JP4623884B2 - Tire manufacturing method and vulcanization system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設置スペースが小さく、設置コストの低い、生産性の高いタイヤ加硫システムとタイヤの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイヤを加硫するに際しては、図16に正面図で例示するような加硫機90が従来から広く使われている。この加硫機90のそれぞれの加硫金型92は、実際は図の左右で同じ動きをするが、簡便のため、左半分は、加硫金型92内に未加硫のタイヤ93を入れ込む状態で示し、右半分は加硫金型92から加硫済のタイヤ94を取り出している状態を示している。この加硫機90では、加硫金型92は、タイヤの中心軸が垂直な姿勢で平面的に二個配置されており、一度に二本のタイヤを加硫することができる。
【0003】
また、この加硫機90は、加硫を行う機能だけではなく、下部プラテン96に対し、上部プラテン97および上金型92Aを昇降変位させて、金型92を開閉する手段98や、ブラダー99を変形させて、未加硫のタイヤ93の内面にブラダーをフィットさせるとともにブラダーから加硫済のタイヤ94を外すシェーピングユニット95、さらには、タイヤを供給したり取り出したりする図示しない手段が付属されていて、種々の生産状況に対応できるよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、タイヤを大量に生産する場合、従来はこのような加硫機90を多数台設置するが、これによれば、加硫金型92の全てが平面的に配置されることに加え、加硫金型92の稼働時間に比して、稼働時間のきわめて短い金型開閉手段98やシェーピングユニット95、そしてタイヤのハンドリングのための手段も加硫機90と同じ台数だけ付属することになるため、スペース効率および設備コスト効率が悪いという問題があった。
【0005】
これに対して、特開平9−48026号公報には、タイヤの中心軸が水平に向く姿勢で複数個の金型を配置して加硫機を構成するとともに、四個の金型に対応して一台の金型開閉装置を設置して、設置スペースの縮小化および設備コストの低減を図ったタイヤ加硫装置が提案されている。
【0006】
このように、独立して作動する、複数の金型を一台の金型開閉装置で開閉する加硫システムでは、金型開閉装置の稼働率を高めることはできるが、それぞれの金型で加硫するタイヤのサイズを割り付ける際、すべてのサイズは同一の加硫時間の加硫プロセスを持つ必要があるという問題点がある。すなわち、全ての金型は同一のサイズか、少なくとも同一の加硫時間の加硫プロセスを持つサイズしか割り付けることができないことを意味する。なぜならば、それぞれのタイヤの加硫時間がまちまちであり、しかも、高い稼働率で金型開閉装置を稼働させると、複数のタイヤが、ほぼ同時に加硫を完了する状態がいずれかの時点で発生する。このとき、金型開閉装置は一台のみであるため、あるタイヤは金型を閉じたままで放置される。そうすれば、このタイヤは高温の金型の中で加硫が進行し、過加硫状態となり不良タイヤになることは免れない。これを避けるためには、すべてサイズは同一の加硫時間をもつようにサイズを割り付けて、金型開閉装置が各金型に対して順に金型開閉を行い、一定の周期で稼動するようにする必要がある。しかしながら、従来は、単独の加硫機でサイズ混合で生産することはなく、むしろ、この場合サイズ毎に加硫時間を短くするほうが当然生産性が高いため、サイズ毎に最短の加硫時間が設定されており、したがって、サイズ毎にその加硫時間はまちまちであった。
【0007】
このことを図17により説明する。
図17(a)、図17(b)は横軸に時間をとり、縦軸に金型を並べて、金型ごとの稼動状態を示すマシンチャートである。図17(a)では、八台の金型のタイヤはすべて加硫時間が8分である。加硫が終了すると金型開閉装置がその金型へ移動して、金型を開け加硫済みタイヤを取り出し、その後、生タイヤを投入して金型を閉じる。そうするとこの金型は加硫を再開する。そして、このサイクルを繰り返す。金型開閉装置は一つの金型に対して、移動時間も含んで最長1分で作業を完了することができる。したがって、この加硫システムは、合計9分の加硫サイクルで作動する。金型開閉装置は9分の加硫サイクルのなかで、8分間だけ稼動すればよいので1分の余裕がある。
【0008】
図17(b)では、金型6で加硫するタイヤの加硫時間は9分と他のサイズより1分長い場合の、マシンチャートである。図示されるように、金型6と金型7とが同時に加硫を終了し、金型開閉装置は二分間、金型6を閉じたままで放置され、過加硫の不良タイヤを発生させることがあることを示している。
【0009】
以上、このような加硫システムでは、同一加硫時間のサイズを割り付けることが、システムを作動するための必須条件であることを述べたが、このことは、さらに次に例示するような問題点を意味する。例えば、他のサイズと加硫時間が異なり、しかも、生産量の極めて少ないサイズのタイヤを、この加硫システムで生産する時、他の加硫時間の時間の違うサイズとの同時混合生産はできないので、加硫システムをフル稼働させようとすると、極小の生産ロットにもかかわらず、このサイズの金型を多数個準備して多数個同時に生産する必要がある。逆に、金型費を節約して金型一個だけで生産しようとすると、金型開閉装置等の稼働率を低下させ、また、金型の設置スペースを遊休化して、そもそもの金型開閉装置の稼働率を上げるという目的にそぐわないばかりか、むしろスペース、設置コストの点で効率を低下させる。
【0010】
いずれにしても、このような生産は効率が悪いので、このシステムは生産ロットの大きなタイヤサイズにしか適用できず、これは、昨今の小ロット化の動向と逆行するシステムとなり、現実的には実用化が難しいという基本的な問題点に帰結する。
【0011】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、設備コストを有効に低減でき、しかも、小ロット生産にも適用できる、実用的なタイヤの製造方法および加硫システムを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明はなされたものであり、その要旨構成ならびに作用を以下示す。
請求項1に記載のタイヤの製造方法は、タイヤを加硫する間、タイヤを収納して加硫する加硫金型を出し入れ可能に配置するスペースを有し、相互に独立して機能する複数の加硫ステーションを設けるとともに、これらの加硫ステーションから取り出された加硫金型を開閉して、タイヤの出し入れを可能にする金型開閉手段を有する一台の金型開閉ステーションを具えてなるタイヤ加硫システムに適用するタイヤの製造方法であって、
少なくとも一種類のサイズに対して、他のいずれかのサイズの加硫プロセスと共通の加硫時間の加硫プロセスを持たせるとるとともに、それぞれの加硫ステーションで加硫するタイヤのサイズを割り付ける際、いずれかのサイズ切替えの後のサイズ割付を、加硫時間の共通な複数のサイズで構成するものである。
【0013】
ここにおいて、サイズを割り付けるとは、生産計画を立てるに際して、それぞれの加硫ステーションで加硫するタイヤのサイズを決定することをいう。
【0014】
また、加硫時間とは、未加硫のタイヤを収納した加硫金型を閉止してから加硫金型を開放するまでの時間をいう。
【0015】
加硫プロセスとは、あるサイズのタイヤを生産するに際して、加硫時間、加硫温度、ブラダー内の圧力や適用金型等の加硫条件を定めたものである。また、加硫プロセスを準備するとは、加硫指令を受けたとき、すぐにその加硫プロセスで加硫を開始できる状態にしておくことを意味する。
【0016】
ここで、加硫プロセスを決定する際、タイヤの品質上、重要な条件の一つは、適切な加硫度をタイヤに与えることである。加硫不足だと十分な強度と耐久性をタイヤに付与できないし、加硫しすぎてもゴムを劣化させ耐久性を低下させてしまうからである。この加硫度は、加硫温度と加硫時間に依存し、加硫温度が高いほど、また、加硫時間が長いほど加硫度は高くなる。逆にいえば、適切な加硫度を満足させる加硫温度と加硫時間の組み合わせは無数に存在する。
【0017】
従来、この加硫温度と加硫時間の無数の組み合わせの内、許容される最高温度に対応するもっとも短い時間を加硫時間として、加硫プロセスを決定していた。なぜなら、加硫時間が短いほど一定時間内での生産量は多く、有利なためである。このようにすると、サイズごとに適切な加硫度は一般的には異なるから、サイズ毎に加硫時間はまちまちとなるが、 図16に示す従来の加硫機では通常左右二個の同一サイズの金型を用いるので、加硫時間を長くして、異サイズ間で加硫時間を共通化する必要性は無かった。
【0018】
しかるに、既に述べた通り、請求項1に記載した稼働率の高い加硫システムを作動させるためには、この加硫システムのそれぞれの加硫ステーションに割り付けたサイズはすべて同じ加硫時間でなければならない。全て同じサイズを割り付ければ、これは可能であるが、これでは、小ロットの生産に対応できないため、このままでは実用化が難しいことも既に述べた通りである。
【0019】
請求項1に記載のタイヤの製造方法は、異なるサイズのタイヤに対しても、共通の加硫時間を持たせることにより、これらのサイズを混合して割り付けても、加硫時間が同じなので、全ての加硫ステーションならびに金型開閉装置を支障なくフル稼動させることができる。そしてすべての加硫ステーションのタイヤは加硫時間がすべて同じなので、過加硫の不良タイヤを発生させることもない。
【0020】
異なるサイズのタイヤに対して、共通の加硫時間を持たせることは、加硫時間の長いサイズのタイヤの加硫時間に、加硫時間を統一することを意味しており、これは従来の加硫システムでは生産性を下げるため、もともと思料されなかったものである。
【0021】
実際には、この加硫システムが対象とするタイヤの全サイズをグループ分けし、そのグループ内のもっとも加硫時間の長いタイヤプロセスをもつタイヤサイズに加硫時間を統一し、サイズ割付は同じグループに属するサイズの中から選んで割り付けるのが好ましい。別の方策として、この加硫システムが対象とするタイヤの全サイズに対して加硫時間を統一することも考えられるが、この方策は、本来なら短い加硫時間で加硫できるタイヤも、最短加硫時間のもっとも長いサイズの加硫時間と同じに加硫時間とすることを意味しており、生産性が大きく低下することとなるので、好ましいものではない。
【0022】
請求項2に記載のタイヤの製造方法は、請求項1に記載するところにおいて、他のいずれかのサイズの加硫プロセスと共通の加硫時間の加硫プロセスを持つ前記サイズに対して、この共通の加硫時間とは異なる加硫時間の加硫プロセスを準備するとともに、加硫時間の共通な複数のサイズで構成する前記サイズ割付に対して、共通の加硫時間の加硫プロセスのうち、もっとも短い加硫時間の加硫プロセスを選択するものである。
【0023】
このタイヤの製造方法は、異なるサイズのタイヤに対して共通の加硫時間をもたせにとどまらず、さらに生産性を向上させるために、鋭意検討した結果考案されたものであり、一つのサイズに対して、加硫時間の異なる複数の加硫プロセスを準備していて、順次のサイズ割付に対応して、常に、より加硫時間の短い、すなわち、より生産性の高い加硫プロセスを選択して加硫するので、高い生産性を実現できる。
【0024】
このことを、分かりやすくするために、次に例で説明する。加硫ステーションが三台あり、対象サイズもA、B、Cの三サイズとする。ここで、それぞれのサイズに複数の加硫プロセスを準備する。Aにはa1、a2、a3の三つのプロセスを準備し、それぞれの加硫時間は、短い順にTS、TM,TLとする。また、Bには加硫時間がそれぞれTM,TLのb1、b2の二つの加硫プロセスを、Cには加硫時間がTLのc1の一つの加硫プロセスを準備する。従来の加硫方法では、各サイズにはそれぞれ、a1、b1、c1の加硫プロセスしか準備されていないのに対比して、本発明では、このように複数の加硫プロセスを準備しておくのである。
【0025】
さて、三台の加硫ステーションすべてにAのサイズを割り付けたサイズ割付では、もっとも短いTSの加硫時間で加硫すれば最も生産性が高くなる。
【0026】
続いて、一つの加硫ステーションのサイズAをBに切替えて、AとBの混合生産をしようとするとき、従来の単一加硫プロセスの加硫方法では、サイズAとBは、それぞれ異なるTSとTMの異なるの加硫時間をもつので、いずれかの時点で加硫完了が同時に発生し過加硫のタイヤを発生させてしまうから、この組み合わせの生産は不可能であった。しかし、本発明の方式ではTMの加硫時間でa2とb1の加硫プロセスを実行させれば良い。TLの加硫時間のa3とb2を実行することもできるが、生産性のより高い前者を選択して生産した方が有利である。
【0027】
次に、さらに一つの加硫ステーションでAからCにサイズを切替えると、A、B、Cの三サイズを同時に生産することになるが、この場合も、加硫時間がTLのa3、b2、c1の加硫プロセスで加硫することができるので稼働率を低下させることはない。
【0028】
本発明と対比する、別の加硫時間を統一する方法として、加硫時間TLのa3、b2、c1のプロセスだけ準備する方法も考えられるが、この場合、Aだけの割付や、AとBだけのサイズ割付の場合も、加硫時間TLでサイズAのタイヤを生産しなければならないので、生産性を大きく低下させ、不利となってしまうことは明らかである。
【0029】
請求項3に記載の加硫システムは、タイヤを加硫する間、タイヤを収納して加硫する加硫金型を出し入れ可能に配置するスペースを有し、相互に独立して機能する複数の加硫ステーションを設けるとともに、これらの加硫ステーションから取り出された加硫金型を開閉して、タイヤの出し入れを可能にする金型開閉手段を有する一台の金型開閉ステーションと、制御装置とを具えてなるタイヤ加硫システムであって、
制御装置を、加硫システム全体を制御するシステム制御部と、少なくともタイヤの加硫プロセスを実行する制御を行う、それぞれの加硫ステーションに対応する加硫ステーション制御部と、システム制御部から加硫ステーションに情報を伝送する伝送部とを具えることにより構成し、
前記伝送部は、いずれかのサイズ切替えに際して、サイズ切替えをする加硫ステーションのほか、複数の加硫プロセスをもつサイズのタイヤを加硫する、他の加硫ステーションに対しても、加硫プロセス、もしくは、加硫プロセス変更の指令を含む情報を伝送するものである。
【0030】
この加硫システムによれば、複数の加硫ステーションに対して共用の一台の金型開閉ステーションを設けているので、この加硫システムの稼働率を高めることができ、あわせて、スペース効率を上げることができる。
【0031】
また、従来は、おのおののサイズに対応する、一つの加硫プロセスに基づいて加硫ステーションを制御するだけであったが、請求項2に記載の製造方法では、一つのサイズに対して複数の加硫プロセスが準備されていて、しかもどの加硫プロセスに基づいて加硫ステーションを制御するかは、順次のサイズ割付に従って変化する。この請求項2に記載の加硫システムでは、サイズ割付に対応して都度、システム制御部から、サイズ切替えを行わない加硫ステーションに対応する加硫ステーション制御部にも、選択する加硫プロセス、もしくは、いずれの加硫プロセスを選択するかの選択指令を伝送し、加硫ステーション制御部は、それに基づいてその加硫プロセスで制御を開始できるので、請求項2に記載の製造方法でタイヤを加硫することができ、その結果、稼働率の高いしかも生産性の高い加硫が可能となる。
【0032】
請求項4に記載の加硫システムは、請求項3に記載するところにおいて、それぞれの加硫ステーションを上下に配設して、多段加硫機を構成するとともに、前記金型開閉ステーションを、おのおのの加硫ステーションに対して、加硫金型を出し入れする金型移載手段と、おのおのの加硫ステーションに対応する高さの間を昇降変位する昇降ベース部とを具えて構成し、金型移載手段と前記金型開閉手段とを、昇降ベース部に取り付けてなるものである。
【0033】
この加硫システムは、複数の加硫ステーションのそれぞれが上下の相対位置関係をもって配置し、これらで多段加硫機を構成しているので、金型一個分の平面スペースで何個もの金型を設置でき、設置スペースを縮小化することができる。また、上下に多段に積層されたそれぞれの加硫ステーションは相互に独立して作動するので、それぞれの加硫ステーションのそれぞれの金型組立体を所要の順序およびタイミングで出し入れすることが可能となり、それゆえに、金型組立体を出し入れする装置は小規模のもので足り、省スペース化に寄与できる。
【0034】
請求項5に記載の加硫システムは、請求項3に記載するところにおいて、それぞれの加硫ステーションを円弧上に配設し、前記金型開閉ステーションをこの円弧の中心に配置するとともに、
それぞれの加硫ステーションから金型開閉ステーションまで往復変位し、少なくとも加硫金型を含んで構成されてなるモバイル加硫ユニットを設け、
モバイル加硫ユニットを金型開閉ステーションに対して出し入れする加硫ユニット往復駆動装置を、それぞれの加硫ステーションに設けてなるものである。
【0035】
この加硫システムにおいては、それぞれの加硫ステーションを、金型開閉ステーションから等距離に配置しているので、それぞれの加硫ステーションと、金型開閉ステーションとの区間のうち、最も離隔した区間の、モバイル加硫ユニットの移動距離を短縮でき、したがって、加硫サイクルを短縮することができ、設備の生産性を向上することができる。
【0036】
しかも、加硫ユニット往復駆動装置をそれぞれの加硫ステーションに設けたので、金型開閉ステーションの稼動負荷が減少し、全体の加硫システムのそれぞれの装置を待ち時間なく稼動させることができ、これも加硫システムの稼働率向上に寄与することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図1〜図15および表1〜表3に基づいて説明する。図1は本発明に係る加硫システムの第一の実施形態を示す平面図、図2はそのII−II’ 矢視図である。図1に示す通り、この加硫システムでは、金型開閉ステーション20を中心にして、ほぼ対称に二台の多段加硫機10を対向させて配設する。
【0038】
このうち、多段加硫機10の構成について図3に基づいて説明する。図3(a)は多段加硫機の平面図、図3(b)はその正面図である。ここでは、加硫ステーション100を上下4段に配置して、1台の多段加硫機10を構成しており、図3(b)は、どの加硫ステーション100も加硫中の状態を示している。また、ここでは、おのおのの加硫ステーション100に対して、図の右方より、金型、タイヤおよびブラダーよりなる金型組立体1を出し入れすることができる。
【0039】
おのおのの加硫ステーション100に配設した下部プラテン113および上部プラテン114のそれぞれには、それらの内部に熱媒を流す流路が設けられており、これらのプラテン113、114は金型組立体1に上下から当接して、金型組立体1を挟持して加熱するべく機能する。また、加硫ステーション100には、上部プラテン114を下方に押圧して金型組立体1を締め付ける、金型締付手段の一例としての締め付けシリンダー115を設け、これによりタイヤの加硫中はブラダー3の内圧に抗して加硫金型2を締め付ける。
【0040】
ここで、本発明に適用できる金型組立体1を図4に断面図で示す。下型2Aと上型2Bとよりなる加硫金型2のキャビティ内に、タイヤ4、および、タイヤ4の内面に接して、タイヤの内面形状を特定するブラダー3が収納されている。なお、ここにおける加硫金型2は、上下二つ割モールドであっても、周方向に分割する割りモールドあっても良いが、上型2Bを引き上げる方向の外力の作用によって加硫金型が解放できることが必要である。また、ブラダー3には、その空洞部中にタイヤを加熱するための熱媒を受容する熱媒受入口5を設けている。
【0041】
この金型組立体1において、加硫金型2のキャビティ内に収納されているタイヤ4とブラダー3とが一体となったものは、この実施形態の加硫システムではブラダー付タイヤとしてハンドリングされる。加硫済みのブラダー付タイヤ9を、図5に断面図および正面図で示す。図5ではブラダー3が加硫済みタイヤ7に内接して、タイヤの内面形状を特定している。この図は加硫済みのブラダー付タイヤ9を示しているが、未加硫のブラダー付タイヤも、図5に示すところにおいて、加硫済みタイヤ7を未加硫のいわゆる、生タイヤに置き換えたものに相当する。
【0042】
ところで、図3に示すように、加硫ステーション100には、ブラダー3に熱媒を供給するための熱媒供給口116と、この熱媒供給口116とブラダー3の熱媒受入口5を接続して熱媒を流動させるとともに、加硫が完了した時点で、それらの接続を切断してそれぞれの口を閉止するジョイント手段、例えば、ジョイントシリンダー117を設けている。なお、図示はしないが、加硫金型2がその内部の空洞に熱媒を流して、金型を加熱する熱媒ジャケットを有する、いわゆる、ジャケットモールドの場合も、同様の構成のジョイント手段を用いて加硫金型2に対する熱媒の接続および遮断を行うことができる。
【0043】
次に、金型開閉ステーション20について説明する。金型開閉ステーション20は、図2に示すように、その昇降ガイド210に沿って昇降変位する昇降ベース部211、昇降ベース部211に伸縮自在に取り付けられ金型組立体1を加硫ステーション100に対して出し入れする伸縮アーム220、昇降ベース部211に昇降自在に取り付けられて加硫金型2の上型2Bを上下させて加硫金型2を開閉する上型リフト部212、および、上型リフト部212に取り付けられ、上型リフト部212に対して上型2Bを締結および解放する上型締結手段213を具えている。
【0044】
図2に示した、金型開閉ステーション20の伸縮アームは220は、左右両方向に伸縮できる両方向伸縮アームとしたので、一台の伸縮アームで、左右対称に配置された多段加硫機10のすべての加硫ステーション100に対して金型組立体1を出し入れすることができる。
【0045】
また、ここでは、二台の多段加硫機10の互いに対向面側に、それぞれの加硫ステーション100を支持する、それらに共通の支柱120に、昇降ベース部211のための昇降ガイド210を取り付け、二台の多段加硫機と一台の金型開閉ステーションとを一体化した構造とすることができるので、さらに装置の占有スペースを縮小化することができる。
【0046】
以上のように構成してなる加硫システムの多段加硫機10および金型開閉ステーション20の作動を図6〜図9に示すところに基づいて説明する。図6(a)は、金型開閉ステーション20の昇降ベース部211が、加硫の終了直前の一つの加硫ステーション100に対し、それに対応する高さ位置に待機している状態を示す。加硫ステーション100においては、締め付けシリンダー115が上部プラテン114を介して金型組立体1を上方から押圧し、これにより、下部プラテン113との協働下で、その金型組立体1を上下から締め付けている。このとき、ジョイントシリンダー117は熱媒供給口116をブラダー3の熱媒受入口5に押し上げて、ブラダー3の空洞部への熱媒の流入およびそこでの流動を可能にしている。
【0047】
図6(b)は加硫が終了した直後の状態を示す。加硫ステーション100の締め付けシリンダー115は、上部プラテン114を引き上げ、また、ジョイントシリンダー117は、熱媒供給口116を引き下げて、ブラダー3の熱媒受入口5との接続を断ち、これと併せて、両方の口5、116の閉止をもたらす。そして、金型開閉ステーション20は、その伸縮アーム220を伸張させて、そのアーム220を下部プラテン113の図示しない切欠部に挿入させる。
【0048】
次いで、図6(c)に示すように、昇降ベース部211を下部プラテンに対して幾分上昇させて、伸縮アーム220の先端に金型組立体1を受け取り、金型組立体1を下部プラテン113との干渉なしに、加硫ステーション100から引き出せる状態にする。
【0049】
その後は、金型開閉ステーション20の伸縮アーム220を金型組立体1の載置下で、縮退させて、その金型組立体1を、図7(a)に示すように、金型開閉ステーション20内に引き込む。
【0050】
続いて、金型開閉ステーション20の上型リフト部212を下降させて、図7(b)に示すように、上型締結手段213を加硫金型2の上型2Bに締結させ、昇降ベース部211を加硫済のタイヤの取り出し高さH1まで下降もしくは上昇させる。(本図では下降)
【0051】
さらに、上型2Bを締結した上型リフト部212を上昇変位させて、図7(c)に示すように、加硫金型2を解放して、加硫済のタイヤ9を取り出せる状態にする。
【0052】
以後、加硫済みのブラダー付タイヤ9は、図示しない移載装置により加硫金型から取り出される。ところで、図8(a)は、加硫済のタイヤ9が金型開閉ステーション20から取り出された後、次の未加硫のブラダー付タイヤ8が開いた加硫金型2に移載されるのを待機している状態を示す。
【0053】
金型開閉ステーション20の伸縮アーム220に載置された下型2Aにはその後、図8(b)に示すように、未加硫のタイヤ8を図示しない移載装置により搬入し、次いで上型2Bの下降によって、加硫金型2を閉止した後、図8(c)に示すように、昇降ベース部211を加硫ステーション100に対応する高さ位置に上昇変位させた後、上型締結手段213から上型2Bを解放するとともに、上型リフト部212を上昇させて、金型組立体1を加硫ステーション100に移載できる状態にする。
【0054】
そしてさらには、図9(a)に示すように、金型組立体1を載せた伸縮アーム220を伸張させて、その金型組立体1を加硫ステーション100に対して進入させる。
【0055】
そこで、昇降ベース部211を幾分下降変位することで、図9(b)に示すように、伸縮アーム220の上面を下部プラテン113の上面より下降させて、金型組立体1は下部プラテン113の上に載置する。このとき、下部プラテン113には図示しない切欠部が設けてあるので、伸縮アーム220は下部プラテン113と干渉せずに下降することができる。
【0056】
次いで、伸縮アーム220を、図9(c)に示すように縮退させるとともに、加硫ステーション110の上部プラテン114を下降させ、併せて、ジョイントシリンダー117でブラダー3への熱媒の供給を可能とすることで再び加硫を開始する。
【0057】
図10は本発明に係る加硫システムの第二の実施形態を示す略線平面図である。
この実施形態では、加硫ステーション100がメリーゴーランド式に移動し、加硫ステーション100が金型開閉ステーション20に回ってくると、金型開閉ステーション20は加硫金型を開放して、タイヤの取り出し可能にする。加硫済タイヤ7が取り出され、未加硫タイヤ6が投入された後、金型開閉ステーション20は加硫金型を閉止する。次に、加硫ステーション100は金型組立体を締付け、加硫を開始する。そして、加硫ステーション100はメリーゴーランドの軌道上を移動して加硫を継続する。
【0058】
本発明に係る加硫システムの第三の実施形態を、図11〜図14に基づいて説明する。図11はこの加硫システムを示すの略線平面図である。この加硫システムは、二台の金型開閉ステーション312を配置し、これらの金型開閉ステーション12を中心とし、これらのステーション312の中心同志を結ぶ直線Lの一方の側の半円周R上に、それぞれ、四台の加硫ステーション311を互いに60度ずつ離隔して配置している。
【0059】
また、このタイヤ加硫システムには、それぞれの加硫ステーション311と、対応する金型開閉ステーション312との間を往復変位する、合計八台のモバイル加硫ユニット313を設けている。図11では、これら八台のモバイル加硫ユニット313のうち、左側の金型開閉ステーションに対向する真右の加硫ステーションに対応するモバイル加硫ユニットだけが金型開閉ステーション側に変位した状態を示している。
【0060】
それぞれの金型開閉ステーション312の、直線Lに関して、加硫ステーション311を配置する領域と反対側に、金型開閉ステーション312から加硫済みタイヤを取り出し、あるいは、金型開閉ステーション312に未加硫のタイヤを投入するタイヤ移載装置314を設けている。なお、金型開閉ステーション312では、タイヤはその中心軸を垂直とする姿勢で金型に収納されていて、タイヤ移載装置314は、金型開閉ステーション312に対して、タイヤをこの姿勢のまま、出し入れする。
【0061】
また、このタイヤ移載装置314の作動範囲内に、PCIステーション315と入出庫ステーション318とを設けている。熱収縮性のある繊維コードを用いたタイヤの場合、加硫後の熱収縮を抑制するため加硫直後に一定の時間、一定の内圧を付与してタイヤを放置する後加硫処理(PCI処理)を行う必要があるが、PCIステーション315は、この処理を行うための装置を具えたステーションである。入出庫ステーション318は、未加硫のタイヤを一時保管して、これをタイヤ移載装置314に受け渡す未加硫タイヤ置台316と、加硫済のタイヤを、タイヤ移載装置314から受け取り、一時保管する加硫済タイヤ置台317とを具え、これらを並べて配置している。
【0062】
PCIステーション315は、四本のタイヤを同時にPCI処理することを可能にするため、四箇所でそれぞれのタイヤ支持できるとともに、タイヤをその中心軸を水平とする姿勢で支持するように構成されている。また、未加硫タイヤ置台316と加硫済タイヤ置台317とにおいては、タイヤは、中心軸を垂直とする姿勢で定置される。
【0063】
そして、タイヤ移載装置314は、金型開閉ステーション312、PCIステーション315、未加硫タイヤ置台316および加硫済タイヤ置台317のそれぞれの位置で、それぞれ異なる姿勢でタイヤを出し入れする必要があり、この実施形態においては、タイヤ移載装置314を、多関節型のロボットで構成したので、これらの複雑な動作を簡易な機構で実現することができる。
【0064】
このタイヤ加硫システムを構成するそれぞれのステーション、装置について、以下に詳述する。図12はモバイル加硫ユニット313を示す側面図である。このモバイル加硫ユニット313は、タイヤ4と、タイヤ4の内面形状を特定するブラダー3とをキャビティ内に収納する加硫金型330を具えている。このブラダーの代わりに加硫中子として、剛性体よりなるハードコアを用いてもよい。また、この実施形態の加硫システム内では、タイヤは常に、ブラダーと一体となって移載されるので、説明を分かりやすくするため、本明細書中、この実施形態の説明においては、タイヤとブラダーと一体とにしたものも単にタイヤと称し、必要な場合以外は、タイヤだけの場合と区別しない。
【0065】
加硫金型330は、上部金型331と、下部金型332とを具え、これらを組み合わせてタイヤ4を収納するキャビティを形成するともに、これらを上下方向に互いに離隔させて、タイヤを出し入れすることができる。そして、下部金型332は、タイヤのサイド部に対応する下部サイドプレートと、周方向に組み合わさって環状をなし、タイヤのトレッド部の外面形状を形成する、半径方向に移動可能な複数のセグメント部とよりなっている。上部金型331は、タイヤのサイド部を形成する上部サイドプレートを具えている。
【0066】
さらに、モバイル加硫ユニット313に、この加硫金型330の両端部に当接し、加熱プラテン部を構成する、上部プラテン361と下部プラテン362とを設け、それぞれのプラテン361、362には、熱媒供給ホース367を接続させていて、熱媒、例えば、スチームを、これらのプラテン361、362の内部に設けた熱媒ジャケットに供給して、これらのプラテン361、362を加熱することができる。この熱は、当接する加硫金型330に伝導され、タイヤを加硫することができる。
【0067】
さらに、モバイル加硫ユニット313は、加硫金型330と、この両端面に当接するそれぞれのプラテン361、362とを一体的に挟持する上部エンドプレート363、下部エンドプレート364を具えるとともに、これらのエンドプレート363、364同志を連結する複数のタイロッド365と、下部エンドプレート364に取り付けられ、加硫金型330を上部エンドプレート363に押圧して、加硫金型330を締付ける油圧ジャッキ369とを有し、これらのエンドプレート363、364、タイロッド365および油圧ジャッキ369は、協働して、加硫金型330と上下のプラテン361、362とを一体的に締付ける金型ロック手段を構成している。
【0068】
また、タイロッド365の下部先端部を下部エンドプレート364に固定するとともに、タイロッド365の上部先端部を、タイプレート366を介して上部エンドプレート363に係合させ、このタイプレート366を、加硫金型の軸心の周りに揺動することにより、タイロッド65と、上部エンドプレート363とを係合し、また、この係合を解消することができるよう、タイプレート366を構成している。
【0069】
上部金型331と、上部プラテン361と、上部エンドプレート363と、タイプレート366とは、上部エンドプレート363を吊り上げたとき一体となって移動する昇降ユニット部372を構成する。
【0070】
次に、加硫ステ−ション311と金型開閉ステーション312とについて説明する。図13は、図11のタイヤ加硫システムのうち、一台の金型開閉ステーション312とこれに対向して設けた一台の加硫ステーション311とを示す正面図であり、図14は、図13の矢視XIV−XIVを示す平面図である。図14は、一台の金型開閉ステーション312と、その周囲に配置した四台の加硫ステーション311すべてを図示している。
【0071】
それぞれの加硫ステーション311は、熱媒を供給する熱媒供給口335を有するとともに、モバイル加硫ユニット313を、この加硫ステーション311と金型開閉ステーション312との間で、往復変位させる加硫ユニット往復駆動装置340を具えている。
【0072】
この加硫ユニット往復駆動装置340は、加硫ユニット駆動部351と、加硫ユニット支持ガイド部341とにより構成され、加硫ユニット駆動部351は、二つのスプロケット352間に掛け渡され、モーター353によって駆動されるリンクチェーン354の一つのリンクに固定された駆動バー355とを具えている。駆動バー355の先端を、図示しない連結手段により、モバイル加硫ユニット313の最後部、すなわち、金型開閉ステーション312と反対に位置する部分に、着脱可能に連結することができ、モーター353を駆動してリンクチェーン54を往復変位することにより、モバイル加硫ユニット313を往復変位させることができる。
【0073】
加硫ユニット支持ガイド部341は、複数のローラー342と、これらを支持するローラー架台343とを具え、これらのローラー342は、対応する加硫ステーション311と金型開閉ステーション312との間に、これらを結ぶ直線と平行に、二列になって配列されている。一方、モバイル加硫ユニット313の下面には、この進行方向と平行に二本のガイドレール371を取り付けて、このガイドレール371を、対応する列のローラー342上をこの列に沿って移動させることにより、モバイル加硫ユニット313を金型開閉ステーションに対して、往復変位させることができる。
【0074】
以上のように、加硫ユニット往復駆動装置340の加硫ユニット支持ガイド部351を、モバイル加硫ユニット313の移動区間に敷設した短軸のローラー342で構成することにより、図14に示すように、極めて簡易で、かつ、低コストなタイヤ加硫システムを実現することができる。
【0075】
しかも、図14に示すように、それぞれの加硫ステーション311に設けた加硫ユニット往復駆動装置340が交錯する金型開閉ステーション342とその近傍においても、加硫ユニット支持ガイド部351同志、もしくは、加硫ユニット支持ガイド部351と他のモバイル加硫ユニット313とが干渉することなく、これらを設けることができる。
【0076】
また、モバイル加硫ユニット313の移動に際しては、モバイル加硫ユニット313の上下のプラテン361、362に、熱媒供給口335から熱媒を供給する熱媒供給ホース367をこれらから切り離すことなく、これを移動することができるので、モバイル加硫ユニット313の移動中でも加硫を継続することができ、この移動時間を加硫時間の一部として最大限利用することにより、その分、サイクルタイムを短縮することができ、しかも、設備コストを安くできる上に、接続部からの熱媒のリークの危険性を低減することができる。
【0077】
金型開閉ステーション312は、図13に示すように、その中心に、移動してきたモバイル加硫ユニット313の昇降ユニット部372を昇降させる金型開閉手段321を具える。この金型開閉手段321は、フロア面より建てられた柱を介して固定されるベース322と、このベースに取り付けたガイド323に案内され、図示しない駆動装置により上下する上下ユニット324とを具える。この上下ユニット324には、モバイル加硫ユニット313の前記タイプレート366を回転して、上部エンドプレート363とタイロッド365とを連結し、または、切り離すとともに、上部エンドプレート363を把持し、あるいは、把持を開放する昇降ユニット部ロック把持機構325を具えている。
【0078】
続いて、このタイヤ加硫システムにて、未加硫タイヤ7を前工程より受け入れて、加硫し、加硫済みタイヤ7を後工程へ排出するまでの一連の作動について説明する。前工程から搬送された未加硫のタイヤ4は、未加硫タイヤ置台316に載置される。一方、タイヤ移載装置314は、金型開閉ステーション312で、加硫済みタイヤ4を、上下に開放した加硫金型330からPCIステーション315に移載した後、未加硫タイヤ置台316に載置された未加硫タイヤ4を取り上げ、金型開閉ステーション312に位置する、開放した加硫金型330にセットする。
【0079】
タイヤ移載装置314を退避させた後、金型開閉手段321を変位させて、モバイル加硫ユニット313の昇降ユニット部372を下降させ、昇降ユニット部ロック把持機構325と、油圧ジャッキ369とを作動させて、昇降ユニット部372をモバイル加硫ユニット313の他の部分とロックする。
【0080】
その後、このモバイル加硫ユニット313を、加硫ユニット往復駆動装置340により、加硫ステーション311に移動し、この中に収納された未加硫のタイヤ4を、加硫ステーション311で加硫する。加硫が完了すると、モバイル加硫ユニット313を、加硫ユニット往復駆動装置340により、金型開閉ステーション312に移動し、その後、金型開閉ステーション312の金型開閉手段321により加硫金型330を開放し、加硫済みタイヤ4を取り出し可能な状態とする。
【0081】
タイヤ移載装置314により、この加硫済みタイヤ4を、金型開閉ステーションからPCIステーション315に移載し、PCI処理が完了した後、加硫済みのタイヤ4を再び、タイヤ移載装置314により、PCIステーション315から取り出して、加硫済みタイヤ置台317に載置する。その後、このタイヤ4を次の工程へ搬送する。
【0082】
この第三の実施形態のタイヤ加硫システムでは、加硫するタイヤを構成するコードとして、熱収縮率の高いナイロン等の材料を用いていて、そのため、PCI処理を施すPCIステーションを具えているが、熱収縮率の小さな材料のコードよりなるタイヤを加硫する加硫システムの場合は、このPCIステーションを省くことができる。
【0083】
本発明に係るタイヤの製造方法と加硫システムの制御装置の実施形態を関連させて、図15および表1〜表3に基づいて説明する。このタイヤの製造方法と加硫システムの制御装置は、複数の加硫ステーションと、これらの加硫ステーションに対して加硫金型を開閉する共通の金型開閉ステーションとを具えた、前述の第一ないし第三の実施形態を含む全ての加硫システムに対して好適に用いることができる。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】
表1は前述の第一ないし第二の実施形態の加硫システムに適用するタイヤの製造方法において、この加硫システムで生産するサイズの一部について、それらのサイズの加硫プロセスの一覧を加硫時間毎に表にしたものである。たとえば、サイズBに対応した加硫プロセスとして、加硫時間が11分のプロセスb1、加硫時間が12分のプロセスb2、加硫時間が13分のプロセスb3、および、加硫時間が14分のプロセスb4の四種類が準備されている。
【0088】
表2はサイズ割付の一例である。加硫ステーション1〜加硫ステーション8までの八台の加硫ステーションに対してどのようにサイズを割り付けるかを示したものである。まず、最初は加硫ステーション1から加硫ステーション6までの六台にサイズB、加硫ステーション7と加硫ステーション8の二台にサイズAを割り付けている。これが、割付1である。次に、加硫ステーション8のサイズをAからCに切替えたのが割付2である。同様にしていずれかの加硫ステーションでサイズを切替えるごとに、新しい割付ができてゆく。そして、途中の割付は省略しているが、割付80はすべての加硫ステーションでサイズAを加硫する。このように、共通の加硫時間を持つサイズは組み合わせて割り付けることができるが、サイズAとDは共通の加硫時間を持たないので、同時に割り付けることはできない。
【0089】
このとき、各割付において割り付けられたサイズA〜サイズDがそれぞれどのプロセスを選択するかを示したのが表3である。これで分かるとおり、同じサイズでも割付のサイズ組み合わせにより、できるだけ短い加硫時間のプロセスを順次、選択することができ、生産性を高めることができる。
【0090】
このように、サイズ割付の少なくとも一つのサイズには加硫時間の異なる複数の加硫プロセスを準備することにより、サイズ割付のどのサイズにも共通する加硫時間を持つよう割付を作成することができる。また、サイズ組み合わせにより最短の加硫時間を選択することができる。
【0091】
この方法を実行する制御装置80を、図15にブロック線図で示す。システム制御部81では、この加硫システムの対象サイズと、それらのサイズに対応するすべての加硫プロセスの情報を保有するとともに、サイズ割付の情報も保有している。すなわち、表1および表2の情報を保有する。このサイズ割付は、生産計画の更新に合わせて更新するが、この情報は図示しない経路によりインプットする。
【0092】
いずれかの加硫ステーションでサイズ切替えが発生すると、次のサイズ割付に対して選択すべき加硫プロセスをシステム制御部81が決定し、この選択した加硫プロセスをそれぞれの対応にする加硫ステーション制御部82に伝送する。これは、たとえば表3において、加硫ステーション8でサイズAからCへの切替えが発生すると、サイズ切替えをしていない加硫ステーション2に対しても、割付2の加硫プロセスとして、対応する加硫ステーション制御部82にb2を伝送する。他の加硫ステーションに対応する加硫ステーション制御部82にも、同様に表3の対応する加硫プロセスを伝送する。そして、新しく伝送されたこの加硫プロセスに基づき次のサイズ割付に対する加硫が行われる。
【0093】
このように、従来はサイズ切替えが発生した加硫ステーション以外は加硫プロセスを変更することはなかったが、本発明の加硫方法では、その加硫ステーションでサイズ変更が無くても、サイズ割付表ごとに、加硫プロセスを更新する必要があり本発明の制御装置が必須となる。
【0094】
この例では、加硫プロセスそのものを伝送するが、このかわりに、あらかじめ加硫ステーション制御部に対応するサイズの加硫プロセスを少なくとももたせておき、サイズ割付ごとにどの加硫プロセスを選択するかの選択指令だけを伝送してもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、本発明によれば、複数の加硫ステーションと、これらの加硫ステーションから取り出される加硫金型を開閉する金型開閉ステーションとを具える加硫システムにおいて、それぞれの加硫ステーションで加硫される、異なるサイズのタイヤに対しても、その加硫時間を、それぞれの割付ごとに統一したので、それぞれの加硫ステーションに対する金型開閉の作動を順次、一定のサイクルで滞りなく行うことができるので、待ち時間を発生させず、よって設備コストを有効に低減でき、しかも、小ロット生産にも適用する実用的なタイヤの製造方法および加硫システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る加硫システムの第一の実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1およびII−II’ 矢視図である。
【図3】 多段加硫機の詳細を示す平面図および正面図である。
【図4】 金型組立体を示す断面図である。
【図5】 加硫済のブラダー付タイヤを示す断面図である。
【図6】 金型開閉ステーションの作動説明図である。
【図7】 図6に続く金型開閉ステーションの作動説明図である。
【図8】 図7に続く金型開閉ステーションの作動説明図である。
【図9】 図8に続く金型開閉ステーションの作動説明図である。
【図10】 本発明に係る加硫システムの第二の実施形態を示す略線平面図である。
【図11】 本発明に係る加硫システムの第三の実施形態を示す略線平面図である。
【図12】 モバイル加硫ユニットを示す側面図である。
【図13】 加硫ステーションと金型開閉ステーションとを示す正面図である。
【図14】 加硫ステーションと金型開閉ステーションとを示す平面図である。
【図15】 制御装置を示すブロック線図である。
【図16】 従来の加硫システムの正面図である。
【図17】 加硫サイクルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 金型組立体
2 加硫金型
2A 下型
2B 上型
3 ブラダー
4 タイヤ
5 熱媒受入口
6 未加硫タイヤ
7 加硫済タイヤ
8 未加硫のブラダー付タイヤ
9 加硫済のブラダー付タイヤ
10 多段加硫機
20 金型開閉ステーション
80 制御装置
81 システム制御部
82 加硫ステーション制御部
83 金型開閉ステーション制御部
85 伝送部
90 加硫機
92 加硫金型
92A 下型
92B 上型
93 未加硫のタイヤ
94 加硫済のタイヤ
95 シェーピングユニット
96 下部プラテン
97 上部プラテン
99 ブラダー
100 加硫ステーション
111 加硫ステーション下部ベース
112 加硫ステーション上部ベース
113 下部プラテン
114 上部プラテン
115 締め付けシリンダー
116 熱媒供給口
117 ジョイントシリンダー
120 共通支柱
210 ガイド
211 昇降ベース部
212 上型リフト部
213 上型締結手段
220 伸縮アーム
311 加硫ステーション
312 金型開閉ステーション
313 モバイル加硫ユニット
314 タイヤ移載装置
315 PCIステーション
316 未加硫タイヤ置台
317 加硫済みタイヤ置台
318 入出庫ステーション
319 金型交換スペース
321 金型開閉手段
322 ベース部
323 ガイド
324 上下ユニット
325 昇降ユニット部ロック把持機構
330 加硫金型
331 上部金型
332 下部金型
335 熱媒供給口
340 加硫ユニット往復駆動装置
341 加硫ユニット支持ガイド部
342 ローラー
343 ローラー架台
351 加硫ユニット駆動部
352 スプロケット
353 モーター
354 リンクチェーン
355 駆動バー
361 上部プラテン
362 下部プラテン
363 上部エンドプレート
364 下部エンドプレート
365 タイロッド
366 タイプレート
367 熱媒供給ホース
369 油圧ジャッキ
371 ガイドレール
H1 高さ位置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tire vulcanizing system and a tire manufacturing method that have a small installation space, low installation cost, and high productivity.
[0002]
[Prior art]
When vulcanizing a tire, a
[0003]
The
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when mass-producing tires, a large number of
[0005]
On the other hand, Japanese Patent Laid-Open No. 9-48026 discloses a vulcanizer in which a plurality of molds are arranged in a posture in which the center axis of a tire is oriented horizontally, and corresponds to four molds. A tire vulcanizing apparatus has been proposed in which a single mold opening / closing device is installed to reduce the installation space and the equipment cost.
[0006]
As described above, in a vulcanization system that operates independently and opens and closes a plurality of molds with a single mold opening / closing device, the operating rate of the mold opening / closing device can be increased, but each mold can perform additional processing. When assigning tire sizes to be vulcanized, there is a problem that all sizes need to have a vulcanization process with the same vulcanization time. This means that all molds can only be assigned the same size or at least a size with a vulcanization process of the same vulcanization time. This is because the vulcanization time of each tire varies, and when the mold opening / closing device is operated at a high operating rate, a state in which multiple tires complete vulcanization almost simultaneously occurs at any point in time. To do. At this time, since there is only one mold opening / closing device, a certain tire is left with the mold closed. If this is done, it is inevitable that this tire will be vulcanized in a high-temperature mold and become over-vulcanized to become a defective tire. In order to avoid this, assign the sizes so that they all have the same vulcanization time, and the mold opening / closing device opens and closes the molds in order for each mold so that it operates at a fixed cycle. There is a need to. However, conventionally, it is not produced by size mixing with a single vulcanizer. Rather, in this case, it is naturally more productive to shorten the vulcanization time for each size, so the shortest vulcanization time for each size. Therefore, the vulcanization time varies depending on the size.
[0007]
This will be described with reference to FIG.
FIG. 17A and FIG. 17B are machine charts showing the operating state of each mold, with time on the horizontal axis and molds arranged on the vertical axis. In FIG. 17 (a), all eight mold tires have a vulcanization time of 8 minutes. When the vulcanization is completed, the mold opening / closing device moves to the mold, opens the mold and takes out the vulcanized tire, and then inserts the raw tire to close the mold. The mold then resumes vulcanization. Then, this cycle is repeated. The mold opening / closing device can complete the work for one mold in a maximum of 1 minute including the moving time. The vulcanization system therefore operates with a total vulcanization cycle of 9 minutes. The mold switchgear has a margin of 1 minute because it only needs to run for 8 minutes in a 9 minute vulcanization cycle.
[0008]
FIG. 17B is a machine chart in the case where the vulcanization time of the tire vulcanized by the mold 6 is 9 minutes and 1 minute longer than other sizes. As shown in the figure, the mold 6 and the
[0009]
As mentioned above, in such a vulcanization system, it has been described that allocating the size of the same vulcanization time is an indispensable condition for operating the system, but this is a problem as illustrated below. Means. For example, when a tire with a different vulcanization time from another size and a very small production volume is produced with this vulcanization system, simultaneous production with other sizes with different vulcanization time is not possible. Therefore, in order to fully operate the vulcanization system, it is necessary to prepare a large number of molds of this size and produce a large number simultaneously, despite the extremely small production lot. On the other hand, if you try to produce with only one mold by saving the mold cost, the operating rate of the mold opening and closing device etc. will be lowered, and the mold installation space will be idled, so that the original mold opening and closing device Not only is it not suitable for the purpose of increasing the operating rate, but rather reduces the efficiency in terms of space and installation cost.
[0010]
In any case, such production is inefficient, so this system can only be applied to large tire sizes of production lots, which is a system that goes against the trend of small lots in recent years, and in reality This results in the basic problem that it is difficult to put into practical use.
[0011]
The present invention has been made in view of such problems, and provides a practical tire manufacturing method and vulcanization system that can effectively reduce equipment costs and can be applied to small-lot production. It is for the purpose.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has been made, and the gist configuration and operation thereof will be described below.
The tire manufacturing method according to
When allocating the size of the tire to be vulcanized at each vulcanization station, with at least one size having a vulcanization process with the same vulcanization time as any other vulcanization process The size allocation after any size switching is configured with a plurality of sizes common in vulcanization time.
[0013]
Here, assigning a size means determining the size of a tire to be vulcanized at each vulcanization station when making a production plan.
[0014]
The vulcanization time is the time from when the vulcanization mold containing unvulcanized tires is closed until the vulcanization mold is opened.
[0015]
The vulcanization process defines vulcanization conditions such as a vulcanization time, a vulcanization temperature, a pressure in a bladder, and an applicable mold when producing a tire of a certain size. Preparing a vulcanization process means that when a vulcanization command is received, the vulcanization process is immediately started in a state where vulcanization can be started.
[0016]
Here, when determining the vulcanization process, one of the important conditions for the quality of the tire is to give the tire an appropriate degree of vulcanization. This is because if the vulcanization is insufficient, sufficient strength and durability cannot be imparted to the tire, and even if the vulcanization is excessive, the rubber is deteriorated and the durability is lowered. The degree of vulcanization depends on the vulcanization temperature and vulcanization time. The higher the vulcanization temperature and the longer the vulcanization time, the higher the vulcanization degree. Conversely, there are countless combinations of vulcanization temperatures and vulcanization times that satisfy an appropriate degree of vulcanization.
[0017]
Conventionally, the vulcanization process has been determined by setting the shortest time corresponding to the maximum allowable temperature among the innumerable combinations of the vulcanization temperature and the vulcanization time as the vulcanization time. This is because the shorter the vulcanization time, the more the production amount within a certain time is advantageous. In this case, the appropriate vulcanization degree varies depending on the size, and therefore the vulcanization time varies depending on the size. However, the conventional vulcanizer shown in FIG. Therefore, there was no need to lengthen the vulcanization time and share the vulcanization time between different sizes.
[0018]
However, as described above, in order to operate the vulcanization system having a high operation rate described in
[0019]
Since the tire manufacturing method according to
[0020]
Having a common vulcanization time for tires of different sizes means that the vulcanization time is unified with the vulcanization time of tires of a longer vulcanization time. The vulcanization system was originally not considered because it reduces productivity.
[0021]
Actually, all the tire sizes covered by this vulcanization system are grouped, the vulcanization time is unified to the tire size with the tire process with the longest vulcanization time in the group, and the size allocation is the same group It is preferable to select and assign from the sizes belonging to. As another measure, it is possible to unify the vulcanization time for all tire sizes targeted by this vulcanization system. However, this measure is also applicable to tires that can be vulcanized in a short vulcanization time. This means that the vulcanization time is the same as the vulcanization time of the longest vulcanization time, and the productivity is greatly reduced, which is not preferable.
[0022]
The tire manufacturing method according to
[0023]
This tire manufacturing method was devised as a result of intensive studies to improve productivity, not only to have a common vulcanization time for tires of different sizes. Multiple vulcanization processes with different vulcanization times, and always select a vulcanization process with a shorter vulcanization time, that is, a higher productivity, corresponding to the sequential size allocation. Because it is vulcanized, high productivity can be realized.
[0024]
In order to make this easy to understand, an example will be described below. There are three vulcanization stations, and the target sizes are A, B, and C. Here, a plurality of vulcanization processes are prepared for each size. Three processes a1, a2, and a3 are prepared for A, and the vulcanization times are TS, TM, and TL in the short order. Also, two vulcanization processes of b1 and b2 with TM and TL are prepared for B, and one vulcanization process with c1 of TL is prepared for C. In the conventional vulcanization method, only a vulcanization process of a1, b1, and c1 is prepared for each size, whereas in the present invention, a plurality of vulcanization processes are prepared in this way. It is.
[0025]
In the size allocation in which the size A is allocated to all three vulcanization stations, the highest productivity is achieved by vulcanizing with the shortest vulcanization time of TS.
[0026]
Subsequently, when the size A of one vulcanization station is switched to B and mixed production of A and B is attempted, the sizes A and B are different in the vulcanization method of the conventional single vulcanization process. Since TS and TM have different vulcanization times, the completion of vulcanization occurs simultaneously at any point in time, resulting in overvulcanized tires, making this combination impossible to produce. However, in the method of the present invention, the vulcanization process of a2 and b1 may be executed in the TM vulcanization time. Although TL vulcanization times a3 and b2 can be performed, it is more advantageous to produce the former by selecting the former with higher productivity.
[0027]
Next, if the size is switched from A to C at one vulcanization station, three sizes A, B, and C will be produced at the same time. In this case as well, a3, b2, Since it can be vulcanized by the vulcanization process of c1, the operating rate is not lowered.
[0028]
As a method of unifying other vulcanization times in contrast to the present invention, a method of preparing only the processes of a3, b2, and c1 of the vulcanization time TL is also conceivable, but in this case, only allocation of A or A and B Even in the case of only the size allocation, it is obvious that the size A tires must be produced in the vulcanization time TL, so that the productivity is greatly reduced and disadvantageous.
[0029]
The vulcanization system according to
The control device includes a system control unit that controls the entire vulcanization system, a vulcanization station control unit that corresponds to each vulcanization station that performs control to execute at least the vulcanization process of the tire, and a vulcanization from the system control unit. Comprising a transmission unit for transmitting information to the station,
The transmission unit vulcanizes the vulcanization station for vulcanizing a tire having a plurality of vulcanization processes in addition to the vulcanization station for switching the size when any size is switched. Alternatively, information including a command for changing the vulcanization process is transmitted.
[0030]
According to this vulcanization system, since a single mold opening / closing station is provided for a plurality of vulcanization stations, the operating rate of this vulcanization system can be increased, and space efficiency can be improved. Can be raised.
[0031]
Further, in the related art, only the vulcanization station is controlled based on one vulcanization process corresponding to each size. The vulcanization process is prepared and the vulcanization process based on which vulcanization station is controlled varies according to the sequential size allocation. In the vulcanization system according to
[0032]
The vulcanization system according to claim 4 is the vulcanization system according to
[0033]
In this vulcanization system, each of a plurality of vulcanization stations is arranged with a relative positional relationship between the upper and lower sides, and these constitute a multistage vulcanizer. It can be installed and the installation space can be reduced. In addition, since the vulcanization stations stacked in multiple stages above and below operate independently of each other, it becomes possible to take in and out the mold assemblies of each vulcanization station in the required order and timing, Therefore, a small-scale device for taking in and out the mold assembly is sufficient, which can contribute to space saving.
[0034]
The vulcanization system according to
Reciprocating displacement from each vulcanization station to the mold opening and closing station, provided with a mobile vulcanization unit comprising at least the vulcanization mold,
Each vulcanization station is provided with a vulcanization unit reciprocating drive device for moving the mobile vulcanization unit in and out of the mold opening / closing station.
[0035]
In this vulcanization system, since each vulcanization station is arranged at an equal distance from the mold opening / closing station, the most separated section of the sections between each vulcanization station and the mold opening / closing station. The moving distance of the mobile vulcanization unit can be shortened, and therefore the vulcanization cycle can be shortened, and the productivity of the equipment can be improved.
[0036]
Moreover, since the vulcanization unit reciprocating drive device is provided at each vulcanization station, the operating load of the mold opening / closing station is reduced, and each device of the entire vulcanization system can be operated without waiting time. Can also contribute to improving the operating rate of the vulcanization system.
[0037]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 15 and Tables 1 to 3. FIG. 1 is a plan view showing a first embodiment of a vulcanization system according to the present invention, and FIG. 2 is a view taken along the line II-II ′. As shown in FIG. 1, in this vulcanization system, two
[0038]
Among these, the structure of the
[0039]
Each of the
[0040]
Here, the
[0041]
In this
[0042]
As shown in FIG. 3, the
[0043]
Next, the mold opening /
[0044]
The expansion /
[0045]
In addition, here, on the opposite surface sides of the two
[0046]
The operation of the
[0047]
FIG. 6B shows a state immediately after vulcanization is completed. The tightening
[0048]
Next, as shown in FIG. 6 (c), the elevating
[0049]
Thereafter, the
[0050]
Subsequently, the upper
[0051]
Further, the upper
[0052]
Thereafter, the vulcanized
[0053]
Thereafter, as shown in FIG. 8B, the unvulcanized tire 8 is carried into the
[0054]
Further, as shown in FIG. 9A, the
[0055]
Therefore, by moving the elevating
[0056]
Next, the
[0057]
FIG. 10 is a schematic plan view showing a second embodiment of the vulcanization system according to the present invention.
In this embodiment, when the
[0058]
A third embodiment of the vulcanization system according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 11 is a schematic plan view showing the vulcanization system. In this vulcanization system, two mold opening /
[0059]
The tire vulcanization system is provided with a total of eight
[0060]
A vulcanized tire is taken out from the mold opening /
[0061]
Further, a PCI station 315 and a loading /
[0062]
The PCI station 315 is configured to support each tire at four locations and to support the tire in a posture in which its central axis is horizontal in order to simultaneously perform PCI processing on four tires. . Further, in the unvulcanized tire pedestal 316 and the vulcanized tire pedestal 317, the tire is placed in a posture in which the central axis is vertical.
[0063]
The
[0064]
Each station and apparatus constituting this tire vulcanizing system will be described in detail below. FIG. 12 is a side view showing the
[0065]
The
[0066]
Furthermore, the
[0067]
Further, the
[0068]
Further, the lower end portion of the
[0069]
The
[0070]
Next, the
[0071]
Each
[0072]
The vulcanization unit reciprocating
[0073]
The vulcanization unit support guide portion 341 includes a plurality of
[0074]
As described above, the vulcanization unit
[0075]
Moreover, as shown in FIG. 14, the vulcanization unit
[0076]
Further, when the
[0077]
As shown in FIG. 13, the mold opening /
[0078]
Next, a series of operations until the
[0079]
After retracting the
[0080]
Thereafter, the
[0081]
The vulcanized tire 4 is transferred from the mold opening / closing station to the PCI station 315 by the
[0082]
In the tire vulcanizing system according to the third embodiment, a material such as nylon having a high thermal contraction rate is used as a cord constituting the tire to be vulcanized, and therefore, a PCI station that performs PCI processing is provided. In the case of a vulcanization system for vulcanizing a tire made of a cord made of a material having a small heat shrinkage rate, this PCI station can be omitted.
[0083]
A tire manufacturing method according to the present invention and an embodiment of a control device for a vulcanization system will be described with reference to FIG. The tire manufacturing method and the vulcanizing system control device include a plurality of vulcanizing stations and a common mold opening / closing station that opens and closes the vulcanizing molds with respect to these vulcanizing stations. It can be suitably used for all vulcanization systems including the first to third embodiments.
[0084]
[Table 1]
[0085]
[Table 2]
[0086]
[Table 3]
[0087]
Table 1 shows a list of vulcanization processes for some of the sizes produced by the vulcanization system in the tire manufacturing method applied to the vulcanization system of the first or second embodiment described above. This is tabulated for each sulfur time. For example, as a vulcanization process corresponding to size B, a process b1 with a vulcanization time of 11 minutes, a process b2 with a vulcanization time of 12 minutes, a process b3 with a vulcanization time of 13 minutes, and a vulcanization time of 14 minutes Four types of process b4 are prepared.
[0088]
Table 2 is an example of size allocation. It shows how the size is assigned to eight vulcanization stations from
[0089]
At this time, Table 3 shows which process is selected for each of the sizes A to D allocated in each allocation. As can be seen from this, even with the same size, the process with the shortest vulcanization time can be sequentially selected by the combination of the allocation sizes, and the productivity can be increased.
[0090]
In this way, by preparing a plurality of vulcanization processes having different vulcanization times for at least one size allocation, the allocation can be created so as to have a vulcanization time common to any size allocation. it can. The shortest vulcanization time can be selected depending on the size combination.
[0091]
A control device 80 for carrying out this method is shown in a block diagram in FIG. The
[0092]
When size switching occurs in any of the vulcanization stations, the
[0093]
As described above, the vulcanization process has not been changed except for the vulcanization station where the size change has occurred in the past, but in the vulcanization method of the present invention, even if there is no size change at the vulcanization station, the size allocation is performed. It is necessary to update the vulcanization process for each table, and the control device of the present invention is essential.
[0094]
In this example, the vulcanization process itself is transmitted. Instead, at least a vulcanization process of a size corresponding to the vulcanization station controller is provided in advance, and which vulcanization process is selected for each size allocation. Only the selection command may be transmitted.
[0095]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, in a vulcanization system comprising a plurality of vulcanization stations and a mold opening / closing station for opening and closing a vulcanization mold taken out from these vulcanization stations. Also, for tires of different sizes that are vulcanized at each vulcanization station, the vulcanization time is unified for each allocation, so the mold opening and closing operation for each vulcanization station is sequentially performed, Providing a practical tire manufacturing method and vulcanization system that can reduce the waiting time, reduce the equipment cost effectively, and can be applied to small lot production. can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a first embodiment of a vulcanization system according to the present invention.
FIG. 2 is a view taken in the direction of the arrows in FIG. 1 and II-II ′.
FIG. 3 is a plan view and a front view showing details of the multistage vulcanizer.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a mold assembly.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a vulcanized tire with bladder.
FIG. 6 is an operation explanatory diagram of a mold opening / closing station.
FIG. 7 is an operation explanatory diagram of the mold opening / closing station following FIG. 6;
FIG. 8 is an operation explanatory diagram of the mold opening / closing station following FIG. 7;
FIG. 9 is an operation explanatory diagram of the mold opening / closing station following FIG. 8;
FIG. 10 is a schematic plan view showing a second embodiment of the vulcanization system according to the present invention.
FIG. 11 is a schematic plan view showing a third embodiment of the vulcanization system according to the present invention.
FIG. 12 is a side view showing a mobile vulcanization unit.
FIG. 13 is a front view showing a vulcanization station and a mold opening / closing station.
FIG. 14 is a plan view showing a vulcanization station and a mold opening / closing station.
FIG. 15 is a block diagram showing a control device.
FIG. 16 is a front view of a conventional vulcanization system.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a vulcanization cycle.
[Explanation of symbols]
1 Mold assembly
2 Vulcanizing mold
2A Lower mold
2B Upper mold
3 Bladder
4 tires
5 Heat medium inlet
6 Unvulcanized tire
7 Vulcanized tires
8 Unvulcanized bladder tires
9 Vulcanized tire with bladder
10 Multi-stage vulcanizer
20 Mold opening / closing station
80 controller
81 System control unit
82 Vulcanizing station controller
83 Mold opening / closing station controller
85 Transmitter
90 Vulcanizer
92 Vulcanizing mold
92A Lower mold
92B Upper mold
93 Unvulcanized tires
94 Vulcanized tires
95 Shaping unit
96 Lower platen
97 Upper platen
99 bladder
100 Vulcanization station
111 Vulcanization station lower base
112 Vulcanization station upper base
113 Lower platen
114 Upper platen
115 Tightening cylinder
116 Heat medium supply port
117 Joint cylinder
120 Common support
210 Guide
211 Lifting base
212 Upper mold lift
213 Upper mold fastening means
220 telescopic arm
311 Vulcanization station
312 Mold opening / closing station
313 Mobile vulcanization unit
314 Tire transfer device
315 PCI station
316 Unvulcanized tire stand
317 Vulcanized tire pedestal
318 loading / unloading station
319 Mold exchange space
321 Mold opening / closing means
322 Base part
323 Guide
324 Vertical unit
325 Elevating unit lock gripping mechanism
330 Vulcanizing mold
331 Upper mold
332 Lower mold
335 Heat medium supply port
340 Reciprocating drive unit for vulcanization unit
341 Vulcanization unit support guide
342 Roller
343 Roller mount
351 Vulcanizing unit drive
352 sprocket
353 motor
354 link chain
355 Drive bar
361 Upper Platen
362 Lower platen
363 Upper end plate
364 Lower end plate
365 Tie Rod
366 type rate
367 Heat medium supply hose
369 Hydraulic jack
371 guide rail
H1 height position
Claims (5)
少なくとも一種類のサイズに対して、他のいずれかのサイズの加硫プロセスと共通の加硫時間の加硫プロセスを持たせるとともに、それぞれの加硫ステーションで加硫するタイヤのサイズを割り付ける際、いずれかのサイズ切替えの後のサイズ割付を、加硫時間の共通な複数のサイズで構成し、
タイヤ加硫システムが対象とするタイヤの全サイズをグループ分けし、そのグループ内のもっとも加硫時間の長い加硫プロセスをもつタイヤサイズに加硫時間を統一し、サイズ割付は同じグループに属するサイズの中から選んで割り付けるタイヤの製造方法。While vulcanizing the tire, a vulcanizing mold for housing and vulcanizing the tire is provided with a space where it can be put in and out, and a plurality of vulcanization stations functioning independently of each other are provided, and these vulcanizations are provided. A tire manufacturing method applied to a tire vulcanizing system comprising a single mold opening / closing station having a mold opening / closing means that opens and closes a vulcanization mold taken out from a station and allows the tire to be taken in and out. There,
For at least one type of size, both when the other one of the size of the vulcanization process Ru to have a vulcanization process among common vulcanization allocates the size of the tire to be vulcanized in each of the vulcanization stations At the time, the size allocation after any size switching is composed of multiple sizes with common vulcanization time ,
All tire sizes covered by the tire vulcanization system are grouped into groups, the vulcanization time is unified to the tire size with the vulcanization process with the longest vulcanization time within the group, and the size allocation belongs to the same group Tire manufacturing method to choose from and assign .
制御装置を、加硫システム全体を制御するシステム制御部と、少なくともタイヤの加硫プロセスを実行する制御を行う、それぞれの加硫ステーションに対応する加硫ステーション制御部と、システム制御部から加硫ステーションに情報を伝送する伝送部とを具えることにより構成し、
前記システム制御部は、タイヤ加硫システムの対象サイズと、それらのサイズに対応するすべての加硫プロセスの情報を保有するとともに、タイヤ加硫システムが対象とするタイヤの全サイズをグループ分けし、そのグループ内のもっとも加硫時間の長い加硫プロセスをもつタイヤサイズに加硫時間を統一し、同じグループに属するサイズの中から選んで割り付けてなるサイズ割付の情報を保有し、
いずれかの加硫ステーションでサイズ切替えが発生すると、前記システム制御部は、次のサイズ割付に対して選択すべき加硫プロセスを決定し、前記伝送部は、サイズ切替えをする加硫ステーションのほか、複数の加硫プロセスをもつサイズのタイヤを加硫する、他の加硫ステーションに対しても、加硫プロセス、もしくは、加硫プロセス変更の指令を含む情報を伝送する加硫システム。While vulcanizing the tire, a vulcanizing mold for housing and vulcanizing the tire is provided in a space where it can be put in and out, and a plurality of vulcanization stations functioning independently of each other are provided. A tire vulcanization system comprising a mold opening / closing station having a mold opening / closing means for opening / closing a vulcanization mold taken out from a station and allowing a tire to be taken in and out, and a control device. ,
The control device includes a system control unit that controls the entire vulcanization system, a vulcanization station control unit that corresponds to each vulcanization station that performs control to execute at least the vulcanization process of the tire, and a vulcanization from the system control unit. Comprising a transmission unit for transmitting information to the station,
The system control unit holds information on the target sizes of the tire vulcanization system and all the vulcanization processes corresponding to those sizes, and groups all sizes of tires targeted by the tire vulcanization system, Unify the vulcanization time to the tire size with the vulcanization process with the longest vulcanization time within the group, and have information on the size allocation that is selected and allocated from the sizes belonging to the same group,
When the switch size in any vulcanization station occurs, the system control unit determines the vulcanization process to be selected for the next size assignment, the transmission unit, of the vulcanizing station to the switching size In addition, a vulcanization system that transmits information including instructions for vulcanization process or vulcanization process change to other vulcanization stations that vulcanize tires of sizes having multiple vulcanization processes.
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