JP4607814B2 - ロボット教示経路補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シーラ塗布ロボットや溶接ロボットに好適なロボット教示経路補正方法に関する。
例えば、車体のボンネットやドアは、インナースキンと称する内側メンバーに、アウタースキンと称する外側メンバーを被せ、外側メンバーの縁を巻き込むことで、外側メンバーを一体化する。縁を巻き込んだ部位を、ヘミング部と呼ぶ。このヘミング部は、内側メンバーに外側メンバーを巻き込んであるだけであるから、両メンバー間に隙間が存在する。雨水がしみ込んでは困るので、隙間にシーラと称する液状パッキンを介在させる。
この液状パッキンを塗布するロボットがシーラ塗布ロボットである。シーラ塗布ロボットは、他のロボットと同様に予め設定した教示経路に基づいて移動しながら塗布作業を行う。
2つのメンバーを接合する溶接ロボットも、同様に予め設定した教示経路に基づいて移動しながら溶接作業を行う。
従来、溶接ロボットに好適な教示経路の修正装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−126963公報(段落番号[0019]、図2)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図15は従来の技術の基本原理を説明する図であり、パイプ101にパイプ102を当てる。一方、想像線で示すロボットアーム103に検出器104と溶接トーチ105とを設けておく。そして、パイプ101とパイプ102との当接部106に検出器104と溶接トーチ105とを臨ませ、検出器104で当接部106の位置を検出しながら、溶接トーチ105で当接部106に溶接を施す。
検出器104の情報に基づいて、溶接トーチ105を位置制御する技術には、次の2つがある。
第1は、ロボットアーム103で、検出器104と溶接トーチ105とを一緒に、移動する制御方法である。ロボット自体は、多軸(一般に6軸)制御される。この多軸制御に溶接トーチの微細な位置制御が加わると、制御が著しく繁雑になる。
具体的には、ロボットアーム103は質量が大きいため、加速、減速時の慣性力が大きい。溶接トーチ105の位置制御を正確に行うには、ロボットアーム103の移動速度を下げることで慣性力を下げることや、演算を複雑化する必要があり、ロボットアームの移動速度を下げると生産性が低下し、演算を複雑化すると高価な演算回路や処理機構が必要となる。したがって、特にずれ量が激しく変化するような曲率(曲率は半径の逆数)が大きい箇所の位置制御においては、この第1の制御方法は、実用的とは言えない。
第2は、溶接トーチ105をロボットアームとは独立して移動させる制御方法である。この方法であれば、上記第1の方法の欠点を解消することができる。ただし、溶接トーチ105を独立して移動させる構造を追加する必要がある。この第2の方法を実現させることができる装置構造を、以下に説明する。
図16は従来の溶接ロボットの側面図であり、ロボットアーム110の先端に支持板111が設けられ、この支持板111に作業手段としての溶接ガン112が設けられ、更に支持板111に撮像手段としてのカメラ113が設けられている。このカメラ113は、溶接ガン112からL0だけオフセットさせた先行位置に配置されている。
図17は図16の1矢視図であり、溶接ガン112は、スライダ114、送りねじ115、サーボモータ116からなるガン移動機構117を介して支持板111に設けられ、サーボモータ116を作動させることで、図面左右方向の任意の位置へ溶接ガン112を移動させることができる構造とされている。
図18は従来の溶接ロボットの作用説明図であり、MLは教示経路、WLは作業予定経路、114は溶接ビードであり、カメラ113は便宜的に横長の長円で示した。
(a)に示されるように、支持板111及びカメラ113は、教示経路MLに沿って移動するように制御される。カメラ113が、教示経路ML上の位置P2にあるときに、カメラ113は作業予定経路WLを撮影する。この撮影により、教示経路MLと作業予定経路WLとのずれ量E2を知ることができる。
(b)に示されるように、溶接ガン112が位置P2に到達した時点で、サーボモータ116により、溶接ガン112の位置が教示経路MLからE2になるように溶接ガン112を移動する。すると、溶接ガン112を正確に作業予定経路WLに臨ませることができる。
以上に述べた作用は、教示経路ML及び作業予定経路WLがほぼ直線か、曲率が小さい曲線で、高い精度が保てる。
教示経路ML及び作業予定経路WLの曲率が大きい曲線の場合を次図で説明する。
図19は従来の溶接ロボットの別の作用図であり、教示経路ML及び作業予定経路WLは、曲率が大きい曲線である。
(a)に示されるように、位置P4において、カメラ113で撮影し、演算したところ、教示経路MLと作業予定経路WLとのずれ量はE4であった。カメラ113は支持板111とともに教示経路ML上を前進して、(b)に到る。
(b)に示されるように、溶接ガン112が位置P4に到達した時点で、サーボモータ116により、溶接ガン112の位置が教示経路MLからE4になるように溶接ガン112を移動する。
(c)は(b)の要部拡大図であり、位置P4から作業予定経路WLまでの距離(ずれ量)は、E5であるが、このE5は、補正量であるE4より大きい。これは、(a)、(b)において支持板11が急激に右旋回したことに起因する。
この結果、(c)に示されるように、溶接ガン112は、作業予定経路WLからΔE45(ΔE45=E5−E4)だけ、外れる。
この結果、溶接不良が発生する。溶接ガン112がシーラ塗布ガンであれば、シーラの塗布不良が発生する。
車両のボンネットやドア等のコーナー部では曲率が大きい曲線であるため、この曲率が大きい曲線に対応する教示経路補正技術が、必要となる。
本発明は、曲率が大きい曲線に対応する教示経路補正技術を提供することを課題とする。
請求項1に係るロボット教示経路補正方法は、教示経路に沿って移動制御されるロボットアームに支持された支持板と、前記教示経路にクロスする方向に移動可能に前記支持板に設けられ、ワークに所定の作業を施す作業手段と、この作業手段より所定のオフセット量だけ先行した位置で前記支持板に設けられ、前記ワークを撮影する撮像手段と、この撮像手段で得た画像情報を処理して前記作業手段の位置を補正する画像処理装置とを備え、前記ワークに存在する作業予定経路が前記教示経路とずれている場合に、このずれを補正しながら前記作業予定経路に前記作業手段を臨ませるロボット教示経路補正方法において、
前記支持板の長手軸に直交する線のうち、前記撮像手段を通る線を直交ラインと呼ぶことにし、
予め準備した標準見本の作業予定経路を、前記撮像手段で所定時間毎に撮影し、この情報を得た前記画像処理装置で、撮影時に直交ラインが前記作業予定経路に交わる位置における前記作業予定経路の法線を求め、この法線と前記直交ラインとのなす第1角度を演算する第1角度演算工程と、
前記撮像手段を前記オフセット量だけ前記支持板上を移動して前記作業手段があった位置に保持し、前記標準見本の作業予定経路を、前記撮像手段で所定時間毎に撮影し、この情報を得た前記画像処理装置で、撮影時に前記直交ラインが前記作業予定経路に交わる位置における前記作業予定経路の法線を求め、この法線と前記直交ラインとのなす第2角度を演算する第2角度演算工程と、
前記撮像手段を元の位置に戻し、ワークの作業予定経路を所定時間毎に撮影し、この情報を得た前記画像処理装置で、撮影時に前記直交ラインが前記作業予定経路に交わる位置において、前記直交ラインに対して前記第1角度と前記第2角度との和だけ交叉させたズレ検出ラインを定め、このズレ検出ライン上で前記教示経路と作業予定経路との間隔を計算し、得られた間隔を教示補正量とする教示補正量演算工程と、
教示補正量演算工程で得られた前記教示補正量だけ、前記作業手段を移動させ、作業を行う作業工程と、
からなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1角度演算工程と第2角度演算工程を実施する。第1角度演算工程で第1角度を得る。
第2角度演算工程で第2角度を得る。
教示補正量演算工程で、直交ラインに対して第1角度と第2角度との和だけ交叉するところのズレ検出ラインを定め、このズレ検出ラインに沿って、前記教示経路と作業予定経路との間隔を計算し、得られた間隔を教示補正量とする。
次の作業工程では、教示補正量だけ作業手段を移動させて作業を行う。教示補正量だけ作業手段を移動させると、作業手段は作業予定経路に合致するから、曲率が大きい曲線の教示経路及び作業予定経路においても、作業手段で良好な作業を行わせることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1はロボットを用いた作業装置の構成図であり、ロボットを用いた作業装置10は、多軸ロボット11と、この多軸ロボット11のロボットアーム12に設けられる支持板13と、この支持板13に設けられる作業手段(例えば、塗布ガン)14及び撮像手段(例えば、カメラ)15と、記憶部16に記憶させた教示データに基づいて多軸ロボット11を制御するロボット制御部17と、撮像手段15の情報に基づいて作業手段14を制御する塗布制御部20とから構成される。
多軸ロボット11は、汎用の多関節ロボットである。
作業手段14は、例えばシーラを吐出する塗布ガンである。
撮像手段15はCCDカメラが好適である。
塗布制御部20は、撮像手段15からの情報を受け、記憶部21に記憶させた各種データを使いながら教示補正量を演算する画像処理装置22と、ロボット制御部17と情報を交換しつつ画像処理装置22で演算した教示補正量に基づいて作業手段14を作動させる制御盤23を含む。その他、画像処理装置22は後述する複数の工程でも主要な役割を果たす。
像手段移動機構を次に説明する。
図2はロボットアーム先端の拡大図であり、撮像手段移動機構30は、ロボットアーム12に設けられたベース部材31と、このベース部材31にレール32を介して移動可能に取付けられている支持板13と、レール32に平行な姿勢でベース部材31に取付けられているシリンダユニット33と、このシリンダユニット33のピストンロッド34に取付けられた連結板35と、レール32に平行な姿勢で連結板35から延ばされて支持板13に連結される連結ロッド36とからなる。
37は上限ストッパ、38は下限ストッパであり、支持板13はこの間で移動可能となる。
図3は図2の3矢視図であり、支持板13の下部に、図面左右に延びる溝39と、この溝39に移動可能に嵌合されたスライダ41と、このスライダ41から右へ延ばされた送りねじ42と、この送りねじ42に噛合うナットを回すサーボモータ43とからなるガン移動機構40が設けられている。
スライダ41に作業手段14が固定されているため、スライダ41の移動と共に作業手段14は図左右へ移動可能である。一方、撮像手段15は支持板13に固定されているため、図左右へは移動しない。
図中、LLは支持板13の長手軸であり、HLは長手軸LLに直交する線のうち、撮像手段としての撮像手段15の中心を通る直交ラインである。
図4は図2の作用説明図であり、(a)は図1に示す多軸ロボット11の拡大図であって、作業手段14は作業位置にある。NLは塗布ガンの標準ラインと呼ぶ。そして、支持板13を図面下方へ移動させると、(b)に示すように標準ラインNLに撮像手段15が到達する。
すなわち、(a)は撮像手段15が通常位置にあり、(b)は撮像手段15が作業手段14の位置にある。
以上の構成からなる作業装置10を用いて実施するロボット教示経路補正方法を以下に説明する。
説明に先立って、速度指令値の補正方法を、図5及び図6に基づいて説明する。
図5は本発明に係る第2次速度指令値を決定するためのフロー図、図6は図5の補足説明図である。
ステップ番号(以下、STと記載する。)10で、ワークマスターと称する標準見本を準備する。標準見本には、教示経路を得るための段差部を有していることは言うまでもない。撮像手段15は、図6(a)に示すように、通常位置にしておく(ST11)。
ST12で、撮像手段15を見本の段差部に臨ませる。段差部は図6(b)に示すML(教示経路に相当)である。撮像手段15の視界に段差部MLが入っている。
ST13で、撮像手段15の視界から段差部MLが外れないように注意しながら撮像手段15を人為的に移動する。具体的には、ティーチングペンダントを操作することで、撮像手段15を段差部MLに沿って移動させながら多軸ロボット11の教示を行う(図6(c)参照)。
ST14で、教示データは、ロボット制御部17の記憶部16に移動ルート(段差部MLと同一)として記憶され、この移動ルートは教示経路になる。
また、ST15で、操作者は移動ルートの曲率などに基づいて、移動ルート上の教示点における速度指令値を決定し、このときに教示データに記憶される速度指令値を第1次速度指令値と呼ぶ。この第1次速度指令値は図6(d)に示すような階段形状の値になる。
実際の多軸ロボット11のロボットアーム12は、加減速動作を含みながら作動するから、上述の第1次速度指令値は、ロボットアーム12の実際の作動速度とは異なる。この差異を解消するため、ロボットアーム12の先端のツール速度(これを第2次速度指令値と呼ぶ。)を、ロボット制御部17から画像処理装置22に取り込み、ロボットの教示経路の補正に利用する。
ST16で、記憶した移動ルート(ST14)及び第1次速度指令値(ST15)に基づいて、多軸ロボット11を試験的に作動させ、撮像手段15を移動する。
ST17では、ST16で作動中の多軸ロボット11の第2次速度指令値を随時記憶していく。
Figure 0004607814
表1は、取得時間t(t(0)〜t(i))と、第2次速度指令値Vt(Vt(0)〜Vt(i))の相関を示すマップである。このマップは後に使用する。
ST12〜ST14で、撮像手段15が標準見本を撮影できるように教示経路を教示するが、この際、図6(b)、(c)で示した撮像手段15の視界の中央付近に、段差部MLが入っていればよく、撮像手段15の視界中心が段差部MLに合致しているか否かはここでは問題にならない。この結果、ティーチングペンダントを用いて行うST12〜ST14は簡単になり、作業員の負担が軽くなると共にティーチングを短時間で終えることができる。
次に、図7、図8に基づいて第1角度演算工程を説明する。
図7は本発明に係る第1角度演算工程のフロー図、図8は図7の補足説明図である。
ST20で、標準見本(ワークマスター)を準備する。
ST21で、撮像手段15は、通常位置にしておく(図8(a)参照)。
ST22で、撮像手段15を標準見本(ワークマスター)の段差部に臨ませる。段差部は図8(b)に示すML(教示経路に相当)である。撮像手段15の視界に段差部MLが入っている。
ST23で、移動ルート(教示経路、ST14)及び第1次速度指令値(表1、ST15)に基づいて、ロボットを作動させ、撮像手段15を移動する。
ST24で、取得時間毎に段差部MLを撮影する。
ST25で、撮像手段15の直交ラインHL1(図8(c)参照)を定める。この直交ラインHL1は、図3で説明した直交ラインHLと同じであるが、以下の説明のためにHL1と呼ぶ。
図8(d)に示すとおり、段差部MLが曲線であれば、位置Pmにおける接線CL1を定めることができる。更に、図8(e)に示すとおり、位置Pmにおける法線BL1を定めることができる。そこで、ST26に示すように、撮像処理装置22で位置Pmにおける法線BL1を求める。
なお、接線CL1は、段差部MLを描いた曲線に、例えば3点又5点(中央にPmを含める。)を取り、最小二乗法により求める。
図8(f)に示すとおり、法線BL1と直交ラインHL1からなる角度(第1角度)θ1を計算する(ST27)。
Figure 0004607814
表2は、取得時間T1(T1(0)〜T1(i))と、位置Pm(Pm(0)〜Pm(i))と、第1角度θ1(θ1(0)〜θ1(i))の相関を示すマップである。このマップは後に使用する。
次に、図9、図10に基づいて第2角度演算工程を説明する。
図9は本発明に係る第2角度演算工程のフロー図、図10は図9の補足説明図である。
ST30で、標準見本(ワークマスター)を準備する。
ST31で、撮像手段15を、図10(a)に示すように、作業手段14の標準ラインNLへ移動する。
ST32で、撮像手段15を標準見本(ワークマスター)の段差部に臨ませる。段差部は図10(b)に示すML(教示経路に相当)である。撮像手段15の視界に段差部MLが入っている。
ST33で、移動ルート(教示経路、ST14)及び第1次速度指令値(表1、ST15)に基づいて、多軸ロボット11を作動させ、撮像手段15を移動する。
ST34で、取得時間毎に段差部MLを撮影する。
ST35で、撮像手段15の直交ラインHL2(図10(c)参照)を定める。この直交ラインHL2は、図3で説明した直交ラインHLと同じであるが、以下の説明のためにHL2と呼ぶ。
図10(d)に示すとおり、段差部MLが曲線であれば、位置Pmにおける接線CL2を定めることができる。更に、図10(e)に示すとおり、位置Pmにおける法線BL2を定めることができる。そこで、ST36に示すように、撮像処理装置22で位置Pmにおける法線BL2を求める。
図10(f)に示すとおり、法線BL2と直交ラインHL2からなる角度(第2角度)θ2を計算する(ST37)。
Figure 0004607814
表3は、取得時間T2(T2(0)〜T2(i))と、第2角度θ2(θ2(0)〜θ2(i))の相関を示すマップである。このマップは後に使用する。
次に、図11〜図14に基づいて教示補正量演算工程及び作業工程を説明する。
図11は本発明に係る教示補正量演算工程及び作業工程のフロー図、図12は図11の補足説明図、図14は図11のさらなる補足説明図である。
ST40で、ワークを準備する。このワークにおける段差部は、先に用いた標準見本(ワークマスター)における段差部と同一でない。
ST41で、撮像手段15は、通常位置にしておく(図8(a)参照)。
ST42で、移動ルート(教示経路、ST14)及び第1次速度指令値(表1、ST15)に基づいて、多軸ロボット11を作動させ、撮像手段15を移動する。
ST43で、取得時間毎に段差部WLを撮影する(図12(a)参照)。
ST44で、画像処理装置22において、前記「表2」から、取得時間Tvに対する「位置Pm」と「角度θ1」とを読み込む(又は呼び出す)。
ST45で、画像処理装置22において、前記「表3」から、取得時間Tvに対する「角度θ2」とを読み込む(又は呼び出す)。ただし、このST45での取得時間Tvは、オフセット量(図2に示すL0)移動分だけ時間を補正する。この時間補正は、後述の表4で説明するが、この時間補正によりST44と時間的に合致させることができる。
図12(a)で想像線で示す段差部MLは教示経路MLであって、この教示経路MLに沿って支持板13が移動し、教示経路ML上を撮像手段15の中心が移動する。一方、作業手段14は、ワークの段差部である作業予定経路WLに合致することが望まれる。
図12(b)は図12(a)の教示経路ML、作業予定経路WL及び撮像手段15を横切る直交ラインHL1(図3のHLに相当)を抜き描きした後に、角度θ1(図8(f)参照)及び角度θ2(図10(f)参照)を描き加え、位置Pmを通る、ズレ検出ラインELを引いたものである(図11のST46)。
図12(c)は図12(b)の要部拡大図であり、位置Pmを通るズレ検出ラインELにおいて、教示経路MLと作業予定経路WLとの間隔Eを計算する(図11のST47)。この間隔Eは教示補正量Eと呼ぶ。また、ズレ検出ラインELと作業予定経路WLの交点を、補正位置Pwとする。
Figure 0004607814
表4は、取得時間Tvと、位置Pmと、角度θ1と、角度θ2と、補正タイミングTdと、教示補正量Eの相関を示すマップである。
角度θ2は、撮像手段15を作業手段14の位置へ移動した状態で求めた。すなわち、オフセット量分だけ位置的及び時間的なずれが生じる。このずれが、例えばθ2(0)〜θ2(3)であり、このθ2(0)〜θ2(3)をカットすることで、補正を行う。
例えば、一番下の行に示すように、位置Pm(i)では、角度θ1(i)に角度θ2(i+4)を合わせることにより教示補正量E(i)を計算する。
また、補正タイミングTdは、次に示す手順で定めた。
図13は補正タイミングTdの説明図である。
(a)において、撮像手段15の視界にある作業予定経路WLに作業手段14を配置し、オフセット量L0(図2参照)だけ先行した位置に補正位置Pwを配置する。作業手段14が、移動して補正位置Pwに達したときに、補正を実施するから、作業手段14の移動時間が、補正タイミングTdとなる。
作業予定経路WLが曲線であるために、作業手段14の移動距離ΔLrは、オフセット量L0とは異なり、新規に計算する必要がある。まず、作業予定経路WLを求めるために、作業手段14と補正位置Pwとの間を、等ピッチで細分割する。すなわち、曲線を多数個の直線で近似する。分割された微小距離を、ΔLr1、ΔLr2・・・ΔLriとする。移動距離ΔLrは、次に示す式(1)で表すことができる。
Figure 0004607814
次に、(b)は、前記表1の第2次速度指令値を示す速度曲線である。そして、速度曲線を積分するために、(c)に示すように、横軸(時間軸)を微小時間Δtで区分する。縦軸に平行に描いた区分線と速度曲線との交点は、そのときの速度であって、これらの速度をVt(0)、Vt(1)・・・Vt(m−1)、Vt(m)とする。
速度×時間=距離の計算により、Vt(0)×Δtは、コラム0での微小移動距離となる。同様に、Vt(1)×Δtは、コラム1での微小移動距離、Vt(m−1)×Δtは、コラムm−1での微小移動距離、Vt(m)×Δtは、コラムmでの微小移動距離となる。
コラム0からコラムm−1までの時間(横軸時間)をTd(m−1)、積分値をL(m−1)とすると、この積分値L(m−1)は、次に示す式(2)で表すことができる。
Figure 0004607814
このL(m−1)が、式(3)に示すように、上述のΔLr(式(1)参照より僅かに小さかったとする。
コラム0からコラムmまでの時間(横軸時間)をTd(m)、積分値をL(m)とすると、この積分値L(m)は、上に示す式(4)で表すことができる。
このL(m)が、式(5)に示すように、ΔLrに等しくなった(又は超えた)とする。なお、図13(c)に示すΔtが微小であれば、L(m)>ΔLrになったとしても、差は無視できる程度に小さく、式(5)はL(m)=ΔLrと実質同一である。
移動距離ΔLrに等しい積分値L(m)に対応する時間Td(m)が、このときの補正タイミングTd(m)となる。この計算方法では処理速度が速くて良いが、コラム間を補間すると更に高精度に計算できる。
次に示す表5は、表4から取得時間Tvと教示補正量Eとを抜き書きしたマップであり、次のステップでこの表5を使用する。
Figure 0004607814
図14(a)は、図12(a)に図12(c)を重ねた図である。すなわち、撮像手段15が位置Pmにある時点で、図12(b)〜図12(c)の要領でズレ検出ラインELを引き、この検出ラインELにおける教示補正量Eを計算する。この計算は、画像処理装置22で実施する。計算結果は上記表5を参照。
図14(b)に示すように、補正タイミングTd(m)だけ支持板13が前進して、位置Pmに作業手段14が到達したら、画像処理装置22が提供する教示補正量Eに基づいて、サーボモータ43は、作業手段14を教示経路MLから教示補正量Eだけ離す。この結果、作業手段14は作業予定経路WLに合致し、作業手段14は補正位置Pw上にある。
この時点で、作業手段(塗布ガン)14による作業(塗布)を実施する(図11のST48)。
以上に述べたST41〜ST47が、本発明の教示補正量演算工程に相当し、ST48が本発明の作業工程に相当する。
以上の説明から明らかなように、教示補正量演算工程で、直交ラインHL1に対して第1角度θ1と第2角度θ2との和だけ交叉するところのズレ検出ラインELを定め、このズレ検出ラインELに沿って、教示経路MLと作業予定経路WLとの間隔を計算し、得られた間隔を教示補正量Eとする。
次の作業工程では、教示補正量Eだけ作業手段14を移動させて作業を行う。教示補正量Eだけ作業手段14を移動させると、作業手段14は作業予定経路WLに合致するから、曲率が大きい曲線の教示経路ML及び作業予定経路WLにおいても、作業手段14で良好な作業を行わせることができる。
また、図1〜図3から明らかなように、多軸ロボット11を用いた作業装置10は、撮像手段15を作業手段14の位置まで移動させる撮像手段移動機構30を備えていることを特徴とする。撮像手段移動機構30は、支持板13をロボットアーム12に直接又は間接的にスライド可能に構成するだけで達成可能であるため、低コストで構成することができる。
尚、本発明のロボット教示経路補正方法は、ボンネットの段差部にシーラを塗布するシーラ塗布装置に好適であるが、溶接装置やその他の装置に適用することは差し支えない。
また、支持板13は、単なるプレートだけでなく、ブロック、立体フレームであってもよく、形状は任意である。
本発明は、ボンネットの段差部にシーラを塗布するシーラ塗布装置に好適である。
ボットを用いた作業装置の構成図である。 ボットアーム先端の拡大図である。 図2の3矢視図である。 図2の作用説明図である。 本発明に係る第2次速度指令値を決定するためのフロー図である。 図5の補足説明図である。 本発明に係る第1角度演算工程のフロー図である。 図7の補足説明図である。 本発明に係る第2角度演算工程のフロー図である。 図9の補足説明図である。 本発明に係る教示補正量演算工程及び作業工程のフロー図である。 図11の補足説明図である。 補正タイミングTdの説明図である。 図11のさらなる補足説明図である。 従来の技術の基本原理を説明する図である。 従来の溶接ロボットの側面図である。 図16の17矢視図である。 従来の溶接ロボットの作用説明図である。 従来の溶接ロボットの別の作用図である。
符号の説明
10…ロボットを用いた作業装置、11…多軸ロボット、12…ロボットアーム、13…支持板、14…作業手段(塗布ガン)、15…撮像手段(カメラ)、22…画像処理装置、30…撮像手段移動機構、33…シリンダユニット、E…教示補正量、EL…ズレ検出ライン、BL1、BL2…法線、CL1、CL2…接線、HL、HL1、HL2…直交ライン、L0…オフセット量、LL…支持板13の長手軸、ML…教示経路(標準見本の段差部)、WL…作業予定経路(ワークの段差部)、θ1…第1角度、θ2…第2角度。

Claims (1)

  1. 教示経路に沿って移動制御されるロボットアームに支持された支持板と、前記教示経路にクロスする方向に移動可能に前記支持板に設けられ、ワークに所定の作業を施す作業手段と、この作業手段より所定のオフセット量だけ先行した位置で前記支持板に設けられ、前記ワークを撮影する撮像手段と、この撮像手段で得た画像情報を処理して前記作業手段の位置を補正する画像処理装置とを備え、前記ワークに存在する作業予定経路が前記教示経路とずれている場合に、このずれを補正しながら前記作業予定経路に前記作業手段を臨ませるロボット教示経路補正方法において、
    前記支持板の長手軸に直交する線のうち、前記撮像手段を通る線を直交ラインと呼ぶことにし、
    予め準備した標準見本の作業予定経路を、前記撮像手段で所定時間毎に撮影し、この情報を得た前記画像処理装置で、撮影時に直交ラインが前記作業予定経路に交わる位置における前記作業予定経路の法線を求め、この法線と前記直交ラインとのなす第1角度を演算する第1角度演算工程と、
    前記撮像手段を前記オフセット量だけ前記支持板上を移動して前記作業手段があった位置に保持し、前記標準見本の作業予定経路を、前記撮像手段で所定時間毎に撮影し、この情報を得た前記画像処理装置で、撮影時に前記直交ラインが前記作業予定経路に交わる位置における前記作業予定経路の法線を求め、この法線と前記直交ラインとのなす第2角度を演算する第2角度演算工程と、
    前記撮像手段を元の位置に戻し、ワークの作業予定経路を所定時間毎に撮影し、この情報を得た前記画像処理装置で、撮影時に前記直交ラインが前記作業予定経路に交わる位置において、前記直交ラインに対して前記第1角度と前記第2角度との和だけ交叉させたズレ検出ラインを定め、このズレ検出ライン上で前記教示経路と作業予定経路との間隔を計算し、得られた間隔を教示補正量とする教示補正量演算工程と、
    教示補正量演算工程で得られた前記教示補正量だけ、前記作業手段を移動させ、作業を行う作業工程と、
    からなることを特徴とするロボット教示経路補正方法。
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