JP4613119B2 - 開閉ドア - Google Patents

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Description

本発明は、主としてマンション、ビル、戸建住宅等の建物に用いられる玄関ドア等の開閉ドアに関するものである。
近年、空き巣(侵入窃盗)が多発する傾向にある。空き巣の手口としては種々のものがあるが、中でもピッキングによるものも増加している。ピッキングとは、合鍵以外の用具(ピッキング用具:特殊工具)を用い、錠シリンダー部分を操作して解錠する手口のことであり、熟練者になれば極僅かな時間で解錠してしまうほどである。ピッキングによる手口の空き巣では、窓ガラスが割られるといった損壊されるものが一切無いため、発見が遅れやすいとともに、犯罪自体に気が付き難いという面がある。
そこで、錠前の製造会社は研究して構造に工夫を凝らし、ピッキングされても容易には解錠できないものにする改良努力が為されてはいるが、それに従ってピッキング技術も進化して行くという「いたちごっこ」の傾向があり、なかなかピッキングによる被害を減少させるのが難しいというのが実情である。
対策としては、特許文献1に示されるように、ドアノブに被せるカバー具を装備することにより、そのドアノブに装備されている鍵穴、若しくはドアノブ付近に配置されている鍵穴を覆って隠すことにより、ピッキングを未然に防止させるようにした技術が知られている。この従来技術では、カバーが開かないようにするための専用の錠が付いており、二重ロックによって防犯機能を高めることが可能でもある。
また、国際特許出願である特許文献2の図5において開示されたもののように、錠前の室内側に付いている手動操作用のサムターンの回動可能及び不能の切換が自在なロック手段を、遠隔操作によって選択操作できるようにした技術も知られている。つまり、サムターンを回動不能状態に切換えておけば、例え、ピッキングされても、最終的に解錠すべくサムターンの回動が不能になっているから、ドアを開けられてしまうことが防止できるというものである。
特開2002−349104号公報 WO2002/057574号公報
しかしながら前記前者の従来技術では、ドアを開けるには必ず2種の(2回の)解錠操作が必要であり、面倒で時間が掛かる不利があるとともに、カバー具及びその錠が露出されているので見栄えが芳しくないという欠点がある。また、カバー具の錠もドアの錠もピッキングされてしまうおそれは存在する。
そして、前記後者の従来技術では、室内側にロック手段が装備されているので、外部からはドアの見栄えが維持されるものではあるが、うっかり遠隔操作手段を出先に忘れたりするとドアを開けることが不能になる不都合がある。加えて、最終的にドアは開けられないにしてもピッキングされる行為自体の防止はできないので、それによって鍵穴が傷付けられるおそれは残る。
このように、いずれの従来技術であっても、見栄えや解錠操作性を損なうことなくピッキングが防止でき、しかもそのための手段に起因してドアを開けることができない不都合が生じない開閉ドアの実現には、さらなる改善の余地が残されているものであった。
本発明の目的は、ドアの錠前装置やその配置構造、並びに錠前装置の使い方等を見直すことにより、ドアとしての外観や見栄え、並びに解錠操作性を損なうことがないようにしながらピッキングの防止が行えるとともに、そのピッキング防止手段に起因した不測のドア開放不能事態を招くことも無いよう、改善された開閉ドアを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、ドア2のドア枠1に対する開閉が自在な解錠状態と、前記ドア2を閉じ姿勢にロックする施錠状態との切換が自在な錠前装置5が装備されている開閉ドアにおいて、前記錠前装置5は、遠隔操作並びに鍵Kによる前記解錠状態と前記施錠状態との切換が自在なものに構成されるとともに、前記錠前装置5における前記鍵Kが差し込まれる鍵穴部分5Aが視認不能に隠される隠蔽状態と、前記鍵穴部分5Aが露出される露出状態との切換が可能な鍵穴隠し手段Bが装備されており、
前記鍵穴隠し手段Bが前記隠蔽状態にあるときには、前記鍵穴部分5Aが開閉ドア構成部材Gによって隠されるように構成されており、
前記錠前装置5は、前記鍵穴部分5Aを有して前記ドア枠1に取付られる錠本体5Bと、この錠本体5Bに突出移動及び退入移動自在に支持されるロック部材22とを有しており、前記ロック部材22が突出移動して前記ドア2のロック用穴5Hに挿入される前記施錠状態と、前記ロック部材22が退入移動して前記ロック用穴5Hから抜け出す前記解錠状態とが切換自在に構成され、
前記ドア枠1には、機能設備7〜11が装備される前記開閉ドア構成部材Gとしての袖パネル3が、その閉じ状態においては前記ドア2の横に並ぶ状態で開閉可能に外装されており、前記鍵穴隠し手段Bは、閉じ状態にある前記袖パネル3によって前記鍵穴部分5Aが隠蔽され、かつ、前記袖パネル3が開き状態にあるときには前記鍵穴部分5Aが露出される構造によって構成されていることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項に記載の開閉ドアにおいて、前記袖パネル3を閉じ状態にロックする第2錠前装置50が装備されていることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項に記載の開閉ドアにおいて、前記第2錠前装置50は、複数桁の数字列44a,44b,44cが予め決められている所定の組み合わせ状態に操作されるに従って解錠されるダイヤル錠44を有して構成されていることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項2又は3に記載の開閉ドアにおいて、前記第2錠前装置50は、袖パネル3の表面に形成される操作孔48からの手指による解錠操作が可能に装備されるとともに、前記操作孔48は、着脱自在に前記袖パネル表面3Aに装着される表示ラベルLによって覆われる構成とされていることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項に記載の開閉ドアにおいて、前記表示ラベルLは、前記袖パネル表面3Aへの磁着及び取外しが自在なネームプレートであることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、遠隔操作と鍵による解錠及び施錠が行える錠前装置、及び鍵穴隠し手段とを設けることにより、通常は鍵穴部分が隠蔽される状態での遠隔操作によって錠前装置の解錠及び施錠を行うことができる。つまり、いちいち鍵及び鍵穴部分を用いなくても解錠及び施錠が行えるものであるから、従来のように鍵穴部分を露出させておく必要が無く、従って見えないように隠してしまう構成をとることが可能になる。また、意匠性の点では乏しいものである鍵穴部分が見えないように隠されることにより、開閉ドアとしての見た目をより良いものとすることが可能になる。その結果、ドアとしての外観や見栄え、並びに解錠操作性を損なうことがないようにしながらピッキングの防止が行えるとともに、そのピッキング防止手段に起因した不測のドア開放不能事態を招くことも無いよう、改善された開閉ドアを提供することができる。
また、請求項の発明によれば、鍵穴部分を隠す手段としてドア構成部材を用いてあるから、鍵穴部分の存在をより判り難くする作用があるとともに、専用の隠し部材を設ける場合に比べて開閉ドアとしての外観に不自然さを与えることが無い又はほぼ無いようにすること、並びにコストダウンが可能になるといった利点が追加される。
さらに、請求項の発明によれば、嵩張る構成となり易い錠前装置を固定部位であるドア枠に装備させる構成としてあるから、不自然に出っ張る等の錠前装置を設けることに起因した形状の制約がドアには無くなり、ドア形状の自由度が高まる利点がある。そして、ドアの横に配備される開閉可能な袖パネルによって鍵穴部分が隠される構成とされているから、袖パネルが閉じられている通常の状態では、外から鍵穴部分が完全に隠された状態となる。そして遠隔操作による解錠が行えない場合には、袖パネルを開くことで鍵穴部分を露出でき、鍵を用いた手動操作で解錠することが可能になる。つまり、元々備わっている袖パネルを鍵穴隠し手段に兼用させることで、見栄えを損なうことなく、かつ、コストアップを招くことなく請求項2による前記作用及び効果を得ることができる利点がある。
請求項の発明によれば、開閉可能な袖パネルを閉じロックできる第2錠前装置が設けられているので、何らかの原因によって鍵穴部分が袖パネルで隠されている構造が分ったとしても、袖パネルを開けることができないことによって二重の安全装置として機能することになるから、優れたピッキング防止機能を有する開閉ドアとして提供できる利点がある。尚、錠前の構造によっては、第2錠前装置がピッキングに遭う可能性は残るが、ピッキングを複数回行わねばならないことが判明した時点で、普通はピッキング対象から外されるから、やはり優れたピッキング防止効果は有効である。
請求項の発明によれば、第2錠前装置をダイヤル錠を有する構成としてあるから、数字列さえ覚えておけば、第2錠前装置用の鍵を携帯する必要は無くなり、その第2錠前装置用の鍵を忘れる不都合を回避することができる便利さがある。
請求項の発明によれば、第2錠前装置(ダイヤル錠)を操作すべく袖パネルに形成される操作孔が、表示ラベルで覆われて見えないように構成されているから、外観を損なうことがないとともに、万が一、鍵穴部分を露出させるには袖パネルを開けば良い、ということ、或いは、袖パネルが開かないようにロックされている、ということが分ったとしても、袖パネルのロック状態を解錠するための糸口である操作孔がすぐには見つけられないから、それによってピッキングを断念させられる効果がある。この言わば三重の安全装置と言うべきロック構造により、ドアの解錠及び施錠操作を簡単化しながピッキング防止を図る、という効果をより高次元で達成することができる利点がある。
加えて、第2錠前装置操作用の操作孔を隠す手段が、本来的に袖パネルに備わっている表示ラベルの磁着によって為されるものであるから、開閉ドアとしての外観を損なうことなく、かつ、実質的にコストアップ無く操作孔を隠す機能を得ることができる利点もある。この場合、請求項のように、表示ラベルを、入居者が変わることを考慮して着脱可能とされていることが多いネームプレートに設定すれば、表示ラベルを着脱するための専用の手段が不要となり、経済的に構成できる利点がある。
以下に、本発明による開閉ドアの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1はマンション用の袖パネル付玄関ドアの外観図、図2は図1の玄関ドアの内観図、図3は玄関ドアの横断面図、図4はダイヤル錠部分における袖パネルの横断面図、図5は電子キーの概略の内部構造を示す一部切欠きの側面図、図6はダイヤル錠部分の正面図、図7は非常時における玄関ドアの開き操作手順を示す作用図である。
〔実施例1〕
図1は、開閉ドアの一例として、高層マンション用の袖パネル付玄関ドア(以下、玄関ドアと略称する)Aを示している。Fは床(マンションの廊下)である。この玄関ドアAは、建物の躯体17に取付固定されるドア枠1と、ドア枠1に開閉自在に支承されるドア2と、各種機能設備7〜11が装備され、かつ、ドア2の向って左側に隣接する状態でドア枠1に支持されるパネル材4から成る袖パネル3と、から構成されている。ドア2は、向って右側の端部に設定される上下向きのドア支点P周りで揺動開閉自在にドア枠1に支承されるとともに、上下二箇所の錠前装置5と対を為すためのロック用穴5H(図3参照)と、取っ手(把手)6と、意匠用の表パネル2B等を有して構成されている。
この玄関ドアAには、図1,2,5に示すように、持ち運び自在な電子キー35を用いた遠隔操作により、一対の錠前装置5,5の施錠及び解錠の各操作が行える非接触ドアロック装置Dが採用されている。即ち、非接触ドアロック装置Dとは、電子キー35を携帯してさえおれば、玄関ドア2に近付けば両錠前装置5,5が自動的に解錠され、玄関ドア2から離れれば両錠前装置5,5が自動的に施錠されるシステムであり、商用電源(AC100V)が供給される室内操作盤36、制御装置37、上下の錠前装置5,5、室内及び室外受信機(アンテナユニット)38,39、及び電子キー35から構成されている。
袖パネル3は、パネル材4をその向って左側の端部に設けた上下向きのパネル支点Q周りで揺動可能にドア枠1に支承して成り、パネル材4を閉じ状態にあるドア2と平行な姿勢とすべく閉じ揺動された作用姿勢(図1に実線で示す姿勢)と、パネル材4の背面4H(図3参照)を露呈すべく開き揺動されたメンテナンス姿勢(図1に仮想線で示す姿勢)とに切換自在に構成されている。パネル材4には、上から玄関灯7、世帯番号札8、ネームプレート9、インターホン10、新聞や郵便物等を収容するための外部ポスト11等から成る種々の機能設備7〜11が装備されている。
ドア枠1は、図1〜図3に示すように、中空断面形状を有する左右の縦枠材12,13、上下の横枠部材14,15、中空断面形状を有する中間縦枠材(中間縦枠部)16等から構成されており、例えば、躯体であり固定部でもある金属製等の強度部材17にボルト止め固定されている。これら枠材12〜16は、例えば下側の横枠部材15をステンレス材から形成し、その他の枠材12〜14,16は圧延鋼板材から形成するが、アルミ合金を用いる等、これらには限定されない。右縦枠材13と中間縦枠材16には、これらの間に人体や荷物等の通過用空間Sを形成するとともに、ゴム等の合成樹脂材によるシール材18,19を支持するように、前後方向に若干の幅を有した内壁面13a,16aが形成されている。
ドア2は、図1〜図3に示すように、扉本体2Hと、開閉基端側の端面材2Aと、扉本体2Hの外面に取付けられる表パネル2Bとを有する金属製のものに構成されており、上下の横枠材14,15夫々との間に亘る状態の支軸20を介してドア支点Pを中心に揺動開閉自在にドア枠1に支承されている。端面材2Aは、横断面が半円形状を呈する曲面のドア支点側端面2aを有する押出し材製であり、箱体状の扉本体2Hの内部空間にはグラスウール等の防音断熱材21が充填されている。また、表パネル2Bの向って左側の端となる左端部は、中間縦枠材16の前面における右側部分、及び中間縦枠材16と扉本体2Hとの縦隙間を覆って隠す役割を有している。
錠前装置5は、電子キー35による遠隔操作並びに鍵Kによる解錠状態と施錠状態との切換が自在なもの(電動手動兼用型)に構成されるとともに、錠前装置5における鍵(キー)Kが差し込まれる鍵穴部分5Aが開閉ドア構成部材3によって隠される隠蔽状態と、鍵穴部分5Aが露出される露出状態との切換が可能な鍵穴隠し手段Bが装備されている。具体的には、図1〜図3,図5示すように、中間縦枠材16の上下に計2組の錠前装置5が取付られており、鍵穴部分5Aを有して中間縦枠材16に取付られる錠本体5Bと、この錠本体5Bに突出移動及び退入移動自在に支持されるロック部材22とを有しており、ロック部材22が突出移動してドア2のロック用穴5Hに挿入される施錠状態(図3に示す状態)と、ロック部材22が退入移動してロック用穴5Hから抜け出す解錠状態とが切換自在に構成されている。
中間縦枠材16は、躯体の強度部材17に連設される厚幅の第1端部16aと、通過用空間Sを形成するための厚幅の第2端部16bと、これら両端部16a,16bの間に位置する薄幅の取付用部16cとの各部を備えた断面が略「コ」字形状を呈する部材であり、取付用部16cを内外に貫通する状態で錠前装置5が装備されている。つまり、両端部16a,16bで囲まれる凹状部位に、錠本体5Bとサムターン(操作ノブ)23が配置されている。
錠前装置5の構造は、図5に示すように、取付用部16cの内面側に配置される錠本体5Bと手動操作用のサムターン23、外面側に配置される鍵穴部分5A、取付用部16cを貫通する操作軸24、操作軸24によって出退操作されるロック部材22等から構成されている。つまり、錠前装置5は、鍵穴部分5Aを有してドア枠1に取付られる錠本体5Bと、この錠本体5Bに突出移動及び退入移動自在に支持されるロック部材22とを有しており、ロック部材22が突出移動してドア2のロック用穴5Hに挿入される施錠状態と、ロック部材22が退入移動してロック用穴5Hから抜け出す解錠状態とが切換自在に構成されている。尚、操作軸24の回動によってロック部材22を突出移動及び退入移動させる機構は公知技術に付き、図示並びに説明は割愛する。
さて、錠本体5Bは、カバーケース25とそれに内装される駆動操作部Cとを有して構成されている。駆動操作部Cは、正逆回転駆動自在な電動モータ27とこれの回転動力を操作軸24に伝達するための伝達機構26とを有して構成されており、伝達機構26は、モータ軸に外装されるウォームギヤ29、大ギヤ30、第1ギヤ31、電磁クラッチ28、第2ギヤ32、操作軸24に外装される第3ギヤ33を有して構成されている。電磁クラッチ28は、電動モータ27に通電されるに従ってクラッチON(伝動状態)となり、電動モータ27への通電が解除されるに従ってクラッチOFF(伝動遮断状態)となるように連係されている。故に、電動モータ27を用いない場合にはサムターン23又は鍵Kを鍵穴部分5Aの鍵穴5aに差し込んでの手動による解錠操作並びに施錠操作が自在に行えるものに構成されている。尚、図5に示す34は、ロック部材22のスライド支承用として第2端部16bの通過用空間S側の側壁にビス止めされる外装プレートである。
図5に示すように、電動モータ27の駆動は、前述の非接触ドアロック装置Dにより、電子キー35から発信される電波による遠隔操作によって行われる。電子キー35は、施錠スイッチ(ロックスイッチ)40と解錠スイッチ(アンロックスイッチ)41と、電源切れ表示ランプ42と、図示しない送信機とを備えており、ドア枠1に装備されている内外の受信機38,39との協動によって2個の錠前装置5,5の施錠並びに解錠の遠隔操作が自在である。前述のように、電子キー35がドア2(内外の受信機38,39)に対する所定距離範囲内に入ると錠前装置5,5、が自動解錠され、所定距離範囲外に出ると自動施錠されるが、施錠スイッチ40の操作による強制施錠、並びに解錠スイッチ41の操作による強制解錠も自在に行えるように構成されている。
次に、袖パネル3のロック構造について説明する。図4,図6に示すように、袖パネル3には、これを閉じ状態にロックする第2錠前装置50がステー43を介してパネル裏面3Uに取付けられている。第2錠前装置50は、三桁(複数桁の一例)で0〜9の数字が予め決められている所定の組み合わせ状態に操作されるに従って解錠されるダイヤル錠を有して構成されている。ダイヤル錠44の操作軸45に取付けられるロックアーム46と、中間縦枠材16に固着されるストッパ板47とが対を為す関係にあり、ロックアーム46が横臥姿勢となるロック位置Rに切換えられると、そのロックアーム46の先端部がストッパ板47の背後に位置して袖パネル3の開き揺動を不可とするロック状態(図6に仮想線で示す状態)になる。そして、ロックアーム46を回動移動させて起立した解錠位置Eに切換えられると、ストッパ板47との干渉が解消されて袖パネル3の開き揺動が自在となる解錠状態が得られるのである。
また、袖パネル3をドア枠1に対して閉じた作用姿勢を維持させる機構であるマグネットキャッチ49が装備されている。マグネットキャッチ49は、図4に示すように、パネル材4の向って右端部の上下中間位置において内装されたマグネット49aと、鋼板製の中間縦枠材16の前面16dの前面に磁着自在な状態でパネル材4に外装される金属板材製のキャッチ49bとで成り、マグネット49aの磁力を受けるキャッチ49bが中間縦枠材16に磁力吸引されることで袖パネル3の作用姿勢を維持できるようになっている。
ところで、ダイヤル錠44の操作(解錠操作、施錠操作)は、パネル材4の外表面に形成される操作孔48からの手指操作が可能に構成される、操作孔48は、着脱自在に袖パネル3表面に装着されるネームプレート(表示ラベルLの一例)9によって覆われる構成とされている。世帯番号札8の直下に配置されるネームプレート9は磁気を帯びた金属板で成り、金属製の袖パネル3の外表面3Aに磁着取付けされており、その取付状態においては操作孔48が丁度隠れて見えないようになっている。
しかして、上下三段に並ぶ回し数字列44a,44b,44cが所定の組合わせ(例:上から3,9,5)に揃うと初めて外周摘み部44Aの回動操作が可能となり、従って、操作孔48から手指で外周摘み部44Aを矢印イ方向に回動してロックアーム46を横臥姿勢から起立姿勢に回してロック解除し、袖パネル3の開き揺動が可能になる。数字列44a,44b,44cが揃わないと外周摘み部44Aは動かないので、袖パネル3は閉じ状態に維持されるものとなる。
又、袖パネル3の外表面3Aにおける揺動先端側には、前方(厚み方向)に隆起する状態で上下に貫通形成される帯状突出部3Bが形成されており、その帯状突出部3Bの内側に、中間縦枠材16から前方突出する状態の鍵穴部分5Aが配置されている。つまり、前述した鍵穴隠し手段Bは、袖パネル(開閉ドア構成部材Gの一例)3が閉じ状態にあるときにはこの袖パネル3によって鍵穴部分5Aが見えないように隠蔽され、かつ、袖パネル3が開き状態にあるときには鍵穴部分5Aが露出される構造によって構成されている 。その袖パネル3は、通常はダイヤル錠44によって閉じ状態に維持されているとともに、そのダイヤル錠44も、通常はネームプレート9によって覆われて見えないように隠された状態に維持されている。
以上のように構成されている玄関ドアAの使用状況は次のようになる。通常は電子キー35を携帯しておくことにより、室内から或いは室外から玄関ドアAに近付けば電子キー35からの電波が内又は外の受信機38,39に届き、それによって上下の錠前装置5,5が共に自動的に解錠されてドア2の開閉操作が自在に行える状態となり、ドア2を開閉しての出入が自在に行える状況が得られる。そして、室内に入って、或いは外出することで玄関ドア2から所定距離離れるに従って電子キー35からの電波が内又は外の受信機38,39に届かなくなり、それによって上下の錠前装置5,5が共に自動的に施錠されて玄関ドア2が閉じ状態にロックされるのである。尚、解錠後において電子キー35を携帯している状態でも、各受信機38,39に装備されている押しボタン38a,39aを押せば強制施錠を行うことができる。
電子キー35を携帯し忘れても、非常用の鍵Kを持っている場合であれば、次のような操作でもって玄関ドア2の開閉が可能になる。まず、図7(a)に示すように、ネームプレート9を外して(パネル外表面3Aの別の場所に磁着させておいて)操作孔48を露出させ、その操作孔48から手指を挿入してダイヤル錠44を解錠し、ロックアーム46を横臥姿勢から起立姿勢に回動操作して袖パネル3のロックを解除する。次に、図7(b)に示すように、袖パネル3を手前に揺動して開き、それによって露出される上下の鍵穴部分5A,5Aの鍵穴5a,5aに、付帯している鍵Kを差し込んでの手動操作により、上下の錠前装置5,5を解錠操作する。両方の錠前装置5,5の解錠により、図7(c)に示すように、玄関ドア2を開くのである。
このように本発明による開閉ドアAは、基本的に電子キー35による非接触ドアロック装置Dを採用して鍵穴部分5Aを隠す構成とすることにより、施錠及び解錠操作を簡便化しながらピッキング防止が図れるものである。つまり、「ドアのロック及びロック解除の際には錠前装置を鍵(キー)を用いて手動操作するものである」という認識(視点)を変えることにより、本発明を想到できるに至ったものである。本発明による開閉ドア(玄関ドア)Aでは、ドア外部からは鍵穴部分5Aが全く認識できないので、その段階でピッキング対象から外される効果があるとともに、たとえ、袖パネル3の向こう側に鍵穴部分5Aが存在することが判ったとしても、袖パネルを開ける手段が簡単には分らないという効果もある。そして、万が一、ネームプレート9を外すことが判ったとしても、そこに存在するダイヤル錠44がまたしても鬼門となるから、この言わば三重の安全装置により、ほぼ完全なまでにピッキング防止効果を得ることができる。
〔別実施例〕
図示は省略するが、以下に述べる構造の開閉ドアは本発明の範疇に入るものであると定義する。
(1)実施例1を基本として、袖パネル3を作用姿勢(閉じ状態)にロック維持する第2錠前装置50を持たない構造の開閉ドア
(2)錠前装置の遠隔操作手段としては、電子キー35によるもののほか、錠前装置5の電動モータ27を駆動するためのセンサー部又は発信機能が鍵K自身に装備された構成のものでも良い。この構造では、電子キー35も鍵Kも両方とも忘れて解錠できない、という不都合の可能性を低くすることができる効果がある。
マンション用の袖パネル付玄関ドアの外観図 図1のドアの内側部分及び非接触ドアロック装置の構造を示す概略図 電子キー部分におけるドアの断面図 袖パネルの開閉構造を示す断面図 電子キーの概略の構造を示す断面図 袖パネルのダイヤル錠装着部の正面図 電子スイッチを忘れた場合のロック解除操作手順を示し、(a)はダイヤル錠操作工程、(b)はキーによるロック解除工程、(c)はドア開き工程
1 ドア枠
2 ドア
3 袖パネル
3A 袖パネル表面
5 錠前装置
5A 鍵穴部分
5B 錠本体
5H ロック用穴
7〜11 機能設備
22 ロック部材
44 ダイヤル錠
44a〜44c 数字列
48 操作孔
50 第2錠前装置
A 開閉ドア
B 鍵穴隠し手段
G ドア構成部材
K 鍵
L 表示ラベル

Claims (5)

  1. ドアのドア枠に対する開閉が自在な解錠状態と、前記ドアを閉じ姿勢にロックする施錠状態との切換が自在な錠前装置が装備されている開閉ドアであって、
    前記錠前装置は、遠隔操作並びに鍵による前記解錠状態と前記施錠状態との切換が自在なものに構成されるとともに、前記錠前装置における前記鍵が差し込まれる鍵穴部分が視認不能に隠される隠蔽状態と、前記鍵穴部分への前記鍵の差込みが自在となる露出状態との切換が可能な鍵穴隠し手段が装備されており、
    前記鍵穴隠し手段が前記隠蔽状態にあるときには、前記鍵穴部分が開閉ドア構成部材によって隠されるように構成されており、
    前記錠前装置は、前記鍵穴部分を有して前記ドア枠に取付られる錠本体と、この錠本体に突出移動及び退入移動自在に支持されるロック部材とを有しており、前記ロック部材が突出移動して前記ドアのロック用穴に挿入される前記施錠状態と、前記ロック部材が退入移動して前記ロック用穴から抜け出す前記解錠状態とが切換自在に構成され、
    前記ドア枠には、機能設備が装備される前記開閉ドア構成部材としての袖パネルが、その閉じ状態においては前記ドアの横に並ぶ状態で開閉可能に外装されており、前記鍵穴隠し手段は、閉じ状態にある前記袖パネルによって前記鍵穴部分が隠蔽され、かつ、前記袖パネルが開き状態にあるときには前記鍵穴部分が露出される構造によって構成されている開閉ドア。
  2. 前記袖パネルを閉じ状態にロックする第2錠前装置が装備されている請求項に記載の開閉ドア。
  3. 前記第2錠前装置は、複数桁の数字が予め決められている所定の組み合わせ状態に操作されるに従って解錠されるダイヤル錠を有して構成されている請求項に記載の開閉ドア。
  4. 前記第2錠前装置は、袖パネルの表面に形成される操作孔からの手指による解錠操作が可能に装備されるとともに、前記操作孔は、着脱自在に前記袖パネル表面に装着される表示ラベルによって覆われる構成とされている請求項2又は3に記載の開閉ドア。
  5. 前記表示ラベルは、前記袖パネル表面への磁着及び取外しが自在なネームプレートである請求項に記載の開閉ドア。
JP2005283703A 2005-09-29 2005-09-29 開閉ドア Expired - Fee Related JP4613119B2 (ja)

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