JP4625546B2 - 瓦棒葺および立はぜ葺用屋根葺材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、瓦棒葺および立はぜ葺用屋根葺材に関し、特に防水機能と保護・化粧機能とを同時・一体的に満たし、また、防水機能と保護・化粧機能と断熱・防音機能とを同時・一体的に満たした瓦棒葺および立はぜ葺用屋根葺材に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の瓦棒屋根葺材を使用した屋根葺の一部破断面を含む外観斜視図、図14(A)は継手部の構成部材の拡大斜視図、図14(B)は施工終了後の継手部の拡大側断面図である。
図13、図14(A),(B)に示すように、一般住宅等の瓦棒屋根葺材を用いた屋根は、母屋材101の上に野地板102を固定し、その上にアスファルトルーフィング103を貼り、屋根の傾斜に沿って屋根勾配方向に金属製長方形の瓦棒屋根葺材104を通し吊子105の隙間を空けて順次葺いていく。
【0003】
次いで、前記隙間に通し吊子105を挿入し、更に心材106を介して、釘107により野地板102および母屋材101に釘打ち固定し、更にキャップ108を被せ、キャップ108の両縁部を内側に折り曲げて防水を完全にし、順次葺いていく。109は軒先唐草である。
【0004】
ところで、従来の施工法では前記屋根工事を行う以前に、下地に対して防水工事(例えば、アスファルトルーフィング103)を行う必要があり、屋根工事と防水工事とは完全に独立して施工していた。ここに、防水工事の目的は防水機能の確保であり、屋根工事の目的は雨漏り防止および建物と防水層の保護と共に外観的な美観を呼ぶ化粧機能である(保護・化粧機能)。そして、屋根工事を行う際には、防水工事により完成した防水層に穴をあけ、アンカービスや釘等を打ち込んで、金属板屋根材を固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如く防水工事と屋根工事とが独立して行われると、一度完成した防水層に穴が開けられるので、防水機能が不十分になってしまい、その結果、経年劣化に伴い屋根から雨漏りを引き起こす虞がある。
また、従来工法の如く防水工事と屋根工事とが独立施工であると、屋根関係の工事費用が嵩みがちであり、工期が長くなりがちである。
【0006】
また、経年劣化や塩害等により釘107と母屋材101・アスファルトルーフィング103との間に隙間が生じてしまい、雨水等が屋根裏に漏れてしまう場合がある。
また、従来の瓦棒屋根葺材は継手部が多い為に、継手部からの雨漏りが多く見られる。この雨漏りの傾向は、特に屋根勾配の緩い箇所,棟部,谷部,曲面部,立上端部等に顕著に見られる。図13に、具体的な雨漏りの発生し易い箇所を示す。
また、金属板屋根材は、夏の太陽熱を吸収し室内は暑く、冬は室内温度を放出し寒く断熱性がないのが欠点であり、降雨時の雨音が室内に大きく響き、遮音効果や防音効果が低いのが欠点である。
【0007】
そこで本発明の課題は、防水機能と保護・化粧機能とを同時・一体的に満たした瓦棒葺および立はぜ葺用屋根葺材を提供することである。
また、本発明の別の課題は、防水機能と保護・化粧機能と断熱・防音機能とを同時・一体的に満たした瓦棒葺および立はぜ葺用屋根葺材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成すべく、屋根勾配方向に延びる矩形状の金属板の2辺を上側に折り曲げて折曲部を形成するとともに、該金属板の下面全域及び両側の前記折曲部の外側面に延在するように防水シートを貼付してなる金属板部材と、
断面略コの字状の金属板の内側下向き面全体に、下側粘着層を有する防水シートを貼付してなるキャップとを備え、
前記金属板部材を平行配置して該平行配置間に吊子を配置した状態で、前記金属板部材の折曲部と、この金属板部材と隣接する金属板部材の前記折曲部に対し、前記防水シートを貼付した前記キャップの内側下向き面を向けて該キャップを被せ、屋根勾配方向に延びる該キャップの両縁部を内側に折曲げて、前記吊子及び前記キャップの間と、前記折曲部及び前記吊子の間とに前記防水シートを挟み込みつつはぜ曲げを行うようにしたことを特徴とする瓦棒屋根葺材を提供する。
【0009】
このようにすれば、例えば図2(A)〜(C)に示すように、キャップ2と通し吊子105と金属板部10との間は防水シート部20の防水層により完全に密着されるので、雨水等は野地板102に到達することができない。よって、屋根裏(図示せず)に雨漏りを起すことがない。
本発明は又、屋根勾配方向に延びる矩形状の金属板の2辺を上側に折り曲げて折曲部を形成するとともに、該金属板の下面全域及び両側の前記折曲部の外側面に延在するように防水シートを貼付してなる金属板部材を備え、
片側の前記折曲部には、該折曲部をL字状に外側に更に折り曲げてなる側方延長部分が形成されており、前記防水シートは、前記折曲部の外側面から前記側方延長部分の下面に延びて該下面に延在しており、
前記金属板部材の折曲部と、この金属板部材と隣接する金属板部材の前記折曲部との間に吊子を配置し、前記側方延長部分を下方に折曲げて、前記吊子の両側の前記折曲部と前記吊子との間に前記防水シートを挟み込みつつ立はぜ曲げを行うようにしたことを特徴とする立はぜ葺用屋根葺材を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
(1)第1実施例
(1)構成
先ず、本実施例の構成を説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
図1(A)は本実施例に使用する屋根葺材の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、図1(B)は防水シート層の拡大側断面図である。
図1(A),(B)に示すように、「金属板部材」である屋根葺材YY1は全体としては略長方形をなし、長方形の金属板部10と、略長方形の防水シートの両面または片面に粘着層を有する防水シート部20とからなる。
【0011】
金属板部10は長方形の金属板11からなり、長手方向(屋根勾配方向)の両辺に沿って上側(表面側)に直角に折り曲げて起立させたはぜ曲げ用の「折曲部」である折曲11a,11bと、下端の短手方向に沿って右側(裏面側)に折り曲げた隣接する屋根葺材(図示省略)との掛合用の下横継手部11cと、上端の短手方向に手前側(表面側)に折り曲げた掛合用の上横継手部11dを有する。金属板の材質としては、チタン,ステンレス,銅,アルミ等の錆に強いものが好適であり、板厚は0.1mm〜0.3mm程度でも良い。また、沖縄地域等の塩害を受け易い島嶼地域では、チタン,ステンレス等が好適である。なお、図1(A)に示す金属板11の長手方向側面図においては、折曲11a,11bは、平面図と異なる位置に記載されているが、これは、図示を明瞭にするためであり、正しくは、折曲11a,11bは平面図に示された位置に位置する。これは、後述する図4(A)、図9(A)及び図12(A)においても同様である。
【0012】
防水シート部20は、中央部に弾力性のある合成ゴム層21を有し、表面側(上側)に表粘着層22a,表剥離紙23aを形成・貼付し、粘着手段をなす裏粘着層22b,裏剥離紙23bを裏面側(下側)に順次形成するタイプと、裏粘着層22bが無いタイプがある。この裏粘着層22bが無いタイプの場合は、接着剤を塗布した後、下地に貼付すればよい。
防水シート部20に使用する防水シートとしては粘着層を持つ合成ゴム系シート,ゴムアスファルト系シートが好適であり、具体的には田島ルーフィング(株)製のガムロンMGベースBおよびガムロンMGベースMが好適である。なお、合成ゴム層21の代りに改質アスファルト層にしてもよい。防水シート部20は、図1(A)に示すように、金属板11の下面全域及び折曲部11a,11bの外側面に延在する。
【0013】
(2)屋根への葺き方
次に、図2(A)〜(C)および図3(A),(B)を参照しつつ屋根への葺き方(瓦棒葺き)を説明する。
図2(A)は屋根葺材YY1を使用した屋根葺完成後の一部破断図を含む外観斜視図、図2(B)は側断面図、図2(C)は継手部の拡大側断面図、図3(A)は実施例に使用する通し吊子の斜視図、図3(B)は短い吊子の斜視図である。
なお、図2(A),(B)の説明において、野地板102,軒先唐草103等の施工は、既に終了しているものとする。
【0014】
先ず、図2(A)〜(C)および図3(A),(B)に示すように、予め裏剥離紙23b(図1(B))を剥がした1枚目の屋根葺材YH1(図2(A))を、野地板102の傾斜方向に沿って縦向きに貼付し、野地板102に固定する。固定後、横長の表剥離紙23a(図1(A))を剥がし、横長の表粘着層22aを露呈させる。
次いで、長手方向に隣接した2枚目の屋根葺材YH2の裏剥離紙23bを剥がし、1枚目の屋根葺材YH1の上横継手部11dと2枚目の下横継手部11cとを掛合させ、2枚目の屋根葺材YH2を野地板102に貼付・固定する。この際、2枚の屋根葺材の縦方向接合部は表粘着層22aと裏粘着層22bとが粘着するので、雨漏りを起こすことがない。大きな建物の場合は、縦方向の屋根葺きは以上の貼付工事を繰り返す。
【0015】
次いで、予め裏剥離紙23bを剥がした3枚目の屋根葺材YH3の左端側を1枚目の屋根葺材YH1に対して、「吊子」である通し吊子105(図3(A),(B))を嵌め込む間隔L(図2(C))を維持して野地板102に貼付する。同様に、4枚目以降の屋根葺材YH4を貼付していく。なお、短い吊子105Aは、主に短い部分に使用する。
次いで、通し吊子105を前記間隔Lの箇所に順次嵌め込んでいき、ボルト1またはドリルビス4(図5参照)で野地板102または母屋101に固定する。
次いで、キャップ2で通し吊子105および金属板の折曲11a,11bを覆い、左右両端部のはぜ曲げを行う。このはぜ曲げにはAタイプとBタイプ(図2(C)参照)とCタイプがある(図4(C)参照)。BタイプはAタイプ,Cタイプに比較し、作業性が良い。防水効果に関しては、AタイプとBタイプ,Cタイプは同等である。
【0016】
ここに、キャップ2の内側下向き面全体には防水シート部2aを予め貼付してあり、防水シート部2aの構成は、前記防水シート部20の構成と同一である(図1(B)参照)。
従って、図2(C)に示すように、キャップ2と通し吊子105と金属板部10との間は防水シート部20の粘着層により完全に密着されるので、雨水等は野地板102に到達することができない。よって、屋根裏(図示せず)に雨漏りを起すことがない。即ち、部材としては屋根葺材YY1,通し吊子105,105A,キャップ2のみを用意し、はぜ曲げ工事を行うことにより、防水機能と保護・化粧機能とを同時に達成することが可能となる。
【0017】
本実施例によれば、以下の効果を奏することができる。
▲1▼隣接した屋根葺材同士はキャップ・はぜ曲げ,粘着層,ドリルビス,ボルト等により完全に母屋や野地板等に固定するので、強風等に対しても長年月に渡って耐え得ることができ、メンテナンスが不要である。
▲2▼金属板部と防水シート部とが一体構成のため、防水シート部が下地の動きに追従するので、金属板部が破断することがない。
▲3▼金属板部を1枚毎に独立して下地に貼付・固定しているので、下地の動きや金属板の熱膨張収縮を吸収し、金属板に歪が発生しない。
【0018】
(2)第2実施例
本実施例は、雨等の水の侵入を完全に防止し、且つ断熱性および遮音性・防音性に優れた場合であり、第1実施例との相違点は断熱材30を追加した点である。
図4(A)は本実施例の屋根葺材YY2の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、図4(B)は継手部の拡大側断面図である。
断熱材30は横長の略長方形をなし、長辺方向および短辺方向に段差30a,30bを形成する。この段差30a,30bは、屋根に葺いた場合に、隣接する屋根葺材同士の密接度を確保し、遮音性・防音性を向上させる機能を有する。断熱材30としては、例えば旭ダウ社製のスタイロフォームGKが好適である。
【0019】
以上の構成の屋根葺材YY2を用いて屋根を葺く場合には、前記第1実施例と同様に葺いていけばよい。但し、通し吊子105の空間部に断熱材31を埋め込む点が異なる。断熱材31としては、例えば旭ダウ社製のスタイロフォームGKが好適である。
【0020】
<第1,第2実施例の変形例>
本変形例は、第1,第2実施例における変形例としての既設の屋根材の上に被せて施工する「被せ方式」を示す側断面図であって、図5(A)は第1実施例の変形例、図5(B)は第2実施例の変形例である。
第1実施例の変形例は、図5(A)に示すように、既設の屋根葺材の上に屋根葺材YY1を葺いていく。この場合は、通し吊子105Cまたは105D(図10参照)は、既設吊子の横にドリルビス4を用いて既設母屋および既設屋根材に再固定しておく。
なお、既設の屋根材に対しては、表面ケレン清掃,防錆プライマー塗布,腐蝕欠損部の補修等を予め行うのが好ましい。また、金属板の厚さが0.1mm以下のものを使用する場合は、粘着剤による接着で仕上げることが可能であり、吊子による固定は不要である。
【0021】
更にキャップ2Aを被せ、はぜ曲げを行う。キャップ2Aの構造は、前記キャップ2と同様の構成であるが、既設の瓦棒葺きの継手部の幅に合わせた幅のものを予め用意しておく。
【0022】
第2実施例の変形例は、図5(B)に示すように、既設の屋根葺材の上に屋根葺材YY2を葺いていく。なお、既設の屋根材に対しては、表面ケレン清掃等を予め行った後、接着剤3を塗布する。
更に通し吊子105の空間部に断熱材31を挿入し、キャップ2Aを被せ、はぜ曲げを行う。断熱材31の材質は、前記断熱材30と同じものが好ましい。
以上2つの変形例の場合は、既設の屋根葺材の上に第1,第2実施例の屋根葺材を葺いていくので、例えば体育館,工場等であれば屋内部は屋根改修工事によって使用不能になることがなく、従来通りに使用することができる。即ち、そのまま各種競技,作業等を行うことが可能である。
【0023】
(3)第3実施例
本実施例は、通し吊子を安価に構成した場合である。
図6(A)は本実施例の屋根葺完成後の一部破断図を含む外観斜視図、図6(B)は本実施例に使用する通し吊子の斜視図、図7は本実施例の完成後の継手部の拡大側断面図である。
図6(A),(B)、図7に示すように、通し吊子105Bは、上端部に千鳥足状にはぜ曲げ用の突起105Baを備える。
【0024】
そして、施工の際は、先ず野地板102と母屋101に対し釘5またはドリルビス4により通し吊子105Bを固定し、通し吊子105Bの側面に屋根葺材YY1の防水シート部20の粘着剤を密着させて貼付していく。
この方法によれば、通し吊子を安価に構成できるばかりでなく、両側の屋根葺材YY1を同等の力で平均的に支えるので、強風に対して強固となる。
【0025】
(4)第4実施例
本実施例は前記第3実施例に、断熱材30を追加した場合である。
図8は本実施例の完成後の継手部の拡大側断面図である。
この方法によれば、前記第3実施例の効果に加えて、防音・遮音効果を有する。
【0026】
(5)第5実施例
図9(A)は本実施例の屋根葺材の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、図9(B)は継手部の拡大側断面図、図10(A),(B)は本実施例および次に説明する第6実施例の専用の通し吊子の外観斜視図、図11は屋根葺完成後の外観斜視図である。
図9(A)に示すように、本例の折曲部には、金属板11の左辺側をL字状に外側に折り曲げてなる側方延長部分11eが形成される。防水シート20は、折曲部の外側面から側方延長部分11eの下面に延びて該下面に延在する。
このようにすれば、継手部が他の実施例に比較してより簡単な構成とすることができるので、施工費,材料費を安価にすることができる。また、金属板が薄い場合は、主に粘着による接着で仕上げることができ、吊子または釘等は部分的に使用することになる。
【0027】
(6)第6実施例
本実施例の屋根葺材YY4は、前記第5実施例に断熱材を追加した場合である。
図12(A)は本実施例の屋根葺材の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、図12(B)は継手部の拡大側断面図である。
この方法によれば、前記第5実施例の効果に加えて、防音・遮音効果を有する。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
防水工事と屋根工事を同時・一体的に施工できるので、優れた防水機能,耐久性,化粧性を発揮し、作業が簡素化されるため、工事費の低減および工期の短縮ができる。
また、金属板と防水シートと断熱材とを一体化しているので、優れた防水機能,耐久性,化粧性に加え、断熱材を使用しているため、断熱効果と降雨時の雨音や飛行機等の騒音に優れた遮音効果,防音効果を発揮する。
【0029】
一般的な切妻屋根,片流れ屋根等以外に、本発明は完全防水が可能なので、M形屋根,Y形屋根,緩い傾斜の屋根,曲面屋根,アーチ屋根,ドーム型屋根等の各種の屋根に対応することが可能である。
既存屋根材の葺き替えや、既存屋根材の撤去なしに被せ方式でも屋根改修工事が可能である。
屋根の軽量化に伴い、構造上のメリットやトータルコストダウンが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図であって、(A)は本実施例に使用する屋根葺材の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、(B)は防水シート層の拡大側断面図である。
【図2】(A)は同第1実施例の屋根葺完成後の一部破断図を含む外観斜視図、(B)は側断面図、(C)は継手部の拡大側断面図である。
【図3】同第1実施例に使用する吊子を示す図であって、(A)は通し吊子の斜視図、(B)は吊子の斜視図である。
【図4】(A)は第2実施例の屋根葺材YY2の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、(B)は継手部の拡大側断面図である。
【図5】第1,第2実施例における変形例としての被せ方式を示す側断面図であって、(A)は第1実施例の変形例、(B)は第2実施例の変形例である。
【図6】第3実施例を示す図であって、(A)は屋根葺完成後の一部破断図を含む外観斜視図、(B)は同実施例に使用する各種吊子の外観斜視図である。
【図7】同第3実施例の完成後の継手部の拡大側断面図である。
【図8】第4実施例の完成後の継手部の拡大側断面図である。
【図9】第5実施例を示す図であって、(A)は本実施例に使用する屋根葺材の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、(B)は継手部の拡大側断面図である。
【図10】第5,第6実施例に使用する通し吊子を示す斜視図であって、(A)は断面形状が逆コの字状の場合、(B)はクランク状の場合である。
【図11】第5実施例の屋根葺完成後の外観斜視図である。
【図12】第6実施例を示す図であって、(A)は屋根葺材の平面図,長手方向側面図,短手方向側面図、(B)は継手部の拡大側断面図である。
【図13】従来の屋根葺の一部破断面を含む分解外観斜視図である。
【図14】従来例を示す図であって、(A)は継手部の構成部材の拡大斜視図、(B)は施工終了後の継手部の拡大側断面図である。
【符号の説明】
YY1〜4 屋根葺材
2 キャップ
10 金属板部
20 防水シート部
30 断熱材
105〜105F 通し吊子
Claims (8)
- 屋根勾配方向に延びる矩形状の金属板の2辺を上側に折り曲げて折曲部を形成するとともに、該金属板の下面全域及び両側の前記折曲部の外側面に延在するように防水シートを貼付してなる金属板部材と、
断面略コの字状の金属板の内側下向き面全体に、下側粘着層を有する防水シートを貼付してなるキャップとを備え、
前記金属板部材を平行配置して該平行配置間に吊子を配置した状態で、前記金属板部材の折曲部と、この金属板部材と隣接する金属板部材の前記折曲部に対し、前記防水シートを貼付した前記キャップの内側下向き面を向けて該キャップを被せ、屋根勾配方向に延びる該キャップの両縁部を内側に折曲げて、前記吊子及び前記キャップの間と、前記折曲部及び前記吊子の間とに前記防水シートを挟み込みつつはぜ曲げを行うようにしたことを特徴とする瓦棒屋根葺材。 - 前記金属板部材の防水シートは、前記金属板より大きく構成してなり、該大きく構成した部分は、前記防水シートの継手重ね部分となることを特徴とする請求項1記載の瓦棒屋根葺材。
- 前記吊子の断面形状は、左右の側壁部と下地面に取り付ける底部とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の瓦棒屋根葺材。
- 屋根勾配方向に延びる矩形状の金属板の2辺を上側に折り曲げて折曲部を形成するとともに、該金属板の下面全域及び両側の前記折曲部の外側面に延在するように防水シートを貼付してなる金属板部材を備え、
片側の前記折曲部には、該折曲部をL字状に外側に更に折り曲げてなる側方延長部分が形成されており、前記防水シートは、前記折曲部の外側面から前記側方延長部分の下面に延びて該下面に延在しており、
前記金属板部材の折曲部と、この金属板部材と隣接する金属板部材の前記折曲部との間に吊子を配置し、前記側方延長部分を下方に折曲げて、前記吊子の両側の前記折曲部と前記吊子との間に前記防水シートを挟み込みつつ立はぜ曲げを行うようにしたことを特徴とする立はぜ葺用屋根葺材。 - 前記吊子は、前記金属板の折曲部を支持する金属板支持部と、該金属板支持部の下端側に形成した下地面に固定する脚部と、前記金属板支持部の上端側に折り曲げ形成した折曲部とを備えてなることを特徴とする請求項4記載の立はぜ葺用屋根葺材。
- 前記吊子は、前記金属板の折曲部を支持する金属板支持部と、該金属板支持部の下端側に形成した下地面に固定する脚部と、前記金属板支持部の上端側に交互に突設形成した突起部とを備えてなることを特徴とする請求項4記載の立はぜ葺用屋根葺材。
- 前記防水シートの下地面側に、断熱材を備えてなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の瓦棒葺または立はぜ葺用屋根葺材。
- 請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の瓦棒葺または立はぜ葺用屋根葺材を、既設の屋根に被せ方式で適用することを特徴とする瓦棒葺または立はぜ葺用屋根葺材。
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JPH0671664U (ja) * | 1993-03-22 | 1994-10-07 | 株式会社京都建築科学 | 銅葺屋根の接合構造 |
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JP2002061340A (ja) | 2002-02-28 |
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