JP4626879B2 - 超音波個人識別カードシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータに装着される主通信デバイスと、情報端末機に装着される端末通信デバイスと、端末通信デバイスに挿入される個人識別カードから成る超音波個人識別カードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルネットワークの構築が急速に進む一方で、個人情報の流出が年々増加してきている。情報の安全性の観点からみると、従来、ソフトウエアを中心に符号化技術が進んでいる。ハードウエアとしては磁気カードやICカードの符号化機能の向上が図られているが、十分な安全性を確保するには解決すべき課題が多い。磁気カードは最も汎用性に富むものであるが、比較的簡単にコピーされてしまうことや、パスワードを盗むことが容易であることなどの問題点を有する。従って、クレジットカード、キャッシュカードおよびプリペイドカードなどの不正使用が絶えない。ICカードは偽造されにくいという点では磁気カードよりも優れているものの、情報の安全性において十分であるとは言えない。また、磁気カードに比べ製造工程が複雑であることなどの問題点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はクレジットカード、キャッシュカードおよびプリペイドカードなどのカード類や自動車や家屋の鍵に対して、不正コピーが困難であるばかりでなくパスワードの盗難も困難な認証機能を持たせることを目的とする。さらに本発明の目的は、デバイス構成が簡単で、小型軽量で、耐久性に優れ、大量生産が可能で、低消費電力駆動が可能な超音波個人識別カードシステムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の超音波個人識別カードシステムは、ホストコンピュータに装着される主通信デバイスと、情報端末機に装着される端末通信デバイスと、前記端末通信デバイスに挿入される個人識別カードから成る超音波個人識別カードシステムであって、前記個人識別カードは、第1圧電基板、固有符号化すだれ状電極および第1電極群から成り、前記固有符号化すだれ状電極は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有し、前記第1電極群はすだれ状電極I0と、前記すだれ状電極I0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii (i=1)から成り、前記主通信デバイスと前記端末通信デバイスは互いに同様な構造を有し、前記主通信デバイスおよび前記端末通信デバイスは、それぞれ第2圧電基板、送信部および受信部から成り、前記端末通信デバイスの前記送信部は、第1双極性パルス発生器、第1および第2符号化すだれ状電極、第2電極群、包絡線検波器および単極性パルス発生器から成り、前記第2電極群はすだれ状電極A0と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成り、前記包絡線検波器は前記第2電極群に接続されており、前記単極性パルス発生器は前記包絡線検波器に接続されており、前記主通信デバイスの前記受信部は第3電極群、第2双極性パルス発生器、中継用すだれ状電極、第3および第4符号化すだれ状電極および検出用デバイスから成り、前記第3電極群は中央すだれ状電極B0Mと、前記中央すだれ状電極B0Mから距離L0だけ離れた左すだれ状電極B-1Mと、前記中央すだれ状電極B0Mから距離L0+iL (i=1)だけ離れた右すだれ状電極BiM (i=1)から成り、前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ第1、第2、第3および第4符号パターンを有し、前記個人識別カードが前記端末通信デバイスに挿入されることにより、前記第1双極性パルス発生器からパルスが発生し、前記パルスが前記固有符号化すだれ状電極に印加されることにより、前記第1圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振され、前記固有符号化弾性表面波は、前記固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Iiで検出され、前記すだれ状電極I0での前記固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Iiでの前記固有符号化バースト信号の合成出力信号は、前記包絡線検波器を介して前記単極性パルス発生器で固有二重符号化デジタル信号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信され、前記固有二重符号化デジタル信号が前記デジタルネットワーク中から前記左すだれ状電極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで受信されることにより、前記主通信デバイスの前記第2圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2弾性表面波は、前記中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に変換され、前記固有一重符号化バースト信号は前記第2双極性パルス発生器で固有一重符号化デジタル信号に変換され、前記固有一重符号化デジタル信号が前記中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記主通信デバイスの前記第2圧電基板に第3弾性表面波が励振され、前記第3弾性表面波はバースト波群の固有符号化列で成り、もしも前記バースト波群が前記第3符号パターンと相関すれば第1復号化パルスが前記第3符号化すだれ状電極で出力され、前記バースト波群が前記第4符号パターンと相関すれば第2復号化パルスが前記第4符号化すだれ状電極で出力され、前記第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が前記検出用デバイスで検出され、前記出力デジタル信号は前記固有符号パターンに対応し、前記出力デジタル信号によって前記個人識別カードの所有者が認証される。
【0005】
請求項2に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記個人識別カードの所有者が認証された直後に、パスワードを求めるリクエスト符号化デジタル信号が前記主通信デバイスの前記送信部によって前記デジタルネットワーク中に送信され、前記リクエスト符号化デジタル信号が前記端末通信デバイスの前記受信部によって前記デジタルネットワーク中から受信されることにより、前記第1双極性パルス発生器からは前記個人識別カードのための前記パルスの定期的な発生時を除いて双極性パルス(−1および1)の列が発生し、前記列はパスワードデジタル信号に対応し、前記双極性パルス(−1および1)が前記第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されることにより、前記端末通信デバイスの前記第2圧電基板に第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第4および第5弾性表面波は、前記第1および第2符号パターンにそれぞれ対応する第1および第2符号化バースト信号として前記すだれ状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第1符号化バースト信号の合成出力信号と、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第2符号化バースト信号の合成出力信号は、前記包絡線検波器を介して前記単極性パルス発生器で第1および第2二重符号化デジタル信号に変換されて、前記デジタルネットワーク中に送信され、前記第1二重符号化デジタル信号は、前記左すだれ状電極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信され、前記第2二重符号化デジタル信号も、前記左すだれ状電極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信され、前記第1および第2二重符号化デジタル信号に基づく出力デジタル信号が前記検出用デバイスで検出され、前記出力デジタル信号は前記パスワードデジタル信号に対応する。
【0006】
請求項3に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記固有符号化すだれ状電極が少なくとも2つの部分で成り、前記少なくとも2つの部分は絶縁された状態でしかも全体として階段状の平行状態にあり、前記少なくとも2つの部分に前記第1双極性パルス発生器から前記パルスが同時に印加されることにより、前記少なくとも2つの部分に対応する少なくとも2つの固有符号化弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、前記少なくとも2つの固有符号化弾性表面波は少なくとも2つの固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0で順次に検出された後、再び順次に前記すだれ状電極Iiで検出され、前記すだれ状電極I0での前記少なくとも2つの固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Iiでの前記少なくとも2つの固有符号化バースト信号の合成出力信号は前記単極性パルス発生器で検出される前記固有二重符号化デジタル信号に対応する。
【0007】
請求項4に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記固有符号化すだれ状電極が第1および第2の部分で成り、前記第1および第2の部分は絶縁された状態でしかも互いに直交しており、前記個人識別カードには第4電極群が備えられ、前記第4電極群はすだれ状電極J0と、前記すだれ状電極J0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ji (i=1)から成り、前記第1および第2の部分に前記第1双極性パルス発生器から前記パルスが同時に印加されることにより、前記第1および第2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固有符号化弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、前記第1固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極J0で検出された後、再び前記すだれ状電極Jiで検出され、前記第1固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極J0で検出された直後に前記第2固有符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0で検出され、前記第1固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極Jiで検出された直後に前記第2固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極Iiで検出され、前記すだれ状電極J0およびJiでの前記第1固有符号化バースト信号と前記すだれ状電極I0およびIiでの前記第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は前記単極性パルス発生器で検出される前記固有二重符号化デジタル信号に対応する。
【0008】
請求項5に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ii {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Iiは前記すだれ状電極I0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第2電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Aiは前記すだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第3電極群は少なくとも2つの右すだれ状電極BiM {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiMは前記中央すだれ状電極B0Mからそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記個人識別カードには第1スイッチが備えられ、前記第1スイッチは前記包絡線検波器を前記少なくとも2つのすだれ状電極Iiに順次に接続し、前記送信部には第2スイッチが備えられ、前記第2スイッチは前記包絡線検波器を前記少なくとも2つのすだれ状電極Aiに順次に接続し、前記受信部には第3スイッチが備えられ、前記第3スイッチは前記デジタルネットワークと前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiMとを順次に接続する。
【0009】
請求項6に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記単極性パルス発生器の代わりに双極性パルス発生器が備えられている。
【0010】
請求項7に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極が、それぞれ少なくとも3つの電極対から成る。
【0011】
請求項8に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記第3および第4符号パターンが、前記第1および第2符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す。
【0012】
請求項9に記載の超音波個人識別カードシステムでは、前記固有符号化すだれ状電極はが4の倍数個の符号化すだれ状電極の集合体で成り、前記4の倍数個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、前記2つのタイプは前記第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ相当する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の超音波個人識別カードシステムは、ホストコンピュータに装着される主通信デバイスと、情報端末機に装着される端末通信デバイスと、端末通信デバイスに挿入される個人識別カードから成る。個人識別カードは第1圧電基板、固有符号化すだれ状電極および第1電極群から成り、主通信デバイスと端末通信デバイスは互いに同様な構造を有し、主通信デバイスおよび端末通信デバイスの各々は、第2圧電基板、送信部および受信部から成る。固有符号化すだれ状電極は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有している。また、固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有する。第1電極群はすだれ状電極I0と、すだれ状電極I0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii (i=1)から成る。端末通信デバイスの送信部は、第1双極性パルス発生器、第1および第2符号化すだれ状電極、第2電極群、包絡線検波器および単極性パルス発生器から成る。第2電極群はすだれ状電極A0と、すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成る。包絡線検波器は第2電極群に接続されている。主通信デバイスの受信部は第3電極群、第2双極性パルス発生器、中継用すだれ状電極、第3および第4符号化すだれ状電極および検出用デバイスから成る。第3電極群は中央すだれ状電極B0Mと、中央すだれ状電極B0Mから距離L0だけ離れた左すだれ状電極B-1Mと、中央すだれ状電極B0Mから距離L0+iL (i=1)だけ離れた右すだれ状電極BiM (i=1)から成る。第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有する。また、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ第1、第2、第3および第4符号パターンを有する。このようにして、本発明の超音波個人識別カードシステムは小型軽量で、デバイス構成が簡単で、回路構成も簡単にできる。従って、大量生産が可能である。また、耐久性に優れていることから使用頻度の多さにも対応しうる。
【0014】
もしも、個人識別カードが端末通信デバイスに挿入されると、第1双極性パルス発生器からパルスが発生する。このパルスが固有符号化すだれ状電極に印加されると、第1圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極Iiで検出される。すだれ状電極I0での固有符号化バースト信号およびすだれ状電極Iiでの固有符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器を介して単極性パルス発生器で固有二重符号化デジタル信号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信される。この際、固有二重符号化デジタル信号は単極性デジタルパルスの固有二重符号化列で成ることから、単極性タイプの通信が実現されている。しかしながら、もしも単極性パルス発生器の代わりに双極性パルス発生器を用いると、合成出力信号が双極性デジタルパルスの固有二重符号化列に変換されることから、双極性タイプの通信が可能になる。双極性デジタルパルスに基づく通信の方が単極性デジタルパルスに基づく通信に比べ伝送特性に関し優れている。
【0015】
固有二重符号化デジタル信号がデジタルネットワーク中から左すだれ状電極B-1Mおよび右すだれ状電極BiMで受信されると、主通信デバイスの第2圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1および第2弾性表面波は、中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器で固有一重符号化デジタル信号に変換される。固有一重符号化デジタル信号が中継用すだれ状電極に印加されると、主通信デバイスの第2圧電基板に第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波はバースト波群の固有符号化列で成る。もしもそれぞれのバースト波群が第3符号パターンと相関すれば第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極で出力され、バースト波群が第4符号パターンと相関すれば第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極で出力される。結果として、第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が検出用デバイスで検出される。出力デジタル信号は固有符号パターンに対応するもので、この出力デジタル信号によって個人識別カードの所有者が認証される。このようにして、本発明の超音波個人識別カードシステムでは、個人識別カードの秘匿性が損なわれることなく、またノイズの影響を受けることなくその所有者が認証される。また、低消費電力駆動が可能である。本発明の超音波個人識別カードシステムが弾性表面波マッチドフィルタを取り入れていることの利点は、実時間同期が可能であること、そして、簡易通信システムの構築が可能なことである。
【0016】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、個人識別カードの所有者が認証された直後に、パスワードを求めるリクエスト符号化デジタル信号が主通信デバイスの送信部によってデジタルネットワーク中に送信される構造が可能である。リクエスト符号化デジタル信号が主通信デバイスの送信部によってデジタルネットワーク中に送信されると、リクエスト符号化デジタル信号は端末通信デバイスの受信部によってデジタルネットワーク中から受信される。このとき、第1双極性パルス発生器からは個人識別カードのためのパルスの定期的な発生時を除いて双極性パルス(−1および1)の列が発生する。列はパスワードデジタル信号に対応するものである。双極性パルス(−1および1)が第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されると、端末通信デバイスの第2圧電基板に第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振される。第4および第5弾性表面波は、第1および第2符号化バースト信号としてすだれ状電極A0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極Aiで検出される。すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの第1符号化バースト信号の合成出力信号と、すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの第2符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器を介して単極性パルス発生器で第1および第2二重符号化デジタル信号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信される。第1二重符号化デジタル信号は、左すだれ状電極B-1Mおよび右すだれ状電極BiMで同時に受信される。第2二重符号化デジタル信号もまた左すだれ状電極B-1Mおよび右すだれ状電極BiMで同時に受信される。結果として、第1および第2二重符号化デジタル信号に基づく出力デジタル信号が検出用デバイスで検出される。出力デジタル信号はパスワードデジタル信号に対応するものである。このようにして、認証システムの秘匿性すなわち安全性をさらに高めることが可能となる。
【0017】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、固有符号化すだれ状電極が少なくとも2つの部分で成り、これらの部分が絶縁された状態でしかも全体として階段状の平行状態にある構造が可能である。これらの部分に第1双極性パルス発生器からパルスが同時に印加されると、これらの部分に対応する固有符号化弾性表面波が第1圧電基板に励振される。それぞれの固有符号化弾性表面波はそれぞれの固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で順次に検出された後、再び順次にすだれ状電極Iiで検出される。結果として、すだれ状電極I0でのそれぞれの固有符号化バースト信号およびすだれ状電極Iiでのそれぞれの固有符号化バースト信号の合成出力信号は、単極性パルス発生器で検出される固有二重符号化デジタル信号に対応するものとなる。従って、このような構造を採用することにより、デバイス構成の柔軟性を増加させることが可能となる。
【0018】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、固有符号化すだれ状電極が第1および第2の部分で成り、この第1および第2の部分が絶縁された状態でしかも互いに直交している構造が可能である。また、この構造においては、新たに第4電極群が個人識別カードに備えられる。第4電極群はすだれ状電極J0と、すだれ状電極J0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ji (i=1)から成る。もしも、第1および第2の部分に第1双極性パルス発生器からパルスが同時に印加されると、第1および第2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固有符号化弾性表面波が第1圧電基板に励振される。第1固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号としてすだれ状電極J0で検出された後、再びすだれ状電極Jiで検出され、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極J0で検出された直後に第2固有符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極Jiで検出された直後に第2固有符号化バースト信号がすだれ状電極Iiで検出される。すだれ状電極J0およびJiでの第1固有符号化バースト信号とすだれ状電極I0およびIiでの第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は単極性パルス発生器で検出される固有二重符号化デジタル信号に対応するものとなる。従って、このような構造を採用することにより、デバイス構成の柔軟性を増加させることが可能となる。
【0019】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ii {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第2電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第3電極群が少なくとも2つの右すだれ状電極BiM {i=1, 2,…, (n-1)}を含む構造が可能である。すだれ状電極Iiはすだれ状電極I0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、すだれ状電極Aiはすだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、右すだれ状電極BiMは中央すだれ状電極B0Mからそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。また、この構造では、個人識別カードには第1スイッチが備えられ、第1スイッチは包絡線検波器を少なくとも2つのすだれ状電極Iiに順次に接続し、送信部には第2スイッチが備えられ、第2スイッチは包絡線検波器を少なくとも2つのすだれ状電極Aiに順次に接続し、受信部には第3スイッチが備えられ、第3スイッチはデジタルネットワークと少なくとも2つの右すだれ状電極BiMとを順次に接続する。このようにして、秘匿性にすぐれた、より高度な認証システムを実現することが可能となる。
【0020】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極がそれぞれ少なくとも3つの電極対から成る構造が可能である。また、第3および第4符号パターンが、第1および第2符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す構造が可能である。
【0021】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の符号化すだれ状電極の集合体で成る構造が可能である。この4の倍数個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、これら2つのタイプは第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ相当するものである。固有符号化すだれ状電極にこのような構造を採用することにより、認証システム全体の統一性を図ることが可能となる。
【0022】
【実施例】
図1は、本発明の超音波個人識別カードシステムにおける個人識別カードおよび端末通信デバイスの第1の実施例を示す構成図である。本発明の超音波個人識別カードシステムは、ホストコンピュータに装着される主通信デバイスと、情報端末機に装着される端末通信デバイスと、端末通信デバイスに挿入される個人識別カードから成る。本実施例の個人識別カードは第1圧電基板1、固有符号化すだれ状電極2、すだれ状電極I0およびI1から成る第1電極群3、端子4および端子5から成る。固有符号化すだれ状電極2、すだれ状電極I0およびI1は、アルミニウム薄膜で成り、第1圧電基板1上に設けられている。すだれ状電極I0およびI1は、離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を有し、第1圧電基板1上に設けられている。本実施例の端末通信デバイスは第2圧電基板6、送信部および受信部から成る。送信部は端子7、第1双極性パルス発生器8、第1符号化すだれ状電極9、第2符号化すだれ状電極10、すだれ状電極A0およびA1から成る第2電極群11、挿入スイッチ12、包絡線検波器13、単極性パルス発生器14および端子15から成る。受信部は端子16、中央すだれ状電極B0と左すだれ状電極B-1と右すだれ状電極B1から成る第3電極群17、第2双極性パルス発生器18、中継用すだれ状電極19、第3符号化すだれ状電極20、第4符号化すだれ状電極21、検出用デバイス22および端子23から成る。すだれ状電極A0およびA1は離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、それぞれ40μmの電極周期長を有する。左すだれ状電極B-1は中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れており、右すだれ状電極B1は中央すだれ状電極B0から距離L0+Lだけ離れている。中央すだれ状電極B0、左すだれ状電極B-1および右すだれ状電極B1は、アルミニウム薄膜で成り、それぞれ40μmの電極周期長を有する。第1符号化すだれ状電極9、第2符号化すだれ状電極10、すだれ状電極A0およびA1、中央すだれ状電極B0、左すだれ状電極B-1、右すだれ状電極B1、中継用すだれ状電極19、第3符号化すだれ状電極20および第4符号化すだれ状電極21は第2圧電基板6上に設けられている。第1圧電基板1および第2圧電基板6として厚さ200μmの圧電セラミック板が用いられているが、LiNbO3単結晶板等を使用することも可能である。
【0023】
図2は第1符号化すだれ状電極9の平面図である。第1符号化すだれ状電極9は3つの電極対Pi (i=1, 2,および3)から成り、それぞれの電極対Piは40μmの電極周期長を有し、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有する。第1符号化すだれ状電極9はバーカーコードに基づく第1符号パターンを有する。図2で示されるような3デジットコード(1,1,0)の他に、たとえば7デジットコード(1,1,1,0,0,1,0)や11デジットコード(1,1,1,0,0,0,1,0,0,1,0)が利用できる。同様にして、第2符号化すだれ状電極10、第3符号化すだれ状電極20および第4符号化すだれ状電極21は、それぞれ3個の電極対から成り、それぞれ第2、第3および第4符号パターンを有する。また、第3および第4の符号パターンは、第1および第2の符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す。
【0024】
図3は固有符号化すだれ状電極2の平面図である。固有符号化すだれ状電極2は16個の符号化すだれ状電極の集合体で成り、その16個の符号化すだれ状電極はAおよびBの2つのタイプに分類され、9個のAタイプの符号化すだれ状電極は第1符号化すだれ状電極9に相当し、7個のBタイプの符号化すだれ状電極は第2符号化すだれ状電極10に相当する。すなわち、固有符号化すだれ状電極2は全部で48個の電極対を有し、その48個の電極対は16個の電極対グループから成り、それぞれの電極対グループは第1符号化すだれ状電極9または第2符号化すだれ状電極10に相当する。固有符号化すだれ状電極2はこのような固有符号パターンを有する。
【0025】
図1の端末通信デバイスに対応する主通信デバイスは、挿入スイッチ12が不要であることを除いて図1の端末通信デバイスと同様な構造を有する。このようにして、主通信デバイスは第2圧電基板6M、端子7M、第1双極性パルス発生器8M、第1符号化すだれ状電極9M、第2符号化すだれ状電極10M、すだれ状電極A0MおよびA1Mから成る第2電極群3M、包絡線検波器13M、単極性パルス発生器14M、端子15M、端子16M、中央すだれ状電極B0Mと左すだれ状電極B-1Mと右すだれ状電極B1Mから成る第3電極群17M、第2双極性パルス発生器18M、中継用すだれ状電極19M、第3符号化すだれ状電極20M、第4符号化すだれ状電極21M、検出用デバイス22Mおよび端子23Mから成る。
【0026】
図1の個人識別カード、端末通信デバイスおよび対応する主通信デバイスから成る超音波個人識別カードシステムにおいて、もしも個人識別カードが端末通信デバイスに挿入されると、端子4および端子5が挿入スイッチ12を介して第1双極性パルス発生器8および包絡線検波器13に定期的に接続される。このとき第1双極性パルス発生器8でパルスが発生し、このパルスが固有符号化すだれ状電極2に印加されると、第1圧電基板1に固有符号化弾性表面波が励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極I1で再び検出される。すだれ状電極I0での固有符号化バースト信号およびすだれ状電極I1での固有符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器13を介して単極性パルス発生器14で固有二重符号化デジタル信号、すなわち単極性デジタルパルスの固有二重符号化列に変換される。このとき、各単極性デジタルパルスはすだれ状電極I0での1つのバーストと、すだれ状電極I1での1つ前のバーストから成る。たとえば、3番目の単極性デジタルパルスはすだれ状電極I0での3番目のバーストと、すだれ状電極I1での2番目のバーストから成る。このようにして、全部で49個の単極性デジタルパルスを含む固有二重符号化デジタル信号が、端子15を介してデジタルネットワーク中に送信される。
【0027】
一方、固有二重符号化デジタル信号がデジタルネットワーク中から端子16Mを介して左すだれ状電極B-1Mおよび右すだれ状電極B1Mで受信されると、第2圧電基板6Mに第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0Mに到達し、その後距離Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0Mに到達する。このとき、第1および第2弾性表面波は両方とも49個のバースト波の列から成り、各バースト波は固有二重符号化列の各単極性デジタルパルスに対応する。従って、第1弾性表面波の1つのバースト波と第2弾性表面波の1つ前のバースト波が中央すだれ状電極B0Mに同時に到達することになる。このようにして、復号の第1段階が成し遂げられる。結果として、固有二重符号化デジタル信号は中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器18Mで固有一重符号化デジタル信号、すなわち高周波双極性パルスの固有一重符号化列に変換される。このようにして、固有一重符号化デジタル信号は中継用すだれ状電極19Mに印加される。このとき、第2圧電基板6Mに第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波は48個のバースト波の固有符号化列で成り、48個のバースト波は16個のバースト波群に分類される。このバースト波群が第3符号パターンと相関すれば第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極20Mで出力され、第4符号パターンと相関すれば第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極21Mで出力される。このようにして、復号の第2段階が成し遂げられる。結果として、第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が検出用デバイス22Mを介して端子23Mで検出される。この出力デジタル信号は、固有符号パターンに対応している。結果として、出力デジタル信号によって個人識別カードの所有者を認証することが可能となり、個人識別カードが端末通信デバイスに挿入されている間は主通信デバイスと端末通信デバイスとの通信が続行される。
【0028】
このような認証システムの安全性をさらに高めるために、端末通信デバイスに対してパスワードを求めるリクエスト二重符号化デジタル信号が端子15Mを介してデジタルネットワーク中に送信される。まず始めに、端子7Mを介してリクエストデジタル信号が第1双極性パルス発生器8Mに印加されると、リクエストデジタル信号の単極性パルスが双極性パルス(−1および1)に変換される。この双極性パルス(−1および1)が第1符号化すだれ状電極9Mおよび第2符号化すだれ状電極10Mにそれぞれ印加されると、第2圧電基板6Mに第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振される。第4弾性表面波は、第1符号パターンに対応する第1符号化バースト信号としてすだれ状電極A0Mで検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極A1Mで再び検出される。すだれ状電極A0Mでの第1符号化バースト信号およびすだれ状電極A1Mでの第1符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器13Mを介して単極性パルス発生器14Mで第1二重符号化デジタル信号、すなわち単極性デジタルパルスの第1二重符号化列に変換される。このとき、各単極性デジタルパルスはすだれ状電極A0Mでの1つのバーストと、すだれ状電極A1Mでの1つ前のバーストから成る。たとえば、3番目の単極性デジタルパルスはすだれ状電極A0Mでの3番目のバーストと、すだれ状電極A1Mでの2番目のバーストから成る。このようにして、第1二重符号化デジタル信号は全部で4個の単極性デジタルパルスを含む。同様にして、第5弾性表面波は単極性パルス発生器14Mで第2二重符号化デジタル信号に変換される。このようにして、リクエスト二重符号化デジタル信号は、この第1および第2二重符号化デジタル信号から成るもので、端子15Mを介してデジタルネットワーク中に送信される。
【0029】
リクエスト二重符号化デジタル信号のうちの第1二重符号化デジタル信号が、デジタルネットワーク中から端子16を介して左すだれ状電極B-1および右すだれ状電極B1で受信されると、第2圧電基板6に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0に到達し、その後距離Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達する。このとき、第1および第2弾性表面波は両方とも4個のバースト波の列から成り、各バースト波は第1二重符号化列の各単極性デジタルパルスに対応する。従って、第1弾性表面波の1つのバースト波と第2弾性表面波の1つ前のバースト波が中央すだれ状電極B0に同時に到達することになる。このようにして、第1二重符号化デジタル信号は中央すだれ状電極B0で第1一重符号化バースト信号に変換される。第1一重符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器18で第1一重符号化デジタル信号、すなわち高周波双極性パルスの第1一重符号化列に変換される。第1一重符号化デジタル信号は中継用すだれ状電極19に印加される。このとき、第2圧電基板6に第3弾性表面波、すなわち3個のバースト波の第1符号化列が励振される。もしも第3弾性表面波が第3符号パターンに対応する場合には、第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極20で出力される。同様にして、リクエスト二重符号化デジタル信号のうちの第2二重符号化デジタル信号がデジタルネットワーク中から端子16で受信されると、第2二重符号化デジタル信号は第2双極性パルス発生器18で第2一重符号化デジタル信号に変換される。第2一重符号化デジタル信号が中継用すだれ状電極19に印加されると、第2圧電基板6に第3弾性表面波が励振される。もしも第3弾性表面波が第4符号パターンに対応する場合には、第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極21で出力される。結果として、第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が検出用デバイス22を介して端子23で検出され、この出力デジタル信号はリクエストデジタル信号に対応するものである。出力デジタル信号が端子23で検出されると、パスワードデジタル信号が端子7を介して第1双極性パルス発生器8に印加される。パスワードデジタル信号は単極性パルス発生器14で二重符号化パスワードデジタル信号に変換され、端子15を介してデジタルネットワーク中に送信される。二重符号化パスワードデジタル信号がデジタルネットワーク中から端子16Mで受信されると、二重符号化パスワードデジタル信号は、パスワードデジタル信号に対応する出力デジタル信号に変換される。出力デジタル信号は検出用デバイス22Mを介して端子23Mで検出される。
【0030】
図4は、図1の個人識別カードの代わりに用いられるもう一つの個人識別カードの構成図である。図4の個人識別カードは、固有符号化すだれ状電極2の代わりに固有符号化すだれ状電極24および固有符号化すだれ状電極25が用いられることを除いて図1と同様な構造を有する。固有符号化すだれ状電極24および固有符号化すだれ状電極25は絶縁されていて、段違い平行の関係にあり、固有符号化すだれ状電極24とすだれ状電極I0の距離は固有符号化すだれ状電極25とすだれ状電極I0の距離よりも短い。もしも、第1双極性パルス発生器8で発生したパルスが固有符号化すだれ状電極24および固有符号化すだれ状電極25に印加されると、第1圧電基板1に第1および第2固有符号化弾性表面波が励振される。第1固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極I1で再び検出される。第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極I0で検出された直後に、第2固有符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出される。さらに、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極I1で検出された直後に、第2固有符号化バースト信号がすだれ状電極I1で検出される。すだれ状電極I0での第1および第2固有符号化バースト信号と、すだれ状電極I1での第1および第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は、図1の個人識別カードを用いた場合に単極性パルス発生器14で検出される固有二重符号化デジタル信号と等価なものとなる。
【0031】
図5は、図1の個人識別カードの代わりに用いられるさらにもう一つの個人識別カードの構成図である。図5の個人識別カードは、固有符号化すだれ状電極2の代わりに固有符号化すだれ状電極26および固有符号化すだれ状電極27が用いられるとともに、すだれ状電極J0およびJ1が新たに備えられることを除いて図1と同様な構造を有する。すだれ状電極J0およびJ1は第4電極群28を形成する。もしも、第1双極性パルス発生器8で発生したパルスが固有符号化すだれ状電極26および固有符号化すだれ状電極27に印加されると、第1圧電基板1に第1および第2固有符号化弾性表面波が励振される。第1固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号としてすだれ状電極J0で検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極J1で再び検出される。第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極J0で検出された直後に、第2固有符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出される。さらに、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極J1で検出された直後に、第2固有符号化バースト信号がすだれ状電極I1で検出される。すだれ状電極J0およびJ1での第1固有符号化バースト信号と、すだれ状電極I0およびI1での第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は、図1の個人識別カードを用いた場合に単極性パルス発生器14で検出される固有二重符号化デジタル信号と等価なものとなる。
【0032】
図6は、個人識別カードおよび端末通信デバイスの第2の実施例を示す構成図である。本実施例の個人識別カードは、第1スイッチ29、すだれ状電極I2およびI3が新たに備えられることを除いて図1と同様な構造を有する。すだれ状電極I2およびI3は第1電極群3に含まれる。すだれ状電極I1およびI2は離間距離Lを有する。すだれ状電極I2およびI3もまた離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を有する。本実施例の端末通信デバイスは、第2スイッチ30、第3スイッチ31、すだれ状電極A2およびA3、右すだれ状電極B2およびB3が新たに備えられることを除いて図7と同様な構造を有する。すだれ状電極A1およびA2は離間距離Lを有する。すだれ状電極A2およびA3は第2電極群11に含まれ、離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を有する。右すだれ状電極B1およびB2は離間距離Lを有する。右すだれ状電極B2およびB3は第3電極群17に含まれ、離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を有する。中央すだれ状電極B0と右すだれ状電極B2との離間距離はL0+2Lであり、中央すだれ状電極B0と右すだれ状電極B3の離間距離はL0+3Lである。
【0033】
図6の端末通信デバイスに対応する主通信デバイスは、挿入スイッチ12が不要であることを除いて図6の端末通信デバイスと同様な構造を有する。このようにして、主通信デバイスは第2圧電基板6M、端子7M、第1双極性パルス発生器8M、第1符号化すだれ状電極9M、第2符号化すだれ状電極10M、すだれ状電極A0M,A1M,A2MおよびA3Mから成る第2電極群11M、第2スイッチ30M、包絡線検波器13M、単極性パルス発生器14M、端子15M、端子16M、第3スイッチ31M、中央すだれ状電極B0Mと左すだれ状電極B-1Mと右すだれ状電極B1M,B2MおよびB3Mから成る第3電極群17M、第2双極性パルス発生器18M、中継用すだれ状電極19M、第3符号化すだれ状電極20M、第4符号化すだれ状電極21M、検出用デバイス22Mおよび端子23Mから成る。
【0034】
図6の個人識別カード、端末通信デバイスおよび対応する主通信デバイスから成る超音波個人識別カードシステムにおいて、もしも個人識別カードが端末通信デバイスに挿入されると、端子4および端子5が挿入スイッチ12を介して第1双極性パルス発生器8および包絡線検波器13に定期的に接続される。このとき第1双極性パルス発生器8でパルスが発生し、このパルスが固有符号化すだれ状電極2に印加されると、第1圧電基板1に固有符号化弾性表面波が励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、その後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してからすだれ状電極I1,I2またはI3で再び検出される。すだれ状電極I0での固有符号化バースト信号と、すだれ状電極I1,I2またはI3での固有符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器13を介して単極性パルス発生器14で固有二重符号化デジタル信号、すなわち単極性デジタルパルスの固有二重符号化列に変換される。このとき、各単極性デジタルパルスはすだれ状電極I0でのn番目のバーストと、すだれ状電極I1での(n-1)番目のバーストかすだれ状電極I2での(n-2)番目のバーストかすだれ状電極I3での(n-3)番目のバーストから成る。たとえば、すだれ状電極I3と包絡線検波器13が第1スイッチ29を介して接続されている場合、6番目の単極性デジタルパルスはすだれ状電極I0での6番目のバーストと、すだれ状電極I3での3番目のバーストから成る。このようにして、全部で49,50または51個の単極性デジタルパルスを含む固有二重符号化デジタル信号が、端子15を介してデジタルネットワーク中に送信される。
【0035】
一方、固有二重符号化デジタル信号がデジタルネットワーク中から端子16Mを介して左すだれ状電極B-1Mで受信されるとともに、第3スイッチ31Mを介して右すだれ状電極B1M,B2MまたはB3Mで受信されると、左すだれ状電極B-1Mに対応する第1弾性表面波と、右すだれ状電極B1M,B2MまたはB3Mに対応する第2弾性表面波が第2圧電基板6Mに励振される。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0Mに到達した後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0Mに到達する。このとき、第1および第2弾性表面波は両方とも49,50または51個のバースト波の列から成り、各バースト波は固有二重符号化列の各単極性デジタルパルスに対応する。従って、第1弾性表面波のn番目のバースト波が中央すだれ状電極B0Mに到達するのと同時に、第2弾性表面波の(n-1)番目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が右すだれ状電極B1M,B2MまたはB3Mから中央すだれ状電極B0Mに到達することになる。たとえば、第1弾性表面波の4番目のバースト波が中央すだれ状電極B0Mに到達するのと同時に、右すだれ状電極B2Mにおける第2弾性表面波の2番目のバースト波が中央すだれ状電極B0Mに到達する。結果として、固有二重符号化デジタル信号は中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器18Mで固有一重符号化デジタル信号、すなわち高周波双極性パルスの固有一重符号化列に変換される。このようにして、固有一重符号化デジタル信号は中継用すだれ状電極19Mに印加される。このとき、第2圧電基板6Mに第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波は48個のバースト波の固有符号化列で成り、48個のバースト波は16個のバースト波群に分類される。このバースト波群が第3符号パターンと相関すれば第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極20Mで出力され、第4符号パターンと相関すれば第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極21Mで出力される。結果として、第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が検出用デバイス22Mを介して端子23Mで検出される。この出力デジタル信号は、固有符号パターンに対応している。このようにして、出力デジタル信号によって個人識別カードの所有者を認証することが可能となり、個人識別カードが端末通信デバイスに挿入されている間は主通信デバイスと端末通信デバイスとの通信が続行される。
【0036】
このような認証システムの安全性をさらに高めるために、端末通信デバイスに対してパスワードを求めるリクエスト二重符号化デジタル信号が端子15Mを介してデジタルネットワーク中に送信される。まず始めに、リクエストデジタル信号が端子7Mを介して第1双極性パルス発生器8Mに印加されると、リクエストデジタル信号の単極性パルスが双極性パルス(−1および1)に変換される。この双極性パルス(−1および1)が第1符号化すだれ状電極9Mおよび第2符号化すだれ状電極10Mにそれぞれ印加されると、第2圧電基板6Mに第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振される。第4弾性表面波は、第1符号パターンに対応する第1符号化バースト信号としてすだれ状電極A0Mで検出される。すだれ状電極A1M,A2MまたはA3Mが第2スイッチ30Mを介して包絡線検波器13Mと接続されていることから、第1符号化バースト信号は、すだれ状電極A0Mで検出された後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してからすだれ状電極A1M,A2MまたはA3Mで再び検出される。すだれ状電極A0Mでの第1符号化バースト信号と、すだれ状電極A1M,A2MまたはA3Mでの第1符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器13Mを介して単極性パルス発生器14Mで第1二重符号化デジタル信号、すなわち単極性デジタルパルスの第1二重符号化列に変換される。このとき、各単極性デジタルパルスはすだれ状電極A0Mでのn番目のバーストと、すだれ状電極A1Mでの(n-1)番目のバーストかすだれ状電極A2Mでの(n-2)番目のバーストかすだれ状電極A3Mでの(n-3)番目のバーストから成る。たとえば、すだれ状電極A3Mと包絡線検波器13Mが第2スイッチ30Mを介して接続されている場合、6番目の単極性デジタルパルスはすだれ状電極A0Mでの6番目のバーストと、すだれ状電極A3Mでの3番目のバーストから成る。このようにして、第1二重符号化デジタル信号は全部で4,5または6個の単極性デジタルパルスを含む。同様にして、第5弾性表面波は単極性パルス発生器14Mで第2二重符号化デジタル信号に変換される。リクエスト二重符号化デジタル信号は、この第1および第2二重符号化デジタル信号から成るもので、端子15Mを介してデジタルネットワーク中に送信される。
【0037】
リクエスト二重符号化デジタル信号のうちの第1二重符号化デジタル信号が、デジタルネットワーク中から端子16で受信されると、第1二重符号化デジタル信号は、左すだれ状電極B-1に印加されるとともに、右すだれ状電極B1,B2またはB3に第3スイッチ31を介して印加される。この時、左すだれ状電極B-1に対応する第1弾性表面波と、右すだれ状電極B1,B2またはB3に対応する第2弾性表面波が第2圧電基板6に励振される。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0に到達した後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達する。このとき、第1および第2弾性表面波は両方とも4,5または6個のバースト波の列から成り、各バースト波は第1二重符号化列の各単極性デジタルパルスに対応する。従って、第1弾性表面波のn番目のバースト波が中央すだれ状電極B0に到達するのと同時に、第2弾性表面波の(n-1)番目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が右すだれ状電極B1,B2またはB3から中央すだれ状電極B0に到達することになる。このようにして、第1二重符号化デジタル信号は中央すだれ状電極B0で第1一重符号化バースト信号に変換される。第1一重符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器18で第1一重符号化デジタル信号、すなわち高周波双極性パルスの第1一重符号化列に変換される。第1一重符号化デジタル信号が中継用すだれ状電極19に印加されると、第2圧電基板6に第3弾性表面波、すなわち3個のバースト波の第1符号化列が励振される。もしも第3弾性表面波が第3符号パターンに対応する場合には、第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極20で出力される。同様にして、リクエスト二重符号化デジタル信号のうちの第2二重符号化デジタル信号がデジタルネットワーク中から端子16で受信されると、第2二重符号化デジタル信号は第2双極性パルス発生器18で第2一重符号化デジタル信号に変換される。第2一重符号化デジタル信号が中継用すだれ状電極19に印加されると、第2圧電基板6に第3弾性表面波が励振される。もしも第3弾性表面波が第4符号パターンに対応する場合には、第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極21で出力される。結果として、第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が検出用デバイス22を介して端子23で検出され、この出力デジタル信号はリクエストデジタル信号に対応するものである。出力デジタル信号が端子23で検出されると、パスワードデジタル信号が端子7を介して第1双極性パルス発生器8に印加される。パスワードデジタル信号は単極性パルス発生器14で二重符号化パスワードデジタル信号に変換され、端子15を介してデジタルネットワーク中に送信される。二重符号化パスワードデジタル信号がデジタルネットワーク中から端子16Mで受信されると、二重符号化パスワードデジタル信号は、パスワードデジタル信号に対応する出力デジタル信号に変換される。出力デジタル信号は検出用デバイス22Mを介して端子23Mで検出される。
【0038】
【発明の効果】
本発明の超音波個人識別カードシステムは主通信デバイスと、端末通信デバイスと、個人識別カードから成る。個人識別カードは第1圧電基板、固有符号化すだれ状電極および第1電極群から成り、主通信デバイスおよび端末通信デバイスの各々は、第2圧電基板、送信部および受信部から成る。固有符号化すだれ状電極は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有している。また、固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有する。第1電極群はすだれ状電極I0と、すだれ状電極I0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii (i=1)から成る。端末通信デバイスの送信部は、第1双極性パルス発生器、第1および第2符号化すだれ状電極、第2電極群、包絡線検波器および単極性パルス発生器から成る。第2電極群はすだれ状電極A0と、すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成る。包絡線検波器は第2電極群に接続されている。主通信デバイスの受信部は第3電極群、第2双極性パルス発生器、中継用すだれ状電極、第3および第4符号化すだれ状電極および検出用デバイスから成る。第3電極群は中央すだれ状電極B0Mと、中央すだれ状電極B0Mから距離L0だけ離れた左すだれ状電極B-1Mと、中央すだれ状電極B0Mから距離L0+iL (i=1)だけ離れた右すだれ状電極BiM (i=1)から成る。第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有する。また、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ第1、第2、第3および第4符号パターンを有する。
【0039】
もしも、個人識別カードが端末通信デバイスに挿入されると、第1双極性パルス発生器からパルスが発生する。このパルスが固有符号化すだれ状電極に印加されると、第1圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極Iiで検出される。すだれ状電極I0およびIiでの固有符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器を介して単極性パルス発生器で固有二重符号化デジタル信号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信される。この際、もしも単極性パルス発生器の代わりに双極性パルス発生器を用いると、双極性タイプの通信が可能になる。
【0040】
固有二重符号化デジタル信号がデジタルネットワーク中から左すだれ状電極B-1Mおよび右すだれ状電極BiMで受信されると、主通信デバイスの第2圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1および第2弾性表面波は、中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器で固有一重符号化デジタル信号に変換される。固有一重符号化デジタル信号が中継用すだれ状電極に印加されると、主通信デバイスの第2圧電基板に第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波はバースト波群の固有符号化列で成る。もしもそれぞれのバースト波群が第3符号パターンと相関すれば第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極で出力され、第4符号パターンと相関すれば第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極で出力される。結果として、第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が検出用デバイスで検出される。出力デジタル信号は固有符号パターンに対応するもので、この出力デジタル信号によって個人識別カードの所有者が認証される。
【0041】
個人識別カードの所有者が認証された直後に、パスワードを求めるリクエスト符号化デジタル信号が主通信デバイスの送信部によってデジタルネットワーク中に送信されると、リクエスト符号化デジタル信号は端末通信デバイスの受信部によって受信される。このとき、第1双極性パルス発生器では個人識別カードのためのパルスの定期的な発生時を除いて、パスワードデジタル信号に対応する双極性パルス(−1および1)の列が発生する。双極性パルス(−1および1)が第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されると、端末通信デバイスの第2圧電基板に第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振される。第4および第5弾性表面波は、第1および第2符号化バースト信号としてすだれ状電極A0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極Aiで検出される。すだれ状電極A0およびAiでの第1符号化バースト信号の合成出力信号と、すだれ状電極A0およびAiでの第2符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器を介して単極性パルス発生器で第1および第2二重符号化デジタル信号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信される。第1二重符号化デジタル信号は、左すだれ状電極B-1Mおよび右すだれ状電極BiMで同時に受信される。第2二重符号化デジタル信号もまた左すだれ状電極B-1Mおよび右すだれ状電極BiMで同時に受信される。結果として、第1および第2二重符号化デジタル信号に基づく出力デジタル信号が検出用デバイスで検出される。出力デジタル信号はパスワードデジタル信号に対応するものである。
【0042】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、固有符号化すだれ状電極が少なくとも2つの部分で成り、これらの部分が絶縁された状態でしかも全体として階段状の平行状態にある構造が可能である。これらの部分に第1双極性パルス発生器からパルスが同時に印加されると、これらの部分に対応する固有符号化弾性表面波が第1圧電基板に励振される。それぞれの固有符号化弾性表面波はそれぞれの固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で順次に検出された後、再び順次にすだれ状電極Iiで検出される。結果として、すだれ状電極I0での固有符号化バースト信号およびすだれ状電極Iiでの固有符号化バースト信号の合成出力信号は、単極性パルス発生器で検出される固有二重符号化デジタル信号に対応するものとなる。
【0043】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、固有符号化すだれ状電極が第1および第2の部分で成り、この第1および第2の部分が絶縁された状態でしかも互いに直交している構造が可能である。この構造においては、新たに第4電極群が個人識別カードに備えられる。第4電極群はすだれ状電極J0と、すだれ状電極J0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ji (i=1)から成る。もしも、第1および第2の部分に第1双極性パルス発生器からパルスが同時に印加されると、第1および第2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固有符号化弾性表面波が第1圧電基板に励振される。第1固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号としてすだれ状電極J0で検出された後、再びすだれ状電極Jiで検出され、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極J0で検出された直後に第2固有符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極Jiで検出された直後に第2固有符号化バースト信号がすだれ状電極Iiで検出される。すだれ状電極J0およびJiでの第1固有符号化バースト信号とすだれ状電極I0およびIiでの第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は単極性パルス発生器で検出される固有二重符号化デジタル信号に対応するものとなる。
【0044】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ii {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第2電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第3電極群が少なくとも2つの右すだれ状電極BiM {i=1, 2,…, (n-1)}を含む構造が可能である。すだれ状電極Iiはすだれ状電極I0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、すだれ状電極Aiはすだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、右すだれ状電極BiMは中央すだれ状電極B0Mからそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。また、この構造では、個人識別カードには第1スイッチが備えられ、第1スイッチは包絡線検波器を少すだれ状電極Iiに順次に接続し、送信部には第2スイッチが備えられ、第2スイッチは包絡線検波器をすだれ状電極Aiに順次に接続し、受信部には第3スイッチが備えられ、第3スイッチはデジタルネットワークと右すだれ状電極BiMとを順次に接続する。
【0045】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極がそれぞれ少なくとも3つの電極対から成る構造が可能である。また、第3および第4符号パターンが、第1および第2符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す構造が可能である。
【0046】
本発明の超音波個人識別カードシステムでは、固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の符号化すだれ状電極の集合体で成る構造が可能である。この4の倍数個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、これら2つのタイプは第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ相当するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波個人識別カードシステムにおける個人識別カードおよび端末通信デバイスの第1の実施例を示す構成図である。
【図2】第1符号化すだれ状電極9の平面図。
【図3】固有符号化すだれ状電極2の平面図。
【図4】図1の個人識別カードの代わりに用いられるもう一つの個人識別カードの構成図。
【図5】図1の個人識別カードの代わりに用いられるさらにもう一つの個人識別カードの構成図。
【図6】個人識別カードおよび端末通信デバイスの第2の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
1 第1圧電基板
2 固有符号化すだれ状電極
3 第1電極群
4 端子
5 端子
6,6M 第2圧電基板
7,7M 端子
8,8M 第1双極性パルス発生器
9,9M 第1符号化すだれ状電極
10,10M 第2符号化すだれ状電極
11,11M 第2電極群
12 挿入スイッチ
13,13M 包絡線検波器
14,14M 単極性パルス発生器
15,15M 端子
16,16M 端子
17,17M 第3電極群
18,18M 第2双極性パルス発生器
19,19M 中継用すだれ状電極
20,20M 第3符号化すだれ状電極
21,21M 第4符号化すだれ状電極
22,22M 検出用デバイス
23,23M 端子
24 固有符号化すだれ状電極
25 固有符号化すだれ状電極
26 固有符号化すだれ状電極
27 固有符号化すだれ状電極
28 第4電極群
29 第1スイッチ
30,30M 第2スイッチ
31,31M 第3スイッチ
I0,I1 すだれ状電極
J0,J1 すだれ状電極
A0,A1,A2,A3,A0M,A1M,A2M,A3M すだれ状電極
B0,B0M 中央すだれ状電極
B-1,B-1M 左すだれ状電極
B1,B2,B3,B1M,B2M,B3M 右すだれ状電極

Claims (9)

  1. ホストコンピュータに装着される主通信デバイスと、情報端末機に装着される端末通信デバイスと、前記端末通信デバイスに挿入される個人識別カードから成る超音波個人識別カードシステムであって、前記個人識別カードは、第1圧電基板、固有符号化すだれ状電極および第1電極群から成り、前記固有符号化すだれ状電極は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有し、前記第1電極群はすだれ状電極I0と、前記すだれ状電極I0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii (i=1)から成り、前記主通信デバイスと前記端末通信デバイスは互いに同様な構造を有し、前記主通信デバイスおよび前記端末通信デバイスは、それぞれ第2圧電基板、送信部および受信部から成り、前記端末通信デバイスの前記送信部は、第1双極性パルス発生器、第1および第2符号化すだれ状電極、第2電極群、包絡線検波器および単極性パルス発生器から成り、前記第2電極群はすだれ状電極A0と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成り、前記包絡線検波器は前記第2電極群に接続されており、前記単極性パルス発生器は前記包絡線検波器に接続されており、前記主通信デバイスの前記受信部は第3電極群、第2双極性パルス発生器、中継用すだれ状電極、第3および第4符号化すだれ状電極および検出用デバイスから成り、前記第3電極群は中央すだれ状電極B0Mと、前記中央すだれ状電極B0Mから距離L0だけ離れた左すだれ状電極B-1Mと、前記中央すだれ状電極B0Mから距離L0+iL (i=1)だけ離れた右すだれ状電極BiM (i=1)から成り、前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ第1、第2、第3および第4符号パターンを有し、前記個人識別カードが前記端末通信デバイスに挿入されることにより、前記第1双極性パルス発生器からパルスが発生し、前記パルスが前記固有符号化すだれ状電極に印加されることにより、前記第1圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振され、前記固有符号化弾性表面波は、前記固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Iiで検出され、前記すだれ状電極I0での前記固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Iiでの前記固有符号化バースト信号の合成出力信号は、前記包絡線検波器を介して前記単極性パルス発生器で固有二重符号化デジタル信号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信され、前記固有二重符号化デジタル信号が前記デジタルネットワーク中から前記左すだれ状電極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで受信されることにより、前記主通信デバイスの前記第2圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2弾性表面波は、前記中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に変換され、前記固有一重符号化バースト信号は前記第2双極性パルス発生器で固有一重符号化デジタル信号に変換され、前記固有一重符号化デジタル信号が前記中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記主通信デバイスの前記第2圧電基板に第3弾性表面波が励振され、前記第3弾性表面波はバースト波群の固有符号化列で成り、もしも前記バースト波群が前記第3符号パターンと相関すれば第1復号化パルスが前記第3符号化すだれ状電極で出力され、前記バースト波群が前記第4符号パターンと相関すれば第2復号化パルスが前記第4符号化すだれ状電極で出力され、前記第1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が前記検出用デバイスで検出され、前記出力デジタル信号は前記固有符号パターンに対応し、前記出力デジタル信号によって前記個人識別カードの所有者が認証される超音波個人識別カードシステム。
  2. 前記個人識別カードの所有者が認証された直後に、パスワードを求めるリクエスト符号化デジタル信号が前記主通信デバイスの前記送信部によって前記デジタルネットワーク中に送信され、前記リクエスト符号化デジタル信号が前記端末通信デバイスの前記受信部によって前記デジタルネットワーク中から受信されることにより、前記第1双極性パルス発生器からは前記個人識別カードのための前記パルスの定期的な発生時を除いて双極性パルス(−1および1)の列が発生し、前記列はパスワードデジタル信号に対応し、前記双極性パルス(−1および1)が前記第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されることにより、前記端末通信デバイスの前記第2圧電基板に第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第4および第5弾性表面波は、前記第1および第2符号パターンにそれぞれ対応する第1および第2符号化バースト信号として前記すだれ状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第1符号化バースト信号の合成出力信号と、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第2符号化バースト信号の合成出力信号は、前記包絡線検波器を介して前記単極性パルス発生器で第1および第2二重符号化デジタル信号に変換されて、前記デジタルネットワーク中に送信され、前記第1二重符号化デジタル信号は、前記左すだれ状電極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信され、前記第2二重符号化デジタル信号も、前記左すだれ状電極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信され、前記第1および第2二重符号化デジタル信号に基づく出力デジタル信号が前記検出用デバイスで検出され、前記出力デジタル信号は前記パスワードデジタル信号に対応する請求項1に記載の超音波個人識別カードシステム。
  3. 前記固有符号化すだれ状電極は少なくとも2つの部分で成り、前記少なくとも2つの部分は絶縁された状態でしかも全体として階段状の平行状態にあり、前記少なくとも2つの部分に前記第1双極性パルス発生器から前記パルスが同時に印加されることにより、前記少なくとも2つの部分に対応する少なくとも2つの固有符号化弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、前記少なくとも2つの固有符号化弾性表面波は少なくとも2つの固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0で順次に検出された後、再び順次に前記すだれ状電極Iiで検出され、前記すだれ状電極I0での前記少なくとも2つの固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Iiでの前記少なくとも2つの固有符号化バースト信号の合成出力信号は前記単極性パルス発生器で検出される前記固有二重符号化デジタル信号に対応する請求項1または2に記載の超音波個人識別カードシステム。
  4. 前記固有符号化すだれ状電極は第1および第2の部分で成り、前記第1および第2の部分は絶縁された状態でしかも互いに直交しており、前記個人識別カードには第4電極群が備えられ、前記第4電極群はすだれ状電極J0と、前記すだれ状電極J0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ji (i=1)から成り、前記第1および第2の部分に前記第1双極性パルス発生器から前記パルスが同時に印加されることにより、前記第1および第2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固有符号化弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、前記第1固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極J0で検出された後、再び前記すだれ状電極Jiで検出され、前記第1固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極J0で検出された直後に前記第2固有符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0で検出され、前記第1固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極Jiで検出された直後に前記第2固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極Iiで検出され、前記すだれ状電極J0およびJiでの前記第1固有符号化バースト信号と前記すだれ状電極I0およびIiでの前記第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は前記単極性パルス発生器で検出される前記固有二重符号化デジタル信号に対応する請求項1または2に記載の超音波個人識別カードシステム。
  5. 前記第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ii {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Iiは前記すだれ状電極I0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第2電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Aiは前記すだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第3電極群は少なくとも2つの右すだれ状電極BiM {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiMは前記中央すだれ状電極B0Mからそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記個人識別カードには第1スイッチが備えられ、前記第1スイッチは前記包絡線検波器を前記少なくとも2つのすだれ状電極Iiに順次に接続し、前記送信部には第2スイッチが備えられ、前記第2スイッチは前記包絡線検波器を前記少なくとも2つのすだれ状電極Aiに順次に接続し、前記受信部には第3スイッチが備えられ、前記第3スイッチは前記デジタルネットワークと前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiMとを順次に接続する請求項1または2に記載の超音波個人識別カードシステム。
  6. 前記単極性パルス発生器の代わりに双極性パルス発生器が備えられた請求項1,2,3,4または5に記載の超音波個人識別カードシステム。
  7. 前記第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極が、それぞれ少なくとも3つの電極対から成る請求項1,2,3,4,5または6に記載の超音波個人識別カードシステム。
  8. 前記第3および第4符号パターンは、前記第1および第2符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の超音波個人識別カードシステム。
  9. 前記固有符号化すだれ状電極は、4の倍数個の符号化すだれ状電極の集合体で成り、前記4の倍数個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、前記2つのタイプは前記第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ相当する請求項1,2,3,4,5,6,7または8に記載の超音波個人識別カードシステム。
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