JP4591859B2 - 超音波無線通信システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信デバイスおよびそれに挿入される個人カードから成る超音波無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信ネットワークを利用した商取引が増加するにつれ、トラブルに遭遇する例も増えている。情報の安全性の観点からみると、従来、ソフトウエアを中心に符号化技術が進んでいる。ハードウエアとしては磁気カードやICカードの符号化機能の向上が図られているが、十分な安全性を確保するには解決すべき課題が多い。磁気カードは最も汎用性に富むものであるが、比較的簡単にコピーされてしまうことや、パスワードを盗むことが容易であることなどの問題点を有する。従って、クレジットカード、キャッシュカードおよびプリペイドカードなどの不正使用が絶えない。ICカードは偽造されにくいという点では磁気カードよりも優れているものの、情報の安全性において十分であるとは言えない。また、磁気カードに比べ製造工程が複雑であることなどの問題点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はクレジットカード、キャッシュカードおよびプリペイドカードなどのカード類や自動車や家屋の鍵に対して、不正コピーが困難であるばかりでなくパスワードの盗難も困難な認証機能を持たせることを目的とする。
さらに本発明の目的は、デバイス構成が簡単で、小型軽量で、耐久性に優れ、大量生産が可能で、低消費電力駆動が可能な超音波無線通信システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の超音波無線通信システムは、無線通信デバイスおよび個人カードから成る超音波無線通信システムであって、前記無線通信デバイスは、第1圧電基板、符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器、アンテナ、第2増幅器、第2電極群、第1中継用すだれ状電極および信号分析器から成り、前記個人カードは、第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群および第2中継用すだれ状電極から成り、前記符号化すだれ状電極は、電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記符号化すだれ状電極は所定の符号パターンを有し、前記第1電極群はすだれ状電極A0と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成り、前記第2電極群は中央すだれ状電極B0と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れた右すだれ状電極B-1と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0+iL (i=1)だけ離れた左すだれ状電極Bi (i=1)から成り、前記固有符号化すだれ状電極は、前記符号化すだれ状電極に対応する前記電極対Piを含んでおり、前記固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有し、前記第3電極群はすだれ状電極C0と、前記すだれ状電極C0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ci (i=1)から成り、前記第2圧電基板、前記固有符号化すだれ状電極、前記第3電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって個別送信部が構成され、前記第1圧電基板、前記符号化すだれ状電極、前記第1電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって主送信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第2圧電基板、前記第2中継用すだれ状電極、前記固有符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって個別受信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第1中継用すだれ状電極、前記符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって主受信部が構成され、前記個別送信部では、前記固有符号化すだれ状電極にパルスが印加されることにより、前記第2圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振され、前記固有符号化弾性表面波は、前記固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極C0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Ciで検出され、前記すだれ状電極C0での前記固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Ciでの前記固有符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記主送信部では、前記符号化すだれ状電極に送信メッセージデジタル信号が印加されることにより、前記第1圧電基板に符号化弾性表面波が励振され、前記符号化弾性表面波は、前記符号パターンに対応する符号化バースト信号として前記すだれ状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記すだれ状電極A0での前記符号化バースト信号および前記すだれ状電極Aiでの前記符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記個別受信部では、前記アンテナによって固有二重符号化バースト信号が受信されると、前記固有二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2弾性表面波は前記中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換され、前記固有一重符号化バースト信号が前記第2中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記第2圧電基板に固有一重符号化弾性表面波が励振され、前記固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記個別送信部における前記固有符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆であり、もしも前記固有一重符号化弾性表面波が前記固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが前記固有符号化すだれ状電極で検出され、前記固有復号化パルスは前記信号分析器に入力され、前記主受信部では、受信メッセージ二重符号化バースト信号が前記アンテナによって受信されると、前記受信メッセージ二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第3および第4弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第3および第4弾性表面波は前記中央すだれ状電極B0で一重符号化バースト信号に変換され、前記一重符号化バースト信号が前記第1中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記第1圧電基板に一重符号化弾性表面波が励振され、前記一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記主送信部における前記符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆であり、もしも前記一重符号化弾性表面波が前記符号パターンと相関する場合には、復号化パルスが前記符号化すだれ状電極で検出され、前記復号化パルスは前記信号分析器に入力される。
【0005】
請求項2に記載の超音波無線通信システムは、前記符号化すだれ状電極が少なくとも3つの電極対から成る。
【0006】
請求項3に記載の超音波無線通信システムは、前記固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の部分で成り、それらの部分の少なくとも1つは前記符号化すだれ状電極と同様な構造を成し、残りの全ては無電極指構造を成し、前記無電極指構造は前記符号化すだれ状電極の外観と同様な大きさを有する。
【0007】
請求項4に記載の超音波無線通信システムは、無線通信デバイスおよび個人カードから成る超音波無線通信システムであって、前記無線通信デバイスは、第1圧電基板、双極性パルス発生器、第1および第2符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器、アンテナ、第2増幅器、第2電極群、第1中継用すだれ状電極および信号分析器から成り、前記個人カードは、第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群および第2中継用すだれ状電極から成り、前記第1および第2符号化すだれ状電極は、それぞれ電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記第1および第2符号化すだれ状電極は、それぞれ第1および第2符号パターンを有し、前記第1電極群はすだれ状電極A0と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成り、前記第2電極群は中央すだれ状電極B0と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れた右すだれ状電極B-1と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0+iL (i=1)だけ離れた左すだれ状電極Bi (i=1)から成り、前記固有符号化すだれ状電極は、前記符号化すだれ状電極に対応する前記電極対Piを含んでおり、前記固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有し、前記第3電極群はすだれ状電極C0と、前記すだれ状電極C0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ci (i=1)から成り、前記第2圧電基板、前記固有符号化すだれ状電極、前記第3電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって個別送信部が構成され、前記第1圧電基板、前記双極性パルス発生器、前記第1および第2符号化すだれ状電極、前記第1電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって主送信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第2圧電基板、前記第2中継用すだれ状電極、前記固有符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって個別受信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第1中継用すだれ状電極、前記第1および第2符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって主受信部が構成され、前記個別送信部では、前記固有符号化すだれ状電極にパルスが印加されることにより、前記第2圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振され、前記固有符号化弾性表面波は、前記固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極C0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Ciで検出され、前記すだれ状電極C0での前記固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Ciでの前記固有符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記主送信部では、前記双極性パルス発生器に送信メッセージデジタル信号が印加されることにより、双極性パルス(−1および1)の列が発生し、前記双極性パルス(−1および1)が前記第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されることにより、前記第1圧電基板に第1および第2符号化弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2符号化弾性表面波は、前記第1および第2符号パターンにそれぞれ対応する第1および第2符号化バースト信号として前記すだれ状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第1符号化バースト信号の合成出力信号と、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第2符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記個別受信部では、前記アンテナによって固有二重符号化バースト信号が受信されると、前記固有二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2弾性表面波は前記中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換され、前記固有一重符号化バースト信号が前記第2中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記第2圧電基板に固有一重符号化弾性表面波が励振され、前記固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記個別送信部における前記固有符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆であり、もしも前記固有一重符号化弾性表面波が前記固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが前記固有符号化すだれ状電極で検出され、前記固有復号化パルスは前記信号分析器に入力され、前記主受信部では、受信メッセージ二重符号化バースト信号が前記アンテナによって受信されると、前記受信メッセージ二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第3および第4弾性表面波がそれぞれ励振され、前記受信メッセージ二重符号化バースト信号は、第1および第2二重符号化バースト信号で成り、前記第1二重符号化バースト信号に基づく前記第3および第4弾性表面波は、前記中央すだれ状電極B0で第1一重符号化バースト信号に変換され、前記第2二重符号化バースト信号に基づく前記第3および第4弾性表面波は、前記中央すだれ状電極B0で第2一重符号化バースト信号に変換され、前記第1および第2一重符号化バースト信号が前記第1中継用すだれ状電極に印加されると、前記第1圧電基板に第1および第2一重符号化弾性表面波が励振され、前記第1および第2一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記主送信部における前記第1および第2符号化弾性表面波の伝搬方向とはそれぞれ逆であり、もしも前記第1および第2一重符号化弾性表面波が前記第1および第2符号パターンとそれぞれ相関する場合には、第1および第2復号化パルスが前記第1および第2符号化すだれ状電極でそれぞれ検出され、前記第1および第2復号化パルスの合成出力信号は前記信号分析器に入力される。
【0008】
請求項5に記載の超音波無線通信システムは、前記第1および第2符号化すだれ状電極がそれぞれ少なくとも3つの電極対から成る。
【0009】
請求項6に記載の超音波無線通信システムは、前記固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の部分で成り、それらの部分の各々は前記第1または第2符号化すだれ状電極と同様な構造を有する。
【0010】
請求項7に記載の超音波無線通信システムは、前記第1電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Aiは前記すだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第2電極群は少なくとも2つの左すだれ状電極Bi {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つの左すだれ状電極Biは前記中央すだれ状電極B0からそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第3電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ci {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Ciは前記すだれ状電極C0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の超音波無線通信システムは、無線通信デバイスおよびそれに挿入される個人カードから成る簡単な構造を有する。無線通信デバイスは、第1圧電基板、符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器、アンテナ、第2増幅器、第2電極群、第1中継用すだれ状電極および信号分析器から成り、個人カードは、第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群および第2中継用すだれ状電極から成る。符号化すだれ状電極は、電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有する。符号化すだれ状電極は所定の符号パターンを有する。第1電極群はすだれ状電極A0と、すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成る。第2電極群は中央すだれ状電極B0と、中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れた右すだれ状電極B-1と、中央すだれ状電極B0から距離L0+iL (i=1)だけ離れた左すだれ状電極Bi (i=1)から成る。固有符号化すだれ状電極は、符号化すだれ状電極に対応する電極対Piを含んでいる。固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有する。第3電極群はすだれ状電極C0と、すだれ状電極C0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ci (i=1)から成る。
【0012】
本発明の超音波無線通信システムは4つの部分、すなわち個別送信部、主送信部、個別受信部および主受信部によって構成されている。個別送信部は第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群、第1増幅器およびアンテナによって構成され、主送信部は第1圧電基板、符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器およびアンテナによって構成され、個別受信部はアンテナ、第2増幅器、第1圧電基板、第2電極群、第2圧電基板、第2中継用すだれ状電極、固有符号化すだれ状電極および信号分析器によって構成され、主受信部はアンテナ、第2増幅器、第1圧電基板、第2電極群、第1中継用すだれ状電極、符号化すだれ状電極および信号分析器によって構成されている。
【0013】
個別送信部では、固有符号化すだれ状電極にパルスが印加されると、第2圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極C0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極Ciで検出される。すだれ状電極C0での固有符号化バースト信号およびすだれ状電極Ciでの固有符号化バースト信号の合成出力信号は、第1増幅器を介してアンテナから送信される。
【0014】
主送信部では、符号化すだれ状電極に送信メッセージデジタル信号が印加されると、第1圧電基板に符号化弾性表面波が励振される。符号化弾性表面波は、符号化すだれ状電極の符号パターンに対応する符号化バースト信号としてすだれ状電極A0で検出された後、距離iLに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極Aiで検出される。すだれ状電極A0での符号化バースト信号およびすだれ状電極Aiでの符号化バースト信号の合成出力信号は、第1増幅器を介してアンテナから送信される。
【0015】
個別受信部では、アンテナによって固有二重符号化バースト信号が受信されると、固有二重符号化バースト信号は第2増幅器を介して右すだれ状電極B-1と、左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、第1圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1および第2弾性表面波は中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号が第2中継用すだれ状電極に印加されると、第2圧電基板に固有一重符号化弾性表面波が励振される。固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は個別送信部における固有符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆である。もしも固有一重符号化弾性表面波が固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが固有符号化すだれ状電極で検出される。このようにして、固有符号化すだれ状電極は呼び出しスイッチとしての機能を果たし、固有復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く信号分析器に入力される。
【0016】
主受信部では、受信メッセージ二重符号化バースト信号がアンテナによって受信されると、受信メッセージ二重符号化バースト信号は第2増幅器を介して右すだれ状電極B-1と、左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、第1圧電基板に第3および第4弾性表面波がそれぞれ励振される。第3および第4弾性表面波は中央すだれ状電極B0で一重符号化バースト信号に変換される。一重符号化バースト信号が第1中継用すだれ状電極に印加されると、第1圧電基板に一重符号化弾性表面波が励振される。一重符号化弾性表面波の伝搬方向は主送信部における符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆である。もしも一重符号化弾性表面波が符号化すだれ状電極の符号パターンと相関する場合には、復号化パルスが符号化すだれ状電極で検出される。復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く信号分析器に入力される。従って、超音波無線通信システムでは、秘匿性に優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0017】
本発明の超音波無線通信システムでは、符号化すだれ状電極が少なくとも3つの電極対から成る構造が可能である。また、固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の部分で成り、それらの部分の少なくとも1つが符号化すだれ状電極と同様な構造を成し、残りの全ては無電極指構造で成る構造が可能である。この場合、無電極指構造は符号化すだれ状電極の外観と同様な大きさを有する。
【0018】
本発明の超音波無線通信システムでは、双極性パルス発生器が新たに用いられるとともに、符号化すだれ状電極の代わりに第1および第2符号化すだれ状電極が用いられた構造が可能である。但し、双極性パルス発生器は主送信部に属する。また、このような超音波無線通信システムでは、第1および第2符号化すだれ状電極はそれぞれ少なくとも3つの電極対から成り、固有符号化すだれ状電極は4の倍数個の部分で成り、それらの部分の各々は第1または第2符号化すだれ状電極と同様な構造を有する。このような構造によれば、秘匿性にさらに優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0019】
本発明の超音波無線通信システムでは、第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第2電極群が少なくとも2つの左すだれ状電極Bi {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第3電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ci {i=1, 2,…, (n-1)}を含む構造が可能である。この場合、すだれ状電極Aiはすだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。また、左すだれ状電極Biは中央すだれ状電極B0からそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。さらに、すだれ状電極Ciはすだれ状電極C0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。このような構造を採用することにより、無線通信ネットワークの秘匿性をさらに高めることが可能となる。
【0020】
【実施例】
図1は、本発明の超音波無線通信システムの第1の実施例を示す構成図である。本発明の超音波無線通信システムは、無線通信デバイスおよびそれに挿入される個人カードから成る。無線通信デバイスは、入力用端子1、スイッチ2および3、第1圧電基板4、符号化すだれ状電極5、すだれ状電極A0およびA1から成る第1電極群、スイッチ6、第1増幅器7、スイッチ8、アンテナ9、第2増幅器10、中央すだれ状電極B0と右すだれ状電極B-1と左すだれ状電極B1から成る第2電極群、スイッチ11、第1中継用すだれ状電極12および信号分析器13から成る。個人カードは、第2圧電基板14、固有符号化すだれ状電極15、すだれ状電極C0およびC1から成る第3電極群および第2中継用すだれ状電極16から成る。すだれ状電極A0およびA1は離間距離Lを有するとともに、すだれ状電極C0およびC1もまた離間距離Lを有する。すだれ状電極A0,A1,C0,C1,第1中継用すだれ状電極12および第2中継用すだれ状電極16はアルミニウム薄膜で成り、それぞれ40μmの電極周期長を有する。右すだれ状電極B-1は中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れており、左すだれ状電極B1は中央すだれ状電極B0から距離L0+Lだけ離れている。中央すだれ状電極B0、右すだれ状電極B-1および左すだれ状電極B1は、アルミニウム薄膜で成り、それぞれ40μmの電極周期長を有する。符号化すだれ状電極5、すだれ状電極A0およびA1、中央すだれ状電極B0、右すだれ状電極B-1、左すだれ状電極B1および第1中継用すだれ状電極12は第1圧電基板4上に設けられている。固有符号化すだれ状電極15、すだれ状電極C0およびC1および第2中継用すだれ状電極16は第2圧電基板14上に設けられている。第1圧電基板4および第2圧電基板14として厚さ200μmの圧電セラミック板が用いられているが、LiNbO3単結晶板等を使用することも可能である。
【0021】
図2は符号化すだれ状電極5の平面図である。符号化すだれ状電極5は7つの電極対Pi (i=1, 2,…, 7)から成り、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、それぞれの電極対Piは40μmの電極周期長を有する。符号化すだれ状電極5はバーカーコードに基づく一定の符号パターンを有する。図2で示されるような7デジットコード(1,1,1,0,0,1,0)の他に、たとえば3デジットコード(1,1,0)や11デジットコード(1,1,1,0,0,0,1,0,0,1,0)が利用できる。
【0022】
図3は固有符号化すだれ状電極15の平面図である。固有符号化すだれ状電極15は符号化すだれ状電極5と同様な構造を有する3つの部分と、無電極指構造を有する1つの部分から成る。無電極指構造は符号化すだれ状電極5の外観と同様な大きさを有する。このようにして、固有符号化すだれ状電極15は21個の電極対Piを含む固有符号パターンを有する。
【0023】
図1の超音波無線通信システムは4つの部分、すなわち個別送信部、主送信部、個別受信部および主受信部によって構成されている。個別送信部は入力用端子1、スイッチ2および3、第2圧電基板14、固有符号化すだれ状電極15、第3電極群、スイッチ6、第1増幅器7、スイッチ8およびアンテナ9によって構成され、主送信部は入力用端子1、スイッチ2および3、第1圧電基板4、符号化すだれ状電極5、第1電極群、スイッチ6、第1増幅器7、スイッチ8およびアンテナ9によって構成され、個別受信部はアンテナ9、スイッチ8、第2増幅器10、第1圧電基板4、第2電極群、スイッチ11、第2圧電基板14、第2中継用すだれ状電極16、固有符号化すだれ状電極15、スイッチ3および2、そして信号分析器13によって構成され、主受信部はアンテナ9、スイッチ8、第2増幅器10、第1圧電基板4、第2電極群、スイッチ11、第1中継用すだれ状電極12、符号化すだれ状電極5、スイッチ3および2、そして信号分析器13によって構成されている。
【0024】
図1の個別送信部では、スイッチ2および3を介して入力用端子1から固有符号化すだれ状電極15にパルスが印加されると、固有符号化弾性表面波が第2圧電基板14に励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極C0で検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極C1で再び検出される。すだれ状電極C0での固有符号化バースト信号およびすだれ状電極C1での固有符号化バースト信号の合成出力信号は、スイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。
【0025】
図1の主送信部では、スイッチ2および3を介して入力用端子1から符号化すだれ状電極5に送信メッセージデジタル信号が印加されると、送信メッセージデジタル信号のパルス(0および1)のうちのパルス(1)によって第1圧電基板4に符号化弾性表面波が励振される。このとき、符号化すだれ状電極5が7つの電極対を有することから、符号化弾性表面波は、符号化すだれ状電極5の符号パターンに対応する7つのバースト波で成る。符号化弾性表面波は符号化バースト信号としてすだれ状電極A0で検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極A1で検出される。すだれ状電極A0での符号化バースト信号およびすだれ状電極A1での符号化バースト信号の合成出力信号は、スイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。このとき、この合成出力信号の各バーストはすだれ状電極A0での1つのバーストと、すだれ状電極A1での1つ前のバーストから成る。たとえば、合成出力信号の3番目のバーストはすだれ状電極A0での3番目のバーストと、すだれ状電極A1での2番目のバーストから成る。このようにして、合成出力信号は全部で8つのバーストを含む。一方、送信メッセージデジタル信号のパルス(0)により第1圧電基板4に弾性表面波が励振されることはない。結果として、送信メッセージデジタル信号は、無バーストの期間を含む二重符号化バースト信号に変換されて、アンテナ9から送信される。
【0026】
図1の個別受信部では、もしもアンテナ9によって固有二重符号化バースト信号が受信されると、固有二重符号化バースト信号は、スイッチ8を介して第2増幅器10に到達した後、右すだれ状電極B-1と、左すだれ状電極B1にそれぞれ印加される。このとき、第1圧電基板4に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0に到達し、その後距離Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達する。従って、第1弾性表面波の1つのバースト波と第2弾性表面波の1つ前のバースト波が中央すだれ状電極B0に同時に到達することになる。このようにして、固有二重符号化バースト信号は中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換される。このようにして、復号の第1段階が成し遂げられる。固有一重符号化バースト信号がスイッチ11を介して第2中継用すだれ状電極16に印加されると、第2圧電基板14に固有一重符号化弾性表面波が励振され、固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は、図1の個別送信部における固有符号化弾性表面波の伝搬方向と逆である。このとき、もしも固有一重符号化弾性表面波が固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが固有符号化すだれ状電極15で検出される。このようにして、復号の第2段階が成し遂げられ、固有符号化すだれ状電極15は呼び出しスイッチとしての機能を果たす。固有復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、スイッチ3および2を介して信号分析器13に入力される。
【0027】
図1の主受信部では、もしも受信メッセージ二重符号化バースト信号がアンテナ9によって受信されると、それはスイッチ8を介して第2増幅器10に到達する。受信メッセージ二重符号化バースト信号が二重符号化バースト信号と無バーストの期間から構成されている場合、この二重符号化バースト信号が右すだれ状電極B-1と、左すだれ状電極B1にそれぞれ印加されると、第1圧電基板4に第3および第4弾性表面波がそれぞれ励振され、第3および第4弾性表面波は中央すだれ状電極B0で一重符号化バースト信号に変換される。一方、無バーストの期間により第1圧電基板4に弾性表面波が励振されることはない。このようにして、受信メッセージ二重符号化バースト信号は受信メッセージ一重符号化バースト信号に変換される。一重符号化バースト信号がスイッチ11を介して第1中継用すだれ状電極12に印加されると、第1圧電基板4に一重符号化弾性表面波が励振され、一重符号化弾性表面波の伝搬方向は図1の主送信部における符号化弾性表面波の伝搬方向と逆である。このとき、もしも一重符号化弾性表面波が符号化すだれ状電極5の符号パターンと相関する場合には、復号化パルスが符号化すだれ状電極5で検出される。復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、スイッチ3および2を介して信号分析器13に入力される。このようにして、受信メッセージ一重符号化バースト信号は受信メッセージバースト信号に変換される。従って、図1の超音波無線通信システムでは、秘匿性に優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0028】
図4は、本発明の超音波無線通信システムの第2の実施例を示す部分構成図である。図4の超音波無線通信システムは、スイッチ17,18および19と、すだれ状電極A2,A3,C2およびC3と、左すだれ状電極B2およびB3が新たに設けられていることを除いて図1と同様な構造を有する。すだれ状電極A2およびA3は1電極群に含まれる。すだれ状電極A1およびA2は離間距離Lを有する。すだれ状電極A2およびA3もまた離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を有する。左すだれ状電極B2およびB3は第2電極群に含まれる。左すだれ状電極B1およびB2は離間距離Lを有する。左すだれ状電極B2およびB3もまた離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を有する。中央すだれ状電極B0と左すだれ状電極B2との離間距離はL0+2Lであり、中央すだれ状電極B0と左すだれ状電極B3の離間距離はL0+3Lである。すだれ状電極C2およびC3は第3電極群に含まれる。すだれ状電極C1およびC2は離間距離Lを有する。すだれ状電極C2およびC3もまた離間距離Lを有し、アルミニウム薄膜で成り、40μmの電極周期長を有する。入力用端子1、スイッチ2および3、第1増幅器7、スイッチ8、アンテナ9、第2増幅器10およびスイッチ11は図4では描かれていない。
【0029】
図4の超音波無線通信システムは、図1と同様な個別送信部、主送信部、個別受信部および主受信部によって構成されている。但し、スイッチ17は個別受信部および主受信部の両方に属し、スイッチ18および19はそれぞれ主送信部および個別送信部に属する。
【0030】
図4の個別送信部では、図1と同様にしてスイッチ2および3を介して入力用端子1から固有符号化すだれ状電極15にパルスが印加されると、固有符号化弾性表面波が第2圧電基板14に励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極C0で検出され、その後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してからすだれ状電極C1,C2またはC3で再び検出される。このとき、スイッチ19を採用することにより、すだれ状電極C1,C2およびC3のうちの1つを選択することが可能になる。このようにして、すだれ状電極C0での固有符号化バースト信号と、すだれ状電極C1,C2またはC3での固有符号化バースト信号の合成出力信号は、図1と同様にしてスイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。
【0031】
図4の主送信部では、図1と同様にしてスイッチ2および3を介して入力用端子1から符号化すだれ状電極5に送信メッセージデジタル信号が印加されると、送信メッセージデジタル信号のパルス(0および1)のうちのパルス(1)によって第1圧電基板4に符号化弾性表面波が励振される。このとき、符号化すだれ状電極5が7つの電極対を有することから、符号化弾性表面波は、符号化すだれ状電極5の符号パターンに対応する7つのバースト波で成る。符号化弾性表面波は符号化バースト信号としてすだれ状電極A0で検出され、その後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してからすだれ状電極A1,A2またはA3で再び検出される。このとき、スイッチ18を採用することにより、すだれ状電極A1,A2およびA3のうちの1つを選択することが可能になる。このようにして、すだれ状電極A0での符号化バースト信号およびすだれ状電極A1,A2またはA3での符号化バースト信号の合成出力信号は、図1と同様にしてスイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。このとき、この合成出力信号の各バーストはすだれ状電極A0でのn番目のバーストと、すだれ状電極A1での(n-1)番目のバーストかすだれ状電極A2での(n-2)番目のバーストかすだれ状電極A3での(n-3)番目のバーストから成る。たとえば、合成出力信号の6番目のバーストはすだれ状電極A0での6番目のバーストと、すだれ状電極A3での3番目のバーストから成る。このようにして、合成出力信号は全部で8,9または10個のバーストを含む。一方、送信メッセージデジタル信号のパルス(0)により第1圧電基板4に弾性表面波が励振されることはない。結果として、送信メッセージデジタル信号は、無バーストの期間を含む二重符号化バースト信号に変換されて、アンテナ9から送信される。
【0032】
図4の個別受信部では、図1と同様にして固有二重符号化バースト信号がもしもアンテナ9によって受信されると、固有二重符号化バースト信号は、スイッチ8を介して第2増幅器10に到達した後、右すだれ状電極B-1に印加されるとともに、スイッチ17を介して左すだれ状電極B1,B2またはB3に印加される。このとき、右すだれ状電極B-1に対応する第1弾性表面波と、左すだれ状電極B1,B2またはB3に対応する第2弾性表面波が第1圧電基板4に励振される。第1弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達した後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達することから、第1弾性表面波のn番目のバースト波が中央すだれ状電極B0に到達するのと同時に、第2弾性表面波の(n-1)番目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が左すだれ状電極B1,B2またはB3から中央すだれ状電極B0にそれぞれ到達することになる。たとえば、第1弾性表面波の4番目のバースト波が中央すだれ状電極B0に到達するのと同時に、左すだれ状電極B2における第2弾性表面波の2番目のバースト波が中央すだれ状電極B0に到達する。このようにして、固有二重符号化バースト信号は中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号が、図1と同様にスイッチ11を介して第2中継用すだれ状電極16に印加されると、第2圧電基板14に固有一重符号化弾性表面波が励振され、固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は、図4の個別送信部における固有符号化弾性表面波の伝搬方向と逆である。このとき、もしも固有一重符号化弾性表面波が固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが固有符号化すだれ状電極15で検出される。このようにして、固有符号化すだれ状電極15は呼び出しスイッチとしての機能を果たす。固有復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、スイッチ3および2を介して信号分析器13に入力される。
【0033】
図4の主受信部では、図1と同様にしてもしも受信メッセージ二重符号化バースト信号がアンテナ9によって受信されると、受信メッセージ二重符号化バースト信号はスイッチ8を介して第2増幅器10に到達する。受信メッセージ二重符号化バースト信号が二重符号化バースト信号と無バーストの期間から構成されている場合、この二重符号化バースト信号が、右すだれ状電極B-1に印加されるとともに、スイッチ17を介して左すだれ状電極B1,B2またはB3に印加されると、右すだれ状電極B-1に対応する第3弾性表面波および左すだれ状電極B1,B2またはB3に対応する第4弾性表面波が第1圧電基板4に励振される。第3弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達した後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してから第4弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達することから、第3弾性表面波のn番目のバースト波が中央すだれ状電極B0に到達するのと同時に、第4弾性表面波の(n-1)番目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が左すだれ状電極B1,B2またはB3から中央すだれ状電極B0にそれぞれ到達することになる。このようにして、二重符号化バースト信号は中央すだれ状電極B0で一重符号化バースト信号に変換される。一方、無バーストの期間により第1圧電基板4に弾性表面波が励振されることはない。結果として、受信メッセージ二重符号化バースト信号は受信メッセージ一重符号化バースト信号に変換される。一重符号化バースト信号が、図1と同様にスイッチ11を介して第1中継用すだれ状電極12に印加されると、第1圧電基板4に一重符号化弾性表面波が励振され、一重符号化弾性表面波の伝搬方向は図4の主送信部における符号化弾性表面波の伝搬方向と逆である。このとき、もしも一重符号化弾性表面波が符号化すだれ状電極5の符号パターンと相関する場合には、復号化パルスが符号化すだれ状電極5で検出される。復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、図1と同様にしてスイッチ3および2を介して信号分析器13に入力される。このようにして、受信メッセージ一重符号化バースト信号は受信メッセージバースト信号に変換される。従って、図4の超音波無線通信システムでは、秘匿性に優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0034】
図5は、本発明の超音波無線通信システムの第3の実施例を示す部分構成図である。図5の超音波無線通信システムは、符号化すだれ状電極5の代わりに第1符号化すだれ状電極22および第2符号化すだれ状電極23が用いられていることと、固有符号化すだれ状電極15の代わりに固有符号化すだれ状電極24が用いられていることと、双極性パルス発生器20およびスイッチ21が新たに設けられていることを除いて図1と同様な構造を有する。第1増幅器7、スイッチ8、アンテナ9、第2増幅器10およびスイッチ11は図5では描かれていない。
【0035】
図6は第1符号化すだれ状電極22の平面図である。第1符号化すだれ状電極22は3つの電極対Pi (i=1, 2および3)から成り、電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、それぞれの電極対Piは40μmの電極周期長を有する。第1符号化すだれ状電極22はバーカーコードに基づく第1符号パターンを有する。第2符号化すだれ状電極23は、第1符号パターンとは異なる第2符号パターンを有することを除き、第1符号化すだれ状電極22と同様な構造を有する。
但し、
【0036】
図7は固有符号化すだれ状電極24の構成図である。固有符号化すだれ状電極24は第1符号化すだれ状電極22と同様な構造を有する10個の部分と、第2符号化すだれ状電極23と同様な構造を有する6つの部分から成る。このようにして、固有符号化すだれ状電極24は48個の電極対Piを含む固有符号パターンを有する。
【0037】
図5の超音波無線通信システムは、図1と同様な個別送信部、主送信部、個別受信部および主受信部によって構成されている。但し、双極性パルス発生器20は主送信部に属し、スイッチ21、第1符号化すだれ状電極22および第2符号化すだれ状電極23のそれぞれは主送信部および主受信部の両方に属し、固有符号化すだれ状電極24は個別送信部および個別受信部の両方に属する。
【0038】
図5の個別送信部では、スイッチ2および3を介して入力用端子1から固有符号化すだれ状電極24にパルスが印加されると、固有符号化弾性表面波が第2圧電基板14に励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号化すだれ状電極24の固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極C0で検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延してすだれ状電極C1で再び検出される。すだれ状電極C0での固有符号化バースト信号およびすだれ状電極C1での固有符号化バースト信号の合成出力信号は49個のバーストで成り、各バーストはすだれ状電極C0での1つのバーストと、すだれ状電極C1での1つ前のバーストから成る。たとえば、合成出力信号の3番目のバーストはすだれ状電極C0での3番目のバーストと、すだれ状電極C1での2番目のバーストから成る。合成出力信号は、図1と同様にしてスイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。
【0039】
図5の主送信部では、スイッチ2および3を介して入力用端子1から双極性パルス発生器20に送信メッセージデジタル信号が印加されると、送信メッセージデジタル信号に基づく双極性パルス(−1および1)が発生する。この双極性パルス(−1および1)が第1符号化すだれ状電極22および第2符号化すだれ状電極23にスイッチ21を介してそれぞれ印加されると、第1圧電基板4に第1および第2符号化弾性表面波が励振される。第1符号パターンに対応する第1符号化弾性表面波は、第1符号化バースト信号としてすだれ状電極A0で検出され、その後、距離Lに対応する時間だけ遅延して再びすだれ状電極A1で検出される。すだれ状電極A0での第1符号化バースト信号およびすだれ状電極A1での第1符号化バースト信号の合成出力信号の各バーストはすだれ状電極A0での1つのバーストと、すだれ状電極A1での1つ前のバーストから成る。結果として、合成出力信号は全部で4つのバーストを含む。このようにして、第1符号化弾性表面波は、4つのバーストで成る第1二重符号化バースト信号に変換される。同様にして、第2符号パターンに対応する第2符号化弾性表面波は、4つのバーストで成る第2二重符号化バースト信号に変換される。第1および第2二重符号化バースト信号は送信メッセージ二重符号化バースト信号を構成する。すなわち、送信メッセージデジタル信号は、送信メッセージ二重符号化バースト信号に変換される。この送信メッセージ二重符号化バースト信号は、図1と同様にしてスイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。
【0040】
図5の個別受信部では、図1と同様にしてもしもアンテナ9によって固有二重符号化バースト信号が受信されると、固有二重符号化バースト信号は、スイッチ8を介して第2増幅器10に到達した後、右すだれ状電極B-1と、左すだれ状電極B1にそれぞれ印加される。このとき、第1圧電基板4に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第1弾性表面波は中央すだれ状電極B0に到達し、その後距離Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達する。従って、第1弾性表面波の1つのバースト波と第2弾性表面波の1つ前のバースト波が中央すだれ状電極B0に同時に到達することになる。このようにして、固有二重符号化バースト信号は中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号が、図1と同様にスイッチ11を介して第2中継用すだれ状電極16に印加されると、第2圧電基板14に固有一重符号化弾性表面波が励振され、固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は、図5の個別送信部における固有符号化弾性表面波の伝搬方向と逆である。このとき、もしも固有一重符号化弾性表面波が固有符号化すだれ状電極24の固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが固有符号化すだれ状電極24で検出される。このようにして、固有符号化すだれ状電極24は呼び出しスイッチとしての機能を果たす。固有復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、スイッチ3および2を介して信号分析器13に入力される。
【0041】
図5の主受信部では、図1と同様にしてもしも受信メッセージ二重符号化バースト信号がアンテナ9によって受信されると、受信メッセージ二重符号化バースト信号はスイッチ8を介して第2増幅器10に到達する。受信メッセージ二重符号化バースト信号が第1および第2二重符号化バースト信号から構成されている場合、この第1二重符号化バースト信号が右すだれ状電極B-1と、左すだれ状電極B1にそれぞれ印加されると、第1圧電基板4に第3および第4弾性表面波がそれぞれ励振され、第3および第4弾性表面波は中央すだれ状電極B0で第1一重符号化バースト信号に変換される。このようにして、第1二重符号化バースト信号は第1一重符号化バースト信号に変換される。同様にして、第2二重符号化バースト信号は第2一重符号化バースト信号に変換される。結果として、受信メッセージ二重符号化バースト信号は受信メッセージ一重符号化バースト信号に変換される。第1および第2一重符号化バースト信号が、図1と同様にスイッチ11を介して第1中継用すだれ状電極12に印加されると、第1圧電基板4に第1および第2一重符号化弾性表面波がそれぞれ励振される。第1および第2一重符号化弾性表面波の伝搬方向は図5の主送信部における第1および第2符号化弾性表面波の伝搬方向とそれぞれ逆である。このとき、もしも第1一重符号化弾性表面波が第1符号化すだれ状電極22の第1符号パターンと相関する場合には、第1復号化パルスが第1符号化すだれ状電極22で検出され、第2一重符号化弾性表面波が第2符号化すだれ状電極23の第2符号パターンと相関する場合には、第2復号化パルスが第2符号化すだれ状電極23で検出される。第1および第2復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、スイッチ21を介して信号分析器13に入力される。このようにして、受信メッセージ一重符号化バースト信号は受信メッセージバースト信号に変換される。従って、図5の超音波無線通信システムでは、秘匿性に優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0042】
図8は、本発明の超音波無線通信システムの第4の実施例を示す部分構成図である。図8の超音波無線通信システムは、入力用端子1、スイッチ2および3、第1圧電基板4、スイッチ6、第1増幅器7、スイッチ8、アンテナ9、第2増幅器10、スイッチ11、第1中継用すだれ状電極12、信号分析器13、第2圧電基板14、第2中継用すだれ状電極16、スイッチ17,18および19、双極性パルス発生器20、スイッチ21、第1符号化すだれ状電極22、第2符号化すだれ状電極23、固有符号化すだれ状電極24、第1電極群、第2電極群および第3電極群から成る。第1電極群、第2電極群および第3電極群は図4と同様な構造を有する。第1増幅器7、スイッチ8、アンテナ9、第2増幅器10およびスイッチ11は図8では描かれていない。
【0043】
図8の超音波無線通信システムは、図1と同様に個別送信部、主送信部、個別受信部および主受信部によって構成されている。個別送信部は入力用端子1、スイッチ2および3、第2圧電基板14、固有符号化すだれ状電極24、第3電極群、スイッチ19および6、第1増幅器7、スイッチ8およびアンテナ9によって構成され、主送信部は入力用端子1、スイッチ2および3、双極性パルス発生器20、スイッチ21、第1圧電基板4、第1符号化すだれ状電極22、第2符号化すだれ状電極23、第1電極群、スイッチ18および6、第1増幅器7、スイッチ8およびアンテナ9によって構成され、個別受信部はアンテナ9、スイッチ8、第2増幅器10、スイッチ17,第1圧電基板4、第2電極群、スイッチ11、第2圧電基板14、第2中継用すだれ状電極16、固有符号化すだれ状電極24、スイッチ3および2、そして信号分析器13によって構成され、主受信部はアンテナ9、スイッチ8、第2増幅器10、スイッチ17,第1圧電基板4、第2電極群、スイッチ11、第1中継用すだれ状電極12、第1符号化すだれ状電極22、第2符号化すだれ状電極23、スイッチ21および信号分析器13によって構成されている。
【0044】
図8の個別送信部では、スイッチ2および3を介して入力用端子1から固有符号化すだれ状電極24にパルスが印加されると、固有符号化弾性表面波が第2圧電基板14に励振される。固有符号化弾性表面波は、固有符号化すだれ状電極24の固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号としてすだれ状電極C0で検出され、その後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してからすだれ状電極C1,C2またはC3で再び検出される。このとき、スイッチ19を採用することにより、すだれ状電極C1,C2およびC3のうちの1つを選択することが可能になる。このようにして、すだれ状電極C0での固有符号化バースト信号と、すだれ状電極C1,C2またはC3での固有符号化バースト信号の合成出力信号は、図1と同様にしてスイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。
【0045】
図8の主送信部では、スイッチ2および3を介して入力用端子1から双極性パルス発生器20に送信メッセージデジタル信号が印加されると、送信メッセージデジタル信号に基づく双極性パルス(−1および1)が発生する。この双極性パルス(−1および1)が第1符号化すだれ状電極22および第2符号化すだれ状電極23にスイッチ21を介してそれぞれ印加されると、第1圧電基板4に第1および第2符号化弾性表面波が励振される。第1符号パターンに対応する第1符号化弾性表面波は、第1符号化バースト信号としてすだれ状電極A0で検出され、その後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してからすだれ状電極A1,A2またはA3で再び検出される。このとき、スイッチ18を採用することにより、すだれ状電極A1,A2およびA3のうちの1つを選択することが可能になる。すだれ状電極A0での第1符号化バースト信号およびすだれ状電極A1,A2またはA3での第1符号化バースト信号の合成出力信号の各バーストは、すだれ状電極A0でのn番目のバーストと、すだれ状電極A1での(n-1)番目のバーストかすだれ状電極A2での(n-2)番目のバーストかすだれ状電極A3での(n-3)番目のバーストから成る。このようにして、第1符号化弾性表面波は、全部で4,5または6個のバーストで成る第1二重符号化バースト信号に変換される。同様にして、第2符号パターンに対応する第2符号化弾性表面波は、全部で4,5または6個のバーストで成る第2二重符号化バースト信号に変換される。第1および第2二重符号化バースト信号は送信メッセージ二重符号化バースト信号を構成する。すなわち、送信メッセージデジタル信号は、送信メッセージ二重符号化バースト信号に変換される。この送信メッセージ二重符号化バースト信号は、図1と同様にしてスイッチ6を介して第1増幅器7に到達した後、スイッチ8を介してアンテナ9から送信される。
【0046】
図8の個別受信部では、図1と同様にしてもしもアンテナ9によって固有二重符号化バースト信号が受信されると、固有二重符号化バースト信号は、スイッチ8を介して第2増幅器10に到達した後、右すだれ状電極B-1に印加されるとともに、スイッチ17を介して左すだれ状電極B1,B2またはB3に印加される。このとき、右すだれ状電極B-1に対応する第1弾性表面波と、左すだれ状電極B1,B2またはB3に対応する第2弾性表面波が第1圧電基板4に励振される。第1弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達した後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してから第2弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達することから、第1弾性表面波のn番目のバースト波が中央すだれ状電極B0に到達するのと同時に、第2弾性表面波の(n-1)番目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が左すだれ状電極B1,B2またはB3から中央すだれ状電極B0にそれぞれ到達することになる。このようにして、固有二重符号化バースト信号は中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換される。固有一重符号化バースト信号が、図1と同様にスイッチ11を介して第2中継用すだれ状電極16に印加されると、第2圧電基板14に固有一重符号化弾性表面波が励振され、固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は、図8の個別送信部における固有符号化弾性表面波の伝搬方向と逆である。このとき、もしも固有一重符号化弾性表面波が固有符号化すだれ状電極24の固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが固有符号化すだれ状電極24で検出される。このようにして、固有符号化すだれ状電極24は呼び出しスイッチとしての機能を果たす。固有復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、スイッチ3および2を介して信号分析器13に入力される。
【0047】
図8の主受信部では、図1と同様にしてもしも受信メッセージ二重符号化バースト信号がアンテナ9によって受信されると、受信メッセージ二重符号化バースト信号はスイッチ8を介して第2増幅器10に到達する。受信メッセージ二重符号化バースト信号が第1および第2二重符号化バースト信号から構成されている場合、この第1二重符号化バースト信号が右すだれ状電極B-1に印加されるとともに、スイッチ17を介して左すだれ状電極B1,B2またはB3に印加されると、右すだれ状電極B-1に対応する第3弾性表面波および左すだれ状電極B1,B2またはB3に対応する第4弾性表面波が第1圧電基板4に励振される。第3弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達した後、距離L,2Lまたは3Lに対応する時間だけ遅延してから第4弾性表面波が中央すだれ状電極B0に到達することから、第3弾性表面波のn番目のバースト波が中央すだれ状電極B0に到達するのと同時に、第4弾性表面波の(n-1)番目、(n-2)番目または(n-3)番目のバースト波が左すだれ状電極B1,B2またはB3から中央すだれ状電極B0にそれぞれ到達することになる。このようにして、第1二重符号化バースト信号は中央すだれ状電極B0で一重符号化バースト信号に変換される。同様にして、第2二重符号化バースト信号は第2一重符号化バースト信号に変換される。結果として、受信メッセージ二重符号化バースト信号は受信メッセージ一重符号化バースト信号に変換される。第1および第2一重符号化バースト信号が、図1と同様にスイッチ11を介して第1中継用すだれ状電極12に印加されると、第1圧電基板4に第1および第2一重符号化弾性表面波がそれぞれ励振される。第1および第2一重符号化弾性表面波の伝搬方向は図8の主送信部における第1および第2符号化弾性表面波の伝搬方向とそれぞれ逆である。このとき、もしも第1一重符号化弾性表面波が第1符号化すだれ状電極22の第1符号パターンと相関する場合には、第1復号化パルスが第1符号化すだれ状電極22で検出され、第2一重符号化弾性表面波が第2符号化すだれ状電極23の第2符号パターンと相関する場合には、第2復号化パルスが第2符号化すだれ状電極23で検出される。第1および第2復号化パルスは、ノイズや侵入者の影響を受けること無く、スイッチ21を介して信号分析器13に入力される。このようにして、受信メッセージ一重符号化バースト信号は受信メッセージバースト信号に変換される。従って、図8の超音波無線通信システムでは、秘匿性に優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の超音波無線通信システムは、無線通信デバイスおよびそれに挿入される個人カードから成る。無線通信デバイスは、第1圧電基板、符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器、アンテナ、第2増幅器、第2電極群、第1中継用すだれ状電極および信号分析器から成り、個人カードは、第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群および第2中継用すだれ状電極から成る。
【0049】
本発明の超音波無線通信システムは個別送信部、主送信部、個別受信部および主受信部によって構成されている。個別送信部は第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群、第1増幅器およびアンテナによって構成され、主送信部は第1圧電基板、符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器およびアンテナによって構成され、個別受信部はアンテナ、第2増幅器、第1圧電基板、第2電極群、第2圧電基板、第2中継用すだれ状電極、固有符号化すだれ状電極および信号分析器によって構成され、主受信部はアンテナ、第2増幅器、第1圧電基板、第2電極群、第1中継用すだれ状電極、符号化すだれ状電極および信号分析器によって構成されている。このような本発明の超音波無線通信システムによれば、ノイズや侵入者の影響を受けることの無い、秘匿性に優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0050】
本発明の超音波無線通信システムでは、符号化すだれ状電極が少なくとも3つの電極対から成る構造が可能である。また、固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の部分で成り、それらの部分の少なくとも1つが符号化すだれ状電極と同様な構造を成し、残りの全ては無電極指構造で成る構造が可能である。この場合、無電極指構造は符号化すだれ状電極の外観と同様な大きさを有する。
【0051】
本発明の超音波無線通信システムでは、双極性パルス発生器が新たに用いられるとともに、符号化すだれ状電極の代わりに第1および第2符号化すだれ状電極が用いられた構造が可能である。但し、双極性パルス発生器は主送信部に属する。また、このような超音波無線通信システムでは、第1および第2符号化すだれ状電極はそれぞれ少なくとも3つの電極対から成り、固有符号化すだれ状電極は4の倍数個の部分で成り、それらの部分の各々は第1または第2符号化すだれ状電極と同様な構造を有する。このような構造によれば、秘匿性にさらに優れた無線通信ネットワークを構築することが可能となる。
【0052】
本発明の超音波無線通信システムでは、第1電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第2電極群が少なくとも2つの左すだれ状電極Bi {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、第3電極群が少なくとも2つのすだれ状電極Ci {i=1, 2,…, (n-1)}を含む構造が可能である。この場合、すだれ状電極Aiはすだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。また、左すだれ状電極Biは中央すだれ状電極B0からそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。さらに、すだれ状電極Ciはすだれ状電極C0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている。このような構造を採用することにより、無線通信ネットワークの秘匿性をさらに高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波無線通信システムの第1の実施例を示す構成図。
【図2】符号化すだれ状電極5の平面図。
【図3】固有符号化すだれ状電極15の平面図。
【図4】本発明の超音波無線通信システムの第2の実施例を示す部分構成図。
【図5】本発明の超音波無線通信システムの第3の実施例を示す部分構成図。
【図6】第1符号化すだれ状電極22の平面図。
【図7】固有符号化すだれ状電極24の構成図。
【図8】本発明の超音波無線通信システムの第4の実施例を示す部分構成図。
【符号の説明】
1 入力用端子
2 スイッチ
3 スイッチ
4 第1圧電基板
5 符号化すだれ状電極
6 スイッチ
7 第1増幅器
8 スイッチ
9 アンテナ
10 第2増幅器
11 スイッチ
12 第1中継用すだれ状電極
13 信号分析器
14 第2圧電基板
15 固有符号化すだれ状電極
16 第2中継用すだれ状電極
17,18,19 スイッチ
20 双極性パルス発生器
21 スイッチ
22 第1符号化すだれ状電極
23 第2符号化すだれ状電極
24 固有符号化すだれ状電極
A0,A1,A2,A3 すだれ状電極
B0 中央すだれ状電極
B-1 右すだれ状電極
B1,B2,B3 左すだれ状電極
C0,C1,C2,C3 すだれ状電極

Claims (7)

  1. 無線通信デバイスおよび個人カードから成る超音波無線通信システムであって、前記無線通信デバイスは、第1圧電基板、符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器、アンテナ、第2増幅器、第2電極群、第1中継用すだれ状電極および信号分析器から成り、前記個人カードは、第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群および第2中継用すだれ状電極から成り、前記符号化すだれ状電極は、電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記符号化すだれ状電極は所定の符号パターンを有し、前記第1電極群はすだれ状電極A0と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成り、前記第2電極群は中央すだれ状電極B0と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れた右すだれ状電極B-1と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0+iL (i=1)だけ離れた左すだれ状電極Bi (i=1)から成り、前記固有符号化すだれ状電極は、前記符号化すだれ状電極に対応する前記電極対Piを含んでおり、前記固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有し、前記第3電極群はすだれ状電極C0と、前記すだれ状電極C0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ci (i=1)から成り、前記第2圧電基板、前記固有符号化すだれ状電極、前記第3電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって個別送信部が構成され、前記第1圧電基板、前記符号化すだれ状電極、前記第1電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって主送信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第2圧電基板、前記第2中継用すだれ状電極、前記固有符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって個別受信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第1中継用すだれ状電極、前記符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって主受信部が構成され、前記個別送信部では、前記固有符号化すだれ状電極にパルスが印加されることにより、前記第2圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振され、前記固有符号化弾性表面波は、前記固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極C0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Ciで検出され、前記すだれ状電極C0での前記固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Ciでの前記固有符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記主送信部では、前記符号化すだれ状電極に送信メッセージデジタル信号が印加されることにより、前記第1圧電基板に符号化弾性表面波が励振され、前記符号化弾性表面波は、前記符号パターンに対応する符号化バースト信号として前記すだれ状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記すだれ状電極A0での前記符号化バースト信号および前記すだれ状電極Aiでの前記符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記個別受信部では、前記アンテナによって固有二重符号化バースト信号が受信されると、前記固有二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2弾性表面波は前記中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換され、前記固有一重符号化バースト信号が前記第2中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記第2圧電基板に固有一重符号化弾性表面波が励振され、前記固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記個別送信部における前記固有符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆であり、もしも前記固有一重符号化弾性表面波が前記固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが前記固有符号化すだれ状電極で検出され、前記固有復号化パルスは前記信号分析器に入力され、前記主受信部では、受信メッセージ二重符号化バースト信号が前記アンテナによって受信されると、前記受信メッセージ二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第3および第4弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第3および第4弾性表面波は前記中央すだれ状電極B0で一重符号化バースト信号に変換され、前記一重符号化バースト信号が前記第1中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記第1圧電基板に一重符号化弾性表面波が励振され、前記一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記主送信部における前記符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆であり、もしも前記一重符号化弾性表面波が前記符号パターンと相関する場合には、復号化パルスが前記符号化すだれ状電極で検出され、前記復号化パルスは前記信号分析器に入力される超音波無線通信システム。
  2. 前記符号化すだれ状電極が少なくとも3つの電極対から成る請求項1に記載の超音波無線通信システム。
  3. 前記固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の部分で成り、それらの部分の少なくとも1つは前記符号化すだれ状電極と同様な構造を成し、残りの全ては無電極指構造を成し、前記無電極指構造は前記符号化すだれ状電極の外観と同様な大きさを有する請求項1または2に記載の超音波無線通信システム。
  4. 無線通信デバイスおよび個人カードから成る超音波無線通信システムであって、前記無線通信デバイスは、第1圧電基板、双極性パルス発生器、第1および第2符号化すだれ状電極、第1電極群、第1増幅器、アンテナ、第2増幅器、第2電極群、第1中継用すだれ状電極および信号分析器から成り、前記個人カードは、第2圧電基板、固有符号化すだれ状電極、第3電極群および第2中継用すだれ状電極から成り、前記第1および第2符号化すだれ状電極は、それぞれ電極対Pi (i=1, 2,…, n)から成り、前記電極対Piのうちの隣り合う2つは離間距離Lを有し、前記第1および第2符号化すだれ状電極は、それぞれ第1および第2符号パターンを有し、前記第1電極群はすだれ状電極A0と、前記すだれ状電極A0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ai (i=1)から成り、前記第2電極群は中央すだれ状電極B0と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0だけ離れた右すだれ状電極B-1と、前記中央すだれ状電極B0から距離L0+iL (i=1)だけ離れた左すだれ状電極Bi (i=1)から成り、前記固有符号化すだれ状電極は、前記符号化すだれ状電極に対応する前記電極対Piを含んでおり、前記固有符号化すだれ状電極は固有符号パターンを有し、前記第3電極群はすだれ状電極C0と、前記すだれ状電極C0から距離iL (i=1)だけ離れたすだれ状電極Ci (i=1)から成り、前記第2圧電基板、前記固有符号化すだれ状電極、前記第3電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって個別送信部が構成され、前記第1圧電基板、前記双極性パルス発生器、前記第1および第2符号化すだれ状電極、前記第1電極群、前記第1増幅器および前記アンテナによって主送信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第2圧電基板、前記第2中継用すだれ状電極、前記固有符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって個別受信部が構成され、前記アンテナ、前記第2増幅器、前記第1圧電基板、前記第2電極群、前記第1中継用すだれ状電極、前記第1および第2符号化すだれ状電極および前記信号分析器によって主受信部が構成され、前記個別送信部では、前記固有符号化すだれ状電極にパルスが印加されることにより、前記第2圧電基板に固有符号化弾性表面波が励振され、前記固有符号化弾性表面波は、前記固有符号パターンに対応する固有符号化バースト信号として前記すだれ状電極C0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Ciで検出され、前記すだれ状電極C0での前記固有符号化バースト信号および前記すだれ状電極Ciでの前記固有符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記主送信部では、前記双極性パルス発生器に送信メッセージデジタル信号が印加されることにより、双極性パルス(−1および1)の列が発生し、前記双極性パルス(−1および1)が前記第1および第2符号化すだれ状電極にそれぞれ印加されることにより、前記第1圧電基板に第1および第2符号化弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2符号化弾性表面波は、前記第1および第2符号パターンにそれぞれ対応する第1および第2符号化バースト信号として前記すだれ状電極A0で検出された後、前記距離iLに対応する時間だけ遅延して再び前記すだれ状電極Aiで検出され、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第1符号化バースト信号の合成出力信号と、前記すだれ状電極A0およびAiでのそれぞれの前記第2符号化バースト信号の合成出力信号は、前記第1増幅器を介して前記アンテナから送信され、前記個別受信部では、前記アンテナによって固有二重符号化バースト信号が受信されると、前記固有二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第1および第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第1および第2弾性表面波は前記中央すだれ状電極B0で固有一重符号化バースト信号に変換され、前記固有一重符号化バースト信号が前記第2中継用すだれ状電極に印加されることにより、前記第2圧電基板に固有一重符号化弾性表面波が励振され、前記固有一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記個別送信部における前記固有符号化弾性表面波の伝搬方向とは逆であり、もしも前記固有一重符号化弾性表面波が前記固有符号パターンと相関する場合には、固有復号化パルスが前記固有符号化すだれ状電極で検出され、前記固有復号化パルスは前記信号分析器に入力され、前記主受信部では、受信メッセージ二重符号化バースト信号が前記アンテナによって受信されると、前記受信メッセージ二重符号化バースト信号は前記第2増幅器を介して前記右すだれ状電極B-1と、前記左すだれ状電極Biにそれぞれ印加されて、前記第1圧電基板に第3および第4弾性表面波がそれぞれ励振され、前記受信メッセージ二重符号化バースト信号は、第1および第2二重符号化バースト信号で成り、前記第1二重符号化バースト信号に基づく前記第3および第4弾性表面波は、前記中央すだれ状電極B0で第1一重符号化バースト信号に変換され、前記第2二重符号化バースト信号に基づく前記第3および第4弾性表面波は、前記中央すだれ状電極B0で第2一重符号化バースト信号に変換され、前記第1および第2一重符号化バースト信号が前記第1中継用すだれ状電極に印加されると、前記第1圧電基板に第1および第2一重符号化弾性表面波が励振され、前記第1および第2一重符号化弾性表面波の伝搬方向は前記主送信部における前記第1および第2符号化弾性表面波の伝搬方向とはそれぞれ逆であり、もしも前記第1および第2一重符号化弾性表面波が前記第1および第2符号パターンとそれぞれ相関する場合には、第1および第2復号化パルスが前記第1および第2符号化すだれ状電極でそれぞれ検出され、前記第1および第2復号化パルスの合成出力信号は前記信号分析器に入力される超音波無線通信システム。
  5. 前記第1および第2符号化すだれ状電極がそれぞれ少なくとも3つの電極対から成る請求項1,2,3または4に記載の超音波無線通信システム。
  6. 前記固有符号化すだれ状電極が4の倍数個の部分で成り、それらの部分の各々は前記第1または第2符号化すだれ状電極と同様な構造を有する請求項4または5に記載の超音波無線通信システム。
  7. 前記第1電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ai {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Aiは前記すだれ状電極A0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第2電極群は少なくとも2つの左すだれ状電極Bi {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つの左すだれ状電極Biは前記中央すだれ状電極B0からそれぞれ距離L0+iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れており、前記第3電極群は少なくとも2つのすだれ状電極Ci {i=1, 2,…, (n-1)}を含み、前記少なくとも2つのすだれ状電極Ciは前記すだれ状電極C0からそれぞれ距離iL {i=1, 2,…, (n-1)}だけ離れている請求項1,2,3,4,5または6に記載の超音波無線通信システム。
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