JP4625162B2 - 植栽ルーバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、支柱同士の間に複数の羽根板を隙間をあけて取り付けたルーバー(よろい戸,がらり)に関し、さらに詳しくは、植物を取り入れた全く新しいタイプの建築資材である植栽ルーバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に都市においては、建築物等がコンクリートで覆われているために加熱されやすく、また多量のエネルギー消費のために排熱も多いことから、都市の温度が周りよりも高くなる「ヒートアイランド現象」が生じている。このヒートアイランド現象を緩和するために、公園,街路樹の設置や建築物屋上の緑化等の水平面の緑化を行って植物の絶対量を増やし、植物の持つ機能(例えば建築物の温度上昇を抑制する微気象緩和機能や、二酸化炭素を消費して酸素を製造する光合成機能等)を利用して日射熱の軽減や二酸化炭素の削減等を図っている。また、前記の如き水平面の緑化だけでは、十分な緑地面積の確保が困難であることから、法面等の斜面の緑化や、建築物壁面等の垂直面の緑化も行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、日除けや通風の機能を確保しつつ、建築物壁面等の垂直面の緑化を行うことができるような建築資材は、今まで提供されていなかった。また、新設の建築物壁面のみならず、既設の建築物壁面にも容易に適用することができるような建築資材も、今まで提供されていなかった。
【0004】
本発明は、こうした背景のもとになされたものであり、その目的は、日除けや通風の機能を確保しつつ、建築物壁面等の垂直面の緑化を行うことができ、また新旧を問わず建築物壁面等の垂直面の緑化を容易に行うことができるような、植物を取り入れた全く新しいタイプの建築資材である植栽ルーバーを提供することにある。
【0005】
また、本発明の他の目的は、羽根板の内部に植え付けられる植物が剥離・脱落することがないような植栽ルーバーを提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、羽根板の内部に供給される水の浄化も併せて行うことができるような植栽ルーバーを提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、羽根板の内部に対する給排水をスムーズに行うことができるような植栽ルーバーを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、羽根板が揺動可能に支持される場合であっても、羽根板の内部に対する給排水をスムーズに行うことができるような植栽ルーバーを提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の他の目的は、植物に対するメンテナンスが必要最小限で済むような植栽ルーバーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【0011】
まず、請求項1に係る発明は、支柱同士の間に複数の羽根板を隙間をあけて取り付けたルーバーにおいて、開口容器状に形成される前記羽根板の内部に植物が植え付けられ、該羽根板の内部に対する給排水が行われるものであり、前記羽根板が支持軸により前記支柱に揺動可能に支持され、パイプ状に形成される該支持軸を介して該羽根板の内部に対する給排水が行われる。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載した植栽ルーバーであって、前記羽根板の内部に、前記植物が植え付けられた基盤マットが備えられることを特徴とする植栽ルーバーである。
【0013】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した植栽ルーバーであって、前記羽根板の内部に、活性炭が保持されていることを特徴とする植栽ルーバーである。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載した植栽ルーバーであって、前記羽根板の内部底面が、給水側から排水側に向けて下がるように傾斜していることを特徴とする植栽ルーバーである。
【0016】
さらに、請求項に係る発明は、請求項1〜のいずれか1つに記載した植栽ルーバーであって、前記植物がコケであることを特徴とする植栽ルーバーである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下においては、植栽ルーバー1に取り入れられる(植え付けられる)植物がコケ40である場合について、説明を行う。
【0018】
まず、本発明に係る植栽ルーバー1の第一実施形態の構成について説明する。ここで、図1(a)は植栽ルーバー1の第一実施形態を表す正面図であり、図1(b)は同側面図であり、図2は水平状態,傾斜状態,及び垂直状態の羽根板20を表す断面側面図であり、図3〜5は基盤マット30及び羽根板20の第一,第二,第三の形状を表す断面側面図である。
【0019】
植栽ルーバー1は、図1に示すように、支柱10,10同士の間に複数の羽根板20を隙間をあけて取り付けたルーバーに、植物であるコケ40を取り入れた全く新しいタイプの建築資材である。この植栽ルーバー1は、例えば建築物壁面等の垂直面に取り付けられ、羽根板20により日除けの機能を確保しながら、羽根板20,20同士の隙間により通風の機能を確保するものである。ここで「建築物」とは、例えばビルや家屋等の建物,橋梁,道路・軌道壁等のすべての建築物を意味する。また「壁面」とは、主として構造躯体ではない壁面を意味するが、外壁のみならず内壁も含む。なお「垂直面」には、若干の傾斜面も含む。
【0020】
具体的には、植栽ルーバー1は、板状の支持土台11の上面において、水平方向に所定の間隔をあけて並列に、二本の支柱10,10を鉛直に立設し、支柱10,10同士の間において、上下方向に所定の隙間をあけて並列に、複数(ここでは六枚)の羽根板20を水平に取り付けたものである。なお、ここでの羽根板20は、左右に設けた支持軸21,21により支柱10,10に揺動可能に支持される可動式であるが、支柱10に側面視で斜めに固定される固定式でも良い。これら支柱10,支持土台11,羽根板20,及び支持軸21は、例えばアルミニウム合金により成形される。
【0021】
支柱10は、図1(a)に示すように、羽根板20を支持すると共に、パイプ状に形成され、羽根板20の内部に対する給排水の通路となるものである。具体的には、支柱10は、上下方向に貫通する上下孔及びその上下孔から水平方向に分岐する複数の水平孔を有する中空のパイプ状に形成され、右側の支柱10が給水側の通路とされ、左側の支柱10が排水側の通路とされている。なお、支柱10の断面形状は特に限定されるものではなく、例えば丸,楕円,角等、いかなる形状でも良い。また、支柱10が中実の棒状に形成され、羽根板20の内部に対する給排水が、支柱10に沿って配置したホース3(図6参照)を介して行われるものでも良い。
【0022】
羽根板20は、図1及び図2に示すように、開口容器状に形成され、内部に植物が植え付けられるものである。具体的には、羽根板20は、細長い中空直方体の上面に長手方向に亘って細長い長方形状の開口部22が形成された、断面側面視でC形を呈する開口容器状に形成されている。
【0023】
また、支持軸21は、羽根板20を揺動可能に支持すると共に、パイプ状に形成され、羽根板20の内部に対する給排水の通路となるものである。具体的には、支持軸21は、羽根板20の左右の周壁に穿設された孔と一致するように、羽根板20の左右の周壁に固設され、かつ前記水平孔と一致するように、支柱10に枢支されている。
【0024】
従って、支柱10と羽根板20の内部とは、図1に示すように、前記上下孔→前記水平孔→支持軸21を介して連通しており、支持土台11の上面に備えられるポンプ2から支柱10を介して羽根板20の内部に対する給排水が行われる。なお、ポンプ2は、植栽ルーバー1と別体に備えられるものでも良い。また、羽根板20の内部に供給される水は、肥料が混入されている液肥であることが好ましい。
【0025】
また、羽根板20は、図2に示すように、実線で示す水平状態,仮想線で示す傾斜状態及び垂直状態の各状態に、側面視で水平軸周りに揺動可能である。なお、羽根板20には、各状態を維持できるようにストッパが設けられている。また、複数の羽根板20は、同期して揺動するものでも良く、それぞれ独立して揺動するものでも良い。
【0026】
基盤マット30は、図2に示すように、コケ40の剥離・脱落を防止すべく、羽根板20の内部に備えられ、コケ40が植え付けられるものである。具体的には、基盤マット30は、密集状の繊維31の前後面及び底面を布状の保水材32で包み込んで、羽根板20の内部の形状と略同形同大の中実直方体状に形成され、繊維31が露出している上面にコケ40を自生させている。この基盤マット30は、コケ40が開口部22から露出するように、羽根板20の内部に装着される。
【0027】
ここで繊維31は、例えばポリオレフィン樹脂で構成されるポリオレフィン系繊維であり、この繊維31が密集状(スパイラル状)に熱融着されて矩形のマット状に形成され、その繊維31の隙間に培地(例えば後述するコケ入り活性炭)を担持するものである。また保水材32は、例えば脱脂綿等で構成される不織布やポリオレフィン樹脂で構成される熱融着ネットであり、保水作用及び毛細管現象によって水分の均等な供給を図ると共に、繊維31の隙間に担持される培地の流出を防止するものである。
【0028】
この基盤マット30の内部には、羽根板20の内部に供給される水の浄化も併せて行うべく、図示しない活性炭が保持されている。実際には、活性炭,椰子殻,及びコケを練り込んで粒状に成形した培地であるコケ入り活性炭が、繊維31の隙間に担持されている。なお、活性炭は、セラミック活性炭でも良い。
【0029】
コケ40は、図2に示すように、羽根板20の内部に植え付けられる植物の一例であり、植物の持つ機能を利用すべく、植栽ルーバー1に取り入れられている。ここで植物としてコケ40を選択したのは、肥料を混入した水(液肥)を与えて日光に当てるだけで、比較的長期間に亘って成育する一方、例えば芝のように過剰に伸びたりすることがないため、刈り込んだりする必要がなく、メンテナンスが必要最小限で済むからである。またコケ40は、乾燥状況下でも仮死状態で成育し続け、さらに日本国内でも広範囲に自生しており培養も比較的容易であるため、本発明の如き特殊環境下での緑化に適するものである。
【0030】
ここでコケ40は、日照や温度等の生育環境によって適宜選択され、例えば日照を好むスナゴケ,半日陰を好むハイゴケ,日陰で成育するシノブゴケ等が適する。なお、他の種類の植物としては、例えばリュノヒゲ,ヤブラン,セダム類,ツル性植物等が適する。
【0031】
このコケ40は、予めハウス内である程度成育されることにより、前記コケ入り活性炭から発芽し、繊維31の隙間に充満して基盤マット30の上面に生え揃い、基盤マット30に固定された状態で、開口部22から露出するように羽根板20の内部に装着される。なお、ここではコケ40が基盤マット30に植え付けられているが、他の種類の植物であれば、羽根板20の内部に敷設される土に植え付けられているものでも良く、羽根板20の内部に貯留される水で水耕栽培されるものでも良い。
【0032】
基盤マット30及び羽根板20の側面形状は、その目的に応じて任意に形成されれば良い。例えば日除けや通風等を目的とする場合には、図3に示す第一の形状のように、水平方向に細長い長方形状に形成した基盤マット30Aに対して、水平方向に細長い長方形状において、下部の二隅を曲線状に形成した羽根板20A,四隅を曲線状に形成した羽根板20A’,四隅を直角に形成した羽根板20A”とすれば良い。
【0033】
また、例えば家庭菜園等を目的とする場合には、図4に示す第二の形状のように、ほぼ正方形状に形成した基盤マット30Bに対して、同様にほぼ正方形状に形成した羽根板20Bとすれば良く、また図5に示す第三の形状のように、前辺が短く後辺が長い台形状に形成した基盤マット30Cに対して、同様に前辺が短く後辺が長い台形状に形成した羽根板20Cとすれば良い。
【0034】
次に、本発明に係る植栽ルーバー1’の第二実施形態の構成について説明する。ここで、図6は植栽ルーバー1’の第二実施形態を表す断面正面図である。なお、第一実施形態に係る植栽ルーバー1と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0035】
植栽ルーバー1’は、図6に示すように、支柱10’,羽根板20’,基盤マット30,及びコケ40等からなり、前記植栽ルーバー1と比較して、給排水の通路の形状,及び羽根板20’の内部の形状が異なる。
【0036】
まず、植栽ルーバー1’では、給排水の通路の形状が蛇腹状に形成されている。具体的には、支柱10’が、あたかも竹の如く途中に節を有する中空のパイプ状に形成されており、左右の支柱10’及び複数の羽根板20’により、給排水の通路の形状が一方通行の蛇腹状に形成されている。
【0037】
従って、ポンプ2から圧送された水(液肥)は、途中にバルブ4が備えられ、支柱10’に沿って配置されたホース3の内部を下から上に向けて上昇し、最上段の羽根板20’の内部を右から左に向けて流下し、左側の支柱10’の内部を上から下に向けて流下し、折り返して次段の羽根板20’の内部を左から右に向けて流下し、右側の支柱10’の内部を上から下に向けて流下し、折り返して図示しない次段の羽根板20’の内部を右から左に向けて流下し、以後繰り返して最終的にポンプ2に至る。
【0038】
また、植栽ルーバー1’では、羽根板20’の内部に対する給排水をスムーズに行うべく、羽根板20’の内部底面23が給水側から排水側に向けて下がるように傾斜している。具体的には、内部底面23が二重底になっており、上側の底面が給水側から排水側に向けて任意の角度で傾斜している。従って、例えば最上段の羽根板20’の内部において、右から供給された水(液肥)は、傾斜に沿ってスムーズに左に流下し、左側の支柱10’に向けて排出される。
【0039】
さらに、植栽ルーバー1’では、羽根板20’の内部における水の流れを調節すべく、羽根板20’の内部底面23に前後方向に亘って適宜の高さを有する堰24が適数突設されている。従って、例えば最上段の羽根板20’の内部において、右から供給された水(液肥)は、堰24により堰き止められて流速及び流量を調節される。
【0040】
次に、本発明に係る植栽ルーバー1(及び1’)の作用について説明する。この植栽ルーバー1は、例えば建築物の垂直な外壁に取り付けられて用いられる。ここで植栽ルーバー1は、前記の如く比較的簡易かつ軽量に構成されるため、新設の建築物壁面のみならず、既設の建築物壁面にも容易に適用することができる。
【0041】
まず、図1に示すように、ポンプ2を作動すると、ポンプ2から圧送された水(液肥)は、右側の支柱10の内部を下から上に向けて上昇し、右側の支持軸21を介して各段の羽根板20の内部に供給(給水)され、各段の羽根板20の内部を右から左に向けて流下し、左側の支持軸21を介して各段の羽根板20の内部から排出(排水)され、左側の支柱10の内部を上から下に向けて流下し、最終的にポンプ2に至る。即ち、パイプ状に形成される支柱10及び支持軸21を介して、羽根板20の内部に対する給排水が行われる。このような給排水により冷却効果が得られるので、冷房用のエネルギーや費用を節約することができる。
【0042】
ここで、図2に示すように、コケ40が日光に良く当たるように羽根板20を揺動すると、液肥及び日光によってコケ40が成育する。このコケ40は、基盤マット30に植え付けられ、固定されているので、風が吹いたりしても植栽ルーバー1から剥離・脱落することがない。また基盤マット30の内部には、図示しない活性炭が保持されているので、活性炭の持つ水質浄化機能,有害物吸着機能等により、羽根板20の内部に供給される水の浄化も併せて行われる。従って、浄化された水を再利用することができる。さらにコケ40は、比較的長期間に亘って成育する一方、例えば芝のように過剰に伸びたりすることがないため、刈り込んだりする必要がなく、メンテナンスが必要最小限で済む。
【0043】
このようにして成育したコケ40は、植物の持つ機能を発揮し、種々の優れた効果を奏する。まず、微気象緩和機能により、建築物の温度上昇を抑制するので、日射熱が軽減され、ヒートアイランド現象が緩和される。また、光合成機能により、二酸化炭素を消費して酸素を製造するので、二酸化炭素が削減され、ヒートアイランド現象が緩和されると共に、空気が浄化される。なお、他の種類の植物であれば、吸音機能や吸電磁波機能を発揮したり、食糧として利用することもできる。さらに、いずれの植物であっても、癒しや潤いといったリラックス効果を得ることができる。
【0044】
最後に、上記の実施形態では、支柱10,10’(又はホース3)を介して羽根板20,20’の内部に対する給排水、即ち給水及び排水が行われる場合を例に説明を行ったが、給水又は排水のいずれか一方のみが支柱(又はホース)を介して行われる形態でも良い。例えば給水は降雨等により自然に又はじょうろ等により人為的に行われ、排水は前記の如く支柱(又はホース)を介して行われるものでも良く、逆に排水は羽根板の底部に穿設した孔からの流出により自然に行われ、給水は前記の如く支柱(又はホース)を介して行われるものでも良い。即ち、「給排水」とは、給水及び/又は排水を意味するものである。
【0045】
【発明の効果】
まず、請求項1に係る発明によれば、開口容器状に形成される羽根板の内部に植物が植え付けられ、(例えばパイプ状に形成される支柱を介して,又は支柱に沿って配置したホースを介して)羽根板の内部に対する給排水が行われるという、植物を取り入れた全く新しいタイプの建築資材である植栽ルーバーを構成するので、日除けや通風の機能を確保しつつ、建築物壁面等の垂直面の緑化を行うことができ、また新旧を問わず建築物壁面等の垂直面の緑化を容易に行うことができる。従って、植物の持つ機能により日射熱の軽減や二酸化炭素の削減等が図られるのでヒートアイランド現象が緩和され、また給排水により冷却効果が得られるので冷房用のエネルギーや費用が節約されるという効果を奏する。
【0046】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明の効果に加えて、羽根板の内部に植物が植え付けられた基盤マットが備えられるので、植物が剥離・脱落することがないという効果を奏する。
【0047】
また、請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2に係る発明の効果に加えて、羽根板の内部に活性炭が保持されているので、羽根板の内部に供給される水の浄化も併せて行うことができるという効果を奏する。
【0048】
また、請求項4に係る発明によれば、請求項1〜3のいずれか1つに係る発明の効果に加えて、羽根板の内部底面が給水側から排水側に向けて下がるように傾斜しているので、羽根板の内部に対する給排水をスムーズに行うことができるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項5に係る発明によれば、請求項1〜4のいずれか1つに係る発明の効果に加えて、羽根板が支持軸により支柱に揺動可能に支持され、パイプ状に形成される支持軸を介して羽根板の内部に対する給排水が行われるので、羽根板が揺動可能に支持される場合であっても、羽根板の内部に対する給排水をスムーズに行うことができるという効果を奏する。
【0050】
さらに、請求項6に係る発明によれば、請求項1〜5のいずれか1つに係る発明の効果に加えて、植物がコケであるので、植物に対するメンテナンスが必要最小限で済むようという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、植栽ルーバーの第一実施形態を表す正面図であり、図1(b)は、同側面図である。
【図2】図2は、水平状態,傾斜状態,及び垂直状態の羽根板を表す断面側面図である。
【図3】図3は、基盤マット及び羽根板の第一の形状を表す断面側面図である。
【図4】図4は、基盤マット及び羽根板の第二の形状を表す断面側面図である。
【図5】図5は、基盤マット及び羽根板の第三の形状を表す断面側面図である。
【図6】図6は、植栽ルーバーの第二実施形態を表す断面正面図である。
【符号の説明】
1…植栽ルーバー
2…ポンプ
3…ホース
4…バルブ
10…支柱
11…支持土台
20…羽根板
21…支持軸
22…開口部
23…内部底面
24…堰
30…基盤マット
31…繊維
32…保水材
40…コケ

Claims (5)

  1. 支柱同士の間に複数の羽根板を隙間をあけて取り付けたルーバーにおいて、
    開口容器状に形成される前記羽根板の内部に植物が植え付けられ、該羽根板の内部に対する給排水が行われるものであり、
    前記羽根板が支持軸により前記支柱に揺動可能に支持され、パイプ状に形成される該支持軸を介して該羽根板の内部に対する給排水が行われることを特徴とする植栽ルーバー。
  2. 請求項1に記載した植栽ルーバーであって、
    前記羽根板の内部に、前記植物が植え付けられた基盤マットが備えられることを特徴とする植栽ルーバー。
  3. 請求項1又は2に記載した植栽ルーバーであって、
    前記羽根板の内部に、活性炭が保持されていることを特徴とする植栽ルーバー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載した植栽ルーバーであって、
    前記羽根板の内部底面が、給水側から排水側に向けて下がるように傾斜していることを特徴とする植栽ルーバー。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載した植栽ルーバーであって、
    前記植物がコケであることを特徴とする植栽ルーバー。
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