JP4611142B2 - 電子チューナおよび電子チューナを含む電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子チューナおよび電子チューナを含む電子機器に関し、特に、放送信号を受信する電子チューナおよび電子チューナを含む電子機器に関する。
近年、チャンネル数が多いまたは画像がきれい等の理由により、地上波/CATV放送は現行のアナログ放送からデジタル放送に徐々に移行されてきている。それに従い、デジタル放送信号を受信するための機器に使用されるデジタル復調器一体型の電子チューナの需要も次第に増えてきている。
図7は、デジタル復調器一体型の電子チューナ10000のブロック図である。図7を参照して、電子チューナ10000は、チューナ部400と、デジタル復調IC部500とを備える。
チューナ部400は、信号入力部410から受信したデジタル放送信号を、周波数変換してIF信号を生成する。そして、チューナ部400は、生成したIF信号をデジタル復調IC部500へ送信する。デジタル復調IC部500は、IF信号をTS信号に変換する。
デジタル復調IC部500は、基準信号としてのシステムクロックに基づいて各種の処理および演算を行っている。
システムクロックを発生するシステムクロック発生部510は、通常5Vで動作する。なお、最近のシステムクロック発生部510は、3.3Vまたは2.5V等の低電圧で動作するものもある。
システムクロック発生部510は、高周波回路設計時などによく使用されるdBu単位で表すと、120dBu以上のレベルで発振している。なお、チューナ部400は、一般的に、約30〜80dBuの発振周波数の信号で動作する。
したがって、デジタル復調IC部500は、チューナ部400よりはるかに大きいレベルの発振周波数の信号で動作することになる。そのため、デジタル復調IC部500のシステムクロック信号が、チューナ部400の信号入力部410に漏れこむと、チューナ部400の性能悪化を招く事となる。
デジタル復調IC部500を動作させるシステムクロック信号の周波数は、通常、47MHz以下であることが多い。そのため、システムクロック信号の周波数が、直接、チューナ部400の受信信号の周波数範囲内になることは少ない。しかし、デジタル復調IC部500のシステムクロック信号の2,3倍の高調波信号であれば、チューナ部400の受信信号の周波数範囲内になることが多い。
そのため、チューナ部400と、デジタル復調IC部500とが一体型となっている場合、システムクロック発生部510と、信号入力部410との距離は短くなってしまう。さらに、チューナ部400と、デジタル復調IC部500とを同一のケースに収める必要があるため、システムクロック発生部510と、信号入力部410とのセパレーションもとりにくくなる。
したがって、システムクロック信号の周波数をfsととすると、2倍の高調波である2fsの信号は、図8のように、信号入力部410に漏れやすくなってしまう。
ここで漏れこんだ2倍高調波が、図9の様に受信信号の帯域内に入ってしまうと、チューナ部400内の回路で、2倍高調波成分を除去する事は不可能となる。そのため、チューナ部400は、性能劣化を生じてしまう。なお、2倍高調波の漏れこみが大きい場合、チューナ部400は、最悪その受信信号を受信できなくなってしまう事となる。
そこで、チューナ部400とデジタル復調IC部500のセパレーションを取れば、上記問題を解決できるが、当該セパレーションは、近年のチューナの小型化が進む上での阻害要因となる。
そのため、チューナ部400の性能劣化を防ぐには、小型化をあきらめるか、高価になるが一体型で無くチューナ部とデジタル復調部を分離して設計するしかなかった。デジタル復調IC部500のシステムクロック信号は、デジタル復調の設定により最良の周波数がある。この最良の周波数は、最新のタイミングリカバリー技術等により、多少の周波数変更は可能である。そのため、システムクロック信号の周波数を、受信信号の周波数帯域以外に変更することは可能である。
しかしながら、殆どの地域で受信チャンネルの信号の周波数帯域は、隙間無く隣接しており、上記周波数変更を行なうと、チューナ部400が正確に所望のチャンネルの信号を受信できなくなるという問題が生じる。
また、特開2004−56367号公報(特許文献1)には、デジタル復調器一体型の電子チューナの受信特性を向上させる技術(以下、従来技術Aともいう)が開示されている。
特開2004−56367号公報
しかしながら、特開2004−56367号公報(特許文献1)に開示されている技術では、互いに異なる発振周波数を発生する複数の水晶振動子を切替えている。そのため、水晶振動子を切替える回路等が必要となり、電子チューナの製作コストがアップするという問題がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、低コストで、受信特性の優れた電子チューナを提供することである。
本発明の他の目的は、低コストで、受信特性の優れた電子機器を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、信号を復調する復調部を備え、n(自然数)チャンネルの放送信号を受信可能な電子チューナは、復調部を動作させるためのクロック信号の高調波の周波数が、nおよび(n+1)チャンネルの放送信号の周波数帯域内であって、nおよび(n+1)チャンネルの放送信号を送信する機器内のロールオフフィルタにより信号が減衰する周波数帯域内に設定される。
そして、前記ロールオフフィルタにより信号が減衰する周波数帯域は、nおよびn+1チャンネルの放送信号の中間の周波数をF(n+1)とし、Wを前記放送信号の周波数帯域、rを前記ロールオフフィルタのロールオフ率としたときにR=(W/2)×(1−1/(1+r))で表されるRを用いて、F(n+1)−RからF(n+1)までの第1の範囲、またはF(n+1)からF(n+1)+Rまでの第2の範囲であることを特徴とする。
好ましくは、各々が、異なる周波数の複数のクロック信号を、それぞれ出力する複数のクロック発生部をさらに備え、複数のクロック信号の高調波の周波数は、複数種類のWの値を使用して算出された、複数種類の第2の範囲内にそれぞれ設定され、複数のクロック信号のいずれかを切替えて使用して、復調部を動作させるための切替部をさらに備える。
この発明の他の局面に従う電子機器は、電子チューナを含む。
本発明に係る電子チューナは、復調部を動作させるためのクロック信号の高調波の周波数が、nおよび(n+1)チャンネルの放送信号の周波数帯域内であって、nおよび(n+1)チャンネルの放送信号を送信する機器内のロールオフフィルタにより信号が減衰する周波数帯域内に設定される。
したがって、受信特性の優れた電子チューナを提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器は、電子チューナを含む。電子チューナは、復調部を動作させるためのクロック信号の高調波の周波数が、nおよび(n+1)チャンネルの放送信号の周波数帯域内であって、nおよび(n+1)チャンネルの放送信号を送信する機器内のロールオフフィルタにより信号が減衰する周波数帯域内に設定される。
したがって、受信特性の優れた電子機器を提供することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、デジタル復調器一体型の電子チューナ1000の回路ブロック図である。図1を参照して、電子チューナ1000は、チューナ部100と、デジタル復調IC部200とを備える。
チューナ部100は、信号入力部110と、入力フィルタ120と、RF−AGCアンプ122と、段間フィルタ124と、ミキサ回路130と、PLL(Phase Locked Loop)回路140と、局部発振回路(Voltage Controlled Oscillator)(VCO)142とを含む。
信号入力部110は、デジタル放送信号を受信し、入力フィルタ120へ送信する。入力フィルタ120は、入力された放送信号に帯域制限を行なった信号を生成する。そして、入力フィルタ120は、生成した信号をRF−AGCアンプ122へ送信する。
RF−AGCアンプ122は、受信した信号を増幅させ、当該増幅させた信号を段間フィルタ124へ送信する。段間フィルタ124は、受信した信号に帯域制限を行なった信号を生成する。そして、段間フィルタ124は、生成した信号をミキサ回路130へ送信する。
PLL回路140は、局部発振回路142の生成する信号の発振周波数を変化させる機能を有する。局部発振回路142は、PLL回路140の同調電圧に基づく局部発振信号を生成する。そして、局部発振回路142は、生成した局部発振(ローカル)信号を、ミキサ回路130へ送信する。
チューナ部100は、さらに、IFアンプ150と、SAWフィルタ152と、IF−AGCアンプ回路154とを含む。
ミキサ回路130は、段間フィルタ124から受信した信号と、局部発振回路142から受信した信号とに基づいて、中間周波数信号(以下、IF信号ともいう)を生成する。ミキサ回路130は、生成した信号を、IFアンプ150へ送信する。
IFアンプ150は、受信した信号を増幅して、増幅した信号をSAWフィルタ152へ送信する。SAWフィルタ152は、受信した信号に帯域制限を行なった信号を生成する。そして、SAWフィルタ152は、生成した信号をIF−AGCアンプ回路154へ送信する。IF−AGCアンプ回路154は、受信した信号を増幅させ、当該増幅させた信号をデジタル復調IC部200へ送信する。
デジタル復調IC部200は、A/D変換器220と、デジタル復調器230と、エラー訂正器240と、システムクロック発生部210とを含む。
システムクロック発生部210は、所定の周波数範囲のシステムクロック信号を出力する。デジタル復調IC部200は、システムクロック発生部210から出力されるシステムクロック信号に基づいて動作する。
A/D変換器220は、IF−AGCアンプ回路154から受信した信号をデジタル信号に変換する。そして、A/D変換器220は変換したデジタル信号を、デジタル復調器230へ送信する。
デジタル復調器230は、受信したデジタル信号を復調する。当該復調は、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)復調やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)復調等である。そして、デジタル復調器230は、復調した信号を、エラー訂正器240へ送信する。
エラー訂正器240は、受信した信号が、ノイズ等の影響によりエラーを生じた場合、エラー訂正を行なう。エラー訂正器240は、受信した信号またはエラー訂正を行なった信号を、トランスポートストリーム信号(以下、TS信号ともいう)として出力する。TS信号は、映像信号、音声信号およびデータ信号等を含む。
図2は、受信信号の周波数帯域を説明するための図である。図2を参照して、F1は受信信号の最小周波数を示す。F2は受信信号の最大周波数を示す。受信信号の周波数帯域Wは、周波数F1と、周波数F2との間の帯域である。Rは、放送信号を送信する機器内のロールオフフィルタにより、受信信号が減衰している領域LG1および領域LG2の各々の周波数帯域を示す。以下においては、受信信号が減衰している領域の周波数帯域を、減衰周波数帯域とも称する。
周波数帯域Dは、ロールオフフィルタにより受信信号が減衰しない領域である。周波数帯域Dは、以下の式(1)で表される。
D=W−2×R ・・・(1)
ロールオフフィルタのロールオフ率rは、以下の式(2)で表される。
r=2×R/D ・・・(2)
式(2)に式(1)を代入して、Rについて式を解くと、以下の式(3)が得られる。
R=(W/2)×(1−1/(1+r)) ・・・(3)
図3は、システムクロック発生部210の出力するシステムクロック信号の周波数が、35.2MHzである場合の受信信号の周波数と感度との特性を示す図である。なお、受信信号の周波数帯域Wは6MHzであるとする。なお、受信感度は、単位がdBmで表され、数値が大きい程、感動が悪いことを示す。
図3を参照して、受信信号の周波数が、73.1MHzあたりから、急激に感度が悪くなっているのが判る。受信信号の周波数が、73.1MHz以上であれば、感度は−70dBmある。しかしながら、受信信号の周波数が73.1MHz以下のうち、73.1MHzと72.8MHzとの間で、感度は約7dB悪化している。
これは、35.2MHzのシステムクロック信号の2倍高調波が原因である。具体的には、35.2MHzの2倍の70.4MHzの信号(2倍高調波)が、受信信号の帯域内に漏れこんでくる事により悪化しているものである。
この場合、受信信号の周波数帯域Wは6MHzであるため、2倍高調波の周波数は、以下の周波数であることが望ましい。2倍高調波の周波数が70.4MHzであるので、2倍高調波の周波数は、70.4MHzから6MHz/2=3MHz以上はなれた周波数、すなわち、70.4+3=73.4MHz以上であればよい。この場合、受信信号の周波数帯域内に、2倍高調波は、全く影響しない事となる。
図3を見れば判るように、73.4MHz以下であっても、受信感度には余り影響しない周波数範囲がある。当該周波数範囲は、73.1〜73.4MHzである。73.1〜73.4MHzの約0.3MHzの周波数範囲は、受信信号の帯域内に、2倍高調波成分が漏れこんでも、受信感度(性能)は全く悪化(低下)しない。
本発明では、この受信感度(性能)の悪化(低下)が発生しない部分に、高調波成分が入る様に、システムクロック信号の周波数を設定する。これにより、万が一、システムクロック信号の高調波成分が信号入力部110付近の回路に漏れこんできたとしても、性能劣化のないチューナを設計する事が容易に可能となる。
通常、デジタル放送信号の領域LG1または領域LG2の減衰周波数帯域(図2参照)は隣接チャンネルとの干渉を防ぐため、各チャンネルに割り当てられている周波数帯域Wより狭い範囲である。この範囲は、CATVの放送などでは放送信号を送信する機器内のロールオフフィルタ等の規定により設定されている。
図4は、CATVの隣接する2つのチャンネルの受信信号のスペクトラムを示す図である。図4を参照して、R1およびR2は、減衰周波数帯域である。
たとえば、米国のCATVの場合、受信信号の周波数帯域は6MHzである。また、ロールオフフィルタのロールオフ率rは13%に設定されている。したがって、W=6MHz、r=13を、式(3)に代入すると、R=(6/2)×(1−1/(1+0.13))=0.35MHzとなる。すなわち、減衰周波数帯域R1およびR2は0.35MHzとなる。
つまり、受信信号の周波数帯域の端の周波数(たとえば、周波数F(n+1))から±0.35MHzの周波数の妨害信号が信号入力部110に漏れこんできても、チューナの性能悪化は無い。
ここで、システムクロック信号の周波数fsの2倍高調波の周波数2fsが、減衰周波数帯域R1またはR2内になるように設定すれば、2倍高調波成分がチューナ部分に漏れこんだとしても、性能劣化のないチューナを容易に設計する事が可能となる。
米国の場合、2チャンネルの周波数帯域は54〜60MHz、3チャンネルの周波数帯域は60〜66MHzである。すなわち、図4において、n=2とした場合、Fn=54、F(n+1)=60、F(n+2)=66となる。この場合、2fsが、F(n+1)±R1、すなわち、60±0.35MHzとなればよい。したがって、米国のCATVの2,3チャンネルでは、システムクロック信号の周波数fsを、30±0.175MHzの範囲に入るように設定すればよい。当該設定は、約30±0.175MHzの範囲の周波数の信号を出力する水晶発振器をシステムクロック発生部210で使用し、タイミングリカバリー技術により、システムクロック発生部210が出力する信号の周波数を30±0.175MHzの範囲になるように調整することである。以下の説明においても同様である。
なお、隣接するn,n+1チャンネルにおいて、nの値が大きくなる程、2倍高調波成分がチューナ部100に与える影響は小さくなる。そのため、隣接するn,n+1チャンネルにおいて、nの値が小さい(たとえば、n=2)場合の条件で、システムクロック信号の周波数fsを設定しておけば、nの値が大きい、隣接するn,n+1チャンネルにおいて、チューナ部100は、ほとんど、2倍高調波成分の影響は受けない。
また、米国の場合、3チャンネルの周波数帯域は60〜66MHz、4チャンネルの周波数帯域は66〜72MHzである。すなわち、図4において、n=3とした場合、Fn=60、F(n+1)=66、F(n+2)=72となる。この場合、2fsが、F(n+1)±R1、すなわち、66±0.3MHzとなればよい。したがって、米国のCATVの3,4チャンネルでは、システムクロック信号の周波数fsを、33±0.15MHzの範囲に入るように設定すればよい。
次に、豪州の場合、受信信号の周波数帯域は7MHzである。また、1チャンネルの周波数帯域は56〜63MHz、2チャンネルの周波数帯域は63〜70MHzである。すなわち、図4において、n=1とした場合、Fn=56、F(n+1)=63、F(n+2)=70となる。
豪州のCATVでは、ロールオフフィルタのロールオフ率rは13%に設定されている。したがって、W=7MHz、r=13を式(3)に代入すると、R=(7/2)×(1−1/(1+0.13))=0.40MHzとなる。すなわち、減衰周波数帯域R1およびR2は0.40MHzとなる。
この場合、2fsが、F(n+1)±R1、すなわち、63±0.40MHzとなればよい。したがって、豪州では、システムクロック信号の周波数fsを、31.5±0.20MHzの範囲に入るように設定すればよい。
次に、中国の場合、受信信号の周波数帯域は8MHzである。また、1チャンネルの周波数帯域は48.5〜56.5MHz、2チャンネルの周波数帯域は56.5〜64.5MHzである。すなわち、図4において、n=1とした場合、Fn=48.5、F(n+1)=56.5、F(n+2)=64.5となる。
中国のCATVでは、ロールオフフィルタのロールオフ率rは13%に設定されている。したがって、W=8MHz、r=13を式(3)に代入すると、R=(8/2)×(1−1/(1+0.13))=0.46MHzとなる。すなわち、減衰周波数帯域R1およびR2は0.46MHzとなる。
この場合、2fsが、F(n+1)±R1、すなわち、56.5±0.46MHzとなればよい。したがって、中国のCATVの1,2チャンネルでは、システムクロック信号の周波数fsを、28.25±0.23MHzの範囲に入るように設定すればよい。
また、中国の場合、2チャンネルの周波数帯域は56.5〜64.5MHz、3チャンネルの周波数帯域は64.5〜72.5MHzである。すなわち、図4において、n=2とした場合、Fn=56.5、F(n+1)=64.5、F(n+2)=72.5となる。
この場合、2fsが、F(n+1)±R1、すなわち、64.5±0.46MHzとなればよい。したがって、中国のCATVの2,3チャンネルでは、システムクロック信号の周波数fsを、32.25±0.23MHzの範囲に入るように設定すればよい。
次に、欧州の場合、受信信号の周波数帯域は7MHzである。また、2チャンネルの周波数帯域は47〜54MHz、3チャンネルの周波数帯域は54〜61MHzである。すなわち、図4において、n=2とした場合、Fn=47、F(n+1)=54、F(n+2)=61となる。
欧州のCATVでは、ロールオフフィルタのロールオフ率rは13%に設定されている。したがって、W=7MHz、r=13を式(3)に代入すると、R=(7/2)×(1−1/(1+0.13))=0.40MHzとなる。すなわち、減衰周波数帯域R1およびR2は0.40MHzとなる。
この場合、2fsが、F(n+1)±R1、すなわち、54±0.40MHzとなればよい。したがって、豪州のCATVの2,3チャンネルでは、システムクロック信号の周波数fsを、27.0±0.20MHzの範囲に入るように設定すればよい。
また、欧州の場合、3チャンネルの周波数帯域は54〜61MHz、4チャンネルの周波数帯域は61〜68MHzである。すなわち、図4において、n=3とした場合、Fn=54、F(n+1)=61、F(n+2)=68となる。
この場合、2fsが、F(n+1)±R1、すなわち、61±0.40MHzとなればよい。したがって、欧州のCATVの3,4チャンネルでは、システムクロック信号の周波数fsを、30.5±0.20MHzの範囲に入るように設定すればよい。
以上説明したように、本実施の形態では、nおよびn+1チャンネルの放送信号の中間の周波数をF(n+1)とし、Wを前記放送信号の周波数帯域、rを前記ロールオフフィルタのロールオフ率としたときにR=(W/2)×(1−1/(1+r))で表されるRを用いて、F(n+1)−RからF(n+1)までの第1の範囲、またはF(n+1)からF(n+1)+Rまでの第2の範囲に、デジタル復調IC部200を動作させるためのシステムクロック信号の高調波の周波数が設定される。
また、本実施の形態では、システムクロック発生部210は1つである。そのため、システムクロックを切替える回路等が不要である。したがって、低コストで、電子チューナを製作することができる。
その結果、低コストで、受信特性の優れた電子チューナを提供することができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、各国に対し、デジタル復調IC部200のシステムクロック発生部210が出力するシステムクロック信号の周波数の帯域を、一意に設定していた。本実施の形態では、複数のシステムクロック発生部を切替えて使用することで、1つのチューナで複数の国のCATVの放送信号を受信可能なチューナについて説明する。
図5は、第2の実施の形態におけるデジタル復調器一体型の電子チューナ1000Aの回路ブロック図である。図5を参照して、電子チューナ1000Aは、図1の電子チューナ1000と比較して、デジタル復調IC部200の代わりに、デジタル復調IC部200Aを含む点が異なる。それ以外の構成は、電子チューナ1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
デジタル復調IC部200Aは、デジタル復調IC部200と比較して、スイッチ270をさらに含む点と、システムクロック発生部210の代わりにシステムクロック発生部210Aおよびシステムクロック発生部212Aを含む点とが異なる。それ以外の構成は、デジタル復調IC部200と同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、デジタル復調IC部200Aには、外部から制御可能な汎用の制御ポートが設けられている。
システムクロック発生部210Aおよびシステムクロック発生部212Aの各々は、互いに異なる所定の周波数範囲のシステムクロック信号を出力する。システムクロック発生部210Aは、第1の実施の形態で説明した、たとえば、米国のCATVを受信するのに最適な周波数のシステムクロック信号を出力するよう設定される。システムクロック発生部212Aは、第1の実施の形態で説明した、たとえば、中国のCATVを受信するのに最適な周波数のシステムクロック信号を出力するよう設定される。なお、システムクロック発生部は、2つに限定されることなく、3つ以上設けられていてもよい。
スイッチ270は、デジタル復調IC部200Aからの切替信号SWに応じて、デジタル復調IC部200Aを動作させるためのシステムクロック信号を切替える。切替信号SWは、外部からの制御信号CTに応じて、デジタル復調IC部200Aに内蔵されている汎用の制御ポートから出力される。
なお、スイッチ270は、3つ以上のシステムクロック発生部が設けられている場合、デジタル復調IC部200Aからの切替信号に応じて、3つ以上のシステムクロック発生部のうち、1つの所望のシステムクロック発生部からのシステムクロック信号を、デジタル復調IC部200Aへ出力させる。
以上の構成により、第2の実施の形態における電子チューナ1000Aは、外部からの制御信号CTに応じて、デジタル復調IC部200Aを動作させるためのシステムクロック信号を切替えることができる。複数のシステムクロック発生部の各々が出力するシステムクロック信号の周波数は、第1の実施の形態で説明したように最適な周波数に設定されている。
したがって、第2の実施の形態における電子チューナ1000Aは、複数種類の国におけるCATVの放送信号を、正確に受信することができるという効果を奏する。すなわち、第2の実施の形態における電子チューナ1000Aは、受信特性が優れ、1つの電子チューナで複数の国のCATVの放送信号を受信することができる。
<第3の実施の形態>
図6は、第1または第2の実施の形態における電子チューナを含む電子機器2000を示す図である。電子機器2000は、たとえば、テレビ、VTR、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダ、STB(Set Top Box)等の機器である。
したがって、電子機器2000は、電子チューナ1000および電子チューナ1000Aの奏する効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
デジタル復調器一体型の電子チューナの回路ブロック図である。 受信信号の周波数帯域を説明するための図である。 システムクロック発生部の出力するシステムクロック信号の周波数が、35.2MHzである場合の受信信号の周波数と感度との特性を示す図である。 CATVの隣接する2つのチャンネルの受信信号のスペクトラムを示す図である。 第2の実施の形態におけるデジタル復調器一体型の電子チューナの回路ブロック図である。 第1または第2の実施の形態における電子チューナを含む電子機器を示す図である。 デジタル復調器一体型の電子チューナのブロック図である。 高調波が他の箇所へ影響する状態を示す図である。 高調波が受信信号の帯域内にあることを示す図である。
符号の説明
100 チューナ部、110 信号入力部、120 入力フィルタ、122 RF−AGCアンプ、124 段間フィルタ、130 ミキサ回路、140 PLL回路、142 局部発振回路、200 デジタル復調IC部、210 システムクロック発生部、1000,1000A 電子チューナ、2000 電子機器。

Claims (3)

  1. 信号を復調する復調部を備え、n(自然数)チャンネルの放送信号を受信可能な電子チューナであって、
    前記復調部を動作させるためのクロック信号の高調波の周波数が、nおよびn+1チャンネルの放送信号の周波数帯域内であって、前記nおよびn+1チャンネルの放送信号を送信する機器内のロールオフフィルタにより信号が減衰する周波数帯域内に設定され
    前記ロールオフフィルタにより信号が減衰する周波数帯域は、
    nおよびn+1チャンネルの放送信号の中間の周波数をF(n+1)とし、Wを前記放送信号の周波数帯域、rを前記ロールオフフィルタのロールオフ率としたときにR=(W/2)×(1−1/(1+r))で表されるRを用いて、F(n+1)−RからF(n+1)までの第1の範囲、またはF(n+1)からF(n+1)+Rまでの第2の範囲であることを特徴とする電子チューナ。
  2. 各々が、異なる周波数の複数のクロック信号を、それぞれ出力する複数のクロック発生部をさらに備え、
    前記複数のクロック信号の高調波の周波数は、複数種類のWの値を使用して算出された、複数種類の前記第1の範囲または前記第2の範囲にそれぞれ設定され、
    前記複数のクロック信号のいずれかを切替えて使用して、前記復調部を動作させるための切替部をさらに備える、請求項1に記載の電子チューナ。
  3. 請求項1または2に記載の電子チューナを含む電子機器。
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