JP4607059B2 - ゲーム装置 - Google Patents
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Description
ここで、前記ゲーム装置ではウィル上でボールを転動させ、当選番号を決定する一連の流れは基本的に毎回のゲームにおいて共通であるので、遊技を繰り返し行うと遊技者は次第に遊技に飽きてしまう虞があった。
また、これらのゲーム装置は設置される国や地域、及び店舗に従ってペイアウト率を所定の範囲で変更可能なように構成することが望ましいが、前記したようにウィルやボールを用いて抽選を行うゲーム装置では、スロットマシンやポーカーゲーム機等のソフトウェア的な制御により抽選を行うゲーム装置と異なり、物理的(構造的)な手段によって抽選を行うので、抽選を行う為の物理的な構成を変更する必要があった。ここで、特にルーレットゲーム機を例にあげて説明すると、ルーレットゲーム機では自然数である「1」〜「36」の識別番号に対応するポケットの他に「0(シングルゼロ)」及び「00(ダブルゼロ)」に対応する特殊なポケットを別途設けることによりペイアウト率の調整を行う他に、特別な払い出しやボーナスゲームの実行などの遊技者に有利な特典を付与するボーナスポケットを設けることによりペイアウト率の調整を行うこともあった。また、特開2004−97487号公報には、抽選球が入ることによってシンボルを特定するための複数のポケットの他に、抽選球が通過可能な通路を設け、通路に入った抽選球に対しては新たにボーナスポケットに入球するか否かの抽選を行いボーナスポケットに入球した場合に遊技者に配当を払い出すビンゴゲーム機について記載されている。
この点において、ギャンブル性が高まり遊技に面白みが出る一方で、なかなか有利な結果が生じないことにより遊技者がゲームへの期待感を失っていく場合もあり、このことが客離れにつながる傾向にあった。
ここで、「遊技者の損失を補填する」とは、遊技者にとって有利となる遊技状態に移行したり、遊技者にとって有利な遊技結果をもたらすことを意味し、例えば、ボーナスゲームが行われたり、所定価値の遊技媒体が払い出されることなどを含む。
また、保険加入遊技状態である場合に遊技者の損失を補うので、遊技者が保険加入遊技状態で遊技することを選択した場合等の必要な状況下でのみ遊技者の損失を補填することが可能となる。
先ず、第1実施形態に係るルーレットゲーム機1の概略構成について図1に基づき説明する。図1は第1実施形態に係るルーレットゲーム機1の概略構成を示す外観斜視図である。
図1に示すように、ルーレットゲーム機1は、本体部分となる筐体2と、筐体2の上面の略中央部に設けられたルーレット装置3と、ルーレット装置3の周囲にルーレット装置3を取り囲むようにして設置された複数個(第1実施形態では12個)のステーション4と、筐体2の上方に設けられた電光表示部5と、から基本的に構成されている。
ここでステーション4とは、少なくとも、貨幣や遊技に使用するチップやメダル等の遊技媒体を投入するメダル投入口6と、遊技者により所定の指示が入力される複数のコントロールボタン等からなるコントロール部7と、ゲームに係る画像を表示させる画像表示装置8とを有し、遊技者のベット操作を受け付ける遊技領域である。そして、遊技者が画像表示装置8に表示される画像を見ながら、タッチパネルやコントロール部7等を操作することにより、展開されるゲームを進行させることができる。
また、各ステーション4が設置された筐体2の側面には、メダル払出口9がそれぞれ設けられている。更に、各ステーション4の画像表示装置8の右上には音楽、効果音等を流すスピーカ10が設けられている。
図2に示すように、ルーレット装置3は筐体2に固定される枠体21と、枠体21の内側に回転可能に収納支持されたウィル22とから基本的に構成されている。そして、ウィル22上面には凹状のナンバーポケット23及びボーナスポケット24が多数(第1実施形態では計38個)形成されている。更に、各ナンバーポケット23の外方向におけるウィル22の上面には、各ナンバーポケット23と対応するように図形文字としての「0」、「1」〜「36」の各数字が表示された番号表示板25が形成されている。即ち、言い換えれば、「0」、「1」〜「36」の内、いずれか一の数字が付与されたナンバーポケット23がウィル22に対して計37個形成されている。また、ボーナスポケット24の外方向におけるウィル22の上面には、ボーナスポケット24と対応するように英文字の「B」が表示されたボーナス表示板26が形成されている。
そして、ウィル22に転がって来たボール27は、更に回転するウィル22の外側の番号表示板25又はボーナス表示板26上を通っていずれかのナンバーポケット23又はボーナスポケット24に収納される。その結果、ボール27がナンバーポケット23に収納された場合には、収容されたナンバーポケット23に対応する番号表示板25に記載された数字が当たり判定装置によって判定され、当選番号となる。一方、ボール27がボーナスポケット24に収納された場合には、WINランプ11を用いた後述の特別ボーナスゲームが開始される。
ここで、図3はコーナー部12のコーナー扉14を開放した状態を示した図であり、筐体2の壁面に形成された空間31内にサーバ13が設置されている。
コントロール部7は、図1に示すように画像表示装置8の側部に設けられ、遊技者により操作される各ボタンが配置されている。具体的には、ステーション4に対向する位置から見て左側からBET確定ボタン47、払い戻し(CASHOUT)ボタン48、ヘルプ(HELP)ボタン49が配置されている。
遊技者は、先ず、ベットするBETエリア72を指等で画面を直接押すことにより、後述のカーソル70で指定する。その状態で、1BETボタン66Aを押下すると、遊技者はチップを1枚毎(1BETボタン66Aを指等で押す毎に「1」→「2」→「3」→・・・の順にベット枚数が増加)にベットする。また、5BETボタン66Bを押下すると、チップを5枚単位(5BETボタン66Bを指等で押す毎に「5」→「10」→「15」→・・・の順にベット枚数が増加)でベットする。また、10BETボタン66Cを押下すると、チップを10枚単位(10BETボタン66Cを指等で押す毎に「10」→「20」→「30」→・・・の順にベット枚数が増加)でベットする。更に、100BETボタン66Dを押下すると、チップを100枚単位(100BETボタン66Dを指等で押す毎に「100」→「200」→「300」→・・・の順にベット枚数が増加)でベットすることが可能である。
従って、多量のチップをベットする際にも、その操作を簡略化することができる。
また、「5」、「6」、「8」、「9」のマス目の交点に置かれた「1」のチップマーク71は、番号「5」、「6」、「8」、「9」の4つの番号をカバーして1枚のチップをベットしていることを示している。尚、このように4つ番号をカバーしてベットする方法は「コーナー・ベット」と呼ばれるベット方法である。
その後、単位BETボタン66の各単位ボタン(1BETボタン66A、5BETボタン66B、10BETボタン66C、100BETボタン66D)を押下することにより、その単位数分のチップが指定されたBETエリア72にベットされる。例えば、10BETボタン66Cを4回、5BETボタン66Bを1回、1BETボタン66Aを3回押下すれば、合計48枚のチップをベットすることができる。
図7に示すように、ルーレットゲーム機1は、サーバ13とサーバ13に接続された複数(第1実施形態では12台)のステーション4とから構成されており、更にサーバ13には、ルーレット装置3と電光表示部5が接続されている。尚、ステーション4の制御系に関しては後に詳細に説明する。
一方、ステーション制御用CPU91は、サーバ制御用CPU81からの命令信号を受信し、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ステーション4においてルーレットゲームを進行させる。また、ステーション制御用CPU91は、処理の内容によっては、遊技者の操作が入力されたことを受けてコントロール部7から供給される入力信号、及び、ROM92とRAM93とに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果に基づいて、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ステーション4においてルーレットゲームを進行させる。
更に、ステーション制御用CPU91には、液晶駆動回路95を介して画像表示装置8が接続されている。この点、液晶駆動回路95は、プログラムROM、画像ROM、画像制御CPU、ワークRAM、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)及びビデオRAMなどで構成されている。そして、プログラムROMには、画像表示装置8での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。また、画像ROMには、例えば、画像表示装置8で表示される画像を形成するためのドットデータが格納されている。また、画像制御CPUは、ステーション制御用CPU91で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ROM内に予め記憶されたドットデータの中から画像表示装置8に表示する画像の決定を行うものである。また、ワークRAMは、前記画像制御プログラムを画像制御CPUで実行するときの一時記憶手段として構成される。また、VDPは、画像制御CPUで決定された表示内容に応じた画像を形成し、画像表示装置8に出力するものである。尚、ビデオRAMは、VDPで画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
また、遊技者は、ベット期間が開始されたゲームに途中から参加することも可能であり、第1実施形態に係るルーレットゲーム機1では、最大12人で遊技することができる。更に、今回のゲームが前回のゲームに引き続いて行われる場合には、前回のゲーム終了後にすぐにベット操作の受付が開始される。
そして、所定時間経過後にサーバ制御用CPU81による抽選の結果、当選すると判定されたステーション4のWINランプ11が点灯した状態で演出を停止する。それによって、最終的にWINランプ11が点灯するステーション4が特別ボーナスゲームにおいて当選したステーション4であることを報知することが可能となる。
一方、特別ボーナスゲームの実行指示がない場合(S22:NO)には、S24へと移行する。
一方、全てのステーション4において遊技が終了される場合には、当該ルーレットゲーム処理を終了する。
そして、ウィル22に転がって来たボール27は、更に回転するウィル22の外側の番号表示板25又はボーナス表示板26上を通っていずれかのナンバーポケット23又はボーナスポケット24に納まり、ボール27が納まったナンバーポケット23に対応する番号表示板25に記載された数字(図2では「0」、「1」〜「36」のいずれか)が当選番号となる。一方、前記S5で設定されたボーナスポケット24にボール27が収納された場合には、特別ボーナスゲームが発生する。尚、当選番号や特別ボーナスゲーム発生の判定は後述のS111で行われる。
その後、特別ボーナスゲームを実行する指示を10クレジット以上ベットされていると判定された各ステーション4に対して送信する。そして、特別ボーナスゲームを実行する指示を受信したステーション4は前記したようにWINランプ11を点灯させ特別ボーナスゲームを実行する(S23)。
また、ルーレット装置3を用いた当選番号の抽選の結果、ウィル22上に形成されたポケットの内、特にボーナスポケット24にボール27が収納された場合に、WINランプ11を用いた特別ボーナスゲームを発生させ、サーバ制御用CPU81による抽選(S123)により当選していると判定された一のステーション4に対して今回のゲームで各ステーション4でベットされた全クレジットを払い出す(S25)ので、通常の当選番号を予想するルーレットゲーム機1に対してボーナスポケット24を用いた新たな遊技を提供することが可能となり、遊技性を多様化させることができる。
また、ボーナスポケット24にボール27が収納された場合には、特別ボーナスゲームに基づいて選択された一のステーション4に対して今回のゲームでベットされた全クレジットを払い出すので、今回のゲームにおけるルーレットゲーム機1全体のペイアウト率を100%とし、ペイアウト率を上昇させることが可能となる。
また、ボーナスポケット24にボール27が収納され、特別ボーナスゲームが発生する抽選結果となったとしても、通常ゲームであるルーレットゲームでのベット数が10ベット(10クレジット以上)でなければ、当該ステーション4では特別ボーナスゲームが発生しないので、遊技者が遊技を行っていないステーション4でボーナスゲームを発生させる虞がなく、また、ルーレットゲームにおいて遊技者により多くのチップをベットさせ、遊技意欲を向上させることが可能となる。
尚、上記第1実施形態においては、ベット数が所定ベット数以下のステーション4ではボーナスゲームにおける払い出しは行わないが、WINランプ11を回転させる演出のみは行うようにしても良い。
更に、ボーナスポケット24のウィル上の位置や数を、ボーナスポケット設定画面42を用いて変更することにより、ペイアウト率のより具体的な調整が可能となる。
次に、第2実施形態に係るルーレットゲーム機について図16乃至図18に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図15の第1実施形態に係るルーレットゲーム機1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るルーレットゲーム機1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
ただし、第1実施形態に係るルーレットゲーム機1がボーナスポケット24にボール27が収納された際に特別ボーナスゲームを発生させ、サーバ13による抽選の結果、当選した一のステーション4に対して今回ゲームにおいて各ステーション4でベットされた全クレジットの払い出しを行うのに対して、第2実施形態にかかるルーレットゲーム機はボーナスポケット24にボール27が収納された際に今回ゲームにおいて10クレジット以上ベットされている全ステーション4に対して均等に、今回ゲームにおいて各ステーション4でベットされた全クレジットを分割して払い出す点で前記第1実施形態に係るルーレットゲーム機1と異なっている。
一方、全てのステーション4において遊技が終了される場合には、当該ルーレットゲーム処理を終了する。
また、ルーレット装置3を用いた当選番号の抽選の結果、ウィル22上に形成されたポケットの内、特にボーナスポケット24にボール27が収納された場合に、今回のゲームで10クレジット以上ベットされていると判定されたステーション4に対して今回のゲームにおいて12台の全ステーション4でベットされた全クレジットを均等に分割したクレジットを払い出す(S213)ので、通常の当選番号を予想するルーレットゲーム機1に対してボーナスポケット24を用いた新たな遊技を提供することが可能となり、遊技性を多様化させることができる。
また、ボーナスポケット24にボール27が収納された場合には、今回のゲームでベットされた全クレジットを払い出すので、今回のゲームにおけるルーレットゲーム機1全体のペイアウト率を100%とし、ペイアウト率を上昇させることが可能となる。
また、ボーナスポケット24にボール27が収納され、ボーナスポケット24にボール27が収納された場合であっても、通常ゲームであるルーレットゲームでのベット数が10ベット以上(10クレジット以上)でなければ、当該ステーション4ではボーナス配当に係るクレジットの払い出しを行わないので、遊技者が遊技を行っていないステーション4でクレジットの払い出しを行わせる虞がなく、また、ルーレットゲームにおいて遊技者により多くのチップをベットさせ、遊技意欲を向上させることが可能となる。
更に、ボーナスポケット24のウィル上の位置や数を、ボーナスポケット設定画面42を用いて変更することにより、ペイアウト率のより具体的な調整が可能となる。
尚、ボーナスポケット24にボール27が収納された場合に、今回のゲームで10クレジット以上ベットされていると判定された各ステーション4に対して、今回のゲームでベットされたチップを全て当選扱いとして、そのベット数(クレジット数)と配当倍率に応じた配当を払い出すようにしても良い。
次に、第3実施形態に係るルーレットゲーム機について図19及び図20に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図15の第1実施形態に係るルーレットゲーム機1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るルーレットゲーム機1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
ただし、第1実施形態に係るルーレットゲーム機1がボーナスポケット24にボール27が収納された際に特別ボーナスゲームを発生させ、サーバ13による抽選の結果、当選した一のステーション4に対して今回ゲームにおいて各ステーション4でベットされた全クレジットの払い出しを行うのに対して、第3実施形態にかかるルーレットゲーム機はボーナスポケット24にボール27が収納された際に、今回ゲームにおいて各ステーション4でベットされた全クレジットをJPに累積させる点で前記第1実施形態に係るルーレットゲーム機1と異なっている。
一方、全てのステーション4において遊技が終了される場合には、当該ルーレットゲーム処理を終了する。
また、ルーレット装置3を用いた抽選の結果、ウィル22上に形成されたポケットの内、特にボーナスポケット24にボール27が収納された場合に、今回のゲームにおいて12台の全ステーション4でベットされた全クレジットをJPの額に加算する(S515)ので、通常の当選番号を予想するルーレットゲーム機1に対してボーナスポケット24を用いた新たな遊技を提供することが可能となり、遊技性を多様化させることができる。
また、ボーナスポケット24にボール27が収納された場合には、今回のゲームでベットされた全クレジットをJPに加算するので、その後のJPの当選に基づく払い出しによってゲーム装置のペイアウト率を上昇させることが可能となる。
次に、第4実施形態に係るルーレットゲーム機について図21乃至図29に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図15の第1実施形態に係るルーレットゲーム機1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るルーレットゲーム機1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
ただし、第1実施形態に係るルーレットゲーム機1が予めボーナスポケット24がウィル22上で固定され、毎回のゲームでボーナスポケット24にボール27が収納される度にボーナスゲームが行われていたのに対して、第4実施形態にかかるルーレットゲーム機は各ステーション4でJPの当選権利の獲得の有無に関する抽選を行い、いずれかのステーション4がJPの当選権利を獲得した場合にいずれかのナンバーポケットをボーナスポケットに設定し、設定されたボーナスポケットにボール27が収納された際に、JPの当選権利を獲得したステーション4に対してJPの払い出しを行う。従って、第4実施形態では、人がボーナスポケットを手入力する必要が無く、毎回、ボーナスポケットが変更可能であるという点で前記第1実施形態に係るルーレットゲーム機1と異なっている。
図21に示すように、ルーレット装置102は第1実施形態に係るルーレット装置3(図2参照)と略同じ構成をしており、枠体103の内側に回転可能に収納支持されたウィル104とから基本的に構成されている。そして、ウィル104上面には凹状のナンバーポケット105が多数(本実施形態では38個)形成されている。更に、各ナンバーポケット105の外方向におけるウィル104の上面には、各ナンバーポケット105と対応するように図形文字としての「0」、「00」、「1」〜「36」の各数字が表示された番号表示板106が形成されている。ここで、第4実施形態に係るルーレットゲーム機は第1実施形態に係るルーレットゲーム機1と異なり、ボーナスポケットを予めウィル104上に設けずに、所定の条件を満たした場合に選択された特定のナンバーポケット105をボーナスポケットに設定する。
また、第4実施形態に係るルーレット装置102では38箇所の番号表示板106の裏側にそれぞれLEDが設けられている。そして、ボーナスポケットに設定されたナンバーポケット105に対応する番号表示板106の裏側に配置されたLEDを点灯させる。ここで、番号表示板106は半透明の樹脂により成形されており、ボーナスポケットに設定されたナンバーポケット105を点灯させて遊技者に分かりやすく報知する。
尚、BET画面110を構成する他の要素については既に説明した第1実施形態に係るBET画面61の構成と同じであるので、ここではその説明は省略する。
図23に示すように、ROM82にはBET画面110を用いたルーレットゲームに関するオッズが記憶された配当クレジット記憶エリア82A、並びに、JPの獲得権利を得られるか否かを抽選するJP権利抽選テーブルが記憶されたJP権利抽選テーブル記憶エリア82B、ボーナスポケットが設定された場合に遊技者に対してボーナスポケットの番号を報知する演出を行うか否かを抽選する演出抽選テーブルが記憶された演出抽選テーブル記憶エリア82Cが設けられている。
ここで、JP権利抽選テーブルは、ゲーム開始時に各ステーション4が3種類のJPに当選する権利を得たか否かを抽選するテーブルである。第4実施形態に係るルーレットゲーム機では、接続された各ステーション4の内、今回のゲームに対するベット数が50ベット以上のステーション4に対しJP権利抽選テーブルを用いた抽選を行う。尚、一例としてJP権利抽選テーブルでは「MINI」のJPに当選する権利を得る確率が4.7684%、「MAJOR」のJPに当選する権利を得る確率が0.4172%、「MEGA」のJPに当選する権利を得る確率が0.0298%となるように乱数値の範囲が設定されている。そして、いずれかのJPに当選する権利を得たステーション4が少なくとも1以上ある場合に、いずれかのナンバーポケット105をボーナスポケットに設定してボール27を用いた抽選を行う。その結果、ボール27が設定されたボーナスポケットに収納された場合に、JPに当選する権利を得たステーション4がそのJPの当選となる。
また、演出抽選テーブルは、いずれかのステーション4がJPに当選する権利を得て、いずれかのナンバーポケット105がボーナスポケットに設定された場合に、設定されたボーナスポケットに対応付けられた番号を告知する演出を行うか否か、及び当選する権利を得たJPの種類を告知する演出を行うか否かを抽選する。ここで、第4実施形態に係るルーレットゲーム機では、ボーナスポケットが設定された場合に90%の確率で番号を告知するように乱数値の範囲が設定されている(ここで、10%の確率で告知しないのは、非告知であった場合でも、JPに当選する可能性を残しておくという理由に基づく)。また、「MEGA」と「MAJOR」のJPに遊技者が当選する権利を得た場合には50%の確率でJPの種類についても告知し、「MINI」のJPに遊技者が当選する権利を得た場合には0%の確率でJPの種類を告知する(JPの種類は告知しない)ように乱数値の範囲が設定されている。
図27に示すようにボーナスポケット107が設定されるとボーナスポケット107に対応する番号表示板108の裏側に設置されたLEDが点灯する。そして、ウィル104上を転動するボール27がいずれかのナンバーポケット105又はボーナスポケット107に収納される前に、ステーション4毎に画像表示装置8及びスピーカ10を用いてボーナスポケット報知演出を実行する。図28はボーナスポケット報知演出が行われた際の画像表示装置8の表示画面を示した図である。
図28に示すようにボーナスポケット報知演出ではBET画面110(図22)に重畳してボーナスポケット107に対応付けられた番号(図28では「10」)を案内する番号案内文120と、ボーナスポケット107にボール27が収納された際に獲得することができるJPの種類(図28では「MEGA」のJP)を案内するJP案内文121が表示される。また、スピーカ10からは番号案内文120及びJP案内文121と同内容の音声が出力される。従って、遊技者は表示又は出力された演出を参照することにより、ルーレット装置102による抽選が終了する前に今回のゲームでボーナスポケットが設定されたこと、設定されたボーナスポケットに対応付けられた番号、及びボーナスポケットにボール27が収納された際に獲得することができるJPの種類を認識することが可能となる。それによって、例えば、遊技結果が表示された後にJP当選が報知されることとした場合に遊技者が感じる、内部制御によって不正やイカサマが行なわれているかもしれないといった当該ゲーム装置に対する不信感や不快感を払拭することができる。
図29に示すようにJP獲得演出では演出画面122が表示される。演出画面122では複数種類のカクテル123が順番に画面右縁から左方向へと移動しながら表示され、画面中央でいずれかのカクテル123が停止すると停止したカクテル123の種類に対応したJPの当選となる。一方、全てのカクテル123が画面左縁から画面外へと移動するとJPの獲得ができないハズレとなる。例えば、図29では「MEGA」のJPに当選したステーション4での演出画面122を示すものであり、「MEGA」のJPに対応するカクテル123が画面中央に停止表示され、「MEGA」のJPが当選したことを報知する当選案内文124が表示される。また、スピーカ10からは当選案内文124と同内容の音声が出力される。従って、遊技者は表示又は出力された演出を参照することにより、今回のゲームでいずれかのJPに当選したこと、又はいずれのJPにも当選しなかったことを認識することが可能となる。
一方、全てのステーション4において遊技が終了される場合には、当該ルーレットゲーム処理を終了する。
尚、第4実施形態ではS607の終了後に、インシュランスベットボタンを表示することとなっているが、遊技者がゲーム開始時に通常ゲーム用にベットされた所定額(例えば10ベットした内の1ベット)若しくは通常ゲーム用にベットされた額とは別の所定額(例えば1ベット)をインシュランスベットとして徴収することによって、ゲーム中(当該ゲーム、次ゲームにかかわらず)においては、常にインシュランスベットの有効/無効(非有効)を選択できるようにしても良い。そして、そのインシュランスベットの有効/無効の旨をステーション制御用CPU91が識別する為の遊技状態識別手段を備えるように構成する。それによって、ステーション4側では、一例として、インシュランスベットボタンを有効→青表示、無効→赤表示等の識別表示をさせることによって、遊技者に当該ステーション4の現在の遊技状態を認識させることが可能となる。
更に、「遊技者が前記BETボタンを用いてベットした(消費した)クレジット数」から「ゲームの遊技結果に基づいて払い出された(獲得した)クレジット数」を引いた損失クレジット数が、上限値に達したときに損失を補填するクレジットを払い出すようにしても良い。また、損失クレジット数の代わりにペイアウト率を基準にしてクレジットを払い出すこととしても良い。例えば、ペイアウト率が所定の割合(例えば、60%)以下となったときにクレジットを払い出すように構成することができる。このときの払い出しについては、ミステリーボーナス的に払い出されるように構成しても良い。これにより、遊技者の損失額がある程度の割合に到達すると、突発的に損失補填が行われることによって遊技者の遊技意欲を惹起させるので、遊技者の遊技継続を促すことが可能となる。
一方、いずれのステーション4でもJPに当選する権利を得られなかったと判定された場合(S710:NO)には、S714へと移行する。
また、JPの獲得権利にいずれかのステーション4が当選してボーナスポケットが設定された場合には、設定されたボーナスポケットにボール27が収納されれば、必ずいずれかのステーション4でJPの当選となるので、遊技者の期待感が損なわれること無く、ストレス軽減が可能となる。
また、JPの獲得権利にいずれかのステーション4が当選した場合でも、JP獲得のボーナスポケットを用いたJPの抽選と通常のナンバーポケット105を用いた抽選が別々に行われずに同一のルーレット装置102を用いて同時に行われる。従って、遊技時間が短縮されて遊技者にストレスを感じさせることがない。
更に、ベット期間終了後にインシュランスベットボタンを押下したステーション4において追加のクレジットを徴収する代わりに保険加入遊技状態へと移行させ、そのステーション4においてJPの当選権利が獲得できなかった場合でも、当該ゲームにおいてベットしたクレジットの50%を返還することにより、遊技者の損失を補填することができる。それにより、遊技者の損失を軽減して遊技者間の公平性を高め、遊技意欲を向上させることが可能となる。
例えば、第1実施形態ではボーナスポケット24にボール27が入球した際に行われる特別ボーナスゲームは、図15に示すようにWINランプ11を点灯させることによって当選するステーション4を決定し、当選したステーション4に対して各ステーション4でベットされた全クレジットを払い出すようにしていたが、ボーナスゲームは上記形式のボーナスゲームに限られることは無く、例えば画像表示装置8に表示されているBET画面61を特別ボーナスゲーム画面に切り替え、その画面に最初に表示されるものに対して最初に触れた遊技者を特別ボーナスゲームの勝者とし、勝者の遊技するステーション4に対して各ステーション4でベットされた全クレジットを払い出すようにしても良い。また、全クレジットではなく、一部のクレジット(例えば、1/2のクレジット)のみを払い出すようにしても良い。更に、勝者のみでなく敗者に対しても一定のクレジット量を払い出すようにしても良い。
また、「遊技者が前記BETボタンを用いてベットした(消費した)クレジット数」から「ゲームの遊技結果に基づいて払い出された(獲得した)クレジット数」を引いた損失クレジット数が、上限値に達したときに損失を補填するクレジットを払い出すようにしても良い。更に、損失クレジット数の代わりにペイアウト率を基準にしてクレジットを払い出すこととしても良い。例えば、ペイアウト率が所定の割合(例えば、60%)以下となったときにクレジットを払い出すように構成することができる。また、所定時間の間にステーション4で何らの当選も無いことを条件として、そのステーション4で損失を補填するように構成しても良い。これにより、当選することなく遊技意欲が失われつつある当該ゲーム装置の遊技者に対しても遊技意欲を喚起させることが可能となる。
3 ルーレット装置
4 ステーション
8 画像表示装置
11 WINランプ
23 ナンバーポケット
24 ボーナスポケット
25 番号表示板
26 ボーナス表示板
27 ボール
40 メニュー画面
42 ボーナスポケット設定画面
43 ボーナス番号
50 タッチパネル
61 BET画面
81 メイン制御用CPU
82 ROM
83 RAM
91 ステーション制御用CPU
92 ROM
93 RAM
107 ボーナスポケット
Claims (5)
- 識別番号が付与された複数のナンバーポケットが配置されたウィルと、
前記ウィルにおいて前記複数のナンバーポケットから一又は複数のナンバーポケットを特定するポケット特定手段と、
前記ポケット特定手段によって特定されたナンバーポケットに付与された識別番号を当選番号として検出する当選番号検出手段と、
前記当選番号検出手段によって検出される当選番号を予想して行われる遊技者のベット操作を受け付けるベット受付手段と、
前記当選番号検出手段によって検出された当選番号と前記ベット受付手段によって受け付けられた前記ベット操作とに基づいて遊技者に遊技媒体を払い出す払出手段と、
遊技者により操作可能な操作手段の操作に基づいて、遊技状態を、遊技者の損失を補う遊技補填手段を備えた保険加入遊技状態と、前記遊技補填手段を有さない保険未加入遊技状態と、の間で切り換える遊技状態切換手段と、を有し、
前記遊技補填手段は、遊技状態が前記保険加入遊技状態であって、前記当選番号検出手段によって検出される当選番号による当選権利が得られなかった場合に、前記ベット受付手段において遊技者がベットした遊技媒体に基づいて遊技者の損失を補填することを特徴とするゲーム装置。 - 前記遊技補填手段は、
前記ベット受付手段によって受け付けられた遊技媒体の内、所定価値分の遊技媒体を徴収する遊技媒体徴収手段を備え、
前記遊技媒体徴収手段によって遊技媒体が徴収されていることを条件として遊技者の損失を補うことを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。 - 前記ベット受付手段をそれぞれ備えた複数の遊技端末装置を有し、
前記ベット受付手段により複数の前記遊技端末装置における遊技者のベット操作を受け付ける期間が終了した後に、前記操作手段による遊技者の操作を受け付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゲーム装置。 - 前記複数のナンバーポケットの内、所定の識別番号が付与されたナンバーポケットをボーナスポケットに設定するボーナスポケット設定手段と、
前記ボーナスポケットが前記ポケット特定手段によって特定された場合に、遊技者が有利となる特典を付与する特典付与手段と、
前記ベット受付手段で受け付けられた前記ベット操作において所定価値以上の遊技媒体がベットされているか否かを判定する遊技価値判定手段と、を有し、
前記特典付与手段は、前記遊技価値判定手段によって所定価値以上の遊技媒体がベットされていると判定された前記ベット受付手段を操作する遊技者に対して特典を付与することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゲーム装置。 - 前記ポケット特定手段によりナンバーポケットが特定される前に、前記ボーナスポケット設定手段によってボーナスポケットに設定されたナンバーポケットに付与された識別番号を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項4に記載のゲーム装置。
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