JP4623571B2 - マイクロエマルション - Google Patents
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Description
(A)20ないし60重量%、好ましくは30ないし55重量%の水、、 (B)本質的に25℃で液状の疎水性の油から成る3ないし20重量%の油相、ただしこの油相はその中に溶けた親油性の物質を含んでもよい、
(C)(c1)エトキシル化ひまし油およびエトキシル化水添ひまし油から選ばれる少なくとも一種の第一の乳化剤および
(c2)110μg/mlより大きいNRU50値をもち、好ましくは40モルの酸化エチレンでエトキシル化された水添ひまし油のそれより大きいNRU50をもつ少なくとも一種の第二の乳化剤
から本質的に成る20ないし60重量%の乳化剤混合物
を含む好ましくは視覚的に透き通り、透明または半透明なマイクロエマルションである。
水相中には、水のほかに場合により一種以上の親水性の共溶媒、例えば化粧品に親和性のある一価または多価のアルコールを含んでもよい。適当な一価アルコールは、特に1ないし4個の炭素原子をもつもの、例えばエタノールまたはイソプロパノールである。適切な多価アルコールは、特に2ないし6個の炭素原子をもつもの、例えばエチレングリコールまたはプロピレングリコール、グリセリンさらにまたソルビトールであり、このうちグリセリンが特に好ましい。共溶媒は、好ましくは0ないし15重量%の量、または1ないし10重量%の量で添加される。水相中には、さらにそれに溶ける親水性の作用物質および添加剤を含めてもよい。
油相の含有量は、3ないし20重量%、好ましくは5ないし15重量%である。油相は、本質的に室温(25℃)で液状の成分ならびに場合によりそれに溶かした親油性の作用物質および添加剤から成る。室温で固体のワックスは、含まれないか、または視覚的に透明性を損なわない量、特に5重量%未満、好ましくは1重量%未満の量でだけ含まれる。
乳化剤の含有量は、20ないし60重量%、好ましくは30ないし50重量%である。乳化剤(c1)の乳化剤(c2)に対する重量比は、好ましくは1:1ないし6:1、特に2:1ないし4:1である。乳化剤相は、本質的に上記の乳化剤型(c1)および(c2)から成る。特に、110μg/ml未満のNRU50値をもつ乳化剤は、含まれないか、または本発明のマイクロエマルションのNRU50値が110μg/mlより大きい、好ましくは200μg/mlより大きいか、又は750μg/mlより大きいように、少量でしか含まれない。特に、110μg/ml未満のNRU50値をもつ乳化剤、例えばエトキシル化脂肪族アルコールまたはエトキシル化脂肪族アルコールりん酸エステルは、含まれないか、または10重量%未満、5重量%未満または1重量%未満の量でしか含まれない。
この第一の乳化剤は、好ましくは10ないし50重量%、特に15ないし45重量%の量で含まれる。この第一の乳化剤は、エトキシル化ひまし油およびエトキシル化水添ひまし油から選ばれる。エトキシル化度は、10ないし100、特に20ないし60であってよい。適切なのは、特にPEG−xひまし油およびPEG−x水添ひまし油というINCI名をもつ物質であり、ここにxはエトキシル化度を示し、例えば水添PEG−25ひまし油、水添PEG−35ひまし油、水添PEG−40ひまし油、水添PEG−45ひまし油、水添PEG−54ひまし油または水添PEG−60ひまし油である。
この第二の乳化剤は、好ましくは3ないし30重量%、特に5ないし20重量%の量で含まれる。この第二の乳化剤は、好ましくは脂肪酸糖エステルおよびエトキシル化脂肪酸モノグリセリドから選ばれ、この場合、脂肪酸は好ましくは8ないし30個、特に12ないし22個の炭素原子を有する。脂肪酸糖エステルの糖部分は例えば蔗糖である。脂肪酸糖エステルは、例えばココやし脂肪酸蔗糖エステル、ジラウリン酸蔗糖エステル、ジステアリン酸蔗糖エステル、ラウリン酸蔗糖エステル、ミリスチン酸蔗糖エステル、オレイン酸蔗糖エステル、パルミチン酸蔗糖エステル、リシノ−ル酸蔗糖エステル、ステアリン酸蔗糖エステルのINCI名をもつものである。
好ましい実施態様においては、本発明によるマイクロエマルションはさらに少なくとも一種の作用物質を含み、それは毛髪化粧用、皮膚化粧用、皮膚病用および/または医薬用の作用物質から選ぶことができる。作用物質は、例えば多価アルコール、紫外線濾過剤、光保護剤、抗酸化剤、ラジカル捕捉剤、ふけとり剤、香料、診断薬、治療薬、ビタミン、脱脂剤(rueckfettende Stoffe)、植物エキスおよび薬草エキス、蛋白質加水分解物および絹加水分解物、毛髪光沢剤、毛髪セット用または整髪用の非イオン性、陰イオン性、陽イオン性、双性イオン性または両性の重合体であり、この場合、重合体は合成または天然起源でもよく、またその組合せでもよい。作用物質の量は、効力および使用目的に応じて、例えば0.001ないし10重量%に変化させてもよい。
(A)水20ないし60重量%、
(B)植物油、動物油、鉱物油、シリコーン油、炭化水素油、脂肪酸およびポリオールからの油、脂肪酸および一価のC1−ないしC30−アルコールからの油、または上記油の混合物から選ばれた25℃で液状の疎水性の油から成る油相3ないし20重量%、ただし油相はそれに溶けた親油性の物質を含んでもよいし、また室温で固体のワックスを含まなくてもよいし、5重量%未満含んでもよい、
(C)乳化剤混合物20ないし60重量%−これは乳化剤量に基づき少なくとも90重量%が、
(c1)10ないし80のエトキシル化度をもつエトキシル化水添ひまし油から選ばれる少なくとも一種の第一の乳化剤および
(c2)脂肪酸糖エステルおよびエトキシル化脂肪酸モノグリセリドから選ばれる少なくとも一種の第二の乳化剤である−
を含むマイクロエマルションに関する。
本発明のもう一つの対象は、毛髪の処理法であり、この場合、本発明によるマイクロエマルションを含むか、またはそれから成る毛髪処理剤が用意され、その毛髪処理剤が毛髪の上に塗布されて、ヘアスタイルが作られる。
[実施例]
NRU値の測定は、E.ボーレンフロイント、J.A.プエルナーが毒物学会誌24巻(1985)、119−124頁に記載した標準化された試験法および下記の変更「Balb/c 3T3線維芽細胞ー細胞培養物の代わりに、ヒトのHACAT−ケラチノサイト細胞系の細胞の使用および無血清の培地の使用」を伴うドライゼの兎眼刺激試験(ブラントムら1997)の代替法についてのCOLIPA国際確認研究のために作られた標準化された実施規定に基づく。
試験物質から取り出した細胞から得られるニュートラルレッド(3−アミノ−7−ジメチルアミノ−2−メチル−フェナジン塩酸塩)を抽出し、540nmで分光光度計で測定する。毒性効果は、正常な無処理の対照細胞に比べて抽出されたニュートラルレッドの量の減少をもたらす。対照細胞に比べて50%まで抽出され結合されたニュートラルレッドの量の減少をもたらす試験物質の濃度がNRU50値である。
CC:対照細胞を含む(陰性対照)
TI1ないしTI8:8種の異なった濃度の試験物質をもつKGM中に細胞を含む
R1ないしR4:4種の異なった濃度の対照物質(ラウリル硫酸ナトリウム)をもつKGM中に細胞を含む
クレモフォール(登録商標)RH410:PEG−40水添ひまし油;
NRU50値=188μg/ml
クレモフォール(登録商標)CO60: PEG−60水添ひまし油;
. NRU50値=203μg/ml
セチオール(登録商標)HE: PEG−7グリセリルココエート;
. NRU50値=249μg/ml
テゴソフト(登録商標)LSE65K: ココやし脂肪酸蔗糖エステル;
. NRU50値=198μg/ml
本発明によらない乳化剤: オイムルジン(登録商標)05: オレス−5;NRU=7.8
オイムルジン(登録商標)B2: セテアレス−20;NRU=5.8
ボルポ(登録商標)20: オレス−20;NRU=6.2
Claims (14)
- (A)水20ないし60重量%、
(B)本質的に25℃で液状の疎水性の油から成る油相3ないし20重量%、
(C)乳化剤混合物20ないし60重量%−これは本質的に
(c1)エトキシル化ひまし油およびエトキシル化水添ひまし油から選ばれる少なくとも一種の第一の乳化剤および
(c2)110μg/mlより大きいNRU50値をもつ少なくとも一種の第二の乳化剤
からなる−
を含むマイクロエマルションであって、
前記乳化剤(c2)は、脂肪酸糖エステルおよびエトキシル化脂肪酸モノグリセリド(当該脂肪酸は12〜30個の炭素原子を有する)から選ばれ、且つ、
前記の乳化剤(c1)と乳化剤(c2)の重量比が、1:1ないし6:1である
マイクロエマルション。 - 油相(B)の疎水性の油が植物油、動物油、鉱物油、シリコーン油、炭化水素油、少なくとも8個の炭素原子をもつ液状アルコール、脂肪酸およびポリオールからの油、脂肪酸および一価のC1−ないしC30−のアルコールからの油または上記の油の混合物から選ばれることを特徴とする請求項1に記載のマイクロエマルション。
- 油相(B)が室温で固体のワックスを視覚的な透明性を損なう量では含まないことを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロエマルション。
- 乳化剤(c1)のエトキシル化度が10ないし100であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロエマルション。
- 乳化剤(c1)が、水添PEG−25ひまし油、水添PEG−35ひまし油、水添PEG−40ひまし油、水添PEG−45ひまし油、水添PEG−54ひまし油および水添PEG−60ひまし油から選ばれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロエマルション。
- 乳化剤(c2)が、ココやし脂肪酸蔗糖エステルおよびエトキシ化グリセリルココエートから選ばれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロエマルション。
- 乳化剤混合物(C)が、110μg/mlに等しいか、またはそれより低いNRU 50 値をもつ一種の乳化剤を、含まないかまたはマイクロエマルションの総量に基づいて10重量%未満の量でしか含まないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のマイクロエマルション。
- さらに少なくとも一種の毛髪化粧用、皮膚化粧用、皮膚病用および/または医薬用の作用物質を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のマイクロエマルション。
- 作用物質が、多価アルコール、紫外線フィルター、光保護剤、抗酸化剤、ラジカル捕捉剤、ふけとり剤、香料、診断薬、治療薬、ビタミン、脱脂剤、植物エキスおよび薬草エキス、蛋白質加水分解物および絹加水分解物、毛髪光沢剤、毛髪セット用または整髪用の重合体ならびにその組合せから選ばれることを特徴とする請求項8に記載のマイクロエマルション。
- 前記油相(B)が、植物油、動物油、鉱物油、シリコーン油、炭化水素油、脂肪酸およびポリオールからの油、脂肪酸および一価のC1−ないしC30−のアルコールからの油または上記の油の混合物から選ばれる疎水性の油から成ること、ただしこの油相はそれに溶けた親油性の物質を含んでもよく、室温で固体のワックスを含まないか、または5重量%未満の量で含んでもよい、
前記乳化剤混合物(C)は、乳化剤量に基づいて少なくとも90重量%が前記乳化剤(c1)および(c2)からなるものであること、
前記乳化剤(c1)が、10ないし80のエトキシル化度をもつエトキシル化水添ひまし油から選ばれる少なくとも一種であること
を特徴とする請求項1に記載のマイクロエマルション。 - 透明または半透明の容器に入っていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のマイクロエマルション。
- 化粧品、皮膚病薬または医薬品の製造への請求項1〜11のいずれか1項に記載のマイクロエマルションの使用。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のマイクロエマルションの毛髪処理への使用。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のマイクロエマルションを含むか、またはそれから成る毛髪処理剤を用意し、その毛髪処理剤を毛髪に塗布し、ヘアスタイルを作る毛髪処理法。
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