JP4618367B2 - コンテンツ受信装置およびコンテンツ受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークを介して配信されるコンテンツを受信するコンテンツ受信装置およびコンテンツ受信方法に関する。
近年、コンテンツの配信方式は多岐にわたってきており、例えば、地上アナログ放送、地上デジタル放送、BS放送、CS放送などの放送電波を伝送媒体とする配信方式や、ユニキャスト方式、IPマルチキャスト方式など、ネットワークを伝送媒体とする配信方式がある。
ユニキャスト方式とは、要求のあった相手の機器に対して、その機器のIPアドレスを指定してパケットを配信する方式である。VOD(Video On Demand)方式は、このユニキャスト方式に属する。また、VOD方式には、コンテンツをリアルタイムストリームとして配信するストリーム方式、コンテンツを汎用的なファイルシステムのファイルとして配信するダウンロード方式などがある。
IPマルチキャスト方式とは、コンテンツの配信元のサーバからマルチキャストグループに宛てに配信されたパケットをルータにて中継し、そのマルチキャストグループに対応付けて登録されたクライアントのIPアドレスに宛ててルーティングする方式である。
特開2008−35401号公報
家庭内等のローカル系では、使用可能なネットワーク帯域の制約などから次のような問題が生じていた。例えば、マルチキャスト方式で配信されるコンテンツのように、帯域を保証する必要のあるコンテンツを新たに視聴しようとしても、先行するコンテンツ受信による帯域の使用により帯域の空きがない場合には、その先行するコンテンツの視聴の終了を待つ必要があった。
また、一般的には、視聴が要求されたコンテンツの順に帯域が消費されるため、コンテンツの重要性や機器間での優先順位などに応じて帯域を合理的に使用することができなかった。例えば、優先順位の高いユーザの機器で重要なコンテンツを視聴したい場合には、現在の帯域の使用状況にかかわらず最優先にその重要なコンテンツの受信に帯域が使用されることが望ましい。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ローカルのネットワークの帯域を、各コンテンツ受信装置での複数のコンテンツ受信で、予め設定された調停条件に則った優先順位で効率的に使用することのできるコンテンツ受信装置およびコンテンツ受信方法を提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明に係るコンテンツ受信装置は、コンテンツを配信可能なサーバ装置が接続可能な第1のネットワークに接続されたローカルな第2のネットワークに複数接続可能とされ、前記サーバ装置から配信されたコンテンツを前記第1のネットワーク及び前記2のネットワークを通じて受信可能なコンテンツ受信装置であって、前記第2のネットワークの帯域を前記複数のコンテンツ受信装置間で使用する調停のための調停条件を保持する調停条件保持部と、前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置で実行中の前記コンテンツの受信に関する情報が登録される調停テーブルを保持する調停テーブル保持部と、受信したいコンテンツの識別情報、及び当該コンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求をユーザに入力させる入力部と、前記入力部より入力された前記コンテンツ受信要求に含まれる前記コンテンツの識別情報及び当該コンテンツの優先度と、当該コンテンツの受信時に使用される使用帯域、自身のコンテンツ受信装置に予め決められた機器識別情報を少なくとも含む調停開始要求を生成し、前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に前記第2のネットワークを通じて送信する調停開始要求送信部と、前記他のコンテンツ受信装置より前記調停開始要求を受信したとき、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求のコンテンツ受信の使用帯域との和と前記第2のネットワークの帯域の上限値とを比較して、前記調停開始要求の前記コンテンツ受信を実行するにあたって必要な残余帯域があるか否かを判定し、前記必要な残余帯域がある場合、当該調停開始要求に含まれる各情報を前記調停テーブルに追加で登録し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記必要な残余帯域がない場合、前記調停条件保持部に保持された調停条件に従って前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信と前記調停開始要求のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を判定し、この最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が自コンテンツ受信装置である場合、そのコンテンツ受信を停止し、前記調停テーブルから当該停止させたコンテンツ受信に関する情報を消去し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置である場合、前記調停開始要求を受信時の前記調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記自コンテンツ受信装置及び前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置以外のコンテンツ受信装置である場合、前記調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報を消去し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記調停開始要求の送信先のコンテンツ受信装置からの前記応答を受信したとき、この応答に含まれる前記調停テーブルの内容に前記調停開始要求のコンテンツ受信に関する情報が含まれているか否かを判定し、含まれている場合、前記コンテンツ受信要求入力部より入力された前記コンテンツ受信要求の内容に従って、当該コンテンツの受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルを前記応答に含まれる前記調停テーブルの内容で更新する調停部とを具備する。
本発明では、ローカルのネットワークの帯域を、各コンテンツ受信装置での複数のコンテンツ受信で、予め設定された調停条件に則った優先順位で効率的に使用することができる。
本発明のコンテンツ受信装置において、前記調停部は、前記調停条件および自コンテンツ受信装置の機器の優先順位をユーザに設定させ、これら設定された前記調停条件および前記機器の優先順位を前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置間で共有するために前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に送信して保持させることとしてもよい。調停条件をユーザが設定できるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
前記調停部は、前記調停条件として、前記機器の優先順位が高いコンテンツ受信を優先すること、前記コンテンツの優先度が高いコンテンツ受信を優先すること前記使用帯域の小さいコンテンツ受信を優先すること、の少なくともいずれか1つをユーザに設定させることができるようにしてもよい。
本発明の別の観点に基づくコンテンツ受信装置は、コンテンツを配信可能なサーバ装置が接続可能な第1のネットワークに接続されたローカルな第2のネットワークに複数接続可能とされ、前記サーバ装置から配信されたコンテンツを前記第1のネットワーク及び前記2のネットワークを通じて受信可能なコンテンツ受信装置であって、前記第2のネットワークの帯域を前記複数のコンテンツ受信装置間で使用する調停のための調停条件を保持する調停条件保持部と、前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置で実行中の前記コンテンツの受信に関する情報とこの情報が有効か否かを示すフラグ情報が登録される調停テーブルを保持する調停テーブル保持部と、受信したいコンテンツの識別情報、及び当該コンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求をユーザに入力させる入力部と、前記入力部より入力された前記コンテンツ受信要求に含まれる前記コンテンツの識別情報及び当該コンテンツの優先度と、当該コンテンツの受信時に使用される使用帯域、自身のコンテンツ受信装置に予め決められた機器識別情報を少なくとも含む調停開始要求を生成し、前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に前記第2のネットワークを通じて送信する調停開始要求送信部と、前記他のコンテンツ受信装置より前記調停開始要求を受信したとき、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求のコンテンツ受信の使用帯域との和と前記第2のネットワークの帯域の上限値とを比較して、前記調停開始要求の前記コンテンツ受信を実行するにあたって必要な残余帯域があるか否かを判定し、前記必要な残余帯域がある場合、当該調停開始要求に含まれる各情報を前記調停テーブルに追加で登録し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記必要な残余帯域がない場合、前記調停条件保持部に保持された調停条件に従って前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信と前記調停開始要求のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を判定し、この最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が自コンテンツ受信装置である場合、そのコンテンツ受信を停止し、前記調停テーブルに登録された当該停止させたコンテンツ受信に関する情報が無効であることを示す前記フラグ情報をセットし、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置である場合、前記調停開始要求を受信時の前記調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記自コンテンツ受信装置及び前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置以外のコンテンツ受信装置である場合、前記調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報が無効であることを示す前記フラグ情報をセットし、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記調停開始要求の送信先のコンテンツ受信装置からの前記応答を受信したとき、この応答に含まれる前記調停テーブルの内容に前記調停開始要求のコンテンツ受信に関する情報が含まれているか否かを判定し、含まれている場合、前記コンテンツ受信要求入力部より入力された前記コンテンツ受信要求の内容に従って、当該コンテンツの受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルを前記応答に含まれる前記調停テーブルの内容で更新する調停部とを具備する。
本発明では、ローカルのネットワークの帯域を、各コンテンツ受信装置での複数のコンテンツ受信で、予め設定された調停条件に則った優先順位で効率的に使用することができる。また、VODなどのユニキャスト方式で配信されるコンテンツの場合、受信を一旦停止しても、既に取得済みのコンテンツのデータをそのまま残しておき、当該コンテンツ受信用の残余帯域が発生した場合にそのコンテンツのデータの受信を再開することができる。
本発明のコンテンツ受信装置において、前記調停部は、1つのコンテンツの受信が完了したとき、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルから、そのコンテンツに関する情報を消去し、有効のフラグ情報が設定されていないコンテンツ受信の中から、調停条件に従って優先度の最も高いコンテンツ受信を判断し、このコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるかどうかを判定し、前記必要な残余帯域があるとき、当該コンテンツ受信に対して有効のフラグ情報を設定するように前記調停テーブルを更新し、更新された調停テーブルの内容を含む応答を他のコンテンツ受信装置に送信し、他のコンテンツ受信装置より前記応答を受信したとき、この応答に含まれる調停テーブルの内容と前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルとを比較して、前記応答に含まれる調停テーブルの内容に自コンテンツ受信装置による停止中のコンテンツ受信に関する情報が存在する場合には、そのコンテンツ受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルの内容を前記応答に含まれる調停テーブルの内容で更新するようにしてもよい。
さらに、前記調停部は、調停条件に従って判断された優先度の最も高いコンテンツ受信が自コンテンツ受信装置によるものであって、かつこのコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるとき、そのコンテンツ受信を開始するように制御するようにしてよい。これにより、停止されたコンテンツの受信を、当該コンテンツ受信用の残余帯域が発生したことを契機に自動的に再開させることができる。
以上のように、本発明によれば、ローカルのネットワークの帯域を、各コンテンツ受信装置での複数のコンテンツ受信で、予め設定された調停条件に則った優先順位で効率的に使用することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ送受信システム100の構成を示す図である。
このコンテンツ送受信システム100は、IPTVサーバ200、SIサーバ300、インターネットなどのグローバルネットワーク400、ホームネットワークなどのローカルエリアネットワーク500(以下「LAN500」と記述する。)、およびコンテンツ受信装置である複数のクライアント600とを有する。IPTVサーバ200およびSIサーバ300はそれぞれエッジルータ700,800を通じてグローバルネットワーク400と接続可能とされている。IPTVサーバ200はグローバルネットワーク400に複数接続されていてもよい。グローバルネットワーク400とLAN500とはエッジルータ900を介して接続されている。LAN500には複数のクライアント600の接続が可能とされている。ここでは、仮に3機のクライアント600が接続可能とされ、それぞれを識別して説明する場合には「第1クライアント600A」「第2クライアント600B」「第3クライアント600C」と記述する。
IPTVサーバ200は、動画、音楽、ソフトウェアなどの各種コンテンツをネットワークを通じて配信する。ここで、IPTV(Internet Protocol Television)は、IPを利用してデジタルテレビ放送を配信するサービス、またはその放送技術の総称である。IPTVサーバは、ユニキャスト方式、IPマルチキャスト方式などの様々な方式でコンテンツを配信可能とされている。
クライアント600は、IPTVサーバ200より配信されたコンテンツのストリームを受信して記憶媒体に蓄積したり、コンテンツを視聴するために、蓄積されたコンテンツのストリームを復号して再生することが可能な機器である。クライアント600は、具体的には、録画装置、PC、録画機能付きのテレビジョンなどであり、要するに、ネットワークを通じてコンテンツのデータを受信し、蓄積し、あるいは再生することが可能な機器であれば何でもよい。
図2はクライアント600のハードウェア構成を示す図である。ここでは、クライアント600が録画装置である場合の構成を示している。
同図に示すように、CPU601には、システムバス602を介して、RAM603、フラッシュROM604、入力操作部605、AVインタフェース部606と、表示部607、ネットワーク接続部608、デコード部609、ハードディスクドライブ(HDD)などよりなる記憶部610と、メディアインタフェース部611、リモコン受信部612などが接続されている。
RAM603は、CPU601による一時的な作業領域およびデータの一時保存のための領域として用いられる。
フラッシュROM604には、CPU601によって処理実行されるプログラムや各種のデータなどのソフトウェアが格納されている。フラッシュROM604に格納されたソフトウェアはアップデート可能である。
入力操作部605は、各種のキーなどを備え、ユーザからの各種操作のための指令の入力を処理する。入力操作部605より入力された指令は、システムバス602を通じてCPU601に送られる。
リモコン受信部612は、リモートコントローラ621との通信を行うインタフェースである。リモートコントローラ621は入力操作部605と同様に各種のキーなどを備え、ユーザからの各種操作のための指令の入力を処理し、光信号に変換して送信する。リモコン受信部612は、リモートコントローラ621から送信された光信号を受信し、電気的な信号に変換してシステムバス602を通じてCPU601に出力する。
表示部607は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示器と、表示器を駆動する表示制御回路よりなり、例えば、ユーザから入力された指令やデータの確認、各種のステータスなどを表示する。
ネットワーク接続部608は、LAN500などのネットワークとの接続を処理するインタフェースである。
AVインタフェース部606は、テレビジョンなどの外部AV機器622との間でビデオ信号およびオーディオ信号の入出力を処理する。
デコード部609は、伝送および記録のために圧縮符号化された番組のデータを復号する。デコード部609により復元されたビデオデータおよびオーディオデータなどはAVインタフェース部606を通じてテレビジョンなどの外部AV機器622に出力される。
記憶部610は、例えばHDDなどであり、IPTVサーバ200から配信されたコンテンツのデータや、SIサーバ300から配信されたSI情報などが保存される。
メディアインタフェース部611には、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスクなどのリムーバブルメディア623に対して、コンテンツのデータなどの記録と再生を行うことができるインタフェースである。
以上がクライアント600のハードウェア構成の説明である。
本実施形態のコンテンツ送受信システム100は、NGN(Next Generation Network)をベースとしたシステムである。NGNにおいてはエンド・ツー・エンドの帯域保証機能がサポートされている。この帯域保証機能は、例えば、クライアントがIPTVサーバに対してコンテンツの配信を要求した場合、クライアントおよびIPTVサーバの各ノード間の伝送系においてそのコンテンツを伝送するための帯域を保証する機能である。
但し、本実施形態のように、複数のクライアント600が接続されたLAN500がエッジルータ900を通じて帯域保証型のグローバルネットワーク400と接続された環境では、次のような問題が発生していた。すなわち、LAN500のもつ物理的な帯域幅が帯域保障型のグローバルネットワーク400で使用可能な帯域より小さい場合、先行するコンテンツの伝送によるLAN500の帯域の消費により、後から要求されたコンテンツの伝送に必要な残余帯域が不足して、コンテンツの伝送がエラーとなったり、待機させられたりするおそれがある。このため、どうしても視聴したいコンテンツを受信するためには、実行中のコンテンツ受信のためのセッションを、ユーザによる操作で切断して帯域を解放させる必要があった。
本実施形態においては、LAN500の帯域の使用に関する各クライアント600間での調停機能を各々のクライアント600に設けることによって、その課題解決を図っている。
次に、この調停機能を有するクライアント600の機能的な構成を説明する。図3はクライアント600の機能的な構成を示す図である。
同図に示すように、クライアント600は、コンテンツ取得部31、SI情報取得部32、コンテンツ格納部33、SI情報格納部34、コンテンツ再生部35、UI画面生成部36、録画予約部37、録画予約情報格納部38、調停処理部39、調停条件・調停テーブル格納部40などを備えている。
コンテンツ取得部31は、IPTVサーバ200からユニキャスト方式またはマルチキャスト方式で配信されるコンテンツのデータD1を取得して、コンテンツ格納部33に保存する処理を行う。
SI情報取得部32は、SIサーバ300から配信されるSI情報D2を取得し、SI情報格納部34に格納する処理を行う。SI(Service Information)情報には、配信されるコンテンツに関する情報、例えば、コンテンツID、タイトル、ジャンル、出演者、配信期間(マルチキャストの場合は放送の開始と終了の時刻)、ストリーム容量(マルチキャストの場合は伝送レート)、コンテンツのアクセス先のアドレス情報(マルチキャストの場合はマルチキャストアドレス)などが含まれている。
UI画面生成部36は、入力操作部605およびリモートコントローラ621などの入力手段70を利用してユーザにより入力されたコンテンツガイド表示要求R7に応じて、SI情報格納部34に格納されたSI情報D2を読み込む。UI画面生成部36は、このSI情報D2をもとに、IPTVサーバ200から配信されるコンテンツの一覧であるコンテンツガイドD4を作成してAVインタフェース部606を通じて外部AV機器622に表示させるように処理を行う。
ユーザは外部AV機器622に表示されたコンテンツガイドD4を参照しつつ、入力操作部605およびリモートコントローラ621を利用して録画予約したいコンテンツや視聴したいコンテンツを選択することができる。
録画予約部37は、入力手段70を利用してユーザより入力されたコンテンツの録画予約要求R6に応じて当該コンテンツの録画予約の処理を行う。すなわち、録画予約部37は、SI情報D2から当該コンテンツの録画予約のために必要なマルチキャストアドレス、放送時間(放送開始/終了日時)などの情報を録画予約データD3として抽出して録画予約情報格納部38に登録する。
コンテンツ取得部31は、録画予約情報格納部38に登録された録画予約データD3をもとに、該当するコンテンツのデータD1の取得を要求し、取得したコンテンツ格納部33に保存する。コンテンツ取得部31は、例えば、該当するコンテンツに対応するマルチキャストグループへの参加を要求するメッセージをエッジルータ900に送信したり、IPTVサーバ200との間で該当するコンテンツを受信するためのセッションの確立を要求するメッセージを送信して、コンテンツのデータD1を取得する。
コンテンツ再生部35は、例えば入力手段70を利用してユーザより入力されたコンテンツの再生要求R8などに応じて、コンテンツ格納部33から該当するコンテンツのデータD1を読み出し、デコード部609にて復号する。コンテンツ再生部35は、復号により得た映像および音声の再生データD5をAVインタフェース部606を通じて外部AV機器622に出力する。
調停処理部39は、複数のクライアント600でのコンテンツの受信に際して、LAN500の帯域を使用するための調停処理を行う。調停処理は調停条件・調停テーブル格納部40に格納された調停テーブルを用いて行われる。
図4は調停条件・調停テーブル格納部40に格納される調停テーブルの構成を示す図である。調停テーブルは、各クライアント600で実行中のコンテンツ受信に関する情報を共有するためのテーブルであり、各クライアント600に共通の内容が保存される。調停テーブルには、実行中のコンテンツ受信に関する情報として、機器ID、機器の優先順位、コンテンツID、コンテンツの優先度、使用帯域、使用時間などが登録される。
機器IDは、コンテンツ受信を実行中のクライアント600を識別する情報である。機器ID=Aは第1クライアント600A、機器ID=Bは第2クライアント600B、機器ID=Cは第3クライアント600Cをそれぞれ示す。
機器の優先順位は、機器IDが示すクライアント600がLAN500の帯域を使用することにあたっての各クライアント600間での優先順位である。この優先順位は、例えば、LAN500に新規のクライアント600が導入される際にユーザによって任意に設定される。或いは、LAN500にクライアント600が接続される都度、その接続の順位のまま機器の優先順位が設定されるようにしてもよい。或いは、予め決められたルールに従って動的に優先順位の設定が変更されてもよい。
コンテンツIDは、コンテンツをユニークに識別する情報であり、例えば、ユーザによる選択をもとにSI情報から取り出される。
コンテンツの優先度は、コンテンツIDに対応するコンテンツを視聴することに対してユーザにより任意に設定された優先度である。優先度は、例えば「1:高い」、「2:標準」、「3:低い」といった数段階の中からの選択などによって設定される。ユーザ10が優先度を選択する操作を省略した場合には「2:標準」の優先度が自動的に設定されるようにしてもよい。
使用帯域は、コンテンツの配信を受けるにあたって使用される帯域である。この使用帯域の具体的な値は、例えばSI情報などから取得される。或いは、IPTVサーバ200に問い合わせることによって取得するようにしてもよい。この使用帯域が確保されないと、クライアント600にてコンテンツを良好に視聴することができない。
使用時間は、コンテンツの配信を受けるにあたって帯域を使用する時間である。例えば、コンテンツの録画予約などの場合には帯域の使用を終了する時刻が定まるので、この帯域使用の終了時刻が使用時間として登録される。したがって、帯域の使用を終了する時刻が不定である場合には設定されない。
図5及び図6は調停処理部39を説明する図であり、図5は調停開始要求側のクライアント600(仮にクライアント600Aとする。)の調停処理部39、図6は調停処理実行側のクライアント600(仮にクライアント600Bとする。)の調停処理部39を示す。これらの図に示すように、調停処理部39は、調停開始要求部51、調停部52を備える。
調停開始要求部51は、ユーザ10からのコンテンツ受信要求R0に応じて、調停開始要求R1をLAN500に接続された調停処理実行側の第2クライアント600Bと第3クライアント600Cにブロードキャストなどにより配信する。調停開始要求R1には、視聴したいコンテンツの使用帯域、放送終了時刻(使用時間)、コンテンツID、コンテンツの優先度、機器ID等が含まれる。
調停部52は、他のクライアント600からの調停開始要求R1に応じて、LAN500の帯域が、複数のクライアント600間で予め決められた調停条件に従って合理的に使用されるように調停処理を実行する。また、調停部52は、調停処理の開始に先立ち、調停条件、機器の優先順位などをユーザに設定させる。
(動作の説明)
次に、本実施形態のコンテンツ送受信システム100における調停処理を説明する。
実際の調停処理の開始に先立ち、いずれかのクライアント600、例えば第1クライアント600Aの調停部52より、調停条件と各機器の優先順位の設定がユーザ10からの入力をもとに行われる。
ここで、調停条件には、例えば、
条件1.クライアントの機器の優先順位が高いコンテンツ受信を優先する。
条件2.コンテンツの優先度が高いコンテンツ受信を優先する。
条件3.使用帯域の小さいコンテンツ受信を優先する。
条件4.使用時間が短いコンテンツ受信を優先する。
などの種類があり、コンテンツ送受信システム100の管理者であるユーザ(例えば第1クライアント600Aのユーザ10)は、上記の条件1−4において1以上の条件を選択する。
例えば、条件1のみが選択されたなら、「クライアントの機器の優先順位が高いコンテンツ受信を優先する。」という調停条件のみが設定される。また、条件2,条件1が順に選択されたなら、「コンテンツの優先度が高いコンテンツ受信を優先し、同じ優先度の複数のコンテンツが存在する場合はその中でクライアントの機器の優先順位が高いコンテンツ受信を最優先にする。」という調停条件が設定される。
このような調停条件の設定は、より具体的には次のようにして行われる。例えば、第1クライアント600Aのユーザ10は入力手段70を使って調停条件の設定を要求する。この要求は調停処理部39内の調停部52に与えられ、調停部52は調停条件設定用のGUI(Graphical User Interface)を外部AV機器622(図3参照)に表示させるようにUI画面生成部36(図3参照)に指示を出す。調停部52は、その調停条件設定用のGUIを使ってユーザ10より入力された調停条件データD5を受け取る。調停部52は、その調停条件データD5を調停条件・調停テーブル格納部40に保存するとともに、LAN500を通じて他のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cにブロードキャストなどにより送信する。
他のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cのそれぞれの調停部52は、第1クライアント600Aからの調停条件データD5を受信し、調停条件・調停テーブル格納部40に保存する。これで、各クライアント600で共通の調停条件が設定されたことになる。
また、各クライアント600ではそれぞれ、自クライアント600の機器の優先順位の設定が行われる。この機器の優先順位の設定は、具体的には次のようにして行われる。例えば、図5において、第1クライアント600Aのユーザ10は入力手段70を使って機器の優先順位の設定を要求する。この要求は調停処理部39内の調停部52に与えられ、調停部52は機器優先順位設定用のGUIを外部AV機器622(図3参照)に表示させるようにUI画面生成部36(図3参照)に指示を出す。調停部52は、その機器優先順位設定用のGUIを使ってユーザ10より入力された機器の優先順位データD6を受け取る。調停部52は、その機器の優先順位データD6を調停条件・調停テーブル格納部40に保存するとともに、LAN500を通じて他のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cにブロードキャストなどにより送信する。
他のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cのそれぞれの調停部52は、第1クライアント600Aからの機器の優先順位データD6を受信し、調停条件・調停テーブル格納部40に保存する。これで、第1クライアント600Aの機器の優先順位が各クライアント600で共通に設定されたことになる。
この機器の優先順位の設定は、第2クライアント600Bと第3クライアント600Cのそれぞれにおいても同様に行われ、その都度、他のクライアント600にも送信され、それぞれの調停条件・調停テーブル格納部40に保存される。
以上の各クライアント600での機器の優先順位の設定において、既に他のクライアント600に設定されている機器の優先順位は、機器優先順位設定用のGUI上でユーザによる選択が不可となるようにGUIの制御が調停部52によって行われる。これにより、各クライアント600間で優先順位の重複が生じないようになっている。
次に、調停処理の動作を説明する。
図7は調停処理部39の動作を示すフローチャートである。
(図5、調停開始要求側の動作1)
調停開始要求側の第1クライアント600Aのユーザ10は、入力手段70を利用して所望のコンテンツのコンテンツIDおよびこのコンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求R0を入力する。ユーザ10からのコンテンツ受信要求R0は調停処理部39内の調停開始要求部51に与えられる。調停開始要求部51は、コンテンツ受信要求R0を受けると、このコンテンツ受信要求R0からコンテンツIDを抽出する。調停開始要求部51は、このコンテンツIDをキーに、SI情報格納部34に格納されたSI情報D2から該当するコンテンツの使用帯域、放送終了時刻(使用時間)などの各情報を取り出す。
次に、調停開始要求部51は、これらコンテンツの使用帯域、放送終了時刻(使用時間)と、コンテンツ受信要求R0の中のコンテンツIDおよびコンテンツの優先度と、調停条件・調停テーブル格納部40に保存された自第1クライアント600Aの機器の優先順位、そして機器IDを、1つのコンテンツ受信に関する情報として含む調停開始要求R1を生成する。ここで、機器IDは第1クライアント600Aに予め割り当てられた機器IDである。
調停開始要求部51は、生成した調停開始要求R1を、LAN500に接続された他のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cにブロードキャストなどにより配信する(ステップS101)。調停処理実行側の第2クライアント600Bと第3クライアント600Cはそれぞれ、調停開始要求R1を受けると、LAN500の帯域を優先度の高いコンテンツ受信に優先的に割り当てるために次のような調停処理を行う。以下、第2及び第3クライアント600B,600Cで調停処理が同様に実行されるので、一方の第2クライアント600Bでの調停処理の動作を中心に説明する。
(図6、調停処理実行側の動作)
調停処理実行側の第2クライアント600Bの調停部52は、調停開始要求R1を受信する。調停部52は、受信した調停開始要求R1のコンテンツ受信を実行するにあたってLAN500に必要な残余帯域があるか否かを判定する(ステップS102)。すなわち、調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40の調停テーブルに登録されている現在実行中の各コンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域との和がLAN500の帯域の上限値を越えているかどうかを判定する。ここで、LAN500の帯域の上限値とは、LAN500のもつ物理的な全帯域幅において、コンテンツ受信用に使用可能な帯域幅である。なお、LAN500の帯域の上限値はグローバルネットワーク400で使用可能なコンテンツ受信用に使用可能な帯域幅より小さいものとする。このため、IPTVサーバ200からLAN500内の各クライアント600に対するトータルの伝送レートはLAN500の帯域の上限値による制約を受ける。調停開始要求R1のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域がある場合(ステップS102のYES)、調停部52は、調停開始要求R1に含まれる各情報を調停条件・調停テーブル格納部40の調停テーブルに追加で登録する(ステップS107)。
次に、調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を調停開始要求元の第1クライアント600Aに送信する(ステップS108)。ステータス応答R2を受信した第1クライアント600Aの動作は後で説明する。
一方、ステップS102の判定で、調停開始要求R1のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域がないことが判定された場合(ステップS102のNO)、調停部52は調停条件に応じて次のような調停処理を行う。
調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40に保持された調停条件データD5を読み込む。調停部52は、読み込んだ調停条件に基づいて、まず、調停テーブルに登録されている現在実行中のコンテンツ受信と調停開始要求R1のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を調停条件データD5に従って判定する(ステップS103)。ここで、「最低優先度のコンテンツ受信」とは調停条件に設定されている条件に関して最も優先度が低いコンテンツ受信のことである。例えば、調停条件として条件1の「クライアントの機器の優先順位が高いコンテンツ受信を優先する。」が設定されている場合には、「最低優先度のコンテンツ受信」は機器の優先順位が最も低いクライアントによるコンテンツ受信となる。また、調停条件として条件3の「使用帯域の小さいコンテンツ受信を優先する。」が設定されている場合には、「最低優先度のコンテンツ受信」は使用帯域の最も小さいコンテンツ受信となる。さらに、調停条件として条件2,条件1が順に選択されたことで「コンテンツの優先度が高いコンテンツ受信を最優先とし、同じ優先度の複数のコンテンツが存在する場合はその中でクライアントの優先順位が高いコンテンツ受信を最優先にする。」という調停条件が設定された場合には、コンテンツの優先度が最も低いコンテンツ受信が複数のクライアントによるものである場合、調停部52は、それらのクライアント間で機器の優先順位が最も低いクライアントで行われるコンテンツ受信を最低優先度のコンテンツ受信として決定する。
次に、調停部52は、判定された最低優先度のコンテンツ受信が自第2クライアント600Bで行われるものであるか否かを判定する(ステップS104)。最低優先度のコンテンツ受信が自第2クライアント600Bで行われるものである場合(ステップS104のYES)、調停部52は、そのコンテンツ受信を停止するようにコンテンツ取得部31に指示R5を出す。コンテンツ取得部31は、この指示R5に従って、自第2クライアント600BでのコンテンツのデータD1の受信を停止する(ステップS105)。次に、調停部52は、調停テーブルから当該停止させたコンテンツ受信に関する情報を消去し、帯域不足によりコンテンツの視聴が制限されたことをユーザ10に提示するためのエラー処理を行う(ステップS106)。
この後、調停部52は、ステップS102に戻って、調停開始要求R1のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるかどうかを再び判定する(ステップS102)。今回は、第2クライアント600Bでのコンテンツ受信がステップS105で1つ停止されたことで帯域の空きが増大した状況での判定となる。必要な残余帯域があることが判定されたなら、調停部52は、調停開始要求R1に含まれる情報の調停テーブルへの追加による登録(ステップS107)、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2の送信を行う(ステップS108)。必要な残余帯域が残っていない場合には先と同様にステップS10へ進む。
ステップS104の判定で、最低優先度のコンテンツ受信が自第2クライアント600Bで行われるものではない場合(ステップS104のNO)、調停部52は、次のように処理を行う。調停部52は、そのコンテンツ受信が調停開始要求元の第1クライアント600Aで実行中のものであるか否かを判定する(ステップS109)。
調停部52は、最低優先度のコンテンツ受信が調停開始要求元の第1クライアント600Aで実行中のものではないことを判定した場合(ステップS109のNO)、次のように処理を行う。この場合、最低優先度のコンテンツ受信は第3クライアント600Cで実行中のものであることになる。なぜならLAN500に接続されているクライアント600の数は3であるからである。そこで、調停部52は、第3クライアント600Cで当該最低優先度のコンテンツ受信が停止されることを見込んで、調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報を消去する(ステップS110)。実際に、第3クライアント600Cでは、同様の調停処理が行われることで、当該最低優先度のコンテンツ受信は停止される。
この後、調停部52は、ステップS102に戻って、調停開始要求R1のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるかどうかを再び判定する(ステップS102)。今回は、第3クライアント600Cでのコンテンツ受信が1つ停止されたことで残余帯域が増大した状況での判定となる。必要な残余帯域があることが判定されたなら、調停部52は、調停開始要求R1に含まれる情報の調停テーブルへの追加による登録を行う(ステップS107)。そして、調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2の送信を行う(ステップS108)。ステップS102で、必要な残余帯域がない場合にはステップS103へ進む。
ステップS109で、最低優先度のコンテンツ受信が調停開始要求元の第1クライアント600Aで実行中のものあることが判定された場合(ステップS109のYES)、調停部52は、次のように処理を行う。調停部52は、第1クライアント600Aで当該コンテンツ受信が開始されないことを見込んで、既存の調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を第1クライアント600Aに送信する(ステップS108)。ステータス応答R2を受信した第1クライアント600Aの動作は後で説明する。
ここまでの処理の要点をまとめると次のようになる。
1.調停処理実行側の調停部52は、調停開始要求R1のコンテンツ受信を行うために必要な残余帯域があるなら、この調停開始要求R1に含まれる情報を調停テーブルに登録して更新する。そして調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を調停開始要求元のクライアントに送信する。
2.調停処理実行側の調停部52は、調停開始要求R1のコンテンツを受信するために必要な残余帯域がない場合、調停開始要求R1で指定されるコンテンツ受信と調停テーブルに登録されている各コンテンツ受信の間で最低優先度のコンテンツ受信を判定する。
3.調停処理実行側の調停部52は、最低優先度のコンテンツ受信が自クライアントによるものである場合、そのコンテンツ受信の停止と調停テーブルの更新を行う。そして調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を調停開始要求元のクライアントに送信する。
4.調停処理実行側の調停部52は、最低優先度のコンテンツ受信が調停開始要求元のクライアントによるものである場合、既存の調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を調停開始要求元のクライアントに送信する。
5.調停処理実行側の調停部52は、最低優先度のコンテンツ受信がその他のクライアントによるものである場合、調停テーブルから当該最低優先度のコンテンツ受信に関する情報を消去して調停テーブルを更新する。そして調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を調停開始要求元のクライアントに送信する。
以上の調停開始要求R1を受けた調停処理実行側の調停処理は第3クライアント600Cでも同様に行われる。
(図5、調停開始要求側の動作2)
次に、調停開始要求側の第1クライアント600Aの調停部52がステータス応答R2を受信した場合の動作を説明する。
調停開始要求側の第1クライアント600Aの調停部52は、ステータス応答R2を受信すると(ステップS111)、次のように処理を行う。調停部52は、受信したステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4に、ステップS101で第1クライアント600Aが送信した調停開始要求R1のコンテンツ受信に関する情報が含まれているかどうかを判定する(ステップS112)。ここで、ステータス応答R2の調停テーブルの内容D4に調停開始要求R1のコンテンツ受信に関する情報が含まれているということは、そのコンテンツ受信のために必要な残余帯域があることを意味する。したがって、調停部52は、ユーザ10より入力されたコンテンツ受信要求R0の内容に従って、コンテンツのデータD1の受信を開始するようにコンテンツ取得部31に指示R6を出す。コンテンツ取得部31は、この指示R6に従って、コンテンツのデータD1の受信を開始する(ステップS113)。これに伴い、調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40に格納されている調停テーブルの内容D4をステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4で更新する(ステップS114)。これにより、各クライアント600間での調停テーブルの整合性が確保される。
調停開始要求元の第1クライアント600Aは、実際には、調停処理実行側の2つのクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cから非同期でステータス応答R2を受信する。これらの2つのステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4は常に同一であることから、調停開始要求元の第1クライアント600Aの調停部52は、最初に受信したステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4を用いてステップS112の処理を行えばよい。或いは、調停部52は、2つのステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4を照合し、一致していればステップS112の処理を行い、不一致の場合にはエラー表示を行うなどのエラー処理を行うようにしてもよい。
また、ステップS112で、ステータス応答R2内の調停テーブルの内容D4に調停開始要求R1のコンテンツ受信に関する情報が含まれていない場合には、そのコンテンツ受信のための残余帯域がないことを意味する。そこで、調停部52は、自第1クライアント600Aでのコンテンツ受信のための残余帯域が不足していることをエラー表示することをUI画面生成部36(図3参照)に指示する。UI画面生成部36は、この指示に従って、エラー表示画面のデータを生成し、AVインタフェース部606を通じて外部AV機器622(図3参照)に出力する。これにより、エラーの表示が行われる(ステップS115)。
以上が、ステータス応答R2を受信した調停開始要求側の第1クライアント600Aでの調停処理の説明である。
(調停処理の具体例のその1)
次に、本実施形態のコンテンツ送受信システム100での調停動作の具体例を説明する。
図8は第2クライアント600Bと第3クライアント600Cがある時点で持つ調停テーブルの例である。この時点で、機器IDが"B"の第2クライアント600Bでは、コンテンツIDが"abcd123"のコンテンツのデータを受信中とされ、機器IDが"C"の第3クライアント600CではコンテンツIDが"efgh456"のコンテンツのデータを受信中であるとする。各クライアント600A,600B,600C間の機器優先順位はC>B>Aに設定されている。この機器優先順位は固定とする。
この状況において、第1クライアント600Aのユーザ10が入力手段70を利用して、視聴したいコンテンツのコンテンツID、コンテンツの優先度、および必要に応じて使用時間を含むコンテンツ受信要求R0を入力した場合を考える。
入力手段70を利用してユーザ10から入力されたコンテンツ受信要求R0は調停処理部39の調停開始要求部51に入力される。調停開始要求部51は、コンテンツ受信要求R0を受けると、このコンテンツ受信要求R0からコンテンツIDを抽出する。調停開始要求部51は、このコンテンツIDをキーに、SI情報格納部34に格納されたSI情報D2から該当するコンテンツの使用帯域、放送終了時刻(使用時間)などの各情報を取り出す。
次に、調停開始要求部51は、コンテンツ受信要求R0の中のコンテンツIDおよびコンテンツの優先度と、SI情報D2から取り出した使用帯域および放送終了時刻(使用時間)、そして第1クライアント600Aに予め割り当てられた機器ID(=A)等を含む調停開始要求R1を生成する。図9は第1クライアント600Aで生成された調停開始要求R1に含まれるコンテンツ受信に関する情報の例である。調停開始要求部51は、生成した調停開始要求R1を、LAN500に接続された他の第2クライアント600Bと第3クライアント600Cにブロードキャストなどにより送信する(ステップS101)。
第2クライアント600Bと第3クライアント600Cは、調停開始要求R1を受信すると、調停処理部39内の調停部52で次のような調停処理を行う。
まず、第2クライアント600Bでの調停処理を説明する。第2クライアント600Bの調停部52は、第1クライアント600Aからの調停開始要求R1を受信する。すると調停部52は、調停テーブルに登録されている現在実行中の各コンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域との和がLAN500の帯域の上限値を越えているかどうかを判定する(ステップS102)。
仮にLAN500の帯域の上限値を3Mbit/sとする。図8に示すように調停テーブルに登録されている現在実行中の各コンテンツ受信の使用帯域の合計は2.8Mbit/s、図9に示すように調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域は1.4Mbit/sである。したがって、これらの合計はLAN500の帯域の上限値である3Mbit/sを上回る4.2Mbit/sとなる。そこで調停部52は、調停テーブルに登録されたコンテンツ受信と調停開始要求R1のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を調停条件に従って判定する(ステップS103)。
ここで、調停条件として、条件2,条件1が順に選択されて「コンテンツの優先度が高いコンテンツ受信を最優先とし、同じ優先順位の複数のコンテンツが存在する場合はその中でクライアントの優先順位が高いコンテンツ受信を最優先にする。」が設定されているものとする。このため、調停部52は、調停開始要求R1を受信した第2クライアント600Bで実行中のコンテンツ受信が最低優先度であることを判定する(ステップS104のYES)。この結果、調停部52は、自第2クライアント600Bで実行中の当該コンテンツの受信を停止するようにコンテンツ取得部31に通知してコンテンツ受信を停止させる(ステップS105)。次に、調停部52は、調停テーブルから停止させたコンテンツ受信に関する情報を消去し、帯域不足によりコンテンツの視聴が制限されたことをユーザ10に提示するエラー処理を行う(ステップS106)。
コンテンツ受信を停止させたことで、図10に示すように、第3クライアント600Cが所有する調停テーブルに登録された使用帯域の合計は1.5Mbit/sとなり、調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域との和は2.9Mbit/sとなって、LAN500の帯域の上限値以下となる。
次に、調停部52は、調停開始要求R1に含まれるコンテンツ受信に関する情報を調停テーブルに追加する(ステップS107)。これにより、調停テーブルは図11のように更新される。この後、調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を調停開始要求元の第1クライアント600Aに送信する(ステップS108)。
一方、第3クライアント600Cの調停部52も第1クライアント600Aからの調停開始要求R1を受信する。第3クライアント600Cの調停部52は、調停テーブルに登録されている現在実行中の各コンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域との和がLAN500の帯域の上限値を越えているかどうかを判定する(ステップS102)。このとき第3クライアント600Cが保有する調停テーブルの内容も図8のように第2クライアント600Bがもつものと同じであるから、その和はLAN500の帯域の上限値である3Mbit/sを上回る4.2Mbit/sとなる。そこで、調停部52は、調停テーブルに登録されたコンテンツ受信と調停開始要求R1のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を上記の調停条件に従って判定する(ステップS103)。ここでも第2クライアント600Bで実行中のコンテンツ受信が最低優先度であることが第2クライアント600Bでの判定と同様に判定される(ステップS109のNO)。調停部52は、調停テーブルから、第2クライアント600Bで実行中のコンテンツ受信に関する情報を消去する(ステップS110)。したがって、第3クライアント600Cが所有する調停テーブルに登録された使用帯域の合計は1.5Mbit/sとなり、調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域との和は2.9Mbit/sとなって、LAN500の帯域の上限値以下となる。
この後、調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R2を、調停開始要求元の第1クライアント600Aに送信する(ステップS108)。
このように調停開始要求R1を受信した第2クライアント600Bと第3クライアント600Cからは、それぞれの調停部52での調停処理を経て、同一の調停テーブルの内容D4(図11)を含むステータス応答R2が調停開始要求元の第1クライアント600Aに送信される。
調停開始要求元の第1クライアント600Aの調停部52は、ステップS111で受信したステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4に、自身が送信した調停開始要求R1のコンテンツ受信に関する情報が含まれているか否かを判定する(ステップS112)。図11に示すように、受信したステータス応答R2に含まれる調停テーブルには、調停開始要求R1のコンテンツ受信に関する情報が含まれているので、そのコンテンツ受信のために必要な残余帯域があることを調停部52が知ることができる。したがって、調停部52は、ユーザからのコンテンツ受信要求R0に従って、コンテンツ受信を開始するようにコンテンツ取得部31に指示R6を出す。コンテンツ取得部31は、この指示R6に従って、コンテンツのデータD1の受信を開始する(ステップS113)。これに伴い、調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40に格納されている調停テーブルの内容D4を、ステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4で更新する(ステップS114)。
(調停処理の具体例のその2)
次に、本実施形態のコンテンツ送受信システム100での調停動作の別の具体例を説明する。
第2クライアント600Bと第3クライアント600Cがそれぞれ図8に示した調停テーブルを有している状態で、第1クライアント600Aから図12に示すコンテンツ受信に関する情報を含む調停開始要求R1が入力されたものとする。図12の情報において図9に示した調停開始要求R1に含まれる情報との相違点はコンテンツの優先度が3であることにある。
第2クライアント600Bと第3クライアント600Cは、調停開始要求R1を受信すると、調停処理部39内の調停部52で次のような調停処理を行う。
まず、第2クライアント600Bでの調停処理を説明する。第2クライアント600Bの調停部52は、第1クライアント600Aからの調停開始要求R1を受信する。すると調停部52は、調停テーブルに登録されている現在実行中の各コンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域との和がLAN500の帯域の上限値を越えているかどうかを判定する(ステップS102)。
仮にLAN500の帯域の上限値を3Mbit/sとする。図8に示すように調停テーブルに登録されている現在実行中の各コンテンツ受信の使用帯域の合計は2.8Mbit/s、図12に示すように調停開始要求R1のコンテンツ受信の使用帯域は1.4Mbit/sである。したがって、これらの合計はLAN500の帯域の上限値である3Mbit/sを上回る4.2Mbit/sとなる。そこで、調停部52は、調停テーブルに登録されたコンテンツ受信と調停開始要求R1のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を調停条件に従って判定する(ステップS103)。
ここで、調停条件として、条件2,条件1が順に選択されて「コンテンツの優先度が高いコンテンツ受信を最優先とし、同じ優先順位の複数のコンテンツが存在する場合はその中でクライアントの機器の優先順位が高いコンテンツ受信を最優先にする。」が設定されているものとする。本例では、自第2クライアント600Bのコンテンツ受信のコンテンツの優先度が3で、調停開始要求R1のコンテンツ受信のコンテンツの優先度も3であることから、2つのコンテンツ受信が最低優先度のコンテンツ受信の候補として判定される。この場合、調停部52は、自第2クライアント600Bの機器の優先順位と調停開始要求R1の機器(第1クライアント600A)の優先順位とを比較する。そして調停部52は、機器の優先順位が低いクライアントでのコンテンツ受信を、最低優先度のコンテンツ受信として最終的に判断する。本例では、第2クライアント600Bの機器の優先順位は2(=標準)、調停開始要求R1の機器(第1クライアント600A)の優先順位は3(=低い)である。したがって、調停開始要求R1のコンテンツ受信が最低優先度のコンテンツ受信として最終的に判断される(ステップS109のYES)。これにより、調停部52は、現在の調停テーブルの内容D4(図8)を含むステータス応答R2を調停開始要求元の第1クライアント600Aに送信する(ステップS108)。
一方、第3クライアント600Cでも同様に、調停開始要求R1のコンテンツ受信が最低優先度のコンテンツ受信として最終的に判断され、調停部52は、現在の調停テーブルの内容D4(図8)を含むステータス応答R2を調停開始要求元の第1クライアント600Aに送信する。
調停開始要求元の第1クライアント600Aの調停部52は、ステップS111で受信したステータス応答R2に含まれる調停テーブルの内容D4に、調停開始要求R1のコンテンツ受信に関する情報が含まれているかどうかを判定する(ステップS112)。図8に示すように、受信したステータス応答R2に含まれる調停テーブルには、調停開始要求R1のコンテンツ受信に関する情報が含まれていないので、調停部52は、自第1クライアント600Aで要求したコンテンツ受信のための残余帯域が不足していることをエラー表示するようにUI画面生成部36(図3参照)に指示を出す。UI画面生成部36は、この指示に従って、エラー表示画面のデータを生成し、AVインタフェース部606を通じて外部AV機器622に出力する。これにより、エラーの表示が行われる(ステップS115)。
(クライアントが4機以上の場合の調停処理)
上記では、クライアントが3機である場合を説明したが、クライアントが4機以上の場合の調停処理は次のようになる。
図19は、クライアントが4機以上の場合の調停処理のフローチャートである。
図7のフローチャートとの相違点は、ステップS101a、ステップS110a、ステップS111aである。この例では、クライアントの数は4である。
ステップS101aで、調停開始要求側の第1クライアント600Aの調停開始要求部51は、調停開始要求R1を、調停処理実行側のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cと第4クライアント600Dに送信する。
調停処理実行側の各クライアント600B,600C,600Dの調停部52において同様の調停処理が行われることは図7のフローチャートと同じである。但し、ステップS110aで調停部52は、最低優先度のコンテンツ受信が、他のクライアントのどれで実行中であるかを判断し、そのコンテンツ受信に関する情報を調停テーブルから消去する。ここで、他のクライアントとは、調停開始要求側のクライアントと調停開始要求R1を受けて調停処理を実行する自クライアント以外のクライアントを指す。すなわち、第1クライアント600Aが調停開始要求元、第2クライアント600Bが調停開始要求R1を受けて調停処理を実行する自クライアントであるとき、他のクライアントは第3クライアント600Cと第4クライアント600Dである。
ステップS111aで、調停開始要求側の第1クライアント600Aの調停部52は、ステータス応答R2を、調停処理実行側のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cと第4クライアント600Dより受信する。
その他の動作は図7のフローチャートと同じである。クライアントの数が5以上の場合も同様である。
<第2の実施形態>
上記の第1の実施形態では、調停部52は、最低優先度のコンテンツ受信が自第2クライアント600Bで行われるものである場合(ステップS104のYES)、そのコンテンツ受信を停止させる(ステップS105)。そして、調停部52は、調停テーブルから当該停止させたコンテンツ受信に関する情報を消去することとした。
VODなどのユニキャスト方式で配信されるコンテンツの場合、受信を一旦停止しても、既に取得済みのコンテンツのデータをそのまま残しておき、当該コンテンツ受信用の残余帯域が発生した場合にそのコンテンツのデータの受信を再開するようにしてもよい。
このような制御を行うために、第2の実施形態では、調停テーブルに有効フラグが追加される。
図13は有効フラグが追加された調停テーブルの構成を示す図である。調停テーブルの各エントリには有効フラグが設定されている。この有効フラグは実際に受信中である受信コンテンツに対して有効(オン)の値に設定され、受信の停止中(待機中)の受信コンテンツに対して無効(オフ)の値に設定されるように、調停処理部39の調停部52によって管理される。図13の例では、機器ID=Bの第2クライアント600Bの受信コンテンツと機器ID=Cの第3クライアント600Cの受信コンテンツの有効フラグがオンに設定され、それぞれのコンテンツが受信中であることを示している。
(動作の説明)
次に、本実施形態のコンテンツ送受信システム100における調停処理を説明する。
図14は調停開始要求側のクライアント600の調停処理部39の動作を説明する図、図15は調停処理実行側のクライアント600の調停処理部39の動作を説明する図、図16は調停処理部39の動作を示すフローチャートである。ここで仮に、調停開始要求側のクライアントを第1クライアント600Aとし、調停処理実行側のクライアントを第2クライアント600Bと第3クライアント600Cとする。
まず、実際の調停処理の開始に先立ち調停条件が設定される。この調停条件の設定に関しては第1の実施形態と同じであるから、説明を省略する。
(図14、調停開始要求側の動作1)
調停開始要求側の第1クライアント600Aのユーザ10が入力手段70を利用して所望のコンテンツのコンテンツIDおよびこのコンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求R0を入力したものとする。ユーザ10からのコンテンツ受信要求R0は調停処理部39内の調停開始要求部51に与えられる。
調停開始要求部51は、コンテンツ受信要求R0を受けると、このコンテンツ受信要求R0からコンテンツIDを抽出する。調停開始要求部51は、このコンテンツIDをキーに、SI情報格納部34に格納されたSI情報D2から該当するコンテンツの使用帯域、放送終了時刻(使用時間)などの各情報を取り出す。次に、調停開始要求部51は、コンテンツ受信要求R0の中のコンテンツIDおよびコンテンツの優先度、SI情報D2の中の使用帯域および放送終了時刻(使用時間)、機器ID、有効フラグを1つのコンテンツ受信に関する情報として含む調停開始要求R11を生成する。ここで、有効フラグは未設定の値(無効値)とする。調停開始要求部51は、生成した調停開始要求R11を、LAN500に接続された調停処理実行側のクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cにブロードキャストなどにより配信する(ステップS201)。
調停処理実行側の第2クライアント600Bと第3クライアント600Cはそれぞれ、調停開始要求R11を受けると、LAN500の帯域を優先度の高いコンテンツ受信に優先的に割り当てるために次のような調停処理を行う。以下、第2及び第3クライアント600B,600Cで調停処理が同様に実行されるので、一方の第2クライアント600Bでの調停処理の動作を中心に説明する。
(図15、調停処理実行側の動作)
調停処理実行側の第2クライアント600Bの調停部52は、調停開始要求R11を受信すると、この調停開始要求R11のコンテンツ受信を実行するにあたってLAN500に必要な残余帯域があるか否かを判定する(ステップS202)。すなわち、調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40の調停テーブルに登録されている現在実行中の各コンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求R11のコンテンツ受信の使用帯域との和がLAN500の帯域の上限値を越えているかどうかを判定する。ここで、LAN500の帯域の上限値とは、LAN500のもつ物理的な全帯域幅において、コンテンツ取得用に予約された所定の帯域幅である。LAN500の帯域の上限値はグローバルネットワーク400で使用可能なコンテンツ取得用に予約された所定の帯域幅より小さいものとする。このため、IPTVサーバ200からLAN500内の各クライアント600へのコンテンツのデータD1の全体の伝送レートはLAN500の帯域の上限値による制約を受ける。
調停開始要求R11のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域がある場合(ステップS202のYES)、調停部52は、調停開始要求R11に含まれる各情報を調停条件・調停テーブル格納部40の調停テーブルに追加で登録するとともに、追加で登録された情報中の有効フラグの値をオンに設定する(ステップS207)。この後、調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R12を調停開始要求元の第1クライアント600Aに送信する(ステップS208)。ステータス応答R12を受信した第1クライアント600Aの動作は後で説明する。
一方、ステップS202の判定で、調停開始要求R11のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域がないことが判定された場合(ステップS202のNO)、調停部52は次のような処理を行う。調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40に保持された調停条件を読み込む。調停部52は、調停テーブルに登録されている現在実行中のコンテンツ受信と調停開始要求R11のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を調停条件に従って判定する(ステップS203)。
次に、調停部52は、判定された最低優先度のコンテンツ受信が自第2クライアント600Bで行われるものであるか否かを判定する(ステップS204)。最低優先度のコンテンツ受信が自第2クライアント600Bで行われるものである場合(ステップS204のYES)、調停部52は、そのコンテンツ受信を停止するようにコンテンツ取得部31に指示R5を出す。コンテンツ取得部31は、この指示R5に従って、自第2クライアント600BでのコンテンツのデータD1の受信を停止する(ステップS205)。次に、調停部52は、調停テーブルに登録された当該停止させたコンテンツ受信に関する情報の中の有効フラグの値をオンからオフに更新し、帯域不足によりコンテンツの視聴が制限されたことをユーザ10に提示するためのエラー処理を行う(ステップS206)。
この後、調停部52は、ステップS202に戻って、調停開始要求R11のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるかどうかを再び判定する(ステップS202)。今回は、第2クライアント600Bでのコンテンツ受信がステップS205で1つ停止されたことで帯域の空きが増大した状況での判定となる。必要な残余帯域があることが判定されたなら、調停部52は、調停開始要求R11に含まれる情報の調停テーブルへの追加による登録(ステップS207)、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R12を送信する(ステップS208)。必要な残余帯域が残っていない場合には先と同様にステップS20へ進む。
ステップS204の判定で、最低優先度のコンテンツ受信が自第2クライアント600Bで行われるものではない場合(ステップS204のNO)、調停部52は、次のように処理を行う。調停部52は、そのコンテンツ受信が調停開始要求元の第1クライアント600Aで実行中のものであるか否かを判定する(ステップS209)。
調停部52は、最低優先度のコンテンツ受信が調停開始要求元の第1クライアント600Aで実行中のものではないことを判定した場合(ステップS209のNO)、次のように処理を行う。この場合、最低優先度のコンテンツ受信は第3クライアント600Cで実行中のものであることになる。なぜならLAN500に接続されているクライアント600の数は3であるからである。そこで、調停部52は、第3クライアント600Cで当該最低優先度のコンテンツ受信が停止されることを見込んで、調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報の中の有効フラグの値をオンからオフに更新する(ステップS210)。実際に、第3クライアント600Cでは、同様の調停処理が行われることで、当該最低優先度のコンテンツ受信は停止される。
この後、調停部52は、ステップS202に戻って、調停開始要求R11のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるかどうかを再び判定する(ステップS202)。今回は、第3クライアント600Cでのコンテンツ受信が1つ停止されたことで残余帯域が増大した状況での判定となる。必要な残余帯域があることが判定されたなら、調停部52は、調停開始要求R11に含まれる情報の調停テーブルへの追加による登録を行う(ステップS207)。そして、調停部52は、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R12を第1クライアント600Aに送信する(ステップS208)。ステップS202で、必要な残余帯域がない場合にはステップS203へ進む。
ステップS209で、最低優先度のコンテンツ受信が調停開始要求元の第1クライアント600Aで実行中のものあることが判定された場合(ステップS209のYES)、調停部52は、次のように処理を行う。調停部52は、第1クライアント600Aで当該コンテンツ受信が開始されないことを見込んで、既存の調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R12を第1クライアント600Aに送信する(ステップS208)。ステータス応答R12を受信した第1クライアント600Aの動作は後で説明する。
以上が、調停開始要求R11を受けた調停処理実行側の第2クライアント600Bでの調停処理の説明である。以上の調停処理は第3クライアント600Cでも同様に行われる。
次に、調停開始要求元の第1クライアント600Aの調停部52がステータス応答R12を受信した場合の動作を説明する。
(図14、調停開始要求側の動作2)
調停開始要求元の第1クライアント600Aの調停部52は、ステータス応答R12を受信すると(ステップS211)、次のように処理を行う。調停部52は、受信したステータス応答R12に含まれる調停テーブルの内容D4に、ステップS201で第1クライアント600Aが送信した調停開始要求R11のコンテンツ受信に関する情報が含まれているかどうかを判定する(ステップS212)。ここで、ステータス応答R12の調停テーブルの内容D4に調停開始要求R11のコンテンツ受信に関する情報が含まれているということは、そのコンテンツ受信のために必要な残余帯域があることを意味する。したがって、調停部52は、ユーザからのコンテンツ受信要求R0に従って、コンテンツ受信を開始するようにコンテンツ取得部31に指示R6を出す。コンテンツ取得部31は、この指示R6に従って、コンテンツのデータD1の受信を開始する(ステップS213)。これに伴い、調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40に格納されている調停テーブルの内容D4を、ステータス応答R12に含まれる調停テーブルの内容D4で更新する(ステップS214)。これにより、各クライアント600間での調停テーブルの整合性が確保される。
調停開始要求元の第1クライアント600Aは、実際には、調停処理実行側の2つのクライアントである第2クライアント600Bと第3クライアント600Cから非同期でステータス応答R12を受信する。これらの2つのステータス応答R12に含まれる調停テーブルの内容D4は常に同一であることから、調停開始要求元の第1クライアント600Aの調停部52は、最初に受信したステータス応答R12に含まれる調停テーブルの内容D4を用いてステップS212の処理を行えばよい。或いは、調停部52は、2つのステータス応答R12に含まれる調停テーブルの内容D4を照合し、一致していればステップS212の処理を行い、不一致の場合にはエラー表示を行うなどのエラー処理を行うようにしてもよい。
また、ステップS212で、ステータス応答R12内の調停テーブルの内容D4に調停開始要求R11のコンテンツ受信に関する情報が含まれていない場合には、そのコンテンツ受信のための残余帯域がないことを意味する。そこで、調停部52は、自第1クライアント600Aでのコンテンツ受信のための残余帯域が不足していることをエラー表示することをUI画面生成部36(図3参照)に指示する。UI画面生成部36は、この指示に従って、エラー表示画面のデータを生成し、AVインタフェース部606を通じて外部AV機器622に出力する。これにより、エラーの表示が行われる(ステップS215)。
以上が、ステータス応答R12を受信したクライアントでの調停処理の説明である。
次に、調停テーブルの有効フラグに基づいて行われる処理について説明する。
図17は、調停処理部39による有効フラグに基づく動作を示すフローチャートである。
このフローは、コンテンツを受信中の全てのクライアント600において実行される。クライアント600において、1つのコンテンツの受信が終了すると(ステップS301)、調停部52は、自クライアント600の調停条件・調停テーブル格納部40に格納された調停テーブルから、そのコンテンツに関する情報を消去する(ステップS302)。
次に、調停部52は、自クライアント600の調停条件・調停テーブル格納部40に格納された調停テーブルにおいて有効フラグの値がオフになっているコンテンツ受信のエントリを検索する(ステップS303)。調停部52は、有効フラグの値がオフになっているコンテンツ受信のエントリを見つけ出すと(ステップS303のYES)、調停条件に従って、そのエントリの中からコンテンツ受信の優先度の最も高いエントリを取り出す(ステップS304)。
次に、調停部52は、調停テーブルから取り出したエントリのコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるかどうかを判定する(ステップS304)。この判定で、必要な残余帯域がないことが判定された場合、調停部52は、ステップS303に戻り、次に優先順位が高い有効フラグの値がオフのエントリを取り出し、同様にステップS304の判定を行う。調停テーブルに登録された有効フラグの値がオフの全てのエントリについて残余帯域の不足が判定された場合には(ステップS303のNO)、調停部52は、新たなコンテンツ受信の開始を諦めてステップS301に戻る。すなわち、自クライアント600での別のコンテンツ受信の終了を待つ。
また、ステップS304で、調停テーブルから取り出したエントリのコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があることが判定された場合、調停部52は、そのコンテンツ受信が自クライアント600によるものかどうかを判定する(ステップS306)。そのコンテンツ受信が自クライアント600によるものであれば、調停部52は、そのコンテンツ受信を開始するようにコンテンツ取得部31に通知(R15)する。コンテンツ取得部31は、この通知(R15)に従って、自クライアント600でのコンテンツのデータD1の受信を開始する(ステップS307)。次に、調停部52は、調停テーブルに登録された当該コンテンツ受信に関する情報の中の有効フラグの値をオンに更新し(ステップS308)、更新された調停テーブルの内容D4を含むステータス応答R22を他のクライアント600に送信する(ステップS309)。
次に、上記のステータス応答R22を受信したクライアント600の動作を説明する。
図18はステータス応答R22を受信したクライアント600の動作のフローチャートである。
クライアント600の調停部52は、ステータス応答R22を受信すると(ステップS401)、このステータス応答R22に含まれる調停テーブルと自クライアント600の調停条件・調停テーブル格納部40に格納されている調停テーブルとを比較する。調停部52は、この比較により、ステータス応答R22に含まれる調停テーブルに自クライアント600によるコンテンツ受信で、かつ受信を停止中(待機中)のコンテンツ受信に関する情報のエントリの有無を調べる(ステップS402)。
この結果、自クライアント600によるコンテンツ受信で、かつ受信を停止中(待機中)のコンテンツ受信に関する情報のエントリが見つかった場合(ステップS402のYES)、調停部52は次のように処理を行う。調停部52は、そのコンテンツ受信を開始するようにコンテンツ取得部31に通知(R15)する。コンテンツ取得部31は、この通知(R15)に従って、自クライアント600でのコンテンツのデータD1の受信を停止する(ステップS403)。次に、調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40に格納されている調停テーブルのデータを、ステータス応答R22に含まれる調停テーブルのデータで更新する(ステップS404)。これにより、各クライアント600間での調停テーブルの整合性が確保される。
また、ステップS402でステータス応答R22の調停テーブルに自クライアント600による停止中(待機中)のコンテンツ受信に関する情報のエントリが含まれていない場合(ステップS402のNO)、何もせずにフローを終了する。
以上のように、本実施形態によれば、停止(待機)されたコンテンツの受信を、当該コンテンツ受信用の残余帯域が発生したことを契機に自動的に再開させることができる。
<第3の実施形態>
ネットワークを通じて配信されるコンテンツには、動画(音声を含む。)や楽曲などの時間軸をもつコンテンツと、プログラムやドキュメントなどの時間軸をもたないコンテンツがある。ここで、プログラムやドキュメントなどの時間軸をもたないコンテンツは、その全てがクライアントにて取得される必要があるという点で、動画(音声を含む。)や楽曲などの時間軸をもつコンテンツと性格を異にする。
プログラムの配信の方法には、ユニキャストとマルチキャストとがある。ユニキャストの場合には、帯域の不足により受信が停止したとして、帯域が空くのを待って、途中から受信を再開することができる。しかし、マルチキャストの場合には途中でプログラムの受信が停止されたなら、次の放送回まで待って初めから受信し直さねばならない。
そこで、第3の実施形態では、次のような調停テーブルが採用されている。
図20はこの調停テーブルの構成を示す図である。この調停テーブルは、第2の実施形態で用いた調停テーブルの要素に加えて、コンテンツの種類と配信の方法が各情報が登録される。コンテンツの種類には、動画、楽曲、プログラム、ドキュメントなどがあり、そのいずれかが調停テーブルの1つのエントリに登録される。配信の方法には、ユニキャストとマルチキャストがあり、そのいずれかが調停テーブルの1つのエントリに登録される。
次に、本実施形態のコンテンツ送受信システム100における調停処理を説明する。
図21は本実施形態における調停処理部39による調停処理の一部のフローチャートである。このフローチャートは、第1の実施形態の図7のステップS103および第2の実施形態の図16のステップS203の、調停テーブルにおいて優先順位が最低のコンテンツ受信のエントリを判定する処理の変形である。
調停開始要求R1のコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域がないことが判定された場合、調停部52は、次のような処理を行う。調停部52は、調停条件・調停テーブル格納部40に保持された調停条件を読み込む。調停部52は、調停テーブルに登録されている現在実行中のコンテンツ受信と調停開始要求R1のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信のエントリを調停条件に従って抽出する(ステップS103−1)。
調停部52は、抽出した最低優先度のコンテンツ受信のエントリの中のコンテンツの種類を読み込み、これがプログラムまたはドキュメントであるかどうかを判定する(ステップS103−2)。プログラムまたはドキュメントであれば、調停部52は、当該抽出した最低優先度のコンテンツ受信を判定結果として有効と決定する(ステップS103−4)。この後、ステップS104(ステップS204)の、最低優先度のコンテンツ受信が自クライアント600で行われるものであるか否かの判定に移行する。
また、コンテンツの種類がプログラムまたはドキュメント以外(例えば動画、楽曲など)である場合、調停部52は、抽出した最低優先度のコンテンツ受信のエントリの中の配信方法がマルチキャスト配信であるかどうかを判定する(ステップS103−3)。配信方法がマルチキャスト配信以外(ユニキャスト)である場合、調停部52は、当該抽出した最低優先度のコンテンツ受信を判定結果として有効と決定する(ステップS103−4)。この後、ステップS104(ステップS204)の、最低優先度のコンテンツ受信が自クライアント600で行われるものであるか否かの判定に移行する。
また、配信方法がマルチキャスト配信である場合、調停部52は、当該抽出した最低優先度のコンテンツ受信を判定結果として無効とする。そして、調停部52は、調停テーブルに登録されている現在実行中のコンテンツ受信と調停開始要求R1のコンテンツ受信において次に優先度の低いコンテンツ受信のエントリを調停条件に従って抽出する(ステップS103−5)。この後、ステップS103−2に戻ってコンテンツの種類がプログラムまたはドキュメントであるかどうかを判定し、以降、同様に処理を行う。
もし、有効なコンテンツ受信が得られることなく、以上の処理が調停テーブルに登録されている現在実行中のコンテンツ受信と調停開始要求R1のコンテンツ受信の全てについて終了した場合には(ステップS103−6のYES)、ステップS108(ステップS208)の、現在の調停テーブルの内容を含むステータス応答R2(R12)を送信する。
調停部52による他の動作は、第1の実施形態および第2の実施形態と同じである。
これにより、マルチキャスト配信されるプログラムおよび文書の受信に対して帯域を優先的に割り当てることができるとともに、マルチキャスト配信されるプログラムおよび文書の受信に使用している帯域の他のコンテンツ受信に空け渡すことを防止できる。
本実施形態のクライアント600に実装された機能的な構成は、コンピュータを動作させるためのアプリケーションプログラムなどのプログラムとして構成することも可能である。このプログラムは、コンピュータが読み込み可能な記憶媒体に記憶させることによって流通させることが可能である。
なお、本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ送受信システムの構成を示す図である。 クライアントのハードウェア構成を示す図である。 クライアントの機能的な構成を示す図である。 調停テーブルの構成を示す図である。 調停開始要求側のクライアントの調停処理部を説明する図である。 調停処理実行側のクライアント調停処理部を説明する図である。 調停処理部の動作を示すフローチャートである。 調停テーブルの例を示す図である。 調停開始要求に含まれるコンテンツ受信に関する情報の例を示す図である。 コンテンツ受信を停止した後の調停テーブルの例を示す図である。 調停開始要求に含まれるコンテンツ受信に関する情報が追加された調停テーブルの例を示す図である。 調停開始要求に含まれるコンテンツ受信に関する情報の別の例を示す図である。 有効フラグが追加された調停テーブルの構成を示す図である。 第2の実施形態の調停開始要求側のクライアントの調停処理部を説明する図である。 第2の実施形態の調停処理実行側のクライアントの調停処理部を説明する図である。 第2の実施形態の調停処理部の動作を示すフローチャートである。 調停処理部による有効フラグに基づく動作を示すフローチャートである。 ステータス応答を受信したクライアントの動作のフローチャートである。 クライアントが4機以上の場合の調停処理のフローチャートである。 第3の実施形態の調停テーブルの構成を示す図である。 第3の実施形態の調停処理部による調停処理の一部のフローチャートである。
符号の説明
31…コンテンツ取得部
32…SI情報取得部
33…コンテンツ格納部
34…SI情報格納部
35…コンテンツ再生部
36…UI画面生成部
39…調停処理部
40…調停条件・調停テーブル格納部
51…調停開始要求部
52…調停部
70…入力手段
100…コンテンツ送受信システム
200…IPTVサーバ
300…SIサーバ
400…グローバルネットワーク
500…ローカルエリアネットワーク
600…クライアント

Claims (9)

  1. コンテンツを配信可能なサーバ装置が接続可能な第1のネットワークに接続されたローカルな第2のネットワークに複数接続可能とされ、前記サーバ装置から配信されたコンテンツを前記第1のネットワーク及び前記2のネットワークを通じて受信可能なコンテンツ受信装置であって、
    前記第2のネットワークの帯域を前記複数のコンテンツ受信装置間で使用する調停のための調停条件を保持する調停条件保持部と、
    前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置で実行中の前記コンテンツの受信に関する情報が登録される調停テーブルを保持する調停テーブル保持部と、
    受信したいコンテンツの識別情報、及び当該コンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求をユーザに入力させる入力部と、
    前記入力部より入力された前記コンテンツ受信要求に含まれる前記コンテンツの識別情報及び当該コンテンツの優先度と、当該コンテンツの受信時に使用される使用帯域、自身のコンテンツ受信装置に予め決められた機器識別情報を少なくとも含む調停開始要求を生成し、前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に前記第2のネットワークを通じて送信する調停開始要求送信部と、
    前記他のコンテンツ受信装置より前記調停開始要求を受信したとき、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求のコンテンツ受信の使用帯域との和と前記第2のネットワークの帯域の上限値とを比較して、前記調停開始要求の前記コンテンツ受信を実行するにあたって必要な残余帯域があるか否かを判定し、前記必要な残余帯域がある場合、当該調停開始要求に含まれる各情報を前記調停テーブルに追加で登録し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記必要な残余帯域がない場合、前記調停条件保持部に保持された調停条件に従って前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信と前記調停開始要求のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を判定し、この最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が自コンテンツ受信装置である場合、そのコンテンツ受信を停止し、前記調停テーブルから当該停止させたコンテンツ受信に関する情報を消去し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置である場合、前記調停開始要求を受信時の前記調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記自コンテンツ受信装置及び前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置以外のコンテンツ受信装置である場合、前記調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報を消去し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記調停開始要求の送信先のコンテンツ受信装置からの前記応答を受信したとき、この応答に含まれる前記調停テーブルの内容に前記調停開始要求のコンテンツ受信に関する情報が含まれているか否かを判定し、含まれている場合、前記コンテンツ受信要求入力部より入力された前記コンテンツ受信要求の内容に従って、当該コンテンツの受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルを前記応答に含まれる前記調停テーブルの内容で更新する調停部と
    を具備するコンテンツ受信装置。
  2. 請求項1に記載のコンテンツ受信装置であって、
    前記調停部は、前記調停条件および自コンテンツ受信装置の機器の優先順位をユーザに設定させ、これら設定された前記調停条件および前記機器の優先順位を前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置間で共有するために前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に送信して保持させる
    コンテンツ受信装置。
  3. 請求項2に記載のコンテンツ受信装置であって、
    前記調停部は、前記調停条件として、前記機器の優先順位が高いコンテンツ受信を優先すること、前記コンテンツの優先度が高いコンテンツ受信を優先すること前記使用帯域の小さいコンテンツ受信を優先すること、の少なくともいずれか1つをユーザに設定させる
    コンテンツ受信装置。
  4. コンテンツを配信可能なサーバ装置が接続可能な第1のネットワークに接続されたローカルな第2のネットワークに複数接続可能とされ、前記サーバ装置から配信されたコンテンツを前記第1のネットワーク及び前記2のネットワークを通じて受信可能なコンテンツ受信装置であって、
    前記第2のネットワークの帯域を前記複数のコンテンツ受信装置間で使用する調停のための調停条件を保持する調停条件保持部と、
    前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置で実行中の前記コンテンツの受信に関する情報とこの情報が有効か否かを示すフラグ情報が登録される調停テーブルを保持する調停テーブル保持部と、
    受信したいコンテンツの識別情報、及び当該コンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求をユーザに入力させる入力部と、
    前記入力部より入力された前記コンテンツ受信要求に含まれる前記コンテンツの識別情報及び当該コンテンツの優先度と、当該コンテンツの受信時に使用される使用帯域、自身のコンテンツ受信装置に予め決められた機器識別情報を少なくとも含む調停開始要求を生成し、前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に前記第2のネットワークを通じて送信する調停開始要求送信部と、
    前記他のコンテンツ受信装置より前記調停開始要求を受信したとき、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求のコンテンツ受信の使用帯域との和と前記第2のネットワークの帯域の上限値とを比較して、前記調停開始要求の前記コンテンツ受信を実行するにあたって必要な残余帯域があるか否かを判定し、前記必要な残余帯域がある場合、当該調停開始要求に含まれる各情報を前記調停テーブルに追加で登録し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記必要な残余帯域がない場合、前記調停条件保持部に保持された調停条件に従って前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信と前記調停開始要求のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を判定し、この最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が自コンテンツ受信装置である場合、そのコンテンツ受信を停止し、前記調停テーブルに登録された当該停止させたコンテンツ受信に関する情報が無効であることを示す前記フラグ情報をセットし、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置である場合、前記調停開始要求を受信時の前記調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記自コンテンツ受信装置及び前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置以外のコンテンツ受信装置である場合、前記調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報が無効であることを示す前記フラグ情報をセットし、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、前記調停開始要求の送信先のコンテンツ受信装置からの前記応答を受信したとき、この応答に含まれる前記調停テーブルの内容に前記調停開始要求のコンテンツ受信に関する情報が含まれているか否かを判定し、含まれている場合、前記コンテンツ受信要求入力部より入力された前記コンテンツ受信要求の内容に従って、当該コンテンツの受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルを前記応答に含まれる前記調停テーブルの内容で更新する調停部と
    を具備するコンテンツ受信装置。
  5. 請求項4に記載のコンテンツ受信装置であって、
    前記調停部は、1つのコンテンツの受信が完了したとき、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルから、そのコンテンツに関する情報を消去し、有効のフラグ情報が設定されていないコンテンツ受信の中から、調停条件に従って優先度の最も高いコンテンツ受信を判断し、このコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるかどうかを判定し、前記必要な残余帯域があるとき、当該コンテンツ受信に対して有効のフラグ情報を設定するように前記調停テーブルを更新し、更新された調停テーブルの内容を含む応答を他のコンテンツ受信装置に送信し、他のコンテンツ受信装置より前記応答を受信したとき、この応答に含まれる調停テーブルの内容と前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルとを比較して、前記応答に含まれる調停テーブルの内容に自コンテンツ受信装置による停止中のコンテンツ受信に関する情報が存在する場合には、そのコンテンツ受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルの内容を前記応答に含まれる調停テーブルの内容で更新する
    コンテンツ受信装置。
  6. 請求項5に記載のコンテンツ受信装置であって、
    前記調停部は、調停条件に従って判断された優先度の最も高いコンテンツ受信が自コンテンツ受信装置によるものであって、かつこのコンテンツ受信を行うにあたって必要な残余帯域があるとき、そのコンテンツ受信を開始するように制御する
    コンテンツ受信装置。
  7. コンテンツを配信可能なサーバ装置が接続された第1のネットワークに接続されたローカルな第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置がそれぞれ、前記サーバ装置から配信されたコンテンツを受信する方法であって、
    前記コンテンツ受信装置は、前記第2のネットワークの帯域を前記複数のコンテンツ受信装置間で使用する調停のための調停条件を保持する調停条件保持部と、前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置で実行中の前記コンテンツの受信に関する情報が登録される調停テーブルを保持する調停テーブル保持部と、調停部とを有し、
    受信したいコンテンツの識別情報、及び当該コンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求をユーザに入力させ、
    前記調停部は、前記入力された前記コンテンツ受信要求に含まれる前記コンテンツの識別情報及び当該コンテンツの優先度と、当該コンテンツの受信時に使用される使用帯域、自身のコンテンツ受信装置に予め決められた機器識別情報を少なくとも含む調停開始要求を生成し、前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に前記第2のネットワークを通じて送信し、
    前記調停部は、前記他のコンテンツ受信装置より前記調停開始要求を受信したとき、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求のコンテンツ受信の使用帯域との和と前記第2のネットワークの帯域の上限値とを比較して、前記調停開始要求の前記コンテンツ受信を実行するにあたって必要な残余帯域があるか否かを判定し、
    前記必要な残余帯域がある場合、前記調停部は、当該調停開始要求に含まれる各情報を前記調停テーブルに追加で登録し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    前記必要な残余帯域がない場合、前記調停部は、前記調停条件保持部に保持された調停条件に従って前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信と前記調停開始要求のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を判定し、
    この最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が自コンテンツ受信装置である場合、前記調停部は、そのコンテンツ受信を停止し、前記調停テーブルから当該停止させたコンテンツ受信に関する情報を消去し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置である場合、前記調停部は、前記調停開始要求を受信時の前記調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記自コンテンツ受信装置及び前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置以外のコンテンツ受信装置である場合、前記調停部は、前記調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報を消去し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    前記調停部は、前記調停開始要求の送信先のコンテンツ受信装置からの前記応答を受信したとき、この応答に含まれる前記調停テーブルの内容に前記調停開始要求のコンテンツ受信に関する情報が含まれているか否かを判定し、含まれている場合、前記コンテンツ受信要求入力部より入力された前記コンテンツ受信要求の内容に従って、当該コンテンツの受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルを前記応答に含まれる前記調停テーブルの内容で更新する
    コンテンツ受信方法。
  8. コンテンツを配信可能なサーバ装置が接続された第1のネットワークに接続されたローカルな第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置がそれぞれ、前記サーバ装置から配信されたコンテンツを受信する方法であって、
    前記コンテンツ受信装置は、前記第2のネットワークの帯域を前記複数のコンテンツ受信装置間で使用する調停のための調停条件を保持する調停条件保持部と、前記第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置で実行中の前記コンテンツの受信に関する情報が登録される調停テーブルを保持する調停テーブル保持部と、調停部とを有し、
    受信したいコンテンツの識別情報、及び当該コンテンツの優先度を含むコンテンツ受信要求をユーザに入力させ、
    前記調停部は、前記入力された前記コンテンツ受信要求に含まれる前記コンテンツの識別情報及び当該コンテンツの優先度と、当該コンテンツの受信時に使用される使用帯域、自身のコンテンツ受信装置に予め決められた機器識別情報を少なくとも含む調停開始要求を生成し、前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に前記第2のネットワークを通じて送信し
    前記他のコンテンツ受信装置より前記調停開始要求を受信したとき、前記調停部は、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求のコンテンツ受信の使用帯域との和と前記第2のネットワークの帯域の上限値とを比較して、前記調停開始要求の前記コンテンツ受信を実行するにあたって必要な残余帯域があるか否かを判定し、
    前記必要な残余帯域がある場合、前記調停部は、当該調停開始要求に含まれる各情報を前記調停テーブルに追加で登録し、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    前記必要な残余帯域がない場合、前記調停部は、前記調停条件保持部に保持された調停条件に従って前記調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信と前記調停開始要求のコンテンツ受信において最低優先度のコンテンツ受信を判定し、
    この最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が自コンテンツ受信装置である場合、前記調停部は、そのコンテンツ受信を停止し、前記調停テーブルに登録された当該停止させたコンテンツ受信に関する情報が無効であることを示す前記フラグ情報をセットし、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置である場合、前記調停部は、前記調停開始要求を受信時の前記調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    最低優先度のコンテンツ受信が行われるコンテンツ受信装置が前記自コンテンツ受信装置及び前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置以外のコンテンツ受信装置である場合、前記調停部は、前記調停テーブルから当該コンテンツ受信に関する情報が無効であることを示す前記フラグ情報をセットし、更新された当該調停テーブルの内容を含む応答を前記調停開始要求元のコンテンツ受信装置に送信し、
    前記調停開始要求の送信先のコンテンツ受信装置からの前記応答を受信したとき、前記調停部は、この応答に含まれる前記調停テーブルの内容に前記調停開始要求のコンテンツ受信に関する情報が含まれているか否かを判定し、含まれている場合、前記コンテンツ受信要求入力部より入力された前記コンテンツ受信要求の内容に従って、当該コンテンツの受信を開始し、前記調停テーブル保持部の前記調停テーブルを前記応答に含まれる前記調停テーブルの内容で更新する
    コンテンツ受信方法。
  9. コンテンツを配信可能なサーバ装置が接続された第1のネットワークに接続されたローカルな第2のネットワークに接続された複数のコンテンツ受信装置がそれぞれ、前記サーバ装置から配信されたコンテンツを受信する方法であって、
    入力された前記コンテンツ受信要求に含まれる前記コンテンツの識別情報及び当該コンテンツの優先度と、当該コンテンツの受信時に使用される使用帯域、自身のコンテンツ受信装置に予め決められた機器識別情報を少なくとも含む調停開始要求を生成し、該調停開始要求を前記第2のネットワークを通じて他のコンテンツ受信装置に送信し、
    前記他のコンテンツ受信装置より前記調停開始要求を受信したとき、調停テーブルに登録されている実行中のコンテンツ受信の使用帯域の合計と調停開始要求のコンテンツ受信の使用帯域との和と前記第2のネットワークの帯域の上限値とを比較して、前記調停開始要求の前記コンテンツ受信を実行するにあたって必要な残余帯域があるか否かを判定することを特徴とする
    コンテンツ受信方法。
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