JP4605159B2 - 色変化インジケーターを有するカテーテル位置確認用部材と該カテーテル位置確認用部材を有するカテーテル - Google Patents
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Description
さらに、本発明は、前記カテーテルを使用して該カテーテルの位置確認用部材を体液と接触させ、前記インジケーターの色変化の有無あるいは変化を視認することで、前記カテーテルの体内の位置、例えば該カテーテルの先端位置を確認することを特徴とするカテーテルの位置確認方法である。このカテーテルの確認方法によると前記カテーテル位置確認用部材を体液と接触させ、該インジケーターの色変化の有無を視認することによって、該カテーテル位置を確認することができるので、簡単で確実かつ安全なカテーテル位置確認が可能となり、従来技術の問題点、特に胃液吸引法におけるリトマス紙評価方法に掛かる手間を格段に簡略化することができた。
本発明における前記カテーテル位置確認用部材を構成する色変化インジケーターは色素と色素担持体を基本構成としているが、色素のみで色変化インジケーターを構成できる場合には色素のみで構成してもよい。該色変化インジケーターは体液との接触により、該カテーテルの存在位置を視認によって確認できる程度の色変化を生じるものであれば、特にその種類は限定されるものではないが、体内では酸性またはアルカリ性の体液(分泌液)が分泌されることが多いため、特に体液の水素イオン濃度によって、色変化を起こすものが望ましく、例えばカテーテルの目的とする存在位置が胃である場合には胃液等の酸性分泌液に接触して色変化を起こすものが挙げられる。また、前記体液との接触による色変化の視認を容易にするために、前記色変化インジケーターは体液と接触する前には中性、即ちpH6.5〜7.5に調整されていることが好ましい。さらに、色変化インジケーターが前記のように体液と接触する前の状態において中性の範囲に調整されていれば、インジケーターの選択や多種類のインジケーターの使用によって、胃液等の酸性分泌液でも十二指腸液等のアルカリ性分泌液の検出にも併用可能であるので、カテーテル位置、例えば該カテーテルの先端位置が胃に有るのか、十二指腸付近に有るのかが確認できる。以上のように、例えば酸性である胃液との接触により色変化が起これば、カテーテルは胃内に到達していることを確認できる。また、更に十二指腸または空腸まで挿入してそこに留置することを目的とした場合は、前記胃内到達確認後、十二指腸内または空腸内分泌液との接触により色変化を起こさない、または胃液との接触による色変化とは異なる色変化が起こることを確認すれば、カテーテル先端位置が胃内を通過し、十二指腸内または空腸内に到達していることを確認することができる。
前記乾燥に際して使用する乾燥方法は、一般に知られる乾燥方法、例えば常温乾燥、熱風乾燥、減圧乾燥など、色変化インジケーターの液体吸収性能をより高い状態にすることが可能な方法であれば特に限定するものではない。しかしながら、溶液状態で不安定な色素を使用する場合、該色素の分解による褪色は熱により加速されるため、より低温で乾燥させる方法でかつ該色素の色調度確保が可能である方法が必要となるが、前記のような条件を満足するものとして、凍結乾燥法が特に好適な乾燥方法であることを例示する。
前記色素および/または色素担持体の構成は、各々の特徴を最大限に活かすために前記成分バリエーションの中からそれぞれ1種類ずつ選択した組合せ、またはどちらかを1種類選択し他方を2種類以上選択した組合せ、或いはそれぞれ2種類以上選択した組合せなど、いずれの形態を採っても良い。
なお、本発明におけるカテーテル位置とは、体内においてその存在位置を確認することが必要なカテーテル部分を指し、多くの場合はカテーテル先端部の位置を指すが、カテーテルのその他の部分、あるいはカテーテル全体の位置であってもよい。また、カテーテル先端部とは生体内側のカテーテル端部そのもの、および該端部の近傍を指す。
実施態様1
図1に基づいて説明する。図1に示すものは、胃液吸引部材であるシリンジ1、色調変化インジケーター2Aを有する筒状カテーテル位置確認用部材2、カテーテル(経腸栄養用)3である。このカテーテル(経腸栄養用)3の先端部4を胃内に到達させる挿入操作および前記先端部4が胃内に到達したことの確認操作は以下のようにして行う。前記挿入操作の施術者は最初に予め経腸栄養用カテーテル3に対してマーカーを付与し、胃内までのおおよその距離を確認しておく。次いで体内への挿入の際、該マーカーを指標に経鼻的に経腸栄養用カテーテル3を挿入する。胃内に到達したと予想される位置までの挿入が完了した段階で、吸引部材のシリンジ1を用いてカテーテル先端部孔5より胃液の吸引を行う。その際、胃液は筒状カテーテル位置確認用部材2を通過するが、それと同時か、またはほぼ同時に前記カテーテルの体内に挿入される側とは反対側の端部に存在する色調変化インジケーター2Aの変色が前記施術者の視認によって確認された場合、吸引された液体が胃液であることが確実となり、経腸栄養用カテーテル3の先端部4の胃内留置が達成されたことを確認することができる。また、本実施態様において胃液の吸引が行われるが、一度吸引した胃液が体内に再流入することは、安全衛生上、防止するのが好ましい。そのため、図1では胃液の再流入を防止するための機構として逆止弁6が筒状カテーテル位置確認用部材2に組み込まれている。なお、胃液再流入防止機構は、図1のように筒状カテーテル位置確認用部材2に組み込まれても良いし、図2のようにカテーテル接続部8と筒状カテーテル位置確認用部材の間に独立して設けても良い。
図3に基づいて説明する。図3に示すものは、色変化インジケーター91を有するガイドワイヤー状カテーテル位置確認用部材9、カテーテル(経腸栄養用)3である。本実施態様におけるカテーテル(経腸栄養用)3の先端部4を胃内に到達させる操作および前記先端部4の確認は、以下のようにして行った。
色変化インジケーター91を有するガイドワイヤー状カテーテル位置確認用部材9をカテーテル(経腸栄養用)3に組み込んだ状態で、実施態様1と同様、胃内まで到達させる。次いで色変化インジケーター91をカテーテル先端部孔5から突出させ、胃液と接触させるために、ガイドワイヤー状カテーテル位置確認用部材手元部92を押し込む。次いでガイドワイヤー状カテーテル位置確認用部材9をゆっくりと引き抜き、色変化インジケーター91の色変化を確認する。該色変化が確認された場合、胃液との接触が確実となり、カテーテル(経腸栄養用)3の先端部4の胃内留置が達成されたことを確認することができる。また、本実施態様におけるカテーテル位置確認方法は、胃液の吸引を必要としないため、実施態様1に比べて、清潔感のある方法であると共に、患者の負担がより軽減された方法と言える。更に、ガイドワイヤーとしての機能に優れた材料をガイドワイヤー状カテーテル位置確認用部材9の本体材料として選ぶことにより、カテーテルの挿入が容易になるという利点も得られる。
実施態様3
図4には片側表面に溝22を形成した色変化インジケーター2Aを筒状容器10内に収納して構成したカテーテル位置確認用部材2を示している。吸引部材、例えば図1および2に示すようなシリンジによって吸引された体液は前記溝22を通過し、前記吸引部材内に収容される。体液と接触した前記色変化インジケーター2Aの色変化によりカテーテル位置が確認可能となる。また、ここには示していないが、両面に溝を持つもの、色変化インジケーターの形状が円筒状で、その周囲に1本またはそれ以上の本数の溝を持つものなども同様な効果が期待できる。あるいは、色変化インジケーター2Aの表面に溝を形成する代わりに前記筒状容器の内表面に溝を形成したものが記載されたものであってもよい。
図5には図4のカテーテル位置確認用部材2において色変化インジケーター2Aの片側面に複数本の溝22を持つカテーテル位置確認用部材2を示した。図5には2本の溝22を持つ色変化インジケーター2Aを示したが、前記色変化インジケーターは、その面に2本以上の溝を形成したものであってもよい。また、前記色変化インジケーターは、溝の数だけではなく、さらに溝の大きさ、形状等を変化させることにより前記吸引部材で吸引した体液を種々の態様でカテーテル位置確認用部材2中を通過させることが可能になる。例えば体液を複数本の溝の内で特定の溝のみに流入させカテーテル位置確認用部材2中を通過させるということができる。また、外壁部材に軟質材料を用い、溝の液体流出入抵抗を変化させることにより、任意の溝に体液を流入させることが可能となるので、一つの位置確認用部材で溝の本数に応じた複数回のカテーテル位置確認のための体液吸引が可能となり、それによって、1個の色変化インジケーターで複数回の位置確認が可能となる。
図9はボタン形状位置確認用部材21と該ボタン形状位置確認用部材21が接続される接続部位31をその側壁に有する栄養カテーテル3を示す。
すなわち、栄養カテーテル3の側壁にスリットを持つ弾性セプタム(隔壁)32から構成され、かつ前記ボタン形状位置確認用部材21が抜き差し可能な接続部位を有する栄養カテーテル3とボタン形状位置確認用部材21とを示す。ボタン形状位置確認用部材21は、脚部21Cを有するボタン形状の容器中に色変化インジケーター2Aを収納して構成されたものである。
図9(a)は前記ボタン形状位置確認用部材21が前記接続部位31に接続される前の状態を示し、図9(b)は前記ボタン形状位置確認用部材21が前記接続部位31に接続した後の状態を示す。
本実施態様のものは、前記ボタン形状位置確認用部材21の前記接続部位31への接続および離脱が簡単であるので、複数回の位置確認を容易に実施できる。また、本実施態様においては、弾性セプタム(隔壁)32から構成される接続部位31を栄養カテーテル3に形成しているが、前記接続部位31は栄養カテーテル3に接続される接続チューブ(不図示)の側壁に形成してもよい。
図10のボタン形状位置確認用部材21は、該部材の接続部位に挿入して把持される脚部2Cを持ち、中空の容器状構造体である。前記ボタン形状位置確認用部材21には空気抜きのための穴26が設けられ、その中空部には色変化インジケーター材2Aが充填されている。穴26の大きさは特に限定しないが、中空部内に体液を導入した時、色変化インジケーター材2Aが逸脱しない程度の大きさが望ましい。同じように、前記インジケーター材21の大きさや形状に関しても、特に限定されないが、体液導入および排出時に穴26より逸脱しない大きさ、形状を持つものが望ましい。また、ボタン形状位置確認用部材の形状および/または大きさは、同様の機能を有するものであれば図示したものだけに限定される必要はない。
図11は図10のボタン形状位置確認用部材21の空気抜き穴部26に疎水性多孔フィルター27を装着したものを示す。図10で示したボタン形状位置確認用部材21では、体液を中空部の体積以上導入した場合、空気抜きの穴26から体液の一部が漏出し、安全衛生上問題がある場合が存在するが、この問題を解決するため、本実施態様のものでは前記空気抜き穴部26に空気を容易に通過させるが、水等の液体を通過させることはできない疎水性多孔フィルター27を装着し、空気抜きの穴26からの体液の漏出を防止できた。
図12は、図10の空気抜き穴部26に逆止弁28を装着したものを示す。図10および図11に示したボタン形状位置確認用部材21は空気抜き穴26を保有するため、部材を装着した状態で胃液等の体液を吸引することはできないので、インジケーター材21に体液を含浸させるためには、体液を注射器等で吸引した後、ボタン形状位置確認用部材21を装着し、体液を位置確認用部材に導入するという煩雑な操作が必要となる。これらの操作を簡略化するため、本実施態様のものは、空気抜き穴部に逆止弁28を装着した。この逆止弁28を設けることにより、ボタン形状位置確認用部材21を装着前はもちろんのこと、装着した後でも、体液の吸引が可能となり、操作が単純化できる。
図13は、シリンジ1、位置確認用部材21および前記シリンジ1と栄養カテーテル3(不図示)を接続する前記ボタン形状位置確認用部材21の接続部位31とを有する接続チューブ101を示す。前記接続チューブ101にはボタン形状位置確認用部材21の接続部位31より栄養カテーテル3側に、さらに逆止弁28を設置しているので、この逆止弁28と前記ボタン形状カテーテル位置確認用部材21に設けた逆止弁28との作用により、シリンジ1内に吸入した体液をカテーテル側に戻すことなく、ボタン形状位置確認用部材21の内部に含浸させることができる。
図14はカテーテル、例えば栄養カテーテルと接続チューブの間に設置する接続部材(コネクター)の一例である。該コネクターはカテーテル位置確認用部材の接続部位31と該接続部位31の前後にオスコネクター33およびメスコネクター34を有して構成され、かつ該カテーテル位置確認用部材の接続部位31はスリットおよび/またはホール32Aを有するセプタム(弾性隔壁)32で構成されているので、前記ボタン形状位置確認用部材21の脚部2Cを複数回抜き差しすることができる。図15は、図14に示した接合部材29にさらに逆止弁28を有したものの一例である。吸引した胃液等の体液が再び患者体内に逆流しない機構を付加した構成である。
図16は、カテーテル位置確認用部材によるカテーテル先端の位置確認が複数回できる構成の一例を示すものである。本実施態様は、栄養カテーテルの一部または栄養カテーテル接合部材として使用できる。本例の構成は、大きく二つの部分に分かれる。カテーテル内に気密を保ったまま色変化インジケーター材2Aを導入および排出する部分(以下、気密部36という)、複数個の前記インジケーター材を気密状態で保存できる部分(以下、収納部37という)に分かれる。
気密を保持したまま、位置確認用部材を導入、排出する機構は、カテーテル3の相対する両面側にセプタム32(弾性隔壁)構造を有する接続部位31によって実現できる。前記カテーテル3の色変化インジケーター材2Aを導入する側のセプタム32(弾性隔壁)はアダプタ35によってカテーテル3に装着されている。前記収納部36は、インジケーター材2Aそれぞれが糸等で連結され、一端を引くことにより連続して、インジケーター材2Aを引き出すことが可能となる構造を持つ。インジケーター材2A間の距離は、相対するセプタム32(弾性隔壁)の距離に応じて調整する。色変化インジケーター材2Aを連結する部材は、目的を達せれば糸以外の材料でもよく、また適当な部位に穴を持つチューブなどでも良い。(a)はカテーテル内に気密を保ったまま色変化インジケーター材2Aをカテーテル内に導入する前の状態を示し、(b)はカテーテル内に気密を保ったまま色変化インジケーター材2Aを導入した状態を示す。
図17のカテーテル位置確認用部材は、体液吸引部材、例えば胃液吸引であるピストンとシリンダーで構成される注射器38の小口径のシリンダー先端部11内にインジケーター材2Aを存在して構成されたものである。前記注射器38のシリンダー先端部11にはカテーテル、例えば栄養カテーテルが接続される。インジケーター材2Aの形態に関しては限定されないが、体液吸引部材から体液の導入および排出時に容易に流出しないような大きさおよび形状であるのが望ましい。本実施態様のカテーテル位置確認用部材はカテーテルの位置確認が一度しかできないが、その構成は単純である。
図18のカテーテル位置確認用部材は、その内部にインジケーター材2A(不図示)を存在させ、かつその内部に体液、例えば胃液を吸引することができる蛇腹型体液吸引部材39で構成されたものである。前記蛇腹型体液吸引部材39とカテーテル3、例えば栄養カテーテルの間には前記蛇腹型体液吸引部材39内に吸入した体液、例えば胃液をカテーテル側に戻すことを防止することができる逆止弁28を設けるのが好ましい。また前記逆止弁28は蛇腹型体液吸引部材39あるいはカテーテル3に設けることもできる。さらに図18のカテーテル位置確認用部材は、前記カテーテル側の前記逆止弁28に加えて、カテーテル接続側とは反対側の端部に前記蛇腹型体液吸引部材39内からの空気は排出することが可能であるが、外部からの空気は前記蛇腹型体液吸引部材39内には導入させない逆止弁をさらに設けることが好ましい。
図18において、(1)は本実施態様の使用前の構成を示し、(2)は蛇腹型体液吸引部材39の蛇腹部分を収縮させ、その蛇腹部分内の空気を矢印方向に外部に空気を排出させる状態の構成を示し、また、(3)は前記(2)の状態から蛇腹型体液吸引部材39の蛇腹部分を拡張させ、カテーテル3から体液、例えば胃液を矢印方向に前記蛇腹部分に収納させ、該体液によるインジケーター材2Aの色変化を視認することにより、カテーテルの位置確認を行うことができる。
本実施態様のカテーテル位置確認用部材も前記図17のものと同様にカテーテルの位置確認は一度しかできないが、その構成は単純である。
なお、前記実施態様14と15のカテーテル位置確認用部材は、インジケーター材2Aを体液吸引部材内に存在させたものであるが、インジケーター材2Aをカテーテル位置確認用部材の表面に形成したものや、あるいはインジケーター材2Aを配合させた材料で製造されたものであってもよい。また、カテーテル位置確認用部材を構成する吸引部材も前記の注射器38や蛇腹型体液吸引部材39に限定されるものではなく、例えば風船形状のようなものであってもよい。
11 シリンダー先端部
2 筒状カテーテル位置確認用部材
2A 色変化インジケーター
2B インジケーター材
2C ボタン形状位置確認用部材の脚部
21 ボタン形状位置確認用部材
22 溝
23 断裂部
24 多孔構造
25 筒状容器
26 孔(穴部)
27 疎水性多孔性フィルター
28 逆止弁
29 接合部材
3 カテーテル
31 カテーテル位置確認用部材の接続部位
32 セプタム(弾性隔壁)
32A セプタム(弾性隔壁)に形成されたスリットおよび/またはホール
33 オスコネクター
34 メスコネクター
35 アダプタ
36 気密部
37 収納部
38 注射器
39 蛇腹型体液吸引部材
4 カテーテルの先端部
5 カテーテルの先端部孔
6 逆止弁
7 再流入防止機構部材
8 カテーテル接続部
9 ガイドワイヤー状カテーテル位置確認用部材
91 色変化インジケーター
92 ガイドワイヤー状カテーテル位置確認用部材の手元部
10 筒状容器
101 接続チューブ
(この場合も、十二指腸または空腸までのおおよその距離を示すマーカーを指標にした。)。この時点で実施態様2記載と同様にして確認作業を行い、色変化インジケーターの色変化が起こらないこと、または胃液との接触による色変化とは異なる色変化が起こることを確認することにより、カテーテル(経腸栄養用)先端部の十二指腸内または空腸内到達を確認することができた。
Claims (16)
- 以下の要件(1)及び(2)を満足するものであることを特徴とする体内に存在させた医療用カテーテルの体内における先端位置を検知できるカテーテル位置確認用部材。
(1)該カテーテル位置確認用部材は、体内に存在させる医療用カテーテルあるいは該医療用カテーテルに接続するカテーテル接続部材に接続される容器状部材内に、体液の接触によって色変化を起こす色素と該色素を担持する担持体とからなる色変化インジケーターが充填されて構成され、かつ前記色変化インジケーターは体内からの体液が通過可能なものであること。
(2)該カテーテル位置確認用部材は、体内に存在させる医療用カテーテルの先端位置を検知する施術者が、体液による前記色変化インジケーターの色変化を視認することができる部位で、かつ前記カテーテルの体内に挿入される側とは反対側の端部に接続されるか、もしくは該反対側の端部に接続されたカテーテル接続部材に接続されるものであること。 - 前記色変化インジケーターが、体液の水素イオン濃度によって、色変化を起こす請求項1に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 前記色変化インジケーターが、体液と接触する前は中性になるように調整されたものである請求項2に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 前記色変化インジケーターが、水溶性である請求項1〜3のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 前記色素が、食用色素である請求項1〜4のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 前記色素担持体が、繊維、該繊維の構造体、スポンジ、あるいはゲルである請求項1〜5のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 前記色素担持体が、経口摂取しても安全である材料から成る請求項6記載のカテーテル位置確認用部材。
- 前記色変化インジケーターが乾燥体である請求項1〜7のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 色素がアントシアニン系色素である請求項1〜8のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 医療用カテーテルあるいは該医療用カテーテルに接続するカテーテル接続部材と容器状部材との接続が、分離可能なものである請求項1〜9のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 容器状部材に体液の吸引手段が接続されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 容器状部材の内部に色変化インジケーターをいったん通過した体液の逆流を防止する部材を有するものである請求項1〜11のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 色変化インジケーターが体液の通過を容易とするため溝あるいは欠損部を有する構造のものである請求項1〜12のいずれかの項に記載のカテーテル位置確認用部材。
- 請求項1〜13のいずれかに記載のカテーテル位置確認用部材を体内に存在させる医療用カテーテルあるいは該医療用カテーテルに接続するカテーテル接続部材に接続したものである医療用カテーテル。
- カテーテル位置確認用部材と医療用カテーテルに接続するカテーテル接続部の間に色変化インジケーターをいったん通過した体液の逆流を防止する部材を有するものであることを特徴とする請求項14に記載の医療用カテーテル。
- 請求項1〜13のいずれかに記載のカテーテル位置確認用部材が医療用カテーテルに接続するカテーテル接続部の側壁部にスリットおよび/または孔部を有する弾性隔壁で形成された接続部位に接続したものであることを特徴とする請求項14または15に記載の医療用カテーテル。
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