JP4606717B2 - El一体成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、エレクトロルミネセンス(以下「EL」と表記する)素子を有する押釦スイッチ等の発光部品として使用されるEL一体成形体に関する。
携帯電話等の電子機器において、EL素子からの発光を照明に使用した押釦スイッチやカバーパネルの使用が公知である。
スイッチ等の照明にEL素子ではなく発光ダイオード(LED)を使用するときは、押釦スイッチの下方に設けた接点から変位させた位置にLEDを設ける必要があるため、構造上、スイッチの真下からそのスイッチを照明することは困難である。照明をスイッチの下に設けることができないため、照明のムラや光度の問題が生じる。EL素子を使用する場合にはLEDとは異なり、各スイッチの真下から照明する構造とすることが可能である。従って、LEDで生じる照明ムラや明るさの問題は生じない。
EL素子から放出された光は、透光性樹脂成形体からなるスイッチの裏面から入射し、樹脂成形体を透過して視認される。EL素子には有機EL素子と無機EL素子があり、押釦スイッチなどの用途には空気中の湿度に過敏に反応することがない無機EL素子が使用されている。
EL素子を使用した押釦スイッチには例えば、表面シートとELパネルから構成される発光メンブレンスイッチがある(特許文献1)。他にも、ELパネルの下部にメンブレン、上部に透明なドーム状バネ、更にその上部に透明なキートップ付の表示部シートを配置した照光式スイッチ(特許文献2)や、EL素子によって照明されるスイッチを組み込んだ携帯電話などの電子機器(特許文献3)が公知である。
しかし、上記の特許文献1〜3に開示される構造では、スイッチ操作時にELパネルが押されて変形されるため、発光体層等に撓曲や押圧の負荷がかかっていた。このためスイッチ操作の反復により発光層等が損傷されるとの問題があった。
押釦スイッチの反復使用によるEL素子への損傷をなくすため、種々の試みがされている。例えば、キートップの裏面に設けた凹部にEL素子を組み込み、そのEL素子から電極を延出した押釦装置がある(特許文献4)。この発明では、キートップ内にEL素子が一体化されていることにより、発光層等への損傷は回避される。しかし、スイッチへの装飾は上面にのみ形成することが可能であり、下面を装飾することができない。このような制約はスイッチの製造工程を複雑にさせることがある。
さらに、分散型ELパネルは一般に交流電流を使用するため、発光時に圧電素子に生じる振動と同様な機械的振動が発生する。この振動が騒音を発生させる。そのため、何の対策もせずに分散型ELパネルを携帯電話等の通信機器に使用した場合は、振動による不快感や雑音、音声の劣化等の問題が発生する。したがって、携帯電話等の通信機器にELパネルを用いる場合には、例えば、複数の局所的な発光部分を繋ぐ補償電極や基材フィルム等からなる連結部を残して、各発光部の周囲に切欠部や孔を形成することにより、振動の伝達を少なくしようとしている(特許文献5)。
これらの処置は、ELの振動に対しては効果がある一方で、部品点数が増加することによりELパネルが厚くなることがあった。さらに、防水上の対策が新たに必要になる場合もあった。
また、EL素子が設けられたELパネルへ電源から電力を供給する必要がある。従来、ELパネルとは別部品のコネクタを使用して回路基板上の電極と電源との導通を行なっていた(特許文献6〜8)。しかし、コネクタは微小な部品であるため、筐体への組付けや、ELパネルの電極や基板電極への位置決めに手間を要した。この取り付けの作業は手作業に依存することが多く、製造効率化の妨げとなっていた。
実開昭62−165615号公報 特開平9−50728号公報 特開2002−216570号公報 実開昭63−199420号公報 特開平11−54267号公報 特開2003−115912号公報 特開2003−87388号公報 特開2001−103142号公報
本発明の目的は、分散型EL素子などの交流電流を使用するEL素子が発光する時に生じる振動を吸収するEL一体成形体を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の発光部を有し、電源の供給に応じて前記発光部から光を放出するELパネルと、前記発光部の上面に接合されて前記発光部からの光を透過する透光性成形体と、ゴム状弾性を有するとともに前記発光部の下面に接合されてELパネルの発光時に生じる振動を吸収する振動吸収体シートと、前記振動吸収体シートの肉厚部位の内部に導電経路として埋め込まれてなり、前記ELパネルと基板電極とに対して圧接されることで電気的に接続するコネクタとを備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のEL一体成形体において、前記発光部は、透明電極層、発光体層、誘電体層、及び背面電極層からなり、可撓性を有する電気絶縁性の非発光部によって連結されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のEL一体成形体において、前記非発光部は、塗料又は合成樹脂が硬化して形成されたものであることを要旨とする
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のEL一体成形体において、前記発光部は、可撓性を有する電気絶縁性のフィルム状基材に積層された透明電極層、発光体層、誘電体層、及び背面電極層からなることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のEL一体成形体において、前記フィルム状基材の厚さは100μm以下であることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のEL一体成形体において、前記透光性成形体は、キートップまたはカバーパネルであることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のEL一体成形体において、前記発光部は、透光性成形体の接合面の外形よりも小さく形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のEL一体成形体において、前記発光部に前記コネクタと電気的に接続する補償電極を設けたことを要旨とする。
本発明により、振動吸収体シートと別の部品としてコネクタを形成する必要がなくなった。
以下、本発明を携帯電話のスイッチ部に具現化した第1実施形態を図1〜5に従って詳
細に説明する。
図1に示すように、携帯電話の筐体10には合成樹脂製の透光性成形体1からなる複数のキートップが設けられ、各透光性成形体1によって携帯電話のスイッチ操作が可能である。筐体10内にはEL一体形成体であるキーパッドと、回路基板12とが格納されている。図2に示すように、キーパッドは透光性成形体1、ELパネル3、及び振動吸収体シート6からなる。ELパネル3から発せられた光はその上方に設けられた透光性成形体1を透過し、筐体10の上方から視認される。振動吸収体シート6は発光時にELパネル3に生じる振動を吸収するとともに、その内部に埋め込まれたコネクタ15によってELパネル3を電源と導通させる。図5に示すように、各透光性成形体1を押圧することによって、ELパネル3及び振動吸収体シート6を介して、下方の金属皿バネ等の接点スイッチ13が押され、スイッチ操作が行なわれる。
ELパネル3はマトリクス状に配列された複数の発光部4を有する。ELパネル3の各発光部4には、接着層8を介して透光性成形体1がそれぞれ接合されている。各発光部4の形状は透光性成形体1の接合面とほぼ同一の外形を有するか、或いは透光性成形体1の接合面の外形よりも若干小さい。この構造により、ELパネル3の発光部4は硬いキートップの上からの押圧によっても破壊されることがない。ELパネル3の各発光部4からはELパネル3を電源に接続するための補償電極45が延びている。各発光部4の周囲には非発光部5が設けられている。
図4に示すように本実施形態では、透光性成形体1の接合面に透光性の装飾層2が設けられている。この装飾層2は透光性成形体1の上面に設けられてもよい。装飾層2はELパネル3の対応する発光部4によって照明されて、暗所においても筐体10の上方から視認される。
ELパネル3の透光性成形体1と対向する側には接着層9を介して振動吸収体シート6が接合されている。振動吸収体シート6は、常温でゴム状弾性を有する材料をシート状に成形した成形物であり、発光によってELパネル3に生じる振動を吸収する。好適な実施形態において、振動吸収体シート6には各透光性成形体1に対応する押し子7が設けられ、その押し子7によって回路基板12の接点スイッチ13を押圧する(図5)。図2に示すように、振動吸収体シート6の端部にはコネクタ15が埋め込まれている。コネクタ15は、ELパネルの補償電極45と回路基板12の基板電極14とを電気的に接続する。コネクタ15が振動吸収体シート6に埋め込まれていることにより、コネクタ15を別部品として設ける必要がなくなり、筐体10内の省スペースが図れるほか、製造工程を減らすことができる。
透光性成形体1は、透光性を有する熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂から形成され得る。例えば、ポリカーボネート樹脂及びアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂、シリコ−ン樹脂等の熱硬化性樹脂を使用可能である。透光性、即ち可視光が透過する樹脂を用いて、射出成形等の製造方法によって所望の形状に成形する。
透光性成形体1の、上面または下面には装飾層2を設けることができる。図4,5において装飾層2は透光性成形体1の下面全体を覆うように示されているが、その必要はなく、下面の一部のみに形成されることもある。装飾層の製造方法は、光透過性を有する材料による装飾加工であれば特に限定されない。例えば、遮光性あるいは透光性の着色塗料を用いたスクリーン印刷又はパッド印刷、アルミニウム、クロム等の金属薄膜のメッキ、蒸着等による被覆、あるいは塗膜や金属薄膜の熱転写等がある。透光性成形体1の下面を均一に装飾ができるほか、塗装やレーザー加工等によって文字や記号等の図柄の形成をすることができる。
好適な実施形態においてELパネル3は交流電流を使用するELパネル、より詳細には分散型無機ELパネルである。図6(a)にELパネル3の断面を示す。ELパネル3の発光部4は、上面側から透明電極層41、発光体層42、誘電体層43、及び背面電極層44からなる。実際に発光する部分の面積、即ち発光体層42と背面電極層44との重なる部分の大きさが、透光性成形体1の接合面と略同形状となるように形成する。
透明電極層41は、透光性及び導電性を有する材料からなる。透明電極層41として例えば、インジウム−錫酸化物(以下「ITO」と記す)を蒸着やスパッタリングにて形成した薄膜、または、ITOや錫等の微小結晶粉末を分散させた塗料を用いて形成した薄膜を使用することができる。ポリアセチレン系導電性高分子、ポリチオフェン系導電性高分子、ポリピロール系導電性高分子、ポリパラフェニレン系導電性高分子等の有機導電性樹脂を可溶化してなる塗料を用いて形成した薄膜も使用することができる。
発光体層42は、一般に発光体粉末を含有する塗料を用いて形成する。発光体粉末は、例えば、硫化亜鉛に銅をドープし、発光色を変えるためのマンガンやアルミニウムを賦活材として加えたものが公知である。その他、さらにその表面に酸化物または窒化物をコーティングして耐湿性を向上させた発光体粉末がある。
誘電体層43は、電気絶縁性かつ高誘電率の層であり、例えば、チタン酸バリウムの微粉末を、フッソ樹脂系、シアノ樹脂系、ポリエステル樹脂系等の樹脂に分散させた塗料を用いて形成することができる。
背面電極層44は、アルミニウムや銀あるいはITO等を蒸着やスパッタリングにて形成した薄膜、または、アルミニウムや銅等の金属箔、あるいは、カーボン、銀、銅等の微粉末をポリエステル系、ウレタン系、アクリル系、シリコーン系等の樹脂に分散させた塗料などを用いて形成することができる。
図6(a)は、発光部4の周りに非発光部5を設けたELパネル3を示す。発光部4は可撓性を有する電気絶縁性の非発光部5によって連結されてELパネルとなる。非発光部5は、電気絶縁性の塗料や合成樹脂等を硬化させて形成することができる。または、非発光部5は、熱可塑性・熱硬化性の樹脂フィルムを用い、発光部に相当する箇所をそのフィルムから除去することによって形成してもよい。
発光部4は、可撓性および電気絶縁性を有した樹脂からなるフィルム状基材11の上面又は下面に形成することもできる。図6(b),(c)は、樹脂からなるフィルム状基材11を使用し、フィルム状基材11の所定領域に複数の発光部4を設けた別のELパネルを示す。図6(b)の例ではフィルム状基材11の上に発光部4が形成されている。図6(c)の例ではフィルム状基材11の下に発光部4が形成されている。フィルム状基材11に用いる樹脂は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリイミド、ナイロン等が挙げられる。また、ハンダ耐熱性がある銅張り積層フィルムを用いることも可能である。フィルム状基材11の厚さは10〜100μm、より好適には25〜75μm、さらに好適には25〜50μmである。フィルム状基材11の厚さが薄いほど、ELパネル3が可撓性に富むため、透光性成形体1を押圧する動作が妨げられることがなくキーパッドを良好に操作することができる。フィルム状基材11の厚さが100μmを超えると、キーパッドの操作が非常に困難となる。一方、フィルム状基材11が厚いほどキーパッドの加工性は向上する。10μm未満の樹脂フィルムを使用してキーパッドを量産することは非常に困難である。
発光部4において、透明電極層41及び背面電極層44の各々から延伸する導電性の補償電極45を形成して、発光部4に交流電圧を与える回路を設けることができる。図2に
示すように補償電極45は、その端部を振動吸収体シート6に設けられたコネクタ15に圧接することによって、回路基板12の基板電極14に電気的に接続される。発光部4は好適には、漏電防止のため、さらに電気絶縁性の塗膜(レジスト46)で全体を覆われている。
図2に示す振動吸収体シート6は、合成ゴムや熱可塑性エラストマーなどのゴム状弾性体からなるシート状成形物である。ELパネル3の発光部4に振動吸収体シート6が接しているため、発光時の振動騒音を減衰することができる。さらに振動吸収性の高い合成ゴムや熱可塑性エラストマーを振動吸収体シート6に用いることによって、振動騒音を無くすことができる。例えば合成ゴムには、シリコーンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴムが挙げられ、熱可塑性エラストマーには、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系の熱可塑性エラストマーが挙げられる。またそれらを含むアロイ材を用いても良い。
さらに、振動吸収体シート6には、コネクタ15が一体に、即ち内部に埋め込まれるように設けられている。コネクタ15は、振動吸収体シート6の中に導電媒体による導通経路を部分的に形成したものである。コネクタ15の導電媒体には、金属やカーボン等の導電体からなる粉体、粒子、繊維などを用いることができる。コネクタ15は予め成形した弾性コネクタを振動吸収体シート6に組み込んで一体化してもよいが、例えば、ニッケル等の磁性導電体からなる粒子を用い、振動吸収体シート6の上下から磁場を印加して磁性導電体粒子を配列させて導通経路を形成してなるコネクタ15は、振動吸収体シート6の材料であるゴム状弾性体が弾性を有し、導通経路も弾性を有するものとなるため、柔軟であり、少ない圧縮荷重でも良好な導通を得ることができる。
ELパネル3と透光性成形体1、および振動吸収体シート6は、接着、融着、粘着、溶着等によって接合し一体化する。透光性成形体1および振動吸収体シート6は、予め成形したものをELパネル3に接合するほかに、液状の高分子材料をELパネル3上にて硬化させて、透光性成形体1または振動吸収体シート6を成形することも可能である。
次に、透光性成形体1を携帯電話のカバーパネルに使用した第2実施形態を図7〜9に従って説明する。図6に示すように、携帯端末の筐体10内には液晶表示装置やEL表示装置等の電子部品17が格納されており、電子部品17の外周を覆うように矩形リング状のカバーパネルである透光性成形体1が設けられている。この実施形態では、透光性成形体1によって電子部品17を外部からの衝撃や傷つきから保護する。透光性成形体1の下方には、透光性成形体1の外縁を下側から照らす発光部4を有するELパネル3が設けられている。
図8に示すように、ELパネル3は電子部品17の周囲に配置され、ELパネル3の下面には振動吸収体シート6が接合されている。振動吸収体シート6はELパネル3において発光時に発生する振動を吸収するとともに、その内部に埋め込まれたコネクタ15によってELパネル3を電源に接続する。透光性成形体1は、電子部品17、振動吸収体シート6、及びELパネル3の全てを覆い外部衝撃から保護している。
本実施形態のELパネル3の層構造は図6(b),(c)に示す構造と同一である。
さらに以下の実施例によって、本発明の具体例を示す。
可視光透過性のポリカーボネート樹脂の射出成形により、図3,4に示す、下面に光透過性の着色印刷を施したキートップとして透光性成形体1を作製した。
透光性からなるフィルム状基材11上に透明電極層41となるITO薄膜を有するIT
Oフィルム(王子トービ社製 OTEC-120)に、青緑色蛍光体ペースト(デュポン社製、7151)で発光体層42を、誘電体ペースト(デュポン社製)で誘電体層43を印刷し、更に、0.025 mm厚のアルミ箔を熱圧着して背面電極層44とし、さらに電気絶縁性の塗膜であるレジスト層46を被覆して、発光部4が形成されたELパネル3を作製した。
片面に半球状の押し子7を有し、コネクタ15が一体に設けられた、振動吸収体シート6をシリコーンゴムから作製した。導電媒体として金メッキをしたニッケル粒子を用い、振動吸収体シート6の成形と同時に、所定の箇所に上下から磁場を印加して磁性導電体粒子を配列させて、コネクタ15となる導通経路を形成した。
作製した透光性成形体1の下面と図6(c)に示すELパネル3のITOフィルム上面(フィルム状基材11)をシアノアクリレート系瞬間接着剤で接合した後、ELパネル3の裏面(レジスト層46)と振動吸収体シート6の上面をシアノアクリレート系瞬間接着剤で接合し、EL一体成形体を作製した。
回路基板12上に金属皿ばねが配置された接点スイッチ13の上に、押し子7を配置するように、作製したEL一体成形体を設置し固定した。
ITOフィルムの透明電極層41及びアルミ箔の背面電極層44に100V−400Hzの交流電圧をかけてELパネル3を点灯させたところ、振動による騒音は聞こえなかった。
点灯状態のままで、透光性成形体1を100万回連続して押圧して耐久試験を行なったが、ELパネル3の点灯には異常が見られなかった。
この実施例では、図6(a)に示した発光部4を有するELパネル3の作製方法について説明する。
製造の間にELパネル3に十分な強度を与えるため基材としてフッソ樹脂板を使用した。フッソ樹脂板はELパネル3から製造後に取り外される。まずフッソ樹脂板上に、透光性成形体1の接合面と同一形状に、透明電極用ITOペースト(デュポン社製)で透明電極層41を、青緑色蛍光体ペースト(デュポン社製)で発光体層42を、誘電体ペースト(デュポン社製)で誘電体層43を、銀電極用ペースト(デュポン社製)で背面電極層44を順次形成し、複数の発光部4を(図3では4ヶ所)形成した。透明な絶縁レジストインク(セイコーアドバンス社、PAL透明)で各発光部4の周辺を覆うように連結した形状で電気絶縁膜からなる非発光部5を印刷した。4ヶ所の発光部4に効率よく電圧がかけられるように、銀電極用ペースト(デュポン社製)で補償電極45を形成し、その後、ELパネル3をフッソ樹脂板から剥離した。
次に、透光性成形体1と対応する箇所に半球状の押し子7を有し、コネクタ15が一体に設けられた、振動吸収体シート6を上記の実施例1と同様に作製した。
上記の実施例1と同様に、透光性成形体1と、ELパネル3の4ヶ所の発光部4とを接合した後、ELパネル3の発光部4と振動吸収体シート6とを接合した。
回路基板12上の配置された接点スイッチ13の上に、押し子7が配置されるように、EL一体成形体を設置し固定した。
ELパネル3の補償電極に100V−400Hzの交流電圧をかけてELパネル3を点灯させたところ、振動による騒音は聞こえなかった。
点灯状態のままで、透光性成形体1を100万回連続して押圧して耐久試験を行なったが、ELパネル3の点灯には異常が見られなかった。
可視光透過性のアクリル樹脂の射出成形により、カバーパネルとして透光性成形体1を作製した。
図6(c)に示したELパネル3を作製した。実施例1にて用いたITOフィルム上にあるITO薄膜の不要な部分をエッチングして除去し、発光部4の透明電極層41を形成した。青緑色蛍光体ペースト(藤倉化成社製)で発光体層42を、誘電体ペースト(藤倉化成社製)で誘電体層43を、カーボン電極用ペースト(藤倉化成社製)で背面電極層44を順次形成して、発光部4を形成した。発光部4に効率よく電圧がかけられるように、銀電極用ペースト(藤倉化成社製)で補償電極45を形成し、さらに電気絶縁性の塗膜であるレジスト層46を被覆して、発光部4が形成された。
コネクタ15が一体に設けられた振動吸収体シート6を、実施例1と同様の手法にて作製した。
シアノアクリレート系瞬間接着剤を用いて、透光性成形体1とELパネル3の発光部4の上面を接合した後、ELパネル3の発光部4の裏面と振動吸収体シート6とを接合し、EL一体成形体を作製した。
液晶表示装置である電子部品17を有する回路基板12の上に、作製したEL一体成形体を設置し固定した。
透明電極層41及び背面電極層44に100V−400Hzの交流電圧をかけてELパネル3を点灯させたところ、振動による騒音は聞こえなかった。
図6(c)に示すELパネル3及びそれに取り付けられたキートップを実施例3と異なる方法で作製する方法について説明する。
可撓性を有する電気絶縁性の25μmのポリエチレンナフタレートからなるフィルム状基材11に、透明導電性スクリーン印刷用インク(AGFA社、オルガコンP3000)で可撓性を有し印刷可能な透明電極層41を形成した。その上に青緑色蛍光体ペースト(デュポン社製)で発光体層42を、誘電体ペースト(デュポン社製)で誘電体層43を、カーボン電極用ペースト(デュポン社製)で背面電極層44を順次積層し、さらに電気絶縁性の塗膜であるレジスト層46を被覆して、複数の発光部4(図3では4ヶ所)を形成した。各発光部4に効率よく電圧がかけられるように、銀電極用ペースト(デュポン社製)で補償電極45を形成した。
透光性成形体1と、ELパネル3の発光部4とを重ね、表面が放熱性シリコーンゴムで被覆された加熱金属板を、ELパネル3側から設定温度180 ℃で3 秒間押し付けて、透光性成形体1とELパネル3とを加熱融着して接合した。
さらに、振動吸収体シート6の、透光性成形体1と重なる箇所にUV接着剤(スリーボンド社、3002)を薄く塗布し、上記で接合したELパネル3の発光部4を重ね、シリコーンゴム側からUV照射し硬化させ、接合した。
その他の構成は実施例2と同様にして、EL一体樹脂成形体を作成した。
完成品の透光性成形体1を押したとき、非常に良好なクリック感触が得られた。
キーパッドを組み込んだ携帯電話を示す斜視図。 キーパッドの分解斜視図。 図1の3−3線における断面図。 キートップ周辺の拡大断面図。 キートップを押圧した状態を示す断面図。 (a)EL発光部の実施形態を示す断面図。(b)EL発光部の別の実施形態を示す断面図。(c)EL発光部のさらに別の実施形態を示す断面図。 電子部品を組み込んだ携帯端末を示す斜視図。 図7の携帯端末の分解斜視図。 携帯端末の筐体内部を示す断面図。
符号の説明
1…透光性成形体、3…ELパネル、4…発光部、5…非発光部、11…フィルム状基材、15…コネクタ、41…透明電極層、42…発光体層、43…誘電体層、44…背面電極層。

Claims (8)

  1. 複数の発光部を有し、電源の供給に応じて前記発光部から光を放出するELパネルと、
    前記発光部の上面に接合されて前記発光部からの光を透過する透光性成形体と、
    ゴム状弾性を有するとともに前記発光部の下面に接合されてELパネルの発光時に生じる振動を吸収する振動吸収体シートと、
    前記振動吸収体シートの肉厚部位の内部に導電経路として埋め込まれてなり、前記ELパネルと基板電極とに対して圧接されることで電気的に接続するコネクタとを備えるEL一体成形体。
  2. 前記発光部は、透明電極層、発光体層、誘電体層、及び背面電極層からなり、可撓性を有する電気絶縁性の非発光部によって連結されている請求項1に記載のEL一体成形体。
  3. 前記非発光部は、塗料又は合成樹脂が硬化して形成されたものである請求項2に記載のEL一体成形体。
  4. 前記発光部は、可撓性を有する電気絶縁性のフィルム状基材に積層された透明電極層、発光体層、誘電体層、及び背面電極層からなる請求項1に記載のEL一体成形体。
  5. 前記フィルム状基材の厚さは100μm以下である請求項に記載のEL一体成形体。
  6. 前記透光性成形体は、キートップまたはカバーパネルである請求項1から請求項のいずれか一項に記載のEL一体成形体。
  7. 前記発光部は、透光性成形体の接合面の外形よりも小さく形成されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のEL一体成形体。
  8. 前記発光部に前記コネクタと電気的に接続する補償電極を設けた請求項1から請求項のいずれか一項に記載のEL一体成形体。
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