JP4632702B2 - Icタグとの非接触式データ読み書き方式 - Google Patents

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本発明は、IC(集積回路)チップとアンテナとを内蔵する微小なICタグにデータ読み書き装置によりデータを非接触で書き込み、かつ書き込まれたデータを非接触で読み取る非接触式データ読み書き方式に関するものである。
近年、無線(RF:Radio Frequency)電波を用いて識別(ID:Identification)コードなどの情報を送受信することにより、読み書きするICタグ(以後、RFIDタグと呼称する)の普及が進み、リーダライタと呼ばれる非接触式データ読み書き装置により上記RFIDタグに情報を読み書きさせている。しかし、今まで多く使用されてきた光の投反射によりデータを読むバーコードとそのリーダとは異なり、RFIDタグとリーダライタとは視覚に感じない無線電波を用いて通信する。このため、RFIDタグの読み書きにリーダライタを使用する際には非接触でよいので、使用者は両者の相対位置および間隔距離の判定に悩むという問題が生じた。特に、確実に読み書きできる非接触範囲が認識できないので、読み書きに失敗する機会が多発する。すなわち、通信未了率が増加する。
従来の非接触式データ読み書き装置には、例えば鉄道の改札口で通信未了のため通過できない事態を回避することを目的として下記特許文献1が開示されている。
この文献による非接触式データ読み書き装置は、例えば、図7に示されるように、データ読み書き装置101の通信未了を低減させるため、RFIDタグ100の案内通路を設けている。すなわち、この案内通路にRFIDタグ100を通過させることにより確実に読み書きができるものである。
この目的のため、鉄道などの改札口に設置する読み書き装置101は、装置本体102にアンテナ103を設け、このアンテナ設置面に平行に案内平面104を有する。装置本体102と案内平面104との間がRFIDタグ100の案内通路となる。通信が確実となるように案内通路を通過させるため、案内平面104には光源105が備えられ、アンテナ103の中央部分を照射する。
このような構造により、案内通路にRFIDタグ100を通過させる際に、利用者がRFIDタグ100の面に光源105から照射された光を当てることにより、装置本体102のアンテナ103とRFIDタグ100のアンテナ(図示省略)との間に通信可能に充分な距離と位置とが確保される。
しかし、RFIDタグが薄型で軽量なICカードに装備される場合は問題ないが、大きな商品または重い物体の表面に貼り付けられている場合のRFIDタグに対しては利用できない。このような状態に対応するには、手持ち形状(ハンディ)の非接触式データ読み書き装置が有効である。特に、手持ち式のタグリーダの電源が電池の場合では、電池消耗を回避することも必要である。
このような必要性を満たす非接触式データ読み書き装置が、例えば下記特許文献2に、RFICタグ内のアンテナ位置の自動認識を可能にするタグリーダおよびRFタグとして、開示されている。
図8および図9はこれを説明するブロック図およびフローチャートである。
図8によれば、タグリーダ(読取り機)111は、投光部112、撮影部113、および撮像処理部114を有し、RFタグ115はアンテナ116に対応して標識117を有する。投光部112はスポット光118によりRFタグ115表面の標識117を照射する。撮影部113は照射した面の映像を撮影する。撮像処理部114は、撮影部113から受けた映像のうち、標識117の撮影画像が所定の位置範囲にあることを解析して読取り可能を判定する。
タグリーダ111は撮像処理部114による読取り可能の判定に基づいてRFタグ115からの読み取りを実行する。RFタグ115には、内蔵するアンテナ116に対応して、タグリーダ111により照射される表面に標識117がマークされている。
従って、図9に示されるように、タグリーダ111は、利用者による読取り設定を受付け(手順S101)したのち、利用者から読取りの指示を受付け(手順S102)した際、光源112からスポット光118を発光してRFタグ115に投射(手順S103)する。同時に、タグリーダ111では、撮影部113が稼動し、スポット光118により照射された映像を撮影(手順S104)して撮像処理部114へ送付する。撮像処理部114は、撮影部113から受けた映像のうち、標識117の撮影画像が所定の位置範囲にあることを解析して読取り可能を判定する処理(手順S105)を行う。タグリーダ111は、撮像処理部114により読取り可能の判定(手順S106のYES)があった場合、RFタグ115との無線通信処理のため、アンテナ(図示省略)を介してRFタグ115を駆動開始(手順S107)し、読取り処理を実行(手順S108)する。
しかしながらこの方法では、確実な読取りを可能とするため、撮影するカメラ機能とその撮影画像を処理して、読取り可能範囲を自動判定するので、コストの上昇は免れない。更に、撮影画像を解析してその形状および位置を判定するため簡単な図形による標識、例えば短い太線などを採用する必要がある。
特開平8−263706号公報 特開2003−178256号公報
解決しようとする課題は、非接触式データ読み書き装置のコスト上昇が免れないうえ、標識形状に制限があり、かつ誤差範囲の自動判定が困難なことである。
本発明は、RFIDタグと呼称される無線電波を利用するICタグに対して、低コストで確実な読み書きを容易に可能とするデータ読み書き装置またはリーダライタを提供する非接触式データ読み書き方式である。このため、前記ICタグを表面部分に取り付けた物体は、前記ICタグのアンテナに対応する位置に、前記データ読み書き装置と前記ICタグとの無線交信可能な範囲を適正照射領域として示す標識を備え、かつ、前記データ読み書き装置は、前記ICタグと無線交信するアンテナの放射方向に対応するスポット光を投射する光源部と、利用者から操作を受ける操作ボタンと、前記操作ボタンの操作を受付けた際に、前記ICタグを駆動して予め設定されたデータの書込み/読取りを実行する装置回路とを備え、前記標識は、その外部領域では無線電波が微弱で読み書き不良が懸念される外側標識と、その内部領域では無線電波が強力でリミッタ機能が稼動して読み書き不能が懸念される内側標識とを備え、前記データ読み書き装置が、利用者の操作によりスポット光を投射し、利用者の前記操作ボタンの操作により、所定の読み書きを実行することを主要な特徴とする。
すなわち、標識は、ICタグのアンテナに対応する位置に、データ読み書き装置とICタグとの無線交信可能な範囲を適正照射領域として示すものである。また、ICタグは物体に埋め込まれている場合もあるので、スポット光の投射目標は標識により示される適正照射領域である。更に、埋め込まれたICタグは無線電波の通信のため物体表面から浅い位置である。
このため、利用者の目視による読み書き実行の指示が必要であるが、利用者の目視が標識位置により示される所定の範囲を有する適正照射領域のため、その決定が容易であり、利用者に対してほとんど負担をかけることなく、非接触式データ読み書き装置のコスト低減を実現している。
従って、データ読み書き装置は光源部と操作ボタンとを装置回路に加えて備えている。光源部はICタグと無線交信するアンテナの放射方向に対応してスポット光を投射する。操作ボタンは、物体の表面で、ICタグのアンテナに対応する標識により示される適正照射領域に、スポット光の照射位置が合致した際に、利用者からの操作を受ける。装置回路は、操作ボタンの操作を受付けた際に、ICタグを駆動して予め設定されたデータの書込み/読取りを実行する。
上記光源部には、例えば、レーザ光源、または集光光学系を伴う発光ダイオード光源を用いることができる。また、スポット光は、例えば、光源部を頂点とする円錐形状または扇形状でよいが、アンテナのタイプ、形状に対応したものであることが望ましい。
また、ICタグ側では、ICタグを表面部分に取り付けた物体が、スポット光の投射を受けるため、ICタグのアンテナに対応する位置に、データ読み書き装置とICタグとの無線交信可能な範囲を適正照射領域として示す標識を備えることを特徴とする。標識は、例えば円形状、直線形状など、単純がよいが、適正照射領域が明確になるならば、スポット光の形状に対応するどのような形状であってもよい。
この標識は、その外部領域では無線電波が微弱で読み書き不良が懸念される外側標識とその内部領域では無線電波が強力でリミッタ機能が稼動して読み書き不能が懸念される内側標識とを備えている。従って、円形標識の場合、環状の適正照射領域が出現する。また、標識は、アンテナのタイプに対応した形状、例えば、ダイポールアンテナに対しては直線形状照射位置に対して垂直な短い棒形状であるように、どのような形状でも上記機能を満たす限り採用可能である。
本発明の非接触式データ読み書き方式は、データ読み書き装置からスポット光を標識に投射して、利用者の目視により物体表面に予め描かれた標識を狙ったスポット光がICタグの適正照射領域を示す標識位置に合致した際、利用者の指示により所定の読み書きが実行される。この結果、読み書きの実行に、利用者からの指示が必要であるが、データ読み書き装置の構成および動作が簡素化されコストの低減を図ることができる。
また、標識は、ICタグのアンテナに対応する位置に、データ読み書き装置とICタグとの無線交信可能な範囲を適正照射領域として示しているので、標識による適正照射領域を利用者に明示する説明があれば、利用者による読み書きの実行判断を容易に決定できるという利点がある。
RFIDタグと呼称される無線電波を利用するICタグに対して、低コストで確実な読み書きを可能とするという目的を実現するため、非接触式データ読み書き装置は、アンテナを有する先端面にスポット光を投射する光源と、RFIDタグへの駆動電波を発射して読み書き処理の実行を開始させる操作ボタンとを備える。また、RFIDタグを表面部に有する物体がその表面に標識を設けている。この標識は、上記光源からスポット光の投射を受けて形成されるスポット光の照射位置がデータ読み書き装置とRFIDタグとの無線電波による交信を可能とする範囲、すなわち適正照射領域を示すように形成されている。
このような構成により、データ読み書き装置からスポット光を対象物体の標識に投射し、利用者の目視によりスポット光の照射位置が上記標識による適正照射領域に合致した際に、利用者による上記操作ボタンの操作を受ける。この結果、データ読み書き装置は上記標識に対応するRFIDタグと確実に無線電波による交信ができるので、所定の読み書きを実行することができる。
まず、RFIDタグについて説明する。RFIDタグは内部にアンテナとICチップとを有している。ICチップにはアンテナと接続する送受信部、制御部、およびICメモリが含まれる。非接触式のデータ読み書き装置は、ICメモリにデータを書き込み、またはICメモリに書き込まれたデータを読み取るためにRFICタグに対応して用意される。データ読み書き装置は、アンテナおよび送受信部を有し、RFIDタグのアンテナに近づいた場合、アンテナ間でデータ読み書き装置からの無線電波によりRFIDタグに誘導電力を発生させる。この誘導電力によりICチップが駆動されるので、ICチップを有するRFIDタグが非接触でデータ読み書き装置によるデータの読み書きを可能としている。
当然のことながら、データ読み書き装置がRFIDタグから離れている場合はICチップが駆動されない。ちなみに、実質的な読取り距離は「0.1mからほぼ3mまで」であり、使用する周波数帯により、13.56MHzでは「0.7m」まで、950MHzでは「2または3m」まで、または2.4GHzでは「2m」までとそれぞれ相違している。
一方、非接触式のデータ読み書き装置が、離れた距離から駆動できるような強力な磁界発生機能を有する場合、データ読み書き装置がRFIDタグに近づきすぎるとICチップの破壊が発生する。ICチップの破壊を防止するため、例えば「ISO/IEC15693」規格では、ICチップ表面において最大5A/mという数値が示されている。この規格により、RFIDタグは、リミッタを内蔵して電力発生を停止し、ICチップの破壊を防止している。
本発明の実施例1について図1を参照して説明する。
図1は、本発明による非接触式のデータ読み書き装置(以後、リーダライタと略称する)1の実施例1における使用状態を説明する斜視図である。
図示されるリーダライタ1は、装置回路11、R/W(リーダライタ)アンテナ12、光源部13、および操作ボタン14を有する。物体2は、その表面に沿った例えば円形スパイラル形状のタグアンテナ(図示省略)を有するRFIDタグ21を貼付している。また、物体2の表面にはRFIDタグ21のタグアンテナに対応する二重の円を形成する外側標識3oおよび内側標識3iが描かれている。外側標識3oは例えばタグアンテナまたはRFIDタグ21の外周より外側に、また内側標識3iは例えばタグアンテナまたはRFIDタグ21の外周より内側に、それぞれ描かれている。実際の標識位置は、後述するように、リーダライタ1の無線電波出力およびスポット光の形状により決定される。
装置回路11はリーダライタ1の主要機能回路を内部に有するもので、後に図3および図4を参照して実施の一形態を説明する。R/Wアンテナ12は操作ボタン14の操作を受けた装置回路11により無線電波を送信してその電磁波により、タグアンテナを介してRFIDタグ21を駆動する。光源部13はリーダライタ1の先端面に備えられ、読み書きの設定終了で円錐形の可視光線のスポット光4をR/Wアンテナ12の電磁波放射方向に投射する。操作ボタン14は、利用者によりリーダライタ1の読み書きが可能と判断された際に、操作される。
タグアンテナは、RFIDタグ21に内蔵されるものであり、RFIDタグ21と共に物体2の表面に貼付されるか、または物体2の表層下に埋め込まれている。外側標識3oと内側標識3iとはリーダライタ1の光源部13から投射されるスポット光4を受け、その照射位置4Sを決定するために用いられる。すなわち、外側標識3oと内側標識3iとに挟まれる環状領域が、リーダライタ1により確実にデータの読み書きを可能とする適正照射領域に設定される。すなわち、照射位置4Sの外周線がその環状領域にある状態である。このため、利用者は目視5により、リーダライタ1の照射位置4Sを、リーダライタ1を左右上下に平面移動させてその中心軸を一致させ、かつ遠近方向に距離Dを調整させてその適正照射領域となる環状領域に合致させている。
次に、図2を参照して、リーダライタ1による読み書きが確実な適正照射領域に照射位置を合致させる距離Dの調整ついて説明する。
図2(A)は、距離Daとした際のスポット光4aによる照射位置4Saの外周線が環状領域内に合致した例を示している。この状態が適正照射領域内にスポット光4aを位置させているので、利用者は図1の操作ボタン14を操作して、リーダライタ1に読み書きを実行させることができる。
図2(B)では、距離Dbが近すぎるのでスポット光4bによる照射位置4Sbの外周線が小さく、内側標識3iの更に内側にある。このように適正照射領域より内側にある状態では、リーダライタ1がRFIDタグ21に近すぎる。従って、RFIDタグ21で発生の誘導電力が強力なのでリミッタが動作して、読み書きができない場合がある。
図2(C)では、距離Dcが遠すぎるのでスポット光4cによる照射位置4Scの外周線が大きく、外側標識3oの更に外側にある。このように適正照射領域より外側にある状態では、リーダライタ1がRFIDタグ21から遠すぎる。従って、RFIDタグ21で発生の誘導電力が不足でICチップの駆動ができず読み書きができない場合がある。
すなわち、内側標識3iおよび外側標識3oそれぞれは、これら二つの標識により形成される環状領域内でリーダライタ1が確実に機能を発揮できるような位置に描かれている。
次に、図3を参照してリーダライタ1の装置回路11における主要構成について説明する。
リーダライタ1としては、図1を参照して、本発明の特徴であるR/Wアンテナ12、光源部13、および操作ボタン14が説明された。図3に示される装置回路11は、従来の基本構成と同様、送受信部31、信号処理部32、入力操作部33、出力表示部34、および中央処理部35により構成される。
送受信部31は、一方にR/Wアンテナ12を、他方に信号処理部32を、それぞれ接続し、信号処理部32を介して中央処理部35から駆動指示を受けた際にはR/Wアンテナ12を介してRFIDタグ21での誘導電力発生のため電磁波を送出する。信号処理部32は、送受信部31と中央処理部35との間に位置し、中央処理部35からの送信信号を符号化および変調して送受信部31へ、また、送受信部31からの受信信号を復調および復号して中央処理部35へ転送する。入力操作部33は、キーボードおよび機能ボタンを有し利用者の操作により、設定および指示の入力を受ける。出力表示部34は、リーダライタ1の状態、入力操作部33からの入力データ、中央処理部35の処理結果などを、文字・画像による画面表示と発光ダイオードなどの色別および点灯・点滅によるランプ表示とがある。
中央処理部35は、従来と異なり、光源部13および操作ボタン14の制御機能を有する。上述した操作ボタン14は入力操作部33のキーボタンの操作で代用してもよい。
次に、図4に図1から図3までを併せ参照して本発明に係る中央処理部35の動作手順ついて説明する。
まず、利用者が、入力操作部33を使ってリーダライタ1にRFIDタグ21への読み書き内容を設定し、リーダライタ1の先端をRFIDタグ21に対応する物体2表面上の外部標識3oに向けたのち、入力操作部33を使って読み書きの実行を指示する。
すなわち、リーダライタ1は、入力操作部33からRFIDタグ21への読み書き設定を受付け(手順S1)したのち、続いて、読み書き実行の指示を受付け(手順S2)する。リーダライタ1は、その手順S2により読み書き実行の指示を受付けした際、先端の光源部13から円錐形状にスポット光4を投射(手順S3)する。
利用者は、スポット光4の照射位置4Sを目視5により確認しつつリーダライタ1を移動させ、照射位置4Sの中心点を外側標識3oの中心点に合わせ、次いで、距離Dを調整して照射位置4Sの外周線を物体2表面上の外側標識3oより内側で内側標識3iの外側の上述した環状領域すなわち適性照射領域にあるようにする。照射位置4Sの外周線が適性照射領域に落ち着いた際、利用者は、読み書きの処理実行を操作ボタン14の操作によりリーダライタ1に指示する。
すなわち、リーダライタ1では、操作ボタン14で読み書き処理の実行開始指示を受付け(手順S4のYES)するので、中央処理部35は、それを受け、無線通信のため信号処理部32を駆動開始(手順S5)する。この結果、送受信部31はR/Wアンテナ12を介してRFIDタグ21で誘導電力を発生させる電磁波を送出する。この時点で、リーダライタ1はRFIDタグ21に対して適切な位置にあるので、RFIDタグ21を駆動して先に設定した読み書き設定の処理を確実に実行(手順S6)することができる。図示されていないが、照射位置4Sの外周線が上述の環状領域外の場合、リーダライタ1は所定の読み書きが実行されないので、その状態が出力表示部34で警告表示される。
このような構成を採用したので、リーダライタと呼称したデータ読み書き装置は、自己の構成要素を複雑化することなく、RFIDタグと呼称したICタグに対する確実な読み書き処理を実行することができる。
実施例1での上記説明では外側標識と内側標識とで形成される環状領域を適正照射領域としたが、リーダライタが送信する電磁波が弱いため、リーダライタをRFIDタグに近づけて使用するようなリミッタ動作範囲に未達の場合には内側標識が不要であり、一重の標識でよいことは明らかである。
また、スポット光は、円錐形状をなすと説明されているが、末広がりの形状であればよく、例えば、外周縁が適正照射領域にあれば適性とするように設定できる。
本発明の実施例2について図5を参照して説明する。
図5に示される実施例2では、リーダライタ51がダイポールアンテナ52を有している。ダイポールアンテナ52は直線偏波のため所定方向から90度傾いた場合には完全な交信は不可能である。従って、細長形状のRFIDタグ53に対応して例えば図示されるような細い長方形の外側標識3doと内側標識3diとがRFIDタグ53を有する物体表面に描かれる。この標識は、図示されるように、太めの短辺のみであってもよい。
スポット光4dは、実施例1と異なり、光源部から末広がりをなす平面形状であり、照射位置4Sdでは直線形状をなす。従って、利用者は、直線形状の照射位置4Sdの方向を細い長方形の外側標識3doの長辺に合わせて中央に位置させると共に、遠近調整により照射位置4Sdの両端を外側標識3doと内側標識3diとの間の適正照射領域に合わせる。この調整の結果、確実な読み書き処理が実行できる。
上記実施例1と同様、リーダライタが送信する電磁波が弱い場合、内側標識3diは不要である。
本発明の光源部について、実施例3として図6(A)を参照し説明する。
図6(A)に示される実施例3は、光源にレーザ光源61を採用している。レーザ光は、直進性が高く散乱が低いため、投射光が明確になり、読み書き位置の設定が他の光源より正確にできる。
これを上記実施例1または実施例2に適用するため、投射光学系62がそれぞれの照射位置形状に合致したスポット光を形成している。
本発明の光源部について、実施例4として図6(B)を参照し説明する。
図6(B)に示される実施例4は、光源にLED(発光ダイオード)光源63を採用している。LED光は、集光性が低いため、集光光学系64によりスポット光を作成し、投射光学系65がそれぞれの照射位置形状に合致したスポット光を形成している。
[その他の実施例]
上述した標識の形状は、実施例1で円形、実施例2で直線形を図示して説明したが、例えば、多角形、複数の線などを使用することもできる。更に、標識は、単純がよいが、適正照射領域が明確になるならば、スポット光の形状に対応することが望ましい。スポット光は、例えば、光源部を頂点とする円錐形状または扇形状でよいが、アンテナのタイプ、形状に対応したものであることが望ましい。
また、光源は、実施例3でレーザ、実施例4でLEDそれぞれについて挙げて説明したが、本発明の目的を達成できるものであれば、他の光源でもよい。
また、標識による適正照射領域の設定を汎用とするため、非接触式のデータ読み書き装置の無線電波出力は、例えばISO/IEC規格に準拠した値のうち、範囲を限定して規格化することが望ましい。
本発明によれば、ICタグを表面部分に有する物体表面にICタグに対応して予め描かれた適正照射領域を示す標識を、利用者がICタグに読み書きするデータ読み書き装置から投射するスポット光を用いて照射した際、利用者に適正照射領域を照射していることを容易に判断させることができ、利用者の指示により非接触式データ読み書き装置がICタグと所定データの読み書きを確実に処理できる。
従って、本発明は、利用者の指示を必要とするが、データ読み書き装置のコスト低下を図ることが必要な用途に適用できる。
本発明による非接触式データ読み書き方式における基本構成の実施の一形態を説明する斜視図である。(実施例1) 図1における適正照射領域を説明する図である。(A)は適正、(B)は近づきすぎ、(C)は離れすぎ、それぞれの相互位置関係にある場合を説明する図である。(実施例1) 図1の読み書き装置1におけるブロック構成の実施の一形態を説明する図である。(実施例1) 図1の読み書き装置1における主要動作手順の実施の一形態を説明するフローチャートである。(実施例1) 本発明による非接触式データ読み書き方式における基本構成の実施の一形態を説明する斜視図である。(実施例2) (A)は、光源にレーザを用いた光源部構成の実施の一形態を説明するブロック図である。(実施例3)(B)は、光源にLEDを用いた光源部構成の実施の一形態を説明するブロック図である。(実施例4) 従来の非接触式データ読み書き方式における構成の一例を説明する斜視図である。 図7とは別の従来の非接触式データ読み書き方式における構成の一例を説明するブロック図である。 図8の読み書き装置における主要動作手順の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 データ読み書き装置
2 物体
3di、3i 内側標識
3do、3o 外側標識
4、4a、4b、4c、4d スポット光
4S、4Sa、4Sb、4Sc、4Sd 照射位置
5 目視
11 装置回路
12 R/Wアンテナ
13 光源部
14 操作ボタン
21、53 RFIDタグ
31 送受信部
32 信号処理部
33 入力操作部
34 出力表示部
35 中央処理部
51 リーダライタ
52 ダイポールアンテナ
61 レーザ光源
62、65 投射光学系
63 LED光源
64 集光光学系

Claims (8)

  1. アンテナ間で無線電波を使用してICタグとデータ読み書き装置によりデータの読取り/書込みを行う非接触式データ読み書き方式において、
    前記ICタグを表面部分に取り付けた物体は、前記ICタグのアンテナに対応する位置に、前記データ読み書き装置と前記ICタグとの無線交信可能な範囲を適正照射領域として示す標識を備え、かつ、
    前記データ読み書き装置は、
    前記ICタグと無線交信するアンテナの放射方向に対応するスポット光を投射する光源部と、
    用者から操作を受ける操作ボタンと、
    前記操作ボタンの操作を受付けた際に、前記ICタグを駆動して予め設定されたデータの書込み/読取りを実行する装置回路とを備え、
    前記標識は、その外部領域では無線電波が微弱で読み書き不良が懸念される外側標識と、その内部領域では無線電波が強力でリミッタ機能が稼動して読み書き不能が懸念される内側標識とを備え、
    前記データ読み書き装置が、利用者の操作によりスポット光を投射し、利用者の前記操作ボタンの操作により、所定の読み書きを実行する
    ことを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
  2. 請求項1に記載の非接触式データ読み書き方式において、前記光源部はレーザ光源であることを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
  3. 請求項1に記載の非接触式データ読み書き方式において、前記光源部は集光光学系を伴う発光ダイオード光源であることを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
  4. 請求項1に記載の非接触式データ読み書き方式において、前記スポット光は光源を頂点とする円錐形状であり、前記標識は円形状を有することを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
  5. 請求項1に記載の非接触式データ読み書き方式において、前記スポット光は光源を頂点とする扇形状であることを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
  6. アンテナ間で無線電波を使用してICタグとデータ読み書き装置によりデータの読取り/書込みを行う際に、データ読み書き装置から前記無線電波の放射方向を示すスポット光を投射する非接触式データ読み書き方式において、
    前記ICタグを表面部分に取り付けた物体は、前記スポット光の投射を受けるため、前記ICタグのアンテナに対応する位置に、前記データ読み書き装置と前記ICタグとの無線交信可能な範囲を適正照射領域として示す標識を備え
    前記標識は、その外部領域では無線電波が微弱で読み書き不良が懸念される外側標識と、その内部領域では無線電波が強力でリミッタ機能が稼動して読み書き不能が懸念される内側標識とを備えることを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
  7. 請求項1または請求項6に記載の非接触式データ読み書き方式において、前記標識は、前記アンテナのタイプに対応した形状を有することを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
  8. 請求項に記載の非接触式データ読み書き方式において、前記標識は、ダイポールアンテナに対応した直線形状照射位置に対して垂直な短い棒形状であることを特徴とする非接触式データ読み書き方式。
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