JP4615230B2 - ガラクトシルセラミド発現因子−1のc領域によるがん細胞転移抑制剤 - Google Patents
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Ogura, K., et al., J. Neurochem., 71, 1827-1836, 1998 Komada, M., et al., Mol. Cell Biol., 15, 6213-6221, 1995 Komada, M., et al., J. Biol. Chem., 272, 20538-20544, 1997 Asao, H., et al., J. Biol. Chem. 272, 32785-32791, 1997 Miura, S., et al., Mol. Cell Biol., 20, 9346-9355, 2000 Burd, C., et al., Mol. Cell, 2, 157-162, 1998 Gaullier, J., et al., Nature, 394, 432-433, 1998 Patki, V., et al., Nature, 394, 433-434, 1998 Bean, A., et al., Nature, 385, 826-829, 1997 Ogura, K., et al., Glycobiology, 11, 751-758, 2001
(b)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチド
(2)ガラクトシルセラミド発現因子−1のC領域を少なくとも含み、かつQ領域を含まないポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有する医薬組成物。
(b)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチド
さらに、当該ポリヌクレオチドには、以下の(a)又は(b)のポリヌクレオチドを使用することもできる。
(b)配列番号7、9若しくは11で表される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
(3)ガラクトシルセラミド発現因子−1の発現抑制物質を含有する医薬組成物。例えば、当該発現抑制物質は、ガラクトシルセラミド発現因子−1をコードする遺伝子に対するsiRNA又はshRNAである。
(b)配列番号2、4若しくは6で表されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ上皮−間葉系細胞変換誘導作用若しくはがん細胞転移作用を有するポリペプチド
あるいは、前記のガラクトシルセラミド発現因子−1をコードする遺伝子は、以下の(a)又は(b)のポリヌクレオチドを含むものであってもよい。
(b)配列番号1、3若しくは5で表される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上皮−間葉系細胞変換誘導作用若しくはがん細胞転移作用を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
(4)(1)〜(3)記載の医薬組成物は、抗がん剤又はがん細胞転移抑制剤として用いることができる。
ガラクトシルセラミド発現因子−1(GalCer Expression Factor-1, GEF-1)は、ガラクトシルセラミドの発現を誘導する因子として本発明者によりクローニングされている(Ogura, K., et al., J. Neurochem., 71, 1827-1836, 1998)。本発明者は、GEF-1が、上皮由来細胞のMDCK細胞に対して上皮−間葉系細胞変換(EMT)を誘導し、その細胞形態を大きく変化させ、細胞運動能を昂進すること、一方、GEF-1内のコイルド−コイル配列領域(C領域)は、逆にMDCK細胞の運動能を抑制することを初めて見出した。そこで、EMTはがん細胞転移に大きく関与する過程であるという知見に鑑み、本発明者は、GEF-1及びGEF-1のC領域ががん細胞転移に影響を及ぼすと考え、転移性マウスメラノーマB16細胞を用いて転移に関する検討を行った。その結果、GEF-1を強制発現させたB16細胞はがん細胞転移能が昂進し、他方、GEF-1のC領域を強制発現させたB16細胞はがん細胞転移能が抑制されていた。従って、GEF-1はがん細胞転移を促進し、GEF-1のC領域はがん細胞転移を抑制することが示された。
(1)ガラクトシルセラミド発現因子−1
ガラクトシルセラミド発現因子−1(GalCer Expression Factor-1, GEF-1)は、図1に示すように、アミノ末端側から順にzinc-finger配列(FYVE)を持つ領域(Z)、高プロリン領域(P)、コイルド−コイル配列領域(C)及び高プロリン2/高グルタミン領域(Q)の4つの領域(ドメイン)から構成されているタンパク質である。そして、欠損変異GEF-1タンパク質を用いた研究から、前記の線維芽細胞様への形態変化には、C-Q領域が必要であり、また、C領域のみでは線維芽細胞様への形態変化を誘導しないだけでなく、逆にHGFによる形態変化さえも誘導できなくなることが判明した。
上皮細胞−間葉系細胞変異(Epithelial-Mesenchymal Transition(EMT))とは、Wnt等のシグナルにより誘導される胎児形態形成初期における必須の過程であり、がん細胞転移における浸潤及び血管内移行にも大きく関与している過程である(Bean, A., et al., Nature, 385, 826-829, 1997)。例えば、形態形成においては、EMTによって外胚葉由来の細胞が中胚葉由来の細胞へと変換して、器官形成が誘導される。またEMTを誘発した上皮細胞は、上皮細胞間の接着能喪失、細胞運動能の活性化、葉状仮足形成などの細胞骨格系の変換を誘導する。
がん細胞の浸潤、転移過程におけるGEF-1の機能を明らかにする目的で、本発明においては転移性マウスメラノーマB16細胞にGEF-1およびGEF-1のQ領域欠損変異タンパク質を強制発現する細胞を作製し、分析を行った。その結果、GEF-1安定発現細胞は、B16細胞の転移を促す一方、C領域安定発現細胞は転移を抑制した。
(1)GEF-1ポリペプチド
以下、GEF-1ポリペプチドについて詳細に説明する。
(b) ラットGEF-1とマウスHrsのアミノ酸配列相同性は97%
(c) ラットGEF-1とヒトHrsのアミノ酸配列相同性は93%
(d) マウスHrsとヒトHrsのアミノ酸配列相同性は93%
従って、本発明において使用されるGEF-1ポリペプチドは、上記Hrsポリペプチドを用いることができる。
本発明において、ラットGEF-1遺伝子はHrs遺伝子のホモログである。従って本発明のGEF-1遺伝子には、Hrs遺伝子、例えば、ヒト及びマウスのHrs遺伝子(配列番号3及び5)、さらに、配列番号4及び6で表されるヒト及びマウスのHrsタンパク質をコードするポリヌクレオチドが含まれる。また、ラットHrs遺伝子、ラットHrsをコードするポリヌクレオチドも含まれる。
本発明のGEF-1は、アミノ末端側から順にzinc-finger(FYVE)配列を持つ領域(Z)、高プロリン領域(P)、コイルド−コイル配列領域(C)、高プロリン2/高グルタミン領域(Q)の4つの領域から構成されている。
(1) GEF-1のC領域を少なくとも含み、かつQ領域を含まないポリペプチドをコードする遺伝子を含むベクター
GEF-1のC領域等を含むポリペプチドをコードする遺伝子を宿主に導入するためのベクターは、宿主細胞に保持されるものであれば特に限定されず、例えば、プラスミド DNA、バクテリオファージ等が挙げられる。
本発明において使用される宿主は、GEF-1のC領域等を含むポリペプチドをコードする遺伝子が導入された後にGEF-1のC領域等を含むポリペプチドを発現するものであればよい。例えば、哺乳動物細胞、昆虫細胞、大腸菌、酵母、カビ等を挙げることができるがこれらに限定されない。
本発明において、GEF-1のC領域等を含むポリペプチドは、GEF-1のC領域等を含むポリペプチドをコードする遺伝子又はその変異型遺伝子を含む上記形質転換体を培養し、その培養物からGEF-1のC領域等を含むポリペプチドを採取することにより得ることができる。
本発明において、EMTの誘導を抑制するために、又はがん細胞転移を抑制するために、GEF-1の発現を抑制する方法が採用される。
siRNAの設計は、以下の通り行なうことができる。
また、本発明は、RNAi効果をもたらすためにshRNAを使用することもできる。shRNA とは、ショートヘアピンRNA(short hairpin RNA)と呼ばれ、一本鎖の一部の領域が他の領域と相補鎖を形成するためにステムループ構造を有するRNA分子である。このステムループ構造を有するRNA分子は生体内のDicer等によりプロセッシングを受け、siRNAが産生される。
本発明において作製されたGEF-1のC領域を少なくとも含み、Q領域を含まないポリペプチド及び当該ポリペプチドを発現する発現ベクター、並びに本発明において作製されたshRNA、siRNAは、がんの転移を抑制する物質であり、薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物(特に抗がん剤としての遺伝子治療剤)として使用することができる。
GEF-1及び各欠損変異体の制限酵素EcoRIサイト及びFLAGエピトープ配列を含むセンス鎖プライマーと、制限酵素NotIサイトを含むアンチセンス鎖プライマーとを用いてGEF-1を鋳型としてPCRを行い、各変異体cDNAを作製した。PCRは変性94度30秒、アニーリング60度30秒、伸長反応72度90秒から300秒の条件で20サイクル行った。プライマーとして、以下のセンス鎖、アンチセンス鎖を用いた。
Pセンスプライマー: 5'-TTGAATTCATGGACTACAAGGACGACGATGACAAGCCCCCAGAGTACCTGACCAGC-3' (配列番号14)
Cセンスプライマー: 5'-TTGAATTCATGGACTACAAGGACGACGATGACAAGTTTAGTGAGCAGTACCAGAAC-3' (配列番号15)
Qセンスプライマー: 5'-TTGAATTCATGGACTACAAGGACGACGATGACAAGCCCTTGCCTTATGCCCAGCTC-3' (配列番号16)
Z-アンチセンスプライマー: 5'-ATAGTTTATGCGGCCGCTAAGTGGTAGAGGCAGCTTT-3' (配列番号17)
P-アンチセンスプライマー: 5'-ATAGTTTATGCGGCCGCTCAGGAAGTTATGGGCTGAGA-3' (配列番号18)
C-アンチセンスプライマー: 5'-ATAGTTTATGCGGCCGCTAGGCACGCATCTGGACAGTCT-3' (配列番号19)
Q-アンチセンスプライマー: 5'-ATAGTTTATGCGGCCGCTCAGTCGAAGGAGATGAGCTGGGT-3' (配列番号20)
増幅産物の各配列を確認した後に、EcoRIとNotIによる切断フラグメントをpcDNA3動物細胞発現ベクター(インビトロジェン社)のEcoRI-NotIサイトに導入し、GEF-1及び欠損変異体の各発現ベクターを作製した。
イヌ腎臓由来のMDCK細胞は10%ウシ胎児血清、ペニシリン(100単位/mL)、ストレプトマイシン(0.1 mg/mL)含有ダルベッコ改変イーグル培地を用いて培養した。MDCK細胞のGEF-1等強制発現細胞は、公知の方法に従って作製した(Patki, V., et al., Nature, 394, 433-434, 1998)。具体的には、MDCK細胞にGEF-1(ZPCQ)又は欠損変異体の各発現ベクターをブラストシジン選択遺伝子pSV2bsrベクター(フナコシ社)と同時に導入し、ブラストシジン(フナコシ社)で選択(2 mg/L)後、安定発現細胞を得、限界希釈法を用いて各発現細胞をクローニングした。
実施例2で作製したMDCK/GEF-1細胞及びMDCK/bsr細胞を飽和状態まで培養し、その細胞面をマイクロチィップで引っ掻き、傷をつける。次に、この傷の修復過程を時間経過ごとに観察した。
トランスウェルチャンバー(24ウエル、8ミクロンポア、BDファルコン)を用いて、in vitro系でのGEF-1によるMDCK細胞運動性の亢進を調べた。培地を満たしたチャンバー上層に、実施例2で作製した4×104個のMDCK/GEF-1細胞及びMDCK/bsr細胞を加えた。この時、一部のMDCK/bsr細胞にはHGFを50 ng/mLの濃度で添加した。24時間インキュベートした後、チャンバーメンブレン上層面の細胞を綿棒でぬぐい取った。チャンバーメンブレン下層に移動した細胞を4% PFA/PBSを用いて室温下で30分固定し、0.1 % Triton X-100 / PBSで処理後、ヨウ化プロピル(1 mg/L PBS)で細胞核を染色した。染色された細胞核を顕微鏡下写真撮影し、単位面積あたりのメンブレン透過細胞数を算出した。細胞数は3ウェルの平均値を用いて、細胞の運動性を比較した。
実施例5で用いる各MDCK安定発現細胞は、実施例2で作製したものを使用した。
PBSで洗浄したMDCK/GEF-1細胞とMDCK/bsr細胞から、NP-40溶解緩衝液(50mM トリス塩酸緩衝液, pH8.0、150 mM NaCl、1% NP-40、タンパク質分解酵素阻害剤カクテル(シグマ社))用いてタンパク質を可溶化した。そのタンパク質をSDS-PAGEで分離後、PVDF膜に転写した。PVDF膜を5%スキムミルク含有PBSで室温下、1時間ブロッキングし、続いて抗α−平滑筋アクチン-モノクローナル抗体(シグマ社)を0.05% tween-20含有PBS(PBST)で1000倍希釈した1次抗体液と室温下で、1時間反応させた。PVDF膜をPBSTで洗浄後、PVDF膜をパーオキシダーゼ標識抗マウスIgGモノクローナル抗体(アマシャムバイオサイエンス社)をPBSTで2000倍希釈した2次抗体液と室温下で、1時間反応させた。PVDF膜を洗浄後、ECLTMウエスタンブロット分析システム試薬(アマシャムバイオサイエンス社)を用いて発色させた。
MDCK/GEF-1細胞とMDCK/bsr細胞をチェンバースライド(BDファルコン社)上で培養した。各細胞をPBSで洗浄した後に、4%パラホルムアルデヒド含有PBS溶液、0.1 %Triton X-100含有PBS溶液でそれぞれの細胞を室温下に20分間固定し、透過処理後、5%BSA含有PBSで4℃で一晩ブロッキングした。抗α−平滑筋アクチン-モノクローナル抗体を1%BSA含有PBSで200倍希釈した1次抗体液を4℃で、一晩、細胞と反応させ、洗浄後にAlexa Fluor 488標識抗マウスIgGモノクローナル抗体を1%BSA含有PBSで200倍希釈した2次抗体液を室温下で、1時間細胞と反応させ、化学染色を行った。洗浄後、細胞を蛍光顕微鏡で観察した。
B16細胞のGEF-1等強制発現細胞は、公知の方法に従って作製した(Patki, V., et al., Nature, 394, 433-434, 1998)。具体的には、B16細胞にGEF-1(ZPCQ)又はQ領域欠損変異体(ZPC、PC、C領域)発現ベクターと選択遺伝子pSV2bsrベクターを導入した(図1のA,B)。ブラストサイジン(2mg/L)を培地に加え、安定発現細胞を得、限界希釈法を用いてクローン化した。
上記で作製した各Q領域欠損変異体発現B16細胞の細胞増殖能を調べた。各細胞を細胞密度が3×102 / cm2となるように96ウェル培養プレートに植え継ぎ、24時間ごとにWST-8キット(同仁化学)を用いて細胞密度を測定した。細胞数は、5ウェルの平均値を用いた。
トランスウェルチャンバー(ファルコンBD)を用いて、in vitroでの各変異B16細胞の運動能を調べた。 FBS不含培地を満たしたチャンバー上層に1×105個の細胞を入れ、チャンバー下層にはFBSを含む培地を満たした。24時間インキュベート後、チャンバーメンブレン上層面の細胞を綿棒でぬぐい取った。チャンバーメンブレン下層に移動した細胞を4% PFA/PBSを用いて室温下で30分固定し、0.1 % Triton X-100 / PBSで処理後、ヨウ化プロピル(1mg/L PBS)で細胞核を染色した。細胞核を顕微鏡下写真撮影し、単位面積あたりのメンブレン透過細胞数を産出した。細胞数は3ウェルの平均値を用い、親株のB16細胞の遊走性を基準として、他の細胞の遊走性を比較した。
その結果、B16/ZPCQ細胞は親株のB16細胞やB16/bsr細胞と比較して遊走性が上昇していた(図8)。一方、Q領域を欠損するGEF-1変異体を導入したB16細胞(B16/ZPC細胞、B16/PC細胞、B16/C細胞)では、顕著にその遊走性が低下していた。C領域強制発現B16細胞(B16/C細胞)では、顕著に遊走性が抑制されていた。B16/C細胞は、親株B16細胞の遊走性の1%以下の遊走性しか示さなかった。
上記実施例8のin vitro細胞遊走実験において、遊走性の増加が認められたB16/ZPCQ細胞と顕著な遊走性の低下が認められたB16/C細胞のin vitroでの転移能の変化を検討した。
配列番号14:プライマー
配列番号15:プライマー
配列番号16:プライマー
配列番号17:プライマー
配列番号18:プライマー
配列番号19:プライマー
配列番号20:プライマー
Claims (10)
- ガラクトシルセラミド発現因子−1のC領域を少なくとも含み、かつQ領域を含まないポリペプチドを含有する抗がん剤。
- 以下の(a)又は(b)のポリペプチドを含有する抗がん剤。
(a)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチド - ガラクトシルセラミド発現因子−1のC領域を少なくとも含み、かつQ領域を含まないポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有する抗がん剤。
- 以下の(a)又は(b)のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有する抗がん剤。
(a)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチド - 以下の(a)又は(b)のポリヌクレオチドを含有する抗がん剤。
(a)配列番号7、9若しくは11で表される塩基配列からなるポリヌクレオチド
(b)配列番号7、9若しくは11で表される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド - ガラクトシルセラミド発現因子−1のC領域を少なくとも含み、かつQ領域を含まないポリペプチドを含有するがん細胞転移抑制剤。
- 以下の(a)又は(b)のポリペプチドを含有するがん細胞転移抑制剤。
(a)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチド - ガラクトシルセラミド発現因子−1のC領域を少なくとも含み、かつQ領域を含まないポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有するがん細胞転移抑制剤。
- 以下の(a)又は(b)のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有するがん細胞転移抑制剤。
(a)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号8、10若しくは12で表されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチド - 以下の(a)又は(b)のポリヌクレオチドを含有するがん細胞転移抑制剤。
(a)配列番号7、9若しくは11で表される塩基配列からなるポリヌクレオチド
(b)配列番号7、9若しくは11で表される塩基配列と相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上皮−間葉系細胞変換抑制作用若しくはがん細胞転移抑制作用を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
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