JP4615480B2 - 円偏波アレーアンテナおよびアンテナ基板 - Google Patents

円偏波アレーアンテナおよびアンテナ基板 Download PDF

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Description

本発明は、複数の放射素子が配列されて構成され、各放射素子から円偏波を放射することができる円偏波アレーアンテナおよびアンテナ基板に関する。
近年、携帯電話に代表される無線通信の研究が盛んに進められている。無線通信には、光通信で代表されるFTTH(Fiber To The Home)の100Mbps以上の伝送速度を達成しているものもある。
無線通信には、円偏波アンテナが適していると言われている。円偏波は、導体から成る壁などで反射されると、旋回方向が逆になる。円偏波アンテナでは、壁などからの一次反射波の捕捉が防がれ、これによって反射波の影響を抑えることができる。また円偏波アンテナでは、送信アンテナの偏波面と受信アンテナの偏波面とを合わせる必要がないという利点もあり、このような円偏波アンテナは、GPS(Global Positioning System)に代表される衛星移動通信にも用いられている。
図18は、従来の円偏波アレーアンテナ1の分解斜視図である。図18に示す円偏波アレーアンテナ1は、特許文献1に開示される。この円偏波アレーアンテナ1は、給電線路形成体である誘電体導波管2の上面に、放射素子である誘電体共振器3が複数、設けられて、構成される。誘電体導波管2は、その長手方向中央で給電される。誘電体導波管2は、給電されると、各誘電体共振器3に給電する。各誘電体共振器3は、誘電体導波管2から給電されると、円偏波を放射する。
特開2002−353727号公報
図18に示す円偏波アレーアンテナ1において、誘電体導波管2では、伝送波が、誘電体導波管2の給電点から誘電体導波管2の両端に向かって進む。この伝送波の電力は、各誘電体共振器3に供給され、これによって各誘電体共振器3から円偏波が放射される。伝送波の一部は、誘電体導波管2の両端に到達し、誘電体導波管2の両端で反射される。反射された伝送波は、誘電体導波管2の給電点に向かって進む。この反射された伝送波の電力は、各誘電体共振器3に供給され、これによって各誘電体共振器3から円偏波が放射される。反射された伝送波による円偏波の旋回方向は、誘電体導波管2の給電点から誘電体導波管2の両端に向かって進む伝送波による円偏波の旋回方向とは逆の方向である。このような反射された伝送波による円偏波によって、各誘電体共振器3から放射される円偏波の軸比が上昇してしまうという問題が生じる。
また図18に示す円偏波アレーアンテナ1では、誘電体導波管2の給電点から一端側に設けられる各誘電体共振器3については直列給電され、また誘電体導波管2の給電点から他端側に設けられる各誘電体共振器3についても直列給電されている。このような直列給電では、放射パターンを制御するためには、各誘電体共振器3と誘電体導波管2との各結合量を調整する必要があり、設計が困難であるという問題がある。
本発明の目的は、円偏波の軸比の上昇を抑えることができ、しかも放射パターンを制御するための設計を容易化することができる円偏波アレーアンテナおよびアンテナ基板を提供することである。
本発明は、仮想一平面に沿って配置され、給電されると同一方向に旋回する円偏波を放射する複数対の放射素子と、
前記放射素子に接続され、給電されると各前記放射素子に並列給電する給電線路形成体とを含み、
前記給電線路形成体は、
延在して形成され、延在方向に一対の前記放射素子が離間して設けられ、前記延在方向において一対の前記放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に給電される線路部分を複数有し、
前記線路部分の前記延在方向の一端から一端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Aと、前記線路部分の前記延在方向の他端から他端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Bとは、前記線路部分における伝送波の波長をλで表し、nを0以上の整数とするとき、
|A−B|=λ/4+λ・n/2
を満足し、
前記延在方向において隣接する前記線路部分に設けられた各前記放射素子は、一直線上に整列されていることを特徴とする円偏波アレーアンテナである。
また本発明は、仮想一平面に沿って配置され、給電されると同一方向に旋回する円偏波を放射する複数対の放射素子と、
各前記放射素子に接続され、給電されると各前記放射素子に並列給電する給電線路形成体とを含み、
前記給電線路形成体は、
延在して形成され、延在方向に一対の前記放射素子が離間して設けられ、前記延在方向において一対の前記放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に給電される線路部分を複数有し、
前記線路部分の前記延在方向の一端から該一端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Aと、前記線路部分の前記延在方向の他端から該他端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Bとは、前記線路部分における伝送波の波長をλで表し、nを0以上の整数とするとき、
|A−B|=λ/4+λ・n/2
を満足し、
前記給電線路形成体は導波管によって構成され、
各前記線路部分には、前記延在方向において一対の前記放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に結合スロットが形成され、
前記結合スロットは、長手方向が前記線路部分の前記延在方向に前記仮想一平面内で直交するように形成されていることを特徴とする円偏波アレーアンテナである
また本発明は、前記円偏波アレーアンテナが一体に形成されて構成されていることを特徴とするアンテナ基板である。
本発明によれば、複数対の放射素子が、仮想一平面に沿って配置される。各放射素子には、給電線路形成体が接続される。給電線路形成体は、各放射素子に並列給電する。各放射素子は、給電線路形成体から給電されると、同一方向に旋回する円偏波を放射する。
各放射素子に供給される電力は、給電線路形成体で調整された後、並列給電により各放射素子に供給されるので、直列給電のように各放射素子ごとに結合量を調整することなく、放射パターンを制御することができる。このように各結合量の調整が不要であるので、放射パターンを制御するための設計を容易化することができる。
給電線路形成体は、延在して形成される複数の線路部分を有する。線路部分には、その延在方向に一対の放射素子が離間して設けられる。線路部分は、前記延在方向において一対の放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に給電される。このように線路部分が給電されるので、一対の放射素子は、同位相で給電され、これによって一対の放射素子は、円偏波を同位相で放射することができる。
線路部分では、伝送波が、線路部分の給電点から線路部分の延在方向の両端(以下、「線路部分の両端」という)に向かって進む。この伝送波の電力は、一対の放射素子に供給され、これによって一対の放射素子から円偏波が放射される。伝送波の一部は、線路部分の両端に到達し、線路部分の両端で反射される。反射された伝送波(以下、「反射波」という)は、線路部分の給電点に向かって進む。この反射波の電力は、一対の放射素子に供給され、これによって一対の放射素子から円偏波が放射される。反射波による円偏波の旋回方向は、線路部分の給電点から線路部分の両端に向かって進む伝送波による円偏波の旋回方向とは逆の方向である。このような反射波による円偏波(以下、「逆円偏波」という)によって、一対の放射素子から放射される円偏波の軸比が上昇してしまう。
このような点を考慮して、本発明では、|A−B|=λ/4+λ・n/2を満足するように、線路部分の延在方向の一端からこの一端側に配置される放射素子の配置位置までの距離Aと、線路部分の延在方向の他端からこの他端側に配置される放射素子の配置位置までの距離Bとが選ばれる。このように各距離A,Bが選ばれるので、一対の放射素子から放射される逆円偏波の位相が180°ずれ、これによって一対の放射素子から放射される逆円偏波が互いに打消し合う。したがって一対の放射素子から放射される円偏波の軸比の上昇を好適に抑えることができる。その結果、全体としても、円偏波の軸比の上昇を好適に抑えることができる。
た、前記延在方向において隣接する線路部分に設けられる各放射素子が一直線上に整列されるようにすることにより、放射素子間隔の極端に大きい部分と小さい部分とが形成されることなくなり、不要な電磁波の放射を抑制することができる。
た、給電線路形成体導波管によって構成され給電線路形成体の各線路部分には、延在方向において一対の放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に結合スロットが形成され結合スロットの長手方向が線路部分の延在方向に仮想一平面内で直交するように形成されるようにすることによって、結合スロットを介して線路部分に給電するときに結合スロットで反射される電力を小さくすることができる。これにより電力損失を抑えることができるので、線路部分への給電効率を向上させることができる。
また本発明によれば、前述のような円偏波アレーアンテナが一体に形成されて、アンテナ基板が構成される。このようなアンテナ基板は、前述のような効果を達成することができ、しかも持運びおよび取付けなどの取扱いの容易化を図ることができる。
図1は、本発明の実施の一形態である円偏波アレーアンテナ11の構成を示す斜視図である。図1では、理解を容易にするために、円偏波アレーアンテナ11を部分的に切欠いて示している。本実施の形態の円偏波アレーアンテナ11は、無線LAN(Local Area
Network)システムおよび映像伝送システムなどの無線システムにおいて、送信アンテナおよび受信アンテナとして用いられる。円偏波アレーアンテナ11は、電磁波を放射することができ、また電磁波を捕捉することができる。円偏波アレーアンテナ11によって放射および捕捉される電磁波は、準ミリ波帯およびミリ波帯などの電磁波である。
円偏波アレーアンテナ11は、仮想一平面に沿って配置され、給電されると同一方向に旋回する円偏波を放射する複数対の放射素子12と、各放射素子12に接続され、給電されると各放射素子12に並列給電する給電線路形成体13(後述の図2参照)とを含む。
各放射素子12は、マトリクス状に配置される。ここで、前記仮想一平面内で互いに直交する2方向を想定し、これらの2方向のうち、一方をX方向とし、他方をY方向とする。X方向には、2以上の偶数個、本実施の形態では16個の放射素子12が間隔をあけて整列され、Y方向には、2以上の偶数または奇数個、本実施の形態では16個の放射素子12が間隔をあけて整列される。本実施の形態では、iを1以上の奇数とするとき、X方向に一列に整列される各放射素子12のうち、X方向の上流からi番目の放射素子12と(i+1)番目の放射素子12とが対を成す。
図2は、一対の放射素子12の付近を模式的に示す斜視図である。図3は、給電線路形成体13の一部を模式的に示す斜視図である。図3では、理解を容易にするために、給電線路形成体13を、部分的に切欠いて示している。
放射素子12は、誘電体共振器によって実現される。放射素子12は、円柱状に形成される円柱部16と、円柱部16の周面に沿って円筒状に形成される周壁部17とを有する。円柱部16は、誘電体から成る。周壁部17は、導体から成り、このような周壁部17は、電磁波遮蔽体となる。円柱部16の軸線方向一端面には、空間に電磁波を放射する開口面18が形成される。
給電線路形成体13は、給電線路に沿って形成される導波管である方形導波管によって構成される。給電線路形成体13は、空洞導波管によって構成されてもよく、あるいは誘電体導波管によって構成されてもよい。本実施の形態では、給電線路形成体13は、誘電体導波管によって構成される。
給電線路形成体13は、延在して形成され、その延在方向Cに一対の放射素子12が離間して設けられる線路部分(以下、「第1線路部分」という)21を複数、有し、また各第1線路部分21に接続される第2線路部分22をさらに有する。一対の放射素子12は、円柱部16の軸線方向他端面が第1線路部分21の一方側のH面23に対向するように、第1線路部分21に設けられる。第2線路部分22は、第1線路部分21の他方側のH面24に連なる。H面とは、第1線路部分21における伝送波の磁界に平行な面をいう。
第1線路部分21と第2線路部分22との間には、結合スロット25が形成される。この結合スロット25によって、第1線路部分21と第2線路部分22とが結合される。結合スロット25は、第1線路部分21の延在方向Cにおいて一対の放射素子12のそれぞれに等間隔をあけた位置に配置される。したがって第1線路部分21は、その延在方向Cにおいて一対の放射素子12のそれぞれに等間隔をあけた位置に給電される。このように第1線路部分21が給電されるので、一対の放射素子12は、同位相で給電され、これによって一対の放射素子12は、円偏波を同位相で放射することができる。
第2線路部分22は、外部から給電するためのポート部26と、ポート部26に接続され、各第1線路部分21の個数に応じた回数だけ分岐して、各第1線路部分21に接続される分岐線路部27とを有する。本実施の形態では、分岐線路部27は7回分岐しており、各放射素子に供給される電力は、この分岐線路部27で調整される。分岐線路部27は、前記結合スロット25の位置から距離Sだけ延びた位置で終端される。この距離Sは、分岐線路部27における伝送波の波長の2分の1、程度に選ばれる。分岐線路部27は、一層で形成されてもよく、あるいは複数層で形成されてもよい。分岐線路部27が複数層で形成される場合、各層は、小孔28によって結合される。
各放射素子12に供給される電力は、給電線路形成体13の前段である分岐線路部27で調整された後、並列給電により各放射素子12に供給されるので、直列給電のように各放射素子ごとに結合量を調整することなく、放射パターンを制御することができる。このように各結合量の調整が不要であるので、放射パターンを制御するための設計を容易化することができる。
図4は、放射素子12の付近を示す正面図である。放射素子12と第1線路部分21との間には、放射素子12と同軸の結合孔31が形成される。この結合孔31によって、放射素子12と第1線路部分21とが結合される。結合孔31は、略円形または多角形状に形成される。本実施の形態では、結合孔31は、長方形状に形成され、その長手方向が第1線路部分21の延在方向Cと平行になるように設けられる。結合孔31は、正面から見たとき、第1線路部分21の中心軸線L1からずれた位置に配置される。このように結合孔31が配置されることによって、放射素子12から円偏波を放射することができる。
一対の放射素子12に対する各結合孔31は、正面から見たとき、前記中心軸線L1に関して互いに反対側にずれる。このように各結合孔31がずれるので、一対の放射素子12から、同一方向に旋回する円偏波を放射することができる。本実施の形態では、図4に示すように、結合孔31は、第1線路部分21の中心軸線L1から、第1線路部分21における伝送波の進行方向Gに対して、左側にずれた位置に形成される。
図5は、第1線路部分21における伝送波の磁界分布を示す図であり、図5(1)は基準の状態を示し、図5(2)は基準の状態から90°位相が進んだ状態を示し、図5(3)は基準の状態から180°位相が進んだ状態を示し、図5(4)は基準の状態から270°位相が進んだ状態を示す。図5において、破線矢印32は、第1線路部分21における伝送波の磁界分布を示し、実線矢印33a〜33dは、結合孔31と結合する磁界成分を示す。
基準の状態では、図5(1)に示すように、結合孔31は、第1線路部分21における伝送波の進行方向Gとは反対方向の磁界成分33aと結合する。基準の状態から90°位相が進むと、図5(2)に示すように、結合孔31は、第1線路部分21における伝送波の進行方向Gに対して右の磁界成分33bと結合する。基準の状態から180°位相が進むと、図5(3)に示すように、結合孔31は、第1線路部分21における伝送波の進行方向Gと同一方向の磁界成分33cと結合する。基準の状態から270°位相が進むと、図5(4)に示すように、結合孔31は、第1線路部分21における伝送波の進行方向Gに対して左の磁界成分33dと結合する。このようにして、放射素子12から左旋円偏波が放射される。
放射素子12から右旋円偏波を放射させる場合は、結合孔31を、第1線路部分21の中心軸線L1から、第1線路部分21における伝送波の進行方向Gに対して、右側にずらせばよい。
図6は、第1線路部分21およびこの第1線路部分21に設けられる一対の放射素子12を模式的に示す断面図である。第1線路部分21では、伝送波が、第1線路部分21の給電点36から第1線路部分21の延在方向Cの両端(以下、「第1線路部分21の両端」という)21a,21bに向かって進む。この伝送波の電力は、一対の放射素子12に供給され、これによって一対の放射素子12から円偏波が放射される。伝送波の一部は、第1線路部分21の両端21a,21bに到達し、第1線路部分21の両端21a,21bで反射される。反射された伝送波(以下、「反射波」という)は、第1線路部分21の給電点36に向かって進む。この反射波の電力は、一対の放射素子12に供給され、これによって一対の放射素子12から円偏波が放射される。反射波による円偏波の旋回方向は、第1線路部分21の給電点36から第1線路部分21の両端21a,21bに向かって進む伝送波による円偏波(以下、「正円偏波」という)の旋回方向とは逆の方向である。このような反射波による円偏波(以下、「逆円偏波」という)によって、一対の放射素子12から放射される円偏波の軸比が上昇してしまう。
このような点を考慮して、本実施の形態では、第1線路部分21の延在方向Cの一端21aからこの一端21a側に配置される放射素子12の配置位置までの第1距離Aと、第1線路部分21の延在方向Cの他端21bからこの他端21b側に配置される放射素子12の配置位置までの第2距離Bとは、第1線路部分21における伝送波の波長をλで表し、nを0以上の整数とするとき、以下の式(1)を満足するように選ばれる。
|A−B|=λ/4+λ・n/2 …(1)
このように各距離A,Bが選ばれるので、一対の放射素子12から放射される逆円偏波の位相が180°ずれ、これによって一対の放射素子12から放射される逆円偏波が互いに打消し合う。したがって一対の放射素子12から放射される円偏波の軸比の上昇を好適に抑えることができる。その結果、全体としても、円偏波の軸比の上昇を好適に抑えることができる。
表1は、各放射素子12から放射される逆円偏波の位相のずれの一例を示す。表1において、横方向はX方向に対応し、縦方向はY方向に対応する。逆円偏波の位相を表す各数値の配置関係は、各放射素子12の配置関係と対応する。表1の最上部に記載される1〜16の数値は、X方向の上流からの順番を示し、表1の最左部に記載される1〜16の数値は、Y方向の下流からの順番を示す。逆円偏波の位相の単位は、「°」である。この表1に示す構成は、サイドローブの抑制に適したものとなっている。
Figure 0004615480
図7は、図1〜図6に示す円偏波アレーアンテナ11を備えるアンテナ基板40の一部を示す正面図である。図8は、図7の切断面線S8−S8から見た断面図である。図7および図8では、便宜上、一部を省略して示している。図7では、理解を容易にするために、一部を透過させて示している。
アンテナ基板40は、円偏波アレーアンテナ11が一体に形成されて構成される。このようなアンテナ基板40は、前述のような効果を達成することができ、しかも持運びおよび取付けなどの取扱いの容易化を図ることができる。
アンテナ基板40は、共振器部誘電体層41が積層されて形成される共振器部誘電体基板42と、共振器部誘電体基板42の下方に設けられ、給電部誘電体層51が積層されて形成される給電部誘電体基板52と、給電部誘電体基板52の下方に設けられ、給電部誘電体基板52と同様な構成の他の給電部誘電体基板とを有する。他の給電部誘電体基板については、説明を省略する。
共振器部誘電体基板42の上面には、共振器部上部主導体層43が形成され、共振器部誘電体基板42の下面には、共振器部下部主導体層44が形成される。共振器部上部主導体層43には、開口部45が形成される。この開口部45の周辺には、所定の間隔をあけて、共振器部上部主導体層43と共振器部下部主導体層44との間を電気的に接続する複数の共振器部貫通導体46が形成される。各共振器部貫通導体46は、高周波信号の信号波長の2分の1未満の間隔で配置される。各共振器部貫通導体46の間の間隔は、必ずしも一定の値である必要はなく、信号波長の2分の1未満で、種々の値を組合せて設定してもよい。また各共振器部貫通導体46は、2重、3重と設けられてもよい。
各共振器部貫通導体46は、共振器部上部主導体層43と共振器部下部主導体層44との間においてこれらの主導体層43,44と平行に設けられる共振器部副導体層47によって電気的に接続される。共振器部副導体層47には、開口部45と相似形状の開口部48が形成される。共振器部副導体層47は、単層または必要に応じて複数層、形成される。各共振器部貫通導体46および共振器部副導体層47によって電磁波遮蔽体が形成され、これが図2に示す放射素子12の周壁部17を形成している。
共振器部誘電体基板42内には、共振器部上部主導体層43、共振器部下部主導体層44、各共振器部貫通導体46および共振器部副導体層47によって囲まれて、誘電体が満たされた空間が形成される。このように誘電体が満たされた空間が、図2に示す放射素子12の円柱部16を形成している。
給電部誘電体基板52の上面には、給電部上部主導体層53が形成され、給電部誘電体基板52の下面には、給電部下部主導体層54が形成される。給電部上部主導体層53は、前記共振器部下部主導体層44と共通に形成される。給電部上部主導体層53(共振器部下部主導体層44)には、開口部45が形成され、これによって前記結合孔31が形成される。
給電部上部主導体層53と給電部下部主導体層54との間には、これらの主導体層53,54の間を電気的に接続する複数の給電部貫通導体56が2列に配列されている。各給電部貫通導体56は、高周波信号の信号波長の2分の1未満の間隔で配置される。各給電部貫通導体56の間の間隔は、必ずしも一定の値である必要はなく、信号波長の2分の1未満で、種々の値を組合せて設定してもよい。また各給電部貫通導体56は、2重、3重と設けられてもよい。
各給電部貫通導体56は、給電部上部主導体層53と給電部下部主導体層54との間においてこれらの主導体層53,54と平行に設けられる給電部副導体層57によって電気的に接続される。給電部副導体層57は、単層または必要に応じて複数層、形成される。各給電部貫通導体56および給電部副導体層57によって電磁波遮蔽体が形成され、これが図2および図3に示す給電線路形成体13のE面導体を形成している。
給電部誘電体基板52内には、給電部上部主導体層53、給電部下部主導体層54、各給電部貫通導体56および給電部副導体層57によって囲まれて、誘電体が満たされた空間が形成される。このように誘電体が満たされた空間が、図2および図3に示す給電線路形成体13の給電線路を形成している。
共振器部誘電体基板42および給電部誘電体基板52としては、誘電体として機能し、高周波信号の伝送を妨げることのない特性を有するものであればとりわけ限定するものではないが、給電線路形成体13を形成する際の精度および製造の容易性の点からは、セラミックスから成ることが望ましい。
共振器部誘電体基板42および給電部誘電体基板52としては、比誘電率εrが4〜100程度のものが好ましく、たとえばアルミナセラミックス、窒化アルミニウムセラミックスおよびガラスセラミックスなどの低温焼成セラミックスなどが好ましい。特に、ガラスセラミックスなどの低温焼成セラミックスが好適に用いられる。共振器部誘電体基板42および給電部誘電体基板52は、たとえばセラミックス原料粉末に適当な有機溶剤および溶媒を添加混合して泥漿状になすとともに、これをドクターブレード法およびカレンダーロール法などを採用してシート状となすことによって複数枚のセラミックグリーンシートを得て、これを積層し、焼成することによって製作される。
また各共振器部貫通導体46および各給電部貫通導体56は、ビアホール導体およびスルーホール導体によって形成すればよく、たとえばセラミックグリーンシートに打ち抜き加工をして作製した貫通孔に、導体層と同様の導体ペーストを埋め込み、しかる後、セラミックグリーンシートと同時に焼成して形成する。なお、各共振器部貫通導体46および各給電部貫通導体56は、直径50〜300μmが適当である。
図9は、本発明の実施の他の形態である円偏波アレーアンテナ61の構成を示す正面図である。図10は、円偏波アレーアンテナ61を備えるアンテナ基板62を部分的に切欠いて示す正面図である。図11は、一対の放射素子12の付近を模式的に示す斜視図である。本実施の形態の円偏波アレーアンテナ61は、図1〜図8に示す円偏波アレーアンテナ11に類似するので、対応する部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる点についてだけ説明する。
本実施の形態では、第1線路部分21の延在方向Cにおいて隣接する第1線路部分21に設けられる各放射素子12が、一直線上に整列される。前記図1〜図8に示す円偏波アレーアンテナ11のように、第1線路部分21の延在方向Cにおいて隣接する第1線路部分21に設けられる各放射素子12が、いわゆる千鳥状に配置された構成であると、各放射素子12間の間隔の大きな方向において、不要な電磁波が放射されてしまう。この点を考慮して、本実施の形態では、前記各放射素子12を一直線上に整列させることで、各放射素子12間の間隔の差を小さくし、これによって不要な電磁波の放射を抑制することができる。
X方向には、各放射素子12が等間隔をあけて整列され、Y方向には、各放射素子12が等間隔をあけて整列される。X方向に整列される各放射素子12の間隔D1とY方向に整列される各放射素子12の間隔D2とは、同一であってもよく異なっていてもよいが、不要な電磁波の放射を抑制するという観点からは同一であるのが好ましい。
なお、図9では隣り合う第1線路部分21が連通しているように見える箇所があるが、実際は図10に示すようにビアホール導体の壁で遮断されている。
図12は、本発明の実施のさらに他の形態である円偏波アレーアンテナが備える一対の放射素子12の付近を模式的に示す正面図である。本実施の形態の円偏波アレーアンテナは、図9〜図11に示す円偏波アレーアンテナ61に類似するので、対応する部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる点についてだけ説明する。
本実施の形態では、結合スロット25は、その長手方向Eが第1線路部分21の延在方向Cに前記仮想一平面内で直交するように形成される。このように結合スロット25が形成されることによって、結合スロット25を介して第1線路部分21に給電するときに結合スロット25で反射される電力を小さくすることができる。したがって電力損失を抑えることができ、これによって第1線路部分21への給電効率を向上させることができる。
軸比特性を評価するために、HFSS(High Frequency Structure Simulator)法によってシミュレートした。このシミュレーションでは、前記図1〜図8に示される円偏波アレーアンテナ11と同様な構成で、一対の放射素子12を想定した。
詳しくは、給電線路形成体13の誘電体の比誘電率εrは4.9とした。給電線路形成体13の寸法は、以下のようにした。
・第1線路部分21の幅寸法=1.89mm
・第2線路部分22の幅寸法=1.64mm
・第1および第2線路部分21,22の厚み寸法=0.6mm
・給電部貫通導体56のビア径寸法=0.2mm
・給電部貫通導体56のビア間隔=0.60mm
なお、第1および第2線路部分21,22の両端面および両側面は、ビア中心で示している。このときの伝送波の波長λは2.64mmで、中心周波数は61.5GHz程度とした。
放射素子12の寸法は、以下のようにした。
・結合孔31の寸法=1.12×1.06mm
・開口面18の直径寸法=1.47mm
・放射素子12の厚み寸法=0.6mm
・放射素子12の直径寸法=1.61mm
第1距離Aと第2距離Bとを種々、変化させた。その結果、第1線路部分21の両端21a,21bで反射された伝送波によって放射素子12から正面方向に放射される逆円偏波の位相が0°となるときの第1および第2距離A,Bは、1.32mmであった。説明の便宜上、一対の放射素子12のうち、第1線路部分21の一端21a側に配置される放射素子12を第1放射素子12aといい、第1線路部分21の他端21b側に配置される放射素子12を第2放射素子12bということがある。
表2は、第1放射素子12aからの逆円偏波の位相と第1距離Aとの関係および第2放射素子12bからの逆円偏波の位相と第2距離Bとの関係を示す。
Figure 0004615480
表3は、第1放射素子12aからの逆円偏波の位相と第2放射素子12bからの逆円偏波の位相との間の位相差と、第1距離Aと第2距離Bとの間の差との関係を示す。
Figure 0004615480
表2および表3では、第1放射素子12aからの逆円偏波の位相と第2放射素子12bからの逆円偏波の位相との間の位相差は、0°〜180°までとした。表3では、第1距離Aと第2距離Bとの間の差|A−B|を、伝送波の波長λを用いて表した。なお、位相差とは、正面方向における位相差である。
ここで中心周波数61.5GHzのとき、軸比が4.00dB以下において、本発明の円偏波アレーアンテナ特性を満足するとし、また、中心周波数61.5GHzに対して±2.0GHzのとき、軸比が10.00dB以下において、本発明の円偏波アレーアンテナ特性を満足するとする。
表4は、シミュレーション結果を示す。
Figure 0004615480
この表4の結果から、第1放射素子12aからの逆円偏波と第2放射素子12bからの逆円偏波との間の位相差が45°で、第1距離Aと第2距離Bとの間の差がλ/16(0.17mm)のとき、軸比が4.00dB以下を満たすことが判る。また、第1放射素子12aからの逆円偏波と第2放射素子12bからの逆円偏波との間の位相差が180°で、第1距離Aと第2距離Bとの間の差がλ/4(6.6mm)のとき、最も軸比を低減できることが判る。
この結果を踏まえると、第1距離Aと第2距離Bとの関係は、軸比が4.00dB以下になる、λ/4≧|A−B|≧λ/16が望ましい。第1距離Aと第2距離Bとの関係は、軸比を最も低減できる、|A−B|=λ/4が最も望ましい。
表5は、周波数61.5GHzを中心に±2.0GHzでの軸比に対する周波数特性のシミュレーション結果を示す。
Figure 0004615480
この表5の結果から、第1放射素子12aからの逆円偏波と第2放射素子12bからの逆円偏波との間の位相差が135°で、第1距離Aと第2距離Bとの間の差がλ/5.33(0.49mm)のとき、中心周波数61.5GHzで軸比が4.00dB以下を満たし、61.5GHzを中心に±2.0GHzの範囲で、軸比が10.00dB以下を満たしていることが判る。
また、第1放射素子12aからの逆円偏波と第2放射素子12bからの逆円偏波との間の位相差が170°で、第1距離Aと第2距離Bとの間の差がλ/4.24(0.62mm)のとき、周波数61.5GHzを中心に±2.0GHzの範囲で、軸比が4.00dB以下を満たしていることが判る。
さらに、第1放射素子12aからの逆円偏波と第2放射素子12bからの逆円偏波との間の位相差が180°で、第1距離Aと第2距離Bとの間の差がλ/4(0.66mm)のとき、周波数61.5GHzを中心に±2.0GHzの範囲で、軸比が4.00dB以下を満たし、軸比が最も低減していることが判る。
この結果を踏まえると、第1距離Aと第2距離Bとの関係は、4.0GHzの帯域で軸比が10.00dB以下になる、λ/4>|A−B|>λ/5.33が望ましい。第1距離Aと第2距離Bとの関係は、4.0GHzの帯域で軸比が4.00dB以下になる、λ/4>|A−B|>λ/4.24がさらに望ましい。第1距離Aと第2距離Bとの関係は、4.0GHzの帯域で軸比が4.00dB以下になり最も低減できる、|A−B|=λ/4が最も望ましい。
第1距離Aは1.32mmとなっているが、第1距離Aと第2距離Bとの差が重要であり、第1距離Aの値を変えても、同様な傾向が見られた。
図13は、放射パターンをシミュレートしたときのシミュレーション結果を示す図である。図14は、図13の上方から見た図である。図15は、図13を説明するための図である。このシミュレーションでは、前記図9〜図11に示される円偏波アレーアンテナ61と同様な構成を想定した。
詳しくは、63GHz用の円偏波アレーアンテナ61を想定した。X方向に整列される各放射素子12の間隔D1は、3.72mmとし、Y方向に整列される各放射素子12の間隔D2は、3.97mmとした。各放射素子12からは、逆円偏波は放射されず、正円偏波だけが放射されるとした。
各放射素子12から放射される電磁波の電界強度は、表6のようにした。表6において、横方向はX方向に対応し、縦方向はY方向に対応する。電界強度を表す各数値の配置関係は、各放射素子12の配置関係と対応する。表6の最上部に記載される1〜16の数値は、X方向の上流からの順番を示し、表6の最左部に記載される1〜16の数値は、Y方向の下流からの順番を示す。表6では、各放射素子12の電界強度が比で表される。
Figure 0004615480
前記図9をも参照して、前記仮想一平面内において円偏波アレーアンテナ61の中心を原点Oとし、原点Oから、X方向に延びる軸をX軸とし、Y方向に延びる軸をY軸とし、円偏波アレーアンテナ61の正面方向に延びる軸をZ軸とした。ここで、原点Oを始点とし、極座標(θ,φ)で表される単位ベクトルVを想定する(図13参照)。この単位ベクトルVは、放射方向を表す。図15では、単位ベクトルVの終点のX座標およびY座標と、単位ベクトルVが表す放射方向の電界強度とを関連付けている。各放射方向の電界強度は、正面方向の電界強度を基準として、デシベル表示している。図13および図14に示されるシミュレーション結果から、正面方向以外の放射方向には電磁波の放射が抑制されていることが判る。
図16および図17は、結合スロット25で反射する割合S11をシミュレートしたときのシミュレーション結果を示すグラフである。図16および図17において、縦軸は、結合スロット25を介して第2線路部分22から第1線路部分21に給電したときに結合スロット25で反射する割合S11を示し、横軸は、伝送波の周波数を示す。一点鎖線112,122は、図9〜図11に示す円偏波アレーアンテナ61、詳しくは結合スロット25の長手方向Eと第1線路部分21の延在方向Cとが前記仮想一平面内で傾斜する第1の場合を想定したときの結果を示す。実線113,123は、図12に示す円偏波アレーアンテナ、詳しくは結合スロット25の長手方向Eと第1線路部分21の延在方向Cとが前記仮想一平面内で直交する第2の場合を想定したときの結果を示す。
図16に示すシミュレーションでは、61.15GHz用に設計した円偏波アレーアンテナを想定した。図16に示されるシミュレーション結果から、前記第1の場合では、前記反射する割合S11が−20dBよりも小さくなることはないことが判る。また前記第2の場合では、前記反射する割合S11が60.25GHz±1.5GHzにおいて−20dBよりも小さくなることが判る。
図17に示すシミュレーションでは、63.90GHz用に設計した円偏波アレーアンテナを想定した。図17に示されるシミュレーション結果から、前記第1の場合では、前記反射する割合S11が−20dBよりも小さくなることはないことが判る。また前記第2の場合では、前記反射する割合S11が63.00GHz±1,5GHzにおいて−20dBよりも小さくなることが判る。
本発明の実施の一形態である円偏波アレーアンテナ11の構成を示す斜視図である。 一対の放射素子12の付近を模式的に示す斜視図である。 給電線路形成体13の一部を模式的に示す斜視図である。 放射素子12の付近を示す正面図である。 第1線路部分21における伝送波の磁界分布を示す図である。 第1線路部分21およびこの第1線路部分21に設けられる一対の放射素子12を模式的に示す断面図である。 図1〜図6に示す円偏波アレーアンテナ11を備えるアンテナ基板40の一部を示す正面図である。 図7の切断面線S8−S8から見た断面図である。 本発明の実施の他の形態である円偏波アレーアンテナ61の構成を示す正面図である。 円偏波アレーアンテナ61を備えるアンテナ基板62を部分的に切欠いて示す正面図である。 一対の放射素子12の付近を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施のさらに他の形態である円偏波アレーアンテナが備える一対の放射素子12の付近を模式的に示す正面図である。 放射パターンをシミュレートしたときのシミュレーション結果を示す図である。 図13の上方から見た図である。 図13を説明するための図である。 結合スロット25で反射する割合S11をシミュレートしたときのシミュレーション結果を示すグラフである。 結合スロット25で反射する割合S11をシミュレートしたときのシミュレーション結果を示すグラフである。 従来の円偏波アレーアンテナ1の分解斜視図である。
符号の説明
11,61 円偏波アレーアンテナ
12 放射素子
13 給電線路形成体
21 第1線路部分
22 第2線路部分
25 結合スロット
40,62 アンテナ基板

Claims (3)

  1. 仮想一平面に沿って配置され、給電されると同一方向に旋回する円偏波を放射する複数対の放射素子と、
    前記放射素子に接続され、給電されると各前記放射素子に並列給電する給電線路形成体とを含み、
    前記給電線路形成体は、
    延在して形成され、延在方向に一対の前記放射素子が離間して設けられ、前記延在方向において一対の前記放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に給電される線路部分を複数有し、
    前記線路部分の前記延在方向の一端から一端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Aと、前記線路部分の前記延在方向の他端から他端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Bとは、前記線路部分における伝送波の波長をλで表し、nを0以上の整数とするとき、
    |A−B|=λ/4+λ・n/2
    を満足し、
    前記延在方向において隣接する前記線路部分に設けられた各前記放射素子は、一直線上に整列されていることを特徴とする円偏波アレーアンテナ。
  2. 仮想一平面に沿って配置され、給電されると同一方向に旋回する円偏波を放射する複数対の放射素子と、
    各前記放射素子に接続され、給電されると各前記放射素子に並列給電する給電線路形成体とを含み、
    前記給電線路形成体は、
    延在して形成され、延在方向に一対の前記放射素子が離間して設けられ、前記延在方向において一対の前記放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に給電される線路部分を複数有し、
    前記線路部分の前記延在方向の一端から該一端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Aと、前記線路部分の前記延在方向の他端から該他端側に配置される前記放射素子の配置位置までの距離Bとは、前記線路部分における伝送波の波長をλで表し、nを0以上の整数とするとき、
    |A−B|=λ/4+λ・n/2
    を満足し、
    前記給電線路形成体は導波管によって構成され、
    各前記線路部分には、前記延在方向において一対の前記放射素子のそれぞれに等間隔をあけた位置に結合スロットが形成され、
    前記結合スロットは、長手方向が前記線路部分の前記延在方向に前記仮想一平面内で直交するように形成されていることを特徴とする円偏波アレーアンテナ。
  3. 請求項1または2に記載の円偏波アレーアンテナが一体に形成されて構成されていることを特徴とするアンテナ基板。
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