JP4611505B2 - Storage tank and storage tank construction method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵タンク及び貯蔵タンクの施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)を低温状態で貯蔵するための貯蔵タンクには、一般に、図4に示すような円筒型平底貯蔵タンクが用いられる。図4に示す貯蔵タンクTは、PCコンクリート製の外槽(槽)103と、ステンレス等の金属板からなる内槽104とを備えており、これら外槽103及び内槽104の上端にはドーム状の屋根Dが設置されている。外槽103は、筒状に形成された側壁部Sと、側壁部Sの内周面に設けられた炭素鋼等の金属薄板からなるライナプレート106とを有している。外槽103と内槽104との間にはパーライトやPUF等からなる保冷材(断熱材)105が設けられている。外槽103はタンク全体の強度を維持するものであり、ライナプレート106は、外部からの水分などの内部への浸入をおさえ、貯蔵物に対する密封性を維持するものである。
【0003】
図5はライナプレート106の展開図である。図5に示すように、ライナプレート106は平面視長方形状の複数の金属製の板部材106aを長手方向を水平にして互いに接続させたものである。図6に示すように、板部材106aの端面は傾斜面となっており、隣接する板部材106aの端面を突合わせることによって開先形状が形成されるようになっている。一方、外槽103の側壁部Sの複数の所定位置にはアンカー部材107が設けられており、このアンカー部材107上に開先形状の突合わせ部(開先部)108が配置される。そして、この突き合わせ部108に対してアーク溶接を施すことにより、それぞれの板部材106aはアンカー部材107を介して外槽103の側壁部Sに固定されるとともに、隣接する板部材106aも互いに接続される。なお、それぞれの板部材106aの複数箇所には、外槽103の側壁部Sとの連結を安定化させるための金属製ジベルが埋め込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような貯蔵タンクTにおけるライナプレート106の施工は、隣接する板部材106aの突合わせ部108とアンカー部材107との位置決めを行ってから溶接加工を行う構成であるため、アンカー部材107を所定の位置に精度良く配置しなければならないとともに、板部材106aも所定の形状に精度良く加工しなければならない。さらに、施工現場においても、板部材106aを精度良く設置しなければならない。また、隣接する板部材106aは突合わせ溶接によって接合されるので、接合性や作業性を向上させるために突合わせ部108を開先形状にすることが好ましい。このため、板部材106aの端面は傾斜面状に加工しなければならない。このように、上述した貯蔵タンクTにおいては、多くの工程及び所定の加工精度が必要であるとともに、施工現場における施工者の負担も大きくなる。したがって、工期が長くなってしまうとともにコストも上昇してしまうといった問題があった。
【0005】
また、コンクリートからなる外槽103を打設するためにライナプレート106を内型枠として使用する場合があるが、この場合、ライナプレート106は内型枠として使用されるのに十分な強度を備えなくてはならないため、板厚を厚く形成する必要がある。このため、コストが上昇するとともに、それぞれの板部材106aが重くなるため施工性も低下する。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、良好な貯蔵性を有するとともに、コストを抑えつつ施工性のよい貯蔵タンク及び貯蔵タンクの施工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の貯蔵タンクは、槽を備える貯蔵タンクにおいて、前記槽は、筒状に形成されたコンクリート製の側壁部と、前記側壁部の内周面に設けられるライナプレートと、前記側壁部の複数の所定位置に設けられ、その一部を前記ライナプレート側に露出させたアンカー部材とを有しており、前記ライナプレートは、複数の金属製の板部材を前記側壁部の周方向に周設したものであり、前記板部材のそれぞれは、その一部を前記アンカ−部材に接続し、他の一部を隣接する他の板部材の一部に重ね合わせるようにして設置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ライナプレートは、板部材の一部をアンカー部材に接続し、他の一部を隣接する他の板部材の一部に重ね合わせるようにして槽の側壁部の周方向に周設することにより形成されているので、それぞれの板部材が高い加工精度を有していなくても、高い密封性能を有するライナプレートを短期間のうちに施工することができる。
【0009】
隣接する板部材の重ね合わせ部は、すみ肉溶接によって接続されるので、施工時において互いに隣接する板部材の位置決めを高精度に行う必要なく、これら板部材の接続を短時間で容易に安定して行うことができる。また、すみ肉溶接であるので、開先部を設ける工程などが不用となる。
【0010】
前記板部材のそれぞれは平面視長方形状であり、その長手方向が前記側壁部の軸線方向に沿うように設置されるので、施工性を向上させることができる。
【0011】
そして、前記側壁部に周設された板部材を、該側壁部の軸線方向に複数段備えることにより、全体として良好な密封性能を有するライナプレートを形成することができる。
【0012】
本発明の貯蔵タンクの施工方法は、槽を備える貯蔵タンクの施工方法において、前記槽の側壁部をコンクリートによって筒状に形成するとともに、前記側壁部の複数の所定位置にその一部が該側壁部の内側方向に露出するようにアンカー部材を設置し、前記側壁部の内周面に、複数の金属製の板部材を該側壁部の周方向に周設することによってライナプレートを形成する際、前記板部材の一部を前記アンカ−部材に接続し、他の一部を隣接する他の板部材の一部に重ね合わせるようにして設置することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、それぞれの板部材を互いに重ね合わせることによって、これら板部材が高い加工精度を有していなくても良好な密封性能を有するライナプレートを短時間のうちに容易に施工することができる。また、開先部を設ける工程などが不用になるため、工程を短縮化することができるとともに、コストを低減させることも可能となる。さらに、ライナプレートの形成工程は、槽の形成工程が終了した後に行われるようになっており、2つの工程は独立した構成である。したがって、それぞれの工程は互いに干渉することがないので、効率良い施工を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の貯蔵タンクを図面を参照しながら説明する。図1は本発明の貯蔵タンクの一実施形態を説明するための要部斜視図であり、図2は貯蔵タンクの水平方向の断面図であり、図3はライナプレートを構成する板部材とアンカー部材とが接続されている様子を説明するための図であって、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)を下方から見た図である。なお、本実施形態の説明は、図4で説明したような貯蔵タンクTに関するものであって、同一もしくは同等の構成部分については、同一の符号を用いるとともに、その説明を簡略もしくは省略するものとする。また、以下の説明における「外槽」が、特許請求の範囲に記載した「槽」に相当する。
【0015】
図1、図2において、貯蔵タンクTは、コンクリート製の外槽(槽)1と金属板製の内槽104とを備えている(図1では内槽104は図示されていない)。外槽1のうち、筒状に形成された側壁部Sの複数の所定位置にはアンカー部材3が設けられており、この側壁部Sの内周面にはライナプレート2が設けられている。外槽1はPC工法によって建造されたコンクリート壁によって構成されていてタンク全体の強度を維持するためのものであり、ライナプレート2はタンク外部からの水分などのタンク内部への浸入をおさえ、貯蔵物に対する密封性を維持するためのものである。
【0016】
ライナプレート2は複数の板部材2aによって構成されている。この板部材2aは、例えば炭素鋼等の金属によって平面視長方形状に形成されたものである。そして、それぞれの板部材2aは、その長手方向が外槽1のうち筒状に形成された側壁部Sの軸線方向に沿うようにそれぞれ設置される。
【0017】
図2に示すように、ライナプレート2は、複数の板部材2aを外槽1の側壁部Sの内側全周に亘って周方向に設置することによって構成されている。このとき、板部材2aは、互いに隣接する端部を重ね合わせるようにして設けられている。そして、ライナプレート2の内側には、パーライトやPUF等からなる保冷材(断熱材)105が設けられており、金属板からなる内槽104は保冷材105の内側に設けられている構成となっている。
【0018】
図3に示すように、アンカー部材3は、その一部に設けられたつば部3aを外槽1の側壁部Sの内周面側に露出させるようにして、この側壁部Sに設けられている。そして、図1〜図3に示すように、平面視長方形状に形成された板部材2aのうち、一端がアンカー部材3のつば部3aに接続され、もう一端が隣接する他の板部材2aの一部に重ね合わせるようにして設置されている。このとき、各板部材2aは、その長手方向が側壁部Sの軸線方向に沿うように互いに略平行に設置されているので、隣接する板部材2aの端辺の全てが重なり合うようになっている。
【0019】
アンカー部材3のつば部3aと板部材2aの一端との接続は、このつば部3aと板部材2aとによって形成される略直角面をアーク溶接(すみ肉溶接)することによって行われている。一方、隣接する板部材2aの重ね合わせ部7も、この重ね合わせ部7に形成される略直角面をアーク溶接(すみ肉溶接)することによって接続される。
【0020】
そして、外槽1の側壁部Sの周方向に設けられた複数の板部材2aによって1段のライナプレート2が形成され、これを側壁部Sの軸線方向に複数段設けることによって、ライナプレート2全体が形成されている。また、側壁部Sの上端には金属製のトップアングル6が設置されている。
【0021】
次に、以上説明したような構成を備える貯蔵タンクTの施工方法について説明する。
はじめに、型枠を組んでコンクリート製の外槽(槽)1の打設を行う。このとき、つば部3aが外槽1の側壁部Sの内側方向に露出するように、この側壁部Sの複数の所定位置にアンカー部材3を設置する。なお、アンカー部材3を設置する所定位置とは、後の工程で設置されるべき板部材2aの形状(大きさ)及び設置位置に応じて予め設定されるものである。次いで、この外槽1の側壁部Sの最上部にトップアングル6を設ける。
【0022】
アンカー部材3が埋設された側壁部S(外槽1)を建造したら、この側壁部Sに対して板部材2aを順次設置していく。まず、図3に示すように、アンカー部材3のつば部3aの一部(半分の領域)と、板部材2aの一端(一部)とを当接させ、形成された略直角面に対してアーク溶接(すみ肉溶接)を施す。このとき、複数のアンカー部材3は、図1に示すように、取り付けられる板部材2aの形状(大きさ)に応じて、外槽1の側壁部Sの軸線方向に直列状に配置されており、この直列状に配置された各アンカー部材3の各つば部3aと板部材2aの一端とをすみ肉溶接することによって、板部材2aとアンカー部材3とが固定される。なお、側壁部Sに設置される複数の板部材2aのうち、1番はじめにアンカー部材3に固定される板部材2a(図2中、位置P1)のみが、その両端をアンカー部材3のつば部3aに固定される。
【0023】
位置P1における板部材2aをアンカー部材3に設置したら、この板部材2aに隣接する位置に2番目の板部材2a(図2中、位置P2)を設置する。具体的には、この位置P2の板部材2aの一端を、予め設置されているアンカー部材3のつば部3aに当接し、形成された略直角面に対してアーク溶接(すみ肉溶接)を施す。このすみ肉溶接によって、位置P2における板部材2aの一端とアンカー部材3とが固定される。一方、位置P2の板部材2aのもう一端を、隣接する位置P1の板部材2aの一部に重ね合わせるとともに、この重ね合わせ部7に形成される略直角面に対してアーク溶接(すみ肉溶接)を施す。このすみ肉溶接によって、位置P1及びP2におけるそれぞれの板部材2aが互いに接続される。こうして、位置P2の板部材2aは、隣接する他の板部材(位置P1の板部材)2aとアンカー部材3との双方に固定される。
【0024】
以下、同様に、板部材2aの一端をアンカー部材3に接続し、もう一端を隣接する他の板部材2aの一部に重ね合わせるようにして順次設置していく。こうして、複数の板部材2aは、側壁部Sの全周に亘って周方向に周設される。このようにして、1段の板部材2aの周設が終わったら、同様に次の段における板部材2aの周設を行う。このとき、1段目と2段目とで互いに上下方向に隣接する板部材2aのそれぞれの端部も重ね合わせ、この重ね合わせ部に対してもすみ肉溶接を施す。なお、板部材2aの施工は、上段側から行ってもよいし、下段側から行ってもよい。そして、ライナプレート2の施工を終えたら、断熱材105、内槽104の施工を行う。
【0025】
以上説明したように、ライナプレート2は、平面視長方形状に形成された板部材2aの一端をアンカー部材3のつば部3aに接続させ、他の一端を隣接する他の板部材2aの端部に重ね合わせるようにして外槽(槽)1の側壁部Sの周方向に周設することにより形成されているので、それぞれの板部材2aが高い加工精度を有していなくても、互いの板部材2aの接続を短時間のうちに安定して行うことができる。したがって、高い密封性能を有するライナプレー2を短期間のうちに施工することができる。
【0026】
隣接する板部材2aの重ね合わせ部7はすみ肉溶接によって接続されるので、施工時において互いに隣接する板部材2aの位置決めを高精度に行う必要がない。すなわち、すみ肉溶接は、板部材2aの重ね合わせ部7が形成されさえすれば行うことができる。したがって、互いに隣接する板部材2aの接続を短時間で容易に安定して行うことができる。また、すみ肉溶接であるので、従来のような突合わせ溶接のように開先部を設ける工程などが不用となるため、工程の低減及び工期の短縮を実現することができる。
【0027】
それぞれの板部材2aは平面視長方形状であり、その長手方向が側壁部Sの軸線方向に沿うように設置されるので、施工性を向上させることができる。すなわち、板部材2aが大きい場合などにクレーンなどで板部材2aを支持しながら溶接加工を行う際、クレーンは板部材2aの上端の例えば1点のみを支持することによって安定した支持を実現できるなど、作業性を向上することができる。さらに、板部材2aの長手方向を軸線方向に沿うようにすることにより、板部材2aを周設する際、この板部材2aを大きく曲げる必要がない。つまり、板部材2aの長手方向を側壁部Sの軸線と交わる方向に設けた際、この板部材2aをタンク形状に応じて曲げながら溶接する必要があるが、本実地形態においてはその必要がないので、施工性を向上することができる。
【0028】
ライナプレート2の施工工程は、外槽1の施工工程が終了した後に行われるようになっており、2つの工程は独立している。したがって、それぞれの工程は互いに干渉しないので、効率良い施工を行うことができる。すなわち、例えばライナプレートを、外槽を打設するための型枠として使用する場合などにおいて、ライナプレートの形成と外槽の形成とを同時進行で行わなければならないため、その他の施工作業を行いたい場合などに不都合を生じる恐れがある。しかしながら、それぞれの工程を独立して行うようにしたことにより、所望のタイミングで施工を行うことができるので、効率良い施工性を実現することができる。このとき、ライナプレートを型枠として使用しないため、ライナプレートの板厚を薄くすることができる。したがって、コストを抑えることができる。また、板厚の薄い軽い板部材を取り扱うことになるので、作業性が向上する。さらに、板厚の薄い板部材を取り扱うことになるので、所定の重量(例えば、クレーンや作業者が搬送可能な重量)に対して表面積の大きい板部材を使用することができる。したがって、ライナプレートを建造する際の溶接箇所を少なくすることができるので、工期の短縮を実現することができる。
【0029】
なお、上述した実施形態においては、外槽(槽)1のうち側壁部Sにおけるライナプレートの施工方法に関して説明したが、この側壁部Sにおけるライナプレートの構成及び施工方法を、タンク(外槽)の底部に適用することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
本発明の貯蔵タンク及び貯蔵タンクの施工方法は、以下のような効果を有するものである。
本発明の貯蔵タンクによれば、ライナプレートは、板部材の一部をアンカー部材に接続し、他の一部を隣接する他の板部材の一部に重ね合わせるようにして槽(外槽)の側壁部の周方向に周設することにより形成されているので、それぞれの板部材が高い加工精度を有していなくても、高い密閉性能を有するライナプレートを短期間のうちに施工することができる。また、隣接する板部材の重ね合わせ部はすみ肉溶接によって接続されるので、施工時において互いに隣接する板部材の位置決めを高精度に行う必要なく、これらの板部材の接続を短時間で容易に安定して行うことができる。また、すみ肉溶接であるので、従来のように開先部を設ける工程などが不用となる等、工程の低減及び工期の短縮を実現することができる。
【0031】
本発明の貯蔵タンクの施工方法によれば、それぞれの板部材を互いに重ね合わせることによって、これら板部材が高い加工精度を有していなくても良好な密封性能を有するライナプレートを短時間のうちに容易に施工することができる。また、従来のように開先部を設ける工程などが不用になるため、工程の低減及び工期の短縮を実現することができるとともに、コストを低減させることも可能となる。さらに、ライナプレートの形成工程は、槽(外槽、側壁部)の形成工程が終了した後に行われるようになっており、2つの工程は独立した構成となっている。したがって、それぞれの工程は互いに干渉しないので、効率良い施工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貯蔵タンクの一実施形態を説明するための要部斜視図である。
【図2】本発明の貯蔵タンクの水平方向の断面図である。
【図3】板部材とアンカー部材とが接続されている様子を説明するための図であって、(a)は正面図、(b)は(a)の下方から見た図である。
【図4】貯蔵タンク全体を説明するための図である。
【図5】従来の貯蔵タンクのライナプレートを説明するための展開図である。
【図6】従来の貯蔵タンクにおけるライナプレートと外槽(槽)とが連結されている様子を説明するための図である。
【符号の説明】
1 外槽(槽)
2 ライナプレート
2a 板部材
3 アンカー部材
3a つば部
7 重ね合わせ部
S 側壁部
T 貯蔵タンク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a storage tank and a storage tank construction method.
[0002]
[Prior art]
As a storage tank for storing LNG (liquefied natural gas) and LPG (liquefied petroleum gas) in a low temperature state, a cylindrical flat bottom storage tank as shown in FIG. 4 is generally used. The storage tank T shown in FIG. 4 includes an outer tub (tank) 103 made of PC concrete and an
[0003]
FIG. 5 is a development view of the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Since the construction of the
[0005]
In some cases, the
[0006]
This invention is made | formed in view of such a situation, Comprising: While it has favorable storage property, it aims at providing the construction method of a storage tank and a storage tank with good workability, suppressing cost. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the storage tank of the present invention is a storage tank including a tank, wherein the tank is a cylindrical side wall portion and a liner provided on the inner peripheral surface of the side wall portion. A plate, and an anchor member that is provided at a plurality of predetermined positions on the side wall portion, and a part of which is exposed to the liner plate side, and the liner plate includes a plurality of metal plate members. Each of the plate members is connected to the anchor member and the other part is overlapped with a part of another adjacent plate member. It is characterized by being installed.
[0008]
According to the present invention, the liner plate is connected in the circumferential direction of the side wall portion of the tank so that a part of the plate member is connected to the anchor member and the other part is overlapped with a part of the other adjacent plate member. Since it forms by surrounding, even if each board member does not have high processing precision, the liner plate which has high sealing performance can be constructed in a short period of time.
[0009]
Since the overlapping parts of the adjacent plate members are connected by fillet welding, it is not necessary to position the adjacent plate members with high precision during construction, and the connection of these plate members can be easily and stabilized in a short time. Can be done. Moreover, since it is fillet welding, the process etc. which provide a groove part become unnecessary.
[0010]
Each of the plate members has a rectangular shape in plan view, and is installed so that the longitudinal direction thereof is along the axial direction of the side wall portion, so that workability can be improved.
[0011]
By providing a plurality of plate members provided around the side wall portion in the axial direction of the side wall portion, a liner plate having good sealing performance as a whole can be formed.
[0012]
The method for constructing a storage tank according to the present invention is the method for constructing a storage tank comprising a tank, wherein the side wall of the tank is formed into a cylindrical shape with concrete, and a part of the side wall is disposed at a plurality of predetermined positions on the side wall. When the anchor member is installed so as to be exposed in the inner direction of the portion, and a liner plate is formed by arranging a plurality of metal plate members on the inner peripheral surface of the side wall portion in the circumferential direction of the side wall portion. A part of the plate member is connected to the anchor member, and the other part is installed so as to overlap a part of another adjacent plate member.
[0013]
According to the present invention, by overlapping each plate member with each other, it is possible to easily construct a liner plate having a good sealing performance in a short time even if these plate members do not have high processing accuracy. Can do. In addition, since a process of providing a groove portion or the like is unnecessary, the process can be shortened and the cost can be reduced. Further, the liner plate forming process is performed after the tank forming process is completed, and the two processes are independent. Therefore, since each process does not interfere with each other, efficient construction can be performed.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The storage tank of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of an essential part for explaining an embodiment of a storage tank according to the present invention, FIG. 2 is a horizontal sectional view of the storage tank, and FIG. 3 is a plate member and anchor constituting a liner plate. It is a figure for demonstrating a mode that the member is connected, Comprising: Fig.3 (a) is a front view, FIG.3 (b) is the figure which looked at Fig.3 (a) from the downward direction. The description of this embodiment relates to the storage tank T as described with reference to FIG. 4, and the same or equivalent components are denoted by the same reference numerals and the description thereof is simplified or omitted. To do. The “outer tank” in the following description corresponds to the “tank” recited in the claims.
[0015]
1 and 2, the storage tank T includes a concrete outer tub (tank) 1 and a metal plate inner tub 104 (the
[0016]
The
[0017]
As shown in FIG. 2, the
[0018]
As shown in FIG. 3, the
[0019]
The connection between the
[0020]
Then, a plurality of
[0021]
Next, the construction method of the storage tank T provided with the configuration as described above will be described.
First, a concrete outer tub (tank) 1 is placed by assembling a mold. At this time, the
[0022]
If the side wall part S (outer tank 1) in which the
[0023]
When the
[0024]
Hereinafter, similarly, one end of the
[0025]
As described above, the
[0026]
Since the overlapping portions 7 of the
[0027]
Since each
[0028]
The construction process of the
[0029]
In addition, in embodiment mentioned above, although the construction method of the liner plate in the side wall part S among the outer tanks (tanks) 1 was demonstrated, the structure and construction method of the liner plate in this side wall part S are a tank (outer tank). It is also possible to apply to the bottom of the.
[0030]
【The invention's effect】
The storage tank and the storage tank construction method of the present invention have the following effects.
According to the storage tank of the present invention, the liner plate is a tank (outer tank) in which a part of the plate member is connected to the anchor member and the other part is overlapped with a part of another adjacent plate member. Because it is formed by circumferentially arranging the side wall part of the plate, even if each plate member does not have high processing accuracy, a liner plate having high sealing performance can be constructed in a short period of time. Can do. In addition, since the overlapping parts of adjacent plate members are connected by fillet welding, it is not necessary to position plate members adjacent to each other with high precision during construction, and these plate members can be easily and stably connected in a short time. Can be done. Moreover, since it is fillet welding, it is possible to realize a reduction in the process and a shortening of the work period, such as the need for a process of providing a groove portion as in the prior art.
[0031]
According to the construction method of the storage tank of the present invention, by overlapping the respective plate members with each other, liner plates having good sealing performance can be obtained in a short time even if these plate members do not have high processing accuracy. It can be easily constructed. In addition, since a process of providing a groove portion as in the prior art is unnecessary, it is possible to reduce the process and the work period, and to reduce the cost. Further, the liner plate forming process is performed after the tank (outer tank, side wall) forming process is completed, and the two processes are configured independently. Therefore, since each process does not interfere with each other, efficient construction can be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an essential part for explaining an embodiment of a storage tank of the present invention.
FIG. 2 is a horizontal sectional view of the storage tank of the present invention.
FIGS. 3A and 3B are diagrams for explaining a state in which a plate member and an anchor member are connected, where FIG. 3A is a front view, and FIG. 3B is a view as viewed from below (a).
FIG. 4 is a diagram for explaining the entire storage tank;
FIG. 5 is a development view for explaining a liner plate of a conventional storage tank.
FIG. 6 is a view for explaining a state in which a liner plate and an outer tank (tank) in a conventional storage tank are connected.
[Explanation of symbols]
1 Outer tank (tank)
2
Claims (5)
前槽は、筒状に形成されたコンクリート製の側壁部と、
前記側壁部の内周面に設けられるライナプレートと、
前記側壁部の複数の所定位置に設けられ、その一部を前記ライナプレート側に露出させたアンカー部材とを有しており、
前記ライナプレートは、長方形状に形成され、かつ長手方向が前記側壁部の軸線方向に沿うように複数の金属製の板部材を周方向に周設したものであり、
前記板部材のそれぞれは、その一部を前記アンカ−部材に接続し、他の一部を隣接する他の板部材の一部に重ね合わせるようにして設置されていることを特徴とする貯蔵タンク。In a storage tank with a tank,
The front tank is a concrete side wall formed in a cylindrical shape,
A liner plate provided on an inner peripheral surface of the side wall;
An anchor member provided at a plurality of predetermined positions of the side wall portion, and a part of which is exposed to the liner plate side;
The liner plate is formed in a rectangular shape, and a plurality of metal plate members are provided in the circumferential direction so that the longitudinal direction thereof is along the axial direction of the side wall portion ,
Each of the plate members is installed such that a part thereof is connected to the anchor member and the other part is overlapped with a part of another adjacent plate member. .
互いに隣接する板部材の重ね合わせ部は、すみ肉溶接によって接続されることを特徴とする貯蔵タンク。The storage tank according to claim 1,
A storage tank, wherein overlapping portions of adjacent plate members are connected by fillet welding.
前記板部材のそれぞれは平面視長方形状であり、その長手方向が前記側壁部の軸線方向に沿うように設置されることを特徴とする貯蔵タンク。The storage tank according to claim 1 or 2,
Each of the plate members has a rectangular shape in plan view, and is installed so that the longitudinal direction thereof is along the axial direction of the side wall portion.
前記側壁部に周設された板部材を、該側壁部の軸線方向に複数段備えることを特徴とする貯蔵タンク。In the storage tank as described in any one of Claims 1-3,
A storage tank comprising a plurality of plate members provided around the side wall in the axial direction of the side wall.
前記槽の側壁部をコンクリートによって筒状に形成するとともに、前記側壁部の複数の所定位置にその一部が該側壁部の内側方向に露出するようにアンカー部材を設置し、前記側壁部の内周面に、複数の金属製の板部材を該側壁部の周方向に周設することによってライナプレートを形成する際、前記板部材を長方形状に形成すると共に当該板部材の長手方向が前記側壁部の軸線方向に沿うようにし、前記板部材の一部を前記アンカ−部材に接続し、他の一部を隣接する他の板部材の一部に重ね合わせるようにして設置することを特徴とする貯蔵タンクの施工方法。In the construction method of the storage tank with the tank,
The tank side wall portion is formed into a cylindrical shape with concrete, and an anchor member is installed at a plurality of predetermined positions of the side wall portion so that a part thereof is exposed inwardly of the side wall portion. When the liner plate is formed by circumferentially arranging a plurality of metal plate members in the circumferential direction of the side wall portion, the plate member is formed in a rectangular shape and the longitudinal direction of the plate member is the side wall. And a portion of the plate member is connected to the anchor member, and the other portion is installed so as to overlap with a portion of another adjacent plate member. How to build a storage tank.
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