JP2002183685A - 超音波個人識別カードシステム - Google Patents

超音波個人識別カードシステム

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JP2002183685A
JP2002183685A JP2000384620A JP2000384620A JP2002183685A JP 2002183685 A JP2002183685 A JP 2002183685A JP 2000384620 A JP2000384620 A JP 2000384620A JP 2000384620 A JP2000384620 A JP 2000384620A JP 2002183685 A JP2002183685 A JP 2002183685A
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    • G06K19/10Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code using markings of different kinds or more than one marking of the same kind in the same record carrier, e.g. one marking being sensed by optical and the other by magnetic means at least one kind of marking being used for authentication, e.g. of credit or identity cards
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードや鍵に対する不正コピーやパスワード
の盗難を防止すること。 【解決手段】 個人識別カードが端末通信デバイスに挿
入されると、第1双極性パルス発生器8でパルスが発生
する。このパルスが固有符号化すだれ状電極2に印加さ
れると第1圧電基板1に固有符号化弾性表面波が励振さ
れる。固有符号化弾性表面波は、固有符号化バースト信
号としてすだれ状電極I0およびI1で次々に検出される。
すだれ状電極I0およびI1での固有符号化バースト信号の
合成出力信号は、包絡線検波器13を介し単極性パルス
発生器14で固有二重符号化デジタル信号に変換され、
端子15を介してデジタルネットワーク中に送信され
る。一方、固有二重符号化デジタル信号がデジタルネッ
トワーク中から主通信デバイスで受信されると、個人識
別カードの所有者が認証される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タに装着される主通信デバイスと、情報端末機に装着さ
れる端末通信デバイスと、端末通信デバイスに挿入され
る個人識別カードから成る超音波個人識別カードシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルネットワークの構築が急速に進
む一方で、個人情報の流出が年々増加してきている。情
報の安全性の観点からみると、従来、ソフトウエアを中
心に符号化技術が進んでいる。ハードウエアとしては磁
気カードやICカードの符号化機能の向上が図られている
が、十分な安全性を確保するには解決すべき課題が多
い。磁気カードは最も汎用性に富むものであるが、比較
的簡単にコピーされてしまうことや、パスワードを盗む
ことが容易であることなどの問題点を有する。従って、
クレジットカード、キャッシュカードおよびプリペイド
カードなどの不正使用が絶えない。ICカードは偽造され
にくいという点では磁気カードよりも優れているもの
の、情報の安全性において十分であるとは言えない。ま
た、磁気カードに比べ製造工程が複雑であることなどの
問題点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はクレジットカ
ード、キャッシュカードおよびプリペイドカードなどの
カード類や自動車や家屋の鍵に対して、不正コピーが困
難であるばかりでなくパスワードの盗難も困難な認証機
能を持たせることを目的とする。さらに本発明の目的
は、デバイス構成が簡単で、小型軽量で、耐久性に優
れ、大量生産が可能で、低消費電力駆動が可能な超音波
個人識別カードシステムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
個人識別カードシステムは、ホストコンピュータに装着
される主通信デバイスと、情報端末機に装着される端末
通信デバイスと、前記端末通信デバイスに挿入される個
人識別カードから成る超音波個人識別カードシステムで
あって、前記個人識別カードは、第1圧電基板、固有符
号化すだれ状電極および第1電極群から成り、前記固有
符号化すだれ状電極は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成
り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを
有し、前記固有符号化すだれ状電極は固有符号パターン
を有し、前記第1電極群はすだれ状電極I0と、前記すだ
れ状電極I0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii
(i=1)から成り、前記主通信デバイスと前記端末通信デ
バイスは互いに同様な構造を有し、前記主通信デバイス
および前記端末通信デバイスは、それぞれ第2圧電基
板、送信部および受信部から成り、前記端末通信デバイ
スの前記送信部は、第1双極性パルス発生器、第1およ
び第2符号化すだれ状電極、第2電極群、包絡線検波器
および単極性パルス発生器から成り、前記第2電極群は
すだれ状電極A0と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=
1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成り、前記包絡
線検波器は前記第2電極群に接続されており、前記単極
性パルス発生器は前記包絡線検波器に接続されており、
前記主通信デバイスの前記受信部は第3電極群、第2双
極性パルス発生器、中継用すだれ状電極、第3および第
4符号化すだれ状電極および検出用デバイスから成り、
前記第3電極群は中央すだれ状電極B0Mと、前記中央す
だれ状電極B0Mから距離L0だけ離れた左すだれ状電極B-
1Mと、前記中央すだれ状電極B0Mから距離L0+iL (i=1)だ
け離れた右すだれ状電極BiM (i=1)から成り、前記第
1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極は、電極
対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの
隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記第1、第2、第
3および第4符号化すだれ状電極は、それぞれ第1、第
2、第3および第4符号パターンを有し、前記個人識別
カードが前記端末通信デバイスに挿入されることによ
り、前記第1双極性パルス発生器からパルスが発生し、
前記パルスが前記固有符号化すだれ状電極に印加される
ことにより、前記第1圧電基板に固有符号化弾性表面波
が励振され、前記固有符号化弾性表面波は、前記固有符
号パターンに対応する固有符号化バースト信号として前
記すだれ状電極I0で検出された後、前記距離iLに対応す
る時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Iiで検出さ
れ、前記すだれ状電極I0での前記固有符号化バースト信
号および前記すだれ状電極Iiでの前記固有符号化バース
ト信号の合成出力信号は、前記包絡線検波器を介して前
記単極性パルス発生器で固有二重符号化デジタル信号に
変換されて、デジタルネットワーク中に送信され、前記
固有二重符号化デジタル信号が前記デジタルネットワー
ク中から前記左すだれ状電極B-1Mおよび前記右すだれ状
電極BiMで受信されることにより、前記主通信デバイス
の前記第2圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれ
ぞれ励振され、前記第1および第2弾性表面波は、前記
中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に
変換され、前記固有一重符号化バースト信号は前記第2
双極性パルス発生器で固有一重符号化デジタル信号に変
換され、前記固有一重符号化デジタル信号が前記中継用
すだれ状電極に印加されることにより、前記主通信デバ
イスの前記第2圧電基板に第3弾性表面波が励振され、
前記第3弾性表面波はバースト波群の固有符号化列で成
り、もしも前記バースト波群が前記第3符号パターンと
相関すれば第1復号化パルスが前記第3符号化すだれ状
電極で出力され、前記バースト波群が前記第4符号パタ
ーンと相関すれば第2復号化パルスが前記第4符号化す
だれ状電極で出力され、前記第1および第2復号化パル
スに基づく出力デジタル信号が前記検出用デバイスで検
出され、前記出力デジタル信号は前記固有符号パターン
に対応し、前記出力デジタル信号によって前記個人識別
カードの所有者が認証される。
【0005】請求項2に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記個人識別カードの所有者が認証された
直後に、パスワードを求めるリクエスト符号化デジタル
信号が前記主通信デバイスの前記送信部によって前記デ
ジタルネットワーク中に送信され、前記リクエスト符号
化デジタル信号が前記端末通信デバイスの前記受信部に
よって前記デジタルネットワーク中から受信されること
により、前記第1双極性パルス発生器からは前記個人識
別カードのための前記パルスの定期的な発生時を除いて
双極性パルス(−1および1)の列が発生し、前記列は
パスワードデジタル信号に対応し、前記双極性パルス
(−1および1)が前記第1および第2符号化すだれ状
電極にそれぞれ印加されることにより、前記端末通信デ
バイスの前記第2圧電基板に第4および第5弾性表面波
がそれぞれ励振され、前記第4および第5弾性表面波
は、前記第1および第2符号パターンにそれぞれ対応す
る第1および第2符号化バースト信号として前記すだれ
状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だ
け遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記す
だれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第1符号化バ
ースト信号の合成出力信号と、前記すだれ状電極A0およ
びAiでのそれぞれの前記第2符号化バースト信号の合成
出力信号は、前記包絡線検波器を介して前記単極性パル
ス発生器で第1および第2二重符号化デジタル信号に変
換されて、前記デジタルネットワーク中に送信され、前
記第1二重符号化デジタル信号は、前記左すだれ状電極
B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信され、
前記第2二重符号化デジタル信号も、前記左すだれ状電
極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信さ
れ、前記第1および第2二重符号化デジタル信号に基づ
く出力デジタル信号が前記検出用デバイスで検出され、
前記出力デジタル信号は前記パスワードデジタル信号に
対応する。
【0006】請求項3に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記固有符号化すだれ状電極が少なくとも
2つの部分で成り、前記少なくとも2つの部分は絶縁さ
れた状態でしかも全体として階段状の平行状態にあり、
前記少なくとも2つの部分に前記第1双極性パルス発生
器から前記パルスが同時に印加されることにより、前記
少なくとも2つの部分に対応する少なくとも2つの固有
符号化弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、前記
少なくとも2つの固有符号化弾性表面波は少なくとも2
つの固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0
で順次に検出された後、再び順次に前記すだれ状電極Ii
で検出され、前記すだれ状電極I0での前記少なくとも2
つの固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Ii
での前記少なくとも2つの固有符号化バースト信号の合
成出力信号は前記単極性パルス発生器で検出される前記
固有二重符号化デジタル信号に対応する。
【0007】請求項4に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記固有符号化すだれ状電極が第1および
第2の部分で成り、前記第1および第2の部分は絶縁さ
れた状態でしかも互いに直交しており、前記個人識別カ
ードには第4電極群が備えられ、前記第4電極群はすだ
れ状電極J0と、前記すだれ状電極J0から距離iL (i=1)だ
け離れたすだれ状電極Ji (i=1)から成り、前記第1およ
び第2の部分に前記第1双極性パルス発生器から前記パ
ルスが同時に印加されることにより、前記第1および第
2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固有符号化
弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、前記第1固
有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号とし
て前記すだれ状電極J0で検出された後、再び前記すだれ
状電極Jiで検出され、前記第1固有符号化バースト信号
が前記すだれ状電極J0で検出された直後に前記第2固有
符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号として
前記すだれ状電極I0で検出され、前記第1固有符号化バ
ースト信号が前記すだれ状電極Jiで検出された直後に前
記第2固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極Ii
検出され、前記すだれ状電極J0およびJiでの前記第1固
有符号化バースト信号と前記すだれ状電極I0およびIi
の前記第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は前
記単極性パルス発生器で検出される前記固有二重符号化
デジタル信号に対応する。
【0008】請求項5に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記第1電極群が少なくとも2つのすだれ
状電極Ii {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも
2つのすだれ状電極Iiは前記すだれ状電極I0からそれぞ
れ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第
2電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,
…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極
Aiは前記すだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,
…, (n-1)}だけ離れており、前記第3電極群は少なくと
も2つの右すだれ状電極BiM {i=1, 2,…, (n-1)}を含
み、前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiMは前記中
央すだれ状電極B0Mからそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…,
(n-1)}だけ離れており、前記個人識別カードには第1
スイッチが備えられ、前記第1スイッチは前記包絡線検
波器を前記少なくとも2つのすだれ状電極Iiに順次に接
続し、前記送信部には第2スイッチが備えられ、前記第
2スイッチは前記包絡線検波器を前記少なくとも2つの
すだれ状電極Aiに順次に接続し、前記受信部には第3ス
イッチが備えられ、前記第3スイッチは前記デジタルネ
ットワークと前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiM
とを順次に接続する。
【0009】請求項6に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記単極性パルス発生器の代わりに双極性
パルス発生器が備えられている。
【0010】請求項7に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記第1、第2、第3および第4符号化す
だれ状電極が、それぞれ少なくとも3つの電極対から成
る。
【0011】請求項8に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記第3および第4符号パターンが、前記
第1および第2符号パターンとはそれぞれ逆のパターン
を示す。
【0012】請求項9に記載の超音波個人識別カードシ
ステムでは、前記固有符号化すだれ状電極はが4の倍数
個の符号化すだれ状電極の集合体で成り、前記4の倍数
個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、前
記2つのタイプは前記第1および第2符号化すだれ状電
極にそれぞれ相当する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の超音波個人識別カードシ
ステムは、ホストコンピュータに装着される主通信デバ
イスと、情報端末機に装着される端末通信デバイスと、
端末通信デバイスに挿入される個人識別カードから成
る。個人識別カードは第1圧電基板、固有符号化すだれ
状電極および第1電極群から成り、主通信デバイスと端
末通信デバイスは互いに同様な構造を有し、主通信デバ
イスおよび端末通信デバイスの各々は、第2圧電基板、
送信部および受信部から成る。固有符号化すだれ状電極
は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極対Piのうち
の隣り合う2つは離間距離Lを有している。また、固有
符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有する。第1
電極群はすだれ状電極I0と、すだれ状電極I0から距離iL
(i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii (i=1)から成る。端末
通信デバイスの送信部は、第1双極性パルス発生器、第
1および第2符号化すだれ状電極、第2電極群、包絡線
検波器および単極性パルス発生器から成る。第2電極群
はすだれ状電極A0と、すだれ状電極A0から距離iL (i=1)
だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成る。包絡線検波
器は第2電極群に接続されている。主通信デバイスの受
信部は第3電極群、第2双極性パルス発生器、中継用す
だれ状電極、第3および第4符号化すだれ状電極および
検出用デバイスから成る。第3電極群は中央すだれ状電
極B0Mと、中央すだれ状電極B0Mから距離L0だけ離れた左
すだれ状電極B-1Mと、中央すだれ状電極B0Mから距離L0+
iL (i=1)だけ離れた右すだれ状電極BiM (i=1)から成
る。第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極
は、それぞれ電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極
対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有する。ま
た、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極
は、それぞれ第1、第2、第3および第4符号パターン
を有する。このようにして、本発明の超音波個人識別カ
ードシステムは小型軽量で、デバイス構成が簡単で、回
路構成も簡単にできる。従って、大量生産が可能であ
る。また、耐久性に優れていることから使用頻度の多さ
にも対応しうる。
【0014】もしも、個人識別カードが端末通信デバイ
スに挿入されると、第1双極性パルス発生器からパルス
が発生する。このパルスが固有符号化すだれ状電極に印
加されると、第1圧電基板に固有符号化弾性表面波が励
振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターン
に対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極
I0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して
再びすだれ状電極Iiで検出される。すだれ状電極I0での
固有符号化バースト信号およびすだれ状電極Iiでの固有
符号化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器を
介して単極性パルス発生器で固有二重符号化デジタル信
号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信され
る。この際、固有二重符号化デジタル信号は単極性デジ
タルパルスの固有二重符号化列で成ることから、単極性
タイプの通信が実現されている。しかしながら、もしも
単極性パルス発生器の代わりに双極性パルス発生器を用
いると、合成出力信号が双極性デジタルパルスの固有二
重符号化列に変換されることから、双極性タイプの通信
が可能になる。双極性デジタルパルスに基づく通信の方
が単極性デジタルパルスに基づく通信に比べ伝送特性に
関し優れている。
【0015】固有二重符号化デジタル信号がデジタルネ
ットワーク中から左すだれ状電極B- 1Mおよび右すだれ状
電極BiMで受信されると、主通信デバイスの第2圧電基
板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。
第1および第2弾性表面波は、中央すだれ状電極B0M
固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符
号化バースト信号は第2双極性パルス発生器で固有一重
符号化デジタル信号に変換される。固有一重符号化デジ
タル信号が中継用すだれ状電極に印加されると、主通信
デバイスの第2圧電基板に第3弾性表面波が励振され
る。第3弾性表面波はバースト波群の固有符号化列で成
る。もしもそれぞれのバースト波群が第3符号パターン
と相関すれば第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電
極で出力され、バースト波群が第4符号パターンと相関
すれば第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極で出
力される。結果として、第1および第2復号化パルスに
基づく出力デジタル信号が検出用デバイスで検出され
る。出力デジタル信号は固有符号パターンに対応するも
ので、この出力デジタル信号によって個人識別カードの
所有者が認証される。このようにして、本発明の超音波
個人識別カードシステムでは、個人識別カードの秘匿性
が損なわれることなく、またノイズの影響を受けること
なくその所有者が認証される。また、低消費電力駆動が
可能である。本発明の超音波個人識別カードシステムが
弾性表面波マッチドフィルタを取り入れていることの利
点は、実時間同期が可能であること、そして、簡易通信
システムの構築が可能なことである。
【0016】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、個人識別カードの所有者が認証された直後に、パス
ワードを求めるリクエスト符号化デジタル信号が主通信
デバイスの送信部によってデジタルネットワーク中に送
信される構造が可能である。リクエスト符号化デジタル
信号が主通信デバイスの送信部によってデジタルネット
ワーク中に送信されると、リクエスト符号化デジタル信
号は端末通信デバイスの受信部によってデジタルネット
ワーク中から受信される。このとき、第1双極性パルス
発生器からは個人識別カードのためのパルスの定期的な
発生時を除いて双極性パルス(−1および1)の列が発
生する。列はパスワードデジタル信号に対応するもので
ある。双極性パルス(−1および1)が第1および第2
符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されると、端末通信
デバイスの第2圧電基板に第4および第5弾性表面波が
それぞれ励振される。第4および第5弾性表面波は、第
1および第2符号化バースト信号としてすだれ状電極A0
で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して再
びすだれ状電極Aiで検出される。すだれ状電極A0および
Aiでのそれぞれの第1符号化バースト信号の合成出力信
号と、すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの第2符号
化バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器を介し
て単極性パルス発生器で第1および第2二重符号化デジ
タル信号に変換されて、デジタルネットワーク中に送信
される。第1二重符号化デジタル信号は、左すだれ状電
極B-1Mおよび右すだれ状電極BiMで同時に受信される。
第2二重符号化デジタル信号もまた左すだれ状電極B-1M
および右すだれ状電極BiMで同時に受信される。結果と
して、第1および第2二重符号化デジタル信号に基づく
出力デジタル信号が検出用デバイスで検出される。出力
デジタル信号はパスワードデジタル信号に対応するもの
である。このようにして、認証システムの秘匿性すなわ
ち安全性をさらに高めることが可能となる。
【0017】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、固有符号化すだれ状電極が少なくとも2つの部分で
成り、これらの部分が絶縁された状態でしかも全体とし
て階段状の平行状態にある構造が可能である。これらの
部分に第1双極性パルス発生器からパルスが同時に印加
されると、これらの部分に対応する固有符号化弾性表面
波が第1圧電基板に励振される。それぞれの固有符号化
弾性表面波はそれぞれの固有符号化バースト信号として
すだれ状電極I0で順次に検出された後、再び順次にすだ
れ状電極Iiで検出される。結果として、すだれ状電極I0
でのそれぞれの固有符号化バースト信号およびすだれ状
電極Iiでのそれぞれの固有符号化バースト信号の合成出
力信号は、単極性パルス発生器で検出される固有二重符
号化デジタル信号に対応するものとなる。従って、この
ような構造を採用することにより、デバイス構成の柔軟
性を増加させることが可能となる。
【0018】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、固有符号化すだれ状電極が第1および第2の部分で
成り、この第1および第2の部分が絶縁された状態でし
かも互いに直交している構造が可能である。また、この
構造においては、新たに第4電極群が個人識別カードに
備えられる。第4電極群はすだれ状電極J0と、すだれ状
電極J0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ji (i=
1)から成る。もしも、第1および第2の部分に第1双極
性パルス発生器からパルスが同時に印加されると、第1
および第2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固
有符号化弾性表面波が第1圧電基板に励振される。第1
固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号と
してすだれ状電極J0で検出された後、再びすだれ状電極
Jiで検出され、第1固有符号化バースト信号がすだれ状
電極J0で検出された直後に第2固有符号化弾性表面波が
第2固有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検
出され、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極Ji
で検出された直後に第2固有符号化バースト信号がすだ
れ状電極Iiで検出される。すだれ状電極J0およびJiでの
第1固有符号化バースト信号とすだれ状電極I0およびIi
での第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は単極
性パルス発生器で検出される固有二重符号化デジタル信
号に対応するものとなる。従って、このような構造を採
用することにより、デバイス構成の柔軟性を増加させる
ことが可能となる。
【0019】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ii {i=
1, 2,…, (n-1)}を含み、第2電極群が少なくとも2つ
のすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第3電
極群が少なくとも2つの右すだれ状電極BiM {i=1, 2,
…, (n-1)}を含む構造が可能である。すだれ状電極Ii
すだれ状電極I0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-
1)}だけ離れており、すだれ状電極Aiはすだれ状電極A0
からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れてお
り、右すだれ状電極BiMは中央すだれ状電極B0Mからそれ
ぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。ま
た、この構造では、個人識別カードには第1スイッチが
備えられ、第1スイッチは包絡線検波器を少なくとも2
つのすだれ状電極Iiに順次に接続し、送信部には第2ス
イッチが備えられ、第2スイッチは包絡線検波器を少な
くとも2つのすだれ状電極Aiに順次に接続し、受信部に
は第3スイッチが備えられ、第3スイッチはデジタルネ
ットワークと少なくとも2つの右すだれ状電極BiMとを
順次に接続する。このようにして、秘匿性にすぐれた、
より高度な認証システムを実現することが可能となる。
【0020】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極が
それぞれ少なくとも3つの電極対から成る構造が可能で
ある。また、第3および第4符号パターンが、第1およ
び第2符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す構
造が可能である。
【0021】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の符号化すだ
れ状電極の集合体で成る構造が可能である。この4の倍
数個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、
これら2つのタイプは第1および第2符号化すだれ状電
極にそれぞれ相当するものである。固有符号化すだれ状
電極にこのような構造を採用することにより、認証シス
テム全体の統一性を図ることが可能となる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の超音波個人識別カードシス
テムにおける個人識別カードおよび端末通信デバイスの
第1の実施例を示す構成図である。本発明の超音波個人
識別カードシステムは、ホストコンピュータに装着され
る主通信デバイスと、情報端末機に装着される端末通信
デバイスと、端末通信デバイスに挿入される個人識別カ
ードから成る。本実施例の個人識別カードは第1圧電基
板1、固有符号化すだれ状電極2、すだれ状電極I0およ
びI1から成る第1電極群3、端子4および端子5から成
る。固有符号化すだれ状電極2、すだれ状電極I0および
I1は、アルミニウム薄膜で成り、第1圧電基板1上に設
けられている。すだれ状電極I0およびI1は、離間距離L
を有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期
長を有し、第1圧電基板1上に設けられている。本実施
例の端末通信デバイスは第2圧電基板6、送信部および
受信部から成る。送信部は端子7、第1双極性パルス発
生器8、第1符号化すだれ状電極9、第2符号化すだれ
状電極10、すだれ状電極A0およびA1から成る第2電極
群11、挿入スイッチ12、包絡線検波器13、単極性
パルス発生器14および端子15から成る。受信部は端
子16、中央すだれ状電極B0と左すだれ状電極B-1と右
すだれ状電極B1から成る第3電極群17、第2双極性パ
ルス発生器18、中継用すだれ状電極19、第3符号化
すだれ状電極20、第4符号化すだれ状電極21、検出
用デバイス22および端子23から成る。すだれ状電極
A0およびA1は離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成
り、それぞれ40μmの電極周期長を有する。左すだれ
状電極B-1は中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れて
おり、右すだれ状電極B1は中央すだれ状電極B0から距離
L0+Lだけ離れている。中央すだれ状電極B0、左すだれ状
電極B-1および右すだれ状電極B1は、アルミニウム薄膜
で成り、それぞれ40μmの電極周期長を有する。第1
符号化すだれ状電極9、第2符号化すだれ状電極10、
すだれ状電極A0およびA1、中央すだれ状電極B0、左すだ
れ状電極B-1、右すだれ状電極B1、中継用すだれ状電極
19、第3符号化すだれ状電極20および第4符号化す
だれ状電極21は第2圧電基板6上に設けられている。
第1圧電基板1および第2圧電基板6として厚さ200
μmの圧電セラミック板が用いられているが、LiNbO3
結晶板等を使用することも可能である。
【0023】図2は第1符号化すだれ状電極9の平面図
である。第1符号化すだれ状電極9は3つの電極対Pi
(i=1, 2,および3)から成り、それぞれの電極対Piは40
μmの電極周期長を有し、電極対Piのうちの隣り合う2
つは離間距離Lを有する。第1符号化すだれ状電極9は
バーカーコードに基づく第1符号パターンを有する。図
2で示されるような3デジットコード(1,1,0)の
他に、たとえば7デジットコード(1,1,1,0,
0,1,0)や11デジットコード(1,1,1,0,
0,0,1,0,0,1,0)が利用できる。同様にし
て、第2符号化すだれ状電極10、第3符号化すだれ状
電極20および第4符号化すだれ状電極21は、それぞ
れ3個の電極対から成り、それぞれ第2、第3および第
4符号パターンを有する。また、第3および第4の符号
パターンは、第1および第2の符号パターンとはそれぞ
れ逆のパターンを示す。
【0024】図3は固有符号化すだれ状電極2の平面図
である。固有符号化すだれ状電極2は16個の符号化す
だれ状電極の集合体で成り、その16個の符号化すだれ
状電極はAおよびBの2つのタイプに分類され、9個のA
タイプの符号化すだれ状電極は第1符号化すだれ状電極
9に相当し、7個のBタイプの符号化すだれ状電極は第
2符号化すだれ状電極10に相当する。すなわち、固有
符号化すだれ状電極2は全部で48個の電極対を有し、
その48個の電極対は16個の電極対グループから成
り、それぞれの電極対グループは第1符号化すだれ状電
極9または第2符号化すだれ状電極10に相当する。固
有符号化すだれ状電極2はこのような固有符号パターン
を有する。
【0025】図1の端末通信デバイスに対応する主通信
デバイスは、挿入スイッチ12が不要であることを除い
て図1の端末通信デバイスと同様な構造を有する。この
ようにして、主通信デバイスは第2圧電基板6M、端子
7M、第1双極性パルス発生器8M、第1符号化すだれ
状電極9M、第2符号化すだれ状電極10M、すだれ状
電極A0MおよびA1Mから成る第2電極群3M、包絡線検波
器13M、単極性パルス発生器14M、端子15M、端
子16M、中央すだれ状電極B0Mと左すだれ状電極B-1M
と右すだれ状電極B1Mから成る第3電極群17M、第2
双極性パルス発生器18M、中継用すだれ状電極19
M、第3符号化すだれ状電極20M、第4符号化すだれ
状電極21M、検出用デバイス22Mおよび端子23M
から成る。
【0026】図1の個人識別カード、端末通信デバイス
および対応する主通信デバイスから成る超音波個人識別
カードシステムにおいて、もしも個人識別カードが端末
通信デバイスに挿入されると、端子4および端子5が挿
入スイッチ12を介して第1双極性パルス発生器8およ
び包絡線検波器13に定期的に接続される。このとき第
1双極性パルス発生器8でパルスが発生し、このパルス
が固有符号化すだれ状電極2に印加されると、第1圧電
基板1に固有符号化弾性表面波が励振される。固有符号
化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号
化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、その
後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極I1
で再び検出される。すだれ状電極I0での固有符号化バー
スト信号およびすだれ状電極I1での固有符号化バースト
信号の合成出力信号は、包絡線検波器13を介して単極
性パルス発生器14で固有二重符号化デジタル信号、す
なわち単極性デジタルパルスの固有二重符号化列に変換
される。このとき、各単極性デジタルパルスはすだれ状
電極I0での1つのバーストと、すだれ状電極I1での1つ
前のバーストから成る。たとえば、3番目の単極性デジ
タルパルスはすだれ状電極I0での3番目のバーストと、
すだれ状電極I1での2番目のバーストから成る。このよ
うにして、全部で49個の単極性デジタルパルスを含む
固有二重符号化デジタル信号が、端子15を介してデジ
タルネットワーク中に送信される。
【0027】一方、固有二重符号化デジタル信号がデジ
タルネットワーク中から端子16Mを介して左すだれ状
電極B-1Mおよび右すだれ状電極B1Mで受信されると、第
2圧電基板6Mに第1および第2弾性表面波がそれぞれ
励振される。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0M
到達し、その後距離Lに対応する時間だけ遅延してから
第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0Mに到達する。こ
のとき、第1および第2弾性表面波は両方とも49個の
バースト波の列から成り、各バースト波は固有二重符号
化列の各単極性デジタルパルスに対応する。従って、第
1弾性表面波の1つのバースト波と第2弾性表面波の1
つ前のバースト波が中央すだれ状電極B0Mに同時に到達
することになる。このようにして、復号の第1段階が成
し遂げられる。結果として、固有二重符号化デジタル信
号は中央すだれ状電極B0Mで固有一重符号化バースト信
号に変換される。固有一重符号化バースト信号は第2双
極性パルス発生器18Mで固有一重符号化デジタル信
号、すなわち高周波双極性パルスの固有一重符号化列に
変換される。このようにして、固有一重符号化デジタル
信号は中継用すだれ状電極19Mに印加される。このと
き、第2圧電基板6Mに第3弾性表面波が励振される。
第3弾性表面波は48個のバースト波の固有符号化列で
成り、48個のバースト波は16個のバースト波群に分
類される。このバースト波群が第3符号パターンと相関
すれば第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極20
Mで出力され、第4符号パターンと相関すれば第2復号
化パルスが第4符号化すだれ状電極21Mで出力され
る。このようにして、復号の第2段階が成し遂げられ
る。結果として、第1および第2復号化パルスに基づく
出力デジタル信号が検出用デバイス22Mを介して端子
23Mで検出される。この出力デジタル信号は、固有符
号パターンに対応している。結果として、出力デジタル
信号によって個人識別カードの所有者を認証することが
可能となり、個人識別カードが端末通信デバイスに挿入
されている間は主通信デバイスと端末通信デバイスとの
通信が続行される。
【0028】このような認証システムの安全性をさらに
高めるために、端末通信デバイスに対してパスワードを
求めるリクエスト二重符号化デジタル信号が端子15M
を介してデジタルネットワーク中に送信される。まず始
めに、端子7Mを介してリクエストデジタル信号が第1
双極性パルス発生器8Mに印加されると、リクエストデ
ジタル信号の単極性パルスが双極性パルス(−1および
1)に変換される。この双極性パルス(−1および1)
が第1符号化すだれ状電極9Mおよび第2符号化すだれ
状電極10Mにそれぞれ印加されると、第2圧電基板6
Mに第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振される。
第4弾性表面波は、第1符号パターンに対応する第1符
号化バースト信号としてすだれ状電極A0Mで検出され、
その後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電
極A1Mで再び検出される。すだれ状電極A0Mでの第1符号
化バースト信号およびすだれ状電極A1Mでの第1符号化
バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器13Mを
介して単極性パルス発生器14Mで第1二重符号化デジ
タル信号、すなわち単極性デジタルパルスの第1二重符
号化列に変換される。このとき、各単極性デジタルパル
スはすだれ状電極A0Mでの1つのバーストと、すだれ状
電極A1Mでの1つ前のバーストから成る。たとえば、3
番目の単極性デジタルパルスはすだれ状電極A0Mでの3
番目のバーストと、すだれ状電極A1Mでの2番目のバー
ストから成る。このようにして、第1二重符号化デジタ
ル信号は全部で4個の単極性デジタルパルスを含む。同
様にして、第5弾性表面波は単極性パルス発生器14M
で第2二重符号化デジタル信号に変換される。このよう
にして、リクエスト二重符号化デジタル信号は、この第
1および第2二重符号化デジタル信号から成るもので、
端子15Mを介してデジタルネットワーク中に送信され
る。
【0029】リクエスト二重符号化デジタル信号のうち
の第1二重符号化デジタル信号が、デジタルネットワー
ク中から端子16を介して左すだれ状電極B-1および右
すだれ状電極B1で受信されると、第2圧電基板6に第1
および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1弾性
表面波は中央すだれ状電極B0に到達し、その後距離Lに
対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央す
だれ状電極B0に到達する。このとき、第1および第2弾
性表面波は両方とも4個のバースト波の列から成り、各
バースト波は第1二重符号化列の各単極性デジタルパル
スに対応する。従って、第1弾性表面波の1つのバース
ト波と第2弾性表面波の1つ前のバースト波が中央すだ
れ状電極B0に同時に到達することになる。このようにし
て、第1二重符号化デジタル信号は中央すだれ状電極B0
で第1一重符号化バースト信号に変換される。第1一重
符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器18で第
1一重符号化デジタル信号、すなわち高周波双極性パル
スの第1一重符号化列に変換される。第1一重符号化デ
ジタル信号は中継用すだれ状電極19に印加される。こ
のとき、第2圧電基板6に第3弾性表面波、すなわち3
個のバースト波の第1符号化列が励振される。もしも第
3弾性表面波が第3符号パターンに対応する場合には、
第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電極20で出力
される。同様にして、リクエスト二重符号化デジタル信
号のうちの第2二重符号化デジタル信号がデジタルネッ
トワーク中から端子16で受信されると、第2二重符号
化デジタル信号は第2双極性パルス発生器18で第2一
重符号化デジタル信号に変換される。第2一重符号化デ
ジタル信号が中継用すだれ状電極19に印加されると、
第2圧電基板6に第3弾性表面波が励振される。もしも
第3弾性表面波が第4符号パターンに対応する場合に
は、第2復号化パルスが第4符号化すだれ状電極21で
出力される。結果として、第1および第2復号化パルス
に基づく出力デジタル信号が検出用デバイス22を介し
て端子23で検出され、この出力デジタル信号はリクエ
ストデジタル信号に対応するものである。出力デジタル
信号が端子23で検出されると、パスワードデジタル信
号が端子7を介して第1双極性パルス発生器8に印加さ
れる。パスワードデジタル信号は単極性パルス発生器1
4で二重符号化パスワードデジタル信号に変換され、端
子15を介してデジタルネットワーク中に送信される。
二重符号化パスワードデジタル信号がデジタルネットワ
ーク中から端子16Mで受信されると、二重符号化パス
ワードデジタル信号は、パスワードデジタル信号に対応
する出力デジタル信号に変換される。出力デジタル信号
は検出用デバイス22Mを介して端子23Mで検出され
る。
【0030】図4は、図1の個人識別カードの代わりに
用いられるもう一つの個人識別カードの構成図である。
図4の個人識別カードは、固有符号化すだれ状電極2の
代わりに固有符号化すだれ状電極24および固有符号化
すだれ状電極25が用いられることを除いて図1と同様
な構造を有する。固有符号化すだれ状電極24および固
有符号化すだれ状電極25は絶縁されていて、段違い平
行の関係にあり、固有符号化すだれ状電極24とすだれ
状電極I0の距離は固有符号化すだれ状電極25とすだれ
状電極I0の距離よりも短い。もしも、第1双極性パルス
発生器8で発生したパルスが固有符号化すだれ状電極2
4および固有符号化すだれ状電極25に印加されると、
第1圧電基板1に第1および第2固有符号化弾性表面波
が励振される。第1固有符号化弾性表面波は第1固有符
号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、そ
の後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極I
1で再び検出される。第1固有符号化バースト信号がす
だれ状電極I0で検出された直後に、第2固有符号化弾性
表面波が第2固有符号化バースト信号としてすだれ状電
極I0で検出される。さらに、第1固有符号化バースト信
号がすだれ状電極I1で検出された直後に、第2固有符号
化バースト信号がすだれ状電極I1で検出される。すだれ
状電極I0での第1および第2固有符号化バースト信号
と、すだれ状電極I1での第1および第2固有符号化バー
スト信号の合成出力信号は、図1の個人識別カードを用
いた場合に単極性パルス発生器14で検出される固有二
重符号化デジタル信号と等価なものとなる。
【0031】図5は、図1の個人識別カードの代わりに
用いられるさらにもう一つの個人識別カードの構成図で
ある。図5の個人識別カードは、固有符号化すだれ状電
極2の代わりに固有符号化すだれ状電極26および固有
符号化すだれ状電極27が用いられるとともに、すだれ
状電極J0およびJ1が新たに備えられることを除いて図1
と同様な構造を有する。すだれ状電極J0およびJ1は第4
電極群28を形成する。もしも、第1双極性パルス発生
器8で発生したパルスが固有符号化すだれ状電極26お
よび固有符号化すだれ状電極27に印加されると、第1
圧電基板1に第1および第2固有符号化弾性表面波が励
振される。第1固有符号化弾性表面波は第1固有符号化
バースト信号としてすだれ状電極J0で検出され、その
後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極J1
で再び検出される。第1固有符号化バースト信号がすだ
れ状電極J0で検出された直後に、第2固有符号化弾性表
面波が第2固有符号化バースト信号としてすだれ状電極
I0で検出される。さらに、第1固有符号化バースト信号
がすだれ状電極J1で検出された直後に、第2固有符号化
バースト信号がすだれ状電極I1で検出される。すだれ状
電極J0およびJ1での第1固有符号化バースト信号と、す
だれ状電極I0およびI1での第2固有符号化バースト信号
の合成出力信号は、図1の個人識別カードを用いた場合
に単極性パルス発生器14で検出される固有二重符号化
デジタル信号と等価なものとなる。
【0032】図6は、個人識別カードおよび端末通信デ
バイスの第2の実施例を示す構成図である。本実施例の
個人識別カードは、第1スイッチ29、すだれ状電極I2
およびI3が新たに備えられることを除いて図1と同様な
構造を有する。すだれ状電極I2およびI3は第1電極群3
に含まれる。すだれ状電極I1およびI2は離間距離Lを有
する。すだれ状電極I2およびI3もまた離間距離Lを有
し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を
有する。本実施例の端末通信デバイスは、第2スイッチ
30、第3スイッチ31、すだれ状電極A2およびA3、右
すだれ状電極B2およびB3が新たに備えられることを除い
て図7と同様な構造を有する。すだれ状電極A1およびA2
は離間距離Lを有する。すだれ状電極A2およびA3は第2
電極群11に含まれ、離間距離Lを有し、アルミニウム
薄膜で成り、40μmの電極周期長を有する。右すだれ
状電極B1およびB2は離間距離Lを有する。右すだれ状電
極B2およびB3は第3電極群17に含まれ、離間距離Lを
有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長
を有する。中央すだれ状電極B0と右すだれ状電極B2との
離間距離はL0+2Lであり、中央すだれ状電極B0と右すだ
れ状電極B3の離間距離はL0+3Lである。
【0033】図6の端末通信デバイスに対応する主通信
デバイスは、挿入スイッチ12が不要であることを除い
て図6の端末通信デバイスと同様な構造を有する。この
ようにして、主通信デバイスは第2圧電基板6M、端子
7M、第1双極性パルス発生器8M、第1符号化すだれ
状電極9M、第2符号化すだれ状電極10M、すだれ状
電極A0M,A1M,A2MおよびA3Mから成る第2電極群11
M、第2スイッチ30M、包絡線検波器13M、単極性
パルス発生器14M、端子15M、端子16M、第3ス
イッチ31M、中央すだれ状電極B0Mと左すだれ状電極B
-1Mと右すだれ状電極B1M,B2MおよびB3Mから成る第3電
極群17M、第2双極性パルス発生器18M、中継用す
だれ状電極19M、第3符号化すだれ状電極20M、第
4符号化すだれ状電極21M、検出用デバイス22Mお
よび端子23Mから成る。
【0034】図6の個人識別カード、端末通信デバイス
および対応する主通信デバイスから成る超音波個人識別
カードシステムにおいて、もしも個人識別カードが端末
通信デバイスに挿入されると、端子4および端子5が挿
入スイッチ12を介して第1双極性パルス発生器8およ
び包絡線検波器13に定期的に接続される。このとき第
1双極性パルス発生器8でパルスが発生し、このパルス
が固有符号化すだれ状電極2に印加されると、第1圧電
基板1に固有符号化弾性表面波が励振される。固有符号
化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号
化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出され、その
後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してか
らすだれ状電極I1,I2またはI3で再び検出される。すだ
れ状電極I0での固有符号化バースト信号と、すだれ状電
極I1,I2またはI3での固有符号化バースト信号の合成出
力信号は、包絡線検波器13を介して単極性パルス発生
器14で固有二重符号化デジタル信号、すなわち単極性
デジタルパルスの固有二重符号化列に変換される。この
とき、各単極性デジタルパルスはすだれ状電極I0でのn
番目のバーストと、すだれ状電極I1での(n-1)番目のバ
ーストかすだれ状電極I2での(n-2)番目のバーストかす
だれ状電極I3での(n-3)番目のバーストから成る。たと
えば、すだれ状電極I3と包絡線検波器13が第1スイッ
チ29を介して接続されている場合、6番目の単極性デ
ジタルパルスはすだれ状電極I0での6番目のバースト
と、すだれ状電極I3での3番目のバーストから成る。こ
のようにして、全部で49,50または51個の単極性
デジタルパルスを含む固有二重符号化デジタル信号が、
端子15を介してデジタルネットワーク中に送信され
る。
【0035】一方、固有二重符号化デジタル信号がデジ
タルネットワーク中から端子16Mを介して左すだれ状
電極B-1Mで受信されるとともに、第3スイッチ31Mを
介して右すだれ状電極B1M,B2MまたはB3Mで受信される
と、左すだれ状電極B-1Mに対応する第1弾性表面波と、
右すだれ状電極B1M,B2MまたはB3Mに対応する第2弾性
表面波が第2圧電基板6Mに励振される。第1弾性表面
波は中央すだれ状電極B0Mに到達した後、距離L,2Lまた
は3Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が
中央すだれ状電極B0Mに到達する。このとき、第1およ
び第2弾性表面波は両方とも49,50または51個の
バースト波の列から成り、各バースト波は固有二重符号
化列の各単極性デジタルパルスに対応する。従って、第
1弾性表面波のn番目のバースト波が中央すだれ状電極B
0Mに到達するのと同時に、第2弾性表面波の(n-1)番
目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が右すだれ
状電極B1M,B2MまたはB3Mから中央すだれ状電極B0Mに到
達することになる。たとえば、第1弾性表面波の4番目
のバースト波が中央すだれ状電極B0Mに到達するのと同
時に、右すだれ状電極B2Mにおける第2弾性表面波の2番
目のバースト波が中央すだれ状電極B0Mに到達する。結
果として、固有二重符号化デジタル信号は中央すだれ状
電極B0Mで固有一重符号化バースト信号に変換される。
固有一重符号化バースト信号は第2双極性パルス発生器
18Mで固有一重符号化デジタル信号、すなわち高周波
双極性パルスの固有一重符号化列に変換される。このよ
うにして、固有一重符号化デジタル信号は中継用すだれ
状電極19Mに印加される。このとき、第2圧電基板6
Mに第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波は4
8個のバースト波の固有符号化列で成り、48個のバー
スト波は16個のバースト波群に分類される。このバー
スト波群が第3符号パターンと相関すれば第1復号化パ
ルスが第3符号化すだれ状電極20Mで出力され、第4
符号パターンと相関すれば第2復号化パルスが第4符号
化すだれ状電極21Mで出力される。結果として、第1
および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が検
出用デバイス22Mを介して端子23Mで検出される。
この出力デジタル信号は、固有符号パターンに対応して
いる。このようにして、出力デジタル信号によって個人
識別カードの所有者を認証することが可能となり、個人
識別カードが端末通信デバイスに挿入されている間は主
通信デバイスと端末通信デバイスとの通信が続行され
る。
【0036】このような認証システムの安全性をさらに
高めるために、端末通信デバイスに対してパスワードを
求めるリクエスト二重符号化デジタル信号が端子15M
を介してデジタルネットワーク中に送信される。まず始
めに、リクエストデジタル信号が端子7Mを介して第1
双極性パルス発生器8Mに印加されると、リクエストデ
ジタル信号の単極性パルスが双極性パルス(−1および
1)に変換される。この双極性パルス(−1および1)
が第1符号化すだれ状電極9Mおよび第2符号化すだれ
状電極10Mにそれぞれ印加されると、第2圧電基板6
Mに第4および第5弾性表面波がそれぞれ励振される。
第4弾性表面波は、第1符号パターンに対応する第1符
号化バースト信号としてすだれ状電極A0Mで検出され
る。すだれ状電極A1M,A2MまたはA3Mが第2スイッチ3
0Mを介して包絡線検波器13Mと接続されていること
から、第1符号化バースト信号は、すだれ状電極A0M
検出された後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ
遅延してからすだれ状電極A1M,A2MまたはA3Mで再び検
出される。すだれ状電極A0Mでの第1符号化バースト信
号と、すだれ状電極A1M,A2MまたはA3Mでの第1符号化
バースト信号の合成出力信号は、包絡線検波器13Mを
介して単極性パルス発生器14Mで第1二重符号化デジ
タル信号、すなわち単極性デジタルパルスの第1二重符
号化列に変換される。このとき、各単極性デジタルパル
スはすだれ状電極A0Mでのn番目のバーストと、すだれ状
電極A1Mでの(n-1)番目のバーストかすだれ状電極A2M
の(n-2)番目のバーストかすだれ状電極A3Mでの(n-3)番
目のバーストから成る。たとえば、すだれ状電極A3M
包絡線検波器13Mが第2スイッチ30Mを介して接続
されている場合、6番目の単極性デジタルパルスはすだ
れ状電極A0Mでの6番目のバーストと、すだれ状電極A3M
での3番目のバーストから成る。このようにして、第1
二重符号化デジタル信号は全部で4,5または6個の単
極性デジタルパルスを含む。同様にして、第5弾性表面
波は単極性パルス発生器14Mで第2二重符号化デジタ
ル信号に変換される。リクエスト二重符号化デジタル信
号は、この第1および第2二重符号化デジタル信号から
成るもので、端子15Mを介してデジタルネットワーク
中に送信される。
【0037】リクエスト二重符号化デジタル信号のうち
の第1二重符号化デジタル信号が、デジタルネットワー
ク中から端子16で受信されると、第1二重符号化デジ
タル信号は、左すだれ状電極B-1に印加されるととも
に、右すだれ状電極B1,B2またはB3に第3スイッチ31
を介して印加される。この時、左すだれ状電極B-1に対
応する第1弾性表面波と、右すだれ状電極B1,B2または
B3に対応する第2弾性表面波が第2圧電基板6に励振さ
れる。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0に到達した
後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してか
ら第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達する。こ
のとき、第1および第2弾性表面波は両方とも4,5ま
たは6個のバースト波の列から成り、各バースト波は第
1二重符号化列の各単極性デジタルパルスに対応する。
従って、第1弾性表面波のn番目のバースト波が中央す
だれ状電極B0に到達するのと同時に、第2弾性表面波の
(n-1)番目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が
右すだれ状電極B1,B2またはB 3から中央すだれ状電極B0
に到達することになる。このようにして、第1二重符号
化デジタル信号は中央すだれ状電極B0で第1一重符号化
バースト信号に変換される。第1一重符号化バースト信
号は第2双極性パルス発生器18で第1一重符号化デジ
タル信号、すなわち高周波双極性パルスの第1一重符号
化列に変換される。第1一重符号化デジタル信号が中継
用すだれ状電極19に印加されると、第2圧電基板6に
第3弾性表面波、すなわち3個のバースト波の第1符号
化列が励振される。もしも第3弾性表面波が第3符号パ
ターンに対応する場合には、第1復号化パルスが第3符
号化すだれ状電極20で出力される。同様にして、リク
エスト二重符号化デジタル信号のうちの第2二重符号化
デジタル信号がデジタルネットワーク中から端子16で
受信されると、第2二重符号化デジタル信号は第2双極
性パルス発生器18で第2一重符号化デジタル信号に変
換される。第2一重符号化デジタル信号が中継用すだれ
状電極19に印加されると、第2圧電基板6に第3弾性
表面波が励振される。もしも第3弾性表面波が第4符号
パターンに対応する場合には、第2復号化パルスが第4
符号化すだれ状電極21で出力される。結果として、第
1および第2復号化パルスに基づく出力デジタル信号が
検出用デバイス22を介して端子23で検出され、この
出力デジタル信号はリクエストデジタル信号に対応する
ものである。出力デジタル信号が端子23で検出される
と、パスワードデジタル信号が端子7を介して第1双極
性パルス発生器8に印加される。パスワードデジタル信
号は単極性パルス発生器14で二重符号化パスワードデ
ジタル信号に変換され、端子15を介してデジタルネッ
トワーク中に送信される。二重符号化パスワードデジタ
ル信号がデジタルネットワーク中から端子16Mで受信
されると、二重符号化パスワードデジタル信号は、パス
ワードデジタル信号に対応する出力デジタル信号に変換
される。出力デジタル信号は検出用デバイス22Mを介
して端子23Mで検出される。
【0038】
【発明の効果】本発明の超音波個人識別カードシステム
は主通信デバイスと、端末通信デバイスと、個人識別カ
ードから成る。個人識別カードは第1圧電基板、固有符
号化すだれ状電極および第1電極群から成り、主通信デ
バイスおよび端末通信デバイスの各々は、第2圧電基
板、送信部および受信部から成る。固有符号化すだれ状
電極は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極対Pi
うちの隣り合う2つは離間距離Lを有している。また、
固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有する。
第1電極群はすだれ状電極I0と、すだれ状電極I0から距
離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii (i=1)から成る。
端末通信デバイスの送信部は、第1双極性パルス発生
器、第1および第2符号化すだれ状電極、第2電極群、
包絡線検波器および単極性パルス発生器から成る。第2
電極群はすだれ状電極A0と、すだれ状電極A0から距離iL
(i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成る。包絡
線検波器は第2電極群に接続されている。主通信デバイ
スの受信部は第3電極群、第2双極性パルス発生器、中
継用すだれ状電極、第3および第4符号化すだれ状電極
および検出用デバイスから成る。第3電極群は中央すだ
れ状電極B0Mと、中央すだれ状電極B0Mから距離L0だけ離
れた左すだれ状電極B-1Mと、中央すだれ状電極B0Mから
距離L0+iL (i=1)だけ離れた右すだれ状電極BiM (i=1)か
ら成る。第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電
極は、それぞれ電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電
極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有する。ま
た、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極
は、それぞれ第1、第2、第3および第4符号パターン
を有する。
【0039】もしも、個人識別カードが端末通信デバイ
スに挿入されると、第1双極性パルス発生器からパルス
が発生する。このパルスが固有符号化すだれ状電極に印
加されると、第1圧電基板に固有符号化弾性表面波が励
振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターン
に対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極
I0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して
再びすだれ状電極Iiで検出される。すだれ状電極I0およ
びIiでの固有符号化バースト信号の合成出力信号は、包
絡線検波器を介して単極性パルス発生器で固有二重符号
化デジタル信号に変換されて、デジタルネットワーク中
に送信される。この際、もしも単極性パルス発生器の代
わりに双極性パルス発生器を用いると、双極性タイプの
通信が可能になる。
【0040】固有二重符号化デジタル信号がデジタルネ
ットワーク中から左すだれ状電極B- 1Mおよび右すだれ状
電極BiMで受信されると、主通信デバイスの第2圧電基
板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。
第1および第2弾性表面波は、中央すだれ状電極B0M
固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符
号化バースト信号は第2双極性パルス発生器で固有一重
符号化デジタル信号に変換される。固有一重符号化デジ
タル信号が中継用すだれ状電極に印加されると、主通信
デバイスの第2圧電基板に第3弾性表面波が励振され
る。第3弾性表面波はバースト波群の固有符号化列で成
る。もしもそれぞれのバースト波群が第3符号パターン
と相関すれば第1復号化パルスが第3符号化すだれ状電
極で出力され、第4符号パターンと相関すれば第2復号
化パルスが第4符号化すだれ状電極で出力される。結果
として、第1および第2復号化パルスに基づく出力デジ
タル信号が検出用デバイスで検出される。出力デジタル
信号は固有符号パターンに対応するもので、この出力デ
ジタル信号によって個人識別カードの所有者が認証され
る。
【0041】個人識別カードの所有者が認証された直後
に、パスワードを求めるリクエスト符号化デジタル信号
が主通信デバイスの送信部によってデジタルネットワー
ク中に送信されると、リクエスト符号化デジタル信号は
端末通信デバイスの受信部によって受信される。このと
き、第1双極性パルス発生器では個人識別カードのため
のパルスの定期的な発生時を除いて、パスワードデジタ
ル信号に対応する双極性パルス(−1および1)の列が
発生する。双極性パルス(−1および1)が第1および
第2符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されると、端末
通信デバイスの第2圧電基板に第4および第5弾性表面
波がそれぞれ励振される。第4および第5弾性表面波
は、第1および第2符号化バースト信号としてすだれ状
電極A0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延
して再びすだれ状電極Aiで検出される。すだれ状電極A0
およびAiでの第1符号化バースト信号の合成出力信号
と、すだれ状電極A0およびAiでの第2符号化バースト信
号の合成出力信号は、包絡線検波器を介して単極性パル
ス発生器で第1および第2二重符号化デジタル信号に変
換されて、デジタルネットワーク中に送信される。第1
二重符号化デジタル信号は、左すだれ状電極B-1Mおよび
右すだれ状電極BiMで同時に受信される。第2二重符号
化デジタル信号もまた左すだれ状電極B-1Mおよび右すだ
れ状電極BiMで同時に受信される。結果として、第1お
よび第2二重符号化デジタル信号に基づく出力デジタル
信号が検出用デバイスで検出される。出力デジタル信号
はパスワードデジタル信号に対応するものである。
【0042】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、固有符号化すだれ状電極が少なくとも2つの部分で
成り、これらの部分が絶縁された状態でしかも全体とし
て階段状の平行状態にある構造が可能である。これらの
部分に第1双極性パルス発生器からパルスが同時に印加
されると、これらの部分に対応する固有符号化弾性表面
波が第1圧電基板に励振される。それぞれの固有符号化
弾性表面波はそれぞれの固有符号化バースト信号として
すだれ状電極I0で順次に検出された後、再び順次にすだ
れ状電極Iiで検出される。結果として、すだれ状電極I0
での固有符号化バースト信号およびすだれ状電極Iiでの
固有符号化バースト信号の合成出力信号は、単極性パル
ス発生器で検出される固有二重符号化デジタル信号に対
応するものとなる。
【0043】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、固有符号化すだれ状電極が第1および第2の部分で
成り、この第1および第2の部分が絶縁された状態でし
かも互いに直交している構造が可能である。この構造に
おいては、新たに第4電極群が個人識別カードに備えら
れる。第4電極群はすだれ状電極J0と、すだれ状電極J0
から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ji (i=1)から
成る。もしも、第1および第2の部分に第1双極性パル
ス発生器からパルスが同時に印加されると、第1および
第2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固有符号
化弾性表面波が第1圧電基板に励振される。第1固有符
号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号としてす
だれ状電極J0で検出された後、再びすだれ状電極Jiで検
出され、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極J0
で検出された直後に第2固有符号化弾性表面波が第2固
有符号化バースト信号としてすだれ状電極I0で検出さ
れ、第1固有符号化バースト信号がすだれ状電極Jiで検
出された直後に第2固有符号化バースト信号がすだれ状
電極Iiで検出される。すだれ状電極J0およびJiでの第1
固有符号化バースト信号とすだれ状電極I0およびIiでの
第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は単極性パ
ルス発生器で検出される固有二重符号化デジタル信号に
対応するものとなる。
【0044】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ii {i=
1, 2,…, (n-1)}を含み、第2電極群が少なくとも2つ
のすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第3電
極群が少なくとも2つの右すだれ状電極BiM {i=1, 2,
…, (n-1)}を含む構造が可能である。すだれ状電極Ii
すだれ状電極I0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-
1)}だけ離れており、すだれ状電極Aiはすだれ状電極A0
からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れてお
り、右すだれ状電極BiMは中央すだれ状電極B0Mからそれ
ぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。ま
た、この構造では、個人識別カードには第1スイッチが
備えられ、第1スイッチは包絡線検波器を少すだれ状電
極Iiに順次に接続し、送信部には第2スイッチが備えら
れ、第2スイッチは包絡線検波器をすだれ状電極Aiに順
次に接続し、受信部には第3スイッチが備えられ、第3
スイッチはデジタルネットワークと右すだれ状電極BiM
とを順次に接続する。
【0045】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、第1、第2、第3および第4符号化すだれ状電極が
それぞれ少なくとも3つの電極対から成る構造が可能で
ある。また、第3および第4符号パターンが、第1およ
び第2符号パターンとはそれぞれ逆のパターンを示す構
造が可能である。
【0046】本発明の超音波個人識別カードシステムで
は、固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の符号化すだ
れ状電極の集合体で成る構造が可能である。この4の倍
数個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、
これら2つのタイプは第1および第2符号化すだれ状電
極にそれぞれ相当するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波個人識別カードシステムにおけ
る個人識別カードおよび端末通信デバイスの第1の実施
例を示す構成図である。
【図2】第1符号化すだれ状電極9の平面図。
【図3】固有符号化すだれ状電極2の平面図。
【図4】図1の個人識別カードの代わりに用いられるも
う一つの個人識別カードの構成図。
【図5】図1の個人識別カードの代わりに用いられるさ
らにもう一つの個人識別カードの構成図。
【図6】個人識別カードおよび端末通信デバイスの第2
の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
1 第1圧電基板 2 固有符号化すだれ状電極 3 第1電極群 4 端子 5 端子 6,6M 第2圧電基板 7,7M 端子 8,8M 第1双極性パルス発生器 9,9M 第1符号化すだれ状電極 10,10M 第2符号化すだれ状電極 11,11M 第2電極群 12 挿入スイッチ 13,13M 包絡線検波器 14,14M 単極性パルス発生器 15,15M 端子 16,16M 端子 17,17M 第3電極群 18,18M 第2双極性パルス発生器 19,19M 中継用すだれ状電極 20,20M 第3符号化すだれ状電極 21,21M 第4符号化すだれ状電極 22,22M 検出用デバイス 23,23M 端子 24 固有符号化すだれ状電極 25 固有符号化すだれ状電極 26 固有符号化すだれ状電極 27 固有符号化すだれ状電極 28 第4電極群 29 第1スイッチ 30,30M 第2スイッチ 31,31M 第3スイッチ I0,I1 すだれ状電極 J0,J1 すだれ状電極 A0,A1,A2,A3,A0M,A1M,A2M,A3M すだれ状電極 B0,B0M 中央すだれ状電極 B-1,B-1M 左すだれ状電極 B1,B2,B3,B1M,B2M,B3M 右すだれ状電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータに装着される主通信
    デバイスと、情報端末機に装着される端末通信デバイス
    と、前記端末通信デバイスに挿入される個人識別カード
    から成る超音波個人識別カードシステムであって、前記
    個人識別カードは、第1圧電基板、固有符号化すだれ状
    電極および第1電極群から成り、前記固有符号化すだれ
    状電極は電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極
    対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記固
    有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有し、前記
    第1電極群はすだれ状電極I0と、前記すだれ状電極I0
    ら距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ii (i=1)から成
    り、前記主通信デバイスと前記端末通信デバイスは互い
    に同様な構造を有し、前記主通信デバイスおよび前記端
    末通信デバイスは、それぞれ第2圧電基板、送信部およ
    び受信部から成り、前記端末通信デバイスの前記送信部
    は、第1双極性パルス発生器、第1および第2符号化す
    だれ状電極、第2電極群、包絡線検波器および単極性パ
    ルス発生器から成り、前記第2電極群はすだれ状電極A0
    と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたす
    だれ状電極Ai (i=1)から成り、前記包絡線検波器は前記
    第2電極群に接続されており、前記単極性パルス発生器
    は前記包絡線検波器に接続されており、前記主通信デバ
    イスの前記受信部は第3電極群、第2双極性パルス発生
    器、中継用すだれ状電極、第3および第4符号化すだれ
    状電極および検出用デバイスから成り、前記第3電極群
    は中央すだれ状電極B0Mと、前記中央すだれ状電極B 0M
    ら距離L0だけ離れた左すだれ状電極B-1Mと、前記中央す
    だれ状電極B0Mから距離L0+iL (i=1)だけ離れた右すだれ
    状電極BiM (i=1)から成り、前記第1、第2、第3およ
    び第4符号化すだれ状電極は、電極対Pi (i=1, 2,…,
    n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間
    距離Lを有し、前記第1、第2、第3および第4符号化
    すだれ状電極は、それぞれ第1、第2、第3および第4
    符号パターンを有し、前記個人識別カードが前記端末通
    信デバイスに挿入されることにより、前記第1双極性パ
    ルス発生器からパルスが発生し、前記パルスが前記固有
    符号化すだれ状電極に印加されることにより、前記第1
    圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振され、前記固有
    符号化弾性表面波は、前記固有符号パターンに対応する
    固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極I0で検
    出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再
    び前記すだれ状電極Iiで検出され、前記すだれ状電極I0
    での前記固有符号化バースト信号および前記すだれ状電
    極Iiでの前記固有符号化バースト信号の合成出力信号
    は、前記包絡線検波器を介して前記単極性パルス発生器
    で固有二重符号化デジタル信号に変換されて、デジタル
    ネットワーク中に送信され、前記固有二重符号化デジタ
    ル信号が前記デジタルネットワーク中から前記左すだれ
    状電極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで受信される
    ことにより、前記主通信デバイスの前記第2圧電基板に
    第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第
    1および第2弾性表面波は、前記中央すだれ状電極B0M
    で固有一重符号化バースト信号に変換され、前記固有一
    重符号化バースト信号は前記第2双極性パルス発生器で
    固有一重符号化デジタル信号に変換され、前記固有一重
    符号化デジタル信号が前記中継用すだれ状電極に印加さ
    れることにより、前記主通信デバイスの前記第2圧電基
    板に第3弾性表面波が励振され、前記第3弾性表面波は
    バースト波群の固有符号化列で成り、もしも前記バース
    ト波群が前記第3符号パターンと相関すれば第1復号化
    パルスが前記第3符号化すだれ状電極で出力され、前記
    バースト波群が前記第4符号パターンと相関すれば第2
    復号化パルスが前記第4符号化すだれ状電極で出力さ
    れ、前記第1および第2復号化パルスに基づく出力デジ
    タル信号が前記検出用デバイスで検出され、前記出力デ
    ジタル信号は前記固有符号パターンに対応し、前記出力
    デジタル信号によって前記個人識別カードの所有者が認
    証される超音波個人識別カードシステム。
  2. 【請求項2】 前記個人識別カードの所有者が認証され
    た直後に、パスワードを求めるリクエスト符号化デジタ
    ル信号が前記主通信デバイスの前記送信部によって前記
    デジタルネットワーク中に送信され、前記リクエスト符
    号化デジタル信号が前記端末通信デバイスの前記受信部
    によって前記デジタルネットワーク中から受信されるこ
    とにより、前記第1双極性パルス発生器からは前記個人
    識別カードのための前記パルスの定期的な発生時を除い
    て双極性パルス(−1および1)の列が発生し、前記列
    はパスワードデジタル信号に対応し、前記双極性パルス
    (−1および1)が前記第1および第2符号化すだれ状
    電極にそれぞれ印加されることにより、前記端末通信デ
    バイスの前記第2圧電基板に第4および第5弾性表面波
    がそれぞれ励振され、前記第4および第5弾性表面波
    は、前記第1および第2符号パターンにそれぞれ対応す
    る第1および第2符号化バースト信号として前記すだれ
    状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だ
    け遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記す
    だれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第1符号化バ
    ースト信号の合成出力信号と、前記すだれ状電極A0およ
    びAiでのそれぞれの前記第2符号化バースト信号の合成
    出力信号は、前記包絡線検波器を介して前記単極性パル
    ス発生器で第1および第2二重符号化デジタル信号に変
    換されて、前記デジタルネットワーク中に送信され、前
    記第1二重符号化デジタル信号は、前記左すだれ状電極
    B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信され、
    前記第2二重符号化デジタル信号も、前記左すだれ状電
    極B-1Mおよび前記右すだれ状電極BiMで同時に受信さ
    れ、前記第1および第2二重符号化デジタル信号に基づ
    く出力デジタル信号が前記検出用デバイスで検出され、
    前記出力デジタル信号は前記パスワードデジタル信号に
    対応する請求項1に記載の超音波個人識別カードシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記固有符号化すだれ状電極は少なくと
    も2つの部分で成り、前記少なくとも2つの部分は絶縁
    された状態でしかも全体として階段状の平行状態にあ
    り、前記少なくとも2つの部分に前記第1双極性パルス
    発生器から前記パルスが同時に印加されることにより、
    前記少なくとも2つの部分に対応する少なくとも2つの
    固有符号化弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、
    前記少なくとも2つの固有符号化弾性表面波は少なくと
    も2つの固有符号化バースト信号として前記すだれ状電
    極I0で順次に検出された後、再び順次に前記すだれ状電
    極Iiで検出され、前記すだれ状電極I0での前記少なくと
    も2つの固有符号化バースト信号および前記すだれ状電
    極Iiでの前記少なくとも2つの固有符号化バースト信号
    の合成出力信号は前記単極性パルス発生器で検出される
    前記固有二重符号化デジタル信号に対応する請求項1ま
    たは2に記載の超音波個人識別カードシステム。
  4. 【請求項4】 前記固有符号化すだれ状電極は第1およ
    び第2の部分で成り、前記第1および第2の部分は絶縁
    された状態でしかも互いに直交しており、前記個人識別
    カードには第4電極群が備えられ、前記第4電極群はす
    だれ状電極J0と、前記すだれ状電極J0から距離iL (i=1)
    だけ離れたすだれ状電極Ji (i=1)から成り、前記第1お
    よび第2の部分に前記第1双極性パルス発生器から前記
    パルスが同時に印加されることにより、前記第1および
    第2の部分にそれぞれ対応する第1および第2固有符号
    化弾性表面波が前記第1圧電基板に励振され、前記第1
    固有符号化弾性表面波は第1固有符号化バースト信号と
    して前記すだれ状電極J0で検出された後、再び前記すだ
    れ状電極Jiで検出され、前記第1固有符号化バースト信
    号が前記すだれ状電極J0で検出された直後に前記第2固
    有符号化弾性表面波が第2固有符号化バースト信号とし
    て前記すだれ状電極I0で検出され、前記第1固有符号化
    バースト信号が前記すだれ状電極Jiで検出された直後に
    前記第2固有符号化バースト信号が前記すだれ状電極Ii
    で検出され、前記すだれ状電極J0およびJiでの前記第1
    固有符号化バースト信号と前記すだれ状電極I0およびIi
    での前記第2固有符号化バースト信号の合成出力信号は
    前記単極性パルス発生器で検出される前記固有二重符号
    化デジタル信号に対応する請求項1または2に記載の超
    音波個人識別カードシステム。
  5. 【請求項5】 前記第1電極群が少なくとも2つのすだ
    れ状電極Ii {i=1, 2,…,(n-1)}を含み、前記少なくとも
    2つのすだれ状電極Iiは前記すだれ状電極I0からそれぞ
    れ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第
    2電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,
    …, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極
    Aiは前記すだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,
    …, (n-1)}だけ離れており、前記第3電極群は少なくと
    も2つの右すだれ状電極BiM {i=1,2,…, (n-1)}を含
    み、前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiMは前記中
    央すだれ状電極B0Mからそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…,
    (n-1)}だけ離れており、前記個人識別カードには第1
    スイッチが備えられ、前記第1スイッチは前記包絡線検
    波器を前記少なくとも2つのすだれ状電極Iiに順次に接
    続し、前記送信部には第2スイッチが備えられ、前記第
    2スイッチは前記包絡線検波器を前記少なくとも2つの
    すだれ状電極Aiに順次に接続し、前記受信部には第3ス
    イッチが備えられ、前記第3スイッチは前記デジタルネ
    ットワークと前記少なくとも2つの右すだれ状電極BiM
    とを順次に接続する請求項1または2に記載の超音波個
    人識別カードシステム。
  6. 【請求項6】 前記単極性パルス発生器の代わりに双極
    性パルス発生器が備えられた請求項1,2,3,4また
    は5に記載の超音波個人識別カードシステム。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2、第3および第4符号化
    すだれ状電極が、それぞれ少なくとも3つの電極対から
    成る請求項1,2,3,4,5または6に記載の超音波
    個人識別カードシステム。
  8. 【請求項8】 前記第3および第4符号パターンは、前
    記第1および第2符号パターンとはそれぞれ逆のパター
    ンを示す請求項1,2,3,4,5,6または7に記載
    の超音波個人識別カードシステム。
  9. 【請求項9】 前記固有符号化すだれ状電極は、4の倍
    数個の符号化すだれ状電極の集合体で成り、前記4の倍
    数個の符号化すだれ状電極は2つのタイプに分類され、
    前記2つのタイプは前記第1および第2符号化すだれ状
    電極にそれぞれ相当する請求項1,2,3,4,5,
    6,7または8に記載の超音波個人識別カードシステ
    ム。
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