JP4620887B2 - Synchronizer - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内スプライン部を備えたスリーブと、該スリーブに対向して配設され変速機の軸に配設されたハブに配設され軸方向の中央部に凸部が形成されたキーと、該キーに半径方向外方への荷重を付与するバネとから成り、前記スリーブの軸方向変位に伴って、該スリーブがシンクロナイザリングを被同期部材に押し付ける前に前記キーを介して前記シンクロナイザリングを前記被同期部材に押し付ける構造を備えた同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の同期装置は、図3および図4に示されるように内スプライン部に中凹形状を有するスリーブSと中凸形状を有するキーKと、該キーKに外径方向の荷重を与えるバネBとで構成され、前記スリーブSの軸方向変位に伴って、前記スリーブSがシンクロナイザリングSNRを被同期部材Gに押し付ける前に、キーKを介してシンクロナイザリングSNRを被同期部材Gに押し付ける構造を有しているものであった。
【0003】
図3および図4に示されるように前記スリーブSが前記キーKを介してシンクロナイザリングSNRを前記被同期部材Gに押し付ける作用をディテント作用と言い、当該ディテント作用による荷重であるディテント荷重Fを発生させる為に、従来の同期装置においてはスリーブSの内側の中央に設けた凹形状部Cの角度θを有する斜面に、前記キーKの凸部Pに設けたR部を該キーKの下部に設けたバネBによって接触させている。
【0004】
代表的な構造としては、図3および図4に示されるようにキーKとシンクロナイザリングSNRの構造は、下記のAおよびBの2タイプがあり、中立状態では、キーKの軸方向の端部とシンクロナイザリングSNRとの間には隙間δ1が設けられている。
【0005】
図3に示される第1のタイプは、シンクロナイザリングSNRにキー挿入用の溝が形成されているものであり、図4に示される第2のタイプは、シンクロナイザリングSNRにキー挿入用の溝が形成されていないものである。
シフト操作により、中立状態からスリーブSが軸方向にδ1移動し、キーKの軸方向の端面がシンクロナイザリングSNRに接触すると図5および図6に示されるようにスリーブSを更に移動させる為に必要な荷重(ディテント荷重)が発生する。
【0006】
この際、各接触点での荷重、モーメントの釣合いより、キーKの運動は、下記のいずれかとなる。
上下方向の沈込み運動(図5に図示必要)
A点を支点とする反時計回りの回転運動
上記沈込み運動をする場合は、図7および図8に示されるように前記スリーブSの前記エッジ部Eが前記キーKのフラット部Fに接触した後は、キーKを沈込ませる荷重は不要となる為、スリーブSの荷重FSとスリーブ移動量SMの関係は図9に示される様になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の同期装置においては、上記の回転運動をする場合は、キーKの傾きの為、図10に示されるようにスリーブSのエッジ部EがキーKのフラット部Fに接触した後も、キーKを沈込ませる荷重が必要となる為、スリーブ荷重FSとスリーブ移動量SMの関係は図11に示される様にディテント作用として不必要な荷重が発生し、シフトフィーリングの悪化を招くという問題があった。
【0008】
また上記第1のタイプの場合は、スリーブSの移動に伴うキーKの傾きが増大する結果、図12に示されるようにキーKが対向側のシンクロナイザリングSNRの接触する状態に至る為、スリーブSを移動させる為により大きな荷重が必要となり、この現象もシフトフィーリングの悪化を招くという問題があった。
【0009】
上述したように上記従来の同期装置における問題は、いずれもキーKが沈込み運動ではなく、図10および図12に示されるように反時計方向の回転運動をすることにより、図10に示されるように前記キーKがA点において接触する事および図12に示されるように前記キーKが3点接触する事が原因で生じるのである。
【0010】
上記従来の同期装置におけるこの問題を解決するために、従来においてはバネ荷重を受ける部品である沈込み部品と、シンクロナイザリングSNRに荷重を与える部品とを分離するタイプの同期装置が考案され、実用されているが、部品点数が増え、結果としてコストアップになるという問題があった。
【0011】
そこで本発明者は、内スプライン部を備えたスリーブと、該スリーブに対向して配設され変速機の軸に配設されたハブに配設され軸方向の中央部に凸部が形成されたキーと、該キーに半径方向外方への荷重を付与するバネとから成り、前記スリーブの軸方向変位に伴って、該スリーブがシンクロナイザリングを被同期部材に押し付ける前に前記キーを介して前記シンクロナイザリングを前記被同期部材に押し付ける構造を備えた同期装置において、前記キーの軸方向の端部が当接する前記シンクロナイザリングの側面部に傾斜部を形成して、前記キーの運動を沈み込み運動にするという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、コストアップすることなくディテント作用として不必要な荷重の発生を防止し、シフトフィーリングの悪化を防止するという目的を達成する本発明に到達した。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)の同期装置は、
スリーブの軸方向変位に伴って、該スリーブがシンクロナイザリングを被同期部材に押し付ける前にキーを介して前記シンクロナイザリングを前記被同期部材に押し付ける構造を備えた同期装置において、
前記キーの軸方向の端部が当接する前記シンクロナイザリングの側面部に、前記キーの運動が沈み込み運動になるようにする傾斜部が形成されている
ものである。
【0013】
本発明(請求項2に記載の第2発明)の同期装置は、
前記第1発明において、
前記傾斜部が、前記キーの沈み込み運動に必要なスリーブ荷重を低減するように形成されている
ものである。
【0014】
本発明(請求項3に記載の第3発明)の同期装置は、
前記第2発明において、
前記同期装置が、軸方向の中央部に凹部が形成された内スプライン部を備えたスリーブと、該スリーブに対向して配設され変速機の軸に配設されたハブに配設され軸方向の中央部に凸部が形成されたキーと、該キーに半径方向外方への荷重を付与するバネとから成り、
前記傾斜部が、前記キーの沈み込み運動に必要なスリーブ荷重が回転運動に必要なスリーブ荷重より小さくなる角度に設定されている
ものである。
【0015】
本発明(請求項4に記載の第4発明)の同期装置は、
前記第3発明において、
前記傾斜部が、半径方向の外方ほど軸方向の対向間隔が短くなるように形成されている
ものである。
【0016】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明の同期装置は、前記キーの軸方向の端部が当接する前記シンクロナイザリングの前記側面部に前記傾斜部が形成されているので、前記キーの軸方向の端部に前記傾斜部によって下方への荷重が作用することにより、前記キーの運動が沈み込み運動になるようにするため、コストアップすることなく、従来におけるディテント作用として不必要な荷重の発生を防止し、シフトフィーリングの悪化を防止するという効果を奏する。
【0017】
上記構成より成る第2発明の同期装置は、前記第1発明において、前記傾斜部が、前記キーの沈み込み運動に必要なスリーブ荷重を低減するように形成されているので、前記キーの有効な沈み込み運動を実現するという効果を奏する。
【0018】
上記構成より成る第3発明の同期装置は、前記第2発明において、前記傾斜部が、前記キーの沈み込み運動に必要なスリーブ荷重が回転運動に必要なスリーブ荷重より小さくなる角度に設定されているので、前記キーのさらに有効な沈み込み運動を実現するという効果を奏する。
【0019】
上記構成より成る第4発明の同期装置は、前記第3発明において、前記傾斜部が、半径方向の外方ほど軸方向の対向間隔が短くなるように形成されているので前記キーの軸方向の端部に前記傾斜部によって下方への荷重を有効に作用させるという効果を奏する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0021】
(実施形態)
本実施形態の同期装置は、図1および図2に示されるように軸方向の中央部に凹部が形成された内スプライン部を備えたスリーブ1と、該スリーブ1に対向して配設され変速機の軸に配設されたハブ2に配設され軸方向の中央部に凸部が形成されたキー3と、該キー3に半径方向外方への荷重を付与するバネ4とから成り、前記スリーブ1の軸方向変位に伴って、該スリーブ1が前記キー3を介してシンクロナイザリング5を被同期部材6に押し付ける構造を備えた同期装置において、前記キー3の軸方向の端部が当接する前記シンクロナイザリング5の側面部51に、前記キー3の運動が沈み込み運動になる角度の傾斜部52が形成されているものである。
【0022】
本実施形態の同期装置が適用されている変速機100は、図2に示されるようにケース内に第1の軸101および第2の軸102が平行に配設され、それぞれ複数のギヤが配設され、隣合うギヤの間に前記スリーブ1、前記キー3および前記ハブ2が配設されている。
【0023】
前記スリーブ1は、内周部によって構成される内スプライン部11の軸方向中央部に軸方向に平行な平行部と該平行部を挟んで対向する傾斜部より成る凹部12がエッジ部の間に形成されている。
【0024】
前記キー3は、前記スリーブ1に対向して配設され変速機100の第1の軸101に配設されたハブ2の外周部21に配設され、外側壁の軸方向の中央部に軸方向に平行な平行部としてのフラット部31と該平行部を挟んで対向する傾斜部32より成る凸部33が形成されている。
【0025】
前記バネ4は、前記キー3の内側壁と前記ハブ2のボス部22との間に介挿され、前記キー3に半径方向外方への荷重を付与するように構成されている。
【0026】
前記シンクロナイザリング5は、横断面形状L字状のリング状部材によって構成され、前記スリーブ1および前記キー3を軸方向に挟んで対向して一対配設される。
【0027】
前記シンクロナイザリング5は、前記キー3が挿入される溝53が形成され、該溝53の一部であって前記キー3の軸方向の端部に対向する上下方向に延在する内側の側面部51に、前記傾斜部52が、前記キーの沈み込み運動に必要なスリーブ荷重を低減するように形成されている。
【0028】
すなわち前記傾斜部52は、図1に示されるように前記キー3の沈み込み運動に必要なスリーブ荷重が回転運動に必要なスリーブ荷重より小さくなる角度βすなわち10ないし20の例えば の角度に設定されており、半径方向の外方ほど軸方向の対向間隔が短くなるように形成されているものである。
【0029】
上記構成より成る本実施形態の同期装置は、前記キー3の軸方向の端部が当接する前記シンクロナイザリング5の前記側面部51に前記傾斜部52が形成されているので、シフト操作により、中立状態から前記スリーブ1が軸方向に移動し、前記キー3の軸方向の端面が前記シンクロナイザリング5に接触すると、前記キー3の軸方向の端部に前記傾斜部52によって下方への荷重が作用する。
【0030】
上記作用を奏する本実施形態の同期装置は、前記キー3の軸方向の端面が前記シンクロナイザリング5に接触すると、前記キー3の軸方向の端部に前記傾斜部52によって下方への荷重が作用することにより、前記キー3自体の運動が沈み込み運動になるようにするため、従来におけるディテント作用として不必要な荷重の発生を防止し、シフトフィーリングの悪化を防止するという効果を奏する。
【0031】
また本実施形態の同期装置は、前記キー3の軸方向の端部が当接する前記シンクロナイザリング5の前記側面部51に前記傾斜部52が形成されるもので、新たな部品が必要無いので、新たな部品に伴うコストアップを不要にするという効果を奏する。
【0032】
さらに本実施形態の同期装置は、前記傾斜部52が、前記キー3の沈み込み運動に必要なスリーブ荷重を低減するように形成されているので、前記キー3の有効な沈み込み運動を実現するという効果を奏する。
【0033】
また本実施形態の同期装置は、前記傾斜部52が、前記キー3の沈み込み運動に必要なスリーブ荷重が回転運動に必要なスリーブ荷重より小さくなる角度βに設定されているので、前記キー3のさらに有効な沈み込み運動を実現するという効果を奏する。
【0034】
さらに本実施形態の同期装置は、前記傾斜部52が半径方向の外方ほど軸方向の対向間隔が短くなるように形成されているので、当接する前記キー3の軸方向の端部に前記傾斜部52によって下方への荷重および前記キー3の沈み込み運動に必要な回転モーメントを有効に作用させるという効果を奏する。
【0035】
沈込み運動を実現するスリーブ上の荷重に関して、従来と本実施形態における荷重比は、図13に示されるように本実施形態の方が大きくなっている。
【0036】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0037】
上述の実施形態においては、一例として前記シンクロナイザリング5に前記キー3が挿入される溝53が形成されるものに対して適用した例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、前記シンクロナイザリング5に前記キー3が挿入される溝53が形成されていないものその他の態様に適用することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の同期装置を示す断面図である。
【図2】本実施形態の同期装置が適用されている変速機を示す断面図である。
【図3】従来のキーの挿入用溝が形成されている第1のタイプの同期装置を示す断面図である。
【図4】従来のキーの挿入用溝が形成されていない第2のタイプの同期装置を示す断面図である。
【図5】従来の第1のタイプの同期装置におけるスリーブが移動しキーが当接した状態を示す断面図である。
【図6】従来の第2のタイプの同期装置におけるスリーブが移動しキーが当接した状態を示す断面図である。
【図7】従来の第1のタイプの同期装置におけるキーが沈み込み運動をした場合のスリーブのエッジ部がキーのフラット部に接触した状態を示す断面図である。
【図8】従来の第2のタイプの同期装置におけるキーが沈み込み運動をした場合のスリーブのエッジ部がキーのフラット部に接触した状態を示す断面図である。
【図9】従来の同期装置における沈み込み運動をした場合のスリーブ上の荷重Fとスリーブ移動量Sとの関係を示す線図である。
【図10】従来の第2のタイプの同期装置におけるキーが回転運動をした場合のスリーブのエッジ部がキーのフラット部に接触した状態を示す断面図である。
【図11】従来の同期装置における回転運動をした場合のスリーブ上の荷重Fとスリーブ移動量Sとの関係を示す線図である。
【図12】従来の第1のタイプの同期装置におけるキーが回転運動をした場合のスリーブのエッジ部がキーのフラット部に接触した状態を示す断面図である。
【図13】本発明の実施形態装置と従来装置の沈込み運動を実現するスリーブ上の荷重に関する荷重比の比較結果を示す線図である。
【符号の説明】
1 スリーブ
2 ハブ
3 キー
4 バネ
5 シンクロナイザリング
6 被同期部材
51 側面部
52 傾斜部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sleeve having an inner spline portion, a key disposed opposite to the sleeve and disposed on a hub disposed on a transmission shaft, and having a convex portion formed in a central portion in the axial direction. A spring for applying a radially outward load to the key, and the synchronizer ring through the key before the sleeve presses the synchronizer ring against the synchronized member in accordance with the axial displacement of the sleeve. It is related with the synchronizer provided with the structure which presses to the said synchronized member.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIGS. 3 and 4, the conventional synchronizer includes a sleeve S having an inner concave shape in an inner spline portion, a key K having an intermediate convex shape, and a spring B that applies a load in the outer radial direction to the key K. The sleeve S is configured to press the synchronizer ring SNR against the synchronized member G via the key K before the sleeve S presses the synchronizer ring SNR against the synchronized member G in accordance with the axial displacement of the sleeve S. I had it.
[0003]
As shown in FIGS. 3 and 4, the action of the sleeve S pressing the synchronizer ring SNR against the synchronized member G via the key K is called a detent action, and a detent load F that is a load due to the detent action is generated. Therefore, in the conventional synchronizer, the R portion provided on the convex portion P of the key K is formed on the lower surface of the key K on the slope having the angle θ of the concave portion C provided in the center inside the sleeve S. The contact is made by the provided spring B.
[0004]
As shown in FIG. 3 and FIG. 4, the typical structures of the key K and the synchronizer ring SNR include the following two types A and B. In the neutral state, the end of the key K in the axial direction And a synchronizer ring SNR is provided with a gap δ1.
[0005]
The first type shown in FIG. 3 has a key insertion groove formed in the synchronizer ring SNR, and the second type shown in FIG. 4 has a key insertion groove in the synchronizer ring SNR. It is not formed.
Necessary for further moving the sleeve S as shown in FIGS. 5 and 6 when the sleeve S moves δ1 from the neutral state by the shift operation and the axial end surface of the key K contacts the synchronizer ring SNR. Load (detent load) occurs.
[0006]
At this time, the movement of the key K is one of the following, based on the balance of the load and moment at each contact point.
Vertical movement (need to be shown in Fig. 5)
When the counterclockwise rotational motion with the point A as a fulcrum is performed, the edge portion E of the sleeve S comes into contact with the flat portion F of the key K as shown in FIGS. After that, since the load for sinking the key K becomes unnecessary, the relationship between the load FS of the sleeve S and the sleeve moving amount SM is as shown in FIG.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional synchronizer, when the rotary motion described above is performed, the key K is inclined, so that the edge portion E of the sleeve S contacts the flat portion F of the key K as shown in FIG. Since a load for sinking the key K is required, the relationship between the sleeve load FS and the sleeve moving amount SM is that an unnecessary load is generated as a detent action as shown in FIG. 11 and the shift feeling is deteriorated. There was a problem.
[0008]
Further, in the case of the first type, as the inclination of the key K accompanying the movement of the sleeve S increases, the key K comes into contact with the opposite synchronizer ring SNR as shown in FIG. In order to move S, a larger load is required, and this phenomenon also has a problem that the shift feeling is deteriorated.
[0009]
As described above, the problems in the conventional synchronization device described above are shown in FIG. 10 because the key K does not move in the sinking motion but rotates counterclockwise as shown in FIG. 10 and FIG. Thus, the key K comes into contact with the point A and the key K comes into contact with the three points as shown in FIG.
[0010]
In order to solve this problem in the conventional synchronizer, a synchronizer of the type that separates a sinking component that is a component that receives a spring load and a component that applies a load to the synchronizer ring SNR has been devised. However, there is a problem that the number of parts increases, resulting in an increase in cost.
[0011]
Therefore, the present inventor has a sleeve provided with an inner spline portion and a hub disposed opposite to the sleeve and disposed on the shaft of the transmission, and a convex portion is formed in the central portion in the axial direction. A key and a spring for applying a radially outward load to the key, and with the axial displacement of the sleeve, before the sleeve presses the synchronizer ring against the synchronized member, In the synchronizing device having a structure for pressing the synchronizer ring against the synchronized member, an inclined portion is formed on a side surface portion of the synchronizer ring with which an end portion in the axial direction of the key abuts, and the movement of the key is submerged. As a result of further research and development focusing on the technical idea of the present invention, it is possible to prevent generation of unnecessary load as a detent action without increasing the cost. It has reached the present invention to achieve the object of preventing the deterioration of the grayed.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The synchronization device of the present invention (first invention according to claim 1) is:
In a synchronizing device having a structure that presses the synchronizer ring against the synchronized member via a key before the sleeve presses the synchronizer ring against the synchronized member in accordance with the axial displacement of the sleeve.
An inclined portion is formed on a side surface portion of the synchronizer ring with which an end portion in the axial direction of the key is in contact so that the motion of the key is a sinking motion.
[0013]
The synchronization device of the present invention (the second invention according to claim 2) is:
In the first invention,
The inclined portion is formed so as to reduce a sleeve load required for the sinking motion of the key.
[0014]
The synchronizing device of the present invention (the third invention according to claim 3) is
In the second invention,
The synchronizer is disposed in an axial direction in a sleeve having an inner spline portion in which a concave portion is formed in a central portion in the axial direction, and a hub disposed opposite to the sleeve and disposed in a shaft of the transmission. A key having a convex portion formed at the center thereof, and a spring for applying a radially outward load to the key,
The inclined portion is set to an angle at which the sleeve load necessary for the key sinking motion is smaller than the sleeve load necessary for the rotational motion.
[0015]
The synchronization device of the present invention (the fourth invention according to claim 4) is:
In the third invention,
The inclined portion is formed so that the distance between the opposing portions in the axial direction becomes shorter toward the outer side in the radial direction.
[0016]
Operation and effect of the invention
In the synchronizing device according to the first aspect of the present invention, since the inclined portion is formed on the side surface portion of the synchronizer ring with which the end portion of the key in the axial direction comes into contact, the end portion of the key in the axial direction is formed. The downward load acts by the inclined portion, so that the movement of the key becomes a sinking movement, without increasing the cost, preventing the generation of unnecessary load as a conventional detent action, There is an effect of preventing the deterioration of the shift feeling.
[0017]
In the synchronizing device of the second invention having the above-described configuration, in the first invention, the inclined portion is formed so as to reduce a sleeve load necessary for the sinking movement of the key. It has the effect of realizing a subduction movement.
[0018]
In the synchronization device of the third invention having the above-described configuration, in the second invention, the inclined portion is set to an angle at which a sleeve load necessary for the sinking motion of the key is smaller than a sleeve load necessary for the rotational motion. As a result, it is possible to achieve a more effective sinking motion of the key.
[0019]
In the synchronization device of the fourth invention configured as described above, in the third invention, the inclined portion is formed such that an axial interval is shorter toward the outer side in the radial direction. There is an effect that the downward load is effectively applied to the end portion by the inclined portion.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0021]
(Embodiment)
As shown in FIGS. 1 and 2, the synchronization device of the present embodiment includes a sleeve 1 having an inner spline portion in which a concave portion is formed in the central portion in the axial direction, and a gear that is disposed opposite to the sleeve 1 and has a speed change. A key 3 which is disposed on a hub 2 disposed on the shaft of the machine and has a convex portion formed in the central portion in the axial direction, and a spring 4 which applies a load to the key 3 in the radially outward direction, In the synchronizing device having a structure in which the sleeve 1 presses the synchronizer ring 5 against the synchronized member 6 through the key 3 in accordance with the axial displacement of the sleeve 1, the end of the key 3 in the axial direction An inclined portion 52 having an angle at which the movement of the key 3 becomes a sinking motion is formed on the side surface portion 51 of the synchronizer ring 5 in contact therewith.
[0022]
In the transmission 100 to which the synchronization device of this embodiment is applied, as shown in FIG. 2, a first shaft 101 and a second shaft 102 are arranged in parallel in a case, and a plurality of gears are arranged in each case. The sleeve 1, the key 3, and the hub 2 are disposed between adjacent gears.
[0023]
The sleeve 1 has a concave portion 12 formed between a parallel portion parallel to the axial direction and an inclined portion facing the parallel portion at the central portion in the axial direction of the inner spline portion 11 constituted by the inner peripheral portion between the edge portions. Is formed.
[0024]
The key 3 is disposed on the outer peripheral portion 21 of the hub 2 disposed opposite to the sleeve 1 and disposed on the first shaft 101 of the transmission 100, and the shaft 3 is disposed at the axial center portion of the outer wall. A convex portion 33 is formed, which is composed of a flat portion 31 as a parallel portion parallel to the direction and an inclined portion 32 facing the parallel portion.
[0025]
The spring 4 is inserted between the inner wall of the key 3 and the boss portion 22 of the hub 2, and is configured to apply a radially outward load to the key 3.
[0026]
The synchronizer ring 5 is composed of a ring-shaped member having an L-shaped cross section, and a pair of the synchronizer rings 5 are disposed so as to face each other with the sleeve 1 and the key 3 sandwiched in the axial direction.
[0027]
The synchronizer ring 5 is formed with a groove 53 into which the key 3 is inserted, and is a part of the groove 53 and is an inner side surface portion extending in the vertical direction opposite to the axial end of the key 3. 51, the inclined portion 52 is formed so as to reduce the sleeve load required for the sinking movement of the key.
[0028]
That is, as shown in FIG. 1, the inclined portion 52 is set to an angle β that is smaller than the sleeve load necessary for the rotational movement, that is, an angle of 10 to 20, for example , which is smaller than the sleeve load necessary for the rotational movement of the key 3. In other words, the distance between the facing portions in the axial direction becomes shorter toward the outer side in the radial direction.
[0029]
In the synchronizing device of the present embodiment having the above-described configuration, the inclined portion 52 is formed on the side surface portion 51 of the synchronizer ring 5 with which the axial end portion of the key 3 abuts. When the sleeve 1 moves in the axial direction from the state and the axial end surface of the key 3 comes into contact with the synchronizer ring 5, a downward load is applied to the axial end of the key 3 by the inclined portion 52. To do.
[0030]
In the synchronizing device of the present embodiment that exhibits the above-described operation, when the axial end surface of the key 3 contacts the synchronizer ring 5, a downward load is applied to the axial end portion of the key 3 by the inclined portion 52. By doing so, the movement of the key 3 itself becomes a sinking movement, so that it is possible to prevent generation of an unnecessary load as a conventional detent action and to prevent deterioration of shift feeling.
[0031]
Further, in the synchronization device of the present embodiment, the inclined portion 52 is formed on the side surface portion 51 of the synchronizer ring 5 with which the axial end portion of the key 3 abuts, and thus no new parts are required. There is an effect that it is not necessary to increase the cost associated with new parts.
[0032]
Furthermore, in the synchronization device of the present embodiment, since the inclined portion 52 is formed so as to reduce the sleeve load necessary for the sinking motion of the key 3, an effective sinking motion of the key 3 is realized. There is an effect.
[0033]
Further, in the synchronizing device of the present embodiment, the inclined portion 52 is set to an angle β at which the sleeve load necessary for the sinking motion of the key 3 is smaller than the sleeve load necessary for the rotational motion. This has the effect of realizing a more effective subduction movement.
[0034]
Further, in the synchronization device of the present embodiment, since the inclined portion 52 is formed so that the axial facing interval becomes shorter toward the outer side in the radial direction, the inclined portion 52 is inclined at the axial end portion of the key 3 that abuts. The portion 52 has an effect of effectively applying a downward load and a rotational moment necessary for the sinking motion of the key 3.
[0035]
Regarding the load on the sleeve that realizes the sinking motion, the load ratio in the conventional and the present embodiment is larger in the present embodiment as shown in FIG.
[0036]
The above-described embodiments have been illustrated for the purpose of explanation, and the present invention is not limited thereto. Those skilled in the art will recognize from the claims, the detailed description of the invention, and the description of the drawings. Modifications and additions can be made without departing from the technical idea of the present invention.
[0037]
In the above-described embodiment, an example in which the synchronizer ring 5 is formed with the groove 53 into which the key 3 is inserted has been described as an example. However, the present invention is not limited thereto. The present invention can be applied to other forms in which the synchronizer ring 5 is not formed with the groove 53 into which the key 3 is inserted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a synchronization device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a transmission to which the synchronization device of the present embodiment is applied.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a first type synchronization device in which a conventional key insertion groove is formed.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a second type of synchronization device in which a conventional key insertion groove is not formed.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state in which a sleeve moves and a key abuts in a conventional first type synchronization device;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a state in which a sleeve moves and a key abuts in a conventional second type synchronization device.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a state in which the edge portion of the sleeve is in contact with the flat portion of the key when the key in the conventional first type synchronizer makes a sinking movement.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state in which an edge portion of a sleeve is in contact with a flat portion of a key when the key is in a sinking motion in the second type synchronization device of the related art.
FIG. 9 is a diagram showing a relationship between a load F on a sleeve and a sleeve moving amount S when a subsidence movement is performed in a conventional synchronizer.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a state in which the edge portion of the sleeve is in contact with the flat portion of the key when the key rotates in the second type synchronization device of the related art.
FIG. 11 is a diagram showing a relationship between a load F on a sleeve and a sleeve moving amount S when a rotary motion is performed in a conventional synchronizer.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a state in which the edge portion of the sleeve is in contact with the flat portion of the key when the key rotates in the conventional first type synchronization device.
FIG. 13 is a diagram showing a comparison result of load ratios related to loads on a sleeve that realizes a sinking motion between the embodiment device of the present invention and the conventional device.
[Explanation of symbols]
1 Sleeve 2 Hub 3 Key 4 Spring 5 Synchronizer ring 6 Synchronized member 51 Side face 52 Inclined part

Claims (4)

スリーブの軸方向変位に伴って、該スリーブがシンクロナイザリングを被同期部材に押し付ける前にキーを介して前記シンクロナイザリングを前記被同期部材に押し付ける構造を備えた同期装置において、
前記キーの軸方向の端部が当接する前記シンクロナイザリングの側面部に、前記キーの運動が沈み込み運動になるようにする傾斜部が形成されている
ことを特徴とする同期装置。
In a synchronizing device having a structure that presses the synchronizer ring against the synchronized member via a key before the sleeve presses the synchronizer ring against the synchronized member in accordance with the axial displacement of the sleeve.
The synchronizer is characterized in that an inclined portion is formed on a side surface portion of the synchronizer ring with which an end portion in the axial direction of the key comes into contact so that the movement of the key becomes a sinking movement.
請求項1において、
前記傾斜部が、前記キーの沈み込み運動に必要なスリーブ荷重を低減するように形成されている
ことを特徴とする同期装置。
In claim 1,
2. The synchronizing device according to claim 1, wherein the inclined portion is formed so as to reduce a sleeve load required for the sinking movement of the key.
請求項2において、
前記同期装置が、軸方向の中央部に凹部が形成された内スプライン部を備えたスリーブと、該スリーブに対向して配設され変速機の軸に配設されたハブに配設され軸方向の中央部に凸部が形成されたキーと、該キーに半径方向外方への荷重を付与するバネとから成り、
前記傾斜部が、前記キーの沈み込み運動に必要なスリーブ荷重が回転運動に必要なスリーブ荷重より小さくなる角度に設定されている
ことを特徴とする同期装置。
In claim 2,
The synchronizing device is disposed in a sleeve provided with an inner spline portion having a recess formed in a central portion in an axial direction, and a hub disposed opposite to the sleeve and disposed on a shaft of a transmission. A key having a convex portion formed at the center thereof, and a spring for applying a radially outward load to the key,
2. The synchronizing apparatus according to claim 1, wherein the inclined portion is set at an angle at which a sleeve load necessary for the key sinking motion is smaller than a sleeve load necessary for the rotational motion.
請求項3において、
前記傾斜部が、半径方向の外方ほど軸方向の対向間隔が短くなるように形成されている
ことを特徴とする同期装置。
In claim 3,
2. The synchronizing device according to claim 1, wherein the inclined portion is formed such that an axial facing interval becomes shorter toward an outer side in the radial direction.
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