JP4628869B2 - Carbon mold production method, permanent magnet particle production method, granulated powder production method for bond permanent magnet, and bond permanent magnet production method - Google Patents
Carbon mold production method, permanent magnet particle production method, granulated powder production method for bond permanent magnet, and bond permanent magnet production method Download PDFInfo
- Publication number
- JP4628869B2 JP4628869B2 JP2005154607A JP2005154607A JP4628869B2 JP 4628869 B2 JP4628869 B2 JP 4628869B2 JP 2005154607 A JP2005154607 A JP 2005154607A JP 2005154607 A JP2005154607 A JP 2005154607A JP 4628869 B2 JP4628869 B2 JP 4628869B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- production method
- resin
- producing
- granulated powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
本発明は、最終的にボンド磁石形の永久磁石を製造する永久磁石製造方法に関するもので、特にそのための炭素鋳型作製方法、永久磁石粒子作製方法、およびボンド永久磁石用造粒粉作製方法に関する。 The present invention relates to a permanent magnet manufacturing method for finally manufacturing a bonded magnet-type permanent magnet, and more particularly to a carbon mold manufacturing method, a permanent magnet particle manufacturing method, and a bonded permanent magnet granulated powder manufacturing method.
永久磁石の種類は、鋳造磁石と焼結磁石とボンド磁石とに大別される。
鋳造磁石の代表的なものはアルニコ(Al−Ni−Co)系磁石であり、磁束密度が高く、温度特性が良好であるが、非常に固いため、加工が難しく、高価であるために計器用等の特殊な用途に使用されている。
焼結磁石は、フェライト磁石に代表され、酸化鉄を主成分とする磁性粉末を所定の形状に焼結して製造されるもので、残留磁束密度はやや低いものの、安価で保磁力が高いため広い分野で使用されている。
ボンド磁石は、磁性粉末と、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド系合成樹脂(商品名、ナイロン)、ゴム、添加材等を混合して成形したもので、柔軟で成形の自由度が高く、希土類磁性粉を含ませることにより、残留磁束密度、保磁力を高くすることができることから、小型モータを初め、多くの分野で普及が進んでいる。
例えば、特許文献1には、樹脂被覆された磁性粉末である原料粉末の形状を実質的に球形とし、好ましくは粒度分布を正規分布にすることにより、粉末の流動性を高め、また金型に充填したときの原料粉末の充填密度を増大させることが開示されている。
また、特許文献2には、Nd−Fe−B系永久磁石用合金を溶融し、噴霧法により粉末を得た後、この粉末に対し水素吸蔵、崩壊処理を行い、次いで、水素吸蔵、崩壊処理をした粉末をさらに微粉砕する永久磁石用合金粉末の製造方法が開示されている。
また、特許文献3には、ナノサイズの空孔を持った炭素として、ナノ多孔性炭素の製造方法が提案されている。
このように、従来のボンド磁石に用いられる粉末(粒子)は、金属溶解法や直接還元法により、ミクロンオーダーの粒子径を持った磁性粒子が作製されている。 また、このミクロンオーダーの磁性粒子を造粒、成形することで、交換スプリング磁石という新しい概念を持った永久磁石も作製されている。更にナノ多孔性炭素については、触媒、水素貯蔵物質、膜などの適用が考えられている。
A typical cast magnet is an Alnico (Al-Ni-Co) magnet, which has a high magnetic flux density and good temperature characteristics, but is very hard, difficult to process, and expensive. It is used for special purposes such as.
Sintered magnets are typified by ferrite magnets, which are manufactured by sintering magnetic powder containing iron oxide as a main component into a predetermined shape. Although the residual magnetic flux density is somewhat low, it is inexpensive and has high coercive force. Used in a wide range of fields.
Bonded magnets are formed by mixing magnetic powder, epoxy resin, phenolic resin, polyamide synthetic resin (trade name, nylon), rubber, additives, etc., and are flexible and highly flexible. Since the residual magnetic flux density and the coercive force can be increased by including powder, it is widely used in many fields including small motors.
For example, in
In
As described above, the powder (particles) used in the conventional bonded magnet is produced with magnetic particles having a particle size of micron order by a metal dissolution method or a direct reduction method. Also, permanent magnets with a new concept of exchange spring magnets have been produced by granulating and molding these micron-order magnetic particles. Further, for nanoporous carbon, application of catalysts, hydrogen storage materials, membranes, etc. is considered.
特許文献1および2において開示された永久磁石の作製方法では、ミクロンオーダーの粒子径を持った磁性粒子を作製しているが、圧縮成形ボンド磁石の特性として239kJ/m3以上、射出成形ボンド磁石の特性として160kJ/m3以上のエネルギ積が得られず、磁気特性向上に限界があるという問題があった。
また、従来の特許文献3では、ナノサイズの空孔を持った炭素として、ナノ多孔性炭素の製造方法が提案されているが、製造方法が異なるため金属粒子の作製を目的とした鋳型としては使用できない欠点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、炭素鋳型による永久磁石粒子を作製するとともに、永久磁石粒子により高性能永久磁石を作製することができる方法を提供することを目的とする。
In the method for producing a permanent magnet disclosed in
Further, in
The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a method capable of producing permanent magnet particles using a carbon mold and producing a high-performance permanent magnet using permanent magnet particles. To do.
上記問題を解決するため、本発明は、次のようにしたのである。
請求項1記載の発明は、炭素鋳型作製方法に係り、ポリオキシエチレン(n=15)セチルエーテルとシクロヘキサンからなる溶液に少なくとも、水、ヒドラジン、アンモニア、及び正珪酸四エチルを添加して1〜1000ナノの粒子径を持ったシリカを形成するステップと、その後アルゴン雰囲気で焼成を行なうステップと、得られた焼成物を水酸化ナトリウムに浸漬して前記シリカを溶かすステップにより、ナノサイズの空孔を持った炭素鋳型を作製することをとしている。
請求項2記載の発明は、永久磁石粒子作製方法に係り、請求項1記載の炭素鋳型作製方法により作製された前記炭素鋳型に磁石原料である金属塩水溶液を流し込むステップと、これをカルシウム還元処理するステップにより、1〜1000ナノの永久磁石粒子を作製することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の永久磁石粒子作製方法において、前記金属塩水溶液の金属が、R−Fe−B系、R−Fe−N系、R−Co−Fe系の少なくとも1つの合金からなり、前記Rは希土類金属元素の少なくとも1種類を含有することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、ボンド永久磁石用造粒粉作製方法に係り、請求項2又は3記載の永久磁石粒子作製方法により作製した永久磁石粒子と樹脂とを混合する樹脂混合ステップと、前記樹脂混合ステップで得られた混合物を造粒する造粒ステップにより、ナノサイズの永久磁石粒子を有するボンド永久磁石用造粒粉を作製することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のボンド永久磁石用造粒粉作製方法において、前記樹脂混合ステップでは、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびポリアミド系合成樹脂の少なくとも一種を添加することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のボンド永久磁石用造粒粉作製方法において、前記造粒ステップでは、前記永久磁石粒子と前記樹脂溶液の混合物を噴霧乾燥法により造粒することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、ボンド永久磁石の製造方法に係り、請求項4〜6のいずれか1項記載のボンド永久磁石用造粒粉作製方法で得られた造粒粉を樹脂で結合させて、所定の形状に成形することにより、ナノサイズの永久磁石粒子を有するボンド永久磁石を製造することを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のボンド永久磁石の製造方法において、前記成形ステップでは、圧縮成形法又は射出成形法を用いることを特徴としている。
In order to solve the above problem, the present invention is as follows.
The invention according to
The invention according to
A third aspect of the present invention is the permanent magnet particle manufacturing method according to the second aspect, wherein the metal in the aqueous metal salt solution is at least one of R-Fe-B, R-Fe-N, and R-Co-Fe. It is made of one alloy, and R is characterized by containing at least one rare earth metal element.
Invention of
The invention according to
According to a sixth aspect of the present invention, in the granulated powder for bonded permanent magnet according to the fourth or fifth aspect, in the granulating step, the mixture of the permanent magnet particles and the resin solution is granulated by a spray drying method. It is characterized by that.
Invention of Claim 7 is related with the manufacturing method of a bond permanent magnet, and combines the granulated powder obtained by the granulated powder preparation method for bond permanent magnets of any one of Claims 4-6 with resin. Thus, a bonded permanent magnet having nano-sized permanent magnet particles is manufactured by molding into a predetermined shape.
The invention described in claim 8 is the method for manufacturing a bonded permanent magnet according to claim 7, wherein the molding step uses a compression molding method or an injection molding method.
請求項1記載の発明によると、ポリオキシエチレン(n=15)セチルエーテルとシクロヘキサンからなる溶液に少なくとも、水、ヒドラジン、アンモニア、及び正珪酸四エチルを添加して1〜1000ナノの粒子径を持ったシリカを形成し、その後アルゴン雰囲気で焼成して、得られた焼成物を水酸化ナトリウムに浸漬して前記シリカを溶かすことにより、ナノサイズの空孔を持った炭素鋳型を作製することができるので、この鋳型を用いれば1〜1000ナノの永久磁石粒子を簡単に作製することができる。
請求項2記載の発明によると、作製した炭素鋳型に磁石原料である金属塩水溶液を流し込み、カルシウム還元処理を行なうことで、1〜1000ナノの永久磁石粒子を作製することができる。
また、従来の永久磁石粒子に比べ、カルシウム還元処理などの高温熱処理において永久磁石粒子の粒子成長が見られないため、エネルギ積の高い永久磁石粒子を作製することができる。
請求項3記載の発明によると、R−Fe−B系、R−Fe−N系、R−Co−Fe系の少なくとも1つの合金を使用し、前記Rは希土類金属元素の少なくとも1種類含有する永久磁石粒子を作製することにより、それぞれの特徴を持ったナノオーダの永久磁石粒子を作製することができる。
請求項4記載の発明によると、樹脂混合ステップで得られた混合物を造粒する造粒ステップにより、ナノサイズの永久磁石粒子を有する小粒で大きさの揃ったボンド永久磁石用造粒粉を得ることができる。
請求項5記載の発明によると、作製された永久磁石粒子を粒子と、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびポリアミド系合成樹脂の少なくとも一種を添加した樹脂とを混合することで、エネルギ積の高い永久磁石を作製することができる。
請求項6記載の発明によると、永久磁石粒子と樹脂溶液の混合物を噴霧乾燥法により造粒することで小粒で大きさの揃ったボンド永久磁石用造粒粉を簡単に得ることができ、したがって永久磁石粒子が高密度に充填されることができるため、エネルギ積の高い永久磁石が得られる。
請求項7記載の発明によると、得られた造粒粉を所定の形状に成形することにより、用途に応じた形状のボンド永久磁石を製造することができる。
請求項8記載の発明によると、圧縮成形法又は射出成形法を用いることで、用途に応じた形状のボンド永久磁石を簡単に製造することができる。
According to the invention of
According to the invention described in
Further, since permanent particle growth is not observed in high-temperature heat treatment such as calcium reduction treatment as compared with conventional permanent magnet particles, permanent magnet particles having a high energy product can be produced.
According to the invention described in
According to the fourth aspect of the present invention, a granulated powder for bonded permanent magnets having nano-sized permanent magnet particles and having a uniform size is obtained by the granulating step of granulating the mixture obtained in the resin mixing step. be able to.
According to the invention described in
According to the invention of
According to the seventh aspect of the present invention, by bonding the obtained granulated powder into a predetermined shape, a bonded permanent magnet having a shape corresponding to the application can be produced.
According to invention of Claim 8, the bond permanent magnet of the shape according to a use can be easily manufactured by using the compression molding method or the injection molding method.
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。 Hereinafter, specific examples of the method of the present invention will be described with reference to the drawings.
本発明の実施例1を、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、本発明の永久磁石粒子の製造方法を示すフローチャートである。
図1において、ステップ1で、C−15/シクロヘキサン溶液50ccに水、ヒドラジン、NH3、正珪酸四エチル(Si(OC2H5)4、略してTEOS)5ccを添加する。ここで、C−15とは、ポリオキシンエチレン(n=15)セチルエーテルのことである。このように、水、ヒドラジン、NH3、TEOSの添加により、1〜1000ナノの粒子径を持った球状シリカが形成され、炭素鋳型の材料が得られる(ステップ2)。
次に、ステップ3で、アルゴン(Ar)焼成を850°Cで5時間行ない、これにより1〜1000ナノの粒子径の球状シリカを含む炭素鋳型が固化する。
ステップ4で、2モル/リットルのNaOH水溶液で球状シリカを3時間程度エッチングすることにより、球状シリカの存在した部位が空洞となり、炭素鋳型が作製される。
その後、磁石原料である金属塩水溶液中に炭素鋳型を入れた容器を真空チャンバに入れ、この真空チャンバ内を真空に引くことで炭素鋳型を脱泡し、金属塩水溶液を含浸させる。次いで、Ca(NO3)2水溶液0.5モル/リットルを過剰に(余るほど)入れる。金属はR−Fe−B系、R−Fe−N系、R−Co−Fe系の少なくとも1つの合金からなり、Rは希土類金属元素の少なくとも1種類含有するものである。真空含浸により炭素鋳型内の空孔の空気を追い出し真空状態とするので、磁石原料が炭素鋳型の1〜1000ナノの粒子径の空孔に入り込むことができる。
ステップ5で、Ca(NO3)2水溶液が炭素鋳型の内部に浸透し、850°C8時間Ar(アルゴン)中で加熱することにより、還元される。Ca(NO3)2水溶液も金属塩と同様に含浸させる。
この後、ミルを用いて炭素鋳型を機械的に粉砕して炭素鋳型を除去することで、空孔内の1〜1000ナノの粒子径の永久磁石粒子が取り出される。
ステップ6で、以上のようにして永久磁石粒子が作製される。
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 is a flowchart showing a method for producing permanent magnet particles according to the present invention.
In FIG. 1, in
Next, in
In
Thereafter, a container containing a carbon mold in a metal salt aqueous solution, which is a magnet raw material, is placed in a vacuum chamber. The vacuum mold is degassed by evacuating the vacuum chamber, and impregnated with the metal salt aqueous solution. Subsequently, 0.5 mol / liter of Ca (NO 3 ) 2 aqueous solution is added in excess (as much as possible). The metal is made of at least one alloy of R—Fe—B, R—Fe—N, and R—Co—Fe, and R contains at least one rare earth metal element. Since the air in the carbon mold is expelled by vacuum impregnation and the vacuum state is set, the magnet raw material can enter the pores having a particle diameter of 1 to 1000 nanometers in the carbon mold.
In
Thereafter, the carbon mold is mechanically pulverized by using a mill to remove the carbon mold, whereby permanent magnet particles having a particle diameter of 1 to 1000 nanometers in the pores are taken out.
In
図2以下の図は、本発明の方法を実施している図で、図2は球状シリカを挿入して炭素鋳型を作製している途中の図である。図2において、C−15/シクロヘキサン溶液に水、ヒドラジン、NH3、TEOSを添加して、1〜1000ナノの粒子径を持った球状シリカ1を形成し、Ar焼成を行なうことで炭素鋳型2が固化する。その後、これをNaOH水溶液に漬けて球状シリカ1をエッチングすると、球状シリカ1の部分が除去され、後に1〜1000ナノの粒子径の空孔3aを多数備えた炭素鋳型3が得られる。図3は、このようにして得られた空孔3aを多数有する炭素鋳型3を示す図である。
次に、磁石原料であるSmCoFe金属塩水溶液(塩化サマリウム、塩化コバルト、塩化鉄の水溶液)をこの炭素鋳型3に真空含浸すると、炭素鋳型3の1〜1000ナノの粒子径の空孔3a内にSmCoFe金属が入り込む。図4は、このようにして炭素鋳型3の空孔3a内にSmCoFe金属が入り込んだ状態を示す図である。
その後、Ca(NO3)2水溶液を添加し、還元拡散処理を行なうことで、炭素鋳型3が除去され、永久磁石粒子4が得られることとなる。
図5は、このようにして得られた1〜1000ナノの粒子径の多数の永久磁石粒子4を示す図である。
FIG. 2 and subsequent figures are diagrams illustrating the method of the present invention, and FIG. 2 is a diagram in the middle of producing a carbon template by inserting spherical silica. In FIG. 2, water, hydrazine, NH 3 , and TEOS are added to a C-15 / cyclohexane solution to form
Next, when the
Thereafter, by adding a Ca (NO 3 ) 2 aqueous solution and performing reduction diffusion treatment, the
FIG. 5 is a diagram showing a large number of
表1は、永久磁石粒子の作製可能な大きさを示す図である。
表1において、上欄の横方向の数字0.5、1、10、100、1000、1200は、永久磁石粒子の大きさを単位nmで示し、下欄の○、×は永久磁石粒子の作製可能(○)と不可能(×)とを示している。
表1から判ることは、本発明の方法によれば、1nmより小さい永久磁石粒子の作製は難しいが、1nm以上の大きさの粒子であれば、1000nmや1200nmの大きさの粒子は容易に可能である、ということである。
In Table 1, horizontal numbers 0.5, 1, 10, 100, 1000, and 1200 in the upper column indicate the size of the permanent magnet particles in the unit of nm, and ○ and X in the lower column indicate the production of the permanent magnet particles. Possible (◯) and impossible (×) are shown.
As can be seen from Table 1, according to the method of the present invention, it is difficult to produce permanent magnet particles smaller than 1 nm, but particles having a size of 1 nm or more can be easily formed to particles having a size of 1000 nm or 1200 nm. It is that.
本発明の実施例2では、実施例1と同様にして、炭素鋳型を作製し、SmおよびCoの金属塩水溶液(塩化サマリウム水溶液0.12モル/リットル、塩化コバルト水溶液0.12モル/リットル)、そして必要に応じてFeの金属塩水溶液(塩化鉄水溶液0.6モル/リットル)を含浸させ、850°Cで5時間熱処理し、Ca還元拡散処理を行なうことにより永久磁石粒子を作製し、その後、この永久磁石粒子にブタノン、エポキシ樹脂を2質量%混合し(例えば、永久磁石粒子10g、ブタノン22.5ml、エポキシ樹脂3.6g(密度0.379g/ml))、噴霧乾燥機中に2kg/cm2、60°Cで噴霧し、Arガスの気流中で乾燥させ、造粒粉を作成した。
この造粒粉をエポキシ樹脂やナイロン樹脂もしくはアクリル樹脂で結合させて、圧縮成形によりボンド磁石を作製した。
そして、永久磁石粒子の大きさ(nm)とエネルギ積(Kj/m3)との関係を調べてみた。
表2は、永久磁石粒子の粒子径の大きさによるボンド磁石の磁気特性を示す図である。
The granulated powder was bonded with an epoxy resin, a nylon resin, or an acrylic resin, and a bonded magnet was produced by compression molding.
Then, the relationship between the size (nm) of permanent magnet particles and the energy product (Kj / m 3 ) was examined.
Table 2 is a diagram showing the magnetic characteristics of the bonded magnet according to the particle size of the permanent magnet particles.
表2において、上欄の横方向の数字1、10、100、1000、1200は、永久磁石粒子の大きさを単位nmで示し、下欄の数字はエネルギ積(Kj/m3)を示している。
表2から判ることは、永久磁石粒子の大きさが1000nmまでであれば最大エネルギ積が160kJ/m3以上のものが得られるが、これより大きくなって、例えば1200nmになると、もはや最大エネルギ積が160kJ/m3より小さい磁石しか得られなくなってしまう、ということである。
したがって、最大エネルギ積が160kJ/m3以上に確保される磁石を得るには、本発明により1000nm以下の永久磁石粒子に形成することが重要なことが判る。このように、従来技術による射出成形ボンド磁石では、160kJ/m3以上のエネルギ積の磁石が得られなかったが、本発明の方法によれば、1000nm以下の永久磁石粒子に形成すれば、最大エネルギ積が160kJ/m3以上の磁石を得ることができるようになる。
以上表1と表2を纏めると、本発明の方法によれば、表1から1nm以上の大きさの永久磁石粒子を製造することができ、また表2から永久磁石粒子の大きさが1000nm以下であれば最大エネルギ積が160kJ/m3以上のものが得られることが判明したので、シリカを形成するステップでは、1nm〜1000nmの粒子径を持ったシリカを形成するのが好ましいこととなる。
In Table 2, the
It can be seen from Table 2 that if the size of the permanent magnet particles is up to 1000 nm, a maximum energy product of 160 kJ / m 3 or more can be obtained. This means that only a magnet with a lower than 160 kJ / m 3 can be obtained.
Accordingly, it can be seen that, in order to obtain a magnet having a maximum energy product of 160 kJ / m 3 or more, it is important to form permanent magnet particles of 1000 nm or less according to the present invention. As described above, the injection-molded bonded magnet according to the prior art could not obtain a magnet having an energy product of 160 kJ / m 3 or more. However, according to the method of the present invention, if it is formed into permanent magnet particles of 1000 nm or less, the maximum A magnet having an energy product of 160 kJ / m 3 or more can be obtained.
Table 1 and Table 2 are summarized as follows. According to the method of the present invention, permanent magnet particles having a size of 1 nm or more can be produced from Table 1, and from Table 2, the size of the permanent magnet particles is 1000 nm or less. Then, it has been found that a product having a maximum energy product of 160 kJ / m 3 or more can be obtained. Therefore, in the step of forming silica, it is preferable to form silica having a particle diameter of 1 nm to 1000 nm.
次に、図1による本発明方法で作製された永久磁石粒子を用いて、最終的に永久磁石を製造する方法を図6を用いて説明する。
図6において、まず、ステップ11は永久磁石粒子作製工程で、前述の図1のフローである。
ステップ12で、永久磁石粒子を、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびポリアミド系合成樹脂の少なくとも一種を添加した樹脂と混合する。このように、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびポリアミド系合成樹脂の各溶液の少なくとも一種を混合することにより、成形性の優れたボンド磁石を作製することができる。
ステップ13で、樹脂溶液に永久磁石粒子を混合した混合物を造粒する。造粒は、永久磁石粒子と樹脂溶液の混合物を噴霧乾燥法により造粒することができる。
このような造粒により永久磁石粒子が金型内で高密度に充填されることができるので、エネルギ積の高い永久磁石を作製することができる。
Next, a method for finally producing a permanent magnet using the permanent magnet particles produced by the method of the present invention shown in FIG. 1 will be described with reference to FIG.
In FIG. 6, first, Step 11 is a permanent magnet particle production process, which is the flow of FIG.
In step 12, the permanent magnet particles are mixed with a resin to which at least one of an epoxy resin, a phenol resin, and a polyamide synthetic resin is added. Thus, the bonded magnet excellent in moldability can be produced by mixing at least one of each solution of an epoxy resin, a phenol resin, and a polyamide-based synthetic resin.
In step 13, a mixture obtained by mixing permanent magnet particles in a resin solution is granulated. Granulation can be performed by spray drying a mixture of permanent magnet particles and a resin solution.
By such granulation, permanent magnet particles can be filled with high density in the mold, so that a permanent magnet having a high energy product can be produced.
図7は、このように噴霧乾燥法により粒の揃った小粒に造粒された造粒粉の1粒を示す図である。
図で5が造粒粉で、この造粒粉5の樹脂の中に、上記方法で作製された永久磁石粒子4が多数含有されている状態が判る。
ステップ14で このように造粒された造粒粉5(図7)を所定の形状をした金型6(図8のa)に入れて、圧力Pで加圧することで所望の形状の永久磁石が製造される。成形は既存の圧縮成形法または射出成形法を用いるとよい。
FIG. 7 is a diagram showing one granulated powder that has been granulated into small grains with uniform grains by the spray drying method.
In the figure, 5 is granulated powder, and it can be seen that the resin of the
In step 14, the granulated powder 5 (FIG. 7) granulated in this manner is put into a mold 6 (FIG. 8 a) having a predetermined shape and is pressurized with a pressure P, so that a permanent magnet having a desired shape is obtained. Is manufactured. For the molding, an existing compression molding method or injection molding method may be used.
図8はステップ14の成形工程を示す概念図で、(a)は本発明に係る成形工程、(b)は従来方法に係る成形工程である。金型6自体はどちらも同じであるが、中に入れられる磁性粒子が(a)では本発明により1〜1000ナノの粒子径の多数の永久磁石粒子4を含有する樹脂でしかも噴霧乾燥法により粒の揃った小粒に造粒された造粒粉5(図7)であるので、造粒粉5が金型6内に均一に隙間なく高充填率で収納されることができる。
このようにすると、ナノオーダの永久磁石粒子を有する高性能のボンド磁石を簡単に製造することができる。
これに対して、(b)では造粒していないため大きさの異なる磁性粒子5’が金型6内に収納されるので、隙間がたくさんできることとなり、充填率は低くなり、最大エネルギ積が小さいものとなってしまうため、高性能のボンド磁石を得ることが難しい。
FIGS. 8A and 8B are conceptual diagrams showing the molding process of Step 14, wherein FIG. 8A shows a molding process according to the present invention, and FIG. 8B shows a molding process according to a conventional method. The
In this way, a high-performance bonded magnet having nano-order permanent magnet particles can be easily manufactured.
On the other hand, since magnetic particles 5 'having different sizes are stored in the
本発明は、ナノオーダーの粒子径をもつ永久磁石粒子によりボンド磁石を作製することによって、永久磁石の高性能化ができるので、サーボモータの高性能化という用途に適用できる。 Since the present invention can improve the performance of a permanent magnet by producing a bonded magnet from permanent magnet particles having a nano-order particle diameter, the present invention can be applied to the use of improving the performance of a servo motor.
1 球状シリカ
2 作製中の炭素鋳型
3 炭素鋳型
3a 炭素鋳型内の空孔
4 永久磁石粒子
5 造粒粉
6 金型
P 圧力
DESCRIPTION OF
Claims (8)
の製造方法。 Nanosized permanent magnet particles obtained by bonding the granulated powder obtained by the method for producing a granulated powder for bonded permanent magnet according to any one of claims 4 to 6 with a resin and forming the resultant into a predetermined shape. A method for producing a bond permanent magnet, comprising producing a bond permanent magnet having a magnetic field.
Manufacturing method.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005154607A JP4628869B2 (en) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | Carbon mold production method, permanent magnet particle production method, granulated powder production method for bond permanent magnet, and bond permanent magnet production method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005154607A JP4628869B2 (en) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | Carbon mold production method, permanent magnet particle production method, granulated powder production method for bond permanent magnet, and bond permanent magnet production method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006326650A JP2006326650A (en) | 2006-12-07 |
JP4628869B2 true JP4628869B2 (en) | 2011-02-09 |
Family
ID=37548912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005154607A Expired - Fee Related JP4628869B2 (en) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | Carbon mold production method, permanent magnet particle production method, granulated powder production method for bond permanent magnet, and bond permanent magnet production method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4628869B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4757232B2 (en) * | 2007-06-04 | 2011-08-24 | 株式会社安川電機 | Method for manufacturing permanent magnet |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0774012A (en) * | 1993-09-01 | 1995-03-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Manufacture of bonded permanent magnet and raw material powder therefor |
JP2002060806A (en) * | 2000-08-08 | 2002-02-28 | Sagami Chemical Metal Co Ltd | Method for producing alloy powder for permanent magnet and permanent magnet |
JP2003253249A (en) * | 2002-02-27 | 2003-09-10 | Katsuhiko Wakabayashi | Ultraviolet-shielding material |
JP2004161590A (en) * | 2002-11-13 | 2004-06-10 | Samsung Electronics Co Ltd | Method of manufacturing nanoporous carbon having improved mechanical strength and nanoporous carbon manufactured by the same |
-
2005
- 2005-05-26 JP JP2005154607A patent/JP4628869B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0774012A (en) * | 1993-09-01 | 1995-03-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Manufacture of bonded permanent magnet and raw material powder therefor |
JP2002060806A (en) * | 2000-08-08 | 2002-02-28 | Sagami Chemical Metal Co Ltd | Method for producing alloy powder for permanent magnet and permanent magnet |
JP2003253249A (en) * | 2002-02-27 | 2003-09-10 | Katsuhiko Wakabayashi | Ultraviolet-shielding material |
JP2004161590A (en) * | 2002-11-13 | 2004-06-10 | Samsung Electronics Co Ltd | Method of manufacturing nanoporous carbon having improved mechanical strength and nanoporous carbon manufactured by the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006326650A (en) | 2006-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5334175B2 (en) | Anisotropic bonded magnet manufacturing method, magnetic circuit, and anisotropic bonded magnet | |
JP4835758B2 (en) | Rare earth magnet manufacturing method | |
CN104112559A (en) | R-t-b based sintered magnet | |
US6558482B1 (en) | Magnetic powder and isotropic bonded magnet | |
KR20130030896A (en) | Manufacturing method for bonded magnet | |
JP4816146B2 (en) | Sheet-like rare earth bonded magnet, method of manufacturing the same, and motor using the same | |
CN111540556A (en) | Composite magnet having hard and soft magnetic phases | |
JP4628869B2 (en) | Carbon mold production method, permanent magnet particle production method, granulated powder production method for bond permanent magnet, and bond permanent magnet production method | |
CN112825280A (en) | Composite magnet and method of manufacturing composite magnet | |
CN112825279A (en) | Composite magnet and method of manufacturing composite magnet | |
JP3277932B2 (en) | Magnet powder, method for producing bonded magnet, and bonded magnet | |
JP4518935B2 (en) | Permanent magnet and method for manufacturing the same | |
JP2016146388A (en) | Iron nitride magnetic powder and bond magnet including same | |
CN1151516C (en) | Nano composite permanent magnetic RE alloy and its prepn | |
JP4033112B2 (en) | Self-organized hybrid rare earth bonded magnet, method for manufacturing the same, and motor | |
JP2004018932A (en) | Particle for permanent magnet and its manufacturing method, and permanent magnet and magnetic particulate | |
JP4525003B2 (en) | Method for producing particles for permanent magnet | |
JP2010001544A (en) | Rare earth-iron-nitrogen-based magnet powder, method for producing the same, resin composition for bond magnet containing the same, and bond magnet | |
JP2011176014A (en) | Manufacturing method for rare earth bonded magnet | |
JP2018152526A (en) | Method for manufacturing rare earth-iron-boron based sintered magnet | |
JP4508019B2 (en) | Anisotropic bond sheet magnet and manufacturing apparatus thereof | |
JP2001185412A (en) | Anisotropic bonded magnet | |
JP2002237406A (en) | Method of manufacturing magnetically anisotropic resin- bonded magnet | |
JP4282013B2 (en) | Manufacturing method of rare earth sintered magnet | |
JP2006100560A (en) | Rare earth based bond magnet and its manufacturing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100803 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101019 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101110 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |