JP4627192B2 - シール部材の加工方法およびその装置 - Google Patents

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本発明は、シール部材の加工方法およびその装置に関するものであり、特に高精度での寸法出しを要するものに用いて好適である。
従来、被加工材を機械加工する際の刃具に対する固定方法として、例えば特許文献1のように、被加工材を補助材に樹脂で接合するものや、例えば特許文献2のように、被加工材をチャックテーブルに吸引保持するものが知られている。
また、被加工材として例えば圧縮機の圧縮部密閉性確保のために用いられるシール部材を加工する際の方法として、例えば特許文献3のように、シール部材のシール用摺接面および反摺接面のうち、反摺接面に凸形状の研磨代を予め設けて、射出成形後のシール部材の摺接面および反摺接面(研磨代)の両面を研磨するものが知られている。
特開2003−300127号公報 特開2000−323440号公報 特開2003−97459号公報
しかしながら、被加工材の固定方法として、上記特許文献1のものは、被加工材の接着、剥離のための工数を必要とし生産性が悪く、また接着、剥離の際に被加工材を加熱することから被加工材への熱影響が懸念される。また、上記特許文献2のものは、刃具による加工応力あるいは加工時の発熱に伴う非加工材の変形に対して、充分な保持力を維持できないため、被加工材を高精度で加工することができない。
一方、上記特許文献3に示されるシール部材の加工(研磨)においては、通常、高速回転する刃具によってシール部材に発熱、変形を伴うことから、冷却液(研削液)を供給しながら研磨する必要があり、研磨後に冷却液(研磨時の切粉を含む)を除去するために充分な洗浄を必要とし、生産性の悪化を伴うものであった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、容易に且つ高精度な加工を可能とするシール部材の加工方法およびその装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、射出成形された後のシール部材(20)の表面を切削して所定寸法に仕上げるシール部材の加工方法であって、
シール部材(20)固定用の固定部(110)に予め設けられた溝部(111)に、シール部材(20)を挿入し、
溝部(111)の底部(111a)からの浮きが生じないように、シール部材(20)の切削部近傍においてシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押え部(120)で押え、
切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり負のすくい角が切削部に対して一定となる刃具(130)をシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当て、刃具(130)を押え部(120)と共にシール部材(20)の長手方向に、シール部材(20)に対して相対的に移動して切削部の切削を行い、
少なくとも刃具(130)によって切削部の切削を行っている間に、シール部材(20)の温度上昇抑制のために、押え部(120)の内部に設けた冷却液流路(121b)と、刃具(130)の内部に設けた空洞部(131a)とに冷却液を流し、押え部(120)あるいは刃具(130)の少なくとも一方の温調を行うことを特徴としている。
これにより、溝部(111)と押え部(120)とによって、切削加工前のシール部材(20)を容易に且つ安定的に固定部(110)に固定することができる。また、負のすくい角を有する刃具(130)を用いて、シール部材(20)を押しながらシール部材(20)の長手方向に沿って切削していくので、通常生じやすい刃の食い込みを防ぎ、シール部材(20)を溝部(111)から飛び出させてしまうようなことが無い。
そして、この刃具(130)は、回転刃具のような高速加工とは異なり低速加工を行うので、切削部におけるシール部材(20)の発熱、変形を抑制することができ、高精度な切削が可能となる。この時、通常の回転刃具による高速加工で生じるバリの発生も無くすことができる。また、発熱を抑制できることから、研削液等による冷却を不要とすることができるので、加工後に研削液除去のための洗浄工程を設ける必要が無い。総じて容易に且つ高精度な加工を可能とするシール部材の加工方法とすることができる。
更に、少なくとも刃具(130)によって切削部の切削を行っている間に、シール部材(20)の温度上昇抑制のために、押え部(120)の内部に設けた冷却液流路(121b)と、刃具(130)の内部に設けた空洞部(131a)とに冷却液を流し、押え部(120)あるいは刃具(130)の少なくとも一方の温調を行うようにしているので、切削加工時におけるシール部材(20)の発熱をより小さくでき、シール部材(20)の変形を更に抑えて、高精度の加工が可能となる。
請求項2に記載の発明では、少なくとも刃具(130)によって切削部の切削を行っている間に、シール部材(20)を溝部(111)の底部(111a)側に吸引することを特徴としている。
これにより、シール部材(20)の固定における安定度をより高めることができる。
請求項に記載の発明では、射出成形された後のシール部材(20)の表面を切削して所定寸法に仕上げるシール部材の加工装置であって、
シール部材(20)固定用の固定部(110)に設けられ、シール部材(20)が挿入される溝部(111)と、
溝部(111)に挿入されたシール部材(20)が溝部(111)の底部(111a)から浮かないように、シール部材(20)の切削部近傍においてシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押える押え部(120)と、
切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり負のすくい角が切削部に対して一定となるようにシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当てられ、押え部(120)と共にシール部材(20)の長手方向に、シール部材(20)に対して相対的に移動されて切削部の切削を行う刃具(130)と
シール部材(20)の温度上昇抑制のために、押え部(120)の内部に設けられた冷却液流路(121b)と、刃具(130)の内部に設けられた空洞部(131a)とに冷却液を流し、押え部(120)あるいは刃具(130)の少なくとも一方の温調を行う温調手段(121A、131A)と、を備えることを特徴としている。
これにより、請求項1に記載の加工方法を可能とする装置とすることができる。
請求項に記載の発明では、シール部材(20)を溝部(111)の底部(111a)側に吸引する吸引手段(111A)を有することを特徴としている。
これにより、請求項2に記載の加工方法を可能とする装置とすることができる。
請求項3または請求項に記載の発明においては、請求項に記載の発明のように、刃具(130)は、シール部材(20)に対して移動されて切削部の切削を行うようにするのが良く、生産性に優れる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。尚、図1は圧縮機10に使用されるシールリング20を示す断面図、図2はシールリング20の射出成形後の単体状態を示す外観斜視図、図3はシールリング加工装置100を示す外観斜視図、図4は図3における主要部を示す断面図、図5(a)は図4におけるA方向からのバイト130を示す矢視図、図5(b)は図5(a)のB−B部を示す断面図である。
第1実施形態は、シール部材として圧縮機10用のシールリング20を対象として、このシールリング20の表面切削加工を行うシールリング加工装置100に本発明を適用したものとしている。
ここで、圧縮機10は、図1に示すように、例えば空調装置用の冷凍サイクル内に配設されて、冷媒(例えばCO)を高温高圧(例えば超臨界圧力)に圧縮する流体機械であって、固定スクロール12と旋回スクロール13とによって圧縮機部が形成されるスクロール式のものである。固定スクロール12はハウジング11に固定されており、また、旋回スクロール13は固定スクロール12に対して公転旋回するようになっている。各スクロール12、13は、それぞれ平板状の基板部12a、13aと、基板部12a、13aから立設される渦巻き状の歯部12b、13bとから成り、互いの歯部12b、13bが噛み合うことで作動室Vを形成している。そして、各基板部12a、13aと対向する歯部13b、12bとの間にシールリング20が介在されて、作動室Vにおける密閉性を確保するようになっている。
上記シールリング20は、図2に示すように、断面が四角形状で、長手方向が各スクロール12、13の歯部12b、13bに対応するように渦巻き状に形成されており、耐熱性、耐強度性に優れる樹脂材(例えばポリフェニレンスルフィド=PPS)から成る。このシールリング20の基本形状は、金型を用いた射出成形によって形成される。射出成形後においてはシールリング20の渦巻き状の一方の面(図2中の上側面)には、射出成形時の押出しピン跡21aが残る。また、シールリング20には表面におけるひけ、長手方向にわたる歪み等が発生している。よって、シールリング20は、後述するシールリング加工装置100(加工方法)の切削によって、押出しピン跡21aが除去され、ひけ、歪みの修正がなされると共に、上側面と下側面との間の寸法が所定寸法となるように(各面の面粗度を含む)加工されることでシール面21、22が形成され、上記圧縮機10に提供されることになる。
シールリング加工装置(以下、加工装置)100は、図3〜図5に示すように、主にシール固定部110と、ホルダー140に固定される押え部120およびバイト130とを有している。
シール固定部(本発明における固定部に対応)110は、射出成形後のシール部材20を固定する扁平な円柱状部材であり、表面側(図3中の上側)にシールリング20に対応する渦巻き状のシールはめ込み溝部(以下、溝部)111が形成されている。尚、溝部111の深さは、シールリング20を溝部111の底部111aに当接するように挿入した際に、シール面21側がシール固定部110の表面よりも突出する深さとしている(図4)。
ホルダー140は、円柱状を成し、シール固定部110の上側に配設され、図示しない駆動部によって、シール固定部110に対するシールリング20の挿入、取り外し時の上下動が可能で、且つ、シール固定部110の表面と平行な面上でその中心部が溝部111に沿って(渦巻き状に)移動可能となっている。
押え部120は、押えプレート121、支持部122、保持部123、バネ124から形成されている。押えプレート121は、中心側に開口部121aを有する円筒状の部材であり、シール固定部110とホルダー140との間に配設されている。尚、押えプレート121の側面部には、後述するバイト130の取替え式刃部132と対向するように開口部121a(図3)が形成されている。
支持部122は、上下方向に延びる細長の棒状部材であり、ホルダー140に固定された円筒状の保持部123と共に複数(ここでは2つ)設けられ、各支持部122は、各保持部123内をその長手方向(上下方向)に摺動可能に配設されている。上記押えプレート121は、複数の支持部122の下端側に固定されている。そして、各支持部122の上端側と各保持部123との間にはバネ124が配設され、ホルダー140が所定位置まで下降された時に押えプレート121は、シール固定部110の溝部111内に挿入されたシールリング20側に付勢力を与えるようにしている。ここで、この付勢力は、シールリング20自身への変形を与えることなく、シールリング20が溝部111の底部111aから浮き上がらないレベルの力としている。
バイト(本発明における刃具に対応)130は、細長の本体部131の下端側に、固定プレート133および固定ボルト134によって取替え刃部132が固定されて形成されており、下端側(取替え刃部132)が押えプレート121の開口部121a内に挿入されるように、上端側がホルダー140に固定されている。
ここで、ホルダー140が所定位置まで下降された時に、取替え刃部132の先端部は、押えプレート121の下面より所定量シールリング20側に突出して、シールリング20のシール面21(裏返した時はシール面22)を押えるように当接する。また、取替え刃部132の先端部は、シールリング20の長手方向に交差(ここでは直交)する方向(図5(b)の紙面に対して垂直方向)の全領域に当接し、バイト130の移動方向を図5(b)中の白矢印とした時にシールリング20のシール面21に対して負のすくい角αを形成するようにしている。
次に、上記構成に基づく加工装置100の作動(加工方法)について説明する。まず、ホルダー140(押え部120、バイト130)を所定位置まで上昇させ、シール固定部110の溝部111に射出成形後のシールリング20を挿入する。
その後に、ホルダー140を所定位置まで下降させ、押え部120の押えプレート121でシールリング20の切削部近傍を押えると共に、バイト130の取替え刃部132をシールリング20の切削部に押し当てる。
そして、ホルダー140をシールリング20の渦巻き状の長手方向に沿うように移動させることで、押え部120と共にバイト130をその動きに追従させ、シールリング20の上側面を切削し、シール面21として仕上げる。この時、切削された切り屑は、押えプレート121の開口部121aから外部に排出される。尚、シールリング20の下側面については、下側面用の加工装置によって、上記と同様の加工を行うことで、シール面22として仕上げる。
これにより、溝部111と押え部120(押えプレート121)とによって、切削加工前のシールリング20を容易に且つ安定的にシール固定部110に固定することができる。また、負のすくい角αを有するバイト130(取替え刃部132)を用いて、シールリング20を押しながらシールリング20の長手方向に沿って切削していくので、通常生じやすい刃の食い込みを防ぎ、シールリング20を溝部111から飛び出させてしまうようなことが無い。
そして、このバイト130は、回転刃具のような高速加工とは異なり低速加工を行うので、切削部におけるシールリング20の発熱、変形を抑制することができ、高精度な切削が可能となる。この時、通常の回転刃具による高速加工で生じるバリの発生も無くすことができる。また、発熱を抑制できることから、研削液等による冷却を不要とすることができるので、加工後に研削液除去のための洗浄工程を設ける必要が無い。総じて容易に且つ高精度な加工を可能とするシール部材の加工装置(加工方法)とすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、シール固定部110にシールリング20を底部111a側に吸引する吸引手段111Aを設けたものである。
吸引手段111Aは、溝部111の底部111aに所定間隔で複数の吸引穴111bを設け、この吸引穴111bと、シール固定部110の側面部に設けた吸引パイプ111dとを連通路111cによって連通させたものである。
本第2実施形態においては、シールリング20を溝部111に挿入した後に、図示しない吸引ポンプによって、吸引パイプ111dからシールリング20を溝部111の底部111a側に吸引する。
これにより、バイト130による切削加工中において、シールリング20の固定における安定度をより高めることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図7に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、押え部120、バイト130にそれぞれ温度調整した冷却液による温調手段121A、131Aを設けたものである。
温調手段121Aは、押えプレート121の内部に環状にあけられた冷却液流路121bと、押えプレート121の側面部で互いに対向する位置に設けられ、上記冷却液流路121bにそれぞれ連通する冷却液入口パイプ121c、冷却液出口パイプ121dとから形成されるようにしている。
また、温調手段131Aは、バイト130の本体部131内に上端部から下端部側に延びる空洞部131aを設け、この空洞部131aがホルダー140の外部と連通するようにしたものである。即ち、空洞部131a内にその上端部と液密に固定され下端部側で開口するパイプ131bを設け、また、ホルダー140には冷却液流入流路141、冷却液流出流路142、冷却液入口パイプ141a、冷却液出口パイプ141bをそれぞれ設け、パイプ131の上端部と冷却液入口パイプ141aとが冷却液流入流路141によって連通され、空洞部131aと冷却液出口パイプ141bとが冷却液流出流路142によって連通されるようにしている。
尚、押えプレート121、バイト130の本体部131の材質としては、熱伝導性に優れ、摩擦の少ないものが好ましく、具体的には、アルミニウム材あるいは鉄材の表面にテフロン(登録商標)を焼付けしたものや、各種セラミック等が挙げられる。
本第3実施形態においては、バイト130によるシールリング20の切削を行う際に、図7中の矢印で示すように、それぞれの冷却液入口パイプ121c、141aから冷却液を流入させ、冷却液流路121b、空洞部131aを流通させた後に、それぞれの冷却液出口パイプ121d、142aから流出させ、切削に伴うシールリング20の温度上昇を抑制する。
これにより、切削加工時におけるシールリング20の発熱をより小さくできるので、シールリング20の変形を更に抑えて、高精度の加工が可能となる。
(その他の実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、シール固定部110を停止状態として、ホルダー140(押え部120、バイト130)をシールリング20に対して長手方向に移動させることで切削を行うようにしたが、ホルダー140側を停止状態として、シール固定部110側をバイト130に対して公転させて切削を行うようにしても良い。あるいは、シール固定部110を回転させ、ホルダー140をシール固定部110の半径方向に移動させるようにして切削を行うようにしても良い。
また、本発明をスクロール式圧縮機10の渦巻き状シールリング20の切削加工に用いるものとして説明したが、これに限らず、例えばピストン式の圧縮機のピストン部に使用されるリング状のシール部材に適用可能である。更には、圧縮機用のシール部材に関わらず、2つの部材間で密閉性を確保するためのシール部材に対して、容易に高精度に仕上げる加工装置(加工方法)として広く適用可能である。
圧縮機に使用されるシールリングを示す断面図である。 シールリングの射出成形後の単体状態を示す外観斜視図である。 第1実施形態におけるシールリング加工装置を示す外観斜視図である。 図3における主要部を示す断面図である。 (a)は図4におけるA方向からのバイトを示す矢視図、(b)は(a)のB−B部を示す断面図である。 第2実施形態におけるシール固定部を示す断面図である。 第3実施形態におけるシールリング加工装置を示す断面図である。
符号の説明
20 シールリング(シール部材)
100 シールリング加工装置
110 シール固定部(固定部)
111 シールはめ込み溝部(溝部)
111a 底部
111A 吸引手段
120 押え部
121A 温調手段
130 バイト(刃具)
131A 温調手段

Claims (5)

  1. 射出成形された後のシール部材(20)の表面を切削して所定寸法に仕上げるシール部材の加工方法であって、
    前記シール部材(20)固定用の固定部(110)に予め設けられた溝部(111)に、前記シール部材(20)を挿入し、
    前記溝部(111)の底部(111a)からの浮きが生じないように、前記シール部材(20)の切削部近傍において前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押え部(120)で押え、
    前記切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり前記負のすくい角が前記切削部に対して一定となる刃具(130)を前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当て、前記刃具(130)を前記押え部(120)と共に前記シール部材(20)の長手方向に、前記シール部材(20)に対して相対的に移動して前記切削部の切削を行い、
    少なくとも前記刃具(130)によって前記切削部の切削を行っている間に、前記シール部材(20)の温度上昇抑制のために、前記押え部(120)の内部に設けた冷却液流路(121b)と、前記刃具(130)の内部に設けた空洞部(131a)とに冷却液を流し、前記押え部(120)あるいは前記刃具(130)の少なくとも一方の温調を行うことを特徴とするシール部材の加工方法。
  2. 少なくとも前記刃具(130)によって前記切削部の切削を行っている間に、前記シール部材(20)を前記溝部(111)の底部(111a)側に吸引することを特徴とする請求項1に記載のシール部材の加工方法。
  3. 射出成形された後のシール部材(20)の表面を切削して所定寸法に仕上げるシール部材の加工装置であって、
    前記シール部材(20)固定用の固定部(110)に設けられ、前記シール部材(20)が挿入される溝部(111)と、
    前記溝部(111)に挿入された前記シール部材(20)が前記溝部(111)の底部(111a)から浮かないように、前記シール部材(20)の切削部近傍において前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押える押え部(120)と、
    前記切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり前記負のすくい角が前記切削部に対して一定となるように前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当てられ、前記押え部(120)と共に前記シール部材(20)の長手方向に、前記シール部材(20)に対して相対的に移動されて前記切削部の切削を行う刃具(130)と
    前記シール部材(20)の温度上昇抑制のために、前記押え部(120)の内部に設けられた冷却液流路(121b)と、前記刃具(130)の内部に設けられた空洞部(131a)とに冷却液を流し、前記押え部(120)あるいは前記刃具(130)の少なくとも一方の温調を行う温調手段(121A、131A)と、を備えることを特徴とするシール部材の加工装置。
  4. 前記シール部材(20)を前記溝部(111)の底部(111a)側に吸引する吸引手段(111A)を有することを特徴とする請求項に記載のシール部材の加工装置。
  5. 前記刃具(130)は、前記シール部材(20)に対して移動されて前記切削部の切削を行うことを特徴とする請求項3または請求項に記載のシール部材の加工装置。
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