JP4615035B2 - 映像配信サーバ、映像配信システム、及び映像配信方法 - Google Patents

映像配信サーバ、映像配信システム、及び映像配信方法 Download PDF

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本発明は、移動中の観察対象の映像データを通信端末上に表示させるための映像配信サーバ、映像配信システム、及び映像配信方法に関するものである。
近年、子供や老人(観察対象)の現在の状況をネットワークカメラで撮影し、Webページやメール等によって家族の通信端末に配信する技術が知られている。
観察対象を撮影する方法としては、例えば特許文献1記載のように複数のネットワークカメラを用いたものが知られている。特許文献1記載の撮像方法では、観察対象の現在の位置と移動方向を示すベクトルと複数のネットワークカメラの配置とに基づいて、観察対象の移動方向に位置する(すなわち観察対象を正面から撮影可能な)ネットワークカメラを特定する。そして、このネットワークカメラに重点を置いて観察対象を撮像する。
特開2005−142683号公報
特許文献1に記載の撮像方法で撮像された映像を通信端末に配信する場合、通信端末の画面には、観察対象の正面映像のみが表示され、それ以外の映像は表示されない可能性がある。そのため、表示された映像からでは、観察対象がどこに向かっているのか、観察対象の移動先がどのような状況となっているのかを把握できない。これらを把握することは、観察対象の危険等を事前に察知することにつながるため、非常に有用である。
そこで本発明では、観察対象についてより有用な映像を通信端末に配信可能な映像配信サーバ、映像配信システム、及び映像配信方法を提供することを目的とする。
本発明の映像配信サーバは、複数のネットワークカメラから映像をそれぞれ受信することが可能であると共に、移動中の観察対象の映像を通信端末上に表示させるための映像配信サーバであって、(1)ネットワークカメラを識別するためのカメラ識別子と、ネットワークカメラの撮像可能位置を示す撮像可能位置情報とが対応付けられて格納された第1の格納手段と、(2)観察対象を識別するための観察対象識別子と、観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とが対応付けられて格納された第2の格納手段と、(3)通信端末から観察対象識別子を受信するサーバ側受信手段と、(4)サーバ側受信手段が観察対象識別子を受信すると、観察対象の現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、(5)位置情報取得手段によって取得された現在位置情報と第1の格納手段に格納された撮像可能位置情報とに基づいて、観察対象の現在位置を撮像可能なネットワークカメラのカメラ識別子を第1の格納手段から抽出する第1のカメラ選択手段と、(6)サーバ側受信手段が受信した観察対象識別子に対応する履歴位置情報を第2の格納手段から抽出し、抽出した履歴位置情報と位置情報取得手段によって取得された現在位置情報とに基づいて観察対象の移動先を複数推定し、第1の格納手段に格納された撮像可能位置情報に基づいて複数の移動先をそれぞれ撮像可能な複数のネットワークカメラのカメラ識別子を第1の格納手段から抽出する第2のカメラ選択手段と、(7)第1及び第2のカメラ選択手段によってカメラ識別子がそれぞれ抽出されると、当該カメラ識別子を有するネットワークカメラによって撮像された映像をそれぞれ映像データとして通信端末に送信するサーバ側送信手段と、を備え、第2のカメラ選択手段は、複数の移動先を撮像可能なネットワークカメラそれぞれについて、履歴位置情報を参照して過去に観察対象が現在位置の後に当該移動先を通過した回数に基づいて、当該ネットワークカメラが観察対象を撮像する可能性を示す予測値を算出し、サーバ側送信手段は、第2のカメラ選択手段で抽出されたカメラ識別子を有するネットワークカメラによって撮像された映像を、当該ネットワークカメラに対応する予測値に応じて表示するよう通信端末に指示するための制御情報を送信することを特徴とする。
本発明の映像配信サーバは、観察対象の現在位置を撮像するネットワークカメラを選択し、当該カメラの映像を通信端末に配信する。そのため通信端末に、観察対象が現在いる地点の映像を表示させることができる。また、本発明の映像配信サーバは、観察対象の現在位置と、観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とを照らし合わせることによって観察対象の移動先を推定したのち、この移動先を撮像するネットワークカメラを選択し、当該カメラの映像を通信端末に配信する。そのため通信端末に、観察対象の移動先となりうる地点の映像を表示させることができる。ユーザは、通信端末の画面を通して観察対象の現在の位置や様子だけでなく観察対象の移動先の状況をも確認することが可能となるので、例えば、観察対象の移動先に不審者や危険物が存在すること等を察知して観察対象に知らせることができる。このように本発明によれば、観察対象に関するより有用な映像を配信することができる。
また、本発明では、移動先を複数推定してこれら移動先の映像を通信端末に配信するので、通信端末は、複数の移動先の映像を表示することができる。さらに、本発明では、通信端末における映像の表示を制御する制御情報も通信端末に送信する。ここで、制御情報は、映像を予測値に応じて表示するよう指示するものである。そのため例えば、今後観察対象を映す可能性が高い順にカメラ識別子の予測値を大きくしておけば、通信端末にて、複数の移動先の映像を予測値に応じたフレームサイズ等で表示させることが可能となる。この場合、通信端末のユーザは、今後観察対象を映す可能性が高い映像、すなわち注目すべき映像をすぐに見分けることができる。よって、観察対象の移動先の状況をより効率的に把握することができる。
また、本発明の映像配信サーバでは、制御情報は、映像を予測値に応じたフレームサイズで表示するよう通信端末に指示するものであることが好ましい。
この場合、通信端末は、今後観察対象が映る可能性の高い映像を、例えばより大きなフレームサイズで表示できる。よって通信端末のユーザは、全ての映像が同じフレームサイズである場合と比べ、観察対象の移動先の状況をより効率的に把握することができる。
また、本発明の映像配信サーバでは、制御情報は、映像を予測値に応じたフレームレートで表示するよう通信端末に指示するものであることが好ましい。
この場合、通信端末は、観察対象を映す可能性が高い映像を、例えばより大きなフレームレートで表示できる。よって通信端末のユーザは、全ての映像が同じフレームレートである場合と比べ、注目すべき映像をより詳しく見ることができる。
また、本発明は、通信端末と、当該通信端末及び複数のネットワークカメラと通信可能であると共に移動中の観察対象の映像を通信端末に配信する映像配信サーバと、を備える映像配信システムであって、映像配信サーバは、ネットワークカメラを識別するためのカメラ識別子と、ネットワークカメラの撮像可能位置を示す撮像可能位置情報とが対応付けられて格納された第1の格納手段と、観察対象を識別するための観察対象識別子と、観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とが対応付けられて格納された第2の格納手段と、通信端末から観察対象識別子を受信するサーバ側受信手段と、サーバ側受信手段が観察対象識別子を受信すると、観察対象の現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、位置情報取得手段によって取得された現在位置情報と第1の格納手段に格納された撮像可能位置情報とに基づいて、観察対象の現在位置を撮像可能なネットワークカメラのカメラ識別子を第1の格納手段から抽出する第1のカメラ選択手段と、サーバ側受信手段が受信した観察対象識別子に対応する履歴位置情報を第2の格納手段から抽出し、抽出した履歴位置情報と位置情報取得手段によって取得された現在位置情報とに基づいて観察対象の移動先を複数推定し、第1の格納手段に格納された撮像可能位置情報に基づいて複数の移動先をそれぞれ撮像可能な複数のネットワークカメラのカメラ識別子を第1の格納手段から抽出する第2のカメラ選択手段と、第1及び第2のカメラ選択手段によってカメラ識別子がそれぞれ抽出されると、当該カメラ識別子を有するネットワークカメラによって撮像された映像をそれぞれ映像データとして通信端末に送信するサーバ側送信手段と、を有し、第2のカメラ選択手段は、複数の移動先を撮像可能なネットワークカメラそれぞれについて、履歴位置情報を参照して過去に観察対象が現在位置の後に当該移動先を通過した回数に基づいて、当該ネットワークカメラが観察対象を撮像する可能性を示す予測値を算出し、サーバ側送信手段は、第2のカメラ選択手段で抽出されたカメラ識別子を有するネットワークカメラによって撮像された映像を、当該ネットワークカメラに対応する予測値に応じて表示するよう通信端末に指示するための制御情報を送信し、通信端末は、映像配信サーバに観察対象識別子を送信する端末側送信手段と、映像配信サーバから映像データを受信する受信手段と、受信した映像データ及び制御情報に基づき映像を表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
本発明の映像配信システムでは、映像配信サーバが、観察対象の現在位置を撮像するネットワークカメラを選択し、当該カメラの映像を通信端末に配信する。そのため通信端末は、観察対象が現在いる地点の映像を表示することができる。また、映像配信サーバは、観察対象の現在位置と、観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とを照らし合わせることにより観察対象の移動先を推定してこの移動先を撮像するネットワークカメラを選択し、当該カメラの映像を通信端末に配信する。そのため通信端末は、観察対象の移動先となりうる地点を表示することができる。ユーザは、通信端末の画面を通して観察対象の現在の位置や様子だけでなく観察対象の移動先の状況をも確認することが可能となる。このように本発明によれば、観察対象に関するより有用な映像を通信端末に配信することができる。
ところで、本発明は、上記したように映像配信サーバ及び映像配信システムとして記述できる他に、以下のように映像配信方法としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
すなわち、本発明の映像配信方法は、通信端末及び複数のネットワークカメラと通信可能であると共に、移動中の観察対象の映像データを通信端末に配信する映像配信サーバによる映像配信方法であって、ネットワークカメラを識別するためのカメラ識別子と、ネットワークカメラの撮像可能位置を示す撮像可能位置情報とを対応付けて第1の格納手段に格納する第1の格納ステップと、観察対象を識別するための観察対象識別子と、観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とを対応付けて第2の格納手段に格納する第2の格納ステップと、通信端末から観察対象識別子を受信する受信ステップと、受信ステップにて観察対象識別子を受信すると、観察対象の現在位置を現在位置情報として取得する位置情報取得ステップと、位置情報取得ステップにて取得した現在位置情報と第1の格納手段に格納された撮像可能位置情報とに基づいて、観察対象の現在位置を撮像可能なネットワークカメラのカメラ識別子を第1の格納手段から抽出する第1のカメラ選択ステップと、受信ステップにて受信した観察対象識別子に対応する履歴位置情報を第2の格納手段から抽出し、抽出した履歴位置情報と位置情報取得ステップにて取得した現在位置情報とに基づいて観察対象の移動先を複数推定し、第1の格納手段に格納された撮像可能位置情報に基づいて複数の移動先をそれぞれ撮像可能な複数のネットワークカメラのカメラ識別子を第1の格納手段から抽出し、複数の移動先を撮像可能なネットワークカメラそれぞれについて、履歴位置情報を参照して過去に観察対象が現在位置の後に当該移動先を通過した回数に基づいて、当該ネットワークカメラが観察対象を撮像する可能性を示す予測値を算出する第2のカメラ選択ステップと、第1及び第2のカメラ選択ステップにてカメラ識別子がそれぞれ抽出されると、当該カメラ識別子を有するネットワークカメラによって撮像された映像をそれぞれ映像データとして通信端末に送信し、第2のカメラ選択ステップで抽出されたカメラ識別子を有するネットワークカメラによって撮像された映像を、当該ネットワークカメラに対応する予測値に応じて表示するよう通信端末に指示するための制御情報を前記通信端末に送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、観察対象についてより有用な映像を配信することが可能となる。
以下、図面とともに本発明に係る映像配信サーバの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの構成を示す図である。図1に示すように、映像配信システムA1は、映像配信サーバ1と、位置情報サーバ20と、ネットワークカメラ30と、通信端末40とを備えている。これらは無線通信網Nを介して接続されている。
図3は、通信端末40の構成を示す図である。図3に示すように、通信端末40は、入力部41と、端末側ID記憶部42と、端末側通信部(端末側送信手段及び端末側受信手段)43と、端末側パラメータ記憶部44と、端末側処理部45と、表示画面生成部46と、表示部(表示手段)47と、を備えている。
入力部41は、通信端末40の入力ボタンといった、ユーザが通信端末40に情報を入力する際のインターフェイスとなる部分である。より具体的には、ユーザが入力部41に観察対象ID(観察対象識別子)を入力すると、入力部41は入力された観察対象IDを端末側ID記憶部42に格納する。ここで、観察対象IDとは観察対象者(観察対象)を識別するためのものであり、本実施形態では観察対象者が携帯する通信端末の電話番号である。また、観察対象IDの入力後、ユーザが入力部41に観察対象IDの送信指示を入力すると、入力部41はかかる指示を端末側通信部43に出力する。
端末側通信部43は、映像配信サーバ1と通信を行う部分である。より具体的には、端末側通信部43は、入力部41から観察対象IDの送信指示を受け取ると、端末側ID記憶部42から観察対象IDを抽出して、自端末を識別するための要求端末IDと共に映像配信サーバ1に送信する。本実施形態では、要求端末IDは自端末の電話番号である。
また、端末側通信部43は、映像配信サーバ1からストリーミングパラメータ(制御情報)を受信するとこれを端末側パラメータ記憶部44に格納する。映像配信サーバ1からストリーミングデータ(映像データ)を受信すると、これを端末側処理部45に出力する。ここでストリーミングパラメータとは、映像のフレームレート及びフレームサイズに関する情報を含むものである。ストリーミングデータとは、ネットワークカメラ30によって撮像された映像のデータである。
端末側処理部45は、ストリーミングにかかる処理(以下、ストリーミング処理と呼ぶ)を行う部分であって、例えばシグナリング制御、ビットレート制御、フレームレート制御等を行う。より具体的には、端末側処理部45は、端末側通信部43からストリーミングデータを受け取ると、端末側パラメータ記憶部44に格納されたストリーミングパラメータに基づいて、ストリーミングデータにストリーミング処理を施す。端末側処理部45は、ストリーミング処理後のストリーミングデータを表示画面生成部46に出力する。なお、端末側処理部45は、複数のストリーミングデータのストリーミング処理を同時に行うことが可能である。
表示画面生成部46は、表示部47における画面構成を決定する部分である。表示画面生成部46は、端末側処理部45からストリーミングデータを受け取ると、端末側パラメータ記憶部44に格納されたストリーミングパラメータに基づいて、画面構成を決定する。
表示部47はインターフェイスとなる部分であって、本実施形態ではディスプレイである。表示部47には、端末側処理部45から出力されたストリーミングデータに基づく映像が、表示画面生成部46によって決定された画面構成で表示される。これにより、ユーザは通信端末40の表示部47を介してネットワークカメラ30からの映像を確認することが可能となる。
図4は、映像配信サーバ1の構成を示す図である。映像配信サーバ1は、サーバ側通信部(サーバ側受信手段及びサーバ側送信手段)50と、サーバ側ID記憶部51と、位置情報取得部(位置情報取得手段)52と、現在位置記憶部53と、カメラ属性記憶部(第1の格納手段)54と、現在位置カメラ選択部(第1のカメラ選択手段)55と、パラメータ計算部56と、行動履歴記憶部(第2の格納手段)57と、予測位置カメラ選択部(第2のカメラ選択手段)58と、予測値記憶部59と、サーバ側パラメータ記憶部60と、サーバ側処理部61と、を有する。
サーバ側通信部50は、位置情報サーバ20、ネットワークカメラ30、及び通信端末40と通信を行う部分である。より具体的には、サーバ側通信部50は、通信端末40から観察対象ID及び要求端末IDを受信すると、これらをサーバ側ID記憶部51に格納する。図5は、サーバ側ID記憶部51に格納された情報を示す図である。図5に示すように、サーバ側ID記憶部51には、例えば観察対象ID「0905678XXXX」と、当該観察対象IDと共に送信された要求端末ID「0901234XXXX」とが対応付けて格納される。
また、サーバ側通信部50は、位置情報取得部52から位置情報の送信要求を受け取るとこれを位置情報サーバ20に送信すると共に、位置情報サーバ20から位置情報を受信するとこれを位置情報取得部52に出力する。サーバ側通信部50は、ネットワークカメラ30からの映像の受信や、通信端末40に対するストリーミングデータ及びストリーミングパラメータの送信も行う。
位置情報取得部52は、観察対象の現在位置を示す現在位置情報を取得する部分である。より具体的には、位置情報取得部52は、サーバ側ID記憶部51に観察対象IDが格納されると、この観察対象IDに基づく位置情報の取得要求をサーバ側通信部50を介して位置情報サーバ20に対し送信する。位置情報取得部52は、位置情報サーバ20からサーバ側通信部50を介して位置情報を受け取ると、これを現在位置情報として現在位置記憶部53に格納する。図6は、現在位置記憶部53に格納された情報を示す図である。図6に示すように、現在位置記憶部53には、例えば観察対象ID「0905678XXXX」と現在位置情報「N35.376 E139.523」とが対応付けて格納される。なお、位置情報取得部52は定期的に現在位置情報の取得要求を出力し、取得した現在位置情報を現在位置記憶部53へ格納する。
カメラ属性記憶部54には、ネットワークカメラ30を識別するためのカメラID(カメラ識別子)と、当該カメラIDを有するネットワークカメラ30の撮像可能位置情報とが格納されている。ここで、撮像可能位置情報とは、ネットワークカメラ30の撮像可能位置を示す情報であり、本実施形態ではネットワークカメラ30が設置された地点の位置情報及びネットワークカメラ30の撮影範囲を含んでいる。なお、カメラ属性記憶部54には、この他に撮影映像の形式等が格納されてもよい。図7は、カメラ属性記憶部54に格納された情報を示す図である。図7に示すように、カメラ属性記憶部54には、例えばカメラID「Camera_A」と、位置情報「N35.376 E139.520」と、撮影範囲「50、88」とが対応付けて格納される。撮像可能位置情報の取得方法は特に限られないが、サーバ側通信部50を介してネットワークカメラ30から取得する方法やブラウザから設定する方法等が例示できる。また、これらの記述方法はXML等を用いることができる。カメラ属性記憶部54には、全てのネットワークカメラ30のカメラIDと撮像可能位置情報とが格納されている。
現在位置カメラ選択部55は、観察対象者の現在位置を撮像可能なネットワークカメラ30を選択する部分である。より具体的には、現在位置カメラ選択部55は、現在位置記憶部53に現在位置情報が格納されると、この現在位置情報が示す位置に対応する撮像可能位置情報をカメラ属性記憶部54から検索する。そして、検索された撮像可能位置情報に対応付けられたカメラIDをカメラ属性記憶部54から抽出する。現在位置カメラ選択部55は、抽出したカメラIDと、現在位置記憶部53に格納されていた観察対象IDとをパラメータ計算部56に出力する。
行動履歴記憶部57には、観察対象IDと、当該観察対象IDに対応する履歴位置情報が予め格納されている。履歴位置情報とは、観察対象者の過去の移動経路を示すものであって、観察対象者が過去に通過した位置の位置情報と通過時間とを含んでいる。なお、履歴位置情報は、通過時間を含んでいなくてもよいし、速度センサなど様々なセンサ値から得られる観察対象の状態を含んでいてもよい。図8は、行動履歴記憶部57に格納された情報を示す図である。図8に示すように、行動履歴記憶部57には、例えば観察対象ID「0905678XXXX」と、通過時間「2007:10:31:17:59」と、位置情報「N35.376 E139.523」とが対応付けて格納される。なお、行動履歴記憶部57には、観察対象者の移動に伴って新しい履歴位置情報が順次格納される。
予測位置カメラ選択部58は、現在位置情報と履歴位置情報と撮像可能位置情報とに基づいて観察対象者の移動先を撮像可能なネットワークカメラ30を選択する部分である。より具体的には、予測位置カメラ選択部58は、現在位置記憶部53に観察対象IDと現在位置情報とが格納されると、この現在位置情報と、カメラ属性記憶部54に格納された撮像可能位置情報とに基づいて、現在位置情報が示す位置から所定の範囲にあるネットワークカメラ30を全て選択する。
予測位置カメラ選択部58は、選択したネットワークカメラ30それぞれに対し、履歴位置情報に基づいて予測値を算出する。より具体的には、観察対象者がかつて、現在いる位置の後に頻繁に通過した地点を映すネットワークカメラ30については、予測値を大きくする。一方、監察対象者がほとんど通過したことがない地点を映すネットワークカメラ30については、予測値を小さくする。
予測位置カメラ選択部58は、予測値に基づいて観察対象者の移動先を推定する。過去に観察対象者が頻繁に通過した地点は、今後も観察対象者が通る可能性が高い地点といえる。かかる地点を撮像するネットワークカメラ30は予測値が大きくなっているため、本実施形態の予測位置カメラ選択部58は、予測値が大きなネットワークカメラ30を選択するという形で、観察対象者の移動先を推定する。なお、予測位置カメラ選択部58は、重要な地点(例えば、観察対象者が以前に危険な目にあった地点)に関する情報を予め有しており、この重要な地点を映すネットワークカメラ30については予測値を加算する、としてもよい。
予測位置カメラ選択部58は、観察対象IDと、選択したカメラIDと、当該カメラIDを持つネットワークカメラ30の予測値とを対応付けて予測値記憶部59に格納する。また予測位置カメラ選択部58は、予測値記憶部59に格納したこれらの情報をパラメータ計算部56に出力する。図9は、予測値記憶部59に格納された情報を示す図である。図9に示すように、予測値記憶部59には、例えば観察対象ID「0905678XXXX」と、カメラID「Camera_A」と、予測値「80」とが対応付けて格納される。
パラメータ計算部56は、ストリーミングパラメータを決定する部分である。より具体的には、パラメータ計算部56は、現在位置カメラ選択部55から観察対象IDとカメラIDとを受け取ると共に、予測位置カメラ選択部58から観察対象IDとカメラIDと予測値とを受け取る。そして、これらに基づきストリーミングパラメータを決定する。ストリーミングパラメータは、観察対象ID、カメラID、フレームサイズ、及びフレームレートを含んでおり、フレームサイズ及びフレームレートは予測値から取得される。パラメータ計算部56は、ストリーミングパラメータを、サーバ側パラメータ記憶部60に格納する。
図10は、サーバ側パラメータ記憶部60に格納された情報を示す図である。図10に示すように、サーバ側パラメータ記憶部60には、例えば観察対象ID「0905678XXXX」と、カメラID「Camera_D」と、フレームサイズ「1000×1000」と、フレームレート「100」とが対応付けて格納される。カメラID「Camera_D」は現在位置カメラ選択部55から受け取ったものであり、予測値が算出されていないため、フレームサイズ及びフレームレートはデフォルトの値となっている。
また、サーバ側パラメータ記憶部60には、例えば観察対象ID「0905678XXXX」と、カメラID「Camera_A」と、フレームサイズ「720×480」と、フレームレート「80」とが対応付けて格納される。また、サーバ側パラメータ記憶部60には、例えば観察対象ID「0905678XXXX」と、カメラID「Camera_B」と、フレームサイズ「256×125」と、フレームレート「50」とが対応付けて格納される。カメラID「Camera_A」,「Camera_B」は予測位置カメラ選択部58から受け取ったものであり、フレームレート及びフレームサイズを予測値に応じた値となっている。
このようにパラメータ計算部56は、今後観察対象者を映す可能性がより高いネットワークカメラ30(例えば、カメラID「Camera_A」に対応するネットワークカメラ30)については、フレームサイズやフレームレートがより大きくなるようストリーミングパラメータを決定する。通信端末40はこのストリーミングパラメータに基づいてストリーミングデータのストリーミング処理を行うため、通信端末40に提供するストリーミングデータの品質を映像配信サーバ1側で決めることが可能となる。またこれにより、通信端末40のユーザは、通信端末40に表示された複数の映像の中から観察対象者の移動先を自ら絞り込むことや、全ての映像を追うことが不要となるため、観察対象者の監視を効率的に行うことができる。
サーバ側処理部61は、サーバ側パラメータ記憶部60からストリーミングパラメータを取得すると共に、かかるストリーミングパラメータに含まれるカメラIDを抽出する。そしてこのカメラIDを有するネットワークカメラ30から、サーバ側通信部50を介して映像を取得する。サーバ側処理部61は、取得した映像をストリーミングデータにする。また、サーバ側処理部61は、サーバ側ID記憶部51から要求端末IDを取得し、この要求端末IDを持つ通信端末40とサーバ側通信部50を介してシグナリングを行う。その後、ストリーミングパラメータ及びストリーミングデータを、サーバ側通信部50を介してシグナリングを行った通信端末40に送信する。
続いて、本実施形態における映像配信サーバ1の動作及び映像配信サーバ1を用いた映像配信方法を説明する。図11は、映像配信サーバ1の動作及び映像配信サーバ1を用いた映像配信方法を示すフローチャートである。ここでは、図2に示す観察対象者Pについての映像を通信端末40Aに配信する場合について説明する。
まず、図7に示すように、ネットワークカメラ30のカメラIDと撮像可能位置情報とを対応付けて、カメラ属性記憶部54に予め格納しておく(第1の格納ステップ、ステップS11)。
また、図8に示すように、観察対象者Pの観察対象ID「0905678XXXX」と観察対象者Pの履歴位置情報とを対応付けて、行動履歴記憶部57に予め格納しておく(第2の格納ステップ、ステップS12)。
通信端末40Aから観察対象ID「0905678XXXX」と要求端末ID「0901234XXXX」とが送信されると、サーバ側通信部50がこれらを受信する。サーバ側通信部50は図5に示すように、観察対象ID「0905678XXXX」と要求端末ID「0901234XXXX」とを対応付けてサーバ側ID記憶部51に格納する(受信ステップ、ステップS13)。
サーバ側ID記憶部51に観察対象ID「0905678XXXX」が格納されると、位置情報取得部52がサーバ側通信部50を介して、観察対象ID「0905678XXXX」を持つ通信端末の位置情報の取得要求を位置情報サーバ20に対し送信する。位置情報取得部52は、位置情報サーバ20からサーバ側通信部50を介して位置情報「N35.376 E139.523」を受け取る。位置情報取得部52は受け取った位置情報を現在位置情報「N35.376 E139.523」とし、図6に示すように、観察対象ID「0905678XXXX」と対応付けて現在位置記憶部53に格納する(現在位置取得ステップ、ステップS14)。
現在位置記憶部53に現在位置情報「N35.376 E139.523」が格納されると、現在位置カメラ選択部55が「N35.376 E139.523」に対応する撮像可能位置情報を図7に示すカメラ属性記憶部54から検索し、検索された撮像可能位置情報と対応付けられたカメラID「Camera_D」をカメラ属性記憶部54から抽出する(第1のカメラ選択ステップ、ステップS15)。なお、図2に示すネットワークカメラ30Dが、カメラID「Camera_D」を有するネットワークカメラ30である。これにより、観察対象者Pの現在位置を撮像可能なネットワークカメラ30が特定される。現在位置カメラ選択部55は、抽出したカメラID「Camera_D」と観察対象ID「0905678XXXX」とをパラメータ計算部56に出力する。
また、現在位置記憶部53に観察対象ID「0905678XXXX」と現在位置情報「N35.376 E139.523」とが格納されると、予測位置カメラ選択部58が観察対象ID「0905678XXXX」に対応した履歴位置情報を図8に示す行動履歴記憶部57から抽出する。そして、図6に示す現在位置記憶部53に観察対象ID「0905678XXXX」と対応付けて格納された現在位置情報「N35.376 E139.523」と、抽出した履歴位置情報と、カメラ属性記憶部54に格納された撮像可能位置情報とに基づいて、現在位置情報が示す位置から所定の領域にあるネットワークカメラ30のカメラIDを複数取得する。この場合、図2に示す9つのネットワークカメラ30のカメラIDが取得される。
予測位置カメラ選択部58は、取得したネットワークカメラ30の予測値を算出する(ステップS16)。ここで、図8に示す行動履歴情報を見ると、観察対象ID「0905678XXXX」に対応する観察対象者Pは、「N35.376 E139.523」なる位置を通過した後に、過去に2回ほど「N35.376 E139.520」なる位置を通過しており(図8のD1,D2参照)。また、観察対象者Pは、「N35.376 E139.523」なる位置を通過した後に、過去に1度だけ「N35.381 E139.557」なる位置を通過している(図8のD3参照)。また、図7に示す撮像可能位置情報を見ると、「N35.376 E139.520」なる位置にはカメラID「Camera_A」が対応付けられており、「N35.376 E139.557」なる位置にはカメラID「Camera_B」が対応付けられている。そこで、予測位置カメラ選択部58は、カメラID「Camera_A」のネットワークカメラ30の予測値を「80」とし、カメラID「Camera_B」のネットワークカメラ30の予測値を「40」とする。それ以外のネットワークカメラ30の予測値はゼロとする。なお、図2に示すネットワークカメラ30AがカメラID「Camera_A」を有し、ネットワークカメラ30BがカメラID「Camera_B」を有している。
予測値を算出した後、予測位置カメラ選択部58は、予測値が大きなカメラID、すなわちカメラID「Camera_A」,「Camera_B」を選択する(第2のカメラ選択ステップ、ステップS17)。予測位置カメラ選択部58は、図9に示すように、観察対象ID「0905678XXXX」と、選択したカメラID「Camera_A」,「Camera_B」と、当該カメラIDを持つネットワークカメラ30の予測値「80」,「40」とを対応付けて予測値記憶部59に格納する。また、予測位置カメラ選択部58は、予測値記憶部59に格納したこれらの情報をパラメータ計算部56に出力する。
パラメータ計算部56は、現在位置カメラ選択部55から観察対象ID「0905678XXXX」とカメラID「Camera_D」とを受け取り、予測位置カメラ選択部58から観察対象ID「0905678XXXX」とカメラID「Camera_A」,「Camera_B」と予測値「80」,「40」とを受け取る。そして、これらの情報から、3つのストリーミングパラメータを取得する(ステップS18)。より具体的には、観察対象ID「0905678XXXX」とカメラID「Camera_D」とフレームサイズ「1000×1000」と、フレームレート「100」とを含むストリーミングパラメータ、観察対象ID「0905678XXXX」とカメラID「Camera_A」とフレームサイズ「720×480」とフレームレート「80」とを含むストリーミングパラメータ、観察対象ID「0905678XXXX」とカメラID「Camera_B」とフレームサイズ「256×125」とフレームレート「40」とを含むストリーミングパラメータを取得する。パラメータ計算部56は、これらのストリーミングパラメータを、図10に示すようにサーバ側パラメータ記憶部60に格納する。
サーバ側処理部61は、サーバ側パラメータ記憶部60にストリーミングパラメータが格納されると、かかるストリーミングパラメータに含まれるカメラID「Camera_D」,「Camera_A」,「Camera_B」を抽出する。そして、カメラID「Camera_D」,「Camera_A」,「Camera_B」を有するネットワークカメラ30D,30A,30Bから、サーバ側通信部50を介して映像を取得する。サーバ側処理部61は、取得した映像をそれぞれストリーミングデータにする。そして、3つのストリーミングパラメータと3つのストリーミングデータとを、サーバ側ID記憶部51に格納された要求端末ID「0901234XXXX」を有する通信端末40Aに、サーバ側通信部50を介して送信する(送信ステップ、ステップS19)。
サーバ側通信部50が通信端末40Aから配信停止要求を受信するまで、上記のステップS14〜S19の処理は繰り返し行われる(ステップS20)。そして、通信端末40Aから配信停止要求を受信すると、ストリーミングパラメータ及びストリーミングデータの送信を停止する(ステップS21)。
続いて、本実施形態における通信端末40Aの動作を説明する。図12は、通信端末40Aの動作を示すフローチャートである。
ユーザが入力部41に観察対象ID「0905678XXXX」を入力すると、入力部41は観察対象ID「0905678XXXX」を端末側ID記憶部42に格納する(ステップS31)。観察対象IDの入力後、ユーザが入力部41に観察対象IDの送信指示を入力すると、入力部41はかかる指示を端末側通信部43に出力する。
入力部41から観察対象IDの送信指示を受け取った端末側通信部43は、端末側ID記憶部42から観察対象ID「0905678XXXX」を抽出して、自端末を識別するための要求端末ID「0901234XXXX」と共に映像配信サーバ1に送信する(ステップS32)。
観察対象ID及び要求端末IDの送信後、端末側通信部43は、映像配信サーバ1から3つのストリーミングパラメータと3つのストリーミングデータとを受信する(ステップS33)。端末側通信部43は、ストリーミングパラメータを端末側パラメータ記憶部44にそれぞれ格納すると共に、ストリーミングデータを端末側処理部45にそれぞれ出力する。
端末側処理部45は、端末側通信部43からストリーミングデータを受け取ると、端末側パラメータ記憶部44に格納されたストリーミングパラメータに基づいて、各ストリーミングデータにストリーミング処理を施す(ステップS34)。そして、ストリーミング処理がなされた3つのストリーミングデータを表示画面生成部46に出力する。このストリーミング処理により、3つのストリーミングデータは、ストリーミングパラメータが示すフレームレートで表示可能なものとなる。
表示画面生成部46は、端末側処理部45からストリーミングデータを受け取ると、端末側パラメータ記憶部44に格納されたストリーミングパラメータに基づいて、画面構成を決定する(ステップS35)。これにより、3つのストリーミングデータは、ストリーミングパラメータが示すフレームサイズで表示可能なものとなる。
表示部47には、端末側処理部45から出力されたストリーミングデータに基づく映像が、表示画面生成部46によって決定された画面構成で表示される(ステップS36)。図13は、通信端末40の表示部47を示す図である。図13に示すように、表示部47には、ネットワークカメラ30A,30B,30Dによって撮像された映像E1,E2,E3が表示され、ネットワークカメラ30Dの映像E1は最もフレームレート及びフレームサイズが大きく、ネットワークカメラ30Bの映像E3は最もフレームレート及びフレームサイズが小さくなっている。
ユーザが入力部41に配信停止要求を入力するまで、上記のステップS33〜S36の処理は繰り返し行われる(ステップS37)。そして、配信停止要求が入力されると、配信停止要求は端末側通信部43を介して映像配信サーバ1に送信される(ステップS38)。
本実施形態の作用効果について説明する。上述のように、本実施形態の映像配信サーバ1によれば、現在位置カメラ選択部55が観察対象者Pの現在位置を撮像するネットワークカメラ30Dを選択し、サーバ側通信部50がその映像から得たストリーミングデータを通信端末40Aに送信する。そのため通信端末40Aは、観察対象者Pが現在いる地点の映像を表示することができる。また、本発明の映像配信サーバ1は、予測位置カメラ選択部58が観察対象者Pの現在位置と、観察対象者Pの過去の移動経路を示す履歴位置情報とを照らし合わせることによって観察対象者Pの移動先を推定したのち、この移動先を撮像するネットワークカメラ30A,30Bを選択し、サーバ側通信部50がこれらの映像から得たストリーミングデータを通信端末40Aに送信する。そのため通信端末40Aに、観察対象者Pの移動先となりうる地点の映像も表示させることができる。ユーザは、通信端末40Aの画面を通して観察対象者Pの現在の位置や様子だけでなく観察対象者Pの移動先の状況をも確認することが可能となるので、例えば、観察対象者Pの移動先に不審者や危険物が存在すること等を察知して観察対象者Pに知らせることができる。このように本実施形態によれば、観察対象者Pに関するより有用な映像を配信することができる。
また、本実施形態にかかる映像配信サーバ1では、予測位置カメラ選択部58が移動先を複数推定してこれらを映すネットワークカメラ30A,30Bを特定し、サーバ側通信部50がネットワークカメラ30A,30Bの映像のストリーミングデータを通信端末40Aに送信するので、通信端末40は、複数の移動先の映像を表示することができる。また、本実施形態では、予測位置カメラ選択部58がネットワークカメラ30A,30Bに対して予測値を算出し、予測値の大きさに応じたフレームレート及びフレームサイズで映像を表示するよう通信端末40Aに指示する(すなわちストリーミングパラメータを通信端末Aに送信する)ので、通信端末40Aの表示画面を見たユーザは、今後観察対象者Pを映す可能性が高い映像、すなわちより注目すべき映像をすぐに見分けることができる。よって、観察対象者Pの移動先の状況をより効率的に把握することができる。
また、本実施形態にかかる映像配信サーバ1を用いた場合、通信端末40Aは、観察対象者Pを映す可能性が高い映像をより大きなフレームサイズで表示できる。よって通信端末40Aのユーザは、全ての映像が同じフレームサイズである場合と比べ、観察対象者Pの移動先の状況をより効率的に把握することができる。
また、本実施形態にかかる映像配信サーバ1を用いた場合、通信端末40Aは、観察対象者Pを映す可能性が高い映像をより大きなフレームレートで表示できる。よって通信端末40Aのユーザは、全ての映像が同じフレームレートである場合と比べ、注目すべき映像をより詳しく見ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について述べてきたが、本発明に係る映像配信サーバ1は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を取ることが可能である。
例えば、本実施形態では、ストリーミングパラメータはフレームレート及びフレームサイズに関する情報を含むとしたが、どちらか一方のみであってもよい。
本発明の実施形態に係る映像配信システムの構成を示す図である。 ネットワークカメラの配置を示す図である。 通信端末の構成を示す図である。 映像配信サーバ1の構成を示す図である。 サーバ側ID記憶部に格納された情報を示す図である。 現在位置記憶部に格納された情報を示す図である。 カメラ属性記憶部に格納された情報を示す図である。 行動履歴記憶部に格納された情報を示す図である。 予測値記憶部に格納された情報を示す図である。 サーバ側パラメータ記憶部に格納された情報を示す図である。 映像配信サーバの動作及び映像配信サーバを用いた映像配信方法を示すフローチャートである。 通信端末の動作を示すフローチャートである。 通信端末の表示部を示す図である。
符号の説明
A1…映像配信システム、1…映像配信サーバ、20…位置情報サーバ、30…ネットワークカメラ、40…通信端末、43…端末側通信部(端末側受信手段及び端末側送信手段)、47…表示部(表示手段)、50…サーバ側通信部(サーバ側受信手段及びサーバ側送信手段)、52…位置情報取得部(位置情報取得手段)、54…カメラ属性記憶部(第1の格納手段)、55…現在位置カメラ選択部(第1のカメラ選択手段)、57…行動履歴記憶部(第2の格納手段)、58…予測位置カメラ選択部(第2のカメラ選択手段)。

Claims (5)

  1. 通信端末及び複数のネットワークカメラと通信可能であると共に、移動中の観察対象の映像データを前記通信端末に配信する映像配信サーバであって、
    前記ネットワークカメラを識別するためのカメラ識別子と、前記ネットワークカメラの撮像可能位置を示す撮像可能位置情報とが対応付けられて格納された第1の格納手段と、
    前記観察対象を識別するための観察対象識別子と、前記観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とが対応付けられて格納された第2の格納手段と、
    前記通信端末から前記観察対象識別子を受信するサーバ側受信手段と、
    前記サーバ側受信手段が前記観察対象識別子を受信すると、前記観察対象の現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得された前記現在位置情報と前記第1の格納手段に格納された前記撮像可能位置情報とに基づいて、前記観察対象の現在位置を撮像可能な前記ネットワークカメラの前記カメラ識別子を前記第1の格納手段から抽出する第1のカメラ選択手段と、
    前記サーバ側受信手段が受信した前記観察対象識別子に対応する前記履歴位置情報を前記第2の格納手段から抽出し、抽出した前記履歴位置情報と前記位置情報取得手段によって取得された前記現在位置情報とに基づいて前記観察対象の移動先を複数推定し、前記第1の格納手段に格納された前記撮像可能位置情報に基づいて前記複数の移動先をそれぞれ撮像可能な複数の前記ネットワークカメラの前記カメラ識別子を前記第1の格納手段から抽出する第2のカメラ選択手段と、
    前記第1及び第2のカメラ選択手段によって前記カメラ識別子がそれぞれ抽出されると、当該カメラ識別子を有する前記ネットワークカメラによって撮像された映像をそれぞれ映像データとして前記通信端末に送信するサーバ側送信手段と、
    を備え
    前記第2のカメラ選択手段は、前記複数の移動先を撮像可能な前記ネットワークカメラそれぞれについて、前記履歴位置情報を参照して過去に前記観察対象が現在位置の後に当該移動先を通過した回数に基づいて、当該ネットワークカメラが観察対象を撮像する可能性を示す予測値を算出し、
    前記サーバ側送信手段は、前記第2のカメラ選択手段で抽出された前記カメラ識別子を有する前記ネットワークカメラによって撮像された映像を、当該ネットワークカメラに対応する前記予測値に応じて表示するよう前記通信端末に指示するための制御情報を送信する
    ことを特徴とする映像配信サーバ。
  2. 前記制御情報は、前記映像を前記予測値に応じたフレームサイズで表示するよう前記通信端末に指示するものであることを特徴とする請求項記載の映像配信サーバ。
  3. 前記制御情報は、前記映像を前記予測値に応じたフレームレートで表示するよう前記通信端末に指示するものであることを特徴とする請求項記載の映像配信サーバ。
  4. 通信端末と、当該通信端末及び複数のネットワークカメラと通信可能であると共に移動中の観察対象の映像を前記通信端末に配信する映像配信サーバと、を備える映像配信システムであって、
    前記映像配信サーバは、
    前記ネットワークカメラを識別するためのカメラ識別子と、前記ネットワークカメラの撮像可能位置を示す撮像可能位置情報とが対応付けられて格納された第1の格納手段と、
    前記観察対象を識別するための観察対象識別子と、前記観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とが対応付けられて格納された第2の格納手段と、
    前記通信端末から前記観察対象識別子を受信するサーバ側受信手段と、
    前記サーバ側受信手段が前記観察対象識別子を受信すると、前記観察対象の現在位置を示す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得された前記現在位置情報と前記第1の格納手段に格納された前記撮像可能位置情報とに基づいて、前記観察対象の現在位置を撮像可能な前記ネットワークカメラの前記カメラ識別子を前記第1の格納手段から抽出する第1のカメラ選択手段と、
    前記サーバ側受信手段が受信した前記観察対象識別子に対応する前記履歴位置情報を前記第2の格納手段から抽出し、抽出した前記履歴位置情報と前記位置情報取得手段によって取得された前記現在位置情報とに基づいて前記観察対象の移動先を複数推定し、前記第1の格納手段に格納された前記撮像可能位置情報に基づいて前記複数の移動先をそれぞれ撮像可能な複数の前記ネットワークカメラの前記カメラ識別子を前記第1の格納手段から抽出する第2のカメラ選択手段と、
    前記第1及び第2のカメラ選択手段によって前記カメラ識別子がそれぞれ抽出されると、当該カメラ識別子を有する前記ネットワークカメラによって撮像された映像をそれぞれ映像データとして前記通信端末に送信するサーバ側送信手段と、
    を有し、
    前記第2のカメラ選択手段は、前記複数の移動先を撮像可能な前記ネットワークカメラそれぞれについて、前記履歴位置情報を参照して過去に前記観察対象が現在位置の後に当該移動先を通過した回数に基づいて、当該ネットワークカメラが観察対象を撮像する可能性を示す予測値を算出し、
    前記サーバ側送信手段は、前記第2のカメラ選択手段で抽出された前記カメラ識別子を有する前記ネットワークカメラによって撮像された映像を、当該ネットワークカメラに対応する前記予測値に応じて表示するよう前記通信端末に指示するための制御情報を送信し、
    前記通信端末は、
    前記映像配信サーバに前記観察対象識別子を送信する端末側送信手段と、
    前記映像配信サーバから前記映像データを受信する端末側受信手段と、
    受信した前記映像データ及び前記制御情報に基づき映像を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする映像配信システム。
  5. 通信端末及び複数のネットワークカメラと通信可能であると共に、移動中の観察対象の映像データを前記通信端末に配信する映像配信サーバによる映像配信方法であって、
    前記ネットワークカメラを識別するためのカメラ識別子と、前記ネットワークカメラの撮像可能位置を示す撮像可能位置情報とを対応付けて第1の格納手段に格納する第1の格納ステップと、
    前記観察対象を識別するための観察対象識別子と、前記観察対象の過去の移動経路を示す履歴位置情報とを対応付けて第2の格納手段に格納する第2の格納ステップと、
    前記通信端末から前記観察対象識別子を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにて前記観察対象識別子を受信すると、前記観察対象の現在位置を現在位置情報として取得する位置情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップにて取得した前記現在位置情報と前記第1の格納手段に格納された前記撮像可能位置情報とに基づいて、前記観察対象の現在位置を撮像可能な前記ネットワークカメラの前記カメラ識別子を前記第1の格納手段から抽出する第1のカメラ選択ステップと、
    前記受信ステップにて受信した前記観察対象識別子に対応する前記履歴位置情報を前記第2の格納手段から抽出し、抽出した前記履歴位置情報と前記位置情報取得ステップにて取得した前記現在位置情報とに基づいて前記観察対象の移動先を複数推定し、前記第1の格納手段に格納された前記撮像可能位置情報に基づいて前記複数の移動先をそれぞれ撮像可能な複数の前記ネットワークカメラの前記カメラ識別子を前記第1の格納手段から抽出し、前記複数の移動先を撮像可能な前記ネットワークカメラそれぞれについて、前記履歴位置情報を参照して過去に前記観察対象が現在位置の後に当該移動先を通過した回数に基づいて、当該ネットワークカメラが観察対象を撮像する可能性を示す予測値を算出する第2のカメラ選択ステップと、
    前記第1及び第2のカメラ選択ステップにて前記カメラ識別子がそれぞれ抽出されると、当該カメラ識別子を有する前記ネットワークカメラによって撮像された映像をそれぞれ映像データとして前記通信端末に送信し、前記第2のカメラ選択ステップで抽出された前記カメラ識別子を有する前記ネットワークカメラによって撮像された映像を、当該ネットワークカメラに対応する前記予測値に応じて表示するよう前記通信端末に指示するための制御情報を前記通信端末に送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする映像配信方法。
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