JP4633241B2 - Sealed double sheet waterproof structure - Google Patents
Sealed double sheet waterproof structure Download PDFInfo
- Publication number
- JP4633241B2 JP4633241B2 JP2000284521A JP2000284521A JP4633241B2 JP 4633241 B2 JP4633241 B2 JP 4633241B2 JP 2000284521 A JP2000284521 A JP 2000284521A JP 2000284521 A JP2000284521 A JP 2000284521A JP 4633241 B2 JP4633241 B2 JP 4633241B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waterproof sheet
- sheet
- casing
- side waterproof
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビル屋上の陸屋根、ベランダ、バルコニー、あるいは折板屋根等の躯体表面に防水シートを密閉状態に施工するようにした密閉式二重シート防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建造物の屋外側の躯体表面には、雨水等の侵入を防ぐために合成樹脂製の防水シートを張設することが一般的である。このような防水シートの施工法として、防水シートの全面を躯体に接着する全面密着工法、防水シートをその所要箇所のみを躯体に固定する絶縁工法、防水シートを躯体との間に密閉空間を形成するように施工する密閉工法等が周知である。
【0003】
このうち、密閉工法は、図6および図7に示すように、防水シート(20)の外周縁部のみをシート接合板(15)を介して陸屋根の躯体(1)に気密状態に接合して、防水シート(20)の中央領域と躯体(1)との間に密閉部を形成するものである。このような密閉式シート防水構造においては、防水シート(20)の外周縁部が躯体(1)に気密状態に接合されているため、陸屋根上に風が吹き込んで防水シート(20)に揚力が発生しようとも、防水シート裏面側の密閉部が上記揚力に抗して負圧となり、防水シート(20)が膨れ上がるのを防止することができる。従って、防水シート(20)に皺や有害な変形が発生するのを防止でき、良好な美観を維持できるとともに、変形等によるシート劣化も防止できて、十分な耐久性を得ることができる。また、この密閉工法は、上述した施工法の中でも比較的施工作業が簡単であり、工期も短くて済むという長所がある。
【0004】
ところで、躯体構造物は防水シートの2〜4倍の耐用年数を有しており、多くの場合、防水シートは構造物の耐用期間中に1〜3回の補修や再施工が必要となる。即ち、既存防水シートを全て除去して新たな防水シートを施工し直すか、あるいは既存防水シートの上から再度施工しなければならず、いずれにしてもこのような再施工は工期と費用を必要とするものである。
【0005】
シート防水構造の耐久性を向上させる手段として、従来は防水シートの厚さを増すことで対応してきた。しかし、防水シートを厚くしても、風雨や日照等の外的要因よるシートの経年劣化は避けられず、厚さ増加に見合った耐久期間の延長を実現するには至っていないというのが実状である。
【0006】
そこで、本出願人は、特願平9−138308号において、躯体上に第1防水シートを張設し、さらにその上に第2防水シートを張設し、両者を全面もしくは部分的に接合する2層構造のシート防水構造を提案している。このような2層構造により、表面側防水シートが外的要因により劣化しても躯体側防水シートは表面側防水シートに保護されるから、全体としての耐用年数を延ばすことができるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した2層構造のシート防水構造は、各防水シートを現場で張設しかつこれらを接合する必要上、施工工期が長くなるという難点があった。
【0008】
また、上述した密閉式のシート防水構造においても、他の工法よりも施工が容易であり、皺や変形を防止でき耐久性が良好であるという長所があるものの、防水シート自体の寿命が躯体建造物の耐用年数よりも短いことに変わりなく、建造物の耐用年数に見合った優れた耐久性が求められている。
【0009】
この発明は、このような技術背景に鑑み、耐久性に優れ、かつ施工作業が容易で短期間で施工できる密閉式二重シート防水構造の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の密閉式二重シート構造は、表面側防水シートの外周縁部が建造物の躯体に気密状態に接合されて、前記表面側防水シートと前記躯体との間が密閉されるようにした密閉式シート防水構造において、前記躯体と前記表面側防水シートとの間に躯体側防水シートが敷設され、かつ前記躯体側防水シートが前記躯体に対して部分的に固定されていることを基本要旨とする。
【0011】
この発明の密閉式二重シート防水構造においては、躯体側防水シートは、表面側防水シートによって風雨や日照等の外的要因から保護されているため、表面側防水シートよりも劣化の進行が極めて遅い。このため、表面側防水シートが経年劣化して亀裂を生じ、さらには破断しても、躯体側防水シートによって躯体への雨水の侵入を阻止することができ、防水構造の耐用年数を著しく延長できる。
【0012】
また、このような2層構造による優れた耐久性は、表面側および躯体側の両防水シートの施工法によって助長されるものである。即ち、前記表面側防水シートは、躯体に対して気密状態に接合された密閉式であるから、表面側防水シートの膨れ上がりを防止し得て、皺や有害な変形が発生するのを防止でき、変形等によるシート劣化も防止できる点で耐久性が優れている。一方、前記躯体側防水シートは、躯体に対して部分的に固定され、大部分は躯体に固定されずに防水シートが躯体表面と絶縁している、所謂絶縁工法によって敷設されている。このため、万一躯体に亀裂等が生じても長期にわたって防水シートにその影響が及ばない点で耐久性が優れている。
【0013】
また、本発明は、躯体と密閉式の表面側防水シートとの間に、絶縁工法によって躯体側防水シートを敷設するという簡単な構造である。換言すれば、表面側防水シートは、密閉工法という作業容易な施工法によって張設されるとともに、従来の2層の防水構造のように躯体側防水シートと接合しないため、簡単な作業でこの構造を形成することができる。
【0014】
また、前記躯体側防水シートを前記躯体に対して部分的に固定する方法としては、前記躯体上に固着された固定用板状部材の上面に該シートを接合する方法、または前記躯体側防水シート上に配置した固定用板状部材を、前記躯体に固着具を打ち込むことによって固着させ、前記固定用板状部材の下面で押圧する方法が好ましく、いずれの方法によっても簡単に施工することができる。
【0015】
さらに、この発明において、前記躯体側防水シートと前記躯体との間に断熱層を設けることが好ましく、上述した防水性能およびその耐久性に断熱性能が付加される。
【0016】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態〉
図1はこの発明の第1の実施形態である密閉式二重シート防水構造が適用されたビル屋上の陸屋根を示す概略断面図、図2は実施形態の陸屋根の中間部を拡大して示す断面図、図3は実施形態の陸屋根の端部を拡大して示す断面図である。
これらの図に示すように、この実施形態において、躯体(1)は、金属折板からなる平場(1a)と、その平場(1a)の外周縁に立上り状に設けられた鉄筋コンクリート(RC)製のパラペット(1b)とを有する。
【0017】
躯体側防水シート(10)は、前記躯体(1)の平場(1a)の全域に配置され、中央領域の所要箇所および外周縁部において平場(1a)と固定状態に敷設されている。
【0018】
前記躯体側防水シート(10)の中央領域の所要箇所においては、ディスク状の固定用板状部材(11a)と固着具(11b)とからなる固定具(11)を用いて固定されている。即ち、前記躯体側防水シート(10)上に固定用板状部材(11a)を配置し、固着具(11b)を、固定用板状部材(11a)および躯体側防水シート(10)を貫通して平場(1a)に打ち込むことにより、躯体側防水シート(10)は固定用板状部材(11a)の下面で押圧された状態に固定される。さらに、前記固定用板状部材(11a)と躯体側防水シート(10)との間にシーリング材(12)が充填されて固定部分の気密状態が確保されている。前記固定用板状部材(11a)と固着具(11b)との間に隙間ができる場合は、この部分にもシーリング材を充填することが好ましい。
【0019】
また、前記躯体側防水シート(10)の外周縁部においては、長尺なシート接合板(15)と固着具(16a)(16b)とによって平場(1a)に固定されている。即ち、前記シート接合板(15)は水平フランジ(15a)と垂直フランジ(15b)とを有する断面L型に形成されており、このシート接合板(15)の垂直フランジ(15b)をパラペット(1b)の下部内面に沿わせるようにして、水平フランジ(15a)がシーリング材(17)を介して、平場(1a)上における躯体側防水シート(10)の外周縁部に沿って配置される。そしてこの状態で、固着具(16a)を、水平フランジ(15a)、シーリング材(17)および躯体側防水シート(10)を貫通して平場(1a)に打ち込むとともに、固着具(16b)を垂直フランジ(15b)に貫通させてパラペット(1b)に打ち込むことにより、躯体側防水シート(10)は水平フランジ(15a)の下面で押圧された状態に固定される。
【0020】
これらにより、前記躯体側防水シート(10)は、躯体(1)に対して、躯体(1)の平場(1a)全域を覆い、かつ外周縁部と中央領域の所要箇所でのみ固定され、残りの大部分は躯体(1)とは絶縁した状態で敷設される。また、各固定部分では、固着具(11b)(16a)によって躯体側防水シート(10)に貫通孔が穿たれるが、シーリング材(12)(17)の存在によって気密処理がなされている。
【0021】
一方、表面側防水シート(20)は、前記躯体側防水シート(10)の表面全域から、パラペット(1b)の内面および上端面にかけて配置される。この表面側防水シート(20)は、該シート(20)における平場(1a)の外周縁部が、前記シート接合板(15)の表面に溶剤溶着、熱風融着、接着剤により気密状態に接着ないしは接合一体化される。また、パラペット(1b)の上端面への配置部分においては、固定用板状部材(21a)と固着具(21b)からなる固定具(21)を用い、固着具(21b)を打ち込んで固定された固定用板状部材(21a)の上面に接着することにより固定される。
【0022】
これにより、前記表面側防水シート(20)が、その裏面側に密閉部が形成されるようにして、躯体側防水シート(10)を介して躯体(1)の平場(1a)上に張設される。即ち、前記表面側防水シート(20)の敷設に必要な平場(1a)の外周縁部を除き、前記表面側防水シート(20)は躯体側防水シート(10)に接合されていない。
【0023】
以上のように、本実施形態の密閉式二重シート防水構造によれば、躯体(1)と表面側防水シート(20)との間における躯体(1)上に躯体側防水シート(10)が配置されているため、たとえ表面側防水シート(20)に亀裂を生じ、さらには破断しても、躯体側防水シート(10)によって躯体(1)への雨水の侵入を阻止することができ、防水構造の耐用年数を著しく延長できる。
【0024】
また本実施形態は、躯体側防水シート(10)と表面側防水シート(20)とを二重に敷設するだけで簡単に施工することができる。
【0025】
しかも、各シートの敷設方法は、絶縁工法および密閉工法という、それ自体で耐久性に優れた施工法であるから、上述の二重構造による優れた耐久性は各シートの優れた耐久性に助長されるものである。即ち、躯体側防水シート(10)は、躯体(1)に対して大部分が固定されず絶縁しているため、万一躯体(1)に亀裂等が生じても長期にわたって躯体側防水シート(10)にその影響が及ばない。また、表面側防水シート(20)は、躯体(1)に対して気密状態に接合された密閉式であるから、表面側防水シート(20)の膨れ上がりを防止し得て、皺や有害な変形が発生するのを防止でき、変形等によるシート劣化が抑制される。
【0026】
なお、本実施形態においては、躯体(1)の平場(1a)が金属折板により構成されているが、本発明は、RC、ALC、金属平板からなる躯体にも上記と同様に適用することができる。
【0027】
前記表面側防水シート(20)および躯体側防水シート(10)としては、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂からなるものの他、非加硫ゴム系シート、ゴムアスファルト系シート等の合成ゴムからなるものを好適に使用することができる。中でも、軟質ポリ塩化ビニル樹脂からなるものは、優れた接着性が得られる点で、より好適であり、またポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂からなるものは、燃焼時における有害ガスの発生を防止できるので、廃棄処理の点で、より好適である。
【0028】
さらに、両シート(20)(10)は互いに同じ種類の材質により構成するのが好ましく、両シート(20)(10)を部分的に接合する際に、互いに優れた接着性を得ることができる。
【0029】
さらに、前記躯体側防水シート(10)については、伸縮を抑制するために、上記材質に加えて抗張繊維によって補強されていることが好ましい。抗張繊維としては、ガラス繊維、ポリエステル繊維等を例示でき、伸縮性抑制効果が優れている点で特にガラス繊維が好ましい。
【0030】
前記表面側防水シート(20)としては、厚さが1.0〜2.5mmのものを好適に使用することができる。また、前記躯体側防水シート(10)としては、厚さが0.2〜2.0mmのものを好適に使用することができる。いずれのシートも、薄過ぎる場合には破損し易くなり、気密性が損なわれる恐れがあり、逆に過度に厚過ぎる場合はそれに見合うだけの効果が得られないばかりか、シート自重が重くなって、取扱が面倒になり、施工作業性の低下等を来す恐れがある。
【0031】
また、躯体側防水シート(10)を固定する固定具(11)において、固定用板状部材(11a)は、鋼板からなる芯材の少なくとも片面に樹脂層が積層された、例えば塩ビ鋼板等の樹脂鋼板からなる円盤状、帯状等の形状を好適に使用できる。また、固着具(11b)は、躯体の種類に応じて、開脚釘、タッピングねじ、コンクリート釘等を適宜使用する。シートの外周縁部を固定する固着具(16a)(16b)も同様である。なお、前記固定具(11)は、例示した固定用板状部材と固着具とが別体のものの他、固着具の頭部に固定用板状部材が一体に取付られたものも同等に使用できる。
【0032】
さらに、前記躯体側防水シート(10)の固定具(11)による固定ピッチは特に限定されないが、3〜30m間隔で固定することが好ましい。すなわち固定ピッチが小さ過ぎる場合には、固定具(11)の取付数が多くなり、施工作業性の低下を来す恐れがあり、逆に取付ピッチが大き過ぎる場合には、躯体側防水シート(10)を躯体(1)に対し十分な強度で取り付けることができない恐れがなる。
【0033】
また、前記シーリング材(12)は、ブチルゴムや、シリコン−ウレタン系のものを推奨できる。
【0034】
また、表面側防水シート(20)をシート接合板(15)に接合するための手段としては、エポキシ系、ウレタン系、ゴム系の接着剤を用いて接着する手段を好適に使用することができる。さらに表面側防水シート(20)とシート接合板(15)の接合面とが、共に同種の樹脂からなる場合には、溶剤溶着、熱風融着により十分な接着強度で接合一体化でき、特にシート(20)と接合板(15)の接合面とが、共に塩化ビニル樹脂からなる場合には、テトラヒドロフラン(THF)単独、あるいはTHFに塩化ビニル樹脂を溶解した溶剤を使用することができ、より一層優れた接着効果を得ることができる。
〈第2の実施形態〉
図4に示す本実施形態は、上述の第1の実施形態とは躯体側防水シート(10)の固定方法のみが異なる。
【0035】
この本実施形態では、躯体側防水シート(10)の中央領域における固定に、第1の実施形態で用いた同じ固定具(11)を用いるが、その使用方法が異なる。即ち、前記固定具(11)は平場(1a)の所要箇所に固定用板状部材(11a)を固着具(11b)で打ち込むことによって固定される。そして、躯体側防水シート(10)は、平場(1a)の全域に、前記固定用板状部材(11a)を覆って配置され、シート(10)と固定用板状部材(11a)の上面との間にシーリング材(12)を注入することによりこれらが接合されて気密状態が確保される。シーリング材(12)の注入は、例えば、注射筒および注射針を用い、注射針を躯体側防水シート(10)に突き通して注射筒内のシーリング材を注入する方法を推奨できる。この方法によれば、接合作業が簡単であるとともに、躯体側防水シート(10)を所定位置に拡げて配置した後にまとめて接合作業を行えるから作業効率が良い。
【0036】
また、前記躯体側防水シート(10)の外周縁部は、第1の実施と同様に断面L字型のシート接合板(15)および固着具(16a)(16b)を用いて躯体(1)に固定される。
【0037】
その他の構成は、第1の実施形態と同様であり、第1の実施形態と同等の耐久性を得ることができる。
〈第3の実施形態〉
図5はこの発明の第3の実施形態であるシート防水構造が適用された陸屋根の平場部分を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態のシート防水構造においては、躯体側防水シート(10)と躯体(1)の平場(1a)との間に断熱パネル(25)が介装されて断熱層が設けられている点が、第1の実施形態と相違する。
【0038】
本実施形態において、躯体(1)の平場(1a)上には、矩形状の多数の断熱パネル(25)が、縦横に並列状に配置される。断熱パネル(25)の躯体(1)への固定は、躯体側防水シート(10)の固定具(11)をそのまま使用すれば良い。本実施例では、躯体側防水シート(10)上に固定用板状部材(11a)を配置し、固着具(11b)を、躯体側防水シート(10)および断熱パネル(25)を貫通して平場(1a)に打ち込んでいる。
【0039】
前記断熱パネル(25)は、例えば発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン等の樹脂発泡体からなるものを好適に用いることができる。
【0040】
その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0041】
この実施形態の二重シート防水構造においては、第1の実施形態と同様の耐久性を得ることができ、さらに断熱層により外断熱構造が形成されて断熱効果を得ることができる。
【0042】
また、上記各実施形態においては、本発明の構造をビル屋上の陸屋根に適用した場合について説明したが、本発明は、それだけに限られず、ベランダや、バルコニー等にも上記と同様に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上の次第で、この発明の密閉式二重シート防水構造は、表面側防水シートの外周縁部が建造物の躯体に気密状態に接合されて、前記表面側防水シートと前記躯体との間が密閉されるようにした密閉式シート防水構造において、前記躯体と前記表面側防水シートとの間に躯体側防水シートが敷設され、かつ前記躯体側防水シートが前記躯体に対して部分的に固定されているものであるから、躯体側防水シートが表面側防水シートによって風雨や日照等の外的要因から保護されているため、表面側防水シートよりも劣化の進行が極めて遅く、表面側防水シートが経年劣化して亀裂を生じ、さらには破断しても、躯体側防水シートによって躯体への雨水の侵入を阻止することができ、防水構造の耐用年数を著しく延長できる。
【0044】
また、このような2層構造による耐久性は、表面側および躯体側の両防水シートの施工法によって助長されるものである。前記表面側防水シートは、躯体に対して気密状態に接合された密閉式であるから、表面側防水シートの膨れ上がりを防止し得て、皺や有害な変形が発生するのを防止でき、変形等によるシート劣化も防止できる点で耐久性が優れている。一方、前記躯体側防水シートは、躯体に対して部分的に固定状態に接合されて大部分は躯体に固定されずに防水シートが躯体表面と絶縁しているため、万一躯体に亀裂等が生じても長期にわたって防水シートにその影響が及ばない点で耐久性が優れている。
【0045】
さらに、本発明は、躯体と密閉式の表面側防水シートとの間に、絶縁工法によって躯体側防水シートを敷設するという簡単な構造であり、表面側防水シートは密閉工法という作業容易な施工法によって張設されるとともに、従来の2層の防水構造のように躯体側防水シートに接合しないため、簡単な作業でこの構造を形成することができる。
【0046】
また、前記躯体側防水シートを躯体に対して部分的に固定する方法として、躯体上に固着された固定用板状部材の上面に該シートを接合する方法、または躯体側防水シート上に配置した固定用板状部材を、躯体に固着具を打ち込むことによって固着させ、前記固定用板状部材の下面で該シートを押圧する方法のいずれの方法によっても簡単に施工することができる。
【0047】
さらに、前記躯体側防水シートと前記躯体との間に断熱層を設けた場合は、上述した防水性能およびその耐久性に、断熱性能が付加される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の密閉式二重シート防水構造の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】この発明の第2実施形態の要部を示す断面図である。
【図5】この発明の第3実施形態の要部を示す断面図である。
【図6】従来の密閉式シート防水構造が適用されたビル屋上の陸屋根を示す平面図である。
【図7】従来の密閉式シート防水構造が適用されたビル屋上の陸屋根を示す断面図である。
【符号の説明】
1…躯体
1a…平場(金属折板、躯体)
1b…パラペット
10…躯体側防水シート
11…固定具
11a…固定用板状部材
11b…固着具
20…表面側防水シート
25…断熱パネル(断熱層)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hermetically sealed double sheet waterproof structure in which a waterproof sheet is constructed in a sealed state on a housing surface such as a flat roof on a building roof, a veranda, a balcony, or a folded plate roof.
[0002]
[Prior art]
In general, a waterproof sheet made of a synthetic resin is stretched on the exterior surface of the building to prevent rainwater and the like from entering. As a construction method of such a waterproof sheet, a full adhesion method for bonding the entire surface of the waterproof sheet to the housing, an insulation method for fixing the waterproof sheet to the housing only at the required location, and forming a sealed space between the waterproof sheet and the housing The sealing method of construction so as to perform is well known.
[0003]
Among these, as shown in FIGS. 6 and 7, in the sealing method, only the outer peripheral edge of the waterproof sheet (20) is joined in airtight manner to the roof (1) of the flat roof via the sheet joining plate (15). A sealed portion is formed between the central region of the waterproof sheet (20) and the housing (1). In such a sealed sheet waterproof structure, since the outer peripheral edge of the waterproof sheet (20) is joined to the housing (1) in an airtight state, wind blows on the flat roof and lift is applied to the waterproof sheet (20). Even if it occurs, it is possible to prevent the sealing portion on the back surface side of the waterproof sheet from becoming negative pressure against the lift and preventing the waterproof sheet (20) from expanding. Therefore, it is possible to prevent wrinkles and harmful deformation from occurring in the waterproof sheet (20), maintain a good aesthetic appearance, prevent sheet deterioration due to deformation, etc., and obtain sufficient durability. In addition, this sealing method has the advantages that the construction work is relatively simple among the construction methods described above, and the construction period can be shortened.
[0004]
By the way, the frame structure has a service life of 2 to 4 times that of the waterproof sheet, and in many cases, the waterproof sheet needs to be repaired and reconstructed 1 to 3 times during the lifetime of the structure. In other words, it is necessary to remove all the existing waterproof sheets and re-install a new waterproof sheet, or to re-install from the top of the existing waterproof sheet. It is what.
[0005]
Conventionally, as a means for improving the durability of the waterproof sheet structure, the thickness of the waterproof sheet has been increased. However, even if the waterproof sheet is made thick, deterioration of the sheet over time due to external factors such as wind and rain is unavoidable, and it has not yet been possible to realize an extension of the durability period commensurate with the increase in thickness. is there.
[0006]
Therefore, in Japanese Patent Application No. 9-138308, the present applicant stretches the first waterproof sheet on the housing, further stretches the second waterproof sheet thereon, and joins them both in whole or in part. A two-layer sheet waterproof structure is proposed. With such a two-layer structure, the casing-side waterproof sheet is protected by the surface-side waterproof sheet even if the surface-side waterproof sheet deteriorates due to external factors, so that the overall useful life can be extended. .
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the two-layered sheet waterproof structure described above has a drawback in that the construction work period becomes longer due to the necessity of stretching the waterproof sheets on-site and joining them together.
[0008]
In addition, the sealed sheet waterproof structure described above is easier to construct than other methods, and has the advantages of preventing wrinkles and deformation and having good durability, but the waterproof sheet itself has a long lifetime. There is no doubt that it is shorter than the useful life of the object, and excellent durability corresponding to the useful life of the building is required.
[0009]
In view of such a technical background, an object of the present invention is to provide a sealed double sheet waterproof structure that is excellent in durability, can be easily constructed, and can be constructed in a short period of time.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the sealed double sheet structure of the present invention is such that the outer peripheral edge of the surface side waterproof sheet is joined to the housing of the building in an airtight state, and the surface side waterproof sheet and the housing are In a sealed sheet waterproof structure in which a space is sealed, a casing-side waterproof sheet is laid between the casing and the surface-side waterproof sheet, and the casing-side waterproof sheet is partially with respect to the casing The basic gist is fixed.
[0011]
In the sealed double sheet waterproof structure of the present invention, the casing side waterproof sheet is protected from external factors such as wind and rain and sunlight by the surface side waterproof sheet, and therefore, the deterioration of the case side waterproof sheet is extremely higher than the surface side waterproof sheet. slow. For this reason, even if the surface side waterproof sheet deteriorates with age and causes cracks, and further breaks, the enclosure side waterproof sheet can prevent rainwater from entering the enclosure, and the service life of the waterproof structure can be significantly extended. .
[0012]
Moreover, the outstanding durability by such a two-layer structure is promoted by the construction method of both the surface side and the housing side waterproof sheets. That is, since the front side waterproof sheet is a hermetically sealed type bonded to the housing, the front side waterproof sheet can be prevented from bulging and the occurrence of wrinkles and harmful deformation can be prevented. Durability is excellent in that sheet deterioration due to deformation and the like can be prevented. On the other hand, the casing-side waterproof sheet is partially fixed to the casing, and most of the casing-side waterproof sheet is laid by a so-called insulating method in which the waterproof sheet is insulated from the casing surface without being fixed to the casing. For this reason, the durability is excellent in that even if a crack or the like occurs in the casing, it does not affect the waterproof sheet over a long period of time.
[0013]
In addition, the present invention has a simple structure in which the casing-side waterproof sheet is laid by an insulating method between the casing and the sealed surface-side waterproof sheet. In other words, the surface side waterproof sheet is stretched by an easy work method called a sealing method and is not joined to the case side waterproof sheet unlike the conventional two-layer waterproof structure. Can be formed.
[0014]
Further, as a method of partially fixing the casing-side waterproof sheet to the casing, a method of joining the sheet to the upper surface of a fixing plate member fixed on the casing, or the casing-side waterproof sheet The fixing plate member disposed above is preferably fixed by driving a fixing tool into the housing and pressed by the lower surface of the fixing plate member, and can be easily constructed by any method. .
[0015]
Furthermore, in this invention, it is preferable to provide a heat insulating layer between the housing side waterproof sheet and the housing, and the heat insulating performance is added to the waterproof performance and the durability described above.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<First Embodiment>
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a flat roof on a building roof to which a sealed double sheet waterproof structure according to a first embodiment of the present invention is applied, and FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view showing an intermediate portion of the flat roof according to the embodiment. FIG. 3 is an enlarged sectional view showing an end portion of the flat roof according to the embodiment.
As shown in these drawings, in this embodiment, the frame (1) is made of a flat field (1a) made of a metal folded plate and a reinforced concrete (RC) made upright on the outer periphery of the flat field (1a). With a parapet (1b).
[0017]
The casing-side waterproof sheet (10) is disposed in the entire area of the flat field (1a) of the casing (1), and is laid in a fixed state with the flat field (1a) at a required portion and an outer peripheral edge of the central region.
[0018]
At a required location in the central region of the housing-side waterproof sheet (10), it is fixed using a fixing tool (11) comprising a disk-like fixing plate member (11a) and a fixing tool (11b). That is, a fixing plate-like member (11a) is arranged on the casing-side waterproof sheet (10), and the fixing member (11b) is passed through the fixing plate-like member (11a) and the casing-side waterproof sheet (10). Then, the housing-side waterproof sheet (10) is fixed in a pressed state by the lower surface of the fixing plate member (11a) by driving into the flat field (1a). Further, a sealing material (12) is filled between the fixing plate-like member (11a) and the casing-side waterproof sheet (10) to ensure an airtight state of the fixing portion. If there is a gap between the fixing plate member (11a) and the fixing tool (11b), it is preferable to fill this part with a sealing material.
[0019]
Further, the outer peripheral edge portion of the casing-side waterproof sheet (10) is fixed to the flat field (1a) by a long sheet joining plate (15) and fixing tools (16a) and (16b). That is, the sheet joining plate (15) is formed in an L-shaped section having a horizontal flange (15a) and a vertical flange (15b), and the vertical flange (15b) of the sheet joining plate (15) is a parapet (1b The horizontal flange (15a) is disposed along the outer peripheral edge of the housing-side waterproof sheet (10) on the flat field (1a) through the sealing material (17) so as to be along the lower inner surface of). In this state, the fixing tool (16a) is driven through the horizontal flange (15a), the sealing material (17) and the housing side waterproof sheet (10) into the flat field (1a), and the fixing tool (16b) is placed vertically. By penetrating the flange (15b) and driving it into the parapet (1b), the housing-side waterproof sheet (10) is fixed in a pressed state on the lower surface of the horizontal flange (15a).
[0020]
As a result, the casing-side waterproof sheet (10) covers the entire flat field (1a) of the casing (1) with respect to the casing (1), and is fixed only at the required locations in the outer peripheral edge and the central area. Is laid in a state insulated from the housing (1). In each fixing portion, a through-hole is formed in the housing-side waterproof sheet (10) by the fixing tools (11b) and (16a), but an airtight process is performed due to the presence of the sealing material (12) and (17).
[0021]
On the other hand, the front side waterproof sheet (20) is disposed from the entire surface of the casing side waterproof sheet (10) to the inner surface and the upper end surface of the parapet (1b). In this surface side waterproof sheet (20), the outer peripheral edge of the flat field (1a) of the sheet (20) is adhered to the surface of the sheet bonding plate (15) in a hermetic state by solvent welding, hot air fusion, and adhesive. Or they are joined and integrated. In addition, the fixing part (21b) composed of a fixing plate member (21a) and a fixing tool (21b) is used to fix the parapet (1b) to the upper end surface by driving the fixing tool (21b). It is fixed by adhering to the upper surface of the fixing plate-like member (21a).
[0022]
As a result, the front side waterproof sheet (20) is stretched over the flat field (1a) of the casing (1) through the casing side waterproof sheet (10) so that a sealed portion is formed on the back side thereof. Is done. That is, the surface side waterproof sheet (20) is not joined to the housing side waterproof sheet (10) except for the outer peripheral edge of the flat field (1a) necessary for laying the surface side waterproof sheet (20).
[0023]
As described above, according to the sealed double sheet waterproof structure of the present embodiment, the chassis-side waterproof sheet (10) is provided on the chassis (1) between the chassis (1) and the surface-side waterproof sheet (20). Because it is arranged, even if the front side waterproof sheet (20) cracks and breaks, the casing side waterproof sheet (10) can prevent rainwater from entering the casing (1). The service life of the waterproof structure can be significantly extended.
[0024]
Moreover, this embodiment can be easily constructed only by laying the housing-side waterproof sheet (10) and the surface-side waterproof sheet (20) twice.
[0025]
In addition, the laying method of each sheet is an insulation method and a sealing method, which are construction methods with excellent durability by themselves, and the excellent durability due to the above-described double structure contributes to the excellent durability of each sheet. It is what is done. That is, most of the casing side waterproof sheet (10) is insulated without being fixed to the casing (1). Therefore, even if a crack or the like occurs in the casing (1), the casing side waterproof sheet (10) 10) is not affected. Moreover, since the surface side waterproof sheet (20) is a hermetic type joined to the housing (1) in an airtight state, the surface side waterproof sheet (20) can be prevented from being swollen, and it is possible to prevent wrinkles and harmful Deformation can be prevented and sheet deterioration due to deformation or the like is suppressed.
[0026]
In this embodiment, the flat field (1a) of the housing (1) is formed of a metal folded plate, but the present invention is also applied to a housing made of RC, ALC, and a metal flat plate in the same manner as described above. Can do.
[0027]
The surface side waterproof sheet (20) and the case side waterproof sheet (10) include those made of thermoplastic resin such as soft polyvinyl chloride resin, polyethylene resin, polypropylene resin, non-vulcanized rubber sheet, rubber asphalt type What consists of synthetic rubbers, such as a sheet | seat, can be used conveniently. Among them, those made of soft polyvinyl chloride resin are more suitable in that excellent adhesiveness can be obtained, and those made of polyolefin resins such as polyethylene resin and polypropylene resin generate harmful gases during combustion. This is more preferable in terms of disposal.
[0028]
Furthermore, it is preferable that the two sheets (20) and (10) are made of the same kind of material as each other, and when the two sheets (20) and (10) are partially joined, excellent adhesiveness can be obtained. .
[0029]
Further, the casing-side waterproof sheet (10) is preferably reinforced with a tensile fiber in addition to the above materials in order to suppress expansion and contraction. Examples of the tensile fiber include glass fiber, polyester fiber, and the like, and glass fiber is particularly preferable in terms of excellent stretch suppressing effect.
[0030]
As the surface side waterproof sheet (20), one having a thickness of 1.0 to 2.5 mm can be suitably used. Moreover, as the said housing side waterproof sheet (10), a 0.2-2.0-mm-thickness can be used conveniently. If any sheet is too thin, it is easy to break and the airtightness may be lost. On the other hand, if it is too thick, not only will the effect be commensurate with it, but the weight of the sheet will increase. , Handling becomes troublesome, and there is a risk of deterioration of construction workability.
[0031]
Further, in the fixture (11) for fixing the casing-side waterproof sheet (10), the fixing plate-like member (11a) is formed by laminating a resin layer on at least one side of a core made of a steel plate, such as a vinyl chloride steel plate or the like. A disk shape, a belt shape, or the like made of a resin steel plate can be suitably used. As the fixing tool (11b), an open leg nail, a tapping screw, a concrete nail or the like is appropriately used depending on the type of the casing. The same applies to the fasteners (16a) and (16b) for fixing the outer peripheral edge of the sheet. The fixing tool (11) is equivalent to the fixing plate-like member and the fixing tool separately provided, and the fixing plate-like member integrally attached to the head of the fixing tool. it can.
[0032]
Furthermore, although the fixing pitch by the fixing tool (11) of the said housing | casing side waterproof sheet (10) is not specifically limited, It is preferable to fix at intervals of 3-30 m. In other words, if the fixed pitch is too small, the number of mounting fixtures (11) is increased, which may lead to a decrease in workability. Conversely, if the mounting pitch is too large, the housing side waterproof sheet ( 10) may not be attached to the housing (1) with sufficient strength.
[0033]
Moreover, the said sealing material (12) can recommend a butyl rubber and a silicon- urethane type.
[0034]
In addition, as means for joining the front side waterproof sheet (20) to the sheet joining plate (15), means for adhering using an epoxy-based, urethane-based or rubber-based adhesive can be preferably used. . Furthermore, when the surface-side waterproof sheet (20) and the bonding surface of the sheet bonding plate (15) are both made of the same kind of resin, they can be bonded and integrated with sufficient adhesive strength by solvent welding and hot air bonding, especially the sheet. When both (20) and the joining surface of the joining plate (15) are made of vinyl chloride resin, tetrahydrofuran (THF) alone or a solvent in which vinyl chloride resin is dissolved in THF can be used. An excellent adhesive effect can be obtained.
<Second Embodiment>
The present embodiment shown in FIG. 4 differs from the above-described first embodiment only in the fixing method of the housing-side waterproof sheet (10).
[0035]
In this embodiment, the same fixing tool (11) used in the first embodiment is used for fixing in the central region of the housing side waterproof sheet (10), but the method of use is different. That is, the fixing tool (11) is fixed by driving a fixing plate member (11a) with a fixing tool (11b) into a required place of the flat field (1a). The casing-side waterproof sheet (10) is disposed over the entire flat field (1a) so as to cover the fixing plate member (11a), and the upper surface of the sheet (10) and the fixing plate member (11a). By injecting the sealing material (12) between the two, they are joined to ensure an airtight state. For the injection of the sealing material (12), for example, a method of injecting the sealing material in the syringe barrel by using a syringe barrel and a syringe needle and penetrating the syringe needle through the housing-side waterproof sheet (10) can be recommended. According to this method, the joining work is simple, and the joining work can be performed collectively after the casing-side waterproof sheet (10) is spread and arranged at a predetermined position, so that the working efficiency is good.
[0036]
Further, the outer peripheral edge portion of the casing-side waterproof sheet (10) is formed using a sheet joining plate (15) having an L-shaped cross section and fixing members (16a) and (16b) as in the first embodiment. Fixed to.
[0037]
Other configurations are the same as those of the first embodiment, and durability equivalent to that of the first embodiment can be obtained.
<Third Embodiment>
FIG. 5 is a sectional view showing a flat field portion of a flat roof to which a waterproof sheet structure according to a third embodiment of the present invention is applied. As shown in the figure, in the waterproof sheet structure according to the present embodiment, a heat insulating panel (25) is interposed between the housing side waterproof sheet (10) and the flat surface (1a) of the housing (1) so that the heat insulating layer is provided. Is different from the first embodiment.
[0038]
In the present embodiment, a large number of rectangular heat insulation panels (25) are arranged in parallel in the vertical and horizontal directions on the flat field (1a) of the casing (1). For fixing the heat insulating panel (25) to the housing (1), the fixture (11) of the housing side waterproof sheet (10) may be used as it is. In this embodiment, the fixing plate-like member (11a) is disposed on the housing side waterproof sheet (10), the fixing member (11b) is passed through the housing side waterproof sheet (10) and the heat insulating panel (25). We are in the flat ground (1a).
[0039]
As the thermal insulation panel (25), for example, a panel made of a resin foam such as polyurethane foam or polystyrene foam can be suitably used.
[0040]
Other configurations are the same as those of the first embodiment.
[0041]
In the double sheet waterproof structure of this embodiment, durability similar to that of the first embodiment can be obtained, and an outer heat insulating structure can be formed by the heat insulating layer to obtain a heat insulating effect.
[0042]
In each of the above embodiments, the case where the structure of the present invention is applied to a flat roof on a building roof has been described. However, the present invention is not limited thereto, and can be applied to a veranda, a balcony, and the like in the same manner as described above. it can.
[0043]
【The invention's effect】
As described above, in the sealed double sheet waterproof structure of the present invention, the outer peripheral edge of the surface side waterproof sheet is joined to the housing of the building in an airtight state, and the space between the surface side waterproof sheet and the case is between In the sealed sheet waterproof structure designed to be hermetically sealed, a casing-side waterproof sheet is laid between the casing and the surface-side waterproof sheet, and the casing-side waterproof sheet is partially fixed to the casing. Because the housing side waterproof sheet is protected from external factors such as wind and rain and sunshine by the surface side waterproof sheet, the deterioration of the surface side waterproof sheet is much slower than the surface side waterproof sheet. Even if cracks occur due to aging and further breakage, the casing side waterproof sheet can prevent rainwater from entering the casing, and the service life of the waterproof structure can be significantly extended.
[0044]
Moreover, the durability by such a two-layer structure is promoted by the construction method of the waterproof sheet on both the surface side and the housing side. Since the surface side waterproof sheet is hermetically bonded to the housing in an airtight state, the surface side waterproof sheet can be prevented from bulging and can be prevented from generating wrinkles and harmful deformation. Durability is excellent in that it can prevent sheet deterioration due to, for example. On the other hand, the casing-side waterproof sheet is partially bonded to the casing, and most of the casing-side waterproof sheet is not fixed to the casing and the waterproof sheet is insulated from the casing surface. Even if it occurs, it has excellent durability in that it does not affect the waterproof sheet over a long period of time.
[0045]
Furthermore, the present invention has a simple structure in which a casing-side waterproof sheet is laid by an insulating method between the casing and a sealed-type surface-side waterproof sheet, and the surface-side waterproof sheet is an easy-to-work construction method called a sealed method. In addition, the structure can be formed by a simple operation because it is not joined to the housing-side waterproof sheet unlike the conventional two-layer waterproof structure.
[0046]
Further, as a method of partially fixing the casing-side waterproof sheet to the casing, a method of joining the sheet to the upper surface of a fixing plate member fixed on the casing, or the casing-side waterproof sheet is disposed on the casing-side waterproof sheet. The fixing plate-like member can be fixed easily by driving a fixing tool into the housing and the sheet can be easily applied by pressing the sheet with the lower surface of the fixing plate-like member.
[0047]
Furthermore, when a heat insulating layer is provided between the casing-side waterproof sheet and the casing, the heat insulating performance is added to the waterproof performance and the durability described above.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of a sealed double sheet waterproof structure of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 3 is an enlarged view of a main part of FIG. 1;
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a main part of a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view showing an essential part of a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a plan view showing a flat roof on a building roof to which a conventional sealed sheet waterproof structure is applied.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a flat roof on a building roof to which a conventional sealed sheet waterproof structure is applied.
[Explanation of symbols]
1 ... Body
1a ... Flat ground (metal folded plate, frame)
1b ... Parapet
10 ... Body side tarpaulin
11 ... Fixing tool
11a: Plate member for fixing
11b ... Fastener
20… Front side tarpaulin
25… Insulation panel (insulation layer)
Claims (4)
前記躯体と前記表面側防水シートとの間に躯体側防水シートが敷設され、かつ前記躯体側防水シートが前記躯体に対して部分的に固定され、
前記躯体の平場においては、前記表面側防水シートは平場の外周縁部を除いて躯体側防水シートとは接合されていないことを特徴とする密閉式二重シート防水構造。In the sealed sheet waterproof structure in which the outer peripheral edge of the surface side waterproof sheet is joined to the housing of the building in an airtight state so that the space between the surface side waterproof sheet and the housing is sealed,
The skeleton side tarpaulin between precursor and the surface-side waterproof sheet is laid, and the skeleton side waterproof sheet is partially fixed to the skeleton,
A sealed double sheet waterproof structure in which the surface side waterproof sheet is not joined to the case side waterproof sheet except for the outer peripheral edge of the flat field in the flat field of the casing .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000284521A JP4633241B2 (en) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | Sealed double sheet waterproof structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000284521A JP4633241B2 (en) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | Sealed double sheet waterproof structure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002088984A JP2002088984A (en) | 2002-03-27 |
JP4633241B2 true JP4633241B2 (en) | 2011-02-16 |
Family
ID=18768718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000284521A Expired - Fee Related JP4633241B2 (en) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | Sealed double sheet waterproof structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4633241B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5618487B2 (en) * | 2009-02-10 | 2014-11-05 | ロンシール工業株式会社 | Outside insulation waterproof structure |
JP5600856B2 (en) * | 2009-08-31 | 2014-10-08 | アーキヤマデ株式会社 | Waterproof structure |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10331344A (en) * | 1997-05-28 | 1998-12-15 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | Waterproof layer stretched structure |
-
2000
- 2000-09-20 JP JP2000284521A patent/JP4633241B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002088984A (en) | 2002-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6586080B1 (en) | Sealing sheet assembly for construction surfaces and methods of making and applying same | |
JP3198411U (en) | Solar panel roof combined carport | |
CN106193444A (en) | A kind of embedding stacked waterproof sealing wallboard | |
JP2007314989A (en) | Method for installing solar cell module on flat-roof building | |
KR102236477B1 (en) | Curtain wall having shock reducing structure | |
JP4633241B2 (en) | Sealed double sheet waterproof structure | |
JP5610879B2 (en) | Seat fixing device and insulation waterproof method | |
KR102657542B1 (en) | Roof structure for soundproof tunnel | |
KR101228269B1 (en) | The assembly type panel for building | |
JPH10331344A (en) | Waterproof layer stretched structure | |
JP4794375B2 (en) | Exterior material and exterior structure | |
JP2012033681A (en) | Installation structure of solar cell module and solar cell module unit | |
JP3513069B2 (en) | Cover sheet mounting structure and mounting method of waterproof sheet holding plate | |
JP7211697B2 (en) | Roof material connection structure | |
JP4564031B2 (en) | PVC sheet waterproof structure and buffer sheet used for this. | |
JPH0233539Y2 (en) | ||
CN215250575U (en) | Anti-aging multi-layer composite waterproof coiled material | |
JPH0988252A (en) | Waterproof sheet for sticking in increasing manner and execution method of waterproof sheet | |
JPH036732Y2 (en) | ||
JPH0144863B2 (en) | ||
JPH08260610A (en) | Ceiling bottom joint structure and ceiling bottom joint joiner | |
JP2002349018A (en) | Structure for installing waterproof sheet | |
JP5144130B2 (en) | Sheet-like enclosure and construction method of sheet-like enclosure | |
KR101043834B1 (en) | the complex-joint for connection waterproof sheet and the waterproof method using the complex-joint and waterproof sheet | |
JP2001090269A (en) | Flat roof construction |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101026 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4633241 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |