JP4609773B2 - 文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラム - Google Patents

文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4609773B2
JP4609773B2 JP2006320018A JP2006320018A JP4609773B2 JP 4609773 B2 JP4609773 B2 JP 4609773B2 JP 2006320018 A JP2006320018 A JP 2006320018A JP 2006320018 A JP2006320018 A JP 2006320018A JP 4609773 B2 JP4609773 B2 JP 4609773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document data
digital signature
unit
feature value
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006320018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008135927A (ja
Inventor
博司 野川
葉子 藤原
文人 秋山
芳則 田中
昌裕 小澤
純 黒木
泰史 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2006320018A priority Critical patent/JP4609773B2/ja
Priority to US11/973,713 priority patent/US7865490B2/en
Publication of JP2008135927A publication Critical patent/JP2008135927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4609773B2 publication Critical patent/JP4609773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F21/00Security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
    • G06F21/60Protecting data
    • G06F21/64Protecting data integrity, e.g. using checksums, certificates or signatures

Description

本発明は、文書データを作成する文書データ作成装置及び該装置を用いた文書データ作成方法並びに該装置で動作する制御プログラムに関する。
コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などを備える複写機や複合機(以下、これらを総称して画像形成装置と呼ぶ。)が普及している。この画像形成装置をネットワークプリンタとして利用して印刷を実行する場合、まず、ネットワークに接続されているコンピュータ端末にインストールされているアプリケーションを用いて文書を作成した後、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)形式の文書データに変換して画像形成装置に送信し、画像形成装置では、文書データを解析して中間データを生成した後、ビットマップデータに変換して紙媒体に出力する。
その際、ネットワークを介して通信される文書データは改竄される恐れがあることから、デジタル署名を利用して文書データの正当性を判定する方法が用いられている。例えば、下記特許文献1には、文書データに付与されているデジタル署名と電子証明書とを利用し、電子証明書に含まれる公開鍵によってデジタル署名を復号化して得られるハッシュ値と、文書データそのもののハッシュ値とが一致していれば文書データが改竄されていないと判定し、隠し文字情報が組み込まれた文書データを作成してプリンタに出力し、隠し文字情報を含む文書をプリンタに印刷させる方法が開示されている。
特開2005−267022号公報
上述した従来の方法により、文書データの作成後における第三者による改竄を検知することはできるが、文書データの作成時における改竄や改変に対しては何ら考慮されておらず、デジタル署名を有効に利用することができないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、デジタル署名を有効に利用して、文書データの作成者や利用者の利便性を向上させることができる文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、デジタル署名を含む文書データを作成する文書データ作成装置であって、デジタル署名を付与する文書データに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記デジタル署名を付与する文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部を備えるものである。
また、本発明は、入力された画像データから文字を認識する文字認識部を少なくとも備え、認識された文字データを含む文書データを作成する文書データ作成装置において、前記文字認識部による文字認識の信頼度を判定する信頼度判定部と、文書データに対してデジタル署名で利用される特徴値を付与するデジタル署名部と、を少なくとも備え、前記デジタル署名部は、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む文書データに対しては、該文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するものであり、前記文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記特徴値が付与される場合に、前記デジタル署名部は、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与する構成とすることができる。
また、本発明は、デジタル署名を含む文書データを作成する機能を備えた文書データ作成装置において、デジタル署名を付与する文書データに含まれる特定のオブジェクトを指定するオブジェクト指定部と、前記デジタル署名を付与する文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与するデジタル署名部と、を少なくとも備え、前記デジタル署名部は、前記特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与するものであり、前記特定のオブジェクトは、該特定のオブジェクトの指定された範囲を分割した分割オブジェクトとすることができる。
本発明においては、前記オブジェクト指定部は、前記特定のオブジェクトを、該特定のオブジェクトの前記指定範囲を所定の色で塗りつぶした新たなオブジェクトとし、前記分割オブジェクトが前記新たなオブジェクトの上に配置されるように階層を指定する構成とすることができる。
また、本発明においては、前記文書データは、XPSに基づいて作成されたデータであり、前記文書データには、前記特徴値が正当なオブジェクトは印刷し、前記特徴値が正当でないオブジェクトは印刷しない所定の印刷モードで印刷を実行させるための指示情報が付加される構成とすることができる。
また、本発明は、入力された画像データから文字を認識する文字認識部を少なくとも備え、認識された文字データを含む文書データを作成する文書データ作成装置を用いて、デジタル署名を含む文書データを作成する文書データ作成方法であって、前記文字認識部を用いて入力された画像データから文字を認識する文字認識ステップと、前記文字認識部による文字認識の信頼度を判定する信頼度判定ステップと、デジタル署名を付与する文書データに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与するデジタル署名ステップと、を少なくとも有し、前記デジタル署名ステップでは、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む文書データに対しては、該文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するものであり、前記文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記特徴値が付与される場合に、前記デジタル署名ステップでは、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与する構成とすることができる。
また、本発明は、デジタル署名を含む文書データを作成する文書データ作成装置で動作する制御プログラムであって、前記文書データ作成装置を、デジタル署名を付与する文書データに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記デジタル署名を付与する文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部、前記特徴値を付与した前記文書データを記憶部に記憶させる制御部、として機能させるものである。
また、本発明は、入力された画像データから文字を認識する文字認識部を少なくとも備え、認識された文字データを含む文書データを作成する文書データ作成装置で動作する制御プログラムであって、前記文書データ作成装置を、前記文字認識部による文字認識の信頼度を判定する信頼度判定部、文書データに対してデジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む文書データに対しては、該文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部、前記特徴値を付与した前記文書データを記憶部に記憶させる制御部、として機能させるものであり、前記文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記特徴値が付与される場合に、前記デジタル署名部は、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与する構成とすることができる。
また、本発明は、デジタル署名を含む文書データを作成する機能を備えた文書データ作成装置で動作する制御プログラムであって、前記文書データ作成装置を、デジタル署名を付与する文書データに含まれる特定のオブジェクトを指定するオブジェクト指定部、前記デジタル署名を付与する文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部、前記特徴値を付与した各オブジェクトを含む前記文書データを記憶部に記憶させる制御部、として機能させるものであり、前記特定のオブジェクトは、該特定のオブジェクトの指定された範囲を分割した分割オブジェクトとすることができる。
このように、文字認識部で文字を誤認した場合のように、文書データの作成時に、文書データ自体に正当でないオブジェクトが含まれた場合に、その文書データ又はそのオブジェクトに対するデジタル署名で利用される特徴値として、その文書データ又はそのオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値が付与されるため、文書データの利用者は付与されたダイジェスト値と再計算したダイジェスト値とが異なる場合に、該文書データ又はオブジェクトが正当でないと認識することができる。
また、印刷対象となるオブジェクトの中に、開示する利用者を制限したい部分がある場合に、その部分を含む特定のオブジェクト又はその部分を分割した分割オブジェクトに対するデジタル署名で利用される特徴値として、特定のオブジェクト又は分割オブジェクトから計算される値とは異なる値が付与されるため、その特定のオブジェクト又は分割オブジェクトの印刷を制限することが可能となり、特定の利用者に対してのみ特定のオブジェクト又は分割オブジェクトを開示することができる。
そして、文書データの作成時においてデジタル署名を有効に利用することにより、文書データの作成者や利用者の利便性の向上を図ることができる。
本発明の文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラムによれば、デジタル署名を有効に利用して、文書データの作成者や利用者の利便性を向上させることができる。
その理由は、スキャナ機能と文字認識機能とを備える画像形成装置で文書データを作成する際に、信頼度判定部により文字認識機能の文字認識の信頼度を判定し、デジタル署名部では、信頼度が高いと判定された文書データ又はオブジェクトに対してはその文書データ又はそのオブジェクトから計算される特徴値を付与し、信頼度が低いと判定された文書データ又はオブジェクトに対してはその文書データ又はそのオブジェクトから計算される値とは異なる値を特徴値として付与するため、文書データの利用者は文書データに付与された特徴値と文書データに基づいて再計算した特徴値とが異なる場合に、文書データ又はオブジェクトが正当でないと認識することができるからである。
また、コンピュータ端末で文書データを作成する際に、特定の利用者に対してのみ開示することが望ましい部分がある場合に、オブジェクト指示部は、特定のオブジェクトを指定又は特定のオブジェクトの指定範囲を分割して分割オブジェクトとし、デジタル署名部は、特定のオブジェクト又は分割オブジェクトに対して、特定のオブジェクト又は分割オブジェクトから計算される値とは異なる値を特徴値として付与するため、特徴値が正当なオブジェクトのみを印刷するモードに設定すれば、特定のオブジェクト又は分割オブジェクトが印刷されないようにすることができるからである。
文書を作成するアプリケーションとして、XML(Extensible Markup Language)形式で文書を記述するXPS(XML Paper Specification)と呼ばれる規格に基づいて動作するアプリケーションが知られている。このXPSに基づいて作成された文書はインターネットエクスプローラ(登録商標)で表示することができ、また、XPSではフォントデータを格納することが可能であり、画面に表示した形態のままで印刷を行うことができるという特徴がある。
また、XPSでは、文書データに基づく印刷物に含まれる印刷対象となる部分(テキストやイメージなど、以下、オブジェクトと呼ぶ。)に対して、デジタル署名で利用される特徴値(以下、ダイジェスト値と呼ぶ。)を付与することができることから、このダイジェスト値を利用することにより、個々のオブジェクトが正当か否かを判断することができる。
しかしながら、上記ダイジェスト値は、文書データを作成した後に各オブジェクトに対して付与するため、例えば、スキャナ部で紙原稿(紙やプラスチックフィルムの原稿を総称して紙原稿と呼ぶ。)を読み取り文字認識部で文字を認識して文書データを作成する際に、文字認識部で文字を誤認してしまうなど、正当でないオブジェクトに基づいて文書データを生成してしまった場合には、その後に付与したダイジェスト値を用いてデジタル署名の正当性を判定しても、文書データの利用者に正当でないオブジェクトが印刷された印刷物を提供してしまうという問題があった。
また、オブジェクトの中には全ての利用者に対して公開してもよいものもあれば、特定の利用者に対してのみ公開することが望ましい(すなわち、公開対象を制限することが望ましい)ものもあり、デジタル署名が正当なオブジェクトを全て印刷する構成では、秘匿すべきオブジェクトが公開されてしまうという問題もあった。
そこで、本発明では、XPSなどに基づいて文書データを作成する際に、特定のオブジェクトに対してそのオブジェクトから計算される値とは異なる値をダイジェスト値として付与できるようにして、文字認識の信頼度が低いオブジェクトを認識できるようにしたり、特定のオブジェクトが印刷されないようにして上記問題を解決し、デジタル署名を有効に利用して文書データの作成者及び利用者の利便性の向上を図っている。なお、PDF(Portable Document Format)の文書データの場合は、文書データ全体に対してダイジェスト値が付与されるため、その文書データから計算される値とは異なる値をダイジェスト値として付与できるようにして、文字認識の信頼度が低い文書データを認識できるようにしたり、文書データが印刷されないようにする。以下、図面を参照して詳細に説明する。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る画像形成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラムについて、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例の印刷システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、本実施例の画像形成装置の構成を示すブロック図、図3は、画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図、図4は、コンピュータ端末の構成を示すブロック図である。また、図5は、本実施例の文書データの作成手順を説明する図であり、図6及び図7は、本実施例の文書データの利用手順を説明する図である。また、図8は、本実施例の画像形成装置で文書データを作成する手順を示すフローチャート図であり、図9は、本実施例のコンピュータ端末でその文書データを利用する手順を示すフローチャート図である。
現状のスキャニングにおけるデジタル署名は、紙原稿をスキャニングすることにより生成される文書データに付与することで、その文書データがその後改竄されていないことを証明するものとして機能する。例えば、特開2006−165944号公報には、イメージデータの文字認識機能による文字認識結果とイメージデータのそれぞれの特徴量を結合したデータにデジタル署名を付与し、イメージデータが改竄された場合の文字認識結果の特徴量と保存されている特徴量とを比較することによって改竄された場所を特定する技術が開示されている。
しかしながら、文字認識機能の誤判定などにより、スキャニング対象の紙原稿から誤った情報を読み取った場合に、誤った情報に基づいて文書データが作成されてしまい、デジタル署名で文書データの改竄を防止したとしても、利用者に正しい情報を提供することができない。
そこで、本実施例では、スキャニング対象の紙原稿から文書データが生成されるまでの間に、紙原稿の情報が改竄されなかったかをデジタル署名により証明する。すなわち、本実施例は、作成後の文書データが改竄されたかどうかを判定することを目的とするのではなく、文字認識機能における文字認識の信頼度を判定し、その信頼度の判定に基づいてデジタル署名の特徴値を設定して、文字認識機能が正しく文字認識を行えなかったかどうかを特定し、誤判定の可能性がある際には、その場所を特定できるようにする。
例えば、スキャニング時、文字認識機能がOFFならば、紙原稿の情報は全て画像として判定され、文字(アルファベット、ひらがな、カタカナ、数字、記号などを総称して文字と呼ぶ。)の誤判定は起こりえないが、文字認識機能がONならば、文字が誤判定される恐れがある。そこで信頼度判定機能では、文字認識判定時に信頼度が低く誤判定の恐れのある文字が含まれるオブジェクトの特徴値をオブジェクトから計算される値とは異なる異常な値に設定しておく。
これにより、文字認識機能により重要な文字が誤判定された可能性があるかどうかを文書データの利用者に知らせることが出来る。また、誤判定の可能性があった場合、ダイジェスト値を再計算することで誤判定の可能性がある部分を特定することができる。例えば、金額や日付などの重要な数値が手書きで書かれていた場合や、スキャニング対象の紙原稿が汚れていた場合などに、文字認識機能による誤判定が起こった可能性があることを文書データの利用者に通知できる。以下、具体的に説明する。
図1に示すように、本実施例の印刷システム10は、紙原稿を読み取って文書データを作成する文書データ作成装置として機能する画像形成装置20と、その文書データを利用するパーソナルコンピュータなどのコンピュータ端末30とがイーサネット(登録商標)などの通信ネットワーク40で接続されている。なお、通信ネットワーク40はイーサネット(登録商標)に限らず、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)やトークンリングなどでもよい。また、画像形成装置20とコンピュータ端末30との接続方法はネットワーク接続に限らず、ローカル接続でもよい。
また、図2に示すように、本実施例の画像形成装置20は、制御部21と、操作・表示部22と、スキャナ部23と、画像処理部24と、プリンタ部25と、記憶部26と、ネットワーク接続部27などを備え、各部はバスにより接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。CPUは、操作・表示部22の操作により、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置20の各部の動作を制御する。
また、制御部21は、図3に示すように、スキャナ部23で読み取ったイメージデータから文字を読み取り、予め記憶されたパターンとの照合により文字を特定する文字認識部21aと、文字認識部21aにおける文字認識の信頼度を判定する信頼度判定部21bと、印刷対象となる各オブジェクトにデジタル署名を付与するデジタル署名部21cとしても機能する。
なお、上記信頼度判定部21b及びデジタル署名部21cはハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを、信頼度判定部21b及びデジタル署名部21cとして機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部21上で動作させる構成としてもよい。また、文字認識部21aはイメージデータを解析して文字を認識するものであり、イメージデータは、例えば、スキャナ部23で紙原稿を読み取って得られる。
操作・表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチパネル)を設けたものであり、制御部21からの表示信号に従って表示部上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。また、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部21に出力する。なお、ここでは操作・表示部22を表示部と操作部とが一体となった構成としているが、表示部とは別に各種操作ボタンを配置した操作部を設けてもよい。
スキャナ部23は、紙原稿を載置するガラスの下部に配置され、紙原稿に記録された情報を読み取るものであり、紙原稿を走査する光源と、紙原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)と、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
画像処理部24は、スキャナ部23で読み取ったデータに対して、拡大/縮小、回転、周波数変換、RGBデータからYMCKデータへの色変換、階調補正等の各種画像処理を施してプリンタ部25へ出力する。
プリンタ部25は、転写紙に印刷する画像を形成する画像形成部、形成した画像を転写紙に転写する転写部、転写した画像を定着させる定着部、転写紙を搬送する搬送部、画像形成部や転写部、定着部をクリーニングするクリーニング部などを備え、電子写真方式により、画像処理部24から入力されたYMCKの文書データに基づいて、転写紙上に画像を形成して出力する。
記憶部26は、フラッシュメモリやハードディスク等により構成され、文書データや各種設定条件等のデータを記憶する。
ネットワーク接続部27は、NIC(Network Interface Card)、モデム、LANアダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等により構成され、通信ネットワーク40を介して接続された各装置との通信制御を行う。
なお、図1は本実施例の画像形成装置20の一例であり、少なくとも紙原稿を読み取ってデジタル署名が付与された文書データを作成する機能を備えていればよく、印刷機能のないスキャナ装置としてもよいし、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)や後処理装置(フィニッシャ)などを備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としてもよい。
また、図4に示すように、コンピュータ端末30は、CPU、ROM、RAMなどで構成される制御部31と、プログラムやデータを記憶するハードディスクなどの記憶部32と、文書の作成や印刷の指示を行うキーボードなどの入力部33と、作成した文書や印刷設定画面を表示するLCDなどの表示部34と、通信ネットワーク40に接続するためのNICやモデムなどのネットワーク接続部35などを備える。
なお、図1では、コンピュータ端末30としてパーソナルコンピュータを示しているが、本実施例のコンピュータ端末30は文書データを利用可能な機器であればよく、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話機などとしてもよい。
次に、上記構成の画像形成装置20を用いて、紙原稿を読み取って文書データを作成するまでの手順について、図8のフローチャート図及び図5の概念図を参照して説明する。
まず、紙原稿を画像形成装置20にセットし、操作・表示部22を操作して、文字認識機能、信頼度判定機能、デジタル署名機能のそれぞれをON(有効)にしてスキャニングを開始すると、ステップS101で、スキャナ部23は、光源で紙原稿を走査し、紙原稿で反射された光をCCDで受光して電気信号に変換し、その電気信号をA/D変換して紙原稿の情報が記録されたデータ(以下、イメージデータと呼ぶ。)を作成する。
次に、ステップS102で、制御部21は、文字認識機能がONに設定されているかを判断し、ONに設定されている場合は、ステップS103で、文字認識部21aは、公知の文字認識処理により、イメージデータ中の文字(例えば文字Aとする。)を認識し、その文字Aと記憶部26に予め記憶された文字とを比較し、文字Aに最もマッチする文字(例えば文字Bとする。)を検索し、ステップS104で、イメージデータ中の文字Aに対応する部分を検索した文字Bの文字データに置き換える。
次に、ステップS105で、制御部21は、イメージデータに基づいて、各オブジェクトのデータとそのレイアウト情報が記述された文書データを作成する。なお、イメージデータから文書データを作成する具体的方法は特に限定されず、公知の手法を用いることができる。
次に、ステップS106で、制御部21は、デジタル署名機能がONに設定されているかを判断し、ONに設定されている場合は、デジタル署名付与の処理に入り、ステップS107で信頼度判定機能がONに設定されているかを判断し、ONに設定されている場合は、ステップS108で、信頼度判定部21bは文書データの各オブジェクトの文字認識の信頼度が高いか低いかを調べる。
上記信頼度を判定する方法として、例えば、元のイメージデータに含まれる文字Aに相当するデータと文字認識処理により検索された文字Bのデータとを比較し、両者の差異が予め定められた第1の閾値よりも小さく、かつ、文字認識処理により文字Bの次にマッチする文字として検索された文字(例えば文字Cとする。)との差異が予め定められた第2の閾値よりも大きい場合に、文字認識の信頼度が高いと判定することができる。
そして、信頼度判定部21bで信頼度が高いと判定した場合(ステップS109のNoの場合)は、ステップS110で、デジタル署名部21は、文書データを構成する各々のオブジェクトの特徴量から特徴値(例えば、ハッシュ値のようにオブジェクトのデータから固定長の疑似乱数を生成する演算手法によって得られた数値など、以下、ダイジェスト値と呼ぶ。)を計算し、そのダイジェスト値を文書データに付与する。
一方、信頼度判定部21bで信頼度が低いと判定した場合(ステップS110のYesの場合)は、ステップS111で、デジタル署名部21は、文書データを構成する各々のオブジェクトの特徴量からダイジェスト値を計算し、そのダイジェスト値とは異なる値をダイジェスト値として文書データに付与する。なお、ダイジェスト値と異なる値は任意に設定することができるが、例えば、計算したダイジェスト値に予め定めた値を加算又は減算した値としてもよいし、予め定めた特定の値としてもよい。
次に、ステップS112で、デジタル署名部21は、各オブジェクトのダイジェスト値からドキュメント全体のダイジェスト値を計算し、文書データに付与する。上記処理によりデジタル署名付きの文書データが作成され、作成した文書データは、通信ネットワーク40で繋がっているコンピュータ端末30などに転送され、その記憶部32などに保存、もしくは画像形成装置20内の記憶部26に保存される。
上記処理を模式的に示すと図5のようになり、まず、文書データの各オブジェクト(ここでは2つのテキストと2つのイメージ)の特徴量からダイジェスト値をそれぞれ計算し、次に、それらのダイジェスト量からドキュメント全体のダイジェスト値(例えば、03ab42ffea3)を計算し、その後、求めたダイジェスト値を文書データに付与する。
次に、コンピュータ端末30を用いて、画像形成装置20で作成した文書データを利用する手順について、図9のフローチャート図及び図6、7の概念図を参照して説明する。
まず、ステップS201で、コンピュータ端末30の制御部31は、通信ネットワーク40を介して画像形成装置20から文書データを受信し、文書データに付与されたドキュメント全体のダイジェスト値を取得する。
次に、ステップS202で、制御部31は、文書データを解析してドキュメントを個々のオブジェクト(テキストやイメージ)に分解する。
次に、ステップS203で、制御部31は、分解した個々のオブジェクトの特徴量からダイジェスト値を再計算し、続いて、ステップS204で、個々のオブジェクトのダイジェスト値からドキュメント全体のダイジェスト値を再計算する。
次に、ステップS205で、制御部31は、ステップS201で受信した文書データに付与されているダイジェスト値と、ステップS204で再計算したダイジェスト値とを比較し、ダイジェスト値が同じであれば、画像形成装置20の文字認識部21aの文字認識の信頼度が高く、正当なドキュメントであると判断し、ステップS206で、正当なドキュメントであることを表示部34に表示して文書データの利用者に通知する。
一方、ダイジェスト値が異なる場合は、画像形成装置20の文字認識部21aの文字認識の信頼度が低く、正当なドキュメントでないと判断し、ステップS207で、文書データに付与された個々のオブジェクトのダイジェスト値と、ステップS203で再計算した個々のオブジェクトのダイジェスト値とを比較してダイジェスト値が異なるオブジェクトを特定し、ステップS208で、誤りのあるオブジェクトを明示して正当なドキュメントでないことを表示部34に表示して文書データの利用者に通知する。
上記処理を模式的に示すと図6、7のようになり、まず、図6に示すように、デジタル署名ありの文書データの各オブジェクトの特徴量からダイジェスト値をそれぞれ再計算し、次に、それらのダイジェスト値からドキュメント全体のダイジェスト値を再計算し、文書データに付与されたダイジェスト値(例えば、03ab42ffea3)と再計算したダイジェスト値(例えば、03ab42ffea3)とを比較する。そして、ダイジェスト値が同じ値であるので、ドキュメントは正当であることを証明できる。一方、文字認識部21aの文字認識の信頼度が低く、少なくともに一つのオブジェクトの異常なダイジェスト値が付与されている場合は、図7に示すように、文書データに付与されていたダイジェスト値(例えば、03ab42ffea3)と再計算したダイジェスト値(例えば、03aa42fce00)とが異なる値になっているので、ドキュメントは正当でないことを証明できる。
なお、PDFの場合はドキュメント全体に対してダイジェスト値が付与されるため、文書データに付与されたダイジェスト値と再計算したダイジェスト値とを比較することによって、ドキュメント全体が正当であるか否かを証明することができる。
このように、画像形成装置20に、信頼度判定部21b及びデジタル署名部21cを設け、スキャナ部23で紙原稿を読み取り文字認識部21aで文字を認識する際に、信頼度判定部21bは、文字認識部21aの文字認識の信頼度を判定し、デジタル署名部21cは、文字認識の信頼度が高い文書データ又はオブジェクトに対しては該文書データ又はオブジェクトから計算されるダイジェスト値を付与し、文字認識の信頼度が低い文書データ又はオブジェクトに対しては該文書データ又はオブジェクトから計算されるダイジェスト値とは異なる値をダイジェスト値として付与し、文書データを利用するコンピュータ端末30は、付与されたダイジェスト値と再計算したダイジェスト値とを比較することによって、ダイジェスト値が同じであれば正当なドキュメントであると判断でき、ダイジェスト値が異なっていれば正当でないドキュメントであると判断できるため、文書データの作成時における文字の誤認を利用者に通知し、誤った情報に基づく処理を未然に防止して、利用者の利便性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係るコンピュータ端末及び文書データ作成方法並びに制御プログラムについて、図10乃至図24を参照して説明する。図10は、本実施例の印刷システムの構成を模式的に示す図であり、図11は、コンピュータ端末の構成を示すブロック図、図12は、コンピュータ端末の制御部の構成を示すブロック図、図13は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。また、図14乃至図20は、本実施例の文書データ作成手順を説明する図であり、図21及び図22は、本実施例の文書データ作成手順を示すフローチャート図である。また、図23は、XPSのデータ構造を示す図であり、図24は、命令文の例を示す図である。
従来技術で示したように、ドキュメントに含まれるオブジェクトの中には、全ての利用者に公開しても構わないオブジェクトもあれば、特定の利用者のみに公開することが好ましいオブジェクトもある。従って、オブジェクト毎に公開するか否かを簡単に設定できれば便利である。
しかしながら、XPSに基づいてドキュメントを作成する場合、アプリケーションによって自動的にオブジェクトが分割されてドキュメントが作成され、また、1度作成されたドキュメントのオブジェクト構成を変更することはできないため、オブジェクト毎にデジタル署名を付与しても、オブジェクトを開示するか否かをドキュメント作成者が細かく指定することができないという問題があった。
そこで、機密情報などの特定の利用者のみに開示することが望ましい部分を意図的に別のオブジェクトに分割して格納し、XPSに基づいてドキュメントにデジタル署名を付与する際に、分割したオブジェクトに対して、そのオブジェクトの特徴量に基づいて計算される値とは異なる値をダイジェスト値として付与する。そして、ドキュメントを印刷する際に、ダイジェスト値が正当なオブジェクトのみを印刷するモードに設定することによって、オブジェクト毎に開示するか否かを自由に指定できるようにする。以下、具体的に説明する。
図10に示すように、本実施例の印刷システム10は、XPSなどに基づいて文書データを作成するアプリケーション(以下、文書作成アプリケーションと呼ぶ。)を利用して文書データを作成する文書データ作成装置として機能するパーソナルコンピュータなどのコンピュータ端末30と、その文書データに基づいてドキュメントを印刷する画像形成装置20とがイーサネット(登録商標)などの通信ネットワーク40で接続されている。なお、通信ネットワーク40はイーサネット(登録商標)に限らず、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)やトークンリングなどでもよい。また、画像形成装置20とコンピュータ端末30との接続方法はネットワーク接続に限らず、ローカル接続でもよい。
また、図11に示すように、コンピュータ端末30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される制御部31と、プログラムやデータを記憶するハードディスクなどの記憶部32と、文書の作成や印刷の指示を行うキーボードなどの入力部33と、作成した文書や印刷設定画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示部34と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)やモデムなどのネットワーク接続部35などを備え、文書作成アプリケーションは、通常、ROM又は記憶部32からRAMに読み込まれ、文書作成アプリケーションからの印刷オブジェクトの印刷要求はCPUから通信ネットワークで接続されている画像形成装置20に伝えられ、画像形成装置20で印刷される。
また、図12に示すように、上記制御部31は、ドキュメントを構成する特定のオブジェクトを指定、又は、ドキュメントを構成するオブジェクトの中の指定された範囲を別のオブジェクトに分割するオブジェクト指示部31aと、個々のオブジェクトにデジタル署名で利用されるダイジェスト値を付与する際に、特定のオブジェクト又は分割したオブジェクトに対してそのオブジェクトから計算される値とは異なる値をダイジェスト値として付与するデジタル署名部31bとしても機能する。なお、上記オブジェクト指示部31a及びデジタル署名部31bはハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを、デジタル署名部31b、又は、オブジェクト指示部31a及びデジタル署名部31bとして機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部31上で動作させる構成としてもよい。また、図10では、コンピュータ端末30としてパーソナルコンピュータを示しているが、本実施例のコンピュータ端末30は文書データを作成可能な機器であればよく、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話機などとしてもよい。
また、図13に示すように、本実施例の画像形成装置20は、制御部21と、操作・表示部22と、スキャナ部23と、画像処理部24と、プリンタ部25と、記憶部26と、通信部27とを備え、各部はバスにより接続されている。
制御部21は、CPU、ROM、RAMなどにより構成される。CPUは、操作・表示部22の操作により、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置の各部の動作を制御する。
また、制御部21は、コンピュータ端末30から入力された文書データ(XPSデータ、PDF(Portable Document Format)データ、PS(Post Script)やPCL(Printer Control Language)等のページ記述言語(PDL)で記述されたデータなど)を解析し、文書データをビットマップ形式のデータ(以下、ビットマップデータと呼ぶ。)に展開する前の中間形式のデータ(以下、中間データと呼ぶ。)を作成し、中間データから印刷可能なビットマップデータを作成する機能と、文書データに付与されているデジタル署名を解析する機能も有する。
操作・表示部22は、LCD等の表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチパネル)を設けたものであり、制御部21からの表示信号に従って表示部上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。また、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部21に出力する。なお、ここでは操作・表示部22を表示部と操作部とが一体となった構成としているが、表示部とは別に各種操作ボタンを配置した操作部を設けてもよい。
スキャナ部23は、紙原稿を載置するガラスの下部に配置され、紙原稿に記録された情報を読み取るものであり、紙原稿を走査する光源と、紙原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)と、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
画像処理部24は、スキャナ部23で読み取ったデータに対して、拡大/縮小、回転、周波数変換、RGBデータからYMCKデータへの色変換、階調補正等の各種画像処理を施して文書データとしてプリンタ部25へ出力する。
プリンタ部25は、転写紙に印刷する画像を形成する画像形成部、形成した画像を転写紙に転写する転写部、転写した画像を定着させる定着部、転写紙を搬送する搬送部、画像形成部や転写部、定着部をクリーニングするクリーニング部などを備え、電子写真方式により、画像処理部24から入力されたYMCKの文書データに基づいて、転写紙上に画像を形成して出力する。
記憶部26は、フラッシュメモリやハードディスク等により構成され、文書データや各種設定条件等のデータを記憶する。
ネットワーク接続部27は、NIC、モデム、LANアダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等により構成され、通信ネットワーク40を介して接続された各装置との通信制御を行う。
なお、図13は本実施例の画像形成装置1の一例であり、少なくともXPSに基づいて作成されたドキュメントを印刷する機能を備えていればよく、スキャナ機能のないプリンタ装置としてもよいし、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)や後処理装置(フィニッシャ)などを備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としてもよい。
以下、本実施例の文書データの作成方法について説明するが、本実施例の理解を容易にするために、XPSについて図23及び図24を参照して説明する。
図23は、XPSデータの構造を示す図であり、文書全体の情報を格納するFixed Document Sequenceと、ページ全体の情報を格納するFixed Documentと、各ページの情報を格納するFixed Pageと、フォントを格納するFontと、画像を格納するImageやThumbnailと、印刷の設定情報を格納するPrint Ticketと、ドキュメントアウトラインとドキュメントコンテンツを示すDocument Structureと、固定ページのドキュメント内容を示すStory Fragmentsなどで構成され、XPSのドキュメントの各Part以下にその設定内容としての要素(Element)が存在し、要素は、ドキュメント作成時にObjectにまとめられる。図24にObjectの記述例を示す。この例では、文字列”abcdefg”が1つのObjectにまとめられていることを示しており、また、ObjectのFont情報を持ったFontファイルへのリンクが貼られている。
また、上記構造のXPSデータにおいて、印刷モードを設定するためのキーワードはPrint Ticketにセットされ、キーワードとして、通常、デジタル署名の正当性にかかわらずjobを印刷する”Print Invalid Signature”と、デジタル署名の正当性にかかわらずjobを印刷すると共に正当でないことを示すページ(エラーレポートと呼ぶ。)を印刷する”Print Invalid Signature With Error Report”と、すべてのデジタル署名が有効である場合にだけjobを印刷する”Print Only Valid Signature”の3つが設定されているが、本実施例では、キーワードとして、更に、デジタル署名のダイジェスト値が正しいオブジェクトのみを印刷し、デジタル署名のダイジェスト値が正しくないオブジェクトに対してエラーメッセージを印刷する”Print Only Valid Part”を追加されている。
次に、コンピュータ端末30を用いてXPSに基づいて文書データを作成する手順について、図21及び図22のフローチャート図、及び、図14乃至図20の概念図を参照して説明する。なお、図21及び図22は一連の手順を示しており、作図の都合上、分図したものである。
まず、ステップS301で、コンピュータ端末30に予め記憶した文書作成アプリケーションを用いてXPSのドキュメントを作成し、又は、コンピュータ端末30に予め記憶した文書閲覧アプリケーションを用いてXPSのドキュメントを読み込む。
次に、ステップS302で、文書データの作成者は、入力部33(マウス)を用いて作成した又は読み込んだXPSのドキュメントを構成するオブジェクトの中の印刷を制限したい特定のオブジェクトに対して分割する範囲を指定する。
そして、オブジェクト指示部31aは、ステップS303で、分割対象となる特定のオブジェクトがイメージであるかを判断し、イメージの場合は、ステップS304で、指定された範囲がイメージからはみ出しているかを判断し、はみ出している場合は、ステップS305で、イメージからはみ出さない最大範囲を指定範囲に設定する。次に、ステップS306で、元のイメージから指定範囲をトリミングし、ステップS307で、トリミングした部分をイメージファイルとして保存する。次に、ステップS308で、元のイメージのトリミングした部分を所定の色(例えば、白色)に置き換え、ステップS309で、色を置き換えた部分をイメージファイルとして保存する。そして、ステップS310で、トリミングしたイメージが色を置き換えたイメージよりも上になるように各々のイメージファイルの階層を指定する。
上記ステップS304〜S310までの操作を模式的に示すと図14及び図15のようになり、図15に示すように、分割する範囲をマウスで指定し((a)、(b)参照)、編集メニューを表示させて「Objectの分割」を選択すると((c)参照)、イメージから指定範囲がトリミングされ、イメージが分割される((d)参照)。そして、図14に示すように、イメージから指定範囲をトリミングすると((1)参照)、トリミングされた部分は、そのまま1つのイメージファイルとして保存される((2)参照)。また、元のイメージのトリミングされた部分は、元のイメージデータと関係ない色(例えば白色)に置き換えられて1つのイメージファイルとして保存され((3)、(4)参照)、この色を置き換えたイメージ上にトリミングしたイメージを重ねることによって((5)参照)、トリミング前のイメージと同じ状態を作り出す((6)参照)。
また、オブジェクト指示部31aは、分割対象となるオブジェクトがイメージでない場合は、ステップS311で、分割対象となるオブジェクトがテキストであるかを判断し、テキストの場合は、ステップS312で、指定範囲の始点がテキストの先頭かを判断し、先頭でない場合は、ステップS313で、指定範囲の始点でテキストを分割し、ステップS314で、元のテキストのfontファイルをコピーし、ステップS315で、コピーしたfontファイルを分割したテキストにリンクさせる。一方、指定範囲の始点がテキストの先頭の場合は、ステップS316で、指定範囲の終点がテキストの最後かを判断し、最後でない場合は、ステップS317で、指定範囲の終点でテキストを分割し、ステップS318で、元のテキストのfontファイルをコピーし、ステップS319で、コピーしたfontファイルを分割したテキストにリンクさせる。
上記ステップS312〜S319までの操作を模式的に示すと図16及び図17のようになり、図17に示すように、分割する文字列をマウスで選択し((a)、(b)参照)、編集メニューを表示させて「Objectを分割する」を選択すると((c)参照)、テキストから選択範囲がトリミングされ、テキストが分割される((d)参照)。このとき、図16に示すように、リンクしているFontファイルがコピーされ、分割したオブジェクトがそれぞれのFontファイルにリンクされる。
そして、ステップS320で、文書データの作成者は、分割作業を続けるかを判断し、続ける場合はステップS303〜S319までの処理を繰り返す。なお、上記オブジェクトの分割は特定のオブジェクトの中の一部を開示しない場合に行う操作であり、一つのオブジェクト全体を開示しない場合はオブジェクトの分割を省略することができる。
次に、ステップS321で、文書データの作成者は、オブジェクトに付与するダイジェスト値の指定を行うか否かを判断し、付与する場合は、ステップS322で、ダイジェスト値を指定するオブジェクトを選択する。次に、文書データの作成者は、指定したオブジェクトに対してそのオブジェクトから求められるダイジェスト値とは異なる誤った値をダイジェスト値として付与するかを判断し、誤ったダイジェスト値を付与する場合は、ステップS325で、デジタル署名部31bはダイジェスト値のフラグを”false”にし、誤ったダイジェスト値を付与しない場合は、ステップS326で、デジタル署名部31bは、ダイジェスト値のフラグを”true”にする。そして、ステップS326で、文書データの作成者は、ダイジェスト値の指定を続けるかを判断し、続ける場合はステップS321〜S325までの処理を繰り返す。
上記ステップS322〜S325までの操作を模式的に示すと図18のようになり、マウスで誤ったダイジェスト値を付与するオブジェクトを選択し、編集メニューから「誤ったDigest Value」を選択する((a)参照)か、若しくは、マウスで正しいダイジェスト値を付与するオブジェクトを選択し、編集メニューから「正しいDigest Value」を選択する((b)参照)。「誤ったDigest Value」を選択すると、オブジェクトに付与されるダイジェスト値を管理するダイジェスト値フラグに”false”が代入される。「正しいDigest Value」を選択した場合は、”true”が代入される。
次に、デジタル署名を行う。具体的には、デジタル署名部31bは、ステップS327で、ダイジェスト値フラグが”false”であるかを判断し、”false”であれば、ステップS329でオブジェクトに正しいダイジェスト値(すなわち、オブジェクトから計算されるダイジェスト値)に所定の値(ここでは1)を加えて付与し、”true”であれば、ステップS328で、オブジェクトに正しいダイジェスト値を付与する。なお、ここではダイジェスト値フラグが”false”の場合に正しいダイジェスト値に所定の値を加算したが、第1の実施例と同様に、正しいダイジェスト値から所定の値を減算してもよいし、予め定めた異常な値を代入してもよい。そして、ステップS330でダイジェスト値の設定を続けるかを判断し、続ける場合はステップS327〜S329の処理を繰り返す。
次に、ステップS331で印刷を行う。具体的には、コンピュータ端末30でデジタル署名を付与した文書データを作成した後、文書データの作成者が入力部33を用いて印刷を指示すると、制御部31は、表示部34に所定の印刷設定画面を表示させ、その印刷設定画面で印刷のモードを指定するキーワードを選択(ここでは”Print Only Valid Part”を選択)すると、制御部31は、デジタル署名とキーワードが付与された文書データ(XPSデータ)を画像形成装置20に送信する。
画像形成装置20の制御部21は、受信したXPSデータに付与されたキーワードを抽出し、そのキーワードに基づいて印刷モード(ここではデジタル署名のダイジェスト値が正しいオブジェクトのみを印刷するモード)を設定する。そして、受信したXPSデータのオブジェクト毎のダイジェスト値を計算し、XPSデータに付与されたダイジェスト値と比較することによりその正当性を判定し、正当と判定されたオブジェクトのみ、XPSデータを中間データに変換した後、バンド単位でラスタライズ処理(例えば、ベクタ形式の情報を展開して、点の集まりに変換する処理)を実行してビットマップデータを作成する。
その後、制御部21は、バンド毎にビットマップデータをプリンタ部25に送信し、プリンタ部25は、感光体ドラム上にビットマップデータのトナー像を形成し、一次転写ローラ、二次転写ベルトを介して紙媒体に転写、定着して印刷処理を実行する。
上記一連の手順を図19及び図20を参照して説明する。図19に示すように、ドキュメントの中にテキストとイメージの2つのオブジェクト(Object1とobject2)があり、テキストが3つのオブジェクト(Object1-1、Object1-2、Object1-3)に分割され、イメージが3つのオブジェクト(Object2-1、Object2-2、Object2-3)に分割され、その中で、テキストのObject1-2とイメージのObject2-2とに対して正当でないダイジェスト値が付与されているとすると、画像形成装置20では、図20に示すように、Object1-1、Object1-3、Object2-1、Object2-3はダイジェスト値が正しいことから印刷されるが、Object1-2、Object2-2はダイジェスト値が正しくないために印刷されない。これにより、ユーザが指定した部分のみが印刷されないドキュメントを作成することができる。
このように、コンピュータ端末30に、オブジェクト指示部31aとデジタル署名部31bとを設け、オブジェクト指示部31aでは作成者の指示に従ってオブジェクトを分割し、デジタル署名部31bでは、分割されたオブジェクトに対して、そのオブジェクトから計算される値とは異なる値をダイジェスト値として付与することにより、公開したくないオブジェクトが印刷されないようにすることができるため、文書データの作成時におけるオブジェクトの公開、非公開の設定が可能となり、作成者の利便性を向上させることができる。
なお、本実施例では、XPSに基づいて文書データを作成する場合を示したが、ダイジェスト値に応じて文書データや各オブジェクトを印刷するか否かを設定可能な任意の規格に対して同様に適用することができる。
また、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、データの一部に対して、デジタル署名で利用される特徴値として、通常とは異なる値を付与する機能を備える装置及び該装置を用いたデータ作成方法並びに該装置で動作するプログラムに対して適用可能である。
本発明は、オブジェクト毎にデジタル署名が付与される文書データを作成可能な文書データ作成装置及びその装置を用いた文書データ作成方法並びにその装置で動作する制御プログラムに利用可能である。
本発明の第1の実施例に係る印刷システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係るコンピュータ端末の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る文書データの作成手順を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る文書データの利用手順(改竄されていない場合)を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る文書データの利用手順(改竄されている場合)を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置を用いた文書データの作成手順を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係るコンピュータ端末を用いた文書データの利用手順を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る印刷システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施例に係るコンピュータ端末の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係るコンピュータ端末の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの作成手順(文書データ中のイメージの分割手順)を説明するための図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの作成手順(文書データ中のイメージを分割するための画面)を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの作成手順(文書データ中のテキストの分割手順)を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの作成手順(文書データ中のテキストを分割するための画面)を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの作成手順(文書データ中のテキストにダイジェスト値を設定するための画面)を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データに基づいて印刷された文書の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの作成手順(文書データのオブジェクトを分割する手順)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る文書データの作成手順(文書データのオブジェクトにダイジェスト値を設定する手順)を示すフローチャート図である。 XPSのデータ構造を示す図である。 XPSの命令文を示す図である。
符号の説明
10 印刷システム
20 画像形成装置
21 制御部
21a 文字認識部
21b 信頼度判定部
21c デジタル署名部
22 操作・表示部
23 スキャナ部
24 画像処理部
25 プリンタ部
26 記憶部
27 ネットワーク接続部
30 コンピュータ端末
31 制御部
31a オブジェクト指示部
31b デジタル署名部
32 記憶部
33 入力部
34 表示部
35 ネットワーク接続部
40 通信ネットワーク

Claims (16)

  1. デジタル署名を含む文書データを作成する文書データ作成装置であって、
    デジタル署名を付与する文書データに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記デジタル署名を付与する文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部を備えることを特徴とする文書データ作成装置。
  2. 入力された画像データから文字を認識する文字認識部を少なくとも備え、認識された文字データを含む文書データを作成する文書データ作成装置において、
    前記文字認識部による文字認識の信頼度を判定する信頼度判定部と、文書データに対してデジタル署名で利用される特徴値を付与するデジタル署名部と、を少なくとも備え、
    前記デジタル署名部は、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む文書データに対しては、該文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与することを特徴とする文書データ作成装置。
  3. 前記文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記特徴値が付与される場合に、
    前記デジタル署名部は、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与することを特徴とする請求項2記載の文書データ作成装置。
  4. デジタル署名を含む文書データを作成する機能を備えた文書データ作成装置において、
    デジタル署名を付与する文書データに含まれる特定のオブジェクトを指定するオブジェクト指定部と、前記デジタル署名を付与する文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与するデジタル署名部と、を少なくとも備え、
    前記デジタル署名部は、前記特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与することを特徴とする文書データ作成装置。
  5. 前記特定のオブジェクトは、該特定のオブジェクトの指定された範囲を分割した分割オブジェクトであることを特徴とする請求項4記載の文書データ作成装置。
  6. 前記オブジェクト指定部は、前記特定のオブジェクトを、該特定のオブジェクトの前記指定範囲を所定の色で塗りつぶした新たなオブジェクトとし、前記分割オブジェクトが前記新たなオブジェクトの上に配置されるように階層を指定することを特徴とする請求項5記載の文書データ作成装置。
  7. 前記文書データは、XPSに基づいて作成されたデータであり、
    前記文書データには、前記特徴値が正当なオブジェクトは印刷し、前記特徴値が正当でないオブジェクトは印刷しない所定の印刷モードで印刷を実行させるための指示情報が付加されることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一に記載の文書データ作成装置。
  8. 入力された画像データから文字を認識する文字認識部を少なくとも備え、認識された文字データを含む文書データを作成する文書データ作成装置を用いて、デジタル署名を含む文書データを作成する文書データ作成方法であって、
    前記文字認識部を用いて入力された画像データから文字を認識する文字認識ステップと、
    前記文字認識部による文字認識の信頼度を判定する信頼度判定ステップと、
    デジタル署名を付与する文書データに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与するデジタル署名ステップと、を少なくとも有し、
    前記デジタル署名ステップでは、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む文書データに対しては、該文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与することを特徴とする文書データ作成方法。
  9. 前記文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記特徴値が付与される場合に、
    前記デジタル署名ステップでは、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与することを特徴とする請求項8記載の文書データ作成方法。
  10. デジタル署名を含む文書データを作成する文書データ作成装置で動作する制御プログラムであって、
    前記文書データ作成装置を、
    デジタル署名を付与する文書データに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記デジタル署名を付与する文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部、
    前記特徴値を付与した前記文書データを記憶部に記憶させる制御部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
  11. 入力された画像データから文字を認識する文字認識部を少なくとも備え、認識された文字データを含む文書データを作成する文書データ作成装置で動作する制御プログラムであって、
    前記文書データ作成装置を、
    前記文字認識部による文字認識の信頼度を判定する信頼度判定部、
    文書データに対してデジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む文書データに対しては、該文書データから計算される特徴値を使用して演算された、当該文書データから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部、
    前記特徴値を付与した前記文書データを記憶部に記憶させる制御部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
  12. 前記文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記特徴値が付与される場合に、
    前記デジタル署名部は、前記信頼度判定部で信頼度が低いと判定された文字を含む特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与することを特徴とする請求項11記載の制御プログラム。
  13. デジタル署名を含む文書データを作成する機能を備えた文書データ作成装置で動作する制御プログラムであって、
    前記文書データ作成装置を、
    デジタル署名を付与する文書データに含まれる特定のオブジェクトを指定するオブジェクト指定部、
    前記デジタル署名を付与する文書データに含まれる各オブジェクトに対して前記デジタル署名で利用される特徴値を付与する際に、前記特定のオブジェクトに対しては、該特定のオブジェクトから計算される特徴値を使用して演算された、当該特定のオブジェクトから計算される特徴値とは異なる値を付与するデジタル署名部、
    前記特徴値を付与した各オブジェクトを含む前記文書データを記憶部に記憶させる制御部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
  14. 前記特定のオブジェクトは、該特定のオブジェクトの指定された範囲を分割した分割オブジェクトであることを特徴とする請求項13記載の制御プログラム。
  15. 前記オブジェクト指定部は、前記特定のオブジェクトを、該特定のオブジェクトの前記指定範囲を所定の色で塗りつぶした新たなオブジェクトとし、前記分割オブジェクトが前記新たなオブジェクトの上に配置されるように階層を指定することを特徴とする請求項14記載の制御プログラム。
  16. 前記文書データは、XPSに基づいて作成されたデータであり、
    前記文書データには、前記特徴値が正当なオブジェクトは印刷し、前記特徴値が正当でないオブジェクトは印刷しない所定の印刷モードで印刷を実行させるための指示情報が付加されることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか一に記載の制御プログラム。
JP2006320018A 2006-11-28 2006-11-28 文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラム Active JP4609773B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006320018A JP4609773B2 (ja) 2006-11-28 2006-11-28 文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラム
US11/973,713 US7865490B2 (en) 2006-11-28 2007-10-10 Document data creating apparatus, document data creating method and control program of the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006320018A JP4609773B2 (ja) 2006-11-28 2006-11-28 文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008135927A JP2008135927A (ja) 2008-06-12
JP4609773B2 true JP4609773B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=39560468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006320018A Active JP4609773B2 (ja) 2006-11-28 2006-11-28 文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7865490B2 (ja)
JP (1) JP4609773B2 (ja)

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8472792B2 (en) 2003-12-08 2013-06-25 Divx, Llc Multimedia distribution system
US7519274B2 (en) 2003-12-08 2009-04-14 Divx, Inc. File format for multiple track digital data
US7613921B2 (en) 2005-05-13 2009-11-03 Intel Corporation Method and apparatus for remotely provisioning software-based security coprocessors
JP5200204B2 (ja) 2006-03-14 2013-06-05 ディブエックス リミテッド ライアビリティー カンパニー 高信頼性システムを含む連合型デジタル権限管理機構
US8233768B2 (en) 2007-11-16 2012-07-31 Divx, Llc Hierarchical and reduced index structures for multimedia files
US8997161B2 (en) 2008-01-02 2015-03-31 Sonic Ip, Inc. Application enhancement tracks
JP5142858B2 (ja) * 2008-07-03 2013-02-13 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
MX2011007344A (es) 2009-01-07 2012-02-28 Divx Inc Creacion singular, colectiva y automatizada de una guia de medios de contenido en linea.
WO2011068668A1 (en) 2009-12-04 2011-06-09 Divx, Llc Elementary bitstream cryptographic material transport systems and methods
JP5293694B2 (ja) * 2010-07-20 2013-09-18 ブラザー工業株式会社 スキャナ装置
US9247312B2 (en) 2011-01-05 2016-01-26 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for encoding source media in matroska container files for adaptive bitrate streaming using hypertext transfer protocol
US8818171B2 (en) 2011-08-30 2014-08-26 Kourosh Soroushian Systems and methods for encoding alternative streams of video for playback on playback devices having predetermined display aspect ratios and network connection maximum data rates
KR101928910B1 (ko) 2011-08-30 2018-12-14 쏘닉 아이피, 아이엔씨. 복수의 최대 비트레이트 레벨들을 사용하여 인코딩된 비디오를 인코딩하고 스트리밍하기 위한 시스템들 및 방법들
US9467708B2 (en) 2011-08-30 2016-10-11 Sonic Ip, Inc. Selection of resolutions for seamless resolution switching of multimedia content
US8909922B2 (en) 2011-09-01 2014-12-09 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for playing back alternative streams of protected content protected using common cryptographic information
US8964977B2 (en) 2011-09-01 2015-02-24 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for saving encoded media streamed using adaptive bitrate streaming
JP5778558B2 (ja) * 2011-11-28 2015-09-16 京セラ株式会社 情報通信装置
US8918908B2 (en) 2012-01-06 2014-12-23 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for accessing digital content using electronic tickets and ticket tokens
US9197685B2 (en) 2012-06-28 2015-11-24 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for fast video startup using trick play streams
US9143812B2 (en) 2012-06-29 2015-09-22 Sonic Ip, Inc. Adaptive streaming of multimedia
US10452715B2 (en) 2012-06-30 2019-10-22 Divx, Llc Systems and methods for compressing geotagged video
WO2014015110A1 (en) 2012-07-18 2014-01-23 Verimatrix, Inc. Systems and methods for rapid content switching to provide a linear tv experience using streaming content distribution
US8914836B2 (en) 2012-09-28 2014-12-16 Sonic Ip, Inc. Systems, methods, and computer program products for load adaptive streaming
US8997254B2 (en) 2012-09-28 2015-03-31 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for fast startup streaming of encrypted multimedia content
US9264475B2 (en) 2012-12-31 2016-02-16 Sonic Ip, Inc. Use of objective quality measures of streamed content to reduce streaming bandwidth
US9313510B2 (en) 2012-12-31 2016-04-12 Sonic Ip, Inc. Use of objective quality measures of streamed content to reduce streaming bandwidth
US9191457B2 (en) 2012-12-31 2015-11-17 Sonic Ip, Inc. Systems, methods, and media for controlling delivery of content
US9906785B2 (en) 2013-03-15 2018-02-27 Sonic Ip, Inc. Systems, methods, and media for transcoding video data according to encoding parameters indicated by received metadata
US10397292B2 (en) 2013-03-15 2019-08-27 Divx, Llc Systems, methods, and media for delivery of content
US9344517B2 (en) 2013-03-28 2016-05-17 Sonic Ip, Inc. Downloading and adaptive streaming of multimedia content to a device with cache assist
US9094737B2 (en) 2013-05-30 2015-07-28 Sonic Ip, Inc. Network video streaming with trick play based on separate trick play files
US9247317B2 (en) 2013-05-30 2016-01-26 Sonic Ip, Inc. Content streaming with client device trick play index
US9967305B2 (en) 2013-06-28 2018-05-08 Divx, Llc Systems, methods, and media for streaming media content
US9343112B2 (en) 2013-10-31 2016-05-17 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for supplementing content from a server
JP6264965B2 (ja) * 2014-03-14 2018-01-24 オムロン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
US9811857B2 (en) * 2014-03-27 2017-11-07 Bank Of America Corporation Document calculator
US9786004B2 (en) 2014-03-27 2017-10-10 Bank Of America Corporation Obtaining missing documents from user
US9866878B2 (en) 2014-04-05 2018-01-09 Sonic Ip, Inc. Systems and methods for encoding and playing back video at different frame rates using enhancement layers
JP6358471B2 (ja) * 2015-05-29 2018-07-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US10075292B2 (en) 2016-03-30 2018-09-11 Divx, Llc Systems and methods for quick start-up of playback
US10148989B2 (en) 2016-06-15 2018-12-04 Divx, Llc Systems and methods for encoding video content
US10498795B2 (en) 2017-02-17 2019-12-03 Divx, Llc Systems and methods for adaptive switching between multiple content delivery networks during adaptive bitrate streaming
JP2021019315A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 株式会社沖データ 画像処理装置および画像処理方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01163871A (ja) * 1987-12-21 1989-06-28 Hitachi Ltd 伝票圧縮文の作成方法
JPH03151738A (ja) * 1989-11-08 1991-06-27 Hitachi Ltd 検証用データ生成装置
JPH06224896A (ja) * 1992-12-03 1994-08-12 Hitachi Ltd 電子化文書処理システムおよびディジタル署名の生成方法
JPH10154976A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Toshiba Corp タンパーフリー装置
JP2004013813A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Megasoft Kk 情報管理システムおよび情報管理方法
JP2006165944A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Hitachi Ltd イメージデータへの登録方法及び装置、登録プログラム及びそれを記録した記録媒体、並びにイメージデータの検証方法及び装置、検証プログラム及びそれを記録した記録媒体

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6285991B1 (en) * 1996-12-13 2001-09-04 Visa International Service Association Secure interactive electronic account statement delivery system
US6487301B1 (en) * 1998-04-30 2002-11-26 Mediasec Technologies Llc Digital authentication with digital and analog documents
US7222235B1 (en) * 1999-03-30 2007-05-22 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image processing system utilizing digital watermarks in predetermined regions
US7426495B1 (en) * 2000-05-10 2008-09-16 Cisco Technology, Inc. Virtual packing list
JP2002140630A (ja) * 2000-11-01 2002-05-17 Sony Corp チケットに基づくコンテンツ料金精算システムおよびチケットに基づくコンテンツ料金精算方法
US6993510B2 (en) * 2002-03-05 2006-01-31 First Data Corporation System and method for managing accounts
US7586641B2 (en) * 2003-02-14 2009-09-08 Canon Kabushiki Kaisha System for certifying whether printed material corresponds to original
US7707039B2 (en) * 2004-02-15 2010-04-27 Exbiblio B.V. Automatic modification of web pages
JP4039377B2 (ja) 2004-03-17 2008-01-30 日本電気株式会社 文書データ管理システム、文書データ管理方法、および文書データ管理プログラム
US7747495B2 (en) * 2005-10-24 2010-06-29 Capsilon Corporation Business method using the automated processing of paper and unstructured electronic documents

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01163871A (ja) * 1987-12-21 1989-06-28 Hitachi Ltd 伝票圧縮文の作成方法
JPH03151738A (ja) * 1989-11-08 1991-06-27 Hitachi Ltd 検証用データ生成装置
JPH06224896A (ja) * 1992-12-03 1994-08-12 Hitachi Ltd 電子化文書処理システムおよびディジタル署名の生成方法
JPH10154976A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Toshiba Corp タンパーフリー装置
JP2004013813A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Megasoft Kk 情報管理システムおよび情報管理方法
JP2006165944A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Hitachi Ltd イメージデータへの登録方法及び装置、登録プログラム及びそれを記録した記録媒体、並びにイメージデータの検証方法及び装置、検証プログラム及びそれを記録した記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008135927A (ja) 2008-06-12
US7865490B2 (en) 2011-01-04
US20080256105A1 (en) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4609773B2 (ja) 文書データ作成装置及び文書データ作成方法並びに制御プログラム
JP3826937B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法ならびに画像形成プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US20080016449A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
US8970854B2 (en) Document management system, document management apparatus, computer-readable medium and computer data signal
JP4655842B2 (ja) ログ情報管理システム及びログ情報管理方法
US20080174811A1 (en) Image forming apparatus, printing method and control program
US8314964B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
US20110051182A1 (en) Print system for placing restrictions on the use of scanned data
US20080055633A1 (en) Computer readable medium, computer data signal, instruction apparatus, image processing method and image processing system
JP2006301975A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラム
JP4539720B2 (ja) 画像処理装置および方法ならびにそのためのプログラム
US8189219B2 (en) Image processing system, information processing apparatus, image processing apparatus, and image processing method
US20100053656A1 (en) Image processing apparatus capable of processing color image, image processing method and storage medium storing image processing program
US8285644B2 (en) Image processing apparatus, control method therefor, and computer-readable storage medium
JP2007280223A (ja) 画像形成装置及び情報処理方法
JP2006186976A (ja) 地紋認識手段を有する画像形成装置
US10915800B2 (en) Image forming apparatus that acquires fixed data and plurality of pieces of variable data according to user's instruction, and executes variable printing
JP2007088603A (ja) 画像処理装置、画像システム及び画像処理方法
US8284439B2 (en) Image forming method, image forming program, and image forming apparatus
JP2010055473A (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP6551680B2 (ja) 画像形成装置
US20070229909A1 (en) Information processing apparatus, information processing system, control method, program, and storage medium
JP4360418B2 (ja) 画像処理装置、ビューワ、画像処理プログラム及び画像処理システム
JP2006142610A (ja) 印刷システム、該印刷システムにおけるタブ紙読み取り処理方法及びプログラム
JP2005096334A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100917

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4609773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350