JP4616539B2 - 測位システム、端末装置および端末位置追跡サーバ - Google Patents

測位システム、端末装置および端末位置追跡サーバ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信式の基地局から現在の位置情報を得る測位システム、端末装置および端末位置追跡サーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PHSや携帯電話などの無線通信式の基地局の設置位置を端末装置の位置とすることにより、端末装置の保持者の位置を知るシステムが、子供や老人などの現在の位置を把握するなどのために、既に実用化されている。
【0003】
例えば、特開平11−178043号公報(特許文献1)には、所定の電気通信網に接続された複数の基地局(無線基地局)のそれぞれについて、基地局識別情報(基地局識別符号)と設置位置情報(設置位置の座標(経度及び緯度))を記憶する基地局データベースと、基地局との間で無線通信が可能な1つ以上の端末装置(移動局)とを備える測位システムが記載されている。
【0004】
この測位システムでは、端末装置が、各基地局の電波から受信レベルおよび基地局識別情報を検出すると、接続した(登録された)基地局を介してそれら受信レベルおよび基地局識別情報を回線制御局に送信し、回線制御局が、それら受信レベルおよび基地局識別情報を受信すると、対応する設置位置情報を基地局データベースから読み出して端末装置に返信し、そして端末装置が、それら設置位置情報を取得すると、それら設置位置情報からより正確な位置情報を求めるシステム構成になっている。
【0005】
また、端末装置にGPS測位手段を設け、GPS測位手段で現在の位置情報が得られる場合には、その位置情報を取得し、例えば建物内や地下などにおいてGPS測位手段で現在の位置情報が得られない場合には、上記のような一連の処理により位置情報を取得する測位システムも検討されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−178043号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記測位システムでは、端末装置の保持者の移動軌跡を把握するためには、上記位置情報を求める一連の処理を定期的に繰り返し実行する必要があるので、基地局データベースへの問い合わせの時間ないし接続回数が大きな値となり、通信費が嵩むという問題があった。特に、端末装置の保持者が同一の基地局の通信エリア内にいるにも関わらず、上記一連の処理を定期的に繰り返し実行すると、通信費を無駄に費やしてしまうことになる。また、システムによっては利用料金が発生する場合もあり、この場合、全体の通信費が勢い増大することになる。さらに輻輳の原因ともなり得る。
【0008】
この問題は上記定期的な期間を長めに設定すれば解決可能となるが、端末装置の保持者の移動距離が長くなって移動軌跡が部分的に欠落し得るため、保持者の移動軌跡を把握するという目的を達成することができなくなる。
【0009】
なお、端末装置にGPS測位手段を設ける構成では、GPS測位手段で現在の位置情報が得られない場合に、端末装置の移動距離に余り変化がないにも関わらず、各基地局から得られる情報を基に位置情報を取得すると、この位置情報がGPS測位手段で得た最終の位置情報よりも精度が悪くなる場合が発生し得る。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通信費の浪費防止と端末装置の保持者の移動軌跡把握とを両立させ得る測位システム、並びにこれに使用される端末装置および端末位置追跡サーバを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明の測位システムは、無線通信式の基地局の基地局識別情報ごとにその基地局の設置位置情報を対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、位置情報出力要求に応じて、この位置情報出力要求により特定される基地局の基地局識別情報に対応付けられた設置位置情報を、前記位置情報記憶手段から読み出して前記位置情報出力要求の要求元に返信する位置情報返信手段とにより構成されるデータベースと、前記基地局の電波から、ある基地局の通信エリア内から別の基地局の通信エリア内に移動したか否かを判断する移動判断手段と、前記基地局の電波から基地局識別情報を取得するID取得手段と、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報を記憶する取得情報記憶手段と、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されているか否かの検索を行い、記憶されていなければ、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得し、当該取得した設置位置情報を、対応する基地局識別情報とともに前記取得情報記憶手段に記憶する一方、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていれば、前記取得情報記憶手段から前記基地局識別情報とともに記憶されている設置位置情報を取得する位置情報取得手段とにより構成される端末装置とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の測位システムにおいて、前記位置情報取得手段は、前記基地局と接続をした後、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求を出し、この位置情報出力要求に応じて返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を取得することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の測位システムにおいて、前記各基地局側の電気通信網には、複数の基地局と接続される回線制御局が含まれ、前記端末装置の位置情報取得手段は、前記基地局と接続をした後、当該端末装置の端末識別情報を含む位置情報出力要求を出し、前記回線制御局は、前記位置情報出力要求を受け取ると、この位置情報出力要求に前記端末装置と接続中の基地局の基地局識別情報を含めて前記データベースにアクセスし、その位置情報出力要求に応じて前記データベースから返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を前記端末装置に転送し、前記端末装置は、前記回線制御局によって転送され、最終的に前記接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得することを特徴とする。
【0016】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記端末装置は、前記取得情報記憶手段に記憶されている設置位置情報の有効性を所定の基準に従って判断し、無効であると判断した場合には、その設置位置情報とこれに対応する基地局識別情報を前記取得情報記憶手段から削除する有効性判断手段をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記取得情報記憶手段は、前記位置情報取得手段で取得された設置位置情報を、対応する基地局識別情報および記憶時刻としての現在時刻とともに記憶し、前記有効性判断手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、その記憶時刻からの経過時間が所定の基準時間より長くなった設置位置情報を、無効であると判断することを特徴とする。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記有効性判断手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、前記取得情報記憶手段に記憶されてから、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された回数が所定の基準回数を超えることになった設置位置情報を、無効であると判断することを特徴とする。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記有効性判断手段は、前記位置情報取得手段で取得された設置位置情報による位置と前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報による位置との間の距離を算出し、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、算出した距離が所定の基準距離よりも長くなった設置位置情報を、無効であると判断することを特徴とする。
【0020】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記有効性判断手段は、前記ID取得手段で基地局識別情報が取得されなくなった時点からの経過時間が所定の基準時間よりも長くなった場合、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報を無効であると判断することを特徴とする。
【0021】
請求項記載の発明は、請求項1記載の測位システムにおいて、前記端末装置は、GPSにより現在の位置情報を得るためのGPS測位手段をさらに備え、前記位置情報取得手段は、前記GPS測位手段で現在の位置情報が得られる場合には、その位置情報を取得し、前記GPS測位手段で現在の位置情報が得られない場合には、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されたとき、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得することを特徴とする。
【0022】
請求項10記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載の測位システムに使用される端末装置である。
【0023】
請求項11記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載の測位システムに使用され、所定のネットワークを介して前記各基地局側の電気通信網と接続される端末位置追跡サーバであって、前記端末装置は、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む位置情報取得指令を前記端末位置追跡サーバに出す位置取得指令手段を備え、前記端末位置追跡サーバは、前記端末装置から前記位置情報取得指令を受けると、その位置情報取得指令から得られる基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求を前記データベースに出し、その位置情報出力要求に応じて返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を取得する位置情報取得手段と、この位置情報取得手段で取得された設置位置情報を記憶する記憶手段とにより構成されることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
基本形態)
図1は測位システムの構成図であり、この図を参照しながら本発明の基本形態について説明する。
【0025】
基本形態の測位システムは、図1に示すように、例えばPHSまたは携帯電話用などの無線通信式の基地局11、回線制御局12およびデータベース10などにより構成される電気通信網1と、この電気通信網1に接続するための少なくとも1つの端末装置2とを備えている。
【0026】
データベース10は、回線制御局12によってアクセス可能に設けられ、基地局11の基地局識別情報ごとにその基地局11の設置位置情報を対応付けて記憶する位置情報記憶部100と、位置情報出力要求に応じて、この位置情報出力要求により特定される基地局11の基地局識別情報に対応付けられた設置位置情報を、位置情報記憶部100から読み出して上記位置情報出力要求の要求元に返信する位置情報返信部101とにより構成されている。
【0027】
端末装置2は、マイコンおよびバッテリなどを内蔵するいわゆる携帯端末であり、上記無線通信の方式に準拠した無線信号送受信用の通信部20(アンテナ含む)を備えているほか、受信レベル検出部21と、ID取得部22と、移動判断部23と、位置情報取得部24と、出力部25とを備えている。
【0028】
移動判断部23は、通信部20で受信した基地局11の電波から、ある基地局11の通信エリア内から別の基地局11の通信エリア内に移動した(移った)か否かを判断するものである。図1の例では、各基地局11のうち少なくとも1つの基地局11から、通信部20で電波を受波して信号を入力すれば、その信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部21と、通信部20にて受信され、受信レベル検出部21で受信レベルが検出される信号から、基地局識別情報を取得するID取得部22とが設けられているので、移動判断部23は、受信レベル検出部21およびID取得部22にて得られた受信レベルおよび基地局識別情報から、別の基地局の通信エリア内に移動したか否かを判断するように構成される。また、その判断結果は例えばメモリに格納されて保持される。
【0029】
位置情報取得部24は、移動判断部23によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、従来と同様の上記無線通信の手順に従って各基地局11のうちのいずれかの基地局11と接続をし、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む上記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得するものである。基本形態では、位置情報取得部24は、基地局11と接続をした後、この接続中の基地局11の基地局識別情報および当該端末装置2の端末(移動局)識別情報を含む位置情報出力要求を出し、この位置情報出力要求に応じて返信されてくる、上記接続中の基地局の設置位置情報を取得するように構成される。ここで、上記位置情報出力要求は実質的に回線制御局12によってデータベース10に転送され、その位置情報出力要求(形を変える場合もある)に応じて返送されてくる設置位置情報が回線制御局12によって転送され、接続中の基地局11を介して端末装置2に送られてくる。
【0030】
出力部25は、位置情報取得部24で取得された設置位置情報から得られる現在の位置情報を端末装置2の保持者に提示するものである。例えば、LCDなどの表示手段を介して現在の位置情報を端末装置2の保持者に文字やグラフィックで提示したり、あるいは音声出力手段を介して現在の位置情報を音声で提示するように構成される。
【0031】
次に、基本形態の測位システムの動作について説明する。非通信接続状態で動作中の端末装置2の保持者が移動している場合に、端末装置2の通信部20で、少なくとも1つの基地局11からの電波が受波され信号が入力されると、受信レベル検出部21でその信号の受信レベルが検出されるとともに、ID取得部22でその信号から基地局識別情報が取得される。
【0032】
この後、移動判断部23で、受信レベル検出部21およびID取得部22による上記受信レベルおよび基地局識別情報から、別の基地局の通信エリア内に移動したか否かの判断が行われる。例えば、1つの基地局11から1組みの受信レベルおよび基地局識別情報が得られた場合、その基地局識別情報が前回得られた基地局識別情報と同じであれば、別の基地局の通信エリア内に移動したとは判断されない。また、複数の基地局11から複数組みの受信レベルおよび基地局識別情報が得られた場合、受信レベルの最も強い組みに属する基地局識別情報が前回得られた受信レベルの最も強い組みに属する基地局識別情報と同じであれば、別の基地局の通信エリア内に移動したとは判断されない。これらに対して、1つの基地局11から1組みの受信レベルおよび基地局識別情報が得られた場合、その基地局識別情報が前回得られた基地局識別情報と同じでなければ、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断される。また、複数の基地局11から複数組みの受信レベルおよび基地局識別情報が得られた場合、受信レベルの最も強い組みに属する基地局識別情報が前回得られた受信レベルの最も強い組みに属する基地局識別情報と同じでなければ、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断される。
【0033】
そして、移動判断部23によって、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されなかった場合には、上記非通信接続状態が維持される一方、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された場合には、位置情報取得部24が、通信部20を通じて、従来と同様の無線通信の手順に従って各基地局11のうちのいずれかの基地局11と接続をし、上記位置情報出力要求を出して接続中の基地局11の設置位置情報を取得する。この後、設置位置情報から得られる現在の位置情報が出力部25によって保持者に提示される。また、位置情報取得部24によって、電気通信網1との接続が切断される。
【0034】
以上、基本形態によれば、端末装置2が、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断した場合に、接続中の基地局11の基地局識別情報を含む位置情報出力要求を出し、これに応じて返信されてくる接続中の基地局の設置位置情報を取得するので、通信費の浪費防止と端末装置2の保持者の移動軌跡把握とを両立させることができる。
【0035】
なお、基本形態では、位置情報取得部24が、接続中の基地局の基地局識別情報を含む位置情報出力要求を出す構成になっているが、これに限らず、例えば、端末装置2に割り当てられている端末識別情報などを測位システム用の識別情報とし、この識別情報を含む位置情報出力要求を端末装置2から受けた回線制御局12が、その端末装置2と接続中の基地局11の基地局識別情報を含む位置情報出力要求を自動的にデータベース10に出し、その位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を上記端末装置2に転送する構成でもよい。
【0036】
あるいは、端末装置2の位置情報取得部24が、基地局と接続をした後、当該端末装置2の端末識別情報を含む位置情報出力要求(より詳しくは、その端末識別情報と、位置情報出力要求を示すコードとを含む位置情報出力要求)を出し、回線制御局12が、上記位置情報出力要求を受け取ると、この位置情報出力要求に端末装置2と接続中の基地局11の基地局識別情報を含めて(端末識別情報との入替え含む)、データベース10にアクセスし、その位置情報出力要求に応じてデータベース10から返信されてくる、接続中の基地局11の設置位置情報を端末装置2に転送し、端末装置2が、回線制御局12によって転送され、最終的に上記接続中の基地局11の基地局識別情報を含む位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得する構成でもよい。
【0037】
参考例
図2は測位システムの構成図であり、この図を参照しながら本発明の参考例について説明する。
【0038】
本参考例の測位システムは、図2に示すように、電気通信網1Aと、少なくとも1つの端末装置2Aと、インターネットINを介して各基地局11側の電気通信網1Aと接続される端末位置追跡サーバ3とを備えている。
【0039】
電気通信網1Aは、当該電気通信網1AをインターネットINに接続するためのインターネットゲートウェイ13をさらに備える以外は、基本形態の電気通信網1と同様に構成される。ただし、データベース10は、電気通信網1と接続されるインターネットゲートウェイ13のインターネットIN側からもアクセス可能に構成される。なお、この構成に限らず、電気通信網1に設けられ、インターネットINに接続されたゲートウェイ機能付きのサーバに、データベース10が具備される構成でもよい。
【0040】
端末装置2Aは、通信部20と、受信レベル検出部21と、ID取得部22と、移動判断部23とを基本形態の端末装置2と同様に備えているほか、端末装置2との相違点として位置取得指令部26を備えている。
【0041】
位置取得指令部26は、移動判断部23によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、従来と同様の無線通信の手順に従って各基地局11のうちのいずれかの基地局11と接続をし、この接続中の基地局11の基地局識別情報および当該端末装置2Aの端末識別情報を含む位置情報取得指令を、通信部20を通じて端末位置追跡サーバ3に送信するものである。
【0042】
端末位置追跡サーバ3は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータなどのコンピュータであり、インターネットINと接続して信号を送受信するための通信部30を備えているほか、位置情報取得部31と、記憶部32とを備えている。
【0043】
位置情報取得部31は、端末装置2Aから上記位置情報取得指令を受けると、その位置情報取得指令から得られる基地局識別情報および当該端末位置追跡サーバ3の識別情報を含む、位置情報出力要求をデータベース10に出し、その位置情報出力要求に応じて返信されてくる、上記接続中の基地局11の設置位置情報を取得するものである。記憶部32は、位置情報取得部21で取得された設置位置情報を、対応する端末装置2Aの端末識別情報とともに記憶するものである。
【0044】
次に、本参考例の測位システムの動作について説明する。非通信接続状態で動作中の端末装置2Aの保持者が移動している場合に、端末装置2Aの通信部20で、少なくとも1つの基地局11からの電波が受波され信号が入力されると、受信レベル検出部21でその信号の受信レベルが検出されるとともに、ID取得部22でその信号から基地局識別情報が取得される。
【0045】
この後、移動判断部23で、受信レベル検出部21およびID取得部22による上記受信レベルおよび基地局識別情報から、別の基地局の通信エリア内に移動したか否かの判断が行われる。
【0046】
そして、移動判断部23によって、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されなかった場合には、上記非通信接続状態が維持される。一方、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された場合には、位置取得指令部26が、通信部20を通じて、従来と同様の無線通信の手順に従って各基地局11のうちのいずれかの基地局11と接続をし、この接続中の基地局11の基地局識別情報および当該端末装置2Aの端末識別情報を含む位置情報取得指令を端末位置追跡サーバ3に送信する。
【0047】
この後、上記位置情報取得指令を端末位置追跡サーバ3が受けると、この位置情報取得部31によって、位置情報取得指令から得られる基地局識別情報および当該端末位置追跡サーバ3の識別情報を含む、位置情報出力要求が通信部30からデータベース10に出され、その位置情報出力要求に応じて返信されてくる、設置位置情報が取得される。そして、その設置位置情報は、対応する端末装置2Aの端末識別情報とともに記憶部32に記憶される。
【0048】
以上、本参考例によれば、保持者の現在位置近辺にある基地局11の設置位置情報が保持者の端末装置2Aの端末識別情報と対応付けられて端末位置追跡サーバ3に保持されるので、保持者の現在位置を知りたい人がコンピュータや携帯端末などを用いてインターネットINを介して端末位置追跡サーバ3にアクセスすれば、端末装置2Aの保持者の現在位置を知ることができる。なお、端末位置追跡サーバ3へのアクセスにはパスワードなどによる認証が必要となる構成にしてもよいことは言うまでもない。
【0049】
(第実施形態)
図3は測位システムの構成図であり、この図を参照しながら本発明による第実施形態について説明する。
【0050】
実施形態の測位システムは、図3に示すように、電気通信網1を基本形態と同様に備えているほか、基本形態との相違点として、少なくとも1つの端末装置2Bを備えている。
【0051】
この端末装置2Bは、通信部20と、受信レベル検出部21と、ID取得部22と、移動判断部23と、出力部25とを基本形態の端末装置2と同様に備えているほか、端末装置2との相違点として、取得位置情報記憶部27と、位置情報取得部24Aとを備えている。
【0052】
取得位置情報記憶部27は、例えば読み書き可能な半導体メモリなどにより構成され、位置情報取得部24Aで取得された設置位置情報を、対応する基地局識別情報とともに記憶するものである。
【0053】
位置情報取得部24Aは、移動判断部23によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、ID取得部22で取得された基地局識別情報が取得位置情報記憶部27に記憶されているか否かの検索を行い、記憶されていれば、取得位置情報記憶部27から上記基地局識別情報とともに記憶されている設置位置情報を取得し、記憶されていなければ、従来と同様の無線通信の手順に従って各基地局11のうちのいずれかの基地局11と接続をし、前述の位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得し、これを対応する基地局識別情報とともに取得位置情報記憶部27に記憶するものである。
【0054】
ここで、第実施形態では、基地局識別情報は、近辺の基地局11間で基地局11の識別が可能となるもの、つまり、グループごとに同様に設定される識別情報であるとする。グループごとの「グループ」については、回線制御局ごと、あるいは回線制御局別のグループごとなどの様々なグループが考えられるが、ここでは単にグループといい、このグループ別の基地局11の基地局識別情報ごとにその基地局11の設置位置情報が対応付けられて位置情報記憶部100に記憶されているとする。そして、回線制御局12は、制御下の基地局11から前述の位置情報出力要求が送信されてくると、これにその基地局11が属するグループの識別情報および当該回線制御局12の識別情報(グループが回線制御局の場合は重複するので不要)を付加してデータベース10に転送し、この位置情報返信部101は、それら識別情報が付加された位置情報出力要求を受けると、この位置情報出力要求により特定される基地局11の基地局識別情報に対応付けられた設置位置情報を、位置情報記憶部100から読み出して要求元に返信するように構成される。
【0055】
次に、第実施形態の測位システムの動作について説明する。非通信接続状態で動作中の端末装置2Bの保持者が移動している場合に、端末装置2Bの通信部20で、少なくとも1つの基地局11からの電波が受波され信号が入力されると、受信レベル検出部21でその信号の受信レベルが検出されるとともに、ID取得部22でその信号から基地局識別情報が取得される。
【0056】
この後、移動判断部23で、受信レベル検出部21およびID取得部22による上記受信レベルおよび基地局識別情報から、別の基地局の通信エリア内に移動したか否かの判断が行われる。
【0057】
そして、移動判断部23によって、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されなかった場合には、上記非通信接続状態が維持される一方、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された場合には、位置情報取得部24Aが、ID取得部22で取得された基地局識別情報が取得位置情報記憶部27に記憶されているか否かの検索を行う。記憶されていれば、取得位置情報記憶部27から、ID取得部22で取得された基地局識別情報とともに記憶されている設置位置情報が取得される。一方、記憶されていなければ、基本形態と同様の位置情報出力要求が出され、これに応じて返信されてくる設置位置情報が取得されて、上記基地局識別情報とともに取得位置情報記憶部27に記憶される。この他の動作は基本形態と同様である。
【0058】
以上、第実施形態によれば、ID取得部22で取得された基地局識別情報が取得位置情報記憶部27に記憶されていれば、取得位置情報記憶部27に記憶されている設置位置情報が再利用されることになるので、通信費のさらなる削減が可能となる。
【0059】
(第実施形態)
図4は測位システムの構成図であり、この図を参照しながら本発明による第実施形態について説明する。
【0060】
実施形態の測位システムは、図4に示すように、電気通信網1を第実施形態と同様に備えているほか、第実施形態との相違点として、少なくとも1つの端末装置2Cを備えている。
【0061】
この端末装置2Cは、通信部20と、受信レベル検出部21と、ID取得部22と、移動判断部23と、位置情報取得部24Aと、出力部25と、取得位置情報記憶部27とを第実施形態の端末装置2Bと同様に備えているほか、端末装置2Bとの相違点として、有効性判断部28を備えている。
【0062】
有効性判断部28は、取得位置情報記憶部27に記憶されている設置位置情報の有効性を所定の基準に従って判断し、無効であると判断した場合には、その設置位置情報とこれに対応する基地局識別情報を取得位置情報記憶部27から削除するものである。
【0063】
このような構成の測位システムでは、有効性判断部28によって、取得位置情報記憶部27に記憶されている設置位置情報が無効であると判断された場合、その設置位置情報とこれに対応する基地局識別情報が取得位置情報記憶部27から削除されることになる。
【0064】
以上、第実施形態によれば、例えば、移動後の通信エリアの基地局が移動前の通信エリアの基地局が属するグループとは別のグループに属していたような場合であっても、無効であると判断された設置位置情報とこれに対応する基地局識別情報が取得位置情報記憶部27から削除されるので、取得位置情報記憶部27から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0065】
(第実施形態)
実施形態の測位システムは、第実施形態の測位システムにおける有効性判断部28が使用する所定の基準を所定の基準時間としたものである。
【0066】
そして、取得位置情報記憶部27には、位置情報取得部24Aで取得された設置位置情報が、対応する基地局識別情報および記憶時刻としてのタイマによる現在時刻とともに記憶される。有効性判断部28は、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報のうち、その記憶時刻からの経過時間が所定の基準時間より長くなった設置位置情報を、無効であると判断するように構成される。
【0067】
このような構成の測位システムでは、有効性判断部28によって、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報のうち、その記憶時刻からの経過時間が所定の基準時間より長くなった設置位置情報が、無効であると判断され、対応する基地局識別情報および記憶時刻情報とともに取得位置情報記憶部27から削除されることになる。
【0068】
以上、第実施形態でも、取得位置情報記憶部27から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0069】
(第実施形態)
実施形態の測位システムは、第実施形態の測位システムにおける有効性判断部28が使用する所定の基準を所定の基準回数としたものである。
【0070】
そして、移動判断部23は、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断するごとに、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報に対応付けられた回数データの値を“1”ずつインクリメントする。有効性判断部28は、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報のうち、取得位置情報記憶部27に記憶されてから、移動判断部23によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された回数が所定の基準回数を超えることになった設置位置情報を、無効であると判断するように構成される。
【0071】
このような構成の測位システムでは、移動判断部23によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されるごとに、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報に対応付けられた回数データの値が“1”ずつインクリメントされる。そして、有効性判断部28によって、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報のうち、上記回数データの値が所定の基準回数を超えることになった設置位置情報が、無効であると判断され、対応する基地局識別情報および回数データとともに取得位置情報記憶部27から削除されることになる。
【0072】
以上、第実施形態でも、取得位置情報記憶部27から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0073】
(第実施形態)
実施形態の測位システムは、第実施形態の測位システムにおける有効性判断部28が使用する所定の基準を所定の基準距離としたものである。
【0074】
そして、有効性判断部28は、位置情報取得部24Aで取得された設置位置情報による位置と取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報による位置との間の距離を算出し、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報のうち、算出した距離が所定の基準距離よりも長くなった設置位置情報を、無効であると判断するように構成される。ここで、設置位置情報を、上述の特許文献1と同様に設置位置の座標(経度及び緯度)とすれば、上記距離を算出することができる。
【0075】
このような構成の測位システムでは、有効性判断部28によって、位置情報取得部24Aで取得された設置位置情報による位置と取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報による位置との間の距離が算出され、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報のうち、算出された距離が所定の基準距離よりも長くなった設置位置情報が、無効であると判断され、対応する基地局識別情報とともに取得位置情報記憶部27から削除されることになる。
【0076】
以上、第実施形態でも、取得位置情報記憶部27から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0077】
(第実施形態)
実施形態の測位システムは、第実施形態の測位システムにおける有効性判断部28が使用する所定の基準を所定の基準時間としたものである。
【0078】
そして、有効性判断部28は、ID取得部22で基地局識別情報が取得されなくなった時点からの経過時間が所定の基準時間よりも長くなった場合、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報を無効であると判断するように構成される。ここで、基地局からの電波を受信することができなくなった場合、端末装置がバッテリ切れになった場合などで、基地局識別情報を取得することができなくなる。
【0079】
このような構成の測位システムでは、ID取得部22で基地局識別情報が取得されなくなった時点からの経過時間が所定の基準時間よりも長くなった場合、有効性判断部28によって、取得位置情報記憶部27に記憶されている各設置位置情報が無効であると判断され、対応する基地局識別情報とともに取得位置情報記憶部27から削除されることになる。
【0080】
以上、第実施形態でも、取得位置情報記憶部27から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0081】
(第実施形態)
図5は測位システムの構成図であり、この図を参照しながら本発明による第実施形態について説明する。
【0082】
実施形態の測位システムは、図5に示すように、電気通信網1を基本形態と同様に備えているほか、基本形態との相違点として、少なくとも1つの端末装置2Dを備えている。
【0083】
この端末装置2Dは、通信部20と、受信レベル検出部21と、ID取得部22と、移動判断部23と、出力部25とを基本形態の端末装置2と同様に備えているほか、端末装置2との相違点として、GPSにより現在の位置情報を得るためのGPS測位部29と、位置情報取得部24Bとを備えている。
【0084】
位置情報取得部24Bは、GPS測位部29で現在の位置情報が得られる場合には、その位置情報を取得し、GPS測位部29で現在の位置情報が得られない場合には、移動判断部23によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されたとき、従来と同様の無線通信の手順に従って各基地局11のうちのいずれかの基地局11と接続をし、前述の位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得するものである。
【0085】
次に、第実施形態の測位システムの動作について説明する。非通信接続状態で動作中の端末装置2Dの保持者が移動している場合に、端末装置2Dの通信部20で、少なくとも1つの基地局11からの電波が受波され信号が入力されると、受信レベル検出部21でその信号の受信レベルが検出されるとともに、ID取得部22でその信号から基地局識別情報が取得される。
【0086】
この後、移動判断部23で、受信レベル検出部21およびID取得部22による上記受信レベルおよび基地局識別情報から、別の基地局の通信エリア内に移動したか否かの判断が行われる。
【0087】
そして、移動判断部23によって、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されなかった場合には、上記非通信接続状態が維持される。一方、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された場合には、位置情報取得部24Bによって、GPS測位部29で現在の位置情報が得られればその位置情報が取得され、GPS測位部29で現在の位置情報が得られなければ、従来と同様の無線通信の手順に従って各基地局11のうちのいずれかの基地局11と接続がなされ、前述の位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報が取得される。
【0088】
以上、第実施形態によれば、GPS測位部29で現在の位置情報が得られる場合にはその位置情報が取得されるので、通信費のさらなる削減が可能となる。
【0089】
また、GPS測位部29で現在の位置情報が得られない場合には、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されたときに、データベース10から設置位置情報が取得されるので、この設置位置情報の位置がGPS測位部29で得た最終の位置情報の位置から充分離れることになるため、データベース10から取得した位置情報がGPS測位部29で得た最終の位置情報よりも精度が悪くなるという問題が発生するのを防止することができる。
【0090】
なお、上記基本形態、参考例及び各実施形態では、移動判断部23は、受信レベル検出部21およびID取得部22にて得られた受信レベルおよび基地局識別情報から、別の基地局の通信エリア内に移動したか否かを判断する構成になっているが、通信部20で電波を受波して入力される信号から得られる周波数または拡張コード(同じ繰り返しの信号パターン)を利用して、別の基地局の通信エリア内に移動したか否かを判断する構成でもよい。要するに、本発明の移動判断手段は、基地局の電波から、ある基地局の通信エリア内から別の基地局の通信エリア内に移動したか否かを判断するものであればよい。
【0091】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明の測位システムは、無線通信式の基地局の基地局識別情報ごとにその基地局の設置位置情報を対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、位置情報出力要求に応じて、この位置情報出力要求により特定される基地局の基地局識別情報に対応付けられた設置位置情報を、前記位置情報記憶手段から読み出して前記位置情報出力要求の要求元に返信する位置情報返信手段とにより構成されるデータベースと、前記基地局の電波から、ある基地局の通信エリア内から別の基地局の通信エリア内に移動したか否かを判断する移動判断手段と、前記基地局の電波から基地局識別情報を取得するID取得手段と、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報を記憶する取得情報記憶手段と、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されているか否かの検索を行い、記憶されていなければ、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得し、当該取得した設置位置情報を、対応する基地局識別情報とともに前記取得情報記憶手段に記憶する一方、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていれば、前記取得情報記憶手段から前記基地局識別情報とともに記憶されている設置位置情報を取得する位置情報取得手段とにより構成される端末装置とを備えるので、別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された場合に基地局と接続されて、データベースから設置位置情報が取得されることになるため、通信費の浪費防止と端末装置の保持者の移動軌跡把握とを両立させることができる。また、ID取得手段で取得された基地局識別情報が取得位置情報記憶手段に記憶されていれば、取得位置情報記憶手段に記憶されている設置位置情報が再利用されることになるから、通信費のさらなる削減が可能となる。
【0092】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の測位システムにおいて、前記位置情報取得手段は、前記基地局と接続をした後、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求を出し、この位置情報出力要求に応じて返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を取得するので、通信費の浪費防止と端末装置の保持者の移動軌跡把握とを両立させることができる。
【0093】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の測位システムにおいて、前記各基地局側の電気通信網には、複数の基地局と接続される回線制御局が含まれ、前記端末装置の位置情報取得手段は、前記基地局と接続をした後、当該端末装置の端末識別情報を含む位置情報出力要求を出し、前記回線制御局は、前記位置情報出力要求を受け取ると、この位置情報出力要求に前記端末装置と接続中の基地局の基地局識別情報を含めて前記データベースにアクセスし、その位置情報出力要求に応じて前記データベースから返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を前記端末装置に転送し、前記端末装置は、前記回線制御局によって転送され、最終的に前記接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得するので、通信費の浪費防止と端末装置の保持者の移動軌跡把握とを両立させることができる。
【0096】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記端末装置は、前記取得情報記憶手段に記憶されている設置位置情報の有効性を所定の基準に従って判断し、無効であると判断した場合には、その設置位置情報とこれに対応する基地局識別情報を前記取得情報記憶手段から削除する有効性判断手段をさらに備えるので、例えば、移動後の通信エリアの基地局が移動前の通信エリアの基地局が属するグループとは別のグループに属し、この別のグループにも移動前のグループと同様な基地局識別情報が使用される場合であっても、無効であると判断された設置位置情報とこれに対応する基地局識別情報が取得情報記憶手段から削除されるため、取得情報記憶手段から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0097】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記取得情報記憶手段は、前記位置情報取得手段で取得された設置位置情報を、対応する基地局識別情報および記憶時刻としての現在時刻とともに記憶し、前記有効性判断手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、その記憶時刻からの経過時間が所定の基準時間より長くなった設置位置情報を、無効であると判断するので、取得情報記憶手段から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0098】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記有効性判断手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、前記取得情報記憶手段に記憶されてから、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された回数が所定の基準回数を超えることになった設置位置情報を、無効であると判断するので、取得情報記憶手段から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0099】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記有効性判断手段は、前記位置情報取得手段で取得された設置位置情報による位置と前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報による位置との間の距離を算出し、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、算出した距離が所定の基準距離よりも長くなった設置位置情報を、無効であると判断するので、取得情報記憶手段から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0100】
請求項記載の発明は、請求項記載の測位システムにおいて、前記有効性判断手段は、前記ID取得手段で基地局識別情報が取得されなくなった時点からの経過時間が所定の基準時間よりも長くなった場合、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報を無効であると判断するので、取得情報記憶手段から誤った設置位置情報が取得されるのを防止することができる。
【0101】
請求項記載の発明は、請求項1記載の測位システムにおいて、前記端末装置は、GPSにより現在の位置情報を得るためのGPS測位手段をさらに備え、前記位置情報取得手段は、前記GPS測位手段で現在の位置情報が得られる場合には、その位置情報を取得し、前記GPS測位手段で現在の位置情報が得られない場合には、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されたとき、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得するので、GPS測位手段で現在の位置情報が得られる場合にはその位置情報が取得されるから、通信費のさらなる削減が可能となる。
【0102】
請求項10記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載の測位システムに使用される端末装置であるので、この端末装置を測位システムに使用することにより、通信費の浪費防止と端末装置の保持者の移動軌跡把握とを両立させることができる。
【0103】
請求項11記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載の測位システムに使用され、所定のネットワークを介して前記各基地局側の電気通信網と接続される端末位置追跡サーバであって、前記端末装置は、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む位置情報取得指令を前記端末位置追跡サーバに出す位置取得指令手段を備え、前記端末位置追跡サーバは、前記端末装置から前記位置情報取得指令を受けると、その位置情報取得指令から得られる基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求を前記データベースに出し、その位置情報出力要求に応じて返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を取得する位置情報取得手段と、この位置情報取得手段で取得された設置位置情報を記憶する記憶手段とにより構成されるので、通信費の浪費防止と端末装置の保持者の移動軌跡把握とを両立させることができるほか、端末装置の保持者の現在位置を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 測位システムの構成図である(基本形態)。
【図2】 測位システムの構成図である(参考例)。
【図3】 測位システムの構成図である(第実施形態)。
【図4】 測位システムの構成図である(第実施形態)。
【図5】 測位システムの構成図である(第実施形態)。
【符号の説明】
1,1A 電気通信網
10 データベース
11 基地局
12 回線制御局
100 位置情報記憶部
101 位置情報返信部
2,2A,2B,2C,2D 端末装置
20 通信部
21 受信レベル検出部
22 ID取得部
23 移動判断部
24,24A,24B 位置情報取得部
25 出力部
26 位置取得指令部
27 取得位置情報記憶部
28 有効性判断部
29 GPS測位部
3 端末位置追跡サーバ
30 通信部
31 位置情報取得部
32 記憶部

Claims (11)

  1. 無線通信式の基地局の基地局識別情報ごとにその基地局の設置位置情報を対応付けて記憶する位置情報記憶手段と、位置情報出力要求に応じて、この位置情報出力要求により特定される基地局の基地局識別情報に対応付けられた設置位置情報を、前記位置情報記憶手段から読み出して前記位置情報出力要求の要求元に返信する位置情報返信手段とにより構成されるデータベースと、
    前記基地局の電波から、ある基地局の通信エリア内から別の基地局の通信エリア内に移動したか否かを判断する移動判断手段と、前記基地局の電波から基地局識別情報を取得するID取得手段と、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報を記憶する取得情報記憶手段と、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されているか否かの検索を行い、記憶されていなければ、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得し、当該取得した設置位置情報を、対応する基地局識別情報とともに前記取得情報記憶手段に記憶する一方、前記ID取得手段で取得された基地局識別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていれば、前記取得情報記憶手段から前記基地局識別情報とともに記憶されている設置位置情報を取得する位置情報取得手段とにより構成される端末装置と
    を備えることを特徴とする測位システム。
  2. 前記位置情報取得手段は、前記基地局と接続をした後、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求を出し、この位置情報出力要求に応じて返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を取得することを特徴とする請求項1記載の測位システム。
  3. 前記各基地局側の電気通信網には、複数の基地局と接続される回線制御局が含まれ、
    前記端末装置の位置情報取得手段は、前記基地局と接続をした後、当該端末装置の端末識別情報を含む位置情報出力要求を出し、
    前記回線制御局は、前記位置情報出力要求を受け取ると、この位置情報出力要求に前記端末装置と接続中の基地局の基地局識別情報を含めて前記データベースにアクセスし、その位置情報出力要求に応じて前記データベースから返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を前記端末装置に転送し、
    前記端末装置は、前記回線制御局によって転送され、最終的に前記接続中の基地局の基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の測位システム。
  4. 前記端末装置は、前記取得情報記憶手段に記憶されている設置位置情報の有効性を所定の基準に従って判断し、無効であると判断した場合には、その設置位置情報とこれに対応する基地局識別情報を前記取得情報記憶手段から削除する有効性判断手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の測位システム。
  5. 前記取得情報記憶手段は、前記位置情報取得手段で取得された設置位置情報を、対応する基地局識別情報および記憶時刻としての現在時刻とともに記憶し、
    前記有効性判断手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、その記憶時刻からの経過時間が所定の基準時間より長くなった設置位置情報を、無効であると判断する
    ことを特徴とする請求項記載の測位システム。
  6. 前記有効性判断手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、前記取得情報記憶手段に記憶されてから、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断された回数が所定の基準回数を超えることになった設置位置情報を、無効であると判断することを特徴とする請求項記載の測位システム。
  7. 前記有効性判断手段は、前記位置情報取得手段で取得された設置位置情報による位置と前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報による位置との間の距離を算出し、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報のうち、算出した距離が所定の基準距離よりも長くなった設置位置情報を、無効であると判断することを特徴とする請求項記載の測位システム。
  8. 前記有効性判断手段は、前記ID取得手段で基地局識別情報が取得されなくなった時点からの経過時間が所定の基準時間よりも長くなった場合、前記取得情報記憶手段に記憶されている各設置位置情報を無効であると判断することを特徴とする請求項記載の測位システム。
  9. 前記端末装置は、GPSにより現在の位置情報を得るためのGPS測位手段をさらに備え、
    前記位置情報取得手段は、前記GPS測位手段で現在の位置情報が得られる場合には、その位置情報を取得し、前記GPS測位手段で現在の位置情報が得られない場合には、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されたとき、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、前記位置情報出力要求に応じて返信されてくる設置位置情報を取得する
    ことを特徴とする請求項記載の測位システム。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の測位システムに使用される端末装置。
  11. 請求項1から9のいずれかに記載の測位システムに使用され、所定のネットワークを介して前記各基地局側の電気通信網と接続される端末位置追跡サーバであって、
    前記端末装置は、前記移動判断手段によって別の基地局の通信エリア内に移動したと判断されると、前記無線通信の手順に従って前記各基地局のうちのいずれかの基地局と接続をし、この接続中の基地局の基地局識別情報を含む位置情報取得指令を前記端末位置追跡サーバに出す位置取得指令手段を備え、
    前記端末位置追跡サーバは、前記端末装置から前記位置情報取得指令を受けると、その位置情報取得指令から得られる基地局識別情報を含む前記位置情報出力要求を前記データベースに出し、その位置情報出力要求に応じて返信されてくる、前記接続中の基地局の設置位置情報を取得する位置情報取得手段と、この位置情報取得手段で取得された設置位置情報を記憶する記憶手段とにより構成される
    ことを特徴とする端末位置追跡サーバ。
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