JP4627192B2 - シール部材の加工方法およびその装置 - Google Patents
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Description
シール部材(20)固定用の固定部(110)に予め設けられた溝部(111)に、シール部材(20)を挿入し、
溝部(111)の底部(111a)からの浮きが生じないように、シール部材(20)の切削部近傍においてシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押え部(120)で押え、
切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり負のすくい角が切削部に対して一定となる刃具(130)をシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当て、刃具(130)を押え部(120)と共にシール部材(20)の長手方向に、シール部材(20)に対して相対的に移動して切削部の切削を行い、
少なくとも刃具(130)によって切削部の切削を行っている間に、シール部材(20)の温度上昇抑制のために、押え部(120)の内部に設けた冷却液流路(121b)と、刃具(130)の内部に設けた空洞部(131a)とに冷却液を流し、押え部(120)あるいは刃具(130)の少なくとも一方の温調を行うことを特徴としている。
更に、少なくとも刃具(130)によって切削部の切削を行っている間に、シール部材(20)の温度上昇抑制のために、押え部(120)の内部に設けた冷却液流路(121b)と、刃具(130)の内部に設けた空洞部(131a)とに冷却液を流し、押え部(120)あるいは刃具(130)の少なくとも一方の温調を行うようにしているので、切削加工時におけるシール部材(20)の発熱をより小さくでき、シール部材(20)の変形を更に抑えて、高精度の加工が可能となる。
シール部材(20)固定用の固定部(110)に設けられ、シール部材(20)が挿入される溝部(111)と、
溝部(111)に挿入されたシール部材(20)が溝部(111)の底部(111a)から浮かないように、シール部材(20)の切削部近傍においてシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押える押え部(120)と、
切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり負のすくい角が切削部に対して一定となるようにシール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当てられ、押え部(120)と共にシール部材(20)の長手方向に、シール部材(20)に対して相対的に移動されて切削部の切削を行う刃具(130)と、
シール部材(20)の温度上昇抑制のために、押え部(120)の内部に設けられた冷却液流路(121b)と、刃具(130)の内部に設けられた空洞部(131a)とに冷却液を流し、押え部(120)あるいは刃具(130)の少なくとも一方の温調を行う温調手段(121A、131A)と、を備えることを特徴としている。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。尚、図1は圧縮機10に使用されるシールリング20を示す断面図、図2はシールリング20の射出成形後の単体状態を示す外観斜視図、図3はシールリング加工装置100を示す外観斜視図、図4は図3における主要部を示す断面図、図5(a)は図4におけるA方向からのバイト130を示す矢視図、図5(b)は図5(a)のB−B部を示す断面図である。
本発明の第2実施形態を図6に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、シール固定部110にシールリング20を底部111a側に吸引する吸引手段111Aを設けたものである。
本発明の第3実施形態を図7に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、押え部120、バイト130にそれぞれ温度調整した冷却液による温調手段121A、131Aを設けたものである。
上記第1〜第3実施形態では、シール固定部110を停止状態として、ホルダー140(押え部120、バイト130)をシールリング20に対して長手方向に移動させることで切削を行うようにしたが、ホルダー140側を停止状態として、シール固定部110側をバイト130に対して公転させて切削を行うようにしても良い。あるいは、シール固定部110を回転させ、ホルダー140をシール固定部110の半径方向に移動させるようにして切削を行うようにしても良い。
100 シールリング加工装置
110 シール固定部(固定部)
111 シールはめ込み溝部(溝部)
111a 底部
111A 吸引手段
120 押え部
121A 温調手段
130 バイト(刃具)
131A 温調手段
Claims (5)
- 射出成形された後のシール部材(20)の表面を切削して所定寸法に仕上げるシール部材の加工方法であって、
前記シール部材(20)固定用の固定部(110)に予め設けられた溝部(111)に、前記シール部材(20)を挿入し、
前記溝部(111)の底部(111a)からの浮きが生じないように、前記シール部材(20)の切削部近傍において前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押え部(120)で押え、
前記切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり前記負のすくい角が前記切削部に対して一定となる刃具(130)を前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当て、前記刃具(130)を前記押え部(120)と共に前記シール部材(20)の長手方向に、前記シール部材(20)に対して相対的に移動して前記切削部の切削を行い、
少なくとも前記刃具(130)によって前記切削部の切削を行っている間に、前記シール部材(20)の温度上昇抑制のために、前記押え部(120)の内部に設けた冷却液流路(121b)と、前記刃具(130)の内部に設けた空洞部(131a)とに冷却液を流し、前記押え部(120)あるいは前記刃具(130)の少なくとも一方の温調を行うことを特徴とするシール部材の加工方法。 - 少なくとも前記刃具(130)によって前記切削部の切削を行っている間に、前記シール部材(20)を前記溝部(111)の底部(111a)側に吸引することを特徴とする請求項1に記載のシール部材の加工方法。
- 射出成形された後のシール部材(20)の表面を切削して所定寸法に仕上げるシール部材の加工装置であって、
前記シール部材(20)固定用の固定部(110)に設けられ、前記シール部材(20)が挿入される溝部(111)と、
前記溝部(111)に挿入された前記シール部材(20)が前記溝部(111)の底部(111a)から浮かないように、前記シール部材(20)の切削部近傍において前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域を押える押え部(120)と、
前記切削部に対して負のすくい角を有し、回転刃具とは異なり前記負のすくい角が前記切削部に対して一定となるように前記シール部材(20)の長手方向と交差する方向の全領域に押し当てられ、前記押え部(120)と共に前記シール部材(20)の長手方向に、前記シール部材(20)に対して相対的に移動されて前記切削部の切削を行う刃具(130)と、
前記シール部材(20)の温度上昇抑制のために、前記押え部(120)の内部に設けられた冷却液流路(121b)と、前記刃具(130)の内部に設けられた空洞部(131a)とに冷却液を流し、前記押え部(120)あるいは前記刃具(130)の少なくとも一方の温調を行う温調手段(121A、131A)と、を備えることを特徴とするシール部材の加工装置。 - 前記シール部材(20)を前記溝部(111)の底部(111a)側に吸引する吸引手段(111A)を有することを特徴とする請求項3に記載のシール部材の加工装置。
- 前記刃具(130)は、前記シール部材(20)に対して移動されて前記切削部の切削を行うことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のシール部材の加工装置。
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