形態では、フィンクランプが左肩の手術中に使用されるとき、名称L18は正しい姿勢であり(図7に図示)、また右肩の手術中に使用されるとき、名称R18が正しい姿勢である。当然、他の種類のマークを使用してもよく、あるいは望むなら、マークを完全に省略してもよい。
次に、図15と図16を参照して、フィンクランプの2つの追加の実施形態について説明する。フィンクランプ60について上述した18mmの距離以外の所定の分離距離を形成するために、図15と図16のフィンクランプが使用される。図15はフィンクランプ60’を示し、図16はフィンクランプ60”を示している。第1の実施形態、フィンクランプ60を示している図14は、フィンクランプ60’と60”の形態とフィンクランプ60の形態とを比較するために提供されている。フィンクランプ60’と60”は、フィンクランプ60と異なる分離距離を付与することを除いて、本質的にフィンクランプ60と同じである。さらに、フィンクランプ60’と60”は、フィンクランプ60のように、それらのそれぞれの中心軸線を中心に対称ではない。
より詳しくは、図15のフィンクランプ60’は、マーク”L15”によって示されているように、左肩関節形成術中に使用されるとき、15mmの分離距離を付与するように形成され、また(図15においては、ほぼ逆さまである)マーク”R21”によって示されているように、右肩関節形成術中に使用されるとき、21mmの分離距離を付与するように形成されている。名称L18とR18を有するユニバーサルフィンクランプ60と同じように、外科医は、名称L15とR21を見ることによって、クランプがどの方向に配向されるべきであるかを、またクランプによって形成される分離距離を伝えることができる。より詳しくは、フィンクランプ60’では、このフィンクランプが左肩の手術中に使用されるとき、名称L15は正しい姿勢であるべきであり(また15mmの分離が行われ)、また右肩の手術中に使用されるとき、名称R21が正しい姿勢であるべきである(また21mmの分離が行われる)。
図16のフィンクランプ60”は、図15のクランプ60’の形態と反対の形態を提供するに過ぎない。したがって、フィンクランプ60”は、左肩関節形成術中に21mmの分離距離を付与することができ、また右肩関節形成術中に15mmの分離を設けることができる。より詳しくは、フィンクランプ60”では、このフィンクランプが左肩の手術中に使用されるとき、名称L21は正しい姿勢であるべきであり(また21mmの分離が行われ)、また右肩の手術中に使用されるとき、名称R15は正しい姿勢であるべきである(また15mmの分離が行われる)。
外科医が、3つの異なる分離距離(15mm、18mmおよび21mm)のいずれか1つを付与すべき状態に対応できることを可能にするために、複数の異なるフィンクランプを含むシステムまたはキットを用意すべきである。より詳しくは、キットまたはシステムの好ましい実施形態では、3つの異なるフィンクランプ、すなわちフィンクランプ60、フィンクランプ60’およびフィンクランプ60”が用意される。したがって、キットにより、最も共通に望ましい分離距離を確実に得ることができる。
上述のように、正しい軸方向間隔の獲得に加え、本発明はまた、上腕骨仮ステムおよびステム付き上腕骨構成要素の適切な後傾(retroversion)を設定するための方法を提供する。次に図8を参照すると、左上腕骨12の管内に着座された上腕骨仮ステム22が示されており、止めネジ74を締め付けることによって、フィンクランプ60が前方フィンに固定されている。
仮ステム22および/または上腕骨構成要素10の適切な後傾を得るための第1の段階は、二頭筋溝の明らかな証拠がなお利用可能である場合、完全な上腕骨内の二頭筋溝(図1は二頭筋溝(bicipital groove)92を示している)の隣接位置に対しアーム64を位置合わせすることに関する。二頭筋溝を突き止めることができない場合、外科医はその位置を簡単に推定して、その推定により、あるいは溝の推定位置の僅か後方に、アーム64を位置合わせすることが可能である。
図6は、アーム角度が前方フィン32から好ましくは55度であることを示している(またフィンクランプが上腕骨構成要素10および仮ステム22の軸方向ステムに取付けられるとき、軸方向ステムから55度)。フィンクランプ60のアーム64と二頭筋溝との位置合わせ角度を55度にデザインすることは、複数の利点を有する。小結節14と大結節16との間の骨折線は、図1の実施形態に示したように、二頭筋溝92と一致して、あるいはその僅か後方に典型的に生じる。55度の角度は、フィンクランプのアーム64とこの骨折線とを位置合わせするので、アーム64は、フィンクランプが仮ステムまたは上腕骨構成要素に取付けられる間に、結節を再配向して仮ステム22および/または上腕骨構成要素10の位置を確かめる外科医の任務を妨げない。さらに、この角度で形成されたフィンクランプのアーム64により、アームは運動分析の範囲に干渉しない。
適切な後傾を得るための第2の段階は、2つのバージョンピン(version pins)の使用を含む。図8には、2つのバージョンピン穴88、90にそれぞれ挿入された2つのバージョンピン84と86が示されている(バージョンピンが挿入されていないバージョンピン穴が、図4にも示されている)。次に図6を参照すると、バージョンピン穴88は、チャネル66から20度であるように設定される(チャネル66は、フィンクランプが軸方向ステムに取付けられるとき、バージョンピン穴を前方フィン32から20度に、また上腕骨構成要素10および仮ステム22の軸方向ステムから20度に設定する)。同様の方法で、バージョンピン穴90は、チャネル66から40度であるように設定される(フィンクランプが軸方向ステムに取付けられるとき、前方フィンおよび上腕骨構成要素10および仮ステム22の軸方向ステムから40度に設定する)。図8に示したように、2つのバージョンピン84と86が適切なバージョンピン穴88と90内に着座されると、患者のアームを伸ばして、患者の前腕がバージョンピン88と90の間の中心に置かれていることを確認することによって、仮ステム22または上腕骨構成要素10の後傾を試験することができる。バージョンピン穴88と90の使用に関する混乱を回避するために、図4に示したように、バージョンピン穴を度の表示”20”および”40”でマークする(印をつける)ことが望ましい。しかし、このようなマークは必要ない。図示し且つ説明したバージョンピンの20度と40度の配向および55度のステム角度は、適切な後傾を得るための案内に使用されるように意図されることを指摘したい。ある状態では、運動分析中に発見されるような適切な後傾は、これらの指針とは異なる。
適切な軸方向高さおよび仮ステム22のバージョンが確立され、且つ仮ステムが所望の位置に配置されると、その位置をマークして、正確に同一の位置への恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素10の配置を容易にすることが有用である。本発明は、位置をマークするための次の工具、すなわちフィンクランプのアームに取付けることができる特別に形成されたルーラ(ruler)と、固定ピンと、ルーラのスケールに沿った所望の位置において固定ピンを上腕骨に一時的に挿入するためのピンドライバとを含む。
図9は、フィンクランプ60のアーム64に取付けられた特別に形成されたルーラ94の一実施形態を示しており、固定ピン96は、回転ドリル100に取付けられるピンドライバ98を介して、ルーラ内のスロット95(または細長い穴)に挿入される。好ましくは、ルーラ94、固定ピン96およびドライバ98のすべては、ステンレス鋼または他の金属から製造されるが、他の材料も考えられる。
仮ステムの位置をマークするために、ルーラ94がフィンクランプのアーム64に簡単に取付けられ、固定ピン96は、ルーラのスロット95内の位置において上腕骨18に一時的に押し込まれて、ルーラに対するピンの位置が書き留められる。次に、仮ステム22、フィンクランプ60およびルーラ94が取り除かれるが、固定ピン96は上腕骨の適所に留まる。恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素は上腕骨に挿入され、またフィンクランプ60とルーラ94は、仮ステムに取付けられた様に恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素に取付けられる。恒久処置用のステム付き上腕骨構成要素、フィンクランプおよびルーラのアセンブリの位置は、以前に書き留めたルーラ上のスロット内の同一個所に固定ピンが位置決めされるまで調整される。こうして、フィンクランプ、ルーラおよび固定ピン(およびピンドライバ)を使用することによって、恒久処置用の上腕骨構成要素のために仮ステムのバージョンおよび高さを複製することができる。
ルーラ94、固定ピン96およびピンドライバ98の好ましい実施形態の詳細について、図9〜図13を参照しつつ、次に説明する。図10は、固定アセンブリ102と、スケール106と上に言及したスロット95とを有する主本体104とを有するルーラ94の好ましい実施形態の斜視図を示している。(図9に示すように)フィンクランプ60のアーム64にルーラ94を固定するために使用される固定アセンブリ102は、フィンクランプ60のアーム64上のルーラの滑動を可能にする開口部108を有することが好ましい。好ましくは、開口部108は、アーム64の容易な滑動を可能にする程度に十分に大きいが、ルーラがアームを中心に回転できるほど大きくない。同様に、フィンクランプのアーム64(図4)の平坦な上方および下方表面116、118と協働して、アーム64上でルーラ94が不当に回転することも防止する平坦な上方および下方表面112、114を有する開口部108を形成することが望ましい。固定アセンブリ102は、開口部108に入るネジ付き穴内に延在する止めネジ110も含む。止めネジ110を締め付けることによって、ルーラ94はアーム64上に固定されることができる。好ましくは、止めネジ110は、アームに取付けられたときに、より優れた横安定性をルーラに付与する平坦な底部を含む。止めネジベースの固定アセンブリ102のみについて図示しかつ説明したが、ルーラをアームに固定するための他の機構も考えられる。
図10から理解できるように、スケール106は複数の増分マークを含む。図示していないが、容易な参照のために周期的な数字を加えてもよい。スケール106は、図7を参照しつつ図示し且つ説明したフィンクランプ60のために使用される同一のゼロ点を有する同一のスケールに基づくことが好ましいことを指摘したい。したがって、この好ましい実施形態では、ルーラ94の上方の増分マーク120は15mm(ゼロではない)と示されるであろうが、この理由は、ルーラがフィンクランプ60のアーム64に適切に固定されるとき、増分マーク120が上腕骨仮ステム(またはステム付き上腕骨構成要素)のゼロ点から15mmに配置されるからである。選択的に、スケールの読み取りを容易にするために、規則的な増分(10mm毎)で一連の周溝122を主本体104の各側に設けてもよい。
図11は、ピン96およびピンドライバ98の好ましい実施形態、ならびにピンを手動で回転するためのピンドライバに取付けることができるTハンドル124を示している。望むなら、手動によるピンの挿入を望むならば、以前に言及した回転ドリル100の代わりにTハンドル124を使用することができる。ピンドライバ98の端部は、Tハンドル24またはドリル100を受け入れるように形成されることが好ましい。Tハンドル124またはドリル100からピンドライバ98に回転を伝えるために、ドライバの一方の端部126は1つ以上の平坦な表面128を有し、雄/雌接続部の雄部分を形成することが好ましく、雌部分は、(ドリル10の)Tハンドル124の端部130に確認され、その内周縁は、ピンドライバ98の端部126に対応するように形成され、またドライバ上に確認されるように同一の数の平坦な表面を有する。好ましい実施態様では、ドライバ上に形成された雄部分に、3つの平坦な表面128がある。したがって、Tハンドルまたはドリル上に形成された雌部分に、同様に3つの平坦面があるであろう。もちろん、Tハンドル(またはドリル)からピンドライバ98に回転を伝えるために、記述した断面形状以外の断面形状も使用することができる。
ドライバ98の他方の端部、端部132は、同様に、回転運動を伝えるための手段を含むべきであるが、ここでは、回転運動はピンドライバ98からピン96に伝えられる。したがって、ピンドライバおよびピンは、対応する非円形断面の噛合する雄/雌部分を有するべきである。図11に示した好ましい実施形態では、平坦部分134は、接続部の雄部分を画定する非円形断面をピン96に形成するために使用される。図13に最も良く示されているように、対応する平坦部分136はドライバ98の端部132の内周に形成され、これによって、対応する非円形断面を有する雌部分を形成する。1つの種類のみの非円形の断面形状が図示しかつ説明されているが、ドライバとピンとの間の回転運動の伝達を可能にする限り、他の非円形の断面形状を使用してもよい。
製造を容易にするため、ドライバ98の平坦部分136は、開口部138が穿孔された後、別の工程中に形成することが可能である。好ましい実施形態では、平坦部分136は、ドライバ98に使用されるのと同一の金属のような材料をドライバの端部132の近くに形成された空洞140内に配置することによって形成される。材料を捕え且つ形成するために、成形型が開口部138に挿入され、平坦部分136の所望の形状を形成する。空洞140内に配置された材料が乾燥すると、成形型が取り除かれ、また滑らかな外周縁を形成するように外周縁を加工することが可能である。円形開口部138の穿孔および空洞140内の材料プラグの挿入は、平坦な表面を有する開口部を直接機械加工する作業よりも容易かつ廉価である。
ピンがドライバに挿入されるときに平坦な表面136に接触するようにピンの平坦な表面134を適切に配向できるように、ドライバ98の平坦な表面136の位置を外科医に知らせるために、線140もしくは他の種類のマークをドライバ98の端部132の外周縁に彫刻するか、さもなければ別の方法で作製することが可能である。ドライバ98内でピン96をよりしっかりと固定するために、図13に示したように、Cリング142をチャネル144内に着座させることが好ましい。チャネル144は、平坦な表面134の位置と端部132との間の円形断面の開口部138の領域に形成されることが好ましい。
次に図11、図12および図12Aを参照して、ピン96の尖端146について説明する。前述のように、ピン196は、ステム付き上腕骨構成要素のための当該位置の再現を容易にするために、上腕骨仮ステムが適切に位置決めされた後に上腕骨に一時的に挿入される。したがって、ピンの尖端146は、容易に骨に挿入し/骨から取り除くことができるように、また骨に挿入されるときに適所に確実に留まるように形成されなければならない。尖端の好ましい実施形態は、ナイフの刃先148および鋭利なネジ部150を有する。
ナイフの刃先148は、骨に挿入されるピン96の端部146の残部のための初期経路を切削するために使用される。ナイフの刃先148は、ほぼ平坦であり、一般に三角形状であることが好ましい。収束して先端を形成する2つの縁部は、ピンが回転されるときに先端を容易に骨内に挿入できるように、鋭利にされることが好ましい。
図12Aは、図12の円12Aの鋭利なネジ部150の拡大図であり、本図では、ネジ付き部分の好ましい形態を例示するために、ネジ山の2つの部分の間の谷部152を示している。より詳しくは、図12Aは、ネジ山の後縁部分154がどのように谷部152に続くのか、また、谷部が次の部分のネジの前縁部分156にどのように続くのか、を示している。図に示したように、前縁部分156は、骨内の切削を容易にするために、好ましくは約35度に傾斜される。対照的に、後縁部分154は、ピン96の軸線に対し略垂直であり(あるいは約3度に僅か傾いてもよい)、骨からピンが外れるのを防止するのに役立つ。
本発明の十分な理解をもたらすべく、すでに述べられた工具それら自体の詳細な説明はしないが、主に図2、図8および図9を参照しつつ、上述の工具の使用方法を要約する。上腕骨管を調製し、ステム付き上腕骨構成要素の適切な寸法が選択された後、上腕骨構成要素と同一の寸法の上腕骨仮ステム22が選択され、適切に寸法決めしたスリーブ25が仮ステムのステム24に取付けられ、また所望のフィンクランプが仮ステムに取付けられる。仮ステム22(フィンクランプおよびスリーブが取付けられた状態)が上腕骨管に挿入される。選択されたフィンクランプ(60、60’または60”)は、仮ステムを上腕骨管内で適切に位置決めするために使用される。適切なフィンクランプが、管に挿入する前に仮ステムに取付けることが好ましいが、望むなら、管内に挿入した後にフィンクランプを仮ステムに取付けてもよい。仮ステムへのフィンクランプの取付けは、近位側に配置された止めネジ(72または74;72’または74’;72”または74”)を締め付けることによって達成される。適切なフィンクランプは、手術が左肩あるいは右肩のどちらに関係するのか、また、上腕骨38の近位端とカラー26の遠位側36との間の所望の分離距離が、15mm、18mmまたは21mmのうちのどれに意図されるのかどうかに応じて選択される。適切なフィンクランプ(60、60’または60”)が選択されると、チャネル66は、図8に示したように仮ステム22の前方フィン3に着座される。
仮ステム(フィンクランプおよびスリーブが取付けられた状態)が上腕骨管に挿入された後、フィンクランプのアーム64が二頭筋溝92(図1)と位置合わせされるか、あるいは僅かにその後方にあるように、仮ステムが回転される。仮ステム22の軸方向位置は、適切な平坦な表面(82または80;82’または80’;82”または80”)と上腕骨幹の近位表面38とをほぼ面一にしつつ、適切な斜めの表面(76または78;76’または78’;76”または78”)とカラー26の遠位側36とを面一に維持することによって調整される。
仮ステムの適切な後傾を推定するために、バージョンピン84と86(図8)とをバージョンピン穴88と90に挿入し、前腕がバージョンピンの間に着座するように患者の腕を伸ばす。所定範囲の運動分析が実行される。次に、仮ステムの位置に対する必要な調整がなされる。次に、バージョンピン84と86がバージョンピン穴88と90から取り除かれ、止めネジ110を締め付けることによって、図9に示したように、ルーラ94をフィンクランプのアーム64に取付ける。
仮ステム22を上腕骨管から取り除く前に仮ステムの位置をマークするために、ルーラのスロット95内の位置において、手動であるいはドリルを用いて、ピン96を回転することによってピンを骨内に押し込む。ステム付き上腕骨構成要素が位置決めされるときに、スロット内のピンの位置を再現できるように、当該位置を書き留める。
次に、上腕骨仮ステム22が、フィンクランプおよびルーラと共に取り除かれる。ルーラ94の開口端スロット95は、ピン96の配置を妨げることなく、(ピンが配置された)領域からのルーラの昇降を可能にする。次に、仮ステムが以前に占めていた位置の上腕骨管に、ステム付き上腕骨構成要素10が挿入される。フィンクランプが上腕骨ステム構成要素に取付けられ、バージョンピン84と86が挿入され、前腕がピンの間にあるように必要な調整がなされることにより、軸方向配置および後傾が確認される。上腕骨構成要素の位置の追加のチェックとして、ルーラ94をフィンクランプのアーム64に取付け、ルーラに対する位置合わせピン96の位置を以前に書き留めた位置と比較する。任意の必要な調整がなされる。ステム付き上腕骨構成要素の適切な位置が得られると、当該構成要素を従来の方法で適所にセメントで結合し、所望の従来技術のいずれかの技術を使用して骨の断片が修復される。次に、任意の所望の技術を使用して、手術は完了するまで継続される。
本発明の様々な実施形態について図示しかつ説明してきたが、他の変形、置換および代替が当業者に明らかされ得ることは理解されるべきである。このような変形、置換および代替は、添付の特許請求の範囲から決定されるべき本発明の精神と範囲から逸脱することなしになされ得る。
本発明の様々な特徴が添付の特許請求の範囲に記載される。
ステム付き上腕骨構成要素およびヘッドが上腕骨内の管に挿入されている、骨折した上腕骨の図面である。 上腕骨仮ステムを上腕骨の管内で位置決めするためのフィンクランプとスリーブとを示した図面である。 上腕骨管内の上腕骨仮ステムの位置の維持のために使用されるように意図されるスリーブの斜視図である。 頂部および前面から示した1つの種類のフィンクランプの斜視図である。 底部および後側から示した図4のフィンクランプの異なる斜視図である。 図4のフィンクランプの頂面図である。 上腕骨仮ステムに取付けられ、またゼロ点を示すためのスケールを有する図4のフィンクランプの正面図である。 運動範囲を試験するために使用される2つのバージョンピンを示していることを除いて、図2と同様の図面である。 適所のルーラと、固定ピンを骨に挿入するために使用されるドライバとを示していることを除いて、図2と同様の別の図面である。 図9のルーラの斜視図である。 ドリルの部分を有する代わりにTハンドルを有することを除いては、図9の固定ピンおよびドライバの斜視図である。 ネジ山の1つが拡大図により示される、固定ピンの端部の図面である。 図12の円12Aの拡大図である。 固定ピンが挿入されるドライバの端部の断面図である。 右上腕骨または左上腕骨のために使用されるかにかかわらず、同一の所定距離をもたらす先の図のフィンクランプの正面図である。 右上腕骨および左上腕骨のための異なる所定距離をもたらす第2のフィンクランプの正面図である。 図15に示したフィンクランプから反転される右上腕骨および左上腕骨のための異なる所定距離をもたらす第3のフィンクランプの正面図である。
符号の説明
10 ステム付き上腕骨構成要素
22 上腕骨仮ステム
24 ステム
25 スリーブ
60 フィンクランプ
62 ヘッド
64 アーム
84、86 バージョンピン
94 ルーラ
96 固定ピン

Claims (14)

  1. 肩関節形成術中に上腕骨内でステム付き上腕骨構成要素または上腕骨仮ステムを位置決めするためのフィンクランプにおいて、
    上腕骨の近位端と、前記ステム付き上腕骨構成要素または前記上腕骨仮ステムのカラーの遠位側との間に着座されるように形成されたヘッドであって、前記上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から所定距離だけ分離するヘッドと、
    前記ヘッドに接続されたアームと、
    を具備する、フィンクランプ。
  2. 前記ヘッドは、前記フィンクランプを前記ステム付き上腕骨構成要素または前記上腕骨仮ステムに取付けるための取付け装置を有する、請求項1に記載のフィンクランプ。
  3. 前記取付け装置は、前記ステム付き上腕骨構成要素のステムから、あるいは、前記上腕骨仮ステムのステムから径方向外側に延在するフィンに前記フィンクランプを取付ける、請求項2に記載のフィンクランプ。
  4. 前記取付け装置は、前記ヘッド内に形成された少なくとも1つのネジ付き穴と、前記ネジ付き穴に適合するように形成された少なくとも1つの止めネジとを有する、請求項2に記載のフィンクランプ。
  5. 前記取付け装置は、前記ヘッド内に形成された1対のネジ付き穴と、前記ネジ付き穴の両方に適合するように形成された少なくとも1つの止めネジとを有し、一つのネジ付き穴が前記アームの各側に配置される、請求項2に記載のフィンクランプ。
  6. 前記ヘッドは、該ヘッドを通して延在する複数の開口部を有し、該開口部は、前記上腕骨仮ステムまたは前記ステム付き上腕骨構成要素の後傾を測定するように意図された複数のバージョンピンを受容するために形成かつ配置される、請求項1に記載のフィンクランプ。
  7. 前記ヘッドは、上腕骨に対して第1の位置に配向された場合に第1の所定距離だけ、また上腕骨に対して第2の位置に配向された場合に第2の所定距離だけ、前記上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離するように形成かつ配置され、前記第1の所定距離は前記第2の所定距離と異なる、請求項1に記載のフィンクランプ。
  8. 前記第1の位置にて、左上腕骨に使用するための前記第1の所定距離を付与し、前記第2の位置にて、右上腕骨に使用するための前記第2の所定距離を付与する、請求項7に記載のフィンクランプ。
  9. 前記ヘッド内に形成されたチャネルを更に備え、該チャネルは、前記ステム付き上腕骨構成要素のステムから、または前記上腕骨仮ステムのステムから径方向外側に延在するフィンを包むように形成かつ配置され、
    前記チャネルの長さ方向に対し垂直の線と前記アームの中心軸線との間の角度が約55度である、請求項1に記載のフィンクランプ。
  10. 肩関節形成術中に上腕骨内でステム付き上腕骨構成要素または上腕骨仮ステムを位置決めするためのフィンクランプのシステムにおいて、
    前記システムは、複数のフィンクランプを有し、
    各前記フィンクランプは、
    上腕骨の近位端と、前記ステム付き上腕骨構成要素または前記上腕骨仮ステムのカラーの遠位側との間に着座されるように形成されるヘッドであって、前記上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から所定距離だけ分離するヘッドと、
    前記ヘッドに接続されたアームと、
    を有する、システム。
  11. 前記複数のフィンクランプの各々が、右上腕骨と左上腕骨の両方に使用するために形成かつ配置される、請求項10に記載のフィンクランプのシステム。
  12. 前記複数のフィンクランプの第1のフィンクランプは、第1の所定距離だけ右上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離し、また第2の所定距離だけ左上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離するように形成かつ配置され、
    複数の前記フィンクランプの第2のフィンクランプは、前記第2の所定距離だけ前記右上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離し、また前記第1の所定距離だけ前記左上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離するように形成かつ配置され、
    前記第1の所定距離は前記第2の所定距離と異なる、請求項11に記載のフィンクランプのシステム。
  13. 前記複数のフィンクランプの第3のフィンクランプは、第3の所定距離だけ前記右上腕骨または左上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離するように形成かつ配置され、前記第3の所定距離は、前記第1の所定距離および前記第2の所定距離の両方と異なる、請求項12に記載のフィンクランプのシステム。
  14. 前記複数のフィンクランプの第1のフィンクランプは、第1の所定距離だけ上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離するように形成かつ配置され、
    前記複数のフィンクランプの第2のフィンクランプは、前記第1の所定距離と異なる第2の所定距離だけ前記上腕骨の近位端を前記カラーの遠位側から分離するように形成かつ配置される、請求項10に記載のフィンクランプのシステム。
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