JP4627813B2

JP4627813B2 - Theanine-containing composition

Info

Publication number: JP4627813B2
Application number: JP18492395A
Authority: JP
Inventors: 加奈理伊藤; 暢之青井; 助男杉本
Original assignee: Taiyo Kagaku KK
Current assignee: Taiyo Kagaku KK
Priority date: 1995-06-27
Filing date: 1995-06-27
Publication date: 2011-02-09
Anticipated expiration: 2026-02-09
Also published as: JPH0912454A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、テアニンを含有する組成物がα波を出現、持続させる増強効果、また、学習効率向上効果を持ち、その機能を食品、清涼飲料、乾燥品、嗜好品および医薬品へ応用することを目的とする組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
脳から出る微弱な電気を記録した脳波は、周波数範囲によってδ波、θ波、α波、β波に分けられる。その中でもα波は心が落ち着き、ゆったりした気分の時に現れるため、リラックスの指標として挙げられる。α波はスロー、ミッド、ファストに分けられ、スローは休息する方向に集中し、意識が低下して、ぼうっとしている時、ミッドは緊張のないリラックスした状態で集中しており、頭がさえている時、ファストは緊張した意識集中状態で、あまりゆとりのない時に出る脳波であるため、リラックス状態をはかるための有効な手段として注目されている。
従来、このようなα波を出現させる物質としては、アプル香が知られている（G.E.Schwartz et al:Psycholology 16,281,1988 ）が、食品等への応用においては、食品イメージと香りの相性、また、香り自体の好き嫌いがあり、使用範囲が制限されてしまうのが現状である。また、α波発生増強法としては胸式呼吸に比べ、腹式呼吸では２倍以上のα波が発生するという呼吸制御によるα波増強の可能性が認められている（八木寛・作田利明：電子通信学会技術研究報告 Vol.86,No.55,p1-8,1986）他、音楽や映像による方法も認められている。しかしながら、これらによってα波が現れる心の状態をつくりだすにはある種の訓練や機器、時間、経費、場所が必要となり、容易にα波を増強させることはできない。また、学習能力を向上させる成分としてドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ）が広く用いられており、またシアル酸を含有したスフィンゴ糖脂質の１つであるガングリオシドは学習能力の向上効果と深い関わりがあると推察されている（S.E.Karpiak,F.Vilim and Mahadik:Dev.Neurosci.,6,p127-135,1984)。
しかしながら、これらの学習能力を向上させる成分は独特の風味を有するため、食品等への応用範囲が制限され、また天然物に少量しか含まれていないため有効成分の分離・精製が煩雑であり高コストであること等の問題点を有している。
【０００３】
また、従来テアニンは玉露の旨味成分として知られ、茶をはじめとする食品の香味および調味成分として重要でありその需要が高まりつつある。また一方では、テアニンを含めたγ−グルタミル誘導体は、動・植物体における生理活性物質として作用することが知られている。
例えば、テアニンはカフェインの中枢興奮作用を抑制する物質であると考えられ（Chem.Pharm.Bull., 19(7) 1301-1307(1971),同19(6) 1257-1261(1971),同34(7) 3053-3057(1986),薬学雑誌 95(7) 892-895(1975), Agric.Biol.Chem., 51,3281-3286(1987), 同52, 3173-3174(1988））、その生理活性物質としての有用性が期待されている。
さらに、テアニンの応用として、従来、アセトアルデヒド毒性の抑制剤（特開平６−４０９０１号）が開示されている。また、動物実験によるテアニンの抗ストレス剤（特開平６−１００４４２号）が開示されている。本来、抗ストレス剤にはストレスの緩解目的、抗てんかん作用、睡眠導入の目的にベンゾジアゼピン系やチエノジアゼピン系の薬物が用いられているが、多くの場合、副作用が危惧されるため、安全であるとは言い難い。
このようにテアニンは、甘味に関係するアミノ酸であると同時に、脳に関係する生理効果が調べられているが、脳波への影響については全く明らかではない。
現在までには音楽による脳波への影響や香りによる脳波への影響等、聴覚、嗅覚、視覚等の感覚の脳波への影響は認められている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡単な摂取によって容易に精神的リラックスと深く係わっているα波を発生させ、持続させ、学習効率を向上させる物質を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このようなα波出現および持続に効果のある、また、学習効率向上に効果のある物質の検討を行ったところ、緑茶に多く含まれているアミノ酸の一種、テアニンがこのような効果を持つことを見いだし、本発明を完成した。テアニンのα波出現増強効果、学習効率向上効果についてはこれまで知られておらず、本発明者らが初めて見いだした新規効果である。以下、本発明について詳述する。
【０００６】
本発明に用いられるテアニンは、茶の葉に含まれているグルタミン酸誘導体で、茶の旨味の主成分である。その含有量は、他のアミノ酸よりも高く、乾燥茶葉１００ｇ中に玉露（上）では２４６６．１mg、玉露（並）では２００７．７mg、煎茶（上）では１４９６．６mg、煎茶（並）では６５２．５mg、番茶では４１６．７mg、ほうじ茶では２１．７mgと報告されている（茶研報 No.40, 65, 1973）。また、呈味を用途とする食品添加物として使用されており、その添加量には制限はない。
本発明に用いられるテアニンの製造法としては、有機合成法（Chem.Pharm.Bull., 19(7) 1301-1307(1971))、発酵法（特開平５−６８５７８号、特開平５−３２８９８６号）、植物細胞培養法（特開平５−１２３１６６）等があり、いずれの方法でも良い。
また、このような方法により得られたテアニンはＬ−体、Ｄ−体、ＤＬ−体いずれも使用可能であるが、中でもＬ−体は天然物由来であるため、含まれる不純物も食品として摂取でき、高度精製の必要がないため、本発明においてはＬ−体が好ましい。
【０００７】
本発明におけるα波出現増強とは、被験者に電極を装着し脳波計を用いて脳波を測定した時、α波の出現時間の累計が平常時に比べ、１０％以上増加し、且つ、摂取後６０分まで１０分毎のα波の出現時間が減少せず、持続するものである。測定例としては、例えば被験者は外部から遮断された閉鎖環境室にて椅子座位で脳波計 NEC SYNAFIT １０００を用いて単極導出法で測定する方法があげられるが、本発明の測定方法の範囲はこれに限定されるものではなく、国際標準法の単極導出法や双極導出法等脳波測定に関する公知の方法であればよい。
また、学習効率向上には、脳の高度な働きが必要であるが、人間が暗算など作業に集中している時にはα波が出ていることが報告されており（河野貴美子他：FRAGRANCE JOURNAL 研究報告，p111-118，1994-2）、緊張を伴わない集中状態の形成や自律機能の安定化、また、こだわりにとらわれない素直な見方・考え方を可能にし、潜在能力発揮の鋭敏化、精神の感覚の鋭敏化をすることにより、集中力や思考力、判断力、記憶力をあげることである。
【０００８】
本発明のα波出現増強組成物の有効成分であるテアニンは、そのまま使用してもよいが、食品、乾燥品、嗜好品に添加する製剤、清涼飲料やミネラルウォーター、嗜好飲料、アルコール飲料、ドリンク剤に添加する可溶性製剤としても使用可能である。また、医薬品としてもカプセル剤、錠剤、粉末剤、顆粒剤、ドリンク剤、注射剤、点滴剤等に製剤することができる。Ｌ−テアニンはマウスを用いた急性毒性試験において２ｇ／kg経口投与で死亡例はなく、一般症状及び体重等に異常は認められず、非常に弱毒または無害の物質であるため、保健的効果のある食品素材および飲料素材としての発展が望める。また、他の成分（精油、アミノ酸、ビタミン等）とも併せて使用できる。
【０００９】
本発明のテアニン含有組成物をα波出現増強組成物として用いるには、テアニンとして体重１kg当たり０．３mg（以下０．３mg／kgの如く表示する）以上を投与すれば充分な効果を得ることができる。また、学習効率向上組成物として用いるには、０．３mg／kg以上を投与すれば充分な効果を得ることができるが、投与量を増加させると効果はより一層増強する。テアニンの投与量に特に上限は存在しないが、テアニンの特有の呈味と経済性を考慮すると一般的に３００mg／kg程度を越えないことが好ましい。従って、本発明のテアニン含有組成物がその効果を充分に発揮するためには、テアニンを１回服用当たり０．３mg／kg〜３００mg／kg含有することが好ましい。さらに望ましくは０．３mg／kg〜３０mg／kg含有することが好ましい。また、０．３〜３mg／kgとすることは最も好ましい。
次に実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明の範囲はこれらのみに限定されるものではない。
【００１０】
【実施例】
実施例１
０．３Ｍグルタミン及び１．５Ｍエチルアミンをホウ酸緩衝液（Na₂B₄O₇−NaOH、pH11）中、０．３Ｕ／mlグルタミナーゼにて３０℃、２２時間反応させた。反応液１より２２５mmolのテアニンを得た。なお、副生成物のグルタミン酸は２０mmolであった。なお、反応液からの精製は、反応液をDowex 50×８、Dowex １×２カラムクロマトグラフィーにかけ、これをエタノール処理することにより行った。
テアニンの確認はこの単離物質をアミノ酸アナライザー、ペーパークロマトグラフィーにかけると、標準物質と同じ挙動を示すことにより行った。塩酸またはグルタミナーゼで加水分解処理を行なうと、１：１の割合で、グルタミン酸とエチルアミンを生じた。このように、単離物質がグルタミナーゼによって加水分解されたことから、エチルアミンがグルタミン酸のγ位に結合していたことが示される。また、加水分解で生じたグルタミン酸がＬ型であることも、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ（GluDH)により確認され、得られた化合物がＬ−テアニンであることを確認した。
【００１１】
実施例２
茶（Camellia sinensis L.）葉を熱水で抽出後、カチオン交換樹脂（室町化学工業（株）製 Dowex HCR W-２）に通し、１Ｎ NaOHにより溶出した。溶出画分を活性炭（二村化学工業（株）製太閤活性炭 SG）に通し、１５％EtOHによる溶出画分をRO膜（日東電工（株）製 NTR 729 HF）を用いて濃縮し、カラムクロマトグラフィーにて精製し、更に再結晶を行い、テアニンを製造した。
試験例１
実施例１で得られた本発明品であるテアニン含有組成物のα波の出現と持続効果を調べるため、人にテアニン含有組成物を摂取させた。試験には実施例１で得られたテアニン含有組成物２００mgをミネラルウォーター１００mlに溶解したテアニン含有組成物水（以下テアニン含有組成物水と称す）を供した（約３mg／kgに相当する）。まず、被験者は外部から遮断された２５℃、４０ルクスの閉鎖環境室にて椅子座位で脳波を測定した。脳波測定には脳波計 NEC SYNAFIT １０００を用いた。測定は被験者６名に対して行い、被験者の両耳たぶ（電位零と考えられる点）に基準電極を置き、頭部１２ヶ所に探査電極（脳波をとらえるために頭の表面に置かれた電極）を装着し、単極導出法で行った。測定時間はテアニン含有組成物水または水を１００ml摂飲後１時間とした。
【００１２】
水、テアニン含有組成物水摂飲後のα波を脳波形より読み取り、１０分毎のα波の出現時間と出現回数を算出した。
結果を図１、図２に示す。
図１、図２より明らかなようにテアニン含有組成物水を摂飲した時の方が対照の水を摂飲した時よりα波の出現時間が増加しており、摂取後４０分以降も水摂飲ではα波の出現時間が減少するのに対して、テアニン含有組成物水摂飲では持続効果を発揮し、α波の出現を増強させる効果を発揮した。
試験例２
実施例１および実施例２で得られた本発明品であるテアニン含有組成物を６０mg、３００mg、１２００mgミネラルウォーター１００mlに溶解したテアニン含有組成物水（それぞれ約１mg／kg、５mg／kg、２００mg／kgに相当する）を男女合計７名にそれぞれ摂飲させ、呈味の有無について官能試験を行った。
結果を表１に示す。
【００１３】
【表１】

【００１４】
表１より明らかなようにテアニン含有組成物を３００mg以上含有すると呈味を感じる人がいるが、６０mgでは感じず、風味には影響が生じなかった。
このことより呈味を感じない上限を調べた結果、２００mgまでは風味に影響が生じなかった。
試験例３
実施例１および実施例２で得られた本発明品であるテアニン含有組成物の学習効率向上効果を調べるため、ラットを用いて実験を行った。まず、５週令のラットにサンプルを飼料中に規定量添加した。ラットへのサンプルの投与は、１週間行った。試験区として本発明品であるテアニン含有組成物１mg／kg、１０mg／kg、２００mg／kg（人間の代謝に換算すると、それぞれ約 0.3mg／kg、2.5mg ／kg、５０mg／kgに相当する）を含有するテアニン含有組成物水、生理食塩水で実験を行った。投与後から１週間、毎日図３に示す迷路を走らせ、スタートからゴールまでの到達時間の平均から各サンプルの学習効率向上効果を測定した。
結果を図４に示す。
図４より明らかなようにテアニン含有組成物は生理食塩水以上にゴールまでの到達時間は短縮されており、学習効率の向上に優れた効果を発揮した。
【００１５】
本発明の実施態様をあげれば以下の通りである。
（１）テアニンを含有することを特徴とするα波出現増強組成物。
（２）テアニンがＬ−テアニンであるα波出現増強組成物。
（３）テアニンがＤ−テアニンであるα波出現増強組成物。
（４）テアニンがＤＬ−テアニンであるα波出現増強組成物。
（５）テアニンをグルタミンとエチルアミンの混合物にグルタミナーゼを作用させることにより製造することを特徴とする前記（１）〜（４）記載のα波出現増強組成物。
（６）テアニンが茶由来であることを特徴とする前記（１）〜（２）記載のα波出現増強組成物。
（７）テアニンを含有することを特徴とする学習効率向上組成物。
（８）テアニンがＬ−テアニンである学習効率向上組成物。
（９）テアニンがＤ−テアニンである学習効率向上組成物。
（１０）テアニンがＤＬ−テアニンである学習効率向上組成物。
（１１）テアニンをグルタミンとエチルアミンの混合物にグルタミナーゼを作用させることにより製造することを特徴とする前記（７）〜（１０）記載の学習効率向上組成物。
（１２）Ｌ−テアニンが茶由来であることを特徴とする前記（７）〜（８）記載の学習効率向上組成物。
【００１６】
【発明の効果】
以上のように本発明品であるテアニン含有組成物は容易にα波の出現と持続を増強することができ、また、学習効率を向上させることができる。本発明品を用いることは味、香り等において食品、医薬品等に応用範囲が広く、効果、安全性の点をも考え併せて極めて有益である。
【００１７】
【図面の簡単な説明】
【図１】α波の出現回数に及ぼすテアニンの効果を示し、左脳と右脳のα波の合計値を示した図である。
【図２】α波の出現時間に及ぼすテアニンの効果を示し、左脳と右脳のα波の合計値を示した図である。
【図３】迷路の平面図である。
【図４】ゴールまでの到達時間の図である。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention is a composition containing theanine that has the effect of enhancing and maintaining the appearance of α-wave, and the effect of improving learning efficiency, and its function is applied to foods, soft drinks, dried products, luxury products and pharmaceuticals. It relates to the intended composition.
[0002]
[Prior art]
Electroencephalograms that record weak electricity from the brain are divided into δ, θ, α, and β waves depending on the frequency range. Among them, alpha waves appear when you are calm and feel relaxed, so they are a good indicator of relaxation. Alpha waves are divided into slow, mid, and fast, while the slow is concentrated in the direction of rest, and when the consciousness declines and hesitates, the mid is concentrated in a relaxed state without tension, even the head Fast is attracting attention as an effective means of relaxing because it is a brain wave that appears in a tense conscious concentration state and when there is not enough room.
Conventionally, apple fragrance is known as a substance that causes such α-waves to appear (GESchwartz et al: Psycholology 16,281,1988). However, in application to foods, etc., compatibility between food image and fragrance, The current situation is that the range of use is limited because of the likes and dislikes of the scent itself. In addition, as a method of enhancing α wave generation, the possibility of α wave enhancement by respiratory control has been recognized that α wave is generated more than twice in abdominal breathing compared with chest breathing (Hiragi Yagi, Toshiaki Sakuda: IEICE Technical Report Vol.86, No.55, p1-8, 1986) In addition, methods using music and video are also accepted. However, in order to create a state of mind in which α waves appear, a certain amount of training, equipment, time, expense, and place are required, and α waves cannot be easily augmented. In addition, docosahexaenoic acid (DHA) is widely used as a component to improve learning ability, and ganglioside, which is one of the glycosphingolipids containing sialic acid, is presumed to have a deep connection with the effect of improving learning ability. (SEKarpiak, F. Vilim and Mahadik: Dev. Neurosci., 6, p127-135, 1984).
However, these ingredients that improve learning ability have a unique flavor, which limits the range of application to foods and the like, and because natural products contain only a small amount, the separation and purification of active ingredients is complicated and expensive. There are problems such as cost.
[0003]
Conventionally, theanine is known as an umami component of gyokuro, and is important as a flavor and seasoning component of foods including tea, and its demand is increasing. On the other hand, γ-glutamyl derivatives including theanine are known to act as physiologically active substances in animals and plants.
For example, theanine is considered to be a substance that suppresses the central excitatory action of caffeine (Chem. Pharm. Bull., 19 (7) 1301-1307 (1971), 19 (6) 1257-1261 (1971), 34 (7) 3053-3057 (1986), Pharmaceutical Journal 95 (7) 892-895 (1975), Agric. Biol. Chem., 51, 3281-3286 (1987), 52, 3173-3174 (1988) ), Its usefulness as a physiologically active substance is expected.
Furthermore, as an application of theanine, an acetaldehyde toxicity inhibitor (JP-A-6-40901) has been disclosed. Further, an anti-stress agent for theanine based on animal experiments (Japanese Patent Laid-Open No. 6-100442) is disclosed. Originally, benzodiazepines and thienodiazepines are used as antistress agents for the purpose of stress relief, antiepileptic action, and sleep induction, but in many cases, side effects are a concern and they are safe. It's hard to say.
Thus, theanine is an amino acid related to sweetness, and at the same time, physiological effects related to the brain have been investigated, but the influence on the electroencephalogram is not clear at all.
To date, the effects of auditory, olfactory, visual, and other sensations on the electroencephalogram, such as the effect of music on the electroencephalogram and the influence of fragrance on the electroencephalogram, have been recognized.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a substance that generates and sustains an α wave that is easily deeply related to mental relaxation by simple ingestion and improves learning efficiency.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have examined substances that are effective in the appearance and persistence of such α waves and are effective in improving learning efficiency. As a result, theanine, a kind of amino acid that is often contained in green tea, is The inventors have found that the present invention has such effects and completed the present invention. The α wave appearance enhancement effect and learning efficiency improvement effect of theanine have not been known so far, and are novel effects that the present inventors have found for the first time. Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0006]
Theanine used in the present invention is a glutamic acid derivative contained in tea leaves and is the main ingredient of the umami of tea. Its content is higher than other amino acids. In 100 g of dried tea leaves, 2466.1 mg for gyokuro (top), 2007.7 mg for gyokuro (top), 1496.6 mg for sencha (top), and 652 for sencha (medium). 5 mg, 416.7 mg for Bancha, and 21.7 mg for Hojicha (Tea Lab No. 40, 65, 1973). Moreover, it is used as a food additive for the purpose of taste, and there is no restriction on the amount of addition.
The theanine used in the present invention can be produced by an organic synthesis method (Chem. Pharm. Bull., 19 (7) 1301-1307 (1971)), a fermentation method (JP-A-5-68578, JP-A-5-328986). No.), plant cell culture method (Japanese Patent Laid-Open No. 5-123166), etc., and any method may be used.
Theanine obtained by such a method can be used in any of L-form, D-form, and DL-form. Among them, since the L-form is derived from a natural product, impurities contained therein are also taken as food. In the present invention, the L-form is preferred because it can be used and does not require high purification.
[0007]
In the present invention, α wave appearance enhancement means that when an electroencephalogram is measured using an electroencephalograph attached to a subject, the cumulative appearance time of the α wave is increased by 10% or more compared to the normal time, and after ingestion 60 The appearance time of the α wave every 10 minutes does not decrease until the minute, and it continues. As a measurement example, for example, a subject can measure by a monopolar derivation method using an electroencephalograph NEC SYNAFIT 1000 in a chair sitting position in a closed environment room blocked from the outside, but the scope of the measurement method of the present invention is The method is not limited to this, and any known method relating to electroencephalogram measurement, such as the unipolar derivation method or the bipolar derivation method of the international standard method, may be used.
Moreover, it is reported that an advanced function of the brain is necessary to improve learning efficiency, but α waves are generated when humans are concentrated on tasks such as mental arithmetic (Kumiko Kawano et al .: FRAGRANCE JOURNAL research) Report, p111-118, 1994-2), formation of concentration without tension, stabilization of autonomous functions, and an obedient way of thinking and thinking that is not bound by attention, sensitization of potential ability, It is to increase concentration, thinking, judgment, and memory by sensitizing the senses.
[0008]
Theanine, which is an active ingredient of the α wave appearance enhancing composition of the present invention, may be used as it is, but is added to foods, dried products, luxury products, soft drinks and mineral water, taste beverages, alcoholic beverages, drinks. It can also be used as a soluble preparation added to the agent. In addition, pharmaceuticals can be formulated into capsules, tablets, powders, granules, drinks, injections, drops, and the like. L-theanine is a 2g / kg oral dose in mice, and no death occurred after oral administration at 2 g / kg. No abnormality was observed in general symptoms or body weight, and it is a very attenuated or harmless substance. It can be expected to develop as a food material and beverage material. Moreover, it can be used together with other components (essential oil, amino acid, vitamin, etc.).
[0009]
In order to use the theanine-containing composition of the present invention as an α wave appearance enhancing composition, a sufficient effect can be obtained by administering 0.3 mg / kg or more (hereinafter referred to as 0.3 mg / kg) of theanine as theanine. Can do. Moreover, for use as a composition for improving learning efficiency, a sufficient effect can be obtained if 0.3 mg / kg or more is administered, but the effect is further enhanced when the dose is increased. Although there is no particular upper limit to the dose of theanine, it is generally preferable that the dose does not exceed about 300 mg / kg in view of the unique taste and economy of theanine. Therefore, in order for the theanine-containing composition of the present invention to fully exert its effect, it is preferable to contain 0.3 mg / kg to 300 mg / kg of theanine per dose. More desirably, it is preferable to contain 0.3 mg / kg to 30 mg / kg. Moreover, it is most preferable to set it as 0.3-3 mg / kg.
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention further, the scope of the present invention is not limited only to these.
[0010]
【Example】
Example 1
0.3 M glutamine and 1.5 M ethylamine were reacted with 0.3 U / ml glutaminase in borate buffer (Na ₂ B ₄ O ₇ -NaOH, pH 11) at 30 ° C. for 22 hours. From reaction solution 1, 225 mmol of theanine was obtained. The by-product glutamic acid was 20 mmol. The reaction solution was purified by subjecting the reaction solution to Dowex 50 × 8 and Dowex 1 × 2 column chromatography and treating with ethanol.
Theanine was confirmed by exhibiting the same behavior as the standard substance when the isolated substance was subjected to an amino acid analyzer and paper chromatography. Hydrolysis with hydrochloric acid or glutaminase produced glutamic acid and ethylamine in a 1: 1 ratio. Thus, the isolated substance was hydrolyzed by glutaminase, indicating that ethylamine was bound to the γ position of glutamic acid. Moreover, it was also confirmed by glutamate dehydrogenase (GluDH) that glutamic acid generated by hydrolysis was L type, and it was confirmed that the obtained compound was L-theanine.
[0011]
Example 2
Tea (Camellia sinensis L.) leaves were extracted with hot water, passed through a cation exchange resin (Dowex HCR W-2 manufactured by Muromachi Chemical Industry Co., Ltd.), and eluted with 1N NaOH. The eluted fraction was passed through activated carbon (Daimura Kagaku Kogyo Co., Ltd., Dazai activated carbon SG), and the eluted fraction with 15% EtOH was concentrated using an RO membrane (NTR 729 HF manufactured by Nitto Denko Corporation), and column chromatography was performed. Then, recrystallization was performed to produce theanine.
Test example 1
In order to examine the appearance and sustained effect of the α-wave of the theanine-containing composition of the present invention obtained in Example 1, a human was ingested the theanine-containing composition. For the test, theanine-containing composition water (hereinafter referred to as theanine-containing composition water) obtained by dissolving 200 mg of the theanine-containing composition obtained in Example 1 in 100 ml of mineral water was used (corresponding to about 3 mg / kg). First, the subject measured the electroencephalogram in a chair sitting position in a closed environment room at 25 ° C. and 40 lux that was blocked from the outside. An electroencephalograph NEC SYNAFIT 1000 was used for the electroencephalogram measurement. Measurements were taken on 6 subjects, with reference electrodes placed on the subject's ear lobes (potentially zero potential points) and probe electrodes on 12 heads (electrodes placed on the surface of the head to capture brain waves). And the unipolar derivation method. The measurement time was 1 hour after ingesting 100 ml of theanine-containing composition water or water.
[0012]
The α wave after drinking water and theanine-containing composition water was read from the brain waveform, and the appearance time and frequency of appearance of the α wave every 10 minutes were calculated.
The results are shown in FIGS.
As apparent from FIGS. 1 and 2, when the theanine-containing composition water was swallowed, the appearance time of the α wave was increased compared to when the control water was swallowed. Ingestion reduced the appearance time of α-wave, while ingestion of theanine-containing composition water exhibited a sustained effect and enhanced the appearance of α-wave.
Test example 2
Theanine-containing composition water obtained by dissolving the theanine-containing composition of the present invention obtained in Example 1 and Example 2 in 100 mg of mineral water (60 mg, 300 mg, 1200 mg) (about 1 mg / kg, 5 mg / kg, 200 mg / kg, respectively) A total of 7 males and females were allowed to drink, and a sensory test was conducted for taste.
The results are shown in Table 1.
[0013]
[Table 1]

[0014]
As is apparent from Table 1, there are people who feel the taste when the theanine-containing composition is contained in an amount of 300 mg or more, but it is not felt at 60 mg, and the flavor is not affected.
From this, as a result of investigating the upper limit that does not feel a taste, the taste was not affected up to 200 mg.
Test example 3
In order to investigate the learning efficiency improvement effect of the theanine-containing composition of the present invention obtained in Example 1 and Example 2, experiments were conducted using rats. First, a prescribed amount of a sample was added to a 5-week-old rat. Samples were administered to rats for 1 week. Theanine-containing composition 1 mg / kg, 10 mg / kg, 200 mg / kg of the present invention as a test plot (corresponding to about 0.3 mg / kg, 2.5 mg / kg, 50 mg / kg, respectively, in terms of human metabolism) Experiments were conducted with theanine-containing composition water and physiological saline. The labyrinth shown in FIG. 3 was run every day for 1 week after the administration, and the learning efficiency improvement effect of each sample was measured from the average arrival time from the start to the goal.
The results are shown in FIG.
As is clear from FIG. 4, the theanine-containing composition has a shorter time to reach the goal than that of physiological saline, and exhibits an excellent effect in improving learning efficiency.
[0015]
Embodiments of the present invention are as follows.
(1) An α-wave appearance enhancing composition characterized by containing theanine.
(2) An α-wave appearance enhancing composition in which theanine is L-theanine.
(3) An α-wave appearance enhancing composition in which theanine is D-theanine.
(4) The α wave appearance enhancement composition whose theanine is DL-theanine.
(5) The α-wave appearance enhancing composition as described in (1) to (4) above, wherein theanine is produced by allowing glutaminase to act on a mixture of glutamine and ethylamine.
(6) The α wave appearance enhancing composition according to the above (1) to (2), wherein theanine is derived from tea.
(7) A learning efficiency improving composition comprising theanine.
(8) The learning efficiency improving composition whose theanine is L-theanine.
(9) A composition for improving learning efficiency, wherein theanine is D-theanine.
(10) A composition for improving learning efficiency, wherein the theanine is DL-theanine.
(11) The learning efficiency improving composition as described in (7) to (10) above, wherein theanine is produced by allowing glutaminase to act on a mixture of glutamine and ethylamine.
(12) The learning efficiency improving composition as described in (7) to (8) above, wherein L-theanine is derived from tea.
[0016]
【The invention's effect】
As described above, the theanine-containing composition that is the product of the present invention can easily enhance the appearance and persistence of α waves, and can improve the learning efficiency. The use of the product of the present invention has a wide range of applications in food, medicine and the like in terms of taste, fragrance, etc., and is extremely beneficial in consideration of the effects and safety.
[0017]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing the effect of theanine on the number of appearances of α-waves and showing the total value of α-waves of the left and right brain.
FIG. 2 is a diagram showing the effect of theanine on the appearance time of α-waves and showing the total value of α-waves of the left brain and right brain.
FIG. 3 is a plan view of a maze.
FIG. 4 is a diagram of an arrival time to a goal.

Claims

An α-wave appearance enhancer for increasing the total appearance time of α-waves by 10% or more compared to normal time, comprising theanine.

A learning efficiency improver comprising theanine. (Excluding disorders of brain metabolism or brain function and symptoms resulting therefrom, as well as treatment, improvement and prevention of neuropathy.)