JP4611232B2 - 流体機械およびそのバルブプレート - Google Patents

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本発明は、水等の流体を圧送する斜板式ポンプ、又は、水等の流体によって駆動される斜板式モータ等として使用される流体機械に関する。
従来技術の流体機械として、斜板式や斜軸式のアキシャルピストンポンプが知られており、その一例である斜板式アキシャルピストンポンプの構成を示す断面図が特許文献1の図3に示されている。
図8には、従来の斜板式アキシャルピストンポンプのシリンダブロック105とバルブプレート(ポートプレート)109の摺動面が拡大して示されている。シリンダブロック105からの押付力は液圧P1とシリンダ105の直径Dとの積となる。一方、高圧ポート117において液圧P1が直接反力として作用する。そして、高圧ポート117の形成部とシールランド118の内周縁118Aとの間の部位には高圧ポート117からの漏洩流体により圧力PAから反力が生じ、また高圧ポート117のシールランド118の外周縁118Bとの間にも漏洩流体により圧力PBからなる反力を生じる。
従来、水圧ポンプとして、アキシャルピストンポンプを用いる場合、水のような低粘性流体は、その流体の性質により摺動部から流体の漏れが発生しやすく、特に、高圧が作用するシリンダブロック105とバルブプレート109との金属同士の接触面において漏れが生じやすい。そのため、シリンダブロック105とバルブプレート109は、強く押さえつけて隙間を小さくする必要がある。しかし、強く押し込むことによりバルブプレート109へシリンダブロック105が片当たりし、摺動面に焼き付きを起こしやすいという問題点があった。
そこで、バルブプレート109の摺動面に合成樹脂材料を用いたバルブプレート109が開発された。このような構成によれば、シリンダブロック105とバルブプレート109とのなじみがよく、両者の間隔も小さくすることができ、流体の漏れを防止することができ、接触面は金属と樹脂との擦れ合いのため、焼き付きも防止することができる。(特許文献1参照)
特開平9−209918号公報(段落[0009]〜[0015]、図3)
ところが、合成樹脂材料を貼り付けたバルブプレートは値段が高く、特に水圧ポンプとしてアキシャルピストンポンプを普及させるには、バルブプレートの材料として低廉なメタル系のものを使用する必要がある。しかし、メタル系材料のバルブプレートを用いた場合であっても、図9に示すように、シールランド118内側、すなわち高圧ポート側117の液圧P1とシールランド118外側の液圧P2の差から、シールランド118が液圧の低い外側に向かって変形する(シールランドの二点破線)。このシールランドの変形により、液圧分布が低下し(グラフの二点破線)、シリンダとバルブプレートの片当たりが生じ、焼き付きの原因となる。また、バルブプレートの表面のコーティングの剥離が生じる問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、メタル系材料のバルブプレートを用いても焼き付くことなく低粘性流体に適用できる流体機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の流体機械は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる第一の参考例は、回転軸とともに回転軸線回りに回転する複数のシリンダブロックと、前記シリンダブロックの内部を往復動するピストンと、前記軸線回りに回転する前記ピストンの端部を摺動状態で保持する斜板と、前記シリンダブロックから吐出し又は前記シリンダブロックへ吸入する流体が流入出するポートを備えたバルブプレートと、を備え、前記バルブプレートには前記シリンダブロックと接触して流体の漏出を防止するシールランドが設けられた流体機械であって、前記シールランドの前記シリンダブロックとの接触面に欠損部を設けたことを特徴とする流体機械を構成とする。
係る構成によれば、シールランドのシリンダブロックとの接触面に欠損部を設けることによりシールランドの変形が生じても、漏洩流体の圧力の低下を防止して反力を安定的に形成することができる。したがって、シリンダブロックの片当たり、焼き付きを防止することができる。
本発明に係る第二の参考例は、前記欠損部は、前記接触面の前記ポート側の縁の段差部であることを特徴とする第一の参考例に記載の流体機械を構成とする。
シールランドのシリンダブロックとの接触面のポート側の縁に段差部を設けることができ、シールランドの変形が生じても、漏洩流体の圧力の低下を防止して、反力を安定的に形成することができる。したがって、シリンダブロックの片当たり、焼き付きを防止することができる。
本発明に係る第三の参考例は、前記欠損部は、前記接触面の一部が前記ポートに向うテーパ部であることを特徴とする第一の参考例に記載の流体機械を構成とする。
シールランドのシリンダブロックとの接触面のポート側の縁にテーパ部を設けることができ、シールランドの変形が生じても、シールランドとシリンダブロックの接触面が平行に保たれ、接触面を広く保つことができる。したがって、漏洩流体の圧力の低下を防止して、反力を安定的に形成することができ、シリンダブロックの片当たり、焼き付きを防止することができる。
本発明に係る第四の参考例は、前記欠損部は、前記接触面の前記ポート側の縁の周方向の一部に設けられたことを特徴とする第二の参考例又は第三の参考例に記載の流体機械を構成とする。
係る構成によれば、ポート側のシールランドの縁の周方向の一部に欠損部が設けられることにより、シールランドの幅を広く保つことができ、シールランドのシール性を保ち、シリンダブロックとの接触面圧を安定させることができる。また、漏洩流体の圧力の低下を抑えることができる。この欠損部は、シールランドに複数設けてもよい。シールランドの変形が生じても、漏洩流体の圧力分布を維持して、反力を安定的に形成することができる。したがって、シリンダブロックの片当たり、焼き付きを防止することができる。
本発明に係る第一の形態は、前記欠損部は、前記シールランドの吐出ポートに連通する前記接触面の溝部とされ、該溝部は、複数設けられているとともに、それぞれが弧状、直線状またはジグザグ状とされ、前記接触面の一部は、前記吐出ポートと前記溝部とに囲まれた領域とされていることを特徴とする流体機械を構成とする。
溝部は、弧状、直線状、ジグザグ状等にすることができ、シールランドに複数設けてもよい。溝部は、ポートと連通する形にすれば漏洩流体を保持できる。係る構成によれば、シールランドの接触面に溝部が設けられることにより、シールランドとシリンダブロックとの間に漏洩液体を保持することができ、漏洩流体の圧力低下を抑えることができる。シールランドの変形が生じても、漏洩流体の圧力分布を維持して、反力を安定的に形成することができ、シリンダブロックとの接触面圧を安定させることができる。したがって、シリンダブロックの片当たり、焼き付きを防止することができる。
本発明に係る第二の形態は、円周上に設けられた吸入ポートと吐出ポートと、少なくとも前記吸入ポート又は前記吐出ポートのいずれか一方のポートの周囲に形成されたシールランドと、前記シールランドの接触面の前記ポート側の縁に欠損部とを設け、前記欠損部は、前記シールランドの吐出ポートに連通する前記接触面の溝部とされ、該溝部は、複数設けられているとともに、それぞれが弧状、直線状またはジグザグ状とされ、前記接触面の一部は、前記吐出ポートと前記溝部とに囲まれた領域とされていることを特徴とする流体機械用のバルブプレートを構成とする。
係る構成によれば、シリンダブロックと接触するシールランドの接触面のポート側の縁に欠損部を設けることで、シールランドの変形が生じても、漏洩流体の圧力の低下を防止して、反力を安定的に形成できる。したがって、本発明に係るバルブプレートを用いれば、廉価なメタル系のバルブプレートを用いても、シリンダブロックの片当たり、焼き付きを防止した流体機械を製造できる。
流体の吐出、吸入するポート部からの流体のシールランドにおける漏洩を抑えつつ、漏洩した流体の圧力分布を保ち、反力の低下を防止する。そのため、シリンダブロックとバルブプレートとの片当たりを防止でき、焼き付きを防ぐことができる。本発明を適用してアキシャルピストンポンプを構成すれば、廉価なメタル系のバルブプレートを用いても低粘性の流体に適用できるポンプを提供することができる。本発明は粘性の低い流体である水に好適である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一参考実施形態]
以下、本発明の第一参考実施形態について、まず本発明が適用されるアキシャルピストンポンプについて説明し、次にバルブプレートについて説明する。
図7は、アキシャルピストンポンプ(流体機械)の一例である斜板式アキシャルピストンポンプの構成を示す断面図が示されている。ケーシング1の両端にそれぞれエンドプレート2、グレードル3が設けられ、ケーシング1の内部に回転軸4、回転軸に取り付けられたシリンダブロック5、シリンダブロック5内を往復動するピストン6、斜板8とピストンを固定するピストンシュー7、シリンダブロック5とエンドプレート2に挟まれるバルブプレート9が内装される。
エンドプレート2はケーシング1の一端部に、また、グレードル3はケーシング1の他端部にそれぞれ装着され、これらの中央部に個別に設けた軸受11によって回転軸4が回転自在に支持されている。エンドプレート2には、作動流体である水の出入り口をなす吸入口12と吐出口13とがそれぞれ設けられている。これらケーシング1とエンドプレート2とグレードル3とで囲まれる空間は、作動流体室15として利用される。
回転軸4の一端部は、グレードル3を貫通しており、モータや原動機などの駆動機器に接続される。複数本のピストン6は、金属製のシリンダブロック5内を摺動可能なように挿入され、作動流体室15内において回転軸4にスプライン結合して回転軸4と一緒に回転されるように取り付けられている。斜板8は、グレードル3に支持されて回転軸4の軸線に対して斜めに交差する姿勢で作動流体室15に内蔵されており、この斜板8には、円環形のスラストプレート14が取り付けられている。スラストプレート14には、各ピストン6のピストンシュー7が摺動可能に取り付けられている。
バルブプレート9は、エンドプレート2に固定されて、エンドプレート2とシリンダブロック5との間に挟まれ、シリンダブロック5に対して摺動する。バルブプレート9は、吸入口12と連通する低圧ポート16と、吐出口13に連通する高圧ポート17を有している。このバルブプレート9は、作動流体室15の外径とほぼ同径をなす円板である。バルブプレート9は、その低圧ポート16を吸入口12における作動流体室15側の開口に連続させるとともに、高圧ポート17を吐出口13における作動流体室15側の開口に連続させてエンドプレート2に固定されている。
こうした構成の斜板型アキシャルピストンポンプは、回転軸4が駆動されると、この軸4と一緒にシリンダブロック5が回転されるに伴い、ピストンシュー7は斜板8のスラストプレート14に対して摺動し、シリンダブロック5はバルブプレート9上を摺動する。
そのため、回転軸4の回転に伴い、斜板8の傾斜角度に従ってピストン6がその軸方向に往復動する。シリンダ5とピストン6との間隔が広がる際、吸入口12からバルブプレート9の低圧ポート16を通ってシリンダブロック5内に作動流体である水が吸込まれる。シリンダ5とピストン6との間隔が狭まる際、バルブプレート9の高圧ポート17を通って吐出口13から高圧水として吐出される。
図1(a)には、バルブプレート9の平面図が示されている。バルブプレート9は、その中心に回転軸4の通る回転軸穴19が設けられ、同心円上に低圧ポート16、高圧ポート17がバルブプレート9を貫通して設けられている。シールランド18は、低圧ポート16と高圧ポート17とを取り囲むようにバルブプレート9の板圧方向に突出して設けられている。バルブプレート9は、メタル系材料を用いると廉価に製作することができるが、必ずしもメタル系材料に限定されず、樹脂系材料を用いてもよい。
バルブプレート9は、低圧ポート16を吸入口12における作動流体室15側の開口に連続させるとともに、高圧ポート17を吐出口13における作動流体室15側の開口に連続させてエンドプレート2に固定されている。また、これら低圧ポート16、高圧ポート17には、シリンダブロック5の回転に伴い、その各シリンダ室の出入口が連通される。
図1(b)には、(a)におけるバルブプレート9のA−A断面図が示されている。バルブプレート9のシリンダブロック5の接触する面にシールランド18が設けられている。シールランド18は、バルブプレート9とこれに摺動するシリンダブロック5との間からの作動流体の漏れを抑制するシール面として機能する。高圧ポート17からみて、内径側及び外形側に設けられたシールランド18の高さは同じ高さに設定され、接触面20はフラットである。
シールランド18の接触面20の高圧ポート17側の縁にはテーパ部21が形成されている。また、低圧ポート16側にも同様にシールランド18が設けられ、低圧ポート16側の縁にはテーパ部21が形成されている。テーパ部21の角度αは、接触面を基準として10−5rad〜10−3rad程度の角度であることが好ましい。これにより、シール性を保ちつつ漏洩液体の液圧の低下を防ぐことができるからである。
斜板式アキシャルピストンポンプにおける液漏れは、特に、高圧が作用するバルブプレート9とシリンダブロック5との接触(摺動)面において生じ易い。シリンダブロック5をバルブプレート9に押さえ付けて、接触面20での隙間を小さくし、流体の漏出を防止している。
図2には、図1(b)における漏洩流体の液圧分布が示されている。シリンダブロック5とバルブプレート9との隙間からの液体の漏出により、シリンダブロック5に対する反力が形成されている。シリンダブロック5からの液圧は、シールランド18の外側における液圧を基準としてpとすると、高圧ポート17の液圧はpとなり、接触面20に設けられたテーパ部21における液圧もpである。漏出液体の液圧は、接触面20において、高圧ポート17の外側に向かうにつれ液圧が0に漸次減少していく。
図3には、従来のバルブプレート109と本参考実施形態に係るバルブプレート9との漏洩液体の圧力分布を比較した図が示されている。図3(a)は従来のシールランド118における漏洩液体の圧力分布を示している。図3(b)は本参考実施形態のテーパ部21を有するシールランド18における漏洩液体の圧力分布を示している。シールランドの変形前圧力分布を点線で示し、変形後圧力分布を実線で示してある。従来のシールランド118がバルブプレート9の外周側に変形すると、シールランド118の内周側接触面がシリンダブロック105に当たり、漏洩液体の圧力が減少し、接触面圧が極端に上昇する。一方、本参考実施形態に係るシールランド18がバルブプレート9の外周側に変形した場合、テーパ部21の接触面がシリンダブロック5と平行に近い状態に保たれるので、漏洩液体の圧力が一定に保たれる部分が確保でき、接触面圧が極端に上昇することがない。したがって、シリンダブロック5とバルブプレート9との隙間のシール性を保つとともに、シリンダブロック5とバルブプレート9の片当たり、焼き付きを防止することができる。
[第二参考実施形態]
次に、本発明の第二参考実施形態について、図4を用いて説明する。図4には、バルブプレートの高圧ポート側の断面図が示されている。
バルブプレート9上にシールランド18が高圧ポート17を取り囲むように形成されている。シールランド18には、段差部22が設けられ、この段差部22においては、高圧ポート17の液圧がそのままシリンダブロック5に対して作用する。そして、シールランド18の接触面20がシリンダブロック5との間でシールランド18のシール性を保ち、片当たりを防止している。段差部22の段差は数マイクロメートル〜数十マイクロメートルであることが好ましい。係る参考実施形態のシールランド18は、高圧ポート17側のみならず、低圧ポート16側にも同様に形成することができる。
[第三参考実施形態]
次に、本発明の第三参考実施形態について、図5を用いて説明する。図5(a)には、高圧ポート17側のシールランド18が拡大して示されている。図5(b)は図5(a)のシールランド18のB−B断面である。
バルブプレート9上にシールランド18が高圧ポート17を取り囲むように形成されている。シールランド18の高圧ポート17側の縁の周方向における一部には、所定間隔を有して複数のテーパ部23が設けられている。また、テーパ部23の代わりに段差部を設けてもよい。このテーパ部23においては、第一実施形態と同様に高圧ポート17の液圧がそのままシリンダブロック5に対して作用する。シールランド18の接触面20はシリンダブロック5との間でシールランドのシール性を保ち、片当たりを防止している。係る参考実施形態のシールランド18は、高圧ポート17側のみならず、低圧ポート16側にも同様の形状で形成することができる。
[実施形態]
次に、本発明の実施形態について、図6を用いて説明する。図6(a)には、高圧ポート17側のシールランド18が拡大して示されている。図6(b)は図6(a)のシールランド18のC−C断面である。
バルブプレート9上にシールランド18が高圧ポート17を取り囲むように形成されている。シールランド18の接触面には、複数の溝部24が弧状に形成され設けられている。溝部24は、高圧ポート17と連通しているので、液体を保持することができ、液圧を高圧ポート17側と同じに保つことができる。溝部24の漏洩液体の液圧がそのままシリンダブロック5に対して作用するので、シリンダブロック5の片当たり、焼き付きを防止することができる。
部24は、弧状に限定されるものではなく、直線状、ジグザグ状であってもよい。
図6(b)に示されたシールランド18の漏洩液体のシリンダブロック5への圧力分布を検討する。高圧ポート17側の接触面20Aは、高圧ポート17のラジアル方向の液圧の影響で変形する。圧力分布にも変化が生じ、接触面20Aで圧力低下が見られる。しかし、溝部17が漏洩液体を保持しているので、再び液体の圧力は高圧ポート部の液圧pと同じになる。したがって、シールランド18の接触面全体として、漏洩液体の液圧を高い状態に保つことができるので、シールランド18の接触面20A及び20Bは、シリンダブロック5との間でシールランド18のシール性を保ち、片当たりを防止できる。係る実施形態のシールランド18は、高圧ポート17側のみならず、低圧ポート16側にも同様の形状で形成することができる。
本発明の第一参考実施形態に係るバルブプレートを示す図であり、(a)は、バルブプレートの平面図、(b)はバルブプレートの高圧ポート側の断面図である。 本発明の第一参考実施形態のテーパ部を有するシールランドにおける液圧の分布を示す図である。 本発明のシールランドにおける液圧の分布を比較した図であり、(a)は従来のシールランドにおける液圧分布を、(b)は、本発明の第一参考実施形態に係るシールランドにおける液圧分布を示す図である。 本発明の第二参考実施形態の段差部を有するシールランドの形状を示す断面図である。 本発明の第三参考実施形態に係るバルブプレートを示す図であり、(a)は、バルブプレートの平面図、(b)はバルブプレートの高圧ポート側の断面図である。 本発明の実施形態に係るバルブプレートを示す図であり、(a)は、バルブプレートの平面図、(b)はバルブプレートの高圧ポート側の断面図及び液圧分布を示す図である。 アキシャルピストンポンプの一例である斜板式アキシャルピストンポンプの構成を示す断面図である。 従来のバルブプレートにおけるシールランドとシリンダポンプとの接触部位を拡大した断面図である。 従来のバルブプレートにおけるシールランドの形状変化と圧力分布の変化を示す図である。
1 ケーシング
2 エンドプレート
3 グレードル
4 回転軸
5 シリンダブロック
6 ピストン
7 ピストンシュー
8 斜板
9 バルブプレート
11 軸受
12 吸入口
13 吐出口
14 スラストプレート
15 作動流体室
16 低圧ポート
17 高圧ポート
18 シールランド
19 回転軸穴
20 接触面
21 テーパ部
22 段差部
23 テーパ部
24 溝部

Claims (2)

  1. 回転軸とともに回転軸線回りに回転する複数のシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックの内部を往復動するピストンと、
    前記軸線回りに回転する前記ピストンの端部を摺動状態で保持する斜板と、
    前記シリンダブロックから吐出し又は前記シリンダブロックへ吸入する流体が流入出するポートを備えたバルブプレートと、を備え、
    前記バルブプレートには前記シリンダブロックと接触して流体の漏出を防止するシールランドが設けられた流体機械であって、
    前記シールランドの前記シリンダブロックとの接触面に欠損部を設け、
    前記欠損部は、前記シールランドの吐出ポートに連通する前記接触面の溝部とされ、
    該溝部は、複数設けられているとともに、それぞれが弧状、直線状またはジグザグ状とされ、
    前記接触面の一部は、前記吐出ポートと前記溝部とに囲まれた領域とされていることを特徴とする流体機械。
  2. 円周上に設けられた吸入ポートと吐出ポートと、少なくとも前記吸入ポート又は前記吐出ポートのいずれか一方のポートの周囲に形成されたシールランドと、前記シールランドの接触面の前記ポート側の縁に欠損部とを設け、
    前記欠損部は、前記シールランドの吐出ポートに連通する前記接触面の溝部とされ、
    該溝部は、複数設けられているとともに、それぞれが弧状、直線状またはジグザグ状とされ、
    前記接触面の一部は、前記吐出ポートと前記溝部とに囲まれた領域とされていることを特徴とする流体機械用のバルブプレート。
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